電子機器及びナビゲーション装置
【課題】POIを表示させる範囲を直感的に指定することができる電子機器及びナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】地図データを記憶し、当該記憶された地図データを表示部3に表示させるナビゲーション装置1において、当該記憶された地図データに対応するPOIの位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶し、当該記憶されたPOIデータの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得し、当該取得されたPOIデータを表示部3に表示させるよう構成した。
【解決手段】地図データを記憶し、当該記憶された地図データを表示部3に表示させるナビゲーション装置1において、当該記憶された地図データに対応するPOIの位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶し、当該記憶されたPOIデータの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得し、当該取得されたPOIデータを表示部3に表示させるよう構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器及びナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を利用して現在位置を測位し、その測位した現在位置を地図データとともに表示画面上に表示するナビゲーション装置が知られている。
このようなナビゲーション装置には、例えば、施設やお店、観光地などのユーザにとって興味のある特定場所の位置、すなわち、POI(Point Of Interest)の位置を表示できるものがある。
【0003】
具体的には、例えば、ユーザによりPOIのカテゴリ等が指定されると、当該指定されたカテゴリ等に基づいてPOIの名前、住所及び電話番号を検索して列挙し、そして、その中からユーザ所望のPOIが指定されると、当該指定されたユーザ所望のPOIの位置を表示するナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−119132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、ユーザが、表示された地図上の任意の範囲内(例えば、現在位置の近く)にあるPOIを表示させたい場合、特許文献1の技術では、その任意の範囲の住所などを知っておく必要があり、ユーザにとって使い勝手が悪いという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、POIを表示させる範囲を直感的に指定することができる電子機器及びナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備える電子機器において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するための指定手段と、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、前記指定手段により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の電子機器において、
前記指定手段は、前記表示部の表示画面と一体的に構成されたタッチパネルであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の電子機器において、
前記指定手段により指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段を備え、
前記取得手段は、前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータには、当該POIに関するキーワードが含まれ、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段を備え、
前記取得手段は、前記入力手段により入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備えるナビゲーション装置において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データ及びPOIに関するキーワードを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
前記表示部の表示画面と一体的に構成され、ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するためのタッチパネルと、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段と、
前記タッチパネルにより指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得し、次いで、前記入力手段によりキーワードが入力された場合に、当該取得されたPOIデータの中から、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備える電子機器(ナビゲーション装置)において、POIデータ記憶手段によって、地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶することができ、指定手段によって、ユーザが、第1表示制御手段により表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定することができ、取得手段によって、POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、指定手段により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することができ、第2表示制御手段によって、取得手段により取得されたPOIデータを表示部に表示させることができる。
すなわち、ユーザは、表示部に表示された地図データの中から、POIを表示させる範囲(指定エリア)を直感的に指定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図を参照して、本発明にかかる電子機器(ナビゲーション装置)の最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0013】
<ナビゲーション装置の構成>
ナビゲーション装置1は、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を測位し、その測位した現在位置を走行(歩行)案内表示などとともに、表示部3の表示画面上の地図に表示する電子機器である。
【0014】
具体的には、ナビゲーション装置1は、例えば、図1に示すように、GPSアンテナ部2と、表示部3と、操作部4と、制御部5と、などを備えて構成される。
【0015】
GPSアンテナ部2は、例えば、制御部5から入力される制御信号に従って、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部5に出力する。
【0016】
表示部3は、例えば、液晶表示機器などから構成され、制御部5から入力される制御信号に従って、所与の表示処理を行う。
【0017】
操作部4は、例えば、図1に示すように、文字/数字キーや各種機能キーなどの操作キー41と、表示部3の表示画面と一体的に構成されたタッチパネル42と、などから構成され、ユーザにより操作されると、当該操作に伴う操作信号を制御部5に出力する。
【0018】
具体的には、操作部4は、例えば、入力手段として、ユーザが、POI(Point Of Interest)に関する任意のキーワードを入力する際に操作される。
【0019】
より具体的には、ユーザは、例えば、表示部3に表示された「POIのカテゴリ」画面(例えば、図2)において、操作部4を操作して、インデックス表示されたPOIのカテゴリの中から、所望のPOIが属するカテゴリを指定することによって、POIに関するキーワードを入力する。
ここで、図2に示す「POIのカテゴリ」画面においては、所望のPOIが属するカテゴリとして“ガソリンスタンド”が指定されている。
なお、POIに関するキーワードを入力するタイミングは、指定エリアRを指定する前であってもよいし、指定エリアRを指定した後であってもよい。
また、POIに関するキーワードは、POIのカテゴリに限ることはなく、POIに関するキーワードであれば任意であり、例えば、POIの名前などであってもよい。
また、POIに関するキーワードの入力方法は、インデックス表示されたキーワードの中から所望のPOIに関するキーワードを指定して入力する方法に限ることはなく、ユーザがPOIに関する任意のキーワードを入力することができるのであれば任意であり、例えば、文字/数字キーなどを利用して直接入力する方法であってもよい。
【0020】
また、操作部4のタッチパネル42は、例えば、指定手段として、ユーザが、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から任意の指定エリアRを指定する際に操作される。
【0021】
より具体的には、ユーザは、例えば、表示部3に表示された地図データ(例えば、図3)において、タッチパネル42をなぞって多角形を描くことによって、指定エリアRを指定する。すなわち、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部及び多角形の辺上が、指定エリアRになる。ここで、指定された指定エリアR(すなわち、描かれた多角形)は、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51によって、表示部3の表示画面上の地図に表示されるようになっている(例えば、図4)。
なお、指定エリアRの指定方法は、タッチパネル42をなぞって多角形を描くことによって指定する方法に限ることはなく、指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、タッチパネル42を押圧して多角形の頂点を指すことによって指定する方法であってもよい。
また、指定エリアRの形状は、多角形に限ることはなく、指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、略円形であってもよい。
また、指定エリアRを指定する指定手段は、タッチパネル42に限ることはなく、ユーザが指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、操作部4にタッチパネル42以外のポインティングデバイス(例えば、マウスなど)が備えられているのであれば、そのポインティングデバイス(例えば、マウスなど)であってもよい。
【0022】
制御部5は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)51と、RAM(Random Access Memory)52と、記憶部53と、などを備えて構成される。
【0023】
CPU51は、例えば、記憶部53に記憶されたナビゲーション装置1用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0024】
RAM52は、例えば、CPU51によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0025】
記憶部53は、例えば、ナビゲーション装置1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU51によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部53に記憶されている。
【0026】
具体的には、記憶部53は、例えば、図1に示すように、地図データベース53a1と、POIデータベース53a2と、分割プログラム53b1と、取得プログラム53b2と、測位プログラム53b3と、表示制御プログラム53b4と、などを記憶している。
【0027】
地図データベース53a1は、例えば、地図データ記憶手段として、所定の地域内(例えば、日本全土)を表現したナビゲーション用の地図に関する地図データを記憶する。
なお、地図データベース53a1に記憶された地図データは、ナビゲーション用の地図に関する地図データであれば任意であり、例えば、ベクター形式のデータに基づく地図データであってもよいし、衛星写真画像データに基づく地図データであってもよいが、本実施の形態では、ベクター形式のデータに基づく地図データであるとする。
また、地図データベース53a1に記憶された地図データは、ナビゲーション用の地図に関する地図データであれば任意であり、例えば、二次元の地図に関する地図データであってもよいし、三次元の地図に関する地図データであってもよいが、本実施の形態では、二次元の地図に関する地図データであるとする。
【0028】
POIデータベース53a2は、例えば、POIデータ記憶手段として、地図データベース53a1に記憶された地図データに対応するPOI(施設やお店、観光地などのユーザにとって興味のある特定場所)に関するPOIデータを記憶する。
ここで、POIデータは、例えば、当該POIの位置に関する位置データと、当該POIに関するキーワードと、などを含んでいる。
【0029】
分割プログラム53b1は、例えば、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRを所定の分割方式で分割指定エリアr…に分割する機能を、CPU51に実現させる。
ここで、所定の分割方式は、取得プログラム53b2を実行したCPU51が指定エリアRに対応するPOIデータを取得しやすいように、指定エリアRを分割することができる方式であれば任意であり、具体的には、例えば、指定エリアRを三角形毎に分割するデローニー三角分割法などである。
【0030】
具体的には、例えば、表示部3に表示された地図データにおいて、指定エリアRが指定されると(例えば、図4)、CPU51は、例えば、図5に示すように、当該指定された指定エリアRを三角形状の分割指定エリアr…に分割する。
CPU51は、かかる分割プログラム53b1を実行することによって、分割手段として機能する。
【0031】
取得プログラム53b2は、例えば、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、分割プログラム53b1を実行したCPU51により分割された分割指定エリアr…毎に、分割指定エリアrに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する。
【0032】
すなわち、CPU51は、例えば、POIデータに含まれる位置データに基づいて、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中に、分割指定エリアrに対応するPOI(分割指定エリアrの内部及び分割指定エリアrを囲う線上にあるPOI)のPOIデータがあるか否かを判断して、分割指定エリアrに対応するPOIのPOIデータを取得する。
より具体的には、説明のために図5に付した符号A,B,Cを用いて説明すると、CPU51は、例えば、POIの位置が、直線ABに対して点Cと同じ側にあり、直線BCに対して点Aと同じ側にあり、且つ直線CAに対して点Bと同じ側にある場合に、当該POIを分割指定エリアrの内部(△ABCの内部)にあるPOIであると判断して、当該POIのPOIデータを取得するとともに、POIの位置が、直線AB上、直線BC上、又は直線CA上にある場合に、当該POIを分割指定エリアrを囲う線上(△ABCの辺上)にあるPOIであると判断して、当該POIのPOIデータを取得し、そして、これらの取得処理を各分割指定エリアr…に対して実行する。
なお、分割指定エリアrに対応するPOIを、分割指定エリアrの内部及び分割指定エリアrを囲う線上にあるPOIとしたが、すなわち、指定エリアRに対応するPOIを、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部及び多角形の辺上にあるPOIとしたが、これに限ることはなく、例えば、指定エリアRに対応するPOIは、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部にあるPOIのみであってもよい。この場合、指定エリアRは、例えば、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部のみとしてもよい。
【0033】
また、取得プログラム53b2は、例えば、ユーザによる操作部5の操作により入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、ユーザによる操作部5の操作によりキーワードが入力された場合に、POIデータに含まれるキーワードに基づいて、取得された指定エリアRに対応するPOIデータの中に、当該入力されたキーワードを含むPOIデータがあるか否かを判断して、当該入力されたキーワードを含むPOIデータを取得する。
CPU51は、かかる取得プログラム51を実行することによって、取得手段として機能する。
【0034】
測位プログラム53b3は、例えば、GPSアンテナ部2により入力されたGPS信号に基づいてナビゲーション装置1の絶対的な二次元の現在位置(緯度、経度)或いは三次元の現在位置(緯度、経度、高度)を測位する機能を、CPU51に実現させる。
【0035】
表示制御プログラム53b4は、例えば、測位プログラム53b3を実行したCPU51により測位された現在位置P1などを、地図データベース53a1に記憶された地図データとともに表示部3に表示させる機能、さらに、ユーザによる操作部4の操作によりユーザ所望の目的地が設定された場合には、目的地までの走行(歩行)案内表示P2などを、地図データとともに表示部3に表示させる機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、図3に示すように、現在位置P1や走行(歩行)案内表示P2などを、地図データとともに表示部3に表示させる。
【0036】
また、表示制御プログラム53b4は、例えば、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRなどを、地図データとともに表示部3に表示させる機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、図4に示すように、指定エリアRを囲う線などを、地図データとともに表示部3に表示させる。
【0037】
また、表示制御プログラム53b4は、例えば、取得プログラム53b2を実行したCPU51により取得されたPOIデータを、地図データとともに表示部3に表示させる機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、図6に示すように、取得プログラム53b2を実行したCPU51により取得されたPOIデータ、すなわち、指定エリアRに対応するPOIデータであり、且つ、入力されたキーワード(例えば、ガソリンスタンド(GS))に適合するPOIデータを、地図データとともに表示部3に表示させる。
CPU51は、かかる表示制御プログラム53b4を実行することによって、第1表示制御手段及び第2表示制御手段として機能する。
【0038】
<POI表示処理>
ナビゲーション装置1によるPOIデータの表示に関する処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
まず、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作によって、指定エリアRが指定されると(ステップS1)、CPU51は、分割プログラム53b1を実行して、ステップS1で指定された指定エリアRを分割指定エリアr…に分割する(ステップS2)。
【0040】
次いで、CPU51は、取得プログラム53b2を実行して、ステップS2で分割された分割指定エリアr…毎に、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中から、分割指定エリアrに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する(ステップS3)。
【0041】
次いで、CPU51は、指定エリアRが指定される前に、或いは指定エリアRが指定された後に、ユーザによる操作部4の操作によって、POIに関するキーワードが入力されたか否かを判断する(ステップS4)。
【0042】
ステップS4で、ユーザによる操作部4の操作によって、POIに関するキーワードが入力されていないと判断すると(ステップS4;No)、CPU51は、ステップS6の処理に移行する。
【0043】
一方、ステップS4で、ユーザによる操作部4の操作によって、POIに関するキーワードが入力されたと判断すると(ステップS4;Yes)、CPU51は、ステップS3で取得されたPOIデータの中から、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する(ステップS5)。
【0044】
次いで、CPU51は、表示制御プログラム53b4を実行して、ステップS3又はステップS5で取得されたPOIデータを表示部3に表示させて(ステップS6)、本処理を終了する。
【0045】
以上説明した本発明のナビゲーション装置1によれば、地図データを記憶する地図データベース53a1と、地図データベース53a1に記憶された地図データを表示部3に表示させる表示制御プログラム53b4を実行したCPU51と、を備え、POIデータベース53a2によって、地図データベース53a1に記憶された地図データに対応するPOIの位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶することができ、タッチパネル42によって、ユーザが、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から任意の指定エリアRを指定することができ、取得プログラム53b2を実行したCPU51によって、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することができ、そして、表示制御プログラム53b4は、取得プログラム53b2を実行したCPU51により取得されたPOIデータを表示部3に表示させることができる。
すなわち、ユーザは、表示部3に表示された地図データの中から、POIを表示させる範囲(指定エリアR)を直感的に指定することができる。
【0046】
また、本発明のナビゲーション装置1によれば、タッチパネル42によって、ユーザが、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から任意の指定エリアRを指定することができる。
したがって、ユーザは、煩わしいキー操作等を行うことなくPOIを表示させる範囲(指定エリアR)を指定することができる。
【0047】
また、本発明のナビゲーション装置1によれば、分割プログラム53b1を実行したCPU51によって、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRを所定の分割方式で分割指定エリアr…に分割することができ、取得プログラム53b2は、分割プログラム53b1を実行したCPU51により分割された分割指定エリアr…毎に、分割指定エリアrに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することができる。
すなわち、指定エリアRを分割指定エリアr…に分割するため、効率よく指定エリアRに対応するPOIデータを取得することができる。
【0048】
また、本発明のナビゲーション装置1によれば、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータには、当該POIに関するキーワードが含まれ、操作部4によって、ユーザが、任意のキーワードを入力することができ、そして、取得プログラム53b2を実行したCPU51は、ユーザによる操作部4の操作によってキーワードが入力された場合に、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得することができる。
したがって、指定エリアRに対応するPOIデータであり、且つ、入力されたキーワードに適合するPOIデータを、表示部3に表示することができるため、より一層、ユーザの好みに合致したPOIを表示することができる。
【0049】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0050】
電子機器は、GPS信号に基づいて測位された現在位置を走行(歩行)案内表示とともに表示するナビゲーション装置1の限りではなく、GPS信号に基づいて測位された現在位置を表示できる装置であれば任意である。
【0051】
指定エリアRを分割指定エリアrに分割して、指定エリアRに対応するPOIデータを取得するようにしたが、これに限ることはなく、指定エリアRを分割することなく、指定エリアRに対応するPOIデータを取得してもよい。
【0052】
指定エリアRの形状は、多角形に限ることはなく、指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、図8に示す指定エリアRzのように、略円形であってもよい。
この場合の分割方式としては、例えば、指定エリアRzを、指定エリアRzの中心点Oを含む8つの三角形に分割する方式などがある。
【0053】
具体的には、例えば、CPU51は、分割プログラム53b1を実行して、例えば、図9に示すように、指定エリアRzの中心点Oを求めて、中心点Oから所定の方向(例えば、8方向)に放射線を引く。
次いで、CPU51は、指定エリアRzは例えばユーザによりタッチパネル42をなぞることによって指定された各地点を結んだ直線の集合であるため、当該各地点のうちの放射線に最も近い地点(例えば、図9における(a),(b),(c),(d))をチェックして、当該チェックした地点同士を結ぶ直線(例えば、図9における直線L1,L2)を引く。
次いで、CPU51は、当該チェックされた地点同士を含む直線L1,L2と、放射線と、の交点を求めて、例えば、図10に示すように、隣り合う2つの交点と、中心点Oと、を結んで三角形の分割指定エリアrz1を作る。これを全ての放射線に対して行なうことによって、CPU51は、例えば、図11に示すように、指定エリアRzを8つの三角形の指定エリアrz1…に分割する。
そして、例えば、CPU51は、取得プログラム53b2を実行して、分割指定エリアrz1…毎に、分割指定エリアrz1に対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する。
【0054】
さらに、指定エリアRzが略円形である場合の分割方式は、指定エリアRzを、指定エリアRzの中心点Oを含む8つの三角形に分割する方式に限ることはなく、指定エリアRzを分割することができれば任意であり、例えば、指定エリアRzを6つの三角形に分割する方式などであってもよい。
【0055】
具体的には、指定エリアRzを6つの三角形に分割する方式では、例えば、CPU51は、分割プログラム53b1を実行して、例えば、図9に示すように、中心点Oから所定の方向(例えば、8方向)に放射線を引き、放射線に最も近い地点(例えば、図9における(a),(b),(c),(d))をチェックして、当該チェックした地点同士を結ぶ直線(例えば、図9における直線L1,L2)を引く。
次いで、CPU51は、当該チェックされた地点同士を含む直線L1,L2と、放射線と、の交点を求めて、例えば、図12に示すように、各交点に順に番号をふり(例えば、図12に示す(1),(2),…,(8))、隣り合う2つの交点同士を直線で結ぶ。
次いで、CPU51は、所定番号の交点(例えば、番号(1)の交点)を起点として、当該起点から奇数番号の交点(当該起点の番号が偶数である場合は偶数番号の交点)に向けて直線を引くとともに、当該所定番号の交点に対向する交点(例えば、番号(5)の交点)を起点として、当該起点から奇数番号の交点(当該起点の番号が偶数である場合は偶数番号の交点)に向けて直線を引いて、三角形の分割指定エリアrz2を作ることによって、指定エリアRzを6つの三角形の指定エリアrz2…に分割する。
【0056】
指定エリアRが多角形の場合と同様、指定エリアRzが略円形の場合も、指定エリアRzを分割しないと、走査範囲が大きいため、効率よく指定エリアRzに対応するPOIデータを取得することができないが、指定エリアRzを分割すると、走査範囲が分割指定エリアrz1(或いは分割指定エリアrz2)毎になるため、効率よく指定エリアRzに対応するPOIデータを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明にかかるナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】POIに関するキーワードを入力するための「POIのカテゴリ」画面を示す図である。
【図3】地図データとともに表示部に表示された、現在位置や走行(歩行)案内表示などを示す図である。
【図4】地図データとともに表示部に表示された、多角形の指定エリアを示す図である。
【図5】指定エリアの形状が多角形である場合の、指定エリアを分割する処理及び指定エリアに対応するPOIデータを取得する処理を説明するための図である。
【図6】地図データとともに表示部に表示された、POIを示す図である。
【図7】ナビゲーション装置によるPOIデータの表示に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】地図データとともに表示部に表示された、略円形の指定エリアを示す図である。
【図9】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第1処理を説明するための図である。
【図10】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第2処理を説明するための図である。
【図11】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第3処理を説明するための図である。
【図12】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第4処理を説明するための図である。
【符号の説明】
【0058】
1 ナビゲーション装置(電子機器)
3 表示部
4 操作部(入力手段)
42 タッチパネル(指定手段)
51 CPU(分割手段、取得手段、第1表示制御手段、第2表示制御手段)
53a1 地図データベース(地図データ記憶手段)
53a2 POIデータベース(POIデータ記憶手段)
53b1 分割プログラム(分割手段)
53b2 取得プログラム(取得手段)
53b4 表示制御プログラム(第1表示制御手段、第2表示制御手段)
R 指定エリア
r 分割指定エリア
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器及びナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を利用して現在位置を測位し、その測位した現在位置を地図データとともに表示画面上に表示するナビゲーション装置が知られている。
このようなナビゲーション装置には、例えば、施設やお店、観光地などのユーザにとって興味のある特定場所の位置、すなわち、POI(Point Of Interest)の位置を表示できるものがある。
【0003】
具体的には、例えば、ユーザによりPOIのカテゴリ等が指定されると、当該指定されたカテゴリ等に基づいてPOIの名前、住所及び電話番号を検索して列挙し、そして、その中からユーザ所望のPOIが指定されると、当該指定されたユーザ所望のPOIの位置を表示するナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−119132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば、ユーザが、表示された地図上の任意の範囲内(例えば、現在位置の近く)にあるPOIを表示させたい場合、特許文献1の技術では、その任意の範囲の住所などを知っておく必要があり、ユーザにとって使い勝手が悪いという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、POIを表示させる範囲を直感的に指定することができる電子機器及びナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備える電子機器において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するための指定手段と、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、前記指定手段により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の電子機器において、
前記指定手段は、前記表示部の表示画面と一体的に構成されたタッチパネルであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の電子機器において、
前記指定手段により指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段を備え、
前記取得手段は、前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータには、当該POIに関するキーワードが含まれ、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段を備え、
前記取得手段は、前記入力手段により入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備えるナビゲーション装置において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データ及びPOIに関するキーワードを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
前記表示部の表示画面と一体的に構成され、ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するためのタッチパネルと、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段と、
前記タッチパネルにより指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得し、次いで、前記入力手段によりキーワードが入力された場合に、当該取得されたPOIデータの中から、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備える電子機器(ナビゲーション装置)において、POIデータ記憶手段によって、地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶することができ、指定手段によって、ユーザが、第1表示制御手段により表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定することができ、取得手段によって、POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、指定手段により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することができ、第2表示制御手段によって、取得手段により取得されたPOIデータを表示部に表示させることができる。
すなわち、ユーザは、表示部に表示された地図データの中から、POIを表示させる範囲(指定エリア)を直感的に指定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図を参照して、本発明にかかる電子機器(ナビゲーション装置)の最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0013】
<ナビゲーション装置の構成>
ナビゲーション装置1は、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を測位し、その測位した現在位置を走行(歩行)案内表示などとともに、表示部3の表示画面上の地図に表示する電子機器である。
【0014】
具体的には、ナビゲーション装置1は、例えば、図1に示すように、GPSアンテナ部2と、表示部3と、操作部4と、制御部5と、などを備えて構成される。
【0015】
GPSアンテナ部2は、例えば、制御部5から入力される制御信号に従って、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部5に出力する。
【0016】
表示部3は、例えば、液晶表示機器などから構成され、制御部5から入力される制御信号に従って、所与の表示処理を行う。
【0017】
操作部4は、例えば、図1に示すように、文字/数字キーや各種機能キーなどの操作キー41と、表示部3の表示画面と一体的に構成されたタッチパネル42と、などから構成され、ユーザにより操作されると、当該操作に伴う操作信号を制御部5に出力する。
【0018】
具体的には、操作部4は、例えば、入力手段として、ユーザが、POI(Point Of Interest)に関する任意のキーワードを入力する際に操作される。
【0019】
より具体的には、ユーザは、例えば、表示部3に表示された「POIのカテゴリ」画面(例えば、図2)において、操作部4を操作して、インデックス表示されたPOIのカテゴリの中から、所望のPOIが属するカテゴリを指定することによって、POIに関するキーワードを入力する。
ここで、図2に示す「POIのカテゴリ」画面においては、所望のPOIが属するカテゴリとして“ガソリンスタンド”が指定されている。
なお、POIに関するキーワードを入力するタイミングは、指定エリアRを指定する前であってもよいし、指定エリアRを指定した後であってもよい。
また、POIに関するキーワードは、POIのカテゴリに限ることはなく、POIに関するキーワードであれば任意であり、例えば、POIの名前などであってもよい。
また、POIに関するキーワードの入力方法は、インデックス表示されたキーワードの中から所望のPOIに関するキーワードを指定して入力する方法に限ることはなく、ユーザがPOIに関する任意のキーワードを入力することができるのであれば任意であり、例えば、文字/数字キーなどを利用して直接入力する方法であってもよい。
【0020】
また、操作部4のタッチパネル42は、例えば、指定手段として、ユーザが、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から任意の指定エリアRを指定する際に操作される。
【0021】
より具体的には、ユーザは、例えば、表示部3に表示された地図データ(例えば、図3)において、タッチパネル42をなぞって多角形を描くことによって、指定エリアRを指定する。すなわち、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部及び多角形の辺上が、指定エリアRになる。ここで、指定された指定エリアR(すなわち、描かれた多角形)は、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51によって、表示部3の表示画面上の地図に表示されるようになっている(例えば、図4)。
なお、指定エリアRの指定方法は、タッチパネル42をなぞって多角形を描くことによって指定する方法に限ることはなく、指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、タッチパネル42を押圧して多角形の頂点を指すことによって指定する方法であってもよい。
また、指定エリアRの形状は、多角形に限ることはなく、指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、略円形であってもよい。
また、指定エリアRを指定する指定手段は、タッチパネル42に限ることはなく、ユーザが指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、操作部4にタッチパネル42以外のポインティングデバイス(例えば、マウスなど)が備えられているのであれば、そのポインティングデバイス(例えば、マウスなど)であってもよい。
【0022】
制御部5は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)51と、RAM(Random Access Memory)52と、記憶部53と、などを備えて構成される。
【0023】
CPU51は、例えば、記憶部53に記憶されたナビゲーション装置1用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0024】
RAM52は、例えば、CPU51によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0025】
記憶部53は、例えば、ナビゲーション装置1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU51によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部53に記憶されている。
【0026】
具体的には、記憶部53は、例えば、図1に示すように、地図データベース53a1と、POIデータベース53a2と、分割プログラム53b1と、取得プログラム53b2と、測位プログラム53b3と、表示制御プログラム53b4と、などを記憶している。
【0027】
地図データベース53a1は、例えば、地図データ記憶手段として、所定の地域内(例えば、日本全土)を表現したナビゲーション用の地図に関する地図データを記憶する。
なお、地図データベース53a1に記憶された地図データは、ナビゲーション用の地図に関する地図データであれば任意であり、例えば、ベクター形式のデータに基づく地図データであってもよいし、衛星写真画像データに基づく地図データであってもよいが、本実施の形態では、ベクター形式のデータに基づく地図データであるとする。
また、地図データベース53a1に記憶された地図データは、ナビゲーション用の地図に関する地図データであれば任意であり、例えば、二次元の地図に関する地図データであってもよいし、三次元の地図に関する地図データであってもよいが、本実施の形態では、二次元の地図に関する地図データであるとする。
【0028】
POIデータベース53a2は、例えば、POIデータ記憶手段として、地図データベース53a1に記憶された地図データに対応するPOI(施設やお店、観光地などのユーザにとって興味のある特定場所)に関するPOIデータを記憶する。
ここで、POIデータは、例えば、当該POIの位置に関する位置データと、当該POIに関するキーワードと、などを含んでいる。
【0029】
分割プログラム53b1は、例えば、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRを所定の分割方式で分割指定エリアr…に分割する機能を、CPU51に実現させる。
ここで、所定の分割方式は、取得プログラム53b2を実行したCPU51が指定エリアRに対応するPOIデータを取得しやすいように、指定エリアRを分割することができる方式であれば任意であり、具体的には、例えば、指定エリアRを三角形毎に分割するデローニー三角分割法などである。
【0030】
具体的には、例えば、表示部3に表示された地図データにおいて、指定エリアRが指定されると(例えば、図4)、CPU51は、例えば、図5に示すように、当該指定された指定エリアRを三角形状の分割指定エリアr…に分割する。
CPU51は、かかる分割プログラム53b1を実行することによって、分割手段として機能する。
【0031】
取得プログラム53b2は、例えば、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、分割プログラム53b1を実行したCPU51により分割された分割指定エリアr…毎に、分割指定エリアrに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する。
【0032】
すなわち、CPU51は、例えば、POIデータに含まれる位置データに基づいて、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中に、分割指定エリアrに対応するPOI(分割指定エリアrの内部及び分割指定エリアrを囲う線上にあるPOI)のPOIデータがあるか否かを判断して、分割指定エリアrに対応するPOIのPOIデータを取得する。
より具体的には、説明のために図5に付した符号A,B,Cを用いて説明すると、CPU51は、例えば、POIの位置が、直線ABに対して点Cと同じ側にあり、直線BCに対して点Aと同じ側にあり、且つ直線CAに対して点Bと同じ側にある場合に、当該POIを分割指定エリアrの内部(△ABCの内部)にあるPOIであると判断して、当該POIのPOIデータを取得するとともに、POIの位置が、直線AB上、直線BC上、又は直線CA上にある場合に、当該POIを分割指定エリアrを囲う線上(△ABCの辺上)にあるPOIであると判断して、当該POIのPOIデータを取得し、そして、これらの取得処理を各分割指定エリアr…に対して実行する。
なお、分割指定エリアrに対応するPOIを、分割指定エリアrの内部及び分割指定エリアrを囲う線上にあるPOIとしたが、すなわち、指定エリアRに対応するPOIを、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部及び多角形の辺上にあるPOIとしたが、これに限ることはなく、例えば、指定エリアRに対応するPOIは、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部にあるPOIのみであってもよい。この場合、指定エリアRは、例えば、タッチパネル42をなぞることによって描かれた多角形の内部のみとしてもよい。
【0033】
また、取得プログラム53b2は、例えば、ユーザによる操作部5の操作により入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、ユーザによる操作部5の操作によりキーワードが入力された場合に、POIデータに含まれるキーワードに基づいて、取得された指定エリアRに対応するPOIデータの中に、当該入力されたキーワードを含むPOIデータがあるか否かを判断して、当該入力されたキーワードを含むPOIデータを取得する。
CPU51は、かかる取得プログラム51を実行することによって、取得手段として機能する。
【0034】
測位プログラム53b3は、例えば、GPSアンテナ部2により入力されたGPS信号に基づいてナビゲーション装置1の絶対的な二次元の現在位置(緯度、経度)或いは三次元の現在位置(緯度、経度、高度)を測位する機能を、CPU51に実現させる。
【0035】
表示制御プログラム53b4は、例えば、測位プログラム53b3を実行したCPU51により測位された現在位置P1などを、地図データベース53a1に記憶された地図データとともに表示部3に表示させる機能、さらに、ユーザによる操作部4の操作によりユーザ所望の目的地が設定された場合には、目的地までの走行(歩行)案内表示P2などを、地図データとともに表示部3に表示させる機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、図3に示すように、現在位置P1や走行(歩行)案内表示P2などを、地図データとともに表示部3に表示させる。
【0036】
また、表示制御プログラム53b4は、例えば、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRなどを、地図データとともに表示部3に表示させる機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、図4に示すように、指定エリアRを囲う線などを、地図データとともに表示部3に表示させる。
【0037】
また、表示制御プログラム53b4は、例えば、取得プログラム53b2を実行したCPU51により取得されたPOIデータを、地図データとともに表示部3に表示させる機能を、CPU51に実現させる。
具体的には、CPU51は、例えば、図6に示すように、取得プログラム53b2を実行したCPU51により取得されたPOIデータ、すなわち、指定エリアRに対応するPOIデータであり、且つ、入力されたキーワード(例えば、ガソリンスタンド(GS))に適合するPOIデータを、地図データとともに表示部3に表示させる。
CPU51は、かかる表示制御プログラム53b4を実行することによって、第1表示制御手段及び第2表示制御手段として機能する。
【0038】
<POI表示処理>
ナビゲーション装置1によるPOIデータの表示に関する処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
まず、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作によって、指定エリアRが指定されると(ステップS1)、CPU51は、分割プログラム53b1を実行して、ステップS1で指定された指定エリアRを分割指定エリアr…に分割する(ステップS2)。
【0040】
次いで、CPU51は、取得プログラム53b2を実行して、ステップS2で分割された分割指定エリアr…毎に、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中から、分割指定エリアrに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する(ステップS3)。
【0041】
次いで、CPU51は、指定エリアRが指定される前に、或いは指定エリアRが指定された後に、ユーザによる操作部4の操作によって、POIに関するキーワードが入力されたか否かを判断する(ステップS4)。
【0042】
ステップS4で、ユーザによる操作部4の操作によって、POIに関するキーワードが入力されていないと判断すると(ステップS4;No)、CPU51は、ステップS6の処理に移行する。
【0043】
一方、ステップS4で、ユーザによる操作部4の操作によって、POIに関するキーワードが入力されたと判断すると(ステップS4;Yes)、CPU51は、ステップS3で取得されたPOIデータの中から、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する(ステップS5)。
【0044】
次いで、CPU51は、表示制御プログラム53b4を実行して、ステップS3又はステップS5で取得されたPOIデータを表示部3に表示させて(ステップS6)、本処理を終了する。
【0045】
以上説明した本発明のナビゲーション装置1によれば、地図データを記憶する地図データベース53a1と、地図データベース53a1に記憶された地図データを表示部3に表示させる表示制御プログラム53b4を実行したCPU51と、を備え、POIデータベース53a2によって、地図データベース53a1に記憶された地図データに対応するPOIの位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶することができ、タッチパネル42によって、ユーザが、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から任意の指定エリアRを指定することができ、取得プログラム53b2を実行したCPU51によって、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータの中から、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することができ、そして、表示制御プログラム53b4は、取得プログラム53b2を実行したCPU51により取得されたPOIデータを表示部3に表示させることができる。
すなわち、ユーザは、表示部3に表示された地図データの中から、POIを表示させる範囲(指定エリアR)を直感的に指定することができる。
【0046】
また、本発明のナビゲーション装置1によれば、タッチパネル42によって、ユーザが、表示制御プログラム53b4を実行したCPU51により表示部3に表示された地図データの中から任意の指定エリアRを指定することができる。
したがって、ユーザは、煩わしいキー操作等を行うことなくPOIを表示させる範囲(指定エリアR)を指定することができる。
【0047】
また、本発明のナビゲーション装置1によれば、分割プログラム53b1を実行したCPU51によって、ユーザによるタッチパネル42の操作により指定された指定エリアRを所定の分割方式で分割指定エリアr…に分割することができ、取得プログラム53b2は、分割プログラム53b1を実行したCPU51により分割された分割指定エリアr…毎に、分割指定エリアrに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することができる。
すなわち、指定エリアRを分割指定エリアr…に分割するため、効率よく指定エリアRに対応するPOIデータを取得することができる。
【0048】
また、本発明のナビゲーション装置1によれば、POIデータベース53a2に記憶されたPOIデータには、当該POIに関するキーワードが含まれ、操作部4によって、ユーザが、任意のキーワードを入力することができ、そして、取得プログラム53b2を実行したCPU51は、ユーザによる操作部4の操作によってキーワードが入力された場合に、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得することができる。
したがって、指定エリアRに対応するPOIデータであり、且つ、入力されたキーワードに適合するPOIデータを、表示部3に表示することができるため、より一層、ユーザの好みに合致したPOIを表示することができる。
【0049】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0050】
電子機器は、GPS信号に基づいて測位された現在位置を走行(歩行)案内表示とともに表示するナビゲーション装置1の限りではなく、GPS信号に基づいて測位された現在位置を表示できる装置であれば任意である。
【0051】
指定エリアRを分割指定エリアrに分割して、指定エリアRに対応するPOIデータを取得するようにしたが、これに限ることはなく、指定エリアRを分割することなく、指定エリアRに対応するPOIデータを取得してもよい。
【0052】
指定エリアRの形状は、多角形に限ることはなく、指定エリアRを指定することができるのであれば任意であり、例えば、図8に示す指定エリアRzのように、略円形であってもよい。
この場合の分割方式としては、例えば、指定エリアRzを、指定エリアRzの中心点Oを含む8つの三角形に分割する方式などがある。
【0053】
具体的には、例えば、CPU51は、分割プログラム53b1を実行して、例えば、図9に示すように、指定エリアRzの中心点Oを求めて、中心点Oから所定の方向(例えば、8方向)に放射線を引く。
次いで、CPU51は、指定エリアRzは例えばユーザによりタッチパネル42をなぞることによって指定された各地点を結んだ直線の集合であるため、当該各地点のうちの放射線に最も近い地点(例えば、図9における(a),(b),(c),(d))をチェックして、当該チェックした地点同士を結ぶ直線(例えば、図9における直線L1,L2)を引く。
次いで、CPU51は、当該チェックされた地点同士を含む直線L1,L2と、放射線と、の交点を求めて、例えば、図10に示すように、隣り合う2つの交点と、中心点Oと、を結んで三角形の分割指定エリアrz1を作る。これを全ての放射線に対して行なうことによって、CPU51は、例えば、図11に示すように、指定エリアRzを8つの三角形の指定エリアrz1…に分割する。
そして、例えば、CPU51は、取得プログラム53b2を実行して、分割指定エリアrz1…毎に、分割指定エリアrz1に対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する。
【0054】
さらに、指定エリアRzが略円形である場合の分割方式は、指定エリアRzを、指定エリアRzの中心点Oを含む8つの三角形に分割する方式に限ることはなく、指定エリアRzを分割することができれば任意であり、例えば、指定エリアRzを6つの三角形に分割する方式などであってもよい。
【0055】
具体的には、指定エリアRzを6つの三角形に分割する方式では、例えば、CPU51は、分割プログラム53b1を実行して、例えば、図9に示すように、中心点Oから所定の方向(例えば、8方向)に放射線を引き、放射線に最も近い地点(例えば、図9における(a),(b),(c),(d))をチェックして、当該チェックした地点同士を結ぶ直線(例えば、図9における直線L1,L2)を引く。
次いで、CPU51は、当該チェックされた地点同士を含む直線L1,L2と、放射線と、の交点を求めて、例えば、図12に示すように、各交点に順に番号をふり(例えば、図12に示す(1),(2),…,(8))、隣り合う2つの交点同士を直線で結ぶ。
次いで、CPU51は、所定番号の交点(例えば、番号(1)の交点)を起点として、当該起点から奇数番号の交点(当該起点の番号が偶数である場合は偶数番号の交点)に向けて直線を引くとともに、当該所定番号の交点に対向する交点(例えば、番号(5)の交点)を起点として、当該起点から奇数番号の交点(当該起点の番号が偶数である場合は偶数番号の交点)に向けて直線を引いて、三角形の分割指定エリアrz2を作ることによって、指定エリアRzを6つの三角形の指定エリアrz2…に分割する。
【0056】
指定エリアRが多角形の場合と同様、指定エリアRzが略円形の場合も、指定エリアRzを分割しないと、走査範囲が大きいため、効率よく指定エリアRzに対応するPOIデータを取得することができないが、指定エリアRzを分割すると、走査範囲が分割指定エリアrz1(或いは分割指定エリアrz2)毎になるため、効率よく指定エリアRzに対応するPOIデータを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明にかかるナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】POIに関するキーワードを入力するための「POIのカテゴリ」画面を示す図である。
【図3】地図データとともに表示部に表示された、現在位置や走行(歩行)案内表示などを示す図である。
【図4】地図データとともに表示部に表示された、多角形の指定エリアを示す図である。
【図5】指定エリアの形状が多角形である場合の、指定エリアを分割する処理及び指定エリアに対応するPOIデータを取得する処理を説明するための図である。
【図6】地図データとともに表示部に表示された、POIを示す図である。
【図7】ナビゲーション装置によるPOIデータの表示に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】地図データとともに表示部に表示された、略円形の指定エリアを示す図である。
【図9】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第1処理を説明するための図である。
【図10】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第2処理を説明するための図である。
【図11】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第3処理を説明するための図である。
【図12】指定エリアの形状が略円形である場合の、指定エリアを分割する第4処理を説明するための図である。
【符号の説明】
【0058】
1 ナビゲーション装置(電子機器)
3 表示部
4 操作部(入力手段)
42 タッチパネル(指定手段)
51 CPU(分割手段、取得手段、第1表示制御手段、第2表示制御手段)
53a1 地図データベース(地図データ記憶手段)
53a2 POIデータベース(POIデータ記憶手段)
53b1 分割プログラム(分割手段)
53b2 取得プログラム(取得手段)
53b4 表示制御プログラム(第1表示制御手段、第2表示制御手段)
R 指定エリア
r 分割指定エリア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備える電子機器において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するための指定手段と、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、前記指定手段により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記指定手段は、前記表示部の表示画面と一体的に構成されたタッチパネルであることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電子機器において、
前記指定手段により指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段を備え、
前記取得手段は、前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータには、当該POIに関するキーワードが含まれ、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段を備え、
前記取得手段は、前記入力手段により入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備えるナビゲーション装置において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データ及びPOIに関するキーワードを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
前記表示部の表示画面と一体的に構成され、ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するためのタッチパネルと、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段と、
前記タッチパネルにより指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得し、次いで、前記入力手段によりキーワードが入力された場合に、当該取得されたPOIデータの中から、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項1】
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備える電子機器において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するための指定手段と、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、前記指定手段により指定された指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記指定手段は、前記表示部の表示画面と一体的に構成されたタッチパネルであることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電子機器において、
前記指定手段により指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段を備え、
前記取得手段は、前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得することを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータには、当該POIに関するキーワードが含まれ、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段を備え、
前記取得手段は、前記入力手段により入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、当該地図データ記憶手段に記憶された地図データを表示部に表示させる第1表示制御手段と、を備えるナビゲーション装置において、
前記地図データ記憶手段に記憶された地図データに対応するPOI(Point Of Interest)の位置に関する位置データ及びPOIに関するキーワードを含むPOIデータを記憶するPOIデータ記憶手段と、
前記表示部の表示画面と一体的に構成され、ユーザが、前記第1表示制御手段により前記表示部に表示された地図データの中から任意の指定エリアを指定するためのタッチパネルと、
ユーザが、任意のキーワードを入力するための入力手段と、
前記タッチパネルにより指定された指定エリアを所定の分割方式で分割指定エリアに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された分割指定エリア毎に、前記POIデータ記憶手段に記憶されたPOIデータの中から、当該分割指定エリアに対応するPOIデータを、当該POIの位置に関する位置データに基づいて取得し、次いで、前記入力手段によりキーワードが入力された場合に、当該取得されたPOIデータの中から、当該入力されたキーワードに適合するPOIデータを、当該POIに関するキーワードに基づいて取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたPOIデータを前記表示部に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−286687(P2008−286687A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−132914(P2007−132914)
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]