説明

高温耐熱樹脂発泡断熱材。

【課題】軽量の無機混入樹脂発泡断熱材は、工事現場では非常に扱いやすく、用途は無限であるが、残念ながら無基材の樹脂バインダ−の耐熱温度が低く、火災時高温対応使用には程遠い為、建築現場はもとより、重要施設や船舶では使用されていない欠点がある。
【解決手段】火災時の1000℃付近に耐え得るには、主材が無機類でも樹脂バインダ−に混入の難燃添加材のみでは樹脂バインダ−自体が発炎せずに炭化移行して気泡が消滅して断熱効果が消滅するが、受熱面に高温耐熱材を塗布含浸することによって、高温受熱面が表面高温耐熱層を自動的に形成させる構成で、軽量の高温時でも不燃断熱効果を維持する特徴を生む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
アスベスト健康被害による使用禁止以来、軽量高温耐火断熱剤に乏しく、特に火災時高温の構造物断熱保護で強度保持不燃断熱の分野、及び一般の総合的断熱材分野である。
【背景技術】
【0002】
軽量の不燃断熱剤は、主材の無機類を、周知の難燃処理剤や発泡剤を混入した樹脂バインダ−によって成型加工した商品敷かなく、これらは不燃材の国家認定を受けていても、試験法から単に一定量以上の発煙発炎燃焼しなければ合格するJIS規格商品であり、火災時の高温には樹脂バインダ−が耐え切れず、耐熱温度性能が不足して高温では炭化及び溶解収縮或は灰化消滅してしまう為に、自然界的環境か人工的多少の高温環境の断熱材でしか使えず、火災時等の緊急高温域での人命保護、機器保護等では使用不能が現状で、この様な場合にはセラミック素材等の高価な断熱材に移行せざるを得ないのが現状である。
【0003】
しかし、現状の無機類混入樹脂発泡軽量断熱素材である為に種々の域で使用されているが、残念ながら一旦近隣で火災事故が発生した場合には全く意味がない。
【0004】
例えば、金属、LPG或はLNGのタンク或はタンカ−用不燃断熱材としての使用も可能とメ−カ−は宣伝しているが、燃焼性では単に国家認定不燃材を前面にうちだしているものの、耐熱断熱性能温度の記載は全くないのが現状ある。
【0005】
ちなみに、ブタンガスでの加炎試験では、発煙及び焼炎が認められて灰化縮小消滅したものの、JIS規定範囲内の性能であろうが、現実には火災時高温加熱によるバインダ−としての樹脂耐熱強度は非常に低く、火災時の1000℃前後の域での断熱には程遠いのが現状である。
【0006】
同時に、鋼製強度部材、或はLPG,LNGの各タンクやタンカ−では、一旦火災事故発生の場合の断熱保護で二次災害防止目的がなければ全く意味がない。
【発明の開示】
【0007】
2003年9月印刷と想定判読するフジ化成工業株式会社製造の「ロックセルボ−ド」商品カタログ。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
無機素材を混入発泡成型して別途難燃剤混入で不燃性を持たしても、無機素材結合バインダ−樹脂の自己燃焼性を排除しても、成型表面の耐熱温度が問題であり、高温で有炎燃焼がなくても無炎で灰化する。
【0009】
当然、主材の無機類を樹脂バインダ−によって発泡成型しても、火災加熱の場合に、発泡成型品の外部からの火災温度受熱で、バインダ−自体の耐熱温度が問題であり、火災時火炎接触、或は輻射熱によって、市販品で周知の防炎或は難燃剤添加での発泡成型の表面が受熱温度に耐えられずに灰化又は炭化して厚みが急激に減少すれば断熱機能も消滅し、最後には短時間で断熱効果は消滅てしまう事が現状市販品の実験結果から明らかな現実として証明されている。
【0010】
これは、建築基準法に基づくJIS検査規定での国家認定書は有るが、あくまでも自己燃焼性を逃げたに過ぎず、不燃材認定取得目的が、現状の建築基準法規定であって実際の火災時の1000℃前後になる受熱では、不燃断熱には程遠い機能である。
【0011】
当然ながら市販品無機素材混入の樹脂発泡不燃断熱材のパンフレットの用途記載で、一般建築不燃性の断熱材使用は良いとしても、LNG及びLPGタンカ−や陸上タンクでの使用の明記は避けるべきで、万一の事故火災発生した場合にはその火災時受熱吸収断熱が出来ずにタンク自体ガ爆発炎上の危険性が十分にあることの認識を持つべきであり、ユ−ザ−のミスリ−ドにもつながる事は言うまでもない。
【0012】
各種強度部材保護の不燃断熱材は、ハンドリング面から軽量でなければならない事は当然で、その為には無機素材を発泡成型した発泡不燃断熱材成型の表面露出部位が高温に耐えられる構造でなければならないが、残念ながら現状での不燃素材混入樹脂発泡成型品には全く無く、高温耐熱断熱材としては高価なセラミック断熱素材、或は大きな質量の耐火素材しかなく、産業界に一石を投じているのが現状である。
【0013】
不燃効果を発揮するには、素材は無機類主材が良いことは周知の事実であるが、単に軽量化を付加する為での通称市販品「パ−ライト」のような多孔性無機素材は容積に対して質量は軽いが、逆に無機質自体の気泡膜が薄く、粒度が大きく、バインダ−樹脂素材への無機類混入%は低く、その為に空洞化無機粒子周囲をバインダ−樹脂で覆う構成となり、高温時には形状維持不能でバインダ−樹脂は焼滅し、発泡無機素材の「パ−ライト」粒子自体も無機皮膜が超薄肉厚の為に火災時の高温には耐られずに崩壊する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
不燃断熱材の目的は、単なる燃えないだけでなく、火災時の受熱温度に耐え、しかも火災時高温受熱による断熱性能維持が条件でなければならない事から下記各条項を全て満たさなければならない。
【0015】
1、主材である無機類は、出来るだけ無機類微細粉で、樹脂バインダ−内の細部迄均等混入が可能な微細粒子でなければ意味がない。
【0016】
2、主材である無機類素材が、発泡粒子素材の場合、例えば市販の「パ−ライト」及び「ガラス空洞ビ−ズ」等の場合は、無機粒子素材の表面膜が非常に薄く、その表面に付着成型するバインダ−樹脂素材の膜圧の方が厚くなり、樹脂発泡添加剤の効力限界迄極力薄くしても、高温耐熱には限界があるので、バインダ−目的の樹脂素材粒子細部まで無機類の%を増やすべく、微細粒子の無機類とすべきである。
【0017】
3、各種ある樹脂バインダ−に難燃性添加剤添加で発泡成型しても、樹脂成型表面自体を火災時高温受熱で不燃形状維持を図るには樹脂自体の限界があるので、発泡成型品表面を1000℃前後耐熱素材層の塗膜構成で耐熱ガ−ド層とする。
【0018】
4、発泡成型品表面の1000℃前後耐熱素材は、無機系薬品液体、又は金属分子液体にて塗布し、同時に高温受熱の段階に無機系薬品液体、又は金属分子液体自体の表面が、高温によって無機類変形発泡形状化する事により、必然的に起こる樹脂バインダ−表面の灰化炭化膜との協合で一種の一次断熱層とし、高温耐熱樹脂発泡断熱材自体の火災時等の高温受熱で、残存厚み内部の発泡形成維持により、一定時間の高温耐熱断熱維持を図る。
【0019】
5、この構成で、発泡成型品の厚みは選定は、断熱保護される物体の目的温度によって決定され、火災受熱表面に塗布含浸した高温耐熱剤処理液の高温受熱で不定型ポ−ラスな無機結晶膜層及び樹その下部の無機類の樹脂発泡断熱材で、高温断熱を可能にし、あらゆる物体の高温からの保護に効果を表す。
【発明の効果】
【0020】
1、本発明の、高温耐熱材に珪酸カリュウムを表面に塗布した10mm厚みの高温耐熱樹脂発泡断熱材で100mm角の木柱周囲を囲い、柱周囲側近で炎が柱に接する様にしたガソリン充填皿に点火して30分経過後にガソリン消火、柱周囲の高温耐熱樹脂発泡断熱材を撤去した結果、高温耐熱樹脂発泡断熱材表面が受熱して4mm前後不定型でふくれて、ポ−ラスな無機類発泡層となって無機類層を構成し、内部の樹脂バインダ−は形状維持したままで、柱自体は全く色調も変わらず、設置前と同様であった。
【0021】
2、高温耐熱材に珪酸ナトリュウムを表面に塗布した高温耐熱樹脂発泡断熱材も同様であった。
【0022】
3、本発明の、高温耐熱材に珪酸ナトリュウムを表面に塗布した15mm厚みの高温耐熱樹脂発泡断熱材で角型鋼材柱の周囲を囲い、900℃ブタンガスバ−ナ−で炎が柱に当たる様に直噴バ−ナ−点火して10分経過後でも柱鋼材温度は90℃であり、高温耐熱樹脂発泡断熱材表面が受熱して珪酸ナトリュウム自体が白色ポ−ラス層を形成し、視かけ厚みは18mm以上になり、表面白色珪素層を構成し、柱鋼材自体の温度は強度劣化温度には程遠い状態で、鋼材表面錆び止め塗料は設置前と変化が無かった事から、高温耐熱樹脂発泡断熱材の厚み選定は目的に応じて決定すれば良く、これこそ二次的災害防止の断熱剤にも大きく貢献するものである。
【0023】
4、高温耐熱材に珪酸カリュウムを表面に塗布した高温耐熱樹脂発泡断熱材も同様であった。
【0024】
5、珪酸カリュウム及び珪酸ナトリュウムに、「請求項18」乃至「請求項31」の各種無機類を混入した高温耐熱材を表面に塗布した高温耐熱樹脂発泡断熱材も、不燃塗料としての塗布としたが、塗膜が高温で強固な膜を造り、より以上の効果があった。
【0025】
上記により、火災時の引火爆発性物質の貯留槽等での保護には安価で効率が良く、この上ない高温耐熱材であることが証明された。
【発明の実施する為の最良の形態】
【0026】
「請求項1」は、主材である無機類粉(1)には、火山灰又は焼却炉灰、パ−ライト、何処にでも有る石灰石、多孔質の珪藻土、天然又は人工の石膏、火山灰固形化で微細孔の大谷石、石英組成の珪石、含水珪酸マグネシュウムで高温で珪酸になるタルク、天然にある含水珪酸アルミニュウムのカオリン、大部分が火山灰のガラス部分が分解してできたベントナイト、新潟県を始め各地で産出するモンモリロナイト族粘度の活性白土、価格的に安価な炭酸カルシュウム等を単種或は混合種で各種使用した。
【0027】
無機類主材微粉(1)の形成に必要な樹脂バインダ−及び難燃剤(2)は周知の各種難燃性添加配合で、これも周知の発泡剤添加で発泡成型し、主材の無機類(1)は不燃であるが、樹脂バインダ−は耐熱限界温度が最高でも300℃前後で低い為、発泡成型の表面全周囲或は受熱面に高温耐熱剤(3)である珪酸カリュ−ム、又は珪酸ナトリュウムを塗布して、高温受熱時に高温耐熱剤(3)塗布含浸面に受熱焼成で変化した表面高温耐熱層(4)を形成させる。
【0028】
火災時の1000℃前後の直炎、或は輻射熱を受けた表面高温耐熱層(4)は、一種の一次断熱層を形成し、主材の無機類(1)の樹脂系バインダ−(2)の表面高温耐熱層(4)に接する面部位が薄層炭化移行して表面から数mmが軟化現象するものの、高温耐熱材(2)である液状の珪酸カリュウム及び珪酸ナトリュウム塗布含浸のミクロン膜が高温加熱されて表面高温耐熱層(4)を形成して高温防護断熱壁を構成し、内部は表面が軟化しても発泡形成状態が維持されて断熱性能が保護された。
【0029】
同時に、暴露風雨対応の場合には、高温耐熱剤(3)である珪酸カリュウムに不水溶性添加配合で、風雨対応も可能である。
【0030】
「請求項2」は、主材の無機類(1)に、自然界又は人工的焼成灰粉(5)を用い、自然界でのマグマ噴出で高温受熱によって出来た降下灰類、或は産業廃棄物焼却での残渣灰等の使用により、高温不燃化促進と同時に、微細分で樹脂系バインダ−(2)の分子間にも混入されて不燃化促進にもなり、リサイクルと同時に、軽量化も図れた。
【0031】
「請求項3」は、主材の無機類(1)に、パ−ライト(6)を使用し、これは珪酸分とアルミナで形成されており、真比重は2.4前後でも市場商品では見掛け比重が0.15と軽いが、樹脂混成断熱には高温対応性が多少弱く、表面塗布含浸の高温耐熱剤によって機能が発揮されている。
【0032】
「請求項4」は、主材の無機類(1)に、石灰石(7)を使用し、これには生石灰と消石灰があり、本発明には消石灰を使用したが、アルカリ性であり、高温耐熱剤(3)である珪酸カリュウム(17)や珪酸ナトリュウム(18)と反応する事はなく、断熱機能は良い。
【0033】
「請求項5」は、主材の無機類(1)に、珪藻土(8)を使用し、この組成は珪藻殻であり珪酸質で、多孔質の白色微細粉から、有効な無機類粉(1)である。
【0034】
「請求項6」は、主材の無機類(1)に、石膏(9)を使用し、JIS規格A6901乃至6976を使用し、機能性が良好であることを確認した。
【0035】
「請求項7」は、主材の無機類(1)に、大谷石(10)を使用し、古来の火山系積層岩であることから多孔性に富み、種々ガス吸着機能もあり、産地での岩石切り出し屑の処理を含めて再利用にもなり、機能性も良好であることを確認した。
【0036】
「請求項8」は、主材の無機類(1)に、珪石(11)を使用し、成分が石英であり、SIO成分からも不燃として有効で、機能性が良好であることを確認した。
【0037】
「請求項9」は、主材の無機類(1)に、タルク(12)を使用し、主成分が含水珪酸マグネシュウムで、結晶水保有で樹脂混入加熱粘練して発泡成型しても、1000℃前後受熱まで結晶水を保持しており、1000℃前後の受熱でメタ珪酸マグネシュウムと珪酸になるので、機能性が良好であることを確認した。
【0038】
「請求項10」は、主材の無機類(1)に、カオリン(13)を使用し、含水珪酸アルミニュウムで、乾燥粉末状態での使用により価格も安価であり、機能性が良好であることを確認した。
【0039】
「請求項11」は、主材の無機類(1)に、ベントナイト(14)を使用し、基本体は含水珪酸アルミニュウム粉末で系統的にはカオリンと同系であろうが、過去においては石綿結合剤にも使用されていたことから、耐熱温度は高く、機能性が良好であることを確認した。
【0040】
「請求項12」は、主材の無機類(1)に、活性白土(15)を使用し、これは減量土がわが国でも新潟を始め各地で天然産出するもので、現素材は産地によって一定しないが、SiO80%、Al20%前後である事からも耐熱温度は高く、機能性が良好である事も確認した。
【0041】
「請求項13」は、主材の無機類(1)に、炭酸カルシュウム(16)を使用し、石灰石から重質と化学的精製の軽質があるが、両者とも水には溶解しないが炭酸ガス含水には多少解ける模様であるが高温受熱では炭酸ガスを発生し、不燃には良好であり、機能性が良好であることを確認した。
【0042】
「請求項14」は、主材の無機類粉(1)に、ガラス空洞ビ−ズ(17)を使用し、ガラス溶解温度迄の耐熱用にしたもので、0.5mm直径微細空洞の為に非常に軽量であり、樹脂系バインダ−(2)の発泡と同時に、ガラス空洞ビ−ズ(17)自体も気泡を持ち、不燃性と断熱効果は非常に良かった。
【0043】
「請求項15」は、「請求項1」乃至「請求項14」各項の無機類粉(1)が複数種混合で使用したものであり、例えば軽量化目的でパ−ライト(6)と炭酸カルシュウム(17)を混合して主材の無機類粉に使用したり、樹脂との混合時に粉塵を押さえる為にベントナイト(14)と石膏粉(9)混成したりすることによって、機能性に影響を与えずにより良い商品として、不燃性と断熱効果は非常に良かった。
【0044】
「請求項16」は、樹脂系バインダ−(2)の表面保護の為の珪酸カリュウム(18)を塗布含浸するものであるが輻射熱600℃以上では表面がガラス状の溶解面を構成し、冷却後は全くのガラス状であるが、800℃火炎直射の場合は表面が粉状吹き上げポ−ラス状態で冷却後は超硬質の不定型ポ−ラス状となる。
【0045】
本発明が暴露設置の風雨対応の場合に不水溶性が必要な樹脂系バインダ−(2)の場合には目的配合で可能であるが、表面塗布含浸の珪酸ナトリュウム(19)では不水溶性配合は困難であり別途表面保護コ−ティングが必要であるが、珪酸カリュウム(18)は配合によって不水溶性が可能である。
【0046】
「請求項17」は、樹脂系バインダ−(2)の表面保護の為の珪酸ナトリュウム(19)を塗布含浸するものであるが輻射熱600℃以上では表面がガラス状の溶解面を構成し、冷却後は全くのガラス状であり、800℃火炎直射の場合は表面が粉状吹き上げポ−ラス状態で冷却後は超硬質の不定型ポ−ラス状となるが、樹脂系バインダ−(2)の表面高温保護には有利である。
【0047】
「請求項18」乃至「請求項30」は、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)の中に、「請求項2」乃至「請求項14」の各種不燃素材粉である火山灰粉(5)、パ−ライト(6)、石灰石粉(7)、珪藻土粉(8)、石膏粉(9)、大谷石粉(10)、珪石粉(11)タルク粉(12)、カオリン粉(13)ベントナイト粉(14)活性白土粉(15)炭酸カルシュウム粉(16)、ガラス微細空洞ビ−ズ(17)を適易混入して高温耐熱剤(3)として塗布含浸するものであるが、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に混入する各物質組成は前述によって省略する。
【0048】
例えば、塗布面が非親水性で水を弾く場合には珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)のみでは弾かれて性能発揮が十分でない場合があり、その場合には、ベントナイト(14)混入や、或は発泡表面が有孔面の場合には、必要以上の塗布含浸量があるので節約から安価な炭酸カルシュウム(16)を使用する等々の配慮はあるものの、機能性では、無機不燃塗料の塗布と全く同様の効果があった。
【0049】
「請求項31」は、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)の中に、「請求項2」乃至「請求項14」の各種主材の無機類(1)である火山灰又は焼却炉灰(5)、パ−ライト(6)、石灰石(7)、珪藻土(8)、石膏(9)、大谷石(10)、珪石(11)タルク(12)、カオリン(13)ベントナイト(14)活性白土(15)炭酸カルシュウム(16)、ガラス空洞ビ−ズ(17)を複数種類で適易混入して高温耐熱剤(3)として塗布含浸するもので、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に混入する複数種類の選定は、主材の無機類(1)と、市販の樹脂系バインダ−の種類との相乗性で決定する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】高温耐熱樹脂発泡断熱材の構成断面図である。
【図2】鋼性柱周囲に装着した高温耐熱樹脂発泡断熱材の斜視断面図である。
【図3】重要施設電気コントロ−ル電線保護の高温耐熱樹脂発泡断熱材の斜視断面図である。
【図6】防火扉内部充填の高温耐熱樹脂発泡断熱材の斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 無機類
2 樹脂系バインダ−
3 高温耐熱材
4 表面高温耐熱層
5 火山灰又は焼却炉灰
6 パ−ライト
7 石灰石
8 珪藻土
9 石膏
10 大谷石
11 珪石
12 タルク
13 カオリン
14 ベントナイト
15 活性白土
16 炭酸カルシュウム
17 ガラス空洞ビ−ズ
18 珪酸カルシュウム
19 珪酸ナトリュウム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無機類(1)を、周知の発泡剤添加の樹脂系バインダ−(2)によって結着発泡成型し、成型物周囲表面或は受熱面に高温耐熱処理剤(3)を塗布含浸し、火災時等の高温受熱によって表面高温耐熱層(4)を形成して形状維持断熱機能保持の高温耐熱樹脂発泡成型断熱材。
【請求項2】
無機類(1)が、火山灰又は焼却炉灰(5)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項2】
無機類(1)が、パ−ライト(6)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項3】
無機類(1)が、石灰石(7)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項4】
無機類(1)が、珪藻土(8)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項5】
無機類(1)が、石膏(9)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項6】
無機類(1)が、大谷石(10)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項7】
無機類(1)が、珪石(11)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項8】
無機類(1)が、タルク(12)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項9】
無機類(1)が、カオリン(13)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項10】
無機類(1)が、ベントナイト(14)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項11】
無機類(1)が、活性白土(15)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項12】
無機類(1)が、炭酸カルシュウム(16)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項13】
無機類(1)が、ガラス空洞ビ−ズ(17)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項14】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項15】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸ナトリュウム(19)の、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項16】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、火山灰又は焼却炉灰(5)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項17】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、パ−ライト(6)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項18】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、石灰石(7)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項19】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、珪藻土(8)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項20】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、石膏(9)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項21】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、大谷石(10)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項22】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、珪石(11)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項23】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、タルク(12)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項24】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、カオリン(13)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項25】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、ベントナイト(14)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項26】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、活性白土(15)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項27】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、炭酸カルシュウム(16)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。
【請求項28】
高温耐熱処理剤(3)が、珪酸カリュウム(18)又は珪酸ナトリュウム(19)に、ガラス空洞ビ−ズ(17)が添加された、請求項1記載の高温耐熱樹脂発泡断熱材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−302855(P2007−302855A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−156611(P2006−156611)
【出願日】平成18年5月8日(2006.5.8)
【出願人】(591220148)伸洋産業株式会社 (69)
【Fターム(参考)】