説明

疼痛緩和および中枢神経系障害治療のためのアザビシクロ化合物

ドーパミン放出などの正常な神経伝達物質放出における変化を特徴とする中枢神経系障害などの障害(例:パーキンソニズム、パーキンソン病、トゥーレット症状群、注意欠陥障害または統合失調症)になりやすい患者またはそれを患う患者を、本明細書に記載の式(1または2)の化合物を投与することで治療する。この式(1および2)の化合物は、疼痛の治療および薬物依存症、ニコチン依存症および/または肥満の治療においても有用である。この化合物は、個々の立体異性体、ラセミ混合物、ジアステレオマーなどとして存在し得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式の化合物。
【化1】

[式中、
k、m、nおよびpはそれぞれ0、1、2または3であり、ただしk+pが1である場合、mもしくはnまたはその両方が0より大きくなければならず;
Arは、いずれかの位置で下記で定義置換基Zで置換されていても良い単環式または多環式のヘテロアリール環であり、ただし、式2の化合物において、前記アザビシクロ環が6−アザビシクロ[3.2.1]オクタンである場合、Arはピリジン以外であり;
は、Z置換基のj数を指し、この場合の置換基は前記アザビシクロ環上のいずれかの炭素原子上に存在することができ;
jは0、1または2であり;
各Zは個別に、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、置換アリール(ヘテロアリールを含む。)、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ハロ(例:F、Cl、BrまたはI)、−OR′、−NR′R″、−CF、−CN、−NO、−CR′、−SR′、−N、−C(=O)NR′R″、−NR′C(=O)R″、−C(=O)R′、−C(=O)OR′、−OC(=O)R′、−O(CR′R″)C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″SOR′、−OC(=O)NR′R″、−NR′C(=O)OR″、−SOR′、−SONR′R″および−NR′SOR″からなる群から選択される置換基種であり;R′およびR″はそれぞれ、水素、低級アルキル(例:C〜C、好ましくはC〜Cを含む直鎖または分岐アルキルであって、メチル、エチルまたはイソプロピルなど)、シクロアルキル、複素環、アリールまたはアリールアルキル(ベンジルなど)であり;rは1〜6の整数であり;
R′とR″は一体となって、環状官能基を形成していても良く;
アルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、シクロアルキルなどに用いられる「置換」という用語は、ハロから始まって−NR′SOR″で終わる上記の置換基を指し;
Rは、水素、低級アルキル、アリールアルキル(ヘテロアリールアルキルを含む。)、アシル、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルであり;
当該化合物は、個々の立体異性体として、または立体異性体の混合物として存在することができる。]
【請求項2】
Arが5員または6員ヘテロ芳香族環である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Arがピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサゾリルまたはイソオキサゾリルである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Arが3−ピリジニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Arが5−ピリミジニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
k+pの合計が2であり、m+nの合計が2である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
k+pの合計が1であり、m+nの合計が2である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
k+pの合計が2であり、m+nの合計が1である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
k+pの合計が2であり、m+nの合計が0である請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
k+pの合計が1であり、m+nの合計が1である請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
jが0または1である請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
jが0である請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
アザビシクロ[3.3.1]ノナニルまたはノネニル部分を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
アザビシクロ[3.2.1]オクタニルまたはオクテニル部分を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
前記アザビシクロ環が前記Ar部分に結合している炭素がR立体化学を有する、式2に示した構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
前記アザビシクロ環が前記Ar部分に結合している炭素がS立体化学を有する、式2に示した構造を有する請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
下記のものからなる群から選択される化合物。
【化2】

[式中、
はZ置換基のj数を指し、この場合に置換基は、前記アザビシクロ環上のいずれかの炭素原子に存在することができ;
jは0、1または2であり;
各Zは個別に、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、置換アリール(ヘテロアリールを含む。)、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ハロ(例:F、Cl、BrまたはI)、−OR′、−NR′R″、−CF、−CN、−NO、−CR′、−SR′、−N、−C(=O)NR′R″、−NR′C(=O)R″、−C(=O)R′、−C(=O)OR′、−OC(=O)R′、−O(CR′R″)C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″SOR′、−OC(=O)NR′R″、−NR′C(=O)OR″、−SOR′、−SONR′R″および−NR′SOR″からなる群から選択される置換基種であり;R′およびR″はそれぞれ、水素、低級アルキル(例:C〜C、好ましくはC〜Cを含む直鎖または分岐アルキルであって、メチル、エチルまたはイソプロピルなど)、シクロアルキル、複素環、アリールまたはアリールアルキル(ベンジルなど)であり;rは1〜6の整数であり;
R′とR″が一体となって、環状官能基を形成していても良く;
アルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、シクロアルキルなどに用いられる「置換」という用語は、ハロから始まって−NR′SOR″で終わる上記の置換基を指し;
Rは、水素、低級アルキル、アリールアルキル(ヘテロアリールアルキルを含む。)、アシル、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルであり;
X′は、Hまたは置換基Zに結合したNまたは炭素であり;
点線の結合は、二重結合の存在または非存在を示し;
当該化合物は、個々の立体異性体として、または立体異性体の混合物として存在することができる。]
【請求項18】
下記のものからなる群から選択される化合物。
【化3】

[式中、
はZ置換基のj数を指し、この場合に置換基は、前記アザビシクロ環上のいずれかの炭素原子に存在することができ;
jは0、1または2であり;
各Zは個別に、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、置換アリール(ヘテロアリールを含む。)、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ハロ(例:F、Cl、BrまたはI)、−OR′、−NR′R″、−CF、−CN、−NO、−CR′、−SR′、−N、−C(=O)NR′R″、−NR′C(=O)R″、−C(=O)R′、−C(=O)OR′、−OC(=O)R′、−O(CR′R″)C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″SOR′、−OC(=O)NR′R″、−NR′C(=O)OR″、−SOR′、−SONR′R″および−NR′SOR″からなる群から選択される置換基種であり;R′およびR″はそれぞれ、水素、低級アルキル(例:C〜C、好ましくはC〜Cを含む直鎖または分岐アルキルであって、メチル、エチルまたはイソプロピルなど)、シクロアルキル、複素環、アリールまたはアリールアルキル(ベンジルなど)であり;rは1〜6の整数であり;
R′とR″が一体となって、環状官能基を形成していても良く;
アルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、シクロアルキルなどに用いられる「置換」という用語は、ハロから始まって−NR′SOR″で終わる上記の置換基を指し;
Rは、水素、低級アルキル、アリールアルキル(ヘテロアリールアルキルを含む。)、アシル、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルであり;
点線の結合は、二重結合の存在または非存在を示し;
当該化合物は、個々の立体異性体として、または立体異性体の混合物として存在することができる。]
【請求項19】
被験者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、中枢神経系障害の治療方法。
【請求項20】
請求項1に記載の化合物において、Arが5員または6員ヘテロ芳香族環である請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物において、Arがピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサゾリルまたはイソオキサゾリルである請求項19に記載の方法。
【請求項22】
請求項1に記載の化合物において、Arが3−ピリジニルである請求項19に記載の方法。
【請求項23】
請求項1に記載の化合物において、Arが5−ピリミジニルである請求項19に記載の方法。
【請求項24】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が2であり、m+nの合計が2である請求項19に記載の方法。
【請求項25】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が1であり、m+nの合計が2である請求項19に記載の方法。
【請求項26】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が2であり、m+nの合計が1である請求項19に記載の方法。
【請求項27】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が2であり、m+nの合計が0である請求項19に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が1であり、m+nの合計が1である請求項19に記載の方法。
【請求項29】
請求項1に記載の化合物において、jが0または1である請求項19に記載の方法。
【請求項30】
請求項1に記載の化合物において、jが0である請求項19に記載の方法。
【請求項31】
請求項1に記載の化合物がアザビシクロ[3.3.1]ノナニルまたはノネニル部分を有する請求項19に記載の方法。
【請求項32】
請求項1に記載の化合物がアザビシクロ[3.2.1]オクタニルまたはオクテニル部分を有する請求項19に記載の方法。
【請求項33】
請求項1に記載の化合物が式2のものであり、前記アザビシクロ環が前記Ar部分に結合している炭素がR立体化学を有する請求項19に記載の方法。
【請求項34】
請求項1に記載の化合物が式2のものであり、前記アザビシクロ環が前記Ar部分に結合している炭素がS立体化学を有する請求項19に記載の方法。
【請求項35】
前記化合物が下記のものから選択される請求項19に記載の方法。
【化4】

[式中、
はZ置換基のj数を指し、この場合に置換基は、前記アザビシクロ環上のいずれかの炭素原子に存在することができ;
jは0、1または2であり;
各Zは個別に、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、置換アリール(ヘテロアリールを含む。)、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ハロ(例:F、Cl、BrまたはI)、−OR′、−NR′R″、−CF、−CN、−NO、−CR′、−SR′、−N、−C(=O)NR′R″、−NR′C(=O)R″、−C(=O)R′、−C(=O)OR′、−OC(=O)R′、−O(CR′R″)C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″SOR′、−OC(=O)NR′R″、−NR′C(=O)OR″、−SOR′、−SONR′R″および−NR′SOR″からなる群から選択される置換基種であり;R′およびR″はそれぞれ、水素、低級アルキル(例:C〜C、好ましくはC〜Cを含む直鎖または分岐アルキルであって、メチル、エチルまたはイソプロピルなど)、シクロアルキル、複素環、アリールまたはアリールアルキル(ベンジルなど)であり;rは1〜6の整数であり;
R′とR″が一体となって、環状官能基を形成していても良く;
アルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、シクロアルキルなどに用いられる「置換」という用語は、ハロから始まって−NR′SOR″で終わる上記の置換基を指し;
Rは、水素、低級アルキル、アリールアルキル(ヘテロアリールアルキルを含む。)、アシル、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルであり;
X′は、Hまたは置換基Zに結合したNまたは炭素であり;
点線の結合は、二重結合の存在または非存在を示し;
当該化合物は、個々の立体異性体として、または立体異性体の混合物として存在することができる。]
【請求項36】
前記化合物が下記のものから選択される請求項19に記載の方法。
【化5】

[式中、
はZ置換基のj数を指し、この場合に置換基は、前記アザビシクロ環上のいずれかの炭素原子に存在することができ;
jは0、1または2であり;
各Zは個別に、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、置換アリール(ヘテロアリールを含む。)、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ハロ(例:F、Cl、BrまたはI)、−OR′、−NR′R″、−CF、−CN、−NO、−CR′、−SR′、−N、−C(=O)NR′R″、−NR′C(=O)R″、−C(=O)R′、−C(=O)OR′、−OC(=O)R′、−O(CR′R″)C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″SOR′、−OC(=O)NR′R″、−NR′C(=O)OR″、−SOR′、−SONR′R″および−NR′SOR″からなる群から選択される置換基種であり;R′およびR″はそれぞれ、水素、低級アルキル(例:C〜C、好ましくはC〜Cを含む直鎖または分岐アルキルであって、メチル、エチルまたはイソプロピルなど)、シクロアルキル、複素環、アリールまたはアリールアルキル(ベンジルなど)であり;rは1〜6の整数であり;
R′とR″が一体となって、環状官能基を形成していても良く;
アルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、シクロアルキルなどに用いられる「置換」という用語は、ハロから始まって−NR′SOR″で終わる上記の置換基を指し;
Rは、水素、低級アルキル、アリールアルキル(ヘテロアリールアルキルを含む。)、アシル、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルであり;
点線の結合は、二重結合の存在または非存在を示し;
当該化合物は、個々の立体異性体として、または立体異性体の混合物として存在することができる。]
【請求項37】
前記中枢神経系障害が、初老性認知症(早発性アルツハイマー病)、老人性認知症(アルツハイマー型の認知症)、微小梗塞性認知症、AIDS関連認知症、クロイツフェルト−ヤコブ病、ピック病、パーキンソン病を含むパーキンソニズム、レビ小体認知症、進行性核上麻痺、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、躁病、注意欠陥障害、不安、失読症、統合失調症、抑鬱、強迫性障害およびトゥーレット症候群からなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項38】
処置を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、疼痛治療、組織損傷予防、神経保護提供および/または血管新生制御の方法。
【請求項39】
前記疼痛が、急性疼痛、持続性疼痛、神経障害性疼痛、神経性疼痛、慢性疼痛および炎症性疼痛からなる群から選択される請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記疼痛が、自己免疫障害、細菌もしくはウィルス感染、代謝障害、腫瘍(良性または癌性)、循環系の疾患もしくは状態、臓器機能不全または外傷によるものである請求項38に記載の方法。
【請求項41】
請求項1に記載の化合物において、Arが5員または6員ヘテロ芳香族環である請求項38に記載の方法。
【請求項42】
請求項1に記載の化合物において、Arがピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダインジル(pyridainzyl)、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサゾリルまたはイソオキサゾリルである請求項38に記載の方法。
【請求項43】
請求項1に記載の化合物において、Arが3−ピリジニルである請求項38に記載の方法。
【請求項44】
請求項1に記載の化合物において、Arが5−ピリミジニルである請求項38に記載の方法。
【請求項45】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が2であり、m+nの合計が2である請求項38に記載の方法。
【請求項46】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が1であり、m+nの合計が2である請求項38に記載の方法。
【請求項47】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が2であり、m+nの合計が1である請求項38に記載の方法。
【請求項48】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が2であり、m+nの合計が0である請求項38に記載の方法。
【請求項49】
請求項1に記載の化合物において、k+pの合計が1であり、m+nの合計が1である請求項38に記載の方法。
【請求項50】
請求項1に記載の化合物において、jが0または1である請求項38に記載の方法。
【請求項51】
請求項1に記載の化合物において、jが0である請求項38に記載の方法。
【請求項52】
請求項1に記載の化合物がアザビシクロ[3.3.1]ノナニルまたはノネニル部分を有する請求項38に記載の方法。
【請求項53】
請求項1に記載の化合物がアザビシクロ[3.2.1]オクタニルまたはオクテニル部分を有する請求項38に記載の方法。
【請求項54】
請求項1に記載の化合物が式2のものであり、前記アザビシクロ環が前記Ar部分に結合している炭素がR立体化学を有する請求項38に記載の方法。
【請求項55】
請求項1に記載の化合物が式2のものであり、前記アザビシクロ環が前記Ar部分に結合している炭素がS立体化学を有する請求項38に記載の方法。
【請求項56】
前記化合物が下記のものから選択される請求項38に記載の方法。
【化6】

[式中、
はZ置換基のj数を指し、この場合に置換基は、前記二環式環上のいずれかの炭素原子に存在することができ;
jは0、1または2であり;
各Zは個別に、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、置換アリール(ヘテロアリールを含む。)、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ハロ(例:F、Cl、BrまたはI)、−OR′、−NR′R″、−CF、−CN、−NO、−CR′、−SR′、−N、−C(=O)NR′R″、−NR′C(=O)R″、−C(=O)R′、−C(=O)OR′、−OC(=O)R′、−O(CR′R″)C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″SOR′、−OC(=O)NR′R″、−NR′C(=O)OR″、−SOR′、−SONR′R″および−NR′SOR″からなる群から選択される置換基種であり;R′およびR″はそれぞれ、水素、低級アルキル(例:C〜C、好ましくはC〜Cを含む直鎖または分岐アルキルであって、メチル、エチルまたはイソプロピルなど)、シクロアルキル、複素環、アリールまたはアリールアルキル(ベンジルなど)であり;rは1〜6の整数であり;
Rは、水素、低級アルキル、アリールアルキル(ヘテロアリールアルキルを含む。)、アシル、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルであり;
X′は、Hまたは置換基Zに結合したNまたは炭素であり;
点線の結合は、二重結合の存在または非存在を示し;
当該化合物は、個々の立体異性体として、または立体異性体の混合物として存在することができる。]
【請求項57】
前記化合物が下記のものから選択される請求項38に記載の方法。
【化7】

[式中、
はZ置換基のj数を指し、この場合に置換基は、前記アザビシクロ環上のいずれかの炭素原子に存在することができ;
jは0、1または2であり;
各Zは個別に、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、複素環、置換複素環、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、置換アリール(ヘテロアリールを含む。)、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ハロ(例:F、Cl、BrまたはI)、−OR′、−NR′R″、−CF、−CN、−NO、−CR′、−SR′、−N、−C(=O)NR′R″、−NR′C(=O)R″、−C(=O)R′、−C(=O)OR′、−OC(=O)R′、−O(CR′R″)C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″C(=O)R′、−O(CR′R″)NR″SOR′、−OC(=O)NR′R″、−NR′C(=O)OR″、−SOR′、−SONR′R″および−NR′SOR″からなる群から選択される置換基種であり;R′およびR″はそれぞれ、水素、低級アルキル(例:C〜C、好ましくはC〜Cを含む直鎖または分岐アルキルであって、メチル、エチルまたはイソプロピルなど)、シクロアルキル、複素環、アリールまたはアリールアルキル(ベンジルなど)であり;rは1〜6の整数であり;
R′とR″が一体となって、環状官能基を形成していても良く;
アルキル、アリール(ヘテロアリールを含む。)、シクロアルキルなどに用いられる「置換」という用語は、ハロから始まって−NR′SOR″で終わる上記の置換基を指し;
Rは、水素、低級アルキル、アリールアルキル(ヘテロアリールアルキルを含む。)、アシル、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルであり;
点線の結合は、二重結合の存在または非存在を示し;
当該化合物は、個々の立体異性体として、または立体異性体の混合物として存在することができる。]
【請求項58】
有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する炎症の軽減方法。
【請求項59】
前記炎症がサイトカイン放出が介在するものである請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記炎症が細菌感染によって生じるものである請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記細菌感染が敗血症を引き起こしている請求項60に記載の方法。
【請求項62】
抗生物質および/または抗毒素を併用投与する段階をさらに有する請求項58に記載の方法。
【請求項63】
腫瘍増殖を患う患者に対して、新血管形成を阻害する上で有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、腫瘍増殖を伴う血管新生の阻害方法。
【請求項64】
抗悪性腫瘍薬および/またはVEGF−阻害薬を併用で投与する段階をさらに有する請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記化合物を、増殖する腫瘍に対して、あるいは増殖する腫瘍を囲む毛細血管床に対して局所投与する請求項63に記載の方法。
【請求項66】
腫瘍増殖を患う患者に対して、新血管形成を阻害する上で有効量の請求項17に記載の化合物を投与する段階を有する、腫瘍増殖を伴う血管新生の阻害方法。
【請求項67】
抗悪性腫瘍薬および/またはVEGF−阻害薬を併用で投与する段階をさらに有する請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記化合物を、増殖する腫瘍に対して、あるいは増殖する腫瘍を囲む毛細血管床に対して局所投与する請求項66に記載の方法。
【請求項69】
虚血組織の血管新生を促進する上で有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、虚血の治療方法。
【請求項70】
a)請求項1に記載の化合物、
b)抗悪性腫瘍薬および/またはVEGF−阻害薬および
c)製薬上許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項71】
サイトカインレベルの正常化を必要とする患者に対して請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、α7介在サイトカイン放出の阻害方法。
【請求項72】
治療を必要とする患者に対して有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、薬物依存症、ニコチン依存症および/または肥満の治療方法。

【公表番号】特表2007−533641(P2007−533641A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535339(P2006−535339)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/034051
【国際公開番号】WO2005/037832
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(501054735)ターガセプト,インコーポレイテッド (37)
【Fターム(参考)】