説明

発振回路及び発振回路を搭載した電子機器

【課題】本発明の目的は、水晶発振回路の駆動電流が100nA以下と非常に小さくなり、水晶発振回路の出力が0.1Vpp以下と小さくなっても、水晶発振回路の出力に接続する次段の種々の回路が正常に動作する出力信号を出発振回路、及びそれを搭載した電子機器を提供する。
【解決手段】水晶発振回路の出力を増幅する増幅回路を水晶発振回路の出力側に接続し、水晶発振回路の出力電圧と水晶発振回路のCMOSインバータの入力電圧との差を増幅させる。たとえば、差動アンプを水晶発振回路の出力側に接続し、水晶発振回路の出力電圧とCMOSインバータの入力電圧とを差動アンプの入力とする。あるいは、3つのオペアンプから構成されるインスツルメンテーションアンプを水晶発振回路の出力側に接続し、水晶発振回路の出力電圧信号と水晶発振回路のCMOSインバータの入力電圧信号との差を増幅させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低消費電力の水晶発振回路を実現するための回路に関するもので、特に増幅回路を含む発振回路及び発振回路を搭載した電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
時計や携帯電話等の携帯機器において、当該機器の無充電による長時間動作や搭載される電池の充電頻度低減化の要求から、当該機器に用いられる水晶振動子等の圧電素子を組み込んだ発振回路の駆動電力の低減や発振回路の待機時(発振回路が発振した状態でかつ無負荷状態の時)における超低消費電力化がますます要求されている。
【0003】
図3は、水晶振動子を用いた典型的な発振回路であり、反転増幅器となるCMOSインバータIV01、CMOSインバータIV01の入力端子XCINと出力端子XCOUTとの間に接続された水晶振動子X2、CMOSインバータIV01の入力端子XCINと接地電位の電源端子Vssとの間に接続された負荷容量Cgを構成する容量素子、およびCMOSインバータIV01の出力端子XCOUTと接地電位Vの電源端子Vssとの間に接続された負荷容量Cdを構成する容量素子を有している。
【0004】
また、CMOSインバータIV01は、電源電圧Vddが共有される第1の電源端子と、接地電位が供給される第2の電源端子との間に直列接続されたPMOSトランジスタPM11とNMOSトランジスタNM11とからなるCMOSインバータおよび帰還抵抗Rfから構成されている。
CMOSインバータIV01のPMOSトランジスタPM11のソースと第1の電源端子との間、およびCMOSインバータIV02のNMOSトランジスタNM11と第2の電源端子との間には、水晶振動子X2を励振する駆動電流を制限する駆動電流調整用抵抗素子r1およびr2が接続されている。
【0005】
携帯機器等に搭載する発振回路は近年低消費電力化が要求されているが、そのためには発振回路における水晶振動子の駆動電流を低下させる必要があり、そのためには発振回路におけるCMOSインバータの相互コンダクタンスGmを小さくすることが考えられる。しかし、Gmを小さくすると発振回路の発振余裕度を低下させる場合がある。
【0006】
発振回路の発振余裕度Mは次式(1)で与えられる。
M=|−Gm|/{(ω2Cg・Cd)*(1/R1(max))}=RL/R1(max)・・・(1)
ωは発振周波数の角周波数、RLは負性抵抗、R1(max)は水晶振動子の実効抵抗R1の最大値であり、発振余裕度Mは5以上の値が要求される。
【0007】
水晶振動子の実効抵抗R1は水晶振動子の小型化の要請から決定される値であるから、余り小さくすることはできない。従って、Gmを小さくしても発振回路の発振余裕度Mを維持するには、CMOSインバータに外付けされる負荷容量を構成するコンデンサの負荷容量値Cgおよび/またはCdを下げれば良いことが分かる。従ってそれを実現するためには、発振回路の水晶振動子は、組み込まれるマイコン等のICに対して要求される低消費電力化の仕様に見合った負荷容量CLを有することが要求される。すなわち、既に出願人は従来から使用されている水晶振動子の負荷容量CLである12.5pFに対して、負荷容量CLの低減すなわち低CL化(3pF〜5pF)を提案してきた。(特許文献1)
【0008】
しかしながら、負荷容量CLを小さくすると、負荷容量CLの容量許容差と発振周波数の周波数偏差Δfの問題が顕著になる。たとえば、負荷容量CLが通常の容量許容差の範囲であるΔC(±5%)変化した場合の発振周波数の安定性Δf(ppm)は、負荷容量CLが12.5pFのときΔCが1.25pFで発振周波数の安定性Δfは7.3ppmとなり、負荷容量CLが6pFのときΔCが0.6pFで発振周波数の安定性Δfは13.2ppmとなり、負荷容量CLが3pFのときΔCが0.3pFで発振周波数の安定性Δfは20.5ppmとなる。
すなわち、負荷容量CL(3pF)では、従来の12.5pFの場合よりも2.8倍も周波数偏差が大きくなるので、負荷容量CLの低容量化(低CL化)を実現するためには、負荷容量CLの容量許容差に対する発振周波数の安定性を向上させる必要がある。
【0009】
図3における入出力端子間XCINおよびXOUT間の水晶振動子側の等価回路を図4に示す。水晶振動子X2には直列に負荷容量CLが接続されていて、水晶振動子は圧電効果により生ずる機械的共振を等価的に表したインダクタンスL1、容量C1、抵抗R1の直列共振回路に電極間容量C0が並列接続した回路として表される。また入出力端子間XCINおよびXCOUT間にはCMOS半導体基板や信号配線等により種々の浮遊容量が存在しているが、これらの(合成)浮遊容量をCsとすると、図5に示すように、負荷容量CLは浮遊容量Csと直列接続された外部(外付け)容量CgおよびCdとの並列接続となっている。
従って、
CL=Cs+Cg*Cd/(Cg+Cd)・・・(2)
となる。
(2)の関係を満足するようなCL値(2pF〜6pF)になるように、発振周波数にマッチングするような外付け容量素子CgおよびCdを選択すれば、発振周波数の安定性を向上できる。すなわち、負荷容量CLは浮遊容量Csと外部容量素子(コンデンサ)Cext{=Cg*Cd/(Cg+Cd)}の和であるため、負荷容量CLと浮遊容量Csとの差にするように、外部容量素子Cextの値を選定すれば、(2)式が満足され、水晶振動子の負荷容量CLと、水晶振動子から見た発振回路側の負荷容量がマッチング(整合)することを意味している。
【0010】
図6は水晶発振回路における駆動電流と負荷容量CLとの関係を示す図である。負荷容量が小さくなると駆動電流は顕著に小さくなることが分かる。たとえば、従来用いられている負荷容量12.5pFの駆動電流は約1.5μAであるが、負荷容量2.2pFの駆動電流は0.073μAとなり、駆動電流が約5%に低減している。このように、負荷容量CLを低減することは水晶発振回路の低消費電力化、しいてはその水晶発振回路を用いている電子機器の低電力化に大きく寄与できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008−205658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
水晶発振回路の駆動電流が0.1μA(100nA)以下になると、出力電圧(Vout)は電源電圧(Vpp)の10%以下(Vout<0.1Vpp)となり、電源電圧も約1V〜3V程度であるから、出力電圧(Vout)は0.1V〜0.3V以下となる。図7は、水晶発振回路の出力に接続する回路としてコンパレータを接続する例を示す。図7に示す水晶発振回路側の回路は基本的に図3と同様の図であり、11は水晶振動子、12はCMOSインバータ、13は定電流源である。水晶発振回路の出力Vout1はアナログ信号(正弦波に近い)であるが、コンパレータ14を通してデジタル信号(矩形波信号)出力Vout2に変換する。水晶発振回路の出力Vout1が0.1V〜0.3V以上のときにはコンパレータ14も正常に動作し、水晶発振回路の出力周波数(f0)に応じた周波数(f0)でコンパレータ出力を出す。しかし、約0.1V以下になるとコンパレータにおける2つの入力電圧の差が小さくなり、正常なコンパレータ出力Vout2のクロック信号が生成されない場合がある。すなわち、水晶発振回路の出力が低振幅になるので、水晶発振回路の出力信号に対して、これに接続する回路において正確な情報伝達ができなくなる。特に負荷容量をさらに低CL化して水晶発振回路の駆動電流が50nA程度になると、水晶発振回路の出力Vout1がさらに低振幅波形になり約0.05 Vpp程度になるので、コンパレータ14からの出力クロック信号Vout2が全く出なくなる。
そこで本発明は、水晶発振回路の駆動電流が100nA以下と非常に小さくなり、水晶発振回路の出力が約0.1Vpp以下と小さくなっても、水晶発振回路の出力に接続する次段の種々の回路が正常に動作する出力信号を出す回路を提供することである。即ち、増幅回路を含む発振回路及び発振回路を搭載した電子機器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明にあっては、差動アンプを水晶発振回路の出力側に接続し、水晶発振回路の出力電圧とCMOSインバータの入力電圧とを差動アンプの入力とする。あるいは、3つのオペアンプから構成されるインスツルメンテーションアンプを水晶発振回路の出力側に接続し、水晶発振回路の出力電圧信号と水晶発振回路のCMOSインバータの入力電圧信号との差を増幅させる。
【発明の効果】
【0014】
差動増幅回路およびインスツルメンテーションアンプ等の増幅回路を水晶発振回路の出力側に接続した場合には、水晶発振回路の出力電圧V2と水晶発振回路のCMOSインバータの入力電圧V1との差を増幅させることができる。すなわち、増幅回路の出力V0=α(V1−V2)(α≧1)となる。V2≒−V1であるから、V0≒2αV1なり、出力電圧を水晶発振回路の出力電圧V2の2倍以上にできる。従って、水晶発振回路の駆動電流が100nA以下と非常に小さくなり、水晶発振回路の出力電圧が約0.1Vpp以下と小さくなっても、増幅回路からの出力は大きいので、増幅回路の次段にコンパレータ等を接続して正常な矩形波信号を生成することができる。しかもこれらの増幅回路を構成する抵抗比率を調整することにより、増幅率を高めることもできるので、水晶発振回路の出力電圧がさらに低下しても、コンパレータ等を用いて水晶発振回路の出力に応じた正常な矩形波を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の差動増幅回路を含む発振回路を示す図である。
【図2】図2は、本発明のインスツルメンテーション回路を含む発振回路を示す図である。
【図3】図3は、水晶振動子を用いた発振回路を示す図である。
【図4】図4は、図3における入出力端子間XCINおよびXOUT間の水晶振動子側の等価回路を示す図である。
【図5】図5は、負荷容量CLを構成する容量を示す図である。
【図6】図6は、水晶発振回路における駆動電流と負荷容量CLとの関係を示す図である。
【図7】図7は、水晶発振回路の出力に接続する回路としてコンパレータを接続する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的は、水晶発振回路の駆動電流が100nA以下と非常に小さくなり、水晶発振回路の出力が0.1Vpp以下と小さくなっても、正常に動作する出力信号を出す回路を提供することである。具体的には、水晶発振回路の出力を増幅する増幅回路を水晶発振回路の出力側に接続し、水晶発振回路の出力電圧と水晶発振回路のCMOSインバータの入力電圧との差を増幅させる。すなわち、水晶発振回路の出力電圧をV1、水晶発振回路のCMOSインバータの入力電圧をV2としたとき、水晶発振回路の出力側に接続した増幅回路によって、V2とV1との差を検出して増幅回路の出力V3はV3=α(V1−V2)となる。(α≧1)となる。このような増幅回路として、たとえば、差動増幅(アンプ)回路やインスツルメンテーションアンプ回路がある。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態を示す図である。本発明の水晶発振回路には増幅回路5が付設し、この増幅回路5は、4つの抵抗(R1、R2、R3、R4)を有するオペアンプ、すなわち差動増幅器である。すなわち、図1は、差動増幅回路を接続した水晶発振回路を示す。水晶発振回路側は図3および図7に示したものと同様の回路である。差動増幅回路5の出力側にはコンパレータ14を接続しているが、他の素子(たとえば、インバータ)でも良い。図1に示す差動増幅回路を接続した水晶発振回路において、水晶発振回路のインバータの入力(電圧V1)は抵抗R1を介してオペアンプ15の−端子に入力され、水晶発振回路の出力(電圧V2、水晶発振回路のインバータの出力でもある)は、抵抗R3を介してオペアンプ15の+端子に入力される。オペアンプ(差動アンプ)15の出力の一部は抵抗R2を介してオペアンプ15の−端子に帰還される。また、オペアンプ15の+端子は抵抗R4を介してグランドへアースされている。
【0018】
コンパレータ14の入力端子の電圧をVin−(−入力端子)、Vin+(+入力端子)とすると、
Vin−=(R2V1+R1V0)/(R1+R2)、
Vin+=R4V2/(R3+R4)
仮想短絡Vin−=Vin+より、
R1V0/(R1+R2)=R4V2/(R3+R4)−R2V1/(R1+R2) ・・・(3)
ここで、R1=R3、R2=R4とすると、オペアンプ(差動アンプ)15の出力V0は、
V0=(R2/R1)*(V1−V2) ・・・(4)
となり、V1とV2との差をとって増幅する回路になる。
R2=R1なら、V0=V1−V2となり、差動増幅器を用いることにより、水晶発振回路の出力と水晶発振回路のインバータの入力との差(|V1−V2|)を出力できる。V2=―V1と考えて良いので、通常の水晶発振回路における出力V2の2倍の出力を出すことが可能となる。また、R2≠R1ならオペアンプ15へ接続する抵抗比(R2/R1)を適切に設定する(R2/R1>1)ことにより、さらに増幅(R2/R1倍)も可能となる。すなわち、通常の水晶発振回路における出力V2の2*(R2/R1)倍の出力を出すことが可能となる。
【0019】
この増幅回路の出力は水晶発振回路の周波数と同期したアナログ信号なので、従来のコンパレータ等へ接続すれば、コンパレータの比較電圧の許容差(動作電圧)より大きくできるので、所望の矩形波を作成できる。また、差動アンプは2つの入力電圧差を検出するので、一方の電圧が差動アンプの最低検出電圧より小さくても、2つの入力電圧差が最低検出電圧より大きければ良い。
【0020】
図2は、本発明の別の実施形態を示す図である。図1に示す増幅回路5の部分だけ記載している。この増幅回路5は、オペアンプが3個(21、22、23)、抵抗が7個(R0、R1、R2,R3、R4、R5、R6)から構成されるもので、いわゆるインスツルメンテーションアンプと呼ばれる増幅回路である。オペアンプ21についてみると、A―B端子間の差動増幅となっている。AおよびB端子はオペアンプ22および23の出力端子に直結しているので、入力端子(V1、V2)の影響を基本的に受けない。出力電圧V0は、R3=R5およびR4=R6とすれば、
V0=(R4/R3)*(VB−VA) ・・・(5)
となる。
【0021】
オペアンプ22の−入力端子の電圧をVin−1およびオペアンプ23の−入力端子の電圧をVin−2(+入力端子)とすると、仮想短絡より、Vin−1=V1、Vin−2=V2
点Aから抵抗R1、R0、R2を通る点Bまでの経路についてみると、
(VA−V1)/R1=(V1−V2)/R0=(V2−VB)/R2
よって(VA−V1)=(R1/R0)*(V1−V2) ・・・(6)
(V2−VB)=(R2/R0)*(V1−V2) ・・・(7)
(6)および(7)を加えて、
VA−VB−(V1−V2)=(R1+R2/R0)*(V1−V2)
これから、VA−VB={1+(R1+R2)/R0}*(V1−V2) ・・・(8)
(5)および(8)から
V0=(R4/R3)*{1+(R1+R2)/R0}*(V2−V1) ・・・(9)
R1=R2とするとこの増幅回路は完全対称性を有する。
式(9)から分かるように、このインスツルメンテーションアンプを用いることにより、発振回路の出力電圧と前記インバータの入力電圧差を(R4/R3){1+(R1+R2)/R0}倍[(R4/R3){1+(R1+R2)/R0}≧1]することができる。全抵抗を等しくすれば、V0=3*(V2−V1)となり、増幅度が3倍となる。V1≒−V2であるから、V0=6*V2となるから、水晶発振回路の出力V2の6倍の出力となる。
この回路の利点は、両入力とも、オペアンプ直結の高入力抵抗であるから、微弱な出力に向いており、低CL発振回路の超低消費電力タイプに有用である。また、1個の抵抗R0だけを可変すれば増幅率を大きな範囲で可変することが可能である。
【0022】
尚、オペアンプの限界動作電圧をVdとしたとき、本発明の増幅回路の差動アンプにおける検出限界は0.5Vdとなるので、水晶発振回路の出力Vsが0.5Vd以下となった場合には本発明の増幅回路も正常に動作しなくなることに注意が必要である。上記において主に水晶振動子を用いた発振回路について説明してきたが、水晶振動子の代わりに他の圧電振動子(たとえばセラミック振動子)などを用いる場合にも本発明の増幅回路を含む発振回路を適用できる。上述した本発明の増幅回路を含む発振回路は、水晶振動子や他の圧電振動子を使用した発振器や電子機器に用いられる発振回路のすべてに搭載して適用できる。たとえば、時計、携帯電話、携帯端末、ノートパソコン等の電池駆動の電子機器である。さらには省エネや省電力化を要求されている車載用電子機器、テレビ・冷蔵庫・エアコン等の家電製品など広範な電子機器にも適用できる。
【符号の説明】
【0023】
5・・・増幅回路、11・・・水晶振動子、12・・・CMOSインバータ、
13・・・低電流源、14・・・コンパレータ、15・・・オペアンプ、21・・・オペアンプ、22・・・オペアンプ、23・・・オペアンプ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
CMOSインバータを含む発振回路において、
前記発振回路の出力電圧と前記CMOSインバータの入力電圧との差を増幅する増幅回路を前記発振回路の出力側に有することを特徴とする発振回路。
【請求項2】
前記増幅回路は差動増幅回路であり、
前記発振回路の出力および前記発振回路における前記CMOSインバータの入力を前記差動増幅回路の入力としていると共に、
前記COMSインバータの入力は抵抗R1を介して差動アンプの(−)入力端子へ接続されており、前記発振回路の出力は抵抗R3を介して前記差動アンプの(+)入力端子へ接続されており、前記差動アンプの出力の一部は抵抗R2を介して前記(−)入力端子へ帰還し、および前記差動アンプの前記(+)入力端子は抵抗R4を介してアース接続されていることを特徴とする請求項1に記載の発振回路。
【請求項3】
R2/R1≧1であることを特徴とする請求項2に記載の発振回路。
【請求項4】
前記増幅回路は3個のオペアンプからなるインスツルメンテーションアンプであり、
前記発振回路の出力、及び前記発振回路における前記CMOSインバータの入力を前記インスツルメンテーションアンプの入力とすることを特徴とする請求項1に記載の発振回路。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかの項に記載の発振回路を搭載した電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−182663(P2012−182663A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44294(P2011−44294)
【出願日】平成23年3月1日(2011.3.1)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】