説明

電動弁

【課題】ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、しかも、錆に強く、耐錆性が高いコンパクト化が可能な電動弁を提供する。
【解決手段】ステータコイルユニット80とローターマグネット36を有するステッピングモータでニードル弁64を操作し流体を制御する電動弁10において、磁石特性を有するローターマグネット36を、極異方性のSm−Fe−N系マグネットにより一体に構成、または合成樹脂バインダーを用い接着構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、流量制御弁などの電動弁に関し、特に、永久磁石からなるローターマグネットを備えた電動弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1(特開2011−174587号公報)に開示されるように、永久磁石からなるローターマグネットを備えたこの種の電動弁では、図3に示したような構造となっている。
【0003】
すなわち、従来の電動弁100は、弁本体102を備えており、弁本体102内には弁室104が形成されている。そして、この弁室104に連通するように、第1の配管部材106と第2の配管部材108とが装着されている。また、弁本体102には、弁座110が形成され、この弁座110に弁ポート112が設けられている。
【0004】
さらに、弁本体102の上部には、雄ネジ116aが形成された雄ネジ部材116が固定されている。雄ネジ部材116の外周には、この雄ネジ部材116の雄ネジ116aと噛合する雌ネジ118aが形成された雌ネジ部材118が固定されている。
【0005】
この雄ネジ部材116の内部には、下方に弁体122が形成された軸部材120が、摺動自在に貫挿されている。
【0006】
軸部材120の上方部分には、溶接により軸部材120に固定された止め輪114によって固定部材124が挟み込みこまれており、これによりローター本体126が取り付けられている。このローター本体126の外周には、永久磁石からなるローターマグネット128が固定されている。また、ローター本体126の上部には、ストッパー130が突設されている。
【0007】
弁本体102には、下ケース132が固定され、この下ケース132の上部にケース本体134が固定されている。また、ケース本体134の頂壁136には、案内軸138が固定されており、この案内軸138の外周には、案内コイル部材140が設けられている。この案内コイル部材140には、この案内コイル部材140に沿って摺動し、側方に突設するスライダーリング142が装着されている。また、案内コイル部材140の上端には、上部ストッパー部140aが形成されている。
【0008】
ローター本体126と固定部材124との間には、圧縮状態でスプリング144が介装されている。
【0009】
一方、ケース本体134の外周には、ステータコイルユニット152が取り付けられている。このステータコイルユニット152のコイルケース146の内部にはコイル148が納められており、コイルケース146の内部は封止樹脂により封止されている。図中、符号150は、コイルに通電するためのリード線を示している。
【0010】
このように構成される電動弁100は、図3の閉弁状態においては、弁体122が下方の位置にあり、弁体122によって、弁座110の弁ポート112が閉止された状態となっている。この際、スライダーリング142が、ローター本体126の上部のストッパー130と当接した状態となり、下方位置が規制されるようになっている。
【0011】
この状態から、コイル148に通電することによって、ローターマグネット128が回転し、このローターマグネット128とともに、ローター本体126、軸部材120、弁体122が一体的に回転して、軸部材120に形成された雄ネジ120aと、雌ネジ部材116に形成された雌ネジ116aとが噛合して案内され、弁体122が上方に移動し、弁開状態となるようになっている。
【0012】
この際、ローターマグネット128が回転にともなって、ストッパー130と当接した状態で、ライダーリング142が案内コイル部材140に沿って摺動し、案内コイル部材140の上端に形成された上部ストッパー部140aに当接して上方位置が規制されるようになっている。
【0013】
そして、この状態から、コイル148に逆の電流を通電することによって、図3に示したように、ローターマグネット128が回転し、このローターマグネット128とともに、ローター本体126、軸部材120、弁体122が一体的に回転して、軸部材120に形成された雄ネジ120aと、雌ネジ部材116に形成された雌ネジ116aとが噛合して案内され、弁体122が下方に移動し、再び、図3に示した閉弁状態になるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2011−174587号公報
【特許文献2】特許第4541386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、このような従来の電動弁100では、永久磁石からなるローターマグネット128は、フェライト系永久磁石から構成されているのが通常である。このフェライト系永久磁石は、磁力が弱いため、トルクを稼ぐためには、ローターマグネット128、コイル148を大型にする必要があった。特に、電動弁100の口径を大きくする必要がある場合には、弁体122に加わる加重、すなわち、一次側の圧力と二次側の圧力との差圧による加重が大きくなるため、トルクを稼ぐためには、ローターマグネット128、コイル148を大型にする必要があり、このため、電動弁100自体が大型になってしまうことになっていた。
【0016】
本発明は、このような現状に鑑み、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、しかも、錆に強く、耐錆性が高いコンパクト化が可能な電動弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の電動弁は、
永久磁石からなるローターマグネットを備えた電動弁であって、
前記ローターマグネットが、極異方性のSm−Fe−N系マグネットから構成したことを特徴とする。
【0018】
このように構成することによって、極異方性のSm−Fe−N系マグネットは磁力が強いので、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能であり、しかも、Sm−Fe−N系マグネットは錆に強く、耐錆性が高い電動弁を提供することができる。
【0019】
また、本発明の電動弁は、前記ローターマグネットが、極異方性のNd−Fe−B系磁石を含むことを特徴とする。
【0020】
このように構成することによって、成形性が向上することになり、ローターマグネットの形状の自由度が向上する。
【0021】
また、本発明の電動弁は、前記ローターマグネットが、合成樹脂をバインダーとして使用した極異方性のボンドマグネットであることを特徴とする。
【0022】
このように構成することによって、加工性が良好で、しかも、極異方性であるため、高磁力であり、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能である。
【0023】
また、本発明の電動弁は、前記ローターマグネットが、前記バインダーを10〜15質量%含むことを特徴とする。
【0024】
このように構成することによって、成形性を維持したまま、高磁力であり、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能である。
【0025】
また、本発明の電動弁は、前記バインダーが、ポリフェニレンサルファイド樹脂であることを特徴とする。
【0026】
このように構成することによって、ポリフェニレンサルファイド樹脂は、冷媒や冷凍機油に対して耐性があるため、電動弁を、例えば、空調システム、冷凍システムなどに用いた場合にも、冷媒や冷凍機油を吸収することがない。そのため、ローターマグネットが膨張したり劣化して、脆くなったりすることがなく、電動弁の耐久性を向上することができる。
【0027】
また、本発明の電動弁は、前記ローターマグネットが、Sm−Fe−N系マグネットを30〜50質量%、極異方性のNd−Fe−B系磁石を35〜60質量%、バインダーを10〜15質量%含むことを特徴とする。
【0028】
このように構成することによって、加工性、成形性が向上することになり、コストを低減することができるとともに、極異方性であるため、高磁力であり、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能である。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、極異方性のSm−Fe−N系マグネットは磁力が強いので、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能であり、しかも、極異方性のSm−Fe−N系マグネットは錆に強く、耐錆性が高い電動弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の電動弁の弁閉状態の縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の電動弁の弁開状態の縦断面図である。
【図3】図3は、従来の電動弁の弁閉状態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の電動弁の弁閉状態の縦断面図、図2は、本発明の電動弁の弁開状態の縦断面図である。
【0033】
図1〜図2において、符号10は、全体で本発明の電動弁を示している。
【0034】
図1〜図2に示したように、本発明の電動弁10は、弁本体12を備えており、弁本体12内には弁室14が形成されている。そして、この弁室14に連通するように、第1の配管部材16と第2の配管部材18とが装着されている。また、弁本体12には、弁座20が形成され、この弁座20に弁ポート22が設けられている。
【0035】
また、弁本体12の上部には、下ケース42が固定され、この下ケース42の上部にケース本体44が固定されている。
【0036】
下ケース42には、雌ネジ26aが形成された雌ネジ部材26が固定されている。この雌ネジ部材26の内部には、雌ネジ部材26の雌ネジ26aと噛合する雄ネジ30aが形成された軸部材30が配置されており、この軸部材30の下方に弁部材32が軸部材30に対して回動自在に取り付けられている。
【0037】
軸部材30の上方部分には、永久磁石からなるローターマグネット36が固定されている。また、ローターマグネット36の上部には、ストッパー38が形成されている。
【0038】
また、ケース本体44の頂壁46には、案内軸受け48が固定されており、この案内軸受け48の外周には、スリーブ34を介して、案内コイル部材50が設けられている。この案内コイル部材50には、案内コイル部材50に沿って摺動し、側方に突設するスライダーリング52が装着されている。さらに、案内コイル部材50の下端にはストッパー部50aが形成されている。
【0039】
一方、ケース本体44の外周には、ステータコイルユニット80が取り付けられている。このステータコイルユニット80のコイルケース54の内部にはコイル56が納められており、コイルケース54の内部は封止樹脂により封止されている。図中、符号58は、コイルに通電するためのリード線を示している。
【0040】
また、弁部材32は、軸部材30の下端30bに回動自在に取り付けられたニードルガイド60と、ニードルガイド60の内部に配置されたバネ受け62と、ニードルガイド60の下端に溶接により固定されたニードル弁64を備えている。
【0041】
さらに、ニードル弁64の上端とバネ受け62との間には、圧縮状態でスプリング70が介装されている。
【0042】
このように構成される電動弁10は、図1の閉弁状態においては、ニードル弁64が下方の位置にあり、ニードル弁64によって、弁座20の弁ポート22が閉止された状態となっている。この際、スライダーリング52が、ローターマグネット36のストッパー38と当接した状態となり、ストッパー部50aに当接することで下方位置が規制されるようになっている。
【0043】
この状態から、コイル56に通電することによって、図2に示したように、ローターマグネット36が回転し、このローターマグネット36とともに、軸部材30、弁部材32が一体的に回転して、軸部材30に形成された雄ネジ30aと、雌ネジ部材26に形成された雌ネジ26aとが噛合して案内され、ニードル弁64が上方に移動し、弁開状態となるようになっている。
【0044】
この際、ローターマグネット36の回転にともなって、ストッパー38と当接した状態で、スライダーリング52が案内コイル部材50に沿って摺動し、案内コイル部材50の上端に当接して上方位置が規制されるようになっている。
【0045】
そして、この状態から、コイル56に逆の電流を通電することによって、ローターマグネット36が回転し、このローターマグネット36とともに、ローター本体126、軸部材30が一体的に回転して、軸部材30に形成された雄ネジ30aと、雌ネジ部材26に形成された雌ネジ26aとが噛合して案内され、ニードル弁64が下方に移動し、再び、図1に示した閉弁状態になるように構成されている。
【0046】
ところで、図3に示した従来の電動弁100では、永久磁石からなるローターマグネット128は、フェライト系永久磁石から構成されているのが通常である。このフェライト系永久磁石は、磁力が弱いため、トルクを稼ぐためには、ローターマグネット128、コイル148を大型にする必要があった。特に、電動弁100の口径を大きくする必要がある場合には、弁体122に加わる加重、すなわち、一次側の圧力と二次側の圧力との差圧による加重が大きくなるため、トルクを稼ぐためには、ローターマグネット128、コイル148を大型にする必要があり、このため、電動弁100自体が大型になってしまうことになっていた。
【0047】
このため、本発明の電動弁10では、ローターマグネット36が、極異方性のSm−Fe−N系マグネットから構成している。
【0048】
このように構成することによって、極異方性のSm−Fe−N系マグネットは磁力が強いので、弁口径を大型化しても、図1、図2に示したように、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能であり、しかも、Sm−Fe−N系マグネットは錆に強く、耐錆性が高い電動弁を提供することができる。
【0049】
また、本発明の電動弁10では、ローターマグネット36が、極異方性のNd−Fe−B系磁石を含むのが望ましい。
【0050】
このように構成することによって、成形性が向上することになり、ローターマグネットの形状の自由度が向上する。
【0051】
また、本発明の電動弁10では、ローターマグネット36が、合成樹脂をバインダーとして使用した極異方性のボンドマグネットであるのが望ましい。
【0052】
このように構成することによって、加工性が良好で、しかも、極異方性であるため、高磁力であり、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能である。
【0053】
この場合、ローターマグネット36が、合成樹脂をバインダーとして使用した極異方性のボンドマグネットとする方法としては、従来公知の方法を用いることができ、特に限定されるものではなく、例えば、射出成形、圧縮成形、押出成形、焼結成形などで成形することができる。この場合、樹脂バインダーの流動性、磁気特性に優れる射出成形が好ましい。
【0054】
また、本発明の電動弁では、ローターマグネット36が、バインダーを10〜15質量%含むのが望ましい。
【0055】
このように構成することによって、成形性を維持したまま、高磁力であり、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能である。
【0056】
この場合、合成樹脂のバインダーとしては、特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン6−12、4−6ナイロン、およびその変性ナイロン、ナイロン系エラストマー等のポリアミド樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ふっ素樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルエーテルケトンなどを用いることができる。
【0057】
この場合、バインダーが、ポリフェニレンサルファイド樹脂であるのが望ましい。
【0058】
すなわち、ポリフェニレンサルファイド樹脂は、冷媒や冷凍機油に対して耐性があるため、電動弁を、例えば、空調システム、冷凍システムなどに用いた場合にも、冷媒や冷凍機油を吸収することがない。そのため、ローターマグネットが膨張したり劣化して、脆くなったりすることがなく、電動弁の耐久性を向上することができる。
【0059】
また、本発明の電動弁10では、ローターマグネット36が、Sm−Fe−N系マグネットを30〜50質量%、極異方性のNd−Fe−B系磁石を35〜60質量%、バインダーを10〜15質量%含むのが望ましい。
【0060】
このように構成することによって、加工性、成形性が向上することになり、コストを低減することができるとともに、極異方性であるため、高磁力であり、弁口径を大型化しても、ローターマグネット、コイルなどを大型にすることなく、磁力が大きく、トルクを稼ぐことができ、コンパクト化が可能である。
【0061】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、図1、図2に示した形状の電動弁に用いたが、電動弁の形状は特に限定されるものではなく、あらゆるタイプの永久磁石からなるローターマグネットを備えた電動弁に用いることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、例えば、流量制御弁などの電動弁に関し、特に、永久磁石からなるローターマグネットを備えた電動弁に適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
10 電動弁
12 弁本体
12 ナイロン
14 弁室
16 第1の配管部材
18 第2の配管部材
20 弁座
22 弁ポート
26 雌ネジ部材
26a 雌ネジ
30 軸部材
30a 雄ネジ
30b 下端
32 弁部材
34 スリーブ
36 ローターマグネット
38 ストッパー
42 下ケース
44 ケース本体
46 頂壁
50 案内コイル部材
52 スライダーリング
54 コイルケース
56 コイル
58 リード線
60 ニードルガイド
64 ニードル弁
70 スプリング
80 ステータコイルユニット
100 電動弁
102 弁本体
104 弁室
106 第1の配管部材
108 第2の配管部材
110 弁座
112 弁ポート
114 締結部材
116 雄ネジ部材
116a 雄ネジ
118 雌ネジ部材
118a 雌ネジ
120 軸部材
122 弁体
124 固定部材
126 ローター本体
128 ローターマグネット
130 ストッパー
132 下ケース
134 ケース本体
136 頂壁
138 案内軸
140 案内コイル部材
140a 上部ストッパー部
142 スライダーリング
144 スプリング
146 コイルケース
148 コイル
150 リード線
152 ステータコイルユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
永久磁石からなるローターマグネットを備えた電動弁であって、
前記ローターマグネットが、極異方性のSm−Fe−N系マグネットから構成したことを特徴とする電動弁。
【請求項2】
前記ローターマグネットが、極異方性のNd−Fe−B系磁石を含むことを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
前記ローターマグネットが、合成樹脂をバインダーとして使用した極異方性のボンドマグネットであることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の電動弁。
【請求項4】
前記ローターマグネットが、前記バインダーを10〜15質量%含むことを特徴とする請求項3に記載の電動弁。
【請求項5】
前記バインダーが、ポリフェニレンサルファイド樹脂であることを特徴とする請求項3から4のいずれかに記載の電動弁。
【請求項6】
前記ローターマグネットが、Sm−Fe−N系マグネットを30〜50質量%、極異方性のNd−Fe−B系磁石を35〜60質量%、バインダーを10〜15質量%含むことを特徴とする請求項4から5のいずれかに記載の電動弁。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−108535(P2013−108535A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252402(P2011−252402)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000143949)株式会社鷺宮製作所 (253)
【Fターム(参考)】