説明

電子機器システム、電子機器システムの本体装置、電子機器システムの出力装置、電子機器システムの入力装置、電子機器システムのプログラム装置及び電子機器システムの起動方法

【課題】 本発明は、電子機器システム、電子機器システムの本体装置、電子機器システムの出力装置、電子機器システムの入力装置、電子機器システムのプログラム装置及び電子機器システムの起動方法に関し、例えば携帯型の音楽プレイヤー、携帯型の地図表示装置等に適用して、直観的な操作により、手軽に所望する機能を確保することができるようにする。
【解決手段】 本発明は、プログラムを保持した装置4を対応する装置3と共に本体装置2に接続して、本体装置2の演算処理手段7Bがこのプログラムの実行を開始するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器システム、電子機器システムの本体装置、電子機器システムの出力装置、電子機器システムの入力装置、電子機器システムのプログラム装置及び電子機器システムの起動方法に関し、例えば携帯型の音楽プレイヤー、携帯型の地図表示装置等に適用することができる。本発明は、プログラムを保持した装置を対応する装置と共に本体装置に接続して、本体装置の演算処理手段がこのプログラムの実行を開始することにより、直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができるようにする。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯型の音楽プレイヤーは、音楽プレイヤーとしての機能を確保にするのに必要な入力手段、情報処理手段、出力手段等が装置本体に設けられると共に、交換可能に保持されたメモリカードに音楽ファイルが記録され、この音楽ファイルを再生するようになされている。このようなメモリカードの使用に関して、特開2003−224788号公報には、1つのビデオカードで表示困難な高精彩の画像を2つのビデオカードを用いて表示する方法が提案されている。
【0003】
これに対して同様にメモリカードを使用する機器であるコンピュータは、プログラムのインストールにより所望する機能を確保することができ、このため種々の機能に対応することができるように、各種のハードウエアの構成が設けられ、さらには必要なハードウエアを追加できるようになされている。
【0004】
また近年、ダイナミックリコンフィギュラブル(動的再構成)技術により、民生機器においても、ソフトウエアの処理により事前に用意されたハードウエアの接続、設定を動的に変化させ、これにより装置としての動作をフレキシブルに変更して使い勝手を向上する機器が提供されるようになされている。
【0005】
ところで例えば携帯型の音楽プレイヤーを携帯型の地図表示装置として使用することができれば、便利であると考えられる。しかしながらこのような地図表示装置としての機能に対応することができるように携帯型の音楽プレイヤーを構成する場合にあっては、音楽プレイヤーとしては余分な地図表示装置としてのハードウエア構成を設けることになる。これに対してこのような機器を音楽プレイヤーとしてのみ使用する場合も考えられ、この場合は、このような地図表示装置としての構成は余分なものとなる。またこのような携帯型の音楽プレイヤーをGPS(Global Positioning System )端末装置としても使用することを望むユーザーも考えられる。
【0006】
これによりこのような機器において、簡易に所望する機能を確保することができれば、このような各種のユーザーの要望に柔軟に対応することができ、便利であると考えられる。またこのような機能の確保において、必要に応じてハードウエアを変更することができるようにすれば、例えば上述したように音楽プレイヤーとしてのみ使用する場合等に、無駄な構成を省略することができ、その分、ユーザーの利便を図ることができると考えられる。
【0007】
しかしならがこのようなハードウエアの変更が可能な従来機器であるコンピュータのようにしてハードウエアを変更する場合にあっては、ハードウエアに関する知識がユーザーに求められ、実際上、手軽に所望する機能を確保することが困難な問題がある。これらにより直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができれば、便利であると考えられる。
【特許文献1】特開2003−224788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができる電子機器システム、電子機器システムの本体装置、電子機器システムの出力装置、電子機器システムの入力装置、電子機器システムのプログラム装置及び電子機器システムの起動方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、電子機器システムに適用して、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置とを備え、入力装置又は出力装置が、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、プログラムを保持した入力装置又は出力装置と、対応する出力装置又は入力装置との本体装置への接続により、本体装置の演算処理手段が、プログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段による入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置からユーザーに提供する。
【0010】
また請求項2の発明においては、電子機器システムに適用して、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置と、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持するプログラム装置とを備え、プログラム装置と、対応する入力装置、出力装置との本体装置への接続により、本体装置の演算処理手段が、プログラム装置に保持されたプログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段による入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置からユーザーに提供する。
【0011】
また請求項13の発明においては、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置とを備える電子機器システムの本体装置に適用して、入力装置又は出力装置が、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、プログラムを保持した入力装置又は出力装置と、対応する出力装置又は入力装置とのコネクタへの接続により、演算処理手段が、プログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段による入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置からユーザーに提供する。
【0012】
また請求項15の発明においては、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置と、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持するプログラム装置とを備える電子機器システムの本体装置に適用して、プログラム装置と、対応する入力装置、出力装置とのコネクタへの接続により、演算処理手段が、プログラム装置に保持されたプログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段の入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置からユーザーに提供する。
【0013】
また請求項17の発明においては、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置とを備える電子機器システムの出力装置に適用して、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、対応する入力装置と共に本体装置に接続することにより、演算処理手段が、プログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段による入力装置の制御により、入力装置によるデータをユーザーに提供する。
【0014】
また請求項18の発明においては、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置とを備える電子機器システムの入力装置に適用して、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、対応する出力装置と共に本体装置に接続することにより、演算処理手段が、プログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段の制御により、出力装置を介してデータを提供する。
【0015】
また請求項19の発明においては、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置と、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持するプログラム装置とを備える電子機器システムのプログラム装置に適用して、対応する入力装置、出力装置と共に本体装置に接続することにより、演算処理手段がプログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段の入力装置の制御により、入力手段のデータを出力手段よりユーザーにデータを提供する。
【0016】
また請求項20の発明においては、演算処理手段を有する本体装置に、入力装置と出力装置とを接続し、入力装置から出力されるデータを出力装置によりユーザーに提供する電子機器システムの起動方法に適用して、本体装置の演算処理手段の実行に供するプログラムを保持する入力装置又は出力装置と、対応する出力装置又は入力装置とを、本体装置に接続することにより、本体装置の演算処理手段がプログラムの実行を開始し、プログラムに基づく演算処理手段の入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置より出力する。
【0017】
また請求項21の発明においては、演算処理手段を有する本体装置に、入力装置と出力装置とプログラム装置とを接続し、プログラム装置に保持されたプログラムを演算処理手段により実行して入力装置の動作を制御し、入力装置から出力されるデータを出力装置よりユーザーに提供する電子機器システムの起動方法に適用して、プログラム装置を、対応する入力装置、出力装置と共に、本体装置に接続することにより、本体装置の演算処理手段がプログラムの実行を開始し、プログラムに基づく演算処理手段の入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置より出力する。
【0018】
請求項1の構成により、電子機器システムに適用して、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置とを備え、入力装置又は出力装置が、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、プログラムを保持した入力装置又は出力装置と、対応する出力装置又は入力装置との本体装置への接続により、本体装置の演算処理手段が、プログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段による入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置からユーザーに提供すれば、所望する機能に係る入力装置、出力装置を本体装置に接続するだけの簡易かつ直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができる。
【0019】
また請求項2の構成により、電子機器システムに適用して、演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを本体装置に入力する入力装置と、複数のコネクタの1つを介して本体装置に接続され、データをユーザーに提供する出力装置と、演算処理手段の実行に供するプログラムを保持するプログラム装置とを備え、プログラム装置と、対応する入力装置、出力装置との本体装置への接続により、本体装置の演算処理手段が、プログラム装置に保持されたプログラムの実行を開始し、プログラムに基づいた演算処理手段による入力装置の制御により、入力装置によるデータを出力装置からユーザーに提供すれば、所望する機能に係るプログラム装置、入力装置、出力装置を本体装置に接続するだけの簡易かつ直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができる。
【0020】
これらにより請求項13、15、17、18、19の構成によれば、このような直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができる電子機器システムに係る本体装置、出力装置、入力装置、プログラム装置を提供することができる。また請求項20、21の構成によれば、直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができる電子機器システムの起動方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
【実施例1】
【0023】
(1)実施例の構成
図1は、本発明の実施例に係る電子機器システムを示すブロック図である。この電子機器システム1は、本体装置2、入力装置3及び出力装置4により形成され、これら入力装置3及び出力装置4を本体装置2に接続することにより、入力装置3、出力装置4で決まる機能により動作し、これにより入力装置3及び出力装置4を交換して機能を切り換えることができるようになされている。
【0024】
ここでこの実施例において、電子機器システム1は、このような切り換えに供する機能として、音楽プレイヤー、地図表示装置、ラジオ受信装置、GPS(Global Positioning System )端末装置の機能が用意され、これによりこれらの機能に対応するように入力装置3、出力装置4が複数種類用意される。
【0025】
このためこの電子機器システム1において、これらの機能に共通する構成が本体装置2に設けられるのに対し、この共通する構成以外の各機能に係る構成が入力装置3、出力装置4に設けられる。このため入力装置3、出力装置4には、各機能に対応するデータ入力手段3A及び出力手段4Aがそれぞれ設けられ、またこの実施例では、主に出力装置4に、各機能に係るアプリケーションプログラム(AP)4Bがバイナリープログラムの形式により設けられるようになされている。
【0026】
すなわち本体装置2において、インターフェース(IF)5及び6は、入力装置3、出力装置4との接続に供するインターフェースであり、この実施例では、同一のインターフェースが適用される。これにより電子機器システム1では、入力装置3と出力装置4とを入れ換えて本体装置2に接続することができ、またこのように入力装置3と出力装置4とを入れ換えて接続しても、これら入力装置3と出力装置4とによる機能により動作することができるようになされている。インターフェース5、6は、入力装置3、出力装置4の接続、取り外しを検出して処理部7に通知し、また処理部7の制御により、入力装置3、出力装置4と処理部7との間で種々のデータを送受する。この実施例において、インターフェース5、6は、USB(Universal Serial Bus)が適用されるものの、これに代えて例えばIEEE (The Institute of Electrical and Electoronics Engineers,Inc.)1394等、種々の汎用インターフェースを広く適用することができ、さらには専用インターフェースを適用することができる。
【0027】
処理部7は、基本プログラム7Aを有する演算処理回路7Bにより構成され、インターフェース5又は6から入力装置3又は出力装置4の接続が通知されると、スリープモードから動作モードを立ち上げ、この基本プログラム7Aによる起動処理手順を実行する。
【0028】
ここで図2は、この処理部7における起動処理手順を示すフローチャートである。処理部7は、インターフェース5又は6からの接続の通知によりこの処理手順を開始し、ステップSP1からステップSP2に移る。ここで処理部7は、インターフェース5又は6の双方に、入力装置3、出力装置4による外部装置が接続されているか否か判断し、ここで一方のインターフェース5又は6にだけ外部装置が接続されている場合、このステップSP2で否定結果が得られることにより、ステップSP2からステップSP3に移り、省電力モードに動作モードを戻した後、ステップSP4に移ってこの処理手順を終了する。これにより本体装置2においては、一方のインターフェース5又は6に外部装置が接続されただけの場合には、一旦、省電力モードから動作を立ち上げた後、元の省電力モードに戻って動作を終了する。
【0029】
これに対してこのようにして一方のインターフェース5又は6に外部装置が接続された状態で、残るインターフェース6又は5に外部装置が接続されることにより、省電力モードから動作を立ち上げてこの起動処理手順を開始した場合、処理部7は、ステップSP2において肯定結果が得られることにより、ステップSP2からステップSP5に移り、ここでインターフェース5、6に接続された外部装置の一方にのみアプリケーションプログラム(AP)4Bが格納されているか否か判断する。ここでインターフェース5、6に接続された外部装置の双方にアプリケーションプログラム4Bが格納されている場合、又はこの双方にアプリケーションプログラム4Bが格納されていない場合、ユーザーが誤ってインターフェース5、6の双方に出力装置4を接続した場合、又はインターフェース5、6の双方に入力装置3を接続した場合等であることにより、この場合、処理部7は、ステップSP5からステップSP3に移り、省電力モードに動作モードを切り換えた後、ステップSP4に移ってこの処理手順を終了する。なおこのようなアプリケーションプログラムの有無の判定にあっては、例えば入力装置3、出力装置4に設定された識別コードを判定する方法等を適用することができる。
【0030】
これに対してステップSP5で肯定結果が得られると、処理部7は、ステップSP5からステップSP6に移り、ここで外部装置に保持されたアプリケーションプログラムを起動する。また続くステップSP7において、この起動したアプリケーションプログラムの処理により、残るインターフェースに接続された外部装置が、この起動したアプリケーションプログラムに対応する入力装置3であるか否か判断する。
【0031】
ここで否定結果が得られると、処理部7は、ステップSP3に移り、省電力モードに動作モードを切り換えた後、ステップSP4に移ってこの処理手順を終了する。これに対してステップSP7で肯定結果が得られると、ステップSP4に移ってこの起動処理手順を終了し、これによりこの起動したアプリケーションプログラムに従って、続く一連の処理を実行する。
【0032】
これらにより処理部7は、対応する入力装置3及び出力装置4を本体装置2に接続して所望する機能を確保できるようにして、入力装置3及び出力装置4が正しい組み合わせによりインターフェース5、6に接続された場合に限って、出力装置4に内蔵のアプリケーションプログラム4Bを実行し、このアプリケーションプログラム4Bにより一連の処理を実行してユーザーに音楽等を提供する。
【0033】
なお本体装置2は、これらの構成の他に、この電子機器システム1における各種機能で共通する構成として、電源回路、操作手段が設けられるようになされている。
【0034】
図3は、音楽プレイヤーの機能に係る出力装置41の構成を示すブロック図である。この出力装置41において、インターフェース11は、本体装置2のインターフェース5、6に対応するインターフェースであり、本体装置2との間で種々のデータを入出力する。
【0035】
プログラムメモリ12は、アプリケーションプログラム4Bを格納するメモリであり、この出力装置41においては、この電子機器システム1を音楽プレイヤーとして機能させるアプリケーションプログラム4Bが格納される。なお具体的に、このアプリケーションプログラム4Bは、入力装置の動作を制御して入力装置から音楽ファイルのデータを本体装置2に入力すると共に、この音楽データのデコーダとして処理部7を機能させ、その結果得られるオーディオデータをこの出力装置41に出力させる等のプログラムである。
【0036】
ディジタルアナログ変換回路(D/A)13は、このアプリケーションプログラム4Bによる処理部7の処理によりインターフェース11を介して本体装置2から得られるオーディオデータをディジタルアナログ変換処理し、その処理結果であるアナログ信号によるオーディオ信号を出力し、増幅回路15は、このオーディオ信号を増幅してジャックJ1に出力する。これにより音楽プレイヤーの機能に係る出力装置41は、対応する入力装置3と共に本体装置2に接続して、ジャックJ1にイヤホン16L、16Rを接続することにより、入力装置3による音楽をイヤホン16L、16Rにより視聴することができ、またイヤホン16L、16Rに代えてスピーカを接続して、入力装置3による音楽をスピーカにより視聴できるようになされている。
【0037】
この実施例において、この音楽プレイヤーの機能に係る出力装置41に対して、入力装置3は、メモリカード、USBによるハードディスク装置又はUSBによる光ディスク装置等の記録再生装置が適用され、これにより図4に示すように、電子機器システム1では、メモリカード31及び出力装置41の接続により、メモリカード31に記録された音楽ファイルを再生する。また図5及び図6に示すように、メモリカード31をハードディスク装置(HDD)32又は光ディスク装置34に交換して、ハードディスク装置32に記録された音楽ファイル、光ディスク33に記録された音楽ファイルを再生する。
【0038】
なおこれらによりこの出力装置41に格納のアプリケーションプログラム4Bは、通常のコンピュータのアプリケーションプログラムと異なり、入力装置31、32、34のアクセスに供するファイル管理システム等に係る各入力装置31〜33に対応するインターフェースを保持するようになされ、入力装置31〜33に応じてこれらアクセスに供するインターフェースを組み込んで一連の処理を実行するようになされている。
【0039】
図7は、この音楽プレイヤーに係るこの電子機器システム1の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム1では、始めにステップSP11からステップSP12に移り、本体装置2に入力装置3及び出力装置41を接続し、続くステップSP13において、出力装置41のプログラムメモリ12に格納されたアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP14において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置3が、図4〜図6について上述した入力装置31、32、34の何れかであるか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP15に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図2について上述した起動処理手順により実行される。
【0040】
続いてこの電子機器システム1では、出力装置41に対応する入力装置3が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP16に移り、入力装置3に処理可能な音楽ファイルが格納されているか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP17に移って動作を停止する。これに対してステップSP16で肯定結果が得られると、ステップSP18に移って入力装置3に格納された音楽ファイルを処理部7にロードしてデコードし、続くステップSP19でスピーカ等より出力する。なおこの図7において、ミュージックプレイヤーは、この音楽プレイヤーの機能に係る出力装置41に格納されたアプリケーションプログラムの名称である。
【0041】
図8は、地図表示装置の機能に係る出力装置42の構成を示すブロック図である。この出力装置42は、音楽プレイヤーの機能に係る出力装置41と同一に、インターフェース11、プログラムメモリ12が設けられ、この出力装置42では、プログラムメモリ12にこの電子機器システム1を地図表示装置として機能させるアプリケーションプログラム4Bが格納される。なお具体的に、このアプリケーションプログラム4Bは、入力装置に保持された地図データ等を処理部7にロードして処理し、表示に供する画像データ等をこの出力装置42に出力させる等のプログラムである。
【0042】
画像メモリ18は、このアプリケーションプログラム4Bの処理部7の処理によりインターフェース11を介して本体装置2から得られる画像データを入力し、この入力した画像データにより保持した画像データを更新し、液晶表示パネル(LCD)19は、図示しない駆動回路による駆動によりこの画像メモリ18に保持された画像データによる画像を表示する。これによりこの地図表示装置として機能する出力装置42は、対応する入力装置3と共に本体装置2に接続して、液晶表示パネル19に地図を表示し、またこの地図の表示に関連する各種のテキストを表示する。
【0043】
この実施例において、この地図表示装置の機能に係る出力装置42に対して、入力装置3は、メモリカード、USBによるハードディスク装置又はUSBによる光ディスク装置が適用され、これにより図9に示すように、電子機器システム1では、メモリカード31及び出力装置42の接続により、メモリカード31に記録された地図データによる地図を表示し、さらには図10に示すように、地図に関連して特定の場所の案内等を表示する。また図11及び図12に示すように、メモリカード31をハードディスク装置(HDD)32又は光ディスク装置34に交換して、ハードディスク装置32に記録された地図データによる地図、関連する情報、光ディスク33に記録された地図データによる地図、関連する情報を表示する。
【0044】
なおこれらによりこの出力装置42に格納のアプリケーションプログラム4Bにおいては、出力装置41に格納のアプリケーションプログラム4Bと同様に、入力装置31〜33のアクセスに供するファイル管理システム等に係る各入力装置31〜33に対応するインターフェースを保持し、入力装置31〜33に応じてこれらアクセスに供するインターフェースを組み込んで一連の処理を実行する。
【0045】
図13は、この地図表示装置に係るこの電子機器システム1の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム1では、始めにステップSP21からステップSP22に移り、本体装置2に入力装置3及び出力装置42を接続し、続くステップSP13において、出力装置42のプログラムメモリ12に格納されたアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP24において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置3が、図9〜図12について上述した入力装置31、32、34の何れかであるか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP25に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図2について上述した起動処理手順により実行される。
【0046】
続いてこの電子機器システム1では、出力装置42に対応する入力装置3が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP26に移り、入力装置3に処理可能な地図データが格納されているか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP27に移って動作を停止する。これに対してステップSP26で肯定結果が得られると、ステップSP28に移って入力装置3に格納された地図データを処理部7にロードして処理し、続くステップSP29で液晶表示パネル19に表示するようになされている。
【0047】
図14は、ラジオ受信装置の機能に係る出力装置43の構成を示すブロック図である。この出力装置43は、音楽プレイヤーの機能に係る出力装置41と同一に、インターフェース11、ディジタルアナログ変換回路13、増幅回路15、ジャックJ1が設けられる。これによりラジオ受信装置の機能に係る出力装置43は、対応する入力装置3と共に本体装置2に接続して、ジャックJ1にイヤホン16L、16Rを接続することにより、入力装置3で受信したラジオ放送をイヤホン16L、16Rにより出力し、またイヤホン16L、16Rに代えてスピーカを接続して、入力装置3で受信したラジオ放送をスピーカより出力する。
【0048】
図15は、このラジオ受信装置の機能に係る入力装置35を示すブロック図である。この入力装置35において、インターフェース20は、本体装置2のインターフェース5、6に対応するインターフェースであり、本体装置2との間で種々のデータを入出力する。
【0049】
プログラムメモリ21は、アプリケーションプログラム4Bを格納するメモリであり、この入力装置35においては、この電子機器システム1をラジオ受信装置として機能させるアプリケーションプログラム4Bが格納される。なお具体的に、このアプリケーションプログラム4Bは、この入力装置35に保持された受信部22を制御し、その結果得られる音声データを出力装置43に出力する等のプログラムである。
【0050】
受信部22は、このアプリケーションプログラム4Bの処理部7による実行により、処理部7により制御されてラジオ放送を受信し、その受信結果による音声データを本体装置2を介して出力装置43に出力するようになされている。
【0051】
これによりラジオ受信装置の機能に係る入力装置35、出力装置43は、図16に示すように、本体装置2に接続して、ジャックJ1にイヤホン16L、16Rを接続することにより、入力装置35で受信したラジオ放送をイヤホン16L、16Rより出力し、またイヤホン16L、16Rに代えてスピーカを接続して、入力装置35で受信したラジオ放送をスピーカより出力する。
【0052】
図17は、このラジオ受信装置の機能に係るこの電子機器システム1の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム1では、始めにステップSP31からステップSP32に移り、本体装置2に入力装置35及び出力装置43を接続し、続くステップSP13において、入力装置35のプログラムメモリ21に格納されたアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP34において、このアプリケーションプログラム4Bにより出力装置4が、図14について上述した出力装置43か否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP35に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図2について上述した起動処理手順により実行される。
【0053】
続いてこの電子機器システム1では、入力装置35に対応する出力装置43が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP36に移り、入力装置35に設けられた受信部22の制御により、ラジオ放送を受信し、続くステップSP37において、この受信による音声データを出力装置43より出力するようになされている。
【0054】
図18は、GPS端末装置の機能に係る出力装置44の構成を示すブロック図である。この出力装置44は、地図表示装置の機能に係る出力装置42と同一に、インターフェース11、画像メモリ18、液晶表示パネル19が設けられる。これによりこの出力装置44は、対応する入力装置3と共に本体装置2に接続して、現在位置等を表示する。
【0055】
図19は、このGPS受信装置の機能に係る入力装置36を示すブロック図である。この入力装置36において、インターフェース20は、本体装置2のインターフェース5、6に対応するインターフェースであり、本体装置2との間で種々のデータを入出力する。
【0056】
プログラムメモリ24は、アプリケーションプログラム4Bを格納するメモリであり、この入力装置36においては、この電子機器システム1をGPS受信装置として機能させるアプリケーションプログラム4Bが格納される。なお具体的に、このアプリケーションプログラム4Bは、この入力装置36に保持されたGPS受信部25の制御、この制御によりGPS受信部25の受信結果から現在位置を検出する処理、入力装置36に保持された地図データを処理して現在位置と共に表示する処理等のプログラムである。
【0057】
GPS受信部25は、このアプリケーションプログラム4Bの処理部7の実行により、処理部7により制御されて、GPS衛星からの電波を受信して受信結果を出力する。データメモリ26は、現在位置の表示に供する地図データを記録して保持する。
【0058】
これによりGPS端末装置の機能に係る入力装置36、出力装置44は、図20に示すように本体装置2に接続して、現在位置を地図上に表示できるようになされている。
【0059】
図21は、このGPS端末装置の機能に係る電子機器システム1の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム1では、始めにステップSP41からステップSP42に移り、本体装置2に入力装置36及び出力装置44を接続し、続くステップSP43において、入力装置36のプログラムメモリ24に格納されたアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP44において、このアプリケーションプログラム4Bにより出力装置44が、図18について上述した出力装置44か否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP45に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図2について上述した起動処理手順により実行される。
【0060】
続いてこの電子機器システム1では、入力装置36に対応する出力装置44が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP46に移り、入力装置36に設けられたGPS受信部25の制御により、GPS衛星からの電波受信結果を取得し、この受信結果の処理部7による処理により現在位置を計算する。ここで現在位置を正しく取得できたか否か判断し、正しく取得できていない場合には、ステップSP46からステップSP47に移った後、ステップSP46により再度、位置情報を取得する。
【0061】
これに対して正しく位置情報を取得できた場合、ステップSP48に移り、ここでこの位置情報によりデータメモリ26に記録された地図データを取得して処理し、続くステップSP49において、この地図データによる地図を表示して現在位置を表示する。
【0062】
(2)実施例の動作
以上の構成において、この電子機器システム1を音楽プレイヤーとして使用する場合、ユーザーにおいては、出力装置41〜44のうち、音楽プレイヤーとしての機能を担う出力装置41を本体装置2に接続し(図1及び図3)、また音楽ファイルの記録媒体に係る入力装置31、32、34を本体装置2に接続することにより、本体装置2に設けられた演算処理回路7Bがこれら出力装置41、入力装置31、32、34からアプリケーションプログラム4Bを記録した装置を検出し、この装置のアプリケーションプログラム4Bを起動する(図2)。これによりこの場合、電子機器システム1では、出力装置41に保持されたアプリケーションプログラム4Bを演算処理回路7Bにより実行して、入力装置31、32、34から音楽ファイルのデータを順次本体装置2にロードし、このデータを処理部7によりデコードして出力装置41に出力し、この出力装置41に接続されたイヤホン又はスピーカから音楽ファイルの再生音が出力される。
【0063】
これによりこの電子機器システム1では、出力装置41及び入力装置31、32、34を本体装置2に接続するだけの簡易な操作により、また直観的な操作により、手軽に音楽プレイヤーとして機能を確保することができる。
【0064】
またこの電子機器システム1を地図表示装置として使用する場合、出力装置41〜44のうち、地図表示装置としての機能を担う出力装置42を本体装置2に接続し(図8)、またこの地図データの記録媒体に係る入力装置31、32、34を本体装置2に接続することにより(図9〜図12)、本体装置2に設けられた演算処理回路7Bがこれら出力装置42、入力装置31、32、34からアプリケーションプログラム4Bを記録した装置を検出し、この装置のアプリケーションプログラム4Bを起動する(図2)。これによりこの場合、電子機器システム1では、出力装置42に保持されたアプリケーションプログラム4Bを演算処理回路7Bにより実行して、入力装置31、32、34から地図データを順次本体装置2にロードし、この地図データを処理部7により処理して出力装置42に出力し、この出力装置42に設けられた液晶表示パネル19により地図等が表示される。
【0065】
これによりこの電子機器システム1では、出力装置42及び入力装置31、32、34を本体装置2に接続するだけの簡易な操作により、また直観的な操作により、手軽に地図表示装置としての機能を確保することができる。またこれらによりこの電子機器システム1では、音楽プレイヤーとしての機能を地図表示装置としての機能に切り換える場合、またこれとは逆に地図表示装置としての機能を音楽プレイヤーの機能に切り換える場合、対応するアプリケーションプログラム4Bを保持してなる出力装置41、42を本体装置2に付け替えるだけの簡易な操作により、またこの出力装置41、42の付け替えに対応するように音楽ファイル、地図データに係る入力装置31、32、34を接続するだけの簡易な操作により、直観的に、機能を切り換えることができ、これにより直観的な操作により、手軽に機能を切り換えることができる。
【0066】
これに対してラジオ受信装置としての機能を確保する場合、電子機器システム1では、対応する出力装置43及び入力装置35を本体装置2に接続することにより(図14〜図16)、この場合は入力装置35に設けられたアプリケーションプログラム4Bを本体装置2により起動し、このアプリケーションプログラム4Bの処理により、入力装置35に設けられた受信部22を処理部7により制御してラジオ放送が受信され、この受信結果による音声データが出力装置43よりユーザーに提供される。
【0067】
これによりこの電子機器システム1では、必要に応じてラジオ受信装置としての機能に係る出力装置43及び入力装置35を本体装置2に接続するだけの簡易な操作により、また直観的な操作により、手軽にラジオ受信装置としての機能を確保することができる。またこれらによりこの電子機器システム1では、音楽プレイヤー、地図表示装置、ラジオ受信装置の間で機能を切り換える場合、対応するアプリケーションプログラム4Bを保持してなる出力装置41、42、入力装置35を付け替え、またこの付け替えに対応するように入力装置31、32、34、出力装置43を付け替えるだけの簡易な操作により、直観的に、機能を切り換えることができ、これによりこれらの間で機能を切り換える場合でも、直観的な操作により、手軽に機能を切り換えることができる。
【0068】
これに対してGPS端末装置としての機能を確保する場合、電子機器システム1では、対応する出力装置44及び入力装置36を本体装置2に接続することにより(図18、図19)、この場合は入力装置35に設けられたアプリケーションプログラム4Bを本体装置2により起動し、このアプリケーションプログラム4Bの処理により、入力装置36に設けられたGPS受信部25の動作を処理部7により制御し、その結果得られる受信結果を処理部7により処理して現在位置が検出され、この検出結果により入力装置36に設けられた地図データを用いて現在位置がユーザーに提供される。
【0069】
これによりこの電子機器システム1では、GPS端末装置としての機能についても、対応する入力装置36及び出力装置44を本体装置2に接続するだけの簡易な操作により、また直観的な操作により、手軽にGPS端末装置としての機能を確保することができ、これらにより音楽プレイヤー、地図表示装置、ラジオ受信装置、GPS端末装置の間で機能を切り換える場合に、直観的な操作により、手軽に機能を切り換えることができる。
【0070】
これらの機能の確保に関して、電子機器システム1では、入力装置3及び出力装置4に保持されたアプリケーションプログラム4Bの起動により、このアプリケーションプログラム4Bの対応する出力装置4又は入力装置3が正しく本体装置2に接続されているか否か検出され、正しく接続されている場合に限って、このアプリケーションプログラム4Bの実行により処理部7で入力装置を制御してユーザーに提供する音楽ファイル、地図、現在位置等のデータが取得され、必要に応じてこのデータが処理部7により処理された後、出力装置4からユーザーに提供される。
【0071】
これによりこの電子機器システム1では、このように直観的な操作により、手軽に機能を切り換えることができるようにして、ユーザーが誤った組み合わせにより本体装置2に入力装置3、出力装置4を接続した場合等の、各種の不具合を防止するようになされている。
【0072】
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、プログラムを保持した装置を対応する装置と共に本体装置に接続して、本体装置の演算処理手段がこのプログラムの実行を開始することにより、直観的な操作により、所望する機能を手軽に確保することができる。
【0073】
またこのように構成して、プログラムを保持した装置の交換により機能を切り換えることにより、直観的な操作により、手軽に機能を切り換えることができる。
【実施例2】
【0074】
図22は、図1との対比により本発明の実施例2に係る電子機器システムを示すブロック図である。この電子機器システム51は、入力装置53、出力装置54とは別に、アプリケーションプログラム4Bを保持するプログラム装置55が設けられ、これら入力装置53、出力装置54、プログラム装置55が本体装置52に接続されて形成される。なおこの電子機器システム51は、このプログラム装置55の構成、このプログラム装置55に関連する構成が異なる点を除いて、実施例1について上述した電子機器システム1と同一に構成されることにより、以下の説明において、実施例1と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0075】
このため本体装置52は、入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続可能に、3つのインターフェース56〜58が設けられる。なお各インターフェース56〜58は、実施例1の電子機器システム1に係るインターフェースと同様に構成される。また各機能に共通な構成として、処理部59が設けられ、この処理部59の演算処理回路59Bにより基本プログラム59A、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bを実行する。
【0076】
ここで図23は、この処理部59における起動処理手順を示すフローチャートである。処理部7は、インターフェース56〜58からの接続の通知によりこの処理手順を開始し、ステップSP51からステップSP52に移る。ここで処理部59は、インターフェース56〜58の全てに、外部装置が接続されているか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP52からステップSP53に移り、省電力モードに動作モードを戻した後、ステップSP54に移ってこの処理手順を終了する。これにより本体装置52においては、インターフェース56〜58のうちの一部に外部装置が接続されただけの場合には、一旦、省電力モードから動作を立ち上げた後、元の省電力モードに戻って動作を終了する。
【0077】
これに対してこれらインターフェース56〜58の2つに外部装置が接続された状態で、インターフェース56〜58の残る1つに外部装置が接続されることにより、省電力モードから動作を立ち上げてこの起動処理手順を開始した場合、処理部59は、ステップSP52において肯定結果が得られることにより、ステップSP52からステップSP55に移り、ここでインターフェース56〜58に接続された外部装置の1つにのみアプリケーションプログラム(AP)4Bが格納されているか否か判断する。ここで出力装置54等のユーザーによる誤装着の場合、処理部59は、否定結果が得られ、ステップSP55からステップSP53に移り、省電力モードに動作モードを切り換えた後、ステップSP54に移ってこの処理手順を終了する。なおこのようなアプリケーションプログラム4Bの有無の判定にあっては、実施例1の場合と同様に種々の判定方法を広く適用することができる。
【0078】
これに対してステップSP55で肯定結果が得られると、処理部59は、ステップSP55からステップSP56に移り、ここでプログラム装置55に保持されたアプリケーションプログラム4Bを起動する。また続くステップSP57において、この起動したアプリケーションプログラムの処理により、残るインターフェースに接続された入力装置53、出力装置54が、この起動したアプリケーションプログラム4Bに対応する装置であるか否か判断する。
【0079】
ここで否定結果が得られると、制御部3は、ステップSP53に移り、省電力モードに動作モードを切り換えた後、ステップSP54に移ってこの処理手順を終了する。これに対してステップSP57で肯定結果が得られると、ステップSP54に移ってこの起動処理手順を終了し、これによりこの起動したアプリケーションプログラムに従って、続く一連の処理を実行する。
【0080】
これらにより処理部59は、対応する入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を本体装置52に接続して所望する機能を確保できるようにして、出力装置54、プログラム装置55が正しい組み合わせによりインターフェース56〜68に接続された場合に限って、プログラム装置55に内蔵のアプリケーションプログラム4Bを立ち上げ、このアプリケーションプログラム4Bにより一連の処理を実行してユーザーに音楽等を提供する。
【0081】
なお本体装置52は、これらの構成の他に、この電子機器システム1における各種機能で共通する構成として、電源回路、操作手段が設けられるようになされている。
【0082】
入力装置53、出力装置54は、アプリケーションプログラム4Bがプログラム装置55に別途設けられている点を除いて、実施例1に係る入力装置3、出力装置4と同一に構成される。これにより電子機器システム51では、図4〜図6との対比により図24〜図26に示すように、音楽プレイヤーの機能に係る入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続して音楽プレイヤーとして使用できるようになされている。
【0083】
しかして図27は、この音楽プレイヤーに係る電子機器システム51の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム51では、始めにステップSP61からステップSP62に移り、本体装置52に入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続し、続くステップSP63において、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP64において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置53、出力装置54が、図24〜図26に示す対応する外部装置であるか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP65に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図23について上述した起動処理手順により実行される。
【0084】
続いてこの電子機器システム51では、入力装置53、出力装置54が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP66に移り、入力装置53に処理可能な音楽ファイルが格納されているか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP67に移って動作を停止する。これに対してステップSP66で肯定結果が得られると、ステップSP68に移って入力装置53に格納された音楽ファイルを処理部59によりデコードし、続くステップSP69でスピーカ等より出力する。
【0085】
また図9〜図12との対比により図28〜図31に示すように、地図表示装置の機能に係る入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続して、この電子機器システム51を地図表示装置として使用できるようになされている。
【0086】
しかして図32は、この地図表示装置に係る電子機器システム51の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム51では、始めにステップSP71からステップSP72に移り、本体装置52に入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続し、続くステップSP73において、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP74において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置53、出力装置54が、図28〜図31に示す対応する外部装置であるか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP75に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図23について上述した起動処理手順により実行される。
【0087】
続いてこの電子機器システム51では、入力装置53、出力装置54が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP76に移り、入力装置53に処理可能な地図データが格納されているか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP77に移って動作を停止する。これに対してステップSP76で肯定結果が得られると、ステップSP78に移って入力装置53に格納された地図データを処理部59により処理し、続くステップSP79で出力装置54により表示する。
【0088】
また図16との対比により図33に示すように、電子機器システム51は、ラジオ受信装置の機能に係る入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続してラジオ受信装置として使用できるようになされている。
【0089】
しかして図34は、このラジオ受信装置に係る電子機器システム51の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム51では、始めにステップSP81からステップSP82に移り、本体装置52に入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続し、続くステップSP83において、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP84において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置53、出力装置54が、図33に示す対応する外部装置であるか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP85に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図23について上述した起動処理手順により実行される。
【0090】
続いてこの電子機器システム51では、入力装置53、出力装置54が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP86に移り、入力装置53の受信部を制御してラジオ放送を受信し、続くステップSP87でこの受信したラジオ放送の音声データをスピーカ等より出力する。
【0091】
また図20との対比により図35に示すように、電子機器システム51は、GPS端末装置の機能に係る入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続してGPS端末装置として使用できるようになされている。
【0092】
しかして図36は、このGPS端末装置に係る電子機器システム51の一連の処理手順を示すフローチャートである。電子機器システム51は、始めにステップSP91からステップSP92に移り、本体装置52に入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続し、続くステップSP93において、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP94において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置53、出力装置54が対応する外部装置か否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP95に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図23について上述した起動処理手順により実行される。
【0093】
続いてこの電子機器システム51では、対応する外部装置が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP96に移り、入力装置53に設けられたGPS受信部25(図19参照)の制御により、GPS衛星からの電波受信結果を取得し、この受信結果の処理部59による処理により現在位置を計算する。ここで現在位置を正しく取得できたか否か判断し、正しく取得できていない場合には、ステップSP96からステップSP97に移った後、ステップSP97により再度、位置情報を取得する。
【0094】
これに対して正しく位置情報を取得できた場合には、ステップSP98に移り、ここでこの位置情報により地図データを取得して処理し、続くステップSP99において、この地図データによる地図を表示して現在位置を表示する。
【0095】
この実施例に係る電子機器システム51では、これら音楽プレイヤー、地図表示装置、ラジオ受信装置、GPS端末装置に加えて、各種ファイルのコピー装置、マイクによる音声信号の処理装置としての機能が用意され、これによりこれらコピー装置、音声信号の処理装置としての機能に係るプログラム装置55、入力装置53、出力装置54が設けられる。
【0096】
ここで図37は、コピー装置に係るプログラム装置55を接続した場合を示す平面図である。このプログラム装置55には、残る2つのインターフェースに接続された装置間でファイルを転送するアプリケーションプログラム4Bが設けられ、これらファイル転送に供する装置として、各種の記録媒体を適用することができるようになされている。具体的に、この実施例では、メモリカード、ハードディスク装置、光ディスク装置等を入力装置、出力装置に適用することができ、この図37に示す例では、入力装置53及び出力装置54にそれぞれ光ディスク装置、ハードディスク装置が適用されるようになされている。
【0097】
しかして図38は、このコピー装置に係る電子機器システム51の一連の処理手順を示すフローチャートである。電子機器システム51は、始めにステップSP101からステップSP102に移り、本体装置52に入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続し、続くステップSP103において、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP104において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置53、出力装置54が対応する外部装置か否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP105に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図23について上述した起動処理手順により実行される。
【0098】
続いてこの電子機器システム51では、対応する外部装置が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP106に移り、入力装置53に設定された記録媒体にコピー可能なデータが存在するか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP106からステップSP107に移ってこの処理手順を終了する。
【0099】
これに対してコピー可能なデータが存在する場合、ステップSP108に移り、ここでこのコピー可能なデータを入力装置53から出力装置54に転送して出力装置54で記録する。
【0100】
また図39及び図40は、音声信号の処理装置に係るプログラム装置を接続した例を示す平面図である。このプログラム装置55には、対応する入力装置53の動作を制御して音声データを取得して出力装置54に出力するアプリケーションプログラムが割り当てられ、またこれに対応してこのアプリケーションプログラムに対応する入力装置53には、マイクと、このマイクで取得した音声信号を所定利得で増幅する増幅回路、この増幅回路で増幅した音声信号をアナログディジタル変換処理して音声データを出力するアナログディジタル変換回路等が設けられるようになされている。
【0101】
これにより図39における電子機器システム51では、マイクで取得した音声信号を増幅してスピーカより出力する拡声器として機能するように構成され、また図40に示す電子機器システム51では、マイクで取得した音声信号を光ディスク33等の記録媒体に記録するボイスレコーダとして機能するように構成される。
【0102】
しかして図41は、この音声信号処理装置に係る電子機器システム51の一連の処理手順を示すフローチャートである。電子機器システム51は、始めにステップSP111からステップSP112に移り、本体装置52に入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続し、続くステップSP113において、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bが起動する。また続くステップSP114において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置53、出力装置54が対応する外部装置か否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP115に移って動作を停止する。
【0103】
続いてこの電子機器システム51では、対応する外部装置が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP116に移り、入力装置53に音声データの出力を指示し、その結果得られる音声データを出力装置54に転送する。これにより出力装置54がスピーカによる装置の場合、この音声データをアナログ信号に変換してスピーカより出力し、またこの出力装置54が記録媒体の場合、この記録媒体に音声データを記録する。
【0104】
これに対して図42は、この電子機器システム51を電子書籍の閲覧装置として使用する場合の構成を示す平面図である。この電子機器システム51は、電子ブックのBBeB(ソニー株式会社の登録商標)規格による電子ブックのデータを記録した入力装置53、画像表示装置としての機能を担う出力装置54、この電子ブックのデータを出力装置54に表示するプログラムを保持したプログラム装置55を本体装置52に接続して形成される。ここでプログラム装置55には、出力装置54に表示する文字サイズ、フォント、ルビを振る等の表示形態の情報、この表示形態を実現可能なフォント等のデータが併せて記録され、これにより図42との対比により図43に示すように、プログラム装置55を交換して、例えば老人向けに大きな文字サイズにより電子書籍を表示したり、また小児用に漢字にルビを振って表示できるようになされている。
【0105】
しかして図44は、この電子書籍の閲覧装置に係る電子機器システム51の一連の処理手順を示すフローチャートである。この電子機器システム51では、始めにステップSP121からステップSP122に移り、本体装置52に入力装置53、出力装置54、プログラム装置55を接続し、続くステップSP123において、プログラム装置55のアプリケーションプログラム4Bである電子書籍の閲覧ソフトが起動する。また続くステップSP124において、このアプリケーションプログラム4Bにより入力装置53、出力装置54が、図42又は図43に示す対応する外部装置であるか否か判断され、ここで否定結果が得られると、ステップSP125に移って動作を停止する。しかしてこれら一連の処理においては、図23について上述した起動処理手順により実行される。
【0106】
続いてこの電子機器システム51では、入力装置53、出力装置54が正しく接続されている場合、アプリケーションプログラム4BによりステップSP126に移り、入力装置53に保持された電子書籍のデータを処理し、続くステップSP127において、出力装置54に表示する。
【0107】
この実施例の構成によれば、アプリケーションプログラムを別途、プログラム装置に設けるようにしても、直観的な操作により、手軽に所望する機能を確保し、さらには機能を切り換えることができる。
【実施例3】
【0108】
なお上述の実施例においては、本体装置の複数のインターフェースを同一のインターフェースにより構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、入力装置、出力装置、プログラム装置で異なるインターフェースに設定するようにしてもよい。なおこの場合、例えばプログラム装置のインターフェースにメモリカードのインターフェースを適用する場合等が考えられる。
【0109】
また上述の実施例においては、出力装置等に設けられたアプリケーションプログラムにより正しい組み合わせにより本体装置に外部装置が接続されたか否か判定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、このような判定機能にあっては、本体装置に設けるようにしてもよい。
【0110】
また上述の実施例においては、音楽プレイヤー等の機能の切り換えに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら以外の機能の切り換え等に広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、例えば携帯型の音楽プレイヤー、携帯型の地図表示装置等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の実施例1に係る電子機器システムを示すブロック図である。
【図2】図1の電子機器システムにおける本体装置の起動処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図1の電子機器システムにおける音楽プレイヤーの機能に係る出力装置を示すブロック図である。
【図4】図3の出力装置による電子機器システムの構成例を示す平面図である。
【図5】図3の出力装置による電子機器システムの他の構成例を示す平面図である。
【図6】図3の出力装置による電子機器システムの光ディスク装置による構成例を示す平面図である。
【図7】図3の出力装置による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図8】図1の電子機器システムにおける地図表示装置の機能に係る出力装置を示すブロック図である。
【図9】図8の出力装置による電子機器システムの構成例を示す平面図である。
【図10】図8の出力装置による電子機器システムの他の構成例を示す平面図である。
【図11】図8の出力装置による電子機器システムのハードディスク装置による構成例を示す平面図である。
【図12】図8の出力装置による電子機器システムの光ディスク装置による構成例を示す平面図である。
【図13】図8の出力装置による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図14】図1の電子機器システムにおけるラジオ受信装置の機能に係る出力装置を示すブロック図である。
【図15】図1の電子機器システムにおけるラジオ受信装置の機能に係る入力装置を示すブロック図である。
【図16】図14の出力装置、図15の入力装置による電子機器システムの構成例を示す平面図である。
【図17】図14の出力装置、図15の入力装置による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図18】図1の電子機器システムにおけるGPS端末装置の機能に係る出力装置を示すブロック図である。
【図19】図1の電子機器システムにおけるGPS端末装置の機能に係る入力装置を示すブロック図である。
【図20】図18の出力装置、図19の入力装置による電子機器システムの構成例を示す平面図である。
【図21】図18の出力装置、図19の入力装置による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図22】本発明の実施例2に係る電子機器システムを示すブロック図である。
【図23】図22の電子機器システムにおける本体装置の起動処理手順を示すフローチャートである。
【図24】図22の電子機器システムにおける音楽プレイヤーの構成例を示す平面図である。
【図25】図23とは異なる構成例を示す平面図である。
【図26】図22の電子機器システムの光ディスク装置による音楽プレイヤーの構成例を示す平面図である。
【図27】図24〜図26の構成例による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図28】図22の電子機器システムにおける地図表示装置の構成例を示す平面図である。
【図29】図28とは異なる構成例を示す平面図である。
【図30】ハードディスク装置による地図表示装置の構成例を示す平面図である。
【図31】光ディスク装置による地図表示装置の構成例を示す平面図である。
【図32】図28〜図31の構成例による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図33】図22の電子機器システムにおけるラジオ受信装置の構成例を示す平面図である。
【図34】図33の構成例による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図35】図22の電子機器システムにおけるGPS端末装置の構成例を示す平面図である。
【図36】図35の構成例における電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図37】図22の電子機器システムにおけるコピー装置の構成例を示す平面図である。
【図38】図37の構成例による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図39】図22の電子機器システムにおける拡声器の構成例を示す平面図である。
【図40】図22の電子機器システムにおけるボイスレコーダの構成例を示す平面図である。
【図41】図39、図40の構成例による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【図42】図22の電子機器システムにおける電子書籍の閲覧装置の構成例を示す平面図である。
【図43】図42とは異なるプログラム装置による構成例を示す平面図である。
【図44】図42、図43の構成例による電子機器システムの動作の説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
【0113】
1、51……電子機器システム、2、52……本体装置、3、31〜35、53……入力装置、4、41〜44、54……入力装置、4B……アプリケーションプログラム、7、59……処理部、55……プログラム装置



【特許請求の範囲】
【請求項1】
演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを前記本体装置に入力する入力装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記データをユーザーに提供する出力装置とを備え、
前記入力装置又は出力装置が、前記演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、
前記プログラムを保持した前記入力装置又は前記出力装置と、対応する前記出力装置又は前記入力装置との前記本体装置への接続により、前記本体装置の前記演算処理手段が、前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づいた前記演算処理手段による前記入力装置の制御により、前記入力装置によるデータを前記出力装置から前記ユーザーに提供する
ことを特徴とする電子機器システム。
【請求項2】
演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを前記本体装置に入力する入力装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記データをユーザーに提供する出力装置と、
前記演算処理手段の実行に供するプログラムを保持するプログラム装置とを備え、
前記プログラム装置と、対応する前記入力装置、前記出力装置との前記本体装置への接続により、前記本体装置の前記演算処理手段が、前記プログラム装置に保持された前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づいた前記演算処理手段による前記入力装置の制御により、前記入力装置によるデータを前記出力装置から前記ユーザーに提供する
ことを特徴とする電子機器システム。
【請求項3】
前記入力装置が、音楽ファイルのデータを前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記プログラムの実行により前記音楽ファイルのデータをデコードして出力し、
前記出力装置が、前記音楽ファイルによるオーディオ信号を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。
【請求項4】
前記入力装置が、音楽ファイルのデータを前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記プログラムの実行により前記音楽ファイルのデータをデコードして出力し、
前記出力装置が、前記音楽ファイルによるオーディオ信号を出力する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器システム。
【請求項5】
前記入力装置が、地図データを前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記プログラムの実行により前記地図データによる画像データを出力し、
前記出力装置が、前記画像データによる画像を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。
【請求項6】
前記入力装置が、地図データを前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記プログラムの実行により前記地図データによる画像データを出力し、
前記出力装置が、前記画像データによる画像を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器システム。
【請求項7】
前記入力装置が、ラジオ放送を受信して音声データを前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記音声データを前記出力装置に出力し、
前記出力装置が、前記音声データによる音声を出力する。
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。
【請求項8】
前記入力装置が、ラジオ放送を受信して音声データを前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記音声データを前記出力装置に出力し、
前記出力装置が、前記音声データによる音声を出力する。
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器システム。
【請求項9】
前記入力装置が、現在位置の検出に供するデータを取得して前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記入力装置から得られるデータを処理して現在位置を検出し、
前記出力装置が、前記現在位置を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。
【請求項10】
前記入力装置が、現在位置の検出に供するデータを取得して前記本体装置に入力し、
前記本体装置が、前記入力装置から得られるデータを処理して現在位置を検出し、
前記出力装置が、前記現在位置を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器システム。
【請求項11】
前記本体装置に接続された前記入力装置又は前記出力装置とは異なるプログラムを保持する他の入力装置又は他の出力装置を、前記本体装置に接続された前記入力装置又は前記出力装置と交換して前記本体装置に接続することにより、前記演算処理手段の実行に供するプログラムを切り換えて機能を切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。
【請求項12】
前記本体装置に接続された前記プログラム装置とは異なるプログラムを保持する他のプログラム装置を、前記本体装置に接続された前記プログラム装置と交換して前記本体装置に接続することにより、前記演算処理手段の実行に供するプログラムを切り換えて機能を切り換える
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器システム。
【請求項13】
演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを前記本体装置に入力する入力装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記データをユーザーに提供する出力装置とを備える電子機器システムの前記本体装置であって、
前記入力装置又は出力装置が、前記演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、
前記プログラムを保持した前記入力装置又は前記出力装置と、対応する前記出力装置又は前記入力装置との前記コネクタへの接続により、前記演算処理手段が、前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づいた前記演算処理手段による前記入力装置の制御により、前記入力装置によるデータを前記出力装置から前記ユーザーに提供する
ことを特徴とする電子機器システムの本体装置。
【請求項14】
前記コネクタに接続された前記入力装置又は前記出力装置とは異なるプログラムを保持する他の入力装置又は他の出力装置を、前記コネクタに接続された前記入力装置又は前記出力装置と交換して前記コネクタに接続することにより、前記演算処理手段の実行に供するプログラムを切り換えて機能を切り換える
ことを特徴とする請求項13に記載の電子機器システムの本体装置。
【請求項15】
演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを前記本体装置に入力する入力装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記データをユーザーに提供する出力装置と、
前記演算処理手段の実行に供するプログラムを保持するプログラム装置とを備える電子機器システムの本体装置であって、
前記プログラム装置と、対応する前記入力装置、前記出力装置との前記コネクタへの接続により、前記演算処理手段が、前記プログラム装置に保持された前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づいた前記演算処理手段の前記入力装置の制御により、前記入力装置によるデータを前記出力装置から前記ユーザーに提供する
ことを特徴とする電子機器システムの本体装置。
【請求項16】
前記コネクタに接続された前記プログラム装置とは異なるプログラムを保持する他のプログラム装置を、前記コネクタに接続された前記プログラム装置と交換して前記コネクタに接続することにより、前記演算処理手段の実行に供するプログラムを切り換えて機能を切り換える
ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器システムの本体装置。
【請求項17】
演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを前記本体装置に入力する入力装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記データをユーザーに提供する出力装置とを備える電子機器システムの前記出力装置であって、
前記演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、
対応する前記入力装置と共に前記本体装置に接続することにより、前記演算処理手段が、前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づいた前記演算処理手段による前記入力装置の制御により、前記入力装置によるデータを前記ユーザーに提供する
ことを特徴とする電子機器システムの出力装置。
【請求項18】
演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを前記本体装置に入力する入力装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記データをユーザーに提供する出力装置とを備える電子機器システムの前記入力装置であって、
前記演算処理手段の実行に供するプログラムを保持し、
対応する前記出力装置と共に前記本体装置に接続することにより、前記演算処理手段が、前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づいた前記演算処理手段の制御により、前記出力装置を介して前記データを提供する
ことを特徴とする電子機器システムの入力装置。
【請求項19】
演算処理手段と複数のコネクタとを少なくとも有する本体装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記演算処理手段の制御により、ユーザーへの提供に供するデータを前記本体装置に入力する入力装置と、
前記複数のコネクタの1つを介して前記本体装置に接続され、前記データをユーザーに提供する出力装置と、
前記演算処理手段の実行に供するプログラムを保持するプログラム装置とを備える電子機器システムの前記プログラム装置であって、
対応する前記入力装置、前記出力装置と共に前記本体装置に接続することにより、前記演算処理手段が前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づいた前記演算処理手段の前記入力装置の制御により、前記入力手段のデータを前記出力手段より前記ユーザーにデータを提供する
ことを特徴とする電子機器システムのプログラム装置。
【請求項20】
演算処理手段を有する本体装置に、入力装置と出力装置とを接続し、
前記入力装置から出力されるデータを前記出力装置によりユーザーに提供する電子機器システムの起動方法であって、
前記本体装置の演算処理手段の実行に供するプログラムを保持する前記入力装置又は前記出力装置と、対応する前記出力装置又は前記入力装置とを、前記本体装置に接続することにより、前記本体装置の前記演算処理手段が前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づく前記演算処理手段の前記入力装置の制御により、前記入力装置によるデータを前記出力装置より出力する
ことを特徴とする電子機器システムの起動方法。
【請求項21】
演算処理手段を有する本体装置に、入力装置と出力装置とプログラム装置とを接続し、
前記プログラム装置に保持されたプログラムを前記演算処理手段により実行して前記入力装置の動作を制御し、
前記入力装置から出力されるデータを前記出力装置よりユーザーに提供する電子機器システムの起動方法であって、
前記プログラム装置を、対応する前記入力装置、前記出力装置と共に、前記本体装置に接続することにより、前記本体装置の前記演算処理手段が前記プログラムの実行を開始し、
前記プログラムに基づく前記演算処理手段の前記入力装置の制御により、前記入力装置によるデータを前記出力装置より出力する
ことを特徴とする電子機器システムの起動方法。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate


【公開番号】特開2006−72867(P2006−72867A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−257857(P2004−257857)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】