説明

自動分析装置

【課題】キュベットを小型化してもキュベットの移動速度を遅くする必要がなく、分析処理件数を維持することが可能な自動分析装置を提供すること。
【解決手段】液体を保持して移動するキュベットCが光束を横切る際に液体の光学的特性を測定する自動分析装置1。キュベットの幅よりもキュベットの移動方向に沿った光束径が大きい平行光をキュベットに照射する光源14aと、キュベットとの相対的位置を維持し、キュベットの移動方向に沿って複数設けられるキュベットの収容部4aと、キュベットの幅よりもキュベットの移動方向に沿った寸法が小さく、各収容部に開口して光束の通過を案内するガイド孔とを有するキュベットホイール4と、光源と相対的に一定の位置に配置され、キュベットの移動方向に沿った受光領域の寸法がキュベットの幅よりも大きく、受光領域がキュベット及びガイド孔を通過した光量に応じた信号を出力する受光センサ14dとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動分析装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動分析装置は、キュベット(容器)に分注した検体と試薬とを混合して反応させ、その反応液の吸光度から検体中に含まれる物質濃度を分析している(例えば、特許文献1参照)。この吸光度は、キュベットが測光用の光束を横切る際の透過光量から求めており、安定した測定データを得るためには、キュベットのサイズに関係なく少なくとも数m秒の測光時間を必要とする。また、測光時間は、光束の直径がキュベットの幅よりも小さい場合には、キュベットの幅と比例関係にある。
【0003】
【特許文献1】特許第3152711号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動分析装置は、近年、装置の小型化と患者の肉体的負担軽減のため、血液等の検体量の低減が提唱され、キュベットの小型化が推進されている。この場合、キュベットを小型にすると、前記測光時間を確保するには、キュベットの移動速度を遅くしなければならず、自動分析装置の分析処理件数が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、キュベットを小型化してもキュベットの移動速度を遅くする必要がなく、分析処理件数を維持することが可能な自動分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る自動分析装置は、液体を保持して移動する容器が光束を横切る際に前記液体の光学的特性を測定する自動分析装置であって、前記容器の移動方向の幅よりも前記容器の移動方向に沿った光束径が大きい平行光を前記容器に照射する光源と、前記容器との相対的位置を維持し、当該容器の移動方向に沿って複数設けられる当該容器の収容部と、前記容器の移動方向の幅よりも前記容器の移動方向に沿った寸法が小さく、当該各収容部に開口して前記光束の通過を案内するガイド孔とを有する容器保持手段と、前記光源と相対的に一定の位置に配置され、前記容器の移動方向に沿った受光領域の寸法が前記容器の移動方向の幅よりも大きく、前記受光領域が前記容器及び前記ガイド孔を通過した光量に応じた信号を出力する受光手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記容器保持手段は、前記容器と前記ガイド孔が前記光源と前記受光手段とに対する相対位置が変化するように移動することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記容器の移動方向に沿った前記光束の寸法は、前記容器の移動方向に沿った前記受光領域の寸法と略等しいことを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記容器の移動方向に沿った前記光束の寸法は、前記容器の移動方向に沿った前記受光領域の寸法よりも大きいことを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記容器の移動方向に沿った前記光束の寸法は、前記容器の移動方向に沿った前記受光領域の寸法よりも小さいことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記ガイド孔は、前記光源、前記容器及び前記受光手段を結ぶ直線に沿って形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記容器保持手段は、隣接する前記ガイド孔の位置が鉛直方向に異なり、前記受光手段は、鉛直方向の位置が異なる前記ガイド孔と対応させて設けられていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に係る自動分析装置は、上記の発明において、前記ガイド孔は、鉛直方向の位置が異なる前記容器と対応させて設けられていることを特徴とする。
【0014】
なお、本明細書でいう受光センサにおける受光領域とは、受光センサのセンサとして機能する領域をいう。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる自動分析装置は、容器の移動方向の幅よりも光束径が大きい光束を前記容器に照射する光源と、前記容器との相対的位置を維持し、当該容器の移動方向の幅よりも寸法が小さいガイド孔を有する容器保持手段と、前記容器の移動方向に沿った受光領域の寸法が前記容器の移動方向の幅よりも大きい受光手段とを有するので、キュベットを小型化してもキュベットの移動速度を遅くする必要がなく、分析処理件数を維持することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(実施の形態1)
以下、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る自動分析装置として臨床検査等に用いられる生化学分析装置の全体構成を示す図である。図2は、図1の自動分析装置における測定光学系とキュベットホイールの配置を説明する平面図である。図3は、図2のキュベットホイールをガイド孔の部分で半径方向に切断した断面図である。
【0017】
自動分析装置1は、図1に示すように、ラック供給装置2、キュベットホイール4、第一試薬保冷庫7及び第二試薬保冷庫8、測定光学系14及び制御部16を備えている。また、自動分析装置1は、ラック供給装置2とキュベットホイール4との間に検体分注機構3が設けられ、キュベットホイール4と第一試薬保冷庫7及び第二試薬保冷庫8との間には試薬分注機構5,6が設けられている。
【0018】
ラック供給装置2は、図1に示すように、複数のラック2aが配列され、各ラック2aには検体を保持したサンプルカップ2bが搭載されている。ラック供給装置2は、矢印で示す経路に沿ってラック2aを順次搬送し、検体分注機構3のプローブ3aによって各サンプルカップ2bに保持された検体がキュベットホイール4のキュベットCに分注される。
【0019】
キュベットホイール4は、図1に示すように、リング状に成形された環状の部材の外周に、キュベットCの収容凹部4aが周方向に等間隔で複数設けられ、収容凹部4aに開口して光束の通過を案内するガイド孔4bが光源14a、キュベットC及び受光センサ14dを結ぶ直線に沿って半径方向に形成されている。ガイド孔4bは、キュベットCの移動方向における幅WよりもキュベットCの移動方向に沿った寸法Lhが小さく設定されている。キュベットホイール4は、複数のキュベットCを体温程度の温度に保持して間欠回転し、一周期で反時計方向に(1周−1キュベット)/4分回転し、四周期で時計方向に1キュベット分回転する。
【0020】
第一試薬保冷庫7及び第二試薬保冷庫8は、図1に示すように、それぞれ第一試薬の試薬ボトル7aと第二試薬の試薬ボトル8aが複数配置され、試薬分注機構5のプローブ5aと試薬分注機構6のプローブ6aによって所定の試薬がキュベットCに分注される。複数の試薬ボトル7a,8aは、それぞれ検査項目に応じた所定の試薬が満たされ、外面には収容した試薬に関する情報を表示するバーコードラベル(図示せず)が貼付されている。このとき、通常の測定においては第一試薬のみが分注され、第二試薬は、必要に応じて分注される。試薬が分注されたキュベットCは、第一攪拌装置11と第二攪拌装置12によって検体と試薬とが攪拌される。また、第一試薬保冷庫7及び第二試薬保冷庫8は、バーコードラベル読取装置9,10が外周に設置されている。
【0021】
バーコードラベル読取装置9,10は、図1に示すように、第一試薬保冷庫7と第二試薬保冷庫8の外周に配置され、試薬ボトル7a,8aに貼付した前記バーコードラベルに記録された試薬の種類,ロット及び有効期限等の情報を読み取り、制御部16へ出力する。
【0022】
第一攪拌装置11及び第二攪拌装置12は、図1に示すように、キュベットホイール4の外周に互いに対向させて配置され、攪拌棒11a,12a(攪拌棒12aのみ図示)によって分注された検体と試薬とを攪拌して反応させる。ここで、検体分注機構3及び試薬分注機構5,6の各プローブ3a,6a,6a及び攪拌棒11a,12aは、分注攪拌終了後、洗浄水タンクから供給される洗浄水によって流水洗浄される。
【0023】
測定光学系14は、図2に示すように、光源14a、コリメーションレンズ14b、フィルタ14c及び受光センサ14dを有している。光源14aは、試薬と検体とが反応したキュベットC内の反応液を分析するための照射光(340〜800nm)を出射する。コリメーションレンズ14bは、光源14aが出射した光を平行光に収束させる。フィルタ14cは、反応液に特異的に吸収される波長の光を選択する光学フィルタであり、測定項目毎に予め決められたものが使用される。受光センサ14dは、光源14aが出射し、キュベットC内の反応液を透過し、ガイド孔4bを通過してきた平行光を測光する。このようにして反応液が測光されたキュベットCは、洗浄・乾燥ユニット15において内部の反応液が吸引されて廃棄されると共に、洗浄水タンクから供給される洗浄水によって内部が洗浄された後、加圧空気を吹き込んで乾燥される。そして、キュベットCは、再び検体分注機構3のプローブ3aによって検体が分注され、分析に使用される。
【0024】
ここで、コリメーションレンズ14b及び受光センサ14dは、図2に示すように、コリメーションレンズ14bによって収束された平行光のキュベットCの移動方向の光束径Lfが、キュベットCの移動方向に沿った受光センサ14dの受光領域の寸法Lsと略等しくなるように設定されている。また、光源14aと受光センサ14dとの間隔が短く、ガイド孔4bの長さと直径が所定の範囲にあれば、光源14aがキュベットCに照射した光は、キュベットホイール4を通過する間に平行光束となるので、コリメーションレンズ14bは、必ずしも必要ではない。
【0025】
制御部16は、例えば、分析結果を記憶する記憶機能を備えたマイクロコンピュータ等が使用され、受光センサ14d、読取装置9,10、分析部17、入力部18及び表示部19等と接続される。制御部16は、自動分析装置1の各部の作動を制御すると共に、前記バーコードラベルの記録から読み取った情報に基づき、試薬のロットや有効期限等が設置範囲外の場合、分析作業を規制するように自動分析装置1を制御し、或いはオペレータに警告を発する。
【0026】
分析部17は、制御部16を介して受光センサ14dと接続され、受光センサ14dが測光した光量の信号に基づいて、キュベットC内の検体と試薬の反応液の吸光度から検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部16に出力する。ここで、吸光度を求めるには、受光センサ14dによって予めブランク試料に関する光量を測定しておき、この値を用いて吸光度を求める。入力部18は、制御部16へ検体数や検査項目等を入力する操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。表示部19は、分析結果を含む分析内容や警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。
【0027】
以上のように構成される自動分析装置1は、回転するキュベットホイール4によって周方向に沿って搬送されてくるキュベットCに検体分注機構3がラック2aのサンプルカップ2bから検体を順次分注する。検体が分注されたキュベットCは、キュベットホイール4によって搬送される間に試薬分注機構5,6によって試薬容器7a,8aから試薬が分注されると共に、攪拌装置11,12によって試薬と検体とが攪拌されて反応し、測定光学系14を通過する。このとき、キュベットC内の試薬と検体との反応液は、受光センサ14dによって測光され、分析部17によって成分濃度等が分析される。そして、分析が終了したキュベットCは、洗浄・乾燥ユニット15によって洗浄、乾燥された後、再度検体の分析に使用される。
【0028】
このとき、本発明の自動分析装置1は、図2に示すように、キュベットCの移動方向(図中の矢印参照)に沿ったガイド孔4bの寸法LhがキュベットCの移動方向の幅Wよりも小さく、キュベットCの移動方向に沿った平行光の光束径Lfが、キュベットCの移動方向に沿った受光センサ14dの受光領域の寸法Lsと略等しく、かつ、キュベットCの移動方向の幅Wよりも大きく設定され(Lf≒Ls>W>Lh)ている。このため、自動分析装置1は、図4に示すように、キュベットCmが平行光の光束径Lf内に完全に入った後、図5に示すように、キュベットCmの先端が平行光の光束径Lfの端部に移動するまでの図4に示す長さLの部分を移動している間が測光時間Tmとなる。図2に示すように、キュベットCが平行光の光束径Lfの外縁に跨っている場合は、受光センサ14dの受光量が少なく、正しい測光ができない。このため、制御部16は、このような場合には測光時間Tmとはせず、受光センサ14dによる測光を実行しない。従って、キュベットホイール4の回転速度をSとすると、測光時間Tmは次式で与えられる。
Tm=L÷s=(Ls−Lh)÷S
【0029】
従って、この式より、ガイド孔4bの寸法Lh、従って、キュベットCの移動方向の幅Wを小さくする程、測光時間Tmは長くなることが分かる。即ち、ガイド孔4bの寸法Lh、キュベットCの移動方向の幅W、平行光の光束径Lf及び受光領域の寸法Lsを、上述のように設定すると、自動分析装置1は、測光時間Tmを短くすることなく、キュベットCの幅W、従ってキュベットCを小型化することができる。しかも、自動分析装置1は、キュベットを小型化してもキュベットの移動速度を遅くする必要がなく、分析処理件数を維持することができる。
【0030】
ここで、キュベットホイール4は、図6に示すように、収容凹部4aを内周に設け、収容凹部4aに開口するガイド孔4bを外周側に形成してもよい。また、キュベットホイール4は、収容凹部4aを半径方向中央に設け、収容凹部4aを挟む半径方向両側にガイド孔4bを形成してもよい。更に、図6に示すように、キュベットCの移動方向に沿った平行光の光束径Lfは、キュベットCの移動方向に沿った受光センサ14dの受光領域の寸法Lsよりも大きく設定してもよい。
【0031】
あるいは、キュベットCの移動方向に沿った平行光の光束径Lfは、キュベットCの移動方向に沿った受光センサ14dの受光領域の寸法Lsよりも小さく設定してもよい。この場合、測光時間Tmは次式で与えられる。
Tm=L÷s=(Lf−Lh)÷S
【0032】
更に、キュベットホイール4は、図7に示すように、遮光部材Sを取り付けることによってキュベットCに入射し、ガイド孔4bを通過して受光センサ14dに受光される光束の寸法Lbを決めてもよい。
【0033】
(実施の形態2)
次に、本発明の自動分析装置にかかる実施の形態2について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態1の自動分析装置は、キュベットホイール4の収容凹部4aが水平方向に沿って同じ高さに設けられていたのに対し、実施の形態2の自動分析装置は、隣接する収容凹部4a,4cの位置が鉛直方向に異なっている。図8は、本発明の自動分析装置の実施の形態2を示すもので、中心から見たキュベットホイールの内側面図である。図9は、図8のキュベットホイールのC1−C1線に沿った断面図である。ここで、実施の形態1の自動分析装置と同一の構成部分には同一の符号を使用して説明している。
【0034】
実施の形態1で説明したように、測光時間Tmを確保するためには、キュベットホイール4は、図4に示す長さLの部分が必要となる。このため、キュベットホイール4は、保持し得るキュベットCの数が長さLのために減ってしまう。そこで、実施の形態2の自動分析装置は、図8に示すように、周方向に隣接する収容凹部4a,4cの位置を鉛直方向にずらしている。このため、キュベットホイール4は、収容凹部4a,4cに開口するガイド孔4b,4dの位置がガイド孔4b,4dの略直径分だけ鉛直方向にずれている。また、受光センサ14d1,14d2は、ガイド孔4b,4dと対応する位置に2段に設けられている。
【0035】
実施の形態2の自動分析装置は、このように隣接するガイド孔4b,4dの位置を鉛直方向にずらしている。このため、収容凹部4a,4cのそれぞれに収容されたキュベットCを透過し、ガイド孔4b,4dを通過してくる平行光は、それぞれ異なる受光センサ14d1,14d2によって受光される。このため、実施の形態2の自動分析装置は、測光時間Tmを短くすることなく、キュベットCの幅W、従ってキュベットCを小型化することができる。しかも、自動分析装置は、キュベットを小型化してもキュベットの移動速度を遅くする必要がなく、分析処理件数を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態1に係る自動分析装置として臨床検査等に用いられる生化学分析装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1の自動分析装置における測定光学系とキュベットホイールの配置を説明する平面図である。
【図3】図2のキュベットホイールをガイド孔の部分で半径方向に切断した断面図である。
【図4】自動分析装置の測光時間を説明する第一の平面図である。
【図5】自動分析装置の測光時間を説明する第二の平面図である。
【図6】キュベットホイールの第一の変形例を示す平面図である。
【図7】キュベットホイールの第二の変形例を示す平面図である。
【図8】本発明の自動分析装置の実施の形態2を示すもので、中心から見たキュベットホイールの内側面図である。
【図9】図8のキュベットホイールのC1−C1線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 自動分析装置
2 ラック供給装置
2a ラック
2b サンプルカップ
4 キュベットホイール
4a,4c 収容凹部
4b,4d ガイド孔
5 試薬分注機構
5a プローブ
6 試薬分注機構
6a プローブ
7 第一試薬保冷庫
7a 試薬ボトル
8 第二試薬保冷庫
8a 試薬ボトル
9,10 バーコードラベル読取装置
11 第一攪拌装置
12 第二攪拌装置
14 測定光学系
14a 光源
14b コリメーションレンズ
14c フィルタ
14d 受光センサ
14d1,14d2 受光センサ
15 洗浄・乾燥ユニット
16 制御部
17 分析部
18 入力部
19 表示部
C,Cm キュベット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を保持して移動する容器が光束を横切る際に前記液体の光学的特性を測定する自動分析装置であって、
前記容器の移動方向の幅よりも前記容器の移動方向に沿った光束径が大きい平行光を前記容器に照射する光源と、
前記容器との相対的位置を維持し、当該容器の移動方向に沿って複数設けられる当該容器の収容部と、前記容器の移動方向の幅よりも前記容器の移動方向に沿った寸法が小さく、当該各収容部に開口して前記光束の通過を案内するガイド孔とを有する容器保持手段と、
前記光源と相対的に一定の位置に配置され、前記容器の移動方向に沿った受光領域の寸法が前記容器の移動方向の幅よりも大きく、前記受光領域が前記容器及び前記ガイド孔を通過した光量に応じた信号を出力する受光手段と、
を有することを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
前記容器保持手段は、前記容器と前記ガイド孔が前記光源と前記受光手段とに対する相対位置が変化するように移動することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記容器の移動方向に沿った前記光束の寸法は、前記容器の移動方向に沿った前記受光領域の寸法と略等しいことを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記容器の移動方向に沿った前記光束の寸法は、前記容器の移動方向に沿った前記受光領域の寸法よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記容器の移動方向に沿った前記光束の寸法は、前記容器の移動方向に沿った前記受光領域の寸法よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項6】
前記ガイド孔は、前記光源、前記容器及び前記受光手段を結ぶ直線に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項7】
前記容器保持手段は、隣接する前記ガイド孔の位置が鉛直方向に異なり、
前記受光手段は、鉛直方向の位置が異なる前記ガイド孔と対応させて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項8】
前記ガイド孔は、鉛直方向の位置が異なる前記容器と対応させて設けられていることを特徴とする請求項7に記載の自動分析装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−17413(P2007−17413A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−202133(P2005−202133)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】