説明

省エネモード制御方法及び画像形成装置

【課題】待機状態時の省電力効果を一層高めるために画像形成装置の大部分の制御機能を停止させ、最適な復帰のタイミングを内部で自動的に設定する。
【解決手段】省エネモード制御手段は、CPU1がその機能として有するものである。システム管理機能部21は、画像形成装置内のモジュール群を管理する機能を持ち、省エネモード移行時に、各モジュールに対して最小電力状態移行可否と復帰タイミングの問い合わせとの管理を行う。ネットワーク管理機能部22は、ネットワークの観点に絞って、最小電力状態への移行可否の判断と復帰タイミングとの管理を行う。復帰要因検知機能部23は、画像形成装置が最小電力状態となっているときに、最小電力状態から復帰する要因を検知し、その要因によって特定の機能を復帰させる機能を持つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、省エネモード制御方法及び画像形成装置に係り、特に、省電力機能を備えたデジタル複写機、アナログ複写機等の画像形成装置の省エネモード制御方法及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の省電力制御に関する従来技術として、例えば、特許文献1等に記載された技術が知られている。この従来技術は、機械のエネルギー消費、コストを低減しながら機械の使用状況や時間帯に応じて省電力効率と省エネ時の操作性や復帰時の迅速性のバランスを保ちながら機械の省エネ制御を行う手段を備えたデジタル複合機に関するものである。
【特許文献1】特開2002−94713号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、コピー機能、ファックス機能、プリンタ機能等の複数の機能を搭載したマルチファンクション型のデジタル画像形成装置が多用されるようになってきている。このような画像形成装置は、高速CPUの導入や大容量の記録媒体等の搭載により、複雑な演算処理を行い多くの印刷機能の追加が行われ多機能化される傾向にあるが、同時に、画像形成装置の消費電力も大きくなる傾向になってきている。この消費電力が増える傾向は、画像形成装置のカラー化による制御機器の増大や画像形成装置に多くの通信機器を搭載する等のユーザの要望に則した機能開発を行う結果、より拍車が掛かってきている。
【0004】
前述したように、画像形成装置は、稼動時には消費電力がある程度増加していく傾向にある。その一方で、ユーザからは画像形成装置の消費電力を低く抑える要望があがってきている。そのため、画像形成装置は、ユーザに使用されていない待機状態にある場合、画像形成装置の消費電力を極力抑える工夫を加えることが必要不可欠となってきてる。消費電力を抑える手段として、一定時間ユーザの操作が行われない場合に操作部表示をOFFにする機能、ポリゴンモータの回転を止める制御機能、定着温度を下げる制御機能、機械本体のモータ等の駆動箇所を減らす制御機能、周辺機器動作を行わせないようにする制御機能が画像形成装置に搭載されている。
【0005】
また、ユーザ操作として、国際エナジースター計画に従った低消費電力への移行時間のタイマー設定や、オートオフ/スリープモードへの移行時間のタイマー時間を設定できるようにしており、ユーザへ省電力機能を見せて意識させるユーザインターフェイスが搭載されている。省電力状態への移行条件には、省電力移行キーの押下、電源キーの押下、ユーザが設定したタイマーのカウントのタイムアップなどがある。逆に、省電力状態からの復帰条件には、アプリケーションによるジョブが動作する場合、電源キーが押下された場合、機器的な構成が変更された場合等がある。
【0006】
本発明の目的は、前述したような省エネに関する要求に鑑み、待機状態時の省電力効果を一層高めるために画像形成装置をコントロールしている大部分の制御機能を停止させる機構(最小電力状態)を備え、最適な復帰のタイミングを内部で自動的に設定することより、省電力効果をより高めた省エネモード制御方法及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明の第1の手段は、ハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置における省エネモード制御方法であって、前記画像形成装置が未使用である待機状態のときに前記画像形成装置をコントロールしている大部分の制御機能を停止させる最小電力状態まで移行させる際、前記画像形成装置を最小電力状態から復帰させるタイミング時間を前記画像形成装置の内部状態から動的に決定する工程と、決定されたタイミングで前記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第2の手段し、第1の手段において、前記最小電力状態に移行するトリガーとして、内部タイマーにより使用者が指定した時間未使用状態が続くと自動的に最小電力状態に移行する場合を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第3の手段は、第1の手段において、前記画像形成装置の内部状態から動的に決定した最小電力状態から復帰させるタイミング時間が使用者により指定された最小時間よりも短い場合、最小電力状態に移行させないように制御されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第4の手段は、第1、第2または第3の手段において、前記最小電力状態が、各種復帰要因を検出するための機能部のみを稼動させ、他の全ての制御機能を停止させた状態であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第5の手段は、第4の手段において、前記停止させられた制御機能が、コントローラ内のCPU、周辺チップ、PCIバス等であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第6の手段は、第1ないし第5の手段のうちいずれか1の手段において、前記最小電力状態からの復帰させるトリガーとして、特定のコマンドやネットワークを介したパケット等の外部要因を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第7の手段は、ハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置において、前記画像形成装置が未使用である待機状態のときに、省エネを図るために前記画像形成装置をコントロールしている大部分の制御機能を停止させる最小電力状態まで移行させる際、前記画像形成装置を最小電力状態から復帰させるタイミング時間を前記画像形成装置の内部状態から動的に決定する手段と、決定されたタイミングで前記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第8の手段は、第7の手段において、前記最小電力状態に移行するトリガーとして、内部タイマーにより使用者が指定した時間未使用状態が続くと自動的に最小電力状態に移行する場合を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第9の手段は、第7の手段において、前記画像形成装置の内部状態から動的に決定した最小電力状態から復帰させるタイミング時間が使用者により指定された最小時間よりも短い場合、最小電力状態に移行させないように制御する手段を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の第10の手段は、第7、第8または第9の手段において、前記最小電力状態が、各種復帰要因を検出するための機能部のみを稼動させ、他の全ての制御機能を停止させた状態であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の第11の手段は、第10の手段において、前記停止させられた制御機能が、コントローラ内のCPU、周辺チップ、PCIバス等であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の第12の手段は、第7ないし第11の手段のうちの何れか1の手段において、前記最小電力状態からの復帰させるトリガーとして、特定のコマンドやネットワークを介したパケット等の外部要因を含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の第13の手段は、第7ないし第12の手段のうちの何れか1の手段において、画像形成装置に備えられる操作パネル上で、省エネモード制御に関わる設定を行うことが可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、画像形成装置が自動的に自らが省エネ状態でいられる時間を判断し、その時間省エネ状態に移行することが可能であるため、省エネ効果を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態による省エネモード制御方法及び画像形成装置を図面により詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の一実施形態による画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。本発明の実施形態による画像形成装置は、プリンタ、スキャナ、ファックス、複写等の各種機能を実行することが可能なものであり、図1に示すような各種の機能モジュールを備えて構成されている。
【0023】
図1に示す画像形成装置において、CPU1は、装置全体の制御を司るものであり、その制御下にROM2、RAM3、NV−RAM4、パネル制御部5と操作パネル6、エンジン制御部7とスキャン/プリントエンジン8、ディスクドライバ9と記憶装置10、システム制御部11、モデム12、外部I/F13、復帰要因検知部14がデータバス16を介して接続されている。
【0024】
ROM2には、プログラムコード、フォント及びその他の静的なデータが格納されている。RAM3は、各種データの一時的な記憶場所として利用される。NV−RAM4は、不揮発性メモリであり、電源の断の時にも保存しておかなければいけないデータを格納しておくために利用される。
【0025】
パネル制御部5と操作パネル6とは、ユーザとのインタフェースを司る。エンジン制御部7とスキャン/プリントエンジン8は、イメージデータの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取りと転写紙への印刷を実行する。
【0026】
ディスクドライバ9とHDD等による記憶装置10は、大量のイメージデータ等を蓄積したり、データベースの記憶場所として利用される。モデム12は、公衆回線と接続され、外部の機器(PC17)との通信を可能とする。外部I/F13は、セントロニクスやRS−232C等のインタフェースを用いて外部機器との通信を可能とする。通信制御部15は、イーサネット(登録商標)等のネットワーク18に接続され、外部のPC19との通信を可能とする。データバス16は、各種デバイス間、及び、CPU1とデバイスとの間の通信を可能とする。復帰要因検知部14は、通信制御部15とデータバス16とを通じてシステム制御部11と連携し、最小電力状態からの復帰要因の検出を可能とする。
【0027】
図2は省エネモード制御手段の構成を示すブロック図である。省エネモード制御手段は、CPU1がその機能として有するものであり、図2に示すように、システム管理機能部21、ネットワーク管理機能部22、復帰要因検知機能部23、設定機能部24から構成される。システム管理機能部21は、画像形成装置内のモジュール群を管理する機能を持ち、省エネモード移行時に、各モジュールに対して最小電力状態移行可否と復帰タイミングの問い合わせとの管理を行う。ネットワーク管理機能部22は、ネットワーク機能を利用しているモジュールとは別に、ネットワークの観点に絞って、最小電力状態への移行可否の判断と復帰タイミングとの管理を行う。復帰要因検知機能部23は、画像形成装置が最小電力状態となっているときに、最小電力状態から復帰する要因を検知し、その要因によって特定の機能を復帰させる機能を持つ。設定機能部23は、これらの機能の設定を行う機能部であり、画像形成装置の設置時やメンテナンス時において、サービスパーソンが利用するための項目であるSP(Service Program)の設定及び画像形成装置に対する初期設定をするために、一般利用者が利用するための項目であるUP(User Program)の設定を行う。また、前述したような設定以外にコピー機能やファクス機能等を通常に利用する際のコピー枚数の設定、ファクス送信先の設定等を行う。
【0028】
図3は画像形成装置を最小電力状態に移行させる際の動作を説明するフローチャートである。ここで、最小電力状態に移行するトリガーとしては、使用者が指定のボタンを押下した場合だけでなく、画像形成装置の未使用状態が指定の時間だけ継続した場合がある。これは内部タイマーにより実現可能である。
【0029】
(1)最小電力状態移行のトリガーが発生すると、システム管理機能部21とネットワーク管理機能部22とが最小電力状態への移行可否を判定し、システムとして最小電力状態への移行が不可能と判断した場合、リピートを行うか否かを判定し、リピートを行わない場合、最小電力状態への移行を行うことなく、ここでの処理を終了する(ステップ301、302)。
【0030】
(2)ステップ302でのリピートを行うか否かの判定で、リピートを行うと判定した場合、ステップ301の判定処理に戻って、最小電力状態への移行が可能と判定されるまで待つ。
【0031】
(3)ステップ301の判定で、最小電力状態への移行が可能と判定された場合、復帰タイミングを決定した後、最小電力状態に移行して、ここでの処理を終了する(ステップ303、304)。
【0032】
図4は使用者が最小電力状態の最小時間 minを設定した場合に、画像形成装置を最小電力状態に移行させる際の動作を説明するフローチャートである。
【0033】
(1)最小電力状態移行のトリガーが発生すると、システム管理機能部21とネットワーク管理機能部22とが最小電力状態への移行可否を判定し、システムとして最小電力状態への移行が不可能と判断した場合、リピートを行うか否かを判定し、リピートを行わない場合、最小電力状態への移行を行うことなく、ここでの処理を終了する(ステップ401、402)。
【0034】
(2)ステップ402でのリピートを行うか否かの判定で、リピートを行うと判定した場合、ステップ401の判定処理に戻って、最小電力状態への移行が可能と判定されるまで待つ。
【0035】
(3)ステップ401の判定で、最小電力状態への移行が可能と判定された場合、復帰タイミングをシステム側で、例えばT秒後とすると決定し、決定した最小電力状態でいられる時間Tが使用者が指定した最小時間 minより長いか否か、すなわち、T≧ minか否かを判定し、最小電力状態でいられる時間Tが使用者が指定した最小時間 minより短かった場合、最小電力状態への移行を行うことなく、ここでの処理を終了する(ステップ403、404)。
【0036】
(4)ステップ404の判定で、最小電力状態でいられる時間Tが使用者が指定した最小時間 minより長かった場合、最小電力状態に移行して、ここでの処理を終了する(ステップ405)。
【0037】
前述において、画像形成装置が最小電力状態とされたときには、復帰要因検知機能部23にのみ電源を供給し、コントローラ内のCPU、周辺チップ、データバス等を停止させることにより、極力消費電力を抑えることが可能である。
【0038】
図5は最小電力状態への移行可否の決定と復帰タイミングの決定までの具体的な動作の流れを説明する図であり、次に、これについて説明する。
【0039】
省エネモード移行のトリガーが発生すると、システム管理機能部21は、各管理下のモジュールに対して、最小電力状態移行可否の問い合わせを行う。各モジュールは、その問い合わせを受け取ると、モジュール内で移行可否を判断し、移行可能であれば最小電力状態から復帰したいタイミングも同時にシステム管理機能部21に対して回答する。システム管理機能部21は、1つでも省エネモード移行不可の回答を受け取けとると、システムとして最小電力状態移行が不可能と判断し、移行処理の終了あるいはリピートを行う。移行不可の例としては、画像形成装置が印刷等の何らかのジョブを実行中である場合等を挙げることができる。
【0040】
システム管理機能部21は、全てのモジュールから最小電力状態移行可能の回答を受け取った場合、各モジュールから受け取った復帰タイミングを取りまとめ、その情報を添付して、ネットワーク管理機能部22に問い合わせを行う。問い合わせを受けたネットワーク管理機能部22も、システム管理機能部21と同様に、各管理下モジュールに対して、最小電力状態移行可否の問い合わせを行い、最小電力状態移行の可否を判断する。ネットワーク管理機能部22においても、最小電力状態移行可能と判断された場合、取りまとめた復帰タイミングとシステム管理機能から受け取った復帰タイミングのうち早い方を正式な復帰タイミングとして決定し、OSカーネルが持つタイマに登録する。また、これとは別に、ネットワーク管理機能部22は、復帰要因となる特定のパケットを指定する処理も行い、復帰要因検知機能部23に対してOSの通信ドライバを利用して通知を行う。
【0041】
図6は画像形成装置を最小電力状態から復帰させる際の動作を説明するフローチャートである。復帰させるトリガーとなるものとしては、最小電力状態に移行する際に登録した復帰タイミングになったとき、復帰要因検知機能部23が外部からの復帰要因を検知したときの2種類がある。前述した外部からの復帰要因の例としては、電源キー、圧板開閉、原稿セット、及び、特定のネットワークパケット受信を挙げることができる。
【0042】
(1)最小電力状態からの復帰要因を受けとった場合、システム管理機能部21が各管理下モジュールに対して復帰可能か否かの問い合わせを行い、全てのモジュールが復帰可能であるか否かを判定し、最小電力状態からの復帰が不可能と判断した場合、リピートを行うか否かを判定し、リピートを行わない場合、最小電力状態からの復帰をを行うことなくここでの処理を終了する(ステップ601、602)。
【0043】
(2)ステップ602でのリピートを行うか否かの判定で、リピートを行うと判定した場合、ステップ601の判定処理に戻って、最小電力状態からの復帰が可能と判定されるまで待ち、また、ステップ601の判定で、最小電力状態からの復帰が可能と判断した場合、最小電力状態からの復帰処理を行って、ここでの処理を終了する(ステップ603)。
【0044】
省エネモード制御に関する設定項目の例としては、省エネ機能のON/OFF設定、画像形成装置の未使用状態がどれだけ続いた場合に最小電力状態に移行するかのオートオフ時間の設定、最小電力状態を保持する最小時間の設定の3つの項目がある。
【0045】
図7は各項目の設定画面の例を示す図であり、この設定画面は、操作パネル6に表示されるものである。使用者は、省エネ機能のON/OFF設定のために、表示されるON、OFFの何れかのボタンを選択する。ONが設定されたときに、オートオフ時間の設定、最小時間の設定が有効となり、使用者は、必要時間をテンキー等から入力して設定する。
【0046】
前述した本発明の実施形態での各処理は、プログラムにより構成し、本発明が備えるCPUに実行させることができ、また、それらのプログラムは、FD、CDROM、DVD等の記録媒体に格納して提供することができ、また、ネットワークを介してディジタル情報により提供することができる。
【0047】
前述した本発明の実施形態によれば、画像形成装置が自動的に自らが省エネ状態でいられる時間を判断し、その時間省エネ状態に移行することが可能であるため、省エネ効果を向上させることができる。また、予め最小電力状態に移行する条件を設定しておくことにより使用者からのアクション無しに最小電力状態に自動的に移行することができるため、利便性の向上を図ることができる。
【0048】
また、本発明の実施形態によれば、使用者が最小電力状態を維持する最小時間を設定することができるため、一瞬しか最小電力状態でいられないにもかかわらず、省エネ移行処理が行われてしまうような煩わしさをなくすことができる。
【0049】
さらに、本発明の実施形態によれば、コントローラ内のCPU、周辺チップ、PCIバス等を停止させることとしているので、使用電力を極めて小さく抑えることができ、また、ネットワークを介した要求で、最小電力状態から復帰することが可能になるため、利便性の向上を図ることができ、画像形成装置の操作部上で、各種設定を行うことが可能であるため、視覚的に判り易く理解性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態による画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図2】省エネモード制御手段の構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置を最小電力状態に移行させる際の動作を説明するフローチャートである。
【図4】使用者が最小電力状態の最小時間 minを設定した場合に、画像形成装置を最小電力状態に移行させる際の動作を説明するフローチャートである。
【図5】最小電力状態への移行可否の決定と復帰タイミングの決定までの具体的な動作の流れを説明する図である。
【図6】画像形成装置を最小電力状態から復帰させる際の動作を説明するフローチャートである。
【図7】各項目の設定画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 NV−RAM
5 パネル制御部
6 操作パネル
7 エンジン制御部
8 スキャン/プリントエンジン
9 ディスクドライバ
10 記憶装置
11 システム制御部
12 モデム
13 外部I/F
14 復帰要因検知部
15 通信制御部
16 データバス
17、19 PC
18 ネットワーク
21 システム管理機能部
22 ネットワーク管理機能部
23 復帰要因検知機能部
24 設定機能部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置における省エネモード制御方法であって、前記画像形成装置が未使用である待機状態のときに前記画像形成装置をコントロールしている大部分の制御機能を停止させる最小電力状態まで移行させる際、前記画像形成装置を最小電力状態から復帰させるタイミング時間を前記画像形成装置の内部状態から動的に決定する工程と、決定されたタイミングで前記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる工程とを備えたことを特徴とする省エネモード制御方法。
【請求項2】
前記最小電力状態に移行するトリガーとして、内部タイマーにより使用者が指定した時間未使用状態が続くと自動的に最小電力状態に移行する場合を含むことを特徴とする請求項1記載の省エネモード制御方法。
【請求項3】
前記画像形成装置の内部状態から動的に決定した最小電力状態から復帰させるタイミング時間が使用者により指定された最小時間よりも短い場合、最小電力状態に移行させないように制御されることを特徴とする請求項1記載の省エネモード制御方法。
【請求項4】
前記最小電力状態が、各種復帰要因を検出するための機能部のみを稼動させ、他の全ての制御機能を停止させた状態であることを特徴とする請求項1、2または3記載の省エネモード制御方法。
【請求項5】
前記停止させられた制御機能が、コントローラ内のCPU、周辺チップ、PCIバス等であることを特徴とする請求項4記載の省エネモード制御方法。
【請求項6】
前記最小電力状態からの復帰させるトリガーとして、特定のコマンドやネットワークを介したパケット等の外部要因を含むことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1記載の省エネモード制御方法。
【請求項7】
ハードウェア資源と画像形成処理を行うプログラムとを有する画像形成装置において、前記画像形成装置が未使用である待機状態のときに、省エネを図るために前記画像形成装置をコントロールしている大部分の制御機能を停止させる最小電力状態まで移行させる際、前記画像形成装置を最小電力状態から復帰させるタイミング時間を前記画像形成装置の内部状態から動的に決定する手段と、決定されたタイミングで前記画像形成装置の少なくとも一部の機能を復帰させる手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
前記最小電力状態に移行するトリガーとして、内部タイマーにより使用者が指定した時間未使用状態が続くと自動的に最小電力状態に移行する場合を含むことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成装置の内部状態から動的に決定した最小電力状態から復帰させるタイミング時間が使用者により指定された最小時間よりも短い場合、最小電力状態に移行させないように制御する手段を備えることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記最小電力状態が、各種復帰要因を検出するための機能部のみを稼動させ、他の全ての制御機能を停止させた状態であることを特徴とする請求項7、8または9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記停止させられた制御機能が、コントローラ内のCPU、周辺チップ、PCIバス等であることを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記最小電力状態からの復帰させるトリガーとして、特定のコマンドやネットワークを介したパケット等の外部要因を含むことを特徴とする請求項7ないし11のうちいずれか1記載の画像形成装置。
【請求項13】
画像形成装置に備えられる操作パネル上で、省エネモード制御に関わる設定を行うことが可能であることを特徴とする請求項7ないし12のうちいずれか1記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−301841(P2007−301841A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−132749(P2006−132749)
【出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】