説明

電力機器とそれを用いた電子機器と電力供給素子検査設備

【課題】本発明は、電力機器とそれを用いた電子機器と電力供給素子検査設備に関するもので、小型化を図ることを目的とするものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、本体ケース1と、本体ケース1内に設けた複数の電力供給素子2と、複数の電力供給素子2に対向配置した消火剤流出空間3とを備え、消火剤流出空間3は、複数の電力供給素子2に向けて消火剤を噴出する消火剤噴出孔4を複数有する消火剤噴出空間5と、この消火剤噴出空間5に複数の消火剤供給孔6を介して連結された消火剤供給空間7とを有し、消火剤供給空間7に、開閉弁8を介して消火剤タンク9を、連結した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力機器とそれを用いた電子機器と電力供給素子検査設備、特にその異常時対策に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器、例えば自動車においては、その動力源として用いた駆動モータを、電力機器からの電力で駆動するものが開発され、省エネルギーの観点から、脚光を浴びている。
【0003】
また、上記電力機器は、衝突などの異常時に対する安全性を高めるために、この異常時には、消火剤を、複数のノズルから、噴射するようになっている(なお、これに類似する先行文献としては、例えば下記特許文献1がある。)。
【特許文献1】特開平9−74603号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来例における課題は、電力機器が大型化してしまうということであった。
【0005】
すなわち、電力機器は、その大電力化を図るために、複数の電力供給素子を直列接続、または並列接続した構成となっているので、前記複数の電力供給素子それぞれに消火剤を噴射するノズル、およびその開閉弁も複数個用いており、このようにノズルおよび開閉弁を複数個用いていることが、大型化の原因となっていた。
【0006】
そこで本発明は、ノズルおよび開閉弁の個数を減少することで、電力機器の小型化を図ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そしてこの目的を達成するために本発明は、電力供給素子収納空間と消火剤流出空間を有する本体ケースと、本体ケースの前記電力供給素子収納空間内に設けた複数の電力供給素子とを備え、消火剤流出空間は、複数の電力供給素子に向けて消火剤を噴出する消火剤噴出空間と、消火剤噴出空間に消火剤を供給する消火剤供給空間とを有し、消火剤噴出空間と電力供給素子収納空間を仕切る第1の壁面には、複数の消火剤噴出孔を設け、消火剤噴出空間と消火剤供給空間とを仕切る第2の壁面には、複数の消火剤供給孔を設け、消火剤供給空間には、開閉弁を介して消火剤タンクを、連結し、これにより初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0008】
以上のように本発明は、電力供給素子収納空間と消火剤流出空間を有する本体ケースと、本体ケースの電力供給素子収納空間内に設けた複数の電力供給素子とを備え、消火剤流出空間は、複数の電力供給素子に向けて消火剤を噴出する消火剤噴出空間と、消火剤噴出空間に消火剤を供給する消火剤供給空間とを有し、消火剤噴出空間と電力供給素子収納空間を仕切る第1の壁面には、複数の消火剤噴出孔を設け、消火剤噴出空間と消火剤供給空間とを仕切る第2の壁面には、複数の消火剤供給孔を設け、消火剤供給空間には、開閉弁を介して消火剤タンクを、連結したものであり、これにより小型化を図ることができる。
【0009】
すなわち、本発明においては、消火剤タンクから開閉弁を介して消火剤流出空間に流入した消火剤は、先ず消火剤供給空間に供給された後に広がり、次にこの広がった状態で第2の壁面の消火剤供給孔から消火剤噴出空間に供給され、その後第1の壁面に複数設けた消火剤噴出孔から、複数の電力供給素子に向けて噴出するようになっている。
【0010】
つまり、本発明においては、複数のノズルから消火剤を噴出させるのではなく、第1の壁面に設けた複数の消火剤噴出孔から消火剤を噴出させるので、複数のノズルや開閉弁が必要でなく、その結果として、大幅な小型化が図れるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の第1の発明は、電力供給素子収納空間と消火剤流出空間を有する本体ケースと、本体ケースの電力供給素子収納空間内に設けた複数の電力供給素子とを備え、消火剤流出空間は、複数の電力供給素子に向けて消火剤を噴出する消火剤噴出空間と、消火剤噴出空間に消火剤を供給する消火剤供給空間とを有し、消火剤噴出空間と電力供給素子収納空間を仕切る第1の壁面には、複数の消火剤噴出孔を設け、消火剤噴出空間と消火剤供給空間とを仕切る第2の壁面には、複数の消火剤供給孔を設け、消火剤供給空間には、開閉弁を介して消火剤タンクを、連結したものであり、これにより小型化を図ることができる。
【0012】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、消火剤タンクから開閉弁を介して消火剤流出空間に流入した消火剤は、先ず消火剤供給空間に供給された後に広がり、次にこの広がった状態で第2の壁面の消火剤供給孔から消火剤噴出空間に供給され、その後第1の壁面に複数設けた消火剤噴出孔から、複数の電力供給素子に向けて噴出するようになっている。
【0013】
つまり、本発明においては、複数のノズルから消火剤を噴出させるのではなく、第1の壁面に設けた複数の消火剤噴出孔から消火剤を噴出させるので、複数のノズルや開閉弁が必要でなく、その結果として、大幅な小型化が図れるものとなる。
【0014】
本発明の第2の発明は、第1の発明において、複数の電力供給素子上に、下方から上方に向けて、消火剤噴出空間と、消火剤供給空間を順次設けたものであるので、消火剤流出空間に流入した消火剤を、第2の壁面の消火剤供給孔、消火剤噴出空間、第1の壁面に複数設けた消火剤噴出孔から、複数の電力供給素子に向けて自然落下力を利用して噴出することができ、安全対策の向上が期待できるものとなる。
【0015】
本発明の第3の発明は、第1または第2の発明において、電力供給素子には、少なくとも一つ以上の消火剤噴出孔を対向させたものであり、複数設けた電力供給素子一つずつに少なくとも一つ以上の消火剤噴出孔が対向しているので、個々の電力供給素子に確実に消火剤が噴出され、その結果として安全対策の向上が期待できるものとなる。
【0016】
本発明の第4の発明は、第1から第3のいずれかに記載の発明において、消火剤供給孔の個数を、消火剤噴出孔の個数よりも少なくしたものであるので、開閉弁を介して消火剤供給空間に流入した消火剤は、この消火剤供給空間で広がった状態で消火剤供給孔を介して消火剤噴出空間に供給することができるようになる。
【0017】
また、消火剤供給孔の開口面積を消火剤噴出孔の開口面積よりも大きくしているので、消火剤が消火剤供給空間から消火剤噴出空間に供給されるときの過大な流路抵抗となることはない。
【0018】
したがって、複数の消火剤噴出孔から、複数の電力供給素子にスムーズに消火剤を噴出することができ、安全性の高いものとなる。
【0019】
本発明の第5の発明は、第1から第4のいずれかに記載の発明において、第2の壁面を、凹凸状とし、その内の凹部に消火剤供給孔を設けたものであるので、消火剤供給空間で広がった消火剤を第2の壁面の凹部に形成した消火剤供給孔を介して消火剤噴出空間にスムーズに供給することができるようになる。
【0020】
したがって、複数の消火剤噴出孔から、複数の電力供給素子にスムーズに消火剤を噴出することができ、安全性の高いものとなる。
【0021】
本発明の第6の発明は、第1から第5のいずれかに記載の発明において、第1の壁面の表面を親水性とし、第2の壁面の表面を撥水性としたものである。このため、第2の壁面の表面の撥水性を利用し、消火剤供給孔を介して消火剤噴出空間に消火剤をスムーズに供給することができ、また消火剤噴出空間に供給された消火剤を、第1の壁面の表面の親水性を利用して、この第1の壁面に広く広げ、その後この第1の壁面の消火剤噴出孔から複数の電力供給素子に消火剤を噴出させることができるようになり、その結果として安全性の高いものとなる。
【0022】
本発明の第7の発明は、第6の発明において、第1の壁面、第2の壁面をそれぞれ金属板で形成するとともに、第1の壁面を構成する金属板の表面は粗面化仕上げ状態とし、第2の壁面を構成する金属板の表面は鏡面仕上げ状態としたものであるので、安全性が高く、また製造も容易となる。
【0023】
すなわち、第1、第2の壁面をそれぞれ金属板で形成しているので、強度、耐熱性が高く、安全性が高いものとなる。
【0024】
また、第1の壁面を構成する金属板の表面を粗面化仕上げ状態として親水性とし、さらに第2の壁面を構成する金属板の表面を鏡面仕上げ状態として撥水性とするものであるので、製造も容易となる。
【0025】
本発明の第8の発明は、第1から第7のいずれかに記載の発明において電力供給素子を、電池、もしくはコンデンサとしたものであり、電池、もしくはコンデンサを用いた電力機器の安全性を高めることができる。
【0026】
本発明の第9の発明は、第1から第8のいずれかに記載の発明において、開閉弁を、異常状態検出素子の出力により開放する構成としたものであり、異常時の安全性を高めることができる。
【0027】
本発明の第10の発明は、第9の発明において異常状態検出素子を、衝撃検出素子、または温度検出素子により構成したものであるので、異常衝撃検出時、または異常温度検出時における安全性を高めることができる。
【0028】
本発明の第11の発明は、第1から第10のいずれかに記載の発明の電力機器を、電源として用いた電子機器であり、使用する電子機器の安全性を高めることができる。
【0029】
本発明の第12の発明は、第1から第10のいずれかに記載の電力機器は、電力供給素子の検査設備として用いた電力供給素子検査設備であり、電力供給素子検査設備の安全性を高めることができる。
【0030】
以下本発明の一実施形態を、図1を用いて説明する。
【0031】
図1は、電子機器の一例として用いた自動車の動力用モータを駆動するための電力供給機器を示している。
【0032】
この電力供給機器は、図1に示すように、本体ケース1と、この本体ケース1内に設けた複数の電力供給素子2と、これら複数の電力供給素子2に対向配置した消火剤流出空間3とを備えている。
【0033】
また、消火剤流出空間3は、複数の電力供給素子2に向けて消火剤を噴出する消火剤噴出孔4を複数個有する消火剤噴出空間5と、この消火剤噴出空間5に複数個の消火剤供給孔6を介して連結された消火剤供給空間7とにより構成され、この消火剤供給空間7に、開閉弁8を介して消火剤タンク9が連結されている。
【0034】
複数の電力供給素子2は、具体的には、電池、もしくはコンデンサよりなるものであるが、本実施形態では電池を例に説明を続ける。
【0035】
すなわち、電力供給素子2が電池であった場合、それを複数個直列接続すれば高い電圧の電源となり、また並列接続すれば高容量の電源となり、それを昇圧して自動車駆動用モータ(図示せず)を回転駆動させるようになっている。
【0036】
さて、このような複数の電力供給素子2上には、上述した消火剤噴出空間5と、消火剤供給空間7を順次設けており、また各電力供給素子2上には、消火剤噴出空間5に開口する少なくとも一つ(できれば複数個)の消火剤噴出孔4を対向させている。
【0037】
消火剤供給孔6は、金属板製の壁面6Aに形成したものであり、また消火剤噴出孔4は金属板製の壁面4Aに形成したものであるが、壁面6Aに形成した消火剤供給孔6の個数は、壁面4Aに形成した消火剤噴出孔4の個数よりも少なくし、かつ個々の消火剤供給孔6の開口面積は、個々の消火剤噴出孔4の開口面積よりも大きくしている。
【0038】
上記開閉弁8は、異常検出手段10の出力により開放する構成となっている。
【0039】
この異常検出手段10は、基本的には上記先行文献1(特開平9−74603号公報)と基本的には同じ構成のものである。
【0040】
したがって、その内部には、異常状態検出素子11と、その制御装置12が設けられ、異常状態検出素子11を、衝撃検出素子とした場合には、異常衝撃を検出した場合に制御装置12で開閉弁8を開放し、また異常状態検出素子11を、温度検出素子とした場合には、異常温度を検出した場合に制御装置12で開閉弁8を開放する。
【0041】
そして、このような異常検出により、開閉弁8が開放されると、消火剤タンク9から勢いよく消火剤が開閉弁8を介して消火剤供給空間7内に流入され、先ずはこの消火剤供給空間7で広がり、次にこの広がった状態で消火剤供給孔6から消火剤噴出空間5に供給され、その後複数の消火剤噴出孔4から複数の電力供給素子2に向けて噴出され、安全対策が講じられる。
【0042】
以上の動作において、上記消火剤供給孔6の個数は、消火剤噴出孔4の個数よりも少なくしたものであるので、開閉弁8を介して消火剤供給空間7に流入した消火剤は、この消火剤供給空間7で広がった状態で消火剤供給孔6を介して消火剤噴出空間5に供給することができる。
【0043】
また、この消火剤供給孔6の開口面積は、消火剤噴出孔4の開口面積よりも大きくしているので、消火剤が消火剤供給空間7から消火剤噴出空間5に供給されるときの過大な流路抵抗となることはない。
【0044】
したがって、複数の消火剤噴出孔4から、複数の電力供給素子2にスムーズに消火剤を噴出することができ、安全性の高いものとなる。
【0045】
なお、本実施形態においては、複数の電力供給素子2上に、消火剤噴出空間5と、消火剤供給空間7を順次設けたものであるので、複数の消火剤噴出孔4からの消火剤の噴出に自然落下力も利用することができ、その結果として安全対策の向上が期待できるものとなる。
【0046】
また、本実施形態においては、各電力供給素子2には、少なくとも一つ以上の消火剤噴出孔4を対向させており、複数設けた電力供給素子2の一つずつに少なくとも一つ以上の消火剤噴出孔4が対向しているので、個々の電力供給素子2に確実に消火剤が噴出され、その結果として安全対策の向上が期待できるものとなる。
【0047】
また上記実施形態において、金属板製の壁面6Aの表面を撥水性とし、金属板製の壁面4Aの表面を親水性とすれば、消火剤の噴出をさらにスムーズなものとすることができる。
【0048】
すなわち、金属板製の壁面6Aの表面を撥水性とすれば、この表面の撥水性を利用し、この壁面6A上から各消火剤供給孔6を介して消火剤噴出空間5に消火剤をスムーズに供給することができる。また、消火剤噴出空間5に供給された消火剤は、壁面4Aの表面の親水性を利用して、この壁面4A上に広げることができるので、その後消火剤噴出孔4から複数の電力供給素子2に消火剤をスムーズに噴出させることができるようになり、その結果として安全性の高いものとなる。
【0049】
また、このような撥水性処理、親水性処理も、壁面6A、4Aをそれぞれ上述にごとく金属板で形成するとともに、撥水性処理は金属板表面の鏡面仕上げで、また親水性処理は金属板表面の鏡面仕上げで、簡単に製造でき、しかも金属製なので強度、耐熱性が高く、安全性の高いものとなる。
【0050】
さらに上記実施形態における壁面6Aを、図2に示すごとく、凹凸状とし、その内の凹部に消火剤供給孔6を設ければ、消火剤供給空間7で広がった消火剤を凹部に形成した消火剤供給孔6を介して消火剤噴出空間5にスムーズに供給することができるようになる。
【0051】
したがって、複数の消火剤噴出孔4から、複数の電力供給素子2にスムーズに消火剤を噴出することができ、安全性の高いものとなる。
【0052】
また、上記実施形態は、図1に示すものを電子機器の電源として用い、この電子機器の安全性を高めるものであるが、図1に示す構成を、電力供給素子検査設備、つまり電力供給素子2の検査設備として用いる場合もある。
【0053】
この場合、検査時に電力供給素子2の異常が発生しても、この電力供給素子検査設備の安全性を高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
以上のごとく本発明は、本体ケースと、本体ケース内に設けた複数の電力供給素子と、複数の電力供給素子に対向配置した消火剤流出空間とを備え、消火剤流出空間は、複数の電力供給素子に向けて消火剤を噴出する消火剤噴出孔を複数有する消火剤噴出空間と、消火剤噴出空間に複数の消火剤供給孔を介して連結された消火剤供給空間とを有し、消火剤供給空間に、開閉弁を介して消火剤タンクを、連結したものであり、これにより小型化を図ることができる。
【0055】
すなわち、本発明においては、消火剤タンクから開閉弁を介して消火剤流出空間に流入した消火剤は、先ず消火剤供給空間に供給された後に広がり、次にこの広がった状態で消火剤供給孔から消火剤噴出空間に供給され、その後複数の消火剤噴出孔から複数の電力供給素子に向けて噴出するようになっている。
【0056】
つまり、本発明においては、複数のノズルから消火剤を噴出させるのではなく、複数の消火剤噴出孔から消火剤を噴出させるので、大幅な小型化が図れるものとなる。
【0057】
したがって、各種電子機器、例えば自動車、非常用電力設備等に活用が期待されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態の断面図
【図2】本発明の他の実施形態の断面図
【符号の説明】
【0059】
1 本体ケース
2 電力供給素子
3 消火剤流出空間
4 消火剤噴出孔
4A 壁面
5 消火剤噴出空間
6 消火剤供給孔
6A 壁面
7 消火剤供給空間
8 開閉弁
9 消火剤タンク
10 異常検出手段
11 異常状態検出素子
12 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力供給素子収納空間と消火剤流出空間を有する本体ケースと、前記本体ケースの前記電力供給素子収納空間内に設けた複数の電力供給素子とを備え、前記消火剤流出空間は、前記複数の電力供給素子に向けて消火剤を噴出する消火剤噴出空間と、前記消火剤噴出空間に前記消火剤を供給する消火剤供給空間とを有し、前記消火剤噴出空間と前記電力供給素子収納空間を仕切る第1の壁面には、複数の消火剤噴出孔を設け、前記消火剤噴出空間と前記消火剤供給空間とを仕切る第2の壁面には、複数の消火剤供給孔を設け、前記消火剤供給空間には、開閉弁を介して消火剤タンクを、連結した電力機器。
【請求項2】
前記複数の電力供給素子上に、下方から上方に向けて、前記消火剤噴出空間と、前記消火剤供給空間を順次設けた請求項1に記載の電力機器。
【請求項3】
前記電力供給素子には、少なくとも一つ以上の前記消火剤噴出孔を対向させた請求項1または2に記載の電力機器。
【請求項4】
前記消火剤供給孔の個数を、前記消火剤噴出孔の個数よりも少なくし、かつこの消火剤供給孔の開口面積を、前記消火剤噴出孔の開口面積よりも大きくした請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力機器。
【請求項5】
前記第2の壁面は、凹凸状とし、その凹部に前記消火剤供給孔を設けた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力機器。
【請求項6】
前記第1の壁面の表面を親水性とし、前記第2の壁面の表面を撥水性とした請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力機器。
【請求項7】
前記第1の壁面、前記第2の壁面をそれぞれ金属板で形成するとともに、前記第1の壁面を構成する金属板の表面は粗面化仕上げ状態とし、前記第2の壁面を構成する金属板の表面は鏡面仕上げ状態とした請求項6に記載の電力機器。
【請求項8】
前記電力供給素子は、電池、もしくはコンデンサとした請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電力機器。
【請求項9】
前記開閉弁は、前記本体ケース内に設置した異常状態検出素子の出力により開放する構成とした請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電力機器。
【請求項10】
前記異常状態検出素子は、衝撃検出素子、または温度検出素子により構成とした請求項9に記載の電力機器。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電力機器を、電源として用いた電子機器。
【請求項12】
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電力機器は、電力供給素子の検査設備として用いた電力供給素子検査設備。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−207650(P2009−207650A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−52996(P2008−52996)
【出願日】平成20年3月4日(2008.3.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】