C型肝炎ウイルスの大環状インヒビター
式I:
[式中、
Aは、OR1、NHS(=O)PR2、NHR3、NRaRb、C(=O)NHR3またはC(=O)NRaRbであり、その中で、
R1は、水素、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R2は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルまたはNRaRbであり;
R3は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−OC1−C6アルキル、−OC0−C3アルキレンカルボシクリル、−OC0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R1、R2またはR3におけるいずれのアルキル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルも適宜置換され;
pは独立して、1または2であり;
nは、3、4、5または6であり;
- - - - -は、適宜二重結合を示し;
RqはHであるか、またはLがCRzである場合にRqはまたC1−C6アルキルであってもよく;
RyおよびRy’は独立して、C1−C6アルキルであり;
Lは、NまたはCRzであり;
RzはHであるか、または星印をつけた炭素原子とともに二重結合を形成し;
Wは、−CH2−、−O−、−OC(=O)NH−、−OC(=O)−、−S−、−NH−、−NRa、−NHS(=O)2−、−NHC(=O)NH−もしくは−NHC(=O)−、−NHC(=S)NH−、または結合であり;
R8は、1または2個の飽和、一部飽和または不飽和炭素環または複素環を含む適宜置換された環状基である]
の化合物、並びにそのN−オキシド、塩および立体異性体は、NS−3セリンプロテアーゼ、例えばフラビウイルス感染の阻害において有用性を有する。
[式中、
Aは、OR1、NHS(=O)PR2、NHR3、NRaRb、C(=O)NHR3またはC(=O)NRaRbであり、その中で、
R1は、水素、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R2は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルまたはNRaRbであり;
R3は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−OC1−C6アルキル、−OC0−C3アルキレンカルボシクリル、−OC0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R1、R2またはR3におけるいずれのアルキル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルも適宜置換され;
pは独立して、1または2であり;
nは、3、4、5または6であり;
- - - - -は、適宜二重結合を示し;
RqはHであるか、またはLがCRzである場合にRqはまたC1−C6アルキルであってもよく;
RyおよびRy’は独立して、C1−C6アルキルであり;
Lは、NまたはCRzであり;
RzはHであるか、または星印をつけた炭素原子とともに二重結合を形成し;
Wは、−CH2−、−O−、−OC(=O)NH−、−OC(=O)−、−S−、−NH−、−NRa、−NHS(=O)2−、−NHC(=O)NH−もしくは−NHC(=O)−、−NHC(=S)NH−、または結合であり;
R8は、1または2個の飽和、一部飽和または不飽和炭素環または複素環を含む適宜置換された環状基である]
の化合物、並びにそのN−オキシド、塩および立体異性体は、NS−3セリンプロテアーゼ、例えばフラビウイルス感染の阻害において有用性を有する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、
Aは、OR1、NHS(=O)PR2、NHR3、NRaRb、C(=O)NHR3またはC(=O)NRaRbであり、その中で、
R1は、水素、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R2は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルまたはNRaRbであり;
R3は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−OC1−C6アルキル、−OC0−C3アルキレンカルボシクリル、−OC0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R1、R2またはR3におけるいずれのアルキル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルも、ハロ、オキソ、シアノ、アジド、ニトロ、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−C(=O)NH2、Y−NRaRb、Y−O−Rb、Y−C(=O)Rb、Y−(C=O)NRaRb、Y−NRaC(=O)Rb、Y−NHSOpRb、Y−S(=O)pRbおよびY−S(=O)pNRaRb、Y−C(=O)ORb、Y−NRaC(=O)ORbからなる群より独立して選択される1から3個の置換基で適宜置換され;
Yは独立して、結合またはC1−C3アルキレンであり;
Raは独立して、H、C1−C6アルキルまたはC1−C6アルコキシであり;
Rbは独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C0−C3アルキレンカルボシクリルまたはC0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;あるいは、
RaおよびRbは、それらに結合する窒素原子とともにヘテロシクリル基を形成し;
pは独立して、1または2であり;
nは、3、4、5または6であり;
- - - - -は、適宜二重結合を示し;
RqはHであるか、またはLがCRzである場合にRqはまたC1−C6アルキルであってもよく;
RyおよびRy’は独立して、C1−C6アルキルであり;
Lは、NまたはCRzであり;
RzはHであるか、または星印をつけた炭素原子とともに二重結合を形成し;
Wは、−CH2−、−O−、−OC(=O)NH−、−OC(=O)−、−S−、−NH−、−NRa、−NHS(=O)2−、−NHC(=O)NH−もしくは−NHC(=O)−、−NHC(=S)NH−、または結合であり;
R8は、1または2個の飽和、一部飽和または不飽和環を含む環状基であり、その各々は4〜7個の環原子を有し、その各々はS、OおよびNから独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有し、該環状基は、C1−C3アルキレン基によってWから適宜隔てられており;あるいは、
R8はC1−C6アルキルであり;そのR8基のいずれも、R9で適宜モノ、ジ、またはトリ置換されていてもよく、その中で、
R9は独立して、ハロ、オキソ、シアノ、アジド、ニトロ、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−C(=O)NH2、Y−NRaRb、Y−O−Rb、Y−C(=O)Rb、Y−(C=O)NRaRb、Y−NRaC(=O)Rb、Y−NHS(=O)pRb、Y−S(=O)pRb、Y−S(=O)pNRaRb、Y−C(=O)ORb、Y−NRaC(=O)ORbからなる群より選択され;
前記カルボシクリルまたはヘテロシクリルは、R10で適宜置換されており;
R10は、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、アミド、スルホニル、(C1−C3アルキル)スルホニル、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、ハロアルキル、カルボキシルである]
の化合物、並びにそのN−オキシド、塩および立体異性体。
【請求項2】
部分構造:
【化2】
を有する、請求項1の化合物。
【請求項3】
nが4または5である、請求項1の化合物。
【請求項4】
点線- - - - -が二重結合を示す、請求項1の化合物。
【請求項5】
RyおよびRyが各々メチルである、請求項1の化合物。
【請求項6】
Wが−O−であり、
R8が、キノリン−4−イル、イソキノリン−1−イル、キナゾリン−4−イル、またはピリミジン−4−イルであり、そのいずれもが独立して、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−NRt5aRt5b、−C(=O)NRt5aRt5b、フェニル、メトキシフェニル、シアノフェニル、ハロフェニル、ピリジル、C1−4アルキルピリジル、ピリミジニル、モルホリニル、ピペラジニル、C1−4アルキルピペラジニル、ピロリジニル、ピラゾリル、C1−4アルキル−ピラゾリル、チアゾリル、C1−4アルキルチアゾリル、シクロプロピルチアゾリル、またはモノもしくはジC1−4アルキル−アミノチアゾリルもしくはC1−3アルキルチアゾリルで適宜モノ、ジ、またはトリ置換されており、
この場合、Rt5aおよびRt5bが独立して、水素、C3−7シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルであるか、ハロ、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、アリールまたはヘテロシクリルで適宜置換されたC1−6アルキルである、請求項1の化合物。
【請求項7】
WがO(C=O)NHであり、R8が、R9から選択される1から3個の置換基で置換されたフェニルである、請求項1の化合物。
【請求項8】
Aが−OR1であり、その中でR1が、水素、メチル、エチル、またはtert−ブチルであり;あるいは
Aが−NHS(=O)2R2であり、この場合、R2が、メチル、シクロプロピル、またはフェニルであり;あるいは
Aが−NHS(=O)2NR5aR5bであり、この場合、R5aおよびR5bが各々独立して、水素、C3−7シクロアルキルまたはC1−6アルキルである、請求項1の化合物。
【請求項9】
薬物として使用するための、請求項1〜9のいずれか一つの化合物。
【請求項10】
HCVに感染した哺乳類において、HCV活性を阻害するのに有用な薬物の製造のための、請求項1〜9のいずれか一つの化合物の使用。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか一つの化合物の抗ウイルス性有効量の投与を特徴とする、HCVに感染した温血動物の治療方法。
【請求項12】
1または2種類の抗HCV剤を有する、請求項1〜9のいずれか一つの化合物の組合せ医薬。
【請求項13】
請求項1〜9のいずれかの、一つまたはそれ以上の化合物を含む医薬組成物。
【請求項14】
請求項1〜9のいずれかの化合物の製造方法であって:
(a)以下の反応式:
【化3】
に概説するように、C7とC8の間の二重結合を形成、特にオレフィンメタセシス反応を通して形成し、大環状分子へ同時環化して、C7とC8の間の結合が二重結合である式(I)の化合物(式(I−c)の化合物)を製造し、
(b)C7−C8二重結合の還元によって、式(1c)の化合物を式(I−d)の化合物に変換し、その中で大環状分子におけるC7とC8の間の結合が単結合、すなわち式(I−d)の化合物:
【化4】
であり、
(c)以下の反応式:
【化5】
[式中、Gは化学基:
【化6】
を表す]
に概説するように、中間体(2a)とスルホニルアミン(2b)の間のアミド結合を形成することによって、Aが−NHSO2R2を表す式(I)の化合物(前記化合物は式(I−k−1)によって表される)を製造するか、または中間体(2a)とアルコール(2c)の間のエステル結合を形成することによって、R1が−OR1を表す式(I)の化合物、すなわち化合物(I−k−2)を製造し、
(d)以下の反応式:
【化7】
[式中、その中でYはヒドロキシまたは脱離基を表し;特に該反応は、Yが脱離基を表すO−アリール化反応、またはYがヒドロキシを表す光延反応である]
に概説するように、中間体(4a)を中間体Y−R8と反応させ、
(e)遊離型の式(I)の化合物を酸または塩基と反応させることによって塩の形態を製造することを特徴とする方法。
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、
Aは、OR1、NHS(=O)PR2、NHR3、NRaRb、C(=O)NHR3またはC(=O)NRaRbであり、その中で、
R1は、水素、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R2は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリルまたはNRaRbであり;
R3は、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−OC1−C6アルキル、−OC0−C3アルキレンカルボシクリル、−OC0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;
R1、R2またはR3におけるいずれのアルキル、カルボシクリルまたはヘテロシクリルも、ハロ、オキソ、シアノ、アジド、ニトロ、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−C(=O)NH2、Y−NRaRb、Y−O−Rb、Y−C(=O)Rb、Y−(C=O)NRaRb、Y−NRaC(=O)Rb、Y−NHSOpRb、Y−S(=O)pRbおよびY−S(=O)pNRaRb、Y−C(=O)ORb、Y−NRaC(=O)ORbからなる群より独立して選択される1から3個の置換基で適宜置換され;
Yは独立して、結合またはC1−C3アルキレンであり;
Raは独立して、H、C1−C6アルキルまたはC1−C6アルコキシであり;
Rbは独立して、H、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C0−C3アルキレンカルボシクリルまたはC0−C3アルキレンヘテロシクリルであり;あるいは、
RaおよびRbは、それらに結合する窒素原子とともにヘテロシクリル基を形成し;
pは独立して、1または2であり;
nは、3、4、5または6であり;
- - - - -は、適宜二重結合を示し;
RqはHであるか、またはLがCRzである場合にRqはまたC1−C6アルキルであってもよく;
RyおよびRy’は独立して、C1−C6アルキルであり;
Lは、NまたはCRzであり;
RzはHであるか、または星印をつけた炭素原子とともに二重結合を形成し;
Wは、−CH2−、−O−、−OC(=O)NH−、−OC(=O)−、−S−、−NH−、−NRa、−NHS(=O)2−、−NHC(=O)NH−もしくは−NHC(=O)−、−NHC(=S)NH−、または結合であり;
R8は、1または2個の飽和、一部飽和または不飽和環を含む環状基であり、その各々は4〜7個の環原子を有し、その各々はS、OおよびNから独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有し、該環状基は、C1−C3アルキレン基によってWから適宜隔てられており;あるいは、
R8はC1−C6アルキルであり;そのR8基のいずれも、R9で適宜モノ、ジ、またはトリ置換されていてもよく、その中で、
R9は独立して、ハロ、オキソ、シアノ、アジド、ニトロ、C1−C6アルキル、C0−C3アルキレンカルボシクリル、C0−C3アルキレンヘテロシクリル、−C(=O)NH2、Y−NRaRb、Y−O−Rb、Y−C(=O)Rb、Y−(C=O)NRaRb、Y−NRaC(=O)Rb、Y−NHS(=O)pRb、Y−S(=O)pRb、Y−S(=O)pNRaRb、Y−C(=O)ORb、Y−NRaC(=O)ORbからなる群より選択され;
前記カルボシクリルまたはヘテロシクリルは、R10で適宜置換されており;
R10は、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、アミド、スルホニル、(C1−C3アルキル)スルホニル、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、ハロアルキル、カルボキシルである]
の化合物、並びにそのN−オキシド、塩および立体異性体。
【請求項2】
部分構造:
【化2】
を有する、請求項1の化合物。
【請求項3】
nが4または5である、請求項1の化合物。
【請求項4】
点線- - - - -が二重結合を示す、請求項1の化合物。
【請求項5】
RyおよびRyが各々メチルである、請求項1の化合物。
【請求項6】
Wが−O−であり、
R8が、キノリン−4−イル、イソキノリン−1−イル、キナゾリン−4−イル、またはピリミジン−4−イルであり、そのいずれもが独立して、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−NRt5aRt5b、−C(=O)NRt5aRt5b、フェニル、メトキシフェニル、シアノフェニル、ハロフェニル、ピリジル、C1−4アルキルピリジル、ピリミジニル、モルホリニル、ピペラジニル、C1−4アルキルピペラジニル、ピロリジニル、ピラゾリル、C1−4アルキル−ピラゾリル、チアゾリル、C1−4アルキルチアゾリル、シクロプロピルチアゾリル、またはモノもしくはジC1−4アルキル−アミノチアゾリルもしくはC1−3アルキルチアゾリルで適宜モノ、ジ、またはトリ置換されており、
この場合、Rt5aおよびRt5bが独立して、水素、C3−7シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルであるか、ハロ、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、アリールまたはヘテロシクリルで適宜置換されたC1−6アルキルである、請求項1の化合物。
【請求項7】
WがO(C=O)NHであり、R8が、R9から選択される1から3個の置換基で置換されたフェニルである、請求項1の化合物。
【請求項8】
Aが−OR1であり、その中でR1が、水素、メチル、エチル、またはtert−ブチルであり;あるいは
Aが−NHS(=O)2R2であり、この場合、R2が、メチル、シクロプロピル、またはフェニルであり;あるいは
Aが−NHS(=O)2NR5aR5bであり、この場合、R5aおよびR5bが各々独立して、水素、C3−7シクロアルキルまたはC1−6アルキルである、請求項1の化合物。
【請求項9】
薬物として使用するための、請求項1〜9のいずれか一つの化合物。
【請求項10】
HCVに感染した哺乳類において、HCV活性を阻害するのに有用な薬物の製造のための、請求項1〜9のいずれか一つの化合物の使用。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか一つの化合物の抗ウイルス性有効量の投与を特徴とする、HCVに感染した温血動物の治療方法。
【請求項12】
1または2種類の抗HCV剤を有する、請求項1〜9のいずれか一つの化合物の組合せ医薬。
【請求項13】
請求項1〜9のいずれかの、一つまたはそれ以上の化合物を含む医薬組成物。
【請求項14】
請求項1〜9のいずれかの化合物の製造方法であって:
(a)以下の反応式:
【化3】
に概説するように、C7とC8の間の二重結合を形成、特にオレフィンメタセシス反応を通して形成し、大環状分子へ同時環化して、C7とC8の間の結合が二重結合である式(I)の化合物(式(I−c)の化合物)を製造し、
(b)C7−C8二重結合の還元によって、式(1c)の化合物を式(I−d)の化合物に変換し、その中で大環状分子におけるC7とC8の間の結合が単結合、すなわち式(I−d)の化合物:
【化4】
であり、
(c)以下の反応式:
【化5】
[式中、Gは化学基:
【化6】
を表す]
に概説するように、中間体(2a)とスルホニルアミン(2b)の間のアミド結合を形成することによって、Aが−NHSO2R2を表す式(I)の化合物(前記化合物は式(I−k−1)によって表される)を製造するか、または中間体(2a)とアルコール(2c)の間のエステル結合を形成することによって、R1が−OR1を表す式(I)の化合物、すなわち化合物(I−k−2)を製造し、
(d)以下の反応式:
【化7】
[式中、その中でYはヒドロキシまたは脱離基を表し;特に該反応は、Yが脱離基を表すO−アリール化反応、またはYがヒドロキシを表す光延反応である]
に概説するように、中間体(4a)を中間体Y−R8と反応させ、
(e)遊離型の式(I)の化合物を酸または塩基と反応させることによって塩の形態を製造することを特徴とする方法。
【公表番号】特表2009−502845(P2009−502845A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−523260(P2008−523260)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/007514
【国際公開番号】WO2007/017144
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(592182539)メディヴィル・アクチボラグ (13)
【氏名又は名称原語表記】MEDIVIR AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/007514
【国際公開番号】WO2007/017144
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(592182539)メディヴィル・アクチボラグ (13)
【氏名又は名称原語表記】MEDIVIR AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]