説明

管理システム、対象物、対象物管理方法、および対象物管理プログラム

【課題】 比較的安価で、ユーザに対し所定の報知を行うことのできる管理システムを提供する。
【解決手段】 本発明の管理システムは、対象物の位置を検知する位置検知手段と、検知した前記位置から求めた隣接する対象物との距離に対する判別を行う判別手段と、前記判別の結果に応じて、前記対象物に予め配置された報知手段を制御する報知制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、管理システム、対象物、対象物管理方法、および対象物管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の駐車や、自転車の駐輪に関する発明は、種々出願されている。
【0003】
特開2005−242701号公報(特許文献1)には、車両識別情報の記録された無線タグが搭載された車両の管理を行う駐車管理システムが記載されている。
【0004】
また、特開2007−025889号公報(特許文献2)には、駐車位置が記録されたRFタグからなる駐車券を発行する駐車管理システムが記載されている。
【0005】
また、特開2008−117341号公報(特許文献3)には、定期契約のユーザや一時利用のユーザの駐輪を監視する駐輪状況監視システムが記載されている。
【0006】
更に、特開平11−210252号公報(特許文献4)には、多数の駐輪機のそれぞれにセンサを設け、各駐輪機に自転車が駐輪されているか否かを検出し、これを外部表示装置に表示している駐輪表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−242701号公報
【特許文献2】特開2007−025889号公報
【特許文献3】特開2008−117341号公報
【特許文献4】特開平11−210252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記特許文献1や特許文献2に記載の技術は、駐車、つまり自動車に関連する技術であり、自転車の駐輪に関する技術ではない。特に、特許文献1に記載の駐車管理システムは、駐車スペースのそれぞれに駐車管理装置を設置しているものであり、コストのかかるシステムである。また、特許文献2に記載の駐車管理システムも、それぞれの駐車スペースに可動式輪止めを配置しており、コストのかかるシステムである。
【0009】
また、特許文献3に記載の駐輪状況監視システムは、定期契約のユーザや一時利用のユーザの駐輪を監視するものであり、整列した駐輪を行っているか否かを監視するものではない。
【0010】
更に、特許文献4に記載の駐輪表示装置は、多数の駐輪機を用意する必要があり、一定のコストを必要とする。
【0011】
自動車や自転車といった対象物を整然と並べるコストを抑えるためには、駐車管理装置、可動式輪止め、駐輪機といった設備を撤廃し、対象物を持込むユーザ各自が整然と並べる必要がある。しかし、ユーザに物品配置をゆだねたのでは、利用するユーザが比較的勝手に配置することができるため、配置が乱雑になる傾向がある。このような管理用設備を備えていない物品置場において、ユーザに対し、整列して配置するように促すことや、配置スペースの位置を示すことについても、上記の何れの特許文献にも、記載も示唆もない。
【0012】
本発明の目的は、上記課題を解決し、比較的安価で、ユーザに対し所定の報知を行うことのできる管理システム、対象物、対象物管理方法、および対象物管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記課題を解決するためのものであって、本発明の管理システムは、
対象物の位置を検知する位置検知手段と、
検知した前記位置から求めた隣接する対象物との距離に対する判別を行う判別手段と、
前記判別の結果に応じて、前記対象物に予め配置された報知手段を制御する報知制御手段と
を備える。
【0014】
また、本発明の対象物は、
対象物の位置を検知する対象物管理装置から、隣接する対象物との距離に対し判別され送信される信号で制御される報知手段
を備える。
【0015】
また、本発明の対象物管理方法は、
対象物の位置を検知する位置検知ステップと、
検知した位置から隣接する対象物との距離を算出し、隣接する対象物との距離に対する判別を行う判別ステップと、
前記判別の結果に応じて、対象物に予め配置された報知手段を制御する報知制御ステップと
を備える。
【0016】
更に、本発明の対象物管理プログラムは、
対象物の位置を検知する位置検知機能と、
検知した位置から隣接する対象物との距離を算出し、隣接する対象物との距離に対する判別を行う判別機能と、
前記判別の結果に応じて、前記対象物に予め配置された報知手段を制御する報知制御機能と
をコンピュータに実現させる。
【発明の効果】
【0017】
このような本発明によれば、報知制御手段によって制御される報知手段により、ユーザに所定の内容を報知できる。これにより、報知内容に基づいた対応をとるようユーザに示唆することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1実施形態の管理システムの概略を示す説明図である。
【図2】第2実施形態の駐輪場管理システムの概略を示す説明図である。
【図3】同駐輪場管理システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】第3実施形態の自転車の概略を示す説明図である。
【図5】第4実施形態の自転車の概略を示す説明図である。
【図6】第5実施形態の駐輪場管理システムの概略を示す説明図である。
【図7】同駐輪場管理システムの契約データベースに格納される情報を示す図である。
【図8】同駐輪場管理システムの駐輪場データベースに格納される情報を示す図である。
【図9】同駐輪場管理システムの駐輪監視装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】同駐輪場管理システムの駐輪管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の第1実施形態について、図1に基づき説明する。
【0020】
図1は、第1実施形態の管理システムの概略を示す説明図である。
【0021】
図1に示す管理システム101は、位置検知手段102と、判別手段103と、報知制御手段104とを備える。
【0022】
位置検知手段102は、対象物105の位置を検知する。判別手段103は、検知した前記位置から求めた隣接する対象物との距離に対する判別を行う。報知制御手段104は、この判別手段103の判別結果に応じて、対象物105に予め配置された報知手段106を制御する。
【0023】
このように構成された管理システム101は、次のように動作する。
【0024】
最初に、位置検知手段102は、対象物105の位置を検知する。この対象物105は、例えば、物品、自動車、自転車等である。
【0025】
次に、判別手段103は、検知した前記位置から求めた隣接する対象物との距離に対する判別を行う。この判別は、例えば、隣接した対象物との距離が対象物1個分以上であるか否か、あるいは隣接した対象物と所定の間隔があるか否か等である。
【0026】
そして、報知制御手段104は、この判別手段103の判別結果に応じて、対象物105に予め配置された報知手段106を制御する。報知手段106は、例えば、スピーカのように音を発して聴覚に訴える報知手段や、表示器やランプのように視覚に訴える報知手段である。
【0027】
このような管理システム101によれば、対象物105の位置に応じて制御される報知手段106により、ユーザに所定の内容を報知できる。これにより、報知内容に基づいた対応をとるようユーザに示唆することができる。
【0028】
例えば、対象物105が物品であり、報知手段106が表示器であり、また、判別手段103の判別が、隣接した物品との距離が物品1個分以上であるか否かの判別であるときを考える。
【0029】
このときは、判別手段103が、隣接した物品との距離が物品1個分以上ではないと判別すると、この判別結果に基づき、報知制御手段104が、表示器を制御する。制御された表示器は、例えば、「隣接した物品と1個分以上間隔をあけて配置してください」の表示をする。ユーザは、この表示を見て、物品が、隣接した物品と所定の間隔をあけて配置されていないことを認識し、所定の間隔になるように配置し直す。
【0030】
また、例えば、対象物105が自動車であり、報知手段106が自動車のスピーカであり、また、判別手段103の判別が、自動車が隣の自動車と所定間隔をあけているか否かの判別であるときを考える。
【0031】
このときは、判別手段103が、自動車が隣の自動車と所定間隔をあけて駐車されていないと判別すると、この判別結果に基づき、報知制御手段104が、スピーカを制御する。制御されたスピーカは、例えば、「隣の自動車と所定間隔をあけて駐車してください」の音声を出力する。ユーザは、この音声を聞いて、駐車位置が所定の間隔をあけていないことを認識し、所定間隔をあけた位置に駐車し直す。
【0032】
また、この管理システム101によれば、駐輪機を各駐輪スペースに配置するものではない、つまり、対象物の位置を管理する機器を各位置に配置するものではないので、比較的安価に実施することもできる。
【0033】
次に、本発明の第2実施形態について、図2、図3に基づき説明する。
【0034】
図2は、第2実施形態の駐輪場管理システムの概略を示す説明図である。また、図3は、同駐輪場管理システムの動作を示すフローチャートである。
【0035】
図2に示す駐輪場管理システム201は、位置検知手段202と、判別手段203と、報知制御手段であるランプ制御手段204と、警報制御手段205と、警報手段であるスピーカ209とを備える。
【0036】
位置検知手段202やスピーカ209は、所定の駐輪エリア毎に設置されている。このため、この位置検知手段202やスピーカ209は、システム全体としては複数設置されているが、簡単のため、そのうち1つのみについて図示する。位置検知手段202は、複数のアンテナを有するRFID(Radio Frequency Identification)リーダ/ライタを備えている。また、位置検知手段202は、所定時間毎に駐輪エリアの自転車206、206A、206Bの位置を検知するため、自転車206が動いているか停止しているかも判別できる。また、駐輪場の入口を自転車206が通ったことを示す信号を入力することにより、駐輪エリアの自転車206、206A、206Bの位置の検知を開始することもできる。この位置検知手段202の位置検知は、例えば、自転車206、206A、206Bに予め備えたRFIDタグ211、211A、211Bを検知することにより行う。
【0037】
このRFIDタグ211、211A、211Bは電源を備えておらず、位置検知手段202から発信された電波によって、RFIDタグ211、211A、211Bのアンテナに起電力が生ずる。そして、その電力によってタグ本体が動作してタグ本体の中に保持している情報を電波で送り出す。位置検知手段202は、その情報を読みとっている。また、その位置検知は、RFIDタグ211、211A、211Bからの信号を複数の指向性アンテナで受信し、電波強度とその方向から位置を算出し、RFIDタグ211、211A、211Bの位置を検知する方法を利用している。
【0038】
判別手段203は、位置検知手段202の検知した自転車206A、206Bの位置により、自転車206Aと自転車206Bとがどのくらい離れているのか算出することができる。
【0039】
判別手段203は、CPU(Central Processing Unit)や他の制御装置を備えている。そして、この判別手段203は、前述の算出した結果に基づき、ユーザ208が駐輪しようとしている駐輪スペースPSに自転車を1台以上駐輪できるか否かを判別する。
【0040】
ランプ制御手段204は、電気回路から構成される制御装置を備えており、自転車206、206A、206Bのランプ207、207A、207Bを制御する。ランプ207、207A、207Bは、ランプ本体の他に、制御用の無線信号を受信できる受信部(図示せず)を備えている。ランプ207、207A、207Bの制御は、具体的には、点灯と消灯である。ユーザ208の駐輪する駐輪スペースPSが1台分以上のスペースではないと判別手段203が判別したときは、ランプ制御手段204が、ユーザ208の駐輪する自転車206のランプ207を点灯させる無線信号をランプ207に送信する。また、駐輪スペースPSが1台分以上のスペースであると判別手段203が判別したときには、ランプ制御手段204が、ユーザ208の駐輪する自転車206のランプ207を消灯させる無線信号をランプ207に送信する。
【0041】
尚、昼間のように、周囲が比較的明るいときには、ランプ207の点灯が目立ち難いときがある。このようなときには、ランプ207の点灯ではなく、ランプ207を点滅させる制御を行うこともできる。また、ランプ207が、点灯色が可変であるタイプのものであれば、ランプ207の点灯色を制御することもできる。
【0042】
警報制御手段205は、判別手段203の判別結果が、ユーザ208の駐輪する駐輪スペースPSが1台分以上のスペースではないとの判別結果のとき、ユーザ208に対して警報手段を動作させて警報を行う。この警報は、スピーカ209を利用した警報音(アラーム音)の出力や、音声によるアナウンスである。また、警報制御手段205は、駐輪しようとしているユーザ208の携帯通信端末210を動作させて、警報を行うこともできる。このとき、警報制御手段205は、基地局212を介して無線信号を警報信号として送信する。この警報信号を受けた携帯通信端末210は、表示や、ランプの点灯や点滅、警報音、そして振動などで、ユーザ208に警報を受けたことを報知する。尚、携帯通信端末210も、スピーカ209と同様に警報手段であるため、図2では駐輪場管理システム201の点線の枠で囲むべきであるが、作図の都合で囲んでいない。また、ユーザ208の電話番号やメールアドレス等の連絡先は、第5実施形態で説明する契約データベース507と同様のデータベースを利用する。
【0043】
このように構成された第2実施形態の駐輪場管理システム201では、図3に示すフローチャートのように動作する。
【0044】
最初に、位置検知手段202は、ステップ(以下、「ステップ」を「S」と記す。)251で、駐輪中の自転車206A、206Bの位置と、ユーザ208が駐輪する自転車206の位置とを検知する。
【0045】
判別手段203は、S252で、ユーザ208が駐輪する駐輪スペースPSが、適切なスペース(自転車1台分以上の駐輪スペース)であるか否かを判別する。このとき、判別手段203は、RFIDタグ211、211A、211Bの契約ID(Identifier)から、子供用の自転車、折り畳み自転車、特殊な自転車などの、ハンドルの幅が大幅に異なる自転車に対し、適切な駐輪スペースを個別に、又は、厳密に算出できる。これにより、比較的狭いスペースには、幅の狭い自転車の駐輪スペースとすることができ、駐輪スペースを有効活用することもできる。
【0046】
判別手段203の判別結果が、駐輪スペースPSは自転車1台分以上のスペースであるとき(S253でYES)、ランプ制御手段204は、S255で、ランプ207を消灯させる信号を出力し、ランプ207を消灯させる。
【0047】
判別手段203の判別結果が、駐輪スペースPSは自転車1台分以上のスペースではないとき(S253でNO)、ランプ制御手段204は、S254で、ユーザ208の自転車206のランプ207を点灯させる。また、警報制御手段205は、スピーカ209を動作させ、警報音(アラーム音)を発するか、又は、音声による警報用アナウンス(例えば、「規則正しく駐輪してください」や、「駐輪し直してください」のアナウンス)を行う。また、警報制御手段205は、ユーザ208の携帯通信端末210に対して、警報を行うこともできる。この警報を受けた携帯通信端末210は、表示や、ランプの点灯や点滅、警報音、そして振動などの何れか、あるいはこれらの組み合わせで、ユーザ208に警報を受けたことを報知する。これにより、ユーザ208は、狭いスペースに無理に駐輪していることに気づき、1台分以上のスペースがある駐輪スペースPSを探して、そこに駐輪し直す。
【0048】
次に、S256で、判別手段203は、動きのある自転車があるか否かを判別する。判別手段203により、動きのある自転車があると判別されたとき(S256でYES)は、新たなユーザが駐輪しようと自転車を押して駐輪エリアに入ってきた場合であり、再度制御がS251に移行する。
【0049】
また、判別手段203により、動きのある自転車はないと判別されたとき(S256でNO)は、制御は終了する。
【0050】
このように、駐輪場管理システム201は、ユーザ208が1台分以上のスペースではないスペースに駐輪するときに、そのユーザ208の自転車206のランプ207を点灯させて、ユーザ208に警報を行う。これにより、ユーザ208に対して、不適切な駐輪を気づかせることができる。このため、ユーザ208に、適切な駐輪スペースPSに自転車206を駐輪し直すよう促すことができる。
【0051】
特に、ユーザ208の携帯通信端末210に対し警報を行うときは、その警報の内容を、携帯通信端末210の表示器に表示させることができる。このため、ユーザ208に、警報の内容を確実に伝えることができ、ユーザ208に速やかに対応するよう促すことができる。
【0052】
また、携帯通信端末210に対し、契約に関する報知を行うこともできる。例えば、契約満了1週間前になると、表示器に「契約満了1週間前です」のメッセージを表示するよう、警報制御手段205が携帯通信端末210に基地局212を介して報知信号を送信する。
【0053】
また、ランプ制御手段204を、更に、駐輪中の自転車間に自転車1台分以上の駐輪スペースPSがあると判別したとき、この駐輪スペースPSに隣接した自転車206A、206Bのランプ207A、207Bを点灯又は点滅させるよう構成することもできる。
【0054】
このように構成し、上記のように駐輪スペースPSがあるときは、この駐輪スペースPSに隣接した自転車206A、206Bのランプ207A、207Bを点灯又は点滅させるので、ユーザ208が容易に駐輪スペースPSを探すことができる。
【0055】
自転車206、206A、206Bのランプ207、207A、207Bは、路面を照らす夜間走行用のランプと兼用することもできるが、夜間走行用のランプとは別体のランプとすることもできる。また、点灯を目立つようにするために、ランプ207、207A、207Bを夜間走行用のランプの上部に備えることや、夜間走行用のランプとは別体のランプを自転車206、206A、206Bの上部に備えることもできる。
【0056】
尚、ランプという用語についてこの明細書では、LED(Light Emitting Diode)も含む用語として使用している。
【0057】
次に、本発明の第3実施形態について、図4に基づき説明する。
【0058】
図4は、第3実施形態の自転車の概略を示す説明図である。
【0059】
図4に示す自転車301は、ランプ302を備える。このランプ302は、駐輪管理装置303から送信される信号に基づいて点灯、点滅、消灯が制御される。また、駐輪管理装置303は、自転車301に信号を送信するだけではなく、自転車301の位置も検知する。
【0060】
このように構成された自転車301は、次のように動作する。
【0061】
駐輪管理装置303は、自転車301の位置を検知し、この検知に応じて自転車301に信号を送信する。
【0062】
駐輪管理装置303からの信号を受けた自転車301のランプ302は、信号に基づいて、点灯、点滅、消灯が制御される。
【0063】
ランプ302が点灯又は点滅していることで、ユーザは、この意味を悟り、対応することができる。
【0064】
例えば、駐輪する駐輪スペースが1台分以上のスペースではないとき、駐輪管理装置303は、ユーザが駐輪する自転車301に対して信号を出力する。これにより、ユーザが駐輪する自転車のランプ302が点灯又は点滅する。このランプ302を見たユーザは、不適切なスペースへの駐輪であることを認識し、別の駐輪スペースを探し、そこへ自転車301を駐輪し直す。
【0065】
このように、ランプ302の点灯又は点滅により、ユーザがこの意味を悟り、ユーザは対応しようとする。このため、この自転車301によれば、ユーザに対し、所定の動作をするように促すことができる。
【0066】
次に、本発明の第4実施形態について、図5に基づき説明する。
【0067】
図5は、第4実施形態の自転車の概略を示す説明図である。
【0068】
図5に示す自転車401、401A、401Bは、それぞれにランプ402、402A、402Bを備える。これらのランプ402、402A、402Bは、駐輪管理装置403から送信される信号に基づいて点灯、点滅、消灯が制御される。また、駐輪管理装置403は、自転車401、401A、401Bに信号を送信するだけではなく、自転車401、401A、401Bの位置を検知する。
【0069】
具体的には、最初に、駐輪管理装置403は、駐輪中の自転車401A、401Bの位置を検出する。そして、駐輪管理装置403は、その自転車401A、401Bの間に、自転車1台分以上のスペースがあるか否かを判別する。自転車1台分以上のスペースがあるときには、駐輪管理装置403は、この駐輪スペースPSに隣接する自転車401A、401Bのランプ402A、402Bを点灯又は点滅させるために、制御信号をランプ402A、402Bへ送信する。
【0070】
また、駐輪管理装置403は、ユーザが駐輪しようとしている自転車401の位置も検出する。そして、駐輪管理装置403は、その自転車401の駐輪しようとしている駐輪スペースPSが、自転車1台分未満のスペースであるか否かを判別する。自転車1台分未満のスペースであるときには、駐輪管理装置403は、そのランプ402を点灯又は点滅させるために、制御信号をランプ402へ送信する。
【0071】
このように構成された第4実施形態の自転車401、401A、401Bは、次のように動作する。
【0072】
一方の隣に1台分以上の駐輪スペースPSがあるときに駐輪管理装置403が送信する信号を受信すると、駐輪中の自転車401A、401Bは、そのランプ402A、402Bが点灯又は点滅する。また、1台分未満の駐輪スペースPSに駐輪する自転車401があるときに駐輪管理装置403が送信する信号を受信すると、駐輪する自転車401のランプ402が点灯又は点滅する。
【0073】
駐輪中の自転車401A、401Bのランプ402A、402Bが点灯又は点滅していると、それは、その自転車401A、401Bの右隣、又は左隣に1台分以上の駐輪スペースPSがあることを示している。このため、ユーザは、駐輪スペースPSを容易に探し出すことができる。これにより、ユーザは速やかに駐輪することができる。
【0074】
また、駐輪するユーザの自転車401のランプ402が点灯又は点滅すると、ユーザは、このランプ402の点灯又は点滅の意味(駐輪が不適切)を認識し、違う駐輪スペースに、駐輪し直そうとする。そして、ユーザは、自転車1台分以上の駐輪スペースPSを探し、その駐輪スペースPSに自転車401を駐輪し直す。このとき、駐輪中の自転車401A、401Bの少なくとも一方の隣に一台分以上の駐輪スペースがあるとき、駐輪管理装置403からの信号を受けて自転車401A、401Bのランプ402A、402Bが点灯又は点滅しているので、ユーザは、比較的容易に駐輪スペースを探すことができる。
【0075】
次に、本発明の第5実施形態について、図6〜図10に基づき説明する。
【0076】
図6は、第5実施形態の駐輪場管理システムの概略を示す説明図である。図7は、同駐輪場管理システムの契約データベースに格納される情報を示す図である。図8は、同駐輪場管理システムの駐輪場データベースに格納される情報を示す図である。図9は、同駐輪場管理システムの駐輪監視装置の動作を示すフローチャートである。図10は、同駐輪場管理システムの駐輪管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【0077】
図6に示す駐輪場管理システム501は、駐輪管理サーバ502と、駐輪監視装置503と、管理端末504とを備える。
【0078】
駐輪管理サーバ502は、記憶部505と、制御部506とを備える。
【0079】
記憶部505は、契約情報を格納した契約データベース507と、駐輪場情報を格納した駐輪場データベース508とを備える。
【0080】
制御部506は、駐輪監視装置503と管理端末504とにLAN(Local Area Network)で接続されている。また、この制御部506は、駐輪管理サーバ502全体を制御すると共に、駐輪監視装置503の各機器を制御する。更に、この制御部506は、後述のセンサ509検知した自転車の位置と、検知した隣接の自転車の位置とから、隣接する自転車までの距離を算出する。そして、この制御部506は、隣接する自転車までの距離に対する判別を行う判別手段の機能を備える。
【0081】
前述の駐輪監視装置503は、センサ509と、RFIDリーダ/ライタ510と、ランプ点灯/消灯指示手段511と、スピーカ512とを備える。
【0082】
センサ509は、GPS(Global Positioning System)を利用して自機の経度及び緯度を取得し、更に、自転車513に予め取り付けられたRFIDタグ514の位置を、所定時間毎に検知する。また、センサ509は、自転車513A、513Bに予め取り付けられたRFIDタグ(図示せず)の位置も検知する。このため、センサ509は、自転車513、513A、513Bの位置を検知する位置検知手段の機能を備える。尚、センサ509は、自機の絶対位置と、自転車513、513A、513Bの相対位置を検知しているので、自転車513、513A、513Bの絶対位置を算出することもできる。自転車513、513A、513Bの位置を検知しているので、制御部506は、自転車513、513A、513B同士がどれだけ離れているかを算出することができる。
【0083】
更に、センサ509は所定時間毎に自転車の位置検知を行い、この位置情報を、制御部506を介して駐輪場データベース508に送信している。制御部506は、最新の位置と、所定間前の位置(駐輪場データベース508に格納)とを比較することにより、動きのある自転車513を検知することもできる。このため、制御部506は、ユーザが駐輪しようとしている自転車513を検知でき、ランプ点灯/消灯指示手段511を介して、この自転車513のランプ515を制御できる。
【0084】
RFIDリーダ/ライタ510は、RFIDタグ514から、後述の契約ID521を読み取る機能を有する。この契約ID521によって正規の(契約のある)ユーザの自転車を認識する。更に、このRFIDリーダ/ライタ510は、RFIDタグ514へ、駐輪管理サーバ502から受信した隣接の(左右の)スペースが駐輪可能かどうかの情報を書き込む機能を有する。
【0085】
ランプ点灯/消灯指示手段511は、自転車513のランプ515を点灯又は消灯させる。尚、ランプ点灯/消灯指示手段511を、自転車513のランプ515を点滅させる指示手段とすることもできる。このため、このランプ点灯/消灯指示手段511は、制御部506の判別結果に応じて、自転車に予め配置されたランプ515を制御する報知制御手段の機能を備える。
【0086】
スピーカ512は、契約者以外の自転車が駐輪されたときや、規則正しく駐輪されなかったとき(例えば、1台分の駐輪スペースがないスペースに駐輪したとき)に、ユーザに対して警報を発する。
【0087】
管理端末504は、表示部516と制御部517とを備える。
【0088】
この表示部516は、駐輪管理サーバ502の各種情報を表示する。
【0089】
また、制御部517は、この表示部516を制御する。更に、この制御部517は、管理者による駐輪管理サーバ502のメンテナンス時に利用される。
【0090】
図7に示すように、契約データベース507に格納される情報は、契約ID521、氏名522、連絡先523、駐輪契約の期間開始日524、駐輪契約の期間終了日525、駐輪場ID526である。そして、契約データベース507は、これらの情報を、例えば表形式のデータで格納している。
【0091】
図8に示すように、駐輪場データベース508に格納される情報は、駐輪場ID526、契約ID521、利用状況527、位置(X)528、位置(Y)529、距離(右)530、距離(左)531、ランプ点灯状況532、警告指示533である。そして、駐輪場データベース508は、これらの情報を、例えば表形式のデータで格納している。駐輪場データベース508は、その自転車の位置情報を格納しているため、対象物配置データベースとも呼ばれる。また、この駐輪場データベース508を利用すれば、自転車間の算出や、駐輪する自転車と駐輪中の自転車との距離の算出等を、素早く行うことができる。また、この駐輪場データベース508に自転車間の距離である距離(右)530、距離(左)531を格納しているので、駐輪中の自転車間も常時把握できている。
【0092】
このように構成された駐輪場管理システム501の駐輪監視装置503は、図9に示すフローチャートのように動作する。
【0093】
最初に、図9に示すS551で、センサ509がRFIDタグ514を検知し、自転車513の位置を取得する。
【0094】
次に、S552で、RFIDリーダ/ライタ510が、RFIDタグ514から契約情報を取得する。
【0095】
そして、S553で、センサ509は、この自転車513の位置情報を駐輪管理サーバ502に送信し、RFIDリーダ/ライタ510は契約情報を駐輪管理サーバ502に送信する。
【0096】
次に、S554で、RFIDリーダ/ライタ510は、隣接する自転車との距離情報を、制御部506を介して受信し、自転車513のRFIDタグ514に、自転車513に隣接する自転車の距離情報を書き込む。
【0097】
また、S555で、制御部506は、ランプ点灯/消灯を制御する指示信号を自転車513のランプ515に送信する。
【0098】
更に、S556で、スピーカ512は、ユーザに対して警報を行う。この警報は、例えば、1台未満の駐輪スペースに駐輪するようなユーザ、つまり規則正しく駐輪しないユーザに対して行う。また、この警報は、例えば、駐輪契約が終了しているユーザや契約していないユーザに対して行う。更に、駐輪契約の終了日が近いことを、ユーザに警報することもできる。そして、駐輪監視装置503の動作は、終了する。
【0099】
次に、駐輪場管理システム501の駐輪管理サーバ502の動作を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0100】
最初に、S571で、駐輪管理サーバ502の制御部506は、駐輪監視装置503より契約情報及び位置情報を受信する。
【0101】
次に、S572で、制御部506は、隣接する自転車との距離とを算出する。
【0102】
そして、S573で、制御部506は、算出された隣接する自転車との距離が、自転車が隙間なく連続して駐輪されたときの自転車間よりも大きいか、否かを判別する。
【0103】
算出された距離が、自転車が隙間なく連続して駐輪されたときの自転車間よりも大きくないときは(S573でNO)、S574で、ランプ515を消灯とする制御を行い、スピーカ512による警報は行わない。即ち、ユーザが、自転車513を隙間なく連続して駐輪したときは、スピーカ512での警報や、自転車513のランプ515の点灯は行われない。
【0104】
算出された距離が、自転車が隙間なく連続して駐輪されたときの自転車間よりも大きいとき(S573でYES)は、制御がS575に移行する。
【0105】
S575で、制御部506は、算出された距離が隙間なく駐輪された自転車2台分の距離以上か、否かを判別する。即ち、1台分以上の駐輪スペースがあるか、否かを判別する。
【0106】
算出された距離が隙間なく駐輪された自転車2台分の距離以上ではないとき(S575でNO)、即ち、自転車1台分以上の駐輪スペースがないとき、制御部506は、ランプ515を赤色の点灯に制御する。また、制御部506は、警報情報(例えば、警告指示533の「規則正しく駐輪してください」)を、駐輪場データベース508に追加する。
【0107】
算出された距離が隙間なく駐輪された自転車2台分の距離以上であるとき(S575でYES)、即ち、自転車1台分以上の駐輪スペースがあるとき、S577で、ランプ点灯/消灯指示手段511は、ランプ515を青色の点灯に制御する。また、制御部506は、スピーカ512での警報を行わない。
【0108】
駐輪中の自転車のランプが青色に点灯していることは、駐輪スペースがあることを示す。このため、この青色の点灯を目印に、ユーザは、駐輪スペースを容易に探し出すことができる。
【0109】
また、駐輪中の自転車のランプが赤色に点灯していることは、1台未満の駐輪スペースであること、即ち、きちんと詰めた状態で駐輪されていないことを示す。これにより、ユーザに対し、きちんと詰めた状態で駐輪することを意識させることができる。また、駐輪場の管理者が、駐輪中の自転車を整列させる業務を行う場合、この赤い点灯色のランプの自転車を整列させることにより、整列業務を速やかに行うことができる。
【0110】
次に、S578で、制御部506は、駐輪場データベース508の更新を行う。このために、制御部506は、S579で、駐輪監視装置503へ契約情報、位置情報(位置(X)528、位置(Y)529)、ランプ点灯状況532及び警告指示533を送信する。そして、制御は終了する。
【0111】
尚、S572〜S577は、隣接する右側の自転車との距離と、隣接する左側の自転車との距離とについて判別されている。このため、右側の判別と、左側の判別とが異なる場合がある。この判別結果が異なった場合でも、正常動作となるように、優先度を設定している。優先度は、赤色点灯となる判別、青色点灯となる判別、消灯となる判別の順に設定されている。このため、判別結果が異なった場合、優先度の高い判別を優先する。
【0112】
このように動作する駐輪場管理システム501に関し、その駐輪時の動作を、主に、図7、図8を使って、更に詳しく説明する。
【0113】
まず、自転車が隙間なく連続して駐輪されたときの自転車間の距離を10とする。このとき、自転車のハンドルの幅などは、一律であると仮定している。そして今、契約ID521が「0002」であるユーザがRFIDタグ514およびランプ512を備える自転車513を駐輪場内に駐輪したとする。
【0114】
駐輪監視装置503のセンサ509は、駐輪された自転車513のRFIDタグ514の位置を検知し、その位置情報(位置(X)528の「35.6496760」、位置(Y)529の「139.7479980」)を計測する。
【0115】
次に、駐輪監視装置503のRFIDリーダ/ライタ510が読取ったRFIDタグ514の契約ID521である「0002」と、計測された位置情報とが、駐輪管理サーバ502に送信される。
【0116】
駐輪管理サーバ502では、受信した契約ID521と位置情報とを元に、まず右側に隣接する自転車との距離を算出する。このとき、算出した距離は「10」であるとする。これは、連続して駐輪された距離「10」以内であるので、制御部506は、契約ID521が「0002」のランプ点灯状況532の項目に「消灯」、警告指示533の項目には何も入力せずに、駐輪場データベース508を更新する。
【0117】
同様に、左側に隣接する自転車との距離を算出する。このとき、算出した距離は「20」であったとする。これは、連続して駐輪された距離「10」よりも大きく、隙間なく駐輪された自転車2台分の距離「20」以上である。このため、制御部506は、契約ID521が「0002」のランプ点灯状況532の項目に「青色点灯」を上書きし、警告指示533の項目には何も入力せずに、駐輪場データベース508を更新する。
【0118】
次に、更新された距離情報(距離(右)530の「10」、距離(左)531の「20」)が駐輪監視装置503へ送信され、この距離情報を受信した駐輪監視装置503のRFIDリーダ/ライタ510は、距離情報をRFIDタグ514へ書き込む。
【0119】
次に、ランプ点灯/消灯指示手段511は、制御信号を自転車513に送る。この信号を受信すると、自転車513のランプ515は青色に点灯する。
【0120】
このように動作することで、対象の自転車513の隣には自転車を駐輪できるスペースがあることを遠くからでも一目で分かるようになる。尚、このとき、警告指示533の情報はないので、スピーカ512は警報をアナウンスしない。
【0121】
次に、契約ID521が「0010」であるユーザがRFIDタグ514およびランプ515を備えた自転車513を駐輪エリアに駐輪したとする。前述と同様に右側の空きスペースを算出する。このとき、算出された距離は「15」であるとする。これは、連続して駐輪された距離「10」よりも大きいが、その2台分の距離「20」以上ではない。この距離のとき、制御部506は、契約ID521が「0010」のランプ点灯状況532の項目に「赤色ランプ点灯」、警告指示533の項目に「規則正しく駐輪してください」という警告を書き込んで、駐輪場データベース508を更新する。
【0122】
次に、制御部506は、更新された距離情報や警告指示533項目を駐輪監視装置503へ送信する。これらの情報を受信した駐輪監視装置503は、契約ID521が「0010」の自転車513のランプ515に赤色の点灯を指示し、スピーカ512から「規則正しく駐輪してください」と警報メッセージをアナウンスする。
【0123】
このように動作することで、規則正しく駐輪されていない自転車513のユーザは規則正しく自転車513を駐輪し直そうと気づかされる。
【0124】
このように動作する駐輪場管理システム501によれば、自転車513を駐輪させようとするユーザは、青色に点灯しているランプを目印に、駐輪スペースを探すことができる。このため、ユーザは、自転車513の駐輪をスムーズに行うことができるというメリットがある。
【0125】
また、自転車513の駐輪の際に、ユーザの自転車513のランプが赤色に点灯するときがある。このときは、ユーザに、整列した駐輪を要求するようスピーカ512で警報する。これにより、ユーザに、整列した駐輪を促し、整列していない駐輪(乱雑な駐輪)を極力減らすことができるというメリットがある。また、駐輪場の管理者が、駐輪中の自転車を整列する場合、この赤色のランプを目印に整列作業を行うことができる。これにより、整列作業を容易にすることができるという、メリットがある。
【0126】
このように、この駐輪場管理システム501によれば、上述したように駐輪するユーザと、この駐輪場管理システム501の管理者の双方にとってメリットがある。
【符号の説明】
【0127】
101 管理システム
102 位置検知手段
103 判別手段
104 報知制御手段
105 対象物
106 報知手段
201 駐輪場管理システム
202 位置検知手段
203 判別手段
204 ランプ制御手段
205 警報制御手段
206 自転車
206A 自転車
206B 自転車
207 ランプ
207A ランプ
207B ランプ
208 ユーザ
209 スピーカ
210 携帯通信端末
211 RFIDタグ
211A RFIDタグ
211B RFIDタグ
301 自転車
302 ランプ
303 駐輪管理装置
401 自転車
401A 自転車
401B 自転車
402 ランプ
402A ランプ
402B ランプ
403 駐輪管理装置
501 駐輪場管理システム
502 駐輪管理サーバ
503 駐輪監視装置
504 管理端末
505 記憶部
506 制御部
507 契約データベース
508 駐輪場データベース
509 センサ
510 RFIDリーダ/ライタ
511 ランプ点灯/消灯指示手段
512 スピーカ
513 自転車
514 RFIDタグ
515 ランプ
516 表示部
517 制御部
521 契約ID
522 氏名
523 連絡先
524 期間開始日
525 期間終了日
526 駐輪場ID
527 利用状況
528 位置(X)
529 位置(Y)
530 距離(右)
531 距離(左)
532 ランプ点灯状況
533 警告指示
PS 駐輪スペース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物の位置を検知する位置検知手段と、
検知した前記位置から求めた隣接する対象物との距離に対する判別を行う判別手段と、
前記判別の結果に応じて、前記対象物に予め配置された報知手段を制御する報知制御手段と
を備えることを特徴とする管理システム。
【請求項2】
前記距離が、対象物1個分以上であるとき、前記報知制御手段は、前記対象物の報知手段を動作させる
ことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
配置した対象物の位置情報が格納されている対象物配置データベースを更に備え、
前記対象物配置データベースを利用して、前記判別手段は前記判別を行う
ことを特徴とする請求項2記載の管理システム。
【請求項4】
前記距離が、対象物1個分未満であるとき、前記報知制御手段は、前記対象物の報知手段を動作させる
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の管理システム。
【請求項5】
警報を発する警報手段を更に備え、
前記距離が、対象物1個分未満であるとき、前記警報手段は、警報を行う
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の管理システム。
【請求項6】
前記警報手段は、音で警報するスピーカ、又は、対象物に対応する携帯通信端末である
ことを特徴とする請求項5に記載の管理システム。
【請求項7】
前記対象物に関する契約情報が格納された契約データベースを更に備え、
この契約データベースに格納された契約情報に基づき、前記判別手段は契約のある対象物か否かの判別を行い、前記判別の結果が否定的であるとき、前記報知制御手段は、対象物の報知手段を動作させる
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の管理システム。
【請求項8】
前記位置検知手段は、予め対象物に取り付けられたRFIDタグの位置を検知する
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の管理システム。
【請求項9】
前記対象物は、自転車又は自動車あるいは物品である
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の管理システム。
【請求項10】
前記報知手段は、ランプである
ことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の管理システム。
【請求項11】
前記ランプは、点灯色を変更できるものであり、前記報知制御手段により点灯色が制御される
ことを特徴とする請求項10に記載の管理システム。
【請求項12】
対象物の位置を検知する対象物管理装置から、隣接する対象物との距離に対し判別され送信される信号で制御される報知手段を備えることを特徴とする対象物。
【請求項13】
前記信号は、対象物1個分以上の距離の対象物に対して、前記報知手段を動作させる信号である
ことを特徴とする請求項12に記載の対象物。
【請求項14】
前記信号は、対象物1個分未満の距離の対象物に対して、前記報知手段を動作させる信号である
ことを特徴とする請求項12又は13に記載の対象物。
【請求項15】
前記対象物は自転車であり、
前記報知手段はランプである
ことを特徴とする請求項12乃至14の何れかに記載の対象物。
【請求項16】
対象物の位置を検知する位置検知ステップと、
検知した位置から隣接する対象物との距離を算出し、隣接する対象物との距離に対する判別を行う判別ステップと、
前記判別の結果に応じて、対象物に予め配置された報知手段を制御する報知制御ステップと
を備えることを特徴とする対象物管理方法。
【請求項17】
前記距離が、対象物1個分以上であるとき、前記報知制御ステップは、更に、前記対象物の報知手段を動作させる
ことを特徴とする請求項16に記載の対象物管理方法。
【請求項18】
前記距離が、対象物1個分未満であるとき、前記報知制御ステップは、更に、前記対象物の報知手段を動作させる
ことを特徴とする請求項16又は17に記載の対象物管理方法。
【請求項19】
前記対象物は自転車であり、
前記報知手段はランプである
ことを特徴とする請求項16乃至18の何れかに記載の対象物管理方法。
【請求項20】
対象物の位置を検知する位置検知機能と、
検知した位置から隣接する対象物との距離を算出し、隣接する対象物との距離に対する判別を行う判別機能と、
前記判別の結果に応じて、前記対象物に予め配置された報知手段を制御する報知制御機能と
をコンピュータに実現させるための対象物管理プログラム。
【請求項21】
前記距離が、対象物1個分以上の距離であるとき、前記報知制御機能は、前記対象物の報知手段を動作させる
ことを特徴とする請求項20に記載の対象物管理プログラム。
【請求項22】
前記距離が、対象物1個分未満の距離であるとき、前記報知制御機能は、前記対象物の報知手段を動作させる
ことを特徴とする請求項20又は21に記載の対象物管理プログラム。
【請求項23】
前記対象物は自転車であり、
前記報知手段はランプである
ことを特徴とする請求項20乃至22の何れかに記載の対象物管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−165107(P2010−165107A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−5717(P2009−5717)
【出願日】平成21年1月14日(2009.1.14)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】