説明

路側機及び車載器並びにこれらを用いた交通情報提供システム

【課題】運転手の視野と同じ視野の映像を運転席から見やすい位置に表示し、運転手に注意を促すことができる交通情報提供システムを得る。
【解決手段】路側機2を通過する各種車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を予め記憶部22aに記憶しておき、路側機2を通過する車載器1から車種及び車線をDSRC無線通信で車種車線座席位置読取手段21により読取り、この読み取られた車種及び車線に基づき、車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を記憶部22aの中からワイヤフレーム像選択手段22により選択し、この選択されたワイヤフレーム像に緊急情報アイコンを交通情報合成手段23により合成し、車載器1に送信することにより、車載器1では、ワイヤフレーム像表示手段13により表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、運転席から見やすい位置に緊急情報を表示することで、運転手に注意を促すための路側機及び車載器並びにこれらを用いた交通情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、従来の交通情報提供システムであり、この従来の交通情報提供システムにおいては、交差点にカメラを配置し、このカメラによって撮影された交差点の映像情報に撮影位置情報を付加して車両に送信し、車載ナビの地図上に映像表示することで、他方向道路の状況を運転手に知らしめている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−23985号公報(第5〜12頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように構成された従来の交通情報提供システムは、どのカメラ位置で撮影したかは分かるものの、その撮影された映像が運転手の視野とは異なるため、運転手が地図と映像を見ながら考えて、交通状況を判断しなければならなかった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、運転手の視野と同じ視野の映像を運転席から見やすい位置に表示し、運転手に注意を促すことができる路側機及び車載器並びにこれらを用いた交通情報提供システムを得ることを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる路側機においては、路側機を通過する各種車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を予め保有する記憶部、路側機を通過する車両に搭載された車載器から車種及び車線を含む車両情報を無線通信により読取る車両情報読取手段、この車両情報読取手段によって読み取られた車両情報に基づき、車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を選択するワイヤフレーム像選択手段、このワイヤフレーム像選択手段によって選択されたワイヤフレーム像に緊急情報アイコンを合成する交通情報合成手段、及びこの交通情報合成手段によって合成されたワイヤフレーム像を車載器に送信するワイヤフレーム像送信手段を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は、以上説明したように、路側機を通過する各種車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を予め保有する記憶部、路側機を通過する車両に搭載された車載器から車種及び車線を含む車両情報を無線通信により読取る車両情報読取手段、この車両情報読取手段によって読み取られた車両情報に基づき、車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を選択するワイヤフレーム像選択手段、このワイヤフレーム像選択手段によって選択されたワイヤフレーム像に緊急情報アイコンを合成する交通情報合成手段、及びこの交通情報合成手段によって合成されたワイヤフレーム像を車載器に送信するワイヤフレーム像送信手段を備えたので、車種及び車線に応じた運転手視野の風景に一致したワイヤフレーム像が送られるため、運転手は直感的に状況を判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による交通情報提供システムを説明する説明図である。
図1において、車載器1は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)無線にて路側機2と通信する。路側機2は、路側機ごとにその設置位置に対応して、運転手から見える風景が線状に表記されたワイヤフレーム像3を車種、車線ごとに保有している。このワイヤフレーム像3は、車載器1に送信されて、車載器1のカーナビなどの表示部に表示され、運転手から見える位置に緊急情報アイコン4が書き込まれている。緊急情報アイコン4は、別途交通情報センターから取得した交通情報のうち、渋滞情報、事故情報、工事情報などを示す。
また、ワイヤフレーム像3は、道路の白線や、風景の構造物のエッジをワイヤフレーム状(線状)にデフォルメしたものである。また、背景を黒色とすることで、昼夜において周囲との輝度さで幻惑が起きなくなるとともに、視点に応じて背景絵を加工しやすくなる。
【0009】
図2は、この発明の実施の形態1による交通情報提供システムの構成を示すブロック図である。
図2において、1、2は図1におけるものと同一のものである。図2は、路側機2と車載器1の内部構成を示しており、車載器1は、車両IDを送信する車両ID送信手段11と、ワイヤフレーム像を路側機2から受信するワイヤフレーム像受信手段12と、このワイヤフレーム像受信手段12により受信したワイヤフレーム像を表示部に表示するワイヤフレーム像表示手段13とを備えている。
路側機2は、車載器1からその車載器1が搭載された車両の車両IDを受信し、車種及び車線(車種により運転手の座席位置も分かる)を読み取る車種車線読取手段21(車両情報読取手段)と、ワイヤフレーム像が予め登録された記憶部22aから、車種及び車線に合致するワイヤフレーム像を選択するワイヤフレーム像選択手段22と、このワイヤフレーム像選択手段22によって選択されたワイヤフレーム像に、別途交通情報センター5から取得した交通情報のうちの緊急情報をアイコンとして合成する交通情報合成手段23と、この合成ずみのワイヤフレーム像を車載器1に送信するワイヤフレーム像送信手段24とを備えている。
【0010】
図3は、この発明の実施の形態1による交通情報提供システムの路側機の動作を示すフローチャートである。
【0011】
図4は、この発明の実施の形態1による交通情報提供システムのワイヤフレーム像を記憶する記憶部のデータを示す図である。
図4において、車種と車線とに応じて分類された多数のワイヤフレーム像が格納されている。
【0012】
次に、動作について説明する。
車載器1から路側機2に対し、車種、緯度経度の位置座標、走行車線、走行方向の情報を送信する。路側機2は、車種から運転手の視線位置を割り出し、運転席から見える風景にパターンマッチングする予め用意したワイヤフレーム像3を記憶部22aから選択し、これに緊急情報アイコン4を書き込み、車載器1に向けて送信する。
【0013】
次に、図3を用いて、路側機2の動作について説明する。
まず、ステップS1で、路側機2は、近くを通過する車両の車載器1から、その車両の車種、緯度経度の位置座標、走行車線、走行方向の情報を取得する。次いで、ステップS2で、車種及び車線に対応したワイヤフレーム像を記憶部22aから選択する。次いで、ステップS3で、選択したワイヤフレーム像に合致する交通情報の有無について、交通情報センター5の情報を調べ、有れば、ステップS4で、交通情報センター5から、選択したワイヤフレーム像に合致する交通情報を取得し、ワイヤフレーム像に緊急情報アイコン4として合成する。ステップS5で、ワイヤフレーム像を車載器1に送信して処理を終了する。
【0014】
実施の形態1によれば、車種、車線に応じた運転手視野の風景に一致したワイヤフレーム像が送られるため、運転手は直感的に状況を判断することができる。
また、構造物のエッジをワイヤフレーム状にデフォルメすることで、風景イメージが伝えやすくなる。
また、ワイヤフレーム像の背景を黒色とすることで、昼夜において周囲との輝度差で幻惑が起きなくなる。
さらにまた、視点に応じて、ワイヤフレーム像の背景絵を加工し易い効果がある。
【0015】
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による交通情報提供システムを説明する説明図である。
図5において、1〜4は、図1におけるものと同一のものである。図5では、ワイヤフレーム像3は、フロントガラスに投影されている。
【0016】
実施の形態2では、車載器1のワイヤフレーム像表示手段13は、ワイヤフレーム像3をフロントガラスに投影する投影器を有している。フロントガラスに投影されたワイヤフレーム像3は、車種、車線に応じた風景に一致したものであるため、運転手は、緊急情報アイコン4を直感的に判断しやすい。
【0017】
実施の形態2によれば、車種、車線に応じた風景に一致したワイヤフレーム像がフロントガラスに投影されるため、運転手は直感的に状況を判断することができる。
【0018】
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3による交通情報提供システムを説明する説明図である。
図6において、2〜4は、図1におけるものと同一のものである。図6では、路側機2は、通過する車両の運転手を撮影し、画像処理して、運転手の視点を読み取るカメラ25(撮影手段)と、ワイヤフレーム像3を、車両のフロントガラスに投影する投影手段26とを有している。
【0019】
図7は、この発明の実施の形態3による交通情報提供システムの路側機の構成を示すブロック図である。
図7において、2、5、22、22a、23は図2におけるものと、25、26は図6におけるものとそれぞれ同一のものである。図7では、カメラ25により読み取られた運転手の視点に基づき、ワイヤフレーム像選択手段22は、ワイヤフレーム像の選択を行うようにし、交通情報合成手段23の出力に基づき、投影手段26が車両のフロントガラスに投影するように構成している。
【0020】
実施の形態3では、路側機2は、カメラ25にて運転手の視点を読み取り、投影手段26により、ワイヤフレーム像3を車両のフロントガラスに投影する。これにより、車載器を持たない車両に対してもワイヤフレーム像を表示することができる。
【0021】
実施の形態3によれば、車種、車線に応じた風景に一致したワイヤフレーム像がフロントガラスに投影されるため、車載器を持たない車両の運転手も直感的に状況を判断することができる。
【0022】
なお、上述では、投影手段26が車両のフロントガラスに投影するものとしたが、道路上など、車両の前方の投影可能なものの上に投影するものであってもよい。
【0023】
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4による交通情報提供システムを説明する説明図である。
図8において、1〜3は、図1におけるものと同一のものである。図8には、撮影地点の先行車6aと、路側機2(第一の路側機)の近傍にいる先行車6bが示されている。先行車6aと先行車6bは同一の車両である。先行車6は、運転手の視線上に配置され、撮影手段及び記憶部を設けた車載器1を有している。
【0024】
図9は、この発明の実施の形態4による交通情報提供システムの車載器の構成を示すブロック図である。
図9において、車載器1は、緊急回避操作などの特異な運転操作を検出する運転操作検知手段14と、この運転操作検知手段14により特異な運転操作が検知されたとき、車両の運転者の視点から前方の風景を撮影する撮影手段15(車載器側撮影手段)と、この撮影手段15によって撮影された映像から、ワイヤフレーム像を生成し、ワイヤフレーム像が撮影された撮影場所情報とともに記憶部16aに蓄積するワイヤフレーム像生成手段16と、このワイヤフレーム像生成手段16によって生成されたワイヤフレーム像と撮影場所情報を路側機2に送信するワイヤフレーム像送信手段17(車載器側ワイヤフレーム像送信手段)とを有している。
【0025】
実施の形態4では、先行車6aの運転手の視線上に配置された車載器1は、ハンドルやブレーキもしくは加速度センサなどのセンサの出力から運転手が緊急回避操作をしたことを運転操作検知手段14により検知すると、撮影手段15により、車進行方向の映像を撮影し、撮影された映像から、ワイヤフレーム像生成手段16により、ワイヤフレーム像3を生成し、ワイヤフレーム像が撮影された撮影場所情報とともに自車載器1内の記憶部16aに蓄積する。
先行車6bが路側機2近辺を通過したとき、車載器1は、撮影された映像から生成したワイヤフレーム像3と撮影場所情報を路側機2に送信する。路側機2は、この送信されたワイヤフレーム像3と撮影場所情報を受信し、記憶部22aに蓄積する。
これにより、路側機2にて、先行車の運転手が緊急回避操作をしたときのワイヤフレーム像3と撮影場所情報を自動収集することができる。
【0026】
実施の形態4によれば、先行車が生成したワイヤフレーム像を路側機に送信し、路側機で蓄積することができ、後続車にそのワイヤフレーム像を送信することができる。
【0027】
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5による交通情報提供システムを説明する説明図である。
図10において、1〜3は図8におけるものと同一のものである。図10では、車両の進行方向に配置された二つの路側機2a(第一の路側機)、2b(第二の路側機)が示されている。また、先に通過する路側機2bからワイヤフレーム像3を受信する位置にいる後続車7cと、先行車6の撮影場所への接近により、ワイヤフレーム像3を表示する後続車7dが示されている。なお、後続車7c、7dは同一の車両である。
【0028】
図11は、この発明の実施の形態5による交通情報提供システムの構成を示すブロック図である。
図11において、1、14〜17は図9におけるものと、2、12、13、24は図2におけるものとそれぞれ同一のものである。図11では、路側機2は、ワイヤフレーム像送信手段17によって送信されたワイヤフレーム像と撮影場所情報を受信し、記憶部22aに蓄積するワイヤフレーム像受信手段27(第一の路側機側ワイヤフレーム像受信手段)と、このワイヤフレーム像受信手段27によって受信されたワイヤフレーム像と撮影場所情報を、路側機2より手前で車両が通過する他の路側機に送信する路側機向けワイヤフレーム像送信手段28と、路側機2より先で車両が通過する他の路側機からワイヤフレーム像と撮影場所情報を受信する、路側機からのワイヤフレーム像受信手段29(第二の路側機側ワイヤフレーム像受信手段)と、この路側機からのワイヤフレーム像受信手段29によって受信されたワイヤフレーム像と撮影場所情報を車載器1に送信するワイヤフレーム像送信手段24(車載器向けワイヤフレーム像送信手段)とを備えている。
【0029】
実施の形態5は、実施の形態4で路側機2に蓄積されたワイヤフレーム像を後続車7に送信し、後続車7が撮影場所を走行するときに表示するようにしたものである。
実施の形態5では、先行車6の運転手が緊急回避操作をしたときのワイヤフレーム像3と撮影場所情報を自動収集した路側機2aから、車両の進行方向において手前の路側機2bにワイヤフレーム像3と撮影場所情報を転送する。
路側機2b(第二の路側機)は、通過する後続車7cの車載器1(第二の車載器)に、ワイヤフレーム像3と撮影場所情報を転送する。後続車7dの車載器1は、撮影場所情報に基づき、撮影場所に近づくと、ワイヤフレーム像表示手段13によりワイヤフレーム像3を運転手に提示する。
これにより、前に走行した先行車6が遭遇した緊急事象を後続車7が事前に認識することができ、事故を回避することができる。
【0030】
実施の形態5によれば、先行車が生成したワイヤフレーム像を後続車に表示することにより、先行車が遭遇した緊急事象を後続車が事前に認識することができ、事故を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の実施の形態1による交通情報提供システムを説明する説明図である。
【図2】この発明の実施の形態1による交通情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1による交通情報提供システムの路側機の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1による交通情報提供システムのワイヤフレーム像を記憶する記憶部のデータを示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2による交通情報提供システムを説明する説明図である。
【図6】この発明の実施の形態3による交通情報提供システムを説明する説明図である。
【図7】この発明の実施の形態3による交通情報提供システムの路側機の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態4による交通情報提供システムを説明する説明図である。
【図9】この発明の実施の形態4による交通情報提供システムの車載器の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施の形態5による交通情報提供システムを説明する説明図である。
【図11】この発明の実施の形態5による交通情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0032】
1 車載器
2 路側機
3 ワイヤフレーム像
4 緊急情報アイコン
5 交通情報センター
6 先行車
7 後続車
11 車両ID送信手段
12 ワイヤフレーム像受信手段
13 ワイヤフレーム像表示手段
14 運転操作検知手段
15 撮影手段
16 ワイヤフレーム像生成手段
16a 記憶部
17 ワイヤフレーム像送信手段
21 車種車線読取手段
22 ワイヤフレーム像選択手段
22a 記憶部
23 交通情報合成手段
24 ワイヤフレーム像送信手段
25 カメラ
26 投影手段
27 ワイヤフレーム像受信手段
28 路側機向けワイヤフレーム像送信手段
29 路側機からのワイヤフレーム像受信手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
路側機を通過する各種車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を予め保有する記憶部、上記路側機を通過する車両に搭載された車載器から車種及び車線を含む車両情報を無線通信により読取る車両情報読取手段、この車両情報読取手段によって読み取られた上記車両情報に基づき、上記車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を選択するワイヤフレーム像選択手段、このワイヤフレーム像選択手段によって選択されたワイヤフレーム像に緊急情報アイコンを合成する交通情報合成手段、及びこの交通情報合成手段によって合成されたワイヤフレーム像を上記車載器に送信するワイヤフレーム像送信手段を備えたことを特徴とする路側機。
【請求項2】
請求項1記載の路側機、及び上記車両に搭載され、上記車両が上記路側機を通過する際に上記路側機との間で無線通信を行う車載器を備え、
上記車載器は、上記路側機の上記ワイヤフレーム像送信手段によって送信された上記ワイヤフレーム像を受信するワイヤフレーム像受信手段と、このワイヤフレーム像受信手段によって受信された上記ワイヤフレーム像を表示するワイヤフレーム像表示手段とを有することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項3】
上記ワイヤフレーム像表示手段は、上記運転手の視野内に上記ワイヤフレーム像を投影することを特徴とする請求項2記載の交通情報提供システム。
【請求項4】
路側機を通過する車両の運転手を撮影し、上記運転手の目の位置を取得する撮影手段、この撮影手段によって取得された上記運転手の目の位置に基づき、上記車両の運転席から見える風景に対応するワイヤフレーム像を選択するワイヤフレーム像選択手段、このワイヤフレーム像選択手段によって選択されたワイヤフレーム像に緊急情報アイコンを合成する交通情報合成手段、及びこの交通情報合成手段によって合成されたワイヤフレーム像を上記運転手の視野内に投影する投影手段を備えたことを特徴とする路側機。
【請求項5】
車両運転の緊急回避操作を検知する運転操作検知手段、この運転操作検知手段によって上記緊急回避操作を検知したとき、上記車両の運転席から見える風景を撮影するように配置された車載器側撮影手段、この車載器側撮影手段によって撮影された映像からワイヤフレーム像を生成するワイヤフレーム像生成手段、及びこのワイヤフレーム像生成手段によって生成されたワイヤフレーム像及びこのワイヤフレーム像が撮影された撮影場所情報を第一の路側機を通過する際に上記第一の路側機に送信する車載器側ワイヤフレーム像送信手段を備えたことを特徴とする車載器。
【請求項6】
請求項5記載の車載器と、上記第一の路側機と、上記車載器を搭載した車両が上記第一の路側機よりも前に通過する第二の路側機と、後続車両に搭載される第二の車載器とを備え、
上記第一の路側機及び第二の路側機は、上記車載器から送信される上記ワイヤフレーム像及び上記撮影場所情報を受信する第一の路側機側ワイヤフレーム像受信手段と、受信した上記ワイヤフレーム像及び上記撮影場所情報を上記車両が当該路側機よりも前に通過する路側機に送信する路側機向けワイヤフレーム像送信手段と、上記車両が当該路側機よりも後に通過する路側機から送信されるワイヤフレーム像及び上記撮影場所情報を受信する第二の路側機側ワイヤフレーム像受信手段と、受信した上記ワイヤフレーム像及び撮影場所情報を上記第二の車載器に送信する車載器向けワイヤフレーム像送信手段とを有し、
上記第二の車載器は、上記第二の路側機から受信したワイヤフレーム像を、上記撮影場所情報に基づき、上記撮影場所近傍で表示するワイヤフレーム像表示手段を有することを特徴とする交通情報提供システム。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図1】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−9379(P2009−9379A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170500(P2007−170500)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】