説明

高速大面積の精密測定装置及び方法

【課題】焦点楕円計測部で試片の特性を高速で測定した後に、特異点が現れる位置を精密測定部でより詳細に測定する高速大面積の精密測定装置及び方法を提供する。
【解決手段】偏光された光を試片に集中照射した後、前記試片で反射した光を検出して前記試片の光学的特性を高速で測定する焦点楕円計測部;及び前記試片の光学的特性の中で特異点が現れる位置を再び原子単位まで測定する精密測定部;とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高速大面積の精密測定装置及び方法に関するものであって、より詳しくは焦点楕円計測部で試片の特性を高速で測定した後に、特異点が現れる位置を精密測定部でより詳細に測定する高速大面積の精密測定装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に物理、化学、材料分野の研究において、物質の光学的特性を測定し、薄膜の厚さを測定することは非常に大事な要素である。特に、半導体産業体では多様なナノ薄膜の製造工程が使用されているが、製造されたナノ薄膜に対する物性を評価するために非破壊的且つ非接触式のリアルタイム測定技術である楕円計測器を工程用計測装備として広く使用している。
【0003】
現在、物質の特性と薄膜の厚さを測定する原理としてよく知られている方法は多様である。この中で、楕円計測は光源、光検出器、コンピュータなどの発展と共にその性能がかなり改善され、また薄膜と表面を用いた工程が増えながら応用分野が大きく増加しつつある。尚、走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscope、以下「SPM」という)は物質の表面を原子単位まで測定することができる装置であって、現在広い応用分野において用いられている。
【0004】
楕円計測は反射型と透過型で分けられるが、この中で入射角を有して試片の表面で反射した光の偏光状態を分析する反射型楕円計測技術が広く使用されている。試片によって反射した光の偏光状態の変化を測定することで主に屈折率又は消光係数のような試片の光特性を抽出することに使用でき、試片の界面の状態などの特性を抽出することにも使用できる。
【0005】
現在、光学系を使用して光を試片の表面に点形態で焦点を絞る場合には、一つの試片に対する厚さ又は特性を測定した後に他の試片を測定しなければならないため、多数の試片を同時に測定することができなくて時間がたくさん所要される問題点がある。
【0006】
また、楕円計測器で試片の光学的特性を測定する場合に、垂直分解能及び水平分解能に劣って最も精密な試片の光学的特性を測定するに限界がある。この場合にSPMのような垂直分解能及び水平分解能に優れる顕微鏡を用いて試片の精密な光学的特性を測定することができるが、楕円計測器とSPMとが別途の装置で構成されていて、試片の精密な光学的特性を測定するにたくさんの時間が所要される問題点がある。即ち、楕円計測器で特異点を発見することはできるが、楕円計測器で測定した後にSPMで測定する場合に前記特異点の正確な位置がわからなくて再び大面積を精密に測定しなければならなく、別途の装置で構成されたSPMを設けなければならないため、手間がかかるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記のような問題点を解決するために、本発明は高速で試片の光学的特性を測定した後に、特異点が現れる位置を詳細に測定することによって、試片の光学的特異点を迅速且つ精密に測定するための高速大面積の精密測定装置及び方法を提供することにその目的がある。
【0008】
なお、試片の光学的特性を高速で測定するために、凸レンズを用いて光を試片に焦点で集中照射する装置のみならず、円筒形光学系を用いて光を試片に線形で集中照射する装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明は偏光された光を試片に集中照射(集束)した後、前記試片で反射した光を検出して前記試片の光学的特性を高速で測定する焦点楕円計測部(集束ビーム偏光解析部:focused-beam ellipsometric part);及び前記試片の光学的特性の中で特異点(singular point)が現れる位置を繰り返して原子レベルにおいて測定する精密測定部;とを含むことを特徴とする高速大面積の精密測定装置を提供する。
【0010】
前記焦点楕円計測部は、光源で発生した光を偏光された光に分割する光分割部と;前記光分割部で分割された光を試片に集中照射させる光集中部と;前記試片で反射された後、前記光集中部及び前記光分割部とを通過した光を検出する光検出部と;を含むことを特徴とする。
【0011】
前記光集中部は前記光分割部で分割された光を試片に焦点で集中(合焦)させるための凸レンズを含み、又は前記光分割部から分割された光を試片に線形で集中(線形集束)させるための円筒形(シリンドリカル)光学系を含むことを特徴とする。ここで、前記円筒形光学系は半円筒形レンズ、半円筒形鏡、曲面鏡のうち少なくとも一つから構成される。
【0012】
前記精密測定部は走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscope)を含むことを特徴とし、前記走査型プローブ顕微鏡は前記試片のナノパターンの不均一度を測定したり、或いは前記試片に含まれた不純物の位置を測定することを特徴とする。
【0013】
なお、前記の目的を達成するために、本発明は偏光された光を試片に集中照射した後、前記試片で反射した光を検出して前記試片の光学的特性を高速で測定する段階と;前記光源を除去する段階と;前記試片の光学的特性の中で特異点が現れる位置を走査型プローブ顕微鏡を使用して再び原子単位まで測定する段階と;を含むことを特徴とする高速大面積の精密測定方法を提供する。
【0014】
前記高速大面積の精密測定方法は、前記特異点が現れる位置をコンピュータに保存する段階をさらに含み、前記原子単位まで測定する段階は、水平で移動するXY−並進器を用いて探針(cantilever)を特異点の位置に移動させる段階と;前記走査型プローブ顕微鏡のxy−スキャナー及びz−スキャナーを用いて前記試片の光学的特性を測定する段階と;を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例による高速大面積の精密測定装置の構造を示す図面である。
【図2】本発明の一実施例による焦点楕円計測部の構造を示す図面である。
【図3】本発明の一実施例による円筒形光学系の構造を示す図面である。
【図4】本発明の一実施例による試片の不均一度を測定する方法を示す図面である。
【図5】本発明の一実施例による試片の不純物の位置を測定する方法を示す図面である。
【図6】本発明の一実施例による高速大面積の精密測定装置を用いて試片の光学的特性を測定する方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明において使用される用語はできる限り現在広く使用されている一般的な用語を選んだが、特定な場合は出願人が任意で選定した用語もあり、この場合は該される発明の詳細な説明の部分でその意味を記載したため、単純な用語の名称でない用語の有している意味で本発明を把握すべきである。
【0017】
以下、本発明の目的を具体的に実現することができる本発明の望ましい実施例を添付した図面を参照して説明するが、本発明が前記実施例によっていずれにも限られるものではない。
【0018】
図1は本発明の一実施例による高速大面積の精密測定装置の構造を示す。図1を参照すれば、前記高速大面積の精密測定装置は焦点楕円計測部100及び精密測定部200とを含む。
【0019】
前記焦点楕円計測部100はZ-並進器110及び楕円計測器120とを含み、前記精密測定部200はZ-スキャナー210、探針(Cantilever)220、XY-スキャナー230、及びXY-並進器240とを含む。Z-並進器110は楕円計測器120を上下に移動させることによって、楕円計測器120から出力された光が試片300の上に焦点を形成するように絞る。
【0020】
前記Z-並進器110は多様な形態及び構造で作られて前記機能が行われ、本発明は前記Z-並進器の形態及び構造に限られない。
【0021】
楕円計測器120は偏光された光を試片300に入射させた後、試片300で反射される光を測定することによって試片の特性を測定する。前記楕円計測器120に関する説明は図2及び図3を参照して後述する。
【0022】
焦点楕円計測部100は試片300の光学的特性を迅速且つ広範囲に測定する。この際、XY-並進器240が用いられる。例えば、前記焦点楕円計測部100の垂直分解能は約0.1nmであり、水平分解能は約1μmであり、移動速度は400mm/sになる。
【0023】
その次、測定された光学的特性の中で特異点が発見されると、精密測定部200は前記特異点の周辺を最も精密に測定する。前記精密測定部200はSPMから構成され得る。SPMを使用する場合、前記精密測定部200の垂直分解能は約0.05nmであり、水平分解能は約0.15nmであり、測定時間は約30,000steps/sであり、測定領域は約5μm×5μmである。
【0024】
焦点楕円計測部100の測定が終わると光源を遮断し、XY-並進器240を使用して探針220を特異点の周辺に移動させる。その次に前記特異点の周りをZ-スキャナー210及び/又はXY-スキャナー230を用いて精密に測定する。従って、SPMのみを用いて精密に測定する場合より最も早く特異点を精密に測定することができるという長所がある。本発明は前記Z-スキャナー210及びXY-スキャナー230の位置及び構造に限られない。
【0025】
本発明に用いられるSPMの種類はSTM(Scanning Tuning Microscope)、AFM(Atomic Force Microscope)、FMM(Force Modulation Microscope)、PDM(Phase Detection Microscope)、MFM(Magnetic Force Microscope)、EFM(Electrostatic Force Microscope)、SCM(Scanning Capacitance Microscope)などがある。前記SPMの原理は当業者によく知らせているため、具体的な説明は省略する。各種類のSPMに対する概念は下記の通りである。
【0026】
STMは探針を伝導体である試片の表面に原子一つ二つ大きさの間隔で接近させると、その間隔が非常に狭くて両端に適当な電圧を上げれば電子がエネルギーの壁を通り抜けて電流が流れる量子力学的トンネル(tunneling)現象を用いて、試片の特性を測定する。
【0027】
AFMはカンチレバーと呼ばれる探針を試片の表面に原子一つ二つ大きさの間隔で接近させると、探針端の原子と試片の表面の原子の間に互いの間隔に応じて引力及び斥力が作用する現象を用いて、試片の特性を測定する。
【0028】
FMMは探針が試片と接触する範囲内において探針を一定な振幅で振動させると、試片との接触によって探針の振幅と位相が変化する現象を用いて、試片の特性を測定する。
【0029】
MFMは磁性体を覆わせた探針を用いて、試片の磁気的特性を測定する。
【0030】
EFMは探針と試片間に交流電圧及び直流電圧を加えることによって発生する静電気力を用いて、試片の電気的特性を測定する。
【0031】
SCMはキャパシタンスセンサー(Capacitance sensor)を探針に連結して探針と試片との間の静電容量を測定することによって、試片の特性を測定する。
【0032】
本発明による精密測定部200は前記SPMのうちからいずれ一つを含み、以後に開発される他の種類のSPMも含まれる。
【0033】
図2は本発明の一実施例による楕円計測器の構造を図示する。図2を参照すれば、前記楕円計測器は光源部121、偏光発生部122、光分割部123、アパーチャー124、光集中部125、偏光検出部126、光検出部127、及び演算処理部128とを含む。
【0034】
前記偏光発生部122は光源部121から放出された平行光を特定偏光状態で作る。前記光分割部123は光源部121を通過した光の一部を分割する。分割された一部の光は光分割部123の下部に位置した光集中部125を通過するようになる。前記光集中部125は分割された光の一部を屈折させて試片300に線形で集中照射させる。
【0035】
選択的に、光分割部123で分割された一部の光は光集中部125を通過する前にアパーチャー(Aperture)124を通過することができる。前記アパーチャー124は光分割部123で分割された光の外郭部分を遮断し、中央部分のみ光集中部125に至るようにする。前記アパーチャー124及び前記光集中部125の形態及び構造は後述される。
【0036】
試片300で反射した光は光集中部125及び光分割部123を通過した後に、特定な偏光状態のみを選り分ける偏光検出部126を通過する。その次に、偏光検出部126を通過した光は光検出部127に入力され、光検出部127は入力された光の強度を測定する。光検出部127は複数の単位素子(画素:pixel)から構成されており、単位素子から獲得された情報は 演算処理部 128へ伝達されてデジタル信号で保存するようになる。
【0037】
図3は本発明の一実施例による半円筒形レンズを用いて光を試片に線形で集中照射させる光集中部を図示する。本発明による光集中部125は図2に示されたように凸レンズで構成され得る。この場合に光分割部123から出力された光は光集中部126を通過して試片300に焦点で集中される。
【0038】
なお、本発明による光集中部125は図3に示されたように、円筒形光学系で構成され得る。図3を参照すれば、左図は光集中部125の斜視図であり、右図は前(x軸)からみた光集中部125を図示する。光分割部123で分割された光はアパーチャー124を通過する。
【0039】
前記アパーチャー124は中央部分に矩形の孔を有する矩形の形状を有し、光分割部123で分割された光の一部は矩形の孔を介して光集中部125に伝達され、一部はアパーチャー124によって遮断される。前述したように、前記アパーチャー124は選択的なものであり、光分割部123で分割された光がアパーチャー124を介せず直接光集中部125に伝達できる。前記アパーチャー124中央の矩形の孔は例示的なものであり、本発明は多様な形態の孔を有するアパーチャー124を含む。
【0040】
図3に示されたように、光集中部125は半円筒形レンズから構成され、前記半円筒形レンズはアパーチャー124に隣り合った外周面は半円形曲面で形成され、試片300に隣り合った外周面は矩形の断面で形成される。従って、半円筒形レンズで伝達された光は半円筒形レンズを通過しながら屈折された後に試片300に線形で集中される。半円筒形レンズを通過した光は入射角(Ф)と同一な反射角(Ф)で試片300で反射された後に、再び半円筒形レンズを通過しながら屈折されてアパーチャー124に伝達される。
【0041】
前記光集中部125の構成形態は例示的なものであり、本発明は試片300に焦点又は線形で光を集中照射させる如何なる形態の光集中部125も含む。
【0042】
図4及び図5はそれぞれ本発明の一実施例による試片の不均一度及び試片の不純物の位置を測定する方法を図示する。図4を参照すれば、先ず焦点楕円計測部は試片を高速でスキャンする。もし、試片の表面に不均一な特異点が発見されると、特異点の位置情報(図4中、(x1,y1)座標)を保存する。その次に、精密測定部が前記特異点の周りを精密に測定する。図4ではAFMを用いて試片の不均一度を測定することを図示しているが、本発明はこれに限られなく、他の種類のSPMを用いて試片の不均一度を測定することを含む。
【0043】
図5を参照すれば、先ず焦点楕円計測部は試片を高速でスキャンする。もし、試片に不純物が含まれた特異点が発見されると、特異点の位置情報(図4中、(x1,y1)座標)を保存する。その次に、精密測定部が前記特異点の周りを精密に測定する。図5ではSCMを用いて試片に含まれた不純物の位置を測定することを図示しているが、本発明はこれに限られなく、他の種類のSPMを用いて試片に含まれた不純物の位置を測定することを含む。
【0044】
図6は本発明の一実施例による高速大面積の精密測定装置を用いて試片の光学的特性を測定する方法を示す流れ図である。以下で、図1の構成要素を参照して前記流れ図を記述する。
【0045】
先ず、Z-並進器110を用いて試片300上に焦点を形成する(S601)。前記焦点は光集中部の構成形態に応じて点又は線形で形成される。その次、楕円計測器120及びXY-並進器240を用いて高速で試片300の光学的特性を測定する(S602)。
【0046】
もし、測定の結果、特異点が発見されなければ(X603のNO)、Z-並進器110、楕円計測器120、及びXY-並進器240を用いて前記試片の他部分又は他の試片を測定する。
【0047】
もし、測定の結果、特異点が発見されると(X603のYES)、特異点が発見された位置情報をコンピュータに保存する(S604)。その次に、シャッター(Shutter)を使用して光源を遮断し(S605)、XY-並進器240を用いて探針220を特異点の周りに移動させる(S606)。それから、特異点の周りをXY-スキャナー230及び/又はZ-スキャナー210を用いて精密に測定する。
【0048】
以上のように、本発明では具体的な構成素子などのような特定事項と限られた実施例及び図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものだけであり、本発明は前記の実施例に限られるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を持っている者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0049】
従って、本発明の思想は説明された実施例に局限されて定めてはならなく、後述する特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等したり等価的な変形がある全てのものは本発明の思想の範疇に属すると言える。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明による高速大面積の精密測定装置及び方法は、焦点楕円計測部で試片の光学的特性を高速で測定した後に、特異点が現れる位置を精密測定部で再び精密に測定することによって、試片の光学的特異点を迅速且つ精密に測定することができる効果がある。
【0051】
なお、試片の光学的特性を高速で測定するために、凸レンズを用いて光を試片に焦点で集中照射する装置のみならず、円筒形光学系を用いて光を試片に線形で集中照射する装置を提供することによって、多数の試片に対する光学的特性をより迅速且つ精密に測定することができる効果がある。
【符号の説明】
【0052】
100:焦点楕円計測部 110:Z-並進器(Translator)
120:楕円計測器 200:精密測定部
210:Z-スキャナー 220:カンチレバー(Cantilever)
230:XY-スキャナー 240:XY-並進器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速大面積の精密測定装置であって、
偏光された光を試片に集中照射した後、前記試片で反射した光を検出して前記試片の光学的特性を高速で測定する焦点楕円計測部;及び
前記試片の光学的特性の中で特異点が現れる位置を再び原子単位まで測定する精密測定部;と
を含むことを特徴とする高速大面積の精密測定装置。
【請求項2】
前記焦点楕円計測部は、
光源で発生した光を偏光された光に分割する光分割部;
前記光分割部で分割された光を試片に集中照射させる光集中部;及び
前記試片で反射された後、前記光集中部及び前記光分割部を通過した光を検出する光検出部;と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の高速大面積の精密測定装置。
【請求項3】
前記光集中部は前記光分割部で分割された光を試片に焦点で集中させるための凸レンズを含むことを特徴とする請求項2に記載の高速大面積の精密測定装置。
【請求項4】
前記光集中部は前記光分割部で分割された光を試片に線形で集中させるための円筒形光学系を含むことを特徴とする請求項2に記載の高速大面積の精密測定装置。
【請求項5】
前記円筒形光学系は半円筒形レンズ、半円筒形鏡及び曲面鏡のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項4に記載の高速大面積の精密測定装置。
【請求項6】
前記精密測定部は走査型プローブ顕微鏡を含むことを特徴とする請求項1に記載の高速大面積の精密測定装置。
【請求項7】
前記走査型プローブ顕微鏡は、前記試片のナノパターンの不均一度を測定する、又は、前記試片に含まれた不純物の位置を測定することを特徴とする請求項6に記載の高速大面積の精密測定装置。
【請求項8】
高速大面積の精密測定方法において、
偏光された光を試片に集中照射した後、前記試片で反射した光を検出して前記試片の光学的特性を高速で測定する段階;
前記光源を除去する段階;及び
前記試片の光学的特性の中で特異点が現れる位置を走査型プローブ顕微鏡を使用して再び原子単位まで測定する段階;と
を含むことを特徴とする高速大面積の精密測定方法。
【請求項9】
前記高速大面積の精密測定方法は、
前記特異点が現れる位置をコンピュータに保存する段階をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の高速大面積の精密測定方法。
【請求項10】
前記原子単位まで測定する段階は、
水平で移動するXY−並進器を用いて探針を特異点の位置に移動させる段階;及び
前記走査型プローブ顕微鏡のxy−スキャナー及びz−スキャナーを用いて前記試片の光学的特性を測定する段階;と
を含むことを特徴とする請求項8に記載の高速大面積の精密測定方法。

【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−530971(P2010−530971A)
【公表日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513133(P2010−513133)
【出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【国際出願番号】PCT/KR2008/006641
【国際公開番号】WO2009/064103
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(595027240)コリア リサーチ インスティチュート オブ スタンダーズ アンド サイエンス (19)
【Fターム(参考)】