説明

CNSの病気を治療するための5−HT1Bアンタゴニスト組成物

【課題】 CNSの病気の治療のための5−HT1Bアンタゴニスト組成物の提供。
【解決手段】 本発明の組成物は、5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリンレ−取込み阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせ、場合により医薬上許容しうる担体を含んでなる医薬組成物から成る。本組成物はCNSの病気、例えばうつ病、不安、認知、ADHDおよび併存する適応症の治療または予防に使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、以前は5−HT1Dとして分類されていた5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて場合により医薬上許容しうる担体を含んでなる医薬組成物、ならびにCNSの病気、例えばうつ病、不安、認知、ADHDおよび共存する適応症の治療または予防におけるその医薬の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
1991年6月26日に公表された欧州特許公報第434,561号は、7−アルキルアルコキシおよびヒドロキシ置換された−1−(4−置換された−1−ピペラジニル)−ナフタレンを記載している。化合物は、片頭痛、うつ病、不安、統合失調症、ストレスおよび疼痛の治療に有用な5−HT1アゴニストおよびアンタゴニストとして記載されている。
【0003】
1989年11月23日に公表された欧州特許公報第343,050号は、5−HT1Aリガンド療法として有用な7−非置換の、ハロゲン化された、およびメトキシ置換された−1−(4−置換された−1−ピペラジニル)−ナフタレンを記載している。
【0004】
1994年9月29日に公開されたPCT公報WO 94/21619は、5−HT1アゴニストおよびアンタゴニストとしてナフタレン誘導体を記載している。
【0005】
1996年1月11日に公開されたPCT公報WO 96/00720は、有用な5−HT1アゴニストおよびアンタゴニストとしてナフチルエーテルを記載している。
【0006】
1997年10月9日を公開されたPCT公報WO 97/36867および1998年4月9日に公開されたWO 98/14433は、精神治療薬として有用性を有する関連したベンジル(イデン)−ラクタム誘導体を記載している。
【0007】
1996年3月20日に公表された欧州特許公報第701,819号は、5−HT再取込阻害剤と組み合わせた5−HT1アゴニストおよびアンタゴニストの使用を記載している。
【0008】
Glennon等は、彼らの論文“5-HT1D Serotonin Receptors", Clinical Drug Res. Dev.,
22, 25-36 (1991)中で5−HT1リガンドとして有用な7−メトキシ−1−(1−ピペラジニル)−ナフタレンを記載している。
【0009】
Glennonの論文“Serotonin Receptors: Clinical Implications", Neuroscience and Behavioral Reviews, 14, 35-47 (1990)は、食欲抑制、体温調節、心臓血管/降圧効果、睡眠、精神病、不安、うつ病、悪心、嘔吐、アルツハイマー病、パーキンソン病およびハンチントン病を含むセロトニン受容体に関連する薬理効果を記載している。
【0010】
1995年11月30日に公示されたPCT公報WO 95/31988は、CNS障害、例えばうつ病、全般性不安、パニック障害、広場恐怖、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、記憶障害、神経性食欲不振症および神経性過食症、パーキンソン病、遅発性ジスキネジア、内分泌障害、例えば高プロラクチン血症、血管痙攣(特に大脳血管系における)および高血圧、運動性および分泌における変化を伴う胃腸管の障害、ならびに性機能障害を治療するため5−HT1Dアンタゴニストを5−HT1Aアンタゴニストと組み合わせて使用することを記載している。
【0011】
G. Maura et al., J. Neurochem, 66 (1), 203-209 (1996)は、確立された治療がなかったヒト小脳性運動失調、多面性症候群(multifaceted syndrome)の治療において、5−HT1A受容体または5−HT1Aおよび5−HT1D受容体の両方の選択的アゴニストを投与することで大きな改善がみられることを記載している。
【0012】
米国特許第6,380,186号および同第6,423,708号は、アラルキルおよびアラルキリデン複素環式ラクタムおよびイミドセロトニン1(5−HT)再取込阻害剤を記載している。
【0013】
米国公開特許出願第2005/0009927号および第2005/0014848号は、セロトニン再取込阻害剤およびノルエピネフリン再取込阻害剤の組み合わせを記載している。また、これらの公報には5−HT1Bアンタゴニストも引用されている。
【0014】
2005年11月3日に公示された米国特許出願第2005−0245521 A1号は、新規なベンジル(イデン)−ラクタム誘導体を記載している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて場合により医薬上許容しうる担体を含んでなる医薬組成物、ならびにCNSの病気、例えばうつ病、不安、認知、ADHDおよび共存する適応症の治療または予防におけるその医薬の使用に関する。また、本発明は、CNSの病気、例えばうつ病、不安、注意欠如多動性障害(ADHD)および併存する適応症ならびに他の疾患、障害および病気を患っている哺乳動物を含む被験者、特にヒトの治療方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明方法は、5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて含んでなる医薬組成物の治療上有効量を被験者に投与することからなる。
【0017】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「ハロゲン」および「ハロ」には、F、Cl、BrおよびIが含まれる。特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アルキル」は、直鎖または分枝鎖部分を有する飽和一価炭化水素基を含む。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピルメチレン(−CH2−シクロプロピル)およびt−ブチルが含まれるが、これらに限定されない。
【0018】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有するアルキル部分を含み、ここにおいてアルキルは上記定義された通りである。アルケニルの例としては、エテニルおよびプロペニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0019】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有するアルキル部分を含み、ここにおいてアルキルは上記定義された通りである。アルキニル基の例としては、エチニルおよび2−プロピニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0020】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アルコキシ」は、「アルキル−O−」を意味し、ここにおいて「アルキル」は上記定義された通りである。「アルコキシ」基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシおよびアリルオキシが含まれるが、これらに限定されない。
【0021】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アルコキシアルキル」は、アルキル−O−アルキル−を意味し、ここにおいてアルキルは上記定義された通りである。
【0022】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「ヒドロキシアルキル」は、−アルキル−OHを意味し、ここにおいてアルキルは上記定義された通りである。
【0023】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アルケノキシ」は「アルケニル−O−」を意味し、ここにおいて「アルケニル」は上記定義された通りである。
【0024】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アルキノキシ」は「アルキニル−O−」を意味し、ここにおいて「アルキニル」は上記定義された通りである。
【0025】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「シクロアルキル」は非芳香族の飽和環式アルキル部分を含み、ここにおいてアルキルは上記定義された通りである。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが含まれるが、これらに限定されない。「ビシクロアルキル」および「トリシクロアルキル」基は、それぞれ2または3個の環からなる非芳香族の飽和環式アルキル部分を含み、ここにおいて前記環は少なくとも1個の炭素原子を共有する。また、「ビシクロアルキル」および「トリシクロアルキル」基は、それぞれ2または3個の環からなる環式部分を含み、ここにおいて1個の環はアリールまたはヘテロアリールであり、そして前記環は2個の炭素原子を共有している。本発明の目的において、特に明記しない限り、二環式アルキル基は、スピロ基および縮合環基を含む。ビシクロアルキル基の例としては、ビシクロ−[3.1.0]−ヘキシル、ビシクロは−[2.2.1]−ヘプタ−1−イル、ノルボルニル、スピロ[4.5]デシル、スピロ[4.4]ノニル、スピロ[4.3]オクチル、スピロ[4.2]ヘプチル、インダン、テトラリン(1,2,3,4−テトラヒドロナフレン)(teralene(1,2,3,4−tetrahydronaphlene))および6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテンが含まれるが、これらに限定されない。トリシクロアルキル基の例は、アダマンタニルである。他のシクロアルキル、ビシクロアルキルおよびトリシクロアルキル基は、当分野で知られており、そしてこのような基は、本明細書において定義「シクロアルキル」、「ビシクロアルキル」および「トリシクロアルキル」によって包含される。「シクロアルケニル」、「ビシクロアルケニル」および「トリシクロアルケニル」は、それらがそれぞれ炭素環員を結合している1つまたはそれ以上の炭素−炭素二重結合(「環内」二重結合)および/または炭素環員と隣接する非環炭素とを結合している1つまたはそれ以上の炭素−炭素二重結合(「環外」二重結合)を含んでいることを除いて、上記定義されたような非芳香族のシクロアルキル、ビシクロアルキルおよびトリシクロアルキル部分のことである。シクロアルケニル基の例としては、シクロペンテニル、シクロブテニルおよびシクロヘキセニルが含まれるが、これらに限定されない。ビシクロアルケニル基の非限定的な例は、ノルボルネニルである。また、シクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキルおよびビシクロアルケニルは、1つまたはそれ以上のオキソ部分で置換された基を含む。このようなオキソ部分を有する基の例は、オキソシクロペンチル、オキソシクロブチル、オキソシクロペンテニルおよびノルカンホリルである。他のシクロアルケニル、ビシクロアルケニルおよびトリシクロアルケニル基は、当分野で知られており、そしてこのような基は、本明細書において定義「シクロアルケニル」、「ビシクロアルケニル」および「トリシクロアルケニル」に含まれる。
【0026】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アリール」は、芳香族炭化水素から1個の水素を除去することによって誘導された有機基、例えばフェニル(Ph)、ナフチル、インデニル、インダニルおよびフルオレニルを含む。「アリール」は、少なくとも1つの環が芳香族である縮合環基を包含する。
【0027】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「複素環式」および「ヘテロシクロアルキル」は、それぞれO、SおよびNから選ばれる1つまたはそれ以上のヘテロ原子、好ましくは1〜4個のヘテロ原子を含む非芳香族環式基のことである。「ヘテロビシクロアルキル」基は、非芳香族の2つの環を有する環式基を含み、ここにおいて前記環は、1または2個の原子を共有し、そして少なくとも1つの環は、ヘテロ原子(O、SまたはN)を含む。また、「ヘテロビシクロアルキル」基は、2つの環を有する環式基を含み、ここにおいて前記1つの環はアリールまたはヘテロアリール環であり、前記環は1または2個の原子を共有し、そして少なくとも1つの環はヘテロ原子(O、SまたはN)を含む。特に明記しない限り、本発明の目的では、ヘテロビシクロアルキル基は、スピロ基および縮合環基を含む。一実施態様において、ヘテロビシクロアルキル中のそれぞれの環は4個までのヘテロ原子を含有する(すなわち、0〜4個のヘテロ原子、但し、少なくとも1つの環が少なくとも1個のヘテロ原子を含む)。また、本発明の複素環式基は、1つまたはそれ以上のオキソ部分で置換された環系を含むことができる。非芳香族の複素環式基の例は、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼピニル、ピペラジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、キノリジニル、キヌクリジニル、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシル、1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノニル,1,4−ジオキサスピロ[4.3]オクチルおよび1,4−ジオキサスピロ[4.2]ヘプチルである。
【0028】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、「ヘテロアリール」は、O、SおよびNから選ばれる1つまたはそれ以上のヘテロ原子、好ましくは1〜4個のヘテロ原子を含む芳香族基のことである。基の少なくとも1つの環が芳香族である、1つまたはそれ以上のヘテロ原子を含む多環式基は、「ヘテロアリール」基である。また、本発明のヘテロアリール基は、1つまたはそれ以上のオキソ部分で置換された環系を含むことができる。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、キノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル(tetrahydroguinolyl)、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、トリアジニル、1,2,4−トリアジニル(trizainyl)、1,3,5−トリアジニル、イソインドリル、1−オキソイソインドリル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、ジヒドロイソキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ベンゾフリル、フロピリジニル、ピロロピリミジニルおよびアザインドリルである。
【0029】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「シクロアルコキシ」は、「シクロアルキル−O−」を意味し、ここにおいて「シクロアルキル」は上記定義された通りである。
【0030】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「アリールオキシ」は「アリール−O−」を意味し、ここにおいて「アリール」は上記定義された通りである。
【0031】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「ヘテロシクロアルコキシ」は、「ヘテロシクロアルキル−O−」を意味し、ここにおいて「ヘテロシクロアルキル」は上記定義された通りである。
【0032】
特に明記しない限り、本明細書で使用するように、用語「ヘテロアリールオキシ」は、「ヘテロアリール−O−」を意味し、ここにおいて「ヘテロアリール」は上記定義された通りである。
【0033】
特に明記しない限り、炭化水素から誘導された前記のすべての基は、1つまたはそれ以上のハロゲン原子によって場合により置換されていてもよい(例えば−CH2F、−CHF2−CF3、−PhCl、等)。
【0034】
特に明記しない限り、用語「1つまたはそれ以上の置換基」は、本明細書で使用するように、利用可能な結合部位の数に基づいて可能な1つから最大数までの置換基のことである。
【0035】
特に明記しない限り、炭化水素から誘導された前記のすべての基は、約1〜約20個の炭素原子(例えば、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3−C20シクロアルキル、3−20員ヘテロシクロアルキル;C6−C20アリール、5−20員ヘテロアリール、等)または1〜約15個の炭素原子(例えば、C1−C15アルキル、C2−C15アルケニル、C3−C15シクロアルキル、3−15員ヘテロシクロアルキル、C6−C15アリール、5−15員ヘテロアリール、等)、または1〜約12個の炭素原子、または1〜約8個の炭素原子、または1〜約6個の炭素原子を有する。
【0036】
先に挙げた化合物から誘導された前記基は、可能ならば、C−結合またはN−結合していてもよい。例えば、ピロールから誘導された基は、ピロール−1−イル(N−結合)またはピロール−3−イル(C−結合)であってもよい。また、基に関する用語は、全ての可能な互変異性体を包含する。
【0037】
用語「ノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)」は、ノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)もしくはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)単独、またはノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)およびセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)の両方の組み合わせのいずれかを意味する。
【0038】
また、本発明は、5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて場合により医薬上許容しうる担体から本質的になる医薬組成物、ならびにCNSの病気、例えばうつ病、不安、認知、ADHDおよび共存する適応症の治療または予防におけるその医薬の使用に関する。また、本発明は、CNSの病気、例えばうつ病、不安、注意欠如多動性障害(ADHD)および共存する適応症ならびに他の疾患、障害および病気を患っている哺乳動物を含む被験者、特にヒトの治療方法に関する。また、方法は、5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて含んでなる医薬組成物の治療上有効量を被験者に投与することから本質的になる。用語「から本質的になる(consisting essentially of)」または「から本質的になる(consists essentially of)」は、CNSの病気を含む疾患または状態の治療に有用な他のいずれかの活性成分を含まない、5−HT1Bアンタゴニストとノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)との組み合わせを意味する。非活性成分の非限定的な例は、医薬上許容しうる担体である。
【0039】
本発明の方法および医薬組成物で使用することができる5−HT1Bアンタゴニストの一実施態様は、式Iの化合物:
【化1】

式中、R1は、下記の式G1、G2、G3、G4、G5、G6またはG7の基であり、
【化2】

aは0〜8であり;
各R13は、独立して(C1−C4)アルキルまたはそれぞれG1もしくはG2のピペラジンもしくはピペリジン環の環炭素の1つから、利用可能な結合部位を有するそれぞれG1もしくはG2のピペラジンもしくはピペリジン環の同一もしくは別の環炭素もしくは環窒素への、またはR6が環構造を有する場合、利用可能な結合部位を有するR6の環炭素への(C1−C4)アルキレンの橋かけであり;
Eは、酸素、硫黄、SOまたはSO2であり;
【0040】
Xは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(C1−C6)アルコキシ、−SOt(C1−C6)アルキル、ここにおいてtは0、1または2であり、−CO210または−CONR1112であり;
Yは、1,3−オキサゾリジン−4−オン−5−イル、1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン−5−イル、4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾリジン−3−オン−4−イル、1,3−チアゾリジン−4−オン−5−イル、1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン−5−イル、1,3−ピラゾリジン−4−オン−5−イル、1,3−イミダゾリジン−2,4−ジオン−5−イル、1,2−ピラゾリジン−3−オン−4−イル、1,2−チアゾリジン−1,1,3−トリオン−4−イル、1,2−チアゾリジン−3−オン−4−イル、テトラヒ
ドロ−1,2−オキサジン−3−オン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−4−オン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−2,4−ジオン−5−イル、モルホリン−3−オン−2−イル、モルホリン−3,5−ジオン−2−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−オキサジン−3−オン−2−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−4−オン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−2,4−ジオン−5−イル、テトラヒドロ−1,2−チアジン−3−オン−4−イル、チオモルホリン−3−オン−2−イル、チオモルホリン−3,5−ジオン−2−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,2−ジアジン−3−オン−4−イル、4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,3−ジアジン−4−オン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,3−ジアジン−2,4−ジオン−5−イル、ピペラジン−2−オン−3−イル、ピペラジン−2,6−ジオン−3−イル、テトラヒドロ−1,3,4−チアジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒドロ−1,3,4−チアジアジン−5−オン−6−イル、1,3,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、テトラヒドロ−1,2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、1,2,4−トリアジン−5−オン−6−イル、テトラヒドロ−1,2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒドロ−1−2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、1,2,4−オキサジアジン−3,5−ジオン−6−イル、1,2,4−トリアジン(trazin)−6−オン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,2−オキサゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,3−オキサゼピン−4−オン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−3,5−ジオン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−3,5−ジオン−6−イル、2,3,5,6−テトラヒドロ−1−4−オキサゼピン−5,7−ジオン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,3−オキサゼピン−2,4−ジオン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,2−チアゼピン−3−オン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,4−チアゼピン−3−オン−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−チアゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−チアゼピン−3,5−ジオン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−チアゼピン−3,5−ジオン−6−イル、2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−チアゼピン−5−オン−6−イル、6,7−ジヒドロ−1,4−チアゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,3−チアゼピン−2,4−ジオン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,2−ジアゼピン−3−オン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,3−ジアゼピン−2,4−ジオン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピン−2−オン−3−イル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピン−5,7−ジオン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,3,5−チアジアゼピン−3−オン−7−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1−3,5−チアジアゼピン−6−オン−7−イル、および2,3,5,6−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゼピン−3,5−ジオン−7−イルからなる群より選ばれる、Yが結合している原子と一緒になって2〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環を形成する場合により置換された(C1−C4)ヘテロアルキルの橋かけであり;ここにおいて前記(C1−C4)ヘテロアルキルの橋かけの、追加の結合を担持しうるいずれかの炭素原子上の置換基は、クロロ、フルオロ、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチルまたはシアノであり;ここにおいて前記(C1−C4)ヘテロアルキルの橋かけの、追加の結合を担持しうるいずれかの炭素原子上の置換基は、(C1−C6)アルキルまたはトリフルオロメチルであり;
【0041】
2は、水素、(C1−C4)アルキル、フェニルまたはナフチルであり、ここにおいて前記フェニルまたはナフチルは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOk(C1−C6)アルキルから独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてkは0、1または2であり;
3は、−(CH2)mBであり、ここにおいてmは、0、1、2または3であり、そして
Bは水素、フェニル、ナフチルまたは環中に1〜4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員ヘテロアリール基であり、そしてここにおいて前記フェニル、ナフチルおよびヘテロアリール基はそれぞれクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル−、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、−COOHおよび−SOn(C1−C6)アルキルから独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてnは、0、1または2であり;
6は、水素、(C1−C6)アルコキシもしくは1〜3個のフッ素原子で場合により置換された(C1−C6)アルキル、または((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選ばれ、ここにおいてアリール部分は、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリール−(CH2)q−であり、ここにおいてヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリルおよびベンズイソチアゾリルからなる群より選ばれ、そしてqは、0、1、2、3または4であり、そしてここにおいて前記アリールおよびヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOg(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてgは、0、1または2であり;
【0042】
7は、水素、(C1−C6)アルキル、((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選ばれ、ここにおいてアリール部分は、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリール−(CH2)r−であり、ここにおいてヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリルおよびベンズイソチアゾリルからなる群より選ばれ、そしてrは0、1、2、3または4であり、そしてここにおいて前記アリールおよびヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、−C(=O)−(C1−C6)アルキル、シアノおよび−SOj(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてjは、0、1または2であり;
またはR6およびR7は、一緒になって2〜4個の炭素鎖を形成し;
8は、水素または(C1−C3)アルキルであり;
9は、水素または(C1−C6)アルキルであり;
またはR6およびR9は、それらが結合している窒素原子と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含むことができる5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
pは、1、2または3であり;
10、R11およびR12は、それぞれ独立してR2の定義に記載された基から選ばれ;
またはR11およびR12は、それらが結合している窒素と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる0から4個のヘテロ原子を含むことができる5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
破線は、場合により二重結合を表し、
但し、G2中の破線が二重結合である場合、R8は存在しない;
またはその医薬上許容しうる塩である。
【0043】
式Iの化合物は、例えば、米国特許第6,380,186号に説明された方法に従って製造することができ、これは全体として参照により本明細書に組み込まれている。
【0044】
本発明の方法および医薬組成物に使用することができる特定の5HT1Bアンタゴニストの非限定的な例は、以下の化合物(それらは個々の化合物または以下の化合物のいずれかの組み合わせの群であってもよい)およびそれらの医薬上許容しうる塩:
エルザソナン(elzasonan);
3−(4−クロロベンジル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−4−オン;
5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−2−フェニルチアゾリジン−4−オン;
5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
3−(4−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−4−オン;
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−2,4−ジオン;
3−(4−クロロベンジル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−2,4−ジオン;
4−ベンジル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロベンジル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
【0045】
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−フルオロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−モルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−チオモルホリン−3−オン;
4−メチル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(2−ピペラジン−1−イルベンジリデン)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチル−4−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−1−オキソ−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチル−4−オキシ−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−ベンジル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−1,1−ジオキソチオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[3−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
【0046】
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[5−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメチル−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−{2−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−ベンジリデン}−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−クロロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−トリフルオロメチル−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(5−フルオロ−2−ピペラジン−1−イル−ベンジリデン)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[3,6−ジフルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
【0047】
4−フェニル−2−[2−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[5−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−フェニル−チオモルホリン−3−オン;
4−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−tert−ブチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
3−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−3−オキソ−チオモルホリン−2−イリデンメチル]−6−ジメチルアミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンゾニトリル;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[4−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[4−ブロモ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1−メチルピロリジン−2−イルメトキシ)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
【0048】
4−(3,5−ジクロロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)
−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(オクタヒドロピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−ピリジン−3−イル−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジフルオロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,5−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,5−ジクロロフェニル)−2−[2−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3−メチルアミノピロリジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(2,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−フルオロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−2−[2−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
【0049】
2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−フェニルチオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(2,4,6−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2,4−ジブロモ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4]オキサゼパン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4,5]オキサジアゼパン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4]チアゼパン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−{2−[(2−ジメチルアミノエチル)−メチルアミノ]−ベンジリデン}−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
【0050】
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1,4−ジメチルピペリジン−4−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3,5−ジオン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1−メチルピロリジン−3−イルメチル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−{2−[メチル−(1−メチルピロリジン−2−イルメチル)−アミノ]−ベンジリデン}−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1−メチルピロリジン−2−イルメトキシ)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−{2−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)−エチル]−ベンジリデン}−チオモルホリン−3−オン;
1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−ピペラジン−2−オン;
1−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−モルホリン−3−オン;
【0051】
2−[4−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[5−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−{1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−フェニル]−エチリデン}−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−6−メチル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4]オキサゼパン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4H−[1,4]チアジン−3−オン;
1−(4−クロロフェニル)−4,6,6−トリメチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
1−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−モルホリン−3−オン;
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−オキサゾリジン−4−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−4−オン;および
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−4−オンである。
【0052】
5−HT1Bアンタゴニストの別の実施態様は、式(II)に相当する1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オンの単離および精製された代謝物:
【化3】

式中、
31=H、OH、=O、O−グルクロニドまたはO−スルフェート;
32=H、OH、O−グルクロニドまたはO−スルフェート;
33は、OH、O−グルクロニドまたはO−スルフェートであり;
33はOHである場合、R31またはR32の少なくとも1つは、OH、=O、O−グルクロニドまたはO−スルフェートである;
ならびにそのラセミ体のジアステレオマー混合物および光学異性体、そのプロドラッグ、および前記代謝物の医薬上許容しうる塩、ラセミ体のジアステレオマー混合物および光学異性体である。
【0053】
5−HT1Bアンタゴニストの別の実施態様は、式(III)の化合物に相当する1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オンの精製および単離された代謝物:
【化4】

そのラセミ体のジアステレオマー混合物または光学異性体、そのプロドラッグおよびその医薬上許容しうる塩である。
【0054】
5−HT1Bアンタゴニストの別の実施態様は、式IVの化合物:
【化5】

式中、R41は下記載の式C1またはC2の基であり、
【化6】

【0055】
bは、0〜8であり;
mは、1〜3であり;
46は、水素、(C1−C6)アルコキシもしくは1〜3個のフッ素原子で場合により置換された(C1−C6)アルキル、または((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選ばれ、ここにおいてアリール部分は、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリール−(CH2)q−であり、ここにおいてヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリルおよびベンゾイソチアゾリルからなる群より選ばれ、そしてqは0、1、2、3または4であり、そして前記アリールおよびヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOt(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてtは0、1または2であり;
各R53は、独立して(C1−C4)アルキルまたはそれぞれC1もしくはC2のピペラジンもしくはピペリジン環の環炭素の1つから、利用可能な結合部位を有するそれぞれC1もしくはC2のピペラジンもしくはピペリジン環の同一もしくは別の環炭素もしくは環窒素への、またはR46が利用可能な結合部位を有する環構造を有する場合、R46の環炭素への(C1−C4)アルキレンの橋かけであり;
Zは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、−SOt(C1−C6)アルキル(ここにおいて、tは0、1または2である)、−CO250または−CONR5152であり;
【0056】
50、R51およびR52は、それぞれ独立して水素、(C1−C4)アルキル、フェニルおよびナフチルから選ばれ、ここにおいて前記フェニルまたはナフチルは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOt(C1−C6)アルキルから独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてtは0、1または2であり;またはR51およびR52は、それらが結合している窒素と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる0〜4個のヘテロ原子を含むことができる5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
43は、−(CH2)gBであり、ここにおいてgは0〜3であり、そしてBは、水素、フ
ェニル、ナフチルまたは環中に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環であり、但し、前記環は2つの隣接する酸素原子または2つの隣接する硫黄原子を含むことができず、そして前記フェニル、ナフチルおよびヘテロアリール環はそれぞれ(C1−C8)ヒドロキシアルキル−、(C1−C8)アルコキシ−(C1−C8)アルキル−、(C3−C8)ヒドロキシシクロアルキル−、(C3−C8)シクロアルコキシ−、(C1−C8)アルコキシ−(C3−C8)シクロアルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシヘテロシクロアルキルおよび(C1−C8)アルコキシ−ヘテロシクロアルキルから独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいて(C3−C8)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル部分はそれぞれ1〜3個の(C1−C6)アルキルまたはベンジル基で独立して置換されていてもよく;
【0057】
Bがフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール環である場合、それぞれの前記環は、フェニル、ナフチルならびに酸素、窒素および硫黄から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環から独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよく、但し、前記ヘテロアリール環は2つの隣接する酸素原子または2つの隣接する硫黄原子を含むことができず、そしてここにおいてそれぞれ独立して選ばれたフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール置換基は、それ自体、1〜3個の(C1−C8)アルキルまたはC3−C8シクロアルキル置換基で置換されていてもよく、ここにおいてヘテロアリール基の例としては、ピリジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、キノリル、イソキノリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プリニル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、ジヒドロイソキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ベンゾフリル、フロピリジニル、ピロロピリミジニルおよびアザインドリルが含まれるが、これらに限定されず;または
【0058】
Bがフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール環である場合、それぞれの前記環は、(a)オルト−COOHを有する−(CH2)tOHから形成されたラクトン、ここにおいて、tは1、2または3であり;(b)−CONR5455、ここにおいてR54およびR55は、(C1−C8)アルキルおよびベンジルから独立して選ばれるか、またはR54およびR55は、それらが結合している窒素と一緒になって−CONR5455基の窒素に加えて窒素、硫黄および酸素から選ばれる0〜3個のヘテロ原子を含むことができる5〜7員ヘテロアルキル環を形成し、ここにおいて、前記ヘテロ原子のいずれかが窒素である場合、(C1−C8)アルキルまたはベンジルで場合により置換されていてもよく、但し、前記環は2つの隣接する酸素原子または2つの隣接する硫黄原子を含むことができず、(c)−(CH2)vNCOR5657、ここにおいてvは、0、1、2または3であり、そして−COR56およびR57は、それらが結合している窒素と一緒になって4〜6員ラクタム環を形成し;および(d)−(C1−C8)NR5859、ここでR58およびR59のそれぞれは、水素および(C1−C4)アルキルから独立して選ばれるか、またはR58およびR59はそれらが結合している窒素と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる0〜4個のヘテロ原子を含むことができる4〜7員ヘテロアルキル環を形成する;から独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよく;
ここにおいて破線は、場合により二重結合を表し;
jは、1、2または3である;
またはその医薬上許容しうる塩である。
【0059】
式IVの化合物は、例えば2005年3月25日に出願された米国出願第11/083,188号、公開された米国特許出願第2005−0245521A1号に説明された方法によって製造することができ、これはその全体として参照により本明細書に組み込まれている。
【0060】
使用することができる特定の5−HT1B化合物は、以下の化合物であり、それらは個々の化合物であってもよいし、またはいずれかの組み合わせで群になっていてもよい:
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[3−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−メトキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−メトキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
【0061】
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピリジン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−(2−ピペラジン−1−イル−ベンジル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピロリジン−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
【0062】
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[5−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
【0063】
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イルメチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−オキソ−1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−5−イル)−ピペリジン−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(3−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビ−ピリジニル−2−オン、
3−[5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
【0064】
3−[5−フルオロ−2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(2,5−ジメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
【0065】
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−オキサゾール−4−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−ピラゾール−1−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン、
1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−オキサゾール−5−イル−フェニル)−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
およびそれらの医薬上許容しうる塩および光学異性体。
【0066】
本発明の医薬組成物を構成する式IVの化合物の特定の光学異性体には、以下の化合物のいずれかの組み合わせにおいていずれか1つまたはそれ以上が含まれる:
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
【0067】
(R)−1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(R)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
(R)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
【0068】
(R)−3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
【0069】
(S)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(S)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
【0070】
(S)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
およびそれらの医薬上許容しうる塩。
【0071】
5−HT1Bアンタゴニストの別の実施態様は、式(V)または(VI)に相当する4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オンの単離および精製された代謝物の化合物:
【化7】

【0072】
式中、
21は、HまたはCH3であり;
22は、H、CH3または−O−Glucであり;
23は、HもしくはOHであるか、または
23およびR24は、結合を形成するか、またはR23およびR26は、それらがそれぞれ結合しているCおよびN原子と一緒になって5員不飽和環を形成するか、またはR23およびR24は一緒になって−O−であり、それらがそれぞれ結合しているC原子と一緒に3員エポキシド環を形成し;
24は、X'がSである場合、H、CH3であるか、またはR24は、X'がSHである場合、(=O)であり;
25は、H、OHまたは(=O)であり;
26は、−CH2−であり;
Xは、結合(−−−)が存在する場合、Sであり、そして結合(−−−)が存在しない場合、SHであり;
nは、0または1であり;
20は、Oであるかまたはそれが結合しているN原子と隣接するC原子との間の結合であり、それによっていずれの場合も、前記N原子は正電荷を有する;
ラセミ体のジアステレオマー混合物およびその光学異性体、そのプロドラッグ
および前記代謝物の医薬上許容しうる塩;
但し、R21がCH3であり、R26がCH2であり、そしてR22およびR23がそれぞれ水素である場合、R23およびR24は結合を形成しない;または
【0073】
【化8】

式中
27は、NH2またはOHであり;
28は、HまたはOHである;
ラセミ体のジアステレオマー混合物、およびその光学異性体、そのプロドラッグ、および前記代謝物の医薬上許容しうる塩、ラセミ体のジアステレオマー混合物、光学異性体およびプロドラッグである。
【0074】
上記の化合物はすべてキラル中心を有することができ、このため異なる鏡像異性配置を生じうる。本発明は、全ての鏡像異性体、ジアステレオマーおよび他の立体異性体、ならびにこのような化合物のすべての可能な互変異性体ならびにそのラセミ体および他の混合物を含む。
【0075】
化合物の5−HT1Bアンタゴニスト活性を測定するアッセイは、当業者に知られている。例えば、参照により本明細書に組み込まれた米国特許第6,380,186号に議論された5−HT1Bアンタゴニストを確認するためのアッセイを参照のこと。
【0076】
また、本発明は、ヒトを含む哺乳動物における、うつ病、不安、随伴性の不安を伴ううつ病、認知障害を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖症、強迫性障害(OCD)、併存症のツレット症候群を伴うOCD、境界型人格障害、睡眠障害、精神病、痙攣、運動異常、ハンチントン病のまたはパーキンソン病の症状、痙性、癲癇から生じる痙攣の抑制、脳虚血、食欲不振、失神発作、運動低下、頭部外傷、薬物依存、早漏、気分障害および食欲障害を伴う月経前症候群(PMS)、炎症性大腸疾患、摂食行動の改善、炭水化物渇望の抑止、黄体期後期違和障害、禁煙に伴う症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ボケ、認知障害、高血圧、過食症、食欲不振、肥満、不整脈、ニコチンもしくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、オピオイドまたはコカインにおける依存または嗜癖から選ばれる薬物依存および嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、卒中、外傷性脳損傷(TBI)、精神病、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、失読症、統合失調症、認知障害を伴う統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、癲癇、アルツハイマー型老年痴呆(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、認知障害を伴うADHDおよびツレット症候群から選ばれる障害または病気を治療するための、有効量の5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて含み、これらはいずれもその医薬上許容しうる塩の形態であってもよく、そして場合により医薬上許容しうる担体を含みうる医薬組成物に関する。
【0077】
また、本発明は、上記の障害または病気の治療を必要とする哺乳動物に、組み合わせにおいてこのような障害または病気の治療に有効な量の5−HT1Bアンタゴニストを、ノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて(これらはいずれもその医薬上許容しうる塩の形態であることができる)投与することからなる、ヒトを含む哺乳動物において上記の障害または病気を治療するための方法、または1つもしくはそれ以上の医薬の使用に関する。
【0078】
また、本発明は、有効な5−HT1Bアンタゴニストである上記化合物による一定量の化合物をノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて場合により医薬上許容しうる担体を含んでなる、哺乳動物における前記の障害または病気の治療に使用するための医薬組成物に関する。
【0079】
適切なセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRIのもの)は、いずれも本発明に使用することができる。このようなSNRIの例としては、ベンラファキシン(Effexor(R))、ベンラファキシン代謝物O−デスメチルベンラファキシン、クロミプラミン(Anafranil(R))、クロミプラミン代謝物デスメチルクロミプラミン、ドロキセチン(Cymbalta(R))、ミルナシプラン、イミプラミン(Tofranil(R)またはJanimine(R))ノルトリプチリン、マプロチリン、プロトリプチリン、トリミプラミン、ベンラファキシン、アミトリプチリン、アモキサピン、ドキセピン、ネファゾドン、ラモトリジンならびに前記のいずれかの類似体、誘導体、プロドラッグおよび医薬上許容しうる塩が含まれるが、これらに限定されない。
【0080】
ノルアドレナリン(またはノルエピネフリン)吸収阻害剤(NRI)は、ノルアドレナリン濃度を高めることによって作用する。NRIのものは当分野でよく知られている。例としては、レボキセチン(Edronax(R))およびレボキセチンの全ての鏡像異性体、すなわち(R/R,S/S,R/S,S/R)、デシプラミン(Norpramin(R))、マプロチリン(Ludiomil(R))、ロフェプラミン(Gamanil(R))、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、ミアンセリン(Bolvidon(R))、ブプロプリオン(Wellbutrin(R))、ブプロプリオン代謝物ヒドロキシブプロプリオン、ノミフェンシン(Merital(R))およびビロキサジン(Vivalan(R))ならびに前記のNRIのもののいずれかの類似体、誘導体、プロドラッグおよび医薬上許容しうる塩が含まれるが、これらに限定されない。
【0081】
また、本発明は、うつ病、不安、随伴性の不安を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖症、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界型人格障害、睡眠障害、精神病、痙攣、運動異常、ハンチントン病またはパーキンソン病の症状、痙性、癲癇から生じる痙攣の抑制、脳虚血、食欲不振、失神発作、運動低下、頭部外傷、薬物依存、早漏、気分障害および食欲障害を伴う月経前症候群(PMS)、炎症性大腸疾患、摂食行動の改善、炭水化物渇望の抑止、黄体期後期違和障害、禁煙に伴う症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ボケ、認知障害、高血圧、過食症、食欲不振、肥満、不整脈、ニコチンもしくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、オピオイドもしくはコカインにおける依存または嗜癖から選ばれる薬物依存および嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、卒中、外傷性脳損傷(TBI)、精神病、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、失読症、統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、癲癇、アルツハイマー型老年痴呆(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠如多動性障害(ADHD)およびツレット症候群から選ばれるヒトを含む哺乳動物における障害または病気を治療するための、一定量の5−HT1Bアンタゴニストの化合物をノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて場合により医薬上許容しうる担体を含んでなる医薬組成物に関する。
【0082】
本明細書で使用するように、用語「うつ病」には、うつ病性障害、例えば単一エピソードまたは反復性大うつ病性障害、および気分変調性障害、うつ性ノイローゼおよび神経症性うつ病;食欲不振、体重減少、不眠症および早朝覚醒、ならびに精神運動制止を伴うメランコリー型うつ病;食欲亢進、睡眠過剰、精神運動性激越または被刺激性、不安および恐怖を伴う非定型うつ病(すなわち反応性うつ病)、季節性感情障害、または双極性障害すなわち躁うつ病、例えば双極I型障害、双極II型障害および循環障害がある。
【0083】
用語「うつ病」に包含される他の気分障害には、早発性または晩発性で非定型の特徴を伴うまたは伴わない気分変調性障害;早発性または晩発性で抑うつ気分を伴うアルツハイマー型痴呆;抑うつ気分を伴う血管性痴呆、アルコール、アンフェタミン、コカイン、幻覚薬、吸入剤、オピオイド、フェンシクリジン、鎮静剤、催眠薬、抗不安剤および他の物質によって誘発される障害;抑うつタイプの統合失調感情障害;および抑うつ気分を伴う適応障害が含まれる。
【0084】
本明細書で使用するように、用語「不安」には、不安障害、例えば広場恐怖を伴うまたは伴わないパニック障害、パニック障害の病歴のない広場恐怖、特定の恐怖、例えば特定動物の恐怖、社会恐怖、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害および急性ストレス障害を含むストレス障害、ならびに全般性不安障害が含まれる。
【0085】
「全般性不安」は、典型的に長期間(例えば少なくとも6ヶ月)の、期間中のほとんどの日に症状がある過剰の不安または心配として定義される。不安および心配は制御することが難しく、落ち着きなさ、疲れ易さ、集中困難、被刺激性、筋肉の緊張および睡眠障害を伴うことがある。
【0086】
「パニック障害」は、さらなるパニック発作が生じる心配が少なくとも1ヶ月持続する反復性のパニック発作があるものとして定義される。「パニック発作」では、期間をおいて強い懸念、憶病または怯えが突然発症する。パニック発作中は、それぞれ、動悸、発汗、震え、息切れ、胸部痛、悪心およびめまいを含む種々の症状を経験することがある。パニック障害は、広場恐怖に伴ってまたは伴わずに生じることがある。
【0087】
「恐怖症」には、広場恐怖、特定の恐怖および社会恐怖が含まれる。「広場恐怖」は、逃避が困難もしくは厄介となりうるか、またはパニック発作の場合に助けがないかもしれない場所もしくは状態にいることに対する不安を特徴とする。広場恐怖は、パニック発作の病歴なしで生じることがある。「特定の恐怖」は、恐れる対象または状況によって誘発される臨床的に有意な不安を特徴とする。特定の恐怖には、以下のサブタイプがある:動物または昆虫がきっかけとなる動物タイプ;自然環境の対象、例えば嵐、高所または水がきっかけとなる自然環境タイプ;血液もしくは損傷を見ることでまたは注射もしくは他の侵襲性の医学手法を見るかもしくは受けることがきっかけとなる血液注射−損傷タイプ;特定の状況、例えば公共輸送機関、トンネル、橋、エレベータ、飛行機に乗る、ドライブまたは閉鎖空間がきっかけとなる状況タイプ;および他の刺激がきっかけとなって心配が起こる他のタイプ。特定の恐怖は、単に恐怖症と称することもある。「社会恐怖」は、特定のタイプの社会環境または能力環境に曝されることによって誘発される臨床的に有意な不安を特徴とする。また、社会恐怖は、社会不安障害と称することもある。
【0088】
用語「不安」に包含される他の不安障害には、アルコール、アンフェタミン、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚薬、吸入剤、フェンシクリジン(phencychdine)、鎮静剤、催眠薬、抗不安剤および他の物質によって誘発される不安障害、ならびに不安を伴うまたは不安およびうつ病が混ざった適応障害が含まれる。
【0089】
ノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせた式Iの化合物は、経口、経皮(例えば、貼付剤を用いることにより)、鼻腔内、舌下、直腸、非経口または局所経路のいずれかを経て投与することができる。経皮および経口投与が好ましい。一般に、NRIまたはSNRIは、約0.01〜約100mg/kg(体重)/日、好ましくは約0.1〜約10mg/kg(体重)/日で投与される。また、これらの活性剤の少なくとも1つと組み合わせて、式Iの化合物は、同じかまたは異なる組成物のいずれかにおいて、約0.001〜約100mg/kg/日、好ましくは約0.01〜約30mg/kg/日、より好ましくは約0.01〜約10mg/kg/日で投与される。しかし、治療する人の体重および状態および前記医薬に対する個々の反応の他に、選択する医薬組成物のタイプならびにこのような投与を実施する期間および間隔に応じて変動が生じ得る。いくつかの場合、前述の範囲の下限より下の用量レベルでも十分過ぎることがあり、別の場合には、なんら有害な副作用を生じることなくさらにより大きい用量を使用することができるが、但し、このようなより大きい用量の場合、1日を通して投与するため最初にいくつかの小さな用量に分割する。
【0090】
上記の病気のいずれかを有する被験者を治療するためのノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせた5−HT1Bアンタゴニストの使用に関して、これらの化合物は、前に記載したいずれかの経路によって単独でまたは医薬上許容しうる担体と組み合わせて投与することができ、そしてこのような投与は、単一および複数の用量の両方で実施できることに留意すべきである。より詳しくは、活性な組み合わせは、様々な異なる剤形で投与することができ、すなわち、それは、錠剤、カプセル剤、口中錠、トローチ、ハードキャンディ、散剤、スプレー剤、水性懸濁剤、注射液、エリキシル剤、シロップ剤、等の形態で種々の医薬上許容しうる不活性担体と組み合わせることができる。このような担体には、固体希釈剤または充填剤、滅菌水性媒体および種々の非毒性有機溶媒、等が含まれる。さらに、このような経口医薬組成物は、このような目的で一般に使用される種々のタイプの薬剤によって適当に甘みおよび/または風味をつけることができる。一般に、5−HT1Bアンタゴニストは、このような剤形中で全組成物の約0.5%〜約90質量%の範囲の濃度レベルで、すなわち所望の単位用量を提供するのに十分な量で存在し、そして活性剤は、このような剤形中で全組成物の約0.5%〜約90重量%の範囲の濃度レベルで、すなわち所望の単位用量を提供するために十分な量で存在する。
【0091】
経口投与では、錠剤は、種々の賦形剤、例えば微結晶性セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウムおよびグリシンを含み、種々の崩壊剤、例えばデンプン(好ましくはトウモロコシ、ジャガイモまたはタピオカデンプン)、アルギン酸およびある種の複合体シリケートに加えて、造粒結合剤、例えばポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチンおよびアラビアゴムと共に使用することができる。さらに、滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクを錠剤化の目的で使用することができる。また、類似タイプの固体組成物は、ゼラチンカプセル中の充填剤として使用することができ、また、これに関する好ましい物質としては、ラクトースすなわち乳糖および高分子量ポリエチレングリコールが含まれる。水性懸濁剤および/またはエリキシル剤が経口投与に望ましい場合、活性成分を、希釈剤、例えば水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンおよびそれらの種々の組み合わせと共に種々の甘味料または着香剤、着色剤、そして所望により乳化剤および/または懸濁化剤と組み合わせることができる。
【0092】
非経口投与では、ゴマ油もしくはラッカセイ油のいずれかまたは水性プロピレングリコール中のノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせた5−HT1Bアンタゴニストの液剤を使用することができる。水性液剤は、必要に応じて、適切に緩衝化(好ましくはpH8を超える)しなければならず、まず液体希釈剤で等張性にする。これらの水性液剤は、静脈注射に適している。油性液剤は、関節内、筋肉内および皮下注射に適している。滅菌条件下での全てのこれらの液剤の製造は、当業者によく知られた標準医薬技術によって容易に実施される。
【0093】
また、5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて局所的に投与することも可能であり、そしてこれは、クリーム剤、貼付剤、ゼリー剤、ゲル剤、パスタ剤、軟膏剤、等を用いて標準製薬プラクティスに従って行うことができる。
【0094】
上記参照した病気治療のため平均的なヒト成人へ経口、非経口、直腸または口腔内投与する5−HT1Bアンタゴニスト化合物の提案された日用量については、単位用量当たり活性5−HT1Bアンタゴニスト約0.01mg〜約2000mg、好ましくは約0.1mg〜約200mgを、例えば1日当たり1〜4回投与することができる。
【0095】
上記参照した病気治療のため平均的なヒト成人に対する経口、非経口または口腔内投与するための組成物中のノルアドレナリン再取込阻害剤またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤の提案された日用量については、単位用量当たり活性剤約0.1mg〜約2000mg、好ましくは約1mg〜約200mgを、例えば1日当たり1〜4回で投与することができる。
【0096】
上記参照された病気治療のため平均的なヒト成人へ経口、非経口のまたは、口腔内投与する組成物中の5−HT1Bアンタゴニスト対ノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)の提案された用量比率は、約0.00005〜約20,000、好ましくは約0.25〜約2,000である。
【0097】
平均的なヒト成人における上記参照された病気治療のためのエーロゾル組み合わせ製剤は、それぞれの計量された用量すなわちエーロゾル剤の「パフ」がノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせた5−HT1Bアンタゴニスト約0.01μg〜約2000mg、好ましくはこのような化合物約1μg〜約200mgを含むように準備するのが好ましい。投与は、1日数回、例えば2、3、4または8回行うことができ、例えば各回に1、2または3用量与える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて、そして場合により医薬上許容しうる担体を含有する医薬組成物。
【請求項2】
5−HT1Bアンタゴニストは、式I:
【化1】

の化合物またはその医薬上許容しうる塩である、請求項1に記載の組成物。
式中、R1は、下記の式G1、G2、G3、G4、G5、G6またはG7であり、
【化2】

aは0〜8であり;
各R13は、独立して(C1−C4)アルキルまたはそれぞれG1もしくはG2のピペラジンもしくはピペリジン環の環炭素の1つから、利用可能な結合部位を有するそれぞれG1もしくはG2のピペラジンもしくはピペリジン環の同一もしくは別の環炭素もしくは環窒素への、またはR6が環構造を有する場合、利用可能な結合部位を有するR6の環炭素への(C1−C4)アルキレンの橋かけであり;
Eは、酸素、硫黄、SOまたはSO2であり;
Xは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(C1−C6)アルコキシ、−SOt(C1−C6)アルキル、ここにおいてtは0、1または2であり、−CO210または−CONR1112であり;
Yは、1,3−オキサゾリジン−4−オン−5−イル、1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン−5−イル、4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾリジン−3−オン−4−イル、1,3−チアゾリジン−4−オン−5−イル、1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン−5−イル、1,3−ピラゾリジン−4−オン−5−イル、1,3−イミダゾリジン−2,4−ジオン−5−イル、1,2−ピラゾリジン−3−オン−4−イル、1,2−チアゾリジン−1,1,3−トリオン−4−イル、1,2−チアゾリジン−3−オン−4−イル、テトラヒ
ドロ−1,2−オキサジン−3−オン−4−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−4−オン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−オキサジン−2,4−ジオン−5−イル、モルホリン−3−オン−2−イル、モルホリン−3,5−ジオン−2−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−オキサジン−3−オン−2−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−4−オン−5−イル、テトラヒドロ−1,3−チアジン−2,4−ジオン−5−イル、テトラヒドロ−1,2−チアジン−3−オン−4−イル、チオモルホリン−3−オン−2−イル、チオモルホリン−3,5−ジオン−2−イル、2,3−ジヒドロ−1,4−チアジン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,2−ジアジン−3−オン−4−イル、4,5−ジヒドロ−2H−ピリダジン−3−オン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,3−ジアジン−4−オン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,3−ジアジン−2,4−ジオン−5−イル、ピペラジン−2−オン−3−イル、ピペラジン−2,6−ジオン−3−イル、テトラヒドロ−1,3,4−チアジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒドロ−1,3,4−チアジアジン−5−オン−6−イル、1,3,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、テトラヒドロ−1,2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、1,2,4−トリアジン−5−オン−6−イル、テトラヒドロ−1,2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、5,6−ジヒドロ−1−2,4−オキサジアジン−5−オン−6−イル、1,2,4−オキサジアジン−3,5−ジオン−6−イル、1,2,4−トリアジン−6−オン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,2−オキサゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,3−オキサゼピン−4−オン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−3,5−ジオン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−3,5−ジオン−6−イル、2,3,5,6−テトラヒドロ−1−4−オキサゼピン−5,7−ジオン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,3−オキサゼピン−2,4−ジオン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,2−チアゼピン−3−オン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,4−チアゼピン−3−オン−2−イル、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−チアゼピン−3−オン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−チアゼピン−3,5−ジオン−2−イル、ヘキサヒドロ−1,4−チアゼピン−3,5−ジオン−6−イル、2,3,6,7−テトラヒドロ−1,4−チアゼピン−5−オン−6−イル、6,7−ジヒドロ−1,4−チアゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,3−チアゼピン−2,4−ジオン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,2−ジアゼピン−3−オン−4−イル、ヘキサヒドロ−1,3−ジアゼピン−2,4−ジオン−5−イル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピン−2−オン−3−イル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピン−5−オン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピン−5,7−ジオン−6−イル、ヘキサヒドロ−1,3,5−チアジアゼピン−3−オン−7−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1−3,5−チアジアゼピン−6−オン−7−イル、および2,3,5,6−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゼピン−3,5−ジオン−7−イルからなる群より選ばれる、Yが結合している原子と一緒になって2〜4個のヘテロ原子を含む5〜7員複素環を形成する場合により置換された(C1−C4)ヘテロアルキルの橋かけであり;ここにおいて該(C1−C4)ヘテロアルキルの橋かけの、追加の結合を担持しうるいずれかの炭素原子上の置換基は、クロロ、フルオロ、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチルまたはシアノであり;ここにおいて該(C1−C4)ヘテロアルキルの橋かけの、追加の結合を担持しうるいずれかの窒素原子上の置換基は、(C1−C6)アルキルまたはトリフルオロメチルであり;
2は、水素、(C1−C4)アルキル、フェニルまたはナフチルであり、ここにおいて該フェニルまたはナフチルは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOk(C1−C6)アルキルから独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてkは0、1または2であり;
3は、−(CH2)mBであり、ここにおいてmは、0、1、2または3であり、そして
Bは水素、フェニル、ナフチルまたは環中に1〜4個のヘテロ原子を含む5もしくは6員ヘテロアリール基であり、そしてここにおいて該フェニル、ナフチルおよびヘテロアリール基はそれぞれクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル−、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、−COOHおよび−SOn(C1−C6)アルキルから独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてnは、0、1または2であり;
6は、水素、(C1−C6)アルコキシもしくは1〜3個のフッ素原子で場合により置換された(C1−C6)アルキル、または((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選ばれ、ここにおいてアリール部分は、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリール−(CH2)q−であり、ここにおいてヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリルおよびベンズイソチアゾリルからなる群より選ばれ、そしてqは、0、1、2、3または4であり、そしてここにおいて該アリールおよびヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOg(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてgは、0、1または2であり;
7は、水素、(C1−C6)アルキル、((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選ばれ、ここにおいてアリール部分は、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリール−(CH2)r−であり、ここにおいてヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリルおよびベンズイソチアゾリルからなる群より選ばれ、そしてrは0、1、2、3または4であり、そしてここにおいて該アリールおよびヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、−C(=O)−(C1−C6)アルキル、シアノおよび−SOj(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてjは、0、1または2であり;
またはR6およびR7は、一緒になって2〜4個の炭素鎖を形成し;
8は、水素または(C1−C3)アルキルであり;
9は、水素または(C1−C6)アルキルであり;
またはR6およびR9は、それらが結合している窒素原子と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含むことができる5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
pは、1、2または3であり;
10、R11およびR12は、それぞれ独立してR2の定義に記載された基から選ばれ;
またはR11およびR12は、それらが結合している窒素と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる0から4個のヘテロ原子を含むことができる5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
破線は、場合により二重結合を表し、
但し、G2中の破線が二重結合である場合、R8は存在しない。
【請求項3】
5−HT1Bアンタゴニストは、
3−(4−クロロベンジル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−4−オン;
5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−2−フェニルチアゾリジン−4−オン;
5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;および
3−(4−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−4−オン;
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−2,4−ジオン;
3−(4−クロロベンジル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−2,4−ジオン;
4−ベンジル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロベンジル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−フルオロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−モルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−チオモルホリン−3−オン;
4−メチル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(2−ピペラジン−1−イルベンジリデン)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチル−4−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−1−オキソ−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチル−4−オキシ−ピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−ベンジル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−1,1−ジオキソチオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[3−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[5−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−トリフルオロメチル−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−{2−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−ベンジリデン}−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−エチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−クロロ−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−トリフルオロメチル−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−1−オキソ−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−(5−フルオロ−2−ピペラジン−1−イル−ベンジリデン)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[3,6−ジフルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−フェニル−2−[2−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[5−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−フェニル−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−tert−ブチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[4−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[4−ブロモ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1−メチルピロリジン−2−イルメトキシ)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,5−ジクロロフェニル)−2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(3,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(オクタヒドロピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−ピリジン−3−イル−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジフルオロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,5−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,5−ジクロロフェニル)−2−[2−(2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3−メチルアミノピロリジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−[2−(2,4,5−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−フルオロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−フェニルチオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(2,4,6−トリメチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(3,4−ジクロロフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4]オキサゼパン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4,5]オキサジアゼパン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4]チアゼパン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1,4−ジメチルピペリジン−4−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3,5−ジオン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−{2−[メチル−(1−メチルピロリジン−2−イルメチル)−アミノ]−ベンジリデン}−チオモルホリン−3−オン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[2−(1−メチルピロリジン−2−イルメトキシ)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
1−(3,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−ピペラジン−2−オン;
1−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−モルホリン−3−オン;
2−[4−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[5−フルオロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−{1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−フェニル]−エチリデン}−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−6−メチル−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−チオモルホリン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−[1,4]オキサゼパン−3−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−4H−[1,4]チアジン−3−オン;
1−(4−クロロフェニル)−4,6,6−トリメチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
1−(4−クロロフェニル)−4−メチル−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−ピペラジン−2−オン;
4−(4−クロロフェニル)−2−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−モルホリン−3−オン;
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−オキサゾリジン−4−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2,2−ジメチル−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−4−オン;
3−(4−クロロフェニル)−5−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジリデン]−イミダゾリジン−4−オン;
および上記化合物のいずれかの医薬上許容しうる塩から選ばれる化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
5−HT1Bアンタゴニストは、式(III):
【化3】

の化合物に相当する1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オンの単離および精製された代謝物、そのジアステレオマーのラセミ混合物、光学異性体、プロドラッグおよびその医薬上許容しうる塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
5−HT1Bアンタゴニストは、式IV:
【化4】

の化合物、またはその医薬上許容しうる塩である、請求項1に記載の組成物。
式中、R41は下記の式C1またはC2の基であり、
【化5】

bは、0〜8であり;
mは、1〜3であり;
46は、水素、(C1−C6)アルコキシもしくは1〜3個のフッ素原子で場合により置換された(C1−C6)アルキル、または((C1−C4)アルキル)アリールからなる群より選ばれ、ここにおいてアリール部分は、フェニル、ナフチルまたはヘテロアリール−(CH2)q−であり、ここにおいてヘテロアリール部分は、ピリジル、ピリミジル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリルおよびベンゾイソチアゾリルからなる群より選ばれ、そしてqは0、1、2、3または4であり、そして該アリールおよびヘテロアリール部分は、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOt(C1−C6)アルキルからなる群より独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてtは0、1または2であり;
各R53は、独立して(C1−C4)アルキルまたはそれぞれC1もしくはC2のピペラジンもしくはピペリジン環の環炭素の1つから、利用可能な結合部位を有するそれぞれC1もしくはC2のピペラジンもしくはピペリジン環の同一もしくは別の環炭素もしくは環窒素への、またはR46が利用可能な結合部位を有する環構造を有する場合、R46の環炭素への(C1−C4)アルキレンの橋かけであり;
Zは、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、(C1−C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、−SOt(C1−C6)アルキル(ここにおいて、tは0、1または2である)、−CO250または−CONR5152であり;
50、R51およびR52は、それぞれ独立して水素、(C1−C4)アルキル、フェニルおよびナフチルから選ばれ、ここにおいて該フェニルまたはナフチルは、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノおよび−SOt(C1−C6)アルキルから独立して選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいてtは0、1または2であり;またはR51およびR52は、それらが結合している窒素と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる0〜4個のヘテロ原子を含んでよい5〜7員ヘテロアルキル環を形成し;
43は、ビニル、C(=O)R40であり、ここにおいてR40はC1−C8直鎖もしくは分枝鎖アルキル、C3−C8シクロアルキルまたはアリールであるか、または
43は、−(CH2)gBであり、ここにおいてgは0〜3であり、そしてBは、水素、フェニル、ナフチルまたは環中に酸素、窒素および硫黄から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環であり、但し、該環は2つの隣接する酸素原子または2つの隣接する硫黄原子を含むことができず、そして該フェニル、ナフチルおよびヘテロアリール環はそれぞれ(C1−C8)ヒドロキシアルキル−、(C1−C8)アルコキシ−(C1−C8)アルキル−、(C3−C8)ヒドロキシシクロアルキル−、(C3−C8)シクロアルコキシ−、(C1−C8)アルコキシ−(C3−C8)シクロアルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシヘテロシクロアルキルおよび(C1−C8)アルコキシ−ヘテロシクロアルキルから独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよく、ここにおいて(C3−C8)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル部分はそれぞれ1〜3個の(C1−C6)アルキルまたはベンジル基で独立して置換されていてもよく;
Bがフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール環である場合、それぞれの該環は、フェニル、ナフチルならびに酸素、窒素および硫黄から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環から独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよく、但し、該ヘテロアリール環は2つの隣接する酸素原子または2つの隣接する硫黄原子を含むことができず、そしてここにおいてそれぞれ独立して選ばれたフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール置換基は、それ自体、1〜3個の(C1−C8)アルキルまたはC3−C8シクロアルキル置換基で置換されていてもよく、ここにおいてヘテロアリール基の例としては、ピリジニル、ピリダジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、キノリル、イソキノリル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プリニル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、ジヒドロイソキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ベンゾフリル、フロピリジニル、ピロロピリミジニルおよびアザインドリルが含まれるが、これらに限定されず;または
Bがフェニル、ナフチルまたはヘテロアリール環である場合、それぞれの該環は、(a)オルト−COOHを有する−(CH2)tOHから形成されたラクトン、ここにおいて、tは1、2または3である;(b)−CONR5455、ここにおいてR54およびR55は、(C1−C8)アルキルおよびベンジルから独立して選ばれるか、またはR54およびR55は、それらが結合している窒素と一緒になって−CONR5455基の窒素に加えて窒素、硫黄および酸素から選ばれる0〜3個のヘテロ原子を含んでよい5〜7員ヘテロアルキル環を形成し、ここにおいて、該ヘテロ原子のいずれかが窒素である場合、(C1−C8)アルキルまたはベンジルで場合により置換されていてもよく、但し、該環は2つの隣接する酸素原子または2つの隣接する硫黄原子を含むことができない、(c)−(CH2)vNCOR5657、ここにおいてvは、0、1、2または3であり、そして−COR56およびR57は、それらが結合している窒素と一緒になって4〜6員ラクタム環を形成する;および(d)−(C1−C8)NR5859、ここでR58およびR59のそれぞれは、水素および(C1−C4)アルキルから独立して選ばれるか、またはR58およびR59はそれらが結合している窒素と一緒になって窒素、硫黄および酸素から選ばれる0〜4個のヘテロ原子を含んでよい4〜7員ヘテロアルキル環を形成する;から独立して選ばれる1〜3個の置換基で場合により置換されていてもよく;
ここにおいて破線は、場合により二重結合を表し;
jは、1、2または3である。
【請求項6】
5−HT1Bアンタゴニストは、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
およびそれらの医薬上許容しうる塩からなる群より選ばれる、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
5−HT1Bアンタゴニストは、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホ
リン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(R)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
(R)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(R)−1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(R)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(S)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−6'−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,3']ビピリジニル−2−オン、
(S)−3−[2−フルオロ−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−((3R,5S)−3,4,5−トリメチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−エチル−1−ヒドロキシ−プロピル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルオキシ)−ピリジン−3−イル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[6−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−3−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[5−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−ピリジン−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピロリジン−2−オン、
(S)−1−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−フェニル]−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−ピペリジン−2−オン、
(S)−3−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンジル]−1−[4−(ピペリジン−1−カルボニル)−フェニル]−ピロリジン−2−オン
およびそれらの医薬上許容しうる塩からなる群より選ばれる、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
医薬組成物は、セロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて5−HT1Bアンタゴニストを含む請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
SNRIは、ベンラファキシン、ベンラファキシン代謝物O−デスメチルベンラファキシン、クロミプラミン、クロミプラミン代謝物デスメチルクロミプラミン、デュロキセチン、ミルナシプラン、イミプラミン、ノルトリプチリン、マプロチリン、プロトリプチリン、トリミプラミン、ベンラファキシン、アミトリプチリン、アモキサピン、ドキセピン、ネファゾドン、ラモトリジンならびにこれらの化合物のいずれかの類似体、誘導体、プロドラッグおよび医薬上許容しうる塩からなる群より選ばれる請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
医薬組成物は、ノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)と組み合わせて5−HT1Bアンタゴニストを含む請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
NRIは、レボキセチン、デシプラミン、マプロチリン、ロフェプラミン、ミルタゼピン、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、ミアンセリン、ブプロプリオン、ブプロプリオン代謝物ヒドロキシブプロプリオン、ノミフェンシン、ビロキサジン、ならびにこれらの化合物のいずれかの類似体、誘導体、プロドラッグおよび医薬上許容しうる塩からなる群より選ばれる請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
うつ病、不安、随伴性の不安を伴ううつ病、認知障害を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界型人格障害、睡眠障害、精神病、痙攣、運動異常、ハンチントン病またはパーキンソン病の症状、痙性、癲癇から生じる痙攣の抑制、脳虚血、食欲不振、失神発作、運動低下、頭部外傷、薬物依存、早漏、気分障害および食欲障害を伴う月経前症候群(PMS)、炎症性大腸疾患、摂食行動の改善、炭水化物渇望、黄体期後期違和障害、禁煙に伴う症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ボケ、認知障害、高血圧、過食症、食欲不振、肥満、不整脈、ニコチンまたはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、オピオイドまたはコカインに対する依存またはそれらにおける嗜癖から選ばれる薬物依存および嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、卒中、外傷性脳損傷(TBI)、精神病、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、失読症、統合失調症、認知障害を伴う統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、癲癇、アルツハイマー型老年痴呆(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、認知障害を伴うADHDおよびツレット症候群から選ばれる哺乳動物における障害または状態の治療に使用するための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物の量を含む医薬組成物。
【請求項13】
うつ病、不安、随伴性の不安を伴ううつ病、認知障害を伴ううつ病、気分変調、心的外傷後ストレス障害、パニック恐怖、強迫性障害(OCD)、併存するツレット症候群を伴うOCD、境界型人格障害、睡眠障害、精神病、痙攣、ハンチントン病またはパーキンソン病の症状、痙性、癲癇から生じる痙攣の抑制、脳虚血、食欲不振、失神発作、運動低下、頭部外傷、薬物依存、早漏、気分障害および食欲障害を伴う月経前症候群(PMS)、炎症性大腸疾患、摂食行動の改善、炭水化物渇望の抑止、黄体期後期違和障害、禁煙に伴う症状、パニック障害、双極性障害、睡眠障害、時差ボケ、認知障害、高血圧、過食症、食欲不振、肥満、不整脈、ニコチンもしくはタバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、オピオイドまたはコカインへの依存またはそれらに対する嗜癖から選ばれる薬物依存および嗜癖;病的賭博;抜毛癖;頭痛、卒中、外傷性脳損傷(TBI)、精神病、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、失読症、統合失調症、認知障害を伴う統合失調症、多発脳梗塞性痴呆、癲癇、アルツハイマー型老年痴呆(AD)、パーキンソン病(PD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、認知障害を伴うADHDおよびツレット症候群から選ばれる哺乳動物における障害または状態の治療方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物にこのような障害または状態の治療に有効な量の請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物を投与することを含む上記方法。
【請求項14】
5−HT1Bアンタゴニストをノルアドレナリン再取込阻害剤(NRI)またはセロトニンノルアドレナリン再取込阻害剤(SNRI)と組み合わせて場合により医薬上許容しうる担体から本質的になる医薬組成物。

【公開番号】特開2007−63277(P2007−63277A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−233101(P2006−233101)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】