硬化促進剤、熱硬化性樹脂組成物、感光性組成物及び感光性フィルム、並びに、永久パターン及びその形成方法
【課題】保存安定性に優れ、エポキシ樹脂化合物等との熱硬化促進効果及び熱架橋効果を発現し、良好な硬化膜硬度が得られる硬化促進剤、これを使用した硬化物性に優れた熱硬化性樹脂組成物、及び前記硬化促進剤を使用し、UV露光により画像形成可能で、高感度で現像性にも優れる感光性組成物及びこれを用いた感光性フィルム、並びに、高精細な永久パターンの効率的な形成方法の提供。
【解決手段】硬化促進剤は、80℃以上の加熱によりアミンを生成し、分子内にカルボキシル基とアミド基とを1対1の比で有する構造を有する。熱硬化性樹脂組成物は、エポキシ樹脂化合物と、前記硬化促進剤とを含む。また、1分子中に1個以上のカルボキシル基及びエステル基のいずれかを有する重合体と、重合性化合物と、光重合開始剤と、熱架橋剤と、前記硬化促進剤とを少なくとも含む感光性組成物及び感光性フィルム、並びに、永久パターンの形成方法である。
【解決手段】硬化促進剤は、80℃以上の加熱によりアミンを生成し、分子内にカルボキシル基とアミド基とを1対1の比で有する構造を有する。熱硬化性樹脂組成物は、エポキシ樹脂化合物と、前記硬化促進剤とを含む。また、1分子中に1個以上のカルボキシル基及びエステル基のいずれかを有する重合体と、重合性化合物と、光重合開始剤と、熱架橋剤と、前記硬化促進剤とを少なくとも含む感光性組成物及び感光性フィルム、並びに、永久パターンの形成方法である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部刺激によりアミンを生成し、分子内にカルボキシル基とアミド基とを1対1の比で有する構造であることを特徴とする硬化促進剤。
【請求項2】
外部刺激が、80℃以上の加熱である請求項1に記載の硬化促進剤。
【請求項3】
下記一般式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)のいずれかで表される請求項1から2のいずれかに記載の硬化促進剤。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
ただし、前記一般式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)中、R1〜R18は、水素原子、及び置換基のいずれかを表し、A1〜A6は、2価の置換基を表し、L1〜L11は、単結合、二重結合、及び2価の置換基のいずれかを表す。
【請求項4】
エポキシ樹脂化合物と、請求項1から3のいずれかに記載の硬化促進剤と、を少なくとも含むことを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
硬化促進剤の含有量が、0.01〜50質量%である請求項4に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
(A)1分子中に1個以上のカルボキシル基及びエステル基のいずれかを有する重合体と、(B)重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、(D)請求項1から3のいずれかに記載の硬化促進剤と、を少なくとも含むことを特徴とする感光性組成物。
【請求項7】
(E)熱架橋剤を更に含む請求項6に記載の感光性組成物。
【請求項8】
(D)硬化促進剤の含有量が、0.01〜40質量%である請求項6に記載の感光性組成物。
【請求項9】
(E)熱架橋剤が、分子内に2つ以上のオキシラン基を有するエポキシ化合物である請求項7から8のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項10】
(E)熱架橋剤が、多価フェノール化合物とβ−アルキルエピハロヒドリンとから誘導されたエポキシ化合物である請求項7から9のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項11】
(E)熱架橋剤が、分子内に2つ以上のオキセタニル基を有するオキセタン化合物である請求項7から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項12】
(A)重合体が、エポキシアクリレート化合物である請求項6から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項13】
(A)重合体が、側鎖に(メタ)アクリロイル基、及び酸性基を有するビニル共重合体の少なくとも1種を含む請求項6から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項14】
(A)重合体が、エポキシアクリレート化合物と、側鎖に(メタ)アクリロイル基、及び酸性基を有するビニル共重合体の少なくとも1種を含む請求項6から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項15】
(A)重合体が、下記構造式(III)で表される請求項12に記載の感光性組成物。
【化7】
ただし、前記構造式(III)中、Xは水素原子、及び少なくとも酸性基を含む置換基のいずれかを表し、Yはメチレン基、イソプロピリデン基、及びスルホニル基のいずれかを表し、nは、1〜20の整数を表す。
【請求項16】
(A)重合体が、無水マレイン酸共重合体の無水物基に対して0.1〜1.2当量の1級アミン化合物を反応させて得られる共重合体である請求項6から8のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項17】
支持体と、該支持体上に、請求項6から16のいずれかに記載の感光性組成物が積層されてなる感光層とを有することを特徴とする感光性フィルム。
【請求項18】
感光層が、光照射手段からの光を受光し出射する描素部をn個有する光変調手段により、前記光照射手段からの光を変調させた後、前記描素部における出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズを配列したマイクロレンズアレイを通した光で、露光される請求項17に記載の感光性フィルム。
【請求項19】
請求項6から16のいずれかに記載の感光性組成物を、基材の表面に塗布し、乾燥して感光層を形成した後、露光し、現像し、加熱することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項20】
請求項17から18のいずれかに記載の感光性フィルムを、加熱及び加圧の少なくともいずれかの下において基材の表面に積層した後、露光し、現像し、加熱することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項21】
基材が、配線形成済みのプリント配線基板である請求項19から20のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項22】
露光が、光変調手段により光を変調させた後、前記光変調手段における描素部の出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズを配列したマイクロレンズアレイを通して行われる請求項19から21のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項23】
加熱が、120〜250℃で行われる全面加熱処理である請求項19から22のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項24】
現像が行われた後、感光層に対して全面露光処理を行う請求項19から23のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項25】
請求項19から24のいずれかに記載の永久パターン形成方法により形成されることを特徴とする永久パターン。
【請求項1】
外部刺激によりアミンを生成し、分子内にカルボキシル基とアミド基とを1対1の比で有する構造であることを特徴とする硬化促進剤。
【請求項2】
外部刺激が、80℃以上の加熱である請求項1に記載の硬化促進剤。
【請求項3】
下記一般式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)のいずれかで表される請求項1から2のいずれかに記載の硬化促進剤。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
ただし、前記一般式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)中、R1〜R18は、水素原子、及び置換基のいずれかを表し、A1〜A6は、2価の置換基を表し、L1〜L11は、単結合、二重結合、及び2価の置換基のいずれかを表す。
【請求項4】
エポキシ樹脂化合物と、請求項1から3のいずれかに記載の硬化促進剤と、を少なくとも含むことを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
硬化促進剤の含有量が、0.01〜50質量%である請求項4に記載の熱硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
(A)1分子中に1個以上のカルボキシル基及びエステル基のいずれかを有する重合体と、(B)重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、(D)請求項1から3のいずれかに記載の硬化促進剤と、を少なくとも含むことを特徴とする感光性組成物。
【請求項7】
(E)熱架橋剤を更に含む請求項6に記載の感光性組成物。
【請求項8】
(D)硬化促進剤の含有量が、0.01〜40質量%である請求項6に記載の感光性組成物。
【請求項9】
(E)熱架橋剤が、分子内に2つ以上のオキシラン基を有するエポキシ化合物である請求項7から8のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項10】
(E)熱架橋剤が、多価フェノール化合物とβ−アルキルエピハロヒドリンとから誘導されたエポキシ化合物である請求項7から9のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項11】
(E)熱架橋剤が、分子内に2つ以上のオキセタニル基を有するオキセタン化合物である請求項7から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項12】
(A)重合体が、エポキシアクリレート化合物である請求項6から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項13】
(A)重合体が、側鎖に(メタ)アクリロイル基、及び酸性基を有するビニル共重合体の少なくとも1種を含む請求項6から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項14】
(A)重合体が、エポキシアクリレート化合物と、側鎖に(メタ)アクリロイル基、及び酸性基を有するビニル共重合体の少なくとも1種を含む請求項6から11のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項15】
(A)重合体が、下記構造式(III)で表される請求項12に記載の感光性組成物。
【化7】
ただし、前記構造式(III)中、Xは水素原子、及び少なくとも酸性基を含む置換基のいずれかを表し、Yはメチレン基、イソプロピリデン基、及びスルホニル基のいずれかを表し、nは、1〜20の整数を表す。
【請求項16】
(A)重合体が、無水マレイン酸共重合体の無水物基に対して0.1〜1.2当量の1級アミン化合物を反応させて得られる共重合体である請求項6から8のいずれかに記載の感光性組成物。
【請求項17】
支持体と、該支持体上に、請求項6から16のいずれかに記載の感光性組成物が積層されてなる感光層とを有することを特徴とする感光性フィルム。
【請求項18】
感光層が、光照射手段からの光を受光し出射する描素部をn個有する光変調手段により、前記光照射手段からの光を変調させた後、前記描素部における出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズを配列したマイクロレンズアレイを通した光で、露光される請求項17に記載の感光性フィルム。
【請求項19】
請求項6から16のいずれかに記載の感光性組成物を、基材の表面に塗布し、乾燥して感光層を形成した後、露光し、現像し、加熱することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項20】
請求項17から18のいずれかに記載の感光性フィルムを、加熱及び加圧の少なくともいずれかの下において基材の表面に積層した後、露光し、現像し、加熱することを特徴とする永久パターン形成方法。
【請求項21】
基材が、配線形成済みのプリント配線基板である請求項19から20のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項22】
露光が、光変調手段により光を変調させた後、前記光変調手段における描素部の出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズを配列したマイクロレンズアレイを通して行われる請求項19から21のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項23】
加熱が、120〜250℃で行われる全面加熱処理である請求項19から22のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項24】
現像が行われた後、感光層に対して全面露光処理を行う請求項19から23のいずれかに記載の永久パターン形成方法。
【請求項25】
請求項19から24のいずれかに記載の永久パターン形成方法により形成されることを特徴とする永久パターン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図21】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27a】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図4】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19a】
【図19b】
【図19c】
【図19d】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図22】
【図23】
【図27b】
【図28】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図21】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27a】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図4】
【図12】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19a】
【図19b】
【図19c】
【図19d】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図22】
【図23】
【図27b】
【図28】
【公開番号】特開2007−23254(P2007−23254A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−329063(P2005−329063)
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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