説明

複合型火災警報器、並びにこれに備えられる火災警報器本体及びガス検出ユニット

【課題】火災警報器本体に設けられた電池の容量から火災警報器本体の交換時期を正確に把握する。
【解決手段】複合型火災警報器1は、火災を検出する火災警報器本体2と、一酸化炭素を検出する一酸化炭素検出ユニット3と、火災や一酸化炭素の発生を無線中継器に送信する無線ユニット4とを有している。一酸化炭素検出ユニット3及び無線ユニット4は、火災警報器本体2に着脱自在に設けられている。火災警報器本体2は電池11を電源として動作し、電池11は交換不可の仕様である。一酸化炭素検出ユニット3は火災警報器本体2の電池11とは独立した電池14を有し、電池14は交換不可の仕様である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災及びガスを検出し報知する複合型火災警報器、並びにこれに備えられる火災警報器本体及びガス検出ユニットに関し、特に電池を電源とした複合型火災警報器、並びにこれに備えられる火災警報器本体及びガス検出ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガスを検知するガスセンサ部(ガス検出ユニット)と、火災を検知する火災感知部(火災警報器本体)とを有するガス・火災一体型警報器(複合型火災警報器)について記載されている。この警報器における火災感知部は、当該火災感知部に設けられ、外部電源(商用交流電源)に接続された電源回路から電力供給される。ガスセンサ部は、火災感知部に装着されることで、火災感知部に設けられた電源回路から電力供給される。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載された警報器は、コンセントから警報器へのケーブルの引き回しなどが煩雑であり、設置場所の制約が大きかった。また、停電時においては使用できなくなってしまうという問題があった。
【0004】
そこで、火災感知部に電池を設けて、この電池を駆動源として火災感知部及び火災感知部に装着されたガスセンサ部を動作させる構成の警報器が考えられる。
【0005】
【特許文献1】特開平11−339149号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、火災感知部に設けられた電池を電源として、火災感知部及びガスセンサ部を動作させると、火災感知部及びガスセンサ部の両方から電池容量が消費される。つまり、電池の電池容量の消費が多いため電池切れが早くなると共に、ガスの感知・警報の頻度や、ガスセンサ部の取換え時期及び取換えの際の非取り付け期間の長さなどにより電池容量の消費量が大幅に変化し得る。
【0007】
一方、電池を火災感知部の電源とする場合、電池を交換できないものについて、電池切れに対応して火災感知部の交換期間の仕様が設定されるものがある。一般に、火災感知部の方がガスセンサ部より使用している部品の寿命は長い。電池切れが早いと、火災感知部部品の長寿命性を十分に生かすことができない。また、電池容量の消費量の大幅な変化は、火災感知部の交換時期を正確に把握することを困難にしている。
【0008】
そこで、本発明の目的は、火災警報器本体を、電源の電池を含め、火災警報器本体に使用している部品の寿命に対応して長く使用でき、また、火災警報器本体に設けられた電池の電池容量から火災警報器本体の交換時期を比較的正確に把握することが可能な複合型火災警報器を提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0009】
本発明の複合型火災警報器は、第1電池を電源として有する交換不可仕様の火災警報器本体と、前記火災警報器本体に着脱自在に設けられ、前記火災警報器本体とは独立した第2電池を電源として有する電池交換不可仕様のガス検出ユニットと、を備えている。交換不可仕様とは、火災警報器本体及びガス検出ユニットにおいて、これらに設けられた電池をユーザが任意に交換して再使用してはいけないという仕様である。例えば、ケース内に電池が収容され、このケースを裏蓋で覆い、ネジで裏蓋をケースに固定してシールが貼られている状態でユーザへ出荷された火災警報器本体において、ユーザが、シールを剥がした後、ネジを外してケース内の電池を交換してしまうと、この火災警報器本体は保証外となってしまうことがある。従って、このようなシールの貼り付けは、火災警報器本体を電池交換の不可仕様とみなすことができる。すなわち、シールは裏蓋を固定するネジの一部を覆うこと、またはシールの一部を裏蓋とケースの両方に跨って貼ることなどによって、シールの剥がれ具合で電池が出荷状態のままかどうかを明確にできる。また、このようなシールの貼り付けにより電池の交換がしにくく、視覚的にも電池交換が不可であることを注意している。あるいは、上記とは別に、または上記と併用して、シールに電池交換が不可である旨を明記してもよい。また、交換不可仕様の火災警報器本体としては、電池が基板やケースなどに樹脂でモールドされていたり、電池が基板やケースなどにハンダ付けされて固定されていたりするような、機構的にユーザが電池を交換不可能な構成の火災警報器本体も含まれる。さらに、ネジなどを設けておらず、ケースをケース全体の裏蓋で覆うだけの構成や、特殊ネジや専用ネジで裏蓋がケースに固定されている構成の火災警報器本体も電池交換の不可仕様とみなす。
【0010】
本発明の複合型火災警報器によると、火災警報器本体及びガス検出ユニットの電源をそれぞれ独立した電池としていることで、それぞれに設けられた電池の電池容量を任意に設定することができる。したがって、火災警報器本体の交換期限を、電源の電池を含め、火災警報器本体に使用している部品の寿命に対応して長く設定できる。また、ガス検出ユニットの動作状態や交換時期によらず、火災警報器本体に設けられた電池の電池容量から火災警報器本体の交換時期を比較的正確に把握することができる。さらに、電池を電源としていることで、煩雑なケーブルの引き回しなどが不要となり、設置が簡単であるとともに、停電時においても使用することができる。
【0011】
また、前記第1電池及び前記第2電池が、前記火災警報器本体及び前記ガス検出ユニットの交換期限にそれぞれ対応した容量を有することが好ましい。これによると、火災警報器本体及びガス検出ユニットにおいて、各交換時期が使用する部品の寿命により異なる場合であっても、火災警報器本体及びガス検出ユニットを交換するときに、それぞれ電池の電池容量が無駄に残ることを防止することができる。
【0012】
さらに、前記火災警報器本体は、当該火災警報器本体による火災検出及び前記第1電池の電池切れを外部に報知可能な警報手段を備えており、前記ガス検出ユニットが前記火災警報器本体に装着されると、前記警報手段は、前記ガス検出ユニットによるガス検出及び前記ガス検出ユニットの交換時期をさらに報知可能であることが好ましい。これによると、火災警報器本体に設けられた警報手段で、ガス検出ユニットによるガス検出及びガス検出ユニットの交換時期を報知することができる。特に後者は、火災警報器本体に比べて交換期間の短いガス検出ユニットに対して、電池切れではなくガス検出ユニットそのものの交換時期であることを明確に報知し得る。
【0013】
加えて、前記第2電池の電圧値を検出する検出手段を備えており、前記ガス検出ユニットが前記火災警報器本体に装着され、前記検出手段によって検出された前記第2電池の電圧値が閾値以下である場合に、前記警報手段が、前記ガス検出ユニットの交換時期であることを報知することが好ましい。これによると、第2電池の電圧値が閾値以下であることを検出するだけで、ガス検出ユニットの交換時期を検出することができる。つまり、ガス検出ユニットの使用期限をカウントするなどの、交換時期を把握するための構成を、より容易にできる。したがって、火災警報器本体及びガス検出ユニットの動作にかかる負担を軽減することができる。
【0014】
また、別の観点では、本発明の複合型火災警報器は、外部に警報を報知する警報手段と、電源としての第1電池とを有し、前記第1電池の電池容量がなくなる時期が交換時期となる火災警報器本体と、前記火災警報器本体に着脱自在に設けられ、前記警報手段を前記火災警報器本体と共用するとともに、前記火災警報器本体とは独立した第2電池を電源として有し、前記第1電池の電池容量がなくなる時期よりも早く交換時期を迎えるガス検出ユニットと、を備えている。
【0015】
本発明の複合型火災警報器によると、火災警報器本体及びガス検出ユニットの電源をそれぞれ独立した電池としていることで、それぞれに設けられた電池の電池容量を任意に設定することができる。したがって、火災警報器本体の交換期間を、電源の電池を含め、火災警報器本体に使用している部品の寿命に対応して長く設定できる。また、ガス検出ユニットの動作状態や交換時期によらず、火災警報器本体に設けられた電池の電池容量から火災警報器本体の交換時期を比較的正確に把握することができる。
【0016】
また、前記火災警報器本体に着脱自在に設けられ、前記火災警報器本体及び前記ガス検出ユニットに設けられた電池とは独立した第3電池を電源とした無線ユニットをさらに備えていることが好ましい。これによると、無線ユニットは火災警報器本体及びガス検出ユニットとは独立した電池を有しているため、火災警報器本体及びガス検出ユニットに設けられた電池を消費することがなく、火災警報器本体及びガス検出ユニットの交換時期に影響を及ぼすことを防止することができる。
【0017】
さらに、前記無線ユニットは、前記第3電池を交換可能な仕様であることが好ましい。無線ユニットの各部品は一般的に長寿命で使用許可期間も長く、高価である。したがって、無線ユニットが電池交換可能な仕様であることで、ユーザに任意に電池交換可能であり、無線ユニットの使用期限を長くすることができる。
【0018】
本発明の火災警報器本体は、上述したいずれかの複合型火災警報器に備えることができる。
【0019】
本発明のガス検出ユニットは、上述したいずれかの複合型火災警報器に備えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る火災及び一酸化炭素を検出する複合型火災警報器を裏側から見たときの概略斜視図である。
【0021】
図1に示すように、複合型火災警報器1は、火災を検出する火災警報器本体2と、ガス検出ユニット3、例えば一酸化炭素(CO)を検出する一酸化炭素検出ユニット3(以下、一例として一酸化炭素検出ユニット3を用いて説明する)と、火災や一酸化炭素の発生を後述する無線中継器機能を含む表示パネル5(以下、単に表示パネルという)に送信する無線ユニット4とを有している。
【0022】
まず、火災警報器本体2について、図2〜図5を参照しつつ説明する。図2は、火災警報器本体から一酸化炭素検出ユニット及び無線ユニットを取り外して裏側から見たときの概略斜視図である。図3は、火災警報器本体の概略構成を説明する図であり、(a)は火災警報器本体の平面図であり、(b)はA−A線に沿った火災警報器本体の側断面図である。図4は、火災警報器本体の裏蓋を外したときの概略斜視図である。図5は、複合型火災警報器及び表示パネルの電気的構成を示すブロック図である。
【0023】
図3に示すように、火災警報器本体2は、筐体7A、7B、7Cからなり、最下部の筐体7Cは有天筒状のケース7a及びケース7aの開口を覆う裏蓋7bを有している。ケース7aの開口を裏蓋7bで覆って、2つのネジ8でケース7aに裏蓋7bを固定することで、筐体7C内に電池11を収容している。裏蓋7bの表面には、火災警報器本体2の仕様が記載されたシール9が、図2の下方の1つのネジ8を隠すように貼られている。
【0024】
また、筐体7Cには、一酸化炭素検出ユニット3と嵌合可能な凹部7c、及び、無線ユニット4と嵌合可能な凹部7dが形成されている。凹部7cの側壁は裏蓋7bで形成されており、凹部7cの上壁はケース7aで形成されている。また、凹部7dの側壁及び底壁は裏蓋7bで形成されている。
【0025】
凹部7cに一酸化炭素検出ユニット3を嵌合すると、火災警報器本体2に設けられたコネクタ31と、一酸化炭素検出ユニット3に設けられた後述するコネクタとが接続されて、火災警報器本体2と一酸化炭素検出ユニット3とは電気的に接続される構成となっている。また、凹部7dに無線ユニット4を嵌合すると、火災警報器本体2に設けられたコネクタ33と、無線ユニット4に設けられた図示しないコネクタとが接続されて、火災警報器本体2と無線ユニット4とは電気的に接続される構成となっている。
【0026】
また、凹部7cには、筐体7Cの側外面及び上表面(図2の紙面奥方向)まで貫通したスリット7eが形成されている。スリット7eは、筐体7Aと筐体7Cで形成される隙間から露出し、この隙間を経て気体を導入させるために形成されており、このスリット7eから一酸化炭素が導入すると、凹部7cに嵌合された一酸化炭素検出ユニット3によって一酸化炭素を検出可能となっている。
【0027】
図4に示すように、ケース7aから裏蓋7bを外すと、ケース7aの内側には回路基板12が固定されている。回路基板12の裏面一端には、一酸化炭素検出ユニット3のコネクタと接続されるコネクタ31が回路基板12と電気的に接続された状態で固定されている。また、回路基板12の他端には、無線ユニット4のコネクタと接続されるコネクタ33が回路基板12と電気的に接続された状態で固定されている。回路基板12上のコネクタ31とコネクタ33との間には、火災警報器本体2の電源となる2つの電池11(第1電池)が固定されている。2つの電池11の両極はコネクタ13を介して回路基板12に電気的に接続されている。この構成において、ケース7aの開口を裏蓋7bで覆うと、コネクタ31、33のみ外部に露出し、2つの電池11及び回路基板12は隠れた状態となる。ケース7aの天面に設けられた2つのネジボス41は、裏蓋7b固定用の各ネジ8に対応するものである。
【0028】
本実施形態における火災警報器本体2は、電池11を交換不可仕様としている。交換不可仕様とは、火災警報器本体2に設けられた電池11をユーザが任意に交換して再使用してはいけないという仕様である。例えば、本実施形態において、ケース7a内に電池11が収容され、このケース7aを裏蓋7bで覆い、ネジ8で裏蓋7bをケース7aに固定してシール9が貼られている状態でユーザへ出荷されているので、ユーザが、シール9を剥がした後、ネジ8を外してケース7a内の電池11を交換してしまうと、この火災警報器本体2は保証外となってしまうことになる。このように、シール9は裏蓋7bを固定するネジ8の一部を覆うこと、またはシール9の一部を裏蓋7bとケース7aの両方に跨って貼ることなどによって、シール9の剥がれ具合で電池11が出荷状態のままかどうかを明確にできる。また、このようなシール9の貼り付けにより電池11の交換がしにくく、視覚的にも電池交換が不可であることを注意している。あるいは、上記とは別に、または上記と併用して、シール9に電池交換が不可である旨を明記してもよい。また、交換不可仕様の火災警報器本体2としては、電池11が回路基板12やケース7aなどに樹脂でモールドされていたり、電池11が回路基板12やケース7aなどにハンダ付けされて固定されていたりするような、機構的にユーザが電池11を交換不可能な構成の火災警報器本体も含まれる。さらに、ネジ8などを設けておらず、ケース7aをケース全体の裏蓋7bで覆うだけの構成や、特殊ネジや専用ネジで裏蓋7bがケース7aに固定されている構成の火災警報器本体も電池交換の不可仕様とみなす。
【0029】
火災警報器の高い信頼性、安全性をもって使用可能な期限は、現在市販の火災警報器の場合では部品の寿命より例えば15年ぐらいであることが確認されている。火災警報器の交換期限は、通常仕様として、前記部品の寿命から見た使用可能な期限からある程度余裕を見て、上記の例では例えば10年と設定されることが多い。本実施形態において、火災警報器本体2に設けられた電池11は待機中(煙の監視中)の消費電力や統計的な感知・警報頻度などの想定に基づき、短くは最低限、仕様として定めた火災警報器の交換期限(例えば10年)以上で、長くは余裕をみて、部品の寿命に基づき想定される期限(例えば15年)までの3、4年の範囲で正常に動作するような容量を選んでいる。
【0030】
後述するが本実施形態において、一酸化炭素検出ユニット3及び/または無線ユニット4が火災警報器本体2に着脱自在に設けられるが、おのおの独立した電池14、18を備えており、火災警報器本体2は、それらより報知指示信号を受けてブザー音や音声で報知を行うものである。従って、火災警報本体2に設けられる電池11の容量試算において、これら一酸化炭素検出ユニット3及び/または無線ユニット4に関連する警報の条件も当然含まれることとなる。しかし、これら一酸化炭素検出ユニット3及び/または無線ユニット4の着脱による火災警報器本体2における電池容量の消費量の影響は少ない。
【0031】
従って、本実施形態における複合型火災警報器1に設けられた火災警報器本体2は、従前に通常用いられている通常の電池において10年間の交換期間に対応した容量を十分に確保できるとともに、電池切れにより交換期間を大きく短くすることもない。また、電池容量の消費量の大幅な変化がなく、火災警報器本体2の交換時期を容易かつ比較的正確に把握できる。
【0032】
また、火災警報器本体2は、図5に示すように、煙を検出する光電式の煙検出部6と、種々の警報を外部に報知するスピーカ10と、種々の制御を行うマイクロコンピュータを含んだ制御回路20とをさらに有している。これらは、図3に概略的に示されるように筐体7A、7Bにより構成される空間に配置、固定される。
【0033】
煙検出部6は、煙の発生量に応じて出力値を変化させる。スピーカ10は、煙検出部6による火災検出及び電池11の電池切れをブザー音や音声で報知する。また、火災警報器本体2に一酸化炭素検出ユニット3が装着されている場合に、スピーカ10は、一酸化炭素検出ユニット3による一酸化炭素検出及び一酸化炭素検出ユニット3が交換時期であることをブザー音や音声で報知する。さらに、火災警報器本体2に無線ユニット4が装着されている場合に、無線ユニット4が表示パネル5から受信した情報(他の複合型火災警報器1の設置場所での火災発生や一酸化炭素発生)をブザー音や音声で報知する。
【0034】
次に、一酸化炭素検出ユニット3について、図2及び図5〜7を参照しつつ説明する。図6は、一酸化検出ユニットの概略構成を説明する図であり、(a)は一酸化炭素検出ユニットの平面図であり、(b)はB−B線に沿った一酸化炭素検出ユニットの側断面図である。図7は、一酸化炭素検出ユニットの裏蓋を外したときの概略斜視図である。
【0035】
一酸化炭素検出ユニット3は、火災警報器本体2に着脱自在に設けられており、半導体式、接触燃焼式、電気化学式などの一酸化炭素検出センサー15(図6参照)によって一酸化炭素を検出する。一酸化炭素検出センサー15は、一酸化炭素の発生量に応じて出力値を変化させる。また、図2及び図6に示すように、一酸化炭素検出ユニット3は、有天筒状のケース16a及びケース16aの開口を覆う裏蓋16bからなる筐体16を有している。ケース16aは電池14を収容し、開口を裏蓋16bで覆って、2つのネジ8でケース16aに裏蓋16bを固定することで閉じられる。裏蓋16bの表面には、一酸化炭素検出ユニット3の仕様が記載されたシール17が、2つのネジ8を隠すように貼られている。
【0036】
また、一酸化炭素検出ユニット3のケース16aには2つの開口16c、16dが形成されており、開口16cから一酸化炭素検出センサー15、及び、開口16dからコネクタ32がそれぞれ露出している。一酸化炭素検出ユニット3が火災警報器本体2の凹部7cに装着されると、一酸化炭素検出センサー15はケース16aから露出していることで、スリット7eから導入された一酸化炭素を検出可能となっている。また、コネクタ32はケース16aから露出していることで、火災警報器本体2のコネクタ31(図3参照)と接続可能となっている。
【0037】
また、図7に示すように、ケース16aから裏蓋16bを外すと、ケース16a内には回路基板42が固定されている。回路基板42の一端には、火災警報器本体2のコネクタ31と接続されるコネクタ32が回路基板42と電気的に接続された状態で固定されている。また、回路基板42上には、火災警報器本体2とは独立して、一酸化炭素検出ユニット3の電源となる2つの電池14(第2電池)が設けられている。2つの電池14の両端はコネクタ19を介して回路基板42に電気的に接続されている。この構成において、ケース16aの開口を裏蓋16bで覆うと、2つの電池14及び回路基板42は隠れた状態となる。
【0038】
なお、本実施形態における一酸化炭素検出ユニット3は、火災警報器本体2と同様に、電池14の交換不可仕様となっている。すなわち、構成部品の寿命と使用する電池の電池容量との関係により、内側に収納している電池14を交換してしまうと、火災警報器本体2の場合と同様に、この一酸化炭素検出ユニット3は保証外となってしまうことがある。従って、図示のように、例えばシール17を裏蓋16bを固定するネジ8の一部を覆うこと、又は図示しないがシール17の一部を裏蓋16bとケース16aの両方に跨って貼ることなどによって、シール17の剥がれ具合で電池が出荷状態のままかどうかを明確にできるようにしている。また、このようなシール17の貼り付けにより電池14の交換がしにくく、視覚的にも電池交換が不可であることを注意している。あるいは、上記とは別に、または上記と併用して、シール17に電池交換が不可である旨を明記してもよい。また、交換不可仕様の一酸化炭素検出ユニット3としては、電池14が回路基板42やケース16aなどに樹脂でモールドされていたり、電池14が回路基板42やケース16aなどにハンダ付けされて固定されていたりするような、機構的にユーザが電池を交換不可能な構成の一酸化炭素検出ユニット3も含まれる。さらに、ネジなどを設けておらず、ケースをケース全体の裏蓋で覆うだけの構成や、特殊ネジや専用ネジで裏蓋がケースに固定されている構成の火災警報器本体も電池交換の不可仕様とみなす。
【0039】
一般的に、一酸化炭素検出ユニット3による一酸化炭素検出には半導体素子が使用されることが多く、一酸化炭素検出ユニット3は火災警報器本体2に比べて寿命が短い。本実施形態において、2つの電池14は一酸化炭素検出ユニット3の仕様として、各種部品の寿命に基づき例えば最低限5年間の使用がほぼ確実に可能となるようなる容量を選択している。
【0040】
このように、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3の電源をそれぞれ独立した電池11、14としていることで、それぞれに設けられた電池の電池容量を任意に設定することができる。したがって、火災警報器本体2は一酸化炭素検出ユニット3の着脱に関わらず、ほぼ火災警報器本体2を構成する各種部品の寿命に基づき設定された交換期限を確保することができる。すなわち、この間に電池切れになることがないようにして長期間の使用が可能である。また、一酸化炭素検出ユニット3の動作状態や交換時期によらず、火災警報器本体2に設けられた電池11の電池容量から火災警報器本体2の交換時期を比較的正確に把握することができる。
【0041】
さらに、一酸化炭素検出ユニット3は構成部品の寿命から設定される交換期限は例えば5年と短いが、交換時期に一酸化炭素検出ユニット3を新しいものと取り替えて使用することにより、複合型火災警報器1としても、初期使用から継続して交換期限の10年間はほぼ確実に使用することが可能である。
【0042】
一方、一酸化炭素検出ユニット3においても、構成部品の寿命から設定される交換期限まで、安全かつ高い信頼性を持って使用できることは言うまでもない。言葉を換えて言えば、一酸化炭素検出ユニット3の交換時期を火災警報器本体2の交換時期に設定しなくてもよく、一酸化炭素検出ユニット3を構成する部品や電池の設定が容易にできる利点がある。
【0043】
なお、本実施形態において、一酸化炭素検出ユニット3及び無線ユニット4はオプションとの位置付けで火災警報器本体2に当初から備えられなくてもよい。適宜必要に応じて一酸化炭素検出ユニット3及び/または無線ユニット4を増設していっても一向に差し支えない。つまり、火災警報器本体2は、一酸化炭素検出ユニット3及び/または無線ユニット4と組み合わせて複合型火災警報器1として使用されても、単独で使用されてもよい。また、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3は、組み合わせて販売されても、それぞれ単独で販売されていてもよい。いずれの場合も、火災警報器本体2は、上述したとおり火災警報器本体2を構成する各種部品の寿命に基づき設定された交換期限を確保して設定のとおり長期間使用することが可能である。
【0044】
また、火災警報器本体2に設けられた電池11が、火災警報器本体2の交換時期に電池容量がなくなるような容量を有し、一酸化炭素検出ユニット3に設けられた電池14が、一酸化炭素検出ユニット3の交換時期に電池容量がなくなるような容量を有していることから、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3を交換するときに、電池の電池容量が無駄に残ることを防止することができる。また、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3の交換時期と、それぞれの電池11、14の電池容量がなくなる電池切れの時期とを同時期に設定することで、電池切れになると、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3の交換時期であることを把握することができる。
【0045】
本実施形態において、電池11、14に関する警報は、例えばそれぞれ以下とおりに行われる。図5に示すように、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3にそれぞれ電池電圧検出部23、44が設けられ、各電池11、14の電池電圧の低下を検出して警報を発生する。警報は共に、火災警報器本体2に設けられた報知制御部24の制御により同じく火災警報器本体2に設けられたスピーカ10を介して発せられる。一酸化炭素検出ユニット3を取り付けた場合は、取り付けによってコネクタ32、31(図3、6参照)が接続され、電池電圧検出部44の検出信号が火災警報器本体2の報知制御部24に入力されることにより行われる。
【0046】
火災警報器本体2の電池11に関しては、所定値以下への電池電圧の低下により、例えば「電池切れです。」と報知することにより、火災警報器本体2の交換時期であることを警報する。
【0047】
一酸化炭素検出ユニット3の電池14に関しては、本実施形態においては電池容量の設定により電池切れの期間と交換期限をほぼ同程度に設定しているので、一般の電池切れに相当する値以下への電池電圧の低下を検出し、この検出時期を持って、例えば「一酸化炭素ユニットの交換時期が来ました。販売店に連絡ください。」と警報するようにしている。交換時期を把握するため、正確には一酸化炭素検出ユニット3の使用期間をカウントするなどの構成とすることも可能であるが、上述のように、電池電圧検出部43によって電池14の電圧値を検出することにより簡易な構成で一酸化炭素検出ユニット3の交換時期を検出できる。また、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3の動作にかかる負担を軽減する利点もあり有用である。
【0048】
なお、一酸化炭素検出ユニット3の取り付けで一酸化炭素センサー15及び一酸化炭素検出判定部43により所定以上の一酸化炭素の存在が判定された場合は、同様にして火災警報器本体2の報知制御部24の制御により同スピーカ10から例えば「空気が汚れて危険です。換気してください。」などと報知を行う。
【0049】
次に、無線ユニット4について、図2及び図5を参照しつつ説明する。図2及び図5に示すように、無線ユニット4は、火災警報器本体2に着脱自在に設けられており、表示パネル5に種々の情報を送信したり、他の無線ユニット4から表示パネル5に送信された情報を受信したりする。無線ユニット4が表示パネル5に送信する情報としては、当該無線ユニット4が装着されている火災警報器本体2による火災検出、当該火災警報器本体2に装着されている一酸化炭素検出ユニット3による一酸化炭素検出、火災警報器本体2に設けられた電池11の電池切れ、一酸化炭素検出ユニット3の交換時期、及び、無線ユニット4の電池切れなどに関する情報が挙げられる。これらの情報は、表示パネル5のスピーカ19から報知される。また、表示パネル5からの送信により、当該無線ユニット4が装着された火災警報器本体2のスピーカ10から適宜必要な情報を報知することができる。
【0050】
また、無線ユニット4は、電源となる電池18を有している。つまり、無線ユニット4は、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3とは独立した電池18を電源としている。そして、ユーザが任意に電池交換可能な仕様となっている。なお、電池交換可能な仕様とは、無線ユニット4に設けられた電池18をユーザが任意に交換してもよいという仕様である。一般に、無線ユニット4の各部品は一般的に長寿命で、例えば30年の期間使用が可能であり、また高価でもある。したがって、無線ユニット4が電池交換可能な仕様であることで、ユーザが任意に電池交換可能であり、無線ユニット4の使用期間を長くすることができる。電池18のための専用蓋があってもよいし、図1、図2に示されるように無線ユニット4から電池18が露出しているような構成であってもよい。これらの構成により電池交換可能な仕様としている。
【0051】
このように、無線ユニット4が火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3とは独立した電池18を有しているため、無線ユニット4を追加して取り付けた場合にも、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3に設けられた電池を消費することがなく、火災警報器本体2及び一酸化炭素検出ユニット3の交換期限に影響を及ぼすことを防止することができる。
【0052】
次に、複合型火災警報器1の各部における電気的構成について、図5を参照しつつ説明する。制御回路20には、各種動作を制御するプログラムやデータなどが格納されたROM、各種動作を制御する信号を生成するために各種演算を実行するCPU(Central Processing Unit)、CPUでの演算結果などのデータを一時保管するRAM(Random Access Memory)などが含まれている。あるいは、制御回路20は、ロジックIC、ASICまたはFPGAなどで構成してもよい。また、制御回路20は、煙検出判定部21、電池電圧検出部23及び報知制御部24を有している。
【0053】
煙検出判定部21は、煙検出部6によって出力された出力値から煙の発生、すなわち、火災の発生を判定する。また、煙検出判定部21は、煙(火災)が発生していた場合には、報知制御部24及び無線ユニット4に設けられた後述する無線制御部26にその旨に関する情報を送信する。
【0054】
一酸化炭素検出ユニット3に設けられた一酸化炭素検出判定部43は、一酸化炭素検出センサー15によって出力された出力値から一酸化炭素の発生を判定する。また、一酸化炭素検出判定部43は、一酸化炭素が発生していた場合には、報知制御部24及び無線ユニット4に設けられた無線制御部26にその旨に関する情報を送信する。
【0055】
火災警報器本体2、一酸化炭素検出ユニット3及び無線ユニット4にそれぞれ設けられた電池電圧検出部23、44、45は、火災警報器本体2に設けられた電池11、一酸化炭素検出ユニット3に設けられた電池14、無線ユニット4に設けられた電池18の電圧値を検出する。また、電池電圧検出部23、44、45は、それぞれ電池11、14、18のいずれかの電圧値が所定の閾値以下になった場合に、火災警報器本体2の報知制御部24及び無線ユニット4に設けられた無線制御部26にその旨に関する情報を送信する。例えば、火災警報器本体2に設けられた電池11の電池容量は、自然放電のほか、火災警報器本体2の待機中や煙検出による警報動作などにより減少する。電池容量が減少すると、電池11の電圧値は低下していく。そして、電池11の電圧値が所定の閾値以下になると、電池切れであるとみなすことができる。一酸化炭素検出ユニット3に設けられた電池14及び無線ユニット4に設けられた電池18に関しても同様に電圧値が所定の閾値以下になると、電池切れであるとみなすことができる。
【0056】
報知制御部24は、煙検出判定部21、一酸化炭素検出判定部43及び電池電圧検出部23、44、45から入力された情報を報知するようスピーカ10を制御する。また、報知制御部24は、無線制御部26からの情報も入力して、この情報を報知するようスピーカ10を制御する。
【0057】
無線ユニット4は、電気的構成として、無線制御部26、無線送信部27、無線受信部28及び電池電圧検出部45を有している。無線制御部26は、煙検出判定部21、一酸化炭素検出判定部43及び電池電圧検出部23、44、45から入力された情報を無線送信部27に出力する。また、無線制御部26は、無線受信部28が受信した情報を火災警報器本体2の報知制御部24に出力する。無線送信部27は、無線制御部26から入力された情報を無線によって無線親機である表示パネル5に送信する。無線受信部28は、表示パネル5から無線によって送信された情報を無線制御部26に出力する。
【0058】
次に、本実施形態に係る複合型火災警報器を複数用いた場合の複合型火災警報器間の無線連動(移報)について説明する。図8は、複数の複合型火災警報器及び表示パネルを示す図である。図8において、複数の複合型火災警報器は近接して描かれているが、住居などにおいて各部屋に1つずつ設けられているものとする。そして、表示パネルは、複数の部屋のいずれか1部屋の壁面などに設けられているものとする。また、複数の複合型火災警報器1をそれぞれ複合型火災警報器1a、1b、1cと称す。なお、図1に示すように、ここでは複合型火災警報器1a、1b、1cには、火災警報器本体2に一酸化炭素検出ユニット3及び無線ユニット4の両方が取り付けられている。
【0059】
まず、表示パネル5の構成について説明する。図5に示すように、表示パネル5は、種々の警報を外部に報知するスピーカ19と、警報の発生した箇所を視覚的に報知するLED37a、37b、37cと、AC商用交流電源を受けて表示パネル5の電源用の電源に変換する電源回路電池36と、種々の制御を行うマイクロコンピュータを含んだ制御回路30とを有している。
【0060】
制御回路30は、無線制御部31と、無線送信部32と、無線受信部33と、報知制御部34とを有している。複合型火災警報器1a、1b、1cのいずれか(例えば、複合型火災警報器1aとする)の無線送信部27から無線で送信された情報は、表示パネル5の無線受信部33で受信され無線制御部31に入力される。無線制御部31は、無線受信部33から入力された情報を、他の複合型火災警報器1b、1cに送信するように無線送信部32に出力する。無線送信部32は、無線制御部31から出力された情報を無線によって複合型火災警報器1b、1cの無線ユニット4に送信する。また、無線受信部33は、受信した情報を報知制御部34に出力し、報知制御部34は、無線制御部31から送信された情報を入力して、この情報を報知するようスピーカ19及びLED37を制御する。
【0061】
例えば、図8に示すように、複合型火災警報器1aの設置された部屋で煙が発生すると、複合型火災警報器1aに設けられた煙検出部6から出力された出力値より煙検出判定部21が煙の発生を所定値以上と判定する。すると、煙検出判定部21が、報知制御部24及び無線ユニット4に設けられた無線制御部26に煙が発生した旨の情報を入力する。
【0062】
報知制御部24は、煙が所定値以上発生した旨の情報を入力されると、例えば「火事です。」というメッセージをスピーカ10に警報させる。無線制御部26は、煙が所定値以上発生した旨の情報を入力されると、その情報を無線ユニット4に設けられた無線送信部27に出力する。すると、無線送信部27が無線によってその情報を表示パネル5に送信することで、表示パネル5に設けられた無線受信部33がその情報を受信する。
【0063】
そして、無線受信部33がその情報を無線制御部31に出力すると、無線制御部31は、無線送信部32の無線送信により複合型火災警報器1aの設置された部屋で煙が発生したことを他の部屋に設置された複合型火災警報器1b、1cに移報する。具体的には、複合型火災警報器1b、1cに設けられた無線受信部28及び無線制御部26を介して報知制御部24に送信され、他の部屋で煙が発生した旨の情報、例えば「他の部屋で火事です。」というメッセージをスピーカ10に報知する。また、無線制御部31は、報知制御部34に煙(火災)が発生した旨の情報を出力する。報知制御部34は、煙が所定値以上発生した旨の情報を受信すると、例えば「火事です。」というメッセージを表示パネル5のスピーカ19に報知させるとともに、煙が発生した部屋に対応するLED37aを点灯させる。
【0064】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、本実施形態においては、検出可能なガスは一酸化炭素のみであったが、一酸化炭素に限らず、他の可燃性ガスなどあらゆるガスを検出可能であってもよい。
【0065】
また、火災を検出するユニットは煙を検出する光電式に限らず、イオン化式や温度を検出する熱感知式などいかなる火災検出方法を用いたユニットであってもよい。
【0066】
さらに、本実施形態においては、無線ユニットによる無線通信によって、無線中継器機能を有する表示パネルを介して他の無線ユニットを有する複合型火災警報器に火事やガス発生などの報知(移報)を行っていたが、複合型火災警報器を1つしか設けないような場合においては、無線ユニットを設けなくてもよい。このとき、無線中継器も設けなくてよい。
【0067】
加えて、本実施形態においては、一酸化炭素検出ユニットの交換時期は電池の電圧低下から検出していたが、カウンタなどを設けて使用期間を計測してもよい。
【0068】
また、本実施形態において、火災警報器本体は、スピーカによって外部に警報を報知していたが、スピーカに限らず、LEDやディスプレイなどを設けて、LEDの点滅やディスプレイへの表示によって警報を外部に報知してもよい。
【0069】
また、火災警報器本体や表示パネルにおける報知内容は、本実施形態に特定されるものでない。例えば、火災警報器本体及び各ユニットの故障した場合の報知時や、火災警報器本体や各ユニットのテスト時に適宜必要な報知を行うようにしてもよい。
【0070】
また、火災警報器本体2、一酸化炭素検出ユニット3及び無線ユニット4に設けられた電池の個数は、容量に応じて任意に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態に係る火災及び一酸化炭素を検出する複合型火災警報器を裏側から見たときの概略斜視図である。
【図2】火災警報器本体から一酸化炭素検出ユニット及び無線ユニットを取り外して裏側から見たときの概略斜視図である。
【図3】火災警報器本体の概略構成を説明する図であり、(a)は火災警報器本体の平面図であり、(b)はA−A線に沿った火災警報器本体の側断面図である。
【図4】火災警報器本体の裏蓋を外したときの概略平面図である。
【図5】複合型火災警報器及び表示パネルの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】一酸化検出ユニットの概略構成を説明する図であり、(a)は一酸化炭素検出ユニットの平面図であり、(b)はB−B線に沿った一酸化炭素検出ユニットの側断面図である。
【図7】一酸化炭素検出ユニットの裏蓋を外したときの概略斜視図である。
【図8】複数の複合型火災警報器及び表示パネルを示す図である。
【符号の説明】
【0072】
1 複合型火災警報器
2 火災警報器本体
3 一酸化炭素検出ユニット
4 無線ユニット
5 表示パネル
6 煙検出部
10、19 スピーカ
11、14、18 電池
15 一酸化炭素検出モジュール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電池を電源として有する交換不可仕様の火災警報器本体と、
前記火災警報器本体に着脱自在に設けられ、前記火災警報器本体とは独立した第2電池を電源として有する電池交換不可仕様のガス検出ユニットと、を備えていることを特徴とする複合型火災警報器。
【請求項2】
前記第1電池及び前記第2電池が、前記火災警報器本体及び前記ガス検出ユニットの交換期限にそれぞれ対応した容量を有することを特徴とする請求項1に記載の複合型火災警報器。
【請求項3】
前記火災警報器本体は、当該火災警報器本体による火災検出及び前記第1電池の電池切れを外部に報知可能な警報手段を備えており、
前記ガス検出ユニットが前記火災警報器本体に装着されると、前記警報手段は、前記ガス検出ユニットによるガス検出及び前記ガス検出ユニットの交換時期をさらに報知可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の複合型火災警報器。
【請求項4】
前記第2電池の電圧値を検出する検出手段を備えており、
前記ガス検出ユニットが前記火災警報器本体に装着され、前記検出手段によって検出された前記第2電池の電圧値が閾値以下である場合に、前記警報手段が、前記ガス検出ユニットの交換時期であることを報知することを特徴とする請求項3に記載の複合型火災警報器。
【請求項5】
外部に警報を報知する警報手段と、電源としての第1電池とを有し、前記第1電池の電池容量がなくなる時期が交換時期となる火災警報器本体と、
前記火災警報器本体に着脱自在に設けられ、前記警報手段を前記火災警報器本体と共用するとともに、前記火災警報器本体とは独立した第2電池を電源として有し、前記第1電池の電池容量がなくなる時期よりも早く交換時期を迎えるガス検出ユニットと、を備えていることを特徴とする複合型火災警報器。
【請求項6】
前記火災警報器本体に着脱自在に設けられ、前記火災警報器本体及び前記ガス検出ユニットに設けられた電池とは独立した第3電池を電源とした無線ユニットをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合型火災警報器。
【請求項7】
前記無線ユニットは、前記第3電池を交換可能な仕様であることを特徴とする請求項6に記載の複合型火災警報器。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合型火災警報器に備えられる火災警報器本体。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合型火災警報器に備えられるガス検出ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−199227(P2009−199227A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38731(P2008−38731)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(593122789)ユーテック株式会社 (118)
【Fターム(参考)】