説明

視聴率集計システムと携帯機器

【課題】より正確でリアルタイムな視聴率情報を獲得する。
【解決手段】テレビ付き携帯電話などの携帯機器において、視聴状態が変化するたびに視聴情報を視聴率情報センターに送信する。視聴状態の変化は、ユーザのチャネル操作等によって変更される場合もあるし、放送エリアを跨るような移動により同じ視聴チャンネルであっても視聴する放送局が変わる場合もある。視聴チャンネルと現在位置情報から、リアルタイムに視聴している放送局を把握することにより、移動により時々刻々変化する視聴状態においても正確な視聴率情報を収集することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】

本発明は、視聴率情報を提供することが可能なテレビ受信機、又はテレビ信号受信可能な携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】

テレビジョン(TV)視聴率は、情報媒体としてのTV放送によるコマーシャルの広告効果を計るための指標として、またTV放送局が制作番組の評価を確認する上での参考データとして利用されており、広告主や広告会社と放送局が広告に関する取引を行う場合や、放送局自体が番組制作や番組編成を行う場合の貴重な資料とされている。また、TVがその世帯所有台数からみても比類のない情報媒体であることから、社会的な関心の度合いや傾向を知るための資料としても重要な意義を持っている。
【0003】
従来より、TV視聴率の調査方法として、如何に合理的且つ正確な視聴率情報を得るかについて、特開2000-068956号、特開平11-275607号、特開平8-046588号及び特開平7-023012号等の各種の提案がなされている。
【0004】
ここで、現在実施されている代表的なオンライン方式のシステムは、図14に示されるようなものである。同図において、1401(1)〜(n)は各モニターであり、nはモニターの数である。各モニター(1401(1)〜(n))の各受像機(1402(1)〜(n))には視聴番組収集機(1403(1)〜(n))が取り付けられ、視聴番組収集機(1403(1)〜(n))には無線送受信機(1404(1)〜(n))が接続されている。また、各モニター(1401(1)〜(n))の電話機(1406(1)〜(n))には無線送受信機(1405(1)〜(n))が接続されていて、無線送受信機(1404(1)〜(n))と交信できるようになっている。
【0005】
このシステムでは、視聴番組収集機(1403(1)〜(n))が受像機(1402(1)〜(n))の視聴状況(時刻データと選択チャンネルデータ)を定期的に内部メモリに記憶している。そして、データ集計センター(1407)が電話回線網(1408)を介して自動ダイヤルで毎日定期的に各モニターの電話機(1406(1)〜(n))に接続する。データ集計センター(1407)は、各モニター(1401(1)〜(n))から、無線送受信機(1404(1)〜(n))(1405(1)〜(n))を介して、視聴番組収集機(1403(1)〜(n))に蓄積されている時刻データと選択チャンネルデータを受け取り、統計処理することでTV視聴率データを収集している。
【0006】
また、特開2002−77436に記載のようにPHSや携帯電話システムのネットワークとインターネット上の電子メールシステムを活用する方法もある。
【0007】
この方法では、図15に示すように、各モニター(1501(1)から(n))は、PHSや携帯電話のデータ送受信システムを組み込んだリモコン(1503(1)〜(n))を用いる。ここで、nはモニターの数である。各リモコン(1503(1)〜(n))は、計時機能と操作履歴データを記録するメモリを内蔵している。各モニター(1501(1)〜(n))では、各TV受信機(1502(1)〜(n))をリモコン(1503(1)〜(n))で操作し、その操作履歴を操作日時と共に内蔵メモリに記憶する。リモコン(1503(1)〜(n))は、所定周期で内蔵メモリに記憶された操作履歴データを、内蔵されたデータ送受信システムを使用して基地局(1504(1)〜(n))に接続し、電話回線網などのネットワーク(1505)上に接続されたメールサーバ(1506)のメールボックス(1507)に送信する。データ集計センター(1509)は、所定時間毎にインターネット(1508)等を介してメールボックス(1507)にアクセスして操作履歴データをデータサーバに取り込み、そのデータを統計処理することで視聴率情報を求めている。
【0008】
【特許文献1】特開2001−77436
【特許文献2】特開2000−068956
【特許文献3】特開平11−275607
【特許文献4】特開平8−046588
【特許文献5】特開平7−023012
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
現在は、限定されたモニターによる情報から視聴率が割り出されている。しかし、これはごく限られた番組視聴者のデータであり、正確なデータであるとは言い難い。また、特開2002−77436において、据置き型テレビを携帯電話からリモコン操作し、見ている番組情報を日に何回か定期的に通知するシステムが開示されているが、一度データ送受信システムを内蔵したリモコンでテレビのチャンネルを選局しても、その後テレビ本体、または、例えばビデオ等の他の選局操作可能なリモコンからチャンネル変更された場合は、その変更はリモコンに記憶されている番組情報に反映されないため、正確な視聴率情報を送信することが出来ないという問題が発生する。
【0010】
さらに、上記従来の方法では、視聴履歴情報は定期的に送信されるだけであるので、リアルタイムに視聴率情報を獲得することもできない。
【0011】
また、携帯テレビ等の移動式のテレビを使用する場合、同じチャンネルであっても場所が変わると見ている放送局が変わることになる。例え、テレビ付き携帯電話で、携帯電話機能を使って、リアルタイムに視聴チャンネル情報を視聴率情報のデータとして得ることができたとしても、視聴されているチャンネル情報だけでは、同じチャンネルであっても視聴している地域によって視聴している放送局や番組が異なるため、正確な視聴率情報を得ることができないという問題も発生する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、視聴率情報を収集する視聴率情報センターとテレビ放送を受信可能な携帯電話とが携帯電話通信網を介して接続され、テレビ視聴を行っている各テレビ放送受信可能な携帯電話から、携帯電話通信網を介して、該視聴率情報センターに視聴情報を送信し、該視聴率情報センターにおいて受信された視聴情報を集計処理する事によって視聴率情報を得る視聴率集計システムである。
【0013】
また本発明は、各テレビ放送局において自局の視聴率情報センターを配置した上記の視聴率集計システムにおける、テレビ放送を受信するテレビ放送受信部を有し、非音声データ通信が可能である携帯機器であって、視聴するチャンネルを選択する操作部と、位置情報を獲得する位置情報獲得部と、テレビ放送局と、該テレビ放送局の放送エリアの位置情報と、該放送エリアにおける該テレビ放送局を選局するためのチャンネル番号を関連付けた放送エリア情報を記憶している放送エリア記憶部とを具備し、上記操作部により選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部により獲得された位置情報と上記放送エリア情報を用いて、選択されたテレビ放送局を特定し、該特定された放送局の視聴率情報センターに、視聴開始を示す視聴開始情報を、非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする第1の形態の携帯機器である。
【0014】
さらに、放送エリアを跨って移動した場合に、移動前に視聴していたテレビ放送局の視聴率情報センターに、視聴終了を示す視聴終了情報を、非音声データ通信を用いて送信し、移動後に視聴中のテレビ放送局の視聴情報情報センターに、視聴開始を示す視聴開始情報を、非音声データ通信を用いて送信するように構成されることが望ましい。
【0015】
ここで、放送エリアを跨って移動がなされたか否かの判定は、上記位置情報獲得部により獲得された位置情報と上記放送エリア情報を比較することによりなされることができる。
【0016】
さらに、上記操作部により視聴するチャンネルが変更された場合に、変更前に視聴していたテレビ放送局の視聴率情報センターに、視聴終了を示す視聴終了情報を、非音声データ通信を用いて送信し、新たに選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部により獲得された位置情報と上記放送エリア情報を用いて、新たに選択されたテレビ放送局を特定し、該特定された放送局の視聴率情報センターに、視聴開始を示す視聴開始情報を、非音声データ通信を用いて送信することが望ましい。
【0017】
さらに、テレビ視聴を終了した場合に、視聴していたテレビ放送局の視聴率情報センターに、視聴終了を示す視聴終了情報を非音声データ通信を用いて送信するようにすることが望ましい。
【0018】
一方、本願発明は、各テレビ放送局と、各テレビ放送局の放送エリアの位置情報と、各放送エリアにおける各テレビ放送局を選局するためのチャンネル番号を関連付けた放送エリア情報を記憶している放送エリア記憶部を具備し、各テレビ放送局の視聴率情報を集計する視聴率情報センターを配置した請求項1に記載の視聴率集計システムにおける、テレビ放送を受信するテレビ放送受信部を有し、非音声データ通信が可能である携帯機器であって、視聴するチャンネルを選択する操作部と、位置情報を獲得する位置情報獲得部とを具備し、上記操作部により選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部により獲得された位置情報を視聴率情報センターに非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする第2の形態の携帯機器でもある。
【0019】
さらに本願発明は、上記視聴率情報集計システムにおいて、各テレビ放送局と、各テレビ放送局の放送エリアの位置情報と、各放送エリアにおける各テレビ放送局を選局するためのチャンネル番号を関連付けた放送エリア情報を記憶している放送エリア記憶部とを具備した視聴率情報センターにおいて、携帯機器から受信した位置情報と上記放送エリア情報から放送エリアを跨って移動したことが判別された場合に、移動前に視聴していたテレビ放送局の視聴終了を認識し、受信されたチャンネル情報と位置情報と、上記放送エリア情報から新たに視聴しているテレビ放送局を特定し、該特定されたテレビ放送局の視聴開始を認識できる第2の構成としてもよい。
【0020】
さらに本願発明は、上記第2の構成の視聴率情報集計システムにおける上記第2の構成の携帯機器であって、上記操作部により視聴するチャンネルが変更された場合に、視聴率情報センターに、新たに選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部によって獲得された位置情報を非音声データ通信を用いて送信することが望ましい。
【0021】
さらに、テレビ視聴を終了した場合に、視聴率情報センターに、視聴していたチャンネル番号と位置情報獲得部により獲得された位置情報と視聴終了を示す視聴終了情報を、非音声データ通信を用いて送信することが望ましい。

【発明の効果】
【0022】
本発明のように、チャンネルが変更される毎や放送エリアを移動する度に、携帯機器より送信されるチャンネル情報た位置情報、或いは「開始」、「終了」の状態情報などの視聴率情報により、視聴率情報センターにおいて、従来のシステムでは実現できなかったより正確でリアルタイムな視聴率を集計することができる。そうすることによって、各テレビ局は、より正確でリアルタイムな視聴率情報を取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明による携帯電話に搭載されているテレビの視聴率調査システムについて、以下に図を参照しながら説明を行う。
【0024】
図1に、本発明による一実施形態である地上波デジタルテレビ付き携帯電話についての機能ブロック図を示す。テレビ付き携帯電話(1)は、大きく分けて、共通部(2)、テレビ部(3)と電話部(4)より構成されている。テレビ部(3)は主としてテレビ放送の受信と受信された放送信号のデータ処理を行い、電話部(4)は携帯電話の発着呼やそのためのデータ処理を行い、共通部(2)では、テレビ部(3)と電話部(4)のシステム全体としての制御と、画像及び音声の出力を行う。以下に、さらに詳細に説明する。
【0025】
テレビ部(3)は、テレビ放送電波を受信するためのTVアンテナ(5)、受信する放送局を選択するためのテレビチューナ(6)、受信された放送受信データを復調する復調回路(7)、復調された放送受信データを映像データと音声データとデータ放送データに分類するDEMUX1(8)、音声データをデコードする例えばMPEGデコーダ等で構成される音声デコーダ(9)、映像データをデコードする例えばH264デコーダで構成される映像デコーダ(11)、デコードされた音声データをD/A変換し、増幅して音声出力信号を生成してスピーカ(20)をドライブする音声処理回路(10)、及びデコードされた映像データをNTSCやPAL等出力方式に合わして処理をする映像処理回路(12)で構成されている。
【0026】
一方、電話部(4)は、電波を送受信する通信アンテナ(21)と、受信された電波をダウンコンバートして、また送信するデータをアップコンバートするRF部(22)、送信するデータと受信されたデータを切り換えるためのDEMUX2(24)と、受信されたデータを復調して増幅する受信回路(25)、送信するデータを変調して増幅する送信回路(26)、A−CELPなどの音声高能率符号化のため受信データをデコードし、送信データをエンコードするコーデック(27)、受信されたデータをデータ処理するデータ処理回路(28)、着呼があった場合に着呼を報知するためのリンガやバイブレータで構成される報知部(29)、通話音声を入力するためのマイク(33)、マイク(33)をドライブし、マイク入力された音声信号を増幅する音声入力回路(32)と、GPS衛星と通信を行うGPSアンテナ(34)、GPSシステムにより受信された位置データを処理するGPS処理部(35)、画像撮影するためのカメラ部(31)、カメラからの撮像信号を処理する撮像回路(30)で構成されている。
【0027】
さらに、共通部(2)は、テレビ部(3)と電話部(4)と情報出力と、操作を制御するための制御部(15)、制御部(15)に接続され、種々の機能に対する機能モジュールソフトウェアや、電話のための電話番号やメールのためのメールアドレス、受信され録画されたテレビ放送番組データなどを記憶するためのメモリ(14)、文字情報などをテレビ放送画面にスーパーインポーズするなどの処理を行うためのOSD(16)、多重画面の形成や画像への文字情報等のスーパーインポーズをするためのマルチプレクサ(17)、LCDパネル等で構成され、テレビ番組の表示や受信メールの表示、操作画面に表示などを行う表示部(19)、表示部(19)のドライブと表示のための映像データの処理を行う映像処理回路(18)、音声を出力するためのスピーカ(20)、キーボードなどで形成される操作部(13)で構成されている。
【0028】
図1に示す各機能ブロックは夫々独立した回路である必要はなく、この構成に限定される必要はない。図1に示された複数の機能ブロックが一つの回路やICチップ等で構成されることがありえるのは自明のことである。これらの機能構成を有するテレビ付き携帯電話の外観を図2に示す。
【0029】
テレビ放送を受信する場合は、操作部(13)における電源キー(106)を操作して電源を入れた後、TVキー(105)を操作することで、テレビの視聴ができるモードになる。テレビの視聴チャンネルの選択は、テンキー(107)を操作することで選局を行うことができる。携帯電話のテンキーとテレビのチャンネルキーを兼用する技術は、特願2003−316708に記載されているので、ここでは省略する。テンキー(107)の操作信号は制御部(15)で認識され、制御部(15)よりテレビチューナ(6)に対して選局制御信号が出力される。
【0030】
TV放送電波は、TVアンテナ(5)により受信され、テレビチューナ(7)によって選局制御信号に基づいて選局される。選局されたチャンネルの受信信号は復調回路(7)において復調され、DEMUX1(8)においてTSデータストリームに変換される。また、DEMUX1(8)では、TSデータストリームを、テレビ放送データとデータ放送データに分離される。さらにテレビ放送データは音声データと映像データに分離される。
【0031】
音声データは、音声デコーダ(9)でMPEG等のデコードがなされ、デコードされた音声データは、音声処理回路(10)において、D/A変換され、増幅された後、スピーカ(20)にて出力される。この場合、図示していないがスピーカ(20)の代わりにヘッドホンを使用してもよいことは言うまでもない。また、制御部(15)からは、TV視聴モードに入った事で、音声制御信号が出力され、音声処理回路(10)がアクティベートされている。またボリュームは、例えば携帯電話の受話ボリュームと同じ操作で調整が可能であり、例えば十字キー(101)の左矢印キーで音量低減、右矢印キーで音量増大させることができる。
【0032】
映像データは、映像デコーダ(11)でH264等のデコードがなされ、デコードされた映像データは、映像処理回路(12)において、画面表示可能な形式のデータに変換される。そして映像出力回路(18)により液晶パネル等からなる表示部(19)をドライブして、表示部(19)に映像が表示される。また、制御部(15)からは、TV視聴モードに入った事で、映像制御信号が出力され、映像処理回路(12)がアクティベートされている。また、画像のアスペクト比や画像の縦横表示の切り換えなども、操作部(13)の操作に基づいて映像制御信号によりなされる。
【0033】
また、データ放送を通じてEPG情報が獲得されたときは、制御部(15)はEPG情報をメモリ(14)に記憶させる。操作部(13)の操作によりEPG表示を指示した場合は、メモリ(14)よりEPGデータが読み出され、映像出力回路(18)を通じて表示部(19)に表示される。この時、映像制御信号により映像処理回路(12)からの出力をオフにすることで、表示部(19)にはEPG画面が表示される。
【0034】
或いは、データ放送を通じて緊急情報が入った場合、或いは後述の携帯電話機能によりメールや着呼があった場合に、緊急情報や着信報知情報が制御部(15)から出力されて、OSD(16)においてテレビ映像にスーパーインポーズできる形式のデータに変換される。これらの緊急情報や着信報知のデータは、マルチプレクサ(17)においてテレビ映像に重ね会わされて、映像出力回路(18)を介して表示部(19)に表示される。
【0035】
また、テレビ放送を記録する場合は、録画キー(108)を操作することで、視聴中の番組がメモリー(14)に記憶される。或いは、Fキー(103)を操作して、表示部(19)にメニュー画面を表示させ、十字キー(101)や決定キー(102)を使用することで、録画予約をすることも可能である。
【0036】
一方、携帯電話として使用する場合は、電源キー(106)を操作して電源をオンにすることで、或いはTVモードになっている場合は再度TVキー(105)を操作する事で、またTVモードで着信があった場合は通話キー(104)を操作して応答することによって、携帯電話モードとすることができる。
【0037】
携帯電話モードでは、待ち受け時には、通信アンテナ(21)、RF部(22)、受信回路(25)及び制御部(15)によって、携帯電話通信網における基地局と通信を確立している。
【0038】
発呼をする場合は、操作部(13)におけるテンキー(107)で相手の番号を指定するか、或いはFキー(103)や十字キー、決定キーを操作することでメモリ(14)に記憶されている電話帳より相手の電話番号を選択して、通話キー(104)を操作することで、制御部(15)より発呼信号が出力され、発信回路(26)にてCDMA等の携帯電話の方式に変換されて、RF部(22)にて周波数アップコンバートされて通信アンテナ(21)より発信される。
【0039】
相手が応答すると通信が確立されて、通信アンテナ(21)で受信された相手からのRF部(22)でダウンコンバートされ、受信回路(25)で復調されて、コーデック(27)においてA-CELPなどのデコードがされて、データ処理回路(28)にてD/A変換されて、増幅された後スピーカより音声出力される。この場合の音声出力のボリュームは十字キーにおける左右の矢印キーを操作することで、制御部(15)からデータ制御信号が出力されて制御される。
【0040】
一方、相手に送信する音声は、マイク(33)にて収音され、音声入力回路(32)にて、増幅されてA/D変換された後、コーデック(27)で、A-CELPなどのコーディングがなされて、送信回路(26)でCDMA等の携帯電話用の信号に変換されてRF部(22)で周波数アップコンバートされた後、通信アンテナ(21)を介して送信される。
【0041】
また、非音声通信の場合は、操作部(13)により相手のアドレスを指定する方法は、音声通信の場合と同様である。送信するテキスト文書は、操作部(13)を操作することで入力され、入力された文書は表示部(19)で確認される。通話キー(104)を操作することで、入力された非音声データは、制御部(15)よりデータ処理回路(28)に出力されて、コーデック(27)を介して、送信回路(26)でCDMA等の携帯電話用の信号に変換されて、RF部(22)で周波数アップコンバートされた後、通信アンテナ(21)を介して送信される。
【0042】
一方、相手からメールが着信した場合は、通信アンテナ(21)で受信された相手からのRF部(22)でダウンコンバートされ、受信回路(25)で復調されて、コーデック(27)を介して、データ処理部(28)において着信報知信号を作成してリンガー、バイブ等の報知部(29)で報知すると同時に、非音声データは制御部(15)に出力される。制御部(15)は、非音声信号を画面表示用の映像信号に変換し、OSD(16)及びマルチプレクサ(17)を介して映像出力回路(18)にて表示部(19)をドライブして表示される。
【0043】
また、相手に画像を送る場合は、カメラ(31)を使用し、撮影された信号を撮像回路(30)にて、デジタル信号に変換し、非音声データとして、送信される。
【0044】
次に、上記の本発明によるテレビ付き携帯電話による視聴情報を通知するシステムの第一の実施形態について説明する。
【0045】
図3に第一の実施形態の概略を示す。上記の如く携帯電話に内蔵されたテレビでテレビ番組を視聴する場合、携帯電話が移動に伴い、その通信エリアが移動していくように、テレビ放送の放送エリアを跨って移動する場合がある。その場合、同じチャンネルを視聴していても、視聴している放送局や番組が変わることがある。図3では、このように移動をすることで異なるテレビ放送エリアに入った場合に、受信している放送局にリアルタイムで正確な視聴情報を通知できるシステムの概略を表している。
【0046】
まず初めに、携帯電話のテレビをオンにしテレビ局Aの番組を視聴し始めたとすると、テレビ局Aに番組を見始めた事を知らせるデータを送信する。携帯電話では、搭載されているGPS機能を使用して、テレビ視聴中は定期的に現在地確認を行う。予め内部のメモリ(14)に登録されているテレビ局の放送エリア情報とGPS機能による現在地確認に基づいて、定期的にどこの放送エリアにいるかを判断する。このように放送エリアを常に把握することで移動による放送エリアの変化を検出することが出来る。放送エリアの変化が検出された場合は、携帯電話から最初に見ていたテレビ局Aへ視聴終了を通知し、さらに、次の放送エリアでの受信放送局であるテレビ局Bへ視聴開始を通知する。
【0047】
同様に、次にテレビ局Cの放送エリアに移動した場合は、テレビ局Bに視聴終了を通知し、新たにテレビ局Cへ視聴開始を通知する。
【0048】
最後に、テレビをオフにした場合、或いは携帯電話の電源をオフにした場合は、最後に視聴していた放送局Cへ視聴終了を通知する。
【0049】
以下に、フローチャートを使用して、本願発明のテレビ付き携帯電話の視聴情報通知の方法について詳細に説明する。
【0050】
第一の実施携帯においては、メモリ(14)において、図4に示す如く、位置情報とチャンネル情報と放送局情報が関連付けられた放送エリアテーブルが記憶されている。例えば、北緯35.000〜35.005、東経135.000〜135.005のエリアでチャンネル1は放送局A1であるが、同じチャンネル1でも、北緯35.000〜35.004、東経135.005〜135.010のエリアになると放送局はB1となる。
【0051】
図5に示すように、テレビ機能をオンにすると(S501)、初期処理(502)が実行される。
【0052】
ここで、初期処理(S502)については図6に詳細に示している。まずはデフォルトとして、前回視聴したチャンネルがメモリ(14)より読み出されて、制御部(15)はそのチャンネルに従って選局制御信号を出力してテレビチューナ(6)で選局され、上記のテレビ視聴の動作に従って表示部(19)に前回と同じチャンネルが表示される(S601)。ただし、前回視聴した場合と放送エリアが同じであるとは限らないので、同じ放送局を受信しているとは限らない。
【0053】
次に、視聴中の日時とチャンネル情報をメモリ(14)に記憶する(ステップ602)。この記憶された情報は、次回テレビモードがオンになった場合のS601の処理で使用される。
【0054】
次に、チャンネル操作があって(S603)、チャンネルが変更された場合(S604)、制御部(15)は選局制御信号を出力し、テレビチューナ(6)で新たに選択されたチャンネルを選局し、表示部(19)に、そのチャンネルを表示する。そして、制御部(15)内に具備されているタイマーをリセットし、視聴中の日時とチャンネル情報をメモリ(14)に記憶する(ステップ602)。
【0055】
一方、タイマーが30秒を計時する間に(S606)、チャンネル操作が行われなかった場合(S603)の場合、或いはチャンネル操作が行われたが(S603)、チャンネル変更はなされたかった場合(S604)、GPS機能を使って位置情報を獲得する。具体的には、GPSアンテナ(34)より3つのGPS衛星からの信号を受信し、GPS信号処理部(35)にてこれらの信号を処理することで、緯度経度情報を獲得する(S606)。
【0056】
このように、位置情報が獲得されると、図4に示された放送エリアテーブルより放送エリアが把握できて、視聴しているチャンネル情報から視聴中の放送局が特定できる。このように特定された視聴中の放送局の視聴率情報収集センターに視聴開始の通知を携帯電話の非音声データ通信を使用して行われる(S607)。
【0057】
そのままテレビ視聴が継続されると(S503)、テレビ視聴中は定期的にGPS機能より位置情報を獲得する。チャンネル変更がなされた場合(S504)、或いはチャンネル変更はされないが(S504)、放送エリアの移動があった場合(S505)、変更処理が実行される(S506)。
【0058】
ここで、変更処理(S506)については図7に詳細に示している。チャンネル操作があって(S701)、チャンネルが変更された場合(S702)、制御部(15)は選局制御信号を出力し、テレビチューナ(6)で新たに選択されたチャンネルを選局し、表示部(19)に、そのチャンネルを表示する。そして、制御部(15)内に具備されているチャンネル操作の有無をカウンするためのカウンタをリセットする(ステップ703)。
【0059】
一方、チャンネル操作が行われなかった場合(S701)の場合、或いはチャンネル操作が行われたが(S701)、チャンネル変更はなされたかった場合(S702)、タイマーが30秒経過するのを待って(S704)、視聴中のチャンネル情報と日時をメモリ(14)に記憶する(S705)。続いて、GPS機能を使って位置情報を獲得する。具体的には、GPSアンテナ(34)より3つのGPS衛星からの信号を受信し、GPS信号処理部(35)にてこれらの信号を処理することで、緯度経度情報を獲得する(S706)。
【0060】
次に、前回視聴していた放送局の視聴率情報収集センターに視聴狩猟の通知を携帯電話の非音声データ通信を使用して行われる(S707)。
【0061】
上記のように、位置情報が獲得されると、図4に示された放送エリアテーブルより放送エリアが把握できて、視聴しているチャンネル情報から視聴中の放送局が特定できる。このように特定された視聴中の放送局の視聴率情報収集センターに視聴開始の通知を携帯電話の非音声データ通信を使用して行われる(S708)。
【0062】
そして、テレビ機能がオフされると(S503)、終了処理がなされる(S507)。ここで、終了処理(S507)については図8に詳細に示しているように、視聴していた放送局の視聴率情報収集センターに視聴終了の通知を携帯電話の非音声データ通信を使用して行われる(S801)。
【0063】
次に、上記の本発明によるテレビ付き携帯電話による視聴情報を通知するシステムの第二の実施形態について説明する
図9に第二の実施形態の概略を示す。上記の如く携帯電話に内蔵されたテレビでテレビ番組を視聴する場合、携帯電話が移動に伴い、その通信エリアが移動していくように、テレビ放送の放送エリアを跨って移動する場合がある。その場合、同じチャンネルを視聴していても、視聴している放送局や番組が変わることがある。図9では、このように移動をすることで異なるテレビ放送エリアに入った場合に、受信している放送局にリアルタイムで正確な視聴情報を通知できるシステムの概略を表している。
【0064】
まず初めに、携帯電話のテレビをオンにしテレビ局Aの番組を視聴し始めたとすると、テレビ局Aに番組を見始めた事を知らせるデータを基地局Aを介して視聴情報収集センターに送信する。即ち、携帯電話では、搭載されているGPS機能を使用して、テレビ視聴中は定期的に現在地確認を行い、現在地情報と時間情報及び視聴しているチャンネル情報を送信する。
【0065】
視聴情報収集センターでは、図4に示す如く、位置情報とチャンネル情報と放送局情報が関連付けられた放送エリアテーブルが記憶されている。例えば、北緯35.000〜35.005、東経135.000〜135.005のエリアでチャンネル1は放送局A1であるが、同じチャンネル1でも、北緯35.000〜35.004、東経135.005〜135.010のエリアになると放送局はB1となる。このように受信された情報を基に、各携帯電話の視聴情報を収集することができる。
【0066】
次に、携帯電話が移動し、テレビ局Bの放送エリアに入った場合、やはり位置情報と時間情報と視聴チャンネル情報を基地局Bを介して視聴情報収集センターへ送る事で、最初に見ていたテレビ局Aの視聴を終了し、テレビ局Bの視聴が開始されたことが視聴情報収集センターで把握できる。
【0067】
即ち、各携帯電話は基地局と通信をしているため、基地局に対して各携帯電話に固有のIDを送信している。視聴情報センターでも基地局から携帯電話のIDと視聴情報を関連付けて受け取る事が可能である。そのため、テレビ局Bの視聴者が1名増えると、この新たなテレビ局Bの視聴者の携帯電話IDより、この視聴者がそれまでテレビ局Aの視聴者であったことがわかり、この視聴者は放送局のエリアを跨って移動したことが把握できるからである。一方、この視聴者のIDがそれまで視聴情報センターで把握されていなかったならば、新たに視聴を始めた視聴者と把握することができる。
【0068】
同様に、次にテレビ局Cの放送エリアに移動した場合は、位置情報と時間情報と視聴チャンネル情報を基地局Cを介して視聴情報収集センターへ送る事で、最初に見ていたテレビ局Bの視聴を終了し、テレビ局Cの視聴が開始されたことが視聴情報収集センターで把握できる。
【0069】
最後に、テレビをオフにした場合、或いは携帯電話の電源をオフにした場合は、最後に視聴していた放送局Cの視聴終了を基地局Cを介して視聴情報収集センターに通知する。
【0070】
尚、上記の例では、視聴者IDは、基地局が認識しているIDを基地局が視聴情報と関連付けて視聴率情報センターに送ることとしたが、各携帯電話が電話番号などのIDを視聴情報と一緒に送信するようにしても構わない。
【0071】
以下に、フローチャートを使用して、本願発明のテレビ付き携帯電話の視聴情報通知の方法について詳細に説明する。
【0072】
第二の実施形態においては、図10に示すように、テレビ機能をオンにすると(S1001)、初期処理(1002)が実行される。
【0073】
ここで、初期処理(S1002)については図11に詳細に示している。まずはデフォルトとして、前回視聴したチャンネルがメモリ(14)より読み出されて、制御部(15)はそのチャンネルに従って選局制御信号を出力してテレビチューナ(6)で選局され、上記のテレビ視聴の動作に従って表示部(19)に前回と同じチャンネルが表示される(S1101)。ただし、前回視聴した場合と放送エリアが同じであるとは限らないので、同じ放送局を受信しているとは限らない。
【0074】
次に、視聴中の日時とチャンネル情報をメモリ(14)に記憶する(ステップ1102)。この記憶された情報は、次回テレビモードがオンになった場合のS1101の処理で使用される。
【0075】
次に、チャンネル操作があって(S1103)、チャンネルが変更された場合(S1104)、制御部(15)は選局制御信号を出力し、テレビチューナ(6)で新たに選択されたチャンネルを選局し、表示部(19)に、そのチャンネルを表示する。そして、制御部(15)内に具備されているタイマーをリセットし、視聴中の日時とチャンネル情報をメモリ(14)に記憶する(ステップ1102)。
【0076】
一方、タイマーが30秒を計時する間に(S1106)チャンネル操作が行われなかった場合(S1103)、或いはチャンネル操作が行われたが(S1103)、チャンネル変更はなされたかった場合(S1104)、GPS機能を使って位置情報を獲得する。具体的には、GPSアンテナ(34)より3つのGPS衛星からの信号を受信し、GPS信号処理部(35)にてこれらの信号を処理することで、緯度経度情報を獲得する(S1107)。
【0077】
このように、位置情報が獲得されると、獲得された位置情報と視聴しているチャンネル情報と時間情報を基地局を介して視聴率情報収集センターに視聴開始の通知を携帯電話の非音声データ通信を使用して行われる(S1108)。
【0078】
そのままテレビ視聴が継続されると(S1003)、視聴情報通知処理が実行される(S1004)。
【0079】
ここで、視聴情報通知処理(S1004)については図12に詳細に示している。チャンネル操作があって(S1201)、チャンネルが変更された場合(S1202)、制御部(15)は選局制御信号を出力し、テレビチューナ(6)で新たに選択されたチャンネルを選局し、表示部(19)に、そのチャンネルを表示する。そして、制御部(15)内に具備されているタイマーをリセットする(ステップ1203)。
【0080】
一方、タイマーが30秒を計時する間に(S1204)、チャンネル操作が行われなかった場合(S1201)の場合、或いはチャンネル操作が行われたが(S1201)、チャンネル変更はなされたかった場合(S1202)、視聴中のチャンネル情報と日時をメモリ(14)に記憶する(S1205)。続いて、GPS機能を使って位置情報を獲得する。具体的には、GPSアンテナ(34)より3つのGPS衛星からの信号を受信し、GPS信号処理部(35)にてこれらの信号を処理することで、緯度経度情報を獲得する(S1206)。
【0081】
このように、位置情報が獲得されると、獲得された位置情報と視聴しているチャンネル情報と時間情報を基地局を介して視聴率情報収集センターに携帯電話の非音声データ通信を使用して送信すする(S1307)。
【0082】
ここで、各携帯電話は基地局と通信をしているため、基地局に対して各携帯電話に固有のIDを送信している。そこで、視聴率情報センターでも基地局から携帯電話のIDと視聴情報を関連付けて受け取っているものとする。そのため、テレビ局Bの視聴者が1名増えると、この新たなテレビ局Bの視聴者の携帯電話IDより、この視聴者がそれまでテレビ局Aの視聴者であったことがわかり、この視聴者は放送局のエリアを跨って移動したことが把握できる。従って視聴率情報センターでは、テレビ局Aの視聴が終了しテレビ局Bの視聴が開始されたと認識することができる。一方、この視聴者のIDがそれまで視聴情報センターで把握されていなかったならば、新たに視聴を始めた視聴者と把握することができる。
【0083】
あるいは、上記の例では、視聴者IDは、基地局が認識しているIDを基地局が視聴情報と関連付けて視聴率情報センターに送ることとしたが、各携帯電話が電話番号などのIDを視聴情報と一緒に送信するようにしても構わない。
【0084】
また上記の処理において、視聴率情報センターでは、位置情報と視聴チャンネル情報が受信されるので、視聴率情報センターが保有している図4に示された放送エリアテーブルより放送エリアが把握できて、視聴しているチャンネル情報から視聴中の放送局が特定できる。
【0085】
そして、テレビ機能がオフされると(S1003)、終了処理がなされる(S1007)。ここで、終了処理(S1007)については図13に詳細に示しているように、視聴率情報収集センターにそれまで視聴していたチャンネルと位置情報と共に視聴終了の通知を携帯電話の非音声データ通信を使用して送信する(S1301)。
【0086】
視聴を終了するときは、即ちテレビ機能をオフにするとは、終了通知を行わなければ、視聴終了直前に視聴率情報センターに送られた視聴情報が更新されずに残ってしまい、視聴が継続していると認識されてしまうからである。従って、視聴率情報センターでは、視聴終了通知を受けるとその視聴情報は現時点での視聴情報としては削除される。ただし視聴履歴として別に保持しておくことは差し支えない。
【0087】
本発明は、上記実施携帯に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づく様々な形態が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明のテレビ付き携帯電話の実施形態のブロック図
【図2】本発明のテレビ付き携帯電話の外観図
【図3】本発明の視聴率集計システムの第1の実施形態
【図4】放送エリア情報のデータ形式の一例
【図5】本発明の第1の実施形態のテレビ付き携帯電話のメインフローチャート
【図6】本発明の第1の実施形態のテレビ付き携帯電話の初期処理のフローチャート
【図7】本発明の第1の実施形態のテレビ付き携帯電話の変更処理のフローチャート
【図8】本発明の第1の実施形態のテレビ付き携帯電話の終了処理のフローチャート
【図9】本発明の視聴率集計システムの第2の実施形態
【図10】本発明の第2の実施形態のテレビ付き携帯電話のメインフローチャート
【図11】本発明の第2の実施形態のテレビ付き携帯電話の初期処理のフローチャート
【図12】本発明の第2の実施形態のテレビ付き携帯電話の視聴率情報通知処理のフローチャート
【図13】本発明の第2に実施形態のテレビ付き携帯電話の終了処理のフローチャート
【図14】従来技術のオンライン方式のシステム
【図15】従来技術のデータ送受信システムを組み込んだリモコンによるシステム
【符号の説明】
【0089】
1 テレビ付き携帯電話
2 共通部
3 テレビ部
4 電話部
5 TVアンテナ
6 テレビチューナ
7 復調回路
8 DEMUX
9 音声デコーダ
10 音声処理回路
11 映像デコーダ
12 映像処理回路
13 操作部
14 メモリ
15 制御部
16 OSD
17 マルチプレクサ
18 映像出力回路
19 表示器
20 スピーカ
21 通信アンテナ
22 RF部
24 DEMUX
25 受信回路
26 送信回路
27 コーディック
28 データ処理回路
29 報知部
30 撮像回路
31 カメラ
32 音声入力回路
33 マイク
34 GPSアンテナ
35 GPS信号処理部
101 十字キー
102 決定キー
103 Fキー
104 通話キー
105 TVキー
106 電源キー
107 テンキー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴率情報を収集する視聴率情報センターとテレビ放送を受信可能な携帯電話とが携帯電話通信網を介して接続され、
テレビ視聴を行っている各テレビ放送受信可能な携帯電話から、携帯電話通信網を介して、該視聴率情報センターに視聴情報を送信し、該視聴率情報センターにおいて受信された視聴情報を集計処理する事によって視聴率情報を得る視聴率集計システム。
【請求項2】
各テレビ放送局において自局の視聴率情報センターを配置した請求項1に記載の視聴率集計システムにおける、テレビ放送を受信するテレビ放送受信部を有し、非音声データ通信が可能である携帯機器であって、
視聴するチャンネルを選択する操作部と、
位置情報を獲得する位置情報獲得部と、
テレビ放送局と、該テレビ放送局の放送エリアの位置情報と、該放送エリアにおける該テレビ放送局を選局するためのチャンネル番号を関連付けた放送エリア情報を記憶している放送エリア記憶部とを具備し、
上記操作部により選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部により獲得された位置情報と上記放送エリア情報を用いて、選択されたテレビ放送局を特定し、該特定された放送局の視聴率情報センターに、視聴開始を示す視聴開始情報を、非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする携帯機器。
【請求項3】
放送エリアを跨って移動した場合に、移動前に視聴していたテレビ放送局の視聴率情報センターに、視聴終了を示す視聴終了情報を、非音声データ通信を用いて送信し、
移動後に視聴中のテレビ放送局の視聴情報情報センターに、視聴開始を示す視聴開始情報を、非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする請求項2に記載の携帯機器。
【請求項4】
放送エリアを跨って移動がなされたか否かの判定は、上記位置情報獲得部により獲得された位置情報と上記放送エリア情報を比較することによりなされることを特徴とする請求項3に記載の携帯機器。
【請求項5】
上記操作部により視聴するチャンネルが変更された場合に、変更前に視聴していたテレビ放送局の視聴率情報センターに、視聴終了を示す視聴終了情報を、非音声データ通信を用いて送信し、
新たに選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部により獲得された位置情報と上記放送エリア情報を用いて、新たに選択されたテレビ放送局を特定し、該特定された放送局の視聴率情報センターに、視聴開始を示す視聴開始情報を、非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする請求項2乃至4に記載の携帯機器。
【請求項6】
テレビ視聴を終了した場合に、視聴していたテレビ放送局の視聴率情報センターに、視聴終了を示す視聴終了情報を非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする請求項2及び5に記載の携帯機器。
【請求項7】
各テレビ放送局と、各テレビ放送局の放送エリアの位置情報と、各放送エリアにおける各テレビ放送局を選局するためのチャンネル番号を関連付けた放送エリア情報を記憶している放送エリア記憶部を具備し、各テレビ放送局の視聴率情報を集計する視聴率情報センターを配置した請求項1に記載の視聴率集計システムにおける、テレビ放送を受信するテレビ放送受信部を有し、非音声データ通信が可能である携帯機器であって、
視聴するチャンネルを選択する操作部と、
位置情報を獲得する位置情報獲得部とを具備し、
上記操作部により選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部により獲得された位置情報を視聴率情報センターに非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする携帯機器。
【請求項8】
各テレビ放送局と、各テレビ放送局の放送エリアの位置情報と、各放送エリアにおける各テレビ放送局を選局するためのチャンネル番号を関連付けた放送エリア情報を記憶している放送エリア記憶部とを具備した視聴率情報センターにおいて、携帯機器から受信した位置情報と上記放送エリア情報から放送エリアを跨って移動したことが判別された場合に、移動前に視聴していたテレビ放送局の視聴終了を認識し、受信されたチャンネル情報と位置情報と、上記放送エリア情報から新たに視聴しているテレビ放送局を特定し、該特定されたテレビ放送局の視聴開始を認識できることを特徴とする請求項1に記載の視聴率情報集計システム。
【請求項9】
請求項8に記載の視聴率情報集計システムにおける携帯機器であって、上記操作部により視聴するチャンネルが変更された場合に、視聴率情報センターに、新たに選択されたチャンネル番号と上記位置情報獲得部によって獲得された位置情報を非音声データ通信を用いて送信することができることを特徴とする請求項7に記載の携帯機器。
【請求項10】
テレビ視聴を終了した場合に、視聴率情報センターに、視聴していたチャンネル番号と位置情報獲得部により獲得された位置情報と視聴終了を示す視聴終了情報を、非音声データ通信を用いて送信することを特徴とする請求項7及び9に記載の携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−180125(P2006−180125A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−370064(P2004−370064)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】