説明

誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋

【課題】土鍋調理で赤外線センサによって加熱コイルの出力を制御し、加熱コイルの温度上昇を抑え、加熱コイルの焼きつきなどの故障や不具合を防ぐこと。
【解決手段】土鍋Pを加熱コイル6の中心の直上に土鍋Pの発熱体62の中心が来るよう設置したときに、赤外線センサ10の直上に位置する部分の発熱層62aの銀量を多くし、赤外線センサ10の直上位置の鍋底面58温度が高くなるように構成し、制御手段24により赤外線センサ10への入力を一定とするように加熱コイル6への入力を制御したときに、赤外線センサ直上部以外の鍋底面58温度は赤外線センサ10直上部よりも低い値となるため、鍋底面58全体としての輻射熱は減少する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理容器を誘導加熱するとともに赤外線センサを用いて調理容器の温度を制御する誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、火を使わない調理器として誘導加熱調理器が広く普及している。
【0003】
この誘導加熱調理器は、加熱コイルの下方に赤外線センサを配置し、赤外線センサからの出力に応じて制御手段によりインバータ回路を制御して加熱コイルの出力を制御している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、近年では、鍋底に銀を用いた発熱体を有することで誘導加熱調理器においても加熱が可能とした土鍋も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−38660号公報
【特許文献2】特開2005−334351号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記構成の誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋において、銀を用いた発熱体による土鍋を高い入力で加熱すると、発熱体の温度が高温となるため、輻射熱により誘導加熱調理器内部の加熱コイルの温度が上昇し、本体の故障や不具合が発生するという問題を有していた。このため、これまでこのような鍋については、取り扱い説明書でユーザーが使用する際の入力を制限しているものが多いが、容易に誤って高い入力を加えてしまう危険性があるという問題も有していた。
【0006】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、銀転写方式の土鍋を赤外線センサによる制御を行う誘導加熱調理器にて使用した場合に、どのような火力設定にしても誘導加熱調理器本体に不具合を与えない入力となるようにした、安全な誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋(土鍋)を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋は、外郭を構成する本体と、前記本体の上部に取り付けられ調理容器を載置し前記調理容器から放射される赤外線を透過する赤外線入射領域を有するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ誘導磁界を発生させて前記調理容器を加熱する加熱コイルと、前記トッププレートの下方に設けられ前記調理容器から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、前記赤外線入射領域の下方に設けられ前記調理容器から放射されるとともに前記赤外線入射領域から入射された赤外線を前記赤外線センサに導く導光筒と、前記赤外線センサの出力信号に基づいて前記加熱コイルの出力を前記赤外線センサの出力信号が一定となるよう制御する制御手段と、底に凸状の脚を持つ専用の前記調理容器である土鍋とを備え、前記土鍋は、鍋底に電磁誘導加熱による加熱を可能とする銀を用いた発熱体を有し、前記加熱コイルの中心の直上に前記土鍋の前記発熱体の中心が位置するように載置したときに、前記赤外線センサの直上に位置する部分の銀量を他の部分より多くなるように構成したものである。
【0008】
このことにより、土鍋をコイルの中心の直上に前記土鍋の発熱体の中心が位置するように載置して加熱したときに、赤外線センサ位置の鍋底温度に多くの電流が流れて高い温度となる。土鍋には脚が設けられてトッププレートと鍋底の発熱体との距離を設け、熱伝達による誘導加熱調理器の温度上昇を防いでいるが、赤外線センサによって鍋底の温度を検知しているため、鍋底とトッププレートの距離に影響を受けることなく鍋底温度の変化を赤外線センサへの入力へ反映させることができる。よって、赤外線センサの直上の鍋底の温度上昇により、赤外線センサの入力は大きくなる。制御手段は赤外線センサへの入力を一定とするように制御するため、加熱コイルへの入力を抑制する。そのとき、赤外線センサ直上部以外の鍋底温度は赤外線センサ直上部よりも低い値となるため、鍋底全体からの輻射熱を減少させることとなり、よって加熱コイルの温度上昇が抑えられ、加熱コイルの焼きつきなど誘導加熱調理器本体の故障や不具合を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋によれば、銀を用いた発熱体による鍋を誘導加熱調理器にて高入力設定で加熱した場合に、赤外線センサの直上の温度を高くして赤外線センサの入力を大きくすることで、制御手段によりコイルの出力を抑制させ鍋底全体としての輻射熱を減少させて、加熱コイルの温度上昇を抑え、加熱コイルの焼きつきなど誘導加熱調理器本体の故障や不具合を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
第1の発明は、外郭を構成する本体と、前記本体の上部に取り付けられ調理容器を載置し前記調理容器から放射される赤外線を透過する赤外線入射領域を有するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ誘導磁界を発生させて前記調理容器を加熱する加熱コイルと、前記トッププレートの下方に設けられ前記調理容器から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、前記赤外線入射領域の下方に設けられ前記調理容器から放射されるとともに前記赤外線入射領域から入射された赤外線を前記赤外線センサに導く導光筒と、前記赤外線センサの出力信号に基づいて前記加熱コイルの出力を前記赤外線センサの出力信号が一定となるよう制御する制御手段と、底に凸状の脚を持つ専用の前記調理容器である土鍋とを備え、前記土鍋は、鍋底に電磁誘導加熱による加熱を可能とする銀を用いた発熱体を有し、前記加熱コイルの中心の直上に前記土鍋の前記発熱体の中心が位置するように載置したときに、前記赤外線センサの直上に位置する部分の銀量を他の部分より多くなる構成とすることにより、銀を用いた発熱体による鍋を誘導加熱調理器にて高入力設定で加熱した場合に、赤外線センサの直上の温度を高くして赤外線センサの入力を大きくすることで、制御手段によりコイルの出力を抑制させ鍋底全体としての輻射熱を減少させて、加熱コイルの温度上昇を抑え、加熱コイルの焼きつきなど誘導加熱調理器本体の故障や不具合を防ぐことができる。
【0011】
第2の発明は、特に、第1の発明において、赤外線センサの直上に位置する部分の銀量を多くなる構成を、前記赤外線センサの直上に位置する部分の発熱体の厚みを他の部分より厚くする構成とすることにより、銀を用いた発熱体による鍋を誘導加熱調理器にて高入力設定で加熱した場合に、赤外線センサの直上の温度を高くして赤外線センサの入力を大きくすることで、制御手段によりコイルの出力を抑制させ鍋底全体としての輻射熱を減少させて、加熱コイルの温度上昇を抑え、加熱コイルの焼きつきなど誘導加熱調理器本体の故障や不具合を防ぐことができる。
【0012】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、土鍋の脚を環状に連続的に形成した構成とすることにより、鍋底の空間に外乱光が入るのを防ぎ、赤外線センサにより鍋底温度を安定して正確に検知することができる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
図1に、本発明の第1の実施の形態の誘導加熱調理器Cの概略断面図を示す。
【0015】
図1に示されるように、本発明にかかる誘導加熱調理器Cは、外郭を構成する本体2と、本体2の上部に取り付けられ専用の土鍋Pを含む調理用鍋が載置されるトッププレート4と、トッププレート4の下方に設けられ高周波磁界を発生させる加熱コイル6とを備えている。
【0016】
トッププレート4は光を透過する非磁性体であり、その裏面に加熱コイル6に対応して印刷膜を円形に形成することにより土鍋Pを含む調理用鍋を載置するための加熱部が表示されており、印刷膜の外側(下面)には、光透過率が約ゼロの黒色の遮光層(図示せず)が印刷により形成されている。トッププレート4の少なくとも一部には、赤外線を透過する赤外線入射領域4aが形成されている。本実施の形態において、赤外線入射領域4aは、加熱コイル6の内縁部の径方向内側で加熱コイル6の中心とは異なる部位にトッププレート4に対向するように設けられている。赤外線入射領域4aに対向する印刷膜及び遮光層の一部には円形抜き部が形成されている。
【0017】
加熱コイル6は樹脂等で形成されたコイルベース8に載置されるとともに、放射状に延び所定の間隔で形成された複数のコイルホルダ(図示せず)により保持されており、コイルベース8の下方には、加熱コイル6の中心から手前側に位置する土鍋Pを含む調理用鍋の底部の温度を検知する赤外線センサ10とトッププレート4に向かって光を出射する発光体11とが設けられる。赤外線センサ10と発光体11は基板(印刷配線板)12上に設置されている。
【0018】
赤外線センサ10は、赤外線入射領域4aの真下、すなわち、加熱コイル6の内縁部の径方向内側で加熱コイル6の中心とは異なる部位にトッププレート4に対向するように設けられている。
【0019】
赤外線センサ10の上方には可視光の透過を抑制するための平板状のフィルタ14が設けられるとともに、赤外線センサ10の周囲にも可視光の透過を抑制するための側壁16が設けられている。フィルタ14は、赤外線センサ10の周囲を囲繞する側壁16を介して基板12上の赤外線センサ10を覆うように基板12上に取り付けられており、赤外線センサ10の真上に位置するフィルタ14には赤外線センサ10の視野を絞るレンズ18が一体的に形成されている。
【0020】
なお、加熱コイル6を内コイルと外コイルの分割巻き構成とし、赤外線センサ10を加熱コイル6の外縁部の内側で、内コイルと外コイルとの間の直下に配置することもできる。
【0021】
基板12上には赤外線センサ10からの出力信号を増幅する増幅器(図示せず)等も設けられ、赤外線センサ10からの出力信号は増幅器で増幅されて、コネクタ20に接続されたリード線22を介して制御手段24に入力される。
【0022】
赤外線センサ10と発光体11を載置する基板12は遮光性を有する材料で形成されたケース26に収容されており、ケース26の上面における赤外線センサ10に対向する部分には、導光筒56の下部をケース26内に挿入すると共に、土鍋Pを含む調理用鍋から放射された赤外線を通過させるための開口部26aが形成されている。
【0023】
制御手段24の前方には加熱調理器Cを操作する操作パネル28が設けられている。操作パネル28を操作して加熱操作が指示されると、赤外線センサ10からの出力信号は増幅器により増幅され、増幅された出力に基づいて制御手段24は加熱コイル6に高周波電力を供給するインバータ電源30を制御し、土鍋Pやその他の鍋の温度を所定の温度に調節する。
【0024】
図3および図4に、本発明にかかる土鍋Pの底面斜視図及び断面図を示す。図3または図4に示されるように、本発明にかかる土鍋Pは、鍋底面58の外周に凸状で環状に連続的に形成された脚60を有し、その内側の印刷部に銀とガラスの混合物からなる発熱体62が転写方式により3層に印刷されている。印刷部の範囲は該加熱コイル6に対応する大きさとしている。発熱体62の1層の厚みは約10μm〜30μmであり、適宜得たい加熱出力や面積などにより変更できる。発熱体62の1層目は印刷部のほぼ全面に印刷され、2版目および3版目は、誘導加熱調理器Cのコイル中心から赤外線センサ10までの距離を半径とした円に対し中心側と脚側に一定の幅をもつ環状とする。こうすることで、赤外線センサ10の直上において発熱体が3重となるドーナツ状の発熱層62aが設けられる。
【0025】
このような構成とすることで、赤外線センサ10の直上の発熱体を厚くすることで銀量を多くし、その他の部分の発熱体を薄くすることで銀量を少なくすることができる。
【0026】
[誘導加熱調理器の動作]
以上のように構成された誘導加熱調理器Cと土鍋Pについて、以下その動作、作用を説明する。
【0027】
水と食材を土鍋Pに入れて誘導加熱調理器Cで調理するに際し、土鍋Pを加熱部の中央に載置して誘導加熱調理器Cの電源スイッチ(図示せず)を投入すると、操作部パネル28に設けられた切入りキー(図示せず)を操作することで加熱動作が開始可能な状態となるので、赤外線センサ10が土鍋Pの底面の発熱体62から放射される赤外線を受光する。
【0028】
操作パネル28に設けられた切入りキー(図示せず)が操作されることで加熱動作が開始されると、制御手段24はインバータ電源30を介して加熱コイル6に高周波電力を供給する。加熱コイル6に高周波電力が供給されると、加熱コイル6は誘導磁界を発生し、土鍋Pの底面の発熱体62は誘導加熱によって温度が上昇する。土鍋Pの発熱体温度が上昇すると、ステファン・ボルツマンの法則に示されるように、発熱体は一般にその絶対温度の4剰に比例した赤外線エネルギーを放射する。発熱体62から放射された赤外線は、赤外線入射領域4aと導光筒42を通過し、赤外線センサ10を覆うように設けられたフィルタ14を透過して赤外線センサ10に到達する。
【0029】
発熱体62の温度が高くなると、赤外線エネルギーを受けた赤外線センサ10の出力信号は高くなり、上述したように、この出力信号は増幅器により増幅される。制御手段24は、この増幅された出力があらかじめ設定された所定の値になるようにインバータ電源30から出力される高周波電力のON/OFFあるいは強弱を調節する。
【0030】
ここで、土鍋Pの発熱体62は赤外線センサ10直上の発熱層62aで厚みが増すようにできており、すなわちその部分により電流が流れるために温度が高くなるようになっている。土鍋Pには環状に連続的に形成された脚60が設けられてトッププレート4と鍋底の発熱体62との距離を設け、熱伝達による誘導加熱調理器の温度上昇を防いでいるが、赤外線センサ10によって鍋底の温度を検知しているため、鍋底とトッププレートの距離に影響を受けることなく鍋底温度の変化を赤外線センサ10への入力へ反映させることができる。
【0031】
また、脚60が環状に連続的に形成されていることにより、赤外センサ10に外乱光が入るのを防ぎ、鍋底の温度変化をより安定して正確に検知できる。
【0032】
よって、赤外線センサ10直上の発熱層62aの温度上昇により、赤外線センサ10の入力は大きくなる。赤外線センサ10にて検知する赤外線エネルギーがあらかじめ設定された所定の値となるようにインバータ電源30から出力される高周波電力を調整して加熱コイル6への入力を抑制すると、発熱層62a以外の範囲は温度が低くなり、鍋底からの輻射熱が全体として減少する。このため、輻射による加熱コイル6の温度上昇が抑えられる。
【0033】
このように、本実施の形態によれば、赤外線センサ10直上の発熱層62aの厚みを増やすことで、発熱層62a以外の発熱体の温度がより低い値となるため、鍋底全体としての輻射熱は減少し、よって加熱コイル6の温度上昇が抑えられ、加熱コイル6の焼きつきなど誘導加熱調理器C本体の故障や不具合を防ぐことができる。
【0034】
なお、本実施の形態では、赤外線センサ真上の発熱層62aの厚み、すなわち、銀の厚みを厚くして他の部分より銀量を多くしたが、厚みは他の部分と同じで、赤外線センサ真上の発熱体の銀の密度を他の部分より高くして銀量を多くしても同様の効果が得られる。
【0035】
また、温度の高くなる範囲を環状とすることで、トッププレート4に印刷された加熱部内に鍋があれば、鍋の向きに依らず効果を得ることができる。
【0036】
なお、赤外線センサ10の位置がコイルにおいて磁束密度が最大となる位置にない場合でも、本発明は効果を得ることができる。
【0037】
また、本実施の形態では発熱層62aを3層としたが、2層や4層でも、赤外線センサ10直上の発熱層62aの銀量を他の部分より多くすることにより同様の効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明にかかる誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋は、銀を用いた発熱体を有する土鍋を加熱コイルの温度を上昇させることなく加熱できるので、土鍋で調理する、キッチン等に組み込まれる家庭用の誘導加熱調理器のほか、卓上用の誘導加熱調理器にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋の概略断面図
【図2】本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器に設けられたトッププレートの部分平面図
【図3】本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器用鍋(土鍋)の底面斜視図
【図4】本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器用鍋(土鍋)の底面の断面図
【符号の説明】
【0040】
2 本体
4 トッププレート
4a 赤外線入射領域
6 加熱コイル
8 コイルベース
10 赤外線センサ
11 発光体
12 基板
14 フィルタ
16 側壁
18 レンズ
20 コネクタ
22 リード線
24 制御手段
26 ケース
26a 開口部
28 操作パネル
30 インバータ電源
42 導光筒
58 鍋底面
60 脚
62 発熱体
62a 発熱層
C 誘導加熱調理器
P 土鍋(誘導加熱調理器用鍋)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外郭を構成する本体と、前記本体の上部に取り付けられ調理容器を載置し前記調理容器から放射される赤外線を透過する赤外線入射領域を有するトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられ誘導磁界を発生させて前記調理容器を加熱する加熱コイルと、前記トッププレートの下方に設けられ前記調理容器から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、前記赤外線入射領域の下方に設けられ前記調理容器から放射されるとともに前記赤外線入射領域から入射された赤外線を前記赤外線センサに導く導光筒と、前記赤外線センサの出力信号に基づいて前記加熱コイルの出力を前記赤外線センサの出力信号が一定となるよう制御する制御手段と、底に凸状の脚を持つ専用の前記調理容器である土鍋とを備え、前記土鍋は、鍋底に電磁誘導加熱による加熱を可能とする銀を用いた発熱体を有し、前記加熱コイルの中心の直上に前記土鍋の前記発熱体の中心が位置するように載置したときに、前記赤外線センサの直上に位置する部分の銀量を他の部分より多くなる構成とした誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋。
【請求項2】
赤外線センサの直上に位置する部分の銀量を多くなる構成を、前記赤外線センサの直上に位置する部分の発熱体の厚みを他の部分より厚くする構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器用鍋。
【請求項3】
土鍋の脚を環状に連続的に形成した請求項1または2に記載の誘導加熱調理器用鍋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−32478(P2009−32478A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−194179(P2007−194179)
【出願日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】