説明

電動車両

【課題】組付け工数が少なく、低コストで電装系ユニットへの冷却配管と電装系ハーネスの接続を可能とする電動車両を提供する。
【解決手段】車両1に搭載されるバッテリ3から電力線11,12を介して供給される電力を変換する電力変換器53と、電力変換器から供給される電力により駆動されると共に車両のフロアパネル2の下方に配置される回転機6と、電力変換器を収納すると共にフロアパネルの上方に設置される筐体50と、筐体内を流れる冷却媒体を筐体に流入させる筐体流入口503と、冷却媒体を筐体から流出させる筐体流出口504と、筐体流入口503に接続される第1の冷却管9Bと、一方の端部が筐体流出口に接続されると共に他方の端部が回転機に接続される第2の冷却管9Cとを備え、筐体50の下方であってフロアパネルに形成されると共に電力線と第1及び第2の冷却管とが挿入される開口部2Aを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転機となる電動機あるいは電動機と内燃機関を備えた電動車両に関する。
【背景技術】
【0002】
回転機となる電動機あるいは電動機と内燃機関を備えた電動車両においては、電動機の電源としてリチウムイオン電池等の車両に搭載されるバッテリと、バッテリから電力線を介して供給される電力を変換する電力変換器を含む電装系ユニットを備え、電力変換器から供給される電力により電動機を駆動している。
【0003】
電装系ユニットの設置場所としては、ボディーの床面を構成するフロアパネルの上部となる室内側あるいは下部となる車外側が想定される。電装系ユニットを車室外に配置する場合、電動機やバッテリも車外に配設されている場合には配線などは短くて済むが、電装系ユニット内への水や埃などを防止するために防水や耐熱構造が必要になってしまう。
【0004】
電装系ユニットを車室内に配置する場合、電動機やバッテリも車室内に配置されている場合、配線などは短くて済むとともに、フロアパネルを加工する必要もない。しかし、電動機やバッテリは熱を発生するため、車室外に配置されている多く、電装系ユニットを車室内に配置した場合、フローパネルの加工やシールを考慮しなければならない。
【0005】
特許文献1には、フロアパネルの内側にバッテリケースを配置し、このバッテリケースの下部に設けた電源取り出し部にバッテリハーネスをフロアパネルの下方から接続する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−132348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
引用文献1では、バッテリハーネスをフロアパネル下方からバッテリケースの下部に設けた電源取り出し部に接続しているが、バッテリケースはフロアパネルよりも下方に配置されているため、同パネルを加工する必要がない。また、電装系ユニットは、発熱量が多いので性能の安定化や安全性の面から冷却する必要がある。このため、冷却配管などを接続して冷却するものも知られているが、冷却配管のために新たにフロアパネルなどを加工すると加工作業が発生するとともに組付け工数が多く、コストアップを招いてしまう。
本発明は、組付け工数が少なく、低コストで電装系ユニットへの冷却配管と電装系ハーネスの接続を可能とする電動車両を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、車両に搭載されるバッテリと、バッテリから電力線を介して供給される電力を変換する電力変換器と、電力変換器から供給される電力により駆動されると共に車両のフロアパネルの下方に配置される回転機と、電力変換器を収納すると共にフロアパネルの上方に設置される筐体と、筐体内を流れる冷却媒体を筐体に流入させる筐体流入口と、冷却媒体を筐体から流出させる筐体流出口と、筐体流入口に接続される第1の冷却管と、一方の端部が筐体流出口に接続されると共に他方の端部が回転機に接続される第2の冷却管とを備える電動車両において、筐体の下方であってフロアパネルに開口部が形成され、該開口部に電力線と第1及び第2の冷却管とが挿入されることを特徴としている。
【0009】
本発明に係る電動車両において、筐体流入口と筐体流出口とは開口部と対面して筐体の下方に配置されることを特徴としている。
本発明に係る電動車両において、電力線の端部と筐体とが接合される電力線接合部と、筐体流入口と第1の冷却配管とが接合される流入接合部と、筐体流出口と第2の冷却配管とが接合される流出接合部とは、車両の車幅方向に隣接して配置されることを特徴としている。
本発明に係る電動車両において、電力線接合部は、流入接合部及び流出接合部より上方に配置されることを特徴としている。
本発明に係る電動車両において、第1の冷却管の上流には冷却媒体を冷却するラジエータを更に有し、筐体の内部であって筐体の下方には筐体流入口と筐体流出口とを結ぶと共に冷却媒体が流れる冷却経路が設けられ、冷却経路は、筐体流入口と筐体流出口との略中間点である中継点と、筐体流入口と中継点とを結ぶ往路と、中継点と筐体流出口とを結ぶ復路から成り、電力変換器は往路の上方に配置されることを特徴としている。
【0010】
本発明に係る電動車両において、外部電源から供給される電力をバッテリに充電する充電器を筐体内に更に備え、充電器と電力変換器とは、往路の上方であって筐体流入口側から充電器、電力変換器の順に配置されることを特徴としている。
本発明に係る電動車両において、バッテリから供給される電流の電圧を降圧する電圧変換器を筐体内に更に備え、電力変換器は直流電流を交流電流に変換するインバータであり、電圧変換器は充電器とインバータとの間に配置されることを特徴としている。
本発明に係る電動車両において、電圧変換器はDC−DCコンバータであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電力線と、電力線を介してバッテリから供給される電力を変換する電力変換器を収納すると共にフロアパネルの上方に設置される筐体の内部を流れる冷却媒体を筐体に流入させる筐体流入口に接続される第1の冷却管と、一方の端部が冷却媒体を筐体から流出させる筐体流出口に接続されると共に他方の端部が回転機に接続される第2の冷却管とが挿入される開口部を、筐体の下方に位置するフロアパネルに形成したので、フロアパネルの加工や組付け工数が少なく、低コストで電力変換器の冷却管と電力線の接続を行える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る電動車両の概略構成を示す側面図である。
【図2】電力変換器と充電器とインバータを備えた筐体内の冷却媒体の循環経路を示す平面視図である。
【図3】電力線と第1及び第2の冷却管の接続部の拡大断面図である。
【図4】フロアパネルに形成した開口部近傍の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1に符号1で示す電動車両は、フロアパネル2の下方となる車室外に、複数のセルからなる大容量のバッテリ3が図示しないフレームに支持されて配置されている。バッテリ3よりも後方には、後輪15を回転駆動する回転機となる電動機6がフロアパネル2の下方となる車室外に図示しないフレームに支持されて配置されている。車両後方でフロアパネル2よりも上方となる車室内(例えばラッゲージルーム)には電装系ユニット5が配置されている。
【0014】
車両1の前方に配置されたラジエータ4が配置されている。ラジエータ4は、高電圧ユニット5と電動機6にその両端が接続されていて、内部を冷却媒体が流れる第1の冷却管9上に配置されている。第1の冷却管9は、一方の端部9Aがラジエータ4と接続し、他方の端部9Bが高電圧ユニット5と接続していて、冷却媒体を高電圧ユニット5へ供給する供給経路を構成している。
【0015】
高電圧ユニット5と電動機6とは、第2の冷却管9Cで接続されている。第2の冷却管9Cは、一方の端部9C1が高電圧ユニット5に、他方の端部9C2が電動機6と接続されていて、高電圧ユニット5から排出された冷却媒体を電動機6に供給している。
【0016】
電動機6とラジエータ4とは、第3の冷却管10で接続されている。第3の冷却管10は、一端10Aがラジエータ4と接続し、他端10Bが電動機6と接続されていて、電動機6を冷却した冷却媒体の戻り経路を構成している。
【0017】
ラジエータ4と高電圧ユニット5の間に位置する第1の冷却管9には、冷却媒体を搬送する冷却用ポンプ8が配置されている。このため、冷却用ポンプ8が作動すると、冷却媒体はラジエータ4から高電圧ユニット5へと搬送されて高電圧ユニット5を冷却した後、電動機6を冷却して第3の冷却管10を介してラジエータ4へと戻される。本形態において、高電圧ユニット5を中心にしたときに、ラジエータ4は第1の冷却管9の上流に配置されている。
【0018】
バッテリ3と高電圧ユニット5とは、電力線となる電装系ハーネス11,12で接続されている。電装系ハーネス11はバッテリ3と高電圧ユニット5とを接続するプラス線であり、電装系ハーネス12はバッテリ3と高電圧ユニット5とを接続するマイナス線である。
【0019】
図2,図3に示すように、高電圧ユニット5は、その外装が筐体50で覆われていて、フロアパネルの上方に設置されている。筐体50の内部には、充電器51と、電圧変換器となるDC−DCコンバータ52と、電力変換器となるインバータ53と、第1の冷却管9の他端9Bと第2の冷却管9Cの一端が接続される冷却経路16を備えている。DC−DCコンバータ52は、充電器51とインバータ53の間に配置されている。
【0020】
符合21は外部電源となる100V又は200Vの電源を用いて充電する家庭用充電プラグであり、図示しない配線を介して充電器51と接続されている。符合22は外部電源を用いて充電する急速充電口であり、急速充電コンタクタ19を介してバッテリ3と接続されている。充電器51と急速充電コンタクタ19は、それぞれ電装系ハーネス11,12と接続されている。
【0021】
充電器51は、外部電源と接続された家庭用充電プラグ21から供給される電力をバッテリ3に充電するものである。DC−DCコンバータ52は、バッテリ3から供給される電流の電圧を降圧するもので、本形態では高電圧(330V)を低電圧(12V)に変換している。インバータ53は、バッテリ3から電装系ハーネス11,12を介して供給される電力を変換するものであり、本形態では直流を交流に変換する。
【0022】
筐体50の下部50Aには、電装系ハーネス11,12と第1の冷却管9の端部9Bと第2の冷却管9Cの端部9C1とをそれぞれ筐体内部に導入する複数の接続口501,502,503,504が形成されている。接続口501,502は電装系ハーネス11,12の端部を挿入する筒状の接続口であり、ハーネス端部と筐体5とが接合される電力線接合部を構成している。接続口503は第1の冷却管9の端部9Bを挿入する筒状の接続口であり、第1の冷却管9内の冷却媒体を筐体5の冷却経路16に流入させる筐体流入口を構成している。接続口504は、第2の冷却管9Cの端部9C1を挿入する筒状の接続口であり、筐体5内の冷却経路16から冷却媒体を流出させる筐体流出口を構成している。つまり、冷却経路16は筐体50の内部であって筐体50の下方に配置されていて、接続口503と接続口504とを連通可能に結んでいる。
【0023】
電装系ハーネス11,12は、防水キャップ18,19を介して接続口501,502に挿入される。電装系ハーネス11,12の先端11a,12aは接点となっていて、筐体50内の電気回路に接続する端子31,32に筐体内部にボルトなどで締結固定される。そして、これら端子31,32には、第1の冷却管の端部9Bや第2の冷却管9Cの端部9C1を筐体内に導入する接続口503、504よりも高い位置に配置されている。本形態において、接続口501〜504は、図2に示すように車両1の車幅方向に隣接して配置されている。
【0024】
接続口501,502の上面501A,502Aは、接続口503,504の上面503A,504Aよりも上方(車室内)側に位置するように高く形成されている。つまり、上面501A,502Aは、上面503A,504Aよりも上方に配置されている。接続口501〜504は、筐体下部50Aから下方に向かって突出して形成された壁部50Bで周囲を覆われている。この壁部50Bよりも外側には、図3にも示すようにウレタン材やゴム材などのシール部材17がフロアパネル2との間に介装される。
【0025】
図2に示すように、筐体50を設置するフロアパネル2には、同パネル2を貫通する1つの開口部2Aが筐体50の下方で形成されている。この開口部2Aは、壁部50Bを挿入可能な大きさとされていて、壁部50Bを開口部2A内に挿入することで、複数の接続口501〜504が開口部2Aに挿入されるように構成されている。つまり開口部2Aには、電装系ハーネス11,12と第1及び第2の冷却管9B,9Cとが挿入される。また、接続口501〜504は、開口部2Aと対面して筐体50の下方に配置されている。
【0026】
冷却経路16は、充電器51、DC−DCコンバータ52、インバータ53の設置領域をカバーするように筐体50の下部に配置されている。冷却経路16は、図3に示すように、接続口503,504内に筐体内部から挿入される冷却媒体の供給口16aと冷却媒体の排出口16bが形成されていて、これら供給口16aと排出口16bには、それぞれ第1の冷却管9Aの端部9Bと第2の冷却管9Cの端部9C1が挿入されて連結されている。すなわち、冷却経路16は、第1の冷却管9Aおよび第2の冷却管9Cと充電器51側で接続されている。
【0027】
冷却経路16は、図2に示すように、接続口503と接続口504との略中間点である中継点160と、接続口503と中継点160とを結ぶ往路161と、中継点160と接続口504とを結ぶ復路162から構成されている。そして、本形態では、充電器51とインバータ53とは、往路161の上方に配置されていて、接続口503側から充電器51、DC−DCコンバータ52、インバータ53の順に配置されている。
【0028】
このような構成によると、フロアパネル2の下方に配置されたバッテリ3とフロアパネル2の上方に配置された電装系ユニット5とを接続する電装系ハーネス11,12と、電装系ユニット5に冷却媒体を供給する第1の冷却管9Bと冷却媒体を排出する第2の冷却管9Cとをそれぞれ電装系ユニットの筐体50内部に導入する複数の接続口501〜504を筐体50の下部50Aに形成し、これら複数の接続口を挿入する1つの開口部2Aを、複数の接続口501〜504と対向するフロアパネル2の部位に形成したので、開口部2Aの周囲もしくは筐体50の壁部50Bの外側にシール部材17を配置した状態で開口部2Aに壁部50Bを車室内側から落とし込んで挿入することができる。このため、フロアパネル2の加工は1箇所でよく、低コストで電装系ユニット5の冷却配管となる第1及び第2の冷却管9B,9Cと、電装系ハーネス11,12の接続を行える。また、電装系ユニット5をフロアパネル2上に載置すると、電装系ユニット5の重さによりシール部材17が潰れて開口部2Aの周囲がフロアパネル2で覆われるため防水のためのシール構造も1箇所でよく組付け工数が少なくなる。
【0029】
高電圧ユニット5の端子31,32は、第1及び第2の冷却管9B,9Cの端部を筐体50内に導入する接続口503,504よりも高い位置に形成されているので、第1の冷却管9Bと供給口16aや第2の冷却管9Cと排出口16bから冷却媒体が漏れた場合でも冷却媒体と端子31.32とが接触し難いため漏電防止となる。
【0030】
電装系ハーネス11,12を筐体50内に導入する接続口501,502の上面501A,502Aが、第1及び第2の冷却管9B,9Cを筐体内に導入する接続口503,504の上面503A,504Aよりも上方(車室内)側に位置するように高く形成したので、第1の冷却管9Bと供給口16aや第2の冷却管9Cと排出口16bから冷却媒体が漏れた場合でも冷却媒体と端子31.32とが接触しにくいため漏電防止となる。
【0031】
開口部2Aのより好ましい形態としては、壁部50Bの外形とほぼ同一な形状とすると、開口部2Aをフロアパネル2上に設置する際の位置決め部材しても機能するとともに、開口部2Aと壁部50B(筐体50)との隙間も少なくなるので水なので室内側の進入をより少なくできる。
【0032】
冷却経路16の供給口16aおよび排出口16bを、高電圧ユニット5の中でも走行中には使用しないため発熱量がない充電器51側で、第1及び第2の冷却管9B,9Cと接続したので、図2に示すように、供給路16aから供給された冷却媒体は、温度の低い充電器51側から走行中常に使用されて発熱量の多いインバータ53を経て排出口16bから第2の冷却管9Cへと排出されるので、効率よく高電圧ユニット5(筐体50内部)を冷却することができる。
【0033】
本形態では、電動車両1として電動機6で後輪15を駆動する電気自動車を例に説明したが、本発明が適応可能な電動車両は電気自動車に限定されるものではなく、電動機6と内燃機関となるガソリンエンジンあるいは電動機とディーゼルエンジンの2つの駆動源を備えた所謂ハイブリッドタイプの電動車両にも適応可能である。また、高電圧ユニット5の設置場所は、電動車両1の後方側に限定されるものではなく、電動機6のレイアウトによってフロント側であってもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 車両
2 フロアパネル
2A 開口部
3 バッテリ
4 ラジエータ
6 回転機
9B 第1の冷却管
9C 第2の冷却管
11,12 電力線
16 冷却経路
50 筐体
51 充電器
52 電圧変換器(DC−DCコンバータ)
53 電力変換器(インバータ)
160 中継点
161 往路
162 復路
501,502 電力線接合部
503 筐体流入口
504 筐体流出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるバッテリと、該バッテリから電力線を介して供給される電力を変換する電力変換器と、該電力変換器から供給される電力により駆動されると共に前記車両のフロアパネルの下方に配置される回転機と、前記電力変換器を収納すると共に前記フロアパネルの上方に設置される筐体と、前記筐体内を流れる冷却媒体を前記筐体に流入させる筐体流入口と、前記冷却媒体を前記筐体から流出させる筐体流出口と、前記筐体流入口に接続される第1の冷却管と、一方の端部が前記筐体流出口に接続されると共に他方の端部が前記回転機に接続される第2の冷却管とを備える電動車両において、
前記筐体の下方であって前記フロアパネルに開口部が形成され、該開口部に前記電力線と前記第1及び第2の冷却管とが挿入されることを特徴とする電動車両。
【請求項2】
前記筐体流入口と前記筐体流出口とは前記開口部と対面して前記筐体の下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
【請求項3】
前記電力線の端部と前記筐体とが接合される電力線接合部と、前記筐体流入口と前記第1の冷却管とが接合される流入接合部と、前記筐体流出口と前記第2の冷却管とが接合される流出接合部とは、前記車両の車幅方向に隣接して配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動車両。
【請求項4】
前記電力線接合部は、前記流入接合部及び前記流出接合部より上方に配置されることを特徴とする請求項3に記載の電動車両。
【請求項5】
前記第1の冷却管の上流には前記冷却媒体を冷却するラジエータを更に有し、
前記筐体の内部であって前記筐体の下方には、前記筐体流入口と前記筐体流出口とを結ぶと共に前記冷却媒体が流れる冷却経路が設けられ、
前記冷却経路は、前記筐体流入口と前記筐体流出口との略中間点である中継点と、前記筐体流入口と前記中継点とを結ぶ往路と、前記中継点と前記筐体流出口とを結ぶ復路から成り、
前記電力変換器は前記往路の上方に配置されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の電動車両。
【請求項6】
外部電源から供給される電力を前記バッテリに充電する充電器を前記筐体内に更に備え、
前記充電器と前記電力変換器とは、前記往路の上方であって前記筐体流入口側から前記充電器、前記電力変換器の順に配置されることを特徴とする請求項5に記載の電動車両。
【請求項7】
前記バッテリから供給される電流の電圧を降圧する電圧変換器を前記筐体内に更に備え、
前記電力変換器は直流電流を交流電流に変換するインバータであり、
前記電圧変換器は前記充電器と前記インバータとの間に配置されることを特徴とする請求項6に記載の電動車両。
【請求項8】
前記電圧変換器はDC−DCコンバータであることを特徴とする請求項7に記載の電動車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−230530(P2011−230530A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99703(P2010−99703)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】