説明

皮膚適用のための殺寄生虫剤の水性調剤

【課題】動物上のノミ、シラミ又はハエのような寄生虫の皮膚的抑制のために特に適しており、低温(−30℃の低温まで)におけるその優れた保存安定性により傑出している、皮膚適用のための新規な水−含有調剤を提供する。
【解決手段】a)1〜20重量%の濃度における昆虫のニコチン性アセチルコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニスト;b)2.5〜15重量%の濃度における水;c)少なくとも20重量%の濃度におけるアルコール、又は場合により置換されていることができるピロリドンの群からの溶媒;d)5〜50.0重量%の濃度における環状カーボネートもしくはラクトンの群からの溶媒;e)場合により、調剤の全重量に関して0.025〜10重量%の濃度における増粘剤、展延剤、着色剤、酸化防止剤、噴射剤、防腐剤、乳化剤及び乳化剤の群からの他の添加剤を有する動物の皮膚上の寄生虫及びダニを防除するための水性調剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、昆虫のニコチン作用性(nicotinergic)アセチルコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニストによる動物上の寄生虫の皮膚的抑制(dermal control)のための水−含有調剤に関する。
【背景技術】
【0002】
昆虫のニコチン作用性アセチルコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニストは既知である。それにはニコチニル殺虫剤(nicotinyl insecticides)そして特にクロロニコチニル殺虫剤が含まれる。ノミに対するその使用は、例えばWO 93/24002及びEP−A 682 869から既知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第93/24002号
【特許文献2】欧州特許出願公開第682 869号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、本発明は、動物上のノミ、シラミ又はハエのような寄生虫の皮膚的抑制のために特に適しており、低温(−30℃の低温まで)におけるその優れた保存安定性により傑出している、昆虫のニコチン作用性アセチリコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニストの皮膚適用のための新規な水−含有調剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に従う調剤は下記の組成:
a)調剤の全重量に基づいて1〜20重量%の濃度における昆虫のニコチン作用性アセチルコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニスト;
b)調剤の全重量に基づいて2.5〜15重量%の濃度における水;
c)調剤の全重量に基づいて少なくとも20重量%の濃度におけるアルコール、例えばベンジルアルコール、テトラヒドロフリルアルコール又は場合により置換されていることができるピロリドンの群からの溶媒;
d)調剤の全重量に基づいて5〜50重量%の濃度における環状カーボネートもしくはラクトンの群からの溶媒;
e)必要に応じて、好ましくは調剤の全重量に基づいて0.025〜10重量%までの濃度における増粘剤、展延剤、着色剤、酸化防止剤、噴射剤、防腐剤、接着剤、乳化剤の群からのさらなる助剤
を有する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
昆虫のニコチン作用性アセチルコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニストは、例えば、公開されたヨーロッパ明細書番号464 830、428 941、425
978、386 565、383 091、375 907、364 844、315
826、259 738、254 859、235 725、212 600、192
060、163 855、154 178、136 636、303 570、302
833、306 696、189 972、455 000、135 956、471
372、302 389;ドイツ公開明細書番号3 639 877、3 712 307;日本公開明細書番号03 220 176、02 207 083、63 307
857、63 287 764、03 246 283、04 9371、03 279 359、03 255 072;米国特許第5 034 524、4 948 798、4 918 086、5 039 686、5 034 404号;PCT出願番号WO 91/17 659、91/4965;フランス出願番号2 611 114;ブラジル出願番号88 03 621から既知である。
【0007】
これらの刊行物に記載されている化合物及びその製造は明らかにその引用を以って本明細書の内容となる。
【0008】
これらの化合物は好ましくは一般式(I)
【0009】
【化1】

【0010】
[式中、
Rは水素、場合により置換されていることができるアシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルより成る群からの基を示し;
Aは水素、アシル、アルキル、アリールの系列からの1官能性基を示すか、あるいは基Zに結合している2官能性基を示し;
Eは電子吸引性基を示し;
Xは基−CH=又は=N−を示し、基−CH=はH原子の代わりに基Zに結合していることができ;
Zはアルキル、−O−R、−S−R、
【0011】
【化2】

【0012】
の系列からの1官能性基を示し、ここでRは同一もしくは異なる基を示し、それぞれ上記で定義した通りであるか、
あるいは基A又は基Xに結合している2官能性基を示す]
により示すことができる。
【0013】
特に好ましい式(I)の化合物は、基が下記に定義する通りである化合物である:
Rは水素を示し、ならびにまた場合により置換されていることができるアシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリルアルキルの系列からの基を示す。
【0014】
アシル基としてホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、(アルキル−)−(アリール−)−ホスホリルを挙げることができ、そのそれぞれはそれ自身が置換されていることができる。
【0015】
アルキルとしてC1-10アルキル、特にC1-4アルキル、特定的にはメチル、エチル、i−プロピル、sec−もしくはt−ブチルを挙げることができ、それらはそれぞれさらに置換されていることができる。
【0016】
アリールとしてフェニル、ナフチル、特にフェニルを挙げることができる。
【0017】
アラルキルとしてフェニルメチル、フェニルエチルを挙げることができる。
【0018】
ヘテロアリールとして最高で10個の環原子及び複素原子としてN、O、S、特にNを有するヘテロアリールを挙げることができる。特定的にはチエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ベンゾチアゾリルを挙げることができる。
【0019】
ヘテロアリールアルキルとしてヘテロアリールメチル、ヘテロアリールエチルを挙げることができ、ヘテロアリールは好ましくは最高で6個の環原子そして複素原子としてN、O、S、特にNを含有し、特に好ましくは上記のヘテロアリール基を挙げることができる。
【0020】
ヘテロシクリルとしてテトラヒドロフラニルを挙げることができる。
【0021】
置換基として、例えば好ましくは:
炭素数が好ましくは1〜4、特に1もしくは2のアルキル、例えばメチル、エチル、n−及びi−プロピルならびにn−、i−及びt−ブチル;炭素数が好ましくは1〜4、特に1もしくは2のアルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、n−及びi−プロピルオキシならびにn−、i−及びt−ブチルオキシ;炭素数が好ましくは1〜4、特に1もしくは2のアルキルチオ、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−及びi−プロピルチオならびにn−、i−及びt−ブチルチオ;炭素数が好ましくは1〜4、特に1もしくは2で好ましくは1〜5個、特に1〜3個ののハロゲン原子を有し、ハロゲン原子が同一もしくは異なり、好ましくはフッ素、塩素もしくは臭素、特にフッ素であるハロゲノアルキル、例えばトリフルオロメチル;ヒドロキシル;ハロゲン、好ましくはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素、特にフッ素、塩素及び臭素;シアノ;ニトロ;アミノ;アルキル基当たりの炭素数が好ましくは1〜4、特に1もしくは2のモノアルキル−及びジアルキルアミノ、例えばメチルアミノ、メチル−エチル−アミノ、n−及びi−プロピルアミノならびにメチル−n−ブチルアミノ;カルボキシル;炭素数が好ましくは2〜4、特に2もしくは3のカルバルコキシ、例えばカルボメトキシ及びカルボエトキシ;スルホ(−SO3H);炭素数が好ましくは1〜4、特に1もしくは2のアルキルスルホニル、例えばメチルスルホニル及びエチルスルホニル;好ましくは6もしくは10個のアリール炭素原子を有するアリールスルホニル、例えばフェニルスルホニルならびに又ヘテロアリールアミノ及びヘテロアリールアルキルアミノ、例えばクロロピリジルアミノ及びクロロピリジルメチルアミノ
を挙げることができる。
【0022】
Aは特に好ましくは水素を示し、ならびにまた好ましくはRの下に定義した通りである場合により置換されていることができるアシル、アルキル、アリールの系列からの基を示す。さらにAは2官能性基を示す。場合により置換されていることができる炭素数が1〜4、特に1〜2のアルキレンを挙げることができ、挙げることができる置換基は前に上記で挙げた置換基であり、アルキレン基はN、O、Sの系列からの複素原子により中断されていることができる。
【0023】
A及びZはそれらが結合している原子と一緒になって飽和もしくは不飽和複素環式環を形成することができる。該複素環式環はさらに1つもしくは2つの同一もしくは異なる複素原子及び/又は複素基を含有していることができる。複素原子は好ましくは酸素、硫黄
又は窒素であり、複素基は好ましくはN−アルキルであり、ここでN−アルキル基中のアルキルは炭素数が好ましくは1〜4、特に1もしくは2である。アルキル基としてメチル、エチル、n−及びi−プロピルならびにn−、i−及びt−ブチルを挙げることができる。複素環式環は5〜7個、好ましくは5もしくは6個の環メンバーを含有する。
【0024】
挙げることができる複素環式環の例は、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイミン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、モルホリン、オキサジアジンであり、これらのそれぞれは場合により好ましくはメチルで置換されていることができる。
【0025】
Eは電子吸引性基を示し、これに関して、NO2、CN、ハロゲノアルキルカルボニル、例えば1−5−ハロゲノ−C1-4−カルボニル、特にCOCF3ならびにまたアルキルスルホニル及びハロゲノアルキルスルホニル、例えば1−5−ハロゲノ−C1−C4−スルホニル、特にSO2CF3を特に挙げることができる。
【0026】
Xは−CH=又は−N=を示す。
【0027】
Zは場合により置換されていることができる基アルキル、−OR、−SR、−NRR(Rは同一もしくは異なる)を示し、ここでR及び置換基は好ましくはそれぞれ上記で定義した通りである。
【0028】
Zは上記の環と別に、それが結合している原子及びXの代わりに基
【0029】
【化3】

【0030】
と一緒になって、飽和もしくは不飽和複素環式環を形成することができる。該複素環式環はさらに1つもしくは2つの同一もしくは異なる複素原子及び/又は複素基を含有していることができる。複素原子は好ましくは酸素、硫黄又は窒素であり、複素基はN−アルキルであり、その場合、アルキルもしくはN−アルキル基は好ましくは炭素数が1〜4、特に1もしくは2である。アルキル基としてメチル、エチル、n−及びi−プロピルならびにn−、i−及びt−ブチルを挙げることができる。複素環式環は5〜7個、好ましくは5もしくは6個の環メンバーを含有する。
【0031】
挙げることができる複素環式環の例は、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイミン、モルホリン及びN−メチルピペラジンである。
【0032】
さらに、式(I)中の基が下記に定義する通りであることを特徴とする式(I)の化合物の使用を特に挙げることができる:
Rは場合により置換されていることができるヘテロアリールメチル又はヘテロアリールエチルの系列からの基を示し、挙げることができるヘテロアリールは:
チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ベンゾチアゾリである。
【0033】
置換基として:
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチル;ヒドロキシル;フッ素、塩素及び臭素;シアノ;ニトロ;アミノ
を挙げることができる。
【0034】
Aは水素を示し、ならびにまた2官能性で場合により置換されていることができ、基Zに結合している炭素数が2のアルキレン基を示し、挙げることができる置換基は前に上記で挙げた置換基であり、アルキレン基はN、O、Sの系列からの1個の複素原子により中断されていることができ、
A及びZはそれらが結合している原子と一緒になって飽和もしくは不飽和5−もしくは6−員複素環式環を形成することができる。該複素環式環はさらに1つもしくは2つの同一もしくは異なる複素原子及び/又は複素基を含有していることができる。複素原子は酸素、硫黄又は窒素であり、複素基はN−アルキルであり、ここでN−アルキル基中のアルキルは炭素数が1もしくは2である。
【0035】
EはNO2、CNを示す。
【0036】
Xは−CH=又は−N=を示す。
【0037】
Zは場合により置換されていることができる基アルキル、−OR’、−SR’、−NR’R’(基R’は同一もしくは異なる)を示し、ここでR’及び置換基はそれぞれ下記に定義する通りである:
R’は水素を示し、ならびにまた場合により置換されていることができるアシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルの系列からの基を示す。
【0038】
アシル基としてホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、(アルキル−)−(アリール−)−ホスホリルを挙げることができる。
【0039】
アルキルとしてC1-4アルキルを挙げることができる。
【0040】
アリールとしてフェニルを挙げることができる。
【0041】
アラルキルとしてフェニルメチル、フェニルエチルを挙げることができる。
【0042】
ヘテロアリールアルキルとしてヘテロアリールメチル、ヘテロアリールエチルを挙げることができ、ここでヘテロアリールとしてチエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジル及びベンゾチアゾリルを挙げることができる。
【0043】
基R’の置換基として:
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、炭素数が1もしくは2で1〜5個のハロゲン原子を有し、ハロゲン原子が同一もしくは異なり、フッ素、塩素もしくは臭素であるハロゲノアルキル、ヒドロキシル;フッ素、塩素及び臭素;シアノ;ニトロ;アミノ;アルキル基当たりの炭素数が好ましくは1もしくは2のモノアルキル−及びジアルキルアミノ、カルボキシル;炭素数が2もしくは3のカルバルコキシ、スルホ(−SO3H);炭素数が1もしくは2のアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、クロロピリジルアミノ及びクロロピリジルメチルアミノ
を挙げることができる。
【0044】
本発明に従って特別に好適に用いることができる化合物として、一般式(II)、(III)及び(IV):
【0045】
【化4】

【0046】
[式中、
nは1もしくは2を示し、
mは0、1もくは2を示し、
Subst.は上記の置換基の1つ、特にハロゲン、特別に塩素を示し、
A、Z、X及びEはそれぞれ上記で定義した通りである]
の化合物を挙げることができる。
【0047】
特定的には以下の化合物を挙げることができる:
【0048】
【化5】

【0049】
【化6】

【0050】
【化7】

【0051】
【化8】

【0052】
以下の化合物を特に強調することができる。
【0053】
【化9】

【0054】
以下の化合物も特に強調することができる。
【0055】
【化10】

【0056】
本発明に従う調剤は、0.1〜20重量%、好ましくは1〜12.5重量%の濃度で活性物質を含有する。
【0057】
有効な結果を達成するために一般に1日につき体重当たりに約0.5〜約50mg、好ましくは1〜20mgの量の活性化合物を投与するのが有利であることがわかった。
【0058】
調剤は2.5〜15重量%の水、好ましくは4〜8重量%、特に好ましくは約5重量%の水を含有する。驚くべきことに、水の添加は低温における活性化合物の沈殿に対抗して調剤の低温安定性を有意に向上させる。
【0059】
適した溶媒は:
アルコール類、例えばベンジルアルコール又はテトラヒドロフルフリルアルコールあるい
は場合により置換されていることができるピロリドン類、例えば2−ピロリドン、1−(C2-20−アルキル)−2−ピロリドン、特に1−エチルピロリドン、1−オクチルピロリドン、1−ドデシルピロリドン、1−イソプロピルピロリドン、1−(s−もしくはt−もしくはn−ブチル)−ピロリドン、1−ヘキシルピロリドン、1−(C2-10−アルケニル)−2−ピロリドン、例えば1−ビニル−2−ピロリドン、1−(C3-8−シクロアルキル)−2−ピロリドン、例えば1−シクロヘキシルピロリドン、1−(C1-6−ヒドロキシアルキル)−2−ピロリドン、1−(C1-6−アルコキシ−C1-6−アルキル)−2−ピロリドン、例えば1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリドン、1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−ピロリドン、1−(2−メトキシエチル)−ピロリドン、1−(3−メトキシプロピル)−ピロリドンならびに又1−ベンジルピロリドンである。ベンジルアルコールを特に挙げることができる。これらの溶媒をさらなる溶媒(補助溶媒)との混合物として用いる。
【0060】
それらは少なくとも40重量%、好ましくは40〜85重量%、特に好ましくは50〜80重量%の濃度で存在する。
【0061】
適した補助溶媒は:環状カーボネート又はラクトンである。そのようなものとして:エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトンを挙げることができる。
【0062】
それらは5.0〜50重量%まで、好ましくは7.5〜50重量%、特に好ましくは10〜50重量%の濃度で存在する。
【0063】
活性化合物、溶媒及び助剤の合計は100重量%でなければならない。
【0064】
適したさらなる助剤は:防腐剤、例えばベンジルアルコール(溶媒としてすでに存在していれば必要でない)、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、n−ブタノール、
増粘剤、例えば:無機増粘剤、例えばベントナイト、コロイド珪酸、モノステアリン酸アルミニウム、有機増粘剤、例えばセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びそれらのコポリマー、アクリレート及びメタクリレート
である。
【0065】
挙げることができる着色剤は動物における使用が許されており、溶解もしくは懸濁させることができるすべての着色剤である。
【0066】
助剤は展延油、例えばアジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジプロピレングリコールペラルゴネート、環状及び非環状シリコーン油、例えばジメチコンならびに又エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びホルマリンとのそのコ−及びターポリマー、脂肪酸エステル、トリグリセリド、脂肪族アルコールでもある。
【0067】
酸化防止剤は亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩、例えばメタ重亜硫酸カリウム、アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール及びビタミンEである。
【0068】
それらの量は0.01〜5.0%(調剤全体に基づいて)の範囲内で広く変化することができ、0.05〜3.0%の量が好ましい。特に好ましい量は0.075〜2.5%の範囲内である。好ましい酸化防止剤はブチル化ヒドロキシトルエン、トコフェロール及びビタミンEである。
【0069】
光安定剤は例えばベンゾフェノン類又はノバンチソール酸(novantisol a
cid)の種類からの物質である。
【0070】
接着剤は例えばセルロース誘導体、澱粉誘導体、ポリアクリレート、天然に存在するポリマー、例えばアルギネート類、ゼラチンである。
【0071】
助剤は乳化剤、例えば非イオン性界面活性剤、例えばポリオキシエチル化ヒマシ油、ポリオキシエチル化ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノステアレート、グリセロールモノステアレート、ポリオキシエチルステアレート、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類;
両性界面活性剤、例えばN−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸ジ−Na又はレシチン;
アニオン性界面活性剤、例えばNa−ラウリルサルフェート、脂肪族アルコールエーテルサルフェート、モノ/ジアルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸エステルモノエタノールアミン塩;
カチオン性界面活性剤、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド
でもある。
【0072】
さらなる助剤は、本発明に従う調剤を皮膚上に噴霧するか、もしくは噴出させることができるようにする組成物である。これらはスプレーカンに必要な通常の噴射剤ガス、例えばプロパン、ブタン、ジメチルエーテル、CO2又はハロゲン化低級アルカンあるいはそれらの互いの混合物である。
【0073】
本発明に従う調剤は、哺乳類に対する毒性は低いが、家庭の動物及び生産動物ならびに動物園、ならびに実験室動物及び実験のために用いられる動物、ならびに趣味の追求における動物養育及び動物飼育で出会う寄生虫の抑制に適している。これに関し、それは有害動物の発育のすべての段階もしくは個々の段階に対して、ならびに有害生物の耐性の及び正常に感受性の種に対して活性である。
【0074】
有害生物には以下のものが包含される:
シラミ類(Anoplura)の目から、例えばハエマトピヌス種(Haematopinus spp.)、リノグナツス種(Linognathus spp.)、ソレノポテス種(Solenopotes spp.)、ペジクルス種(Pediculus spp.)、フチルス種(Phtirus spp.);
ハジラミ類(Mallophaga)の目から、例えばトリメノポン種(Trimenopon spp.)、メノポン種(Menopon spp.)、エオメナカンツス種(Eomenacanthus spp.)、メナカンツス種(Menacanthus spp.)、トリコデクテス種(Trichodectes spp.)、フェリコラ種(Felicola spp.)、ダマリネア種(Damalinea spp.)、ボビコラ種(Bovicola spp.);
双翅類(Diptera)の目から、例えばクリソプス種(Chrysops spp.)、タバヌス種(Tabanus spp.)、ムスカ種(Musca spp.)、ヒドロタエア種(Hydrotaea spp.)、ムスシナ種(Muscina spp.)、ハエマトボスカ種(Haematobosca spp.)、ハエマトビア種(Haematobia spp.)、ストモキシス種(Stomoxys spp.)、ファニア種(Fannia spp.)、グロシナ種(Glossina spp.)、ルシリア種(Lucilia spp.)、カリフォラ種(Calliphora spp.)、アウクメロミア種(Auchmeromyia spp.)、コルジロビア種(Cordylobia spp.)、コクリオミア種(Cochliomyia spp.)、クリソミア種(Chrysinyua spp.)、サルコファガ種(Sarcophaga spp.)、ウォールファルチア種(Wohlfahrtia spp.)、
ガステロフィルス種(Gasterophilus spp.)、オエステロミア種(Oesteromyia spp.)、オエデマゲナ種(Oedemagena spp.)、ヒポデルマ種(Hypoderma spp.)、オエスツルス種(Oestrus
spp.)、リノエスツルス種(Rhinoestrus spp.)、メロファグス種(Melophagus spp.)、ヒポボスカ種(Hippobosca spp.)、
ノミ類(Siphonaptera)の目から、例えばクテノセファリデス種(Ctenocephalides spp.)、エキドノファガ種(Echidnophaga spp.)、セラトフィルス種(Ceratophyllus spp.)。
【0075】
ノミ類、特にノミに対する作用を特に挙げることができる。
【0076】
生産及び飼育動物には、哺乳類、例えば牛、馬、羊、豚、山羊、らくだ、水牛、ろば、うさぎ、黄じか、となかい、毛皮動物、例えばミンク、チンチラもしくはラクーン、鳥類、例えば鶏、がちょう、七面鳥及びあひるが含まれる。
【0077】
実験室動物及び実験のための動物には、マウス、ラット、モルモット、ゴールデンハムスター、犬及び猫が含まれる。
【0078】
趣味の追求に用いられる動物には犬及び猫が含まれる。
【0079】
投与は予防的及び治療的の両方で行うことができる。
【0080】
本発明に従う調剤中にさらに別の活性化合物が存在することもできる。さらに別の活性化合物には殺虫剤、例えばリン−含有化合物、すなわちホスフェートもしくはホスホネート、天然もしくは合成ピレスロイド類、カルバメート類、アミジン類、幼若ホルモン及びジュベノイド合成活性化合物(juvenoid synthetic active compounds)ならびにキチン合成阻害剤(chitin synthesis inhibitors)、例えばジアリールエーテル及びベンゾイルウレアが含まれる。
【0081】
ホスフェートもしくはホスホネートには次のものが包含される:
O−エチル−O−(8−キノリル)フェニル チオホスフェート(クインチオフォス)、O,O−ジエチル O−(3−クロロ−4−メチル−7−クマリニル)−チオホスフェート(クマフォス)、
O,O−ジエチル O−フェニルグリコキシロニトリル オキシム チオホスフェート(フォキシム)、
O,O−ジエチル O−シアノクロロベンズアルドキシム チオホスフェート(クロルフォキシム)、
O,O−ジエチル O−(4−ブロモ−2,5−ジクロロフェニル)ホスホロチオネート(ブロモフォス−エチル)、
O,O,O’,O’−テトラエチル S,S’−メチレン−ジ(ホスホロジチオネート)(エチオン)、
2,3−p−ジオキサンジチオール S,S−ビス(O,O−ジエチル ホスホロジチオネート)、
2−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−ビニル ジエチル ホスフェート(クロルフェンビンフォス)、
O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−メチルチオフェニル)チオノホスフェート(フェンチオン)。
【0082】
カルバメート類には以下のものが含まれる:
2−イソプロポキシフェニル メチルカルバメート(プロポクスル)、
1−ナフチル N−メチルカルバメート(カルバリル)。
【0083】
合成ピレスロイド類には次のものが含まれる:
3−[2−(4−クロロフェニル)−2−クロロビニル]−2,2−ジメチル−シクロ−プロパンカルボン酸 (α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシ)−ベンジルエステル(フルメツリン)、
α−シアノ(4−フルオロ−3−フェノキシ)−ベンジル 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)−シクロプロパンカルボキシレート(シフルツリン)ならびにそのエナンチオマー及びステレオマー、
α−シアノ−3−フェノキシベンジル (±)−シス,トランス−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(デルタメツリン)、
α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)−シクロプロパン−カルボキシレート(シペルメツリン)、
3−フェノキシベンジル (±)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(ペルメツリン)、
α−シアノ−3−フェノキシ−ベンジル α−(p−Cl−フェニル)−イソバレレート(フェンバレレート)、
2−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トルイジノ)−3−メチルブチレート(フルバリネート)。
【0084】
アミジン類には次のものが含まれる:
3−メチル−2−[2,4−ジメチル−フェニルイミノ]−チアゾリン、
2−(4−クロロ−2−メチルフェニルイミノ)−3−メチルチアゾリジン、
2−(4−クロロ−2−メチルフェニルイミノ)−3−(イソブチル−1−エニル)−チアゾリジン、
1,5−ビス−(2,4−ジメチルフェニル)−3−メチル−1,3,5−トリアザペンタ−1,4−ジエン(アミトラツ)。
【0085】
イベルメクチン及びアバメクチンのような環状マクロライド類(macroliths)。これに関して、例えば、5−0−ジメチル−22,23−ジヒドロアベルメクチン−A1a、−22,23−ジヒドロアベルメクチン B1a及び22,23−ジヒドロアベルメクチン Bb1を挙げることができる(例えばWHO F.A.Seires 27,pp.27−73(1991)を参照されたい)。幼若ホルモン及び幼若ホルモン−様物質には特に次式の化合物が含まれる:
【0086】
【化11】

【0087】
置換ジアリールエーテル類には特に次のものが含まれる。
【0088】
【表1】

【0089】
ベンゾイルウレア類には式
【0090】
【表2】

【0091】
の化合物が含まれる。
【0092】
トリアジン類には式
【0093】
【表3】

【0094】
【表4】

【0095】
【表5】

【0096】
の化合物が含まれる。
【0097】
プロポクスル、シフルツリン、フルメツリン、ピリプロキシフェン、メトプレン、ジアジノン、アミトラツ、フェンチオン、レバミソール及びイベルメクチンの一般名を有するさらなる活性化合物を特に強調しなければならない。
【0098】
下記の実施例において、用いられる活性化合物は1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−N−ニトロ−2−イミダゾリジニウム(一般名イミダクロプリド)である。
【0099】
本発明に従う調剤は+60℃〜−30℃の範囲内の温度におけるその安定性により傑出している。この理由で、その保存及びその輸送に関して特別な対策を講じる必要がない。
【実施例】
【0100】
実施例1
イミダクロプリド 10g
水 10g
プロピレンカーボネート 45g
ベンジルアルコール 34.8g
RBelsil DMC 6031 1g
(Wacker GmbH,D−81737 Munichからのポリシロキサンコポリ
マー)
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.2g
【0101】
実施例2
イミダクロプリド 10g
水 10g
n−オクチル−2−ピロリドン 34.5g
γ−ブチロラクトン 44.5g
RBelsil L 066 1g
(Wacker GmbH,D−81737 Munichからのポリシロキサンコポリマー)
【0102】
実施例3
イミダクロプリド 10g
水 10g
エチレンカーボネート 5g
ベンジルアルコール 74.8g
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.1g
RBelsil DMC 6031 0.1g
(ポリシロキサンコポリマー)
【0103】
実施例4
イミダクロプリド 10.0g
ベンジルアルコール 62.4g
プロピレンカーボネート 17.5g
水 10.0g
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.1g
【0104】
実施例5
イミダクロプリド 10.0g
ベンジルアルコール 65.0g
プロピレンカーボネート 15.0g
ミリスチン酸イソプロピル 3.8g
水 6.0g
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.2g
【0105】
実施例6
イミダクロプリド 10.0g
ベンジルアルコール 62.5g
プロピレンカーボネート 17.4g
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.1g
水 10.0g
【0106】
実施例7
イミダクロプリド 10.0g
ベンジルアルコール 70.0g
プロピレンカーボネート 17.4g
水 2.5g
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.1g
【0107】
実施例8
イミダクロプリド 10.0g
ピリプロキシフェン 1.0g
ベンジルアルコール 65.0g
水 5.0g
プロピレンカーボネート 18.9g
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.1g
【0108】
実施例9
イミダクロプリド 10.0g
トリフルムロン 2.5g
ベンジルアルコール 60.0g
水 7.5g
プロピレンカーボネート 27.5g
【0109】
実施例10
イミダクロプリド 10.0g
フルメツリン 2.0g
ベンジルアルコール 60.0g
プロピレンカーボネート 18.0g
水 10.0g
【0110】
実施例11
イミダクロプリド 10.0g
ベンジルアルコール 60.0g
エチレンカーボネート 10.0g
プロピレンカーボネート 10.0g
水 9.8g
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.2g
【0111】
実施例12
イミダクロプリド 10.0g
ベンジルアルコール 67.0g
プロピレンカーボネート 17.4g
ビタミンE 0.6g
水 5.0g
【0112】
使用実施例A
実施例1に記載した調剤の4mlを、ノミにたかられている40kgの体重の犬の背中の上に注いだ。以下の結果が得られた:
【0113】
【表6】

【0114】
使用実施例B
実施例4に従う溶液の2mlを20kgの体重の犬の肩の上に置いた。処置から1日及び6日後に動物に200匹のノミをたからせた。処置後のそれぞれ第3日及び第7日に犬の上に残るノミを数えた。生きたノミは見いだされなかった。作用は100%であった。
【0115】
使用実施例C
実施例4に従う溶液の0.8mlを約8kgの体重の犬の肩の上に置いた。処置から3日及び7日後に動物に150匹のノミをたからせた。処置後のそれぞれ第3日及び第7日に犬の上に残るノミを数えた。生きたノミは見いだされなかった。作用は100%であった。
【0116】
安定性の決定:
安定性を決定するために、試料を−30℃、−10℃、0℃、+20℃、+30℃、+50℃及び+60℃の温度で4週間保存し、次いでHPLC、密度、屈折率、外部的性状(external quality)及び色により、その活性化合物濃度を調べた。これらの研究を用い、調剤の安定性を示すことができた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の組成:
a)調剤の全重量に基づいて1〜20重量%の濃度における昆虫のニコチン性アセチルコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニスト;
b)調剤の全重量に基づいて2.5〜15重量%の濃度における水;
c)調剤の全重量に基づいて少なくとも20重量%の濃度におけるアルコール又は場合により置換されていることができるピロリドンの群からの溶媒;
d)調剤の全重量に基づいて5〜50重量%の濃度における環状カーボネートもしくはラクトンの群からの溶媒;
e)必要に応じて、増粘剤、展延剤、着色剤、酸化防止剤、噴射剤、防腐剤、接着剤、乳化剤の群からのさらなる助剤
よりなる、昆虫のニコチン性アセチルコリンレセプターのアゴニストもしくはアンタゴニストによる動物上の寄生虫の皮膚的抑制のための水−含有調剤。
【請求項2】
用いられる活性化合物が1種もしくはそれより多い一般式(I)
【化1】

[式中、
Rは水素、場合により置換されていることができるアシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリールアルキルより成る群からの基を示し;
Aは水素、アシル、アルキル、アリールの系列からの1官能性基を示すか、あるいは基Zに結合している2官能基性基を示し;
Eは電子吸引性基を示し;
Xは基−CH=又は=N−を示し、基−CH=はH原子の代わりに基Zに結合していることができ;
Zはアルキル、−O−R、−S−R、
【化2】

の系列からの1官能性基を示し、ここで基Rは同一もしくは異なり、それぞれ上記で定義した通りであるか、
あるいは基A又は基Xに結合している2官能性基を示す]
の化合物である請求項1に記載の水−含有調剤。
【請求項3】
用いられる活性化合物が1種もしくはそれより多い式(I)の化合物であって、式中、基は以下に定義する通りであり:
Rは水素を示し、ならびにまた場合により置換されていることができるアシル、
アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、
ヘテロシクリルアルキルの系列からの基を示し、
アシル基としてホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、(アルキル−)−(アリール−)−ホスホリルを挙げることが
でき、これらはそれぞれさらに置換されていることができ、アルキルとしてさらに置換されていることができるC1-10アルキルを挙げることができ、
アリールとしてフェニル、ナフチルを挙げることができ、
アラルキルとしてフェニルメチル、フェニルエチルを挙げることができ、
ヘテロアリールとしてチエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ベンゾチアゾリルを挙げることができ、
ヘテロアリールアルキルとしてヘテロアリールメチル、ヘテロアリールエチルを挙げることができ、ヘテロアリール基は最高で6個の環原子及び複素原子としてN、O、Sを含有し、
ヘテロシクリルとしてテトラヒドロフラニルを挙げることができ、
ヘテロシクリルアルキルとしてヘテロシクリルメチルを挙げることができ、
置換基として:
炭素数が1〜4のアルキル、炭素数が1〜4のアルコキシ、炭素数が1〜4のアルキルチオ、炭素数が1〜4で且つ1〜5個のハロゲン原子を有し、ハロゲン原子が同一もしくは異なり、フッ素、塩素もしくは臭素であるハロゲノアルキル、ヒドロキシル;ハロゲン、シアノ;ニトロ;アミノ;アルキル基当たりの炭素数が1〜4のモノアルキル−及びジアルキルアミノ、カルボキシル;炭素数が2〜4のカルバルコキシ、スルホ(−SO3H);炭素数が1〜4のアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、クロロピリジルアミノ及びクロロピリジルメチルアミノ
を挙げることができ、
Aは水素を示し、ならびにまたRの下に定義した通りである、場合により置換されていることができるアシル、アルキル、アリールの系列からの基を示し、さらにAは2官能性基を示し、場合により置換されていることができる炭素数が1〜4、特に1〜2のアルキレンを挙げることができ、挙げることができる置換基は上記で挙げた置換基であり、アルキレン基はN、O、Sの系列からの複素原子により中断されていることができ、
A及びZはそれらが結合している原子と一緒になって、飽和もしくは不飽和複素環式環を形成することができ、該複素環式環はさらに1つもしくは2つの同一もしくは異なる複素原子及び/又は複素基を含有していることができ、複素原子は好ましくは酸素、硫黄又は窒素であり、複素基は好ましくはN−アルキルであり、ここでN−アルキル基中のアルキルは炭素数が1〜4であり、
挙げることができる複素環式環はピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイミン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、モルホリン、オキサジアジンであり、これらはそれぞれ場合によりメチルで置換されていることができ、
Eは電子吸引性基を示し、
Xは−CH=又は−N=を示し、
Zは場合により置換されていることができる基アルキル、−OR、−SR、−NRR(Rは同一もしくは異なる)を示し、ここでR及び置換基はそれぞれ上記で定義した通りであり、
Zは上記の環と別に、それが結合している原子及びXの代わりに基
【化3】

と一緒になって、飽和もしくは不飽和複素環式環を形成することができ、該複素環式環はさらに1つもしくは2つの同一もしくは異なる複素原子及び/又は複素基を含有していることができ、複素原子は酸素、硫黄又は窒素であり、複素基はN−アルキルであり、その場合、アルキルもしくはN−アルキル基は炭素数が1〜4であり、
複素環式環としてピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイミン、モルホリン及びN−メチルピペラジンを挙げることができる
請求項2に記載の調剤。
【請求項4】
活性化合物として、1種もしくはそれより多い式(I)の化合物を含有し、式中、基は以下に定義する通りであり:
Rは場合により置換されていることができるヘテロアリールメチル又はヘテロアリールエチルの系列からの基を示し、挙げることができるヘテロアリールは:チエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ベンゾチアゾリであり、
置換基として:
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、トリフルオロメチル;ヒドロキシル;フッ素、塩素及び臭素;シアノ;ニトロ;アミノ
を挙げることができ;
Aは水素を示し、ならびにまた2官能性で場合により置換されていることができ、基Zに結合している炭素数が2のアルキレン基を示し、挙げることができる置換基は上記で挙げた置換基であり、アルキレン基はN、O、Sの系列からの1個の複素原子により中断されていることができ、
A及びZはそれらが結合している原子と一緒になって、飽和もしくは不飽和5−もしくは6−員複素環式環を形成することができ、該複素環式環はさらに1つもしくは2つの同一もしくは異なる複素原子及び/又は複素基を含有していることができ、複素原子は酸素、硫黄又は窒素であり、複素基はN−アルキルであり、
ここでN−アルキル基中のアルキルは炭素数が1もしくは2であり、
EはNO2、CNを示し、
Xは−CH=又は−N=を示し、
Zは場合により置換されていることができる基アルキル、−OR’、−SR’、−NR’R’(基R’は同一もしくは異なる)を示し、ここでR’及び置換基はそれぞれ下記に定義する通りであり:
R’は水素を示し、ならびにまた場合により置換されていることができるアシル、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルの系列からの基を示し、
アシル基としてホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、(アルキル−)−(アリール−)−ホスホリルを挙げることができ、
アルキルとしてC1-4アルキルを挙げることができ、
アリールとしてフェニルを挙げることができ、
アラルキルとしてフェニルメチル、フェニルエチルを挙げることができ、
ヘテロアリールアルキルとしてヘテロアリールメチル、ヘテロアリールエチルを挙げることができ、ここでヘテロアリールとしてチエニル、フリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピリジル及びベンゾチアゾリルを挙げることができ、
基R’の置換基として:
メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、炭素数が1もしくは2で且つ1〜5個のハロゲン原子を有し、ハロゲン原子が同一もしくは異なり、フッ素、塩素もしくは臭素であるハロゲノアルキル、ヒドロキシル;フッ素、塩素及び臭素;シアノ、ニトロ;アミノ;アルキル基当たりの炭素数が好ましくは1もしくは2のモノアルキル−及びジアルキルアミノ、カルボキシル;炭素数が2もしくは3のカルバルコキシ、スルホ(−SO3H);炭素数が1もしくは2のアルキルスルホニル、フェニルスルホニル、クロロピリジルアミノ及びクロロピリジルメチルアミノ
を挙げることができる
請求項2に記載の調剤。
【請求項5】
活性化合物として1種もしくはそれより多い一般式(II)、(III)及び(IV)
【化4】

の化合物を含有し、ここで式(II)、(III)及び(IV)において
nは1もしくは2を示し、
mは0、1もしくは2を示し、
Subst.は請求項2〜4で挙げた置換基の1つを示し、
A、Z、X及びEはそれぞれ請求項2〜4で定義した通りである
請求項1に記載の調剤。
【請求項6】
活性化合物として1種もしくはそれより多い下記の化合物:
【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

を含有する請求項1に記載の調剤。
【請求項7】
単数もしくは複数の活性化合物を水及び単数もしくは複数の上記の溶媒と混合して均一な溶液を得、適宜他の助剤を加えることを特徴とする請求項1に記載の組成物の調製方法。

【公開番号】特開2012−46532(P2012−46532A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219324(P2011−219324)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【分割の表示】特願2000−532013(P2000−532013)の分割
【原出願日】平成11年2月10日(1999.2.10)
【出願人】(509063029)バイエル・アニマル・ヘルス・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング (6)
【Fターム(参考)】