説明

電子装置

【課題】 熱履歴に対して信頼性が向上する電子装置を提供する。
【解決手段】 電子装置1であって、上面に電子部品2を実装した基体3と、平面視して電子部品2を囲むように基体3の上面に設けられた、取付部Aを有する枠体4と、取付部Aに取り付けられており、かつ電子部品2と電気的に接続された入出力端子5と、枠体4上に設けられた、電子部品2を覆う蓋体6とを備え、蓋体6は、断面視して両端部6aから下方に向かって延在し、かつ延在した下端部6bが外部基板Sに取り付けられる延在部7を有する。延在部7が応力を緩和することができるので、熱履歴に対して信頼性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を収納した電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、半導体レーザダイオード、フォトダイオード等の電子部品を収納するとともに、この電子部品を外部に電気的に接続するための入出力端子を備えた電子装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
なお、このような電子装置は、セラミック製の入出力端子と、金属製の枠体とを含む構成である。熱膨張係数が異なるセラミック製の入出力端子と金属製の枠体とを接合すると、接合後の冷熱サイクルの負荷によって、熱膨張差に起因する応力が電子装置に発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−133458号公報
【特許文献2】特開2003−188300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、熱履歴に対して信頼性を向上させることが可能な電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る電子装置は、上面に電子部品を実装した基体と、平面視して前記電子部品を囲むように前記基体の上面に設けられた、取付部を有する枠体と、前記取付部に取り付けられており、かつ前記電子部品と電気的に接続された入出力端子と、前記枠体上に設けられ、前記電子部品を覆う蓋体とを備え、前記蓋体は、断面視して両端部から下方に向かって延在し、かつ延在した下端部が外部基板に取り付けられる延在部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の電子装置は、熱履歴に対して信頼性が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る電子装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係る電子装置の一例を示す斜視図であって、蓋体を取り外した状態を示している。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係る電子装置の断面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係る電子装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる電子装置の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されないものである。また、電子装置から電子部品を取り除いた状態のものをパッケージと称する。
【0011】
<電子装置の構成>
図1は、電子装置の概観斜視図であって、基体上の枠体に蓋体を取り付けた状態を示している。図2は、電子装置の概観斜視図であって、基体上の枠体から蓋体を取り外した状態を示している。図3は、外部基板に取り付けた状態を示す電子装置の断面図であって、図1のX−X’に沿った断面図である。図4は、外部基板に取り付けた状態を示す電子装置の断面図であって、図1のY−Y’に沿った断面図である。なお、図4は、パッケージ内部の部材を取り除いた状態を示している。
【0012】
本発明の一実施形態に係る電子装置1は、上面に電子部品2を実装した金属製の基体3と、平面視して電子部品2を囲むように基体3の上面に設けられた、取付部Aを有する金属製の枠体4と、枠体4が有する取付部Aに取り付けられており、かつ電子部品2と電気的に接続可能なセラミック製の入出力端子5と、枠体4上に設けられた、電子部品1を覆う蓋体6とを備え、蓋体6は、断面視して両端部6aから下方に向かって延在し、かつ延在した下端部6bが外部基板Sに取り付けられる延在部7を有する。
【0013】
電子装置1は、電気信号を光信号に変換して外部に出力するためのものであって、電子部品2を実装したものである。また、電子部品2は、例えば、半導体レーザダイオード、フォトダイオードまたは赤外線センサ等の光半導体素子である。
【0014】
基体3は、上面に電子部品2を実装するための金属製の部材であって、例えば、矩形状の板体である。基体3は、例えば、銅、タングステン、鉄、ニッケルまたはコバルト等の金属、あるいはこれらの金属を複数種含む合金からなる。基体3は、熱伝導性の優れた材料からなる。基体3は、電子部品2を実装した状態で、電子部品2が作動すると、電子部品2から熱が発生し、その熱の一部が基体3に伝わる。基体3は、放熱板として機能し、電子部品2が発する熱をパッケージ外に効率よく放熱することができる。なお、基体3は、熱膨張率が、例えば4×10−6/K以上18×10−6/K以下に設定されている。
【0015】
基体3上には、電子部品2を実装する実装領域Rが設けられている。実装領域Rには、電子部品2を載置する台座として機能するペルチェ素子8が設けられる。ペルチェ素子8は、電子部品2を載置する平板状の部材であって、パッケージ内部の温度が高温になるのを抑制する機能を備えている。なお、ペルチェ素子8の上面および下面は、平坦に形成されている。
【0016】
また、ペルチェ素子8上には、レンズ9を保持したホルダ10と、回路基板11が設けられる。レンズ9は、サファイアまたは非晶質ガラス等の光透過性の材料からなる。レンズ9は、例えば、球状、半球状、凸レンズ状またはロッドレンズ状等である。レンズ9は、電子部品2と後述する透光性部材12との間に配置され、電子部品2から透光性部材12への出射光、あるいは、透光性部材12から電子部品2への入射光を、集光または平行光に変換する機能を備えている。すなわち、レンズ9は、透光性部材12からの光信号を集光して、電子部品2に伝えることができる。あるいは、電子部品2からの光信号を集光して、透光性部材12に伝えることができる。
【0017】
ホルダ10は、レンズ9を支持するものであって、レンズ9の基体3の上面からの高さ位置を調整することができる。そして、ホルダ10は、レンズ9を位置決めすることができる。
【0018】
ホルダ10は、レンズ9が光を集光するため、光の一部が熱となってホルダ10の温度が上昇する。また、回路基板11は、回路基板11に流れる電流または電子部品2からの熱によって温度が上昇する。そこで、ペルチェ素子8は、レンズ9を保持するホルダ10
および回路基板11の温度が上昇しやすい両方と接続されている。パッケージ内部にペルチェ素子8を1つ設けることで、ペルチェ素子8上に配置された両方の部材の温度を上昇させにくくすることができ、パッケージ内部が高温になるのを効率よく抑制することができる。
【0019】
回路基板11は、リジッド基板、フレキシブル基板またはリジッドフレキシブル基板等のプリント基板、あるいはセラミック基板であって、電子部品2を実装するものである。回路基板11は、電子部品2および入出力端子5と電気的に接続される。入出力端子5からの電気信号を電子部品2に伝達することができる。あるいは、電子部品2から電気信号を入出力端子5に伝えることができる。
【0020】
枠体4は、平面視において実装領域Rを囲むように基体3の上面に設けられた金属製の部材である。ここで、枠体4も、基体3と同様、例えば、銅、タングステン、鉄、ニッケルまたはコバルト等の金属、あるいはこれらの金属を複数種含む合金からなる。なお、枠体4は、基体3と一体的に形成されていてもよいし、基体3と別個独立に形成されていてもよい。基体3と枠体4とが別個独立に形成された場合には、基体3と枠体4とは、例えば、半田またはろう材等の接合部材を介して接合される。枠体4の熱膨張率は、例えば4×10−6/K以上18×10−6/K以下に設定されている。
【0021】
枠体4は、平面視して実装領域Rを取り囲む4辺のうちの1辺に、透光性部材12が設けられる。透光性部材12は、電子部品2とレンズ9との間を光が透過する光軸上に設けられる。
【0022】
透光性部材12は、光信号を伝達するための部材であって、例えば、光ファイバである。枠体4には、光透光性部材12からの光信号を通す貫通孔4aが設けられている。そして、枠体4の外壁面には、透光性部材12を固定する固定部材13が設けられている。固定部材13は、透光性部材12の位置を固定する機能を備えている。固定部材13は、枠体4に形成された貫通孔4aに対応する貫通孔が設けられている。そして、固定部材13の貫通孔に透光性部材12が通っている。固定部材13は、例えば、銅、タングステン、鉄、ニッケルまたはコバルト等の金属、あるいはこれらの金属を複数種含む合金から成る。
【0023】
また、枠体4は、平面視して実装領域Rを取り囲む4辺のうちの対向する2辺には、入出力端子5を取り付ける取付部Aが設けられている。
【0024】
入出力端子5は、枠体4が有する取付部Aに取り付けられており、電子部品2と電気的に接続可能なセラミック製の部材である。
【0025】
入出力端子5は、複数の層を積層した積層体である。入出力端子5が、例えば、二層構造である場合は、下層の上面に複数の導体パターン5aが形成されている。そして、上層が下層の上面に導体パターン5aを跨いで設けられている。そして、パッケージ外部に位置する導体パターン5aの上面に、端子14が設けられる。なお、導体パターン5aは、例えば、タングステン、モリブデンまたはマンガンなどの高融点金属材料から成る。
【0026】
入出力端子5は、複数のセラミック層を積層したものであって、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミック焼結体等のセラミックスから構成される。ここで、取付部Aは、枠体4の一部切り欠くことによって枠体4に形成される。すなわち、取付部Aに入出力端子5を嵌め込み、取付部Aにおける枠体4と入出力端子5とを接合部材を用いて接合することによって、取付部Aに入出力端子5が取り付けられる。入出力端子5の
熱膨張率は、例えば2×10−6/K以上10×10−6/K以下に設定されている。
【0027】
また、入出力端子5の上面には複数の導体パターン5aが形成されている。なお、導体パターン5aは、セラミックグリーンシートの表面に、タングステン、モリブデンまたはマンガン等の高融点金属からなる金属ペーストをスクリーン印刷法等により印刷塗布し、これらセラミックグリーンシートを必要に応じて積層した後に約1600℃の温度で焼成することによって形成することができる。
【0028】
平面視において枠体4の内側に位置する入出力端子5に形成された導体パターン5aと、電子部品2、回路基板11およびペルチェ素子8とは、ボンディングワイヤまたは導電線によって電気的に接続される。これにより、入出力端子5を介して、電子部品2、回路基板11およびペルチェ素子8と外部とで信号のやり取り、電力の入出力を行うことができる。
【0029】
端子14は、外部の電子機器等と電子部品2とを電気的に接続するための部材である。端子14は、ろう材を介して、導体パターン5a上に接続される。そして、導体パターン5aと端子14とが電気的に接続される。また、隣接する導体パターン5a同士の間を空けて設けることで、隣接する導体パターン5a同士を電気的に絶縁する。そして、各端子14を各導体パターン5aに設けることで、隣接する端子14同士は、電気的に絶縁されている。また、導体パターン5aは、回路基板11に設けられた電極と、例えば、ボンディングワイヤによって電気的に接続される。
【0030】
なお、本実施形態においては、枠体4に入出力端子5が2つ取り付けられている例について説明したが、これに限定されない。すなわち、枠体4に取り付けられる入出力端子5の数については、任意である。
【0031】
枠体4上には、蓋体6が設けられる。蓋体6は、枠体4内の気密性を保つための機能を備えている。蓋体6は、例えば、銅、タングステン、鉄、ニッケルまたはコバルト等の金属、あるいはこれらの金属を複数種含む合金、あるいは酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化珪素質焼結体またはガラスセラミックス等のセラミックスから成る。また、蓋体6は、シールリング15を介して、枠体4の上面に接合される。ここで、シールリング15は、例えば、蓋体6とのシーム溶接性に優れた、例えば、銅、タングステン、鉄、ニッケルまたはコバルト等の金属、あるいはこれらの金属を複数種含む合金からなる。
【0032】
蓋体6は、延在部7が存在しないと仮定すると、平面視して矩形状に形成されている。そして、蓋体6の外周の縁には、4本の延在部7が設けられている。また、蓋体6の四隅に対応する個所にそれぞれ延在部7が設けられている。そして、延在部7は、蓋体6に接合されており、枠体4を上方から下方に向かって押圧して、電子装置1を外部基板Sに固定することができる。また、延在部7が蓋体6の四隅に設けられていることで、蓋体6の四隅に対して均一に力が加わり、蓋体6が傾くのを抑制することができる。
【0033】
延在部7は、蓋体6の両端部にそれぞれ2つずつ設けられており、蓋体6の一方の端部に設けられた一対の延在部7同士の間には透光性部材12が設けられる。透光性部材12が蓋体6の一端に設けられた一対の延在部7の間に設けられることで、一対の延在部7の間の隙間に透光性部材12を配置することができ、パッケージの小型化を実現することができる。
【0034】
蓋体6に設けられた延在部7のそれぞれは、断面視して蓋体6の両端部6aから下方に向かって延在し、かつ下端部6bが外部基板Sに取り付けられる。延在部7は、蓋体6の
一部であって、蓋体6と同じ材料からなる。延在部7は、蓋体6と一体であるため、延在部7と蓋体6との境界は、強固に接続されている。
【0035】
延在部7の下端部には、螺子孔7aが設けられている。そして、螺子孔7aに螺子を嵌めて延在部7を外部基板Sに固定する。このように、延在部7は、外部基板Sに対して螺子止めされて取り付けられる。
【0036】
仮に、基体3を外部基板Sに直接螺子止めしようとすると、基体3に対して応力が直接加わるため、基体3が外部基板Sに対して傾こうとする虞が大きい。一方、延在部7を外部基板Sに螺子止めした場合は、基体3を外部基板Sに直接螺子止めする場合に比べて、パッケージに加わる応力が延在部7から枠体4に向かって伝わるため、基体3に応力が加わりにくく、基体3が変形しにくい。そのため、延在部7を外部基板Sに螺子止めすることで、基体3が外部基板Sに対して傾くのを抑制することができる。
【0037】
また、延在部7の下端部が外部基板Sに螺子止めされるため、螺子止めされる個所が、基体3を外部基板Sに直接螺子止めする場合に比べて、螺子止めされる個所が電子部品2が実装される部位から離れた個所となるため、基体3の実装領域Rに伝わる応力を低減することができる。その結果、基体3が変形しにくくすることができ、電子部品2が所望する個所から位置ずれを抑制することができる。そして、電子部品2と透光性部材12との間の光軸ずれを抑制することができ、電気信頼性の優れた電子装置1を提供することができる。
【0038】
延在部7は、図4に示すように、断面視して湾曲している。延在部7の湾曲している個所が撓むことで、蓋体6から枠体4に加わる応力を緩和することができる。そのため、電子部品2から発せられる熱によって、枠体4または蓋体6が熱膨張・熱収縮を起こして熱応力がパッケージに加わったとしても、その熱応力を延在部7が吸収することができ、パッケージ内部の気密封止が損なわれるのを抑制することができる。
【0039】
延在部7は、枠体4と間を空けて設けられている。そのため、電子部品2から発せられる熱によって、枠体4または蓋体6が熱膨張を起こしたとしても、延在部7が枠体4から離れていることで、熱膨張した枠体4と延在部7とが接することがない。その結果、枠体4が延在部7から応力を直接受けないため、延在部7からの応力によって枠体4が破壊されにくくすることができ、パッケージ内部の気密封止が損なわれるのを抑制することができる。また、枠体4が基体3に対して傾くのを抑制することもでき、枠体4が変形しにくく、電子部品2と透光性部材12との間の光軸のずれを抑制することができる。
【0040】
本実施形態に係る電子装置1によれば、蓋体6に設けた延在部7と外部基板Sとを螺子止めして固定するため、電子部品2およびペルチェ素子8から発せられる熱等によって、パッケージが熱膨張・熱収縮を起こしても、延在部7が応力を緩和することができ、外部基板Sに対して基体3または枠体4が傾いたり、基体3または枠体4が変形したりすることを抑制することができる。その結果、電子部品2、レンズ9および透光性部材12が所望する位置から位置ずれしにくくすることができ、電子装置1の電気的特性を良好に維持することができるとともに、レンズ9を介した電子部品2と透光性部材12との光結合特性を良好に維持することができ、熱履歴に対して信頼性を向上させることが可能となる。
【0041】
<電子装置の製造方法>
ここで、図1に示す光半導体装置1の製造方法について説明する。
【0042】
まず、基体3および枠体4について準備しておく。基体3および枠体4は、例えば鉄−ニッケル−コバルト合金から成る金属体をプレス機で打ち抜いて作製することができる。
そして、枠体4を例えば銀ろうを介して基体3上に接続することで、パッケージを作製することができる。
【0043】
次に、入出力端子5を準備する。入出力端子5は複数層からなり、入出力端子5を構成する各層に対応するグリーンシートを準備する。そして、各グリーンシートを所定の形状となるように、レーザー、パンチまたはカッターなどの工具を用いて加工する。次に、焼成前の未硬化の入出力端子5の各層に対して、例えば、蒸着法、スクリーン印刷法またはスパッタリング法などの薄膜形成技術を用いて、導体パターン5aを形成する。その後、入出力端子5を構成する各層を積層した状態で同時焼成する。このようにして、入出力端子5を作製することができる。なお、線路導体5aは、例えば、タングステン、モリブデンまたはマンガンなどの高融点金属材料から成る。
【0044】
次に、枠体4の貫通孔4aに透光性部材12を保持した固定部材13を嵌合させる。そして、基体3の実装領域Rに対して、例えば、ペルチェ素子8を半田を介して接続する。そして、回路基板11およびレンズ9を保持したホルダ10を、例えばろう材を介してペルチェ素子8の上面に接続する。さらに、回路基板11上に電子部品2を実装する。なお、電子部品2と透光性部材12との配置関係は、予め両者間を通る光軸上に位置するように設定する。このようにして、電子部品2と透光性部材12との間の光軸を設定することができる。
【0045】
次に、延在部7を有する蓋体6を準備する。板状に形成された、例えば鉄−ニッケル−コバルト合金から成る金属体をプレス機で所望の形状に打ち抜き、蓋体6と延在部7が一体的に形成された板状の蓋体6を準備する。そして、蓋体6によって電子装置1を枠体4の上方から下方に向かって押圧して、外部基板Sに固定することができるよう、延在部7はプレス機で所望の形状に折り曲げられて作製される。
【0046】
最後に、枠体4内の気密性を保つ状態で、蓋体6を枠体4上にシールリング15を介して接続することで、電子装置1を作製することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 電子装置
2 電子部品
3 基体
4 枠体
5 入出力端子
6 蓋体
7 延在部
8 ペルチェ素子
9 レンズ
10 ホルダ
11 回路基板
12 透光性部材
13 固定部材
14 端子
15 シールリング
A 取付部
S 外部基板
R 実装領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に電子部品を実装した基体と、
平面視して前記電子部品を囲むように前記基体の上面に設けられた、取付部を有する枠体と、
前記取付部に取り付けられており、かつ前記電子部品と電気的に接続された入出力端子と、
前記枠体上に設けられた、前記電子部品を覆う蓋体とを備え、
前記蓋体は、断面視して両端部から下方に向かって延在し、かつ延在した下端部が外部基板に取り付けられる延在部を有することを特徴とする電子装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電子装置であって、
前記延在部は、前記蓋体の両端部にそれぞれ2つずつ設けられており、前記蓋体の一方の端部に設けられた一対の前記延在部同士の間には透光性部材が設けられていることを特徴とする電子装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電子装置であって、
前記延在部は、前記外部基板に対して螺子止めされて取り付けられることを特徴とする電子装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子装置であって、
前記延在部は、断面視して湾曲していることを特徴とする電子装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電子装置であって、
前記延在部は、前記枠体と間を空けて設けられていることを特徴とする電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−134349(P2012−134349A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−285698(P2010−285698)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】