説明

苗移植機

【課題】圃場における適正な整地作業の実現をはかり、整地装置にかかる負荷を低減し、経済的で、作業効率の良い苗移植機を提供することである。
【解決手段】走行車体10の後ろ側にある苗植付部20は前後にピッチング動可能であり、苗植付部20の前側には整地装置22を取り付けている。更に整地装置22は苗植付部20と共に前後にピッチング動するように苗植付部20と連結して支持されている。
苗植付部20に対して整地装置22を上下動させる上下動装置23を設け、苗植付部20が前方へ傾きながらピッチング動するのに連動させて、整地装置22を上昇させる構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用型田植機などの苗移植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
走行車体の後ろ側に苗植付部を設けた苗移植機においては、機体旋回時に枕地が荒れたり、車輪の跡がついたりするため、人手によって枕地を均平にしたり、圃場面の凸凹を均す特別な装置が必要であったりした。
上記問題点を解決するために、特許文献1では、走行車体と植付部との間に回転駆動されるロータを植付部に対して昇降可能に設けて枕地の均平を可能とする移植機が提案されている。
【0003】
また特許文献2では機体旋回時にフロートの前部のみ接地させ、後部を接地させないような前傾姿勢をとる構成として、旋回部分の圃場面を荒らさないようにする苗植機が提案されている。
【特許文献1】特開平2003−102219号公報
【特許文献2】特開平2003−333906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された構成のようにロータを付けたり、上記特許文献2に記載された構成のようにフロートを一部のみ接地させることによって、ある程度、枕地の荒さを均平にすることはできる。しかし上記特許文献1に記載された構成では、最終工程である枕地の植付時にロータを下降させて枕地の圃場面を均平にするのみで、圃場面全体の荒さを解消するには不十分である。
【0005】
また上記特許文献2に記載された構成では、フロート全体を上昇させることなく機体の旋回を行え、旋回効率は良くなったが、フロートのみで圃場面全体の荒さを解消するにはいまだ不十分であり、適正な整地作業の実現は図れない。
また、整地装置の一例であるロータに負荷がかかることによりロータの寿命が短くなり、整地装置の経済的、作業効率の面で問題のある場合もある。
【0006】
本発明の課題は、上記問題点の解消であり、圃場における適正な整地作業の実現を図ることである。
更に本発明の課題は、整地装置にかかる負荷を低減し、経済的で、作業効率の良い苗移植機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は以下の構成を採用することにより、達成される。
【0008】
請求項1記載の発明は、走行車体(10)の後ろ側に苗植付部(20)を設け、該苗植付部(20)の前側に整地装置(22)を支持した苗移植機において、前記苗植付部(20)を前後にピッチング動可能な構成とし、前記整地装置(22)を該苗植付部(20)と共に前後にピッチング動するように苗植付部(20)と連結して支持する構成とし、前記苗植付部(20)に対して整地装置(22)を上下動させる上下動装置(23)を設け、前記苗植付部(20)が前方へ傾きながらピッチング動するのに連動させて、前記上下動装置(23)により整地装置(22)を上昇させる構成とした苗移植機である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、圃場における適正な整地作業の実現を図ることができる。更に整地装置にかかる負荷を低減し、経済的で、作業効率の良い苗移植機を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の一実施例である6条植え乗用型田植機について図面に基づき詳細に説明する。図1に本実施例の乗用型田植機の全体側面図を、図2には図1の田植機の平面図を示す。
【0011】
この田植機1は、走行車体10の後側に昇降連結装置15を介して農作業機部としての苗植付部20が昇降可能に連結されている。走行車体10は、駆動輪である各左右一対の前輪3、3及び後輪4、4を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース2が配置され、そのミッションケース2の左右側方に前輪ファイナルケース21、21が設けられ、該前輪ファイナルケース21、21の操舵角を変更可能な前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪3、3が取り付けられている。また、ミッションケース2の背面部にメインフレーム25の前端部が固着されており、そのメインフレーム25の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース29、29がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース29、29から外向きに突出する後輪車軸に後輪4、4が取り付けられている。
【0012】
エンジン9はメインフレーム25の上に搭載されており、エンジン9の回転動力が、第一ベルト伝動装置26と無段変速可能な油圧式無段変速装置60を介してミッションケース2に伝達される。そして、ミッションケース2内のトランスミッションにて変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。
【0013】
走行動力は、一部が前輪ファイナルケース21、21に伝達されて前輪3、3を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース29、29に伝達されて後輪4、4を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体10の後部に設けた植付クラッチケース30に伝達され、それから植付伝動軸31によって苗植付部20へ伝達される。
【0014】
エンジン9の上部はエンジンカバー11で覆われており、その上に座席12が設置されている。座席12の前方には各種操作機構を収容したフロントカバー7があり、その上方に前輪3、3を操向操作するハンドル8が設けられている。エンジンカバー11及びフロントカバー7の下端左右両側は水平状のフロアステップ6になっている。また、フロントカバー7及びフロアステップ6の後方部分は、フロアステップ6よりも高くなったリヤステップ14になっている。走行車体10の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台47、47(図2)が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられている。
【0015】
昇降連結装置15は平行リンク構成であって、一本の上リンク13aと左右一対の下リンク13b、13bを備えている。これらリンク13(13a、13b、13b)は、その基部側がメインフレーム25の後端部に立設したリンクベースフレーム32に回動自在に支持されており、先端側に縦リンク5が連結されている。そして、縦リンク5の下端部に前後方向の第1連結軸16を介して整地装置ベースフレーム17が支持され、走行車体10に対して整地装置22が左右ローリング可能に取り付けられている。また、前記整地装置ベースフレーム17の下端部に前後方向の第2連結軸18を介して苗植付部20が支持され、該苗植付部20が左右ローリング可能に取り付けられている。
そして更にロータ上下シリンダ23を介して、整地装置22の一例であるロータ27が取り付けられている。
【0016】
メインフレーム25に基部が枢着された昇降油圧シリンダ35のピストンロッドが上リンク13aに一体形成した苗載台支持フレーム50の先端部にスプリングを介して連結されており、該シリンダ35を油圧で伸縮させることにより、上リンク13aが上下に回動し、苗植付部20がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0017】
苗植付部20は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース49、苗を載せて左右往復動して苗を一株づつ各条の苗取出口48a、…に供給する苗載台34、苗取出口48a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置19、…を備えている。
【0018】
苗植付部20の下部には中央にセンターフロート38、その左右両側にサイドフロート39、39がそれぞれ設けられている。これらフロート38、39を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート38、39が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置19、…により苗が植付けられる。各フロート38、39は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート38の前部の上下動が上下動検出機構により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ35を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部20を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0019】
更に詳しく苗植付部20について説明する。センターフロート38前部の上下位置を検出するポテンショメーターにより構成されるセンターフロートセンサ38aは、センターフロート38の前部上面とリンクにより連携されている。そしてセンターフロートセンサ38aのセンターフロート38の前部の上下位置検出に基づいて制御装置(図示せず)の苗植付部20の昇降手段により油圧シリンダ35にて苗植付部20の上下位置を制御するよう構成されている。
【0020】
即ちセンターフロート38の前部が外力にて適正範囲以上に持ち上げられた時には油圧ポンプ(図示せず)にてミッションケース2内から汲み出された圧油を油圧シリンダ35に送り込んでピストンを突出させ、ピッチング用リンク装置43を上下動させて苗植付部20を所定位置まで下降せしめ、そしてセンターフロート38の前部が適正範囲にある時(苗植付部20が適正な所定位置にある時)には油圧シリンダー35内の圧油の出入りを止めて苗植付部20を一定位置に保持せしめるべく設けられている。このようにセンターフロート38を苗植付部20の自動高さ制御のための接地センサーとして用いている。
【0021】
苗植付部20は、詳細には図示しないが、植付伝動軸31(図1)を介して走行車体側の動力により、その苗載台34、…は左右に摺動自在であり、この左右往復動により、苗載台34の最下段に位置する苗を苗取出口48a(図2)に供給し、該苗を植付装置19、…が圃場に植付ける。苗載台34、…が左右行程の端部まで移動して最下段の苗が全て植付けられると、苗送りベルト51が作動して、台上の苗を1段分だけ下方へ移送する。また植付装置19の作動及び停止を隣接する2条づつの単位で切り替える植付畦クラッチ33(図3)が伝動ケース49内に設けられている。このクラッチ33の入・切操作は、ハンドルポストに設けた植付畦クラッチレバー(図示せず)で行う。
このとき、植付畦クラッチレバーは6条植用田植機の場合は2条分の苗植付具36に1つずつ設けられている。
【0022】
次に走行車体10に対して苗植付部20をピッチング作動させるピッチング機構について説明する。ピッチング用リンク装置43の上部のリンク13aの途中に油圧式のピッチングシリンダ42を設けて、該ピッチングシリンダ42の伸縮動によって上部リンクの長さが変更されて、苗植付部20を走行車体10に対して駆動ピッチング動できるようにしてある。
【0023】
前上部リンク13aを中空の角パイプ材にて構成し、後上部リンク43aの前端に固定した嵌合部材43bを前上部リンク13aの後端部に摺動自在に嵌入した状態とし、前上部リンク13aに固定したピッチングシリンダ42の進退するピストン42a先端を後上部リンク43aに固定している。従って、ピッチングシリンダ42に圧油が供給・排出されてピストン42aが進退することにより、後上部リンク43aの前端に固定した嵌合部材43bが前上部リンク13aの後端部内で摺動し、上部リンクの長さが変更される。
【0024】
そして苗植付部20に整地装置ベースフレーム17及びロータ上下シリンダ23を介して、整地装置22の一例であるロータ27が取り付けられている。ロータ27はロータ上下シリンダ23により苗植付部20のピッチング動に連動して上下動するような構成となっている。
【0025】
図3には図1の田植機の苗植付装置の要部平面図を示す。
ベベルギア機構により伝動軸40にエンジン動力が伝達され、植付畦クラッチ33が係合するとそれぞれの苗植付具36が駆動される。また苗植付具伝動ギアケース41から伸びる常時回転しているリードカム軸37aに設けた溝に内周部に中心軸方向に向けて設けられた突起部が係合しながら左右に移動するリードカム(図示せず)と連結された苗載台34(図2)が左右に移動する。
【0026】
リードカムが左右に移動することで、例えば左に移動するとリードカム軸37aの先端の苗縦送りカム71(図1)が縦送り伝動軸(図示せず)に直結した左右の苗縦送りアーム(ワンウエイクラッチ付き)72(図1)に当たり、縦送りベルト51(図2)を苗の1回の植付け分だけ回動させる。
【0027】
後輪用切欠部分28aを有する整地装置カバー28内には、ロータ刃27aがロータ回転方向に所定ピッチで複数配置されたロータ27が取り付けられており、ロータ作動部への入力部46からロータ作動部45へエンジン9からの動力が伝達されて、ロータ27が作動する構成となっている。
【0028】
ロータ27は、図1に示すようにピッチングシリンダ42で苗植付部20と共に前後傾斜(ピッチング)する。なお、苗植付部20は、走行車体10の前後傾斜センサの検出に基づいてピッチングシリンダ42を作動制御し、所望の前後傾斜姿勢となるようピッチング動する。また、ロータ27は、左右一対のロータ上下シリンダ23により苗植付部20に対して上下動する。
【0029】
また整地レーキ部分28bは、整地装置カバー28の一部であり、該カバー28を後側に延ばした部分になり、整地ロータ27から発生する泥が左右のフロートの間に残って凹凸を作らないよう、左右のフロートの間の前方の土壌を補足的に整地する機能を有する。
【0030】
前述のように走行車体10の後ろ側にある苗植付部20は前後にピッチング動可能であり、苗植付部20の前側に整地装置の一例としてロータ27を取り付けている。そしてロータ27は苗植付部20と共に前後にピッチング動するように、ロータ上下シリンダ23と整地装置ベースフレーム17を介して苗植付部20と連結して支持されている。
【0031】
ロータ上下シリンダ23は苗植付部20に対してロータ27を上下動させ、苗植付部20が前方へ傾きながらピッチング動するのに連動させて、整地装置ロータ27を上昇させる構成としている。
【0032】
そして、機体1の旋回時(フローティングターン時)にフロート38、39を前傾させ、ロータ上下シリンダ23により少しだけロータ27を上昇させて、地面をならすような構成とすれば良い。
【0033】
このような構成とすることにより、ロータ27によって車輪のあとをならしたり、枕地の荒れをならすことができ、適正な整地作業の実現が可能となる。更に機体1の旋回時(フローティングターン時)にロータ27を作動させるとロータ27にかかる負荷が大きくなるため、ロータ27を上昇させることで前記負荷の低減の効果がある。
【0034】
一方、ピッチング機構がない田植機1の場合は、田植機1が前上がりになると、ロータ27を少し上昇させて、機体1の旋回時(フローティングターン時)にフロート38、39を圃場面に押し付けるように作動するような構成としても良い。
【0035】
田植機1が前上がりになると、油圧フロート感知は鈍くなるため、圃場面をロータ27により押さえすぎてしまうが、このような構成とすることにより、押さえすぎを防止することができる。
【0036】
図4には図1に示す乗用型田植機1の苗植付装置19と整地装置(ロータ)22の作動連動機構図を示す。ロータ27を有する構成において、図4に示すように、植付駆動系により伝動させる構成として、HST64からの動力がトランスミッション61に伝動されてバック逆転防止クラッチ62を介して苗植付部20とロータ27との切替用のクラッチ63に伝達される。切替クラッチ63の伝動下手側には植付クラッチ(図示せず)とその安全クラッチ65への動力伝動系とフローティングターン時のロータ作動部66とに動力伝達系が切り替えられる。
【0037】
通常はロータ27と苗植付部20は、田植機1が前進するのに合わせて前進方向に作動するように構成されている。
ここで、バック逆転防止クラッチ62とは、田植機1を後進させるときに苗植付部20とロータ27が逆転することを防ぐクラッチである。本実施例では苗植付部20の植付クラッチと並列位置にロータ作動部66を設けている。
【0038】
このような構成とすることで、田植機1を後進させるときのロータ27と苗植付部20の逆転防止や後進時において、苗植付部20とロータ27が後進方向(逆転方向)に回転しようとする不具合を防止することができる。
【0039】
また図4に示すように、駆動系で回転ロータ27の作動部66の前にバック逆転防止クラッチ62に代えて、ロータ27及び苗植付部20に圃場の抵抗力で過負荷が掛かることを防ぐために、過負荷が掛かるとロータ27及び苗植付部20への動力伝達をオフにする安全用のクラッチ、すなわち過負荷時にロータ27と苗植付部20を作動させないようにするためのリミットクラッチ62を設ける構成としても良い。
【0040】
また、図5(a)の平面図に示すように、両側のロータ27,27を、田植機1の前進方向に対してロータ回転軸が直交する方向より内側端部を前方に傾斜させて配置して前進方向に泥水をかかえこみ、はき出さない構成とする。この構成により、泥をため込むことによりロータ27の前方にため込んだ泥水が側方にあふれ出る、いわゆる隣接条への泥水押しを防止することができ、泥水を後方へ排出することができる。
【0041】
図5(b)に示す従来の一般的な構成では両側のロータ27,27を田植機1の前進方向に対してロータ回転軸が直交する方向に向けて配置しているので、機体側方への泥水押しが発生し易い。
【0042】
更に回転ロータ27を各位置よりユニット毎にそれぞれ回転数を変化させ、外側ほど回転数を小さく、すなわち回転を遅くさせる構成としても良い。
外側のロータ27ほど隣接条に近いため、回転を遅くさせることでその回転による隣接条への泥水等のかかりを少なくすることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、乗用型田植機などの水田苗移植機に利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施例である6条植え乗用型田植機を示す全体側面図である。
【図2】図1に示す乗用型田植機の平面図である。
【図3】図1に示す乗用型田植機の苗植付装置の要部平面図である。
【図4】本発明の一実施例である乗用型田植機の植付装置と整地装置(ロータ)の作動連動機構図である。
【図5】本発明の一実施例の乗用型田植機の整地装置(ロータ)の構成を示す平面図(図5(a))と従来技術の整地装置の構成を示す平面図(図5(b))である。
【符号の説明】
【0045】
1 田植機 2 ミッションケース
3 前輪 4 後輪
5 縦リンク 6 フロアステップ
7 フロントカバー 8 ハンドル
9 エンジン 10 走行車体
11 エンジンカバー 12 座席
13 リンク(上下) 13a 上部リンク
13b 下部リンク 14 リヤステップ
15 昇降連結装置 16 第1連結軸
17 整地装置ベースフレーム 18 第2連結軸
19 苗植付装置 20 苗植付部
21 前輪ファイナルケース 22 整地装置
23 ロータ上下シリンダ 24 整地装置のフレーム
25 メインフレーム 26 第一ベルト伝動装置
27 整地ロータ 27a ロータ刃
28 整地装置カバー 28a 後輪用切欠部分
28b 整地レーキ部分 29 後輪ギアケース
30 植付クラッチケース 31 植付伝動軸
32 リンクベースフレーム 33 植付畦クラッチ
34 苗載台 35 昇降油圧シリンダ
50 苗載台支持フレーム 36 苗植付具
37 苗受板 37a リードカム軸
38 センターフロート 38a センターフロートセンサ
39 サイドフロート 40 伝動軸
41 苗植付具伝動ギアケース 42 ピッチングシリンダ
42a ピストン 43 ピッチング用リンク装置
43a 後上部リンク 43b 嵌合部材
44 ロータ支持アーム 45 ロータ作動部(ロータ伝動ケース)
46 ロータ作動部(ロータ伝動ケース)への入力部
47 予備苗載台 48a 苗取出口
49 伝動ケース 51 苗送りベルト
60 油圧式無段変速装置 61 トランスミッション
62 バック逆転防止クラッチ(リミットクラッチ)
63 植付ロータ切替クラッチ 64 HST
65 安全クラッチ 66 機体旋回時のロータ作動部
71 苗縦送りカム 72 苗縦送りアーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(10)の後ろ側に苗植付部(20)を設け、該苗植付部(20)の前側に整地装置(22)を支持した苗移植機において、
前記苗植付部(20)を前後にピッチング動可能な構成とし、
前記整地装置(22)を該苗植付部(20)と共に前後にピッチング動するように苗植付部(20)と連結して支持する構成とし、
前記苗植付部(20)に対して整地装置(22)を上下動させる上下動装置(23)を設け、
前記苗植付部(20)が前方へ傾きながらピッチング動するのに連動させて、
前記上下動装置(23)により整地装置(22)を上昇させる構成としたことを特徴とする苗移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−211995(P2006−211995A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−30509(P2005−30509)
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】