説明

監視カメラ連動インターホンシステム

【課題】インターホン親機で所定の操作を受けると、子供等の居場所を、携帯電話機を用いて自動的に検出して、その近傍のカメラで撮影している映像をインターホン親機で再生させる。
【解決手段】インターホン親機11は、所定の操作を受けると、インターホン制御装置15に対して、映像要求指令を送信し、インターホン制御装置15は、その指令を受信すると、携帯電話サーバ装置18に、携帯電話機19のアドレスを通知することで、その携帯電話機19と通信可能な状態になっているアクセスポイント13を特定し、その特定したアクセスポイントに対応した監視カメラ12で撮影している映像信号を、インターホン親機11に対して伝送して、モニタテレビ105に再生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラと連動する機能を有した集合住宅用インターホンシステムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
マンション等の集合住宅用のインターホンシステムと監視カメラとを連動させる従来技術の例では、例えば、特許文献1に、集合玄関カメラ、監視カメラ等を備え、集合玄関機からの呼出時に、居室親機のカメラ切替ボタンが操作されると、集合玄関カメラおよび監視カメラを順次切り替えて動作させる制御を行う構成とされた集合住宅インターホンシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-109804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1のような構成では、子供等のいる場所の映像を見るためには、複数のカメラの中から、各カメラの映像を順番に確認していかねばならず、非常に手間がかかるという問題があった。そこで、本発明は、インターホン親機で所定の操作を受けると、子供等の居場所を、携帯電話機を用いて自動的に検出して、その近傍のカメラで撮影している映像をインターホン親機で再生する機能を有した新規な構成の集合住宅用インターホンシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の本発明による監視カメラ連動インターホンシステムは、住棟共用部に配置した監視カメラで撮影した映像を、各部屋に設置されモニタテレビを有したインターホン親機に伝送して再生させる機能を有した集合住宅用インターホンシステムと、複数のアクセスポイントと、前記アクセスポイントを接続した携帯電話サーバ装置を有した携帯電話システムとを組み合わせた基本構成を有し、監視カメラのそれぞれを、該監視カメラの近傍に設置されたアクセスポイントに対応させて登録したインターホン制御装置を備え、前記インターホン親機は、携帯電話機に割り付けられたアドレスを登録しており、所定の操作を受けると、前記インターホン制御装置に対して、前記アドレスを含ませた映像要求指令を送信し、前記インターホン制御装置は、前記指令を受信すると、前記携帯電話サーバ装置に該指令に含まれたアドレスを通知することで、該アドレスが割り付けられた携帯電話機と通信可能な状態になっているアクセスポイントを特定し、その特定したアクセスポイントに対応した監視カメラで撮影している映像信号を、前記インターホン親機に対して伝送して、前記モニタテレビに再生させる。
【0006】
また、第2の本発明は、住棟共用部に配置した監視カメラで撮影した映像を、各部屋に設置されモニタテレビを有したインターホン親機に伝送して再生させる機能を有した集合住宅用インターホンシステムと、複数のアクセスポイントと、前記アクセスポイントを接続した携帯電話サーバ装置を有した携帯電話システムとを組み合わせた基本構成を有し、監視カメラのそれぞれを、該監視カメラの近傍に設置されたアクセスポイントに対応させて登録し、かつ携帯電話機に割り付けられたアドレスを、インターホン親機毎に登録したインターホン制御装置を備え、前記インターホン親機は、所定の操作を受けると、前記インターホン制御装置に対して、所定の映像要求指令を送信し、前記インターホン制御装置は、前記指令を受信すると、前記インターホン親機に対応した携帯電話機のアドレスを、前記携帯電話サーバ装置に通知することで、該アドレスが割り付けられた携帯電話機と通信可能な状態になっているアクセスポイントを特定し、その特定したアクセスポイントに対応した監視カメラで撮影している映像信号を、前記インターホン親機に対して伝送させ、前記モニタテレビに再生させる。
【0007】
なお、上記いずれの構成においても、前記インターホン制御装置は、前記アクセスポイントの特定が不成功の場合には、その不成功を、前記インターホン親機に通知することが望ましい。
また、前記インターホン親機は、前記インターホン制御装置によって特定されたアクセスポイントに対応した監視カメラで撮影している映像信号を受け付けて、前記モニタテレビに再生させる構成とされる。
【発明の効果】
【0008】
第1、第2の本発明によれば、インターホン制御装置は、インターホン親機からの指令に基づいて、子供等、所在を検出すべき者が持参している携帯電話機のアドレスを、携帯電話サーバ装置に通知することで、その携帯電話機が通信圏内にいるアクセスポイントを特定し、その近傍に設置されている監視カメラが撮影している映像を、インターホン親機に伝送させ、モニタテレビで再生させるようになっている。従って、従来の構成のような手動操作で監視カメラを順次切り替える操作なしに、所在を検出すべき者が映っている映像を取得できて、利便である。
【0009】
また、特に第1の本発明では、携帯電話機に割り付けられたアドレスを、インターホン親機に登録する構成としているので、居住者自らが管理人の手を煩わせずに携帯電話機のアドレスを登録することが可能であり、プライバシーが守られるという利点がある。
【0010】
また、特に第2の本発明では、携帯電話機に割り付けられたアドレスを、インターホン制御装置に登録する構成としているので、そのための記憶回路が集約でき、低コストになる。
【0011】
インターホン制御装置は、アクセスポイントの特定が失敗した場合には、インターホン親機にその旨が表示されるので、迅速に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】は、実施例の基本的なブロック図である。
【図2】は、実施例のより具体的なブロック図である。
【図3】は、実施例における信号伝送を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明による監視カメラ連動インターホンシステムは、住棟共用部に配置した監視カメラ12で撮影した映像を、各部屋に設置され、モニタテレビ105を有したインターホン親機11に伝送して再生させる機能を有した集合住宅用インターホンシステムと、複数のアクセスポイント(AP)13間でローミングを可能とした携帯電話システムとを組み合わせた構成になっている。
【0014】
ここに、集合住宅用インターホンシステムの部分は、カメラ11aを有したドアホン子器11bを接続したインターホン親機11と、共同ロビーに設置されたロビー機14と、住棟ロビー、駐車場、およびキッズルーム等、住棟の共用部に設置された監視カメラ12と、インターホン親機11とロビー機14との通話等を制御するインターホン制御装置15と、映像信号を伝送すべき監視カメラ12を選択するスイッチ16と、映像信号に対して圧縮処理等を施す映像制御盤17とで構成されている。
【0015】
一方、携帯電話システムの部分は、携帯電話機19と無線通信する複数のアクセスポイント13と、アクセスポイント13を制御する携帯電話サーバ装置18とで構成されている。携帯電話サーバ装置18は、インターネット等のネットワークに接続されており、このネットワークを通じて他場所の固定電話あるいは携帯電話機19とも通話が可能である。
【0016】
また、本発明の特徴的な構成として、インターホン制御装置15と、携帯電話サーバ装置18とが信号線によって連結されている。
【0017】
なお、携帯電話システムは、IEEE 802.11(IEEE 802.11a/IEEE 802.11b)規定に従って無線LAN機器間が相互接続するシステムを利用したものでもよい。そのような携帯電話機19としては、例えば、skipe(登録商用)用のWiFi電話機がある。WiFi電話機は、無線LANに対応した端末の一種なので、無線LANで規定された手順により、ネットワークに参加した後、電話機として機能する。また、現在広く普及している一般の携帯電話システムを利用してもよい。
【0018】
この監視カメラ連動インターホンシステムは、従来の集合住宅用インターホンシステム、および携帯電話システムと同様の機能を備えている。すなわち、ロビー機14で住戸を指定して呼出操作すると、インターホン制御装置15は、指定された住戸のインターホン親機11を呼び出す。呼び出されたインターホン親機11は、チャイム等を鳴動させ、居住者に来客を伝える。居住者が応答操作をすると、インターホン制御装置15によって、インターホン親機11と、ロビー機14との間に通話路が形成され、相互通話が可能になる。また、インターホン制御装置15は、住棟ロビーに設置されているカメラをスイッチ16によって選択して、そのカメラが撮影している映像信号を、インターホン親機11に伝送させ、そのモニタテレビ105に再生させる。このインターホン親機11とロビー機14との相互通話は、インターホン親機11で所定の操作がなされるか、あるいは所定の時間経過によって終了する。
【0019】
また、携帯電話システムとしては、携帯電話サーバ装置18は、各アクセスポイント13から定期的に所定の確認電波を発信して、圏内に携帯電話機19があるか否かを確認し、携帯電話機19がある場合には、それに割り付けられているアドレス情報を取得している。このアドレス情報は、携帯電話サーバ装置18にデータベースとして更新保持される。従って、携帯電話機19があるアクセスポイント13の圏内から、他のアクセスポイント13の圏内に移動すれば、携帯電話サーバ装置18によって、その移動が自動的に追跡される。また、携帯電話サーバ装置18は、ネットワークを通じて、他場所にある携帯電話サーバ装置18、システムと連動することで、携帯電話機19とネットワーク上の通信装置との通話が可能である。
【0020】
本発明では、インターホン制御装置15は、監視カメラ12のそれぞれを、監視カメラ12の近傍に設置されたアクセスポイント13に対応させて登録した記憶手段を備え、インターホン親機11は、携帯電話機19に割り付けられたアドレスを登録する記憶手段を備えている。
【0021】
これにより、携帯電話機19のアドレスを予めインターホン制御装置15に登録しておけば、その携帯電話機19を所持した者のいる地点を、携帯電話システムによって検索して、近傍に設置されている監視カメラ12が撮影している映像をインターホン親機11に伝送し再生させる連動機能が実現される。
【0022】
すなわち、インターホン親機11は、所定の操作を受けると、インターホン制御装置15に対して、そのアドレスを含ませた映像要求指令を送信し、インターホン制御装置15は、その指令を受信すると、アクセスポイント13を制御する携帯電話サーバ装置18に該指令に含まれたアドレスを通知し、その返信によって、そのアドレスが割り付けられた携帯電話機19と通信可能な状態になっているアクセスポイント13を特定する。そして、その特定したアクセスポイント13に対応した監視カメラ12で撮影している映像信号を、インターホン親機11に対して伝送させ、インターホン親機11は、その映像信号を再生出力する。
【0023】
このように、本発明によれば、インターホン制御装置15は、インターホン親機11からの指令に基づいて、子供等、所在を検出すべき者が持参している携帯電話機19のアドレスを、携帯電話サーバ装置18に通知することで、その携帯電話機19が通信圏内にいるアクセスポイント13を特定し、その近傍に設置されている監視カメラ12が撮影している映像を、インターホン親機11に伝送させ、モニタテレビ105で再生させるようになっている。従って、従来の構成のような手動操作で監視カメラ12を順次切り替える操作なしに、所在を検出すべき者が映っている映像を取得できて、利便である。
【0024】
携帯電話機19に割り付けられたアドレスを、インターホン親機11に登録する構成では、居住者自らが管理人の手を煩わせずに携帯電話機19のアドレスを登録することが可能であり、プライバシーが守られるという利点がある。
【0025】
なお、別例として、インターホン制御装置15は、監視カメラ12のそれぞれを、該監視カメラ12の近傍に設置されたアクセスポイント13に対応させて登録し、かつ携帯電話機19に割り付けられたアドレスを、インターホン親機11毎に登録した記憶手段を備えるようにしてもよい。
【0026】
この場合、インターホン親機11は、所定の操作を受けると、インターホン制御装置15に対して、所定の映像要求指令を送信し、インターホン制御装置15は、その指令を受信すると、インターホン親機11に対応した携帯電話機19のアドレスを、アクセスポイント13を制御する携帯電話サーバ装置18に通知することで、該アドレスが割り付けられた携帯電話機19と通信可能な状態になっているアクセスポイント13を特定する。そして、その特定したアクセスポイント13に対応した監視カメラ12で撮影している映像信号を、インターホン親機11に対して伝送させ、インターホン親機11は、その映像信号を再生出力する。このようにすれば、携帯電話機19に割り付けられたアドレスを登録するための記憶回路が集約でき、低コストになる。
【0027】
なお、上記いずれの例においても、インターホン制御装置15は、アクセスポイント13の特定が不成功の場合には、その旨を、インターホン親機11に通知して報知させるようにすれば、子供を捜す場合等、迅速に対処ができるので、より安全である。
【0028】
図2のブロック図は、本発明のより具体的な実施例である。ここで、インターホン親機11に接続されているドアホン子器11bは省略している。また、共用部としては、キッズルームのみを示している。
【0029】
このシステムで各住戸に設置されたインターホン親機11は、インターホン制御装置15との間で制御信号を送受信する制御信号送受信部101と、エンコードされた映像/通話信号を受信すると共に、通話信号を送信する映像/通話信号送受信部102と、CPUで構成された制御部103と、呼出音を鳴動させると共に、ハンズフリーで通話を行わせる通話部104と、液晶パネル等からなるモニタテレビ105を有した表示部106と、複数の操作キーを有した操作部107とを備えている。
【0030】
管理室等に設置されたインターホン制御装置15は、インターホン親機11およびロビー機14との間で制御信号を送受信する制御信号送受信部101と、インターホン親機11およびロビー機14との間で通話信号を中継する通話信号送受信部102と、CPUで構成された制御部103とを備える。
【0031】
ロビー機14は、来訪者を撮影する監視カメラ12と、インターホン制御装置15との間で制御信号を送受信する制御信号送受信部101と、監視カメラ12が撮影している映像信号を映像制御盤17に出力する映像出力部108と、ハンズフリーで通話を行わせる通話部104と、呼び出すべき住戸を指定する操作部107と、CPUで構成された制御部103とを備える。
【0032】
スイッチ16は、複数の監視カメラ12から伝送されてくる映像信号のいずれかを選択する映像入力部109と、選択した映像信号を送出する映像出力部108と、インターホン制御装置15との間で制御信号を送受信する制御信号送受信部101と、CPUで構成された制御部103とを備える。
【0033】
映像制御盤17は、ロビー機14およびスイッチ16から伝送されてくる映像信号を選択する映像入力部109と、映像信号と通話信号とを重畳させて所定形式の映像/通話信号にエンコードする映像/通話結合部110と、その映像/通話信号をインターホン親機11に送信すると共に、インターホン親機11から通話信号を受信する映像/通話信号送受信部102と、CPUで構成された制御部103とを備える。
【0034】
アクセスポイント13は、無線LANに対応したアクセスポイント13として構成されており、無線LAN送受信モジュール111と、携帯電話サーバ装置18との間で制御信号やデータを送受信するデータ送受信部112と、CPUで構成された制御部103とを備えている。
【0035】
携帯電話サーバ装置18は、アクセスポイント13との間で制御信号やデータを送受信するデータ送受信部112と、インターホン制御装置15との間で制御信号を送受信する制御信号送受信部101と、インターネット等のネットワークとの間で制御信号やデータを送受信するネットワーク通信部113と、CPUで構成された制御部103とを備える。
【0036】
また、携帯電話機19は、アクセスポイント13と無線通信する無線LAN送受信モジュール111と、呼出音を鳴動させると共に、通話を行わせる通話部104と、操作部107と、表示部106とを備えており、電源電池114によって作動する。
【0037】
図3のフロー図は、インターホン親機11、インターホン制御装置15、携帯電話サーバ装置18、スイッチ16、監視カメラ12間の信号伝送を上下時系列的に示している。
【0038】
このフロー図によれば、まず、インターホン親機11は、所定の呼出操作がなされたことにより、インターホン制御装置15に対して、携帯電話機19のアドレスを含ませた映像要求指令を送信している。これを受けたインターホン制御装置15は、携帯電話サーバ装置18に、その携帯電話機19のアドレスを通知している。
【0039】
携帯電話サーバ装置18は、その通知されたアドレスの携帯電話機19と通信可能状態にあるアクセスポイント13を検索する。これは、携帯電話サーバ装置18は、アクセスポイント13に携帯電話機19のアドレスを付加した所在確認信号を各アクセスポイント13に送信し、そのアドレスの携帯電話機19と通信可能状態にあるアクセスポイント13が、自身のアクセスポイント情報を返信する手順によってなされる。その後、携帯電話サーバ装置18は、そのアクセスポイント13を示した情報をインターホン制御装置15に返信している。
【0040】
インターホン制御装置15は、その携帯電話サーバ装置18からの返信によって、アクセスポイント13を特定すると、対応した監視カメラ12を選択するための制御信号をスイッチ16に送信している。
【0041】
スイッチ16は、その制御信号に基づいて監視カメラ12を選択して、その監視カメラ12で撮影している映像信号を、インターホン親機11に対して伝送させている。
【符号の説明】
【0042】
11 インターホン親機
12 監視カメラ
13 アクセスポイント
15 インターホン制御装置
18 携帯電話サーバ装置
19 携帯電話機
105 モニタテレビ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住棟共用部に配置した監視カメラで撮影した映像を、各部屋に設置されモニタテレビを有したインターホン親機に伝送して再生させる機能を有した集合住宅用インターホンシステムと、複数のアクセスポイントと、前記アクセスポイントを接続した携帯電話サーバ装置を有した携帯電話システムとを組み合わせた監視カメラ連動インターホンシステムであって、
監視カメラのそれぞれを、該監視カメラの近傍に設置されたアクセスポイントに対応させて登録したインターホン制御装置を備え、
前記インターホン親機は、携帯電話機に割り付けられたアドレスを登録しており、所定の操作を受けると、前記インターホン制御装置に対して、前記アドレスを含ませた映像要求指令を送信し、
前記インターホン制御装置は、前記指令を受信すると、前記携帯電話サーバ装置に該指令に含まれたアドレスを通知することで、該アドレスが割り付けられた携帯電話機と通信可能な状態になっているアクセスポイントを特定し、その特定したアクセスポイントに対応した監視カメラで撮影している映像信号を、前記インターホン親機に対して伝送して、前記モニタテレビに再生させることを特徴とした監視カメラ連動インターホンシステム。
【請求項2】
住棟共用部に配置した監視カメラで撮影した映像を、各部屋に設置されモニタテレビを有したインターホン親機に伝送して再生させる機能を有した集合住宅用インターホンシステムと、複数のアクセスポイントを制御する携帯電話サーバ装置を有した携帯電話システムとを組み合わせた監視カメラ連動インターホンシステムであって、
監視カメラのそれぞれを、該監視カメラの近傍に設置されたアクセスポイントに対応させて登録し、かつ携帯電話機に割り付けられたアドレスを、インターホン親機毎に登録したインターホン制御装置を備え、
前記インターホン親機は、所定の操作を受けると、前記インターホン制御装置に対して、所定の映像要求指令を送信し、
前記インターホン制御装置は、前記指令を受信すると、前記インターホン親機に対応した携帯電話機のアドレスを、前記携帯電話サーバ装置に通知することで、該アドレスが割り付けられた携帯電話機と通信可能な状態になっているアクセスポイントを特定し、その特定したアクセスポイントに対応した監視カメラで撮影している映像信号を、前記インターホン親機に対して伝送させ、前記モニタテレビに再生させることを特徴とした監視カメラ連動インターホンシステム。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記インターホン制御装置は、前記アクセスポイントの特定が不成功の場合には、その不成功を、前記インターホン親機に通知することを特徴とした監視カメラ連動インターホンシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載された監視カメラ連動インターホンシステムに用いられるインターホン親機であって、
モニタテレビを有し、前記インターホン制御装置によって特定されたアクセスポイントに対応した監視カメラで撮影している映像信号を受け付けて、前記モニタテレビに再生させることを特徴としたインターホン親機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2010−245644(P2010−245644A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−89530(P2009−89530)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】