説明

通信システム

【課題】音声データによる負荷がネットワークに極力かからないようにすること。
【解決手段】移動端末10と無線通信可能に接続されるとともにネットワーク100と接続された基地局装置40と、ネットワーク100における回線交換を制御するコアネットワーク制御装置30と、ネットワーク100と接続されるとともに、移動端末10、基地局装置40及びコアネットワーク制御装置30に対するマルチコールの呼設定を制御する管理装置20と、を備える。管理装置20は、移動端末10からの送信先アドレスを含む要求メッセージを受信することにより、基地局装置40及びコアネットワーク制御装置30に対し音声通信の回線帯域を確保しない呼設定をするように制御する。基地局装置40は、音声通信の回線帯域を確保しない呼設定がなされているときに、移動端末10からの音声データをパケットデータに変換し、当該パケットデータを管理装置20に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動端末間での電子メールのやり取りを行う通信システムに関し、特に、移動端末で話した音声に基づいて生成された電子メールを配信する通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等の移動端末間での電子メールのやり取りが日常化している。電子メールの作成は、移動端末のキー操作によって行われるのが通常である。作成された電子メールは、送信側の移動端末から基地局、ネットワークを介してメールサーバに送信されてメールサーバに蓄積され、受信側の移動端末の要求によりメールサーバから受信側の移動端末に送信される。
【0003】
しかしながら、移動端末間での電子メールのやり取りを行う従来の通信システムでは、手の不自由な人やメールに慣れていない高齢者が、電子メールを作成することは非常に困難(若しくは簡単ではない)という問題があった。
【0004】
このような問題を解決する手段として、移動端末で話した音声に基づいて生成された電子メールが送信可能なシステムが提案されている。例えば、発信者から入力された音声情報を認識する認識機能と、音声情報を文字情報及び電子メールアドレス情報に変換する機能と、データ回線網に準じたデータ送信フォーマットに変換する機能を公衆ネットワークに収容される交換機側に具備するシステムが開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2000−32139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、音声(音声データ)は、トラヒック量が多いために、その呼量が増えると、通信システムのネットワークに大きな負荷をかけてしまうという問題がある。
【0007】
本発明の主な課題は、音声データによる負荷がネットワークに極力かからないように呼制御し、移動端末から送信される音声データを、パケットデータにて配信できるシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一視点においては、移動端末で話した音声に基づいて生成された電子メールを配信する通信システムにおいて、移動端末と無線通信可能に接続されるとともにネットワークと通信可能に接続された基地局装置と、前記ネットワークにおける回線交換を制御するコアネットワーク制御装置と、前記ネットワークと通信可能に接続されるとともに、前記移動端末、前記基地局装置及び前記コアネットワーク制御装置に対するマルチコールの呼設定を制御する管理装置と、を備え、前記管理装置は、前記移動端末からの送信先アドレスを含む要求メッセージを受信することにより、前記基地局装置及び前記コアネットワーク制御装置に対し音声通信の回線帯域を確保しない呼設定をするように制御し、前記基地局装置は、前記音声通信の回線帯域を確保しない呼設定がなされているときに、前記移動端末からの音声データをパケットデータに変換し、当該パケットデータを前記管理装置に送信する機能を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の前記通信システムにおいて、前記管理装置は、前記移動端末からの送信先アドレスを含む要求メッセージを受信することにより、前記移動端末に対し音声通信の回線帯域を確保する呼設定をするように制御することが好ましい。
【0010】
本発明の前記通信システムにおいて、前記管理装置は、前記基地局装置及び前記コアネットワーク制御装置の呼設定が完了したときに、前記移動端末に対し音声通信可能に制御することが好ましい。
【0011】
本発明の前記通信システムにおいて、前記管理装置は、前記基地局装置からの前記パケットデータを受信することにより、当該パケットデータを前記送信先アドレスに送信することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、通信システムのネットワークにおけるトラヒックデータ(音声データ)による負荷が大きくかからないようにしつつ、一般ユーザが移動端末に話した音声を、希望する送信先に電子メール(パケット)にて配信することができる。また、メールに慣れていない高齢者や手の不自由な人でも簡単に電子メールを作成することができる。また、健常者でも、非常に少ない時間でメールを作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る通信システムについて図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。
【0014】
通信システム1は、移動端末10に話した音声を電子メールにて配信するシステムである。通信システム1は、移動端末10と、管理装置20と、コアネットワーク制御装置30と、基地局装置40と、ネットワーク100と、を備えている。移動端末10と、管理装置20と、コアネットワーク制御装置30と、基地局装置40は、ネットワーク100を介して相互に接続されている。
【0015】
移動端末10は、携帯電話機等の持ち運び可能であるとともに、無線通信機能と通話機能を有する端末である。移動端末10は、所定の操作に応じてプログラムに基づいて動作するコンピュータ機能を有する。移動端末10は、基地局装置40と無線通信可能に接続されている。移動端末10は、所定の操作に応じて通信システム1におけるサービス(音声に基づいて生成された電子メールを配信するサービス)を起動させる機能を有する。移動端末10は、主な構成部として、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、通話部14と、スピーカ15と、マイク16と、操作部17と、を有する。
【0016】
通信部11は、基地局装置40と無線通信可能に接続する。記憶部12は、データ、プログラム等の情報を記憶する。制御部13は、各構成部の動作を制御する。通話部14は、マイク16から入力された信号を音声データにし、音声データをスピーカ27を介して出力する。操作部17は、テンキー、各種ファンクションキー等を有し、それらのキー操作による押下信号を出力する。
【0017】
移動端末10は、送信先のメールアドレスを予め記憶部12に保存しておける機能を有する。操作に応じて管理装置20におけるサービス(音声に基づいて生成された電子メールを配信するサービス)を起動するための要求メッセージを基地局装置40に送信する機能を有する。また、移動端末10は、基地局装置40より設定メッセージCを受信することで呼設定(マルチコールの呼設定)を行う機能を有する。また、移動端末10は、基地局装置40からの通話開始メッセージを受信する機能を有する。また、移動端末10は、呼設定が完了し、かつ、通話開始メッセージを受信すると、基地局装置40とマルチコールにて音声通信を実施する機能を有する。
【0018】
ここで、要求メッセージは、サービス(音声に基づいて生成された電子メールを配信するサービス)の起動を要求するためのメッセージであり、移動端末10が予め保持している送信先のメールアドレスの中から選択したメールアドレスが含まれており、最終的には、管理装置20に通知される。
【0019】
管理装置20は、コアネットワーク制御装置30の上位装置で、コアネットワーク制御装置30、基地局装置40及び移動端末10にマルチコールの呼設定を制御する装置である。管理装置20は、音声に基づいて生成された電子メールを配信するサービスを管理するメールサーバとしての役割を兼ねている。管理装置20は、プログラムに基づいて動作するコンピュータ機能を有する。管理装置20は、ネットワーク100と通信可能に接続されている。管理装置20は、主な構成部として、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を有する。通信部21は、IPやATMセルなどのデータ単位で送受信を行い、ネットワーク100と通信可能に接続する。記憶部22は、データ、プログラム等の情報を記憶する。制御部23は、各構成部の動作を制御する。
【0020】
管理装置20は、コアネットワーク制御装置30からの要求メッセージ及び設定完了メッセージBを受信する機能を有する。また、管理装置20は、コアネットワーク制御装置30からの要求メッセージを受信すると、コアネットワーク制御装置30にマルチコール通信のために必要なパラメータを含む設定メッセージA〜Cを送信する機能を有する。また、管理装置20は、設定完了メッセージBを受信すると、コアネットワーク制御装置30に対し、通話開始メッセージを送信する機能を有する。また、管理装置20は、基地局装置40からのパケットデータを電子メールとして送信先アドレスに送信する機能を有する。
【0021】
ここで、設定メッセージAは、マルチコール通信のために必要なパラメータ(音声通信とパケット通信を同時に行うマルチコールの呼設定のパラメータ)を含むコアネットワーク制御装置30用のメッセージであり、音声通信の回線帯域を確保しないパラメータ値が設定されている。設定メッセージBは、マルチコール通信のために必要なパラメータ(音声通信とパケット通信を同時に行うマルチコールの呼設定のパラメータ)を含む基地局装置40用のメッセージであり、音声通信の回線帯域を確保しないパラメータ値が設定されている。設定メッセージCは、マルチコール通信のために必要なパラメータ(音声通信とパケット通信を同時に行うマルチコールの呼設定のパラメータ)を含む移動端末10用のメッセージであり、音声通信の回線帯域を確保するパラメータ値が設定されている。通話開始メッセージは、移動端末10にて通話を開始するためのメッセージであり、このメッセージを受信することでマルチコール通信が可能であることを移動端末10が認識する。
【0022】
コアネットワーク制御装置30は、ネットワーク100における回線交換を制御する装置の集合群(MSC/SGSN/RNCを想定)である。コアネットワーク制御装置30は、プログラムに基づいて動作するコンピュータ機能を有する。コアネットワーク制御装置30は、ネットワーク100と通信可能に接続されている。コアネットワーク制御装置30は、主な構成部として、通信部31と、記憶部32と、制御部33と、を有する。通信部31は、ネットワーク100と通信可能に接続する。記憶部32は、データ、プログラム等の情報を記憶する。制御部33は、各構成部の動作を制御する。
【0023】
コアネットワーク制御装置30は、基地局装置40からの要求メッセージを受信することにより、当該要求メッセージを管理装置20に送信する機能を有する。また、コアネットワーク制御装置30は、管理装置20からの設定メッセージAを受信することにより、呼設定(マルチコールの呼設定)を行う機能を有する。また、コアネットワーク制御装置30は、呼設定動作が完了し、かつ、設定完了メッセージAを受信することにより、設定完了メッセージBを管理装置20に送信する機能を有する。また、コアネットワーク制御装置30は、管理装置20からの設定メッセージB、Cや通話開始メッセージを受信することにより、当該設定メッセージB、Cや当該通話開始メッセージを基地局装置40に送信する機能を有する。
【0024】
ここで、設定完了メッセージBは、コアネットワーク制御装置30及び基地局装置40の呼設定動作が完了したことを管理装置20に知らせるためのメッセージである。
【0025】
基地局装置40は、移動端末10と無線通信可能であるとともに、電柱やビルの屋上、電話ボックス、地下鉄ホームの天井などに設置された装置である。基地局装置40は、所定の操作に応じてプログラムに基づいて動作するコンピュータ機能を有する。基地局装置40は、移動端末10と無線通信可能に接続されており、ネットワーク100と通信可能に接続されている。基地局装置40は、主な構成部として、復調部41と、音声データ再生部42と、音声認識部43と、パケット変換部44と、通信部45と、記憶部46と、制御部47と、を有する。
【0026】
復調部41は、音声データの無線信号を復調する機能を有し、復調した復調データを音声データ再生部42に送信する機能を有する。音声データ再生部42は、復調部41からの復調データを音声データに再生する機能を有し、再生した音声データを音声認識部43に送信する機能を有する。音声認識部43は、音声データ再生部42からの音声データを音声認識し、文字データに変換する機能を有し、文字データをパケット変換部44に送信する機能を有する。パケット変換部44は、音声認識部43からの文字データを、ネットワークで取り扱える形式のデータ(パケットデータ)に変換する機能を有する。なお、パケットデータは、管理装置20に送信される。通信部45は、ネットワーク100と通信可能に接続する。記憶部46は、データ、プログラム等の情報を記憶する。制御部47は、各構成部の動作を制御する。
【0027】
基地局装置40は、移動端末10からの要求メッセージを受信することにより、コアネットワーク制御装置30に送信する機能を有する。また、基地局装置40は、コアネットワーク制御装置30からの設定メッセージB、Cや通話開始メッセージを受信する機能を有する。また、基地局装置40は、コアネットワーク制御装置30からの設定メッセージCや通話開始メッセージを移動端末10に送信する機能を有する。また、基地局装置40は、コアネットワーク制御装置30からの設定メッセージBを受信することにより呼設定(マルチコールの呼設定)を行う機能を有する。また、基地局装置40は、呼設定後、音声データをパケットデータに変換する機能が動作可能となり、移動端末10からの音声データをパケットデータへ変換し、当該パケットデータを管理装置20に送信する機能を有する。なお、この変換動作は、復調部41、音声データ再生部42、音声認識部43、パケット変換部44を用いて実施する。また、基地局装置40は、音声データをパケットデータに変換する機能が動作可能となると、設定完了メッセージAをコアネットワーク制御装置30に送信する機能を有する。
【0028】
ここで、設定完了メッセージAは、基地局装置40の呼設定動作が完了したことをコアネットワーク制御装置30に知らせるためのメッセージである。
【0029】
ネットワーク100は、通信回線、交換機等を含む情報通信網である。
【0030】
次に、本発明の実施形態1に係る通信システムの動作について図面を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態1に係る通信システムの動作を模式的に示したフローチャート図である。
【0031】
まず、一般ユーザは、移動端末10を操作することで、要求メッセージを、基地局装置40、コアネットワーク制御装置30を経由して、管理装置20に送信する(ステップA1)。なお、要求メッセージには、移動端末10が予め保持している送信先のメールアドレスの中から選択したメールアドレスが含まれている。
【0032】
次に、管理装置20は、移動端末10からの要求メッセージを受信することにより、コアネットワーク制御装置30に設定メッセージA〜Cを送信する(ステップA2)。
【0033】
次に、コアネットワーク制御装置30は、管理装置20からの設定メッセージA〜Cを受信することにより、設定メッセージB、Cを基地局装置40に送信し(ステップA3)、設定メッセージAに含まれるパラメータ(音声通信とパケット通信を同時に行うマルチコールの呼設定のパラメータ)に基づいてマルチコールの呼設定を行う(ステップA4)。なお、設定メッセージAには、音声通信の回線帯域を確保しないパラメータ値が設定されている。
【0034】
次に、基地局装置40は、コアネットワーク制御装置30からの設定メッセージB、Cを受信することにより、設定メッセージCを移動端末10に送信し(ステップA5)、設定メッセージBに含まれるパラメータ(音声通信とパケット通信を同時に行うマルチコールの呼設定のパラメータ)に基づいてマルチコールの呼設定を行う(ステップA6)。なお、設定メッセージBには、音声通信の回線帯域を確保しないパラメータ値が設定されている。
【0035】
次に、移動端末10は、基地局装置40からの設定メッセージCを受信することにより、設定メッセージCに含まれるパラメータ(音声通信とパケット通信を同時に行うマルチコールの呼設定のパラメータ)に基づいてマルチコールの呼設定を行う(ステップA7)。
【0036】
ステップA6の呼設定が完了すると、基地局装置40は、音声データをパケットデータに変換する機能の動作が可能となり、設定完了メッセージAをコアネットワーク制御装置30に送信する(ステップA8)。
【0037】
次に、コアネットワーク制御装置30は、基地局装置40からの設定完了メッセージAを受信し、かつ、ステップA4の呼設定が完了することにより、設定完了メッセージBを管理装置20に送信する(ステップA9)。
【0038】
次に、管理装置20は、コアネットワーク制御装置30からの設定完了メッセージBを受信することにより、通話開始メッセージを、コアネットワーク制御装置30及び基地局装置40を経由して移動端末10に送信する(ステップA10)。
【0039】
次に、移動端末10は、管理装置20からの通話開始メッセージを受信することにより、マルチコール通信が可能であることを認識し、ユーザからの音声の入力が可能な状態となる(ステップA11)。
【0040】
次に、移動端末10は、ユーザからの音声が入力されると、その音声データの無線信号を基地局装置40に送信し始める(ステップA12)。
【0041】
次に、基地局装置40は、移動端末10からの音声データの無線信号に基づいてパケットデータを生成して、当該パケットデータを管理装置20に送信する(ステップA13)。つまり、基地局装置40は、移動端末10からの音声データの無線信号を復調部41にて復調し、復調された音声データを音声データ再生部42にて音声データに再生し、再生された音声を音声認識部43にて音声認識して文字データに変換し、変換された文字データをパケット変換部44にてネットワーク100で取り扱える形式のデータ(パケットデータ)に変換し、変換されたパケットデータを管理装置20に送信する。
【0042】
次に、管理装置20は、基地局装置40からのパケットデータを電子メールとして送信先アドレス(要求メッセージに含まれているアドレス)に送信する(ステップA14)。その後、送信先アドレスに係る端末(図示せず;移動端末、固定端末のどちらでも可)が当該電子メールを取得することで、当該電子メールを参照することが可能となる。
【0043】
実施形態1によれば、通信システム全体において不要な帯域を設定しないので、大きなトラヒック量がかかることない。また、メールに慣れていない高齢者や手の不自由な人でも簡単に電子メールを作成することができる。また、健常者でも、非常に少ない時間でメールを作成することができる。さらに、携帯事業者から見れば、新たなサービスが展開でき、新たな顧客を確保できる可能性がある(新たな市場を開拓できる可能性がある)。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態1に係る通信システムの構成を模式的に示したブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る通信システムの動作を模式的に示したフローチャート図である。
【符号の説明】
【0045】
1 通信システム
10 移動端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
14 通話部
15 スピーカ
16 マイク
17 操作部
20 管理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
30 コアネットワーク制御装置
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
40 基地局装置
41 復調部
42 音声データ再生部
43 音声認識部
44 パケット変換部
45 通信部
46 記憶部
47 制御部
100 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末と無線通信可能に接続されるとともにネットワークと通信可能に接続された基地局装置と、
前記ネットワークにおける回線交換を制御するコアネットワーク制御装置と、
前記ネットワークと通信可能に接続されるとともに、前記移動端末、前記基地局装置及び前記コアネットワーク制御装置に対するマルチコールの呼設定を制御する管理装置と、
を備え、
前記管理装置は、前記移動端末からの送信先アドレスを含む要求メッセージを受信することにより、前記基地局装置及び前記コアネットワーク制御装置に対し音声通信の回線帯域を確保しない呼設定をするように制御し、
前記基地局装置は、前記音声通信の回線帯域を確保しない呼設定がなされているときに、前記移動端末からの音声データをパケットデータに変換し、当該パケットデータを前記管理装置に送信する機能を有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記移動端末からの送信先アドレスを含む要求メッセージを受信することにより、前記移動端末に対し音声通信の回線帯域を確保する呼設定をするように制御することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記基地局装置及び前記コアネットワーク制御装置の呼設定が完了したときに、前記移動端末に対し音声通信可能に制御することを特徴とする請求項1又は2記載の通信システム。
【請求項4】
前記管理装置は、前記基地局装置からの前記パケットデータを受信することにより、当該パケットデータを前記送信先アドレスに送信することを特徴とする請求項1記載の通信システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−245045(P2008−245045A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−84747(P2007−84747)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】