説明

車両のブレーキキャリパ取付構造

【課題】パーキングブレーキケーブルの短縮と配索の容易化、ブレーキキャリパの損傷防止、ディスクブレーキの冷却性能の向上等を図ることができる車両のブレーキキャリパ取付構造を提供すること。
【解決手段】車両のブレーキキャリパ取付構造として、ナックル3の車軸2よりも車両前方にトレーリングアーム取付腕部3Bを車両前方に向けて突設し、該トレーリングアーム取付腕部3Bの先端にアーム取付部3Cを形成し、該アーム取付部3Cにトレーリングアーム18の一端をトレーリングアーム取付腕部3Bに対して車幅幅方向中央側に配置固定するとともに、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Cの基部にブレーキキャリパ9を取り付けるキャリパ取付部3Dを形成し、該キャリパ取付部3Dにブレーキキャリパ9を車幅方向外側から重ねて取り付ける構成を採用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のトレーリングアーム式サスペンションに設けられるナックルへのブレーキキャリパの取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トレーリングアーム式サスペンションを採用する車両にあっては、車軸を回転可能に軸支するナックルにトレーリングアームの一端とディスクブレーキのブレーキキャリパを取り付ける構成が採用されているが、ブレーキキャリパは、車輪が跳ね上げる飛石等による破損を防ぐためにナックルの後方や上方に配置されていた。
【0003】
ところが、上述のようにブレーキキャリパをナックルの後方や上方に配置すると、運転席から延びるパーキングブレーキケーブルの長さが長くなり、又、パーキングブレーキケーブルを車軸を避けて配索する必要があるため、その配索が複雑化するという問題があった。
【0004】
そこで、例えば特許文献1には、ブレーキキャリパをナックルの車軸よりも車両前方にトレーリングアームに対して車幅方向にオフセットさせて取り付ける構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−143270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ブレーキキャリパをナックルの前側に取り付けると、キャリパが飛石等によって損傷を受け易い他、ブレーキキャリパを含むディスクブレーキの走行風による冷却が十分行えないという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、パーキングブレーキケーブルの短縮と配索の容易化、ブレーキキャリパの損傷防止、ディスクブレーキの冷却性能の向上等を図ることができる車両のブレーキキャパ取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車軸を回転可能に軸支する本体部とトレーリングアームの一端を取り付けるアーム取付部を備えたナックルにディスクブレーキのブレーキキャリパを取り付ける車両のブレーキキャリパ取付構造として、
前記ナックルの前記車軸よりも車両前方にトレーリングアーム取付腕部を車両前方に向けて突設し、該トレーリングアーム取付腕部の先端に前記アーム取付部を形成し、該アーム取付部に前記トレーリングアームの一端を前記トレーリングアーム取付腕部に対して車幅方向中央側に配置固定するとともに、
前記ナックルのトレーリングアーム取付腕部の基部に前記ブレーキキャリパを取り付けるキャリパ取付部を形成し、該キャリパ取付部にブレーキキャリパを車幅方向外側から重ねて取り付ける構成を採用したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ブレーキキャリパから延びるパーキングブレーキケーブルを前記トレーリングアームの車幅方向中央側に配索固定したことを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキキャリパ取付構造。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ナックルのトレーリングアーム取付腕部を前記ブレーキキャリパよりも下方に配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、ナックルの車軸よりも車両前方に形成されたトレーリングアーム取付腕部の基部にキャリパ取付部を形成し、該キャリパ取付部にブレーキキャリパを取り付けたため、ブレーキキャリパを車軸よりも車両前方に配置することができ、該ブレーキキャリパから延びるパーキングブレーキケーブルの配索が容易化するとともに、パーキングブレーキケーブルの長さを短縮することができる。そして、ブレーキキャリパをナックルのトレーリングアーム取付腕部の基部に取り付けたため、トレーリングアーム取付腕部の基部の剛性がブレーキキャリパによって高められる。
【0012】
又、ナックルのトレーリングアーム取付腕部の先端にトレーリングアームの一端を取り付け、トレーリングアーム取付腕部の基部にブレーキキャリパを取り付けたため、トレーリングアームに作業孔を設けることなくブレーキキャリパを着脱することができ、作業孔を設けることによるトレーリングアームの剛性低下を防ぐことができる。
【0013】
更に、ホイール内においては車幅方向外側から内側に向かって順にブレーキキャリパ、ナックルのトレーリングアーム取付腕部、トレーリングアームが配置されるため、ブレーキキャリパを飛石等から効果的に保護してその損傷を防ぐことができる。
【0014】
又、トレーリングアームに沿って車両後方へと流れる走行風をトレーリングアームのブレーキキャリパ側に配置されたナックルのアーム取付部及びトレーリングアーム取付腕部によってブレーキキャリパ側に導くことができ、この走行風によってディスクブレーキを効果的に冷却してその温度上昇を抑えることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、ナックルのトレーリングアーム取付腕部の基部に形成されたキャリパ取付部にブレーキキャリパを取り付け、該ブレーキキャリパから延びるパーキングブレーキケーブルをトレーリングアームの車幅方向中央側に配索固定したため、パーキングブレーキケーブルをトレーリングアームの内側に沿って配索することができ、該パーキングブレーキケーブルの配索が容易化するとともに、トレーリングアームによってパーキングブレーキケーブルを保護することができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、ナックルのトレーリングアーム取付腕部をブレーキキャリパよりも下方に配置したため、該トレーリングアーム取付腕部によってブレーキキャリパの下方を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】トレーリングアーム式サスペンション要部の分解斜視図である。
【図2】本発明に係るブレーキキャリパ取付構造を示す左後輪部分を車幅方向中央側から見た図である。
【図3】本発明に係るブレーキキャリパ取付構造を示す左後輪部分を下方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1はトレーリングアーム式サスペンション要部の分解斜視図、図2は本発明に係るブレーキキャリパ取付構造を示す左後輪部分を車幅方向中央側から見た図、図3は同後輪部分を下方から見た図である。
【0020】
図1に示すトレーリングアーム式サスペンションは車両の後輪1(図2及び図3参照)を車体側に懸架するものであって、車体の車幅方向中央部に配された不図示の差動装置から左右に延びる左右一対の車軸2(図2及び図3には一方のみ図示)はナックル3によって回転可能に軸支されている。即ち、図1に示すように、ナックル3の車軸2を回転可能に軸支する本体部3Aには円孔状の挿通孔4が形成されており、この挿通孔4の周囲には4つのボルト挿通孔5が形成されている。そして、該車軸2のナックル3から外側方に突出する端部にはハブ6が結着され、車軸2は、ナックル3の本体部3Aに形成された前記挿通孔4に嵌合保持されたハブ6の不図示の軸受を介して回転可能に支承されている。そして、ハブ6の中心には円筒状のボス6aが突設されており、このボス6aの周囲には5本のボルト7が外側方に向かって水平に突設されている。
【0021】
ところで、ディスクブレーキはブレーキディスク8とブレーキキャリパ9を含んで構成されているが、ブレーキディスク8の中心には円孔10が形成され、その周囲(ハブ6の前記ボルト7に対応する箇所)には5つのボルト挿通孔11が形成されている。
【0022】
尚、図1において、12ブレーキディスク8を内側から覆うダストカバー、13は該ダストカバー12を前記ナックル3に取り付けるためのハブでもあって、ダストカバー12には車軸2が挿通する円孔状の挿通孔14が形成され、その周囲(ナックル3に形成された前記ボルト挿通孔5に対応する箇所)には4つのボルト挿通孔15が形成されている。又、同様にハブ13の中心にも車軸2が挿通する円孔状の挿通孔(不図示)が形成され、その周囲には4つのネジ孔16(図1には3つのみ図示)が形成されている。そして、ナックル3の本体部3Aには、その外側に順にダストカバー12とハブ13が重ねられ、ナックル3とダストカバー12にそれぞれ形成されたボルト挿通孔5,14に車幅方向中央側から挿通するボルト17をハブ13に形成されたネジ孔16にねじ込むことによってダストカバー12がナックル3とハブ13によって挟持される形で取り付けられる。
【0023】
而して、車軸2に結着された前記ハブ6に突設された円筒状のボス6aはブレーキディスク8の中心部に形成された円孔10に内側から嵌合され、ハブ6に突設された5本のボルト7はブレーキディスク8に形成された5つのボルト挿通孔11にそれぞれ内側から通される。そして、ブレーキディスク8から外側方に向かって突出する5本のボルト7には図2及び図3に示す後輪1のホイール1Aに形成された不図示のボルト挿通孔が通され、各ボルト7の端部に螺合する不図示のナットを締め付けることによってブレーキディスク8と後輪1がハブ6に取り付けられる。尚、後輪1は、ホイール1Aの外周にゴム製のタイヤ1Bを嵌め込んで構成されている。
【0024】
一方、ナックル3の前記車軸2よりも車両前方にはトレーリングアーム取付腕部3Bが車両前方に向かって一体に突設されており、該トレーリングアーム取付腕部3Bの先端にはアーム取付部3Cが形成されている。そして、アーム取付部3Cの上下にはボス3a,3bが形成されており、各ボス3a,3bには不図示のネジ孔がそれぞれ形成されている。
【0025】
ところで、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bに対して車幅方向中央側(内側)にはトレーリングアーム18が車両前後方向に配されており、該トレーリングアーム18の前端は軸19によって車体側に回動可能に軸支されている。そして、トレーリングアーム18の後端は、ナックル3のアーム取付部3Cに内側から重ねられ、アーム取付部3Cのボス3a,3bに形成されたネジ孔に内側から螺合するボルト20によってアーム取付部3Cの内面に取り付けられている。
【0026】
尚、図1に示すように、ナックル3の本体部3Aの上下とトレーリングアーム取付腕部3Bの下部には支持ブラケット3c,3d,3eがそれぞれ一体に形成されており、これらの支持ブラケット3c〜3eには、一端が車体(サスペンションフレーム)に回動可能に軸支されたサスペンションアーム21,22,23の各他端が回動可能に連結されている。そして、サスペンションアーム22は更にリヤクッション(ショックアブソーバ)24を介して車体に懸架されている。
【0027】
又、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bの基部には前記ブレーキキャリパ9を取り付けるためのキャリパ取付部3Dが形成されており、このキャリパ取付部3Dの上下にはボス3f,3gが形成されており、各ボス3f,3gにはボルト挿通孔25(図1参照)がそれぞれ形成されている。尚、図示しないが、ブレーキキャリパ9には、ブレーキディスク8を両側から挟持して所要の制動力を発生するブレーキパッドと、該ブレーキパッドを油圧によって駆動するマスタシリンダが組み込まれており、更に、図2及び図3に示すように、ブレーキキャリパ9からは駐車時に所要の制動力を発生させるようにマスタシリンダを駆動するためのパーキングブレーキケーブル26が延びている。
【0028】
而して、ブレーキキャリパ9は、ナックル3のキャリパ取付部3Dのボス3f,3gに形成されたボルト挿通孔25に内側から挿通するボルト27によってキャリパ取付部3Dに取り付けられている。ここで、図2に示すように、トレーリングアーム18の後端を取り付けるナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bは、ブレーキキャリパ9よりも下方に配置されている。そして、ブレーキキャリパ9から延びる前記パーキングブレーキケーブル26は、図2に示すように、トレーリングアーム18の車幅方向中央側(内側)に沿って配索されており、その一部はクランプ28によってトレーリングアーム18に固定されている。
【0029】
ここで、図2に示すように、車両側面視においてブレーキキャリパ9はその下部がナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bと重なる位置に配置されており、ブレーキキャリパ9の下部はトレーリングアーム取付腕部3Bよりも車両外側となるホイール1Aの内部空間に配置されている。又、トレーリングアーム取付腕部3Bは後輪1のホイール1Aと重なる位置に配置され、これによってホイール1Aの内部空間に配置することが可能となって、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bと後輪1との干渉を避けることができ、トレーリングアーム18を後輪1の近くに配置することができ、車両前方の開口を小さくしてブレーキキャリパ9を保護することができる。
【0030】
又、図2に示すように、ブレーキキャリパ9は、上下方向においてその下端部がトレーリングアーム18の高さの範囲に配置されている。
【0031】
ところで、車軸2を回転可能に軸支するナックル3の本体部3Aは、図3に示すように、後輪1のホイール1Aの内部空間内に配置されている。又、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bは、その先端のアーム取付部3Cがホイール1A外に配置されるまでナックル3の本体部3Aから車幅方向中央側(内側)に向かって斜め前方に延びている。そして、このトレーリングアーム取付腕部3Bを挟んでこれの両側にトレーリングアーム18とブレーキキャリパ9が配置されている。具体的には、トレーリングアーム取付腕部3Bの車幅方向中央側(内側)にトレーリングアーム18が配され、トレーリングアーム取付腕部3Bの車幅方向外側にブレーキキャリパ9が配されている。
【0032】
尚、以上は一方の後輪1を車体に懸架するためのトレーリングアーム式サスペンションとこれに設けられるディスクブレーキのブレーキキャリパ9の取付構造について説明したが、他方の後輪を懸架するトレーリングアーム式サスペンションとこれに設けられるディスクブレーキのブレーキキャリパの取付構造も同様の構成を有しているため、これについての図示及び説明は省略する。
【0033】
以上において、本発明に係るブレーキキャリパ9の取付構造によれば、ナックル3の車軸2よりも車両前方に形成されたトレーリングアーム取付腕部3Bの基部にキャリパ取付部3Dを形成し、該キャリパ取付部3Dにブレーキキャリパ9を取り付けたため、ブレーキキャリパ9を車軸2よりも車両前方に配置することができ、該ブレーキキャリパ9から延びるパーキングブレーキケーブル26の配索が容易化するとともに、パーキングブレーキケーブル26の長さを短縮することができる。そして、ブレーキキャリパ9をナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bの基部に取り付けたため、トレーリングアーム取付腕部3Bの基部の剛性がブレーキキャリパ9によって高められる。特に、本実施の形態では、ブレーキキャリパ9はナックル3に上下2箇所でボルト27によって固定されており、下側はトレーリングアーム取付腕部3Bの基部に形成されたボス3gに固定され、上側はサスペンションアーム21を支持する支持ブラケット3cの基部に設けられたボス3fに固定されているため、ブレーキキャリパ9の取付剛性が高められるとともに、ブレーキキャリパ9を介してトレーリングアーム取付腕部3Bとアーム取付部3Cとを連結してトレーリングアーム取付腕部3Bを補強することができる。
【0034】
又、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bの先端にトレーリングアーム18の一端を取り付け、トレーリングアーム取付腕部3Bの基部にブレーキキャリパ9を取り付けたため、トレーリングアーム18に作業孔を設けることなくブレーキキャリパ9を着脱することができ、作業孔を設けることによるトレーリングアーム18の剛性低下を防ぐことができる。
【0035】
更に、図3に示すように、ブレーキキャリパ9は、後輪1のホイール1Aの内部空間内に配置され、車幅方向外側と車両の前後方向が後輪1のホイール1Aに囲まれている。そして、ホイール1A内においては車幅方向外側から内側に向かって順にブレーキキャリパ9、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3B、トレーリングアーム18が配置されるため、ブレーキキャリパ9を飛石等から効果的に保護してその損傷を防ぐことができる。そして、本実施の形態では、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bをブレーキキャリパ9よりも下方に配置したため、該トレーリングアーム取付腕部3Bによってブレーキキャリパ9の下方を保護することができる。
【0036】
又、トレーリングアーム18に沿って車両後方へと流れる走行風をトレーリングアーム18のブレーキキャリパ9側に配置されたナックル3のアーム取付部3C及びトレーリングアーム取付腕部3Bによってブレーキキャリパ9側に導くことができ、この走行風によってディスクブレーキを効果的に冷却してその温度上昇を抑えることができる。尚、トレーリングアーム18に、走行風をブレーキキャリパ9側に導くためのガイド部を形成しても良い。
【0037】
そして、本実施の形態では、ナックル3のトレーリングアーム取付腕部3Bの基部に形成されたキャリパ取付部3Dにブレーキキャリパ9を取り付け、該ブレーキキャリパ9から延びるパーキングブレーキケーブル26をトレーリングアーム18の車幅方向中央側に配索固定したため、パーキングブレーキケーブル26をトレーリングアーム18の内側に沿って配索することができ、該パーキングブレーキケーブル26の配索が容易化するとともに、トレーリングアーム18によってパーキングブレーキケーブル26を保護することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 後輪
1A 後輪のホイール
1B 後輪のタイヤ
2 車軸
3 ナックル
3A ナックルの本体部
3B ナックルのトレーリングアーム取付腕部
3C ナックルのアーム取付部
3D ナックルのキャリパ取付部
3a,3b ナックルのボス
3c〜3e ナックルの支持ブラケット
3f,3g ナックルのボス
4 ナックルの挿通孔
5 ナックルのボルト挿通孔
6 ハブ
6a ハブのボス
7 ボルト
8 ブレーキディスク
9 ブレーキキャリパ
10 ブレーキディスクの円孔
11 ブレーキディスクのボルト挿通孔
12 ダストカバー
13 ハブ
14 ダストカバーの挿通孔
15 ダストカバーのボルト挿通孔
16 ハブのネジ孔
17 ボルト
18 トレーリングアーム
19 軸
20 ボルト
21〜23 サスペンションアーム
24 リヤクッション
25 ボスのボルト挿通孔
26 パーキングブレーキケーブル
27 ボルト
28 クランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車軸を回転可能に軸支する本体部とトレーリングアームの一端を取り付けるアーム取付部を備えたナックルにディスクブレーキのブレーキキャリパを取り付ける車両のブレーキキャリパ取付構造であって、
前記ナックルの前記車軸よりも車両前方にトレーリングアーム取付腕部を車両前方に向けて突設し、該トレーリングアーム取付腕部の先端に前記アーム取付部を形成し、該アーム取付部に前記トレーリングアームの一端を前記トレーリングアーム取付腕部に対して車幅幅方向中央側に配置固定するとともに、
前記ナックルのトレーリングアーム取付腕部の基部に前記プレーキキャリパを取り付けるキャリパ取付部を形成し、該キャリパ取付部にブレーキキャリパを車幅方向外側から重ねて取り付けることを特徴とする車両のブレーキキャリパ取付構造。
【請求項2】
前記ブレーキキャリパから延びるパーキングブレーキケーブルを前記トレーリングアームの車幅方向中央側に配索固定したことを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキキャリパ取付構造。
【請求項3】
前記ナックルのトレーリングアーム取付腕部を前記ブレーキキャリパよりも下方に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のブレーキキャリパ取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−242821(P2010−242821A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−90658(P2009−90658)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】