説明

高電圧制御スイッチ

【課題】電圧コントローラと制御スイッチとを含む高電圧制御スイッチが提供される。
【解決手段】高電圧制御スイッチは、高電圧の制御スイッチングを2つの範囲に分割する。電圧コントローラは、入力信号が存在する範囲に基づいて印加するのに適切なオン及びオフ電圧を決定する。制御スイッチは、入力を検出し、論理入力に応じて電圧コントローラから発生した電圧を出力する。従って、高電圧制御スイッチは、高電圧スイッチング用途において高速で信頼性のある動作を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2008年2月26日に出願された米国暫定特許出願第61/031,568号も対する優先権を主張し、該米国暫定特許出願は引用により本明細書に組み込まれる。
(技術分野)
本発明は、制御回路に関し、より詳細には高電圧制御スイッチ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
集積回路では、多くの場合、トランジスタを用いて標準的なスイッチング機能を動作させることは、当該技術分野で公知である。最新のトランジスタは、多くの回路応用において信頼性のあるスイッチとなるが、それでも尚、スイッチングトランジスタに厳しい動作上の制約を加える多くの回路応用が存在する。詳細には、多くの応用では、トランジスタへの電源電圧よりもかなり大きい振幅を有する信号とトランジスタを接続することが必要となる。
【0003】
トランジスタの定格電圧よりもかなり大きな振幅を有する信号とトランジスタを接続すると、トランジスタは電圧降伏の危険に曝され、更に、必要な電流フローに対しトランジスタのチャンネルがあまりに狭くなると、トランジスタのスイッチング速度が低下することになる。従って、低電圧用途での汎用性を保持しながら、高電圧スイッチング用途を扱うことができる制御スイッチ回路が求められる。
【発明の概要】
【0004】
高電圧コントローラと制御スイッチとを含む高電圧制御スイッチが提供される。高電圧制御スイッチは、高電圧の制御スイッチングを2つの範囲に分割する。電圧コントローラは、入力信号が存在する範囲に基づいて印加するのに適切なオン及びオフ電圧を決定する。次いで、制御スイッチは、論理入力に基づいて電圧コントローラにより決定された適切な電圧を出力する。
【0005】
1つの実施形態において、高電圧コントローラは、オン及びオフ電圧両方を決定するためのインバータ様回路を含む。別の実施形態において、高電圧コントローラは、差動増幅回路を含む。更に代替の実施形態は、インバータ様回路と差動増幅回路の両方を備えた混成形態とすることができる。
【0006】
これらの特徴部は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば当業者には理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態による、高電圧制御スイッチの回路図である。
【図2】本発明の実施形態による、高電圧コントローラの回路図である。
【図3】本発明の代替の実施形態による、高電圧コントローラの回路図である。
【図4】本発明の代替の実施形態による、高電圧コントローラの回路図である。
【図5】本発明の代替の実施形態による、制御スイッチの回路図である。
【図6】本発明の実施形態による、高電圧制御スイッチの試験結果のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の実施形態による、高電圧制御スイッチ100の回路図である。高電圧制御スイッチ100は、高電圧コントローラ102、制御スイッチ104、センス入力106、Von信号108、Voff信号110、論理入力112、出力114、反転出力115、−2V電源116、5V電源118、8V電源120、及び15V電源122を含む。センス入力106は、入力信号を高電圧制御スイッチ100に読み込む。Von信号108及びVoff信号110は、出力114及び115でデバイスをオン又はオフするのに使用される電圧を表している。論理入力112は、デバイスを出力114及び115においてオン又はオフのいずれにするかを決定付ける二値信号である。本明細書に記載する特定の電圧値は、単に本発明の例示的な実施形態の動作モデルで使用される値に過ぎない点に留意すべきであり、0〜13Vの範囲の入力信号を受信するように設計されている。異なる応用に適合させるために別の電圧を用いることもできる。
【0009】
高電圧コントローラ102は、センス入力106、2V電源116、5V電源118、8V電源120、及び15V電源122からの入力を受け取り、Von信号108及びVoff信号110を出力する。制御スイッチ104は、論理入力112及び5V電源118からの入力、並びに高電圧コントローラ102からのVon信号108及びVoff信号110を受信する。
【0010】
作動中、高電圧コントローラ102は、センス入力106を読み込み、この入力信号に基づいて適切なVon信号108及びVoff信号110を決定する。本明細書で提示される本発明の動作モデルにおいて、センス入力106が5Vよりも大きい場合、高電圧コントローラ102は、Von信号108用に15V電源122を使用し、Voff信号110用に5V電源118を使用することになる。センス入力106での入力信号が最大値13Vを有する場合、Von信号108用に15V電源122を使用する選択は任意ではない。15V電源122は、電圧降伏局面に入ることなく13Vよりも十分に大きいという理由から選択される。5V電源118は、5Vよりも小さくはないが十分に小さいという理由から、Voff信号110用に選択される。これは、入力信号が5Vよりも大きい場合には、センス入力106の閾電圧が5Vであるためであり、5VのVoff信号110は、デバイスをオフに切り換えるには十分に小さい値となる。
【0011】
他方、センス入力106が5Vよりも小さい場合、高電圧コントローラ102は、Von信号108用に8V電源120を使用し、Voff信号110用に−2V電源116を使用することになる。これは、Von信号108が5Vよりも十分に大きく、Voff信号110が十分に小さくなると共に、漏電電流により生じる問題を回避する場合にこのようにされる。
【0012】
Von信号108及びVoff信号110は、制御スイッチ104により受信される。制御スイッチ104は、論理入力112を読み込み、論理入力112がデバイスのオン又はオフのスイッチングのいずれを示しているかに応じて、出力114及び115にVon信号108又はVoff信号110を供給する。
【0013】
上述の高電圧制御スイッチ100に基づいて、2つの二値入力により4つの可能性のある出力がある。センス入力106が5Vよりも大きく、論理入力112が「オン」を示している場合、出力114は15Vになる。センス入力106が5Vよりも大きく、論理入力112が「オフ」を示している場合、出力114は5Vになる。センス入力106が5Vよりも小さく、論理入力112が「オン」を示している場合、出力114は8Vになる。更に最後に、センス入力106が5Vよりも小さく、論理入力112が「オフ」を示している場合、出力114は−2Vになる。表1は可能な入力及び出力の組み合わせを示している。
【表1】

【0014】
図2は、本発明の実施形態による、図1の高電圧コントローラ102として使用することができる高電圧コントローラ200の回路図である。高電圧コントローラ回路200は、Vonコントローラ回路202とVoffコントローラ回路250とを含む。この実施形態では、Vonコントローラ回路202及びVoffコントローラ回路250の両方は、スタックトランジスタを備えたインバータ様回路である。
【0015】
Vonコントローラ回路202は、入力として、15V電源204、電流源206、入力信号208、5V電源210、8V電源212、及び接地源214、並びに出力としてVon信号240を含む。図1を参照すると、15V電源204は15V電源122に対応し、入力信号208はセンス入力106に対応し、5V電源210は5V電源118に対応し、8V電源212は8V電源120に対応し、更にVon信号出力240はVon信号108に対応する。
【0016】
Vonコントローラ回路202はまた、pチャンネルトランジスタ216、218、220、222、224、226、及び228と、nチャンネルトランジスタ230及び232と、抵抗器234及び236と、コンデンサ238とを含む。pチャンネルトランジスタ216、218、220、222、224のソースは、15V電源204に各々結合される。pチャンネルトランジスタ216、218、220のゲートは、電流源206に結合され、pチャンネルトランジスタ216のドレインも同様である。pチャンネルトランジスタ218のドレイン、pチャンネルトランジスタ226のソース、及びpチャンネルトランジスタ222のゲートは全て共通ノードを共用している。pチャンネルトランジスタ226のゲート及びドレインは、共にpチャンネルトランジスタ228のソースに結合されている。pチャンネルトランジスタ228及びnチャンネルトランジスタ230のゲートは共に、抵抗器234を介して入力信号208に結合される。pチャンネルトランジスタ228のドレインは、5V電源210に結合され、nチャンネル230のソースは抵抗器236を介して5V電源210に結合され、コンデンサ238を介して接地源214に結合されている。pチャンネルトランジスタ220、222及びnチャンネルトランジスタ230のドレイン、並びにpチャンネルトランジスタ224及びnチャンネルトランジスタ232のゲートは全て共通ノードを共用している。nチャンネルトランジスタ232のソースは、8V電源212に結合され、pチャンネルトランジスタ224及びnチャンネルトランジスタ232のドレインは、共にVon信号出力240に結合されている。抵抗器234は、約1kΩの抵抗を有することができ、抵抗器236は、約10kΩの抵抗を有することができる。或いは抵抗器236は、より高速な性能にするためにショートに置き換えることもできる。コンデンサは、約10ピコファラッドの静電容量を有することができる。
【0017】
Voffコントローラ回路250は、Vonコントローラ回路202の入力に加えて−2V電源256と、出力としてVoff信号270とを含む。図1を参照すると、−2V電源256は−2V電源116に対応し、Voff信号270はVoff信号110に対応する。
【0018】
Voffコントローラ回路250はまた、pチャンネルトランジスタ260及び262と、nチャンネルトランジスタ258、264及び266と、抵抗器268とを含む。nチャンネルトランジスタ258及びpチャンネルトランジスタ260のゲートは共に、入力信号208に結合される。nチャンネルトランジスタ258のドレインとpチャンネルトランジスタ260及び262のソースは各々、5V電源210に結合される。nチャンネルトランジスタ258のソース及びnチャンネルトランジスタ264のゲートは共に、抵抗268を介して−2V電源256に結合される。pチャンネルトランジスタ260及びnチャンネルトランジスタ264のドレインと、pチャンネルトランジスタ262及びnチャンネルトランジスタ266のゲートは、全て共通ノードを共用する。nチャンネルトランジスタ264及び266のソースは共に、−2V電源256に結合され、pチャンネルトランジスタ262及びnチャンネルトランジスタ266のドレインは共に、Voff信号出力270に結合される。抵抗器268は、約50kΩの抵抗を有することができる。
【0019】
図3は、本発明の実施形態による、図1の高電圧コントローラ102として使用することができる高電圧コントローラ300の回路図である。高電圧コントローラ回路300は、Vonコントローラ回路302とVoffコントローラ回路350とを含む。この実施形態では、Vonコントローラ回路302及びVoffコントローラ回路350は共に、差動増幅回路である。
【0020】
Vonコントローラ回路302は、入力として、15V電源304、電流源306、入力信号308、5V電源310、8V電源312、及び接地源314、並びに出力としてVon信号342を含む。図1を参照すると、15V電源304は15V電源122に対応し、入力信号308はセンス入力106に対応し、5V電源310は5V電源118に対応し、8V電源312は8V電源120に対応し、−2V電源314は2V電源116に対応し、更にVon信号出力342はVon信号108に対応する。
【0021】
Vonコントローラ回路302はまた、pチャンネルトランジスタ316、318、320、322、及び328と、nチャンネルトランジスタ324、326、330、332、334、336、及び338と、抵抗器340とを含む。pチャンネルトランジスタ328、316、318、320、及び322のソースは各々、15V電源304に結合される。pチャンネルトランジスタ328のドレインは、そのゲートに結合され、更にnチャンネルトランジスタ336のドレインにも結合される。nチャンネルトランジスタ330のゲートは、抵抗340を介して信号入力308に結合される。nチャンネルトランジスタ334のドレイン並びにnチャンネルトランジスタ334、336及び338のゲートは全て共通ノードを共用し、電流源306に結合される。nチャンネルトランジスタ334、336及び338のソースは全て−2V電源314に結合される。nチャンネルトランジスタ330及び332のソース並びにnチャンネルトランジスタ338のドレインは、全て共通ノードを共用する。pチャンネルトランジスタ316及びnチャンネルトランジスタ330のドレイン並びにpチャンネルトランジスタ316及び322のゲートは、全て共通ノードを共用する。pチャンネルトランジスタ318及びnチャンネルトランジスタ322のドレイン並びにpチャンネルトランジスタ318、320及びnチャンネルトランジスタ324のゲートは、全て共通ノードを共用する。pチャンネルトランジスタ320及びnチャンネルトランジスタ324のドレイン並びにnチャンネルトランジスタ326のゲートは、全て共通ノードを共用する。nチャンネルトランジスタ332のゲートは5V電源310に結合され、nチャンネルトランジスタ324及び326のソースは共に、8V電源312に結合され、更にpチャンネルトランジスタ322及びnチャンネルトランジスタ326のドレインは共に、Von信号出力342に結合される。抵抗器340は、約1kΩの抵抗を有することができる。
【0022】
Voffコントローラ回路350は、Vonコントローラ回路302用の入力と、出力としてVoff信号368とを含む。図1を参照すると、Voff信号出力368はVoff出力110に対応する。
【0023】
Voffコントローラ回路350はまた、pチャンネルトランジスタ354、356、360、及び364と、nチャンネルトランジスタ358、362、366とを含む。pチャンネルトランジスタ354のソースは15V電源304に結合され、pチャンネルトランジスタ356のゲートは入力信号308に結合される。pチャンネルトランジスタ364のソース及びpチャンネルトランジスタ360のゲートは共に、5V電源310に結合され、nチャンネルトランジスタ358、362及び366のソースは各々−2V電源314に結合される。pチャンネルトランジスタ354のゲートは、Vonコントローラ回路302のpチャンネルトランジスタ328のゲート及びドレインに結合される。pチャンネルトランジスタ354のドレイン並びにpチャンネルトランジスタ356及び360のソースは、全て共通ノードを共用する。nチャンネルトランジスタ358及び362のゲート、pチャンネルトランジスタ360のドレイン、並びにnチャンネルトランジスタ362のドレインは、全て共通ノードを共用する。pチャンネルトランジスタ356及びnチャンネルトランジスタ358のドレイン並びにpチャンネルトランジスタ364及びnチャンネルトランジスタ366のゲートは、全て共通ノードを共用する。pチャンネルトランジスタ364及びnチャンネルトランジスタ366のドレインは共に、Voff信号出力368に結合される。
【0024】
上述のように、高電圧コントローラ回路200は、2つのインバータ様回路を備えるが、高電圧コントローラ回路300は、2つの差動増幅回路を備える。高電圧制御スイッチ100における高電圧コントローラ102として、高電圧コントローラ回路200及び300のいずれを用いてもよいが、各々が個別の特徴を有する。主な差違は、差動増幅回路を備えた高電圧コントローラ回路300は高電圧コントローラ回路200よりも高速に動作するが、電流消費もよい多い点である。
【0025】
図4は、本発明の実施形態による、図1の高電圧コントローラ102として使用することができる高電圧コントローラ400の回路図である。高電圧コントローラ回路400は、Vonコントローラとしてインバータ様回路202とVoffコントローラとして差動増幅回路350とを実装する、高電圧コントローラ回路200と300の混成型である。両コントローラを組み合わせると、pチャンネルトランジスタ354のゲートは電流源206又は306に結合される。この混成高電圧コントローラは、動作速度と電流消費量との折衷策を提供する。同様に、Vonコントローラとして差動増幅回路を、Voffコントローラとしてインバータ様回路を使用することも実行可能である。
【0026】
図5は、本発明の実施形態による、図1の制御スイッチ104として使用することができる制御スイッチ500の回路図である。制御スイッチ500は、5V電源502、論理入力504、接地源506、Von信号入力508、Voff信号入力510、出力550、及び反転出力552を含む。図1を参照すると、5V電源502は5V電源118に対応し、論理入力504は論理入力112に対応し、Von信号入力508はVon信号108に対応し、Voff信号510はVoff信号110に対応し、出力550は出力114に対応し、反転出力552は反転出力115に対応する。
【0027】
制御スイッチ500はまた、pチャンネルトランジスタ512、520、22、524、526、528、及び530と、nチャンネルトランジスタ514、516、518、532、534、536、538、540、及び542と、抵抗器544、546、及び548とを含む。pチャンネルトランジスタ512並びにnチャンネルトランジスタ514及び532のゲートは各々、論理入力504に結合される。pチャンネルトランジスタ512のソース及び基板は5V電源502に結合される。nチャンネルトランジスタ536のゲート及びドレイン並びにnチャンネルトランジスタ538のゲートは共通ノードを共用し、抵抗544を介して5V電源502に結合される。nチャンネルトランジスタ514、536、及び538のソース及び基板は各々、接地源506に結合される。pチャンネルトランジスタ512及びnチャンネルトランジスタ514のドレインは共に、nチャンネルトランジスタ534のゲートに結合される。pチャンネルトランジスタ520、522、524、526、528及び530のソースは各々、Von信号入力508に結合される。pチャンネルトランジスタ520、524及び530のゲート並びにpチャンネルトランジスタ524及びnチャンネルトランジスタ534のドレインは、全て共通ノードを共用する。同様に、pチャンネルトランジスタ522、526及び528のゲート並びにpチャンネルトランジスタ522及びnチャンネルトランジスタ532のドレインは、全て共通ノードを共用する。nチャンネルトランジスタ516、518、540及び542のソースは全てVoff信号入力510に結合される。nチャンネルトランジスタ532及び534のソース及び基板並びにnチャンネルトランジスタ538のドレインは、全て共通ノードを共用する。pチャンネルトランジスタ520及びnチャンネルトランジスタ516のドレイン並びにnチャンネルトランジスタ516及び540のゲートは全て共通ノードを共用し、抵抗器546を介してVoff信号入力510に結合される。同様に、pチャンネルトランジスタ526及びnチャンネルトランジスタ518のドレイン並びにnチャンネルトランジスタ518及び542のゲートは全て共通ノードを共用し、抵抗器548を介してVoff信号入力510に結合される。pチャンネルトランジスタ528及びnチャンネルトランジスタ540のドレインは共に、出力550に結合される。同様に、pチャンネルトランジスタ530及びnチャンネルトランジスタ542のドレインは共に、反転出力552に結合される。抵抗器544は約50kΩの抵抗を有することができ、抵抗器546及び548は各々、約20kΩの抵抗を有することができる。
【0028】
トランジスタの定格電圧は、対象の入力電圧範囲の少なくとも2分の1が最適である。加えて、高い降伏電圧が必要とされるときには、DMOSトランジスタを用いてもよい。更に、こうした接続が必要とされる場合には基板へのコネクタを含むトランジスタパッケージが適切である。
【0029】
図6は、本発明の実施形態による、高電圧制御スイッチの試験結果のグラフ600である。本グラフは、高電圧制御スイッチの様々な動作モードの電圧と時間の関係を示しており、表1に示す入力及び出力の組み合わせに対応する。グラフは、入力信号602、反転出力606、Von信号608、Voff信号610、及び論理入力612の電圧軌跡を含む。
【0030】
プロットは2つのセクションに分けられる。第1のセクション620は、入力信号602が5Vよりも大きいときのもの、第2のセクション640は、入力信号602が5Vよりも小さいときのものである。Von信号608に続いて、第1のセクション620において15Vまで立ち上がり、第2のセクション640で8Vに低下するのが分かる。同様に、Voff信号610は、第1のセクション620において5Vまで立ち上がり、第2のセクション640で−2Vに低下する。第1のセクション620及び第2のセクション640両方において、出力604は、論理入力612がhighであるときにVon信号608の後に続き、論理入力612がlowであるときにVoff信号610の後に続く。他方、反転出力606は、論理入力612がhighであるときにVoff信号610の後に続き、論理入力612がlowであるときにVon信号608の後に続く。
【0031】
例示的な実施形態を説明してきたが、当業者であれば、本発明の範囲及び技術的思想から逸脱することなく変形を実施することができる点は理解されるであろう。本発明の真の範囲及び技術的思は、上記のことを考慮して解釈することができる添付の請求項により定義される。
【符号の説明】
【0032】
100 高電圧制御スイッチ
102 高電圧コントローラ
104 制御スイッチ
106 センス入力
108 Von信号
110 Voff信号
112 論理入力
114 出力
115 反転出力
116 −2V電源
118 5V電源
120 8V電源
122 15V電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号を閾電圧と比較して、前記入力信号が前記閾電圧よりも大きい場合に第1の高電圧及び第1の低電圧を発生し、前記入力信号が前記閾電圧よりも小さい場合に第2の高電圧及び第2の低電圧を発生するように構成された電圧コントローラと、
論理入力を検出し、該論理入力に応じて前記電圧コントローラから発生した電圧を出力するように構成された制御スイッチと、
を備える高電圧制御スイッチ。
【請求項2】
前記閾電圧が約5ボルトである、
請求項1に記載の高電圧制御スイッチ。
【請求項3】
前記第1の高電圧が13ボルトよりも十分大きい、
請求項1に記載の高電圧制御スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−207139(P2009−207139A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−36602(P2009−36602)
【出願日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】