説明

腸内フローラ改善剤

【課題】、腸内フローラ改善作用を有し、且つ安全である新規な成分を見出すことを目的とする。
【解決手段】 本発明の腸内フローラ改善剤は、主鎖がα-1,3-マンノースで構成され、側鎖として、D-キシロース,及びD-グルクロン酸を有するキシログルクロノマンナンを含有し、前記キシログルクロノマンナン中の前記α-1,3-マンノース及び前記D-グルクロン酸の構成比〔α-1,3-マンノース:D-グルクロン酸〕は9:1〜9:3.5(moler)であることを特徴とする。また、キシログルクロノマンナンはTremella属に分類されるヘテロ担子菌種から抽出されたものであることが好ましい。本発明は、医薬品、飲食品、化粧品等に用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な成分を有効成分とする腸内フローラ改善剤に関するものである。本発明は、医薬品、医薬部外品、食品、皮膚外用剤等に広く利用される。
【背景技術】
【0002】
ヒトや動物の腸管には様々な細菌が常在し、複雑な腸内フローラを形成している。腸内フローラを構成する菌種は、日齢に伴う推移のパターン、宿主との間に成立している関係によって3菌群に分類される(非特許文献1及び非特許文献2参照)。
【0003】
I群は生後やや遅れて出現するが、正常腸内フローラ のなかで最優勢の菌群である。この群は動物特異性が強く、宿主の防御機構によって排除あるいは抑制されることなく一生にわたって宿主と共生関係を維持している。このI群にはビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium:以下、ビフィドバクテリウムと略記する。)、ユーバクテリウム属(Eubacterium:以下、ユーバクテリウムと略記する。)、バクテロイデス属(Bacteroidaceae:以下、バクテロイデスと略記する。)、ペプトコッカス属(Peptococcus:以下、ペプトコッカスと略記する。)、ラクトバチルス属(Lactobacillus:以下、ラクトバチルスと略記する。)、エスチェリシア属(Escherichia:エスチェリシアと略記する。)の菌群が含まれる。
これらの中でも、ビフィドバクテリウムとラクトバチルスは動物やヒトへの有用性が科学的に証明された腸内有用菌である。
【0004】
II群は生後まもなく出現して一度最優勢の菌群となるが、まもなく出現するI群の菌群と交代して減少し、以後中等度の菌数に留まる菌群で、宿主の健康状態が悪くなったとき増加する傾向のあるエンテロバクテリアッセー属(Enterobacteriaceae:以下、エンテロバクテリアッセーと略記する。)、ストレプトコッカス属(Streptococcus:以下、ストレプトコッカスと略記する。)の菌群が含まれる。III群は、腸内フローラ の中では少数派に属し、病原菌の範疇に属するもので、宿主の防御機構を破ってこれまで存在しなかった場所に侵入し、いわゆる自発性感染(日和見感染ともいう)をおこして病原性を発揮することのある菌群である。このIII群には、クロストリジウム属(Clostridium:以下、クロストリジウムと略記する。)、病原性のエンテロバクテリアッセー、スタフィロコッカス属(Staphylococcus:以下、スタフィロコッカスと略記する。)の菌群が含まれる。
【0005】
腸内フローラ は、健康な個体ではかなり安定しているが、宿主の生理、疾病、薬物、食物、ストレス、老化、腸内菌の相互作用などによって変動する。異常フローラのパターンは非特異的で、小腸では総菌数が著しく増加し、特に各種の嫌気性菌やエンテロバクテリアッセーまたはストレプトコッカスが増加する。大腸ではビフィドバクテリウムの減少または消失と、好気性菌、特にエンテロバクトリアッセー、ストレプトコッカスの著しい増加、時にクロストリジウム・パーフリンゲンスの増加が異常フローラの共通した変動と考えられる(非特許文献3参照)。このように、II群およびIII群に属する菌群は、腸内増殖によって異常な腸内フローラの形成に関与し、宿主の健康状態によっては病原性を発揮するため、腸内有害菌と考えられる。
【0006】
腸内フローラに関連する研究の進歩によって、良好な腸内フローラを維持すること、または悪化した腸内フローラを改善すること、が宿主の健康状態を維持するために極めて重要であると考えられるようになった。このような背景から、腸内フローラを維持・改善するための食品成分として、ビフィドバクテリウムやラクトバチルスなどの生菌添加物である、いわゆるプロバイオティクス、またはビフィドバクテリウムなどの腸内有用菌を腸内で増やす働きのあるラクチュロースやフラクトオリゴ糖などの、いわゆるプレバイオティクスが実用化されている。
【0007】
腸内フローラを改善するためには、ビフィドバクテリウムのような腸内有用菌を維持ないし増加させ、エンテロバクテリアッセー、ストレプトコッカス、スタフィロコッカス、クロストリジウムなどの腸内有害菌を抑制し、更に、腸内有用菌のひとつであるエスチェリシアを所定の基準値に近づく傾向にあることすることが重要である。
【0008】
【非特許文献1】腸内菌叢の分類と生態、光岡知足著、食生活研究会発行、第51〜52ページ、1986年
【非特許文献2】腸内フローラ の構造と機能、森下芳行著、朝倉書店発行、第8〜10ページ、1990年
【非特許文献3】「腸内フローラ と健康」、光岡知足編、学会センター関西発行、第157〜158ページ、1998年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような背景の下、ヒト試験を行った結果、α-1,3-マンノース及びD-グルクロン酸の構成比が所定の値となるキシログルクロノマンナン、特に、Tremella属に分類されるヘテロ担子菌種から抽出されたキシログルクロノマンナンにビフィドバクテリウム及びラクトバチルス等の腸内有用菌を維持ないし増加させ、且つ腸内有害菌であるクロストリジウムを抑制する作用を有することを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
本発明は上記知見を鑑みてなされたものであり、即ち、腸内フローラ改善作用を有し、且つ安全である新規な成分を見出すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は以下に記載される特徴を有するものである。
1.主鎖がα-1,3-マンノースで構成され、側鎖として、D-キシロース,及びD-グルクロン酸を有するキシログルクロノマンナンを含有し、
前記キシログルクロノマンナン中の前記α-1,3-マンノース及び前記D-グルクロン酸の構成比〔α-1,3-マンノース:D-グルクロン酸〕は9:1〜9:3.5(moler)であることを特徴とする腸内フローラ改善剤。
2.前記キシログルクロノマンナンは、粘度法により算出した重量平均分子量が800000〜1600000であることを特徴とする腸内フローラ改善剤。
3.前記キシログルクロノマンナンは、Tremella属に分類されるヘテロ担子菌種から抽出されたものである請求項1又は請求項2に記載の腸内フローラ改善剤。
4.上記1.〜上記3.のいずれか1項に記載の腸内フローラ改善剤を有効成分とする医薬品。
5.上記1.〜上記3.のいずれか1項に記載の腸内フローラ改善剤を有効成分とする飲食品。
6.上記1.〜上記3.のいずれか1項に記載の腸内フローラ改善剤を有効成分とする化粧品。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の腸内フローラ改善剤は、キシログルクロノマンナンからなることを特徴とする。
上記「キシログルクロノマンナン」は、主鎖がα-1,3-マンノースで構成され、側鎖としてD-キシロース,及びD-グルクロン酸を有するヘテロ多糖類の総称である。
本発明の腸内フローラ改善剤は、α-1,3-マンノースとD-グルクロン酸との構成比〔α-1,3-マンノース:D-グルクロン酸〕が9:1〜9:3.5(moler)、好ましくは9:1〜9:3(moler)である。9:1(moler)未満又は9:3.5(moler)を超えると腸内フローラ改善機能が劣るため、好ましくない。
【0013】
また、本発明の腸内フローラ改善剤はα-1,3-マンノースとD-キシロースとの構成比は特に限定されないが、構成比〔α-1,3-マンノース:D-キシロース〕で9:3〜9:6(moler)、好ましくは9:3.5〜9:6(moler)とすることができる。9:3(moler)未満又は9:6(moler)を超えると腸内フローラ改善機能が劣るため、好ましくない。
【0014】
また、上記キシログルクロノマンナンの側鎖は、D-キシロース,及びD-グルクロン酸以外にも他の糖を有してもよく、例えば、D-フコース、D-マンヌロン酸,L-グルロン酸等のうちの少なくとも1種以上を有してもよいし、更にこれらに限定されない。
また、側鎖としてD-フコースを有する場合、α-1,3-マンノースとD-フコース構成比は特に限定されないが、構成比〔α-1,3-マンノース:D-フコース〕で9:0.5〜9:4(moler)、好ましくは9:1〜9:4(moler)である。9:0.5(moler)未満又は9:4(moler)を超えると腸内フローラ改善機能が劣るため、好ましくない。
【0015】
上記キシログルクロノマンナンの分子量は特に限定されないが粘度法にて測定した重量平均分子量で700000〜1600000、好ましくは750000〜1300000、より好ましくは800000〜1100000であることが好ましい。700000未満又は1600000を超えると腸内フローラ改善作用が劣るため好ましくない。
【0016】
本発明の腸内フローラ改善剤を得る方法は特に限定されないが、本発明ではTremella属に分類されるヘテロ担子菌種を水で抽出処理することにより、製造することができる。
【0017】
このとき、Tremella属(T.)に分類されるヘテロ担子菌種の種類は特に限定されず、例えば、T.フシフォルミス(T. fuciformis)、T.メセンテリカ(T.
mesenterica)、T.アウランティア(T. aurantia)、T.シナバリナ(T. cinnabarina)、及びT. encepuala等が含まれるが、これらに限定されるものではない。尚、これらは1種のみ用いても良いし、2種以上併用して良い。また、これらのうち特にT.フシフォルミス(T.
fuciformis)が好ましい。腸内フローラ改善機能が優れているからである。
【0018】
本発明で用いられるTremella属に分類されるヘテロ担子菌種の部位は特に限定されず、例えば、菌糸体、子実体、酵母のいずれも用いることができる。尚、これらは1種の部位のみ用いることもできるし、2種以上の部位を併用することも可能である。
【0019】
Tremella属に分類されるヘテロ担子菌種を用いた場合、その形態として、所謂生の状態のもの、その破砕物、その磨砕物、その乾燥物又はその乾燥粉砕物を用いることができ、また生の状態の菌糸体としては、菌糸体培養物から分離した菌糸体の他に、菌糸体培養物それ自体を用いることができる。
これらに水を加えて抽出処理することにより、本発明の腸内フローラ改善剤を得ることができる。この際、熱水で抽出処理するのが好ましい。熱水で抽出処理すると、目的とする多糖類含有複合成分の収率を高めることができるからである。このとき、水を加えた後に加熱しつつ抽出処理してもよいし、当初から熱水を加えてより好ましくは保温しつつ抽出処理してもよい。
具体的には、Tremella属に分類されるヘテロ担子菌種の乾燥粉砕物に10〜100倍重量の水を加え、60〜95℃に加熱して、必要に応じて還流下に撹拌しながら、0.5〜10時間抽出し、濾過又は遠心分離することにより、抽出液を得て、この抽出液を腸内フローラ改善剤として用いることができる。また、抽出残渣に同様の抽出処理を数回繰り返して行ない、この抽出処理で得られた抽出液を混合して濃縮し、この濃縮液を腸内フローラ改善剤として用いることもできる。上記腸内フローラ改善剤ではかかる抽出液、その濃縮液、その乾燥物又はその乾燥粉砕物を有効成分とすることができる。
【0020】
また、本発明の腸内フローラ改善剤としてTremella属に分類されるヘテロ担子菌種の菌糸体培養物を固液分離処理した分離液を用いても良い。また、液体培地にTremella属に分類されるヘテロ担子菌種の菌体を接種し、培養することにより培養した菌糸体だけではなく、上記のような分離液に相当する培養液中にも腸内フローラ改善作用を有する多糖類含有複合成分が含まれているからである。
上記腸内フローラ改善剤では、かかる分離液のほかに、その濃縮物、その乾燥物又はその乾燥粉砕物を有効成分として用いることができる。
【0021】
上述した方法により得られたTremella属に分類されるヘテロ担子菌種の子実体の抽出物、その濃縮物、若しくはその乾燥物、又は菌糸体の分離液、その濃縮物、若しくはその乾燥物(以下単に「Tremella抽出物」とする。)を極性有機溶媒で沈澱処理し、沈澱物(以下単に「Tremella抽出物精製物」とする。)を得て、このTremella抽出物精製物を腸内フローラ改善剤の有効成分とすることが好ましい。上記Tremella抽出物には抽出物腸内フローラ改善作用を有しない低分子量の水溶性物質も含まれおり、上記沈殿処理を行うことにより、これらを除去することができるからである。このとき、極性有機溶媒としては各種のアルコール類やアセトン等を用いることができるが、低級アルコール、特にエチルアルコール又はイソプロピルアルコールを用いるのが好ましい。残留有機溶媒に配慮すると共に、目的とする多糖類含有複合成分の収率を高めるためである。具体的には、上記のような抽出液又は分離液の1/2〜1/10濃縮液に1〜5倍重量のエチルアルコールを加え、撹拌した後に遠心分離して沈澱物を得ることができる。
【0022】
上述した上記腸内フローラ改善剤は、飲食品に配合することができる。この場合、飲食品の種類に特に制限はなく、これらを、野菜ジュースや果実ジュース等のジュース類の添加材料として、トマトケチャップやウスターソース等の調味料の添加材料として、パンやクッキー等のベーク品の添加材料として、更には揚げ物類やスープ類の添加材料として、また、食用油(サラダ油)、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類をはじめとする一般食品や、健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)、嚥下用食品等の添加材料として使用することができる。
【0023】
これら飲食品には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。さらに、健康維持機能をもった腸内フローラ改善剤には、他の抗酸化物質や健康食品素材などの配剤、(例えば、抗酸化物質、還元型アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、還元型グルタチン、トコトリエノール、ビタミンA誘導体、リコピン、β−クリプトキサンチン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、尿酸、ユビキノン、コエンザイムQ10、葉酸、ニンニクエキス、アリシン、セザミン、リグナン類、カテキン、イソフラボン、カルコン、タンニン類、フラボノイド類、クマリン、イソクマリン類、ブルーベリーエキス、アルブチン、タンニン、アントシアニン、リンゴポリフェノール、ブドウ種子エキス、エラジ酸、コウジ酸、サージ抽出物健康食品素材、V.(ビタミン)A、V.B1、V.B2、V.B6、V.B12、V.C、V.D、V.E、V.P、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸カルシウム、EPA、オリゴ糖、食物繊維、スクアレン、大豆レシチン、タウリン、ドナリエラ、プロテイン、オクタコサノール、DHA、卵黄レシチン、リノール酸、ラクトフェリン、マグネシウム、亜鉛、クロム、セレン
、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、ウコン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、シジミエキス、スッポン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ
、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、ウコン、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、 EPA、 DPA、 甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、コラーゲン、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、コンドロイチン硫酸、亜鉛、鉄、セラミド、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、セラミド、L-システイン、L-カルニチン、赤ワイン葉、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、ローズマリー、カテキン、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、シナモン、韃靼ソバ、ココア、ユズ種子エキス、シソの実エキス、ライチ種子エキス、月見草エキス、黒米エキス、α−リポ酸、ギャバ、生コーヒー豆エキス、フキエキス、キウイ種子エキス、温州みかんエキス、アカショウガエキス、アスタキサンチン)なども配合することができる。
【0024】
具体的な製法としては、本発明の腸内フローラ改善剤をそのまま、又は粉末デキストリンとともにスプレードライまたは凍結乾燥し、これを粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に食品(インスタント食品等)に含有させることができる。また必要に応じてアラビアガム等のバインダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、固形食品に添加することも可能である。また、そのまま、又は例えば、水、エタノール、グリセリンあるいはこれらの混合物に分散溶解して、飲料に添加することも可能である。
【0025】
本発明の腸内フローラ改善剤は、薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として用いてもよい。薬品製剤用の原料に、本発明の腸内フローラ改善剤を適宜配合して製造することができる。尚、上記薬品は、ヒトに用いても良いし、ヒト以外の哺乳類動物に用いても良い。本発明の腸内フローラ改善剤に配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。
【0026】
本発明による腸内フローラ改善剤の投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤等の形態で経口投与することができる。また、水溶性製剤は、液剤として経口的に投与することができる。さらに非経口投与であってもよい。非経口剤として投与する場合は、本発明の腸内フローラ改善剤をエタノールや水など適当な可溶化剤に分散させた後、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。また腸内フローラ改善剤は、そのままで、あるいは分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。
【0027】
投与量は、投与方法、病状、患者の年齢等によって変化し得るが、大人では、通常、1日当たり有効成分として5〜400mg、子供では通常0.5〜200mg程度投与することができる。
【0028】
本発明の腸内フローラ改善剤を薬品として使用する際の配合比は、剤型によって適宜変更することが可能であるが、通常、経口または粘膜吸収により投与される場合は約0.01〜10wt%程度にするとよい。なお、投与量は種々の条件で異なるので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。医薬組成物は、前記腸内フローラ改善剤以外に、医薬分野において常用される既知の他の化合物、および経口投与に適した形態に成型するのに必要な化合物を包含していてもよい。そのような化合物と しては、例えば、乳糖、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、カオリン、タルク、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
【0029】
また、本発明の腸内フローラ改善剤は、哺乳類の動物用飼料に含有することができる。上記動物用飼料は、上記飲食品と同様の方法にて含有することができる。また、上記動物用飼料は、使用する動物は特に限定されず、例えば、牛、豚等の家畜用動物、犬、猫、ハムスタ等の伴侶動物(ペットとして飼われている動物)等にも使用することができる。
また、例えば、伴侶動物の飼料として、穀粉、食肉等を用いることができる。このとき、穀粉としては、小麦粉、米粉、ライ麦粉、えんばく粉、ひえ粉、あわ粉、トウモロコシ粉、大豆粉などが例示でき、これらの穀粉は2種以上を併用してもよい。穀粉を使用することにより、伴侶動物に炭水化物などの栄養素を供給することができる。上記の穀粉の中で小麦粉を使用するのが最も好ましく、小麦粉としては、強力粉、中力粉、薄力粉を単独又は適宜組み合わせて使用することができ、また係る小麦粉と他の穀粉を併用してもよい。
【0030】
本発明の腸内フローラ改善剤は、皮膚外用剤(化粧品、医薬品および医薬部外品を含む。)として用いても、腸内フローラ改善作用を期待することができる。
本発明の腸内フローラ改善剤は化粧品等の皮膚外用剤として使用することにより、酸性存在下において腸内フローラ改善作用を発揮することができるからである。尚、上記皮膚外用剤はヒトに用いても良いし、ヒト以外の哺乳類動物に用いても良い。
本発明の腸内フローラ改善剤を配合しうる皮膚外用剤の形態としては、例えば、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、ひげ剃り用クリーム、ひげ剃り用ローション、化粧油、日焼け・日焼け止めローション、おしろいパウダー、ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。
また、本発明の腸内フローラ改善剤を配合しうる医薬品または医薬部外品の形態としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等が挙げられる。
【0031】
上記形態の皮膚外用剤には、本発明による腸内フローラ改善剤の他に、その腸内フローラ改善作用を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0032】
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、キウイ種子油、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
【0033】
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0034】
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。
【0035】
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
【0036】
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
【0037】
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
【0038】
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
【0039】
(8)高分子の例
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
【0040】
(9)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、免疫賦活剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の免疫賦活剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
【0041】
(10)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
【実施例】
【0042】
実施例:腸内フローラ改善剤の調製
T.フシフォルミス(T. fuciformis)の子実体を洗浄し、50倍重量の水を加え、60〜95℃に加熱して必要に応じて還流下に撹拌しながら、5時間抽出した。その後、濾過又は遠心分離して、抽出液を得た。この抽出液に5倍重量のエチルアルコールを加え、撹拌した後に遠心分離して腸内フローラ改善剤(実施例)を得た。この腸内フローラ改善剤をIRスペクトル法にて分析したところ、本実施例の腸内フローラ改善剤は、主鎖がα-1,3-マンノースで構成され、側鎖として、D-フコース,D-キシロース,及びD-グルクロン酸を有し、構成比〔α-1,3-マンノース:D-フコース:D-キシロース:D-グルクロン酸〕がモル比で9:1:4:3であるヘテロ多糖類、即ち、キシログルクロノマンナンであることが確認された。更に、粘度法により重量平均分子量を算出したところ約1000000であることが確認された。
【0043】
試験例:腸内フローラ改善作用の評価
試験方法
社内男性ボランティア6 名に本実施例の腸内フローラ改善剤(50 mg)を1日1回3週間自由摂取させた。そして、腸内フローラ改善剤摂取前及びに本実施例を3週間自由摂取させた後に、便中のビフィズス菌(Bifidobacterium spp.)と乳酸桿菌(Lactobacillus spp.)、ウェルシュ菌〔Clostridium(C .) perfringens〕
、大腸菌(Escherichia coli)、及びラクトース分解性大腸菌群における細菌検査(希釈倍率102以上)を以下の方法にて行った。その結果を、を図1(Bifidobacterium spp.)図2(Lactobacillus spp)、図3(C . perfringens)、図4(Escherichia coli)、及び図5(ラクトース分解性大腸菌群)示す。
【0044】
1−1菌検査方法
1)ビフィズス菌(Bifidobacterium spp.)と乳酸桿菌(Lactobacillus spp.)、ウェルシュ菌〔Clostridium(C .) perfringens〕の測定
検体(便)を1g採取して9mlの生理食塩水と混合し、生理食塩水サンプル溶液を得た。この生理食塩水サンプル溶液を102、103、104、10、10、10、10、10まで希釈して希釈溶液を調製し各希釈溶液を嫌気寒天培地に移してそれぞれを、37℃5日間嫌気培養した。
そして、その各希釈溶液を培養後に培地に発生したコロニー数に基づいて細菌数を算出した。その結果を図1(Bifidobacterium spp.)図2(Lactobacillus spp)、図3(C . perfringens)に示す。
【0045】
2)大腸菌(Escherichia coli)及びラクトース分解性大腸菌群の測定
検体(便)を1g採取して9mlの生理食塩水と混合し、生理食塩水サンプル溶液を得た。この生理食塩水サンプル溶液を102、103、104、10、10、10、10、10まで希釈して希釈溶液を調製し各希釈溶液を好気寒天培地に移してそれぞれを、37℃5日間好気培養した。
そして、その各希釈溶液を培養後に培地に発生したコロニー数に基づいて細菌数を算出した。その結果を図4(Escherichia coli)及び図5(ラクトース分解性大腸菌群)に示す。
【0046】
結果及び実施例の効果
図1〜図3によれば、本実施例を3週間摂取するとビフィズス菌(Bifidobacterium spp.、図1参照)と乳酸桿菌(Lactobacillus spp.、図2参照)の菌の数が増加し、更にウェルシュ菌〔Clostridium(C .) perfringens〕が減少する傾向にあることが判る。これにより、本実施例では腸内有用菌を増加させ、病原性細菌を減少させる作用を有することがわかる。これにより、本実施例では、腸内フローラを改善する作用があることが判る。
また、図4によれば、本実施例を摂取することにより腸内有用菌のひとつである大腸菌(Escherichia coli)が腸内に存在する基準値(1011CFU/g)に、より近い値を示す。更に図5によれば、ラクトース分解性大腸菌群全体の菌数が増加していることが判る。これにより、本実施例はプレバイオティクス的な作用が有することが判る。
【0047】
配合例
以下に本発明の腸内フローラ改善剤の配合例を挙げるが、下記配合例は本発明を限定するものではない。
配合例1:チューインガム
砂糖 53.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
腸内フローラ改善剤 0.5
100.0wt%
【0048】
配合例2:グミ
還元水飴 40.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブドウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
ブドウ果汁 4.0
ブドウフレーバー 0.6
色素 0.02
腸内フローラ改善剤 1.0
100.0wt%
【0049】
配合例3:キャンディー
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
腸内フローラ改善剤 0.4
100.0wt%
【0050】
配合例4:ヨーグルト(ハード・ソフト)
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
腸内フローラ改善剤 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
【0051】
配合例5:清涼飲料
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
腸内フローラ改善剤 0.05
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
【0052】
配合例6:錠菓
砂糖 76.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
腸内フローラ改善剤 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
【0053】
配合例7:ソフトカプセル
ブドウ種子油 87.0wt%
乳化剤 12.0
腸内フローラ改善剤 1.0
100.0wt%
【0054】
配合例8:錠剤
乳糖 54.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
腸内フローラ改善剤 1.0
100.0wt%
【0055】
配合例9:顆粒内服剤(医薬品)
腸内フローラ改善剤 1.0wt%
乳糖 30.0
コーンスターチ 60.0
結晶セルロース 8.0
ポリビニールピロリドン 1.0
100.0wt%
配合例10:嚥下用食品
腸内フローラ改善剤 1.0wt%
デキストリン 60.0
澱粉 39.0
100.0wt%
【0056】
配合例11:化粧クリーム
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
腸内フローラ改善剤 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
【0057】
配合例12:化粧水
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
腸内フローラ改善剤 0.1
精製水 残余
100.0wt%
【0058】
配合例13:ボディージェル
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサ抽出物 1.0
腸内フローラ改善剤 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
【0059】
配合例14:乳液
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
腸内フローラ改善剤 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
【0060】
配合例15:浴用剤(液状)
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
腸内フローラ改善剤 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
【0061】
配合例16:キャットフード
とうもろこし 34.0wt%
小麦粉 35.0
ミートミール 15.0
牛脂 8.9
食塩 1.0
かつおエキス 4.0
腸内フローラ改善剤 1.0
タウリン 0.1
ビタミン類 0.5
ミネラル類 0.5
100.0wt%
【0062】
配合例17:ドッグフード
とうもろこし 30.0wt%
肉類(チキン) 15.0
脱脂大豆 10.0
小麦粉 25.0
糟糠類 5.0
腸内フローラ改善剤 5.0
動物性油脂 8.9
オリゴ糖 0.1
ビタミン 0.5
ミネラル 0.5
100.0wt%
【産業上の利用可能性】
【0063】
以上、説明したように、本発明は、安全である新規な成分を有効成分とする腸内フローラ改善剤及びそれを用いた医薬品、飲食品、皮膚外用剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本実施例摂取前および3週間摂取後におけるビフィズス菌(Bifidobacterium spp.)の数の変化を示すグラフである。
【図2】本実施例摂取前および3週間摂取後における乳酸桿菌(Lactobacillus spp.)の数の変化を示すグラフである。
【図3】本実施例摂取前および3週間摂取後におけるウェルシュ菌〔Clostridium(C .)perfringens〕の数の変化を示すグラフである。
【図4】本実施例摂取前および3週間摂取後における大腸菌(Escherichia coli)の数の変化を示すグラフである。
【図5】本実施例摂取前および3週間摂取後におけるラクトース分解性大腸菌群の数の変化を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主鎖がα-1,3-マンノースで構成され、側鎖として、D-キシロース,及びD-グルクロン酸を有するキシログルクロノマンナンを含有し、
前記キシログルクロノマンナン中の前記α-1,3-マンノース及び前記D-グルクロン酸の構成比〔α-1,3-マンノース:D-グルクロン酸〕は9:1〜9:3.5(moler)であることを特徴とする腸内フローラ改善剤。
【請求項2】
前記キシログルクロノマンナンは、粘度法により算出した重量平均分子量が800000〜1600000であることを特徴とする腸内フローラ改善剤。
【請求項3】
前記キシログルクロノマンナンは、Tremella属に分類されるヘテロ担子菌種から抽出されたものである請求項1又は請求項2に記載の腸内フローラ改善剤。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の腸内フローラ改善剤を有効成分とする医薬品。
【請求項5】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の腸内フローラ改善剤を有効成分とする飲食品。
【請求項6】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の腸内フローラ改善剤を有効成分とする化粧品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−120517(P2009−120517A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294875(P2007−294875)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(594045089)オリザ油化株式会社 (96)
【Fターム(参考)】