説明

表示データの変化の検出方法

表示の更新装置及び方法が開示される。識別値は、表示データのユニットに対して決定される(1010、1015)。更新中に受け取られる表示データのユニットに対する識別値は、以前に受け取られた表示データのユニットに対する識別値と比較される(1020)。比較に基づいて(1025)、ディスプレイの対応する部分の更新が省略され得る(1030)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置を更新するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機械システム(EMS)は、機械素子、アクチュエータ、及び、電子機器を含む。機械素子は、堆積、エッチング、及び/又は、基板及び/又は堆積された物質層の一部をエッチングしたり、電気的及び電気機械的装置を形成するための層を追加したりする他の機械加工プロセスを用いて形成され得る。ある種のEMS装置は、干渉変調器と呼ばれる。ここに使用されるように、干渉変調器又は干渉光変調器という用語は、光干渉原理を用いて光を選択的に吸収及び/又は反射する装置を指称する。特定の実施形態において、干渉変調器は、一対の導電性プレートを備え得る。その一対の導電性プレートの一方または両方は、その全体または一部が透明及び/又は反射性であり、適切な電気信号の印加に対して相対的に動くことができる。特定の実施形態において、一方のプレートは、基板上に堆積された静止層を備え、他方のプレートは、空隙によって静止層から離隔された金属膜を備える。ここに詳述されるように、他方のプレートに対する一方のプレートの位置によって、干渉変調器に入射する光の光学干渉を変化させることができる。このような装置は、広範な応用を有し、こうした種類の装置の特性を利用及び/又は変更する分野において有用であり、その特徴を、既存の製品を改善し、また、未だ開発されていない新規製品を創作するのに活かすことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明のシステム、方法及び装置のそれぞれは、いくつかの側面を有し、それらの単独の1つは、その所望の特性に対して単独で関与しない。本発明の範囲を限定することなく、より優れた特徴が以下に簡単に検討される。この検討を考慮した後に、特に“好ましい実施の形態に詳細な説明”というタイトルの部分を読んだ後に、当業者は、本発明の特徴が他の表示装置に対してどのように利点を与えるかを理解するだろう。
【0004】
本発明の一側面は、表示の更新方法を含む。前記本方法は、表示データの第1のユニットに対応する第1の識別値を得る段階と、表示データの第2のユニットに対応する第2の識別値を得る段階と、前記第1及び第2の識別値を比較する段階と、少なくとも部分的に前記比較に基づいてディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込む段階と、を含む。
【0005】
本発明の他の側面は、表示装置を含む。前記表示装置は、表示データのそれぞれのユニットに対応する1つ又はそれ以上の識別値を保存するメモリを備える。前記識別値は、前記表示データの対応するユニット未満のデータを含む。前記表示装置はまた、前記表示データの対応するユニットを保存するフレームバッファを備える。
【0006】
本発明の他の側面は、表示を更新する装置を含む。前記装置は、表示データの第1のユニットに対応する第1の識別値を得る手段と、表示データの第2のユニットに対応する第2の識別値を得る手段と、前記第1及び第2の識別値を比較する手段と、少なくとも部分的に前記比較に基づいてディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込む手段と、を備える。
【0007】
本発明の他の側面は、コンピュータープログラムプロダクトを含む。前記コンピュータープログラムプロダクトは、その上にコンピューター実行可能命令が保存されているコンピューター読取可能媒体を備え、装置によって実行された場合、前記装置がある方法を行うことをもたらす。前記方法は、表示データの第1のユニットに対応する第1の識別値を得る段階と、表示データの第2のユニットに対応する第2の識別値を得る段階と、前記第1及び第2の識別値を比較する段階と、少なくとも部分的に前記比較に基づいてディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込む段階と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、一番目の干渉変調器の可動反射層が緩和位置にあり、二番目の干渉変調器の可動反射層が作動位置にある干渉変調器ディスプレイの一実施形態の一部を示す等角図である。
【図2】図2は、3×3干渉変調器ディスプレイを組み込む電子装置の一実施形態を示すシステムブロック図である。
【図3】図3は、図1の干渉変調器の例示的な一実施形態に対する可動ミラーの位置対印加電圧の図である。
【図4】図4は、干渉変調器ディスプレイを駆動するために使用可能な行及び列の電圧の組の図である。
【図5A】図5Aは、図2の3×3干渉変調器ディスプレイの表示データのフレームの一例である。
【図5B】図5Bは、図2の3×3干渉変調器ディスプレイに表示データのフレームを書き込むために使用可能な行及び列の信号用の例示的なタイミング図の一例である。
【図6A】図6Aは、複数の干渉変調器を備えた画像表示装置の一実施形態を示すシステムブロック図である。
【図6B】図6Bは、複数の干渉変調器を備えた画像表示装置の一実施形態を示すシステムブロック図である。
【図7A】図7Aは、図1の装置の断面図である。
【図7B】図7Bは、干渉変調器の代替的な実施形態の断面図である。
【図7C】図7Cは、干渉変調器の他の代替的な実施形態の断面図である。
【図7D】図7Dは、干渉変調器の更に他の代替的な実施形態の断面図である。
【図7E】図7Eは、干渉変調器の更なる代替的な実施形態の断面図である。
【図8A】図8Aは、表示システムの例示的な更新順序を示す。
【図8B】図8Bは、表示システムの例示的な更新順序を示す。
【図8C】図8Cは、表示システムの例示的な更新順序を示す。
【図9】図9は、更新装置の実施形態を示すシステムブロック図である。
【図10】図10は、表示を更新する工程の実施形態の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の詳細な説明は、特定の実施形態に対するものである。しかしながら、この教示は、多種多様な方法で適用可能である。この詳細な説明において図面が参照され、全体を通して同様の部品には同様の符号が付される。動的な画像(例えば、ビデオ)または静的な画像(例えば静止画)や、文字または図表の画像を表示するように構成されているあらゆる装置において、本実施形態は、実施可能である。更に、携帯電話、無線装置、PDA、携帯型コンピュータ、GPS受信機/ナビゲータ、カメラ、MP3プレーヤ、カムコーダ、ゲーム機、腕時計、置時計、計算機、テレビモニタ、フラットパネルディスプレイ、コンピュータモニタ、自動車用ディスプレイ(例えば、走行距離計等)、コックピット制御機器及び/又はディスプレイ、カメラビューのディスプレイ(例えば、自動車の後方ビューカメラのディスプレイ)、電子写真、電光掲示板または電光サイン、プロジェクタ、建築物、パッケージング、審美的構造(例えば、宝石に対する画像表示)等の多種多様な電子機器において又はこれらに関連して、本実施形態は実施可能であるが、これらに限定されるものではない。以下に記載されたものと同様の構成のEMS装置は、電子スイッチ装置などの非表示用途にも使用され得る。
【0010】
EMS表示装置における電力消費を低減させる通常の手法は、様々な技術を包含しており、それぞれは、使用者に表示される画像の質を低減させることによって、使用者に経験することを妥協させる傾向にある。これらの手法は、表示される画像の解像度又は複雑性を低減し、所定期間にわたるシーケンスの画像の数を減少し、及び、画像のグレースケール又は色の強さの深さを低減することを包含している。ディスプレイをアドレス指定する様々な方法によって電力消費を低減する他の提案が行なわれている。しかしながら、それらは、複雑過ぎ、それらは、ディスプレイのアドレス指定から節約される電力よりその計算を解くためにより多くの電力を必要とするようなものである。使用者の経験を捨てることなく省略することができる表示更新の部分を決定することによって電力消費を低減するように構成される方法及び装置がここに記載される。特に、低電力システム及び方法は、いつ表示データが変更されたかを決定するために提供される。
【0011】
干渉EMSディスプレイ素子を備えた干渉変調器ディスプレイの一実施形態を図1に示す。この装置において、画素は、明状態または暗状態のどちらかである。明(“緩和”、“オープン”)状態において、ディスプレイ素子は、入射可視光の大部分を使用者に反射する。暗(“作動”、“クローズ”)状態において、ディスプレイ素子は、入射可視光の僅かしか使用者に反射しない。実施形態に応じて、“オン”及び“オフ”状態の光の反射性を逆にしてもよい。EMS画素は、選択された色を主に反射するように構成可能であり、白黒に加えてカラーディスプレイが可能である。
【0012】
図1は、画像ディスプレイの一続きの画素の内の二つの隣接する画素を示す等角図である。ここで、各画素は、EMS干渉変調器を備える。一部実施形態では、干渉変調器ディスプレイは、これら干渉変調器の行/列のアレイを備える。各干渉変調器は、互いに可変で制御可能な距離に配置された一対の反射層を含み、少なくとも一つの可変寸法を備えた共鳴光学ギャップを形成する。一実施形態において、反射層の一方は、二つの位置の間で移動し得る。緩和位置と称する第一の位置では、可動反射層は、固定された部分反射層から比較的離れた位置にある。作動位置と称する第二位置では、可動反射層は、部分反射層により近づいて隣接する位置にある。これら二つの層から反射される入射光は、可動反射層の位置に応じて、建設的にまたは破壊的に干渉して、各画素に対して全体的な反射状態または非反射状態のどちらかがもたらされる。
【0013】
図1に示される画素アレイの一部は、二つの隣接する干渉変調器12a及び12bを含む。左側の干渉変調器12aでは、可動反射層14aが、部分反射層を含む光学積層体16aから所定の距離離れた緩和位置に示されている。右側の干渉変調器12bでは、可動反射層14bが、光学積層体16bに隣接した作動位置に示されている。
【0014】
ここに参照されるように、光学積層体16a及び16b(まとめて光学積層体16と称する)は、典型的に複数の結合層を備え、インジウム錫酸化物(ITO,indium tin oxide)等の電極層、クロム等の部分反射層、及び、透明誘電体を含み得る。従って、光学積層体16は、導電性であり、部分的には透明で部分的には反射性であり、例えば、透明基板20上に上述の層を一層以上堆積させることによって、製造可能である。部分反射層は、多様な金属、半導体、誘電体等の、部分反射性である多様な物質から形成可能である。部分反射層は、一層以上の物質層で形成可能であり、各層は単一の物質または複数の物質の組み合わせで形成可能である。
【0015】
一部実施形態では、光学積層体16の層が平行なストリップにパターニングされて、以下に記載されるような表示装置の列電極を形成し得る。可動反射層14a、14bは、ポスト18の上面と、ポスト18間に堆積させた介在犠牲物質とに堆積させた行を形成するために堆積金属層(一層または複数層)の一続きの平行なストリップ(16a及び16bの列電極に直交する)として形成され得る。犠牲物質がエッチングされると、画定されたギャップ19によって、可動反射層14a、14bが光学積層体16a、16bから離隔される。反射層14用には、アルミニウム等の高導電性及び反射性物質を使用可能であり、そのストリップが、表示装置の列電極を形成し得る。図1が縮尺通りではない点に留意されたい。一部実施形態では、ポスト18間の空間は、10から100μmのオーダーであり得、一方、ギャップ19は、1000オングストローム未満のオーダーであり得る。
【0016】
電圧が印加されていないと、図1の画素12aに示されるように、可動反射層14aと光学積層体16aとの間にギャップ19が残ったままであり、可動反射層14aは、機械的に緩和状態にある。一方で、選択された行と列に電位(電圧)差が印加されると、対応する画素の行電極と列電極の交差する部分に形成されるキャパシタが帯電して、静電力が電極を互いに引き寄せる。電圧が十分に高いと、可動反射層14が変形して、光学積層体16に押し付けられる。光学積層体16内の誘電体層(図に示されない)は、短絡を防止して、図1の右側の作動画素12bによって示されるように、層14と層16との間の間隔を制御することができる。印加される電位差の極性に関わり無く、挙動は同じである。
【0017】
図2から図5Bは、表示用途における干渉変調器のアレイを用いるためのプロセス及びシステムの一例を示す。
【0018】
図2は、干渉変調器を組み込み得る電子装置の一実施形態を示すシステムブロック図である。電子装置はプロセッサ21を含み、そのプロセッサ21は、ARM(登録商標)、Pentium(登録商標)、8051、MIPS(登録商標)、Power PC(登録商標)、ALPHA(登録商標)等の汎用のシングルチップまたはマルチチップのマイクロプロセッサであり、または、デジタル信号プロセッサや、マイクロコントローラやプログラマブルゲートアレイ等の専用マイクロプロセッサであり得る。従来技術のように、プロセッサ21は、一つ以上のソフトウェアモジュールを実行するように構成され得る。オペレーティングシステムを実行することに加えて、プロセッサは、ウェブブラウザ、電話アプリケーション、eメールプログラムや、他のソフトウェアアプリケーション等の一つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成され得る。
【0019】
一実施形態では、プロセッサ21は、アレイドライバ22と通信するようにも構成されている。一実施形態では、アレイドライバ22は、ディスプレイアレイ又はパネル30に信号を提供する行ドライバ回路24及び列ドライバ回路26を含む。図1に示されるアレイの断面図は、図2の線1‐1に沿って示されている。明確性のために、図2は、干渉変調器の3×3のアレイを示しているが、ディスプレイアレイ30は、非常に多くの干渉変調器を含み得、行において列とは異なる数の干渉変調器を有し得る(例えば、列が190画素であるのに対して、行は300画素である)。
【0020】
図3は、図1の干渉変調器の例示的な一実施形態に対する可動ミラーの位置対印加電圧の図である。EMS干渉変調器に対しては、行/列の作動プロトコルは、図3に示される装置のヒステリシス特性を利用し得る。干渉変調器は、例えば、可動層を緩和状態から作動状態に変形させるには、10ボルトの電位差を必要とする。一方で、この値よりも電圧が減少すると、電圧が10ボルト以下に下がっても、可動層がその状態を維持する。図3の例示的な実施形態では、可動層は、電圧が2ボルト以下に下がるまでは完全に緩和しない。従って、図3に示される例では約3から7Vの電圧の範囲があり、ここで、装置が緩和状態または作動状態のどちらかで安定している印加電圧のウィンドウが存在する。ここでは、これを“ヒステリシスウィンドウ”または“安定ウィンドウ”と称する。図3のヒステリシス特性を有するディスプレイアレイに対しては、行/列の作動プロトコルを以下のように構成可能である。即ち、行のストローブ中には、作動されるべきストローブ行が約10ボルトの電圧に晒されて、緩和されるべき画素がゼロボルトに近い電圧に晒されるように構成可能である。ストローブ後には、画素が約5ボルトの安定状態又はバイアス電圧に晒されて、画素は、何れの状態においても、行のストローブがそれらを収納した状態を保つ。書き込まれた後には、各画素は、本実施例では3〜7ボルトの“安定ウィンドウ”内の電位差を見る。この特徴は、図1に示される画素構造を、同一の印加電圧条件の下において、作動または緩和の既存状態のどちらかで安定させる。作動または緩和状態の何れかにある干渉変調器の各画素は本質的に、固定反射層及び可動反射層によって形成されたキャパシタであるので、ほぼ電力消費が無く、ヒステリシスウィンドウ内の電圧において、この安定状態を保持することができる。印加電位が固定されていれば、本質的に電流は画素内に流れない。
【0021】
さらに以下に示されるように、典型的な応用では、画像フレームは、一組のデータ信号(各々が特定の電圧レベルを有する)を、第1番目の行の作動画素の所望の組に従った列電極の組を横切って送ることによって生成され得る。その後、行パルスが第1の行電極に印加されて、その組のデータ信号に対応する画素を作動させる。その後、その組のデータ信号は、第2の行の作動画素の所望の組に対応するために変更される。その後、パルスが第2の行電極に印加されて、データ信号に従って第2の行電極の適切な画素を作動させる。第1の行の画素は、第2の行のパルスによって影響されず、第1の行のパルスの間に設定された状態のままである。このことが、一続きの行全体に対して逐次的に反復されて、フレームを生成する。一般的に、秒毎の所望のフレーム数でこのプロセスを連続的に反復することによって、フレームがリフレッシュされ及び/又は新しい画像データに更新される。画像フレームを生成するために画素アレイの行電極及び列電極を駆動するプロトコルは、多種多様なものが使用可能である。
【0022】
図4及び図5は、干渉変調気のアレイなどの電気機械装置のアレイを駆動する作動プロトコルとして考えられるものの一つを示す。図4は、図3に示されるヒステリシス特性を示す変調器に対して使用され得る列及び行の電圧レベルの組として考えられるものの一つを示す。図4の実施形態において(図5Aも参照)、5又はそれ以上多くの可能な電圧は、特定の共通ラインをアドレス指定するために、共通ラインに沿って印加され得(種々の実施形態において、行又は列ラインの何れかであり得る)、少なくとも2つの可能な電圧は、現在アドレス指定されている共通ラインにデータを書き込むためにセグメントラインに沿って印加され得る。
【0023】
開放電圧VCRELが共通ラインに沿って印加されると、セグメントラインに沿って印加された電圧に関わらず、共通ラインに沿った全ての干渉変調器要素は、代わりに開放又は非作動状態と称される緩和状態に配される。開放電圧VCREL並びに高い及び低いセグメント電圧VSH及びVSLは、それに応じて選択される。特に、開放電圧VCRELが共通ラインに沿って印加されると、高いセグメント電圧VSH及び低いセグメント電圧VSLの両方が対応するセグメントラインに沿って印加されるとき、変調器にわたる電位差(代わりに画素電圧と称される)は、緩和ウィンドウ(図3を参照。開放ウィンドウとも称される)内にある。高い及び低いセグメント電圧の間の差は、セグメント電圧振幅とも称されるが、緩和ウィンドウの幅未満である。
【0024】
高い保持電圧VCHOLD_H又は低い保持電圧VCHOLD_Lなどの保持電圧が共通ラインに印加されると、干渉変調器の状態は、一定のままである。VCHOLD_H及びVCHOLD_Lは、それぞれ正及び負の保持電圧とも称され得る。緩和された変調器は、緩和位置のままであり、作動された変調器は、作動位置のままである。保持電圧は、共に高いセグメント電圧VSH及び低いセグメント電圧VSLが対応するセグメントラインに沿って印加されると、画素電圧が干渉変調器の安定ウィンドウ内にあるように選択される。そのため、セグメント電圧振幅は、正及び負の安定ウィンドウの何れかの幅未満である。
【0025】
高いアドレス電圧VCADD_H又は低いアドレス電圧VCADD_Lなどのアドレス電圧が共通ラインに印加されると、データは、それぞれのセグメントラインに沿ったセグメント電圧の印加によってその線に沿った変調器に選択的に書き込まれ得る。VCADD_H及びVCADD_Lは、それぞれ正及び負のアドレス電圧とも称され得る。アドレス電圧が共通ラインに沿って印加されると、セグメント電圧の1つがセグメントラインに沿って印加されるとき、画素電圧が安定ウィンドウ内にあるが、他方が印加されるとき安定ウィンドウを越え、画素の作動を引き起こすように、アドレス電圧は選択される。作動を引き起こす特定のセグメント電圧は、使用されるアドレス電圧に依存して変化する。高いアドレス電圧VCADD_Hが共通ラインに沿って印加されると、高いセグメント電圧VSHの印加は、変調器がその現在の位置のままであることを引き起こし、一方で、低いセグメント電圧VSLの印加は、変調器の作動を引き起こす。セグメント電圧の効果は、低いアドレス電圧VCADDJLが印加されると、高いセグメント電圧VSHが変調器の作動を引き起こし、低いセグメント電圧VSLが変調の状態に何の影響も有しない状態で、反対である。
【0026】
特定の実施形態において、高い又は低い保持電圧の一方のみ及びアドレス電圧が使用され得る。しかしながら、正及び負の両方の保持及びアドレス電圧を用いることは、書き込み手順の極性が変更されることを可能にし、単一の極性のみの書き込み動作の後に生じ得る電荷蓄積を抑制する。
【0027】
図5Bは、図2の3×3アレイに印加される共通及びセグメント電圧信号を示すタイミング図であり、図5Aに示される表示配置がもたらされ、ここで、作動変調器は非反射性であり、暗く示される。図5Aに示されるフレームを書き込む前においては、画素はいずれの状態であってもよいが、図5Bのタイミング図において示される書き込み手順は、共通ラインをアドレス指定する前に所定の共通ラインにおける各々の変調器を解放する。
【0028】
第1のラインタイム60a中に、共通ライン1、2又は3の何れもアドレス指定されない。開放電圧70は、共通ライン1に印加される。共通ライン2に印加された電圧は、高い保持電圧72で始まり、開放電圧70に移動する。低い保持電圧76は、共通ライン3に沿って印加される。共通ライン1に沿った変調器(1、1)、(1、2)及び(1、3)は、第1のラインタイム60aの期間中に緩和状態のままであり、共通ライン2に沿った変調器(2、1)、(2、2)及び(2、3)は、緩和状態に移動し、共通ライン3に沿った変調器(3、1)、(3、2)及び(3、3)は、それらの以前の状態のままである。共通ライン1、2又は3の何れもラインタイム60a中にアドレス指定されないので、セグメントライン1、2及び3に沿って印加されたセグメント電圧は、干渉変調器の状態に影響を与えない。
【0029】
第2のラインタイム60b中に、共通ライン1の電圧は、高い保持電圧72に移り、共通ライン1に沿った全ての変調器は、印加されたセグメント電圧にかかわらず緩和状態のままである。共通ライン2に沿った変調器は、緩和状態のままであり、共通ライン3に沿った変調器(3、1)、(3、2)及び(3、3)は、共通ライン3に沿った電圧が開放電圧70に移ると、緩和する。
【0030】
第3のラインタイム60c中に、共通ライン1は、共通ライン1に高いアドレス電圧74を印加することによってアドレス指定される。低いセグメント電圧64がこのアドレス電圧の印加中にセグメントライン1及び2に沿って印加されるので、変調器(1、1)及び(1,2)にわたる画素電圧は、変調器の正の安定ウィンドウより高くなり、変調器(1、1)及び(1、2)は作動する。高いセグメント電圧62がセグメントライン3に沿って印加されるので、変調器(1、3)にわたる画素電圧は、変調器(1、1)及び(1、2)の画素電圧よりも小さく、変調器の正の安定ウィンドウ内にある。従って、変調器(1、3)は、緩和されたままである。またラインタイム60c中に、共通ライン2に沿った電圧は、低い保持電圧76まで低下し、共通ライン3に沿った電圧は、緩和状態のままであり、共通ライン2及び3に沿った変調器を緩和状態のままにする。
【0031】
第4のラインタイム60d中に、共通ライン1の電圧は、高い保持電圧72にあり、共通ライン1に沿った変調器をそれぞれのアドレス指定された状態にされたままにする。共通ライン2は、ここで、低いアドレス電圧78まで共通ライン2の電圧を低下することによってアドレス指定される。高いセグメント電圧62がセグメントライン2に沿って印加されるので、変調器(2、2)にわたる画素電圧は、変調器の負の安定ウィンドウ以下であり、それによって変調器(2、2)が作動されることをもたらす。低いセグメント電圧64がセグメントライン1及び3に沿って印加されるので、変調器(2、1)及び(2、3)は、緩和状態のままである。共通ライン3の電圧は、高い保持電圧72まで増加し、それによって共通ライン3に沿った変調が緩和状態のままである。
【0032】
最後に、第5のラインタイム60e中に、共通ライン1の電圧は、高い保持電圧72のままであり、共通ライン2の電圧は、低い保持電圧のままであり、共通ライン1及び2に沿った変調器をそれぞれのアドレス指定された状態にされたままにする。共通ライン3の電圧は、共通ライン3に沿った変調器をアドレス指定するために高いアドレス電圧まで増加する。低いセグメント電圧64がセグメントライン2及び3に印加されるので、セグメントライン1に沿って印加された高いセグメント電圧62が、変調器(3、1)が緩和位置のままであることを引き起こす一方で、変調器(3、2)及び(3、3)は動作する。そのため、第5の保持タイム60eの終わりに、3×3の画素アレイは、図5Aに示される状態であり、他の共通ライン(示されない)に沿った変調器がアドレス指定されるときに生じ得るセグメント電圧の変化に関わらず、保持電圧が共通ラインに沿って印加される限りにおいてその状態にある。
【0033】
図5Bのタイミング図において、所定の書き込み手順が高い保持電圧及びアドレス電圧、又は、低い保持電圧及びアドレス電圧の何れかの使用を含むことが見られ得る。高い又は低い保持電圧が印加されると、画素電圧は、所定の安定ウィンドウ内又は上のままであり、開放電圧が印加されるまで、緩和ウィンドウを通過しない。さらに、各々の変調器が、変調器をアドレス指定する前に書き込み手順の一部として緩和されるので、開放時間ではなくむしろ変調器の作動時間が必要なラインの時間を決定する。変調器の開放時間が作動時間より大きい実施形態において、開放電圧は、図5Bに示されるように、単一のラインの時間よりも長い間印加され得る。さらなる実施形態において、共通ライン及びセグメントラインに沿って印加された電圧は、作動の変化、及び、種々の色の変調器などの種々の変調器の開放電圧を捕えるために変化し得る。
【0034】
図6A及び図6Bは、表示装置40の一実施形態を示すシステムブロック図である。表示装置40は例えば携帯電話である。しかしながら、表示装置40の同一の構成要素またはその僅かな変形体は、テレビや携帯型メディアプレーヤー等の多種多様な表示装置の実例にもなる。
【0035】
表示装置40は、ハウジング41と、ディスプレイ30と、アンテナ43と、スピーカー45と、入力装置48と、マイク46とを含む。ハウジング41は、射出成形及び真空成形を含む、多種多様な製造方法のいずれかによって一般的には形成される。また、ハウジング41は、多種多様な物質のいずれかから形成可能であり、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、セラミック、それらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、ハウジング41は、取り外し可能部(図示されない)を含む。該取り外し可能部は、色の異なるまたは異なるロゴや画像やシンボルを含む他の取り外し可能部と交換可能である。
【0036】
例示的な表示装置40のディスプレイ30は、多種多様なディスプレイのいずれかであり得、ここに記載されるような双安定性(bi−stable)ディスプレイが含まれる。他の実施形態では、ディスプレイ30は、上記のように、プラズマ、EL、OLED、STN LCD、TFT LCD等のフラットパネルディスプレイや、CRTや他のチューブデバイス等の非フラットパネルディスプレイを含む。しかしながら、本願の実施形態を説明するために、ディスプレイ30は、本願で説明されるような干渉変調器ディスプレイを含む。
【0037】
図6Bに、例示的な表示装置40の一実施形態の構成要素を概略的に示す。図示されている例示的な表示装置40は、ハウジング41を含み、また、それに少なくとも部分的に封入される追加の構成要素を含むことができる。例えば、一実施形態では、例示的な表示装置40は、送受信機47に結合されているアンテナ43を含むネットワークインターフェイス27を備える。送受信機47はプロセッサ21に接続されていて、プロセッサ21は調整ハードウェア52に接続されている。調整ハードウェア52は、信号を調整する(例えば信号をフィルタリングする)ように構成可能である。調整ハードウェア52は、スピーカー45及びマイク46に接続されている。また、プロセッサ21はまた、入力装置48及びドライバ制御装置29に接続されている。ドライバ制御装置29は、フレームバッファ28及びアレイドライバ22に結合されている。アレイドライバ22は、ディスプレイアレイ30に結合されている。電源50は、この特定の例示的な表示装置40の構成に必要とされるような全ての構成要素に電力を供給する。
【0038】
ネットワークインターフェイス27は、アンテナ43及び送受信機47を含み、例示的な表示装置40が、ネットワーク上の一つ以上の装置と通信できるようになっている。一実施形態では、ネットワークインターフェイス27は、プロセッサ21の要求を軽減するためにある程度の処理能力を有し得る。アンテナ43は、信号の送受信用のアンテナのいずれかである。一実施形態では、アンテナは、IEEE802.11(a)、(b)または(g)を含むIEEE802.11規格に準拠したRF信号を送受信する。他の実施形態では、アンテナは、BLUETOOTH規格に準拠したRF信号を送受信する。携帯電話の場合には、CDMA、GSM(登録商標)、AMPS、W−CDMA等の無線携帯電話ネットワーク内で通信するために用いられる周知の信号を受信するようにアンテナが設計されている。送受信機47は、アンテナ43から受信した信号を前処理して、その後、信号がプロセッサ21によって受信されて、更に処理されるようにし得る。また、送受信機47は、プロセッサ21から受信した信号も処理して、その後、信号が、アンテナ43を介して例示的な表示装置40から送信されるようにし得る。
【0039】
代替的な一実施形態では、送受信機47が、受信機に交換可能である。更に他の代替的な実施形態では、ネットワークインターフェイス27が、プロセッサ21に送信されるべき画像データを記憶することまたは発生させることが可能な画像ソースに交換可能である。例えば、画像ソースは、画像データを発生するソフトウェアモジュールや、画像データを含むデジタルビデオディスク(DVD)やハードディスクドライブであり得る。
【0040】
プロセッサ21は一般的に、例示的な表示装置40の動作全体を制御する。プロセッサ21は、データ(ネットワークインターフェイス27や画像ソースからの圧縮画像データ等)を受信し、そのデータを生の画像データに処理するか、または、生の画像データに容易に処理されるフォーマットに処理する。その後、プロセッサ21は、記憶用のフレームバッファ28にまたはドライバ制御装置29に処理されたデータを送信する。生データは典型的に、画像内の各位置において画像特性を識別する情報を参照する。例えば、このような画像特性は、色、彩度、グレイスケールレベルを含み得る。
【0041】
一実施形態では、プロセッサ21は、例示的な表示装置40の動作を制御するマイクロ制御装置、CPU、または、論理ユニットを含む。調整ハードウェア52は一般的に、スピーカー45に信号を送信するための、また、マイク46から信号を受信するためのアンプ及びフィルタを含む。調整ハードウェア52は、例示的な表示装置40内の個別の構成要素であってもよく、プロセッサ21や他の構成要素に組み込まれたものであってもよい。
【0042】
ドライバ制御装置29は、プロセッサ21が発生させた生の画像データを、プロセッサから直接、または、フレームバッファ28から受信し、アレイドライバ22に対する高速送信用に適切な生の画像データに再フォーマットする。特に、ドライバ制御装置29は、生の画像データを、ラスタ状フォーマットを有するデータフローに再フォーマットして、データフローが、ディスプレイアレイ30にわたる走査に適した時間オーダーを有するようになる。その後、ドライバ制御装置29は、フォーマットされた情報をアレイドライバ22に送信する。LCD制御装置等のドライバ制御装置29は、独立型の集積回路(IC,integrated circuit)としてシステムプロセッサ21と関係していることが多いが、このような制御装置は多種多様な方法で実装可能である。このような制御装置は、ハードウェアとしてプロセッサ21内に組み込み可能であるし、ソフトウェアとしてプロセッサ21内に組み込み可能であるし、アレイドライバ22と共にハードウェア内に完全に集積可能でもある。
【0043】
典型的には、アレイドライバ22は、ドライバ制御装置29からフォーマットされた情報を受信し、ビデオデータを、波形の並列的な組に再フォーマットする。この波形の並列的な組は、ディスプレイの画素のx−yマトリクスによってもたらされる数百の(数千のこともある)リードに対して、一秒間に何度も印加される。
【0044】
一実施形態では、ドライバ制御装置29、アレイドライバ22及びディスプレイアレイ30は、ここに記載されるあらゆる種類のディスプレイに対しても適合するものである。例えば、一実施形態では、ドライバ制御装置29は、従来のディスプレイ制御装置、または、双安定性ディスプレイ制御装置(例えば、干渉変調器制御装置)である。他の実施形態では、アレイドライバ22は、従来のドライバ、または、双安定性ディスプレイドライバ(例えば、干渉変調器ディスプレイ)である。一実施形態では、ドライバ制御装置29は、アレイドライバ22と集積される。このような実施形態は、携帯電話、腕時計、他の小型ディスプレイ等の高集積システムにおいて一般的である。更に他の実施形態では、ディスプレイアレイ30は、典型的なディスプレイアレイ、または、双安定性ディスプレイアレイ(例えば、干渉変調器のアレイを含むディスプレイ)である。
【0045】
入力装置48によって、使用者が例示的な表示装置40の動作を制御することが可能になる。一実施形態では、入力装置48は、キーパッド(QWERTYキーパッドや電話のキーパッド等)、ボタン、スイッチ、タッチスクリーン、感圧または感熱膜を含む。一実施形態では、マイク46が、例示的な表示装置40用の入力装置になる。マイク46を用いて装置にデータを入力する場合には、例示的な表示装置40の動作を制御するために、使用者によって音声命令が提供され得る。
【0046】
電源50は、当該分野で周知の多種多様なエネルギー貯蔵装置を含むことができる。例えば、一実施形態では、電源50は、ニッケル・カドミウム電池やリチウムイオン電池等の充電可能な電池である。他の実施形態では、電源50は、再生可能エネルギー源、キャパシタ、または、太陽電池であり、プラスチック太陽電池や太陽電池ペイントが挙げられる。他の実施形態では、電源50は、壁コンセントから電力を供給されるように構成されている。
【0047】
一部実施形態では、上述のように、電子ディスプレイシステム内の複数の位置に配置可能なドライバ制御装置に、プログラム可能性が備わっている。ある場合には、プログラム可能性は、アレイドライバ22に備わっている。上述の最適化が、如何なる数のハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素においても、また、多種多様な構成において実施可能である。
【0048】
上述の原理に従って動作する干渉変調器の構造の詳細は、多種多様なものであり得る。例えば、図7A〜図7Eは、可動反射層14とその支持構造体の五つの異なる実施形態を示す。図7Aは、図1の実施形態の断面図であり、金属物質のストリップ14が、直交して延伸する支持体18の上に堆積されている。図7Bでは、各々の干渉変調器の可動反射層14が、正方形または長方形であり、テザー32に対して、角でのみ支持体に取り付けられている。図7Cでは、可動反射層14が、正方形または長方形であり、フレキシブル金属を含み得る変形可能層34から懸架されている。変形可能層34は、該変形可能層34の周囲において、基板20に直接的又は間接的に接続する。この接続は、ここで、支持ポストと称される。図7Dに示される実施形態は、支持ポストプラグ42を有する。この支持ポストプラグの上に、変形可能層34が横たわる。図7A〜7Cのように、可動反射層14はギャップ上に懸架されている。しかしながら、変形可能層34と光学積層体16との間のホールを充填することによって、変形可能層34が支持ポストを形成してはいない。むしろ、支持ポストは、支持ポストプラグ42を形成するために用いられる平坦化物質から形成される。図7Eに示される実施形態は、図7Dに示される実施形態をベースにしたものであるが、図7A〜図7Cに示される実施形態、並びに、図示されていない追加の実施形態のいずれにおいても機能し得るものである。図7Eに示される実施形態では、金属又は他の導電性物質の追加的な層が用いられて、バス構造44を形成している。これによって、信号が、干渉変調器の背面に沿ってルーティングすることが可能になり、基板20上に形成しなければならなかった多数の電極を省略することが可能になる。
【0049】
図7に示されるような実施形態では、干渉変調器は、直視型装置として機能し、画像は透明基板20の前面から視られ、その反対側に変調器が配置されている。こうした実施形態では、反射層14は、変形可能層34を含む基板20に対向する反射層の側において、干渉変調器の一部を光学的に遮蔽する。これによって、遮蔽された領域を、画像の質に悪影響を与えずに、構成及び動作させることが可能になる。例えば、このような遮蔽によって、変調器の光学的特性を変調器の電気機械的特性(アドレシングや該アドレシングの結果による移動等)から分離する性能を提供する図7Eのバス構造44が可能になる。この分離可能な変調器の設計によって、変調器の電気機械的側面及び光学的側面用に用いられる構造設計及び物質が、互いに独立に選択され、また、機能することが可能になる。更に、図7C〜図7Eに示される実施形態は、反射層14の光学的特性をその機械的特性から切り離すこと(このことは、変形可能層34によって達成される)に因る追加的な利点を有する。これによって、光学的特性に関して、反射層14に用いられる構造設計及び物質を最適化することが可能になり、また、所望の機械的特性に関して、変形可能層34に用いられる構造設計及び物質を最適化することが可能になる。
【0050】
本発明の実施形態のいくつかは、表示の更新装置及び方法に関連する。ある特定の実施形態において、ディスプレイの部分の更新を選択的に省略するための装置が提供される。ディスプレイにおいて消費される多量の電力は、ディスプレイの部分を更新する際に消費される。そのため、電力消費を低減するために、行なわれる更新の量を低減することが望まれ得る。しかしながら、使用者の視覚的実験における更新を省略することの効果を最小化することも望まれる。そのため、視覚的影響を最小化しながら、省略する更新を選択するスキームを使用することが望まれる。しかしながら、このようなスキームの実施がそれ自体電力や他の資源の使用を伴い得るので、省略される更新を特定するために使用される複雑性及び電力を最小化することが望まれ得る。一実施形態において、省略される更新を選択する際の複雑性及び電力使用を最小化するためのシステム及び方法が記載される。
【0051】
図8A、8B、8Cは、表示装置860における例示的な更新順序を示す。表示装置860は、図2のディスプレイアレイ30と同様のものであり得る。表示装置860は、複数の共通ライン864及び複数のセグメントライン866を備える。共通ライン864及びセグメントライン866の交点は、干渉変調器を表す。以上に記載されるように、タイム861の第1の点において、特定の共通ライン862は、更新されるように予定されている。説明目的において、共通ライン862に書き込まれるデータは、表示データのユニットと称され得る。一実施形態において、表示データのユニットは、表示装置860の対応する部分の干渉変調器の目的とする状態の表現を含み得る。例えば、表示データのユニットは、共通ライン862に沿った干渉変調器が作動又は緩和であるかを示す複数の二進数を含み得る。他の実施形態において、表示データのユニットは、表示装置の860の複数の共通ライン、フレーム全体、単一の画素又は他の部分に対するデータに対応する。以上に記載されるように、表示データのユニットは、共通ライン862及びセグメントライン866に対する電圧の選択的な印加によって共通ライン862に書き込まれ得る。
【0052】
第2のタイム870において、表示データの他のユニットは、図8Bに示されるように表示装置860の共通ライン872に書き込まれ得る。第3のタイム880において、表示データの他のユニットは、図8Cに示されるように、表示装置860の共通ライン882に書き込まれ得る。しかしながら、示されるように、共通ライン881は、更新されていない。以上に記載されるように、1つ又はそれ以上の理由によって共通ライン881を更新することが望まれないこともある。例えば、共通ライン881を更新しないことによって、更新工程で使用される電力が節約され得る。共通ライン881における更新された表示データが、共通ライン881に既に書き込まれた表示データと十分に類似又は同一である場合、共通ライン881の更新を省略することが許容され得る。この場合、共通ライン881の更新を省略することは、最終使用者に対して視覚的に知覚され得ず、電力を節約し得る。以下に記載されるように、一実施形態において、既に表示されている表示データと更新された表示データとの間の類似性を効率的に決定するためのシステム及び方法が提供される。
【0053】
図9は、更新装置900の実施形態を示すシステムブロック図である。更新装置900は、図6Bの表示装置40の部分に機能的に類似し得る。更新装置900は、プロセッサ905、識別値メモリ920、及び、フレームバッファ925を備える。プロセッサ905は、識別値発生器910及び比較器915をさらに備える。プロセッサ905は、表示データのユニット930を受け取り、フレームバッファ925へ表示データのユニット930を選択的に書き込むように構成される。プロセッサは、識別値を識別値メモリ920から受け取り、識別値を識別値メモリ920に書き込むように構成される。識別値生成器910は、表示データのユニット930に対する識別値を生成し、その識別値を比較器915に提供するように構成される。比較器は、識別値生成器910及び識別値メモリ920から識別値を受け取るように構成される。
【0054】
一側面において、プロセッサ905は、更新装置900の要素間に情報の流れを向けるように構成される。特に、プロセッサは、新たに受け取った表示データのユニット930をフレームバッファ925に書き込むか否かを決定する。ここに記載されるように、一実施形態において、この決定は、少なくとも部分的に、受け取った表示データのユニット930に対する識別値及び以前に受け取った表示データのユニットに対する識別値に基づいて行なわれる。一実施形態において、プロセッサ905は、ARM(登録商標)、Pentium(登録商標)、8051、MIPS(登録商標)、Power PC(登録商標)、ALPHA(登録商標)等の汎用のシングルチップまたはマルチチップのマイクロプロセッサであり、または、デジタル信号プロセッサや、マイクロコントローラやプログラマブルゲートアレイ等の専用マイクロプロセッサであり得る。従来技術のように、プロセッサ905は、一つ以上のソフトウェアモジュールを実行するように構成され得る。
【0055】
一側面において、識別値生成器910は、受け取った表示データのユニット930に対する識別値を生成するように構成される。ここで使用されるように、識別値は、表示データのユニットを識別するために使用される値を含み、それは、表示データのユニットから生成される。例えば、識別値発生器910は、ハッシュ関数を実施すための回路又はソフトウェアとして実装され得る。一実施形態において、ハッシュ関数は、巡回冗長検査(CRC)関数であり得る。表示データのユニット930は、CRC関数に対する入力として処理され、CRC関数の出力は、識別値を考慮したものであり得る。CRC関数を経た後に、表示データの異なるユニットが同一の識別値をもたらし得る一方で、このような不一致が、識別値発生器に対する入力の通常の範囲において稀に発生するように、CRC関数に使用される特定のコードは選択され得る。ある特定の実施形態において、識別値発生器910は、16ビットのCRCとして実装され得る。そのため、表示データのユニット930の大きさに関わらず、識別値は、たった16ビットの長さである。例えば、表示データのユニットが、表示データに値する単一の共通ラインに相当し、この共通ラインが1024個の画素のそれぞれの状態を表すための単一のビットを用いた1024個の画素を含む場合、識別値は、表示データのユニットにおける1024ビットから識別値における16ビットまでのサイズの低下を表すだろう。これは、表示データの2つのユニットが同一であるか否かを決定するために必要なメモリ読み取り及び書き込みを大幅に低減する。一実施形態において、識別値発生器910は、算術論理演算ユニット又は他の論理回路としてハードウエハに実装され得る。代わりに、識別値発生器910は、ソフトウェアモジュール、又はプロセッサ905によって実行されるコンピューター命令として実装され得る。プロセッサ905の構成要素として示される一方で、識別値発生器910は、単体のユニットとして又は他のシステム要素の構成要素して、プロセッサ905と別個に実装され得る。
【0056】
一実施形態において、比較器915は、表示データの異なるユニットに対する識別値を比較するように構成される。例えば、以前の更新中に、特定の共通ラインに対応する表示データの第1のユニットに対する識別値は、決定されているかもしれない。続いて、現在の更新中に、同一の共通ラインに対応する第2の表示データが受け取られ、表示データの第2のユニットに対する第2の識別値は決定され得る。比較器915は、第1及び第2の識別値を比較するように構成される。さらに以下に記載されるように、プロセッサ905は、表示データの第2のユニットを用いて特定の共通ラインを更新するか否かを決定するために、その比較の結果を使用し得る。一実施形態において、比較器915は、識別値メモリ920などの以前の更新中に生成した識別値を保持すように構成されたメモリから第1の識別値を受け取り得る。さらに、表示データの新たなユニットにおける識別値が生じると、比較器915は、識別値発生器910からの第2の識別値を受け取り得る。一実施形態において、発生器91は、算術論理演算ユニット又は他の論理回路としてハードウエハに実装され得る。代わりに、比較器915は、ソフトウェアモジュール又はプロセッサ905によって実行されるコンピューター命令として実装され得る。プロセッサ905の構成要素として示される一方で、識別値発生器910は、単体のユニットとして又は他のシステム要素の構成要素して、プロセッサ905と別個に実装され得る。
【0057】
フレームバッファ925は、図6Bのフレームバッファ28と類似する。フレームバッファは、ディスプレイに書き込まれる表示データにユニットを保存する。一実施形態において、特定の共通ラインに対応する表示データのユニットが受け取られ、識別値が、以前に受け取られた特定の共通ラインにおける表示データのユニットの識別値と異なる場合、表示データのユニットがフレームバッファ925に書き込まれる。
【0058】
識別値メモリ920は、表示データのユニットの識別値を保存するように構成されるメモリである。識別値は、新たに受け取った表示データのユニットがフレームバッファ926及びディスプレイに書き込まれるべきか否かを決定するために、識別値メモリ920から読み取られ得る。フレームバッファに書き込まれる表示データのユニットにおける識別値は、同様に識別値メモリ920に書き込まれ得る。識別値メモリ920は、1つ又はそれ以上の異なる保存技術を用いて実装され得る。さらに、識別値メモリは、プロセッサ905又はフレームバッファ925の構成要素として実装され得る。
【0059】
図10は、表示を更新する工程1000の実施形態の流れ図である。工程1000は、表示装置900によって実施され得る。ブロック1005において、表示データのユニットが得られる。以上に記載されるように、プロセッサ905は、表示データ930のユニットを受け取り得る。表示データ930のユニットは、図6Eの入力装置48などの入力装置からもたらされ得る。表示データのユニットは、フレーム全体、1つ若しくはそれ以上の共通ライン、又はディスプレイの他の部分におけるデータに対応し得る。ブロック1010において、表示データのユニットにおける第1の識別値が得られる。一実施形態において、識別値発生器910は、第1の識別値を生成するために、表示データ930のユニットにおける動作を行なう。一実施形態において、この動作は、ハッシュ関数又はCRC関数であり得る。ブロック1015において、表示データの第2のユニットにおける識別値が得られる。一実施形態において、表示データの第1及び第2のユニットは、同一の共通ラインなどのディスプレイの同一部分に対応する。表示データの第2のユニットは、以前の更新中に受け取った表示データを表し、表示データの第1のユニットは、現在の更新中に受け取った表示データを表す。一実施形態において、第2の識別値は、識別値メモリ920からの第2の識別値を取り戻すことによって得られる。ブロック1020において、第1及び第2の識別値が比較される。一実施形態において、この比較は、比較器915によって行なわれる。
【0060】
ブロック1025において、工程1000の流れは、第1及び第2の識別値の比較に応答して分岐する。一実施形態において、等値(equivalence)は、比較動作である。他の実施形態において、差、XOR、若しくは、他の論理又は数学的比較などの他の比較が使用され得る。第1及び第2の識別値が等価1025である場合(YES)、表示データの第1のユニットは、ブロック1030において記載されるように捨てられる。この廃棄は、プロセッサ905によって行なわれ得る。結果として、表示データの第1のユニットが対応するディスプレイの部分は、更新されないかもしれない。
【0061】
代わりに、第1及び第2の識別値が等価1025ではない場合(NO)、表示データの第1のユニットは、ブロック1035において示されるようにフレームバッファに書き込まれる。一実施形態において、プロセッサ905は、フレームバッファ925に表示データのユニットを書き込み得る。ブロック1040において、第1の識別値1040は、識別値メモリに書き込まれる。一実施形態において、プロセッサ905は、識別値920に第1の識別値を書き込み得る。このように、第1の識別値は、表示データの更新されたユニットがディスプレイに書き込まれるべきか否かを決定するために後続の更新中に使用され得る。第1の識別値は、識別値メモリ920において第2の識別値に上書きし得る。ブロック1045において、表示データの第1のユニットは、ディスプレイに書き込まれ得る。一実施形態において、表示のこの実際の更新は、図2、6B及び8に関して以上に記載されたように達成され得る。
【0062】
有利には、本システム及び方法は、表示データがディスプレイに書き込まれるべきか否かを決定するための、電力効率の良い方法を提供する。例えば、表示データのユニットの類似性を決定することが比較的小さな識別値を比較することによって達成され得る。さらに、フレームバッファと別個のメモリにこれらの値を保存することによって、フレームバッファに対する読み取り及び書き込みの回数が大幅に低減し得る。
【符号の説明】
【0063】
12a 干渉変調器
12b 干渉変調器
14 可動反射層
14a 可動反射層
14b 可動反射層
16 光学積層体
16a 光学積層体
16b 光学積層体
18 ポスト
19 ギャップ
20 透明基板
21 プロセッサ
22 アレイドライバ
24 行ドライバ回路
26 列ドライバ回路
27 ネットワークインターフェイス
28 入力装置
29 ドライバ制御装置
30 ディスプレイアレイ
32 テザー
34 変形可能層
40 表示装置
41 ハウジング
42 支持ポストプラグ
43 アンテナ
44 バス構造
45 スピーカー
46 マイク
47 送受信機
48 入力装置
50 電源
52 調整ハードウェア
60a ラインタイム
60b ラインタイム
60c ラインタイム
60d ラインタイム
60e ラインタイム
62 セグメント電圧
64 セグメント電圧
70 開放電圧
72 保持電圧
74 アドレス電圧
76 保持電圧
78 アドレス電圧
860 表示装置
861 第1のタイム
862 共通ライン
864 共通ライン
866 セグメントライン
870 第2のタイム
872 共通ライン
880 第3のタイム
881 共通ライン
882 共通ライン
900 更新装置
905 プロセッサ
910 識別値生成器
915 比較器
920 識別値メモリ
925 フレームバッファ
930 表示データのユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示データの第1のユニットに対応する第1の識別値を得る段階と、
表示データの第2のユニットに対応する第2の識別値を得る段階と、
前記第1及び第2の識別値を比較する段階と、
少なくとも部分的に前記比較に基づいてディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込む段階と、
を含む、表示の更新方法。
【請求項2】
前記第1及び第2の識別値が等しくない場合、前記表示データの第1のユニットが書き込まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1及び第2の識別値が、ハッシュ値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1及び第2の識別値が、巡回冗長検査コードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記表示データの第1及び第2のユニットがそれぞれ、ディスプレイアレイのそれぞれのラインに対するデータに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも部分的に前記比較に基づいて前記表示データの第1のユニットを選択的に捨てる段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1及び第2の識別値が等しい場合、前記表示データの第1のユニットが捨てられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の識別値を得る段階が、1つ又はそれ以上の識別値を保存するメモリから前記第2の識別値を受け取る段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の識別値を得る段階が、
前記表示データの第1のユニットを受け取る段階と、
少なくとも部分的に前記表示データの第2のユニットに基づいて前記第1の識別値を算出する段階と、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ディスプレイに前記表示データの第1のユニットを書き込む段階が、
フレームバッファに前記表示データの第1のユニットを書き込む段階と、
1つ又はそれ以上の識別値を保存するメモリに前記第1の識別値を書き込む段階と、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
表示データの第1のユニットに対応する第1の識別値を得、
表示データの第2のユニットに対応する第2の識別値を得、
前記第1及び第2の識別値を比較し、
少なくとも部分的に前記比較に基づいてディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込むように構成されたプロセッサを備える、表示の更新装置。
【請求項12】
表示データのそれぞれのユニットに対応する1つ又はそれ以上の識別値を保存するメモリであって、前記識別値が、前記表示データの対応するユニットより小さいデータを含むメモリと、
前記表示データの対応するユニットを保存するフレームバッファと、
を備える表示装置。
【請求項13】
少なくとも部分的に表示データの第1のユニットに基づいて第1の識別値を生成するように構成された識別値生成器をさらに備える、請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第1の識別値を前記メモリからの前記1つ又はそれ以上の識別値の1つと比較するように成された比較器をさらに備える、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記表示データの対応するユニットを送るように構成された入力装置をさらに備える、請求項12に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示データの対応するユニットを表示するように構成されたディスプレイアレイをさらに備える、請求項12に記載の表示装置。
【請求項17】
前記ディスプレイアレイが、複数の干渉変調器を備える、請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記ディスプレイアレイに前記表示データの対応するユニットを書き込むように構成されたアレイドライバをさらに備える、請求項16に記載の表示装置。
【請求項19】
表示データの第1のユニットに対応する第1の識別値を得る手段と、
表示データの第2のユニットに対応する第2の識別値を得る手段と、
前記第1及び第2の識別値を比較する手段と、
少なくとも部分的に前記比較に基づいてディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込む手段と、
を備える、表示の更新装置。
【請求項20】
前記第1の識別値を得る手段、第2の識別値を得る手段、比較する手段、及び、選択的に書き込む手段の1つ又はそれ以上がプロセッサを備える、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記比較する手段が比較器を備え、又は、前記選択的に書き込む手段が、前記ディスプレイに少なくとも前記表示データの第1のユニットを書き込むように構成されたアレイドライバを備える、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記第1及び第2の識別値が等しくない場合、前記表示データの第1のユニットが書き込まれる、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記第1及び第2の識別値が、ハッシュ値を含む、請求項19に記載の装置。
【請求項24】
前記第1及び第2の識別値が、巡回冗長検査コードを含む、請求項19に記載の装置。
【請求項25】
前記表示データの第1及び第2のユニットがそれぞれ、ディスプレイアレイのそれぞれのラインに対するデータに対応する、請求項19に記載の装置。
【請求項26】
少なくとも部分的に前記比較に基づいて前記表示データの第1のユニットを選択的に捨てる段階を含む、請求項19に記載の装置。
【請求項27】
前記第1及び第2の識別値が等しい場合、前記表示データの第1のユニットが捨てられる、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記選択的に捨てる手段がプロセッサを備える、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記第2の識別値を得る手段が、1つ又はそれ以上の識別値を保存するメモリから前記第2の識別値を受け取る手段をさらに備える、請求項19に記載の装置。
【請求項30】
前記第1の識別値を得る手段が、
前記表示データの第1のユニットを受け取る手段と、
少なくとも部分的に前記表示データの第2のユニットに基づいて前記第1の識別値を算出する手段と、
を備える、請求項19に記載の装置。
【請求項31】
表示データのそれぞれのユニットに対応する1つ又はそれ以上の識別値を保存する手段であって、前記識別値が、前記表示データの対応するユニット未満のデータを備える手段と、
前記表示データの対応するユニットをバッファリングする手段と、
をさらに備える、請求項19に記載の装置。
【請求項32】
前記ディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込む手段が、
前記バッファリングする手段に前記表示データの第1のユニットを書き込む手段と、
前記保存する手段に前記第1の識別値を書き込む手段と、
を備える、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記保存する手段がメモリを備え、前記バッファリングする手段が、前記表示データの対応するユニットに保存するように構成されるフレームバッファを備える、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記ディスプレイが、複数の干渉変調器を含む、請求項19に記載の表示装置。
【請求項35】
その上にコンピューター実行可能命令が保存されているコンピューター読取可能媒体を備えるコンピュータープログラムプロダクトであって、装置によって実行された場合、
表示データの第1のユニットに対応する第1の識別値を得る段階と、
表示データの第2のユニットに対応する第2の識別値を得る段階と、
前記第1及び第2の識別値を比較する段階と、
少なくとも部分的に前記比較に基づいてディスプレイに前記表示データの第1のユニットを選択的に書き込む段階と、
を含む方法を、前記装置が行なうことをもたらすコンピュータープログラムプロダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−516653(P2013−516653A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548019(P2012−548019)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/060594
【国際公開番号】WO2011/084533
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.WCDMA
【出願人】(508095337)クォルコム・メムズ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド (133)
【Fターム(参考)】