説明

通信システム、携帯端末、認証装置、通信方法およびプログラム

【課題】近距離無線通信を用いて、大容量のデータ通信を容易に行う。
【解決手段】携帯電話機1と認証装置2とは、RFIDによる第1の通信を用いて接続可能であり、かつ、Bluetooth(登録商標)による第2の通信を用いて接続可能である。認証装置2は、第2の通信に必要な第2通信設定情報を、第1の通信を用いて携帯電話機1へ送信する。そして、携帯電話機1は、第2の通信を用いて接続するための設定処理を、利用者からの入力を伴うことなく、認証装置2から送信されてきた第2通信設定情報CFGを用いて自動的に行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム、携帯端末、認証装置、通信方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、装置間の距離が数百m程度の近距離で基地局などの中継装置を介することなく当該装置間で通信を行うことができる近距離無線通信が普及してきている。
【0003】
上述した近距離無線通信によれば、装置同士が、ネットワークを介することなしに1対1で直接通信を行うことができるといった利点がある。
【0004】
近距離無線通信の通信方式の1つには、RFID(Radio Frequency IDentification)による通信がある(例えば、非特許文献1参照。)。
【0005】
RFIDによる通信の特徴としては、複数の装置間で通信を開始する際に、利用者が当該装置へ情報を入力することなく通信が可能であることが挙げられる。また、RFIDによる通信の特徴としては、データの最大送信速度が200kbps程度であることや、通信可能な範囲が70cm程度であることが挙げられる。
【0006】
また、近距離無線通信の他の通信方式には、Bluetooth(登録商標)による通信がある(例えば、非特許文献2参照。)。
【0007】
Bluetooth(登録商標)による通信の特徴としては、データの最大送信速度(例えば、Bluetooth2.1では約2.1Mbps)がRFIDよりも速いこと、RFIDよりも通信可能な範囲が広いこと(10m〜100m程度)が挙げられる。また、Bluetooth(登録商標)による通信の特徴としては、複数の装置間で通信を開始する際に、初期設定が必要であることなどが挙げられる。
【0008】
なお、Bluetoothによる通信においては、Bluetoothの通信手段をそれぞれ備えた装置同士の間でペアリングという接続状態にして、通信を行う。
【非特許文献1】“無線ICタグのすべて”,RFIDテクノロジ編集部/編,27ページ,日経BP社
【非特許文献2】松本 充司、“室内のワイヤレス通信(その2) 3. 電波メディアによる室内通信”、[online]、2002年9月15日、光無線通信システム推進協議会、[平成20年10月31日検索]、インターネット<http://www.icsa.gr.jp/topics/2002/index_02022-2.htm>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したRFIDの通信によりデータ容量が大きな画像データなどの配信情報を送信する場合、RFIDのデータ送信速度を考えると、当該配信情報の送信が完了するまでに長い時間がかかってしまうという問題点がある。
【0010】
また、RFIDによる通信を行う一般的な技術においては、通信可能な範囲内に通信を行う複数の装置すべてを設置する必要がある。つまり、複数の装置間でRFIDを用いて配信情報の送受信を行う場合、各装置を設置する場所が限られてしまうという問題点もある。
【0011】
また、Bluetoothにより通信を開始するための装置の初期設定として、Bluetoothの起動の指示と、通信先として指定するデバイスアドレスを選択する指示と、Bluetoothパスキーと呼ばれる認証用の暗証番号とを、利用者が装置に入力しなければならない。そのため、Bluetoothによる通信を行う場合、利用者に対する負担が大きくなってしまうという問題点がある。
【0012】
本発明は、上述した課題を解決する通信システム、携帯端末、認証装置、通信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の通信システムは、RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて通信が可能である、認証装置と携帯端末とから構成される通信システムにおいて、前記認証装置は、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成して前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信し、前記携帯端末から前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号と前記通信必要情報とが送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致したら、前記第2の通信方式を用いて所定の配信情報を前記携帯端末へ送信し、前記携帯端末は、前記認証装置から前記通信必要情報が送信されてきた後、該通信必要情報と前記開始要求信号とを前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信する。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の携帯端末は、RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて認証装置と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて認証装置と通信が可能である、携帯端末であって、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた後、該通信必要情報と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号とを、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信する通信接続部を有する。
【0015】
上記課題を解決するために、本発明の認証装置は、RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて携帯端末と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて該携帯端末と通信が可能である、認証装置であって、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成する識別情報生成部と、前記生成した通信必要情報を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する識別情報送信部と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号と前記通信必要情報とが前記携帯端末から送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と、前記識別情報生成部が生成した通信必要情報とを比較する比較部と、前記比較の結果、前記送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致した場合、所定の配信情報を前記第2の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信する配信情報送信部とを有する。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の通信方法は、RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて通信が可能である、認証装置と携帯端末との間で通信を行う通信方法であって、前記認証装置が、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成する識別情報生成処理と、前記認証装置が、前記生成した通信必要情報を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する識別情報送信処理と、前記携帯端末が、前記認証装置から前記通信必要情報が送信されてきた後、該通信必要情報と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号とを、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信する通信接続処理と、前記認証装置が、前記開始要求信号と前記通信必要情報とが前記携帯端末から送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と、前記識別情報生成処理にて生成した通信必要情報とを比較する比較処理と、前記認証装置が、前記比較の結果、前記送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致した場合、所定の配信情報を前記第2の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信する配信情報送信処理とを有する。
【0017】
また、コンピュータに実行させるプログラムであって、RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて認証装置と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて認証装置と通信が可能である、携帯端末に、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた後、該通信必要情報と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号とを、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信する通信接続手順を実行させる。
【0018】
また、コンピュータに実行させるプログラムであって、RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて携帯端末と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて該携帯端末と通信が可能である、認証装置に、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成する識別情報生成手順と、前記生成した通信必要情報を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する識別情報送信手順と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号と前記通信必要情報とが前記携帯端末から送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と、前記識別情報生成手順にて生成した通信必要情報とを比較する比較手順と、前記比較の結果、前記送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致した場合、所定の配信情報を前記第2の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信する配信情報送信手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、RFIDによる第1の通信方式を用いて通信可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて通信可能である、携帯端末と認証装置とから構成される通信システムにおいて、認証装置は、第1の通信方式を用いて携帯端末を検出した場合、第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成して第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する。すると、携帯端末は、認証装置から通信必要情報が送信されてきた後、通信必要情報と、第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号とを第2の通信方式を用いて認証装置へ送信する。認証装置は、携帯端末から開始要求信号と通信必要情報とが送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と生成した通信必要情報とが一致したら、第2の通信方式を用いて所定の配信情報を携帯端末へ送信する。
【0020】
このような構成としたため、近距離無線通信を用いて、大容量のデータ通信を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態に従った通信システム(携帯端末、認証装置、通信方法およびプログラムを含む)を説明する。
【0022】
まず、通信システムの全体構成を説明する。
【0023】
図1に示すように、本通信システムは、携帯電話機1と、認証装置2とを具備している。携帯電話機1および認証装置2それぞれの台数は、「1」に限らず複数でもよい。
【0024】
なお、この説明例では、本発明の「携帯端末」が携帯電話機1である場合を例に挙げて説明するが、本発明の携帯端末は、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)などの任意の携帯型電子装置であってもよい。
【0025】
携帯電話機1と認証装置2とは、「第1の通信方式」および「第2の通信方式」それぞれにより任意のデータの送受信を行うことが可能である。なお、携帯電話機1は、認証装置2の第2通信部23と接続することにより「第2の通信」を行う。
【0026】
この説明例では、「第1の通信方式」が、RFIDによる第1の通信である場合を例に挙げて説明する。また、この説明例では、「第2の通信方式」が、Bluetooth(登録商標)による第2の通信である場合を例に挙げて説明する。
【0027】
ここで、「第1の通信」および「第2の通信」は、基地局などの通信を仲介する装置を介することなしに携帯電話機1と認証装置2とが互いに直接通信するものである。
【0028】
認証装置2の設置場所は任意でよいが、この説明例では、商品を販売する一般的な販売店(例えば、コンビニエンスストアなど)に設置されている。
【0029】
また、この説明例では、利用者が販売店にて商品を購入する場合、携帯電話機1と認証装置2とは、RFIDによる第1の通信を介して該商品の代金の支払処理を行う。
【0030】
そして、この例では、支払処理が完了した場合、認証装置2は、「所定の配信情報」として、販売店から利用者向けに配信する様々な商品の広告情報をBluetoothによる第2の通信により携帯電話機1へ送信する。なお、Bluetoothによる第2の通信を用いて送受信するデータは任意でよく、商品の広告情報に限らず、経済的価値を有するクーポン券などの情報または電子チケットなどでもよい。
【0031】
また、携帯電話機1は、認証装置2と第2の通信によって接続している間、該携帯電話機1の利用者に該接続中の旨を通知する。
【0032】
つぎに、携帯電話機1が有する構成について詳細に説明する。
【0033】
図2に示すように、携帯電話機1は、制御部11と、第1通信部12と、第2通信部13と、記憶部14と、入力部15と、通知部16と、バス17とを有する。
【0034】
制御部11は、携帯電話機1全体の動作を制御する。
【0035】
また、この説明例においては、制御部11は、認証装置2と通信を行う際の各動作を制御する通信制御部11Aと、当該通信以外に関する各動作を制御する他動作制御部11Bと、デコーダ/エンコーダ11Cとを有する。
【0036】
なお、この説明例においては、通信制御部11Aおよび他動作制御部11Bそれぞれは、各動作の制御を行う際、第1通信部12、第2通信部13、記憶部14、入力部15および通知部16との間で、バス17を介して当該各動作の制御を行うための信号を入出力する。
【0037】
また、図3に示すように、通信制御部11Aは、第2通信起動部111と、設定情報受信部112と、第2通信接続部113とを有している。
【0038】
第2通信起動部111は、第1の通信による接続を要求する第1通信接続要求が第1通信部12から出力されてきた場合、第1通信接続要求に対する応答である第1通信接続応答を第1通信部12へ出力する。
【0039】
第2通信起動部111は、第2通信開始要求が第1通信部12から出力されてきた場合、記憶部14に記憶されている第2通信アプリケーションAPLを読出して起動する。
【0040】
ここで、「第2通信開始要求」とは、第2の通信の開始を要求する信号である。
【0041】
また、「第2通信アプリケーションAPL」は、Bluetoothによる第2の通信により認証装置2とペアリングするための設定用アプリケーションである。
【0042】
また、第2通信起動部111は、第2通信アプリケーションAPLの起動が完了した場合、設定開始通知を第1通信部12へ出力する。
【0043】
設定情報受信部112は、第1通信部12から出力されてきた第2通信設定情報CFGを、記憶部14へ書込む。
【0044】
該書込の後、設定情報受信部112は、第2通信設定情報CFGを受信した旨を示す「設定情報受信通知」を第1通信部12へ出力する。
【0045】
第2通信接続部113は、「切断部」である。
【0046】
第2通信接続部113は、第1通信部12から「第1通信終了要求」が出力されてきた場合、第1の通信の切断を指示するための第1通信切断指示を第1通信部12へ出力する。
【0047】
ここで、「第1通信終了要求」は、第1の通信の終了を要求するための「終了要求信号」である。
【0048】
また、第2通信接続部113は、第1通信終了要求が第1通信部12から出力されてきた場合、記憶部14内の第2通信設定情報CFGを用いて、Bluetoothによる第2の通信により接続するための設定処理を実行する「通信接続部」である。
【0049】
第2通信設定情報CFGは、「通信必要情報」である。
【0050】
この説明例では、第2通信設定情報CFGは、認証装置2を識別するためのデバイスドライバ(「認証装置識別情報」)と、携帯電話機1の利用者を識別するためのBluetoothパスキー(「利用者識別情報」)とを含んでいる。
【0051】
Bluetoothによる第2の通信により接続するための設定処理において、第2通信接続部113は、まず、携帯電話機1を基準とする所定範囲(携帯電話機1から所定の距離以内)に存在する認証装置を第2通信部13を用いて探索する。
【0052】
当該探索により、第2通信接続部113は、所定範囲に存在する認証装置それぞれを固有に識別するためのデバイスアドレスを検出する(読出す)「装置情報読出部」である。
【0053】
続いて、第2通信接続部113は、該探索により検出したデバイスアドレスのうちで認証装置2から送信されてきた認証装置識別情報が付与された認証装置を指定して、第2の通信による接続を要求するための「第2通信接続要求」を第2通信部13へ出力する。
【0054】
ここで、「第2通信接続要求」は、「開始要求信号」である。
【0055】
なお、第2通信接続部113は、第2通信接続要求とともに、利用者識別情報(Bluetoothパスキー)を第2通信部13へ出力する。ここで、第2通信接続部113は、Bluetoothパスキーを記憶部14から読出す。そのため、第2の通信により接続するための設定において、Bluetoothパスキーの入力を入力部15が携帯電話機1の利用者から受付けることは不要である。
【0056】
また、第2通信接続部113は、第2の通信の終了を指示するための「第2通信終了指示」が入力部15から出力されてきた場合、第2通信部13と認証装置2との間の第2の通信を切断させる「第2通信切断指示」を第2通信部13へ出力する。
【0057】
図2に示した第1通信部12は、認証装置2との間でRFIDによる第1の通信を行う。
【0058】
なお、この説明例では、第1通信部12は、RFIDタグ(IC(Integrated Circuit)タグ)を内蔵している。そして、当該RFIDタグが有するメモリは、バス17と接続されている。
【0059】
また、第1通信部12は、認証装置2から送信されてきた第1通信接続要求を受信して第2通信起動部111へ出力する。
【0060】
また、第2通信起動部111は、第2通信起動部111から出力されてきた第1通信接続応答を認証装置2へ送信する。
【0061】
また、第1通信部12は、認証装置2から送信されてきた第2通信開始要求を受信して第2通信起動部111へ出力する。
【0062】
また、第1通信部12は、第2通信起動部111から出力されてきた設定開始通知を認証装置2へ送信する。
【0063】
また、第1通信部12は、認証装置2から送信されてきた第2通信設定情報CFGを受信して設定情報受信部112へ出力する。
【0064】
また、第1通信部12は、設定情報受信部112から出力されてきた設定情報受信通知を認証装置2へ送信する。
【0065】
また、第1通信部12は、認証装置2から送信されてきた第1通信終了要求を受信して第2通信接続部113へ出力する。
【0066】
また、第1通信部12は、第2通信接続部113から第1通信切断指示が出力されてきた場合、認証装置2との間の第1の通信を切断する。
【0067】
第2通信部13は、認証装置2との間でBluetoothによる第2の通信を行う。なお、第2通信部13は、第1の通信を行った後、認証装置2との間で相互に初期設定を行った状態(いわゆるペアリング)となる。
【0068】
また、第2通信部13は、第2通信接続部113から出力されてきた第2通信接続要求を、認証装置識別情報を指定して、認証装置2へ送信する。
【0069】
なお、第2通信部13は、第2通信接続要求とともに、第2通信接続部113から出力されてきた利用者識別情報(Bluetoothパスキー)を認証装置2へ送信する。
【0070】
また、第2通信部13は、第2通信切断指示が第2通信接続部113から出力されてきた場合、認証装置2との間の第2の通信を切断する。
【0071】
記憶部14は、任意のデータを記憶する。
【0072】
例えば、記憶部14は、第2通信アプリケーションAPLをあらかじめ記憶している。
【0073】
また、記憶部14は、設定情報受信部112によって書込まれた第2通信設定情報CFGを記憶する。
【0074】
入力部15は、利用者が行う操作に応じたデータの入力を受付け、該入力に応じた信号を制御部11へ出力する。
【0075】
また、入力部15は、第2の通信を終了する指示の入力を利用者から受付けた場合、該終了を指示する「第2通信終了指示」を第2通信制御部113へ出力する。
【0076】
通知部16は、携帯電話機1が認証装置2と第2の通信により接続中である旨を利用者に通知する。
【0077】
なお、通知部16が第2の通信により接続中である旨を利用者に通知する方法は任意でよい。例えば、通知部16は、表示画面に第2の通信により接続中である旨を表示してもよい。また、通知部16は、LEDなどの任意の光源から出力した光により、第2の通信により接続中である旨を通知してもよい。また、通知部16は、スピーカなどにより出力した音により、第2の通信により接続中である旨を通知してもよい。また、通知部16は、バイブレータにより発生した振動により、第2の通信により接続中である旨を通知してもよい。
【0078】
バス17は、上述した各構成要素を相互に接続する。なお、図2には、各構成要素がバス17を介して互いに接続された構成を例に挙げて説明したが、必要に応じて各構成要素間が互いに個別線で接続されているものであってもよい。
【0079】
つぎに、認証装置2が有する構成について詳細に説明する。
【0080】
図4に示すように、認証装置2は、制御部21と、第1通信部22と、第2通信部23と、記憶部24と、入力部25と、バス26とを有する。
【0081】
制御部21は、認証装置2全体の動作を制御する。
【0082】
また、この説明例においては、制御部21は、携帯電話機1と通信を行う際の各動作を制御する通信制御部21Aと、当該通信以外に関する各動作を制御する他動作制御部21Bと、デコーダ/エンコーダ21Cとを有する。
【0083】
なお、この説明例においては、通信制御部21Aおよび他動作制御部21Bそれぞれは、各動作の制御を行う際、第1通信部22、第2通信部23、記憶部24、入力部25および通知部26との間で、バス27を介して当該各動作の制御を行うための信号を入出力する。
【0084】
また、図5に示すように、通信制御部21Aは、第2通信開始要求部211と、識別情報生成部212と、第1通信終了部213と、認証部214と、配信情報送信部215とを有する。
【0085】
第2通信開始要求部211は、携帯電話機1のRFIDタグ(第1通信部12)が第1の通信が可能な範囲に存在する旨が第1通信部22(RFIDリーダ/ライタ)から通知された場合、第1通信接続要求を第1通信部22へ出力する。
【0086】
第2通信開始要求部211は、第1通信接続応答が第1通信部22から出力されてきた場合(つまり、第1の通信により携帯電話機1と認証装置2とが接続された場合)、Bluetoothによる第2の通信の開始を要求するための「第2通信開始要求」を第1通信部22へ出力する。
【0087】
ここで、「第2通信開始要求」が指示する内容については特に限定しないが、この説明例では、Bluetoothによる第2通信を行うための第2通信アプリケーションAPLの起動を要求することを指示する場合を例に挙げて説明する。
【0088】
識別情報生成部212は、設定開始通知が第1通信部22から出力されてきた場合、「利用者識別情報」を生成する。この説明例では、利用者識別情報は、Bluetoothパスキーである。
【0089】
なお、利用者識別情報の生成方法は任意でよく、例えば、識別情報生成部212は、設定開始通知が第1通信部22から出力されてきたごとに異なる情報をBluetoothパスキーが示すよう、ランダムにBluetoothパスキーを生成してもよい。
【0090】
また、識別情報生成部212は、生成した利用者識別情報(この例では、Bluetoothパスキー)と、認証装置識別情報(この例では、デバイスアドレス)とを、「第2通信設定情報CFG」として第1通信部22へ出力する「識別情報送信部」である。
【0091】
第1通信終了部213は、第2通信設定情報CFGを受信した旨を示す設定情報受信通知が第1通信部22から出力されてきた場合、第1の通信による携帯電話機1との接続の切断を指示する第1通信切断指示を第1通信部22へ出力する「終了部」である。
【0092】
また、第1通信終了部213は、設定情報受信通知が第1通信部22から出力されてきた場合、第1の通信による接続の終了を要求するための第1通信終了要求を第1通信部22へ出力する。
【0093】
認証部214は、第2通信接続要求と利用者識別情報(この例では、Bluetoothパスキー)とが第2通信部23から出力されてきた場合、該利用者識別情報を用いて、携帯電話機1の利用者の認証を行う。
【0094】
そして、認証部214は、認証に成功した場合、携帯電話機1とのペアリングを許可するための「第2通信許可通知」を第2通信部23へ出力する。
【0095】
なお、認証部214は、第2通信部23から出力されてきた利用者識別情報と、識別情報生成部212が生成した利用者識別情報とを比較する「比較部」である。
【0096】
ここで、認証が成功した場合とは、当該比較の結果、携帯電話機1から第2通信部23が受信した利用者識別情報と、記憶部24内の利用者識別情報とが一致した場合である。
【0097】
また、認証部214は、認証に成功した場合、該成功の旨を配信情報送信部215へ通知する。
【0098】
配信情報送信部215は、認証に成功した旨が認証部214から通知された場合、配信情報DST(この例では、広告情報)を記憶部14から読出して第2通信部23へ出力する。
【0099】
図4に示した第1通信部22は、携帯電話機1との間でRFIDによる第1の通信を行う。
【0100】
なお、この説明例では、第1通信部22は、携帯電話機1が有するRFIDタグから情報を読取ったり、該RFIDタグへ情報を書込んだりするためのRFIDリーダ/ライタを有している。
【0101】
また、第1通信部22(RFIDリーダ/ライタ)は、携帯電話機1が有するRFIDタグを検知した場合、携帯電話機1のRFIDタグ(第1通信部12)が第1の通信が可能な範囲に存在する旨を第2通信開始要求部211へ通知する。
【0102】
また、第1通信部22は、第2通信開始要求部211から出力されてきた第1通信接続要求を携帯電話機1へ送信する。
【0103】
また、第1通信部22は、携帯電話機1から送信されてきた第1通信接続応答を受信して第2通信開始要求部211へ出力する。
【0104】
また、第1通信部22は、商品の購入についての代金の支払を行うための電子マネー情報を、携帯電話機1との間で第1の通信により送受信する。
【0105】
また、第1通信部22は、第2通信開始要求部211から出力されてきた第2通信開始要求を携帯電話機1へ送信する。
【0106】
また、第1通信部22は、携帯電話機1から送信されてきた設定開始通知を識別情報生成部212へ出力する。
【0107】
また、第1通信部22は、識別情報生成部212から出力されてきた第2通信設定情報CFG(この例では、デバイスアドレスやBluetoothパスキーなど)を携帯電話機1へ送信する。
【0108】
また、第1通信部22は、携帯電話機1から送信されてきた設定情報受信通知を第1通信終了部213へ出力する。
【0109】
また、第1通信部22は、第1通信終了部213から出力されてきた第1通信終了要求を携帯電話機1へ送信する。
【0110】
なお、第1通信部22は、第1通信終了部213から第1通信切断指示が出力されてきた場合、携帯電話機1との間の第1の通信を切断する。
【0111】
第2通信部23は、携帯電話機1との間でBluetoothによる第2の通信を行う。
【0112】
なお、第2通信部23は、第2の通信を行った場合、携帯電話機1との間で相互に接続設定を行った状態(いわゆるペアリング)となる。
【0113】
また、第2通信部23は、携帯電話機1から送信されてきた第2通信接続要求および利用者識別情報を受信して認証部214へ出力する。
【0114】
また、第2通信部23は、認証部214から出力されてきた第2通信許可通知を携帯電話機1へ送信する。そして、第2通信部23は、第2通信許可通知が認証部214から出力されてきた場合、携帯電話機1とペアリング状態で接続する。
【0115】
また、第2通信部23は、配信情報送信部215から出力されてきた配信情報DSTを携帯電話機1へ送信する。
【0116】
記憶部24は、第2通信設定情報CFGを含む任意のデータをあらかじめ記憶する。
【0117】
入力部25は、利用者が行う操作に応じたデータの入力を受付け、該入力に応じた信号を制御部21へ出力する。
【0118】
バス26は、上述した各構成要素を相互に接続する。なお、図4には、各構成要素がバス26を介して互いに接続された構成を例に挙げて説明したが、必要に応じて各構成要素間が互いに個別線で接続されているものであってもよい。
【0119】
つぎに、上記構成を有する通信システムにおいて、携帯電話機1と認証装置2とが、利用者からの入力を伴うことなしに自動的に第2の通信により通信を開始する動作について、図6に示すシーケンス図を参照して説明する。
【0120】
利用者が商品を購入する際、携帯電話機1が具備するRFIDタグを販売店の認証装置2と第1の通信が可能な範囲にかざした場合、認証装置2の第1通信部22は、該RFIDタグを検知した旨を第2通信開始要求部211へ通知する。
【0121】
その後、ステップ31にて、第1通信部22は、第2通信開始要求部211から出力されてきた第1通信接続要求を携帯電話機1へ送信する。
【0122】
すると、ステップ32にて、携帯電話機1の第2通信起動部111は、第1通信部12を用いて、第1通信接続要求に対する応答である第1通信接続応答を認証装置2へ送信する。続いて、RFIDによる第1の通信により、携帯電話機1と認証装置2との間で代金の支払処理が行われる。
【0123】
その後、ステップ33にて、認証装置2の第1通信部22は、RFIDによる第1の通信により、第2通信開始要求を携帯電話機1へ送信する。
【0124】
すると、ステップ34にて、携帯電話機1の第2通信起動部111は、第2通信開始要求に応じて、記憶部14に記憶されている第2通信アプリケーションAPLを読出して起動する。続いて、第2通信起動部111は、第1通信部12を用いて、設定開始通知を認証装置2へ送信する。
【0125】
すると、認証装置2の識別情報生成部212は、設定開始通知に応じて、利用者識別情報(この例では、Bluetoothパスキー)を生成する。なお、この例では、識別情報生成部212は、設定開始通知が出力されてきたごとに異なる情報を示すよう、Bluetoothパスキーをランダムに生成する。
【0126】
そして、ステップ35にて、識別情報生成部212は、生成した利用者識別情報と、認証装置2を固有に識別するために該認証装置2にあらかじめ付与された認証装置識別情報(例えば、デバイスアドレス)とを、「第2通信設定情報CFG」として、第1通信部22を用いて携帯電話機1へ送信する。
【0127】
すると、ステップ36にて、携帯電話機1の設定情報受信部112は、第1通信部12が認証装置2から受信して出力してきた第2通信設定情報CFGを、記憶部14へ書込む。続いて、設定情報受信部112は、設定情報受信通知を、第1通信部12を介して認証装置2へ送信する。
【0128】
すると、ステップ37にて、認証装置2の第1通信終了部213は、第1の通信による接続の終了を要求するための第1通信終了要求を、第1通信部22を用いて携帯電話機1へ送信する。
【0129】
その後、携帯電話機1の第2通信接続部113は、認証装置2から送信されてきた第1通信終了要求を第1通信部12が出力してきた場合、第1の通信の切断を指示するための第1通信切断指示を第1通信部12へ出力する。すると、ステップ38にて、第1通信部12は、認証装置2との間の第1の通信を切断する。
【0130】
また、第1通信終了要求を第1通信部12が出力してきた場合、携帯電話機1の第2通信接続部113は、ステップ39にて、記憶部14内の第2通信設定情報CFGを用いて、Bluetoothによる第2の通信により接続するための設定処理を実行する。
【0131】
より具体的には、第2通信接続部113は、まず、携帯電話機1を基準とする所定範囲に存在する認証装置を、第2通信部13を用いて探索する。当該探索により、第2通信接続部113は、所定範囲に存在する認証装置それぞれを固有に識別するためのデバイスアドレスを検出する。
【0132】
続いて、第2通信接続部113は、該探索により検出したデバイスアドレスのうちで認証装置2から送信されてきた認証装置識別情報(デバイスアドレス)が付与された認証装置を指定して、第2通信接続要求を、第2通信部13を用いて認証装置2へ送信する。
【0133】
なお、第2通信接続部113は、第2通信接続要求とともに、記憶部14に記憶されている利用者識別情報(Bluetoothパスキー)を、第2通信部13を用いて認証装置2へ送信する。
【0134】
その後、ステップ40にて、認証装置2の認証部214は、携帯電話機1から送信されてきた第2通信接続要求と利用者識別情報(この例では、Bluetoothパスキー)とが第2通信部23から出力されてきた場合、該利用者識別情報を用いて、携帯電話機1の利用者の認証を行う。
【0135】
認証部214は、第2通信接続要求と利用者識別情報(この例では、Bluetoothパスキー)とが第2通信部23から出力されてきた場合、該利用者識別情報を用いて、携帯電話機1の利用者の認証を行う。
【0136】
そして、認証部214は、認証に成功した場合、携帯電話機1とのペアリングを許可するための第2通信許可通知を、第2通信部23を用いて携帯電話機1へ送信する。なお、認証が成功した場合とは、例えば、携帯電話機1から第2通信部23が受信した利用者識別情報と、記憶部24内の利用者識別情報とが一致した場合である。
【0137】
さらに、認証部214は、認証に成功した場合、該成功の旨を配信情報送信部215へ通知する。すると、ステップ41にて、配信情報送信部215は、配信情報DST(この例では、広告情報)を記憶部14から読出して、該配信情報DSTを第2通信部23を用いて携帯電話機1へ送信する。
【0138】
なお、携帯端末1の第2通信接続部113は、第2の通信の終了を指示するための第2通信終了指示が入力部15から出力されてきた場合、第2通信部13と認証装置2との間のペアリングを解除させる信号を第2通信部13へ出力する。すると、第2通信部13は、認証装置2との間の第2の通信による接続を切断する。
【0139】
以上で、通信システムにおいて、携帯電話機1と認証装置2とが、利用者からの入力を伴うことなしに自動的に第2の通信により通信を開始する際の一連の動作が終了する。
【0140】
上述したように、一般的なRFIDによる第1の通信においては、携帯電話機1のRFIDタグを認証装置2のRFIDリーダ/ライタの第1の通信の範囲内に近づけるだけで情報の送受信が行われる。そのため、携帯電話機1の利用者は、入力部15を用いた特別な入力操作を行うことなく、該携帯電話機1を用いて第1の通信により容易に認証装置2と接続することができる。
【0141】
しかしながら、一般的なRFIDの最大通信速度は、約211kbps程度である。一方、一般的なBluetooth(例えば、Bluetooth2.1)の最大通信速度は約2.1Mbpsであり、一般的なRFIDの最大通信速度の約10倍である。また、RFIDによる第1の通信は、通信範囲は70cm程度である。一方、Bluetoothによる第2の通信においては、その通信範囲は10m〜100m程度である。
【0142】
そのため、RFIDによる第1の通信を用いて認証装置2から携帯電話機1へ配信情報DSTを送信する場合、Bluetoothによる第2の通信を用いた場合よりも、送信時間が長くなってしまう。さらに、携帯電話機1が、認証装置2と第1の通信が可能な範囲に存在しない場合、認証装置2から配信情報DSTを受信することができない。
【0143】
しかし、一般的なBluetoothによる第2の通信のペアリング接続を行う場合、利用者は、携帯電話機1にて表示されている操作画面を介して、Bluetoothの起動を指示する入力と、携帯電話機1と接続可能な通信先の探索により該通信先に付与されているデバイスアドレスの検索を指示する入力と、検索により取得したデバイスアドレスを指定して通信先に対して接続および認証を要求する指示の入力とを行わなければならない。そのため、利用者に対する入力操作の負担が大きい。なお、携帯電話機1の利用者は、販売店に設置された認証装置2のデバイスアドレスやBluetoothパスキーをあらかじめ認識していなければならず、第2の通信により容易に接続することが困難となってしまう。
【0144】
一方、上述したように、本発明によれば、利用者により、携帯電話機1が認証装置2とRFIDによる第1の通信が可能な範囲に近づけられた場合、認証装置2と携帯電話機1とが協働して、利用者の操作を伴うことなしに、Bluetoothによる第2の通信で接続するための処理(携帯電話機1のBluetoothの起動から認証まで)を実行する。
【0145】
このように、本発明では、RFIDとBluetoothとを組合わせることにより、Bluetoothの欠点である接続に必要な設定処理をRFIDによる第1の通信を用いて、利用者の入力操作を伴うことなしに自動的に行う。そのため、利用者が用いる携帯電話機1と認証装置2とを第2の通信により接続する場合、該接続のためのデータの入力が不要となり、さらに、利用者が、認証装置2のデバイスアドレスやBluetoothパスキーをあらかじめ認識しておかなくてもよくなる。
【0146】
そして、携帯電話機1と認証装置2との間の配信情報DSTの送受信については、RFIDよりも通信速度が高速でかつ通信範囲も広いBluetoothによる第2の通信を用いて行うことが可能となる。
【0147】
なお、Bluetoothによる第2の通信の初期設定を、利用者からの入力を受付けながら行う方法では、利用者に対する負担が大きいため、販売店からの広告情報を利用者に告知したい場合にも、多数の利用者の各携帯電話機1へ配信情報DSTを送信できず広告情報が行き渡らない可能性が高い。しかし、実施形態1の例では、利用者の携帯電話機1は、商品の購入時における支払と同時に広告情報を受信する。そのため、配信情報DSTを容易に送信することができ、販売店にとっても重要な広告手段となる。また、利用者も、携帯電話機1において特別な入力操作を行うことなく、経済的な価値を有する特典情報(例えば、クーポン情報など)などを認証装置2から受信することができる。
【0148】
また、Bluetoothにより通信する一般的な技術においては、ペアリング状態で通信先と接続するための処理を実行した場合、利用者が用いる携帯端末にて、該接続に用いた設定情報(例えば、デバイスアドレスやBluetoothパスキーなど)を記憶する。そして、以前に接続した通信先と再接続する場合、利用者の携帯端末は、記憶している設定情報を用いて該再接続を行う。そのため、再接続する場合、Bluetoothパスキーの入力を利用者から受付けることは不要である。しかしながら、以前に接続した通信先を含む複数の通信先が携帯端末の周囲に存在する場合、該携帯端末は、以前に接続した通信先のデバイスアドレスを指定する入力を利用者から受付けた上で、最接続を行う。つまり、このような場合、利用者による入力操作を行わなければ、以前に接続した通信先と再接続することができないという問題点がある。
【0149】
しかしながら、本発明によれば、認証装置2は、RFIDによる第1の通信により、Bluetoothによる第2の通信を行う場合に当該認証装置2を識別するためのデバイスアドレス(認証装置識別情報)を携帯電話機1へ送信する。そのため、携帯端末の周囲に当該携帯端末と通信可能な装置が複数存在している場合でも、当該デバイスアドレスと一致する装置を探索および指定して第2通信接続要求を送信することにより、認証装置2を自動的に選択して接続することが可能となる。
【0150】
また、一般的なBluetoothによる第2の通信においては、初期設定の際、Bluetoothパスキーとして、固定されたキーが発行される。そして、当該固定されたキーが、Bluetoothによる第2の通信で接続するごとに繰返し使用される。
【0151】
しかしながら、実施形態1によれば、認証装置2の識別情報生成部212は、設定開始通知が第1通信部22から出力されてきたごとに異なる情報をBluetoothパスキーが示すよう、ランダムにBluetoothパスキーを生成する。なお、認証装置2は、当該BluetoothパスキーをRFIDによる第1の通信により携帯電話機1へ送信する。ここで、RFIDによる第1の通信は微弱な電波による通信であり、通信範囲も70cm程度である。
【0152】
そのため、認証装置2から携帯電話機1へBluetoothパスキーを送信している間に、該Bluetoothパスキーが不正な第3者により盗聴される可能性を低減することができる。さらには、予期しない利用者の介入を防止でき、セキュリティの高い認証が可能となる。
【0153】
なお、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が可能である。
【0154】
本発明の通信システムを、家庭内において適用してもよい。
【0155】
例えば、家庭に設置されている機器(例えば、エアコン、テレビおよび給湯器など)が、Bluetoothに対応しているものとする。
【0156】
そして、利用者は帰宅した場合、所定の場所(例えば、玄関)に備え付けられた認証装置2とRFIDによる第1の通信が可能な範囲内に携帯電話機1をかざす。すると、携帯電話機1と認証装置2とが協働して、Bluetoothによる第2の通信で接続する。該接続がされると、携帯電話機1は、Bluetooth通信用のアプリケーションAPLが起動するため、あらかじめ設定しておいた家庭内のBluetooth対応の各機器(例えば、エアコン、テレビおよび給湯器など)とのペアリングが行われる。これにより、利用者は、携帯電話機1を用いて、ペアリングで接続されている各機器の操作が可能となる。そのため、利用者が、テレビ用のリモコンを探したりすることや、給湯器を操作するための該給湯器の設置場所へ移動したりすることが不要となる。
【0157】
また、本発明の通信システムを、所定の交通機関(例えば、鉄道や航空機)に乗降するための施設(例えば、駅や空港)にて適用してもよい。
【0158】
この場合、当該交通機関(例えば、鉄道や航空機)に設置されている改札機などに認証装置2を配置しておく。そして、利用者が、携帯電話機1を携帯して改札を通る時にBluetoothによる通信で、当該施設(例えば、駅)周辺に存在する店舗などの広告情報を配信してもよい。この場合、日常的にその施設を使用する利用者に対して、大きな広告効果が期待できる。
【0159】
なお、本発明においては、携帯電話機1内の処理は上述の専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを携帯電話機1にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを携帯電話機1に読み込ませ、実行するものであってもよい。携帯電話機1にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、携帯電話機1に内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、例えば、携帯電話機1が有する制御部11にて読み込まれ、制御部11の制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。
【0160】
ここで、携帯電話機1が有する制御部11は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0161】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る各種の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【図1】本発明の実施形態に従った通信システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示した携帯電話機の構成を示す図である。
【図3】図2に示した通信制御部の構成を示す図である。
【図4】図1に示した認証装置の構成を示す図である。
【図5】図4に示した通信制御部の構成を示す図である。
【図6】携帯電話機と認証装置とが、利用者からの入力を伴うことなしに自動的に第2の通信により通信を開始するときの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0163】
1 携帯電話機
11 制御部
11A 通信制御部
11B 他動作制御部
11C デコーダ/エンコーダ
12 第1通信部
13 第2通信部
14 記憶部
15 入力部
16 通知部
17 バス
2 認証装置
21 制御部
21A 通信制御部
21B 他動作制御部
21C デコーダ/エンコーダ
22 第1通信部
23 第2通信部
24 記憶部
25 入力部
26 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて通信が可能である、認証装置と携帯端末とから構成される通信システムにおいて、
前記認証装置は、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成して前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信し、前記携帯端末から前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号と前記通信必要情報とが送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致したら、前記第2の通信方式を用いて所定の配信情報を前記携帯端末へ送信し、
前記携帯端末は、前記認証装置から前記通信必要情報が送信されてきた後、該通信必要情報と前記開始要求信号とを前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記認証装置は、前記通信必要情報を受信した旨を示す設定情報受信通知が前記携帯端末から送信されてきた場合、前記第1の通信方式を用いた接続の終了を要求する終了要求信号を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信し、
前記携帯端末は、前記通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた場合、前記設定情報受信通知を前記第1の通信方式を用いて該認証装置へ送信し、前記終了要求信号が前記認証装置から送信されてきた場合、第1の通信方式を用いた前記認証装置との接続を切断することを特徴とする通信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記認証装置は、前記通信必要情報として、前記認証装置を識別するための認証装置識別情報を前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信し、
前記携帯端末は、前記第1の通信方式を用いた接続を切断した後、前記携帯端末から所定の距離以内に存在する認証装置から認証装置識別情報を前記第2の通信方式を用いて読出し、該読出した認証装置識別情報のうち前記認証装置から送信されてきた認証装置識別情報と一致する認証装置識別情報を指定して前記開始要求信号を送信することを特徴とする通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記認証装置は、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出するごとに互いに異なる前記通信必要情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
前記携帯端末は、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置と接続した旨を外部へ通知することを特徴とする通信システム。
【請求項6】
RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて認証装置と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて認証装置と通信が可能である、携帯端末であって、
前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた後、該通信必要情報と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号とを、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信する通信接続部を有する携帯端末。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯端末において、
前記通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた場合、該通信必要情報を受信した旨を示す設定情報受信通知を前記第1の通信方式を用いて該認証装置へ送信する設定情報受信部と、
前記第1の通信方式を用いた接続の終了を要求する第1通信終了要求が前記認証装置から送信されてきた場合、該第1の通信を用いた前記認証装置との接続を切断する切断部とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
請求項7に記載の携帯端末において、
前記切断部が前記第1の通信方式を用いた接続を切断した後、当該携帯端末から所定の距離以内に存在する認証装置から認証装置識別情報を前記第2の通信方式を用いて読出す装置情報読出部を有し、
前記通信接続部は、前記装置情報読出部が読出した認証装置識別情報のうち前記認証装置から送信されてきた認証装置識別情報と一致する認証装置識別情報を指定して前記開始要求信号を送信することを特徴とする携帯端末。
【請求項9】
請求項6乃至8のいずれか1項に記載の携帯端末において、
前記第2の通信方式を用いて前記認証装置と接続した旨を外部へ通知する通知部を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項10】
RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて携帯端末と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて該携帯端末と通信が可能である、認証装置であって、
前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成する識別情報生成部と、
前記生成した通信必要情報を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する識別情報送信部と、
前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号と前記通信必要情報とが前記携帯端末から送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と、前記識別情報生成部が生成した通信必要情報とを比較する比較部と、
前記比較の結果、前記送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致した場合、所定の配信情報を前記第2の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信する配信情報送信部とを有する認証装置。
【請求項11】
請求項10に記載の認証装置において、
前記通信必要情報を受信した旨を示す設定情報受信通知が前記携帯端末から送信されてきた場合、前記第1の通信方式を用いた接続の終了を要求する終了要求信号を、前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する終了部を有することを特徴とする認証装置。
【請求項12】
請求項11に記載の認証装置において、
前記識別情報送信部は、当該認証装置を識別するために該認証装置にあらかじめ付与された認証装置識別情報を、前記通信必要情報として、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信することを特徴とする認証装置。
【請求項13】
請求項12に記載の認証装置において、
前記識別情報生成部は、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出するごとに互いに異なる前記通信必要情報を生成することを特徴とする認証装置。
【請求項14】
RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて通信が可能である、認証装置と携帯端末との間で通信を行う通信方法であって、
前記認証装置が、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成する識別情報生成処理と、
前記認証装置が、前記生成した通信必要情報を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する識別情報送信処理と、
前記携帯端末が、前記認証装置から前記通信必要情報が送信されてきた後、該通信必要情報と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号とを、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信する通信接続処理と、
前記認証装置が、前記開始要求信号と前記通信必要情報とが前記携帯端末から送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と、前記識別情報生成処理にて生成した通信必要情報とを比較する比較処理と、
前記認証装置が、前記比較の結果、前記送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致した場合、所定の配信情報を前記第2の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信する配信情報送信処理とを有する通信方法。
【請求項15】
請求項14に記載の通信方法において、
前記携帯端末が、前記通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた場合、該通信必要情報を受信した旨を示す設定情報受信通知を前記第1の通信方式を用いて該認証装置へ送信する設定情報受信処理と、
前記認証装置が、前記設定情報受信通知が前記携帯端末から送信されてきた場合、前記第1の通信方式を用いた接続の終了を要求する第1通信終了要求を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する終了処理と、
前記携帯端末が、前記第1通信終了要求が前記認証装置から送信されてきた場合、第1の通信方式を用いた前記認証装置との接続を切断する切断処理とを有することを特徴とする通信方法。
【請求項16】
請求項15に記載の通信方法において、
前記認証装置が、前記通信必要情報として、前記認証装置を識別するための認証装置識別情報を前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信する処理と、
前記携帯端末が、前記切断処理にて前記第1の通信方式を用いた接続を切断した後、当該携帯端末から所定の距離以内に存在する認証装置から認証装置識別情報を前記第2の通信方式を用いて読出す装置情報読出処理とを有し、
前記通信接続処理では、前記携帯端末は、前記装置情報読出処理にて読出した認証装置識別情報のうち前記認証装置から送信されてきた認証装置識別情報と一致する認証装置識別情報を指定して前記開始要求信号を送信することを特徴とする通信方法。
【請求項17】
請求項16に記載の通信方法において、
前記識別情報生成処理では、前記認証装置が、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出するごとに互いに異なる前記通信必要情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とする通信方法。
【請求項18】
請求項14乃至17のいずれか1項に記載の通信方法において、
前記携帯端末が、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置と接続した旨を外部へ通知する通知処理をさらに有することを特徴とする通信方法。
【請求項19】
RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて認証装置と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて認証装置と通信が可能である、携帯端末に、
前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた後、該通信必要情報と、前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号とを、前記第2の通信方式を用いて前記認証装置へ送信する通信接続手順を実行させるプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムにおいて、
前記通信必要情報が前記認証装置から送信されてきた場合、該通信必要情報を受信した旨を示す設定情報受信通知を前記第1の通信方式を用いて該認証装置へ送信する設定情報受信手順と、
前記第1の通信方式を用いた接続の終了を要求する第1通信終了要求が前記認証装置から送信されてきた場合、該第1の通信を用いた前記認証装置との接続を切断する切断手順とを前記端末に実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
請求項20に記載のプログラムにおいて、
前記切断手順にて前記第1の通信方式を用いた接続を切断した後、当該携帯端末から所定の距離以内に存在する認証装置から認証装置識別情報を前記第2の通信方式を用いて読出す装置情報読出手順を前記携帯端末に実行させ、
前記通信接続手順では、前記装置情報読出手順にて読出した認証装置識別情報のうち前記認証装置から送信されてきた認証装置識別情報と一致する認証装置識別情報を指定して前記開始要求信号を送信することを特徴とするプログラム。
【請求項22】
請求項19乃至21のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記第2の通信方式を用いて前記認証装置と接続した旨を外部へ通知する通知手順を前記携帯端末に実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項23】
RFID(Radio Frequency IDentification)による第1の通信方式を用いて携帯端末と通信が可能であり、かつBluetooth(登録商標)による第2の通信方式を用いて該携帯端末と通信が可能である、認証装置に、
前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出した場合、前記第2の通信方式を用いた通信に必要な通信必要情報を生成する識別情報生成手順と、
前記生成した通信必要情報を前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する識別情報送信手順と、
前記第2の通信方式を用いた通信の開始を要求する開始要求信号と前記通信必要情報とが前記携帯端末から送信されてきた場合、該送信されてきた通信必要情報と、前記識別情報生成手順にて生成した通信必要情報とを比較する比較手順と、
前記比較の結果、前記送信されてきた通信必要情報と前記生成した通信必要情報とが一致した場合、所定の配信情報を前記第2の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信する配信情報送信手順とを実行させるプログラム。
【請求項24】
請求項23に記載のプログラムにおいて、
前記通信必要情報を受信した旨を示す設定情報受信通知が前記携帯端末から送信されてきた場合、前記第1の通信方式を用いた接続の終了を要求する終了要求信号を、前記第1の通信方式を用いて該携帯端末へ送信する終了手順を前記認証装置に実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項25】
請求項24に記載のプログラムにおいて、
前記識別情報送信手順では、当該認証装置を識別するために該認証装置にあらかじめ付与された認証装置識別情報を、前記通信必要情報として、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末へ送信することを特徴とするプログラム。
【請求項26】
請求項25に記載のプログラムにおいて、
前記識別情報生成手順では、前記第1の通信方式を用いて前記携帯端末を検出するごとに互いに異なる前記通信必要情報を生成することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−114740(P2010−114740A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286615(P2008−286615)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】