遊技機
【課題】特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を遊技者に不利益とならずに実行することができる遊技機を提供する。
【解決手段】確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数前に実行された遊技における予備抽選の結果とが当選であれば特定の抽選結果に当選したと抽選判定手段115により判定されるため、演出制御手段105は、予備抽選手段113の予備抽選の結果に基づく演出を実行することで、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。また、確定抽選が実行されるまでに遊技者が遊技を終えたとしても、特定の抽選結果に当選したか否かの判定は確定していないため、演出制御手段105は、予備抽選手段113による予備抽選の結果を用いた演出を実行することで、遊技者に不利益とならずに特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【解決手段】確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数前に実行された遊技における予備抽選の結果とが当選であれば特定の抽選結果に当選したと抽選判定手段115により判定されるため、演出制御手段105は、予備抽選手段113の予備抽選の結果に基づく演出を実行することで、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。また、確定抽選が実行されるまでに遊技者が遊技を終えたとしても、特定の抽選結果に当選したか否かの判定は確定していないため、演出制御手段105は、予備抽選手段113による予備抽選の結果を用いた演出を実行することで、遊技者に不利益とならずに特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、規定数の遊技媒体が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行される遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技者の操作に基づいて実行される一回の遊技(「当選役決定遊技」と称する)において、当該当選役決定遊技の所定遊技回数前に実行された遊技(「乱数抽出遊技」と称する)の中で抽出された乱数値と、乱数値の範囲が予め設定された抽選テーブルとに基づいて当選役を決定するスロットマシンなどの遊技機が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
また、この遊技機では、当選役を決定するための乱数値に基づき演出を決定し、乱数抽出遊技以降の遊技においては、該乱数抽出遊技において抽出された乱数値に基づいた演出が実行される。このようにすれば、乱数抽出遊技以降は、後の当選役決定遊技において決定される当選役に対応した演出が遊技者に対して実行される。したがって、乱数抽出遊技以降に当選役に対応した演出が実行されれば、当選役決定遊技において当選役に当選するかもしれないという期待感を遊技者に抱かせることができるので、遊技者の興趣を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−230665号公報(段落[0111]〜[0164]、図6〜8,10,11,15、要約書など)
【特許文献2】特開2006−230666号公報(段落[0086]〜[0126]、図5〜7,9,10、要約書など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般的な遊技機では、遊技者は、一回の遊技を実行するために規定数の遊技媒体を遊技機に投入する必要がある。したがって、投入された遊技媒体が無駄とならないためには、乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて当選役を決定する抽選処理が一回の遊技毎に実行されるのが望ましい。ところが、上記した従来の遊技機では、乱数抽出遊技において抽出された乱数値は、後の遊技である当選役決定遊技において用いられ、当選役が決定される。すなわち、利益を得られる乱数値を抽出できても、所定遊技回数後までその利益を享受することができない。
【0006】
したがって、当選役決定遊技が実行されるまでの間、乱数抽出遊技において抽出された乱数値を用いることで当選役に関する信頼度の高い演出を遊技者に対して実行することができる一方で、乱数抽出遊技を実行した遊技者が、該乱数抽出遊技において抽出された乱数値に基づく当選役が決定される所定遊技回数後の当選役決定遊技が実行されるまでに遊技を終えるおそれがあり、この場合、乱数抽出遊技において抽出された乱数値によっては、乱数抽出遊技を実行した遊技者が不利益を被るおそれがあった。
【0007】
また、当選役決定遊技、すなわち、現在の遊技における抽選処理は、所定遊技回数前に実行された乱数抽出遊技において抽出された乱数値に基づいて行われるため、現在の遊技において決定される当選役は、実質的に、所定遊技回数前に実行された乱数抽出遊技において抽選されている。したがって、遊技者は、毎回の遊技において、既に抽選結果が決まっているのにも関わらず、所謂、出来レースの状態で遊技を実行することとなり、遊技の公平性の観点から改善が求められていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を遊技者に不利益とならずに実行することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、規定数の遊技媒体が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行される遊技機において、複数種類の図柄を可変表示する表示手段と、当選確率Pである特定の抽選結果に当選したか否かの判定を含む抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果に基づき、遊技における前記表示手段による前記図柄の表示結果を制御する表示制御手段と、遊技者に対する演出を行う演出制御手段とを備え、前記抽選手段は、前記当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、遊技毎に、前記予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定を行う予備抽選手段と、前記予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技において、前記確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定を行う確定抽選手段と、前記確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の前記所定遊技回数前に実行された遊技における前記予備抽選の結果とが当選であれば、前記特定の抽選結果に当選したと判定する抽選判定手段とを有し、前記演出制御手段は、前記予備抽選手段による前記予備抽選の結果に応じた演出を行うことを特徴としている(請求項1)。
【0010】
また、前記予備抽選手段は、前記予備当選確率Paの前記予備抽選に当選したか否かの判定を行うとともに、前記特定の抽選結果と異なる他の抽選結果に当選したか否かを判定する一般抽選を行い、前記抽選判定手段は、前記予備抽選手段の前記一般抽選の結果が当選であれば、前記他の抽選結果に当選したと判定するようにしてもよい(請求項2)。
【0011】
また、前記抽選手段は、少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、前記抽選判定手段は、前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記現在の遊技における前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、前記表示制御手段は、前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行うとよい(請求項3)。
【0012】
また、前記抽選手段は、少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、前記抽選判定手段は、前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記所定遊技回数前の前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、前記表示制御手段は、前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行うとよい(請求項4)。
【0013】
また、前記演出制御手段は、前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果を記憶する演出制御用記憶手段をさらに有し、前記演出制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果に基づく演出を行うようにしてもよい(請求項5)。
【0014】
また、前記抽選手段は、(a+b)ビットの抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段と、前記乱数発生手段が発生させる乱数を抽出する乱数抽出手段とをさらに有し、前記予備抽選手段は、前記乱数抽出手段により抽出された乱数のaビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行い、前記確定抽選手段は、前記乱数抽出手段により抽出された乱数のbビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行うとよい(請求項6)。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、当選確率Pである特定の抽選結果に当選したか否かの抽選手段による判定は、当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、遊技毎に、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が予備抽選手段により行われ、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技において、確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定が確定抽選手段により行われることにより、確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数前に実行された遊技における予備抽選の結果とが当選であれば、当選確率Pである特定の抽選結果に当選したと抽選判定手段により判定される。
【0016】
したがって、確定当選確率Pbの確定抽選に当選する確率は、当選確率Pである特定の抽選結果に当選する確率よりも大きく、確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数前に実行された遊技における予備抽選の結果に応じて特定の抽選結果に当選する可能性があるか否かが定まる。そのため、演出制御手段は、当選確率Paの予備抽選手段による予備抽選の判定結果を用いることで、当選確率Pである特定の抽選結果に当選する蓋然性について信頼度の高い演出を遊技者に対して実行することができる。また、特定の抽選結果に当選したかの否かの判定は、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技における確定抽選手段による確定抽選により確定される。そのため、予備抽選が行われた遊技の後、確定抽選が実行されるまでに遊技者が遊技を終えたとしても、特定の抽選結果に当選したか否かの判定は確定しておらず、遊技者が不利益を受けることがない。すなわち、演出制御手段は、予備抽選手段による予備抽選の結果を用いた演出を実行することで、遊技者に不利益とならずに特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0017】
また、特定の抽選結果に当選したか否かは、現在の遊技における確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段により判定されるので、遊技者は、毎回の遊技において、従来のように、所謂、出来レースの状態で遊技を実行することがなく、遊技の公平性を担保した状態で、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0018】
請求項2の発明によれば、予備抽選手段により、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が行われるとともに、特定の抽選結果と異なる他の抽選結果に当選したか否かを判定する一般抽選が行われるため、処理の効率化を図ることができる。
【0019】
請求項3の発明によれば、少なくとも直近の所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段の予備抽選の結果が抽選手段の表示制御用記憶手段に記憶されており、抽選判定手段は、遊技毎に、表示制御用記憶手段に記憶された予備抽選の結果のうち、所定遊技回数前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、現在の遊技における一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果に当選したか否かの判定を行うことで、表示制御手段は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段による判定結果に基づいて表示手段の制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0020】
請求項4の発明によれば、少なくとも直近の所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段の予備抽選の結果が抽選手段の表示制御用記憶手段に記憶されており、抽選判定手段は、遊技毎に、表示制御用記憶手段に記憶された予備抽選の結果のうち、所定遊技回数前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、所定遊技回数前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果に当選したか否かの判定を行うことで、表示制御手段は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段による判定結果に基づいて表示手段の制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0021】
請求項5の発明によれば、予備抽選手段の予備抽選の結果および一般抽選の結果が演出制御手段の演出制御用記憶手段に記憶されることで、演出制御手段は、演出制御用記憶手段に記憶された予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく演出を行うことができるため実用的である。
【0022】
請求項6の発明によれば、乱数発生手段が発生させる(a+b)ビットの抽選用の乱数が乱数抽出手段により抽出されることにより、乱数抽出手段により乱数が一度抽出されれば、予備抽選手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数のaビット分により表される値を用いて当選したか否かの判定を行うことができ、確定抽選手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数のbビット分により表される値を用いて当選したか否かの判定を行うことができるため効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシンの斜視図である。
【図2】スロットマシンの内部構成を示す右側面図である。
【図3】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】メイン制御基板およびサブ制御基板の機能を示す機能ブロック図である。
【図5】通常遊技用抽選テーブルの一例を示す図である。
【図6】確定抽選テーブルの一例を示す図である。
【図7】演出用の抽選テーブルの一例を示す図である。
【図8】メイン処理を示すフローチャートである。
【図9】抽選処理を示すフローチャートである。
【図10】演出制御処理を示すフローチャートである。
【図11】第2抽選処理を示すフローチャートである。
【図12】演出用の抽選テーブルの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
(構成)
図1は本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシン1の斜視図である。図2はスロットマシン1の内部構成を示す右側面図である。この実施形態におけるスロットマシン1は、メダルなどの遊技媒体が規定数投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行されるものであって、例えば図1および図2に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシン1では、筐体3の前面が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
【0025】
そして、この正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には複数種類の図柄を可変表示する左・中・右リール13L,13M,13R(本発明の「表示手段」に相当)が配置されている。左・中・右リール13L,13M,13Rには、例えば「赤7」「BAR」「ベル」「オレンジ」「チェリー」「Replay」の複数種類(この実施形態では例えば6種類)の図柄が合計21個、所定の配列でそれぞれ設けられている。また、各図柄には、0番から20番までのコマ番号が順に付されている。そして、例えば、コマ番号0番から20番までの図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて各リール13L,13M,13Rがそれぞれ形成される。そして、リール13L,13M,13Rが回転すると、コマ番号20番、19番、…、0番、20番、…の順に複数の図柄がそれぞれ表示窓11に変動表示される。表示窓11からは、各リール13L,13M,13Rの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ覗くように設定されている。すなわち、3個すべてのリール13L,13M,13Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓11に停止表示されるようになっている。
【0026】
また、図2に示すように、各リール13L,13M,13Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各リール13L,13M,13Rには、それぞれステッピングモータにより構成されるリールモータ14L,14M,14Rが連結されている。
【0027】
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(この実施形態では、遊技状態に応じて1枚または3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リール13L,13M,13Rの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させるための左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。なお、この実施形態では、ゲームに必要なメダル投入数は、1,2,3枚の3種類が設定されている。
【0028】
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知する演出を行うための液晶表示器27が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、これら液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
【0029】
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダルの払出口39や、この払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、正面板9には入賞ラインが描かれ、正面板9の左下隅にはクレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の貯留枚数(最大で50枚)が表示可能になっている。
【0030】
図2に示すように、リール13L,13M,13Rを支持する支持枠体47は、筐体3の後壁3aに固定されている。支持枠体47の下方には、メダルを払出口39に排出するためのホッパーユニット43が配設されている。また、メダル投入口25付近の裏面側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導くメダルセレクタ48が配設されている。また、ホッパーユニット43の左側(図2の紙面奥側)には、操作ボックス49が筐体3の左側壁3bに固定されている。この操作ボックス49には、電源のオンオフを切り換える電源スイッチ50が設けられるとともに、後述する設定変更処理のためのキーシリンダ51および押しボタン式の設定変更ボタン52が設けられている。
【0031】
図3はスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。図4はメイン制御基板63およびサブ制御基板73の機能を示す機能ブロック図である。図5は通常遊技用抽選テーブルを示す図である。図6は確定抽選テーブルを示す図である。図7は演出用の抽選テーブルを示す図であって、(a)は演出グループを選択するための抽選テーブルの一例を示し、(b)は実行される演出を決定するための抽選テーブルの一例を示す。
【0032】
図3において、投入センサ53は、筐体3内部のメダル投入口25近傍に設けられ、メダル投入口25に投入されたメダルを1枚ずつ検出するものである。払出センサ54は、ホッパーユニット43の出口に設けられ、払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検出するものである。
【0033】
左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。この実施形態では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。
【0034】
変更処理開始スイッチ56は、操作ボックス49のキーシリンダ51の内部に設けられており、設定変更キー(図示省略)をキーシリンダ51に挿入して回転することによりオンオフが切り換えられる。
【0035】
ホッパーモータ57はホッパーユニット43に配設され、その駆動によりメダルを払出口39に向けて払い出すものである。
【0036】
また、このスロットマシン1では、遊技に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、遊技に関連する演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられている。メイン制御基板63のRAM65はデータを一時的に記憶し、これにより、通常遊技状態および特別遊技状態など、スロットマシン1の遊技状態に応じて設定された規定数まで、投入センサ53により検出されたメダルの数を記憶するベット枚数カウンタ651や、クレジットメダルの枚数を記憶するクレジット枚数カウンタ652、後述する抽選手段110による抽選結果を記憶するためのリール停止制御用抽選結果格納手段653(本発明の「表示制御用記憶手段」に相当)などが形成されている。また、ROM67は予め設定されたデータ(抽選テーブル671、停止テーブル672など)を含む遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)を記憶する。
【0037】
また、メインCPU61は、スロットマシン1の遊技状態を示すデータ、エラー状態などのスロットマシン1の状態を示すデータ、後述する設定制御手段170により設定される設定値に関するデータ、投入センサ53によりメダルが検出されたり、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17が操作されたりすることにより生成され、メダルが投入されたことを示すデータ、ベット枚数カウンタ651に記憶されたメダルのベット枚数を示すデータ、抽選手段110の抽選結果に関するデータ、払出センサ54によりメダルが検出されたり、クレジット枚数カウンタ652が加算されたりすることにより生成され、メダルが払い出されたことを示すデータ、などの種々のデータをコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
【0038】
また、サブ制御基板73のメモリ75は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムを記憶するROM部とを備え、メイン制御基板63から送信された抽選手段110の抽選結果を記憶するための演出制御用抽選結果記憶手段751(本発明の「演出制御用記憶手段」に相当)がRAM部により形成されている。また、サブCPU71は、メインCPU61から送信される遊技機に関する各種のデータ(スロットマシン1の遊技状態、メダルが投入されたか、抽選手段110の抽選により複数の役のいずれかに当選したか、メダルが払い出されたか、などに関するデータ)に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行することで、遊技者に対する遊技に関連する演出の制御を行う演出制御手段105を備えている。次に、メイン制御基板63について詳細に説明する。
【0039】
(メイン制御基板)
図4に示すように、メイン制御基板63は、ROM67に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアにより実現される種々の機能を備えている。
【0040】
(1)通常遊技制御手段100
通常遊技制御手段100は、一般的な遊技である通常遊技を制御するものである。以下、通常遊技状態における遊技について説明する。なお、この実施形態では、通常遊技状態において、最大3枚のメダルにより遊技が行われるように構成されており、ベット枚数カウンタ651は、投入メダルの数を3枚まで記憶する。
【0041】
投入センサ53、ベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17によりメダルの投入を検出すると、投入枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になる。例えば、有効となる最大の入賞ライン数を5ラインとした場合、メダルの投入枚数が1枚の場合には、中央の水平な入賞ライン(センターライン)が有効となり、メダルの投入枚数が2枚の場合には、前記センターラインに、上段の水平なラインと下段の水平なラインを加えた3本の入賞ラインが有効となり、メダルの投入枚数が3枚の場合には、前記3本の入賞ラインに、右上がりに傾斜したラインと右下がりに傾斜したラインを加えた5本のラインが有効となる。そして、規定枚数のメダルの投入を条件にスタートスイッチ19が操作されたことを検出すると、抽選手段110により予め設定された複数の役のいずれかに当選したかあるいはハズレかの抽選が行われる。また、左・中・右リール13L,13M,13Rの全ての回転を開始させ、リール窓11に表示される各リール13L,13M,13Rの図柄を各リール13L,13M,13Rの回転角に合わせて判別することを開始する。
【0042】
その後、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効になり、左ストップスイッチ21Lが操作されたことを検出すると左リールを停止させ、中ストップスイッチ21Mが操作されたことを検出すると中リール13Mを停止させ、右ストップスイッチ21Rが操作されたことを検出すると右リール13Rを停止させる。このように、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作により、各ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応する左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。
【0043】
そして、3個すべての左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し終えると、3個すべての左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が、有効となった入賞ライン上の所定の位置に停止すると、入賞となる。そして、入賞態様に応じた枚数のメダルが、クレジットされるか、または払出口39から払い出される。また、メダルの払い出しに代えて、あるいはメダルの払い出しとともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
【0044】
また、当選役としては、本発明の「特定の抽選結果」として、第1特別役(ビッグボーナス(BB))および第2特別役(レギュラーボーナス(RB))が予め設定され、本発明の「他の抽選結果」として、第1小役、第2小役、第3小役および再遊技役が予め設定されている。そして、抽選手段110の抽選結果には、第1特別役当選(BB当選)と、第2特別役当選(RB当選)と、第1小役当選と、第2小役当選と、第3小役当選と、再遊技役当選(Replay当選)と、ハズレとがある。
【0045】
また、入賞には、第1特別遊技(ビッグボーナス(BB)ゲーム)への移行に係る第1特別役入賞(BB入賞)と、第2特別遊技(レギュラーボーナス(RB)ゲーム)への移行に係る第2特別役入賞(RB入賞)と、所定枚数(例えば10枚)のメダルの払い出しに係る第1小役入賞と、所定枚数(例えば6枚)のメダルの払い出しに係る第2小役入賞と、所定枚数(例えば1枚)のメダルの払い出しに係る第3小役入賞と、再遊技(Replay)の実行に係る再遊技役入賞(Replay入賞)とがある。
【0046】
なお、第1特別遊技(BBゲーム)および第2特別遊技(RBゲーム)とは、例えば小役の当選確率を通常遊技状態に比べて高く設定するなど、遊技メダルの払い出しを受けやすい遊技である。したがって、第1特別遊技および第2特別遊技は、通常遊技に比べて遊技者に有利な遊技であり、遊技者がより多くのメダルを獲得し得る遊技である。
【0047】
また、この実施形態では、第1特別遊技および第2特別遊技の各々は、各特別遊技におけるメダル払出枚数が、互いに異なる所定の上限枚数を超えたときに、各特別遊技(ボーナスゲーム)を終了して通常遊技へ移行するよう設けられている。例えば、第1特別遊技での上限枚数は第1払出上限枚数(300枚)と設定され、第2特別遊技での上限枚数は第2払出上限枚数(100枚)と設定される。また、この実施形態では、各特別遊技における各払出上限枚数は全ての設定値で共通の値に設定されている。
【0048】
そして、例えば、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1特別役入賞となって、BBゲーム(第1特別遊技)が実行され、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2特別役入賞となって、RBゲーム(第2特別遊技)が実行される。すなわち、第1特別役入賞となる図柄の組合せ(第1特別役の入賞態様)は「赤7−赤7−赤7」であり、第2特別役入賞となる図柄の組合せ(第2特別役の入賞態様)は「BAR−BAR−BAR」である。
【0049】
なお、この実施形態では、第1特別役入賞および第2特別役入賞によるメダル払い出しはなく(第1特別役および第2特別役の規定払出枚数は0)、各特別役に係る各入賞態様が成立した遊技の後に各ボーナスゲームへ移行するように構成されているが、各特別役の規定払出枚数に所定枚数(例えば10枚)を設定し、メダルを払い出した後に各ボーナスゲームへ移行するようにしてもよい。
【0050】
また、例えば、「ベル」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1小役入賞となり、10枚のメダルが払い出される。また、例えば、「オレンジ」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2小役入賞となり、6枚のメダルが払い出される。また、例えば、左リール13Lの回転を停止させたときに「チェリー」の図柄が有効な入賞ライン上に停止すると、中・右リール13M,13Rに表示されている図柄にかかわらず、第3小役入賞となり、1枚(中段に停止したとき)または2枚(上段または下段に停止したとき)のメダルが払い出される。また、例えば、「Replay」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、Replay入賞となり、新たなメダルを投入することなく、前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。
【0051】
抽選結果が第1特別役当選となると、第1特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われるが、このとき、第1特別役の入賞態様の図柄配列(「赤7−赤7−赤7」)が引き当てられないと、この第1特別役当選は、第1特別役の入賞態様の図柄配列が引き当てられるまで持ち越されることとなっている。また、第2特別役当選についても、第1特別役当選と同様である。また、第1小役当選は、抽選結果が第1小役当選となった遊技で第1小役の入賞態様の図柄配列を引き当てられないと、次回の遊技には持ち越されないこととなっている。第2小役当選、第3小役当選およびReplay当選についても同様である。
【0052】
なお、抽選手段110による抽選の態様については後で詳細に説明する。
【0053】
(2)特別遊技制御手段101
特別遊技制御手段101は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ボーナスゲーム)を制御するものである。この実施形態では、特別遊技制御手段101は、特別遊技(ボーナスゲーム)として、ビッグボーナス(BB)ゲームと、レギュラーボーナス(RB)ゲームとを行うように構成されている。以下、BBゲームを中心に説明する。
【0054】
抽選手段110の抽選結果が第1特別役当選となると、第1特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われる。このとき、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1特別役入賞となる。そして、第1特別役入賞となった場合に、第1特別遊技(BBゲーム)へ移行する。なお、この実施形態では、特別役当選と再遊技役当選と小役当選との間には、各リール13L,13M,13Rの図柄の停止制御における優先順序が設定されており、再遊技役当選、小役当選、特別役当選の順に優先的に図柄の停止制御を行うように設定されている。例えば、第1特別役当選を持ち越した状態で再遊技役当選となると、再遊技役に対応する図柄(Replay図柄)を優先して有効ライン上に停止する停止制御が行われる。
【0055】
BBゲーム(第1特別遊技)は、複数回の遊技からなる特定遊技を、繰返し実行することで構成される。詳しくは、BBゲームを開始する場合には、まず、第1回目の特定遊技(複数回の遊技)を実行し、この特定遊技の実行中に特定遊技終了条件が成立すると、当該特定遊技を終了させる。この第1回目の特定遊技の終了に続いて、第2回目の特定遊技(複数回の遊技)を特定遊技終了条件が成立するまで実行する。同様に、第3回目以降の特定遊技も特定遊技終了条件が成立するまで実行する。このように、特定遊技を繰返し実行することで、BBゲーム(第1特別遊技)が構成される。
【0056】
ただし、この実施形態では、BBゲームにおいて特定遊技が繰り返し実行されているときに、ボーナスゲーム中に払い出されたメダルの払出枚数が第1払出上限枚数(300枚)を超えた場合には、特定遊技終了条件とは無関係に、BBゲームを終了(特定遊技の終了と同意)する。
【0057】
なお、この実施形態における特別遊技制御手段101は、各特定遊技の開始前に、まず第1払出上限枚数を超えているか否かを判定し、第1払出上限枚数を超えていれば、BBゲーム(特定遊技の開始)を終了し、第1払出上限枚数を超えていなければ、特定遊技終了条件が成立しているか否かを判定し、この判定結果に基づいて、特定遊技を実行する。
【0058】
また、特定遊技終了条件として、特定遊技の実行回数が12回に達するか、および、特定遊技での入賞回数が8回に達するか、の2つの終了条件が設定されている。そして、2つの終了条件のうち、少なくともいずれか一方の終了条件が成立すれば、特定遊技を終了する。
【0059】
特定遊技は、通常遊技と異なり、最大1枚のメダルを投入することが可能であり、1本の有効な入賞ラインが設定されて遊技が行われる。そして、予め設定された役に当選したかあるいはハズレかの抽選が抽選手段110により毎回行われる。また、3個すべての左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止した際に、当選した役に対応して予め定められた所定の図柄が所定の位置に停止しているか否かによって、入賞か否かの判定が入賞判定手段150により行われる。
【0060】
また、抽選手段110の抽選結果が第2特別役当選となると、第2特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われる。このとき、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2特別役入賞となる。そして、第2特別役入賞となった場合に、第2特別遊技(RBゲーム)へ移行し、上記したBBゲームと同様に特定遊技が繰返し実行されて、RBゲーム中に、メダルの払出数が第2払出上限枚数(100枚)に達したときにRBゲームを終了する。
【0061】
また、この実施形態では、BBゲームおよびRBゲームでは、通常遊技における抽選手段110の抽選時の当選確率を規定する通常遊技用抽選テーブルから、抽選手段110の抽選時の当選確率(通常遊技の場合よりも高確率)を規定する特別遊技用抽選テーブルへ切り換わることで、通常遊技中よりも、小役の当選確率が高くなるように設定されている。この結果、第1および第2特別遊技(ボーナスゲーム)は、通常遊技に比べて、遊技者に有利な遊技となる。
【0062】
(3)ROM67
ROM67は、異なる抽選確率が設定された複数の抽選テーブル671と、リール13L,13M,13Rを停止制御するための複数の停止テーブル672を格納する。
【0063】
抽選テーブル671は、予め定められた複数の役のいずれかへの当選かあるいはハズレかの抽選を行うためのものであって、後述する乱数発生手段111が発生させる全範囲の乱数について、複数の役のいずれかに当選か否かがあらかじめ所定の割合(抽選確率)で定められている。
【0064】
また、抽選テーブル671として、抽選におけるメダル数増加の期待値が異なる複数種類の抽選テーブルが設けられており、この実施形態では、期待値が最も低い設定1から期待値が最も高い設定6までの6種類の抽選テーブルが設けられている。また、これらの複数種類の抽選テーブルのそれぞれには、通常遊技用や特別遊技(ボーナスゲーム)用の抽選テーブルがさらに設けられている。また、通常遊技用では、メダル投入数(ベット枚数)ごとに出玉期待値が異なるように抽選テーブルが設けられている。
【0065】
図5および図6を参照して、抽選テーブル671の一例について説明する。図5は所定の設定値における通常遊技用抽選テーブルの一例であって、通常遊技用抽選テーブルには、特定の抽選結果である第1特別役(BB)および第2特別役(RB)に当選したか否かを判定するために実行される予備抽選における各特別役ごとの予備当選確率Paと、他の抽選結果である第1〜第3小役(ベル、オレンジ、チェリー)、再遊技役(Replay)に当選したか否かを判定するために実行される一般抽選における各当選役ごとの一般当選確率とが設定されている。また、図6は所定の期待値における確定抽選テーブルの一例であって、確定抽選テーブルには、特定の抽選結果である第1特別役(BB)および第2特別役(RB)に当選したか否かを判定するために実行される確定抽選における各特別役ごとの確定当選確率Pbが設定されている。
【0066】
この実施形態では、第1特別役(BB)の当選確率Pは273/65536に設定されており、第1特別役に設定された予備当選確率Paおよび確定当選確率Pbは、
当選確率P(273/65536)=予備当選確率Pa(1092/65536)×確定当選確率(1/4)
を満たすように設定されている。また、第2特別役(RB)の当選確率Pは163/65536に設定されており、第2特別役に設定された予備当選確率Paおよび確定当選確率Pbは、
当選確率P(163/65536)=予備当選確率Pa(652/65536)×確定当選確率(1/4)
を満たすように設定されている。
【0067】
なお、抽選手段110により実行される予備抽選および確定抽選については後で詳細に説明する。
【0068】
(4)設定制御手段170
設定制御手段170は、設定値(設定1〜設定6)を設定することで、後述するテーブル選択手段120により選択される抽選テーブル671を選択するものであって、ROM67に格納された複数の抽選テーブル671のそれぞれに各設定値が対応付けられている。設定制御手段170は、電源投入時に変更処理開始スイッチ56のオンオフ状態を判定し、変更処理開始スイッチ56がオンの状態で電源が投入されると所定の設定変更処理を開始する。
【0069】
この実施形態では、通常遊技の抽選における当選確率は複数種類の設定値(この実施形態では6種類)により区別される複数段階に設定されており、複数段階の設定値のそれぞれに、抽選テーブル671(通常遊技用抽選テーブル)が対応付けられている。そして、上記設定変更処理が開始されると、スロットマシン1を設置するパチンコホールの管理者が、この設定値を変更することが可能になる。
【0070】
この手順は例えば以下のようにして行われる。すなわち、管理者は、前面パネル5を開放して、電源スイッチ50がオフの状態で設定変更キー(図示省略)を操作ボックス49のキーシリンダ51に挿入して回転し、変更処理開始スイッチ56をオンにする。この状態で、電源スイッチ50をオンにすることで、設定変更処理が開始される。
【0071】
そして、管理者による設定変更ボタン52の操作ごとに当選確率の設定値が設定1〜設定6にサイクリックに切り換えられる。この設定値は、例えば7セグメント式の設定値表示用LEDにより1〜6を表示することで報知される。設定変更ボタン52の操作により当選確率の設定値が所望の値になった(設定値表示用LEDの表示値が所望の値になった)ときに、スタートスイッチ19を操作すると設定値が確定する。そして、キーシリンダ51に挿入されている設定変更キーを回転して変更処理開始スイッチ56をオフにすると設定変更処理が終了する。その後、メダル投入口25からメダルが投入されるとゲームが開始される。
【0072】
(5)テーブル選択手段120
テーブル選択手段120は、メイン制御基板63における通常遊技制御手段100および特別遊技制御手段101により制御される遊技の種類(通常遊技やBB,RB遊技など)、設定制御手段170により設定される設定値(設定1から設定6)、および遊技者により投入されるメダル投入数(ベット枚数)に基づき、複数の抽選テーブル671から1つの抽選テーブルを選択抽選テーブルとして選択するものである。すなわち、例えば通常遊技では、テーブル選択手段120は、選択抽選テーブルとして、入賞確率の設定値(設定1〜設定6)に応じて、メダル投入数が1枚の場合、2枚の場合、3枚の場合にそれぞれ対応した抽選テーブル671(通常遊技用抽選テーブル)を選択する。
【0073】
(6)抽選手段110
抽選手段110は、当選確率P(273/65536、163/65536)である特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を含む乱数抽選を行うもので、図4に示すように、乱数発生手段111、乱数抽出手段112、予備抽選手段113、確定抽選手段114、および抽選判定手段115を備えている。乱数発生手段111は、抽選用の乱数を、所定の範囲内で発生させるものである。この実施形態では、乱数発生手段111は、(2+16)ビットにより表される値の乱数、すなわち、
0000 00XX/AAAA AAAA/AAAA AAAA
で表される3バイトの抽選用の乱数を発生させる。したがって、乱数発生手段111は、16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分により表される0〜65535の値の範囲の乱数を発生させ、2ビット(XX)分により表される0〜3の値の範囲の乱数を発生させる。また、乱数発生手段111は、例えば、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成することができる(いわゆるハード乱数)。
【0074】
なお、この乱数発生手段111は、例えば、平均採中法で乱数を発生させる手段や、あるいは素数の加算によって乱数を発生させる手段によって構成することもできる。これらの手段は、例えば、メインCPU61に所定のプログラムを実行させることによって構成することができる(いわゆるソフト乱数)。また、ハード乱数とソフト乱数の双方を備え、それらの結果に基づき乱数をソフト的に生成するようにしてもよい。
【0075】
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生させた乱数を抽出するもので、乱数発生手段111が発生させた乱数を所定の条件(この実施形態では例えばスタートスイッチ19の操作)で抽出する。なお、乱数発生手段111は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段111が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ19が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段112が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
【0076】
予備抽選手段113は、遊技毎に、乱数抽出手段112により抽出された乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分の値を用いて、図5に示すように、それぞれ個別の予備当選確率Paが設定された第1特別役および第2特別役についての予備抽選(仮BB、仮RB)に当選したか否かの判定を行うと共に、図5に示すように、それぞれ個別の当選確率が設定された第1〜第3小役および再遊技役についての一般抽選に当選したか否かの判定を行う。
【0077】
具体的には、予備抽選手段113は、乱数発生手段111が発生させる乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分により表される値の全範囲を、通常遊技用抽選テーブルに設定された各当選役に割り当てられた当選範囲に基づいて、
仮BB:0〜1091(当選範囲:1092)、
仮RB:1092〜1743(当選範囲:652)、
ベル:1744〜8296(当選範囲:6553)、
オレンジ:8297〜9115(当選範囲:819)、
チェリー:9116〜9770(当選範囲:655)、
Replay:9771〜18750(当選範囲:8980)、
ハズレ:18751〜65535(該当範囲:46785)、
のように各当選役に割り当てて分割する。そして、予備抽選手段113は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分の値が、乱数発生手段111が発生させる乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分により表される値の全範囲のうち、各当選役に割り当てられたどの範囲に属するかにより、予備抽選(仮BB、仮RB)に当選したか否か、一般抽選に当選したか否か(第1小役(ベル)、第2小役(オレンジ)、第3小役(チェリー)、再遊技役(Replay)に該当したか否か)、ハズレに該当したか否か、を判定する。
【0078】
確定抽選手段114は、予備抽選が行われた遊技の4ゲーム(所定遊技回数)後に実行される遊技において、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(XX)分の値を用いて、図6に示すように、それぞれ個別の確定当選確率Pbが設定された第1特別役および第2特別役についての確定抽選に当選したか否かの判定を行う。具体的には、確定抽選手段114は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(XX)分の値が、
”XX”=”00”
であれば、第1特別役(BB)または第2特別役(RB)についての確定抽選に当選したと判定する。
【0079】
なお、乱数発生手段111を、(2+2+16)ビットの乱数、すなわち、
0000 YYXX/AAAA AAAA/AAAA AAAA
で表される3バイトの抽選用の乱数を発生するように形成してもよい。この場合、確定抽選手段114は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(XX)分の値に基づいて、
”XX”=”00”
であれば、第1特別役(BB)についての確定抽選に当選したと判定し、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(YY)分の値に基づいて、
”YY”=”00”
であれば、第2特別役(RB)についての確定抽選に当選したと判定するようにすればよい。
【0080】
抽選判定手段115は、確定抽選手段114による確定抽選の結果と、確定抽選が行われた遊技の4ゲーム(所定遊技回数)前に実行された遊技における予備抽選手段113による予備抽選の結果とが当選であれば、特定の抽選結果である第1特別役(BB)または第2特別役(RB)に当選したと判定する。すなわち、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選手段113による予備抽選の結果のうち、所定遊技回数前の予備抽選の結果(この実施形態では4回前の遊技における予備抽選の結果)が仮BBまたは仮RBへの当選である場合に、現在の遊技における確定抽選手段114による確定抽選の結果が当選であれば、特定の抽選結果である第1特別役(BB)または第2特別役(RB)に当選したと判定する。
【0081】
また、抽選判定手段115は、現在の遊技における予備抽選手段113の一般抽選の結果が当選であれば、他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)のいずれかに当選したと判定する。すなわち、抽選判定手段は、この実施形態では、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された現在の遊技における予備抽選手段113による一般抽選の結果が第1〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選である場合に、他の抽選結果である第1〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したと判定する。
【0082】
なお、予備抽選手段113による予備抽選の結果は、RAM65に形成されたリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納される。この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653は、4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶するように形成されている。したがって、リール停止制御用抽選結果格納手段653が、現在の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶する際は、4ゲーム(遊技)前、すなわち、所定遊技回数前のゲームにおける予備抽選手段113による予備抽選の結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶する。これにより、予備抽選手段113による予備抽選が行われた後は、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された最も古い予備抽選の結果は、3ゲーム前の遊技における予備抽選113による予備抽選の結果となる。
【0083】
なお、この実施形態では、後で図9を参照して説明するように、予備抽選手段113による予備抽選(ステップS104)が実行される前に確定抽選手段114による確定抽選(ステップS103)が実行されるため、確定抽選が実行されるときにリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された最も古い予備抽選の結果は、4ゲーム(所定遊技回数)前の遊技における予備抽選113による予備抽選の結果となる。
【0084】
また、予備抽選手段113による一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果は、RAM65に形成されたリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納される。この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653は、現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶するように形成されている。したがって、リール停止制御用抽選結果格納手段653が、現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する際は、前回の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の抽選判定手段115による第1小役〜第3小役または再遊技役に当選したか否かの判定結果を記憶する。これにより、予備抽選手段113による一般抽選が行われた後は、リール停止制御用抽選結果格納手段653には、現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による第1小役〜第3小役または再遊技役に当選したか否かの判定結果が格納される。
【0085】
また、確定抽選手段114による確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果は、RAM65に形成されたリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納される。この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653は、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶するように形成されている。したがって、リール停止制御用抽選結果格納手段653が、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する際は、前回の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の抽選判定手段115による第1特別役または第2特別役に当選したか否かの判定結果を記憶する。これにより、確定抽選手段114による確定抽選が行われた後は、リール停止制御用抽選結果格納手段653には、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115による第1特別役または第2特別役に当選したか否かの判定結果が格納される。
【0086】
また、予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶する遊技回数については、4回に限られるものではなく、一般抽選および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する遊技回数については、1回に限られるものではない。また、この実施形態では、第1特別役(BB)についての予備抽選に当選したときに仮BBに当選したものとし、第2特別役(RB)についての予備抽選に当選したときに仮RBに当選したものとする。
【0087】
(7)検出手段130
検出手段130は、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rの検出信号と、左・中・右リール13L,13M,13Rを駆動する各リールモータ14L,14M,14Rへの供給パルス数とに基づき、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するものである。すなわち、この検出手段130は、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転中および回転停止時に、所定の基準位置(この実施形態では例えば、表示窓11の中段)に位置する図柄に対応するコマ番号をそれぞれ検出する。
【0088】
(8)停止制御手段140
停止制御手段140(本発明の「表示制御手段」に相当)は、抽選手段110の抽選結果に基づき、停止テーブル672を用いてリール13L,13M,13Rの停止制御を行って、リール13L,13M,13Rによる図柄の表示結果を制御するものである。すなわち、停止制御手段140は、遊技毎に、抽選判定手段115による判定結果に基づきリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。
【0089】
停止テーブル672は、抽選手段110の抽選結果それぞれに対応して複数のテーブルが設定されている。この停止テーブル672は、各リール13L,13M,13Rの停止位置を決定するためのものであって、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置に応じて、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数をあらかじめ定めたものである。停止テーブル672は、例えば、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルからなる。なお、停止テーブル672は、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルに限られず、例えば、左リール13Lのみの滑りコマ数を定めたもの(左リール用停止テーブル)と、中・右リール13M,13Rの滑りコマ数を定めたもの(中・右リール用停止テーブル)とを備えるようにしてもよい。また、停止テーブル672は、例えば左リール13Lが1番目に停止(第1停止)されたときと、2番目に停止(第2停止)されたときと、3番目に停止(第3停止)されたときとで滑りコマ数(テーブルデータ)を異なるようにするなど、各リール13L,13M,13Rの停止操作順序に対応して定めてもよい。
【0090】
そして、停止制御手段140は、まず、抽選手段110の抽選結果に基づいて、複数の停止テーブル672の中から一の停止テーブル672を選択する。次に、この選択した一の停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定する。
【0091】
ここで、滑りコマ数が0と決定されれば、直ちにリール13L,13M,13Rの回転を停止させる。すなわち、滑りコマ数が0と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、そのまま表示窓11の上段に停止表示される。また、滑りコマ数が1と決定されれば、1コマ分だけリール13L,13M,13Rを回転させて停止させる。すなわち、滑りコマ数が1と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、リール13L,13M,13Rの回転方向に1コマずれて、表示窓11の中段に停止表示される。
【0092】
また、この実施形態の停止制御手段140は、抽選手段110の抽選結果が複数の役のいずれかの当選であれば、この抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、当選した役に入賞するようにリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定して、リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。また、この実施形態の停止制御手段140は、抽選手段110による抽選結果がハズレであれば、この抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、複数の役のいずれにも入賞しないようにリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定して、リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。
【0093】
ところで、滑りコマ数には上限が設けられており、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなければ、停止制御手段140は、たとえ抽選手段110による抽選結果が複数の役のいずれかへの当選であっても、表示窓11に表示される図柄が当選役に対応した入賞態様で停止表示されるようにリール13L,13M,13Rを停止制御することができない。したがって、この実施形態では、抽選手段110の抽選結果が複数の役のうち、対応する図柄が「赤7」「BAR」である特別役への当選である場合には、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなければ、停止制御手段140は、これらの当選役に入賞するようにリール13L,13M,13Rを停止制御することができない。
【0094】
換言すれば、停止制御手段140は、抽選手段110の抽選結果が複数の役のうち、特別役への当選である場合、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されるという、これらの当選役に対応して予め定められた特定の操作がストップスイッチ21L,21M,21Rに対して行われたことを条件にして、表示窓11に表示される図柄が当選役それぞれに対応した入賞態様で停止表示されるようにリール13L,13M,13Rを停止制御する。
【0095】
(9)入賞判定手段150
入賞判定手段150は、検出手段130により所定の図柄が所定の位置に停止したことが検出されると、すなわち、停止制御手段140により、予め定められた入賞態様で図柄が停止表示されたことが検出されると、入賞したと判定するものである。
【0096】
具体的には、入賞判定手段150は、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うとBB入賞と判定し、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うとRB入賞と判定する。また、入賞判定手段150は、「ベル」、「オレンジ」または「チェリー」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと小役入賞と判定する。また、入賞判定手段150は、「Replay」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと再遊技役入賞と判定する。
【0097】
(10)払出制御手段160
払出制御手段160は、入賞判定手段150により、複数の役のいずれかに入賞したと判定されたときに、メダル払い出しのある入賞であれば、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(この実施形態では例えば50枚)に達した後は、ホッパーユニット43を動作させて、入賞した役に対応した払出数だけメダルを払い出すものである。また、払出制御手段160は、クレジットメダルの貯留枚数が上限値に達するまでは、メダル払い出しとして、ホッパーユニット43の動作に代えて上記払出数だけクレジットメダルを増加させるものである。
【0098】
(11)メダル制御手段102
メダル制御手段102は、メダルセレクタ48の動作を制御することにより、メダル受入可と受入不可とを切換えるものである。また、メダル制御手段102は、メダルセレクタ48がメダル受入可のときに、投入センサ53からメダル検出信号が出力されれば、ベット枚数カウンタ651またはクレジット枚数カウンタ652を更新する。
【0099】
具体的には、メダル制御手段102は、ベット枚数カウンタ651の値が0の状態で、投入センサ53からメダル検出信号が出力されると、ベット枚数カウンタ651に1加算する。その後、1遊技あたりのメダルの最大投入枚数に達するまで、投入センサ53からメダル検出信号が出力される度に、ベット枚数カウンタ651に1加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651を参照することにより、メダルの投入枚数に応じて入賞ラインを有効化する。
【0100】
また、メダル制御手段102は、ベット枚数カウンタ651の値が最大投入枚数の状態で投入センサ53からメダル投入信号が出力されると、クレジット枚数カウンタ652に1加算する。また、メダル制御手段102は、クレジット枚数カウンタ652の値が最大貯留枚数(本実施例では50枚)に達すると、メダルセレクタ48をメダル受入不可の状態に切換える。
【0101】
また、メダル制御手段102は、精算スイッチ23が操作されると、ベット枚数カウンタ651およびクレジット枚数カウンタ652を“0”に初期化する。また、このとき、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、払出制御手段160を制御して、ベット枚数カウンタ651およびクレジット枚数カウンタ652に記憶されていたメダル枚数と同数のメダルを払い出す。また、メダル制御手段102は、再遊技役に入賞したときは、ベット枚数カウンタ651に対して加算処理を行う。
【0102】
また、メダル制御手段102は、ベットスイッチ15が操作されたときに、クレジット枚数カウンタ652の値が1以上であれば、クレジット枚数カウンタ652の値を1減算して、ベット枚数カウンタ651の値に1加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達した場合には、以降のベットスイッチ15の操作を無効化する。
【0103】
また、メダル制御手段102は、最大ベットスイッチ17が操作されたときに、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達するように、クレジット枚数カウンタ652の値を減算し、ベット枚数カウンタ651の値を加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達すると、以降の最大ベットスイッチ17の操作を無効化する。
【0104】
また、メダル制御手段102は、1遊技(ゲーム)が終了したときに、ベット枚数カウンタ651の値を0に設定する。また、メダル制御手段102は、1遊技が終了したときに、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17を有効化する。
【0105】
(12)サブ制御コマンド送信手段103
サブ制御コマンド送信手段103は、メイン制御基板63からサブ制御基板73へ、種々のデータを含む通信コマンドを一方通行で送信するものである。すなわち、サブ制御コマンド送信手段103は、設定制御手段170により設定される設定値、通常遊技状態および特別遊技状態などの遊技状態、抽選手段110の抽選結果、入賞判定手段150による入賞状態、リール13L,13M,13Rの回転・停止状態、払出制御手段160によるメダルの払出状態、前面パネル5の開放または閉塞の状態、スロットマシン1のエラー状態など、スロットマシン1の状態を表すデータをサブ制御基板73へ送信する。
【0106】
また、サブ制御コマンド送信手段103は、投入センサ53により投入メダルが検出されたとき、ベットスイッチ15が操作されたとき、最大ベットスイッチ17が操作されたとき、再遊技役の入賞による再遊技に係る遊技を開始するとき、ベット枚数カウンタ651に格納されるベット枚数分のメダル投入が行われたことを表すデータをサブ制御基板73に送信する。また、サブ制御コマンド送信手段103は、払出制御手段160により払い出されるメダル数を表すデータをサブ制御基板73に送信する。
【0107】
また、サブ制御コマンド送信手段103は、スタートスイッチ19およびストップスイッチ21L,21M,21Rなどの各種スイッチが遊技者により操作されたことを示すデータをサブ制御基板73に送信する。
【0108】
(サブ制御基板)
サブ制御基板73は、メイン制御基板63から送信された通信コマンドを受信し、メイン制御基板63の動作や状態に応じた演出を行うものである。図4に示すように、サブ制御基板73は、メモリ75に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアにより実現される種々の機能を備えている。
【0109】
(13)サブ制御コマンド受信手段104
サブ制御コマンド受信手段104は、メイン制御基板63のサブ制御コマンド送信手段103により送信された種々のデータを含む通信コマンドを受信するものである。サブ制御コマンド受信手段104は、メイン制御基板63から送信される通信コマンドを受信し、通信コマンドを受信すれば、通信コマンドの種類に応じてサブ制御基板73が備える各機能に通知を行う。
【0110】
なお、メイン制御基板63のサブ制御コマンド送信手段103により送信されてサブ制御コマンド受信手段104を介して受信された、所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果と、一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定された抽選結果とは、メモリ75に形成された演出制御用抽選結果格納手段751に記憶される。
【0111】
また、この実施形態では、演出制御用抽選結果格納手段751は、リール停止制御用抽選結果格納手段653と同様に4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶するように形成されている。また、この実施形態では、演出制御用抽選結果格納手段751は、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定された抽選結果を記憶するように形成されている。したがって、演出制御用抽選結果格納手段751は、現在の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶する際は、4ゲーム(遊技)前の予備抽選手段113による予備抽選の結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶する。また、演出制御用抽選結果格納手段751が、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する際は、前回の遊技における抽選判定手段115の判定結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の抽選判定手段115の判定結果を記憶する。これにより、予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選と、確定抽選手段114による確定抽選とが行われた後は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最も古い予備抽選の結果は、3ゲーム前の遊技における予備抽選113による予備抽選の結果となり、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定された最新の抽選結果が演出制御用抽選結果格納手段751に格納される。
【0112】
(13)演出制御手段105
演出制御手段105は、サブ制御コマンド受信手段104により受信された通信コマンドに応じて、遊技の進行や抽選手段110の抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンに基づいて液晶表示器27に動画を表示したり、スピーカ31L,31Rから音楽を流したり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの遊技者に対する演出を実行するものである。
【0113】
また、演出制御手段105は、サブ制御コマンド受信手段104により受信されたベット枚数を通知するコマンドに含まれるベット枚数カウンタ651に記憶された投入メダルの数を表すデータに基づいて、投入メダルの数に応じた演出を実行する。具体的には、演出制御手段105は、サブ制御コマンド受信手段104によりベット枚数を通知するコマンドが受信されたときに、この通知コマンドが含むパラメータを参照することにより、ベット数に応じて、ベット数が0〜2枚(パラメータが1または2)のときには、
“まだベットする事ができる”
旨の演出を行い、ベット数が3枚(パラメータが3)のときには、この実施形態における1遊技の最大賭け数(投入数)に達しているので、
“スタートスイッチを操作すべき”
旨の演出を行う。
【0114】
また、演出制御手段105は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技および直近の3回分の遊技の、4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果に基づく演出を行う。具体的には、図7(a)に示すように、この実施形態では、予備抽選の結果に関連付けられて第1演出グループ〜第5演出グループの5つの演出グループが予め設定されている。また、第1演出グループ〜第5演出グループには、それぞれ、図7(b)に第1演出グループを例に挙げて示すように、抽選判定手段115に判定された抽選結果に関連付けられて実行される、演出A〜演出Fおよび演出なしの7種類の演出が予め設定されている。そして、演出制御手段105は、第1演出グループ〜第5演出グループから一の演出グループを選択するための演出抽選を、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の当選回数に基づいて行い、選択された一の演出グループに設定された演出A〜演出Fおよび演出なしの7種類の演出から実際に実行される一の演出を決定するための演出抽選を、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最新の抽選判定手段115の判定結果に基づいて行う演出抽選手段105aを備えている。
【0115】
すなわち、メモリ75のROM部には、図7(a)に示すように、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の当選回数ごとに、各演出グループが選択される確率を定めた演出確率を格納する演出グループ選択用抽選テーブルが格納されており、演出抽選手段105aは、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数に基づいて、演出グループ選択用抽選テーブルに格納された演出確率に基づく抽選を行う。そして、演出制御手段105は、演出抽選手段105aの抽選結果に基づいて演出グループを選択する。
【0116】
具体的には、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が0回である場合、第1演出グループが選択される確率は0%であり、第2演出グループが選択される確率は2%であり、第3演出グループが選択される確率は5%であり、第4演出グループが選択される確率は7%であり、第5演出グループが選択される確率は86%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が1回である場合、第1演出グループが選択される確率は5%であり、第2演出グループが選択される確率は10%であり、第3演出グループが選択される確率は15%であり、第4演出グループが選択される確率は50%であり、第5演出グループが選択される確率は20%である。
【0117】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が2回である場合、第1演出グループが選択される確率は10%であり、第2演出グループが選択される確率は10%であり、第3演出グループが選択される確率は50%であり、第4演出グループが選択される確率は15%であり、第5演出グループが選択される確率は15%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が3回である場合、第1演出グループが選択される確率は25%であり、第2演出グループが選択される確率は50%であり、第3演出グループが選択される確率は15%であり、第4演出グループが選択される確率は5%であり、第5演出グループが選択される確率は5%である。
【0118】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が4回である場合、第1演出グループが選択される確率は50%であり、第2演出グループが選択される確率は30%であり、第3演出グループが選択される確率は10%であり、第4演出グループが選択される確率は9%であり、第5演出グループが選択される確率は1%である。
【0119】
また、メモリ75のROM部には、図7(b)に第1演出グループを例に挙げて示すように、各演出グループごとに、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最新の抽選判定手段115の判定による抽選結果に応じて、各演出が実行される確率を定めた演出確率を格納する演出決定用抽選テーブルが格納されており、演出抽選手段105aは、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最新の抽選判定手段の判定による抽選結果に基づいて、演出決定用抽選テーブルに格納された演出確率に基づく抽選を行う。そして、演出制御手段105は、演出抽選手段105aの抽選結果に基づいた演出を実行する。
【0120】
具体的には、図7(b)に演出決定用抽選テーブルが例示された第1演出グループが選択された場合、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第1特別役(BB)に当選であれば、演出Aが実行される確率は20%であり、演出Bが実行される確率は20%であり、演出Cが実行される確率は20%であり、演出Dが実行される確率は10%であり、演出Eが実行される確率は10%であり、演出Fが実行される確率は10%であり、演出なしの確率は10%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第2特別役(RB)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は15%であり、演出Cが実行される確率は30%であり、演出Dが実行される確率は25%であり、演出Eが実行される確率は10%であり、演出Fが実行される確率は10%であり、演出なしの確率は10%である。
【0121】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第1小役(ベル)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は70%であり、演出Dが実行される確率は24%であり、演出Eが実行される確率は4%であり、演出Fが実行される確率は1%であり、演出なしの確率は1%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第2小役(オレンジ)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は65%であり、演出Dが実行される確率は30%であり、演出Eが実行される確率は3%であり、演出Fが実行される確率は1%であり、演出なしの確率は1%である。
【0122】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第3小役(チェリー)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は60%であり、演出Dが実行される確率は5%であり、演出Eが実行される確率は30%であり、演出Fが実行される確率は4%であり、演出なしの確率は1%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が再遊技役(Replay)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は55%であり、演出Dが実行される確率は10%であり、演出Eが実行される確率は6%であり、演出Fが実行される確率は28%であり、演出なしの確率は1%である。
【0123】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果がハズレであれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は50%であり、演出Dが実行される確率は10%であり、演出Eが実行される確率は10%であり、演出Fが実行される確率は10%であり、演出なしの確率は20%である。
【0124】
なお、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が、第1特別役および第2特別役のいずれかと、一般抽選における他の抽選結果のいずれかとの両方に当選したものであれば、この実施形態では、特別役への当選が優先された演出抽選が行われる。また、第2演出グループ〜第5演出グループにおける演出決定用抽選テーブルについては図示省略する。
【0125】
このようにすれば、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数と、現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果とに基づいた演出が演出制御手段105により実行されるため、遊技者は、演出制御手段105により演出A〜演出Fのいずれかが実行されることで、特定の抽選結果(第1特別役(BB)、第2特別役(RB))に当選するかもしれない、という期待感や、他の抽選結果(第1小役(ベル)、第2小役(オレンジ)、第3小役(チェリー)、再遊技役(Replay))に当選するかもしれない、という期待感などを抱くことができる。
【0126】
(動作)
次に、図8〜図10を参照して、この実施形態における動作の一例について説明する。なお、以下で説明する動作は、上記した種々の機能および手段と、説明は省略したが、メイン制御基板63のメインCPU61およびサブ制御基板73のサブCPU71が種々のプログラムを実行することにより実現されるその他の機能とにより実行される処理である。
【0127】
1.メイン処理
図8はメイン処理を示すフローチャートである。スロットマシン1の電源がオンされれば、メイン制御基板63が備えるRAM65およびサブ制御基板73が備えるメモリ75の状態がチェックされて、各メモリにエラーが生じていないかどうかが判定される。また、この実施形態では、電源がオンされたとき、もしくは、設定制御手段170により設定変更処理が実行されたときは、乱数抽出手段112により4回の乱数抽出が行われ、抽出された3つの各乱数値に基づいて予備抽選手段114による予備抽選が実行される。そして、4回分の予備抽選の結果が任意の順序でリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶される。また、4回分の予備抽選の結果は、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信され、サブ制御基板73の演出用抽選テーブル752に同様にして記憶される。
【0128】
次に、各メモリのチェックが終了し、異常が無ければ通常遊技状態へ移行して、規定枚数のメダルの投入されたかどうかが判定されて(ステップS1)、規定枚数のメダル投入があるまで待機する(ステップS1でNO)。そして、規定枚数のメダル投入があると判定されれば(ステップS1でYES)、スタートスイッチ19が操作されたかどうかが判定される(ステップS2)。
【0129】
スタートスイッチ19が操作されるまで待機し(ステップS2でNO)、スタートスイッチ19が操作されたと判定されれば(ステップS2でYES)、後で図9を参照して説明する、抽選手段110による「抽選処理」が行われて(ステップS3)、各リール13L,13M,13Rの回転が開始される(ステップS4)。
【0130】
次に、回転中の各リール13L,13M,13Rにそれぞれ対応する各ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されるまで待機し(ステップS5でNO)、各ストップスイッチ21L,21M,21Rのいずれかが操作されれば(ステップS5でYES)、操作されたストップスイッチ21に対応するリール13の回転が停止される(ステップS6)。
【0131】
そして、全てのリール13の回転が停止されるまでステップS5〜ステップS7までの処理を繰返して実行し(ステップS7でNO)、全てのリール13が停止されれば(ステップS7でYES)、入賞判定手段150により入賞したかどうかの判定が行われる(ステップS8)。入賞判定手段150による判定結果が、いずれかの当選役への入賞であれば、入賞態様に応じたメダルが払出制御手段160により払い出されて(ステップS9)、処理を終了する。
【0132】
2.抽選処理
図9は抽選処理を示すフローチャートである。図9に示す抽選処理は、図8に示すメイン処理のステップS3において実行される処理であり、まず、乱数抽出手段112により乱数値が抽出される(ステップS101)。次に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム(所定遊技回数)前の予備抽選の結果が読み出され(ステップS102)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の2ビット分により表される値を用いて確定抽選手段114による確定抽選が実行されて、読み出された予備抽選の結果と、確定抽選の結果とに基づいて抽選判定手段115により第1特別役および第2特別役のいずれかに当選したか否かが判定される(ステップ103)。
【0133】
続いて、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の16ビット分により表される値を用いて予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選が実行され、一般抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により第1小役〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したか否かが判定される(ステップS104)。そして、予備抽選の結果と、抽選判定手段115による一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく判定結果とがリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶され(ステップS105)、予備抽選の結果と、抽選判定手段115による一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく判定結果は、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信されて、サブ制御基板73の演出制御用抽選結果格納手段751に記憶される(ステップS106)。
【0134】
3.演出制御処理
図10は演出制御処理を示すフローチャートである。この処理は、サブ制御コマンド送信手段103により送信されて、サブ制御コマンド受信手段104を介して受信されて演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された予備抽選の結果に基づく演出を制御する処理であり、現在の遊技における予備抽選の結果と、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果とがサブ制御コマンド受信手段104を介して受信され(ステップS201)、演出制御用抽選結果格納手段751に格納される(ステップS202)。そして、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の結果が取得される(ステップS203)。
【0135】
次に、取得された予備抽選の結果に基づいて、演出抽選手段105aによる演出抽選が実行されて演出グループが選択され(ステップS204)、選択された演出グループの演出決定用抽選テーブルに基づく演出抽選により実行される演出が決定されて(ステップS205)、演出抽選の結果に基づく演出が実行される(ステップS206)。
【0136】
以上説明したように、この実施形態によれば、規定数のメダル(遊技媒体)が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技(ゲーム)が実行されるときに、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を含む抽選が抽選手段110により行われて、抽選手段110による抽選結果に基づき、複数種類の図柄を可変表示するリール13L,13M,13Rの当該遊技における図柄の表示結果が停止制御手段140により制御されると共に、演出制御手段105により遊技者に対する演出が行われる。
【0137】
また、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの抽選手段110による判定は、当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、遊技毎に、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が予備抽選手段113により行われ、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)後に実行される遊技において、確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定が確定抽選手段114により行われることにより、確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)前に実行された遊技における予備抽選の結果とが当選であれば、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したと抽選判定手段115により判定される。
【0138】
したがって、確定当選確率Pbの確定抽選に当選する確率は、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選する確率よりも大きく、確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)前に実行された遊技における予備抽選の結果に応じて特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選する可能性があるか否かが定まる。そのため、演出制御手段105は、予備抽選手段113による当選確率Paの予備抽選の判定結果を用いることで、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選する蓋然性について信頼度の高い演出を遊技者に対して実行することができる。
【0139】
また、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したかの否かの判定は、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)後に実行される遊技における確定抽選手段114による確定抽選により確定される。そのため、予備抽選が行われた遊技の後、確定抽選が実行されるまでに遊技者が遊技を終えたとしても、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定は確定しておらず、遊技者が不利益を受けることがない。すなわち、演出制御手段105は、予備抽選手段113による予備抽選の結果を用いた演出を実行することで、遊技者に不利益とならずに特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0140】
また、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かは、現在の遊技における確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定されるので、遊技者は、毎回の遊技において、従来のように、所謂、出来レースの状態で遊技を実行することがなく、遊技の公平性を担保した状態で、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0141】
また、予備抽選手段113により、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が行われると共に、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)と異なる他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かを判定する一般抽選が行われるため、処理の効率化を図ることができる。
【0142】
また、直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果が抽選手段110のリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶されており、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選の結果のうち、4ゲーム(所定遊技回数)前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を行うとともに、現在の遊技における一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定を行うことで、停止制御手段104は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果に基づいてリール13L,13M,13Rの停止制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0143】
また、現在の遊技を含む直近の4ゲーム分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果と、現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果とが演出制御手段105の演出制御用抽選結果格納手段751に記憶されることで、演出制御手段105は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された予備抽選の結果および抽選判定手段の判定結果に基づく演出を行うことができるため実用的である。
【0144】
また、乱数発生手段111が発生させる(2+16)ビットの抽選用の乱数が乱数抽出手段112により抽出されることにより、乱数抽出手段112により乱数が一度抽出されれば、予備抽選手段113は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の16ビット分により表される値を用いて予備抽選および一般抽選を行うことができ、確定抽選手段114は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット分により表される値を用いて確定抽選を行うことができるため効率がよい。
【0145】
また、この実施形態では、抽選判定手段115により、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム前の予備抽選手段113による予備抽選の結果と現在の遊技における確定抽選手段114の確定抽選の結果とに基づいて、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定が行われ、現在の遊技における予備抽選手段113による一般抽選の結果に基づいて、他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定が行われる。したがって、4ゲーム前の予備抽選手段113による予備抽選の結果が当選であり、現在の遊技の予備抽選手段113による一般抽選の結果が当選である場合に、現在の遊技における確定抽選手段114の確定抽選の結果が当選であれば、抽選判定手段115により、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)および他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)の両方に当選したと判定される。これにより、遊技者のストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによっては、抽選判定手段115の判定結果に基づく演出制御手段105による演出により予測される当選役とは異なる当選役に遊技者の意に反して入賞する場合もあり、遊技者の興趣を高めることができる。
【0146】
<第2実施形態>
図9を参照してこの発明の第2実施形態について説明する。
【0147】
この実施形態が上記した第1実施形態と異なる点は、図9に示す抽選処理のステップS103において、抽選判定手段115が、確定抽選の判定を行うと共に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選手段113の一般抽選の結果のうち、4ゲーム(所定遊技回数)前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果(第1小役〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定を行う点である。
【0148】
すなわち、この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653には、予備抽選の結果と同様に、直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の遊技における一般抽選の結果が格納されており、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選手段113による一般抽選の結果のうち、最も古い一般抽選の結果(この実施形態では4回前の遊技における一般抽選の結果)が第1〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選である場合に、他の抽選結果である第1小役〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したと判定する。
【0149】
したがって、図9に示す抽選処理において、まず、乱数抽出手段112により乱数値が抽出され(ステップS101)、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム(所定遊技回数)前の予備抽選の結果および一般抽選の結果が読み出され(ステップS102)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の2ビット分により表される値を用いて確定抽選手段114による確定抽選が実行されて、読み出された予備抽選の結果と、確定抽選の結果とに基づいて抽選判定手段115により第1特別役および第2特別役のいずれかに当選したか否かが判定されると共に、読み出された一般抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により第1小役〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したか否かが判定される(ステップ103)。
【0150】
続いて、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の16ビット分により表される値を用いて予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選が実行され(ステップS104)、現在の遊技における予備抽選および一般抽選の判定結果がリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶される(ステップS105)。そして、現在の遊技における予備抽選の結果と、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果と、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果とが、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信される(ステップS106)。
【0151】
その他の構成および動作については、上記した第1実施形態と同様であるため、その構成および動作の説明を省略する。
【0152】
なお、この実施形態では、サブ制御基板73の演出制御用抽選結果格納手段751には、現在の遊技における一般抽選に基づく抽選判定手段115の判定結果の代わりに、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果が格納されるように構成されているが、サブ制御コマンド送信手段103を介して現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果をサブ制御基板73に送信するように構成し、サブ制御基板73の演出制御用抽選結果格納手段751を、この実施形態におけるリール停止制御用抽選結果格納手段653と同様に、現在の遊技を含む直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を格納するように構成してもよい。このとき、演出制御手段105は、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果に基づいて演出抽選を行うようにすればよい。
【0153】
この実施形態によれば、上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができると共に以下の効果を奏することができる。すなわち、直近の所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果が抽選手段110のリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶されており、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選の結果のうち、所定遊技回数(4ゲーム)前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を行うとともに、所定遊技回数(4ゲーム)前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果(第1小役〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定を行うことで、停止制御手段140は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果に基づいてリール13L,13M,13Rの制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0154】
<第3実施形態>
図11を参照して第3実施形態について説明する。図11は第2抽選処理を示すフローチャートである。
【0155】
この実施形態が、上記した第1および第2実施形態と異なる点は、図8に示すメイン処理のステップS3において、抽選処理に替えて図11に示す第2抽選処理が実行される点である。図11に示す第2抽選処理では、現在の遊技の所定遊技回数(4ゲーム)前に予備抽選手段113により実行された予備抽選の結果が当選である場合にのみ、確定抽選が実行される。その他の構成は上記した第1および第2実施形態と同様であるため、その構成および動作の説明は省略する。
【0156】
図11に示す第2抽選処理では、まず、乱数抽出手段112により乱数値が抽出される(ステップS301)。次に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム前の予備抽選手段113による予備抽選の結果が読み出されて(ステップS302)、予備抽選の結果が当選であれば(ステップS303でYES)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の2ビット分により表される値を用いて確定抽選手段114による確定抽選が実行されて、確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115による判定が行われる(ステップ304)。このとき、予備抽選に当選していなかったときは(ステップS303でNO)、確定抽選が行われないが、この場合、予備抽選および確定抽選に基づく抽選判定手段115による判定結果はハズレと設定される。
【0157】
そして、確定抽選が実行された後、もしくは、予備当選に当選していなかったときは(ステップS303でNO)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の16ビット分により表される値を用いて予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選が実行され(ステップ305)、予備抽選の結果と、一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果がリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶され(ステップS306)、予備抽選の結果と、一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果と、確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果が、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信される(ステップS307)。
【0158】
なお、上記した第2実施形態と同様に、所定遊技回数(4ゲーム)前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果に当選したか否かの判定を行ってもよい。
【0159】
この実施形態によれば、上記した第1および第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0160】
<第4実施形態>
図12を参照して第4実施形態について説明する。図12は演出用の抽選テーブルの他の例を示す図である。
【0161】
この実施形態が上記した実施形態と異なる点は、上記した実施形態で図7を参照して説明した演出グループが設けられておらず、演出制御手段105が、実行される演出を予備抽選の結果に基づいて一回の演出抽選で決定する点である。その他の構成および動作は、上記した実施形態と同様であるため、その構成および動作についての説明は省略する。
【0162】
演出制御手段105は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果に基づく演出を行う。この実施形態では、予備抽選の結果に関連付けられて演出A〜演出Dおよび演出なしの5つの演出が予め設定されている。そして、演出制御手段105の演出抽選手段105aは、演出A〜演出Dおよび演出なしの5つの演出のうちから実行する一の演出を決定するための演出抽選を、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の当選回数に基づいて実行する。
【0163】
メモリ75のROM部には、図12に示すように、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の当選回数ごとに、各演出が実行される確率を定めた演出確率を格納する演出決定用の抽選テーブルが格納されており、演出抽選手段105aは、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数に基づいて、演出用抽選テーブルに格納された演出確率に基づく抽選を行う。そして、演出制御手段105は、演出抽選手段105aの抽選結果に基づいた演出を実行する。
【0164】
すなわち、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が0回である場合、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は2%であり、演出Cが実行される確率は5%であり、演出Dが実行される確率は7%であり、演出なしの確率は86%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が1回である場合、演出Aが実行される確率は5%であり、演出Bが実行される確率は10%であり、演出Cが実行される確率は15%であり、演出Dが実行される確率は50%であり、演出なしの確率は20%である。
【0165】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が2回である場合、演出Aが実行される確率は10%であり、演出Bが実行される確率は10%であり、演出Cが実行される確率は50%であり、演出Dが実行される確率は15%であり、演出なしの確率は15%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が3回である場合、演出Aが実行される確率は25%であり、演出Bが実行される確率は50%であり、演出Cが実行される確率は15%であり、演出Dが実行される確率は5%であり、演出なしの確率は5%である。
【0166】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が4回である場合、演出Aが実行される確率は50%であり、演出Bが実行される確率は30%であり、演出Cが実行される確率は10%であり、演出Dが実行される確率は9%であり、演出なしの確率は1%である。
【0167】
このようにすれば、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数に基づいた演出が演出制御手段105により実行されるため、遊技者は、演出制御手段105により演出A〜演出Dのいずれかが実行されることで、特定の抽選結果(第1特別役(BB)、第2特別役(RB))に当選するかもしれない、という期待感などを抱くことができる。
【0168】
この実施形態によれば、上記した第1ないし第3実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0169】
<その他>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、第1特別役および第2特別役を特定の抽選結果として設定したが、特定の抽選結果としてはこれに限られず、第1〜第2小役、再遊技役など、どのような当選役を特定の抽選結果として設定してもよい。
【0170】
また、上記した実施形態では、現在の遊技を含む直近の所定遊技回数(4回)分の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の当選回数に基づく抽選を行うことで、特定の抽選結果に関連した演出を行うかどうかを決定するように構成されているが、例えば、現在の遊技を含む5ゲーム分の予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶するように構成し、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の結果が当選であれば、必ず、特定の抽選結果に関する演出を行うようにしてもよい。また、所定遊技回数としては4回に限られず、1回以上であれば何回でもよいが、遊技者が遊技を行う一般的な回数を鑑みれば、50回程度までの範囲とするのがよい。
【0171】
また、演出制御手段105により、予備抽選手段113による予備抽選の結果に基づく演出が実行されるタイミングは任意であり、各遊技において抽選手段110による抽選が行われた後や、1回の遊技が終了した後など、どのようなタイミングであってもよい。
【0172】
また、予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選の当選確率、確定抽選手段114による確定抽選の当選確率は上記した例に限られるものではなく、適宜、設定すればよい。
【0173】
また、本発明の表示手段としては、上記した例に限られず、モニタにビデオ表示するなど、複数の図柄を変動表示および停止表示することができれば、どのような手段を採用してもよい。
【0174】
また、上記した実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、スロットマシンとパチンコ機とを組合わせた遊技機(所謂、パロット)に本発明を適用してもよく、このような遊技機に本発明を適用すれば、遊技媒体としてのパチンコ球を採用すればよい。また、本発明の遊技機として、コンピュータプログラムが実行されることによるビデオゲームを採用してもよい。
【0175】
また、現在の遊技における予備抽選の結果を確定抽選を行うよりも前にリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納してもよい。この場合には、現在の遊技および直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の予備抽選の結果をリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納することにより、確定抽選において、所定遊技回数(4ゲーム)前の予備抽選の結果を用いた判定を行うことができる。なお、上記した実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653には4ゲーム分の予備抽選の結果が格納されるが、上記したように、現在の遊技における予備抽選の結果を格納するよりも前に確定抽選を行うことで、リール停止制御用抽選結果格納手段653に格納された更新される前の所定遊技回数(4ゲーム)前の予備抽選の結果を利用して確定抽選を行うことができ、これにより、メモリ容量の低減を図ることができる。
【0176】
また、上記した実施形態では、予備抽選手段113が予備抽選および一般抽選を行うように構成されているが、予備抽選手段113は予備抽選のみを行い、確定抽選114が確定抽選および一般抽選を行うようにしてもよい。この場合、例えば、乱数発生手段111により、(2+16+16)ビットにより表される値の乱数を発生させ、この乱数の2ビット分の乱数により確定抽選を行い、2つの16ビット分の乱数により、確定抽選手段114による確定抽選と、予備抽選手段114による予備抽選とを、それぞれ行うようにすればよい。
【符号の説明】
【0177】
1…スロットマシン(遊技機)、13L,13M,13R…リール(表示手段)、105…演出制御手段、111…乱数発生手段、112…乱数抽出手段、113…予備抽選手段、114…確定抽選手段、115…抽選判定手段、140…停止制御手段(表示制御手段)、653…リール停止制御用抽選結果格納手段(表示制御用記憶手段)、751…演出制御用抽選結果格納手段(演出制御用記憶手段)、Pa…予備当選確率、Pb…確定当選確率
【技術分野】
【0001】
本発明は、規定数の遊技媒体が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行される遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技者の操作に基づいて実行される一回の遊技(「当選役決定遊技」と称する)において、当該当選役決定遊技の所定遊技回数前に実行された遊技(「乱数抽出遊技」と称する)の中で抽出された乱数値と、乱数値の範囲が予め設定された抽選テーブルとに基づいて当選役を決定するスロットマシンなどの遊技機が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
また、この遊技機では、当選役を決定するための乱数値に基づき演出を決定し、乱数抽出遊技以降の遊技においては、該乱数抽出遊技において抽出された乱数値に基づいた演出が実行される。このようにすれば、乱数抽出遊技以降は、後の当選役決定遊技において決定される当選役に対応した演出が遊技者に対して実行される。したがって、乱数抽出遊技以降に当選役に対応した演出が実行されれば、当選役決定遊技において当選役に当選するかもしれないという期待感を遊技者に抱かせることができるので、遊技者の興趣を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−230665号公報(段落[0111]〜[0164]、図6〜8,10,11,15、要約書など)
【特許文献2】特開2006−230666号公報(段落[0086]〜[0126]、図5〜7,9,10、要約書など)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般的な遊技機では、遊技者は、一回の遊技を実行するために規定数の遊技媒体を遊技機に投入する必要がある。したがって、投入された遊技媒体が無駄とならないためには、乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて当選役を決定する抽選処理が一回の遊技毎に実行されるのが望ましい。ところが、上記した従来の遊技機では、乱数抽出遊技において抽出された乱数値は、後の遊技である当選役決定遊技において用いられ、当選役が決定される。すなわち、利益を得られる乱数値を抽出できても、所定遊技回数後までその利益を享受することができない。
【0006】
したがって、当選役決定遊技が実行されるまでの間、乱数抽出遊技において抽出された乱数値を用いることで当選役に関する信頼度の高い演出を遊技者に対して実行することができる一方で、乱数抽出遊技を実行した遊技者が、該乱数抽出遊技において抽出された乱数値に基づく当選役が決定される所定遊技回数後の当選役決定遊技が実行されるまでに遊技を終えるおそれがあり、この場合、乱数抽出遊技において抽出された乱数値によっては、乱数抽出遊技を実行した遊技者が不利益を被るおそれがあった。
【0007】
また、当選役決定遊技、すなわち、現在の遊技における抽選処理は、所定遊技回数前に実行された乱数抽出遊技において抽出された乱数値に基づいて行われるため、現在の遊技において決定される当選役は、実質的に、所定遊技回数前に実行された乱数抽出遊技において抽選されている。したがって、遊技者は、毎回の遊技において、既に抽選結果が決まっているのにも関わらず、所謂、出来レースの状態で遊技を実行することとなり、遊技の公平性の観点から改善が求められていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を遊技者に不利益とならずに実行することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、規定数の遊技媒体が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行される遊技機において、複数種類の図柄を可変表示する表示手段と、当選確率Pである特定の抽選結果に当選したか否かの判定を含む抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果に基づき、遊技における前記表示手段による前記図柄の表示結果を制御する表示制御手段と、遊技者に対する演出を行う演出制御手段とを備え、前記抽選手段は、前記当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、遊技毎に、前記予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定を行う予備抽選手段と、前記予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技において、前記確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定を行う確定抽選手段と、前記確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の前記所定遊技回数前に実行された遊技における前記予備抽選の結果とが当選であれば、前記特定の抽選結果に当選したと判定する抽選判定手段とを有し、前記演出制御手段は、前記予備抽選手段による前記予備抽選の結果に応じた演出を行うことを特徴としている(請求項1)。
【0010】
また、前記予備抽選手段は、前記予備当選確率Paの前記予備抽選に当選したか否かの判定を行うとともに、前記特定の抽選結果と異なる他の抽選結果に当選したか否かを判定する一般抽選を行い、前記抽選判定手段は、前記予備抽選手段の前記一般抽選の結果が当選であれば、前記他の抽選結果に当選したと判定するようにしてもよい(請求項2)。
【0011】
また、前記抽選手段は、少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、前記抽選判定手段は、前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記現在の遊技における前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、前記表示制御手段は、前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行うとよい(請求項3)。
【0012】
また、前記抽選手段は、少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、前記抽選判定手段は、前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記所定遊技回数前の前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、前記表示制御手段は、前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行うとよい(請求項4)。
【0013】
また、前記演出制御手段は、前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果を記憶する演出制御用記憶手段をさらに有し、前記演出制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果に基づく演出を行うようにしてもよい(請求項5)。
【0014】
また、前記抽選手段は、(a+b)ビットの抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段と、前記乱数発生手段が発生させる乱数を抽出する乱数抽出手段とをさらに有し、前記予備抽選手段は、前記乱数抽出手段により抽出された乱数のaビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行い、前記確定抽選手段は、前記乱数抽出手段により抽出された乱数のbビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行うとよい(請求項6)。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、当選確率Pである特定の抽選結果に当選したか否かの抽選手段による判定は、当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、遊技毎に、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が予備抽選手段により行われ、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技において、確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定が確定抽選手段により行われることにより、確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数前に実行された遊技における予備抽選の結果とが当選であれば、当選確率Pである特定の抽選結果に当選したと抽選判定手段により判定される。
【0016】
したがって、確定当選確率Pbの確定抽選に当選する確率は、当選確率Pである特定の抽選結果に当選する確率よりも大きく、確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数前に実行された遊技における予備抽選の結果に応じて特定の抽選結果に当選する可能性があるか否かが定まる。そのため、演出制御手段は、当選確率Paの予備抽選手段による予備抽選の判定結果を用いることで、当選確率Pである特定の抽選結果に当選する蓋然性について信頼度の高い演出を遊技者に対して実行することができる。また、特定の抽選結果に当選したかの否かの判定は、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技における確定抽選手段による確定抽選により確定される。そのため、予備抽選が行われた遊技の後、確定抽選が実行されるまでに遊技者が遊技を終えたとしても、特定の抽選結果に当選したか否かの判定は確定しておらず、遊技者が不利益を受けることがない。すなわち、演出制御手段は、予備抽選手段による予備抽選の結果を用いた演出を実行することで、遊技者に不利益とならずに特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0017】
また、特定の抽選結果に当選したか否かは、現在の遊技における確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段により判定されるので、遊技者は、毎回の遊技において、従来のように、所謂、出来レースの状態で遊技を実行することがなく、遊技の公平性を担保した状態で、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0018】
請求項2の発明によれば、予備抽選手段により、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が行われるとともに、特定の抽選結果と異なる他の抽選結果に当選したか否かを判定する一般抽選が行われるため、処理の効率化を図ることができる。
【0019】
請求項3の発明によれば、少なくとも直近の所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段の予備抽選の結果が抽選手段の表示制御用記憶手段に記憶されており、抽選判定手段は、遊技毎に、表示制御用記憶手段に記憶された予備抽選の結果のうち、所定遊技回数前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、現在の遊技における一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果に当選したか否かの判定を行うことで、表示制御手段は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段による判定結果に基づいて表示手段の制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0020】
請求項4の発明によれば、少なくとも直近の所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段の予備抽選の結果が抽選手段の表示制御用記憶手段に記憶されており、抽選判定手段は、遊技毎に、表示制御用記憶手段に記憶された予備抽選の結果のうち、所定遊技回数前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、所定遊技回数前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果に当選したか否かの判定を行うことで、表示制御手段は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段による判定結果に基づいて表示手段の制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0021】
請求項5の発明によれば、予備抽選手段の予備抽選の結果および一般抽選の結果が演出制御手段の演出制御用記憶手段に記憶されることで、演出制御手段は、演出制御用記憶手段に記憶された予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく演出を行うことができるため実用的である。
【0022】
請求項6の発明によれば、乱数発生手段が発生させる(a+b)ビットの抽選用の乱数が乱数抽出手段により抽出されることにより、乱数抽出手段により乱数が一度抽出されれば、予備抽選手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数のaビット分により表される値を用いて当選したか否かの判定を行うことができ、確定抽選手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数のbビット分により表される値を用いて当選したか否かの判定を行うことができるため効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシンの斜視図である。
【図2】スロットマシンの内部構成を示す右側面図である。
【図3】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】メイン制御基板およびサブ制御基板の機能を示す機能ブロック図である。
【図5】通常遊技用抽選テーブルの一例を示す図である。
【図6】確定抽選テーブルの一例を示す図である。
【図7】演出用の抽選テーブルの一例を示す図である。
【図8】メイン処理を示すフローチャートである。
【図9】抽選処理を示すフローチャートである。
【図10】演出制御処理を示すフローチャートである。
【図11】第2抽選処理を示すフローチャートである。
【図12】演出用の抽選テーブルの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
(構成)
図1は本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシン1の斜視図である。図2はスロットマシン1の内部構成を示す右側面図である。この実施形態におけるスロットマシン1は、メダルなどの遊技媒体が規定数投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行されるものであって、例えば図1および図2に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシン1では、筐体3の前面が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
【0025】
そして、この正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には複数種類の図柄を可変表示する左・中・右リール13L,13M,13R(本発明の「表示手段」に相当)が配置されている。左・中・右リール13L,13M,13Rには、例えば「赤7」「BAR」「ベル」「オレンジ」「チェリー」「Replay」の複数種類(この実施形態では例えば6種類)の図柄が合計21個、所定の配列でそれぞれ設けられている。また、各図柄には、0番から20番までのコマ番号が順に付されている。そして、例えば、コマ番号0番から20番までの図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて各リール13L,13M,13Rがそれぞれ形成される。そして、リール13L,13M,13Rが回転すると、コマ番号20番、19番、…、0番、20番、…の順に複数の図柄がそれぞれ表示窓11に変動表示される。表示窓11からは、各リール13L,13M,13Rの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ覗くように設定されている。すなわち、3個すべてのリール13L,13M,13Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓11に停止表示されるようになっている。
【0026】
また、図2に示すように、各リール13L,13M,13Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各リール13L,13M,13Rには、それぞれステッピングモータにより構成されるリールモータ14L,14M,14Rが連結されている。
【0027】
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(この実施形態では、遊技状態に応じて1枚または3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リール13L,13M,13Rの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させるための左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。なお、この実施形態では、ゲームに必要なメダル投入数は、1,2,3枚の3種類が設定されている。
【0028】
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知する演出を行うための液晶表示器27が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、これら液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
【0029】
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダルの払出口39や、この払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、正面板9には入賞ラインが描かれ、正面板9の左下隅にはクレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の貯留枚数(最大で50枚)が表示可能になっている。
【0030】
図2に示すように、リール13L,13M,13Rを支持する支持枠体47は、筐体3の後壁3aに固定されている。支持枠体47の下方には、メダルを払出口39に排出するためのホッパーユニット43が配設されている。また、メダル投入口25付近の裏面側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導くメダルセレクタ48が配設されている。また、ホッパーユニット43の左側(図2の紙面奥側)には、操作ボックス49が筐体3の左側壁3bに固定されている。この操作ボックス49には、電源のオンオフを切り換える電源スイッチ50が設けられるとともに、後述する設定変更処理のためのキーシリンダ51および押しボタン式の設定変更ボタン52が設けられている。
【0031】
図3はスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。図4はメイン制御基板63およびサブ制御基板73の機能を示す機能ブロック図である。図5は通常遊技用抽選テーブルを示す図である。図6は確定抽選テーブルを示す図である。図7は演出用の抽選テーブルを示す図であって、(a)は演出グループを選択するための抽選テーブルの一例を示し、(b)は実行される演出を決定するための抽選テーブルの一例を示す。
【0032】
図3において、投入センサ53は、筐体3内部のメダル投入口25近傍に設けられ、メダル投入口25に投入されたメダルを1枚ずつ検出するものである。払出センサ54は、ホッパーユニット43の出口に設けられ、払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検出するものである。
【0033】
左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。この実施形態では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、それぞれコマ番号20番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。
【0034】
変更処理開始スイッチ56は、操作ボックス49のキーシリンダ51の内部に設けられており、設定変更キー(図示省略)をキーシリンダ51に挿入して回転することによりオンオフが切り換えられる。
【0035】
ホッパーモータ57はホッパーユニット43に配設され、その駆動によりメダルを払出口39に向けて払い出すものである。
【0036】
また、このスロットマシン1では、遊技に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、遊技に関連する演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられている。メイン制御基板63のRAM65はデータを一時的に記憶し、これにより、通常遊技状態および特別遊技状態など、スロットマシン1の遊技状態に応じて設定された規定数まで、投入センサ53により検出されたメダルの数を記憶するベット枚数カウンタ651や、クレジットメダルの枚数を記憶するクレジット枚数カウンタ652、後述する抽選手段110による抽選結果を記憶するためのリール停止制御用抽選結果格納手段653(本発明の「表示制御用記憶手段」に相当)などが形成されている。また、ROM67は予め設定されたデータ(抽選テーブル671、停止テーブル672など)を含む遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)を記憶する。
【0037】
また、メインCPU61は、スロットマシン1の遊技状態を示すデータ、エラー状態などのスロットマシン1の状態を示すデータ、後述する設定制御手段170により設定される設定値に関するデータ、投入センサ53によりメダルが検出されたり、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17が操作されたりすることにより生成され、メダルが投入されたことを示すデータ、ベット枚数カウンタ651に記憶されたメダルのベット枚数を示すデータ、抽選手段110の抽選結果に関するデータ、払出センサ54によりメダルが検出されたり、クレジット枚数カウンタ652が加算されたりすることにより生成され、メダルが払い出されたことを示すデータ、などの種々のデータをコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
【0038】
また、サブ制御基板73のメモリ75は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムを記憶するROM部とを備え、メイン制御基板63から送信された抽選手段110の抽選結果を記憶するための演出制御用抽選結果記憶手段751(本発明の「演出制御用記憶手段」に相当)がRAM部により形成されている。また、サブCPU71は、メインCPU61から送信される遊技機に関する各種のデータ(スロットマシン1の遊技状態、メダルが投入されたか、抽選手段110の抽選により複数の役のいずれかに当選したか、メダルが払い出されたか、などに関するデータ)に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行することで、遊技者に対する遊技に関連する演出の制御を行う演出制御手段105を備えている。次に、メイン制御基板63について詳細に説明する。
【0039】
(メイン制御基板)
図4に示すように、メイン制御基板63は、ROM67に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアにより実現される種々の機能を備えている。
【0040】
(1)通常遊技制御手段100
通常遊技制御手段100は、一般的な遊技である通常遊技を制御するものである。以下、通常遊技状態における遊技について説明する。なお、この実施形態では、通常遊技状態において、最大3枚のメダルにより遊技が行われるように構成されており、ベット枚数カウンタ651は、投入メダルの数を3枚まで記憶する。
【0041】
投入センサ53、ベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17によりメダルの投入を検出すると、投入枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になる。例えば、有効となる最大の入賞ライン数を5ラインとした場合、メダルの投入枚数が1枚の場合には、中央の水平な入賞ライン(センターライン)が有効となり、メダルの投入枚数が2枚の場合には、前記センターラインに、上段の水平なラインと下段の水平なラインを加えた3本の入賞ラインが有効となり、メダルの投入枚数が3枚の場合には、前記3本の入賞ラインに、右上がりに傾斜したラインと右下がりに傾斜したラインを加えた5本のラインが有効となる。そして、規定枚数のメダルの投入を条件にスタートスイッチ19が操作されたことを検出すると、抽選手段110により予め設定された複数の役のいずれかに当選したかあるいはハズレかの抽選が行われる。また、左・中・右リール13L,13M,13Rの全ての回転を開始させ、リール窓11に表示される各リール13L,13M,13Rの図柄を各リール13L,13M,13Rの回転角に合わせて判別することを開始する。
【0042】
その後、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効になり、左ストップスイッチ21Lが操作されたことを検出すると左リールを停止させ、中ストップスイッチ21Mが操作されたことを検出すると中リール13Mを停止させ、右ストップスイッチ21Rが操作されたことを検出すると右リール13Rを停止させる。このように、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作により、各ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応する左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。
【0043】
そして、3個すべての左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し終えると、3個すべての左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が、有効となった入賞ライン上の所定の位置に停止すると、入賞となる。そして、入賞態様に応じた枚数のメダルが、クレジットされるか、または払出口39から払い出される。また、メダルの払い出しに代えて、あるいはメダルの払い出しとともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
【0044】
また、当選役としては、本発明の「特定の抽選結果」として、第1特別役(ビッグボーナス(BB))および第2特別役(レギュラーボーナス(RB))が予め設定され、本発明の「他の抽選結果」として、第1小役、第2小役、第3小役および再遊技役が予め設定されている。そして、抽選手段110の抽選結果には、第1特別役当選(BB当選)と、第2特別役当選(RB当選)と、第1小役当選と、第2小役当選と、第3小役当選と、再遊技役当選(Replay当選)と、ハズレとがある。
【0045】
また、入賞には、第1特別遊技(ビッグボーナス(BB)ゲーム)への移行に係る第1特別役入賞(BB入賞)と、第2特別遊技(レギュラーボーナス(RB)ゲーム)への移行に係る第2特別役入賞(RB入賞)と、所定枚数(例えば10枚)のメダルの払い出しに係る第1小役入賞と、所定枚数(例えば6枚)のメダルの払い出しに係る第2小役入賞と、所定枚数(例えば1枚)のメダルの払い出しに係る第3小役入賞と、再遊技(Replay)の実行に係る再遊技役入賞(Replay入賞)とがある。
【0046】
なお、第1特別遊技(BBゲーム)および第2特別遊技(RBゲーム)とは、例えば小役の当選確率を通常遊技状態に比べて高く設定するなど、遊技メダルの払い出しを受けやすい遊技である。したがって、第1特別遊技および第2特別遊技は、通常遊技に比べて遊技者に有利な遊技であり、遊技者がより多くのメダルを獲得し得る遊技である。
【0047】
また、この実施形態では、第1特別遊技および第2特別遊技の各々は、各特別遊技におけるメダル払出枚数が、互いに異なる所定の上限枚数を超えたときに、各特別遊技(ボーナスゲーム)を終了して通常遊技へ移行するよう設けられている。例えば、第1特別遊技での上限枚数は第1払出上限枚数(300枚)と設定され、第2特別遊技での上限枚数は第2払出上限枚数(100枚)と設定される。また、この実施形態では、各特別遊技における各払出上限枚数は全ての設定値で共通の値に設定されている。
【0048】
そして、例えば、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1特別役入賞となって、BBゲーム(第1特別遊技)が実行され、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2特別役入賞となって、RBゲーム(第2特別遊技)が実行される。すなわち、第1特別役入賞となる図柄の組合せ(第1特別役の入賞態様)は「赤7−赤7−赤7」であり、第2特別役入賞となる図柄の組合せ(第2特別役の入賞態様)は「BAR−BAR−BAR」である。
【0049】
なお、この実施形態では、第1特別役入賞および第2特別役入賞によるメダル払い出しはなく(第1特別役および第2特別役の規定払出枚数は0)、各特別役に係る各入賞態様が成立した遊技の後に各ボーナスゲームへ移行するように構成されているが、各特別役の規定払出枚数に所定枚数(例えば10枚)を設定し、メダルを払い出した後に各ボーナスゲームへ移行するようにしてもよい。
【0050】
また、例えば、「ベル」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1小役入賞となり、10枚のメダルが払い出される。また、例えば、「オレンジ」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2小役入賞となり、6枚のメダルが払い出される。また、例えば、左リール13Lの回転を停止させたときに「チェリー」の図柄が有効な入賞ライン上に停止すると、中・右リール13M,13Rに表示されている図柄にかかわらず、第3小役入賞となり、1枚(中段に停止したとき)または2枚(上段または下段に停止したとき)のメダルが払い出される。また、例えば、「Replay」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、Replay入賞となり、新たなメダルを投入することなく、前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。
【0051】
抽選結果が第1特別役当選となると、第1特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われるが、このとき、第1特別役の入賞態様の図柄配列(「赤7−赤7−赤7」)が引き当てられないと、この第1特別役当選は、第1特別役の入賞態様の図柄配列が引き当てられるまで持ち越されることとなっている。また、第2特別役当選についても、第1特別役当選と同様である。また、第1小役当選は、抽選結果が第1小役当選となった遊技で第1小役の入賞態様の図柄配列を引き当てられないと、次回の遊技には持ち越されないこととなっている。第2小役当選、第3小役当選およびReplay当選についても同様である。
【0052】
なお、抽選手段110による抽選の態様については後で詳細に説明する。
【0053】
(2)特別遊技制御手段101
特別遊技制御手段101は、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ボーナスゲーム)を制御するものである。この実施形態では、特別遊技制御手段101は、特別遊技(ボーナスゲーム)として、ビッグボーナス(BB)ゲームと、レギュラーボーナス(RB)ゲームとを行うように構成されている。以下、BBゲームを中心に説明する。
【0054】
抽選手段110の抽選結果が第1特別役当選となると、第1特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われる。このとき、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第1特別役入賞となる。そして、第1特別役入賞となった場合に、第1特別遊技(BBゲーム)へ移行する。なお、この実施形態では、特別役当選と再遊技役当選と小役当選との間には、各リール13L,13M,13Rの図柄の停止制御における優先順序が設定されており、再遊技役当選、小役当選、特別役当選の順に優先的に図柄の停止制御を行うように設定されている。例えば、第1特別役当選を持ち越した状態で再遊技役当選となると、再遊技役に対応する図柄(Replay図柄)を優先して有効ライン上に停止する停止制御が行われる。
【0055】
BBゲーム(第1特別遊技)は、複数回の遊技からなる特定遊技を、繰返し実行することで構成される。詳しくは、BBゲームを開始する場合には、まず、第1回目の特定遊技(複数回の遊技)を実行し、この特定遊技の実行中に特定遊技終了条件が成立すると、当該特定遊技を終了させる。この第1回目の特定遊技の終了に続いて、第2回目の特定遊技(複数回の遊技)を特定遊技終了条件が成立するまで実行する。同様に、第3回目以降の特定遊技も特定遊技終了条件が成立するまで実行する。このように、特定遊技を繰返し実行することで、BBゲーム(第1特別遊技)が構成される。
【0056】
ただし、この実施形態では、BBゲームにおいて特定遊技が繰り返し実行されているときに、ボーナスゲーム中に払い出されたメダルの払出枚数が第1払出上限枚数(300枚)を超えた場合には、特定遊技終了条件とは無関係に、BBゲームを終了(特定遊技の終了と同意)する。
【0057】
なお、この実施形態における特別遊技制御手段101は、各特定遊技の開始前に、まず第1払出上限枚数を超えているか否かを判定し、第1払出上限枚数を超えていれば、BBゲーム(特定遊技の開始)を終了し、第1払出上限枚数を超えていなければ、特定遊技終了条件が成立しているか否かを判定し、この判定結果に基づいて、特定遊技を実行する。
【0058】
また、特定遊技終了条件として、特定遊技の実行回数が12回に達するか、および、特定遊技での入賞回数が8回に達するか、の2つの終了条件が設定されている。そして、2つの終了条件のうち、少なくともいずれか一方の終了条件が成立すれば、特定遊技を終了する。
【0059】
特定遊技は、通常遊技と異なり、最大1枚のメダルを投入することが可能であり、1本の有効な入賞ラインが設定されて遊技が行われる。そして、予め設定された役に当選したかあるいはハズレかの抽選が抽選手段110により毎回行われる。また、3個すべての左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止した際に、当選した役に対応して予め定められた所定の図柄が所定の位置に停止しているか否かによって、入賞か否かの判定が入賞判定手段150により行われる。
【0060】
また、抽選手段110の抽選結果が第2特別役当選となると、第2特別役当選に基づいた図柄の停止制御が行われる。このとき、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うと、第2特別役入賞となる。そして、第2特別役入賞となった場合に、第2特別遊技(RBゲーム)へ移行し、上記したBBゲームと同様に特定遊技が繰返し実行されて、RBゲーム中に、メダルの払出数が第2払出上限枚数(100枚)に達したときにRBゲームを終了する。
【0061】
また、この実施形態では、BBゲームおよびRBゲームでは、通常遊技における抽選手段110の抽選時の当選確率を規定する通常遊技用抽選テーブルから、抽選手段110の抽選時の当選確率(通常遊技の場合よりも高確率)を規定する特別遊技用抽選テーブルへ切り換わることで、通常遊技中よりも、小役の当選確率が高くなるように設定されている。この結果、第1および第2特別遊技(ボーナスゲーム)は、通常遊技に比べて、遊技者に有利な遊技となる。
【0062】
(3)ROM67
ROM67は、異なる抽選確率が設定された複数の抽選テーブル671と、リール13L,13M,13Rを停止制御するための複数の停止テーブル672を格納する。
【0063】
抽選テーブル671は、予め定められた複数の役のいずれかへの当選かあるいはハズレかの抽選を行うためのものであって、後述する乱数発生手段111が発生させる全範囲の乱数について、複数の役のいずれかに当選か否かがあらかじめ所定の割合(抽選確率)で定められている。
【0064】
また、抽選テーブル671として、抽選におけるメダル数増加の期待値が異なる複数種類の抽選テーブルが設けられており、この実施形態では、期待値が最も低い設定1から期待値が最も高い設定6までの6種類の抽選テーブルが設けられている。また、これらの複数種類の抽選テーブルのそれぞれには、通常遊技用や特別遊技(ボーナスゲーム)用の抽選テーブルがさらに設けられている。また、通常遊技用では、メダル投入数(ベット枚数)ごとに出玉期待値が異なるように抽選テーブルが設けられている。
【0065】
図5および図6を参照して、抽選テーブル671の一例について説明する。図5は所定の設定値における通常遊技用抽選テーブルの一例であって、通常遊技用抽選テーブルには、特定の抽選結果である第1特別役(BB)および第2特別役(RB)に当選したか否かを判定するために実行される予備抽選における各特別役ごとの予備当選確率Paと、他の抽選結果である第1〜第3小役(ベル、オレンジ、チェリー)、再遊技役(Replay)に当選したか否かを判定するために実行される一般抽選における各当選役ごとの一般当選確率とが設定されている。また、図6は所定の期待値における確定抽選テーブルの一例であって、確定抽選テーブルには、特定の抽選結果である第1特別役(BB)および第2特別役(RB)に当選したか否かを判定するために実行される確定抽選における各特別役ごとの確定当選確率Pbが設定されている。
【0066】
この実施形態では、第1特別役(BB)の当選確率Pは273/65536に設定されており、第1特別役に設定された予備当選確率Paおよび確定当選確率Pbは、
当選確率P(273/65536)=予備当選確率Pa(1092/65536)×確定当選確率(1/4)
を満たすように設定されている。また、第2特別役(RB)の当選確率Pは163/65536に設定されており、第2特別役に設定された予備当選確率Paおよび確定当選確率Pbは、
当選確率P(163/65536)=予備当選確率Pa(652/65536)×確定当選確率(1/4)
を満たすように設定されている。
【0067】
なお、抽選手段110により実行される予備抽選および確定抽選については後で詳細に説明する。
【0068】
(4)設定制御手段170
設定制御手段170は、設定値(設定1〜設定6)を設定することで、後述するテーブル選択手段120により選択される抽選テーブル671を選択するものであって、ROM67に格納された複数の抽選テーブル671のそれぞれに各設定値が対応付けられている。設定制御手段170は、電源投入時に変更処理開始スイッチ56のオンオフ状態を判定し、変更処理開始スイッチ56がオンの状態で電源が投入されると所定の設定変更処理を開始する。
【0069】
この実施形態では、通常遊技の抽選における当選確率は複数種類の設定値(この実施形態では6種類)により区別される複数段階に設定されており、複数段階の設定値のそれぞれに、抽選テーブル671(通常遊技用抽選テーブル)が対応付けられている。そして、上記設定変更処理が開始されると、スロットマシン1を設置するパチンコホールの管理者が、この設定値を変更することが可能になる。
【0070】
この手順は例えば以下のようにして行われる。すなわち、管理者は、前面パネル5を開放して、電源スイッチ50がオフの状態で設定変更キー(図示省略)を操作ボックス49のキーシリンダ51に挿入して回転し、変更処理開始スイッチ56をオンにする。この状態で、電源スイッチ50をオンにすることで、設定変更処理が開始される。
【0071】
そして、管理者による設定変更ボタン52の操作ごとに当選確率の設定値が設定1〜設定6にサイクリックに切り換えられる。この設定値は、例えば7セグメント式の設定値表示用LEDにより1〜6を表示することで報知される。設定変更ボタン52の操作により当選確率の設定値が所望の値になった(設定値表示用LEDの表示値が所望の値になった)ときに、スタートスイッチ19を操作すると設定値が確定する。そして、キーシリンダ51に挿入されている設定変更キーを回転して変更処理開始スイッチ56をオフにすると設定変更処理が終了する。その後、メダル投入口25からメダルが投入されるとゲームが開始される。
【0072】
(5)テーブル選択手段120
テーブル選択手段120は、メイン制御基板63における通常遊技制御手段100および特別遊技制御手段101により制御される遊技の種類(通常遊技やBB,RB遊技など)、設定制御手段170により設定される設定値(設定1から設定6)、および遊技者により投入されるメダル投入数(ベット枚数)に基づき、複数の抽選テーブル671から1つの抽選テーブルを選択抽選テーブルとして選択するものである。すなわち、例えば通常遊技では、テーブル選択手段120は、選択抽選テーブルとして、入賞確率の設定値(設定1〜設定6)に応じて、メダル投入数が1枚の場合、2枚の場合、3枚の場合にそれぞれ対応した抽選テーブル671(通常遊技用抽選テーブル)を選択する。
【0073】
(6)抽選手段110
抽選手段110は、当選確率P(273/65536、163/65536)である特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を含む乱数抽選を行うもので、図4に示すように、乱数発生手段111、乱数抽出手段112、予備抽選手段113、確定抽選手段114、および抽選判定手段115を備えている。乱数発生手段111は、抽選用の乱数を、所定の範囲内で発生させるものである。この実施形態では、乱数発生手段111は、(2+16)ビットにより表される値の乱数、すなわち、
0000 00XX/AAAA AAAA/AAAA AAAA
で表される3バイトの抽選用の乱数を発生させる。したがって、乱数発生手段111は、16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分により表される0〜65535の値の範囲の乱数を発生させ、2ビット(XX)分により表される0〜3の値の範囲の乱数を発生させる。また、乱数発生手段111は、例えば、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成することができる(いわゆるハード乱数)。
【0074】
なお、この乱数発生手段111は、例えば、平均採中法で乱数を発生させる手段や、あるいは素数の加算によって乱数を発生させる手段によって構成することもできる。これらの手段は、例えば、メインCPU61に所定のプログラムを実行させることによって構成することができる(いわゆるソフト乱数)。また、ハード乱数とソフト乱数の双方を備え、それらの結果に基づき乱数をソフト的に生成するようにしてもよい。
【0075】
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生させた乱数を抽出するもので、乱数発生手段111が発生させた乱数を所定の条件(この実施形態では例えばスタートスイッチ19の操作)で抽出する。なお、乱数発生手段111は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段111が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ19が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段112が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
【0076】
予備抽選手段113は、遊技毎に、乱数抽出手段112により抽出された乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分の値を用いて、図5に示すように、それぞれ個別の予備当選確率Paが設定された第1特別役および第2特別役についての予備抽選(仮BB、仮RB)に当選したか否かの判定を行うと共に、図5に示すように、それぞれ個別の当選確率が設定された第1〜第3小役および再遊技役についての一般抽選に当選したか否かの判定を行う。
【0077】
具体的には、予備抽選手段113は、乱数発生手段111が発生させる乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分により表される値の全範囲を、通常遊技用抽選テーブルに設定された各当選役に割り当てられた当選範囲に基づいて、
仮BB:0〜1091(当選範囲:1092)、
仮RB:1092〜1743(当選範囲:652)、
ベル:1744〜8296(当選範囲:6553)、
オレンジ:8297〜9115(当選範囲:819)、
チェリー:9116〜9770(当選範囲:655)、
Replay:9771〜18750(当選範囲:8980)、
ハズレ:18751〜65535(該当範囲:46785)、
のように各当選役に割り当てて分割する。そして、予備抽選手段113は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分の値が、乱数発生手段111が発生させる乱数の16ビット(AAAA AAAA/AAAA AAAA)分により表される値の全範囲のうち、各当選役に割り当てられたどの範囲に属するかにより、予備抽選(仮BB、仮RB)に当選したか否か、一般抽選に当選したか否か(第1小役(ベル)、第2小役(オレンジ)、第3小役(チェリー)、再遊技役(Replay)に該当したか否か)、ハズレに該当したか否か、を判定する。
【0078】
確定抽選手段114は、予備抽選が行われた遊技の4ゲーム(所定遊技回数)後に実行される遊技において、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(XX)分の値を用いて、図6に示すように、それぞれ個別の確定当選確率Pbが設定された第1特別役および第2特別役についての確定抽選に当選したか否かの判定を行う。具体的には、確定抽選手段114は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(XX)分の値が、
”XX”=”00”
であれば、第1特別役(BB)または第2特別役(RB)についての確定抽選に当選したと判定する。
【0079】
なお、乱数発生手段111を、(2+2+16)ビットの乱数、すなわち、
0000 YYXX/AAAA AAAA/AAAA AAAA
で表される3バイトの抽選用の乱数を発生するように形成してもよい。この場合、確定抽選手段114は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(XX)分の値に基づいて、
”XX”=”00”
であれば、第1特別役(BB)についての確定抽選に当選したと判定し、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット(YY)分の値に基づいて、
”YY”=”00”
であれば、第2特別役(RB)についての確定抽選に当選したと判定するようにすればよい。
【0080】
抽選判定手段115は、確定抽選手段114による確定抽選の結果と、確定抽選が行われた遊技の4ゲーム(所定遊技回数)前に実行された遊技における予備抽選手段113による予備抽選の結果とが当選であれば、特定の抽選結果である第1特別役(BB)または第2特別役(RB)に当選したと判定する。すなわち、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選手段113による予備抽選の結果のうち、所定遊技回数前の予備抽選の結果(この実施形態では4回前の遊技における予備抽選の結果)が仮BBまたは仮RBへの当選である場合に、現在の遊技における確定抽選手段114による確定抽選の結果が当選であれば、特定の抽選結果である第1特別役(BB)または第2特別役(RB)に当選したと判定する。
【0081】
また、抽選判定手段115は、現在の遊技における予備抽選手段113の一般抽選の結果が当選であれば、他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)のいずれかに当選したと判定する。すなわち、抽選判定手段は、この実施形態では、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された現在の遊技における予備抽選手段113による一般抽選の結果が第1〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選である場合に、他の抽選結果である第1〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したと判定する。
【0082】
なお、予備抽選手段113による予備抽選の結果は、RAM65に形成されたリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納される。この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653は、4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶するように形成されている。したがって、リール停止制御用抽選結果格納手段653が、現在の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶する際は、4ゲーム(遊技)前、すなわち、所定遊技回数前のゲームにおける予備抽選手段113による予備抽選の結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶する。これにより、予備抽選手段113による予備抽選が行われた後は、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された最も古い予備抽選の結果は、3ゲーム前の遊技における予備抽選113による予備抽選の結果となる。
【0083】
なお、この実施形態では、後で図9を参照して説明するように、予備抽選手段113による予備抽選(ステップS104)が実行される前に確定抽選手段114による確定抽選(ステップS103)が実行されるため、確定抽選が実行されるときにリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された最も古い予備抽選の結果は、4ゲーム(所定遊技回数)前の遊技における予備抽選113による予備抽選の結果となる。
【0084】
また、予備抽選手段113による一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果は、RAM65に形成されたリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納される。この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653は、現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶するように形成されている。したがって、リール停止制御用抽選結果格納手段653が、現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する際は、前回の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の抽選判定手段115による第1小役〜第3小役または再遊技役に当選したか否かの判定結果を記憶する。これにより、予備抽選手段113による一般抽選が行われた後は、リール停止制御用抽選結果格納手段653には、現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による第1小役〜第3小役または再遊技役に当選したか否かの判定結果が格納される。
【0085】
また、確定抽選手段114による確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果は、RAM65に形成されたリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納される。この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653は、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶するように形成されている。したがって、リール停止制御用抽選結果格納手段653が、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する際は、前回の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の抽選判定手段115による第1特別役または第2特別役に当選したか否かの判定結果を記憶する。これにより、確定抽選手段114による確定抽選が行われた後は、リール停止制御用抽選結果格納手段653には、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115による第1特別役または第2特別役に当選したか否かの判定結果が格納される。
【0086】
また、予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶する遊技回数については、4回に限られるものではなく、一般抽選および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する遊技回数については、1回に限られるものではない。また、この実施形態では、第1特別役(BB)についての予備抽選に当選したときに仮BBに当選したものとし、第2特別役(RB)についての予備抽選に当選したときに仮RBに当選したものとする。
【0087】
(7)検出手段130
検出手段130は、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rの検出信号と、左・中・右リール13L,13M,13Rを駆動する各リールモータ14L,14M,14Rへの供給パルス数とに基づき、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するものである。すなわち、この検出手段130は、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転中および回転停止時に、所定の基準位置(この実施形態では例えば、表示窓11の中段)に位置する図柄に対応するコマ番号をそれぞれ検出する。
【0088】
(8)停止制御手段140
停止制御手段140(本発明の「表示制御手段」に相当)は、抽選手段110の抽選結果に基づき、停止テーブル672を用いてリール13L,13M,13Rの停止制御を行って、リール13L,13M,13Rによる図柄の表示結果を制御するものである。すなわち、停止制御手段140は、遊技毎に、抽選判定手段115による判定結果に基づきリール13L,13M,13Rの停止制御を行う。
【0089】
停止テーブル672は、抽選手段110の抽選結果それぞれに対応して複数のテーブルが設定されている。この停止テーブル672は、各リール13L,13M,13Rの停止位置を決定するためのものであって、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置に応じて、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数をあらかじめ定めたものである。停止テーブル672は、例えば、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルからなる。なお、停止テーブル672は、すべてのリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を一括して定めた全リール用停止テーブルに限られず、例えば、左リール13Lのみの滑りコマ数を定めたもの(左リール用停止テーブル)と、中・右リール13M,13Rの滑りコマ数を定めたもの(中・右リール用停止テーブル)とを備えるようにしてもよい。また、停止テーブル672は、例えば左リール13Lが1番目に停止(第1停止)されたときと、2番目に停止(第2停止)されたときと、3番目に停止(第3停止)されたときとで滑りコマ数(テーブルデータ)を異なるようにするなど、各リール13L,13M,13Rの停止操作順序に対応して定めてもよい。
【0090】
そして、停止制御手段140は、まず、抽選手段110の抽選結果に基づいて、複数の停止テーブル672の中から一の停止テーブル672を選択する。次に、この選択した一の停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、リール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定する。
【0091】
ここで、滑りコマ数が0と決定されれば、直ちにリール13L,13M,13Rの回転を停止させる。すなわち、滑りコマ数が0と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、そのまま表示窓11の上段に停止表示される。また、滑りコマ数が1と決定されれば、1コマ分だけリール13L,13M,13Rを回転させて停止させる。すなわち、滑りコマ数が1と決定されると、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときに表示窓11の上段に表示されていた図柄は、リール13L,13M,13Rの回転方向に1コマずれて、表示窓11の中段に停止表示される。
【0092】
また、この実施形態の停止制御手段140は、抽選手段110の抽選結果が複数の役のいずれかの当選であれば、この抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、当選した役に入賞するようにリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定して、リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。また、この実施形態の停止制御手段140は、抽選手段110による抽選結果がハズレであれば、この抽選結果に基づいて選択された停止テーブル672と、ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されたときのリール13L,13M,13Rの回転位置とから、複数の役のいずれにも入賞しないようにリール13L,13M,13Rの滑りコマ数を決定して、リール13L,13M,13Rの停止制御を行う。
【0093】
ところで、滑りコマ数には上限が設けられており、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなければ、停止制御手段140は、たとえ抽選手段110による抽選結果が複数の役のいずれかへの当選であっても、表示窓11に表示される図柄が当選役に対応した入賞態様で停止表示されるようにリール13L,13M,13Rを停止制御することができない。したがって、この実施形態では、抽選手段110の抽選結果が複数の役のうち、対応する図柄が「赤7」「BAR」である特別役への当選である場合には、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されなければ、停止制御手段140は、これらの当選役に入賞するようにリール13L,13M,13Rを停止制御することができない。
【0094】
換言すれば、停止制御手段140は、抽選手段110の抽選結果が複数の役のうち、特別役への当選である場合、リール13L,13M,13Rがそれぞれ所定の回転位置にあるタイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されるという、これらの当選役に対応して予め定められた特定の操作がストップスイッチ21L,21M,21Rに対して行われたことを条件にして、表示窓11に表示される図柄が当選役それぞれに対応した入賞態様で停止表示されるようにリール13L,13M,13Rを停止制御する。
【0095】
(9)入賞判定手段150
入賞判定手段150は、検出手段130により所定の図柄が所定の位置に停止したことが検出されると、すなわち、停止制御手段140により、予め定められた入賞態様で図柄が停止表示されたことが検出されると、入賞したと判定するものである。
【0096】
具体的には、入賞判定手段150は、「赤7」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うとBB入賞と判定し、「BAR」の図柄が有効な入賞ライン上に3個揃うとRB入賞と判定する。また、入賞判定手段150は、「ベル」、「オレンジ」または「チェリー」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと小役入賞と判定する。また、入賞判定手段150は、「Replay」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと再遊技役入賞と判定する。
【0097】
(10)払出制御手段160
払出制御手段160は、入賞判定手段150により、複数の役のいずれかに入賞したと判定されたときに、メダル払い出しのある入賞であれば、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(この実施形態では例えば50枚)に達した後は、ホッパーユニット43を動作させて、入賞した役に対応した払出数だけメダルを払い出すものである。また、払出制御手段160は、クレジットメダルの貯留枚数が上限値に達するまでは、メダル払い出しとして、ホッパーユニット43の動作に代えて上記払出数だけクレジットメダルを増加させるものである。
【0098】
(11)メダル制御手段102
メダル制御手段102は、メダルセレクタ48の動作を制御することにより、メダル受入可と受入不可とを切換えるものである。また、メダル制御手段102は、メダルセレクタ48がメダル受入可のときに、投入センサ53からメダル検出信号が出力されれば、ベット枚数カウンタ651またはクレジット枚数カウンタ652を更新する。
【0099】
具体的には、メダル制御手段102は、ベット枚数カウンタ651の値が0の状態で、投入センサ53からメダル検出信号が出力されると、ベット枚数カウンタ651に1加算する。その後、1遊技あたりのメダルの最大投入枚数に達するまで、投入センサ53からメダル検出信号が出力される度に、ベット枚数カウンタ651に1加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651を参照することにより、メダルの投入枚数に応じて入賞ラインを有効化する。
【0100】
また、メダル制御手段102は、ベット枚数カウンタ651の値が最大投入枚数の状態で投入センサ53からメダル投入信号が出力されると、クレジット枚数カウンタ652に1加算する。また、メダル制御手段102は、クレジット枚数カウンタ652の値が最大貯留枚数(本実施例では50枚)に達すると、メダルセレクタ48をメダル受入不可の状態に切換える。
【0101】
また、メダル制御手段102は、精算スイッチ23が操作されると、ベット枚数カウンタ651およびクレジット枚数カウンタ652を“0”に初期化する。また、このとき、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、払出制御手段160を制御して、ベット枚数カウンタ651およびクレジット枚数カウンタ652に記憶されていたメダル枚数と同数のメダルを払い出す。また、メダル制御手段102は、再遊技役に入賞したときは、ベット枚数カウンタ651に対して加算処理を行う。
【0102】
また、メダル制御手段102は、ベットスイッチ15が操作されたときに、クレジット枚数カウンタ652の値が1以上であれば、クレジット枚数カウンタ652の値を1減算して、ベット枚数カウンタ651の値に1加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達した場合には、以降のベットスイッチ15の操作を無効化する。
【0103】
また、メダル制御手段102は、最大ベットスイッチ17が操作されたときに、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達するように、クレジット枚数カウンタ652の値を減算し、ベット枚数カウンタ651の値を加算する。また、通常遊技制御手段100または特別遊技制御手段101は、ベット枚数カウンタ651の値が、1遊技あたりの最大投入枚数に達すると、以降の最大ベットスイッチ17の操作を無効化する。
【0104】
また、メダル制御手段102は、1遊技(ゲーム)が終了したときに、ベット枚数カウンタ651の値を0に設定する。また、メダル制御手段102は、1遊技が終了したときに、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17を有効化する。
【0105】
(12)サブ制御コマンド送信手段103
サブ制御コマンド送信手段103は、メイン制御基板63からサブ制御基板73へ、種々のデータを含む通信コマンドを一方通行で送信するものである。すなわち、サブ制御コマンド送信手段103は、設定制御手段170により設定される設定値、通常遊技状態および特別遊技状態などの遊技状態、抽選手段110の抽選結果、入賞判定手段150による入賞状態、リール13L,13M,13Rの回転・停止状態、払出制御手段160によるメダルの払出状態、前面パネル5の開放または閉塞の状態、スロットマシン1のエラー状態など、スロットマシン1の状態を表すデータをサブ制御基板73へ送信する。
【0106】
また、サブ制御コマンド送信手段103は、投入センサ53により投入メダルが検出されたとき、ベットスイッチ15が操作されたとき、最大ベットスイッチ17が操作されたとき、再遊技役の入賞による再遊技に係る遊技を開始するとき、ベット枚数カウンタ651に格納されるベット枚数分のメダル投入が行われたことを表すデータをサブ制御基板73に送信する。また、サブ制御コマンド送信手段103は、払出制御手段160により払い出されるメダル数を表すデータをサブ制御基板73に送信する。
【0107】
また、サブ制御コマンド送信手段103は、スタートスイッチ19およびストップスイッチ21L,21M,21Rなどの各種スイッチが遊技者により操作されたことを示すデータをサブ制御基板73に送信する。
【0108】
(サブ制御基板)
サブ制御基板73は、メイン制御基板63から送信された通信コマンドを受信し、メイン制御基板63の動作や状態に応じた演出を行うものである。図4に示すように、サブ制御基板73は、メモリ75に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアにより実現される種々の機能を備えている。
【0109】
(13)サブ制御コマンド受信手段104
サブ制御コマンド受信手段104は、メイン制御基板63のサブ制御コマンド送信手段103により送信された種々のデータを含む通信コマンドを受信するものである。サブ制御コマンド受信手段104は、メイン制御基板63から送信される通信コマンドを受信し、通信コマンドを受信すれば、通信コマンドの種類に応じてサブ制御基板73が備える各機能に通知を行う。
【0110】
なお、メイン制御基板63のサブ制御コマンド送信手段103により送信されてサブ制御コマンド受信手段104を介して受信された、所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果と、一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定された抽選結果とは、メモリ75に形成された演出制御用抽選結果格納手段751に記憶される。
【0111】
また、この実施形態では、演出制御用抽選結果格納手段751は、リール停止制御用抽選結果格納手段653と同様に4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶するように形成されている。また、この実施形態では、演出制御用抽選結果格納手段751は、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定された抽選結果を記憶するように形成されている。したがって、演出制御用抽選結果格納手段751は、現在の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果を記憶する際は、4ゲーム(遊技)前の予備抽選手段113による予備抽選の結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶する。また、演出制御用抽選結果格納手段751が、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を記憶する際は、前回の遊技における抽選判定手段115の判定結果をクリアすると共に、最新(現在の遊技)の抽選判定手段115の判定結果を記憶する。これにより、予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選と、確定抽選手段114による確定抽選とが行われた後は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最も古い予備抽選の結果は、3ゲーム前の遊技における予備抽選113による予備抽選の結果となり、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定された最新の抽選結果が演出制御用抽選結果格納手段751に格納される。
【0112】
(13)演出制御手段105
演出制御手段105は、サブ制御コマンド受信手段104により受信された通信コマンドに応じて、遊技の進行や抽選手段110の抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンに基づいて液晶表示器27に動画を表示したり、スピーカ31L,31Rから音楽を流したり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの遊技者に対する演出を実行するものである。
【0113】
また、演出制御手段105は、サブ制御コマンド受信手段104により受信されたベット枚数を通知するコマンドに含まれるベット枚数カウンタ651に記憶された投入メダルの数を表すデータに基づいて、投入メダルの数に応じた演出を実行する。具体的には、演出制御手段105は、サブ制御コマンド受信手段104によりベット枚数を通知するコマンドが受信されたときに、この通知コマンドが含むパラメータを参照することにより、ベット数に応じて、ベット数が0〜2枚(パラメータが1または2)のときには、
“まだベットする事ができる”
旨の演出を行い、ベット数が3枚(パラメータが3)のときには、この実施形態における1遊技の最大賭け数(投入数)に達しているので、
“スタートスイッチを操作すべき”
旨の演出を行う。
【0114】
また、演出制御手段105は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技および直近の3回分の遊技の、4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果に基づく演出を行う。具体的には、図7(a)に示すように、この実施形態では、予備抽選の結果に関連付けられて第1演出グループ〜第5演出グループの5つの演出グループが予め設定されている。また、第1演出グループ〜第5演出グループには、それぞれ、図7(b)に第1演出グループを例に挙げて示すように、抽選判定手段115に判定された抽選結果に関連付けられて実行される、演出A〜演出Fおよび演出なしの7種類の演出が予め設定されている。そして、演出制御手段105は、第1演出グループ〜第5演出グループから一の演出グループを選択するための演出抽選を、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の当選回数に基づいて行い、選択された一の演出グループに設定された演出A〜演出Fおよび演出なしの7種類の演出から実際に実行される一の演出を決定するための演出抽選を、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最新の抽選判定手段115の判定結果に基づいて行う演出抽選手段105aを備えている。
【0115】
すなわち、メモリ75のROM部には、図7(a)に示すように、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の当選回数ごとに、各演出グループが選択される確率を定めた演出確率を格納する演出グループ選択用抽選テーブルが格納されており、演出抽選手段105aは、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数に基づいて、演出グループ選択用抽選テーブルに格納された演出確率に基づく抽選を行う。そして、演出制御手段105は、演出抽選手段105aの抽選結果に基づいて演出グループを選択する。
【0116】
具体的には、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が0回である場合、第1演出グループが選択される確率は0%であり、第2演出グループが選択される確率は2%であり、第3演出グループが選択される確率は5%であり、第4演出グループが選択される確率は7%であり、第5演出グループが選択される確率は86%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が1回である場合、第1演出グループが選択される確率は5%であり、第2演出グループが選択される確率は10%であり、第3演出グループが選択される確率は15%であり、第4演出グループが選択される確率は50%であり、第5演出グループが選択される確率は20%である。
【0117】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が2回である場合、第1演出グループが選択される確率は10%であり、第2演出グループが選択される確率は10%であり、第3演出グループが選択される確率は50%であり、第4演出グループが選択される確率は15%であり、第5演出グループが選択される確率は15%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が3回である場合、第1演出グループが選択される確率は25%であり、第2演出グループが選択される確率は50%であり、第3演出グループが選択される確率は15%であり、第4演出グループが選択される確率は5%であり、第5演出グループが選択される確率は5%である。
【0118】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が4回である場合、第1演出グループが選択される確率は50%であり、第2演出グループが選択される確率は30%であり、第3演出グループが選択される確率は10%であり、第4演出グループが選択される確率は9%であり、第5演出グループが選択される確率は1%である。
【0119】
また、メモリ75のROM部には、図7(b)に第1演出グループを例に挙げて示すように、各演出グループごとに、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最新の抽選判定手段115の判定による抽選結果に応じて、各演出が実行される確率を定めた演出確率を格納する演出決定用抽選テーブルが格納されており、演出抽選手段105aは、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された最新の抽選判定手段の判定による抽選結果に基づいて、演出決定用抽選テーブルに格納された演出確率に基づく抽選を行う。そして、演出制御手段105は、演出抽選手段105aの抽選結果に基づいた演出を実行する。
【0120】
具体的には、図7(b)に演出決定用抽選テーブルが例示された第1演出グループが選択された場合、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第1特別役(BB)に当選であれば、演出Aが実行される確率は20%であり、演出Bが実行される確率は20%であり、演出Cが実行される確率は20%であり、演出Dが実行される確率は10%であり、演出Eが実行される確率は10%であり、演出Fが実行される確率は10%であり、演出なしの確率は10%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第2特別役(RB)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は15%であり、演出Cが実行される確率は30%であり、演出Dが実行される確率は25%であり、演出Eが実行される確率は10%であり、演出Fが実行される確率は10%であり、演出なしの確率は10%である。
【0121】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第1小役(ベル)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は70%であり、演出Dが実行される確率は24%であり、演出Eが実行される確率は4%であり、演出Fが実行される確率は1%であり、演出なしの確率は1%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第2小役(オレンジ)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は65%であり、演出Dが実行される確率は30%であり、演出Eが実行される確率は3%であり、演出Fが実行される確率は1%であり、演出なしの確率は1%である。
【0122】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が第3小役(チェリー)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は60%であり、演出Dが実行される確率は5%であり、演出Eが実行される確率は30%であり、演出Fが実行される確率は4%であり、演出なしの確率は1%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が再遊技役(Replay)に当選であれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は55%であり、演出Dが実行される確率は10%であり、演出Eが実行される確率は6%であり、演出Fが実行される確率は28%であり、演出なしの確率は1%である。
【0123】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果がハズレであれば、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は0%であり、演出Cが実行される確率は50%であり、演出Dが実行される確率は10%であり、演出Eが実行される確率は10%であり、演出Fが実行される確率は10%であり、演出なしの確率は20%である。
【0124】
なお、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果が、第1特別役および第2特別役のいずれかと、一般抽選における他の抽選結果のいずれかとの両方に当選したものであれば、この実施形態では、特別役への当選が優先された演出抽選が行われる。また、第2演出グループ〜第5演出グループにおける演出決定用抽選テーブルについては図示省略する。
【0125】
このようにすれば、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数と、現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果とに基づいた演出が演出制御手段105により実行されるため、遊技者は、演出制御手段105により演出A〜演出Fのいずれかが実行されることで、特定の抽選結果(第1特別役(BB)、第2特別役(RB))に当選するかもしれない、という期待感や、他の抽選結果(第1小役(ベル)、第2小役(オレンジ)、第3小役(チェリー)、再遊技役(Replay))に当選するかもしれない、という期待感などを抱くことができる。
【0126】
(動作)
次に、図8〜図10を参照して、この実施形態における動作の一例について説明する。なお、以下で説明する動作は、上記した種々の機能および手段と、説明は省略したが、メイン制御基板63のメインCPU61およびサブ制御基板73のサブCPU71が種々のプログラムを実行することにより実現されるその他の機能とにより実行される処理である。
【0127】
1.メイン処理
図8はメイン処理を示すフローチャートである。スロットマシン1の電源がオンされれば、メイン制御基板63が備えるRAM65およびサブ制御基板73が備えるメモリ75の状態がチェックされて、各メモリにエラーが生じていないかどうかが判定される。また、この実施形態では、電源がオンされたとき、もしくは、設定制御手段170により設定変更処理が実行されたときは、乱数抽出手段112により4回の乱数抽出が行われ、抽出された3つの各乱数値に基づいて予備抽選手段114による予備抽選が実行される。そして、4回分の予備抽選の結果が任意の順序でリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶される。また、4回分の予備抽選の結果は、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信され、サブ制御基板73の演出用抽選テーブル752に同様にして記憶される。
【0128】
次に、各メモリのチェックが終了し、異常が無ければ通常遊技状態へ移行して、規定枚数のメダルの投入されたかどうかが判定されて(ステップS1)、規定枚数のメダル投入があるまで待機する(ステップS1でNO)。そして、規定枚数のメダル投入があると判定されれば(ステップS1でYES)、スタートスイッチ19が操作されたかどうかが判定される(ステップS2)。
【0129】
スタートスイッチ19が操作されるまで待機し(ステップS2でNO)、スタートスイッチ19が操作されたと判定されれば(ステップS2でYES)、後で図9を参照して説明する、抽選手段110による「抽選処理」が行われて(ステップS3)、各リール13L,13M,13Rの回転が開始される(ステップS4)。
【0130】
次に、回転中の各リール13L,13M,13Rにそれぞれ対応する各ストップスイッチ21L,21M,21Rが操作されるまで待機し(ステップS5でNO)、各ストップスイッチ21L,21M,21Rのいずれかが操作されれば(ステップS5でYES)、操作されたストップスイッチ21に対応するリール13の回転が停止される(ステップS6)。
【0131】
そして、全てのリール13の回転が停止されるまでステップS5〜ステップS7までの処理を繰返して実行し(ステップS7でNO)、全てのリール13が停止されれば(ステップS7でYES)、入賞判定手段150により入賞したかどうかの判定が行われる(ステップS8)。入賞判定手段150による判定結果が、いずれかの当選役への入賞であれば、入賞態様に応じたメダルが払出制御手段160により払い出されて(ステップS9)、処理を終了する。
【0132】
2.抽選処理
図9は抽選処理を示すフローチャートである。図9に示す抽選処理は、図8に示すメイン処理のステップS3において実行される処理であり、まず、乱数抽出手段112により乱数値が抽出される(ステップS101)。次に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム(所定遊技回数)前の予備抽選の結果が読み出され(ステップS102)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の2ビット分により表される値を用いて確定抽選手段114による確定抽選が実行されて、読み出された予備抽選の結果と、確定抽選の結果とに基づいて抽選判定手段115により第1特別役および第2特別役のいずれかに当選したか否かが判定される(ステップ103)。
【0133】
続いて、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の16ビット分により表される値を用いて予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選が実行され、一般抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により第1小役〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したか否かが判定される(ステップS104)。そして、予備抽選の結果と、抽選判定手段115による一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく判定結果とがリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶され(ステップS105)、予備抽選の結果と、抽選判定手段115による一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく判定結果は、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信されて、サブ制御基板73の演出制御用抽選結果格納手段751に記憶される(ステップS106)。
【0134】
3.演出制御処理
図10は演出制御処理を示すフローチャートである。この処理は、サブ制御コマンド送信手段103により送信されて、サブ制御コマンド受信手段104を介して受信されて演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された予備抽選の結果に基づく演出を制御する処理であり、現在の遊技における予備抽選の結果と、現在の遊技における一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果とがサブ制御コマンド受信手段104を介して受信され(ステップS201)、演出制御用抽選結果格納手段751に格納される(ステップS202)。そして、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の結果が取得される(ステップS203)。
【0135】
次に、取得された予備抽選の結果に基づいて、演出抽選手段105aによる演出抽選が実行されて演出グループが選択され(ステップS204)、選択された演出グループの演出決定用抽選テーブルに基づく演出抽選により実行される演出が決定されて(ステップS205)、演出抽選の結果に基づく演出が実行される(ステップS206)。
【0136】
以上説明したように、この実施形態によれば、規定数のメダル(遊技媒体)が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技(ゲーム)が実行されるときに、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を含む抽選が抽選手段110により行われて、抽選手段110による抽選結果に基づき、複数種類の図柄を可変表示するリール13L,13M,13Rの当該遊技における図柄の表示結果が停止制御手段140により制御されると共に、演出制御手段105により遊技者に対する演出が行われる。
【0137】
また、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの抽選手段110による判定は、当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、遊技毎に、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が予備抽選手段113により行われ、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)後に実行される遊技において、確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定が確定抽選手段114により行われることにより、確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)前に実行された遊技における予備抽選の結果とが当選であれば、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したと抽選判定手段115により判定される。
【0138】
したがって、確定当選確率Pbの確定抽選に当選する確率は、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選する確率よりも大きく、確定抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)前に実行された遊技における予備抽選の結果に応じて特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選する可能性があるか否かが定まる。そのため、演出制御手段105は、予備抽選手段113による当選確率Paの予備抽選の判定結果を用いることで、当選確率Pである特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選する蓋然性について信頼度の高い演出を遊技者に対して実行することができる。
【0139】
また、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したかの否かの判定は、予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数(4ゲーム)後に実行される遊技における確定抽選手段114による確定抽選により確定される。そのため、予備抽選が行われた遊技の後、確定抽選が実行されるまでに遊技者が遊技を終えたとしても、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定は確定しておらず、遊技者が不利益を受けることがない。すなわち、演出制御手段105は、予備抽選手段113による予備抽選の結果を用いた演出を実行することで、遊技者に不利益とならずに特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0140】
また、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かは、現在の遊技における確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により判定されるので、遊技者は、毎回の遊技において、従来のように、所謂、出来レースの状態で遊技を実行することがなく、遊技の公平性を担保した状態で、特定の抽選結果に関する信頼度の高い演出を実行することができる。
【0141】
また、予備抽選手段113により、予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定が行われると共に、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)と異なる他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かを判定する一般抽選が行われるため、処理の効率化を図ることができる。
【0142】
また、直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果が抽選手段110のリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶されており、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選の結果のうち、4ゲーム(所定遊技回数)前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を行うとともに、現在の遊技における一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定を行うことで、停止制御手段104は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果に基づいてリール13L,13M,13Rの停止制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0143】
また、現在の遊技を含む直近の4ゲーム分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果と、現在の遊技における抽選判定手段115の判定結果とが演出制御手段105の演出制御用抽選結果格納手段751に記憶されることで、演出制御手段105は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された予備抽選の結果および抽選判定手段の判定結果に基づく演出を行うことができるため実用的である。
【0144】
また、乱数発生手段111が発生させる(2+16)ビットの抽選用の乱数が乱数抽出手段112により抽出されることにより、乱数抽出手段112により乱数が一度抽出されれば、予備抽選手段113は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の16ビット分により表される値を用いて予備抽選および一般抽選を行うことができ、確定抽選手段114は、乱数抽出手段112により抽出された乱数の2ビット分により表される値を用いて確定抽選を行うことができるため効率がよい。
【0145】
また、この実施形態では、抽選判定手段115により、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム前の予備抽選手段113による予備抽選の結果と現在の遊技における確定抽選手段114の確定抽選の結果とに基づいて、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定が行われ、現在の遊技における予備抽選手段113による一般抽選の結果に基づいて、他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定が行われる。したがって、4ゲーム前の予備抽選手段113による予備抽選の結果が当選であり、現在の遊技の予備抽選手段113による一般抽選の結果が当選である場合に、現在の遊技における確定抽選手段114の確定抽選の結果が当選であれば、抽選判定手段115により、特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)および他の抽選結果(第1〜第3小役、再遊技役)の両方に当選したと判定される。これにより、遊技者のストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングによっては、抽選判定手段115の判定結果に基づく演出制御手段105による演出により予測される当選役とは異なる当選役に遊技者の意に反して入賞する場合もあり、遊技者の興趣を高めることができる。
【0146】
<第2実施形態>
図9を参照してこの発明の第2実施形態について説明する。
【0147】
この実施形態が上記した第1実施形態と異なる点は、図9に示す抽選処理のステップS103において、抽選判定手段115が、確定抽選の判定を行うと共に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選手段113の一般抽選の結果のうち、4ゲーム(所定遊技回数)前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果(第1小役〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定を行う点である。
【0148】
すなわち、この実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653には、予備抽選の結果と同様に、直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の遊技における一般抽選の結果が格納されており、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選手段113による一般抽選の結果のうち、最も古い一般抽選の結果(この実施形態では4回前の遊技における一般抽選の結果)が第1〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選である場合に、他の抽選結果である第1小役〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したと判定する。
【0149】
したがって、図9に示す抽選処理において、まず、乱数抽出手段112により乱数値が抽出され(ステップS101)、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム(所定遊技回数)前の予備抽選の結果および一般抽選の結果が読み出され(ステップS102)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の2ビット分により表される値を用いて確定抽選手段114による確定抽選が実行されて、読み出された予備抽選の結果と、確定抽選の結果とに基づいて抽選判定手段115により第1特別役および第2特別役のいずれかに当選したか否かが判定されると共に、読み出された一般抽選の結果に基づいて抽選判定手段115により第1小役〜第3小役、再遊技役のいずれかに当選したか否かが判定される(ステップ103)。
【0150】
続いて、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の16ビット分により表される値を用いて予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選が実行され(ステップS104)、現在の遊技における予備抽選および一般抽選の判定結果がリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶される(ステップS105)。そして、現在の遊技における予備抽選の結果と、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果と、現在の遊技における確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果とが、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信される(ステップS106)。
【0151】
その他の構成および動作については、上記した第1実施形態と同様であるため、その構成および動作の説明を省略する。
【0152】
なお、この実施形態では、サブ制御基板73の演出制御用抽選結果格納手段751には、現在の遊技における一般抽選に基づく抽選判定手段115の判定結果の代わりに、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果が格納されるように構成されているが、サブ制御コマンド送信手段103を介して現在の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果をサブ制御基板73に送信するように構成し、サブ制御基板73の演出制御用抽選結果格納手段751を、この実施形態におけるリール停止制御用抽選結果格納手段653と同様に、現在の遊技を含む直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果を格納するように構成してもよい。このとき、演出制御手段105は、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果に基づいて演出抽選を行うようにすればよい。
【0153】
この実施形態によれば、上記した第1実施形態と同様の効果を奏することができると共に以下の効果を奏することができる。すなわち、直近の所定遊技回数分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果が抽選手段110のリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶されており、抽選判定手段115は、遊技毎に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された予備抽選の結果のうち、所定遊技回数(4ゲーム)前の予備抽選の結果に基づいて特定の抽選結果(第1特別役、第2特別役)に当選したか否かの判定を行うとともに、所定遊技回数(4ゲーム)前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果(第1小役〜第3小役、再遊技役)に当選したか否かの判定を行うことで、停止制御手段140は、遊技毎に、予備抽選の結果および一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115による判定結果に基づいてリール13L,13M,13Rの制御を異ならせることができるため遊技者の興趣を高めることができる。
【0154】
<第3実施形態>
図11を参照して第3実施形態について説明する。図11は第2抽選処理を示すフローチャートである。
【0155】
この実施形態が、上記した第1および第2実施形態と異なる点は、図8に示すメイン処理のステップS3において、抽選処理に替えて図11に示す第2抽選処理が実行される点である。図11に示す第2抽選処理では、現在の遊技の所定遊技回数(4ゲーム)前に予備抽選手段113により実行された予備抽選の結果が当選である場合にのみ、確定抽選が実行される。その他の構成は上記した第1および第2実施形態と同様であるため、その構成および動作の説明は省略する。
【0156】
図11に示す第2抽選処理では、まず、乱数抽出手段112により乱数値が抽出される(ステップS301)。次に、リール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶された4ゲーム前の予備抽選手段113による予備抽選の結果が読み出されて(ステップS302)、予備抽選の結果が当選であれば(ステップS303でYES)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の2ビット分により表される値を用いて確定抽選手段114による確定抽選が実行されて、確定抽選の結果に基づいて抽選判定手段115による判定が行われる(ステップ304)。このとき、予備抽選に当選していなかったときは(ステップS303でNO)、確定抽選が行われないが、この場合、予備抽選および確定抽選に基づく抽選判定手段115による判定結果はハズレと設定される。
【0157】
そして、確定抽選が実行された後、もしくは、予備当選に当選していなかったときは(ステップS303でNO)、乱数抽出手段112により抽出された乱数値の16ビット分により表される値を用いて予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選が実行され(ステップ305)、予備抽選の結果と、一般抽選の結果および確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果がリール停止制御用抽選結果格納手段653に記憶され(ステップS306)、予備抽選の結果と、一般抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果と、確定抽選の結果に基づく抽選判定手段115の判定結果が、サブ制御コマンド送信手段103を介してサブ制御基板73に送信される(ステップS307)。
【0158】
なお、上記した第2実施形態と同様に、所定遊技回数(4ゲーム)前の一般抽選の結果に基づいて他の抽選結果に当選したか否かの判定を行ってもよい。
【0159】
この実施形態によれば、上記した第1および第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0160】
<第4実施形態>
図12を参照して第4実施形態について説明する。図12は演出用の抽選テーブルの他の例を示す図である。
【0161】
この実施形態が上記した実施形態と異なる点は、上記した実施形態で図7を参照して説明した演出グループが設けられておらず、演出制御手段105が、実行される演出を予備抽選の結果に基づいて一回の演出抽選で決定する点である。その他の構成および動作は、上記した実施形態と同様であるため、その構成および動作についての説明は省略する。
【0162】
演出制御手段105は、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の結果に基づく演出を行う。この実施形態では、予備抽選の結果に関連付けられて演出A〜演出Dおよび演出なしの5つの演出が予め設定されている。そして、演出制御手段105の演出抽選手段105aは、演出A〜演出Dおよび演出なしの5つの演出のうちから実行する一の演出を決定するための演出抽選を、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113の予備抽選の当選回数に基づいて実行する。
【0163】
メモリ75のROM部には、図12に示すように、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の当選回数ごとに、各演出が実行される確率を定めた演出確率を格納する演出決定用の抽選テーブルが格納されており、演出抽選手段105aは、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数に基づいて、演出用抽選テーブルに格納された演出確率に基づく抽選を行う。そして、演出制御手段105は、演出抽選手段105aの抽選結果に基づいた演出を実行する。
【0164】
すなわち、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が0回である場合、演出Aが実行される確率は0%であり、演出Bが実行される確率は2%であり、演出Cが実行される確率は5%であり、演出Dが実行される確率は7%であり、演出なしの確率は86%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が1回である場合、演出Aが実行される確率は5%であり、演出Bが実行される確率は10%であり、演出Cが実行される確率は15%であり、演出Dが実行される確率は50%であり、演出なしの確率は20%である。
【0165】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が2回である場合、演出Aが実行される確率は10%であり、演出Bが実行される確率は10%であり、演出Cが実行される確率は50%であり、演出Dが実行される確率は15%であり、演出なしの確率は15%である。また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が3回である場合、演出Aが実行される確率は25%であり、演出Bが実行される確率は50%であり、演出Cが実行される確率は15%であり、演出Dが実行される確率は5%であり、演出なしの確率は5%である。
【0166】
また、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数が4回である場合、演出Aが実行される確率は50%であり、演出Bが実行される確率は30%であり、演出Cが実行される確率は10%であり、演出Dが実行される確率は9%であり、演出なしの確率は1%である。
【0167】
このようにすれば、演出制御用抽選結果格納手段751に記憶された4回分の遊技における予備抽選の当選回数に基づいた演出が演出制御手段105により実行されるため、遊技者は、演出制御手段105により演出A〜演出Dのいずれかが実行されることで、特定の抽選結果(第1特別役(BB)、第2特別役(RB))に当選するかもしれない、という期待感などを抱くことができる。
【0168】
この実施形態によれば、上記した第1ないし第3実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0169】
<その他>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、第1特別役および第2特別役を特定の抽選結果として設定したが、特定の抽選結果としてはこれに限られず、第1〜第2小役、再遊技役など、どのような当選役を特定の抽選結果として設定してもよい。
【0170】
また、上記した実施形態では、現在の遊技を含む直近の所定遊技回数(4回)分の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の当選回数に基づく抽選を行うことで、特定の抽選結果に関連した演出を行うかどうかを決定するように構成されているが、例えば、現在の遊技を含む5ゲーム分の予備抽選手段113による予備抽選の結果を記憶するように構成し、所定遊技回数(4ゲーム)前の遊技における予備抽選手段113による予備抽選の結果が当選であれば、必ず、特定の抽選結果に関する演出を行うようにしてもよい。また、所定遊技回数としては4回に限られず、1回以上であれば何回でもよいが、遊技者が遊技を行う一般的な回数を鑑みれば、50回程度までの範囲とするのがよい。
【0171】
また、演出制御手段105により、予備抽選手段113による予備抽選の結果に基づく演出が実行されるタイミングは任意であり、各遊技において抽選手段110による抽選が行われた後や、1回の遊技が終了した後など、どのようなタイミングであってもよい。
【0172】
また、予備抽選手段113による予備抽選および一般抽選の当選確率、確定抽選手段114による確定抽選の当選確率は上記した例に限られるものではなく、適宜、設定すればよい。
【0173】
また、本発明の表示手段としては、上記した例に限られず、モニタにビデオ表示するなど、複数の図柄を変動表示および停止表示することができれば、どのような手段を採用してもよい。
【0174】
また、上記した実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、スロットマシンとパチンコ機とを組合わせた遊技機(所謂、パロット)に本発明を適用してもよく、このような遊技機に本発明を適用すれば、遊技媒体としてのパチンコ球を採用すればよい。また、本発明の遊技機として、コンピュータプログラムが実行されることによるビデオゲームを採用してもよい。
【0175】
また、現在の遊技における予備抽選の結果を確定抽選を行うよりも前にリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納してもよい。この場合には、現在の遊技および直近の所定遊技回数(4ゲーム)分の予備抽選の結果をリール停止制御用抽選結果格納手段653に格納することにより、確定抽選において、所定遊技回数(4ゲーム)前の予備抽選の結果を用いた判定を行うことができる。なお、上記した実施形態では、リール停止制御用抽選結果格納手段653には4ゲーム分の予備抽選の結果が格納されるが、上記したように、現在の遊技における予備抽選の結果を格納するよりも前に確定抽選を行うことで、リール停止制御用抽選結果格納手段653に格納された更新される前の所定遊技回数(4ゲーム)前の予備抽選の結果を利用して確定抽選を行うことができ、これにより、メモリ容量の低減を図ることができる。
【0176】
また、上記した実施形態では、予備抽選手段113が予備抽選および一般抽選を行うように構成されているが、予備抽選手段113は予備抽選のみを行い、確定抽選114が確定抽選および一般抽選を行うようにしてもよい。この場合、例えば、乱数発生手段111により、(2+16+16)ビットにより表される値の乱数を発生させ、この乱数の2ビット分の乱数により確定抽選を行い、2つの16ビット分の乱数により、確定抽選手段114による確定抽選と、予備抽選手段114による予備抽選とを、それぞれ行うようにすればよい。
【符号の説明】
【0177】
1…スロットマシン(遊技機)、13L,13M,13R…リール(表示手段)、105…演出制御手段、111…乱数発生手段、112…乱数抽出手段、113…予備抽選手段、114…確定抽選手段、115…抽選判定手段、140…停止制御手段(表示制御手段)、653…リール停止制御用抽選結果格納手段(表示制御用記憶手段)、751…演出制御用抽選結果格納手段(演出制御用記憶手段)、Pa…予備当選確率、Pb…確定当選確率
【特許請求の範囲】
【請求項1】
規定数の遊技媒体が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行される遊技機において、
複数種類の図柄を可変表示する表示手段と、
当選確率Pである特定の抽選結果に当選したか否かの判定を含む抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に基づき、遊技における前記表示手段による前記図柄の表示結果を制御する表示制御手段と、
遊技者に対する演出を行う演出制御手段とを備え、
前記抽選手段は、
前記当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、
遊技毎に、前記予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定を行う予備抽選手段と、
前記予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技において、前記確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定を行う確定抽選手段と、
前記確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の前記所定遊技回数前に実行された遊技における前記予備抽選の結果とが当選であれば、前記特定の抽選結果に当選したと判定する抽選判定手段とを有し、
前記演出制御手段は、
前記予備抽選手段による前記予備抽選の結果に応じた演出を行う
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記予備抽選手段は、
前記予備当選確率Paの前記予備抽選に当選したか否かの判定を行うとともに、前記特定の抽選結果と異なる他の抽選結果に当選したか否かを判定する一般抽選を行い、
前記抽選判定手段は、
前記予備抽選手段の前記一般抽選の結果が当選であれば、前記他の抽選結果に当選したと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記抽選手段は、
少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、
前記抽選判定手段は、
前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記現在の遊技における前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、
前記表示制御手段は、
前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記抽選手段は、
少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、
前記抽選判定手段は、
前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記所定遊技回数前の前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、
前記表示制御手段は、
前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項5】
前記演出制御手段は、
前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果を記憶する演出制御用記憶手段をさらに有し、
前記演出制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果に基づく演出を行う
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の遊技機。
【請求項6】
前記抽選手段は、
(a+b)ビットの抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段と、
前記乱数発生手段が発生させる乱数を抽出する乱数抽出手段とをさらに有し、
前記予備抽選手段は、
前記乱数抽出手段により抽出された乱数のaビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行い、
前記確定抽選手段は、
前記乱数抽出手段により抽出された乱数のbビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行う
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技機。
【請求項1】
規定数の遊技媒体が投入されることを条件とする遊技者の操作に基づいて一回の遊技が実行される遊技機において、
複数種類の図柄を可変表示する表示手段と、
当選確率Pである特定の抽選結果に当選したか否かの判定を含む抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段による抽選結果に基づき、遊技における前記表示手段による前記図柄の表示結果を制御する表示制御手段と、
遊技者に対する演出を行う演出制御手段とを備え、
前記抽選手段は、
前記当選確率P=予備当選確率Pa(1>Pa>P)×確定当選確率Pb(1>Pb>P)を満たすときに、
遊技毎に、前記予備当選確率Paの予備抽選に当選したか否かの判定を行う予備抽選手段と、
前記予備抽選が行われた遊技の所定遊技回数後に実行される遊技において、前記確定当選確率Pbの確定抽選に当選したか否かの判定を行う確定抽選手段と、
前記確定抽選の結果と、当該確定抽選が行われた遊技の前記所定遊技回数前に実行された遊技における前記予備抽選の結果とが当選であれば、前記特定の抽選結果に当選したと判定する抽選判定手段とを有し、
前記演出制御手段は、
前記予備抽選手段による前記予備抽選の結果に応じた演出を行う
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記予備抽選手段は、
前記予備当選確率Paの前記予備抽選に当選したか否かの判定を行うとともに、前記特定の抽選結果と異なる他の抽選結果に当選したか否かを判定する一般抽選を行い、
前記抽選判定手段は、
前記予備抽選手段の前記一般抽選の結果が当選であれば、前記他の抽選結果に当選したと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記抽選手段は、
少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、
前記抽選判定手段は、
前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記現在の遊技における前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、
前記表示制御手段は、
前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記抽選手段は、
少なくとも直近の前記所定遊技回数分の遊技における前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果を記憶する表示制御用記憶手段をさらに有し、
前記抽選判定手段は、
前記遊技毎に、前記表示制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果のうち、前記所定遊技回数前の前記予備抽選の結果に基づいて前記特定の抽選結果に当選したか否かの判定を行うとともに、前記所定遊技回数前の前記一般抽選の結果に基づいて前記他の抽選結果に当選したか否かの判定を行い、
前記表示制御手段は、
前記遊技毎に、前記抽選判定手段による判定結果に基づき前記表示手段の制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項5】
前記演出制御手段は、
前記予備抽選手段の前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果を記憶する演出制御用記憶手段をさらに有し、
前記演出制御用記憶手段に記憶された前記予備抽選の結果および前記一般抽選の結果に基づく演出を行う
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の遊技機。
【請求項6】
前記抽選手段は、
(a+b)ビットの抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段と、
前記乱数発生手段が発生させる乱数を抽出する乱数抽出手段とをさらに有し、
前記予備抽選手段は、
前記乱数抽出手段により抽出された乱数のaビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行い、
前記確定抽選手段は、
前記乱数抽出手段により抽出された乱数のbビット分の値を用いて当選したか否かの判定を行う
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の遊技機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−81185(P2012−81185A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231637(P2010−231637)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(390026620)山佐株式会社 (108)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(390026620)山佐株式会社 (108)
【Fターム(参考)】
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