疾患の治療のためのヒスタミン受容体に対するアミノピリミジン阻害剤
本発明は、炎症性疾患、自己免疫性疾患、アレルギー性疾患、眼性疾患の治療または予防のための、H1Rおよび/またはH4R阻害剤として有用であり得る、化合物および方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療的有効量の構造式Iの化合物またはその塩の投与を含む、H1Rおよび/またはH4R媒介性疾患の治療方法;
【化1】
I
[式中、
破線は、結合が存在しても不在であってもよいことを示し、
X1およびX3は、独立して、[C(R2)(R3)]およびNR4より成る群から選択され、
X2は、[C(R5)(R6)]、NR7、O、およびSより成る群から選択され、
X4は、[C(R8)(R9)]、NR10、O、およびSより成る群から選択され、
X5は、[C(R11)(R12)]、NR13、O、およびSより成る群から選択され、
X6は、[C(R14)(R15)]、NR16、O、およびSより成る群から選択され、
X7は、[C(R17)(R18)]、NR19、O、S、および結合より成る群から選択され、
X8は、CおよびNより成る群から選択され、
一緒になって、X1〜X8は、完全に芳香族である二環系を形成し、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmはそれぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、水素、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1〜R42は、それぞれ独立して、無し、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができる]。
【請求項2】
前記化合物は、構造式II
【化2】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群より選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmはそれぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
YがNR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、nが0である場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されてピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
またはその塩を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
X1は、Nであり、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、およびNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mより成る群から選択され、
Wは、NR38である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
R11は水素であり、
R14はメチルである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物は、構造式IIIおよび構造式IV
【化3】
III
【化4】
IV
[式中、
A1およびA2は、それぞれ独立して、結合、−CH2−、−CH2CH2−、および−CH2CH2CH2−より成る群から選択され、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
R2、R14、およびR43〜R46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群より選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい]
より成る群から選択される構造式、またはその塩を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
A1およびA2は、それぞれ独立して、−CH2−および−CH2CH2−より成る群から選択され、
X1はNであり、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R43〜R46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、およびメルカプチルより成る群から選択される、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
A1およびA2は−CH2−であり、
R11は水素であり、
R14はメチルであり、
R43およびR46は水素であり、
R44およびR45は、それぞれ独立して、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、および低級ハロアルキルより成る群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記化合物は、構造式IIIを有し、
R44は、水素であり、
R45は、ハロゲンである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
R45は、塩素である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記化合物は、構造式IVを有し、
R44およびR45のうちの一方が水素であり、R44およびR45のうちのもう一方がハロゲンである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
R45は、塩素である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
Yは、NR1[C(R20)(R21)]nであり、
nは、2〜3の整数であり、
Zは、
【化5】
であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素および任意で置換される低級アルキルより成る群から選択され、
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
任意の2つの隣接するR47、R48、R49、R50、またはR51は、共に連結されて、5、6、または7員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成することができる、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
X1は、Nであり、
nは、2であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素およびメチルより成る群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、およびメルカプチルより成る群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
R1、R11、R20、およびR21は、それぞれ水素であり、
R14は、メチルである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
R47〜R51は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、低級アルキル、および低級アルコキシより成る群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
R47、R48、R50、およびR51は、水素であって、
R49は、水素、ハロゲン、メチル、およびメトキシより成る群から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
R49は、塩素である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物は構造式V
【化6】
V
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、5〜7員の飽和シクロアルキルであって、低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級ハロアルキル、低級パーハロアルキル、低級パーハロアルコキシ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、低級アルコキシアルキル、オキソ、低級アシルオキシ、カルボキシル、低級カルボキシルエステル、低級カルボキサミド、シアノ、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、アミド、チオール、低級アルキルチオ、低級ハロアルキルチオ、および低級パーハロアルキルチオより成る群から選択される1つ以上の置換基で任意で置換されていてもよい、
R1、R2、およびR14は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい]
またはその塩を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項21】
X1は、Nであり、
R1は、水素であり、
R11およびR14は、独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
Zは、シクロヘキシルであり、これは低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級アルコキシ、オキソ、低級アシルオキシ、カルボキシル、低級カルボキシルエステル、および低級アルキルアミノより成る群から選択される1つ以上の置換基で任意で置換されていてもよい、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
Zは、4位において、低級アルキルおよび低級アルコキシより成る群から選択される置換基で任意で置換されていてもよい、シクロヘキシルであり、
R11は、水素であり、
R14は、メチルである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
Zは、4−アルキルシクロヘキシルである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
Zは、4−メチルシクロヘキシルである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物は、構造式VI
【化7】
VI
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、水素、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R2、R14、およびR34は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができる]またはその塩を有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項27】
X1はNであって、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
R11は水素であり、
R14はメチルである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
Zは、アルコキシルカルボニルおよびアシルより成る群から選択され、
R34は、低級アルキルである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物は、実施例1〜14、16〜87、89〜111、113〜125、127、129〜141、143〜290、293、295〜304、306〜313、および316〜318より成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記治療が全身性である、請求項2に記載の方法。
【請求項32】
前記投与が局所的である、請求項2に記載の方法。
【請求項33】
前記疾患は、炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、および眼疾患より成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項34】
疾患は、そう痒、湿疹、喘息、鼻炎、ドライアイ、眼炎症、アレルギー性結膜炎、春季カタル、春季角結膜炎、および巨大乳頭結膜炎より成る群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記局所投与が、皮膚に対してである、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記局所投与が、眼に対してである、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記局所投与が、鼻腔内または吸入によってである、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
H1Rおよび/またはH4Rの阻害方法であって、H1Rおよび/またはH4Rを、構造式II
【化8】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
Yが、NR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0である場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
Yが、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されてピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
の化合物またはその塩と接触させることを含む、阻害方法。
【請求項39】
白内障手術から生じる疼痛または炎症の治療方法であって、かかる治療を必要とする患者に治療的有効量の構造式II
【化9】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミド、より成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができる]
の化合物またはその塩を送達することを含む、治療方法。
【請求項40】
a.治療的有効量の構造式II
【化10】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11とR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
YがNR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0である場合、Zはアリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されて、ピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]の化合物またはその塩;ならびに
b.別の治療薬
の投与を含む、H4R媒介性疾患の治療方法。
【請求項41】
患者における効果を達成するための方法であって、前記効果は、マスト細胞の数の減少、任意で鼻粘膜、眼、または創傷部位への好酸球遊走の阻害、炎症マーカーの減少、炎症性サイトカインの減少、引っ掻き行動の減少、眼の発赤または流涙の減少、および眼痛の減少より成る群から選択される、治療的有効量の構造式II
【化11】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミド、より成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
YがNR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0である場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されて、ピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
の化合物またはその塩の患者への投与を含む、方法。
【請求項42】
H1Rおよび/またはH4Rの阻害によって寛解される疾患または状態の予防または治療のための薬物の製造における使用のための、
構造式II
【化12】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmはそれぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、とR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成するこどができ、
但し、
Yが、NR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0の場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されて、ピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
の化合物またはその塩。
【請求項43】
構造式IIIおよび構造式IV
【化13】
III
【化14】
IV
[式中、
A1およびA2は、それぞれ独立して、結合、−CH2−、−CH2CH2−、および−CH2CH2CH2−より成る群から選択され、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
R2は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R14は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R43およびR46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、C2−C6アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R44およびR45は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、C2−C6アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アシル、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
但し、
前記化合物が、構造式IIIを有し、A1が−CH2−であり、R11が水素またはメチルであり、かつR14が水素、メチル、またはイソプロピルである場合、R43〜R46のうちの少なくとも1つは、水素ではない]
より成る群から選択される構造式を有する、化合物またはその塩。
【請求項44】
A1およびA2は、それぞれ独立して、−CH2−および−CH2CH2−より成る群から選択され、
X1はNであって、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R43〜R46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、C2−C6アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、とメルカプチルより成る群から選択される、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
A1およびA2は、−CH2−であり、
R11は、水素であり、
R14は、メチルであり、
R43およびR46は、水素であり、
R44およびR45は、それぞれ独立して、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、および低級ハロアルキルより成る群から選択される、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
前記化合物は、構造式IIIを有し、
R44は、水素であり、
R45は、ハロゲンである、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
R45は、塩素である、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記化合物は、構造式IVを有し、
R44およびR45のうちの一方は、水素であり、
R44およびR45のうちのもう一方は、ハロゲンである、請求項45に記載の化合物。
【請求項49】
R45は、塩素である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
構造式II
【化15】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、NR1[C(R20)(R21)]nであり、
nは、2〜3の整数であり、
Zは、
【化16】
であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素と低級アルキルより成る群から選択され、
R11およびR14は、独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R2、R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
任意の2つの隣接するR47、R48、R49、R50、またはR51は、共に連結されて、5,6、または7員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
X1が、[C(R2)]であり、R1、R2、R20、およびR21が水素であり、R11がエチルであり、かつR14が水素である場合、R47〜R51のうち少なくとも1つは水素ではなく、
X1がNである場合、R20およびR21のうちの少なくとも一つは、低級アルキルであり、
X1が、Nであり、R11、R14およびR47〜R51が水素である場合、Yは、−CH2C(CH3)2−ではない]
の化合物またはその塩。
【請求項51】
X1は、Nであり、
nは、2であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素およびメチルより成る群から選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、およびメルカプチルより成る群から選択される、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
R1およびR11は、それぞれ水素であり、
R14は、メチルである、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、低級アルキル、および低級アルコキシより成る群から選択される、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
R47、R48、R50、およびR51は、水素であり、
R49は、水素、ハロゲン、メチル、およびメトキシより成る群から選択される、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
R49は、塩素である、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
構造式V
【化17】
V
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級ハロアルキル、低級パーハロアルキル、低級パーハロアルコキシ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、低級アルコキシアルキル、オキソ、低級アシルオキシ、低級カルボキシルエステル、低級カルボキサミド、シアノ、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、低級アルキルチオ、低級ハロアルキルチオ、および低級パーハロアルキルチオより成る群から選択される少なくとも1つの置換基で置換される、5〜7員の飽和シクロアルキルであり、
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
但し、
R11がメチルであり、かつR14が水素である場合、Zは、2,3−ジメチルシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、R11およびR14の双方がメチルであるか、またはR11がエチルであり、かつR14が水素である場合、Zは、4−ヒドロキシシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、またはR11とR14の双方がメチルである場合、Zは、2−メチルシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、またはR11とR14の双方がメチルである場合、Zは、3−メチルシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、またはR11とR14の双方がメチルである場合、Zは、4−メチルシクロヘキシルではない]
の化合物またはその塩。
【請求項58】
X1は、Nであり、
R1は、水素である、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
Zは、低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級アルコキシ、オキソ、低級アシルオキシ、カルボキシル、低級カルボキシルエステル、および低級アルキルアミノより成る群から選択される、少なくとも1つの置換基で任意で置換されていてもよい、シクロヘキシルである、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
請求項59に記載の化合物であって、
Zは、低級アルキルおよび低級アルコキシより成る群から選択される置換基で、4位において置換されるシクロヘキシルであり、
R11は、水素であり、
R14は、メチルである、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
Zは、4−アルキルシクロヘキシルである、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
Zは、4−メチルシクロヘキシルである、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
構造式VI
【化18】
VI
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、水素、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R2、R14、およびR34は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよく、R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができる]
の化合物またはその塩。
【請求項64】
X1は、Nであり、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
R11は、水素であり、
R14は、メチルである、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
Zは、アルコキシルカルボニルおよびアシルより成る群から選択され、
R34は、低級アルキルである、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
医薬的に許容される担体と共に、請求項43に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項68】
a.請求項43において選択される化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバント、を含む医薬組成物。
【請求項69】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項68に記載の医薬組成物。
【請求項70】
a.請求項43において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバント、を含む医薬組成物。
【請求項71】
a.請求項43において選択されている化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバント、を含む医薬組成物。
【請求項72】
薬物として使用するための、請求項43に記載の化合物。
【請求項73】
医薬的に許容される担体と共に、請求項50に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項74】
a.請求項50において選択された化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項75】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項74に記載の医薬組成物。
【請求項76】
a.請求項50において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項77】
a.請求項50において選択された化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項78】
薬物として使用するための、請求項50に記載の化合物。
【請求項79】
医薬的に許容される担体と共に、請求項57に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項80】
a.請求項57において選択された化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項81】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項80に記載の医薬組成物。
【請求項82】
a.請求項57において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項83】
a.請求項57において選択された化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項84】
薬物として使用するための、請求項57に記載の化合物。
【請求項85】
医薬的に許容される担体と共に、請求項63に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項86】
a.請求項63において選択された化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項87】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項68に記載の医薬組成物。
【請求項88】
a.請求項63において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項89】
a.請求項63において選択された化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項90】
薬物として使用するための、請求項63に記載の化合物。
【請求項1】
治療的有効量の構造式Iの化合物またはその塩の投与を含む、H1Rおよび/またはH4R媒介性疾患の治療方法;
【化1】
I
[式中、
破線は、結合が存在しても不在であってもよいことを示し、
X1およびX3は、独立して、[C(R2)(R3)]およびNR4より成る群から選択され、
X2は、[C(R5)(R6)]、NR7、O、およびSより成る群から選択され、
X4は、[C(R8)(R9)]、NR10、O、およびSより成る群から選択され、
X5は、[C(R11)(R12)]、NR13、O、およびSより成る群から選択され、
X6は、[C(R14)(R15)]、NR16、O、およびSより成る群から選択され、
X7は、[C(R17)(R18)]、NR19、O、S、および結合より成る群から選択され、
X8は、CおよびNより成る群から選択され、
一緒になって、X1〜X8は、完全に芳香族である二環系を形成し、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmはそれぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、水素、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1〜R42は、それぞれ独立して、無し、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができる]。
【請求項2】
前記化合物は、構造式II
【化2】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群より選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmはそれぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
YがNR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、nが0である場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されてピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
またはその塩を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
X1は、Nであり、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、およびNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mより成る群から選択され、
Wは、NR38である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
R11は水素であり、
R14はメチルである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物は、構造式IIIおよび構造式IV
【化3】
III
【化4】
IV
[式中、
A1およびA2は、それぞれ独立して、結合、−CH2−、−CH2CH2−、および−CH2CH2CH2−より成る群から選択され、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
R2、R14、およびR43〜R46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群より選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい]
より成る群から選択される構造式、またはその塩を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
A1およびA2は、それぞれ独立して、−CH2−および−CH2CH2−より成る群から選択され、
X1はNであり、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R43〜R46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、およびメルカプチルより成る群から選択される、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
A1およびA2は−CH2−であり、
R11は水素であり、
R14はメチルであり、
R43およびR46は水素であり、
R44およびR45は、それぞれ独立して、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、および低級ハロアルキルより成る群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記化合物は、構造式IIIを有し、
R44は、水素であり、
R45は、ハロゲンである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
R45は、塩素である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記化合物は、構造式IVを有し、
R44およびR45のうちの一方が水素であり、R44およびR45のうちのもう一方がハロゲンである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
R45は、塩素である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
Yは、NR1[C(R20)(R21)]nであり、
nは、2〜3の整数であり、
Zは、
【化5】
であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素および任意で置換される低級アルキルより成る群から選択され、
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
任意の2つの隣接するR47、R48、R49、R50、またはR51は、共に連結されて、5、6、または7員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成することができる、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
X1は、Nであり、
nは、2であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素およびメチルより成る群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、およびメルカプチルより成る群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
R1、R11、R20、およびR21は、それぞれ水素であり、
R14は、メチルである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
R47〜R51は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、低級アルキル、および低級アルコキシより成る群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
R47、R48、R50、およびR51は、水素であって、
R49は、水素、ハロゲン、メチル、およびメトキシより成る群から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
R49は、塩素である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物は構造式V
【化6】
V
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、5〜7員の飽和シクロアルキルであって、低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級ハロアルキル、低級パーハロアルキル、低級パーハロアルコキシ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、低級アルコキシアルキル、オキソ、低級アシルオキシ、カルボキシル、低級カルボキシルエステル、低級カルボキサミド、シアノ、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、アミド、チオール、低級アルキルチオ、低級ハロアルキルチオ、および低級パーハロアルキルチオより成る群から選択される1つ以上の置換基で任意で置換されていてもよい、
R1、R2、およびR14は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい]
またはその塩を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項21】
X1は、Nであり、
R1は、水素であり、
R11およびR14は、独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
Zは、シクロヘキシルであり、これは低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級アルコキシ、オキソ、低級アシルオキシ、カルボキシル、低級カルボキシルエステル、および低級アルキルアミノより成る群から選択される1つ以上の置換基で任意で置換されていてもよい、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
Zは、4位において、低級アルキルおよび低級アルコキシより成る群から選択される置換基で任意で置換されていてもよい、シクロヘキシルであり、
R11は、水素であり、
R14は、メチルである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
Zは、4−アルキルシクロヘキシルである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
Zは、4−メチルシクロヘキシルである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物は、構造式VI
【化7】
VI
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、水素、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R2、R14、およびR34は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができる]またはその塩を有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項27】
X1はNであって、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
R11は水素であり、
R14はメチルである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
Zは、アルコキシルカルボニルおよびアシルより成る群から選択され、
R34は、低級アルキルである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物は、実施例1〜14、16〜87、89〜111、113〜125、127、129〜141、143〜290、293、295〜304、306〜313、および316〜318より成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記治療が全身性である、請求項2に記載の方法。
【請求項32】
前記投与が局所的である、請求項2に記載の方法。
【請求項33】
前記疾患は、炎症性疾患、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、および眼疾患より成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項34】
疾患は、そう痒、湿疹、喘息、鼻炎、ドライアイ、眼炎症、アレルギー性結膜炎、春季カタル、春季角結膜炎、および巨大乳頭結膜炎より成る群から選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記局所投与が、皮膚に対してである、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記局所投与が、眼に対してである、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記局所投与が、鼻腔内または吸入によってである、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
H1Rおよび/またはH4Rの阻害方法であって、H1Rおよび/またはH4Rを、構造式II
【化8】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
Yが、NR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0である場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
Yが、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されてピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
の化合物またはその塩と接触させることを含む、阻害方法。
【請求項39】
白内障手術から生じる疼痛または炎症の治療方法であって、かかる治療を必要とする患者に治療的有効量の構造式II
【化9】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミド、より成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができる]
の化合物またはその塩を送達することを含む、治療方法。
【請求項40】
a.治療的有効量の構造式II
【化10】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11とR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
YがNR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0である場合、Zはアリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されて、ピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]の化合物またはその塩;ならびに
b.別の治療薬
の投与を含む、H4R媒介性疾患の治療方法。
【請求項41】
患者における効果を達成するための方法であって、前記効果は、マスト細胞の数の減少、任意で鼻粘膜、眼、または創傷部位への好酸球遊走の阻害、炎症マーカーの減少、炎症性サイトカインの減少、引っ掻き行動の減少、眼の発赤または流涙の減少、および眼痛の減少より成る群から選択される、治療的有効量の構造式II
【化11】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmは、それぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、およびR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミド、より成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
YがNR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0である場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがNR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されて、ピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
の化合物またはその塩の患者への投与を含む、方法。
【請求項42】
H1Rおよび/またはH4Rの阻害によって寛解される疾患または状態の予防または治療のための薬物の製造における使用のための、
構造式II
【化12】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、結合、NR1[C(R20)(R21)]n、NR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]m、S−[C(R26)(R27)]n−W−[C(R28)(R29)]m、O[C(R30)(R31)]n、[C(R32)(R33)]n−W−[C(R34)(R35)]m、および[C(R36)(R37)]nより成る群から選択され、
nおよびmはそれぞれ独立して、0〜3の整数であり、
Wは、O、S、S(O)2、NR38、NR39S(O2)、C(O)、C(S)、C(O)O、C(O)NR40、NR41C(O)、およびNR42C(O)Oより成る群から選択され、
Zは、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R1、R2、R14、とR20〜R42は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができ、
R1およびR20、またはR1およびR22、またはR22およびR38、またはR1およびR38は、共に連結されて、ヘテロシクロアルキルを形成するこどができ、
但し、
Yが、NR1[C(R20)(R21)]nであり、R1が水素であり、かつnが0の場合、Zは、アリールまたはヘテロアリールではなく、
YがNR1[C(R22)(R23)]n−W−[C(R24)(R25)]mであり、nが2であり、mが0であり、WがR38であり、R22およびR23が水素であり、かつR1およびR38が、共に連結されて、ピペラジン環を形成する場合、Zは、フェニルまたはメチルではない]
の化合物またはその塩。
【請求項43】
構造式IIIおよび構造式IV
【化13】
III
【化14】
IV
[式中、
A1およびA2は、それぞれ独立して、結合、−CH2−、−CH2CH2−、および−CH2CH2CH2−より成る群から選択され、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
R2は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R14は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R43およびR46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、C2−C6アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R44およびR45は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、C2−C6アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アシル、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
但し、
前記化合物が、構造式IIIを有し、A1が−CH2−であり、R11が水素またはメチルであり、かつR14が水素、メチル、またはイソプロピルである場合、R43〜R46のうちの少なくとも1つは、水素ではない]
より成る群から選択される構造式を有する、化合物またはその塩。
【請求項44】
A1およびA2は、それぞれ独立して、−CH2−および−CH2CH2−より成る群から選択され、
X1はNであって、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R43〜R46は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、C2−C6アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、とメルカプチルより成る群から選択される、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
A1およびA2は、−CH2−であり、
R11は、水素であり、
R14は、メチルであり、
R43およびR46は、水素であり、
R44およびR45は、それぞれ独立して、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、および低級ハロアルキルより成る群から選択される、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
前記化合物は、構造式IIIを有し、
R44は、水素であり、
R45は、ハロゲンである、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
R45は、塩素である、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
前記化合物は、構造式IVを有し、
R44およびR45のうちの一方は、水素であり、
R44およびR45のうちのもう一方は、ハロゲンである、請求項45に記載の化合物。
【請求項49】
R45は、塩素である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
構造式II
【化15】
II
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Yは、NR1[C(R20)(R21)]nであり、
nは、2〜3の整数であり、
Zは、
【化16】
であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素と低級アルキルより成る群から選択され、
R11およびR14は、独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
R2、R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
任意の2つの隣接するR47、R48、R49、R50、またはR51は、共に連結されて、5,6、または7員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成することができ、
但し、
X1が、[C(R2)]であり、R1、R2、R20、およびR21が水素であり、R11がエチルであり、かつR14が水素である場合、R47〜R51のうち少なくとも1つは水素ではなく、
X1がNである場合、R20およびR21のうちの少なくとも一つは、低級アルキルであり、
X1が、Nであり、R11、R14およびR47〜R51が水素である場合、Yは、−CH2C(CH3)2−ではない]
の化合物またはその塩。
【請求項51】
X1は、Nであり、
nは、2であり、
R1、R20、およびR21は、それぞれ独立して、水素およびメチルより成る群から選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、およびメルカプチルより成る群から選択される、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
R1およびR11は、それぞれ水素であり、
R14は、メチルである、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
R47〜R51は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、低級アルキル、および低級アルコキシより成る群から選択される、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
R47、R48、R50、およびR51は、水素であり、
R49は、水素、ハロゲン、メチル、およびメトキシより成る群から選択される、請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
R49は、塩素である、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
構造式V
【化17】
V
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級ハロアルキル、低級パーハロアルキル、低級パーハロアルコキシ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシ、低級アルコキシアルキル、オキソ、低級アシルオキシ、低級カルボキシルエステル、低級カルボキサミド、シアノ、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、チオール、低級アルキルチオ、低級ハロアルキルチオ、および低級パーハロアルキルチオより成る群から選択される少なくとも1つの置換基で置換される、5〜7員の飽和シクロアルキルであり、
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択され、
但し、
R11がメチルであり、かつR14が水素である場合、Zは、2,3−ジメチルシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、R11およびR14の双方がメチルであるか、またはR11がエチルであり、かつR14が水素である場合、Zは、4−ヒドロキシシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、またはR11とR14の双方がメチルである場合、Zは、2−メチルシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、またはR11とR14の双方がメチルである場合、Zは、3−メチルシクロヘキシルではなく、
R11およびR14の双方が水素であるか、またはR11とR14の双方がメチルである場合、Zは、4−メチルシクロヘキシルではない]
の化合物またはその塩。
【請求項58】
X1は、Nであり、
R1は、水素である、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
Zは、低級アルキル、低級アルカノイル、低級ヘテロアルキル、低級アルコキシ、オキソ、低級アシルオキシ、カルボキシル、低級カルボキシルエステル、および低級アルキルアミノより成る群から選択される、少なくとも1つの置換基で任意で置換されていてもよい、シクロヘキシルである、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
請求項59に記載の化合物であって、
Zは、低級アルキルおよび低級アルコキシより成る群から選択される置換基で、4位において置換されるシクロヘキシルであり、
R11は、水素であり、
R14は、メチルである、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
Zは、4−アルキルシクロヘキシルである、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
Zは、4−メチルシクロヘキシルである、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
構造式VI
【化18】
VI
[式中、
X1は、[C(R2)]およびNより成る群から選択され、
Zは、水素、アリール、アルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシルカルボニル、アシル、およびシクロアルキルより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R2、R14、およびR34は、それぞれ独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよく、R11は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ハロアルキル、アミノ、アミノアルキル、アミド、カルボキシル、アシル、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、メルカプチル、アルキルスルホニル、スルホンアミド、およびアルキルスルホンアミドより成る群から選択され、これらのいずれも任意で置換されていてもよい、
R11およびR14は、共に連結されて、部分的に飽和したシクロアルキルを形成することができる]
の化合物またはその塩。
【請求項64】
X1は、Nであり、
R11およびR14は、それぞれ独立して、水素およびC1−C3アルキルより成る群から選択される、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
R11は、水素であり、
R14は、メチルである、請求項64に記載の化合物。
【請求項66】
Zは、アルコキシルカルボニルおよびアシルより成る群から選択され、
R34は、低級アルキルである、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
医薬的に許容される担体と共に、請求項43に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項68】
a.請求項43において選択される化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバント、を含む医薬組成物。
【請求項69】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項68に記載の医薬組成物。
【請求項70】
a.請求項43において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバント、を含む医薬組成物。
【請求項71】
a.請求項43において選択されている化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバント、を含む医薬組成物。
【請求項72】
薬物として使用するための、請求項43に記載の化合物。
【請求項73】
医薬的に許容される担体と共に、請求項50に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項74】
a.請求項50において選択された化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項75】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項74に記載の医薬組成物。
【請求項76】
a.請求項50において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項77】
a.請求項50において選択された化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項78】
薬物として使用するための、請求項50に記載の化合物。
【請求項79】
医薬的に許容される担体と共に、請求項57に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項80】
a.請求項57において選択された化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項81】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項80に記載の医薬組成物。
【請求項82】
a.請求項57において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項83】
a.請求項57において選択された化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項84】
薬物として使用するための、請求項57に記載の化合物。
【請求項85】
医薬的に許容される担体と共に、請求項63に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項86】
a.請求項63において選択された化合物、
b.H1Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項87】
前記H1Rアンタゴニストは、アクリバスチン、アルカフタジン(alcaftadine)、アンタゾリン、アゼラスチン、ブロマジン、ブロムフェニラミン、セチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、エバスチン、エメダスチン、エピナスチン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、レボカバスチン、レボセチリジン、ロラタジン、メトジラジン、ミゾラスチン、プロメタジン、オロパタジン、およびトリプロリジンより成る群から選択される、請求項68に記載の医薬組成物。
【請求項88】
a.請求項63において選択された化合物、
b.H3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項89】
a.請求項63において選択された化合物、
b.H1RアンタゴニストおよびH3Rアンタゴニスト、および
c.1つ以上の医薬的に許容される担体またはアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項90】
薬物として使用するための、請求項63に記載の化合物。
【公表番号】特表2012−502104(P2012−502104A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526965(P2011−526965)
【出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/056480
【国際公開番号】WO2010/030757
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(505375355)カリプシス・インコーポレーテッド (11)
【出願人】(508185074)アルコン リサーチ, リミテッド (160)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/056480
【国際公開番号】WO2010/030757
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(505375355)カリプシス・インコーポレーテッド (11)
【出願人】(508185074)アルコン リサーチ, リミテッド (160)
【Fターム(参考)】
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