説明

17−ヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチルエストラ−4,9(10)−ジエン11−ベンジリデン誘導体、その製造方法、及び疾患治療のためのその使用

本発明は、式I:


[式中、Y及びXは各々、請求項及び明細書中で定義された通りである]で表わされる、17−ヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチルエストラ−4,9(10)−ジエン11−ベンジリデン誘導体、その製造方法、及び/又は医薬としてのその使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明
本発明は、請求項に記載されている主題に関する。すなわち、プロゲステロン拮抗作用を有する新規17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−フェニルドデカヒドロシクロペンタ[a]−フェナントレン−3−オン誘導体、その製造方法、疾患の処置及び/又は予防のためのその使用、並びに疾患の処置及び/又は予防のための医薬の製造のためのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
プロゲステロン受容体に対してアンタゴニスト作用を有する化合物(プロゲステロン受容体競合的アンタゴニスト)は、1982年に初めて知られるようになり(RU 486; EP 0 057 115)、それ以来何度も記載されてきた。フッ素化された17α側鎖を有するプロゲステロン受容体アンタゴニストは、U. Fuhrmann et al., J. Med. Chem. 43, 5010 - 5016 (2000) によって記載され、そして国際公開第98/134947号において公開されている。具体的には、その中で開示された活性化合物は11−β−(4−アセチルフェニル)−20,20,21,21,21−ペンタフルオロ−17−ヒドロキシノル−17・−プレグナ−4,9−ジエン−3−オンである。
【発明の概要】
【0003】
しかし、構造的に類似する本発明の化合物と比較して、この化合物はインビボにおける半減期が比較的短く、さらに水溶性に乏しい。
【0004】
本発明の目的は、非常に強力なプロゲステロン受容体競合的アンタゴニストを提供し、それにより婦人科疾患の代替的治療法を提供することである。
【0005】
本発明の一般式(I)の化合物が、本目的を達成するために特に好適であることが明らかとなった。
【0006】
本発明は、一般式(I)の17−ヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチルエストラ−4,9(10)−ジエン11−ベンジリデン誘導体:
【0007】
【化1】

【0008】
[式中、
Yは、−CR1=CHR2又は−CR1=NR3基であり、その各々はフェニル環とメタ(m)位又はパラ(p)位で結合し、ここで
1は、水素又はC1−C10−アルキル基であり、
2は、水素、C1−C10−アルキル、C2−C10−アルケニル、アリール、C7−C20−アラルキル、C1−C10−アシル、CO24、CN、CH=CH−CO24、CH2CH(CO242、CH2CH(CN)2又はCH2NHCONHR5基であり、及び
3は、C1−C10−アルキル、O−アルキル、O−(CH2n−COOR4、O−CH2−アリール、アリール、C7−C20−アラルキル又はCH2CO24基であり、ここで
4は水素又はC1−C10−アルキル基であり、
5はC1−C10−アルキル、C2−C10−アルケニル、アリール、C7−C20−アラルキル若しくは、(CH2nCO24基であって、ここでn=1又は2であり、R4は上で定義された通りである前記(CH2nCO24基であるか、又はR5は以下の基
【0009】
【化2】

【0010】
であり、並びに
Xは、酸素、NOR6又はNNHSO26基であり、ここで
6は、水素、C1−C10−アルキル、アリール又はC7−C20−アラルキル基である]
に関する。
【0011】
5が以下の基
【0012】
【化3】

【0013】
である場合、矢印は隣接する−CH2NHCONHR5基のアミノ基と結合する位置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の好ましい実施形態において、Xは酸素である。
【0015】
本発明において、置換基(基)Yがフェニル環とパラ位で結合する式(I)の化合物も好ましい。
【0016】
本発明において、別途に特定されない限り、置換基は各々以下のように定義される:
【0017】
1、R2、R3、R4、R5及びR6並びに他の場合におけるアルキルは、特定の数の炭素原子、例えば1〜10個の炭素原子を有する、直鎖又は分岐鎖のアルキル基を意味するものと理解される。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル又はデシルである。アルキル基R1、R2、R3、R4、R5及びR6はまた、パーフルオロ化され得るか、又は1〜5個の、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C4−アルコキシ基、若しくはC6−C12−アリール基(ここでC6−C12−アリール基は、1〜3個のハロゲン原子によって置換され得る)によって置換され得る。より具体的には、アルキルはまた、ヒドロキシメチレン(HO−CH2)、ヒドロキシエチレン(HO−C24)、ヒドロキシプロピレン(HO−C36)及びヒドロキシブチレン(HO−C48)並びにそれらの異性体であり得る。
【0018】
4及びR5におけるアルケニルは、2〜10個の炭素原子を有する、直鎖又は分岐鎖のアルケニルを意味するものと理解される。例えば、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、イソブテニル又はイソペンテニルである。
【0019】
アルケニル基R4及びR5は、1〜5個の、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1−C3−アルコキシ基、若しくはC6−C12−アリール基(ここでC6−C12−アリール基は、1〜3個のハロゲン原子によって置換され得る)によって置換され得る。
【0020】
2、R3、R5及びR6並びに他の場合におけるアリールは、置換された若しくは無置換の、炭素環基又は、1若しくは2以上のヘテロ原子を有するヘテロ環基である。例えば、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジル、ピラゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピリダジニル、ピラジニル、キノリル、チアゾリル又はテトラゾリルであって、それらはハロゲン、OH、O−アルキル、S−アルキル、S(O)アルキル及びSO2アルキル、CO2H、CO2−アルキル、NH2、NO2、N3、CN、C1−C10−アルキル、C1−C10−アシル、C1−C10−アシルオキシ基によって、一置換又は多置換され得る。アルキル、アルケニル又はアルキニルにおける置換基として、アリールが他で言及される場合には、それは特に、6〜12個の炭素の環原子を有する。
【0021】
2、R3、R5及びR6におけるアラルキルは、14個以下の、好ましくは6〜10個の炭素原子を環中に含み得、そして1〜8個の、好ましくは1〜4個の炭素原子をアルキル鎖中に含み得るアラルキル基を意味するものとして理解される。有用なアラルキル基は、例えば、ベンジル、フェニルエチル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、フリルメチル、チエニルエチル、ピリジルプロピルを含む。当該環は、ハロゲン、OH、O−アルキル、CO2H、CO2−アルキル、NO2、N3、CN、C1−C20−アルキル、C1−C20−アシル、C1−C20−アシルオキシ基によって、一置換又は多置換され得る。
【0022】
可能なヘテロ原子は、硫黄、酸素又は窒素を含み、好ましくは窒素である。一例は、ピリジルプロピル基である。
【0023】
言及される全てのアルコキシ(O−アルキル)は、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。特にアルコキシは、メトキシ、エトキシ及びプロポキシであり得る。
【0024】
言及される全てのアシル(CO−アルキル)は、1〜20個の炭素原子を有するアシル基である。特にアルコキシは、ホルミル、アセチル、プロピオニル及びブチリルであり得る。
【0025】
言及される全てのアシルオキシ(O−CO−アルキル)は、1〜20個の炭素原子を有するアシルオキシ基である。特にアシルオキシは、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ及びブチリルオキシであり得る。
【0026】
ハロゲンは、フッ素、塩素又は臭素である。これらの中で、フッ素及び塩素が好ましい。
【0027】
構造によっては、一般式Iの本発明の化合物は、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)として存在し得る。したがって本発明はまた、エナンチオマー又はジアステレオマー、及びそれらの特定の混合物を含む。当該混合物はラセミ体を含む。既知の手法により、かかるエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物から、立体異性的に均一な成分を単離することが可能である。
【0028】
ステロイド骨格上における前記置換基の各々は、α位又はβ位のいずれかに存在し得る。さらに、二重結合を含み、且つ当該二重結合が各々の原子上に少なくとも一つの非水素置換基を有するステロイド骨格上の置換基が、E又はZ立体配置のいずれかで存在することが可能である。
【0029】
本発明の化合物が互変異性体を生じ得るとき、本発明は全ての互変異性体を含む。
【0030】
本発明の一般式Iの化合物はまた、溶媒和物、水和物及び塩の形態で存在し得る。それはまた、異なる結晶多形、及びα−、β−又はγ−シクロデキストリン包接化合物、又はリポソームでカプセル化された式Iの化合物を含む。
【0031】
本発明における溶媒和物は、固体状態又は液体状態において溶媒分子との付加物の形成を示す本発明の化合物の形態のことである。式Iの誘導体が溶媒和物の形態で存在する場合、溶媒は、化学量論量存在するか、又は非化学量論量の比率で存在する。これらはまた、半溶媒和物(hemi−solvate)、(セミ(semi)溶媒和物)、一溶媒和物(mono−solvate)、1.5溶媒和物(sesqui−solvate)、二溶媒和物(di−solvate)、三溶媒和物(tri−solvate)、四溶媒和物(tetra−solvate)、五溶媒和物(penta−solvate)等とも呼ばれる。
【0032】
水和物は、配位が水との間で生じる、溶媒和物の特定の形態である。
【0033】
溶媒和物の中で、水和物、すなわち水と配位した化合物が好ましい。
【0034】
本発明において好ましい塩は、本発明の化合物の生理学的に適合可能な塩である。しかし、それ自体が医薬用途のために好適ではない場合であっても、例えば本発明の化合物の単離又は精製のために使用され得る。
【0035】
本発明の化合物の生理学的に許容可能な塩は、塩基性官能基が存在するときには、無機酸又は有機酸との塩、特に鉱酸、カルボン酸及びスルホン酸との塩を含み、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸又は安息香酸との塩を含む。
【0036】
本発明の化合物の生理学的に許容可能な塩は、酸性官能基が存在するときには、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩を含む。それらの塩は、対応する無機塩基又は有機塩基との反応により得ることができる。好ましい例は、アルカリ金属塩(例えばナトリウム及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム及びマグネシウム塩)並びに、アンモニア又は1〜16個の炭素原子を有する有機アミンから生じるアンモニウム塩を含む。当該有機アミンの好ましい例は、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミン、N−メチルピペリジン、N−メチル−グルカミン、D−メチルグルカミン、エチルグルカミン、1,6−ヘキサジアミン、グルコサミン、N−メチルグリシン、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン又は1−アミノ−2,3,4−ブタントリオールである。
【0037】
さらに、本発明はまた、本発明の化合物のプロドラッグを含む。用語「プロドラッグ」は、体内に留まる時間内で、例えば酵素処理又は加水分解処理によって本発明の化合物へと変換される化合物を含む。
【0038】
基の特定の組み合わせ又は好ましい組み合わせにおいて与えられる特定の基の定義はまた、特定された基の特定の組み合わせに関係なく、他の組み合わせの基の定義によって望まれる通りに置き換えられる。
【0039】
2又は3以上の上記の好ましい範囲の組み合わせが、特に非常に好ましい。
【0040】
本発明の式(I)の化合物は、驚くべきことに、先行技術における化合物の不利な点を有さずに、優れたプロゲステロン拮抗作用を有することが明らかとなった。
【0041】
例えば、大部分の本発明の化合物は驚くべきことに、ラット及びヒトの肝ミクロソームにおける、インビトロでの高い代謝安定性を有する。同時に、幾つかの化合物に関して、水溶性を顕著に改善することができた(実施例60参照)。
【0042】
これらの化合物は、有益な活性医薬成分である。それらは特に、子宮筋腫又は子宮内膜症、重度の月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳癌、及び月経閉止に関連する病気の処置のための、又は妊娠調節及び緊急避妊のための医薬製剤の製造のために使用され得る。
【0043】
子宮筋腫又は子宮内膜症の処置のために、本発明の化合物は、ゲスターゲンと共に、又はエストロゲンとゲスターゲンとの組み合わせと共に、同時に又は連続的に組み合わされ得る。
【0044】
国際公開第96/15794号(Spicer et al., Balance Pharm. Inc.)、国際公開第96/03130号(Stockemann et al., Schering AG)及び国際出願PCT/EP2009/003249号(Moller et al., Bayer Schering Pharma AG)は、プロゲステロン受容体アンタゴニスト/ゲスターゲン投薬計画を開示している。プロゲステロン受容体アンタゴニストを2〜4か月間投与し、その後ゲスターゲンを1〜4週間投与する投薬計画を場合により反復することによって、子宮筋腫又は子宮内膜症は、非常に適切に処置される。特に好適な投与は、プロゲステロン受容体アンタゴニストを84日間投与し、その後ゲスターゲンを14日間投与することを、場合により反復することである。
【0045】
腫瘍疾患の処置のために、例えば以下の活性成分/活性成分類:SERM、SERD、抗エストロゲン剤、アロマターゼ阻害剤、キナーゼ阻害剤、血管形成阻害剤及び/又は細胞増殖抑制剤を、同時に投与するか又は連続的に投与するかのいずれかが可能である。
【0046】
子宮筋腫又は子宮内膜症の処置のために、本発明の化合物は、ゲスターゲンと共に、又はエストロゲンとゲスターゲンとの組み合わせと共に、同時に又は連続的に組み合わされ得る。
【0047】
月経閉止に関連する病気の処置のために、1つの選択肢として本発明の化合物は、例えばSERM、SERD及びエストロゲンと、同時に又は連続的に投与される。SERM(選択的エストロゲン受容体調節剤(Selective Estrogen Receptor Modulator))は、本発明において、組織選択的であり、抗エストロゲン作用又はエストロゲン作用のいずれかを有し、例えば子宮におけるエストロゲンの作用を阻害するが、骨においては中性の作用又はエストロゲン様の作用を有する化合物である。例えば、クロミフェン(clomifene)、ラロキシフェン(raloxifene)、タモキシフェン(tamoxifene)、トレミフェン(torimifene)、バゼドキシフェン(bazedoxifene)、ラソフォキシフェン(lasofoxifene)及びオルメロキシフェン(ormeloxifene)である。
【0048】
選択的エストロゲン受容体脱安定化剤(selective oestrogen receptor destabilizer)(SERD)は、エストロゲン受容体と完全に拮抗して、受容体の分解をもたらす医薬である。
【0049】
抗エストロゲンは、エストロゲン受容体と完全に拮抗する化合物であり、例えばフルベストラント(fulvestrant)である。
【0050】
アロマターゼ阻害剤は、酵素アロマターゼを阻害し、それによりエストロゲンにおけるアンドロゲンの芳香族化を阻害する。これらは、アナストロゾール(anastrozole)、レトロゾール(letrozole)、エキセメスタン(exemestane)、ボロゾール(vorozole)、ホルメスタン(formestane)及びファドロゾール(fadrozole)を含む。
【0051】
キナーゼ阻害剤は、ATPから他の基質へと、特にヒドロキシル基へとリン酸残基を転移させる酵素を阻害する。例えば、ソラフェニブ(sorafenib)(Nexavar)又はイマチニブ(imatinib)(Gleevec)である。
【0052】
血管形成阻害剤、例えばアバスタチン(avastatin)は、新生の血管形成を減少させるか又は阻害し、それにより多くの腫瘍を減少させるか又は阻害する。
【0053】
細胞増殖抑制剤、例えばシスプラチン(cis−platin)、タキソール(taxol)、タキソテール(Taxotere)、サゴピロン(sagopilone)、イクサベピロン(ixabepilone)は、腫瘍細胞のアポトーシスを促進する天然又は合成の基質である。
【0054】
本発明におけるゲスターゲンは、天然のプロゲステロン自体か、又は合成誘導体のいずれかを意味するものとして理解される。当該合成誘導体は、プロゲステロン自体と同様、プロゲステロン受容体と結合し、排卵阻害用量(ovulation−inhibiting dose)を超える用量で排卵を阻害する。当該合成誘導体の例は、ドロスピレノン(drospirenone)、ゲストデン(gestodene)、レボノルゲストレル(levonorgestrel)、酢酸シプロテロン(cyproterone acetate)、デソゲストレル(desogestrel)及び3−ケトデソゲストレル(3−ketodesogestrel)、ノルエチステロン(norethisterone)、酢酸ノルエチステロン(norethisterone acetate)及びジエノゲスト(dienogest)を含む。
【0055】
ゲスターゲン及びエストロゲンの組み合わせは、既知の経口避妊薬、例えばヤスミン(Yasmin)、フェモバン(Femovan)、トリキュラー(Triquilar)、マーベロン(Marvelon)、YAZ等の中に存在する活性成分の組み合わせである。
【0056】
活性化合物は、全身的に及び/又は局所的に作用し得る。この目的のために、それらは好適な方法で、例えば経口で、子宮内経路で、膣内経路で、非経口で、肺経路で、鼻経路で、舌下経路で、舌経路で、頬経路で、直腸経路で、皮膚経路で、経皮で、結膜経路で、若しくは耳経路で、又はインプラントとして若しくはステントとして投与され得る。
【0057】
「子宮内(Intrauterine)」は、IUS(intrauterine system)(子宮内系)又はIUD(intrauterine device)(子宮内器具)による投与を特に意味する。膣内投与は、IVR(vaginal ring)(膣リング)によって行われる。
【0058】
子宮内投与形態又は膣内投与形態(例えば、国際公開第01/47490号の1ページ10行目〜5ページ13行目、及び7ページ19行目〜58ページ6行目を参照;又は膣リングに関しては、国際公開第06/010097号の10ページ22行目〜14ページ28行目を参照)は、本発明の化合物と、非シリコーン及び/又はシリコーンポリマー、特にシロキサン系エラストマーを含み得る(国際公開第01/47490号の7ページ19行目〜15ページ15行目を参照)。
【0059】
これらの投与経路に関して、本発明の化合物は、好適な投与形態で投与され得る。
【0060】
経口投与のための好適な投与形態は、本発明の化合物を速やかに及び/又は変更された方法で放出し、先行技術に従って作用し、並びに本発明の化合物を結晶で、及び/又はアモルファスで、及び/又は溶解された形態で含有するものであり、例えば錠剤(被覆されていない及び/又は被覆された錠剤、例えば腸溶性の被覆、又は遅延して分解されるもの、又は本発明の化合物の放出を調節する不溶性被覆を有する錠剤)、口腔内で速やかに崩壊する錠剤又はフィルム/ウェハー、フィルム/凍結乾燥物(lyophilisate)、カプセル(例えば硬ゼラチンカプセル又は軟ゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒、ペレット、粉末、エマルション、懸濁液、エアロゾル、又は溶液である。
【0061】
非経口投与は、吸収工程を避けて(例えば、静脈内経路で、動脈内経路で、心臓内経路で、髄腔内経路で、又は腰椎内経路で)なされ得るか、或いは、吸収を含めて(例えば筋肉内経路で、皮下経路で、皮内経路で、経皮で、又は腹腔内経路で)なされ得る。非経口投与のための好適な投与形態は、溶液、懸濁液、エマルション、凍結乾燥物又は無菌粉末の形態での、注射及び点滴製剤を含む。
【0062】
他の投与経路に関して、好適な例は、吸入医薬(粉末吸入器、噴霧器を含む)、点鼻剤、溶液又はスプレー;舌投与、舌下投与又は頬側投与のための錠剤、フィルム/ウェハー又はカプセル、坐薬、耳又は目用の調製品、膣カプセル、水性懸濁液(ローション、振とう混合物)、脂溶性懸濁液、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えばパッチ)、ミルク、ペースト、フォーム、粉剤(dusting powder)、インプラント又はステントである。
【0063】
本発明の化合物は、列挙された投与形態へと変換され得る。これは、不活性であって無毒性の、医薬として好適な賦形剤との混合によって、既知の手法で達成され得る。これらの賦形剤は、担体(例えば微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリメチレングリコール)、乳化剤及び分散剤、又は湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成及び天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定化剤(例えば抗酸化剤、例えばアスコルビン酸)、着色剤(例えば無機顔料、例えば酸化鉄)、並びに食味及び/又は香気中和剤を含む。
【0064】
本発明は、少なくとも一つの化合物を、通常1又は2以上の不活性且つ無毒性の医薬として好適な賦形剤と共に含む医薬であって、前述の目的のために使用される当該医薬をさらに提供する。
【0065】
このことにもかかわらず、体重、投与経路、活性成分に対する個人の作用、製剤の種類、及び投与時間又は投与間隔に依存して、特定された量から逸脱する必要があり得る。例えば、ある事例では前述の最少量未満で十分であり得、一方で他の事例では前述の上限を超えなければならない。より多くの量を投与する場合、それらを一日あたり幾つかの個別の用量へと分けることが望ましい。
【0066】
以下の試験及び実施例におけるパーセンテージは、他に言及されない限り重量パーセンテージであり、部(part)は重量部である。液体/液体溶液に関する、溶媒比、希釈比及び/又は濃度の数値は各々体積に基づくものである。
【0067】
本発明の化合物の、プロゲステロン受容体アンタゴニストとしての有効性は、インビトロではトランス活性化試験で実証され、インビボではラットで(妊娠早期における中絶で)実証された。
【0068】
本発明において以下の化合物が好ましく、その合成は実施例に記載される:
【0069】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−(4−ビニルフェニル)−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例1)
【0070】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−((E)−3−ヒドロキシプロペニル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例2)
【0071】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−{4−[(E)−3−(4−メトキシフェニル)プロペニル]フェニル}−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例3)
【0072】
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロン酸ジメチル(実施例4)
【0073】
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロン酸(実施例5)
【0074】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−2−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例6)
【0075】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−3−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例7)
【0076】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−4−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例8)
【0077】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(2−メチルチアゾール−4−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例9)
【0078】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例10)
【0079】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−(4−イソプロペニルフェニル)−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例11)
【0080】
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸エチル(実施例12)
【0081】
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸(実施例13)
【0082】
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリロニトリル(実施例14)
【0083】
(2E,4E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2,4−ジエン酸エチル(実施例15)
【0084】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−[4−((E)−3−オキソブト−1−エニル)フェニル]−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例16)
【0085】
(2E,4E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2,4−ジエン酸(実施例17)
【0086】
(8S,11R,13S,14S,17S)−11−[((E/Z)−4−ブタ−1,3−ジエニル)フェニル]−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例18)
【0087】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−(3−ビニルフェニル)−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例19)
【0088】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−(3−イソプロペニルフェニル)−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例20)
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[3−((E)−2−ピリジン−2−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例21)
【0089】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[3−((E)−2−ピリジン−3−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例22)
【0090】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[3−((E)−2−ピリジン−4−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例23)
【0091】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{3−[(E)−2−(2−メチルチアゾール−4−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例24)
【0092】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{3−[(E)−2−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例25)
【0093】
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸エチル(実施例26)
【0094】
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロノニトリル(実施例27)
【0095】
3−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸(実施例28)
【0096】
4−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸(実施例29)
【0097】
3−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸メチル(実施例30)
【0098】
4−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸メチル(実施例31)
【0099】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−{4−[(E)−2−(4−メタンスルホニルフェニル)ビニル]フェニル}−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例32)
【0100】
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(4−メチルスルファニルフェニル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン(実施例33)
【0101】
[1−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]メト−(E)−イリデンアミノオキシ]酢酸(実施例34)
【0102】
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒドO−ベンジルオキシム(実施例35)
【0103】
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒドO−エチルオキシム(実施例36)
【0104】
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒドO−(3,4−ジクロロベンジル)オキシム(実施例37)
【0105】
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒドO−イソブチルオキシム(実施例38)
【0106】
1−エチル−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]ウレア(実施例39)
【0107】
1−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]−3−イソプロピルウレア(実施例40)
【0108】
1−tert−ブチル−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]ウレア(実施例41)
【0109】
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−フェニルウレア(実施例42)
【0110】
1−(4−シアノフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア(実施例43)
【0111】
1−(4−フルオロフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア(実施例44)
【0112】
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−p−トリルウレア(実施例45)
【0113】
1−ベンジル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア(実施例46)
【0114】
1−tert−ブチル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア(実施例47)
【0115】
1−(3,5−ジメチルイソキサゾリル−4−イル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア(実施例48)
【0116】
3−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)プロピオン酸エチル(実施例49)
【0117】
3−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)プロピオン酸(実施例50)
【0118】
(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)酢酸エチル(実施例51)
【0119】
(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)酢酸(実施例52)
1−(4−クロロフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア(実施例53)
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−(4−メトキシフェニル)ウレア(実施例54)
【0120】
4−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)安息香酸エチル(実施例55)
【0121】
4−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)安息香酸(実施例56)
【0122】
1−アリル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア(実施例57)
【0123】
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−(4−ピペリジン−1−イルフェニル)ウレア(実施例58)
【0124】
本発明は、本発明の式Iの誘導体の製造方法にさらに関する。かかる誘導体は、スキームIに示される通りに製造され得る。すなわち、一般式II(式中、X’は酸素原子、2つのアルコキシ基OR7、直鎖若しくは分岐鎖であり得るC2−C10−アルキレン−α,ω−ジオキシであり、R7はC1−C4−アルキルである)のエポキシドを、有機金属カップリング反応によって、好ましくは銅触媒グリニャール(Grignard)反応によって変換し、一般式III(式中、R1及び/又はX’は上で定義した通りであり、R8は水素であり、R9はヒドロキシ基であるか、又はR8、R9が一緒になって結合を形成する)の化合物とし、そしてR1に存在する任意の官能基を変換し、及び/又は更なる変換反応を行って、一般式I’の化合物を得、場合により酸素として定義されているX基をX’基から放出し、及び/又は二重結合(R8、R9が一緒になって結合を形成する)を、水の脱離によって形成し、場合によりカルボニル基(X=酸素)をさらに官能基化する(X=NOR6又はNHSO26基)ことによって製造され得る。
【0125】
【化4】

【0126】
一般式IIIの化合物の製造に関する典型的な詳細は実施例1a、11a、19a及び/又は20aにおいて見ることができる。
【0127】
8及びR9が一緒になって、一般式I’の構造において結合を形成する場合、これは3つの可能な二重結合異性体I’−A、I’−B及びI’−Cを示す。それらは、記載させた反応の間、お互いに対して広範囲の異なる比率を形成し得る。
【0128】
【化5】

【0129】
一般式I’の化合物を得るための幾つかの可能な反応順序が、スキーム2における例によって示される。
【0130】
【化6】

【0131】
一般式IIIの化合物は、オレフィンとの金属触媒カップリング反応により、当業者に既知の方法で、一般式IVの化合物へと変換される。好ましい触媒はルテニウム錯体である。典型的な詳細は、実施例2a、3a、4a及び27aにおいて見ることができる。
【0132】
一般式IIIの化合物は、二重結合の酸化的開裂によって、当業者に既知の方法で、一般式Vの化合物へと変換される。典型的な詳細は、実施例21b及び28bにおいて見ることができる。
【0133】
一般式Vの化合物は、ホーナー・ウィッティッヒ(Horner−Wittig)又はウィッティッヒ(Wittig)反応により、当業者に既知の方法で一般式IVの化合物へと変換される。典型的な詳細は、実施例6a〜10a、12a、14a〜16a、18a、21a〜26a、28a、29、32a及び33aにおいて見ることができる。
【0134】
一般式Vの化合物は、オキシム又はオキシムエーテルとの反応により、当業者に既知の方法で一般式IVの化合物へと変換される。典型的な詳細は、実施例34a〜38aにおいて見ることができる。
【0135】
一般式III、IV、V、VI及びI’の化合物におけるR1、R2又はR3に存在する官能基は、当業者に既知の方法でさらに変換され得る。例は、実施例5、13、17、50、52及び56に記載された通りのエステル加水分解;実施例30及び31に記載された通りのカルボン酸のエステル化;実施例39b及び39aに記載された通りのヒドロキシル基のアジド基への変換、及び/又は後者のアミノ基への還元、並びに後者の更なる官能基変換、例えば実施例39、40〜48、49a、51a、53、54、55a、57及び58に記載された通りのウレアを与える変換を含む。
【0136】
記載された反応によって達成されていない場合、一般式I’、IV、VIの化合物に存在する任意のケタールは、切断されてX’となり、及び/又は、R8が水素として定義され、R9がヒドロキシルとして定義されるとき、水が脱離される。典型的な詳細は、実施例1〜4、6〜12、14〜16、18〜28、32〜38、49、51及び55において見ることができる。
【0137】
出発化合物の製造が本明細書に記載されていない程度まで、当業者にとって既知であるか、又は既知の化合物又は本明細書に記載された方法と類似のものから製造可能である。
【0138】
塩は従来の手法で製造される。すなわち一般式Iの化合物を、溶液中に存在し得る等量の又は過剰の塩基又は酸と混合し、場合により従来法にて、沈殿を除去するか又は当該溶液を後処理することで製造される。
【0139】
以下の実施例は、本発明を説明する役割を果たし、本発明を決して限定するものではない。
【実施例】
【0140】
実施例1
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−(4−ビニルフェニル)−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0141】
【化7】

【0142】
実施例1aに従って製造された化合物5.0g(8.38mmol)の250mlアセトン溶液を、12mlの4N塩酸と混合し、当該混合物を23℃で30分撹拌した。当該混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液へと注ぎ、ジクロロメタンで繰り返し抽出し、合わせた有機層抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過して溶媒を除去した後に得られた残渣をジイソプロピルエーテルから結晶化して精製した。3.92g(95%)の標題化合物を結晶性固体として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.66 (3H), 1.45-1.60 (2H), 1.76-2.68 (14H), 2.77 (1H), 4.48 (1H), 5.27 (1H), 5.77 (1H), 5.83 (1H), 6.73 (1H), 7.18 (2H), 7.38 (2H) ppm.
【0143】
実施例1a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−(4−エテニルフェニル)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0144】
【化8】

【0145】
2.22gの削り屑状マグネシウム及び、11.95mlの4−ブロモスチレンの75mlテトラヒドロフラン溶液を用いて、穏やかに30〜50℃で加熱し、場合によりヨウ素結晶を添加することで、グリニャール試薬を調製した。当該混合物を5℃へと冷却し、117mgの塩化銅(I)を添加し、そして15g(30.5mmol)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)−17−ペンタフルオロエチル−5,10−エポキシ−5’,5’,13−トリメチル1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17−トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−17−オールの150mlテトラヒドロフラン溶液を滴下した。当該混合物を23℃でさらに1時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液へと注いだ。水層を酢酸エチルで繰り返し抽出し、合わせた有機層抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過し、溶媒を除去後に得られた固体をヘキサンで再結晶化し、16.6g(91%)の標題化合物を無色固体として単離した。
【0146】
実施例2
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−((E)−3−ヒドロキシプロペニル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0147】
【化9】

【0148】
実施例1と同様の方法で、実施例2aに従って製造された7.9mg(13μmol)の化合物を変換し、後処理及び精製後、4.5mg(68%)の標題化合物を無色泡状物質(foam)として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.65 (3H), 1.42-1.64 (3H), 1.78-1.91 (3H), 2.04-2.69 (11H), 2.78 (1H), 4.37 (2H), 4.49 (1H), 5.83 (1H), 6.38 (1H), 6.63 (1H), 7.17 (2H), 7.36 (2H) ppm.
【0149】
実施例2a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−{4−[(1E)−3−ヒドロキシプロプ−1−エン−1−イル]フェニル}−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0150】
【化10】

【0151】
1.0g(1,68mmol)の実施例1aに従って製造された化合物の、16.5mlジクロロメタン溶液を、0.57mlのアリルアルコール、及び145mgの[[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニル]メチル]ジクロロ(フェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスホラニル)ルテニウムと混合し、4.5時間加熱還流した。当該混合物をクロマトグラフィーにより精製し、163mg(16%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
【0152】
実施例3
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−{4−[(E)−3−(4−メトキシフェニル)−プロペニル]フェニル}−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0153】
【化11】

【0154】
実施例1と同様の方法で、実施例3aに従って製造された15mg(21μmol)の化合物を変換し、後処理及び精製後、7.3mg(57%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.65 (3H), 1.44-1.60 (2H), 1.76-1.90 (3H), 2.07 (1H), 2.10 (1H), 2.26-2.68 (9H), 2.77 (1H), 3.52 (2H), 3.84 (3H), 4.46 (1H), 5.82 (1H), 6.30-6.47 (2H), 6.89 (2H), 7.13 (2H), 7.20 (2H), 7.31 (2H) ppm.
【0155】
実施例3a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−{4−[(1E)−3−(4−メトキシフェニル)プロプ−1−エン−1−イル]フェニル}−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0156】
【化12】

【0157】
実施例2aと同様の方法で、実施例1aに従って製造された50mg(84μmol)の化合物を変換し、後処理及び精製後、15mg(25%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
【0158】
実施例4
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロン酸ジメチル
【0159】
【化13】

【0160】
実施例1と同様の方法で、実施例4aに従って製造された51mg(69μmol)の化合物を変換し、後処理及び精製後、15.2mg(35%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.40-1.54 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.20 (1H), 2.24-2.63 (9H), 2.72 (1H), 2.79 (2H), 3.51 (1H), 3.74 (6H), 4.41 (1H), 5.78 (1H), 6.10 (1H), 6.43 (1H), 7.09 (2H), 7.24 (2H) ppm.
【0161】
実施例4a
ジメチル[(2E)−3−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}プロプ−2−エン−1−イル]プロパンジオエート
【0162】
【化14】

【0163】
実施例2aと同様の方法で、実施例1aに従って製造された200mg(340μmol)の化合物を変換し、後処理及び精製後、42mg(20%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
【0164】
実施例5
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロン酸
【0165】
【化15】

【0166】
323mg(0.51mmol)の実施例4に従って製造された化合物の5.4mlテトラヒドロフラン溶液を、2.3mlの5%水酸化リチウム水溶液と混合し、23℃で3時間撹拌した。当該混合物を、1M塩酸を添加することによって酸性化し、塩化ナトリウムで飽和し、酢酸エチルで繰り返し抽出し、そして合わせた有機層抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーによって精製し、146mg(47%)の標題化合物を単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.33-1.55 (2H), 1.68-1.83 (3H), 2.08 (1H), 2.16-2.47 (5H), 2.54-2.84 (7H), 3.39 (1H), 4.48 (1H), 5.73 (1H), 6.17 (1H), 6.44 (1H), 7.15 (2H), 7.26 (2H) ppm.
【0167】
実施例6
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−2−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0168】
【化16】

【0169】
実施例1と同様の方法で、実施例6aに従って製造された化合物A及びBの混合物67mg(99μmol)を変換し、後処理及び精製後、42mg(74%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.67 (3H), 1.44-1.62 (2H), 1.79-1.92 (3H), 2.12 (1H), 2.24 (1H), 2.30-2.71 (9H), 2.79 (1H), 4.51 (1H), 5.84 (1H), 7.13-7.26 (4H), 7.43 (1H), 7.54 (2H), 7.62 (1H), 7.71 (1H), 8.64 (1H) ppm.
【0170】
実施例6a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−11−{4−[(E)−2−(ピリジン−2−イル)エテニル]フェニル}−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0171】
【化17】

【0172】
345mgのジエチルピリジン−2−イルメチルホスホネートの10mlテトラヒドロフラン溶液を、1.6Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液0.6mlと−10℃で混合し、当該混合物を23℃で1.5時間撹拌した。その後、当該混合物を−70℃に冷却し、実施例28bに従って製造された化合物300mg(0.5mmol)の、5mlテトラヒドロフラン溶液を滴下し、冷浴を除き、当該混合物を1.5時間反応させ続けた。当該混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで繰り返し抽出し、合わせた有機層抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーによって精製した。302mg(89%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
【0173】
実施例7
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−3−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0174】
【化18】

【0175】
実施例1と同様の方法で、実施例7aに従って製造された化合物A及びBの混合物100mg(0.15mmol)を変換し、後処理及び精製後、61.4mg(73%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.66 (3H), 1.41-1.48 (2H), 1.75-1.91 (3H), 2.08 (1H), 2.22-2.65 (9H), 2.74 (1H), 3.97 (1H), 4.43 (1H), 5.80 (1H), 7.04 (1H), 7.09-7.18 (3H), 7.33 (1H), 7.43 (2H), 7.86 (1H), 8.46 (1H), 8.63 (1H) ppm.
【0176】
実施例7a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−11−{4−[(E/Z)−2−(ピリジン−3−イル)エテニル]フェニル}−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0177】
【化19】

【0178】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された250mg(0.42mmol)の化合物を、ジエチルピリジン−3−イルメチルホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、2つの標題化合物の混合物170mg(60%)を無色泡状物質として単離した。
【0179】
実施例8
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−4−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0180】
【化20】

【0181】
実施例1と同様の方法で、実施例8aに従って製造された化合物A及びBの混合物100mg(0.15mmol)を変換し、後処理及び精製後、57.2mg(68%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.41-1.58 (2H), 1.74-1.89 (3H), 2.08 (1H), 2.22-2.68 (10H), 2.74 (1H), 4.46 (1H), 5.79 (1H), 6.98 (1H), 7.19 (2H), 7.27 (1H), 7.35 (2H), 7.45 (2H), 8.55 (2H) ppm.
【0182】
実施例8a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−11−{4−[(E/Z)−2−(ピリジン−4−イル)エテニル]フェニル}−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0183】
【化21】

【0184】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された200mg(0.33mmol)の化合物を、ジエチルピリジン−4−イルメチルホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、2つの標題化合物の混合物182mg(81%)を無色泡状物質として単離した。
【0185】
実施例9
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(2−メチルチアゾール−4−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0186】
【化22】

【0187】
実施例1と同様の方法で、実施例9aに従って製造された異性体混合物200mg(0.29mmol)を変換し、後処理及び精製後、129mg(76%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.41-1.55 (2H), 1.75-1.85 (3H), 2.06 (1H), 2.08 (1H), 2.27-2.65 (9H), 2.74 (1H), 2.75 (3H), 4.45 (1H), 5.79 (1H), 6.99 (1H), 7.01 (1H), 7.15 (2H), 7.38 (1H), 7.42 (2H) ppm.
【0188】
実施例9a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル11−{4−[(E/Z)−2−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)エテニル]フェニル}−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0189】
【化23】

【0190】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された500mg(0.84mmol)の化合物を、ジエチル(2−メチルチアゾール−4−イルメチル)ホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、2つの標題化合物の混合物479mg(83%)を無色泡状物質として単離した。
【0191】
実施例10
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0192】
【化24】

【0193】
実施例1と同様の方法で、実施例10aに従って製造された化合物84mg(0.11mmol)を変換し、後処理及び精製後、44mg(61%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.64 (3H), 1.41-1.57 (2H), 1.75-1.88 (3H), 2.07 (1H), 2.17 (1H), 2.24-2.67 (9H), 2.75 (1H), 2.84 (3H), 4.46 (1H), 5.79 (1H), 7.09-7.22 (4H), 7.45 (2H), 7.53 (1H), 7.78 (1H), 8.02 (1H) ppm.
【0194】
実施例10a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル11−{4−[(E)−2−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)エテニル]フェニル}−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0195】
【化25】

【0196】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された196mg(0.33mmol)の化合物を、ジエチル(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルメチル)ホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物98mg(40%)を無色泡状物質として単離した。
【0197】
実施例11
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−(4−イソプロペニルフェニル)−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0198】
【化26】

【0199】
実施例1と同様の方法で、実施例11aに従って製造された化合物21.4mg(35μmol)を変換し、後処理及び精製後、11.1mg(63%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.62 (3H), 1.37-1.57 (2H), 1.73-1.88 (3H), 2.01-2.65 (11H), 2.13 (3H), 2.74 (1H), 4.44 (1H), 5.06 (1H), 5.37 (1H), 5.78 (1H), 7.13 (2H), 7.40 (2H) ppm.
【0200】
実施例11a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−11−[4−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル]−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0201】
【化27】

【0202】
実施例1aと同様の方法で、5g(10.2mmol)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)−17−(ペンタフルオロエチル)−5,10−エポキシ−5’,5’,13−トリメチル1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17−トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−17−オールを、10gの1−ブロモ−4−イソプロペニルベンゼンから調製されたグリニャール試薬と反応させ、後処理及び精製後、標題化合物4.01g(65%)を無色泡状物質として単離した。
【0203】
実施例12
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸エチル
【0204】
【化28】

【0205】
実施例1と同様の方法で、実施例12aに従って製造された化合物50mg(75μmol)を変換し、後処理及び精製後、25.2mg(60%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.33 (3H), 1.42-1.54 (2H), 1.76-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.13 (1H), 2.23-2.64 (9H), 2.73 (1H), 4.26 (2H), 4.46 (1H), 5.79 (1H), 6.40 (1H), 7.21 (2H), 7.45 (2H), 7.64 (1H) ppm.
【0206】
実施例12a
エチル(2E)−3−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}プロプ−2−エノエート
【0207】
【化29】

【0208】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された250mg(0.42mmol)の化合物を、(ジエトキシホスホリル)酢酸エチルを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物230mg(82%)を無色泡状物質として単離した。
【0209】
実施例13
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸
【0210】
【化30】

【0211】
実施例5と同様の方法で、実施例12に従って製造された化合物20mg(35μmol)を変換し、後処理及び精製後、5.2mg(28%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.37-1.55 (2H), 1.71-1.82 (3H), 2.10 (1H), 2.18-2.46 (5H), 2.56-2.73 (4H), 2.81 (1H), 4.54 (1H), 5.74 (1H), 6.44 (1H), 7.27 (2H), 7.46-7.52 (3H) ppm.
【0212】
実施例14
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリロニトリル
【0213】
【化31】

【0214】
実施例1と同様の方法で、実施例14aに従って製造された化合物50mg(80μmol)を変換し、後処理及び精製後、21.2mg(51%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.40-1.56 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.03-2.13 (2H), 2.18-2.65 (9H), 2.72 (1H), 4.47 (1H), 5.80 (1H), 5.84 (1H), 7.24 (2H), 7.36 (1H), 7.38 (2H) ppm.
【0215】
実施例14a
(2E/Z)−3−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}プロプ−2−エノニトリル
【0216】
【化32】

【0217】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された1.0g(1.67mmol)の化合物を、ジエチルシアノメチルホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物961mg(93%)を無色泡状物質として単離した。
【0218】
実施例15
(2E,4E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2,4−ジエン酸エチル
【0219】
【化33】

【0220】
実施例1と同様の方法で、実施例15aに従って製造された化合物の混合物50mg(72μmol)を変換し、後処理及び精製後、27.7mg(65%)の標題化合物を黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.61 (3H), 1.31 (3H), 1.40-1.56 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.07 (1H), 2.11 (1H), 2.21-2.65 (9H), 2.73 (1H), 4.22 (2H), 4.45 (1H), 5.79 (1H), 5.98 (1H), 6.77-6.91 (2H), 7.17 (2H), 7.38 (2H), 7.44 (1H) ppm.
【0221】
実施例15a
エチル(2E/Z,4E/Z)−5−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}ペンタ−2,4−ジエノエート
【0222】
【化34】

【0223】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された180mg(0.3mmol)の化合物を、エチル(E)−4−(ジエトキシホスホリル)ブト−2−エノエートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物170mg(81%)を無色泡状物質として単離した。
【0224】
実施例16
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−[4−((E)−3−オキソブト−1-エニル)フェニル]−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0225】
【化35】

【0226】
実施例1と同様の方法で、実施例16aに従って製造された化合物の混合物33mg(52μmol)を変換し、後処理及び精製後、6.7mg(24%)の標題化合物を淡黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.41-1.56 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.03-2.15 (2H), 2.21-2.65 (9H), 2.38 (3H), 2.73 (1H), 4.46 (1H), 5.80 (1H), 6.68 (1H), 7.23 (2H), 7.43-7.51 (3H) ppm.
【0227】
実施例16a
(3E/Z)−4−{4−[(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル]フェニル}ブト−3−エン−2−オン
【0228】
【化36】

【0229】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された180mg(0.3mmol)の化合物を、ジメチル(2−オキソプロピル)ホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物33mg(17%)を無色泡状物質として単離した。
【0230】
実施例17
(2E,4E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2,4−ジエン酸
【0231】
【化37】

【0232】
実施例5と同様の方法で、実施例15に従って製造された化合物20mg(35μmol)を変換し、後処理及び精製後、3.1mg(16%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.60 (3H), 1.35-1.59 (2H), 1.69-1.83 (3H), 2.09 (1H), 2.17-2.46 (5H), 2.54-2.74 (4H), 2.80 (1H), 4.51 (1H), 5.73 (1H), 5.99 (1H), 6.78-6.97 (2H), 7.19-7.32 (3H), 7.42 (2H) ppm.
【0233】
実施例18
(8S,11R,13S,14S,17S)−11−[((E/Z)−4−ブタ−1,3−ジエニル)フェニル]−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0234】
【化38】

【0235】
実施例1と同様の方法で、実施例18aに従って製造された化合物の混合物39mg(63μmol)を変換し、後処理及び精製後、12.9mg(40%)の標題化合物を淡黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.62 (3H), 1.36-1.58 (2H), 1.73-1.88 (3H), 2.01-2.15 (2H), 2.22-2.65 (9H), 2.74 (1H), 4.44 (1H), 5.13-5.43 (2H), 5.79 (1H), 6.19-6.56 (2H), 6.69-6.95 (1H), 7.08-7.19 (2H), 7.21-7.36 (2H) ppm.
【0236】
実施例18a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[((E/Z)−4−ブタ−1,3−ジエニル)フェニル]−5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0237】
【化39】

【0238】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された180mg(0.3mmol)の化合物を、シクロプロピル(トリフェニルホスホニウム)ブロミドを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物89mg(48%)を無色泡状物質として単離した。
【0239】
実施例19
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−(3−ビニルフェニル)−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0240】
【化40】

【0241】
実施例1と同様の方法で、実施例19aに従って製造された化合物300mg(0.5mmol)を変換し、後処理及び精製後、165mg(67%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.62 (3H), 1.41-1.55 (2H), 1.75-1.86 (3H), 2.07 (1H), 2.10 (1H), 2.24-2.65 (9H), 2.74 (1H), 4.45 (1H), 5.25 (1H), 5.71 (1H), 5.79 (1H), 6.68 (1H), 7.05 (1H), 7.20-7.26 (3H) ppm.
【0242】
実施例19a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−(3−エテニルフェニル)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0243】
【化41】

【0244】
実施例1aと同様の方法で、15g(30.5mmol)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)−17−(ペンタフルオロエチル)−5,10−エポキシ−5’,5’,13−トリメチル1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17−トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−17−オールを、12mlの3−ブロモスチレンから調製されたグリニャール試薬と反応させ、後処理及び精製後、標題化合物16.6g(92%)を無色泡状物質として単離した。
【0245】
実施例20
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−(3−イソプロペニルフェニル)−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0246】
【化42】

【0247】
実施例1と同様の方法で、実施例20aに従って製造された化合物250mg(0.41mmol)を変換し、後処理及び精製後、164mg(79%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.62 (3H), 1.41-1.56 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.09 (1H), 2.13 (3H), 2.23-2.65 (9H), 2.75 (1H), 4.46 (1H), 5.08 (1H), 5.32 (1H), 5.79 (1H), 7.07 (1H), 7.20-7.31 (3H) ppm.
【0248】
実施例20a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−(3−イソプロペニルフェニル)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0249】
【化43】

【0250】
実施例1aと同様の方法で、5.9g(12.0mmol)の(5R,8S,10R,13S,14S,17S)−17−(ペンタフルオロエチル)−5,10−エポキシ−5’,5’,13−トリメチル−1,2,3,4,6,7,8,12,13,14,15,16,17−トリデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−17−オールを、11.9gの1−ブロモ−3−イソプロペニルベンゼンから調製されたグリニャール試薬と反応させ、後処理及び精製後、標題化合物5.36g(73%)を無色泡状物質として単離した。
【0251】
実施例21
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[3−((E)−2−ピリジン−2−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0252】
【化44】

【0253】
実施例1と同様の方法で、実施例21aに従って製造された化合物70mg(0.1mmol)を変換し、後処理及び精製後、45.4mg(77%)の標題化合物を淡黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.42-1.56 (2H), 1.76-1.87 (3H), 2.08 (1H), 2.21 (1H), 2.26-2.67 (9H), 2.75 (1H), 4.47 (1H), 5.80 (1H), 7.10 (1H), 7.14 (1H), 7.17 (1H), 7.29 (1H), 7.36 (1H), 7.39 (1H), 7.43 (1H), 7.58 (1H), 7.68 (1H), 8.60 (1H) ppm.
【0254】
実施例21a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−11−{3−[(E)−2−(ピリジン−2−イル)エテニル]フェニル}−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0255】
【化45】

【0256】
実施例6aと同様の方法で、実施例21bに従って製造された200mg(0.33mmol)の化合物を、ジエチルピリジン−2−イルメチルホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物172mg(76%)を黄色泡状物質として単離した。
【0257】
実施例21b
3−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)ベンズアルデヒド
【0258】
【化46】

【0259】
実施例19aに従って製造された化合物5.0g(8.38mmol)の250mlテトラヒドロフラン溶液を、20mlの水、1.25mlのトリエチルアミン、5mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液、4.1gの過ヨウ素酸ナトリウム、四酸化オスミウムの40mM tert−ブタノール溶液2.7mlと混合し、当該混合物を23℃で撹拌した。5時間後、酸化剤の添加を繰り返し、さらに16時間後、固体成分をろ過した。それらを酢酸エチルで洗浄し、合わせた有機層を半飽和チオ硫酸ナトリウム溶液、及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄した。ろ過及び溶媒除去後に得られる残渣をジイソプロピルエーテルから結晶化することにより精製し、3.67g(73%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
【0260】
実施例22
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[3−((E)−2−ピリジン−3−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0261】
【化47】

【0262】
実施例1と同様の方法で、実施例22aに従って製造された化合物60mg(89μmol)を変換し、後処理及び精製後、34.6mg(68%)の標題化合物を淡黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.72 (3H), 1.44-1.59 (2H), 1.79-1.91 (3H), 2.10 (1H), 2.24-2.67 (9H), 2.73 (1H), 4.44 (1H), 4.55 (1H), 5.80 (1H), 6.79 (1H), 6.86 (1H), 7.01 (1H), 7.20 (1H), 7.24-7.33 (2H), 7.36 (1H), 7.69 (1H), 8.49 (1H), 8.52 (1H) ppm.
【0263】
実施例22a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−11−{3−[(E)−2−(ピリジン−3−イル)エテニル]フェニル}−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0264】
【化48】

【0265】
実施例6aと同様の方法で、実施例21bに従って製造された120mg(0.2mmol)の化合物を、ジエチルピリジン−3−イルメチルホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物68mg(50%)を黄色泡状物質として単離した。
【0266】
実施例23
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[3−((E)−2−ピリジン−4−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0267】
【化49】

【0268】
実施例1と同様の方法で、実施例23aに従って製造された化合物の混合物70mg(0.1mmol)を変換し、後処理及び精製後、38.4mg(65%)の標題化合物を淡黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.70 (3H), 1.45-1.57 (2H), 1.78-1.92 (3H), 2.10 (1H), 2.26-2.67 (8H), 2.70-2.80 (2H), 4.48 (1H), 5.80 (1H), 6.85 (1H), 7.03 (2H), 7.16 (1H), 7.28 (2H), 7.32 (2H), 7.40 (1H), 8.49 (2H) ppm.
【0269】
実施例23a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル17−(ペンタフルオロエチル)−11−{3−[(E/Z)−2−(ピリジン−4−イル)エテニル]フェニル}−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0270】
【化50】

【0271】
実施例6aと同様の方法で、実施例21bに従って製造された120mg(0.2mmol)の化合物を、ジエチルピリジン−4−イルメチルホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物78mg(58%)を黄色泡状物質として単離した。
【0272】
実施例24
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{3−[(E)−2−(2−メチルチアゾール−4−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0273】
【化51】

【0274】
実施例1と同様の方法で、実施例24aに従って製造された化合物62mg(89μmol)を変換し、後処理及び精製後、37.6mg(71%)の標題化合物を淡黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.62 (3H), 1.42-1.55 (2H), 1.76-1.87 (3H), 2.06 (1H), 2,09 (1H), 2.25-2.66 (9H), 2.75 (4H), 4.46 (1H), 5.79 (1H), 6.99-7.09 (3H), 7.23-7.31 (2H), 7.35-7.41 (2H) ppm.
【0275】
実施例24a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル11−{3−[(E)−2−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)エテニル]フェニル}−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0276】
【化52】

【0277】
実施例6aと同様の方法で、実施例21bに従って製造された120mg(0.2mmol)の化合物を、ジエチル(2−メチルチアゾール−4−イルメチル)ホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物70mg(50%)を黄色泡状物質として単離した。
【0278】
実施例25
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{3−[(E)−2−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0279】
【化53】

【0280】
実施例1と同様の方法で、実施例25aに従って製造された化合物51mg(69μmol)を変換し、後処理及び精製後、23mg(52%)の標題化合物を淡黄色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.66 (3H), 1.43-1.57 (2H), 1.76-1.88 (3H), 2.09 (1H), 2.20 (1H), 2.27-2.67 (9H), 2.76 (1H), 2.85 (3H), 4.48 (1H), 5.80 (1H), 7.06 (1H), 7.12 (1H), 7.19 (1H), 7.29 (1H), 7.34 (1H), 7.39 (1H), 7.54 (1H), 7.79 (1H), 8.04 (1H) ppm.
【0281】
実施例25a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5’,5’,13−トリメチル11−{3−[(E)−2−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)エテニル]フェニル}−17−(ペンタフルオロエチル)−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0282】
【化54】

【0283】
実施例6aと同様の方法で、実施例21bに従って製造された120mg(0.2mmol)の化合物を、ジエチル(2−メチルベンゾチアゾール−5−イルメチル)ホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物70mg(50%)を黄色泡状物質として単離した。
【0284】
実施例26
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸エチル
【0285】
【化55】

【0286】
実施例1と同様の方法で、実施例26aに従って製造された化合物163mg(240μmol)を変換し、後処理及び精製後、101mg(73%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.34 (3H), 1.40-1.57 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.08 (1H), 2.16 (1H), 2.20-2.65 (9H), 2.74 (1H), 4.26 (2H), 4.46 (1H), 5.80 (1H), 6.40 (1H), 7.18 (1H), 7.27-7.39 (3H), 7.64 (1H) ppm.
【0287】
実施例26a
(E)−3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H-スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]アクリル酸エチル
【0288】
【化56】

【0289】
実施例6aと同様の方法で、実施例21bに従って製造された200mg(0.33mmol)の化合物を、エチル(ジエトキシホスホリル)アセテートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物171mg(77%)を無色泡状物質として単離した。
【0290】
実施例27
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロノニトリル
【0291】
【化57】

【0292】
実施例1と同様の方法で、実施例27aに従って製造された化合物27mg(40μmol)を変換し、後処理及び精製後、14mg(59%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.61 (3H), 1.42-1.55 (2H), 1.75-1.86 (3H), 2.03-2.11 (2H), 2.22-2.64 (9H), 2.73 (1H), 2.92 (2H), 3.84 (1H), 4.44 (1H), 5.79 (1H), 6.15 (1H), 6.67 (1H), 7.16 (2H), 7.32 (2H) ppm.
【0293】
実施例27a
2−{(E)−3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]アリル}マロノニトリル
【0294】
【化58】

【0295】
実施例2aと同様の方法で、実施例1aに従って製造された500mg(0.84mmol)の化合物を、アリルマロノニトリルを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物93mg(16%)を無色泡状物質として単離した。
【0296】
実施例28
3−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸
【0297】
【化59】

【0298】
実施例1と同様の方法で、実施例28aに従って製造された化合物1.36g(1.67mmol)を変換し、後処理及び精製後、480mg(47%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.61 (3H), 1.34-1.56 (2H), 1.69-1.83 (3H), 2.07 (1H), 2.18-2.46 (5H), 2.52-2.70 (4H), 2.80 (1H), 4.47 (1H), 5.71 (1H), 6.60 (2H), 7.06-7.30 (6H), 7.76 (1H), 7.84 (1H) ppm.
【0299】
実施例28a
3−{(E)−2−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸
【0300】
【化60】

【0301】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された500mg(0.84mmol)の化合物を、3−(ジエトキシホスホリルメチル)安息香酸を用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物48mg(9%)を無色泡状物質として単離した。
【0302】
実施例28b
4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)ベンズアルデヒド
【0303】
【化61】

【0304】
実施例21bと同様の方法で、実施例1aに従って製造された3.99g(6.69mmol)の化合物を変換し、後処理及び精製後、標題化合物3.56g(89%)を無色泡状物質として単離した。
【0305】
実施例29
4−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸
【0306】
【化62】

【0307】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された500mg(0.84mmol)の化合物を、4−(ジエトキシホスホリルメチル)安息香酸を用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物105mg(21%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.22-1.33 (2H), 1.40-1.58 (2H), 1.73-1.88 (3H), 2.08 (1H), 2.24-2.66 (9H), 2.75 (1H), 4.46 (1H), 5.81 (1H), 7.09 (1H), 7.16-7.24 (3H), 7.46 (2H), 7.58 (2H), 8.09 (2H) ppm.
【0308】
実施例30
3−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸メチル
【0309】
【化63】

【0310】
実施例28に従って製造された化合物24mg(39μmol)の1mlテトラヒドロフラン溶液を、ジアゾメタンのエーテル溶液0.8mlと3℃で混合し、当該混合物を30分間撹拌した。溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物18mg(75%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.64 (3H), 1.41-1.56 (2H), 1.75-1.87 (3H). 2.07 (1H), 2.26-2.69 (10H), 2.75 (1H), 3.94 (3H), 4.46 (1H), 5.79 (1H), 7.11 (2H), 7.18 (2H), 7.39-7.46 (3H), 7.67 (1H), 7.91 (1H), 8.18 (1H) ppm.
【0311】
実施例31
4−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸メチル
【0312】
【化64】

【0313】
実施例30と同様の方法で、実施例29に従って製造された13mg(21μmol)の化合物を変換し、後処理及び精製後、標題化合物12mg(90%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.44-1.56 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.07 (1H), 2.17 (1H), 2.25-2.66 (9H), 2.75 (1H), 3.92 (3H), 4.46 (1H), 5.80 (1H), 7.09 (1H), 7.17 (1H), 7.19 (2H), 7.45 (2H), 7.55 (2H), 8.01 (2H) ppm.
【0314】
実施例32
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−{4−[(E)−2−(4−メタンスルホニルフェニル)ビニル]フェニル}−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0315】
【化65】

【0316】
実施例1と同様の方法で、実施例32aに従って製造された化合物25mg(33μmol)を変換し、後処理及び精製後、11mg(52%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.42-1.56 (2H), 1.75-1.87 (3H), 2.08 (1H), 2.21-2.68 (10H), 2.75 (1H), 3.07 (3H), 4.47 (1H), 5.80 (1H), 7.09 (1H), 7.16-7.24 (3H), 7.45 (2H), 7.66 (2H), 7.90 (2H) ppm.
【0317】
実施例32a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−{4−[(E)−2−(4−メタンスルホニルフェニル)ビニル]フェニル}−5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0318】
【化66】

【0319】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された200mg(0.33mmol)の化合物を、ジエチル(4−メタンスルホニルベンジル)ホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物198mg(79%)を無色泡状物質として単離した。
【0320】
実施例33
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(4−メチルスルファニルフェニル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン
【0321】
【化67】

【0322】
実施例1と同様の方法で、実施例33aに従って製造された化合物25mg(35μmol)を変換し、後処理及び精製後、10mg(48%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.41-1.56 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.07 (1H), 2.10 (1H), 2.25-2.65 (9H), 2.50 (3H), 2.75 (1H), 4.45 (1H), 5.79 (1H), 7.02 (2H), 7.16 (2H), 7.23 (2H), 7.42 (4H) ppm.
【0323】
実施例33a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−{4−[(E)−2−(4−メチルスルファニルフェニル)ビニル]フェニル}−5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0324】
【化68】

【0325】
実施例6aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された200mg(0.33mmol)の化合物を、ジエチル(4−メチルスルファニルベンジル)ホスホネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物175mg(73%)を無色泡状物質として単離した。
【0326】
実施例34
[1−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]メト−(E)−イリデンアミノオキシ]酢酸
【0327】
【化69】

【0328】
実施例1と同様の方法で、実施例34aに従って製造された化合物59.6mg(89μmol)を変換し、後処理及び精製後、39mg(77%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.59 (3H), 1.35-1.59 (2H), 1.69-1.85 (3H), 2.10 (1H), 2.16-2.48 (5H), 2.55-2.74 (4H), 2.81 (1H), 4.55 (1H), 4.65 (2H), 5.75 (1H), 7.29 (2H), 7.54 (2H), 8.16 (1H) ppm.
【0329】
実施例34a
[1−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]メト−(E/Z)−イリデンアミノオキシ]酢酸
【0330】
【化70】

【0331】
31.7mgのアミノオキシ酢酸塩酸塩の、2.5mlテトラヒドロフラン懸濁液を、2.5Mのn−ブチルリチウム−ヘキサン溶液230μlと23℃で混合し、20分後に、実施例28bに従って製造された化合物100mg(0.17mmol)の1mlテトラヒドロフラン溶液と混合した。当該混合物を55℃で2.5時間加熱し、そして23℃にてさらに16時間反応させた。当該混合物を水へと注ぎ、1M塩酸を添加することにより酸性化し、そして酢酸エチルを用いて繰り返し抽出した。合わせた有機層抽出物を水で洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。標題化合物60mg(53%)を、無色泡状物質として単離した。
【0332】
実施例35
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒド O−ベンジルオキシム
【0333】
【化71】

【0334】
実施例1と同様の方法で、実施例35aに従って製造された化合物86.9mg(0.12mmol)を変換し、後処理及び精製後、51mg(69%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.42-1.54 (2H), 1.74-1.86 (3H), 2.06 (2H), 2.21-2.63 (9H), 2.72 (1H), 4.44 (1H), 5.19 (2H), 5.79 (1H), 8.18 (2H), 7.29-7.44 (5H), 7.50 (2H), 8.10 (1H) ppm.
【0335】
実施例35a
4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)ベンズアルデヒド O−ベンジルオキシム
【0336】
【化72】

【0337】
実施例34aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された100mg(0.17mmol)の化合物を、O−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物87mg(94%)を無色泡状物質として単離した。
【0338】
実施例36
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒド O−エチルオキシム
【0339】
【化73】

【0340】
実施例1と同様の方法で、実施例36aに従って製造された化合物40mg(62μmol)を変換し、後処理及び精製後、19.7mg(59%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.31 (3H), 1.38-1.58 (2H), 1.71-1.88 (3H), 2.07 (1H), 2.18-2.65 (10H), 2.72 (1H), 4.20 (2H), 4.44 (1H), 5.78 (1H), 7.17 (2H), 7.50 (2H), 8.03 (1H) ppm.
【0341】
実施例36a
4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)ベンズアルデヒド O−エチルオキシム
【0342】
【化74】

【0343】
実施例34aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された100mg(0.17mmol)の化合物を、O−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物40mg(37%)を無色泡状物質として単離した。
【0344】
実施例37
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒド O−(3,4−ジクロロベンジル)オキシム
【0345】
【化75】

【0346】
実施例1と同様の方法で、実施例37aに従って製造された化合物105mg(0.14mmol)を変換し、後処理及び精製後、50mg(55%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.39-1.55 (2H), 1.74-1.88 (3H), 2.04 (1H), 2.06 (1H), 2.21-2.63 (9H), 2.72 (1H), 4.45 (1H), 5.12 (2H), 5.79 (1H), 7.14-7.25 (3H), 7.43 (1H), 7.45-7.55 (3H), 8.09 (1H) ppm.
【0347】
実施例37a
4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)ベンズアルデヒド O−(3,4−ジクロロベンジル)オキシム
【0348】
【化76】

【0349】
実施例34aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された100mg(0.17mmol)の化合物を、O−(3,4−ジクロロベンジル)ヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物105mg(81%)を無色泡状物質として単離した。
【0350】
実施例38
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒド O−イソブチルオキシム
【0351】
【化77】

【0352】
実施例1と同様の方法で、実施例38aに従って製造された化合物58mg(86μmol)を変換し、後処理及び精製後、28mg(58%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 0.95 (6H), 1.41-1.54 (2H), 1.74-1.86 (3H), 1.99-2.10 (3H), 2.22-2.65 (9H), 2.72 (1H), 3.93 (2H), 4.45 (1H), 5.79 (1H), 7.18 (2H), 7.50 (2H), 8.06 (1H) ppm.
【0353】
実施例38a
4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)ベンズアルデヒド O−イソブチルオキシム
【0354】
【化78】

【0355】
実施例34aと同様の方法で、実施例28bに従って製造された100mg(0.17mmol)の化合物を、O−イソブチルヒドロキシルアミン塩酸塩を用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物58mg(52%)を無色泡状物質として単離した。
【0356】
実施例39
1−エチル−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]ウレア
【0357】
【化79】

【0358】
実施例39aに従って製造された化合物40mg(53μmol)の、1mlジクロロメタン溶液を、5μlのエチルイソシアネートと混合し、23℃で1時間撹拌した。当該混合物を濃縮し、1mlのアセトンに溶解し、70μlの4M塩酸を加え、当該混合物を1時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウムを添加し、当該混合物をジクロロメタンで抽出し、そして硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製し、17mg(54%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.09 (3H), 1.39-1.55 (2H), 1.69-1.89 (3H), 2.05 (1H), 2.19-2.65 (9H), 2.72 (1H), 3.09-3.27 (3H), 3.89 (2H), 4.41 (1H), 4.68 (1H), 4.80 (1H), 5.76 (1H), 6.12 (1H), 6.42 (1H), 7.10 (2H), 7.22 (2H) ppm.
【0359】
実施例39a
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−((E)−3−アミノプロペニル)フェニル]−5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0360】
【化80】

【0361】
実施例39bに従って製造された化合物778g(1.19mmol)の、20mlテトラヒドロフラン溶液を、3.3mlの水、0.24mlのトリメチルホスフィンと混合し、23℃で4時間撹拌した。2.5mlの25%アンモニア溶液を添加し、当該混合物を23℃でさらに16時間撹拌し、濃縮した。粗生成物として得られた標題化合物をさらに精製することなく変換した。
【0362】
実施例39b
(5R,8S,11R,13S,14S,17S)−11−[4−((E)−3−アジドプロペニル)フェニル]−5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−1,2,3,4,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロスピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−5,17−ジオール
【0363】
【化81】

【0364】
実施例2aに従って製造された化合物800mg(1.28mmol)の、20mlテトラヒドロフラン溶液を、0.38mlのジフェニルホスホリルアジド、0.22mlの1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エンと3℃で混合し、当該混合物を23℃で4時間反応させ、そして23℃でさらに16時間撹拌反応させた。水を当該混合物に添加し、酢酸エチルで繰り返し抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製した。785mg(94%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
【0365】
実施例40
1−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]−3−イソプロピルウレア
【0366】
【化82】

【0367】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、イソプロピルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物16mg(50%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.12 (6H), 1.40-1.55 (2H), 1.73-1.88 (3H), 2.05 (1H), 2.21-2.64 (9H), 2.72 (1H), 3,00 (1H), 3.86 (1H), 3.89 (2H), 4.41 (1H), 4.46 (1H), 4.68 (1H), 5.77 (1H), 6.13 (1H), 6.42 (1H), 7.11 (2H), 7.23 (2H) ppm.
【0368】
実施例41
1−tert−ブチル−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]ウレア
【0369】
【化83】

【0370】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、tert−ブチルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物16.3mg(49%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.32 (9H), 1.40-1.55 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.21-2.63 (9H), 2.65 (1H), 2.73 (1H), 3.88 (2H), 4.41 (1H), 4.42 (1H), 4.47 (1H), 5.77 (1H), 6.15 (1H), 6.44 (1H), 7.10 (2H), 7.24 (2H) ppm.
【0371】
実施例42
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−フェニルウレア
【0372】
【化84】

【0373】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、フェニルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物10.2mg(30%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.38-1.53 (2H), 1.72-1.87 (3H), 2.04 (1H), 2.18-2.63 (9H), 2.70 (1H), 2.85 (1H), 3.93 (2H), 4.39 (1H), 5.48 (1H), 5.77 (1H), 6.11 (1H), 6.40 (1H), 6.99-7.11 (3H), 7.12-7.35 (7H) ppm.
【0374】
実施例43
1−(4−シアノフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
【0375】
【化85】

【0376】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、4−イソシアナトベンゾニトリルを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物19mg(54%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.63 (3H), 1.40-1.55 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.19-2.65 (9H), 2.72 (1H), 2.96 (1H), 4.01 (2H), 4.41 (1H), 5.77 (1H), 5.90 (1H), 6.13 (1H), 6.45 (1H), 7.09 (2H), 7.17 (2H), 7.38 (2H), 7.46 (2H), 8.07 (1H) ppm.
【0377】
実施例44
1−(4−フルオロフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
【0378】
【化86】

【0379】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、4−フルオロフェニルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物21mg(60%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.38-1.54 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.04 (1H), 2.18-2.62 (9H), 2.70 (1H), 2.95 (1H), 3.92 (2H), 4.39 (1H), 5.50 (1H), 5.76 (1H), 6.10 (1H), 6.39 (1H), 6.88 (2H), 7.06 (2H), 7.15-7.23 (4H), 7.26 (1H) ppm.
【0380】
実施例45
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−p−トリルウレア
【0381】
【化87】

【0382】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、4−トリルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物20.2mg(58%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.39-1.54 (2H), 1.73-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.18-2.63 (9H), 2.27 (3H), 2.71 (1H), 2.90 (1H), 3.93 (2H), 4.40 (1H), 5.32 (1H), 5.77 (1H), 6.11 (1H), 6.40 (1H), 6.89 (1H), 7.06 (2H), 7.08 (2H), 7.15 (2H), 7.20 (2H) ppm.
【0383】
実施例46
1−ベンジル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
【0384】
【化88】

【0385】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、ベンジルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物18.2mg(52%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.38-1.54 (2H), 1.73-1.88 (3H), 2.05 (1H), 2.18-2.64 (9H), 2.70 (1H), 2.97 (1H), 3.87 (2H), 4.31 (2H), 4.40 (1H), 4.90 (1H), 5.11 (1H), 5.75 (1H), 6.10 (1H), 6.38 (1H), 7.09 (2H), 7.17-7.32 (7H) ppm.
【0386】
実施例47
1−tert−ブチル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
【0387】
【化89】

【0388】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、4−tert−ブチルフェニルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物18.6mg(50%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.27 (9H), 1.39-1.55 (2H), 1.72-1.89 (3H), 2.05 (1H), 2.19-2.65 (9H), 2.71 (1H), 2.80 (1H), 3.95 (2H), 4.40 (1H), 5.32 (1H), 5.77 (1H), 6.13 (1H), 6.41 (1H), 6.85 (1H), 7.08 (2H), 7.17-7.33 (6H) ppm.
【0389】
実施例48
1−(3,5−ジメチルイソキサゾリル−4−イル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
【0390】
【化90】

【0391】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された40mg(53μmol)の化合物を、3,5−ジメチルイソキサゾリル−4−イルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、標題化合物9.1mg(26%)を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.40-1.53 (2H), 1.74-1.86 (3H), 2.06 (1H), 2.18 (3H), 2.21-2.62 (9H), 2.33 (3H), 2.65 (1H), 2.72 (1H), 3.97 (2H), 4.42 (1H), 4.84 (1H), 5.77 (1H), 5.80 (1H), 6.11 (1H), 6.42 (1H), 7.11 (2H), 7.23 (2H) ppm.
【0392】
実施例49
(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)プロピオン酸エチル
【0393】
【化91】

【0394】
実施例1と同様の方法で、実施例49aに従って製造された粗生成物40mgを変換し、後処理及び精製後、16mg(47%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.60 (3H), 1.23 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.72-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.19-2.64 (12H), 2.72 (1H), 3.44 (1H), 3.48 (1H), 3.91 (2H), 4.08 (1H), 4.13 (1H), 4.42 (1H), 4.64 (1H), 5.06 (1H), 5.78 (1H), 6.14 (1H), 6.45 (1H), 7.11 (2H), 7.25 (2H) ppm.
【0395】
実施例49a
3−(3−{(E)−3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)プロピオン酸エチル
【0396】
【化92】

【0397】
実施例39aに従って製造された化合物100mg(0.13mmol)の2.5mlジクロロメタン溶液を、21μlの3−イソシアナトプロピオン酸エチルと混合し、23℃で1時間撹拌した。当該混合物を濃縮し、104mgの標題化合物を粗生成物として単離し、それをさらなる精製をすることなく変換した。
【0398】
実施例50
(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)プロピオン酸
【0399】
【化93】

【0400】
実施例49aに従って製造された化合物64mg(83μmol)の、0.8mlテトラヒドロフラン及び0.8mlエタノールの溶液を、5%水酸化リチウム水溶液0.8mlと混合し、23℃で4時間撹拌した。当該混合物を水で希釈し、1M塩酸を加えることによって酸性化し、ジクロロメタンで繰り返し抽出し、有機層を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣を1.2mlのアセトンに溶解し、90μlの4N塩酸を加え、当該混合物を23℃で2時間撹拌した。当該混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液へと注ぎ、ジクロロメタンで繰り返し抽出し、合わせた有機層抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過及び溶媒除去後に得られた残渣をクロマトグラフィーにより精製し、16mg(30%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.60 (3H), 1.35-1.55 (2H), 1.68-1.85 (3H), 2.09 (1H), 2.17-2.48 (7H), 2.54-2.72 (4H), 2.80 (1H), 3.35 (2H), 3.85 (2H), 4.50 (1H), 5.74 (1H), 6.19 (1H), 6.46 (1H), 7.17 (2H), 7.31 (2H) ppm.
【0401】
実施例51
3−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)酢酸エチル
【0402】
【化94】

【0403】
実施例1と同様の方法で、実施例51aに従って製造された粗生成物40mgを変換し、後処理及び精製後、12.4mg(36%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.59 (3H), 1.25 (3H), 1.38-1.56 (2H), 1.72-1.87 (3H), 2.05 (1H), 2.19-2.64 (10H), 2.72 (1H), 3.93 (2H), 3.99 (2H), 4.18 (2H), 4.41 (1H), 4.90 (1H), 5.13 (1H), 5.77 (1H), 6.14 (1H), 6.46 (1H), 7.10 (2H), 7.25 (2H) ppm.
【0404】
実施例51a
3−(3−{(E)−3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)酢酸エチル
【0405】
【化95】

【0406】
実施例49aと同様の方法で、実施例39aに従って製造された化合物100mg(0.13mmol)を、イソシアナト酢酸エチルを用いて変換し、101mgの標題化合物を粗生成物として単離した。
【0407】
実施例52
3−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)酢酸
【0408】
【化96】

【0409】
実施例50と同様の方法で、実施例51aに従って製造された化合物60mg(79μmol)を変換し、後処理及び精製後、21mg(42%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.60 (3H), 1.36-1.57 (2H), 1.68-1.84 (3H), 2.09 (1H), 2.17-2.48 (5H), 2.54-2.72 (4H), 2.80 (1H), 3.71 (2H), 3.87 (2H), 4.50 (1H), 5.74 (1H), 6.21 (1H), 6.49 (1H), 7.17 (2H), 7.31 (2H) ppm.
【0410】
実施例53
1−(4−クロロフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
【0411】
【化97】

【0412】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された化合物40mg(53μmol)を、4−クロロフェニルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、23.5mg(66%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.36-1.56 (2H), 1.70-1.90 (3H), 2.04 (1H), 2.15-2.63 (9H), 2.70 (1H), 3.00 (1H), 3.91 (2H), 4.39 (1H), 5.70 (1H), 5.76 (1H), 6.07 (1H), 6.38 (1H), 7.01-7.25 (8H), 7.53 (1H) ppm.
【0413】
実施例54
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−(4−メトキシフェニル)ウレア
【0414】
【化98】

【0415】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された化合物40mg(53μmol)を、4−メトキシフェニルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、22.2mg(62%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.58 (3H), 1.37-1.55 (2H), 1.72-1.88 (3H), 2.04 (1H), 2.17-2.63 (9H), 2.71 (1H), 2.95 (1H), 3.75 (3H), 3.93 (2H), 4.39 (1H), 5.22 (1H), 5.76 (1H), 6.11 (1H), 6.40 (1H), 6.75-6.84 (3H), 7.07 (2H), 7.16 (2H), 7.20 (2H) ppm.
【0416】
実施例55
4−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)安息香酸エチル
【0417】
【化99】

【0418】
実施例1と同様の方法で、実施例55aに従って製造された粗生成物41mgを変換し、後処理及び精製後、18.7mg(50%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CDCl3): δ= 0.61 (3H), 1.35 (3H), 1.39-1.54 (2H), 1.71-1.88 (3H), 2.04 (1H), 2.16-2.64 (9H), 2.70 (1H), 3.55 (1H), 3.98 (2H), 4.30 (2H), 4.38 (1H), 5.77 (1H), 6.11 (1H), 6.15 (1H), 6.43 (1H), 7.04 (2H), 7.11 (2H), 7.39 (2H), 7.82 (2H), 8.09 (1H) ppm.
【0419】
実施例55a
4−[3−(3−{(E)−3−[4−((5R,8S,11R,13S,14S,17S)−5,17−ジヒドロキシ5’,5’,13−トリメチル17−ペンタフルオロエチル−2,3,4,5,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−スピロ[シクロペンタ[a]フェナントレン−3,2’−[1,3]ジオキサン]−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)]安息香酸エチル
【0420】
【化100】

【0421】
実施例49aと同様の方法で、実施例39aに従って製造された化合物120mg(0.16mmol)を、4−イソシアナト安息香酸エチルを用いて変換し、後処理及び精製後、121mgの標題化合物を粗生成物として単離した。
【0422】
実施例56
4−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)安息香酸
【0423】
【化101】

【0424】
実施例50と同様の方法で、実施例55aに従って製造された化合物80mgを変換し、後処理及び精製後、35mg(52%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.58 (3H), 1.35-1.54 (2H), 1.69-1.82 (3H), 2.08 (1H), 2.17-2.46 (5H), 2.55-2.71 (4H), 2.80 (1H), 3.95 (2H), 4.49 (1H), 5.73 (1H), 6.24 (1H), 6.52 (1H), 7.17 (2H), 7.32 (2H), 7.42 (2H), 7.87 (2H) ppm.
【0425】
実施例57
1−アリル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
【0426】
【化102】

【0427】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された化合物20mg(27μmol)を、アリルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、10mg(62%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.60 (3H), 1.40-1.55 (2H), 1.74-1.87 (3H), 2.06 (1H), 2.21-2.64 (10H), 2.73 (1H), 3.80 (2H), 3.94 (2H), 4.42 (1H), 4.61 (1H), 4.66 (1H), 5.11 (1H), 5.19 (1H), 5.78 (1H), 5.84 (1H), 6.16 (1H), 6.46 (1H), 7.11 (2H), 7.25 (2H) ppm.
【0428】
実施例58
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−(4−ピペリジン−1−イルフェニル)ウレア
【0429】
【化103】

【0430】
実施例39と同様の方法で、実施例39aに従って製造された化合物40mg(53μmol)を、4−ピペリジンフェニルイソシアネートを用いて変換し、後処理及び精製後、17mg(43%)の標題化合物を無色泡状物質として単離した。
1H NMR (CD3OD): δ= 0.58 (3H), 1.39-1.61 (4H), 1.63-1.87 (7H), 2.05 (1H), 2.20-2.63 (9H), 2.71 (1H), 2.73 (1H), 3.11 (4H), 3.95 (2H), 4.40 (1H), 4.95 (1H), 5.77 (1H), 6.13 (1H), 6.37 (1H), 6.41 (1H), 6.87 (2H), 7.09 (2H), 7.12 (2H), 7.23 (2H) ppm.
【0431】
実施例59
ヒトプロゲステロンA又はプロゲステロンB受容体、及びMN−LUC受容体コンストラクトの、ヒト神経芽細胞腫細胞(SK−N−MC細胞)の安定なトランスフェクタントにおけるプロゲステロン受容体アンタゴニスト作用の測定
【0432】
アンタゴニスト有効性を測定するために、ヒトプロゲステロン受容体B(pRChPR−B−neo)又はヒトプロゲステロン受容体A(pRChPR−A−neo)、及び受容体コンストラクト(pMMTV−LUC)を発現するプラスミドを安定にトランスフェクトされた、SK−N−MC細胞(ヒト神経芽細胞腫細胞)を、増加する量(0.01nmol/l、0.1nmol/l、1nmol/l、10nmol/l、100nmol/l及び1pmol/l)の特定の試験化合物の非存在下(ネガティブ・コントロール)、又は存在下にて、24時間インキュベートした。リポーター遺伝子誘導のポジティブ・コントロールとして、当該細胞を合成ゲスターゲンであるプロメゲストン(0.01nmol/l、0.1nmol/l、1nmol/l、10nmol/l、100nmol/l及び1pmol/l)で処理した。アンタゴニスト活性を決定するために、細胞を0.1nmol/lのプロメゲストンで処理し、さらに増加する量(0.01nmol/l、0.1nmol/l、1nmol/l、10nmol/l、100nmol/l及び1pmol/l)の特定の試験化合物で処理した。リポーター遺伝子LUC(LUC=ルシフェラーゼ(luciferase))の活性を細胞溶解物中で決定し、RLU(相対発光量(relative light units))として測定した。全ての測定値を%有効性(%efficacy)として、及びEC50濃度として、及びIC50濃度として報告する。
【0433】
a)アゴニスト活性
言及されたいずれの化合物も、アゴニスト活性を示さない。
【0434】
b)アンタゴニスト活性
言及された全ての化合物は、100%のアンタゴニスト活性を示す。
【0435】
化合物のアンタゴニスト効力(potency)を表1に要約する。PR−A又はPR−B値が≦0.2nMである化合物が、本発明において好ましい。
【0436】
【表1】

【0437】
【表2】

【0438】
*参考1、表1:比較化合物(基準物質)は、国際公開第1998/34947号の実施例10に記載された化合物であり、(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オンである。
【0439】
実施例60
ヒト及びラット肝ミクロソームにおける代謝安定性の測定
【0440】
単離されたヒト肝ミクロソーム(HLM)を使用して、一般式Iの化合物の代謝安定性を評価した。
【0441】
2.4mlのHLM溶液(タンパク質含量)、30μlの試験化合物(最終濃度1μM)、及び0.6mlの補助因子混合物(=3IUのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、14.6mgグルコース−6−ホスフェート、1.2mgNADPからなる、NADPH−発生系)を、pH7.4の100mMリン酸バッファー中で37℃にてインキュベートした。サンプルを6回の時点(2〜60分)で採取し、等量のメタノールで沈殿を発生させ、上清中における使用された試験物質の回収量を、LC−MS/MS分析によって測定した。それにより測定された物質分解の半減期を使用して、肝ミクロソーム調製物における当該物質の固有クリアランスと呼ばれるものを計算した。これと共に、種々の生理学的パラメーター(ヒト肝血流量:1.3l*kg/h;肝臓の比重量(体重kgあたり):21g/kg;ミクロソームタンパク質含量:40mg/g肝臓)を用いて、十分撹拌されたモデルに従って、フェーズ1における(代謝における)インビボ・クリアランスを予測した。さらに、(i)試験物質の吸収は100%であり、且つ(ii)初回通過は肝ミクロソーム代謝によって完全に反映されるという仮定の下、最大経口バイオアベイラビリティ(Fmax)を計算した。
【0442】
試験された化合物は、驚くべきことに高い代謝安定性(インビトロのデータに基づいて予測されたクリアランス率に基づいて低い)を有し、優れた予測最大経口バイオアベイラビリティFmaxを有する(表2)。
【0443】
さらに生理条件下、水媒体中において、この活性成分群に関して、幾つかの化合物は非常に優れた溶解性を有する(表2)。
【0444】
【表3】

【0445】
*参考1、表1:比較化合物(基準物質)は、国際公開第1998/34947号の実施例10に記載された化合物であり、(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オンである。この化合物は、ラットにおいて優れた予測最大バイオアベイラビリティを有するが、ヒトにおいては有さない。
【0446】
したがって、予測最大経口バイオアベイラビリティが、異なる種(ラット、ヒト)において50%超である化合物が特に好ましい。
【0447】
予測最大経口バイオアベイラビリティが、異なる種(ラット、ヒト)において70%超である化合物が特に非常に好ましい。例えば、実施例5、6、7、8、10、28、29及び36の化合物である。
【0448】
改善された溶解性を有する化合物が同様に好ましい。例えば、実施例5、13、17、28及び29の化合物である。
【0449】
実施例61
雌ラットの流産試験
【0450】
プロゲステロンの作用及びプロゲステロン受容体の作用は、哺乳動物における好結果の妊娠または懐胎のための基本的前提条件である。通常の収容および給餌条件下に交尾後5〜7日の妊娠ラット(6匹のラット/群)について、本発明の化合物によるプロゲステロン受容体アンタゴニスト作用を試験した。
【0451】
好結果の交尾後、妊娠した動物(妊娠の第1日=d1 p.c.における膣スミア中の精子の存在)を無作為化し、処理群とコントロール群とに分けた。その後、各動物に1.5;0.15;0.5;1.5又は5mg/kgの試験化合物を、又は1.0ml/kgのベヒクル(安息香酸ベンジル/ヒマシ油:1+4[v/v])を第5日から第7日(d5〜d7 p.c.)まで、皮下経由で、又は経口で与えた。
【0452】
剖検を第9日(d9 p.c.)に実行した。プロゲステロン受容体アンタゴニスト作用の特性として、着床部位の存在について子宮を検査した。第9日(d9 p.c.)における、着床部位の完全な不存在;又は病理学的着床部位の存在、出血着床部位の存在若しくは異常な着床部位の存在を流産とみなした。試験結果を表3に示す。
【0453】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】

[式中、
Yは、−CR1=CHR2又は−CR1=NR3基であり、その各々はフェニル環とメタ(m)位又はパラ(p)位で結合し、ここで
1は、水素又はC1−C10−アルキル基であり、
2は、水素、C1−C10−アルキル、C2−C10−アルケニル、アリール、C7−C20−アラルキル、C1−C10−アシル、CO24、CN、CH=CH−CO24、CH2CH(CO242、CH2CH(CN)2又はCH2NHCONHR5基であり、そして
3は、C1−C10−アルキル、O−アルキル、O−(CH2n−COOR4、O−CH2−アリール、アリール、C7−C20−アラルキル又はCH2CO24基であり、ここで
4は水素又はC1−C10−アルキル基であり、そして
5はC1−C10−アルキル、C2−C10−アルケニル、アリール、C7−C20−アラルキル若しくは、(CH2nCO24基であって、ここでn=1又は2であり、R4は上で定義された通りである前記(CH2nCO24基であるか、又はR5は以下の基:
【化2】

であり、並びに
Xは、酸素、NOR6又はNNHSO26基であり、ここで
6は、水素、C1−C10−アルキル、アリール又はC7−C20−アラルキル基である]
で表される、17−ヒドロキシ−17−ペンタフルオロエチルエストラ−4,9(10)−ジエン11−ベンジリデン誘導体、及びその塩、その溶媒和物若しくはその塩の溶媒和物、全結晶多形、α−、β−、若しくはγ−シクロデキストリン包接化合物、並びにリポソームでカプセル化された化合物。
【請求項2】
Xが酸素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Y基がフェニル環とパラ位で結合する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
溶媒和物形態で存在する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Yが−CR1=CHR2であり、ここでR1は水素であり、R2は定義された通りである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項6】
具体的には、以下の化合物:
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−(4−ビニルフェニル)−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−[4−((E)−3−ヒドロキシプロペニル)フェニル]−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロン酸、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−2−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−3−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[4−((E)−2−ピリジン−4−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(2−メチルチアゾール−4−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(2−メチルベンゾチアゾール−5−イル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−(4−イソプロペニルフェニル)−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸エチル、
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリル酸、
(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アクリロニトリル、
(2E,4E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2,4−ジエン酸エチル、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−[4−((E)−3−オキソブト−1−エニル)フェニル]−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(2E,4E)−5−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ペンタ−2,4−ジエン酸、
(8S,11R,13S,14S,17S)−11−[((E/Z)−4−ブタ−1,3−ジエニル)フェニル]−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−11−[3−((E)−2−ピリジン−4−イルビニル)フェニル]−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
2−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}マロノニトリル、
3−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸、
4−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸、
3−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸メチル、
4−{(E)−2−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]ビニル}安息香酸メチル、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−11−{4−[(E)−2−(4−メタンスルホニルフェニル)ビニル]フェニル}−13−メチル−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
(8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−11−{4−[(E)−2−(4−メチルスルファニルフェニル)ビニル]フェニル}−17−ペンタフルオロエチル−1,2,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロシクロペンタ[a]フェナントレン−3−オン、
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒド O−ベンジルオキシム、
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒド O−エチルオキシム、
4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンズアルデヒド O−イソブチルオキシム、
1−エチル−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]ウレア、
1−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]−3−イソプロピルウレア、
1−tert−ブチル−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)ベンジル]ウレア、
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−フェニルウレア、
1−(4−フルオロフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア、
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−p−トリルウレア、
1−ベンジル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア、
1−tert−ブチル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア、
1−(3,5−ジメチルイソキサゾリル−4−イル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア、
3−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)プロピオン酸エチル、
(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)酢酸エチル、
1−(4−クロロフェニル)−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア、
1−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}−3−(4−メトキシフェニル)ウレア、
4−(3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレイド)安息香酸エチル、
1−アリル−3−{(E)−3−[4−((8S,11R,13S,14S,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−オキソ−17−ペンタフルオロエチル−2,3,6,7,8,11,12,13,14,15,16,17−ドデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−11−イル)フェニル]アリル}ウレア
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
一般式Iで表される化合物の製造方法であって、
一般式II:
【化3】

[式中、
X’は酸素原子、2つのアルコキシ基OR7、直鎖若しくは分岐鎖であり得るC2−C10−アルキレン−α,ω−ジオキシ基であり、R7はC1−C4−アルキルである]
で表されるエポキシドを、有機金属カップリング反応によって、好ましくは銅触媒グリニャール(Grignard)反応によって変換し、一般式III:
【化4】

[式中、
1及びX’は上で定義した通りであり、そして
8は水素であり、
9はヒドロキシ基であるか、又は
8、R9が一緒になって結合を形成する]
で表される化合物とし、
そしてR1に存在する任意の官能基を変換し、及び/又は更なる変換反応を行って、一般式I’:
【化5】

で表される化合物を得、その後、酸素として定義されるX基をX’基から放出し、そしてこのカルボニル基(X=酸素)を、場合によりさらに官能基化し、XがNOR6又はNHSO26と定義される基へと変換し、及び/又は、R8が水素であり、R9がヒドロキシル基である場合には、水の脱離により二重結合を得、この場合R8及びR9が一緒になって結合を形成すること
を特徴とする、前記方法。
【請求項8】
ヒト神経芽細胞腫細胞の安定なトランスフェクタントにおいて、プロゲステロン受容体−アンタゴニスト作用を示す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
ヒト神経芽細胞腫細胞の安定なトランスフェクタントにおいて、インビトロで、1nM以下のIC50値で、プロゲステロン受容体に対するアンタゴニスト効力を示す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
異なる種(ラット、ヒト)において、同程度の最大経口バイオアベイラビリティを有し、それはいずれの場合においても50%超であり、且つバイオアベイラビリティにおける種特異的差異が20%以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
異なる種(ラット、ヒト)において、いずれの場合においても70%超であり、且つバイオアベイラビリティにおける種特異的差異が15%以下である予測最大経口バイオアベイラビリティを有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
少なくとも1つの、請求項1〜6若しくは8〜11のいずれか1項に記載の化合物、又はそれらの混合物、及び医薬として好適な担体を含む医薬製剤。
【請求項13】
医薬の製造における、請求項1〜6又は8〜11のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
子宮筋腫(筋腫、子宮平滑筋腫)、子宮内膜症、重度の月経出血、髄膜腫、ホルモン依存性乳癌、及び月経閉止に関連する病気の処置、及び/又は予防のための、又は妊娠調節及び緊急避妊のための医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2012−533576(P2012−533576A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520922(P2012−520922)
【出願日】平成22年7月7日(2010.7.7)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004150
【国際公開番号】WO2011/009532
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(300049958)バイエル ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】