説明

記録材搬送装置

【課題】スキューを補正した後の記録材の位置がばらつくことを抑制可能な記録材搬送装置を提供する。
【解決手段】第4用紙搬送経路R4から第1用紙搬送経路R1へ用紙Pを単に送り込むと、第1用紙搬送経路R1における用紙Pの位置が変動する。そしてこの変動によって、スキュー補正を行った後の用紙Pの位置も変動する。このため、検知センサFS1を設け、この検知センサFS1の検知結果に基づき用紙Pを停止させる。この場合、符号8Aに示すように、第1用紙搬送経路R1の予め定められた一定の箇所に用紙Pが停止するようになり、用紙Pが第1センサS1および第2センサS2に到達する到達タイミングが用紙P毎に異なることが抑制される。そしてこの場合、スキュー補正後の用紙Pの位置の変動が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
用紙搬送経路の方向に対して直交する軸線を中心に用紙を一度反転させる手段と、用紙搬送経路の方向に対して平行な軸線を中心に用紙を一度反転させる横移動反転装置と、更に、用紙搬送経路の方向に対して直交する軸線を中心に用紙を一度反転させる手段とが設けられた自動印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、シート材を挟持して中央基準で搬送するローラ対と、ローラ対に搬送されているシート材の搬送方向に対して直交する方向の一側端位置を検知するシート材側端位置検知手段とを有したシート材位置ずれ修正装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2561380号公報
【特許文献2】特許第3268329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、スキューを補正した後の記録材の位置がばらつくことを抑制可能な記録材搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、記録材が一方向に搬送される搬送経路を有し、記録材の側辺が当該搬送経路に沿って移動するように当該記録材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される記録材の前記側辺と前記一方向とのなす角度が小さくなるように当該記録材を変位させる変位手段と、前記変位手段よりも記録材の搬送方向における上流側に設けられ、前記一方向と交差する方向に前記記録材を移動させるとともに前記搬送経路上の予め定められた箇所にて当該記録材を停止させる記録材移動手段と、を備える記録材搬送装置である。
請求項2に記載の発明は、前記記録材移動手段によって前記一方向と交差する方向に移動する前記記録材を検知するセンサを更に備え、前記記録材移動手段は、前記センサの検知結果に基づき、前記一方向と交差する方向に移動させた前記記録材を停止させることを特徴とする請求項1記載の記録材搬送装置である。
請求項3に記載の発明は、前記記録材が前記一方向と交差する方向に移動する際に通過する移動経路の両側方のうちの一方の側方から当該移動経路を眺めた場合に、当該移動経路には直線状の部位が設けられ、前記センサは、前記移動経路の前記直線状の部位に対峙するように設けられていることを特徴とする請求項2記載の記録材搬送装置である。
請求項4に記載の発明は、前記変位手段は、前記記録材に接触する第1の回転部材と、前記一方向と交差する方向において当該第1の回転部材とは異なる箇所に配置され当該記録材に接触する第2の回転部材とを備え、当該第1の回転部材の回転数と当該第2の回転部材の回転数とを異ならせることで当該記録材の前記変位を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の記録材搬送装置である。
【0006】
請求項5に記載の発明は、記録材を予め定められた第1の移動経路に沿って移動させる第1の移動手段と、前記第1の移動手段により移動してきた前記記録材を前記第1の移動経路に沿った軸線を中心に反転し、反転させた当該記録材を当該第1の移動経路と並行するように設けられた第2の移動経路の側方から当該第2の移動経路に向けて移動させるとともに、当該第2の移動経路に向かって移動する当該記録材を検知する検知センサの検知結果に基づき、移動させた当該記録材を停止させる第2の移動手段と、前記第2の移動手段により前記第2の移動経路上へ移動し当該第2の移動経路を一方向に移動する前記記録材の当該一方向に沿う側辺と当該一方向とのなす角度が小さくなるように当該記録材を変位させる変位手段と、を備える記録材搬送装置である。
請求項6に記載の発明は、前記変位手段による変位が行われた前記記録材に画像を形成する画像形成手段が更に設けられていることを特徴とする請求項5記載の記録材搬送装置である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、スキューを補正した後の記録材の位置がばらつくことを抑制可能な記録材搬送装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録材が停止する停止位置がばらつくことを抑制可能となる。
請求項3の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録材の検知精度を高めることが可能となる。
請求項4の発明によれば、記録材の搬送を停止させずに記録材のスキューの補正を行うことができるようになる。
請求項5の発明によれば、スキューを補正した後の記録材の位置がばらつくことを抑制可能な記録材搬送装置を提供することができる。
請求項6の発明によれば、記録材上に画像を形成することが可能になるとともに形成される画像の位置を予め定められた位置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施の形態が適用される画像形成装置をフロント側から眺めた場合の図である。
【図2】反転機構を説明するための図である。
【図3】図2の矢印III方向から反転機構を眺めた場合の図である。
【図4】図1の矢印IV方向から第1用紙搬送経路を眺めた場合の図である。
【図5】用紙の搬送状態を示した図である。
【図6】用紙が第1センサおよび第2センサに到達する際の用紙の状態を示した図である。
【図7】スキュー補正がなされる前の用紙の状態とスキュー補正がなされた後の用紙の状態を示した図である。
【図8】本実施形態における用紙の状態を示した図である。
【図9】検知センサの他の構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置をフロント側から眺めた場合の図である。図1に示す画像形成装置100は、所謂タンデム型の構成を有するものであって、電子写真方式により各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)を備えている。また本実施形態の画像形成装置100では、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)などを含んで構成され、画像形成装置100を構成する各装置および各部の動作を制御する制御部80が設けられている。
【0010】
また、表示パネルにより構成され、ユーザから受けた指示を制御部80に出力するとともに制御部80からの情報をユーザに提示するユーザインタフェース部(UI)90が設けられている。さらに、例えばパーソナルコンピュータ(PC)や画像読取装置(スキャナ)等から画像データ等を受信する受信部70が設けられている。また、画像形成装置100は、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像が順次転写(一次転写)されるともにこのトナー像を保持する中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20上のトナー像を記録材の一例である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写装置30とを備えている。
【0011】
また画像形成装置100には、二次転写装置30に向けて搬送される用紙Pが通過する第1用紙搬送経路R1、二次転写装置30を通過した後の用紙Pが通過する第2用紙搬送経路R2が設けられている。また、定着装置50(後述)よりも下流側にて第2用紙搬送経路R2から分岐するとともに、第1用紙搬送経路R1の下方まで延び、その一部が第1用紙搬送経路R1と並行するように設けられた第3用紙搬送経路R3が形成されている。
【0012】
また本実施形態では、第3用紙搬送経路R3から第1用紙搬送経路R1へ用紙Pを搬送するとともにこの用紙Pの表裏を反転して第1用紙搬送経路R1へこの用紙Pを供給する反転機構500が設けられている。付言すると、本実施形態には、第1用紙搬送経路R1における用紙搬送方向および第3用紙搬送経路R3における用紙搬送方向に沿う軸線を中心に用紙Pを反転させる反転機構500が設けられている。
【0013】
さらに本実施形態では、画像形成装置100の筐体101に、開口102が形成されている。ここで、第2用紙搬送経路R2に沿って搬送されてきた用紙Pは、この開口102を通じて筐体101の外部に排出され、不図示の用紙積載部上に積載される。なお筐体101に隣接させて処理装置(不図示)を設け、開口102から排出されてくる用紙Pに対し穴あけなどの処理をさらに行うこともできる。また画像形成装置100には、第1用紙搬送経路R1に用紙Pを供給する第1用紙供給装置410が設けられている。また、第1用紙供給装置410よりも用紙Pの搬送方向における上流側に設けられ、第1用紙搬送経路R1に用紙Pを供給する第2用紙供給装置420が設けられている。
【0014】
なお、第1用紙供給装置410および第2用紙供給装置420は同様に構成されており、第1用紙供給装置410および第2用紙供給装置420の各々には、用紙Pを収容する用紙収容部41、用紙収容部41に収容された用紙Pを取り出して搬送する取り出しロール42が設けられている。また、第1用紙搬送経路R1上であって二次転写装置30の上流側には、第1用紙搬送経路R1上の用紙Pを二次転写装置30に向けて搬送する第1搬送ロール44が設けられている。さらに、第1搬送ロール44に向けて用紙Pを搬送する第2搬送ロール45、第2搬送ロール45に向けて用紙Pを搬送する第3搬送ロール46、第3搬送ロール46に向けて用紙Pを搬送する第4搬送ロール47が設けられている。
【0015】
またこれらの搬送ロールの他に、第1用紙搬送経路R1、第2用紙搬送経路R2、および、第3用紙搬送経路R3には、これらの用紙搬送経路上に位置する用紙Pを搬送する搬送ロール48が複数設けられている。なお、第1搬送ロール44、第2搬送ロール45、第3搬送ロール46、第4搬送ロール47、および搬送ロール48は、回転可能に設けられ互いに押し合う一対のロール状部材によって構成されるとともに、一方のロール状部材が回転駆動されることで用紙Pの搬送を行う。ここで、第3用紙搬送経路R3に設けられた搬送ロール48は、第1の移動経路の一例である第3用紙搬送経路R3に沿って記録材を移動させる第1の移動手段の一部として機能している。
【0016】
また本実施形態では、第2搬送ロール45と第3搬送ロール46との間に、用紙Pの先端部が突き当てられる突き当て部材300が設けられている。本実施形態ではこの突き当て部材300に対して用紙Pの先端部が突き当てられることで、用紙Pのスキュー(搬送方向に対する用紙Pの傾き)が補正される。なお本実施形態では、第4搬送ロール47によっても用紙Pのスキューの補正がなされる(詳細は後述)。ここで本実施形態では、突き当て部材300により用紙Pのスキューが補正された後、この突き当て部材300は第1用紙搬送経路R1から退避する。また本実施形態では、第2用紙搬送経路R2上に、二次転写装置30により用紙P上に二次転写された画像をこの用紙Pに定着させる定着装置50が設けられている。
【0017】
さらに、二次転写装置30と定着装置50との間には、二次転写装置30を通過した用紙Pを定着装置50へ搬送する搬送装置51が設けられている。ここでこの搬送装置51は、周回移動するベルト51Aを有しており、このベルト51Aの上に用紙Pを載せて用紙Pの搬送を行う。また定着装置50には、内蔵されたヒータ(不図示)により加熱される加熱ロール50A、加熱ロール50Aを押圧する押圧ロール50Bが設けられている。そしてこの定着装置50では、加熱ロール50Aと押圧ロール50Bとの間を用紙Pが通過することで、用紙Pが加圧および加熱される。これにより用紙P上の画像が用紙Pに定着される。
【0018】
ここで、画像形成手段の一部として機能する画像形成ユニット10の各々は、回転可能に取り付けられた感光体ドラム11を備えている。また、感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11を帯電する帯電装置12、感光体ドラム11を露光して静電潜像を書き込む露光装置13、感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14が設けられている。さらに、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写装置15、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラム清掃装置16が設けられている。
【0019】
中間転写ベルト20は、3本のロール部材21〜23に掛け渡され、回転するように設けられている。これら3本のロール部材21〜23のうち、ロール部材22は、中間転写ベルト20を駆動するようになっている。また、ロール部材23は、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ロール31に対向配置されており、これら二次転写ロール31およびロール部材23によって二次転写装置30が構成されている。なお、中間転写ベルト20を挟んでロール部材21と対向する位置には、中間転写ベルト20上の残留トナーを除去するベルト清掃装置24が設けられている。
【0020】
また、本実施形態の画像形成装置100では、第1用紙供給装置410等から供給された用紙Pの第1面に画像を形成することができるのに加え、用紙Pの第2面に画像を形成することができるようになっている。より具体的に説明すると、この画像形成装置100では、定着装置50を通過した用紙Pの表裏が反転機構500によって反転され、表裏が反転された用紙Pが再度二次転写装置30へと搬送される。そして二次転写装置30にて用紙Pの第2面に対して画像が転写される。その後、この用紙Pは定着装置50を再び通過し、転写されたこの画像は用紙Pに定着される。これにより、用紙Pの第1面のみならず第2面にも画像が形成されるようになる。
【0021】
図2は、反転機構500を説明するための図である。
上記にて説明したとおり、本実施形態では、第3用紙搬送経路R3に、この第3用紙搬送経路R3に沿って用紙Pを搬送する搬送ロール48が複数設けられている。また、第1用紙搬送経路R1にも、第1用紙搬送経路R1に沿って用紙Pを搬送する搬送ロール48が複数設けられている。また第3用紙搬送経路R3には、第3用紙搬送経路R3における用紙Pの搬送方向と直交する方向(交差する方向)に向けて用紙Pを搬送する搬送ロール91が設けられている。付言すると、第3用紙搬送経路R3の側方に向けて用紙Pを搬送する搬送ロール91が設けられている。
【0022】
さらに本実施形態では、搬送ロール91により搬送された用紙Pが上方に向かって移動するように、また、上方へ移動したこの用紙Pが第1用紙搬送経路R1に向かってさらに移動するように、この用紙Pを案内する案内部材92が設けられている。さらに、本実施形態では、案内部材92により案内され先端部が上方を向いた用紙Pをニップし、この用紙Pをさらに上方に向けて搬送する搬送ロール93が設けられている。また第1用紙搬送経路R1には、搬送ロール93により搬送されてきた用紙Pを第1用紙搬送経路R1上の予め定められた箇所まで搬送する搬送ロール94が設けられている。また図示は省略するが、搬送ロール48、搬送ロール91、搬送ロール93、および搬送ロール94を回転させる駆動モータ(不図示)が設けられている。なおこの駆動モータは、ステッピングモータに構成されている。
【0023】
なお、搬送ロール48の各々は、上記のとおり、一対のロール状部材により構成されている。また、搬送ロール91、搬送ロール93、および搬送ロール94も、互いに押し合う一対のロール状部材により構成されている。なお図2では、搬送ロール48、搬送ロール91、搬送ロール93、および搬送ロール94を構成する一対のロール状部材のうちの一方のロール状部材のみを図示している。
【0024】
また本実施形態では、搬送ロール48に設けられた一方のロール状部材が他方のロール状部材から離間できるようになっている。また、搬送ロール91および搬送ロール94も同様であり、一方のロール状部材が他方のロール状部材から離間できるようになっている。さらに、図示は省略するが、これら一方のロール状部材を他方のロール状部材から離間させる離間機構(不図示)が設けられている。なおこの離間機構は、モータやカムなど既存の技術により構成される。
【0025】
反転機構500により用紙Pの表裏の反転が行われる際には、まず、搬送ロール48により第3用紙搬送経路R3に沿って用紙Pが搬送されてくる。なおこのとき第3用紙搬送経路R3に設けられた搬送ロール91のうちの一方のロール状部材が他方のロール状部材から離間している。次いで、搬送ロール48の一方のロール状部材が他方のロール状部材から離間するとともに、搬送ロール91の一方のロール状部材が用紙Pを介して他方のロール状部材に押し付けられる。
【0026】
次いで、搬送ロール91、搬送ロール93が回転駆動される。また、記録材移動手段、第2の移動手段の一部として機能する搬送ロール94も回転駆動される。これにより、用紙Pが第1用紙搬送経路R1に向けて搬送される。なおこのとき、第1用紙搬送経路R1に設けられた搬送ロール48の一方のロール状部材が他方のロール状部材から離間している。そして、第1用紙搬送経路R1上の予め定められた箇所まで用紙Pが搬送されると、搬送ロール91、搬送ロール93、および、搬送ロール94の回転駆動が停止される。その後、搬送ロール94における一方のロール状部材が他方のロール状部材から離間するとともに、第1用紙搬送経路R1に設けられた搬送ロール48の一方のロール状部材が用紙Pを介して他方のロール状部材に押し付けられる。
【0027】
次いで、この搬送ロール48が回転駆動され第1用紙搬送経路R1に沿って用紙Pが搬送される。なおこのとき用紙Pの表裏が既に反転された状態となっている。ここで、本実施形態における反転機構500では、用紙Pの搬送方向における先端部と後端部とが入れ替わることなく表裏の反転が行われる。その一方で本実施形態における反転機構500では、用紙の一方の側辺と他方の側辺とが入れ替わるようになる。
【0028】
図3は、図2の矢印III方向から反転機構500を眺めた場合の図である。なお図3では、図2にて示した搬送ロール91および搬送ロール94の図示を省略している。また図3では、図2にて示した案内部材92の図示も省略している。
【0029】
図2では説明を省略したが、本実施形態における反転機構500では、図3に示すように、第3用紙搬送経路R3と第1用紙搬送経路R1とを接続する第4用紙搬送経路R4に、この第4用紙搬送経路R4に沿って搬送されてきた用紙Pの先端部を検知する検知センサFS1が設けられている。なお本実施形態では、第1用紙搬送経路R1〜第3用紙搬送経路R3にて、矩形状に形成された用紙Pが有する2つの側辺がこれらの用紙搬送経路に沿って移動するように用紙Pが搬送されるが、第4用紙搬送経路R4では、この2つの側辺のうちの一方の側辺が先頭となった状態で用紙Pが搬送される。そしてこの用紙Pは、第2の移動経路の一例としての第1用紙搬送経路R1の側方から第1用紙搬送経路R1に供給される。
【0030】
また本実施形態では、検知センサFS1によって用紙Pの先端部が検知されてから予め定められたステップ数だけ不図示の駆動モータを駆動させ、その後、この駆動モータを停止させる。これにより、上記にて説明したように、第1用紙搬送経路R1上の予め定められた箇所まで用紙Pが搬送されるようになる。なお検知センサFS1は、発光素子および受光素子を備えたいわゆる反射型のセンサにより構成することもできるし、第4用紙搬送経路R4の一方側に発光素子が配置され他方側に受光素子が配置されたいわゆる透過型のセンサにより構成することもできる。
【0031】
図4は、図1の矢印IV方向から第1用紙搬送経路R1を眺めた場合の図である。
同図に示すように、本実施形態では、第1搬送ロール44の下流側に、第1用紙搬送経路R1に沿って搬送されてきた用紙Pの側辺を検知する第1側辺検知センサSK1および第2側辺検知センサSK2が設けられている。また、第1搬送ロール44の上流側にも、第1用紙搬送経路R1に沿って搬送されてきた用紙Pの側辺を検知する第3側辺検知センサSK3および第4側辺検知センサSK4が設けられている。ここで、第1側辺検知センサSK1および第3側辺検知センサSK3は、画像形成装置100の奥側(リア側)に配置されている。また、第2側辺検知センサSK2および第4側辺検知センサSK4は、画像形成装置100の手前側(フロント側)に配置されている。
【0032】
また本実施形態では、第3側辺検知センサSK3を用紙Pの搬送方向と直交する方向(交差する方向)に移動させる第1移動機構110、第4側辺検知センサSK4を用紙Pの搬送方向と直交する方向に移動させる第2移動機構120が設けられている。
ここで第1移動機構110は、第3側辺検知センサSK3が取り付けられた無端状のベルト111と、このベルト111を駆動させるプーリー112と、プーリー112を回転させる不図示のモータとを備えており、このモータを駆動しプーリー112を回転させることでベルト111を回転させ、第3側辺検知センサSK3を用紙Pの搬送方向と直交する方向に移動させる。なお、第2移動機構120も、同様に、第4側辺検知センサSK4が取り付けられた無端状のベルト111と、このベルト111を駆動させるプーリー112と、プーリー112を回転させる不図示のモータとを備えている。
【0033】
また本実施形態では、用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿った移動が可能なように第1搬送ロール44が設けられている。また、第1搬送ロール44を移動させる移動機構200が設けられている。図示は省略するが、この移動機構200は、第1搬送ロール44の端部に取り付けられたラックギアと、このラックギアに噛み合うピニオンギアと、このピニオンギアを回転させるギアモータにより構成されている。本実施形態では、このギアモータを正転および逆転することで、第1搬送ロール44が用紙Pの搬送方向と直交する方向に移動する。
【0034】
ここで本実施形態における画像形成装置100では、機械誤差などによって、用紙Pの搬送方向と直交する方向に用紙Pがずれた状態で用紙Pが搬送される場合がある。この場合、ユーザが意図した箇所とは異なる箇所に画像が形成されるおそれがある。付言すると、上記直交する方向において、予め定められた箇所からずれた箇所に画像が形成されるおそれがある。このため本実施形態では、第1搬送ロール44を用い、上記直交する方向においてずれた状態で搬送されてきた用紙Pをこの直交する方向に移動させる。
【0035】
付言すると、第1側辺検知センサSK1〜第4側辺検知センサSK4の検知結果に基づき、用紙Pを挟んだ状態の第1搬送ロール44を軸方向に移動させることで、用紙Pの搬送方向と直交する方向に用紙Pを移動させる。これにより、第1用紙搬送経路R1上の予め定められた箇所を用紙Pが通過するようになり、ユーザの意図した箇所に画像が形成されるようになる。
【0036】
また本実施形態では、図4に示すように、第4搬送ロール47よりも用紙Pの搬送方向下流側に、搬送されてきた用紙Pの先端部を検知する第1センサS1および第2センサS2が設けられている。ここで第1センサS1および第2センサS2は、用紙Pの搬送方向と直交する一つの直線上に載るように配置されている。また、第1センサS1および第2センサS2は、用紙Pの搬送方向と直交する方向において互いにずらされた状態で配置されている。ここで、この第1センサS1および第2センサS2は、例えば、発光素子および受光素子を備えたいわゆる反射型のセンサにより構成することができる。
【0037】
また本実施形態では、上記のとおり、回転可能に設けられ互いに押し合う一対のロール状部材によって第4搬送ロール47が構成されるとともに、この一対のロール状部材のうちの一方のロール状部材が回転駆動を行うことで、第4搬送ロール47による用紙Pの搬送が行われる。ここで図4では、上記一対のロール状部材のうち回転駆動を行う側のロール状部材471を図示している。なお、第1用紙搬送経路R1を挟みこのロール状部材471とは反対側に配置される他方のロール状部材472(図1参照)を回転駆動するようにしてもよい。
【0038】
ここでロール状部材471について詳細に説明すると、このロール状部材471には、図4に示すように、第1シャフトSH1により支持されるとともに円柱状に形成され、その外周面を用紙Pに接触させながら回転することで用紙Pを下流側へ搬送する第1回転部材47Aが設けられている。また、ロール状部材471には、第2シャフトSH2により支持されるとともに円柱状に形成され、その外周面を用紙Pに接触させながら回転することで用紙Pを下流側へ搬送する第2回転部材47Bが設けられている。
【0039】
ここで、本実施形態では、第1回転部材47Aおよび第2回転部材47Bが別個独立に回転できるように設けられている。また本実施形態では、モータを備え第1シャフトSH1を介して第1回転部材47Aを回転させる第1回転機構(不図示)、同じくモータを備え第2シャフトSH2を介して第2回転部材47Bを回転させる第2回転機構(不図示)が設けられている。
【0040】
なお、第1回転部材47Aの回転軸となる第1シャフトSH1と、第2回転部材47Bの回転軸となる第2シャフトSH2とは、同軸上に配置されている。また、第1シャフトSH1および第2シャフトSH2は、用紙Pの搬送方向と直交する方向に沿って配置されている。また、第1回転部材47Aおよび第2回転部材47Bは、用紙Pの搬送方向と直交する一つの直線上に配置されている。また、第1回転部材47Aおよび第2回転部材47Bは、用紙Pの搬送方向と直交する方向において互いにずれた状態で配置されている。さらに第1回転部材47Aは、画像形成装置100のリア側に配置され、第2回転部材47Bは画像形成装置100のフロント側に配置されている。
【0041】
また図示は省略するが、もう一方のロール状部材472(図1参照)にも、第1シャフトにより支持されるとともに円柱状に形成されその外周面が用紙Pに接触する第1回転部材、第2シャフトにより支持されるとともに円柱状に形成され外周面が用紙Pに接触する第2回転部材が設けられている。ここでロール状部材472の第1回転部材は、ロール状部材471の第1回転部材47Aに対向するように設けられ、ロール状部材472の第2回転部材は、ロール状部材471の第2回転部材47Bに対向するように配置されている。
【0042】
ここで本実施形態では、図5(用紙Pの搬送状態を示した図)に示すように、用紙Pがスキューした状態で搬送される場合がある。この場合は、第1回転部材47Aおよび第2回転部材47Bの一方の回転部材の回転数を他方の回転部材の回転数よりも増加させる(図5に示した例では第2回転部材47Bの回転数を増加させる)。これにより用紙Pのうち回転数が大きい回転部材に接触した部位(用紙Pの進行方向において遅れている側の部位)が、回転数が小さい回転部材に接触している部位よりも進むようになり、用紙Pのスキューが小さくなる。付言すると、搬送される用紙Pの側辺(搬送方向に沿う側辺)と、用紙Pの搬送方向とのなす角度が小さくなるように用紙Pが変位し、用紙Pのスキューが小さくなる。ここで、本実施形態における第1回転部材47Aおよび第2回転部材47Bは、記録材の一例である用紙Pを変位させる変位手段の一部として機能している。
【0043】
なお用紙Pのスキューの量は、第1センサS1にて用紙Pの先端部が検知されたタイミングと、第2センサS2にて用紙Pの先端部が検知されたタイミングとに基づき把握される。より具体的には、第1センサS1にて用紙Pの先端部が検知されたタイミングと、第2センサS2にて用紙Pの先端部が検知されたタイミングとの時間差とに基づき、用紙Pのスキューの量が把握される。また本実施形態では、第1センサS1又は第2センサS2による、用紙Pの先端部の検知をトリガーとして、第1回転部材47Aおよび第2回転部材47Bによるスキューの補正が開始される。
【0044】
ところで本実施形態にて、反転機構500にて用紙Pが反転される際に、第4用紙搬送経路R4(図3参照)から第1用紙搬送経路R1に用紙Pを単に送り込むと、用紙Pの位置(用紙Pを第1用紙搬送経路R1上にて停止させた際の用紙Pの位置)が変動するようになる。
【0045】
そしてこのように変動が生じると、図6(用紙Pが第1センサS1および第2センサS2に到達する際の用紙Pの状態を示した図)の(a)に示すように、画像形成装置100のリア側に用紙Pが寄った状態で、用紙Pが第1センサS1および第2センサS2まで搬送されるようになったり、同図(b)に示すように、画像形成装置100のフロント側に用紙Pが寄った状態で、用紙Pが第1センサS1および第2センサS2まで搬送されるようになったりする。即ち、用紙Pの搬送方向と直交する方向における位置が用紙P毎に異なった状態で用紙Pが第1センサS1および第2センサS2まで搬送されやすくなる。そしてこの場合、第1センサS1および第2センサS2に用紙Pが到達するタイミングが、用紙P毎に異なるようになってしまう。
【0046】
ここで、同図(a)に示すように、画像形成装置100のリア側に用紙Pが寄った状態で且つ用紙Pのリア側が用紙Pのフロント側よりも先行するように用紙Pが搬送されてきた場合には、画像形成装置100のフロント側に用紙Pが寄った状態で用紙Pが搬送されてくる場合に比べ、用紙Pの第1センサS1および第2センサS2への到達タイミングが遅れるようになる。そしてこの場合は、例えば、図7(スキュー補正がなされる前の用紙Pの状態とスキュー補正がなされた後の用紙Pの状態を示した図)の(a)に示すように、例えば、スキュー補正時に用紙Pの先端側が振れられるようになり、同図に示すように、用紙Pは画像形成装置100のリア側に寄るようになる。
【0047】
その一方で、画像形成装置100のフロント側に用紙Pが寄った状態で用紙Pが搬送されてくると、図6(b)に示すように、用紙Pの第1センサS1および第2センサS2への到達タイミングが早まるようになる。付言すると、図6(a)のときよりも用紙Pの送り込み量が小さい状態にて用紙Pが第1センサS1および第2センサS2に到達するようになり、図6(a)のときよりも用紙Pの先端部の検知タイミングが早まるようになる。そしてこの場合は、例えば、図7の(b)に示すように、例えば、スキュー補正時に用紙Pの後端側が振れられるようになり、同図に示すように、用紙Pは画像形成装置100のフロント側に寄るようになる。
【0048】
このように、本実施形態の構成にて、第4用紙搬送経路R4から第1用紙搬送経路R1へ用紙Pを単に送り込むと、第1用紙搬送経路R1における用紙Pの位置が変動する。そしてこの変動によって、スキュー補正を行った後の用紙Pの位置も変動するようになる。そしてこのように変動が生じると、用紙Pに形成される画像の位置が本来の位置とはずれるようになる。このため本実施形態では、上記のとおり、検知センサFS1を設け、この検知センサFS1の検知結果に基づき用紙Pを停止させている。この場合、図8(本実施形態における用紙Pの状態を示した図)の符号8Aに示すように、第1用紙搬送経路R1の予め定められた一定の箇所に用紙Pが停止するようになり、用紙Pが第1センサS1および第2センサS2に到達する到達タイミングが用紙P毎に異なることを抑制可能となる。
【0049】
なお本実施形態では、スキュー補正後の用紙Pが画像形成装置100のフロント側やリア側に寄ったとしても、第1搬送ロール44によって、フロント側に寄った用紙Pはリア側へと移動しリア側に寄った用紙Pはフロント側へと移動し、基本的に、用紙Pは一定の位置に配置されるようになる。ところで本実施形態では、このようにフロント側やリア側に寄ってしまった用紙Pを移動させる機能が付与されているが、画像形成装置100のフロント側やリア側に用紙Pが大きく寄ってしまうと、第1搬送ロール44による用紙Pの移動が難しくなる。具体的には、画像形成装置100のフロント側やリア側に用紙Pが大きく寄ってしまうと、第1搬送ロール44による用紙Pの移動がなされている最中に用紙Pが第1搬送ロール44を通過してしまい、予め定められた箇所まで用紙Pを移動させることが難しくなる。
【0050】
また、用紙Pが画像形成装置100のフロント側やリア側に寄ると、即ち、画像形成装置100の奥行き方向における用紙Pの位置が変動すると、第1搬送ロール44が用紙Pを移動させる際の用紙Pの慣性力が用紙P毎に異なるようになり、第1搬送ロール44を予め定められた一定の位置まで移動させた場合であっても用紙Pの位置に変動が生じてしまう。
【0051】
一方で、本実施形態のように、第4用紙搬送経路R4から搬送されてきた用紙Pが第1用紙搬送経路R1上の予め定められた一定の箇所に停止する場合は、画像形成装置100のフロント側やリア側に大きく寄った状態で用紙Pが搬送されることが防止され、第1搬送ロール44による用紙Pの移動がなされている最中に用紙Pが第1搬送ロール44を通過することが防止される。また本実施形態の構成では、画像形成装置100の奥行き方向における用紙Pの位置が変動しにくくなり、第1搬送ロール44が用紙Pを移動させる際の用紙Pの移動量も変動しにくくなる。そしてこの場合、第1搬送ロール44により用紙Pを移動させる際の用紙Pの慣性力が変動することが抑制され、第1搬送ロール44により用紙Pを移動させる際の位置決めの精度が高まる。
【0052】
なお本実施形態では、図3に示すように、第1用紙搬送経路R1と第3用紙搬送経路R3とを接続する第4用紙搬送経路R4上に検知センサFS1を設けた場合を説明したが、本実施形態におけるこの第4用紙搬送経路R4は、同図に示すように湾曲した状態となっている。このため本実施形態では、湾曲した状態の用紙Pの先端部が検知センサFS1により検知されるようになり、検知の精度が低下するおそれがある。
【0053】
このため図3の符号FS2に示すように、直線状に形成された第1用紙搬送経路R1に対峙するようにセンサを設け、湾曲していない状態の用紙Pの先端部を検知する構成とすることもできる。付言すると、本実施形態では、第4用紙搬送経路R4から第1用紙搬送経路R1に向かって用紙Pが移動する際に用紙Pが通過する移動経路の両側方のうちの一方の側方からこの移動経路を眺めた場合に、この移動経路には直線上の部位が設けられており、この直線上の部位に対峙するように設けられたセンサによって用紙Pの先端部を検知することもできる。また上記では、検知センサFS1を用いて用紙Pの先端部を検知したが、用紙Pの後端部を検知し、後端部の検知結果に基づき、第1用紙搬送経路R1上に向けて搬送した用紙Pの搬送を停止させることもできる。
【0054】
また上記では、第4用紙搬送経路R4上に反射型の検知センサFS1を一つ設けた場合を説明したが、この検知センサFS1には、図9(検知センサFS1の他の構成例を示した図)に示すように、複数個の受光素子40が用紙Pの搬送方向と直交する方向に並んだ状態で設けられたラインセンサを用いることもできる。この構成では、受光素子40が並ぶ方向に沿って配列された複数のLED等の光源(不図示)からの照射光が用紙Pに照射されるとともに用紙Pからの反射光が受光素子40にて受光される。そして本実施形態では、受光素子40の各々にて得られる信号を2値化するとともに、2値化後の濃度レベルの変化点を用紙Pの先端部として検知する。
【0055】
なお、図9に示したラインセンサでは、その性質上、OHP(Overhead projector)シートなどの透明なシートや黒色の用紙Pなど、ある特定の用紙P(シート)の先端部の検知がなされにくくなっている。一方で、図3等にて示した検知センサFS1では、このような用紙Pの先端部の検知を行うことができる。
【0056】
このため、例えば、図9にて示した検知センサFS1と図3にて示した検知センサFS1の2つのセンサを設けた構成とすることもできる。そして例えば、通常時は、検知精度の良い図9にて示した検知センサFS1を使用し、上記特定の用紙Pの場合に図3にて示した検知センサFS1を使用することができる。なお、用紙Pが上記特定の用紙Pであるか否かは、ユーザインタフェース部90(図1参照)を通じてユーザにより入力される情報や、受信部70にて受信される情報に基づき判断することができる。また上記では検知センサFS1が固定されている場合を説明したが、この検知センサFS1は、第4用紙搬送経路R4における用紙Pの搬送方向や、この搬送方向に直交する方向に移動可能に設けることもできる。
【符号の説明】
【0057】
10…画像形成ユニット、47A…第1回転部材、47B…第2回転部材、48…搬送ロール、94…搬送ロール、FS1…検知センサFS1、P…用紙、R1…第1用紙搬送経路、R3…第3用紙搬送経路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録材が一方向に搬送される搬送経路を有し、記録材の側辺が当該搬送経路に沿って移動するように当該記録材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される記録材の前記側辺と前記一方向とのなす角度が小さくなるように当該記録材を変位させる変位手段と、
前記変位手段よりも記録材の搬送方向における上流側に設けられ、前記一方向と交差する方向に前記記録材を移動させるとともに前記搬送経路上の予め定められた箇所にて当該記録材を停止させる記録材移動手段と、
を備える記録材搬送装置。
【請求項2】
前記記録材移動手段によって前記一方向と交差する方向に移動する前記記録材を検知するセンサを更に備え、
前記記録材移動手段は、前記センサの検知結果に基づき、前記一方向と交差する方向に移動させた前記記録材を停止させることを特徴とする請求項1記載の記録材搬送装置。
【請求項3】
前記記録材が前記一方向と交差する方向に移動する際に通過する移動経路の両側方のうちの一方の側方から当該移動経路を眺めた場合に、当該移動経路には直線状の部位が設けられ、
前記センサは、前記移動経路の前記直線状の部位に対峙するように設けられていることを特徴とする請求項2記載の記録材搬送装置。
【請求項4】
前記変位手段は、前記記録材に接触する第1の回転部材と、前記一方向と交差する方向において当該第1の回転部材とは異なる箇所に配置され当該記録材に接触する第2の回転部材とを備え、当該第1の回転部材の回転数と当該第2の回転部材の回転数とを異ならせることで当該記録材の前記変位を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の記録材搬送装置。
【請求項5】
記録材を予め定められた第1の移動経路に沿って移動させる第1の移動手段と、
前記第1の移動手段により移動してきた前記記録材を前記第1の移動経路に沿った軸線を中心に反転し、反転させた当該記録材を当該第1の移動経路と並行するように設けられた第2の移動経路の側方から当該第2の移動経路に向けて移動させるとともに、当該第2の移動経路に向かって移動する当該記録材を検知する検知センサの検知結果に基づき、移動させた当該記録材を停止させる第2の移動手段と、
前記第2の移動手段により前記第2の移動経路上へ移動し当該第2の移動経路を一方向に移動する前記記録材の当該一方向に沿う側辺と当該一方向とのなす角度が小さくなるように当該記録材を変位させる変位手段と、
を備える記録材搬送装置。
【請求項6】
前記変位手段による変位が行われた前記記録材に画像を形成する画像形成手段が更に設けられていることを特徴とする請求項5記載の記録材搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−206794(P2012−206794A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71832(P2011−71832)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】