説明

袋詰装置

【課題】従来より容積の小さな袋を用いて自動包装し得るようにする。
【解決手段】袋11を横向き姿勢で挟持移送する保持手段13を備える袋移送コンベヤ12に並設した供給コンベヤ29に、被包装物14を収容するバケット31が配設される。供給コンベヤ29に並設した移動コンベヤ38に、バケット31の被包装物14を袋11に挿入する詰込手段39が配設される。詰込手段39に、被包装物14の下部を受け具43aで支持して押送する挿入部材43と、挿入部材43の後退に際して被包装物14の物品挿入方向後部を支持する物品支持部材49が配設される。物品支持部材49での物品支持解除に先立ち、被包装物14の物品挿入方向後部を袋下面側から支持する姿勢維持部材56が、シール手段の配設位置まで袋11の移送と共に移動するよう構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、被包装物を袋に側方から挿入する袋詰装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被包装物を袋口の側方から袋内部に挿入する袋詰装置において、被包装物が集合物品であったり、あるいは変形し易い物品であったりする場合では、袋開口手段で開口された袋口に向けて被包装物を下部から受け具で受け支えた状態で袋内方に挿入し、前記受け具を抜き取る際には袋詰めされた被包装物が逆戻りするのをストッパで防止するようにしている(例えば先行技術文献1,2参照。)。
【特許文献1】特開平9−58617号公報
【特許文献2】特開2003−40202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した従来技術を、例えば、煎餅等を刺身重ね状にした集合物品等からなる被包装物等の如く、挿入後の物品静止状態において姿勢を維持することが困難なものを袋詰めして袋口を封止するものに適用した場合では、受け具の抜き取り後においてストッパの支持を解除するのみの構成であるため、袋口部側の物品が傾斜姿勢から横倒し状となり、それにより物品が袋口側にせり出して、その後袋口をシールする際にシール手段に物品が噛み込んでしまう等の包装不良が発生する問題が指摘される。
【0004】
このため従来では、このような袋詰を自動袋詰装置で行なう場合は、容積の大きな袋を使用することで対応していた。しかし容積の大きな袋の使用は、包装コストを高騰させるばかりでなく、煎餅等の刺身重ね状の被包装物が包装後に姿勢が崩れて商品価値を低下させ、また、包装製品が販売されるまでの流通時において、各物品間の隙間による個々の物品の踊りで割れや欠けが発生してしまうといった事態も招いていた。
【0005】
また、昨今では、環境問題に対応したゴミの減量化や包装資材コストを低減する等の観点から、被包装物の大きさに対して収容容積が最小限となる袋を用いての包装が求められているが、従来の技術ではその要求に充分に応えているとは云い難い。
【0006】
すなわちこの発明は、従来の技術に係る袋詰装置に内在する前記課題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、従来より容積の小さな袋を用いて自動包装できる袋詰装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明に係る袋詰装置は、
袋移送コンベヤで所定間隔毎に保持されて横向き姿勢で移送される袋の袋口が臨む側方で並行に走行する供給コンベヤに袋の移送間隔毎に配設され、被包装物を夫々収容する物品収容部と、
前記物品収容部の移動方向に移動すると共に、該物品収容部に対応して袋移送方向に所定間隔毎に設けられ、前記物品収容部内の被包装物を押送して袋開口手段で開口した袋口から挿入する詰込手段と、
前記詰込手段に設けられ、被包装物の下部を受け具で支持して物品挿入方向に移動する挿入部材と、
前記詰込手段に内装され、前記挿入部材の後退に際し、被包装物の物品挿入方向後部を支持して袋移送方向へ移動しつつ、袋外へ退避する物品支持部材と、
前記物品支持部材による物品支持解除に先立ち、被包装物の物品挿入方向後部における袋下面側を持上げ支持し、その支持状態で袋口部をシールし得るよう前記袋移送コンベヤの走行速度と同速で袋移送方向に向けて移動する姿勢維持手段とからなり、
前記姿勢維持手段による支持後、前記袋開口手段による袋口の開口保持を解除するよう構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明に係る袋詰装置によれば、袋に挿入後の被包装物を姿勢維持手段で支持して、その支持状態で袋を移送して袋口部をシールし得るようにしたから、袋に挿入後の詰込姿勢が維持できないような不安定な被包装物であっても、包装不良を生ずることなく必要最小限の容積の袋を使用しての自動袋詰が良好に行なえる。従って、例えば、煎餅等の物品を刺身重ね状に集合して袋詰された被包装物が姿勢を崩すことなく包装された袋詰品を得ることができ、これによって、商品価値の低下や、煎餅の割れや欠け等を防止し、また包装コストの低減等に寄与できる。
【0009】
請求項2に係る袋詰装置によれば、索体に突出片を所定間隔毎に配設して姿勢維持手段を構成したから、構成を簡略化し得る。請求項3に係る袋詰装置によれば、挿入部材と一体的に前進移動した物品支持部材を、被包装物を支持する前進端位置に保持するようにしたので、物品支持部材の駆動系の構成を簡単にできる。
【0010】
請求項4に係る袋詰装置によれば、袋の袋口を一対のオープナーにより袋内方から開口保持して物品通路を画成するようにしたから、詰込手段による被包装物の円滑な挿入を達成し得る。請求項5に係る袋詰装置によれば、袋移送コンベヤ、供給コンベヤ、詰込手段および姿勢維持手段を連続移動するよう構成したので、包装能力を向上し得る。請求項6に係る袋詰装置によれば、詰込手段による被包装物の袋への挿入に際し、該被包装物の左右上方を案内手段で案内するようにしたから、煎餅等の刺身重ね状に集合した被包装物の挿入時に姿勢が崩れるのを防止し得る。請求項7に係る袋詰装置によれば、袋移送コンベヤで連続移送される袋の袋口部を補助開口手段で上下から吸引して開口できるので、袋の移送を休止させることなく袋開口手段による確実な開口を達成し得る。請求項8に係る袋詰装置によれば、煎餅等の刺身重ね状に集合した被包装物を袋口から袋底部に向けて挿入する際に、最後部の物品がせり上がって整列状態が崩れてしまうのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、本発明に係る袋詰装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、説明の便宜上、特にことわりのない限り、上流・下流とは、袋移送コンベヤによる袋移送方向との関係で指称する。
【実施例】
【0012】
図1に示す如く、実施例に係る袋詰装置10は、一端が開口する袋11が横向きに載置されて移送される袋移送コンベヤ12を備える。袋移送コンベヤ12には、袋11を挟持して移送する複数の保持手段13が走行方向に所定間隔毎に配設されている。各保持手段13には、袋11の一側面における袋幅の略中央位置に形成されて底シール部と直交して袋口まで延びる合掌状の背シール部を下向きとして載置され、該背シール部を保持手段13により挟持した状態で連続的に移送するよう構成される。そして、保持手段13で挟持された袋11は、その袋口および底部側が袋移送コンベヤ12の側方から外側に延出する状態で移送される。
【0013】
また袋詰装置10には、袋移送コンベヤ12で移送される袋11を上下から吸引して袋口を開口する補助開口手段15が配設されている。この補助開口手段15は、図2および図3に示す如く、前記袋移送コンベヤ12で移送される袋11の袋口部11bを下方から吸着し得るように設けられた下部吸着部材としての吸着ベルト16と、該吸着ベルト16の上方に設けられた上部吸着部材としての第1および第2吸着カップ17,28と、その水平移動手段および昇降手段とを備え、袋移送コンベヤ12で移送される袋11の上下面を吸着ベルト16と吸着カップ17,28とによって上下から吸着して袋移送方向に移動しつつ上下面を離間するよう作動して袋口を開口するよう構成される。
【0014】
前記吸着ベルト16は、複数の孔からなる吸引孔16aが走行方向に所定間隔毎に形成され、後述するオープナー32,32による袋開口位置より上流側から被包装物14が詰込手段39により袋内に挿入される物品挿入位置までの間に亘って、袋移送コンベヤ12の袋移送方向に沿って該コンベヤ12の速度と同一速度で連続的に循環走行するよう配設される。また吸着ベルト16における下面側には、図示しない吸引源に接続する吸引チャンバー18が接し、袋移送コンベヤ12で移送される袋11の袋口側を、吸引チャンバー18上面の透孔18aおよび前記吸引孔16aによって略水平なベルト上面に吸着保持した状態で移送するよう構成される。なお、吸引孔16aは、前記袋移送コンベヤ12に設けられる各保持手段13の配設位置に対応した袋移送間隔毎に配設されるよう設定され、保持手段13で背シール部が挟持されている袋11の下面を吸着保持するよう構成される。また吸着ベルト16の袋支持面の高さは、前記袋移送コンベヤ12の袋移送面と略同一レベルとなるよう設定されている。
【0015】
前記袋移送コンベヤ12による袋移送路より上方に位置する装置機枠19には、袋移送方向に沿ってガイドレール20が配設され、該レール20に移動体21が移動自在に配設されている。この移動体21は、図示しないモータ等の駆動手段により袋移送方向の前後に往復移動するよう構成され、少なくとも袋移送方向に向けて移動する速度は袋移送コンベヤ12の速度と同一速度に設定される。前記移動体21には第1ホルダ22が上下動可能に配設されると共に、該第1ホルダ22には、袋移送方向の前後に離間して複数(実施例では2つであるが、袋幅に応じて1つあるいは3つ以上であってもよい)の第1吸着カップ17が配設され、前記袋口側上面を吸着保持し得るよう構成される。また移動体21には、昇降手段としてのクランク機構23を介して第1ホルダ22が姿勢を維持したまま上下動し得るよう配設され、その下降端において前記第1吸着カップ17が袋11における袋口部11bの上面を吸着保持し、その上昇により袋口を開口し得るよう構成される。実施例では、移動体21の駆動手段とガイドレール20とから水平移動手段が構成される。
【0016】
なお、前記クランク機構23は、前記移動体21が袋移送方向の上流端から下流側に向けて移動している状態で第1吸着カップ17を昇降動するよう設定されている。また各第1吸着カップ17は第1ホルダ22に対して上下動可能に配設されると共に、常にはバネによって下方に向けて付勢されており、下面を吸着ベルト16で吸着保持されている袋口部11bに上側から当接した際には上方に退避し得るようにしてある。
【0017】
前記移動体21には、図3に示す如く、エアシリンダ26が一体的に配設されると共に、そのピストンロッドに第2ホルダ27が連結される。この第2ホルダ27には、前記第1吸着カップ17から袋底部側に離間する位置に第2吸着カップ28が配設され、前記袋11の底部側近傍の袋幅中央位置上面を吸着保持し得るよう構成される。また第2吸着カップ28は、前記第1吸着カップ17と同様に、袋上面に当接した際には上方に退避し得るよう構成されている。
【0018】
前記エアシリンダ26は、前記第1吸着カップ17の昇降動に同期して、第2吸着カップ28を下降して袋上面を吸着保持した後に上昇させて袋底部側を上方に持上げるよう構成される。すなわち、第1および第2吸着カップ17,28により袋11の上側のフィルムが持上げられることで、該袋11は袋口から底部側までの略全体に亘って開口状態とされるようにしてある(図3参照)。なお、前記第1および第2吸着カップ17,28による吸引力は、開口された袋口部内に後述するオープナー32,32が挿入された後の適宜時点で解除されるよう設定される。
【0019】
前記袋移送コンベヤ12における袋11の袋口が臨む一側方には、前記吸着ベルト16の走行路を挟んで、袋移送コンベヤ12の速度と同一速度で連続的に循環走行する供給コンベヤ29が並設される。供給コンベヤ29には、前記袋移送コンベヤ12における保持手段13の配設間隔(袋11の移送間隔)毎に離間して配置された基台30を介して物品収容部としてのバケット31が夫々配設され、各バケット31には、複数の物品14aを刺身重ね状に集積した物品列を袋移送方向に2列で集合した被包装物14が収容され、袋移送コンベヤ12で移送される袋11と対応して下流側に向けて連続移送されるようになっている。バケット31は、図4および図6に示す如く、底壁31aの幅方向左右両端において前後方向の略全長に亘って側壁31b,31bを備えると共に、底壁31aの後端には、刺身重ね状に集積された最後尾における物品14aの後方を斜状に支持し得る傾斜後壁31cが設けられ、当該バケット31に収容された各物品群の幅方向への移動を側壁31b,31bで規制すると共に、最後尾の物品14aを傾斜後壁31cで支持して、被包装物14の姿勢を変化させないよう構成される。なお、傾斜後壁31cには、後述する詰込手段39の挿入部材43および物品支持部材49が夫々通過し得る開設部31dが形成されている。また底壁31aには、各物品群が載置される位置に対応して、後述するフォーク43aが物品群の下側を通過可能な凹部31eが夫々形成されており、該凹部31eには、物品14aにおける下側の円弦部が嵌まり込んで各物品列が左右に位置ズレするのを防止するようになっている。
【0020】
バケット31の物品挿入方向前端部側には、図4に示す如く、袋移送コンベヤ12で移送される袋11の袋口を開口する袋開口手段としての一対のオープナー32,32が、夫々前記各基台30に取着されている。各オープナー32は、略半円筒状に形成されて、袋移送方向に離間してその内周側を対向するようにして回動可能に配設される。また、一対のオープナー32,32は、その先端を相互に近接した閉成状態において、その先端が袋移送コンベヤ12で移送される袋11の袋口端部に干渉しない位置に保持され、両オープナー32,32の先端を相互に離間するよう回動した際には、その先端部が袋口内に挿入されて袋口左右端部を内側方から円弧状に保持すると共に、両オープナー32,32の間に被包装物14が通過する物品通路33を画成するよう構成される(図5参照)。なお、各オープナー32の後端部には、後方に向かうにつれて他方のオープナー32から離間する拡開部32aが形成され、物品通路33内に後方から進入する被包装物14を確実に案内し得るようになっている。
【0021】
両オープナー32,32は、その下面においてリンク機構34を介して連結され、常には閉成状態に保持されるよう構成される。また前記基台30の走行路の下方に、袋移送方向に沿って開閉カム35が所定長さで配設され、前記リンク機構34に連結した開閉用フォロワ36が基台30の移動に伴い開閉カム35に沿って転動することで、オープナー32,32を開放するよう構成される。前記開閉カム35は、後述する詰込手段39での物品押送開始位置より上流側で開放したオープナー32,32の開放状態を、後述する姿勢維持部材56による物品支持開始位置まで維持するように配設位置が設定される。
【0022】
なお、前記オープナー32,32により画成される物品通路33の上方には、後述する詰込手段39により被包装物14が押送されて物品通路33を通過する際に、集積された個々の物品14aの上方への移動を規制する上部ガイド37が配設されている。
【0023】
前記供給コンベヤ29の物品挿入方向後側には、供給コンベヤ29の速度と同一速度で連続的に循環走行する移動コンベヤ38が並設され、この移動コンベヤ38には、前記バケット31に収容されている被包装物14を開口状態の袋11に挿入する詰込手段39が、バケット31の配設間隔毎に離間して配設されている。そして、前記袋移送コンベヤ12に配設された保持手段13、供給コンベヤ29に配設されたオープナー32,32とバケット31、および移動コンベヤ38に配設された詰込手段39は、少なくとも前記袋開口位置から姿勢維持部材56による物品支持開始位置までの領域に亘り、物品挿入方向の前後に略整列した状態(図1参照)で、袋移送方向に向けて連続移動するよう構成されている。
【0024】
前記詰込手段39は、図4および図5に示す如く、移動コンベヤ38の走行方向に離間して物品挿入方向に沿って延在する一対のガイドシャフト40,40に摺動自在に配設されたスライダ41に、その摺動方向に沿って延在する保持部材42が固定され、該保持部材42の物品挿入方向前端に、前記バケット31に収容されている各物品群の下面をすくい受ける一対のフォーク(受け具)43a,43aを備える挿入部材43が配設される。またスライダ41の下面に第1フォロワ44が回転自在に配設されると共に、該第1フォロワ44が詰込手段39の走行に伴い転動する案内レール45が、詰込手段39の走行路の下方に配設されている。この案内レール45は、これに沿って第1フォロワ44が転動することで、前記挿入部材43を、前記バケット31の後方に退避する退避位置と、袋11の内部に挿入される物品挿入位置との間を進退移動させるよう設定される。なお、前記オープナー32,32による袋開口位置より下流で挿入部材43が物品挿入位置まで前進し、姿勢維持部材56による物品支持開始位置に至るまでの間で挿入部材43が退避位置まで後退するように、案内レール45の配設位置が設定されている。
【0025】
前記挿入部材43には、図4に示す如く、各フォーク43aが延出する基部に、上方に向かうにつれて物品挿入方向後側に傾斜する傾斜面部43bが設けられ、フォーク43aですくい受けられている刺身重ね状に集積された物品14aを、傾斜面部43bで個々の物品14aの傾斜姿勢を維持した状態で袋内に向けて押送し得るよう構成される。また、両傾斜面部43b,43bの上端間に上部支持片43cが押送方向に向けて突出するよう配設され、被包装物14の挿入に際して上部支持片43cにより集積された最後尾の物品14a,14aの後部上方を支持し、押送される際に物品14a,14aが傾斜面部43b,43bに沿ってせり上がって集積姿勢が乱れることがないよう設定されている(図5参照)。
【0026】
前記保持部材42には、ブラケット46を介して各フォーク43aの上部でシャフト47が夫々物品挿入方向の前後に進退移動自在に配設されると共に、一対のシャフト47,47は連結具48で連結されて一体的に移動するよう構成される。また各シャフト47における物品挿入方向前端に物品支持部材49が夫々配設され、該支持部材49により前記物品群における物品14aを支持し得るよう構成される。物品支持部材49における前面には、上方に向かうにつれて物品挿入方向後側に傾斜する傾斜面部49aが形成され、その傾斜面部49aで刺身重ね状に集積された最後尾の物品14aを支持して各物品14aの傾斜姿勢を維持し得るようになっている。
【0027】
前記各シャフト47は、ブラケット46と連結具48との間に張設された圧縮バネ50によって、常には物品支持部材49の傾斜面部49aが前記挿入部材43の傾斜面部43bと略同一となる退避位置に保持されて、挿入部材43と一体的に前進移動し得るように構成される。また連結具48の上部には第2フォロワ51が回転自在に配設され、挿入部材43が物品挿入位置まで前進したときにこれと一体的に移動した連結具48の第2フォロワ51が係合可能な位置に、詰込手段39の走行に伴い第2フォロワ51が転動する保持カム52が、物品移送方向に沿って所定長さで延在するよう配設される。そして、前記案内レール45に沿って挿入部材43が物品挿入位置から退避位置に向けて後退する際には、保持カム52に沿って第2フォロワ51が転動することで、物品支持部材49を退避位置に後退させることなく物品群を支持可能な前進端位置に保持し得るよう構成される。これにより、挿入部材43が袋内から後退する際には刺身重ね状に集積された最後尾の物品14aが、詰込手段39に内装してある物品支持部材49で支持されて、被包装物14の詰込姿勢が乱れるのを防止し得るようになっている。なお、保持カム52から第2フォロワ51が離間すると、前記圧縮バネ50の弾力によって物品支持部材49は退避位置に向けて後退するよう構成される。また物品支持部材49が前進端位置から退避位置に戻る位置は、後述する姿勢維持部材56による物品支持開始後となるように、前記保持カム52の配設位置が設定してある。
【0028】
前記供給コンベヤ29における前記バケット31の走行路の上方には、前記詰込手段39によりバケット31から袋11へ被包装物14が挿入される物品挿入位置に対応して、供給コンベヤ29の移送方向に沿って該コンベヤ29の速度と同一速度で連続的に循環走行する無端ベルト(索体)53が配設される。この無端ベルト53には、バケット31の配設間隔に一致した間隔で走行方向に離間して複数の上部保持ガイド54が配設され、該上部保持ガイド54は、図6に示す如く、被包装物14の移送方向の中央部を保持する中央ガイド体54aと、該中央ガイド体54aの左右両側に位置して被包装物14の左右上方を保持する一対の側部ガイド体(案内手段)54b,54bとを備えている。そして、供給コンベヤ29で移送される被包装物14がバケット31から袋口に向けて詰込手段39で押送される際に、上部保持ガイド54が集積物品群の上面部に位置してその中央並びに左右上方を支持し、各物品14aが起立状態にならず刺身重ね姿勢が維持されるようになっている。
【0029】
前記補助開口手段15における吸着ベルト16の走行終端より下流側で、前記物品支持部材49が前進端位置から退避位置に向けて後退する位置より上流側から、後述するシール手段58によるシール位置を越える位置までに亘り、袋移送コンベヤ12の袋移送方向に沿って該コンベヤ12の速度と同一速度で連続的に循環走行する無端ベルト(索体)55が配設される。この無端ベルト55は、前進端位置に保持されている前記物品支持部材49,49の袋移送方向に向けた走行ラインに沿う下方位置を走行するよう位置決めされている。また無端ベルト55には、走行方向に並ぶ複数の突出片からなる姿勢維持部材56が走行方向に所定間隔毎に配設され、前記物品支持部材49,49による物品支持解除に先立ち、姿勢維持部材56により被包装物14における袋口側の端部(最後尾の物品14a,14a)を袋下面側から持上げ支持して、その詰込姿勢としての刺身重ね状態で傾斜している姿勢を維持し得るようになっている。なお、姿勢維持部材56による被包装物14の支持位置は、図8に示す如く、前記一対の物品支持部材49,49による左右支持位置の中間部位であって、物品支持部材49,49の後退経路外に設定され、物品支持部材49,49の袋内からの後退時に干渉しない位置関係となるように無端ベルト55の走行位置が設定される。実施例では、無端ベルト55と姿勢維持部材56とにより姿勢維持手段が構成される。
【0030】
前記姿勢維持部材56の走行路の上方には、図9に示す如く、前記袋11の袋口を上方から支持する袋ガイド57が、姿勢維持部材56による被包装物14の物品支持開始位置からシール手段58のシール位置を越える位置まで延在するよう配設されている。すなわち、被包装物14が詰込まれた袋11の袋口側は、上方から袋ガイド57で僅かに押え付けられた状態で下流側に向けて移送されるようになっている。
【0031】
前記姿勢維持手段における下流側には、被包装物14が詰込まれた袋11の袋口をシールするシール手段58が配設され、該シール手段58は前記保持手段13の配設間隔で袋移送方向に離間する2組のシール装置58A,58Bを備えて、2つの袋11,11のシールを同時に行ない得るよう構成される。すなわち、図9に示す如く、袋移送方向に延在する一対のガイドレール59,59が上下に離間して平行に配設されると共に、両ガイドレール59,59に沿ってシールフレーム60が水平移動自在に配設され、このシールフレーム60に、2組のシール装置58A,58Bが袋移送方向に沿って直列に配設され、両シール装置58A,58Bが対応する袋11,11と共に下流側に移動するよう構成されている。なお、両シール装置58A,58Bの構成は同一であるので、一方の第1シール装置58Aの構成につき説明し、他方の第2シール装置58Bの同一部材には同じ符号を付すこととする。
【0032】
前記第1シール装置58Aには、前記袋11の袋口から離間する退避位置と、袋内に挿入される挿入位置との間を前後動する一対の保持爪61,61(一方のみ図示)が袋移送方向に離間して配設される。また一対の保持爪61,61は、相互に近接・離間移動するよう構成され、相互に近接する状態で袋内に挿入された後、相互に離間移動することで、袋11の袋口を左右に拡げて略扁平状にし得るようになっている。更に第1シール装置58Aは、袋11の袋口部11bを挟む上下に対向する一対の加熱シールバー62,62を相互に近接・離間移動自在に備え、両シールバー62,62を近接して袋口部11bを挟持して袋移送方向に移動しつつ、該袋口部11bをシールするよう構成される。
【0033】
なお、両シール装置58A,58Bの間のシールフレーム60には、相互に近接・離間移動する一対の挟持板64,64が、袋口部11bを挟んで上下に対向配置されている。この挟持板64,64は、2つの袋11,11の袋口部11b,11bを一度に挟持し得る寸法に設定されると共に、前記加熱シールバー62,62によるシール位置と袋11に詰込まれた被包装物14の袋口側端部との間を挟持するよう位置決めされる。そして、両挟持板64,64により上下から挟持されてフラットになった袋口部11bを、一対の加熱シールバー62,62でシールするよう構成される。またシール手段58は、少なくとも袋移送方向の袋口を挟持して下流側に移動される際の速度が、袋移送速度と同一に設定される。
【0034】
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係る袋詰装置の作用につき説明する。
【0035】
袋移送コンベヤ12で連続移送される袋11におけるコンベヤ側方に延出する袋口部11bの下面は、前記吸着ベルト16における吸引孔16aを介してベルト上面に吸着保持される。また前記移動体21が下流側に移動しつつ、第1吸着カップ17および第2吸着カップ28が下降して、袋11の袋口側および袋底部側の上面を吸着保持すると共に、両吸着カップ17,28が上昇することで、袋11は袋口から底部に至る略全体が開口される(図3参照)。そして、袋11の上下面を吸着保持した補助開口手段15は、袋11の開口状態を維持したまま袋11と共に下流側に移動する。
【0036】
袋11を保持移送する保持手段13に対し、前記供給コンベヤ29に配設されたオープナー32,32とバケット31、および移動コンベヤ38に配設された詰込手段39は、物品挿入方向の前後に略整列した状態で下流側に移動している。前記オープナー32,32が袋開口位置に到来すると、前記開閉用フォロワ36が開閉カム35を転動することでオープナー32,32が開放位置に向けて開放し、該オープナー32,32の先端部が、前記補助開口手段15により開口されている袋口から内部に挿入されると共に、内側の左右側方を円弧状に開口保持する。このとき、一対のオープナー32,32の間に物品通路33が画成される。なお、前記補助開口手段15の上部吸着部材である吸着カップ17,28による吸引力は、オープナー32,32が袋口内方に挿入された際に解除され、次の袋11の補助開口のために前記移動体21が上流側に移動する。また、補助開口手段15の下部吸着部材である吸着ベルト16による袋下面の吸着は継続され、袋11の移送は確実に行なわれる。
【0037】
前記移動コンベヤ38の走行に伴い詰込手段39の第1フォロワ44が案内レール45に沿って転動することで、詰込手段39の挿入部材43が退避位置から物品挿入位置に向けて前進移動する。そして、対応するバケット31に収容されている刺身重ね状の被包装物14における各物品群が、挿入部材43における前記一対のフォーク43a,43aにより下方からすくい受けられると共に、前記傾斜面部43b,43bにより最後尾の物品14a,14aが下側から斜めに支持された状態で、バケット31からオープナー32,32で開口保持されている袋口に向けて押し出される。このとき、挿入部材43の前記上部支持片43cにより最後尾の物品14a,14aの後部上方も支持される。また図6に示す如く、バケット31の上部を同速で袋移送方向に向けて移動する上部保持ガイド54により被包装物14の上面中央および左右上方がガイドされ、バケット31から袋口に向けて押送される際の被包装物14の姿勢が崩れるのは防止される。
【0038】
前記挿入部材43で支持されてバケット31から押し出される被包装物14は、前記一対のオープナー32,32で画成される物品通路33を通過し、前記袋11の内部に挿入される。このように被包装物14はオープナー32,32で画成される物品通路33を通過して袋11に挿入されるから、被包装物14が袋11の袋口端に接触して円滑な挿入が阻害されることはない。また、物品通路33を通過する際の被包装物14は、両オープナー32,32の上部に配設されている上部ガイド37により個々の物品14aの上方への移動が規制されるから、被包装物14の姿勢が崩れて物品14aが上方に突出する状態となるのは防止され、袋11への円滑な挿入が達成される。
【0039】
前記挿入部材43が物品挿入位置に到来して集積物品群の先頭が袋底部に至り、被包装物14が袋11内に収容されると、詰込手段39の袋移送方向への移動に伴い、前記第1フォロワ44と案内レール45との作用により挿入部材43は袋内から後退して退避位置に戻る。このとき、前記連結具48に配設されている第2フォロワ51が保持カム52を転動することで、前記物品支持部材49,49は袋内に臨む前進端位置に保持される。すなわち、挿入部材43の袋内からの後退時には、刺身重ね状に集積された最後尾の物品14aが各物品支持部材49の傾斜面部49aで支持されるから、その刺身重ね姿勢(詰込姿勢)が乱れるのは防止される。
【0040】
前記袋11に収容された被包装物14が一対の物品支持部材49,49で支持され、前記吸着ベルト16による袋11の吸着移送が解除された後、図8に示す如く、前記無端ベルト55に突設された姿勢維持部材56が、両物品支持部材49,49で支持されている間の被包装物14における袋口側の端部を袋下面側から持上げ支持して、刺身重ね状態で傾斜している姿勢を維持する。そして、前記詰込手段39の袋移送方向下流側への移動に伴い第2フォロワ51が保持カム52から離間することで、一対の物品支持部材49,49は、袋移送方向へ移動しつつ前記圧縮バネ50,50の弾力によって前進端位置から退避位置に向けて後退して被包装物14の支持を解除する。しかし、前記被包装物14は、物品支持部材49,49による物品支持解除に先立って姿勢維持部材56により刺身重ね状の傾斜姿勢で支持されているから、被包装物14は引続き袋詰姿勢が維持された状態で下流側に移送される(図7参照)。なお、物品支持部材49,49が袋外へ退避した後に、前記開閉用フォロワ36が開閉カム35から離間し、一対のオープナー32,32が閉成することで袋口から抜き取られる。このとき、袋11における袋口部側の袋胴部11aが袋ガイド57で僅かに上方から押え付けられることで、袋口が上方に大きく膨れるのは防止される。また保持手段13、オープナー32,32とバケット31、詰込手段39および姿勢維持部材56は、袋移送方向下流側に向けて連続移動するから、袋11の移送を停止することなく各処理を行なうことができ、製造能力が向上する。
【0041】
前記袋移送コンベヤ12で移送される袋詰品がシール位置に到来すると、袋11と共に袋移送方向下流側に移動する対応するシール装置58A,58Bの前記保持爪61,61が、相互に近接した状態で退避位置から挿入位置に前進することで袋口内に挿入され、次いで両保持爪61,61を相互に離間することで、袋口は左右に引張られて略扁平状となる。次に、前記挟持板64,64が近接移動して袋口部11bを挟持することでフラットにすると共に、前記保持爪61,61が退避位置まで後退した後、前記一対の加熱シールバー62,62が相互に近接することで、袋口部11bが確実にシールしわが発生することなくシールされる。
【0042】
前記シール手段58によるシールに際し、袋11に収容されている被包装物14は、図9に示す如く、前記姿勢維持部材56によって支持されて袋詰姿勢が維持されているから、刺身重ね状態の物品14aの姿勢が乱れて袋口側に倒れることはなく、加熱シールバー62,62が物品14aを噛み込んで包装不良が発生するのは防止できる。すなわち、被包装物14の刺身重ね状の姿勢が崩れることなく袋口部11bを封止できるので、収容容積の小さな袋11での袋詰包装が可能となり、タイトな包装となることで、物品14aが袋内部で踊ることなく、密接した収容状態にできるので、物品14aの割れや欠けを防止できると共に包材コストを低減し得る。なお、被包装物14の袋挿入時には、挿入部材43のフォーク43a,43a、上部支持片43c、バケット31の両側壁31b,31b、上部保持ガイド54、オープナー32,32、上部ガイド37等によって、バケット31から押送されて袋11に挿入される被包装物14の前方を除く周囲全てが支持状態でガイドされるので、収容容積の小さな袋11であっても、袋挿入時における抵抗で刺身重ね状の集積物品の姿勢が乱れることはない。また袋11は、前記袋ガイド57で袋胴部11aにおける袋口部側が上から支持された状態でシール手段58まで移送されるので、前記保持爪61,61および挟持板64,64で袋口部11bを扁平化する時に皺が発生し難く、皺のない良好なシールを施し得る。更に、姿勢維持部材56と袋ガイド57とで被包装物14における袋口側の物品14a,14aを上下から支持しているから、移送中における姿勢維持が一層確実となる。
【0043】
前記加熱シールバー62,62および挟持板64,64が相互に離間すると、前記シールフレーム60は上流側に移動して次のシールを待機する。
【0044】
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では、袋移送コンベヤ12,供給コンベヤ29および移動コンベヤ38を連続走行するようにしたが、袋移送コンベヤ12で袋11を間欠移送するのに対応して、各コンベヤ12,29,38を間欠走行するようにしてもよい。
2.実施例によれば2列の刺身重ね状態の物品群を各列に対応して詰込手段39の挿入部材43に配設した各フォーク43aですくい受けると共に物品支持部材49によって支持するようにしたが、例えば被包装物14が1列あるいは3列以上の刺身重ね状態の物品群である場合等には、詰込手段39を対応する数のフォーク43aおよび物品支持部材49を備えた構成とする等、各種構成を採用できる。
3.挿入部材43は、実施例ではフォーク43aと傾斜面部43bとを備えているが、物品支持部材49で被包装物14を押送するよう構成すれば、傾斜面部43bを省略することができる。
4.詰込手段39および物品支持部材49は、実施例ではカムとフォロワとの組合わせかなる手段により前後動させるよう構成したが、エアシリンダ等、夫々独立した駆動手段により前後動させる構成を採し得る。
5.実施例では、姿勢維持部材56により一対の物品支持部材49,49での左右支持位置の中間で被包装物14を袋下面側から支持するよう構成したが、前記2.で述べた被包装物14の性状に応じて、物品支持部材49の後退経路外の部位を複数箇所で支持するようにしてもよい。あるいは、物品支持部材49の形状を変更して、該支持部材49の後退経路内でも姿勢維持部材56が干渉することがなければ、前述した配置とする必要はない。
6.袋口部11bのシール手段58は、実施例の構成に限らず、回転式の加熱ロールで袋口部11bを挟持してシールする等、各種方式を採用でき、またシール装置は2組に限定されない。
7.袋口を開口状態に保持するオープナー32,32は、実施例では半円筒状に形成されたものを袋内方に向けて回動させることで、袋口左右両端を円弧状に開口保持するようにしたが、袋11の内方で袋口を開くよう作動する各種形状および構成の開口手段を採用できる。
8.補助開口手段15の第1および第2吸着カップ17,28を、実施例では個々に昇降動するようにしたが、第2吸着カップ28を第1吸着カップ17と一体的に昇降動するように配設してもよい。また補助開口手段15の上部吸着部材は、袋口近傍を吸着して袋11を開口できれば、第2吸着カップ28を省略し得る。更に、下部吸着部材を上部吸着部材と同様の構成にしたり、あるいは上部吸着部材を下部吸着部材と同様の構成にする等、その他袋11を吸着して開口できる各種の方式を採用し得る。
9.バケット31から袋口に向けて押送される被包装物14の左右上方を案内する側部ガイド体54b,54bや、挿入部材43により押送される被包装物14の後部上方を支持する上部支持片43cは、必要に応じて採用されるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施例に係る袋詰装置の全体構成を示す概略平面図である。
【図2】実施例に係る補助開口手段を示す概略正面図である。
【図3】実施例に係る補助開口手段を示す概略側面図である。
【図4】実施例に係る袋詰装置の縦断側面図である。
【図5】実施例に係る詰込手段により袋に被包装物を挿入した状態を示す要部概略平面図である。
【図6】実施例に係る上部保持ガイドを示す概略正面図である。
【図7】実施例に係る姿勢維持部材により袋口部を支持する状態で示す要部概略側面図である。
【図8】実施例に係る物品支持部材と姿勢維持部材との袋支持位置の関係を示す要部概略平面図である。
【図9】実施例に係るシール手段を示す概略側面図である。
【符号の説明】
【0046】
11 袋,11b 袋口部,12 袋移送コンベヤ,14 被包装物
15 補助開口手段,29 供給コンベヤ,31 バケット(物品収容部)
32 オープナー(袋開口手段),33 物品通路,39 詰込手段,43 挿入部材
43a フォーク(底部受け具),43 上部支持片,49 物品支持部材
54b 側部ガイド体(案内手段),55 無端ベルト(姿勢維持手段,索体)
56 姿勢維持部材(姿勢維持手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋移送コンベヤ(12)で所定間隔毎に保持されて横向き姿勢で移送される袋(11)の袋口が臨む側方で並行に走行する供給コンベヤ(29)に袋(11)の移送間隔毎に配設され、被包装物(14)を夫々収容する物品収容部(31)と、
前記物品収容部(31)の移動方向に移動すると共に、該物品収容部(31)に対応して袋移送方向に所定間隔毎に設けられ、前記物品収容部(31)内の被包装物(14)を押送して袋開口手段(32)で開口した袋口から挿入する詰込手段(39)と、
前記詰込手段(39)に設けられ、被包装物(14)の下部を受け具(43a)で支持して物品挿入方向に移動する挿入部材(43)と、
前記詰込手段(39)に内装され、前記挿入部材(43)の後退に際し、被包装物(14)の物品挿入方向後部を支持して袋移送方向へ移動しつつ、袋外へ退避する物品支持部材(49)と、
前記物品支持部材(49)による物品支持解除に先立ち、被包装物(14)の物品挿入方向後部における袋下面側を持上げ支持し、その支持状態で袋口部(11b)をシールし得るよう前記袋移送コンベヤ(12)の走行速度と同速で袋移送方向に向けて移動する姿勢維持手段(55,56)とからなり、
前記姿勢維持手段(55,56)による支持後、前記袋開口手段(32)による袋口の開口保持を解除するよう構成した
ことを特徴とする袋詰装置。
【請求項2】
前記姿勢維持手段は、索体(55)に所定間隔毎に配設された突出片(56)から構成され、前記索体(55)が袋移送速度と同調して袋移送方向に走行する請求項1記載の袋詰装置。
【請求項3】
前記物品支持部材(49)は、前記挿入部材(43)と一体的に前進移動し、該挿入部材(43)が後退する際には被包装物(14)を支持する前進端位置で保持されるよう構成される請求項1または2記載の袋詰装置。
【請求項4】
前記袋開口手段は、各物品収容部(31)における袋内ヘの物品挿入方向前端部側に回動可能に配設されて、袋口内方から袋口左右端部を円弧状に開口保持すると共に物品通路(33)を画成する一対のオープナー(32,32)を備える請求項1〜3の何れかに記載の袋詰装置。
【請求項5】
前記袋移送コンベヤ(12)と、供給コンベヤ(29)と、詰込手段(39)と姿勢維持手段(55,56)との夫々は、袋移送方向に向けて連続移動する請求項1〜4の何れかに記載の袋詰装置。
【請求項6】
前記物品収容部(31)の上方に、該収容部(31)から袋口に向けて押送される被包装物(14)の左右上方を案内し得る案内手段(54b,54b)を備え、該案内手段(54b,54b)は物品収容部(31)の移動方向に向けて同調移動するよう構成される請求項1〜5の何れかに記載の袋詰装置。
【請求項7】
前記袋移送コンベヤ(12)で移送される袋(11)を上下から吸引して袋口を開口する補助開口手段(15)を備え、該補助開口手段(15)は、袋(11)の上下面を吸引して袋移送方向に移動しつつ袋(11)の上下面を離間させるように作動するよう構成される請求項1〜6の何れかに記載の袋詰装置。
【請求項8】
前記挿入部材(43)には、被包装物(14)の後部上方を支持する上部支持片(43c)が配設されている請求項1〜7の何れかに記載の袋詰装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−213395(P2006−213395A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−31065(P2005−31065)
【出願日】平成17年2月7日(2005.2.7)
【出願人】(000136387)株式会社フジキカイ (129)
【Fターム(参考)】