説明

遊技媒体貸出機および遊技媒体精算機

【課題】情報媒体処理装置を備えた遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機において、個別の機器の汎用性を著しく高めて現地における装置構成の変更を容易にする。また、制御の情報漏洩に係る被害を防止する。
【解決手段】制御部25と、この制御部25の制御に係る情報を記憶する記憶部26とを備え、情報媒体処理装置10は、特定情報が書き込まれたマスター情報媒体2を受け入れて、このマスター情報媒体2の特定情報を読み込み部において読み取るものであり、記憶部26は、この読み込み部において読み取られた特定情報を記憶するものであり、制御部25は、この記憶部26に記憶された特定情報に基づいて制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばゲームセンターのスロットマシンなどの遊技機に併設される遊技媒体貸出機と遊技媒体精算機とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゲームセンターのスロットマシンなどの遊技機に併設される遊技媒体貸出機として、紙幣識別装置を備えたものが一般に知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、機体下方に紙幣を受け取る紙幣投入部が設けられ、この紙幣投入部に、投入された紙幣の金額に応じて、遊戯媒体、例えばメダルがメダル用ホッパからメダル受け皿に払い出されるようになっているメダル貸機の技術が開示されている。
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に開示されたメダル貸機の技術では、紙幣の投入が煩わしいという問題があった。
【0005】
そこで最近では、紙幣識別装置を高額化しようとする傾向と、ICコインと交換に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機として、ICタグを担持してなるICコインに情報を読み書き可能なICコイン処理装置を備えたものを特許文献1のタイプの遊技媒体貸出機に追加しようとする傾向が高まっている。
【0006】
例えば、特許文献2には、回動可能な保持回動体の円周上の位置にICコインを保持可能な複数の保持部を形成するとともに、この保持部の回転軌跡上の所定位置にICコインと非接触状態で通信を行う通信手段を対設したICコイン処理装置の技術が開示されている。
【特許文献1】特開平1−291884号公報
【特許文献2】特開2001−327747号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の特許文献1に開示されたメダル貸機や特許文献2に開示されたICコイン処理装置は、既存の古いタイプの遊技媒体貸出機を取り替えたり、既存の古いタイプの遊技媒体貸出機に、新しくICコイン処理装置を追加しようとする場合、個別の機器の汎用性が低く、現地において装置構成の変更と、変更された装置構成の制御に係る条件の設定変更を行うことが簡単にできないという問題があった。
【0008】
また、特許文献1に開示されたメダル貸機や特許文献2に開示されたICコイン処理装置を備えた遊技媒体貸出機は、あらかじめ工場などで制御に係る重要な条件の設定を行う必要があり、各機器が設置された現地において、重要な条件の設定を行うことが簡単でなかった。その結果、定期的に店舗情報、管理情報などの特定情報に基づいて制御に係る重要な条件の設定変更を行うことが困難となり、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することに限界があるという問題があった。
【0009】
また、一部の機器が盗難の被害にあった場合には、重要な条件の情報漏洩が発生し、条件の設定変更を行うのに時間がかかっていると、さらに被害を拡大することになるという不具合があった。
【0010】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、個別の構成機器の汎用性を著しく高めることができるだけでなく、現地において装置構成の変更と、変更された装置構成の制御に係る条件の設定変更を容易に行うことができる遊技媒体貸出機と遊技媒体精算機とを提供することを課題としている。
【0011】
また、各機器が設置された現地で定期的に店舗情報、管理情報などの特定情報に基づいて、制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができ、また、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の条件の設定変更をして、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる遊技媒体貸出機と遊技媒体精算機とを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための本発明に係る遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機は、情報を記憶した情報媒体を受け入れる情報媒体受け入れ口と、この情報媒体に記憶された情報を読み込み可能な読み込み部とを有する情報媒体処理装置と、この情報媒体処理装置において受け入れた情報媒体から読み込まれた情報に基づいて遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体貸出機、もしくは遊技媒体の精算を行う遊技媒体精算機であって、これら遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機を制御する制御部と、この制御部の制御に係る情報を記憶する記憶部と、を備え、上記情報媒体処理装置は、特定情報が書き込まれたマスター情報媒体を受け入れて、このマスター情報媒体の特定情報を読み込み部において読み取るものであり、上記記憶部は、この読み込み部において読み取られた特定情報を記憶するものであり、上記制御部は、この記憶部に記憶された特定情報に基づいて遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機の制御を行うものであることを特徴とする遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機である。
【0013】
本発明に係る遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機によれば、情報媒体処理装置の読み込み部がマスター情報媒体の特定情報を読み取り、記憶部が読み取られた特定情報を記憶する。そして、制御部が、この記憶された特定情報に基づいて遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機の制御を行うので、あらかじめ工場などで制御に係る条件の設定を行う必要がなくなり、各機器が設置された現地において、マスター情報媒体を介してこれらの制御に係る条件の設定を行うことができるようになる。
【0014】
その結果、個別の機器の汎用性を著しく高めることができるようになり、現地における装置構成の変更が容易になる。
【0015】
また、現地において制御に係る条件の設定を行うことができるようになる結果、現地で定期的に店舗情報、管理情報などの特定情報に基づいて、制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができるようになる。
【0016】
さらに、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の制御に係る重要な条件の設定変更をすることができるので、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる。
【0017】
ここで、上記特定情報は、遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を許容する条件を示す許容情報を含み、上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れた情報媒体から読み込まれた情報と記憶部に記憶された特定情報の許容情報とを比較して、情報媒体から読み込まれた情報が許容情報に基づくものでない場合は、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するものであることが好ましい。
【0018】
このようにすれば、特定情報が、遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を許容する条件を示す許容情報を含み、受け入れた情報媒体から情報媒体から読み込まれた情報が許容情報に基づくものでない場合は、制御部が情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するので、情報媒体の偽造や変造に係る被害を防止することができるようになる。
【0019】
また、上記許容情報は、遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機の置かれた店の識別情報を示す店別分類コードを含んでいることが好ましい。
【0020】
このようにすれば、許容情報が、遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機の置かれた店の識別情報を示す店別分類コードを含んでいるので、一つの店で用いている遊技媒体を他の店で使用することができないようにすることができる結果、情報媒体の不正使用に係る被害を防止することができるようになる。
【0021】
さらに、上記情報媒体処理装置は、情報媒体受け入れ口から受け入れた情報媒体に、記憶部が記憶している特定情報に対応した情報を書き込み可能な書き込み部と、この特定情報に対応した情報を書き込んだ情報媒体を排出可能な排出部とを備え、上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れた情報媒体から読み込まれた情報と記憶部に記憶された許容情報とを比較して、情報媒体から読み込まれた情報が、情報媒体処理装置の書き込み部で書き込まれた特定情報に対応した情報と一致しない場合は、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するものであることが好ましい。
【0022】
このようにすれば、制御部が、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れた情報媒体から読み込まれた情報と記憶部に記憶された許容情報とを比較して、情報媒体から読み込まれた情報が、情報媒体処理装置の書き込み部で書き込まれた特定情報に対応した情報と一致しない場合は、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するので、情報媒体についての情報漏洩や、偽造、変造および不正使用などに係る被害をより防止することができるようになる。
【0023】
また、上記特定情報は、マスター情報媒体が更新されたことを示す更新情報を含み、上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体から読み取られた特定情報の更新情報と記憶部に記憶された特定情報の更新情報とを比較して、読み取られた特定情報の更新情報が、記憶部に記憶された特定情報の更新情報よりも古い情報に基づくものである場合は、読み取られた特定情報を無効にし、記憶部に記憶された特定情報を更新しないものであることが好ましい。
【0024】
このようにすれば、特定情報が、マスター情報媒体が更新されたことを示す更新情報を含み、読み取られた特定情報の更新情報が、記憶部に記憶された特定情報の更新情報よりも古い情報に基づくものである場合は、受け入れたマスター情報媒体が古いものとみなして読み取られた特定情報を無効にし、記憶部に記憶された特定情報を更新しないので、マスター情報媒体の情報漏洩や、偽造、変造および不正使用などに係る被害を防止することができるようになる。
【0025】
また、上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体の特定情報を読み込んでから経過した時間を計数する計時手段を備え、この計時手段の計数した時間が所定の時間を超えた場合は、再び、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体からの特定情報の読み込みが無い限り、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するものであることが好ましい。
【0026】
このようにすれば、制御部の計時手段が計数した時間が所定の時間を超えた場合は、再び、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体からの特定情報の読み込みが無い限りは、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するので、情報媒体およびマスター情報媒体についての情報漏洩や、偽造、変造および不正使用などに係る被害をより防止することができるようになる。
【0027】
また、紙幣を受け入れる紙幣受け入れ口を有して受け入れた紙幣を識別可能な紙幣識別装置を備え、上記制御部は、この紙幣識別装置をさらに制御するものであり、上記特定情報は、上記制御部が制御する紙幣識別装置の構成に係る情報を含んでいることが好ましい。
【0028】
このようにすれば、制御部が、紙幣識別装置をさらに制御するものであり、特定情報が、制御部が制御する紙幣識別装置の構成に係る情報を含んでいるので、マスター情報媒体を介して紙幣識別装置の重要な条件の設定を行うことができるようになる。その結果、現地で定期的に店舗情報、管理情報などの特定情報に基づいて、制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができるようになる。
【0029】
また、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の条件の設定変更をすることができるので、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる。
【0030】
また、現地における装置構成の変更が容易になるとともに、個別の機器の汎用性を著しく高めることができるようになる。
【0031】
そして、情報媒体は、ICコイン、ICカード、磁気カード、のいずれかであることが好ましい。
【0032】
このようにすれば、情報媒体が、ICコイン、ICカード、磁気カード、のいずれかであるので、ICコイン処理装置など、これらの一般に広く採用されている情報媒体処理装置を備えた遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機において、現地で制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができるようになる。
【0033】
また、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の条件の設定変更をすることができるので、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる。
【0034】
また、現地における情報媒体処理装置を含めた装置構成の変更が容易になるとともに、情報媒体処理装置を含めた個別の機器の汎用性を著しく高めることができるようになる。
【発明の効果】
【0035】
以上説明したように、本発明によれば、あらかじめ工場などで制御に係る条件の設定を行う必要がなくなり、各機器が設置された現地において、マスター情報媒体を介してこれらの制御に係る条件の設定を行うことができるようになる。
【0036】
その結果、個別の機器の汎用性を著しく高めることができるようになり、現地における装置構成の変更が容易になる。
【0037】
また、現地において制御に係る条件の設定を行うことができるようになる結果、現地で定期的に店舗情報、管理情報などの特定情報に基づいて、制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができるようになる。
【0038】
さらに、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の制御に係る重要な条件の設定変更をすることができるので、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図1は、本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機20の構成を示す斜視図であり、図2は、遊技媒体貸出機20の制御の構成を示すブロック図である。
【0040】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機20は、例えばゲームセンターのスロットマシンなどの遊技機に併設され、ICタグを担持してなる情報媒体1と交換に図略の遊技媒体を貸し出す直方体状の装置であり、情報媒体1に情報を読み書き可能な情報媒体処理装置10と、遊技媒体を払い出す遊技媒体払出部21と、遊技媒体払出部21が遊技媒体を1バッチ分だけ払い出すように要求する遊技媒体払い出しボタン22と、遊技を終了して情報媒体1の返却を要求する精算ボタン23と、紙幣3を識別可能な紙幣識別装置30とを備えている。
【0041】
また、この遊技媒体貸出機20は、図2に示すように、これら遊技媒体払い出しボタン22の信号と、精算ボタン23の信号とを受信するとともに情報媒体処理装置10と、遊技媒体払出部21と、紙幣識別装置30とを制御する制御部25と、この制御部25の制御に係る情報を記憶する記憶部26とを備え、制御部25と記憶部26とは、制御ボックス27の中に収容されている。
【0042】
上記情報媒体処理装置10は、情報媒体1を受け入れる情報媒体受け入れ口4と、情報媒体1に記憶された情報を読み込み書き込み可能なICコインリーダーライター部5(読み込み部、書き込み部に相当するもので情報媒体処理装置10の中に内蔵されている)と、特定情報に対応した情報を書き込んだ情報媒体1が排出される排出部6と、受け入れた情報媒体1を一時保留可能な図略のICコイン保留部7(情報媒体処理装置10の中に内蔵されている)とを備えている。
【0043】
上記情報媒体1は、いわゆるICタグをその構造中に担持してなるコイン状の情報を記憶した情報媒体1であり、このICタグにコインの価値に係る情報を記録することが可能になっている。そして、遊技場において、貨幣の代用として図略の遊技媒体と交換することができる。本実施形態においては、この情報媒体1は、スロットマシンの遊技媒体である図略のメダルと交換され、このメダルを遊技媒体貸出機20に隣接する図外の遊技機に投入することにより利用者はスロットマシンの遊技を行うことができるようになる。
【0044】
この情報媒体処理装置10は、また、特定情報が書き込まれたマスター情報媒体2を受け入れて、このマスター情報媒体2の特定情報を読み込み部であるICコインリーダーライター部5において読み取ることができるように構成されている。
【0045】
上記マスター情報媒体2は、情報媒体1と同様、ICタグをその構造中に担持してなるコイン状の情報を記憶した情報媒体であり、このマスター情報媒体2に書き込まれた特定情報には、マスター情報媒体2が更新されたことを示す更新情報と、遊技媒体の払い出しを許容する条件を示す許容情報とが含まれている。また、この許容情報には、遊技媒体貸出機20の置かれた店の識別情報を示す店別分類コードが含まれている。
【0046】
そして、この読み込み部において読み取られた特定情報は、記憶部26に記憶されるようになっている。
【0047】
上記情報媒体受け入れ口4は、情報媒体1を情報媒体処理装置10に受け入れるためのスリット状の開口である。
【0048】
上記ICコインリーダーライター部5は、ここで情報媒体1を一時留め置き、この位置で電磁気的な通信手段により情報媒体1と非接触状態で通信を行うものである。
【0049】
このICコインリーダーライター部5は、情報媒体1にコインの価値の残高に係る情報を電磁気的に読み書きすることができるようになっている。
【0050】
また、このICコインリーダーライター部5は、情報媒体受け入れ口4から受け入れた情報媒体1に、記憶部26が記憶しているマスター情報媒体2の特定情報に対応した情報を書き込み可能に構成されている。
【0051】
上記排出部6は、ICコイン保留部7からの釣銭の代替品としての情報媒体1を利用者に返却するために用いられる開口であり、ICコインリーダーライター部5で残高の情報が書き込まれた情報媒体1を利用者に返却する。
【0052】
この時、この排出部6からは、特定情報に対応した情報を書き込んだ情報媒体1が排出される。
【0053】
また、この排出部6は、不良ICコインを返却するためにも用いられるようになっている。
【0054】
上記ICコイン保留部7は、残高がない情報媒体1を図外のICコイン回収部へ回収する前に一時保留するためのものである。また、このICコイン保留部7は、紙幣3を受け入れた時の釣銭の代替品として、残高を書き込んだ情報媒体1を利用者に返却するために情報媒体1を少なくとも1個は、あらかじめ保留することができるようになっている。
【0055】
そして、このICコイン保留部7は、紙幣識別装置30に紙幣3の受け入れがあった場合、遊技の終了に際して、ICコイン保留部7に保持された釣銭の代替品としての情報媒体1を、ICコイン保留部7からICコインリーダーライター部5へと押し出すことができるようになっている。
【0056】
上記遊技媒体払出部21は、情報媒体1もしくは紙幣3の受け入れに基づいて、遊技媒体を利用者に供給するための供給装置である。本実施形態では、遊技媒体払出部21は、図外の遊技媒体貯留部から遊技媒体を受け入れるとともに、ノズルシュート21aから払い出すように構成されている。
【0057】
上記遊技媒体払い出しボタン22は、遊技媒体払出部21が遊技媒体を払い出すように要求する遊技媒体払い出し要求信号を制御部25に対して発生させるものであり、情報媒体1もしくは紙幣3の受け入れの後、この遊技媒体払い出しボタン22が押されて遊技媒体払い出し要求信号を発生させると、遊技媒体払出部21が所定の1バッチ分だけ遊技媒体を払い出すようになっている。
【0058】
上記精算ボタン23は、遊技を終了して情報媒体1の返却を要求するICコイン返却要求信号を発生させるものである。
【0059】
上記紙幣識別装置30は、紙幣3の真偽と金種判定を光学センサーや磁気センサー等の識別センサーからの情報によって識別することができるように構成された装置であり、紙幣3を受け入れるためのスリット状の開口である紙幣3受け入れ口31を有している。この紙幣識別装置30としては、高額紙幣に対応した新しいものが採用されている。
【0060】
上記制御部25は、情報媒体処理装置10と、遊技媒体払出部21と、紙幣識別装置30とを制御する論理演算回路であり、本実施形態では、マイクロコンピュータで構成されている。そして、この制御部25は、情報媒体処理装置10の読み込み部であるICコインリーダーライター部5に受け入れたマスター情報媒体2の特定情報を読み込んでから経過した時間を計数する計時手段を備えている。
【0061】
上記記憶部26は、上述の制御部25の制御に係る情報を記憶するものであり、マイクロコンピュータに付属するハードディスクなどの記憶装置で構成されている。
【0062】
次に図1と図2とを参照して、本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機20の制御部25の制御と作用について説明する。
【0063】
まず、情報媒体処理装置10は、遊技媒体貸出機20の初期設定にあたって、特定情報が書き込まれたマスター情報媒体2を受け入れて、このマスター情報媒体2の特定情報をICコインリーダーライター部5において読み取る。
【0064】
この時、制御部25は、情報媒体処理装置10の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体2から読み取られた特定情報の更新情報と記憶部26に記憶された特定情報の更新情報とを比較して、読み取られた特定情報の更新情報が、記憶部26に記憶された特定情報の更新情報よりも古い情報に基づくものである場合は、読み取られた特定情報を無効にし、記憶部26に記憶された特定情報を更新しない。
【0065】
そして、制御部25が、特定情報に含まれる制御に係る条件に基づいて所定の制御を行う。
【0066】
以下、遊技媒体貸出機20において情報媒体処理装置10の情報媒体受け入れ口4から情報媒体1が受け入れられた場合と、紙幣識別装置30において紙幣3受け入れ口31から遊技媒体貸出機20に紙幣3が受け入れられた場合について説明する。
【0067】
まず、情報媒体受け入れ口4から情報媒体1が受け入れられた場合は、次の通りである。
【0068】
すなわち、情報媒体1が受け入れられた後、遊技媒体払い出しボタン22において遊技媒体払い出し要求信号が発生すると、そのつど記憶部26に記憶されたコインの価値に係る情報が確認され、この残高が遊技媒体の払い出しに足る間は、所定枚数の遊技媒体が遊技媒体払出部21から払い出される。そして、記憶部26に記憶されたコインの価値の残高は、払い出した遊技媒体の価額に相当する分だけ減額されていく。
【0069】
また、遊技の終了に際して、利用者によって精算ボタン23が押され、コイン返却要求信号が発生したならば、これに対応して、ICコインリーダーライター部5が、コインの価値の残高に係る情報を情報媒体1に書き込み、価値の残高の情報が書き込まれた情報媒体1が重力で下方に設けられた排出部6から排出されて、利用者に返却される。
【0070】
なお、情報媒体1の留め置きの段階で、コインの価値の残高がもし0以下になったならば、ICコインリーダーライター部5からICコイン保留部7に情報媒体1を回収する。
【0071】
また、ICコイン保留部7が満杯になった場合は、余剰の情報媒体1を図外のICコイン回収部へ回収し、貯留する。
【0072】
次に、紙幣識別装置30において紙幣3受け入れ口31から遊技媒体貸出機20に紙幣3が受け入れられた場合は以下の通りである。
【0073】
すなわち、紙幣3が受け入れられた後、紙幣識別装置30がイメージスキャニングなどの画像処理により受け入れた紙幣3の価額を識別し、識別した紙幣3の価値に係る情報が、記憶部26に記憶される。
【0074】
この状態で、遊技媒体払い出しボタン22における遊技媒体払い出し要求信号が発生したら、記憶部26に記憶された価値に係る情報を確認し、この価値の残高が遊技媒体の払い出しに足る間は、情報媒体1が受け入れられた場合と同様に、遊技媒体払い出し要求信号が発生する度に、所定枚数の遊技媒体を遊技媒体払出部21から払い出す。
【0075】
また、記憶部26に記憶された価値の残高を払い出した遊技媒体の価額に相当する分だけ減額する。
【0076】
そして、紙幣3が受け入れられた場合であっても、遊技の終了に際して、利用者によって精算ボタン23が押され、コイン返却要求信号が発生したならば、これに対応して、ICコイン保留部7に保留された情報媒体1の1つをICコインリーダーライター部5に排出し、残高の情報を書き込んで排出部6から利用者に返却する。
【0077】
このように、遊技媒体貸出機20により情報媒体1または紙幣3が、貨幣の代用として遊技媒体であるメダルと交換される。そして、このメダルを遊技媒体貸出機20に隣接する図略の遊技機に投入することにより利用者はスロットマシンなどの遊技を行うことができるようになる。
【0078】
なお、この時、制御部25は、情報媒体処理装置10の読み込み部に受け入れた情報媒体1から読み込まれた情報と記憶部26に記憶された特定情報の許容情報とを比較して、情報媒体1から読み込まれた情報が許容情報に基づくものでない場合は、情報媒体1を排出部6から返却して遊技媒体の払い出しを制限する。
【0079】
また、本実施形態では、特に、情報媒体処理装置10の読み込み部に受け入れた情報媒体1から読み込まれた情報と記憶部26に記憶された許容情報とを比較して、情報媒体1から読み込まれた情報が、情報媒体処理装置10の書き込み部で書き込まれた特定情報に対応した情報と一致しない場合は、情報媒体1を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するようにも構成されている。
【0080】
さらに、制御部25は、計時手段の計数した時間が所定の時間を超えた場合は、再び、情報媒体処理装置10の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体2からの特定情報の読み込みが無い限り、情報媒体1を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するようになっている。
【0081】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機20によれば、情報媒体処理装置10の読み込み部がマスター情報媒体2の特定情報を読み取り、記憶部26が読み取られた特定情報を記憶する。そして、制御部25が、この記憶された特定情報に基づいて遊技媒体貸出機20もしくは遊技媒体精算機の制御を行うので、あらかじめ工場などで制御に係る条件の設定を行う必要がなくなり、各機器が設置された現地において、マスター情報媒体2を介してこれらの制御に係る条件の設定を行うことができるようになる。
【0082】
その結果、個別の機器の汎用性を著しく高めることができるようになり、現地における装置構成の変更が容易になる。
【0083】
例えば、図3は、遊技媒体貸出機20に改造する前の遊技媒体貸出機40の構成を示す斜視図である。図3に示すような、もともと情報媒体処理装置10を外した遊技媒体貸出機40に、現地で情報媒体処理装置10を追加し、制御ボックス27aを新しい制御ボックス27に取り替えて、図1の遊技媒体貸出機20のように変更することが容易になる。
【0084】
また、図4は、遊技媒体貸出機20に改造する前の遊技媒体貸出機50の構成を示す斜視図である。図4に示すような、もともと低額の紙幣3aを扱うタイプの紙幣識別装置30aを備えた遊技媒体貸出機50を、現地で高額の紙幣3を扱うタイプの紙幣識別装置30に取替え、かつ制御ボックス27bを新しい制御ボックス27に取り替えて、図1の遊技媒体貸出機20のように変更することが容易になる。
【0085】
次に、現地において制御に係る条件の設定を行うことができるようになる結果、現地で定期的に店舗情報、管理情報などの特定情報に基づいて、制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができるようになる。
【0086】
また、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の制御に係る重要な条件の設定変更をすることができるので、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる。
【0087】
さらに、特定情報が、遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を許容する条件を示す許容情報を含み、受け入れた情報媒体1から情報媒体1から読み込まれた情報が許容情報に基づくものでない場合は、制御部25が情報媒体1を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するので、情報媒体1の偽造や変造に係る被害を防止することができるようになる。
【0088】
特に、許容情報が、遊技媒体貸出機20もしくは遊技媒体精算機の置かれた店の識別情報を示す店別分類コードを含んでいるので、一つの店で用いている遊技媒体を他の店で使用することができないようにすることができる結果、情報媒体1の不正使用に係る被害を防止することができるようになる。
【0089】
また、制御部25が、情報媒体処理装置10の読み込み部に受け入れた情報媒体1から読み込まれた情報と記憶部26に記憶された許容情報とを比較して、情報媒体1から読み込まれた情報が、情報媒体処理装置10の書き込み部で書き込まれた特定情報に対応した情報と一致しない場合は、情報媒体1を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するので、情報媒体1についての情報漏洩や、偽造、変造および不正使用などに係る被害をより防止することができるようになる。
【0090】
また、特定情報が、マスター情報媒体2が更新されたことを示す更新情報を含み、読み取られた特定情報の更新情報が、記憶部26に記憶された特定情報の更新情報よりも古い情報に基づくものである場合は、受け入れたマスター情報媒体2が古いものとみなして読み取られた特定情報を無効にし、記憶部26に記憶された特定情報を更新しないので、マスター情報媒体2の情報漏洩や、偽造、変造および不正使用などに係る被害を防止することができるようになる。
【0091】
さらに、制御部25の計時手段が計数した時間が所定の時間を超えた場合は、再び、情報媒体処理装置10の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体2からの特定情報の読み込みが無い限りは、情報媒体1を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するので、情報媒体1およびマスター情報媒体2についての情報漏洩や、偽造、変造および不正使用などに係る被害をより防止することができるようになる。
【0092】
そして、制御部25が、紙幣識別装置30をさらに制御するものであり、特定情報が、制御部25が制御する紙幣識別装置30の構成に係る情報を含んでいるので、マスター情報媒体2を介して紙幣識別装置30の重要な条件の設定を行うことができるようになる。その結果、現地で定期的に店舗情報、管理情報などの特定情報に基づいて、制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができるようになる。
【0093】
また、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の条件の設定変更をすることができるので、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる。
【0094】
また、現地における装置構成の変更が容易になるとともに、個別の機器の汎用性を著しく高めることができるようになる。
【0095】
また、情報媒体1が、ICコインであるので、ICコイン処理装置を備えた遊技媒体貸出機20において、現地で制御に係る重要な条件の設定変更を行うことにより、これら重要な条件の情報漏洩に係る被害を防止することができるようになる。
【0096】
また、一部の機器が盗難の被害にあった場合でも、現地でその他の機器の条件の設定変更をすることができるので、重要な条件の情報漏洩に係るそれ以上の被害を防止することができるようになる。
【0097】
また、現地における情報媒体処理装置10を含めた装置構成の変更が容易になるとともに、情報媒体処理装置10を含めた個別の機器の汎用性を著しく高めることができるようになる。
【0098】
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
【0099】
例えば、本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機20は、スロットマシンなどの遊技機に併設されるものに限らない。パチンコ、その他ゲームセンターの遊技機に併設することが可能であるし、また遊戯媒体精算機に適用することも可能である。
【0100】
また、本実施形態においては、情報媒体1は、遊技媒体としてのメダルと交換されるようになっているが、遊技媒体の構成は本発明を限定するものではなく、ボール、チップ、パチンコ玉、その他どのような遊技媒体も採用可能である。
【0101】
本実施形態においては、ICコイン保留部7は、釣銭の代替品として残高の情報を書き込み可能な情報媒体1を情報媒体処理装置10内にあらかじめ保留することができるようになっているが、紙幣3を受け入れた場合、情報媒体1の代わりに現金で釣銭を返却するように構成することも可能である。
【0102】
また、本実施形態においては、紙幣3の真偽と金種判定を光学センサーや磁気センサー等の識別センサーからの情報によって識別することができる紙幣識別装置30を備えているが、紙幣識別装置30は必ずしも必須でなく、情報媒体1だけを受け入れるように構成してもよい。
【0103】
また、情報媒体処理装置10においては、さらに小型化を図ることもできる。
【0104】
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機の制御の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機に改造する前の遊技媒体貸出機の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技媒体貸出機に改造する前の遊技媒体貸出機の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0106】
1 情報媒体1(ICコイン)
2 マスター情報媒体
4 情報媒体受け入れ口
5 ICコインリーダーライター部(読み込み部、書き込み部)
6 排出部
10 情報媒体処理装置
20 遊技媒体貸出機
25 制御部
26 記憶部
30 紙幣識別装置
31 紙幣受け入れ口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記憶した情報媒体を受け入れる情報媒体受け入れ口と、この情報媒体に記憶された情報を読み込み可能な読み込み部とを有する情報媒体処理装置と、
この情報媒体処理装置において受け入れた情報媒体から読み込まれた情報に基づいて遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体貸出機、もしくは遊技媒体の精算を行う遊技媒体精算機であって、
これら遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機を制御する制御部と、
この制御部の制御に係る情報を記憶する記憶部と、
を備え、
上記情報媒体処理装置は、特定情報が書き込まれたマスター情報媒体を受け入れて、このマスター情報媒体の特定情報を読み込み部において読み取るものであり、
上記記憶部は、この読み込み部において読み取られた特定情報を記憶するものであり、
上記制御部は、この記憶部に記憶された特定情報に基づいて遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機の制御を行うものであることを特徴とする遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。
【請求項2】
上記特定情報は、遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を許容する条件を示す許容情報を含み、
上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れた情報媒体から読み込まれた情報と記憶部に記憶された特定情報の許容情報とを比較して、情報媒体から読み込まれた情報が許容情報に基づくものでない場合は、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。
【請求項3】
上記許容情報は、遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機の置かれた店の識別情報を示す店別分類コードを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。
【請求項4】
上記情報媒体処理装置は、情報媒体受け入れ口から受け入れた情報媒体に、記憶部が記憶している特定情報に対応した情報を書き込み可能な書き込み部と、
この特定情報に対応した情報を書き込んだ情報媒体を排出可能な排出部とを備え、
上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れた情報媒体から読み込まれた情報と記憶部に記憶された許容情報とを比較して、情報媒体から読み込まれた情報が、情報媒体処理装置の書き込み部で書き込まれた許容情報に対応した情報と一致しない場合は、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するものであることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。
【請求項5】
上記特定情報は、マスター情報媒体が更新されたことを示す更新情報を含み、
上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体から読み取られた特定情報の更新情報と記憶部に記憶された特定情報の更新情報とを比較して、読み取られた特定情報の更新情報が、記憶部に記憶された特定情報の更新情報よりも古い情報に基づくものである場合は、読み取られた特定情報を無効にし、記憶部に記憶された特定情報を更新しないものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。
【請求項6】
上記制御部は、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体の特定情報を読み込んでから経過した時間を計数する計時手段を備え、
この計時手段の計数した時間が所定の時間を超えた場合は、再び、情報媒体処理装置の読み込み部に受け入れたマスター情報媒体からの特定情報の読み込みが無い限り、情報媒体を返却して遊技媒体の払い出しもしくは遊技媒体の精算を制限するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。
【請求項7】
紙幣を受け入れる紙幣受け入れ口を有して受け入れた紙幣を識別可能な紙幣識別装置を備え、
上記制御部は、この紙幣識別装置をさらに制御するものであり、
上記特定情報は、上記制御部が制御する紙幣識別装置の構成に係る情報を含んでいることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。
【請求項8】
情報媒体は、ICコイン、ICカード、磁気カード、のいずれかであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の遊技媒体貸出機もしくは遊技媒体精算機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−135889(P2007−135889A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−334230(P2005−334230)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【出願人】(000230858)日本金銭機械株式会社 (43)
【Fターム(参考)】