説明

電子機器及びプログラム

【課題】運転者等に対して、割引対象となる出口インターチェンジを早い段階で知らせることができ、割引対象となる出口インターチェンジを意識付けることができ、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能な使い勝手のよい電子機器を提供する。
【解決手段】入口インターチェンジへの進入が検知された後(S110:Y)有料道路から一般道路への退出が検出される(S150:Y)までの間に、割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジへ接近した場合には(S160:Y)接近警報を出力する制御を行う。有料道路から一般道路への退出が検出された後は(S150:Y)、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した情報をクリアする(S180)ので、一般道路側から出口インターチェンジに接近したとしても、以後、接近警報は報知されないこととなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は有料道路の割引に関する情報を報知するための電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
有料道路の走行中に割引適用の有無を運転者に案内する装置として、高速道路等の有料道路において、割引対象となる条件を記憶しておき、次のインターチェンジを通過した場合に割引が適用されなくなる場合には、「次が通勤割引が適用される最後のインターチェンジです」等の案内を行うことにより、割引適用の有無を知ることのできるものが知られている(特許文献1)。
【0003】
また、目的地までの経路探索を行う場合に、割引が適用されるような誘導経路を探索する装置が知られている(特許文献2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−225966号公報
【特許文献2】特開2007−3372号公報
【特許文献3】特開2007−271381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、実際に高速道路を走行していき、割引条件が満たされなくなる直前のインターチェンジの手前にならないと報知されないため、割引適用される出口インターチェンジが、その時点まで分からないという問題がある。
【0006】
また、特許文献2,3に記載の技術では、経路探索を行わない場合に割引に関する情報が報知されないという問題がある。またそもそも経路探索機能のない安価な装置では実現できないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、運転者等に対して、料金割引の存在する出口インターチェンジを早い段階で知らせ、意識付けることができ、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能な使い勝手のよい電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、(1)有料道路における入口インターチェンジごとに当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を記憶する記憶手段と、前記入口インターチェンジへの進入を検知する進入検知手段と、前記進入検知手段によって入口インターチェンジへの進入が検知された場合に、前記記憶手段に記憶された情報に基づき、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を行う制御手段とを備える。
【0009】
このような構成によれば、入口インターチェンジへの進入が検知された場合に、その入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報が出力される。したがって、料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを早い段階で知らせることができる。また、料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを意識付けることができる。よって、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能となる。
【0010】
特にこの出力は、進入検知直後に行なうとよい。また、このような構成は、たとえば経路案内機能を有するナビゲーション装置の付加機能として実現することもできるが、たとえば経路案内機能を持たない安価な機器に好適である。
【0011】
なお、入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報は、複数記憶し、出力するようにしてもよい。たとえば、出口インターチェンジが接続する道路名称ごとに入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を記憶し出力するようにしてもよいし、当該出口インターチェンジの属する方面ごとに入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を記憶し出力するようにしてもよいし、割引条件ごとに入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を記憶し出力するようにしてもよい。
【0012】
(2)有料道路を走行中であるか一般道路を走行中であるかを判定する道路種別判定手段と、前記入口インターチェンジへの接近を検知する入口接近検知手段とを備え、前記制御手段は、前記道路種別判定手段によって一般道路を走行中であると判定され、前記入口接近検知手段によって前記入口インターチェンジへの接近が検知された場合に、前記記憶手段に記憶された情報に基づき、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を行う構成とするとよい。
【0013】
このような構成によれば、有料道路ではない一般道路を走行中であっても、入口インターチェンジに接近した場合には、その入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報が出力される。したがって、一般道路走行中にも、その付近にある入口インターチェンジからの料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを意識付けることができる。よって、例えば、有料道路を普段利用しない者に対しても、有料道路の料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを意識付けることができる。
【0014】
(3)前記記憶手段は、前記出口インターチェンジに関する情報として、当該出口インターチェンジの名称に関する情報と、当該出口インターチェンジが接続する道路名称に関する情報と対応づけて記憶し、前記制御手段は、当該出口インターチェンジの名称に関する情報を当該出口インターチェンジが接続する道路名称に関する情報とともに出力する構成とするとよい。
【0015】
このような構成によれば、出口インターチェンジが接続する道路名称に関する情報とともに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されるので、たとえば、出口インターチェンジの名称を聞いてどの道路のものかが分からないといった問題が生じにくくなる。たとえば、運転者は、道路名称を聞いて自己がこれから走行しようとする道路上のインターチェンジに関する情報であるか否かを容易に判断することができる。このように、割引対象となる出口インターチェンジを早い段階で知らせることができ、割引対象となる出口インターチェンジを意識付けることができ、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能となる。
【0016】
なお、道路名とともに、出口インターチェンジが、上下線のいずれに属するインターチェンジであるかを報知するようにしたり、出口インターチェンジが、入口インターチェンジからみたどの方位のものであるかを報知するようにしたりするとさらによい。
【0017】
(4)前記記憶手段は、前記出口インターチェンジに関する情報として、当該出口インターチェンジの名称に関する情報と、当該出口インターチェンジの属する方面に関する情報とを対応づけて記憶し、前記制御手段は、当該出口インターチェンジの名称に関する情報を当該出口インターチェンジの属する方面に関する情報ごとに出力する構成とするとよい。
【0018】
このようにすれば、出口インターチェンジの属する方面に関する情報ごとに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されるので、例えば、出口インターチェンジの名称を聞いてどのあたりのインターチェンジであるのかが分からないといった問題を解決できる。また一つの方面に複数の最も遠くの出口インターチェンジが記憶されている場合に、方面ごとに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されることととなり、わかりやすく使い勝手がよい。
【0019】
(5)前記記憶手段は、前記出口インターチェンジに関する情報として、当該出口インターチェンジの名称に関する情報と、当該出口インターチェンジの割引条件に関する情報とを対応づけて記憶し、前記制御手段は、当該出口インターチェンジの名称に関する情報を当該出口インターチェンジの割引条件に関する情報ごとに出力する構成とするとよい。
【0020】
このようにすれば、出口インターチェンジの割引条件に関する情報ごとに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されるので、どのような割引条件でその出口インターチェンジが割引になるのかを容易に把握できる。また一つの割引条件に複数の最も遠くの出口インターチェンジが記憶されている場合に、割引条件ごとに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されることととなり、わかりやすく使い勝手がよい。
【0021】
(6)前記制御手段は、前記進入検知手段によって入口インターチェンジへの進入が検知された場合に、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報のうち、前記割引条件を満たさない出口インターチェンジに関する情報は出力しない構成とするとよい。
【0022】
このようにすれば、入口インターチェンジへ進入した際に、割引条件を満たす出口インターチェンジに関する情報が報知され、割引条件を満たさない出口インターチェンジに関する情報は報知されない。したがって、運転者等に対して、割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジのみを知らせ、意識付けることができる。そのため、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能な使い勝手のよい電子機器を提供できる。
【0023】
割引条件を満たすか満たさないかは、出力直前の時点で判定するとよい。この判定は、たとえば、外部からの電波を受信して得た情報や、車両から得た情報、この電子機器に備えたセンサー等から得た情報に基づいて行うとよい。
【0024】
割引条件は、例えば、制御手段における処理中に組み込んでもよい。例えば、割引条件を、プログラム内に記憶するようにし、各出口インターチェンジに関する情報と、各入口インターチェンジから各出口インターチェンジまでの料金に関する情報は、記録媒体等に記憶するようにしてもよい。また、記憶手段は、例えば、割引条件と、各出口インターチェンジに関する情報と、各入口インターチェンジから各出口インターチェンジまでの料金に関する情報とを関連付けて記憶するようにしてもよい。例えば、記憶手段はリレーショナルデータベースとして構成するようにしてもよい。そして、制御手段は、この記憶手段における関連付けに基づいて、割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を取得して出力する構成とするとよい。
【0025】
また、例えば、記憶手段は、複数の割引条件を記憶しており、前記制御手段は、割引条件ごとに当該割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を行うようにしてもよい。このような構成によれば、運転者は、どの割引条件を利用すべきか、また、どこのインターチェンジで降りればよいかを容易に判断することができる。したがって、割引対象となる出口インターチェンジを早い段階で知らせることができ、割引対象となる出口インターチェンジを意識付けることができ、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能となる。
【0026】
(7)前記制御手段は、前記割引条件として、入口インターチェンジから出口インターチェンジまでの距離が所定距離以下であること、入口インターチェンジへの進入時刻が所定の範囲であること、出口インターチェンジから退出時刻が所定の範囲であること、入口インターチェンジから出口インターチェンジに至る経路が所定の範囲の経路であることの少なくともいずれか1つに関する情報を出力する構成とするとよい。
【0027】
(8)前記割引条件のうち出力対象とする割引条件を設定する出力対象割引条件設定手段を備え、前記制御手段は、前記割引条件項目設定手段によって設定された出力対象の割引条件に対応するものを出力する構成とするとよい。このような構成によれば、無駄な報知を抑制することができる。したがって、従来よりも確実に割引適用を受けられる。
【0028】
たとえば、普通車のみが適用対象となる割引条件の場合、大型車の運転者に対して、その割引条件が適用される出口インターチェンジの情報を報知する必要はない。そこで、たとえば、各出口インターチェンジに関する情報と、各入口インターチェンジから各出口インターチェンジまでの料金に関する情報を、普通車用と大型車に分けて記憶し、ユーザの操作等に基づいて普通車と大型車のいずれかを設定する出力対象割引条件設定手段を設けるようにする。そして、制御手段は、この設定された割引条件を満たすものについてのみ出力する。
【0029】
(9)前記制御手段は、前記進入検知手段によって検知された入口インターチェンジに関する情報と、前記出力する制御を行なった出口インターチェンジに関する情報とを保存しておき、当該保存された入口インターチェンジからの割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジが、前記保存した出口インターチェンジから変化した場合には、当該変化後の出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を行う構成とするとよい。
【0030】
このような構成によれば、割引条件を満たす出口インターチェンジが、前に報知したものから変わった場合、現在割引条件を満たす出口インターチェンジに関する情報が改めて出力されることとなる。したがって、確実に割引適用を受けられるようにすることが可能となる。
【0031】
ところで(1)において、高速道路への進入が検知された場合とは、たとえば、高速道路の本線へ入る経路上であることが検知された場合としてもよいし、高速道路の本線上に入ったことが検知された場合としてもよい。また(10)のようにしてもよい。
【0032】
(10)前記進入検知手段は、前記入口インターチェンジにおいて本線へ入る経路上であって当該本線の上下いずれかの方向への分岐前である地点で第一の検知を行い、当該本線の上下いずれかの方向への分岐後である地点で第二の検知を行い、前記制御手段は、前記第一の検知による前記出力を行なう制御の後、第二の検知による前記出力を行なう制御を行う構成とするとよい。
【0033】
このようにすれば、有料道路の上下線の分岐の手前で、上り方向に行った場合には、どこのインターチェンジまで割引が適用されるのか、下り方向に行った場合には、どこのインターチェンジまで割引が適用されるのかを知ることができるとともに、分岐後には、これから走行する方向ではどこのインターチェンジまで割引が適用されるのかを知ることができる。よって、割引対象となる出口インターチェンジを効果的に意識付けることができる。
【0034】
(11)前記割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジへの接近を検知する出口接近検知手段と、前記有料道路から一般道路への退出を検出する退出検出手段とを備え、前記制御手段は、前記進入検知手段によって入口インターチェンジへの進入が検知された後、前記退出検出手段によって有料道路から一般道路への退出が検出されるまでの間に、前記接近検知手段によって割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジへの接近した場合には接近警報を出力する制御を行うとよい。
【0035】
このようにすれば、うっかりして割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジで退出するのを忘れることを防止できるとともに、前記退出検出手段によって有料道路から一般道路への退出が検出された後は、一般道側から出口インターチェンジに接近したとしても、接近警報は報知されなくなる。例えば、割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジの1つ手前の出口インターチェンジから一般道路に退出した後、一般道路を通行してこの割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジに接近した場合に、接近警報が報知されてしまうのを防止することができる。
【0036】
(12)前記記憶手段の内容を更新する更新手段を備えるとよい。更新手段は、運転者等による指示を入力して記憶手段の内容を更新するようにしてもよいし、通信等により新しい情報を取得して更新するようにしてもよい。更新する情報としては、これまでに述べた各情報とするとよい。このような構成によれば、最新の割引条件等に沿って最新のインターチェンジに関する情報を報知することができる。
(13)なお、(1)〜(12)のいずれかに記載の電子機器における制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとして実現できる。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、運転者等に対して、割引対象となる出口インターチェンジを早い段階で知らせることができ、割引対象となる出口インターチェンジを意識付けることができ、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能な使い勝手のよい電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示す図である。
【図2】レーダー探知機のブロック図である。
【図3】待ち受け画面・レーダースコープ・GPS警報の表示例を示す図である。
【図4】レーダー波警報機能における警報画面の表示例を示す図である。
【図5】割引情報テーブルの構成例を示す図である。
【図6】割引対象インターチェンジ報知処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】割引対象インターチェンジ報知画面の表示例を示す図である。
【図8】変形例の割引対象インターチェンジ報知処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】出力対象割引条件設定画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1,図2は、本発明の車載用電子機器として好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2並びにスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置し、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側))に表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャックを配置する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5は2.4インチの小型液晶ディスプレイであり、表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
【0040】
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込むことができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータは、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報があり、その更新情報が制御部18経由で装置に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)され、データ更新がされる。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
【0041】
データベース19は、制御部18のマイコン内あるいはマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等が上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
【0042】
DCジャックは、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、待受切替ボタン、設定ボタン、選択ボタン、キャンセルボタン、決定ボタンと、上下左右の十字ボタンを備えている。
【0043】
また、制御部18は、ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンを備え、上記の各種の入力機器(GPS受信器8、マイクロ波受信器4、無線受信器15、リモコン受信器16、メモリカードリーダ13、赤外線通信機7)から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器(表示部5,警報ランプ6,スピーカ20)を利用して所定の警報・メッセージを出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
【0044】
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
【0045】
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、待ち受け画面表示機能、レーダースコープ表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、交通規則に関する報知を行なう機能などが挙げられる。
【0046】
待ち受け画面表示機能は、図3(a)に示すように、GPS受信器8によって検出した自車両の速度、緯度、経度、高度を表示する機能である。レーダースコープ表示機能は、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目標物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目標物の位置との相対的な位置関係を表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目標物の種類と位置を示す。図3(a)に示すような待ち受け画面表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、図3(b)に示すようなレーダースコープ表示機能に切り替える。また、レーダースコープ表示機能実行中にリモコン17に設けた待受切替ボタンの押下が検出された場合、待ち受け画面表示機能に切り替える処理を行う。
【0047】
制御部18は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能、燃費表示機能、交通規則に関する報知を行なう機能等の各機能を実現する処理を実行する。
【0048】
GPS警報機能は、待ち受け画面表示機能またはレーダースコープ表示機能の実行中に、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の距離(例えば500m以内)になった場合に、表示部5にその旨を表示し、スピーカ20からその旨を示す音声を出力する処理である。例えば、図3(a)の待ち受け画面表示機能または図3(b)のレーダースコープ機能の実行中に、図中上方にある目標物「L」(ループコイル式レーダーを示す)と自車位置との距離が500mになった場合には、図3(c)のように、目標物であるループコイルの模式図または写真のデータをデータベース19から読み出して表示部5に表示させるとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出してスピーカ20から「500m先、ループコイルです」と音声を出力する接近報知を行なう。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0049】
こうした目標物としては、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
【0050】
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0051】
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
本実施形態のレーダー探知機は、これらの機能に加え、割引対象インターチェンジ報知機能を備える。以下、この機能の実現方法について説明する。
【0052】
データベース19には、出口インター情報テーブルと割引情報テーブルを備える。
【0053】
出口インター情報テーブルは、出口インターチェンジ名とその出口インターチェンジの位置情報(緯度経度)とを対応付けて記憶したテーブルである。出口インター情報テーブルの出口インターチェンジ名とその出口インターチェンジの位置情報は、割引適用にならない出口インターチェンジなども含め、すべての有料道路の出口インターチェンジに関する情報を記憶している。
【0054】
割引情報テーブルは、図5に示すように、有料道路における入口インターチェンジごとに当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を記憶している。具体的には、入口インターチェンジに関する情報と、割引条件と、入口インターチェンジからその割引条件を満たす出口インターチェンジに関する情報とをテーブル形式で関連づけて記憶している。
【0055】
入口インターチェンジに関する情報としては、入口インターチェンジ名とその入口インターチェンジの入口道路上のポイントの位置情報(緯度経度)とを記憶している。この緯度経度は、例えば、料金ゲートから30m有料道路に進入した位置のものを用いる。
【0056】
割引条件としては、割引条件内容と範囲内容を記憶している。割引条件内容は、入口インターチェンジから出口インターチェンジまでの距離が所定距離以下であること、入口インターチェンジへの進入時刻が所定の範囲であること、出口インターチェンジから退出時刻が所定の範囲であること、入口インターチェンジから出口インターチェンジに至る経路が所定の範囲の経路であることなどを特定するための情報を含み、これらを組み合わせて構成している。また範囲内容としては、これらの割引条件の適用範囲情報を記憶している。範囲内容は『タグ情報:適用範囲情報』というフォーマットを、CSV形式で記録したものである。制御部18は、形式割引条件内容中の「」で括られた部分を、この「」内部のタグに対応する適用範囲情報で置き換えて報知用割引条件情報を生成する処理を行う。例えば、割引条件内容として『入口インターチェンジから出口インターチェンジまでの距離は「距離範囲」以下です。入口インターチェンジへの進入時刻が「時刻範囲」か、出口インターチェンジから退出時刻が「時刻範囲」の場合、50%の割引適用になります。』という文章情報を記憶し、範囲内容として「距離範囲:100km,時刻範囲:18:00〜24:00」という情報を記憶しておく。この場合、報知用割引条件情報は、文章情報中の「距離範囲」の部分に範囲内容中の「100km」を当てはめ、「時刻範囲」の部分に範囲内容中の「18:00〜24:00」を当てはめて『入口インターチェンジから出口インターチェンジまでの距離は100km以下です。入口インターチェンジへの進入時刻が18:00〜24:00か、出口インターチェンジから退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』という内容を生成することになる。
【0057】
出口インターチェンジに関する情報としては、出口インターチェンジの名称に関する情報として出口インターチェンジ名、出口インターチェンジが接続する道路名称として接続道路名、出口インターチェンジの属する方面に関する情報として県名を記憶している。
制御部18は、図6に示す割引対象インターチェンジ報知処理を行う。この処理は、他の処理とマルチタスクで並行処理する。
【0058】
まず、入口インターチェンジに進入したか否かを判定する(S110)。すなわち、制御部18は、GPS受信器8によって検出された現在位置情報とデータベース19の割引情報テーブルに記憶された入口インターチェンジの位置情報とを比較し、現在位置から半径50m以内の位置に該当する入口インターチェンジの位置が存在するか否かを判定し、存在する場合には、その入口インターチェンジに進入したと判定(検知)する。入口インターチェンジに進入したと判定された場合(S110:Y)、S120へ移行する。一方、入口インターチェンジに進入したと判定されなかった場合(S110:N)、S110へ移行する。
S120では、S110で進入したと判定された位置に対応する入口インターチェンジ名を制御部18の不揮発性メモリ上に保存する。
【0059】
続くS130では、入口インターチェンジに対応する料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を抽出し、保存する。具体的には、データベース19の割引情報テーブルからS120で保存した入口インターチェンジ名の行を抽出して制御部18の不揮発性メモリ上に保存する。すなわち、入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名を対応づけて保存する。
【0060】
続くS140では、抽出した出口インターチェンジに関する情報を報知する。具体的には、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名から、報知用情報を生成し、出力する。抽出した出口インターチェンジに関する情報が複数存在する場合には、順次報知用情報を生成して報知する。報知用情報の出力は、スピーカ20から音声を出力することと、表示部5に文章情報を表示することで行う。
【0061】
報知用情報は、入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名を組み合わせて生成する。具体的には、例えば、図5の割引情報テーブルにおいて、Aインターへの接近が検知された場合には、前述のように、報知用割引条件情報として、『入口インターチェンジから出口インターチェンジまでの距離は100km以下です。入口インターチェンジへの進入時刻が18:00〜24:00か、出口インターチェンジからの退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』という文章情報を生成する。そして、報知用割引条件情報の文章情報のうち、「入口インターチェンジ」を「入口インターチェンジ名」に置き換え、「出口インターチェンジ」を「出口インターチェンジ名」に置き換えたものを報知用情報とする。すなわち、この場合の報知用情報は、『AインターからIインターまでの距離は100km以下です。Aインターへの進入時刻が18:00〜24:00か、Iインターからの退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』という文章情報を生成する。そして、この報知用情報を音声合成してスピーカ20から出力させる。また、この報知用情報から図7に示すような割引対象インターチェンジ報知画面の描画処理を行い表示部5に表示させる。
【0062】
このような構成によれば、入口インターチェンジへの進入が検知された場合に、その入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報が音声と画面表示によって出力される。したがって、料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを早い段階で知らせることができる。また、料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを意識付けることができる。よって、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能となる。特にこの出力は、本実施例のように、進入検知直後に行なうとよい。なお、このような構成は、たとえば経路案内機能を持たない安価な本実施例のような機器に好適であるが、たとえば経路案内機能を有するナビゲーション装置の付加機能として実現することもできる。
【0063】
続くS150では、出口インターチェンジより退出したか否かを判定する。すなわち、制御部18は、GPS受信器8によって検出された現在位置情報とデータベース19の出口インター情報テーブルに記憶された出口インターチェンジの位置情報とを比較し、現在位置から半径50m以内の位置に該当する出口インターチェンジの位置が存在するか否かを判定し、存在する場合には、出口インターチェンジより退出したと判定(検知)する。出口インターチェンジより退出したと判定された場合(S150:Y)、S180へ移行する。一方、出口インターチェンジより退出していないと判定された場合(S150:N)、S160へ移行する。
【0064】
S160では、保存された出口インターチェンジに接近したか否かを判定する。すなわち、入口インターチェンジへの進入が検知された場合に、その入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くのいずれかの出口インターチェンジへ接近したかを判定する。具体的には、制御部18は、GPS受信器8によって検出された現在位置情報と、S130で保存した出口インターチェンジ名に対応するデータベース19の出口インター情報テーブルに記憶された出口インターチェンジの位置情報とを比較し、現在位置から半径2000m以内の位置に該当する出口インターチェンジの位置が存在するか否かを判定し、存在する場合には、保存された出口インターチェンジに接近したと判定(検知)する。保存された出口インターチェンジに接近したと判定された場合(S160:Y)、S170へ移行する。一方、保存された出口インターチェンジに接近していないと判定された場合(S160:N)、S150へ移行する。
【0065】
S170では、接近警報を報知する。接近警報は、S140の報知用情報の生成、報知と同じ処理を行う。例えば、報知用情報として、『AインターからIインターまでの距離は100km以下です。Aインターへの進入時刻が18:00〜24:00か、Iインターからの退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』という文章情報を生成して、この報知用情報を音声合成してスピーカ20から出力し、図7に示すように表示部5に表示する。そして、S150へ移行する。
【0066】
一方S180では、保存された入口インターチェンジ名および出口インターチェンジに関する情報のクリアを行う。すなわち、S120で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名と、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名をクリア(消去)する。
【0067】
このように、入口インターチェンジへの進入が検知された後(S110:Y)、有料道路から一般道路への退出が検出される(S150:Y)までの間に、割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジへ接近した場合には(S160:Y)、接近警報を出力する制御を行う。この処理により、運転者が、うっかりして割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジで退出するのを忘れることを防止できるとともに、有料道路から一般道路への退出が検出された後は(S150:Y)、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名をクリア(消去)する(S180)ので、一般道路側から出口インターチェンジに接近したとしても、以後、接近警報は報知されないこととなる。したがって、例えば、割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジの1つ手前の出口インターチェンジから一般道路に退出した後、一般道路を通行してこの割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジに接近した場合に、接近警報が報知されてしまうのを防止することができる。なお、本実施形態では、出口インター情報テーブルに割引適用にならない出口インターチェンジなども含め、すべての有料道路の出口インターチェンジに関する情報を記憶しておき、この情報に基づいて有料道路から一般道路への退出を検出した場合(S150:Y)、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名をクリア(消去)する(S180)こととしたが、たとえば、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存された出口インターチェンジの位置を通過した場合にS130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名をクリア(消去)するようにしてもよい。この通過は、たとえば、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存された出口インターチェンジの位置から、現在位置が2000m以内の位置に入ったのち、現在位置が2000mの外に出た場合に、通過したと判定するなど各種の方法を取り得る。
さらに次の構成を備えるとよい。
【0068】
データベース19に有料道路の道路ネットワークデータを記憶しておく。有料道路の道路ネットワークデータは有料道路上の位置情報からなるノードと、ノードとノードの接続状況を示すリンクからなるグラフ構造のデータであり、一般的なナビゲーション装置で用いられているものである。
そして、制御部18は、図8に示すS10からS40の処理を行う。この処理は他の処理とマルチタスクで行う。
【0069】
S10では有料道路上か否かを判定する。すなわち、GPS受信器8によって検出された現在位置情報とデータベース19の道路ネットワークデータとを比較し、リンク上に現在位置がある場合に有料道路上であると判定する。なお道路リンク上に現在位置があるか否かはいわゆるマップマッチング処理等を行なって判定するようにしてもよい。現在位置が有料道路上でないと判定した場合(S10:N)、S20へ移行する。一方、現在位置が有料道路上であると判定した場合(S10:Y)、S10へ移行する。
【0070】
S20では、入口インターチェンジに接近したか否かを判定する。すなわち、制御部18は、GPS受信器8によって検出された現在位置情報と、データベース19の割引情報テーブルに記憶された入口インターチェンジの位置情報とを比較し、現在位置から半径1000m以内の位置に該当する入口インターチェンジの位置が存在するか否かを判定し、存在する場合には、入口インターチェンジに接近したと判定(検知)する。入口インターチェンジに接近したと判定した場合(S20:Y)、S30へ移行する。一方、入口インターチェンジに接近していないと判定した場合(S20:N)、S10へ移行する。
【0071】
S30では、S20で接近したと判定された位置に対応する入口インターチェンジに対応する料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を抽出し、保存する。具体的には、データベース19の割引情報テーブルからS20で接近したと判定した入口インターチェンジの位置の行を抽出して制御部18の不揮発性メモリ上に保存する。すなわち、入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名を対応づけて保存する。
【0072】
S40では、抽出した出口インターチェンジに関する情報を報知する。具体的には、S30で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名から、報知用情報を生成し、出力する。報知用情報の出力は、スピーカ20から音声を出力することと、表示部5に文章情報を表示することで行う。
【0073】
報知用情報は、入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名を組み合わせて生成する。具体的には、例えば、図5の割引情報テーブルにおいて、Aインターへの接近が検知された場合には、前述のように、報知用割引条件情報として、『入口インターチェンジから出口インターチェンジまでの距離は100km以下です。入口インターチェンジへの進入時刻が18:00〜24:00か、出口インターチェンジから退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』という文章情報を生成する。そして、報知用割引条件情報の文章情報の前に「1Km以内に入口インターチェンジがあります。」を付加した上で、「入口インターチェンジ」を「入口インターチェンジ名」に置き換え、「出口インターチェンジ」を「出口インターチェンジ名」に置き換えたものを報知用情報とする。すなわち、この場合の報知用情報としては、『1Km以内にAインターがあります。AインターからIインターまでの距離は100km以下です。Aインターへの進入時刻が18:00〜24:00か、Iインターから退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』という文章情報を生成する。そして、この報知用情報を音声合成してスピーカ20から出力させる。また、この報知用情報の文字列を表示するための報知画面の描画処理を行い表示部5に表示させる。
【0074】
このように有料道路を走行中であるか一般道路を走行中であるかを判定するステップ(S10)と、入口インターチェンジへの接近を検知するステップ(S20)を設け、一般道路を走行中であると判定され(S10:N)、かつ、入口インターチェンジへの接近が検知された場合(S20:Y)に、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を出力する(S40)制御を行う構成とするとよい。
【0075】
このような構成によれば、有料道路ではない一般道路を走行中であっても、入口インターチェンジに接近した場合には、その入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報が出力される。したがって、一般道路走行中にも、その付近にある入口インターチェンジからの料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを意識付けることができる。よって、例えば、有料道路を普段利用しない者に対しても、有料道路の料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジを意識付けることができる。
【0076】
出口インターチェンジの名称に関する情報の報知態様は上述したものに限らず、種々の態様を採ることができる。たとえば、出口インターチェンジの名称に関する情報を当該出口インターチェンジが接続する道路名称に関する情報や当該出口インターチェンジの属する方面に関する情報とともに出力する構成とするとよい。また 道路名称とともに、出口インターチェンジが、上下線のいずれに属するインターチェンジであるかを報知するようにしたり、出口インターチェンジが、入口インターチェンジからみたどの方位のものであるかを報知するようにしたりしてもよい。たとえば、S140での報知の際の報知用情報を生成する処理として「出口インターチェンジ」を「出口インターチェンジ名」に置き換えることとしたが、この処理を、「出口インターチェンジ」を「「県名」の接続道路名」にある「出口インターチェンジ名」」に置き換る処理に変更してもよい。このようにすれば、前述の例の場合、報知用情報として、『Aインターから静岡県の東名自動車道にあるIインターまでの距離は100km以下です。Aインターへの進入時刻が18:00〜24:00か、静岡県の東名自動車道にあるIインターからの退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』という文章情報を生成され、この報知用情報を音声合成してスピーカ20から出力され、表示部5に表示されることとなる。
【0077】
このような構成によれば、出口インターチェンジが接続する道路名称に関する情報とともに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されるので、たとえば、出口インターチェンジの名称を聞いてどの道路のものかが分からないといった問題が生じにくくなる。たとえば、運転者は、道路名を聞いて自己が走行する道路上のインターチェンジに関する情報であるか否かを容易に判断することができる。また、出口インターチェンジの属する方面に関する情報ごとに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されるので、例えば、出口インターチェンジの名称を聞いてどのあたりのインターチェンジであるのかが分からないといった問題を解決できる。方面に関する情報としては、県名ではなく、その地方を示す地域名等を用いてもよい。
【0078】
なお、出口インターチェンジの名称に関する情報は、当該出口インターチェンジの属する方面に関する情報ごとに出力したり、当該出口インターチェンジの割引条件に関する情報ごとに出力したりする構成としてもよい。たとえば、S130で、入口インターチェンジに対応する料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を抽出し、保存する処理において、データベース19の割引情報テーブルからS120で保存した入口インターチェンジ名の行を抽出する際に、出口インターチェンジの属する方面に関する情報(図5の例であれば県名)で、ソートしたのち、出口インターチェンジの割引条件に関する情報(図5の例であれば割引条件内容)でソートして抽出した行の情報、すなわち入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名を対応づけて制御部18の不揮発性メモリ上に保存する。そして、続くS140では、抽出した出口インターチェンジに関する情報を報知する。具体的には、S130で制御部18の不揮発性メモリ上に保存した入口インターチェンジ名、位置、割引条件内容、範囲内容、出口インターチェンジ名、接続道路名、県名から、進入時報知用情報を行ごとに順によみだして、報知用情報を順次生成して出力するようにするとよい。
【0079】
このようにすれば、出口インターチェンジの割引条件に関する情報ごとに出口インターチェンジの名称に関する情報が出力されるので、どのような割引条件でその出口インターチェンジが割引になるのかを容易に把握できる。このような構成によれば、運転者は、どの割引条件を利用すべきか、また、どこのインターチェンジで降りればよいかを容易に判断することができる。また、出口インターチェンジの割引条件に関する情報が同じもののなかでは、同一の出口インターチェンジの属する方面に関する情報(図5の例であれば県名)が同じものが連続して報知されることとなる。したがって、割引対象となる出口インターチェンジを早い段階で容易に知ることができる。また、割引対象となる出口インターチェンジを意識付けることができ、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能となる。
【0080】
なお、たとえば、S130で出口インターチェンジの属する方面に関する情報(図5の例であれば県名)でのソートのみを行うようにしてもよい。このようにすれば、方面毎に報知されることになり分りやすい報知をおこなうことができる。
【0081】
さらには、入口インターチェンジへの進入が検知された場合に(S110:Y)、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報のうち、現在、割引条件を満たさない出口インターチェンジに関する情報は出力しない構成とするとよい。たとえば、S130の処理において、データベース19の割引情報テーブルからS120で保存した入口インターチェンジ名の行を抽出して制御部18の不揮発性メモリ上に保存する処理において、割引条件内容の中に「進入時刻」という文字列が含まれる場合には、GPS受信器8から取得した現在時刻が割引情報テーブルの「範囲」の「時刻範囲」の示す時刻範囲内にあるもののみ保存するようにし、時刻範囲外にあるものは保存しないようにする。なお、現在、割引条件を満たすか否かの判定は、このように時刻範囲に限らず、各種の情報に基づいて行うことができる。たとえば、外部からの電波を受信して得た情報や、車両から得た情報、この電子機器に備えたセンサー等から得た情報に基づいて行うとようにしてもよい。
【0082】
このようにすれば、入口インターチェンジへ進入した際に、割引条件を満たす出口インターチェンジに関する情報が報知され、割引条件を満たさない出口インターチェンジに関する情報は報知されない。したがって、運転者等に対して、割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジのみを知らせ、意識付けることができる。そのため、従来よりも確実に割引適用を受けられるようにすることが可能な使い勝手のよい電子機器を提供できる。
【0083】
なお、割引条件は、例えば、処理中に組み込んでもよい。例えば、割引条件を、プログラム内に記憶するようにし、各出口インターチェンジに関する情報と、各入口インターチェンジから各出口インターチェンジまでの料金に関する情報は、記録媒体等に記憶するようにしてもよい。
【0084】
また、上述した実施例においては、高速道路への進入の検知は、入口インターチェンジの入口道路上のポイントの位置情報(緯度経度)であり、この緯度経度は、料金ゲートから30m有料道路に進入した位置のものを用いることとしたが、これに限らず高速道路の本線へ入る経路上の位置としてもよいし、高速道路の本線上の位置としてもよい。
【0085】
また、割引条件のうち出力対象とする割引条件を設定する設定画面を表示部5に表示し、リモコン17のボタン操作を検出して出力対象の割引条件を設定する機能を備え、制御部18は、設定画面で設定された出力対象の割引条件に対応するものを出力する構成とするとよい。例えば、リモコン17の設定ボタンの押下が検出された場合、図9に示すように、「距離」に関する割引条件と「時刻」に関する割引条件と「経路」に関する割引条件とについて、出力対象とするか否かの設定を行なう出力対象割引条件設定画面を表示し、リモコン17の十字ボタンの上ボタンまたは下ボタンの操作が検出された場合、フォーカス枠51を「距離」に関する割引条件と「時刻」に関する割引条件と「経路」に関する割引条件の間で対応する方向へ移動させる表示を行なう。そして、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、フォーカス枠51で囲まれた項目の左側にあるチェックボックスのチェック状態を反転させる。チェックがある状態が出力対象とする設定であり、チェックがない状態が出力対象としない設定である。リモコン17の決定ボタンが押下された際のチェック状態を設定としてデータベース19に記憶しておく。そして、前述したS130の抽出処理においてデータベース19の割引情報テーブルからS120で保存した入口インターチェンジ名の行のうち、データベース19に記憶された出力対象とする設定の割引条件を備える行を抽出して制御部18の不揮発性メモリ上に保存するようにする。このような構成によれば、無駄な報知を抑制することができる。例えば、図9のように「経路」に関する割引条件のみを出力対象とした場合、図5の割引情報テーブルの例であれば、Bインターへ進入した際には、2行目に対応する内容の報知はなされず、5行目に対応する内容が報知されることになる。
【0086】
割引条件はこれらに限らず、たとえば、普通車のみが適用対象となる割引条件の場合、大型車の運転者に対して、その割引条件が適用される出口インターチェンジの情報を報知する必要はない。そこで、たとえば、各出口インターチェンジに関する情報と、各入口インターチェンジから各出口インターチェンジまでの料金に関する情報を、普通車用と大型車に分けて記憶し、ユーザの操作等に基づいて普通車と大型車のいずれかを設定するようにしてもよい。そして、制御部18は、この設定された割引条件を満たすものについてのみ出力するようにするとよい。
【0087】
さらに、S130で保存された入口インターチェンジからの割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジが変化した場合には、その変化後の出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を制御部18が行う構成とするとよい。例えば、一定時間ごとに、赤外線通信機7を介して携帯電話12と通信を行い、データベース19の割引情報テーブルの内容を、携帯電話12からアクセス可能なサーバーから取得して、更新する機能を備える場合、更新後に再度S120以降の処理を実行するとよい。このとき、S130で更新された内容と不揮発性メモリに記憶された内容とを比較し、両者が異なる場合には、更新された内容を報知するとよい。例えば、Aインターからの進入後、データベース19の割引情報テーブルの「出口インターチェンジ名」の情報が、「Pインターチェンジ」に更新された場合、『割引条件を満たす出口インターチェンジに変更がありました。AインターからPインターまでの距離は100km以下です。Aインターへの進入時刻が18:00〜24:00か、Pインターからの退出時刻が18:00〜24:00の場合、50%の割引適用になります。』といった報知を行なうとよい。
【0088】
このような構成によれば、割引条件を満たす出口インターチェンジが、前に報知したものから変わった場合、現在割引条件を満たす出口インターチェンジに関する情報が改めて出力されることとなる。したがって、確実に割引適用を受けられるようにすることが可能となる。
【0089】
さらに、S110での進入の検知は、各種の態様を採ることができる。例えば、データベース19の入口インターチェンジの位置情報として本線へ入る経路上であって当該本線の上下いずれかの方向への分岐前である地点と、当該本線の上り線の方向への分岐後である地点と、当該本線の下り線の方向への分岐後である地点との3地点に関する行をそれぞれ記憶しておく。分岐前である地点の行は、上り線の方向の割引対象の出口インターチェンジに関する情報と下り線の方向の割引対象の出口インターチェンジに関する情報の双方を設ける。そして、分岐前である地点で第一の検知を行い、当該本線の上下いずれかの方向への分岐後である地点で第二の検知を行うようにする。そして、制御部18は、第一の検知による報知用情報の出力を行なう制御の後、第二の検知による報知用情報の出力を行なう制御を行う。このようにすれば、有料道路の上下線の分岐の手前では、上り方向に行った場合には、どこのインターチェンジまで割引が適用されるのか、下り方向に行った場合には、どこのインターチェンジまで割引が適用されるのかを知ることができるとともに、分岐後には、これから走行する方向ではどこのインターチェンジまで割引が適用されるのかを知ることができる。よって、割引対象となる出口インターチェンジを意識付けることができる。
【符号の説明】
【0090】
1 ケース本体
2 ソーラーパネル
4 マイクロ波受信器
5 表示部
6 ランプ
7 赤外線通信機
8 GPS受信器
9 アダプタージャック
10 電源スイッチ
11 携帯電話機
12 メモリカードリーダ
14 メモリカード
15 無線受信器
16 リモコン受信器
17 リモコン
18 制御部
19 データベース
20 スピーカ
51 フレーム枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有料道路における入口インターチェンジごとに当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を記憶する記憶手段と、
前記入口インターチェンジへの進入を検知する進入検知手段と、
前記進入検知手段によって入口インターチェンジへの進入が検知された場合に、前記記憶手段に記憶された情報に基づき、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
有料道路を走行中であるか一般道路を走行中であるかを判定する道路種別判定手段と、
前記入口インターチェンジへの接近を検知する入口接近検知手段とを備え、
前記制御手段は、前記道路種別判定手段によって一般道路を走行中であると判定され、前記入口接近検知手段によって前記入口インターチェンジへの接近が検知された場合に、前記記憶手段に記憶された情報に基づき、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を行うこと
を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記出口インターチェンジに関する情報として、当該出口インターチェンジの名称に関する情報と、当該出口インターチェンジが接続する道路名称に関する情報と対応づけて記憶し、
前記制御手段は、当該出口インターチェンジの名称に関する情報を当該出口インターチェンジが接続する道路名称に関する情報とともに出力すること
を特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記出口インターチェンジに関する情報として、当該出口インターチェンジの名称に関する情報と、当該出口インターチェンジの属する方面に関する情報とを対応づけて記憶し、
前記制御手段は、当該出口インターチェンジの名称に関する情報を当該出口インターチェンジの属する方面に関する情報ごとに出力すること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記出口インターチェンジに関する情報として、当該出口インターチェンジの名称に関する情報と、当該出口インターチェンジの割引条件に関する情報とを対応づけて記憶し、
前記制御手段は、当該出口インターチェンジの名称に関する情報を当該出口インターチェンジの割引条件に関する情報ごとに出力すること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御手段は、前記進入検知手段によって入口インターチェンジへの進入が検知された場合に、当該入口インターチェンジから料金割引の存在する最も遠くの出口インターチェンジに関する情報のうち、前記割引条件を満たさない出口インターチェンジに関する情報は出力しないこと
を特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御手段は、前記割引条件として、入口インターチェンジから出口インターチェンジまでの距離が所定距離以下であること、入口インターチェンジへの進入時刻が所定の範囲であること、出口インターチェンジから退出時刻が所定の範囲であること、入口インターチェンジから出口インターチェンジに至る経路が所定の範囲の経路であることの少なくともいずれか1つに関する情報を出力すること
を特徴とする請求項5または6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記割引条件のうち出力対象とする割引条件を設定する出力対象割引条件設定手段を備え、
前記制御手段は、前記出力対象割引条件設定手段によって設定された出力対象の割引条件に対応するものを出力すること
を特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の電子機器。
【請求項9】
前記制御手段は、前記進入検知手段によって検知された入口インターチェンジに関する情報と、前記出力する制御を行なった出口インターチェンジに関する情報とを保存しておき、当該保存された入口インターチェンジからの割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジが、前記保存した出口インターチェンジから変化した場合には、当該変化後の出口インターチェンジに関する情報を出力する制御を行うこと
を特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の電子機器。
【請求項10】
前記進入検知手段は、前記入口インターチェンジにおいて本線へ入る経路上であって当該本線の上下いずれかの方向への分岐前である地点で第一の検知を行い、当該本線の上下いずれかの方向への分岐後である地点で第二の検知を行い、
前記制御手段は、前記第一の検知による前記出力を行なう制御の後、第二の検知による前記出力を行なう制御を行うこと
を特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の電子機器。
【請求項11】
前記割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジへの接近を検知する出口接近検知手段と、
前記有料道路から一般道路への退出を検出する退出検出手段とを備え、
前記制御手段は、前記進入検知手段によって入口インターチェンジへの進入が検知された後、前記退出検出手段によって有料道路から一般道路への退出が検出されるまでの間に、前記接近検知手段によって割引条件を満たす最も遠くの出口インターチェンジへ接近した場合には接近警報をする制御を行うこと
を特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の電子機器。
【請求項12】
前記記憶手段の内容を更新する更新手段を備えること
を特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の電子機器。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれかに記載の制御手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−60152(P2011−60152A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211066(P2009−211066)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】