説明

電子回路ユニット

【課題】 枠体と回路基板間のガタツキがなく、精度の良い取付ができると共に、小型で、安価な電子回路ユニットを提供する。
【解決手段】 本発明の電子回路ユニットにおいて、枠体1の側壁2に設けた一対の取付脚2bは、腕部2eと、この腕部2eの先端近傍に設けられた凸部2fを有し、この凸部2fが回路基板5の貫通孔5a内の壁面に弾接して、回路基板5を保持するようにしたため、枠体1と回路基板5間のガタツキがなく、リフローによる半田付等においても、枠体1と回路基板5間の取付位置が一定して、精度の良い取付ができ、また、腕部2eの先端部は、回路基板5と面一、或いは回路基板5から僅かに突出した状態になっているため、上下方向(厚み方向)に小型化できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機に使用される送受信ユニット等に適用して好適な電子回路ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
図9は従来の電子回路ユニットの分解斜視図を示し、次に、従来の電子回路ユニットの構成を図9に基づいて説明すると、金属板からなる枠体51は、四方を囲む4つの側壁52を有し、この側壁52は、上、下部に設けられた開口部52a、52bと、下端部52cから下方に直線状に延びる複数個の取付脚52dを有する。
【0003】
平板状の回路基板53は、複数個の貫通孔53aを有し、この回路基板53には、ここでは図示しないが、配線パターンが設けられると共に、電子部品が搭載されて、所望の電気回路が形成されている。
そして、回路基板53と枠体51の取付は、取付脚52dが貫通孔53aに挿通され、取付脚52dが配線パターンに半田付けされ取り付けられて、従来の電子回路ユニットが形成されている。
【0004】
そして、枠体51と回路基板53が取り付けられた際、枠体51の開口部52bを回路基板53で塞ぎ、側壁52の下端部52cが回路基板53の上面に当接すると共に、回路基板53の厚みより長い取付脚52dが回路基板53の下方から大きく突出した状態となって、(例えば、特許文献1参照)
【0005】
しかし、従来の電子回路ユニットは、枠体51の取付脚52dが回路基板53の貫通孔53aに挿通されるため、取付脚52dは、貫通孔53a内の遊びの範囲でガタツキを生じ、リフローによる半田付等において、枠体51と回路基板53間の取付位置にバラツキを生じる。
また、取付脚52dは、貫通孔53aから大きく突出しているため、上下方向(厚み方向)に大きくなると共に、取付脚52dが下端部52cから直線状に突出しているため、回路基板53の外周部には、貫通孔53aを形成するために、側壁52の外面から突出する余裕代部を必要とし、従って、回路基板53が大きくなって、コスト高で、電子回路ユニットが横方向に大きくなる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−94279号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の電子回路ユニットは、枠体51の取付脚52dが回路基板53の貫通孔53aに単に挿通されるため、取付脚52dは、貫通孔53a内の遊びの範囲でガタツキを生じ、リフローによる半田付等において、枠体51と回路基板53間の取付位置にバラツキを生じるという問題がある。
また、取付脚52dは、貫通孔53aから大きく突出しているため、上下方向(厚み方向)に大きくなると共に、取付脚52dが下端部52cから直線状に突出しているため、回路基板53の外周部には、貫通孔53aを形成するための余裕代部を必要とし、従って、回路基板53が大きくなって、コスト高で、電子回路ユニットが横方向に大きくなるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は枠体と回路基板間のガタツキがなく、精度の良い取付ができると共に、小型で、安価な電子回路ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、金属板からなり、四方を囲む側壁を有する箱形の枠体と、この枠体に取り付けられ、電子部品が搭載されて所望の電気回路を形成した回路基板とを備え、前記回路基板には、複数個の貫通孔が設けられると共に、1個の前記側壁、或いは互いに対向する2個の前記側壁には、一対の取付脚が設けられ、この一対の取付脚は、前記側壁から延びる腕部と、この腕部の先端近傍に設けられ、互いに向かい合う方向、或いは互いに反対方向に突出する凸部を有し、一対の前記取付脚の前記凸部のそれぞれは、前記貫通孔内に挿入されて、前記凸部が前記貫通孔内の壁面に弾接して、前記回路基板を保持すると共に、前記凸部の背面と前記貫通孔内の壁面との間には隙間を設け、前記貫通孔内に挿入された前記腕部の先端部は、前記回路基板と面一、或いは前記回路基板から僅かに突出させた構成とした。
【0010】
また、第2の解決手段として、前記貫通孔内の前記壁面には導電体が設けられ、前記貫通孔内に位置した前記腕部と前記導電体が半田付けされて、前記回路基板が前記枠体に取り付けられた構成とした。
また、第3の解決手段として、前記腕部の先端から前記凸部の頂部間に位置する前記凸部の外面は、傾斜面となし、前記腕部への前記回路基板の挿入時、前記傾斜面が前記貫通孔のエッジ部に当接して、前記貫通孔への前記腕部の挿入をガイドするようにした構成とした。
【0011】
また、第4の解決手段として、前記取付脚の前記腕部は、前記側壁に対して直角に前記枠体内方向に延びる第1の延設部と、この第1の延設部の端部から前記枠体の外方向に前記側壁と平行に延びる第2の延設部を有し、前記凸部が前記第2の延設部に設けられた構成とした。
また、第5の解決手段として、互いに対向する2個の前記側壁に設けられた前記腕部の前記凸部は、前記側壁の厚み方向に形成された構成とした。
また、第6の解決手段として、1個の前記側壁に設けられた前記腕部の前記凸部は、前記側壁の厚み方向と直交する幅方向に形成された構成とした。
【0012】
また、第7の解決手段として、前記枠体の上、下部の一方には開放部が設けられ、前記回路基板は、前記電子部品を前記枠体内に位置した状態で、前記開放部を塞ぐように前記側壁の端部に当接して、前記回路基板の上下方向の位置決めが行われるようにした構成とした。
また、第8の解決手段として、前記回路基板を取り付けた前記開口部と反対側の前記枠体の上、下部の他方には、塞ぎ壁が設けられると共に、前記枠体外に露出した前記回路基板の外表面、或いは前記回路基板の積層内には、シールド用導体が設けられた構成とした。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電子回路ユニットは、金属板からなり、四方を囲む側壁を有する箱形の枠体と、この枠体に取り付けられ、電子部品が搭載されて所望の電気回路を形成した回路基板とを備え、回路基板には、複数個の貫通孔が設けられると共に、1個の側壁、或いは互いに対向する2個の側壁には、一対の取付脚が設けられ、この一対の取付脚は、側壁から延びる腕部と、この腕部の先端近傍に設けられ、互いに向かい合う方向、或いは互いに反対方向に突出する凸部を有し、一対の取付脚の凸部のそれぞれは、貫通孔内に挿入されて、凸部が貫通孔内の壁面に弾接して、回路基板を保持すると共に、凸部の背面と貫通孔内の壁面との間には隙間を設け、貫通孔内に挿入された腕部の先端部は、回路基板と面一、或いは回路基板から僅かに突出させた構成とした。
即ち、枠体の側壁に設けた一対の取付脚は、腕部と、この腕部の先端近傍に設けられた凸部を有し、この凸部が回路基板の貫通孔内の壁面に弾接して、回路基板を保持するようにしたため、枠体と回路基板間のガタツキがなく、リフローによる半田付等においても、枠体と回路基板間の取付位置が一定して、精度の良い取付ができ、また、凸部の背面と貫通孔内の壁面との間には隙間を設けたため、加工時等によって、一対の貫通孔間や一対の取付脚間の寸法に誤差が生じても、取付脚が隙間によって容易に変移できて、組立の容易なものが得られると共に、腕部の先端部は、回路基板と面一、或いは回路基板から僅かに突出した状態になっているため、上下方向(厚み方向)に小型化できる。
【0014】
また、貫通孔内の壁面には導電体が設けられ、貫通孔内に位置した腕部と導電体が半田付けされて、回路基板が枠体に取り付けられたため、回路基板と取付脚の半田付が強固になると共に、回路基板外への半田付部のはみ出し量を少なくできる。
【0015】
また、腕部の先端から凸部の頂部間に位置する凸部の外面は、傾斜面となし、腕部への回路基板の挿入時、傾斜面が貫通孔のエッジ部に当接して、貫通孔への腕部の挿入をガイドするようにしたため、貫通孔内への腕部の挿入作業が容易となって、組立作業の良好なものが得られる。
【0016】
また、取付脚の腕部は、側壁に対して直角に枠体内方向に延びる第1の延設部と、この第1の延設部の端部から枠体の外方向に側壁と平行に延びる第2の延設部を有し、凸部が第2の延設部に設けられたため、腕部を長くできて、凸部側の変移の良好なものが得られると共に、回路基板には、貫通孔を形成するための従来の余裕代部を無くすることができ、従って、回路基板を小さくできて、安価で、電子回路ユニットを横方向に小型化できる。
【0017】
また、互いに対向する2個の側壁に設けられた腕部の凸部は、側壁の厚み方向に形成されたため、凸部の外面が滑らかになって、貫通孔内への凸部の挿入が円滑にできる。
【0018】
また、1個の側壁に設けられた腕部の凸部は、側壁の厚み方向と直交する幅方向に形成されたため、腕部と凸部は、金属板の打ち抜き加工によって形成できて、加工性の良好なものが得られる。
【0019】
また、枠体の上、下部の一方には開放部が設けられ、回路基板は、電子部品を枠体内に位置した状態で、開放部を塞ぐように側壁の端部に当接して、回路基板の上下方向の位置決めが行われるようにしたため、回路基板の位置決めが簡単で、精度の良いものが得られる。
【0020】
また、回路基板を取り付けた開口部と反対側の枠体の上、下部の他方には、塞ぎ壁が設けられると共に、枠体外に露出した回路基板の外表面、或いは回路基板の積層内には、シールド用導体が設けられたため、回路基板がシールドを兼ねることができて、部品点数が少なく、薄型のものが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の電子回路ユニットの図面を説明すると、図1は本発明の電子回路ユニットの第1実施例に係る分解斜視図、図2は本発明の電子回路ユニットの第1実施例に係る要部の拡大斜視図、図3は本発明の電子回路ユニットの第1実施例に係る要部の拡大断面図、図4は本発明の電子回路ユニットの第2実施例に係る要部の拡大断面図、図5は本発明の電子回路ユニットの第3実施例に係る要部の拡大斜視図、図6は本発明の電子回路ユニットの第4実施例に係る要部の拡大斜視図、図7は本発明の電子回路ユニットの第5実施例に係る要部の拡大斜視図、図8は本発明の電子回路ユニットの第6実施例に係る要部の拡大斜視図である。
【0022】
次に、本発明の電子回路ユニットの第1実施例に係る構成を図1〜図3に基づいて説明すると、金属板からなる箱形の枠体1は、四方を囲む4つの側壁2と、この側壁2の一方(上方部)に設けられた開口部3と、側壁2の他方(下方部)の開口を塞ぐ塞ぎ壁4を有する。
【0023】
また、側壁2には、開口部3側の端部2aから突出した複数個の取付脚2bが設けられ、この取付脚2bは、側壁2に対して直角に枠体1内方向に延びる第1の延設部2c、及びこの第1の延設部2cの端部から開口部3方向(枠体1の外方向)に側壁2と平行に延びる第2の延設部2dとからなる腕部2eと、側壁2の厚み方向と直交する幅方向に形成され、腕部2eの端部近傍に設けられて丸味を持たせた凸部2fを有する。
【0024】
1個の側板2には、2個で対となった取付脚2bが間隔を置いて設けられ、この一対の取付脚2bの凸部2fは、互いに反対方向に突出して配置されると共に、腕部2eの先端から凸部2fの頂部間(上方部側)に位置する凸部2fの外面は、傾斜面2gに形成されている。
【0025】
セラミック基板等からなる回路基板5は、取付脚2bの凸部2fに対応して設けられた複数個の貫通孔5aを有すると共に、回路基板5には、一面側の全面に設けられた導電材からなるシールド用導体6と、このシールド用導体6に繋がり、貫通孔5a内の壁面に設けられた導電体7と、他面側に設けられた配線パターン(図示せず)に接続されて、他面側に搭載された種々の電子部品8を有して、回路基板5は、所望の電気回路を有したものとなっている。
【0026】
このような構成を有する回路基板5は、枠体1の開放部3を塞ぐように、電子部品8が枠体1内に収納された状態で、側壁2の端部2a上に載置されて、下方向(上下方向)の位置決めが行われると共に、回路基板5の外周部は、側壁2の外面と面一状態になっている。
【0027】
なお、回路基板5の下方向の位置決めは、側壁2の端部2aに代わる適宜手段によって行っても良く、この場合、回路基板5全体が枠体1内に収納できる構成が可能となって、回路基板5の小型化を図ることができる。
【0028】
また、回路基板5の取付時、凸部2fの傾斜面2gが貫通孔5aのエッジ部に当接して、腕部2eが傾斜面2gに沿って変移すると共に、凸部2fの全体が貫通孔5a内に位置すると、図3に示すように、凸部2fの頂部が貫通孔5a内の壁面に弾接し、一対の取付脚2bによって、回路基板5を矢印A1方向に弾圧して、回路基板5を保持するようになっている。
この時、腕部2eの先端部は、回路基板5の外表面と面一、或いは回路基板5の外表面から僅かに突出した状態にあると共に、凸部2fの背面と貫通孔5a内の壁面との間には、隙間が存在した状態となっている。
【0029】
そして、取付脚2bの貫通孔5a内に位置した腕部2eと導電体7は、貫通孔5a内で半田9付されて、枠体1は、シールド用導体6に接続されて接地された構成となって、枠体1内の電子部品8は、側壁2と塞ぎ壁4,及びシールド用導体6によって電気的にシールドされた状態となる。
この半田9付は、貫通孔5a内にクリーム半田が充填された状態で、リフロー炉に搬送されて、その半田9付が行われるが、回路基板5は、取付脚2bによって保持された状態になっているため、搬送時等におけるガタツキが無く、精度の良い取付ができる。
【0030】
また、図4は本発明の電子回路ユニットの第2実施例を示し、この第2実施例は、一対の取付脚2bに設けられた凸部2fが互いに向かい合って配置され、この一対の取付脚2bによって、回路基板5を矢印A2方向に弾圧して、回路基板5を保持するようになっている。
その他の構成は、前記第1実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0031】
また、図5は本発明の電子回路ユニットの第3実施例を示し、この第3実施例は、取付脚2bの腕部2eが側壁2の端部2aから上方に向かって直線状に延びて形成されたものである。
その他の構成は、前記第1実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0032】
また、図6は本発明の電子回路ユニットの第4実施例を示し、この第4実施例は、取付脚2bの腕部2eが側壁2の端部2aから上方に向かって直線状に延びて形成されたものである。
その他の構成は、前記第2実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0033】
また、図7は本発明の電子回路ユニットの第5実施例を示し、この第5実施例について説明すると、互いに対向する2個の側壁2には、一対の取付脚2bが設けられ、この取付脚2bの腕部2eに設けられた凸部2fは、側壁2の厚み方向に形成されると共に、一対の取付脚2bの凸部2fは、互いに反対方向に突出して配置されたものである。
その他の構成は、前記第1実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0034】
また、図8は本発明の電子回路ユニットの第6実施例を示し、この第6実施例について説明すると、互いに対向する2個の側壁2には、一対の取付脚2bが設けられ、この取付脚2bの腕部2eに設けられた凸部2fは、側壁2の厚み方向に形成されると共に、一対の取付脚2bの凸部2fは、互いに向かい合った状態で配置されたものである。
その他の構成は、前記第2実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0035】
なお、上記第5,第6実施例における取付脚2bの腕部2eは、側壁2の端部2aから上方に向かって直線状に延びて形成されたものでも良い。
また、上記実施例では、回路基板5の外表面にシールド用導体6を設けたもので説明したが、回路基板5の積層内にシールド用導体6を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の電子回路ユニットの第1実施例に係る分解斜視図。
【図2】本発明の電子回路ユニットの第1実施例に係る要部の拡大斜視図。
【図3】本発明の電子回路ユニットの第1実施例に係る要部の拡大断面図。
【図4】本発明の電子回路ユニットの第2実施例に係る要部の拡大断面図。
【図5】本発明の電子回路ユニットの第3実施例に係る要部の拡大斜視図。
【図6】本発明の電子回路ユニットの第4実施例に係る要部の拡大斜視図。
【図7】本発明の電子回路ユニットの第5実施例に係る要部の拡大斜視図。
【図8】本発明の電子回路ユニットの第6実施例に係る要部の拡大斜視図。
【図9】従来の電子回路ユニットに係る分解斜視図。
【符号の説明】
【0037】
1:枠体
2:側壁
2a:端部
2b:取付脚
2c:第1の延設部
2d:第2の延設部
2e:腕部
2f:凸部
2g:傾斜面
3:開口部
4:塞ぎ壁
5:回路基板
5a:貫通孔
6:シールド用導体
7:導電体
8:電子部品
9:半田

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属板からなり、四方を囲む側壁を有する箱形の枠体と、この枠体に取り付けられ、電子部品が搭載されて所望の電気回路を形成した回路基板とを備え、前記回路基板には、複数個の貫通孔が設けられると共に、1個の前記側壁、或いは互いに対向する2個の前記側壁には、一対の取付脚が設けられ、この一対の取付脚は、前記側壁から延びる腕部と、この腕部の先端近傍に設けられ、互いに向かい合う方向、或いは互いに反対方向に突出する凸部を有し、一対の前記取付脚の前記凸部のそれぞれは、前記貫通孔内に挿入されて、前記凸部が前記貫通孔内の壁面に弾接して、前記回路基板を保持すると共に、前記凸部の背面と前記貫通孔内の壁面との間には隙間を設け、前記貫通孔内に挿入された前記腕部の先端部は、前記回路基板と面一、或いは前記回路基板から僅かに突出させたことを特徴とする電子回路ユニット。
【請求項2】
前記貫通孔内の前記壁面には導電体が設けられ、前記貫通孔内に位置した前記腕部と前記導電体が半田付けされて、前記回路基板が前記枠体に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の電子回路ユニット。
【請求項3】
前記腕部の先端から前記凸部の頂部間に位置する前記凸部の外面は、傾斜面となし、前記腕部への前記回路基板の挿入時、前記傾斜面が前記貫通孔のエッジ部に当接して、前記貫通孔への前記腕部の挿入をガイドするようにしたことを特徴とする請求項1、又は2記載の電子回路ユニット。
【請求項4】
前記取付脚の前記腕部は、前記側壁に対して直角に前記枠体内方向に延びる第1の延設部と、この第1の延設部の端部から前記枠体の外方向に前記側壁と平行に延びる第2の延設部を有し、前記凸部が前記第2の延設部に設けられたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電子回路ユニット。
【請求項5】
互いに対向する2個の前記側壁に設けられた前記腕部の前記凸部は、前記側壁の厚み方向に形成されたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の電子回路ユニット。
【請求項6】
1個の前記側壁に設けられた前記腕部の前記凸部は、前記側壁の厚み方向と直交する幅方向に形成されたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の電子回路ユニット。
【請求項7】
前記枠体の上、下部の一方には開放部が設けられ、前記回路基板は、前記電子部品を前記枠体内に位置した状態で、前記開放部を塞ぐように前記側壁の端部に当接して、前記回路基板の上下方向の位置決めが行われるようにしたことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の電子回路ユニット。
【請求項8】
前記回路基板を取り付けた前記開口部と反対側の前記枠体の上、下部の他方には、塞ぎ壁が設けられると共に、前記枠体外に露出した前記回路基板の外表面、或いは前記回路基板の積層内には、シールド用導体が設けられたことを特徴とする請求項7記載の電子回路ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−278962(P2006−278962A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−99450(P2005−99450)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】