説明

遠隔操作撮影のシステムおよび方法

ビデオ・静止画像共同パイプライン技術を使用して、ユーザ(322)がハンドヘルドデバイス(222)と遠隔カメラ(240)とを用いて高解像度写真(110)を取得することができるように、インターネットを通してネットワーク(230)を配備することができる。遠隔装置(222)はまた、ユーザの個人情報が埋め込まれた識別タグ(225)を含んでもよく、それにより遠隔カメラ(240)は、識別タグ(225)を読み取ることにより写真(110)におけるユーザ(322)を識別することができる。遠隔カメラ(240)は、任意に、ネットワーク(230)によりユーザ(322)に送信してもよい写真(110)に注釈を付すこともできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラシステムに関し、特に、遠隔操作撮影に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2001年12月21日に出願された、Pere OBRADOR他に対する「REMOTE HIGH RESOLUTION PHOTOGRAPHY AND VIDEO RECORDING USING A STREAMING VIDEO AS A VIEW FINDER」と題する米国特許出願第10/023,951号(代理人整理番号第10007843−1号)に関し、その内容は参照により本明細書に援用される。
【0003】
通信の発達により、電子機器の遠隔装置を利用する遠隔撮影がますます望ましくなってきている。人は、ある場面を興味あるものと思い、またはある瞬間を記憶するに値するものであると思うときがしばしばあるが、結局のところ、その画像をキャプチャするカメラが手元にないか、または自分が写真を撮影する最適な位置にいないことに気付く。
【0004】
遠隔撮影は、一般的に、限られた環境において利用することができる。たとえば、テーマパークでは、通常、乗物に乗っているかまたはイベントに参加している顧客の画像をデジタルカメラによってキャプチャする電子撮影システムが提供される。それらの画像は、後に、顧客情報および/または支払情報の照合後に、ネットワークを介して顧客に送信される。しかしながら、電子撮影システムは、単に顧客の写真をランダムに撮影するのみであり、すなわち、顧客は、タイミング、またはズーミング等のより高度な機能に関し、デジタルカメラに対して能動的に制御することができない。さらに、一般的には、顧客照合および識別のプロセスは手動で行われている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
遠隔操作撮影方法は、1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置によってキャプチャされるビデオストリームが遠隔装置において閲覧されるために、該1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置をビューファインダとして使用するステップと、前記遠隔装置において閲覧される前記ビデオストリームから高解像度写真を選択するように該遠隔装置を制御するステップと、前記高解像度写真における被写体を識別するために、識別タグを使用するステップとを含む。
【0006】
1つの実施形態では、1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置は、高解像度写真に注釈を付す。別の実施形態では、ネットワークサーバが、ビデオと高解像度写真とを格納し、支払いをしたユーザに対してビデオストリームと高解像度写真とを送信するか、またはビデオストリームと高解像度写真とをウェブページに掲示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
遠隔操作撮影方法の好ましい実施形態は、同様の数字が同様の要素を指す以下の図面を参照して詳細に記載される。
【0008】
ビデオ・静止画像共同パイプライン(joint video and still image pipeline)技術を用いて、ユーザがハンドヘルドデバイスと遠隔カメラとを用いて高解像度写真を取得することができるように、インターネットを通してネットワークを配備することができる。遠隔装置はまた、ユーザの個人情報が埋め込まれた識別タグを含んでもよく、それにより遠隔カメラは識別タグを読み取ることにより写真におけるユーザを識別することができる。遠隔カメラは、任意に、ネットワークを介してユーザに送信される写真に注釈を付すことができる。
【0009】
図1は、例示的なビデオ・静止画像共同パイプラインを示す。例示的なビデオ・静止画像共同パイプラインは、ビデオ120と、静止画像110、すなわち写真とを同時に供給することができる。たとえば、ビデオストリーム120が閲覧されまたは記録されている間に、スナップショット102を撮影して静止画像110を生成することができる。ビデオストリーム120と静止画像110との処理は並列であってもよい。
【0010】
ビデオ・静止画像共同パイプラインは、カメラからの既存の処理、すなわち、デモザイク処理、カラー処理および画像圧縮を利用する。さらに、ビデオ・静止画像共同パイプラインは、デジタルビデオにおける既存の専門技術、すなわち、ビデオ圧縮ならびにビデオストリーミングおよびトランスコーディングを利用する。静止画像110は、通常、たとえば2〜4メガピクセルの高解像度を有する。高解像度静止画像110にはまた、ほとんどデモザイクアーティファクトを残さない高度なデモザイク処理と、正確な色を生成する高品質色補正とが施される。一方、ビデオ120は、通常、たとえば640×480の解像度の中間または低解像度である。高解像度静止画像110とは対照的に、中間または低解像度ビデオ120には、高速デモザイク処理および高速色補正が施され、それにより高フレームレートがもたらされる。そして、ビデオは、リアルタイムで圧縮され低遅延でかつ優れた誤り保護を用いてストリーミングされる。
【0011】
図2は、遠隔操作撮影の例示的な方法に関連して使用してもよい、例示的なネットワーク230とコンピュータ220の例示的なハードウェアコンポーネントとを示す。インターネットもしくは他のタイプのコンピュータまたは電話ネットワーク等のネットワーク230は、ユーザの遠隔装置222、220を1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置240に接続する。遠隔装置222、220は、ハンドヘルドデバイス222またはデスクトップコンピュータ220であってもよく、写真・ビデオ取得装置240は、遠隔ビデオカメラであってもよい。
【0012】
コンピュータ220は、通常、メモリ202と、補助記憶装置212と、プロセッサ214と、入力デバイス216と、表示装置210と、出力デバイス208とを備える。コンピュータ220は、ネットワーク230を介して遠隔ビデオカメラ240に接続され、カメラ240にコマンドを送信し、カメラ240からストリーミングビデオおよび画像120を受信することができる。メモリ202は、ランダムアクセスメモリ(RAM)または同様のタイプのメモリを含んでもよい。補助記憶装置212は、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CD−ROMドライブ、または他のタイプの不揮発性データ記憶装置を含んでもよい。補助記憶装置212は、さまざまなデータベースまたは他の資源に対応してもよい。プロセッサ214は、メモリ202または補助記憶装置212に格納された、もしくはインターネットまたは他のネットワーク230から受信された、アプリケーションまたは他の情報を実行してもよい。入力デバイス216は、キーボード、キーパッド、カーソル制御装置、タッチスクリーン(スタイラスとともに使用する可能性がある)またはマイクロフォン等、コンピュータ220にデータを入力するいかなるデバイスを含んでもよい。表示装置210は、たとえばコンピュータモニタ、フラットスクリーンディスプレイまたはディスプレイパネル等、視覚画像を提示するいかなるタイプの装置を含んでもよい。出力デバイス208は、プリンタ等、ハードコピーフォーマットでデータを提示するいかなるタイプのデバイス、および音声形式でデータを提供するスピーカまたは任意のデバイスを含む他のタイプの出力デバイスを含んでもよい。コンピュータ220は、複数の入力デバイスと、出力デバイスと、表示装置とを含むことができる可能性がある。
【0013】
コンピュータ220はさまざまなコンポーネントを有するように示されるが、当業者はこのコンピュータが追加のまたは異なるコンポーネントを含むことが可能であることを理解するであろう。さらに、遠隔操作撮影および被写体識別の方法に一貫する実施の態様を、メモリに格納されているものとして説明するが、当業者は、これらの態様をハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクまたはCD−ROMを含む補助記憶装置、インターネットまたは他のネットワークからの搬送波、もしくは他の形態のRAMまたはROM等、他のタイプのコンピュータプログラム製品またはコンピュータ読取可能媒体に格納しまたはそこから読み出すことも可能であることを理解するであろう。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ220を特定の方法を実行するように制御する命令を含んでもよい。
【0014】
図3(a)および図3(b)は、例示的なビデオ・静止画像共同パイプラインによってユーザがネットワーク230を介していかに遠隔高解像度写真110を取得することができるかを示すフローチャートである。図3(a)を参照すると、ネットワーク230により、ユーザ322は、ネットワーク230における遠隔ビデオカメラ等の写真・ビデオ取得装置240のうちの1つに接続し、遠隔カメラ240によってキャプチャされているビデオストリーム120を受信することができる。言い換えれば、ユーザ322は、ハンドヘルドデバイス222またはデスクトップコンピュータ220において、遠隔カメラ240によって送信された受信ビデオストリーム120をビューファインダとして使用することができる。ユーザ322は、ビューファインダにおいて関心のあるシーンを認めると、高解像度写真110を撮影することができる。カメラ240が固定されており、すなわち、いかなるユーザ322もカメラ240を制御または移動することができない場合、複数のユーザ322が、同じカメラ240を使用して同時に高解像度写真を撮影することができる。
【0015】
ユーザ322は、遠隔カメラ240を使用してビデオ120を音声とともに視聴し記録することができる。ユーザ322はまた、遠隔カメラ240からストリーミングされるビデオ120をビューファインダとして使用して、いつでも、高解像度写真110、すなわち高解像度静止画像を取得することができる。ビデオ120および高解像度写真110を、それぞれビデオ・静止画像共同パイプライン320および310を使用して処理し送信してもよい。ビデオおよび高解像度写真の共同送信については、参照により本明細書に援用される、Pere OBRADOR他に対する「CONCURRENT DUAL PIPELINE FOR ACQUISITION, PROCESSING AND TRANSMISSION OF DIGITAL VIDEO AND HIGH RESOLUTION DIGITAL STILL PHOTOGRAPHS」と題する、2001年12月21日に出願された米国特許出願第10/023,808号(代理人整理番号第10007843−1号)において詳細に記載されている。高解像度静止画像の送信については、たとえば、参照により本明細書に援用される「Progressive Still Frame Mode」と題するAndrews等に対する米国特許第6,108,027号に記載されている。
【0016】
ビデオ120および/または高解像度写真110を取得した後、それらを、ネットワーク230に接続されるマルチメディアデータベース等の、ネットワークサーバにおける記憶装置350に保存してもよい。ハンドヘルドデバイス222では、通常、ビデオ伝送に対し帯域幅に制限があるが、ネットワーク230は、高速接続により高帯域幅伝送を処理することができる。したがって、ユーザ322は、ハンドヘルドデバイス222において低品質のストリーミングビデオ120を受信するが、記憶装置350に格納されるビデオ120は、ビューファインダとして使用されるストリーミングビデオ120より高品質のものであり得る。別法として、ユーザ322がネットワーク230への高速接続によりデスクトップコンピュータ220から遠隔カメラ240にアクセスする場合、ビューファインダとして使用されるストリーミングビデオ120は、高帯域幅接続のためにより高品質のものであり得る。
【0017】
ビデオ120および/または高解像度写真110を、ウェブページに掲示してもよく、あるいは、支払いが確実にされると、たとえば電子メールによりユーザ322に送信してもよい。ユーザ322は、ローカル補助記憶装置212にビデオ120および/または高解像度写真110を格納してもよく、プリンタにおいて高解像度写真110をプリントしてもよい。
【0018】
別法として、図3(b)に示すように、ユーザ322が遠隔カメラ240を制御してもよい。遠隔撮影のためにカメラ240のうちの1つを制御するために、ユーザ322は、遠隔カメラ240にログオンし、インターネットプロトコルアドレス、電子メールアドレス、クレジットカード番号等の支払情報等の個人情報を提出してもよい。各遠隔カメラ240は、コンピュータ220に類似する、メモリ(図示せず)と、マイクロプロセッサ340と、入力デバイス(図示せず)と、出力デバイス(図示せず)と、ネットワーク接続(図示せず)とを備えたマイクロコンピュータであってもよい。遠隔カメラ240のマイクロプロセッサ340は、ユーザ322に対し制御のアクセスを許可する前に、ユーザの支払情報を照合してもよい。顧客情報の照合については、たとえば、参照により本明細書に援用される「Electronic Photography System」と題するMaurinus等に対する米国特許第6,222,646号に記載されている。
【0019】
さらに、マイクロプロセッサ340は、複数のユーザ322が同じカメラ240を制御するために待ち行列システムを実施してもよい。待ち行列システムにより、先のユーザ322がカメラ240からログオフした後のみ、別のユーザ322が同じカメラ240にログオンし制御361を行うことができる。制御261には、遠隔カメラ240を上方または下方に傾斜させること、カメラ240を左または右に回転させること、カメラ240の焦点を合わせ直すこと、またはカメラ240をズーミングすることが含まれてもよい。マイクロプロセッサ340はまた、ユーザ322から受け取った制御コマンドを実行するように遠隔カメラ240のモータを制御する。
【0020】
図3(c)は、直接有線接続、赤外線遠隔操作または電話ネットワーク等のポイント・ツー・ポイント接続を介して遠隔高解像度写真110を取得するために、ユーザ322が遠隔カメラ240をいかに制御することができるかを示すフローチャートである。ユーザ322は、通常、本技術分野において既知である、直接有線接続、赤外線チャネルまたは電話ネットワークチャネル等の通信チャネルを介して、遠隔カメラ240に接続し、低解像度ビデオ120を受信する。ユーザ322はまた、制御コマンド362を遠隔カメラ240に、同じ通信チャネルを介して送信してもよく、または異なる通信チャネルを介して送信してもよい。高解像度写真110が取得されると、写真110をユーザ322に対し、同様のチャネルを介して直接送信してもよく、あるいはネットワーク230を介して送信してもよい。
【0021】
一例として、移動体環境において、ユーザ322は、携帯電話またはハンドヘルドコンピュータ等のハンドヘルドデバイス222を使用して、ネットワーク230における遠隔カメラ240のうちの1つを用いて高解像度写真110を制御し取得してもよい。カメラ240を、たとえばテーマパークの写真を広角度から取得するように特別に配置し、それによってユーザ322が、遠隔カメラ240から取得されるストリーミングビデオ120をビューファインダとして使用することによりテーマパークにおける自身の高解像度写真110を取得することができるようにしてもよい。高解像度写真110を、後にウェブページに掲示してもよく、あるいは支払をしたユーザ322に電子メールで送信してもよい。
【0022】
別の例では、ハンドヘルドデバイス222が、連絡先および電子メールアドレス等、ユーザの個人情報が埋め込まれた識別タグ225(図2に示す)を含んでもよい。識別タグ225は、パッシブ無線タグであってもよく、または識別のために信号を送信するタグであってもよい。複数のユーザ322が写真110を撮影するために遠隔カメラ240を使用する場合、または遠隔カメラ240がたとえばテーマパークにおいてランダムな写真を撮影する場合、遠隔カメラ240は、ハンドヘルドデバイス222の識別タグ225を読み取り、写真110における被写体、すなわちユーザ322を識別してもよい。識別タグ225はまた、被写体自体に付されていてもよい。写真110におけるユーザ322を識別した後、マイクロプロセッサ340は、写真110に自動的に注釈を付してもよい。たとえば、写真110が動物園で撮影される場合、マイクロプロセッサ340は、写真110に「ジョン、国立動物園にて、2002年8月2日」と注釈を付してもよい。ユーザの支払情報を照合した後、マイクロプロセッサ340は、ネットワーク230を介してユーザ322に写真110を電子メールで送信してもよく、またはウェブページに写真110を掲示してもよい。
【0023】
図4は、遠隔操作撮影の例示的な方法を示すフローチャートである。ステップ410は、ハンドヘルドデバイス222またはデスクトップコンピュータ220等、ユーザ322の遠隔装置を、遠隔ビデオカメラ等の1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置240に、直接有線接続、赤外線遠隔操作またはネットワーク等、ネットワーク230または他の手段を介して接続することを含む。遠隔カメラ240のうちの1つに対し制御を行うために、ステップ412において、ユーザ322は、遠隔カメラ240に対し支払情報を提供してもよい。ステップ414において、遠隔カメラ240のマイクロプロセッサ340が、ユーザ322によって提出された支払情報を照合した後、ステップ416において、ユーザ322は、遠隔装置から遠隔カメラ240を制御することができる。ステップ418において、マイクロプロセッサ340は、複数のユーザ322が同じ遠隔カメラ240を順番に制御することができるように待ち行列システムを実施してもよい。
【0024】
次に、ステップ420において、ネットワーク230により、ユーザ322は、遠隔カメラ240によってキャプチャされたストリーミングビデオ120をビューファインダとして使用して、遠隔カメラ240からストリーミングされるビデオ120を閲覧し遠隔装置から高解像度写真110を取得することができる。複数のユーザ322が同じ遠隔カメラ240を使用する場合、または遠隔カメラ240がランダムな写真110を撮影する場合、ステップ422において、遠隔カメラ240は、ユーザ322が携行するハンドヘルドデバイス222における識別タグ225を読み取ることにより、写真110におけるユーザ322を識別してもよい。任意に、ステップ426において、マイクロプロセッサ340は、写真110に自動的に注釈を付す。
【0025】
その後、ステップ430において、ビデオ・静止画像共同パイプラインを使用して並列にビデオ120と高解像度写真110とを処理し送信してもよい。したがって、ユーザ322がビューファインダで知覚することは、まさに、一眼レフ(SLR)カメラにおけるようにユーザ322が撮影するものである。ステップ440において、ネットワーク230は、ビデオ120および/または高解像度写真110をネットワークサーバ上の記憶装置350に格納してもよい。格納されたビデオ120は、ビューファインダとして使用されるストリーミングビデオ120より高品質のものであってもよい。そして、ステップ442において、ビデオ120および/または高解像度写真110を、支払いをしたユーザ322に送信してもよい。別法として、ステップ444において、ビデオ120および/または高解像度写真110をウェブページに掲示してもよく、それにより、ステップ446において、ユーザ322は、デスクトップコンピュータ220等の遠隔装置にダウンロードすることができる。
【0026】
図5は、遠隔操作撮影の例示的な方法を示す別のフローチャートである。まず、ステップ510において、遠隔カメラ240は、たとえばテーマパークにおいて複数のユーザ322のランダムな写真110を撮影する。ステップ520において、遠隔カメラ240は、ユーザ322が携行しているハンドヘルドデバイス222の識別タグ225を読み取ることにより、写真110におけるユーザ322を識別してもよい。任意に、ステップ530において、マイクロプロセッサ340は、写真110に自動的に注釈を付す。そして、ステップ540において、支払いをしたユーザ322に写真110を送信してもよい。別法として、ステップ550において写真110をウェブページに掲示してもよく、それによりステップ560において、ユーザ322はデスクトップコンピュータ220にダウンロードすることができる。
【0027】
図6は、遠隔操作撮影の例示的な方法を示すさらに別のフローチャートである。まず、ユーザは、1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置240をビューファインダとして使用して、1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置240によってキャプチャされたビデオストリーム120が遠隔装置222で閲覧されるようにする(ブロック610)。次に、ユーザ322は、遠隔装置222で閲覧されたビデオストリーム120から高解像度写真110を選択するように遠隔装置222を制御する(ブロック620)。そして、1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置240は、識別タグ225を使用して、高解像度写真110における被写体を識別する(ブロック630)。
【0028】
例示的な実施形態に関連して、遠隔操作撮影および被写体識別の方法および装置について説明したが、当業者は、これらの技法に鑑みて多くの変更形態が可能であることを理解するであろう。また、本出願は、その任意の変形を包含するように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】例示的なビデオ・静止画像共同パイプラインを示す図である。
【図2】遠隔操作撮影のための例示的な方法に関連して使用してもよい、例示的なネットワークとコンピュータの例示的なハードウェアコンポーネントとを示す図である。
【図3】(a)図1の例示的なビデオ・静止画像共同パイプラインにより、ユーザがいかに図2の例示的なネットワークを介して遠隔高解像度写真を取得することができるかを示すフローチャートである。(b)図1の例示的なビデオ・静止画像共同パイプラインにより、ユーザがいかに図2の例示的なネットワークを介して遠隔高解像度写真を取得することができるかを示すフローチャートである。(c)ユーザがポイント・ツー・ポイント接続を介していかに遠隔高解像度写真を取得することができるかを示すフローチャートである。
【図4】遠隔操作撮影の例示的な方法を示すフローチャートである。
【図5】遠隔操作撮影の例示的な方法を示す別のフローチャートである。
【図6】遠隔操作撮影の例示的な方法を示すさらに別のフローチャートである。
【符号の説明】
【0030】
102 スナップショット
110 静止画像
120 ビデオ
202 メモリ
208 出力デバイス
210 表示装置
212 補助記憶装置
214 プロセッサ
216 入力デバイス
230 ネットワーク
310 高解像度写真パイプライン
320 ビデオパイプライン
322 ユーザ
350 記憶装置
361 制御
362 制御

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)によってキャプチャされるビデオストリーム(120)を遠隔装置(222)において閲覧するために、該1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)をビューファインダとして使用するステップ(610)と、
前記遠隔装置(222)において閲覧される前記ビデオストリーム(120)から高解像度写真(110)を選択するように該遠隔装置(222)を制御するステップ(620)と、
前記高解像度写真における被写体を識別するために、識別タグ(225)を使用するステップ(630)と
を含む遠隔操作撮影方法。
【請求項2】
前記高解像度写真(110)に注釈を付すステップ(426)をさらに含む請求項1に記載の遠隔操作撮影方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)によって前記識別タグを読み取るステップをさらに含む請求項1に記載の遠隔操作撮影方法。
【請求項4】
前記識別タグ(225)は前記被写体に付されている請求項1に記載の遠隔操作撮影方法。
【請求項5】
前記識別タグ(225)はパッシブ無線タグである請求項1に記載の遠隔操作撮影方法。
【請求項6】
前記識別タグ(225)は、信号を送り、前記1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)が、該識別タグ(225)から送られる該信号を使用して前記高解像度写真(110)における前記被写体を識別する請求項1に記載の遠隔操作撮影方法。
【請求項7】
前記ビデオストリーム(120)と前記高解像度写真(110)とをネットワーク(230)を介して前記被写体に送信するステップ(442)をさらに含む請求項1に記載の遠隔操作撮影方法。
【請求項8】
ビデオストリーム(120)と高解像度写真(110)とを取得できる1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)と、
ネットワーク(230)を介して前記1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)に接続することができ、該1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)からストリーミングされるビデオ(120)をビューファインダとして使用して前記高解像度写真(110)を取得することができる遠隔装置(222)と
を具備し、
前記1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)は識別タグ(225)を使用して前記高解像度写真(110)における被写体を識別するものである遠隔操作撮影装置。
【請求項9】
前記写真・ビデオ取得装置(240)は遠隔ビデオカメラである請求項8に記載の遠隔操作撮影装置。
【請求項10】
前記1つまたは複数の写真・ビデオ取得装置(240)は、前記高解像度写真(110)に注釈を付すものである請求項8に記載の遠隔操作撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−502660(P2006−502660A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−543350(P2004−543350)
【出願日】平成15年10月3日(2003.10.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/031508
【国際公開番号】WO2004/034316
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】