説明

高齢者に対する長期栄養供給

本発明は、長期的で経管による栄養を、それを必要とする患者に供給する方法を提供する。より詳細には、本発明は、長期栄養を高齢患者に供給するための方法及び組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【背景】
【0001】
[0001]本出願は栄養に関する。より詳細には、本発明は臨床栄養に関する。
【0002】
[0002]さまざまな疾患、傷害及び合併症のため、患者は、食物を経口摂取すること、例えば食物を食べることにより必要な栄養を得ることができないことがある。したがって、経腸又は非経口のいずれかにより臨床栄養を供給することは公知となっている。そのような臨床栄養を供給するために、さまざまな異なる調合品が開発されてきた。
【0003】
[0003]典型的な経腸栄養製品を見ても、このような製品は、短期使用、典型的には10から24日間用に設計されている。この点で、経腸栄養製品は、急性の病状を有する患者に対してその入院期間中、必要な栄養をもたらす必須栄養成分を供給するのが普通である。こうした製品はそのような短期使用には適しているものの、これまでは必ずしも患者の長期栄養供給用に設計されてはいなかった。平均余命の長期化をもたらす医薬の進歩及び疾患治療法の改良に伴い、長期経腸栄養を供給するように設計された製品からは、多くの個体が利益を得ることができると考えられる。
【概要】
【0004】
[0004]本発明は、長期経管栄養を、それを必要とする患者に供給する方法を提供する。より具体的には、本発明は、高齢患者に長期経管栄養を供給するための方法及び組成物を提供する。
【0005】
[0005]この目的のため、一実施形態では、本発明は、少なくとも1日1回、長期に栄養製品を経管投与するステップを含む、高齢患者に経管栄養を供給する方法であって、前記製品が、カロリー含量ベースで製品の14から20%を構成するタンパク質源、カロリー含量ベースで製品の10から50%を構成する炭水化物源、カロリー含量ベースで製品の30から45%を構成する脂質源、製品1リットル当たり10から25グラムを供給する食物繊維源、及び製品100kcal当たり8.0から18.0マイクログラムのクロムを含む方法を提供する。
【0006】
[0006]この方法に従い、一実施形態では、脂質は、40から60重量%の一価不飽和脂肪(MUFA)を含むことができる。一実施形態では、この製品は、100kcal当たり1.1グラム以下の飽和脂肪酸(SFA)を含み、また、この製品は、エイコサペンタエン酸(EPA)としての0.4から2.0重量%の脂質を含む。タンパク質源は、カゼイン、乳清及び大豆からなる群から選択できる。炭水化物は、果糖、糖アルコール、デンプン、デキストリン及びマルトデキストリンからなる群から選択できる。
【0007】
[0007]この方法に従い、この製品は、他の成分を含むことができる。例えば、この製品は、100kcal当たり少なくとも、コリン30mg、タウリン4.0mg及び/又はカルニチン3.0mgを含むことができる。さらに、この製品は、100kcal当たり少なくとも、β−カロテン0.1mg、リコペン0.2mg及び/又はルテイン0.05mgを含むことができる。
【0008】
[0008]この方法の一実施形態では、エネルギー密度は0.8から1.3kcal/mlである。必要に応じ、この製品は、プレバイオティックを含み、また、可溶性繊維及び不溶性繊維を両方とも供給する。繊維の少なくとも25重量%は可溶性であってよい。
【0009】
[0009]別の実施形態では、本発明は、少なくとも1日1回、長期に組成物を経管投与するステップを含む、高齢患者に栄養を供給する方法であって、この組成物が、タンパク質源、脂肪源、炭水化物源により供給されるこの組成物のエネルギーの44%以下、少なくとも25重量%の可溶性繊維を含む食物繊維源、製品100kcal当たりクロムにより供給される少なくとも8.0マイクログラム、ビタミンD、及びカルシウムを含む方法を提供する。
【0010】
[0010]この方法の一実施形態では、ビタミンDは100kcal当たり少なくとも0.5マイクログラムを構成し、カルシウムは100kcal当たり少なくとも35mgを構成する。
【0011】
[0011]この方法の一実施形態では、タンパク質源は、カゼイン、乳清及び大豆からなる群から選択され、炭水化物は、果糖、糖アルコール、デンプン、デキストリン及びマルトデキストリンからなる群から選択される。
【0012】
[0012]さらにまた、本発明に従い、カロリー含量ベースで製品の14から20%を構成するタンパク質源と、カロリー含量ベースで製品の10から50%を構成する炭水化物源と、カロリー含量ベースで製品の30から45%を構成する脂質源と、製品1リットル当たり10から25グラムを供給し可溶性繊維及び不溶性繊維の両方を含む食物繊維源であり、その繊維の少なくとも25重量%が可溶性である食物繊維源と、製品100kcal当たり8.0から18.0マイクログラムのクロムとを含む、長期経管栄養を供給するための組成物が提供される。
【0013】
[0013]この製品については多くの変形及び追加が可能である。例えば、脂質は、40から60重量%の一価不飽和脂肪、100kcal当たり1.1グラム以下の飽和脂肪酸、及び、エイコサペンタエン酸としての0.4から2.0重量%の脂質を含むことができる。タンパク質源は、カゼイン、乳清及び大豆からなる群から選択でき、炭水化物は、果糖、糖アルコール、デンプン、デキストリン及びマルトデキストリンからなる群から選択できる。一実施形態では、この製品は、100kcal当たり少なくとも、コリン30mg、タウリン4.0mg及びカルニチン3.0mgを含む。別の実施形態では、この製品は、100kcal当たり少なくとも、β−カロテン0.1mg、リコペン0.2mg及びルテイン0.05mgを含む。
【0014】
[0014]本発明の利点は、改良された経腸栄養製品を提供することである。
【0015】
[0015]さらに、本発明の利点は、経腸栄養を供給するための改良された方法を提供することである。
【0016】
[0016]さらに、本発明の利点は、長期経管栄養を高齢患者に供給するための組成物を提供することである。
【0017】
[0017]加えて、本発明の利点は、長期経管栄養を高齢患者に供給する方法を提供することである。
【0018】
[0018]さらなる特徴及び利点は本明細書に記載してあり、以下の詳細な説明から自明であろう。
【詳細な説明】
【0019】
[0019]本発明は臨床栄養に関する。より具体的には、本発明は、長期経管栄養を高齢患者に供給することに関する。本明細書で使用する場合、「長期」という用語は、1カ月(30日)を超えることを意味する。本明細書で使用する場合、「経管」という用語は、患者の消化管の一部内に入れられた栄養管、例えば、経鼻胃管又は胃瘻管を通して患者に製品を供給することを意味する。本出願人らは、多様な長期経腸栄養の調合品及びそれに基づくビジネスの方法を開示する、「長期栄養を供給する方法(METHODS OF PROVIDING LONG−TERM NUTRITION)」と題した特許出願を本発明と共に出願しており、この開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0020】
[0020]この長期経管栄養製品は、好ましくは高齢患者用に設計される。本明細書で使用する場合、「高齢患者」という用語は、普通の食事を通して栄養を摂取することはできないが代謝の正常な(すなわち、代謝障害を患っていない)65歳以上の成人患者を指す。そのような患者は、以前に頭部若しくは頚部の癌の手術を受けたことにより消化管機能障害若しくは嚥下不能になっていることもあれば、頚部に外傷を負ったことにより患者が嚥下できなくなっている場合もあり、又は、例えば脳卒中により生じた神経損傷の結果、嚥下できないこともあり、又はアルツハイマー病、パーキンソン病、嚥下困難若しくはCVAなどの障害を患っている場合もある。本明細書で使用する場合、「普通の食事」という用語は、少なくとも実質的に全ての栄養を、食事により、すなわち、栄養管又は非経口による栄養供給を一切用いず本人の口を使って摂取することを意味する。
【0021】
[0021]本発明の組成物では、この調合品を摂取する高齢患者における血糖応答を最適化する試みが成されてきた。高血糖が繰り返し生じることは、高齢者の経腸栄養供給に伴う重大な難点である。このことは、人生の残りの期間にわたり長期経管栄養が必要であるような高齢患者にとって特に深刻な場合がある。高血糖は、老化の多くの症状を伴うと考えられる慢性的な低度の炎症を悪化させることがある。例えば、高血糖が繰り返し生じると、血管内皮の炎症と結び付いて、血管の収縮を引き起こすことがある。このことが原因で心血管疾患及びそれに伴う問題が生じかねない。同様に、尿の量が増え、それによりミネラルが過剰に失われる結果、腎臓に負担がかかることもある。
【0022】
[0022]したがって、本発明に従い、少なくとも一実施形態では、この調合品は、血糖恒常性を維持することにより、高齢の長期経管栄養患者の代謝状態を維持することができる。この目的のために、この組成物は、インスリン抵抗性を軽減し、及び/又はブドウ糖応答を調節するように設計される。一実施形態では、この調合品は、1日当たり1500mlで、必要な栄養を長期に供給するように設計される。
【0023】
[0023]好ましくは、この組成物は、製品の総カロリー含量の14から20パーセントを供給するタンパク質源を供給する。バランスのよいプロファイルの必須アミノ酸を供給する、高品質の任意のタンパク質源又はその混合物を使用してよい。例としては、カゼイン、乳清及び大豆のタンパク質が挙げられる。タンパク質は、完全な状態でも部分的に加水分解されていてもよい。必要に応じ遊離アミノ酸を添加してよい。好ましくは、タンパク質の少なくとも50重量パーセントは乳清タンパク質である。一実施形態では、乳清タンパク質60パーセントと大豆タンパク質40パーセントとの混合物を利用する。
【0024】
[0024]好ましくは、炭水化物源は、製品の総カロリー含量の10から50パーセントを供給する。好ましい一実施形態では、炭水化物源は、総カロリー含量の45パーセント未満を供給する。炭水化物成分は、好ましくは血糖応答が低くなるように選択される。適当な炭水化物は、果糖、糖アルコール(ソルビトール及びキシリトールなど)、デンプン、デキストリン、マルトデキストリン、及びその混合物である。
【0025】
[0025]好ましくは、脂質源は、総カロリー含量の30から45パーセントを供給し、その40から60重量パーセントは一価不飽和脂肪酸(MUFA)である。飽和脂肪酸(SFA)、MUFA、多価不飽和脂肪酸(PUFA)及び中鎖トリグリセリド(MCT)などの食物脂質の、適当な任意の混合物を使用してよい。好ましくは、飽和脂肪酸は、l00kcal当たり1.1gを超えて存在しない。好ましくは、脂質の0.4から2重量パーセントはエイコサペンタエン酸である。
【0026】
[0026]この製品には追加的な物質を加えることができる。例えば、100kcal当たり、コリンは少なくとも30mgのレベルで存在してよく、タウリンは少なくとも5.0mgのレベルで、カルニチンは少なくとも3.0mgのレベルで存在する。植物性栄養素に関しては、100kcal当たり、以下のとおり存在してよい:β−カロテンを少なくとも0.1mg、リコペンを少なくとも0.2mg、及び、ルテインを少なくとも0.05mg。一実施形態では、この製品のエネルギー密度は0.8から1.3kcal/mlの間である。
【0027】
[0027]本発明の調合品に従い、炭水化物摂取量を減らし、果糖、繊維及びクロムを加えることにより、この調合品は血糖恒常性の維持に役立つ。さらに、この調合品は、この患者集団内での耐糖能障害の罹患率に対処できる。
【0028】
[0028]本発明の一実施形態では、果糖を使用する。果糖は、インスリンの介在を一切受けずに細胞に運ばれる。したがって果糖は、ブドウ糖に代わる優れたエネルギー源である。さらに、果糖は、肝臓によるブドウ糖の使用を触媒する。この2つのメカニズムは、食後の過度の高血糖を回避するのに役立つ。
【0029】
[0029]この組成物中でのクロムの使用は、クロムがブドウ糖の酸化を活性化することから有利である。クロムは、ブドウ糖に対する不耐性を抑制し、インスリンの必要量を低下させる。
【0030】
[0030]修飾された繊維を使用すると、ブドウ糖の吸収が調節される。これにより血糖ピーク値が抑制される。さらに、ビタミンD摂取量は、骨の蓄積量を維持するために高くなっている。
【0031】
[0031]上述のように、本発明は、長期使用向けに最適化及び/又は改良されている方法並びに製品を提供する。一実施形態では、これらの製品は、病院環境外で患者に供給される。例えば、この製品は、療養所、院外看護患者センターで、又は患者の家庭でも供給できる。好ましくは、この栄養製品はプラスチック袋入りである。そうしたさまざまな袋は公知であり、例えば、500ml、1000ml及び1500mlの袋が当技術分野で公知である。とはいえ、この栄養製品を入れるためには適当な任意の容器を使用できることに留意されたい。一実施形態では、この製品は、1日当たり1500mlで必要な栄養を供給するように設計されるが、このレベルに変化を加えることが可能であることは当業者には理解されるであろう。
【0032】
[0032]この栄養製品は、一実施形態では、完全な長期栄養を供給でき、また、普通の食事をとっている人が摂取すると考えられるのと同じ多量栄養素及び微量栄養素を供給すべく、特別に設計される。したがって、この調合品は、一実施形態では、本明細書で1日5/8と呼ぶものに準拠してよい。本明細書で使用する場合、「1日5/8」という用語は、1日当たり5から8皿分の果物及び野菜を食べるようにという消費者に向けた政府のガイドラインを指す。したがって、一実施形態では、この製品は、果物及び野菜に見られる微量栄養素及び植物性栄養素を供給することにより、経管製品を必要としない個体が好ましくは摂取する普通の食事にできる限り準拠すべく設計される。一実施形態では、本発明は、1日5/8への準拠を試みることに基づく、長期経腸栄養製品を設計する方法を提供する。このような栄養製品を供給することにより、患者の代謝状態だけでなく抗酸化状態も維持できる。目的は、このような患者を、バランスのよい食事をとっている同年齢の完全に健康な個体の状態にできる限り匹敵する状態にすることである。
【0033】
[0033]植物性栄養素は、以下の特徴を示すことが見出されている:抗酸化、抗炎症、解毒、癌予防、アテローム性動脈硬化症の防止、メタボリックシンドロームの緩和及び骨量減少の防止。必要な植物性栄養素を確保するために、本発明の組成物は、リコペン(トマト)、Β−カロテン(ニンジン、ホウレンソウ、トマト)、ルテイン(ホウレンソウ)、Β−クリプトキサンチンなどのカロテノイド、混合トコフェロール(油及びナッツ)及びビタミンC(オレンジ)などのビタミン、並びにカテキン(緑茶)などのポリフェノールのうち、1つ又は複数を含むことができる。
【0034】
[0034]好ましくは、この製品は、完全な栄養を患者に長期的に供給するための必要な栄養成分を含む。この点において、この製品は、他の可能な成分の中でもとりわけ、タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン及びミネラルを含む。一実施形態では、この製品は、少なくとも特定の政府要件を、完全ではないにしても実質的に満たす。本明細書で使用する場合、「政府要件」は、以下の政府の任意の1つから発布される任意の勧告を意味する:米国(典型的には米国RDA)、ドイツ(典型的にはドイツRDA)、及びフランス(典型的にはフランスRDA)。一実施形態では、この栄養製品は、こうした政府要件の少なくとも1つを満たすか、又は上回る。
【0035】
[0035]限定ではなく例として、本発明の実施例をこれから記載する。
【0036】
【表1−1】


【表1−2】

【0037】
【表2−1】


【表2−2】

【0038】
[0036]本発明の一実施形態に従い、実施例番号1又は2のいずれかの調合品を、普通の食事をとることができない高齢患者に、少なくとも1日1回、必要な限り長期的に供給できる。
【0039】
[0037]本明細書に記載の現時点での好ましい実施形態に対する多様な変形及び改変が当業者には自明であろうということは理解されるべきである。そのような変形及び改変は、本発明の主題の精神及び範囲から逸脱することなく、また、その意図する利点を損なうことなく成され得る。したがって、そのような変形及び改変を、添付の特許請求の範囲により包含することを意図するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高齢患者に、少なくとも1日1回、長期に栄養製品を経管投与するステップを含む、高齢患者に経管栄養を供給する方法であって、前記製品が、
カロリー含量ベースで前記製品の14から20%を構成するタンパク質源、
カロリー含量ベースで前記製品の10から50%を構成する炭水化物源、
カロリー含量ベースで前記製品の30から45%を構成する脂質源、
前記製品1リットル当たり10から25グラムを供給する食物繊維源、及び
前記製品100kcal当たり8.0から18.0マイクログラムのクロム
を含む、方法。
【請求項2】
前記脂質が、40から60重量%の一価不飽和脂肪を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記繊維の少なくとも25重量%が可溶性である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記タンパク質源が、カゼイン、乳清及び大豆からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記炭水化物が、果糖、糖アルコール、デンプン、デキストリン及びマルトデキストリンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記製品が、100kcal当たり1.1グラム以下の飽和脂肪酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記製品が、エイコサペンタエン酸としての0.4から2.0重量%の前記脂質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記製品が、100kcal当たり少なくとも、
コリン30mg、
タウリン5.0mg、及び
カルニチン3.0mg
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記製品が、100kcal当たり少なくとも、
β−カロテン0.1mg、
リコペン0.2mg、及び
ルテイン0.05mg
のうち1つ又は複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
エネルギー密度が0.8から1.3kcal/mlである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記食物繊維源が、可溶性繊維及び不溶性繊維の両方を供給する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記製品がプレバイオティックを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1日1回、長期に組成物を経管投与するステップを含む、高齢患者に栄養を供給する方法であって、前記組成物が、
タンパク質源、
脂肪源、
炭水化物源により供給される前記組成物のエネルギーの44%以下、
少なくとも25重量%の可溶性繊維を含む食物繊維源、
製品100kcal当たりクロムにより供給される少なくとも8.0マイクログラム、
ビタミンD、及び
カルシウム
を含む方法。
【請求項14】
前記ビタミンDが、100kcal当たり少なくとも0.5マイクログラムを構成する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記カルシウムが、100kcal当たり少なくとも35mgを構成する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記タンパク質源が、カゼイン、乳清及び大豆からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記炭水化物が、果糖、糖アルコール、デンプン、デキストリン及びマルトデキストリンからなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記製品が、100kcal当たり1.1グラム以下の飽和脂肪酸を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記製品が、100kcal当たり少なくとも、
コリン30mg、
タウリン5.0mg、及び
カルニチン3.0mg
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記製品が、100kcal当たり少なくとも、
β−カロテン0.1mg、
リコペン0.2mg、及び
ルテイン0.05mg
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
エネルギー密度が0.8から1.3kcal/mである、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
長期経管栄養を供給するための組成物であって、
カロリー含量ベースで製品の14から20%を構成するタンパク質源と、
カロリー含量ベースで製品の10から50%を構成する炭水化物源と、
カロリー含量ベースで製品の30から45%を構成する脂質源と、
製品1リットル当たり10から25グラムを供給し、可溶性繊維及び不溶性繊維の両方を含む食物繊維源であり、前記繊維の少なくとも25重量%が可溶性である食物繊維源と、
製品100kcal当たり8.0から18.0マイクログラムのクロムと
を含み、
製品が、政府規制を満たす十分なミネラル及びビタミンを含む、組成物。
【請求項23】
前記脂質が、40から60重量%の一価不飽和脂肪を含む、請求項22に記載の製品。
【請求項24】
前記タンパク質源が、カゼイン、乳清及び大豆からなる群から選択される、請求項22に記載の製品。
【請求項25】
前記炭水化物が、果糖、糖アルコール、デンプン、デキストリン及びマルトデキストリンからなる群から選択される、請求項22に記載の製品。
【請求項26】
100kcal当たり1.1グラム以下の飽和脂肪酸を含む、請求項22に記載の製品。
【請求項27】
エイコサペンタエン酸としての0.4から2.0重量%の前記脂質を含む、請求項22に記載の製品。
【請求項28】
100kcal当たり少なくとも、
コリン30mg、
タウリン5.0mg、及び
カルニチン3.0mg
を含む、請求項22に記載の製品。
【請求項29】
100kcal当たり少なくとも、
β−カロテン0.1mg、
リコペン0.2mg、及び
ルテイン0.05mg
を含む、請求項22に記載の製品。
【請求項30】
エネルギー密度が0.8から1.3kcal/mlである、請求項22に記載の製品。

【公表番号】特表2010−513226(P2010−513226A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532799(P2009−532799)
【出願日】平成19年10月17日(2007.10.17)
【国際出願番号】PCT/EP2007/061098
【国際公開番号】WO2008/046865
【国際公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】