説明

ICカード乗車券、乗車券発行装置、印刷装置、ICカード乗車券収納ケース及びICカード乗車券印刷システム

【課題】 ICカード乗車券を所持する利用者の利便性を向上させる。
【解決手段】 ICカード乗車券1には、乗車券情報(定期券情報)を表示する第1表示領域の他に、利用者により指示入力された情報を書き込む第2表示領域3a、3bが設けられ、少なくとも第2表示領域3a、3bが書き換え可能な表示層で構成される。第2表示領域3a、3bの表示情報は駅設置の定期券発行装置等を用いて利用者が任意に書き込んだり書き換えたりすることができ、利用者は時刻表情報や個人情報をこの領域3a、3bに書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半永久的に再利用可能で表示内容を繰り返し書き換えることができるICカード乗車券と、その利便性を高めることができる乗車券発行装置、印刷装置、ICカード乗車券収納ケース及びICカード乗車券印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1記載の従来の定期券は、交通機関の定期券発行装置で定期券を発行するときに、発駅や着駅、経路などの定期券情報に基づいて時刻表情報を検索し、この時刻表情報を定期券の表面や裏面に印刷し、定期券を所持する利用者の利便を図っている。
【0003】

ICカード式の定期券には、定期券情報や時刻表情報等を表示する表示面を書き換え可能にし、定期券を繰り返し使用できるようにしたものがある。例えば下記特許文献2記載のICカードでは、書き換え可能な感熱層をカード表面に設けている。また、下記特許文献3記載のICカードでは、書き換え可能な印刷層を設け、繰り返し再印刷することができるようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−161540号公報
【特許文献2】特開平10―287072号公報
【特許文献3】特開平09―169183号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のICカード乗車券や、交通機関に設置されている従来の定期券発行装置は、ICカード乗車券を所持する利用者が任意に表示情報を書き換えることを想定していないため、書き換え可能なICカードで書き換えることができる情報は、定期券情報すなわち発駅名や着駅名、有効期間等の情報に留まっている。このため、折角書き換え可能なICカード乗車券であっても、その恩恵を受けるのはICカード乗車券の発行側すなわち交通機関側だけであり、利用者側の利便性を高めるものではない。
【0006】
本発明の目的は、表示情報の書き換えを利用者自身が容易且つ自由に行うことができるICカード乗車券、乗車券発行装置、印刷装置、ICカード乗車券収納ケース及びICカード乗車券印刷システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のICカード乗車券は、乗車券情報を表示する第1表示領域の他に利用者により指示入力された情報を書き込む第2表示領域が設けられ、少なくとも前記第2表示領域が書き換え可能な表示層で構成されることを特徴とする。
【0008】
この構成により、利用者は、第2表示領域に時刻表情報や個人情報等の任意情報を書き込むことができ、また、ダイヤ改正等で時刻表情報が変わっても改正後の時刻表情報等に表示内容を更新できるため、利用者の利便性が向上する。
【0009】
本発明の乗車券発行装置は、上記記載のICカード乗車券を発行する乗車券発行装置であって、前記第2表示領域に書き込む第1情報を指示入力させる利用者用操作手段と、前記利用者用操作手段から入力された前記第1情報を前記第2表示領域に書き込むとき前記第2表示領域に既に第2情報が書き込まれている場合には前記第2情報を消去してから前記第1情報を書き込む情報書込手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
この構成により、利用者自身が第2表示領域の情報の書き換えができ、任意情報の書き換えが可能となる。また、第1表示領域の乗車券情報の書き換えはできないため、乗車券発行側は利用者による情報書き換えによって不利益を蒙ることはない。
【0011】
本発明の印刷装置は、上記記載のICカード乗車券の前記第2表示領域に情報を書き込む印刷装置であって、前記第2表示領域に書き込む第1情報を指示入力させる利用者用操作手段と、前記利用者用操作手段から入力された前記第1情報を前記第2表示領域に書き込むとき前記第2表示領域に既に第2情報が書き込まれている場合には前記第2情報を消去してから前記第1情報を書き込む情報書込手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
この構成により、利用者自身が第2表示領域の情報の書き換えができ、任意情報の書き換えが可能となる。また、第1表示領域の情報書き換えはできないため、乗車券発行側は利用者による情報書き換えによって不利益を蒙ることはない。
【0013】
本発明のカード型のICカード乗車券収納ケースは、乗車券情報が表示されたICカード乗車券を収納すると共に、利用者により指示入力された情報を書き込む表示領域が設けられ少なくとも前記表示領域が書き換え可能な表示層で構成されることを特徴とする。
【0014】
この構成により、利用者は前記第2表示領域の他に、収納ケースの広い面積を利用可能となり、多量の情報表示が可能となる。
【0015】
本発明のICカード乗車券印刷システムは、駅の乗車券売り場に設置された上記記載の乗車券発行装置と、駅のプラットホームに設置された上記記載の印刷装置と、前記乗車券発行装置及び前記印刷装置を前記乗車券を発行する交通機関のシステムセンタに接続するネットワークとを備えることを特徴とする。
【0016】
この構成により、利用者は、駅構内の各所に設置された乗車券発行装置や印刷装置を利用して任意情報を乗車券の第2表示領域に書き込むことが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、定期券情報以外の情報をICカード乗車券の第2表示領域に繰り返し書き換えることができ、利用者の利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。尚、ここでは鉄道の定期券として使用される非接触ICカード乗車券を例に説明するが、他の交通機関の非接触ICカード乗車券にも同様に適用可能である。
【0019】
図1(a)、(b)は、夫々、非接触ICカード乗車券の表面図と裏面図である。本実施形態の非接触ICカード乗車券1は、表面に書き換え可能な表示層2aを有すると共に裏面にも書き換え可能な表示層2bを設けている。
【0020】
書き換え可能な表示層2a、2bは、感熱式の書き換え可能な表示層(例えば特許文献2)でも、再印刷可能な表示層(例えば特許文献3)でも、その他の方式の書き換え可能な表示層でもよいが、本実施形態では、通常の使用状態において摩擦等による劣化が少ない再印刷可能な表示層を用いる。
【0021】
表示層2a、2bの所定領域(第1表示領域)には、発駅名や着駅名、経路などの乗車券情報(定期券の場合には定期券情報)や利用案内等を後述の定期券発行装置(乗車券発行装置)で書き込む。表示層2a、2bには、夫々空きスペース3a、3b(第2表示領域)が設けられており、この空きスペース3a、3bに、利用者自身が後述の券面印刷装置を用いて終電時刻などの時刻表情報や、個人情報(血液型や緊急連絡先、持病、掛かり付けの病院名等)を書き込むことができるようになっている。
【0022】
図2は、鉄道機関に設置されるICカード乗車券発行システムの全体構成図である。図示する例では、A駅、B駅、C駅の3駅の各システムがネットワーク4を介してシステムセンタ5に接続されている。
【0023】
A駅においては、A駅用ネットワーク6aがネットワーク4を介してシステムセンタ5に接続され、A駅用ネットワーク6aに、複数台の定期券発行装置7a(1台のみ図示)が接続されている。各定期券発行装置7aは、例えば、改札口の乗車券売り場などに設置される。
【0024】
A駅には複数のプラットホーム(1つのプラットホームだけ図示)があり、各プラットホームには、複数台の券面印刷装置8a(一台のみ図示)が設置されてる。各券面印刷装置8aはプラットホーム用ネットワーク9aに接続され、プラットホーム用ネットワーク9aは、ネットワーク10aを介してA駅用ネットワーク6aに接続される。
【0025】
B駅、C駅におけるシステムもA駅のシステムと同様であり、A駅で説明した構成要素と同一要素には同一符号に夫々「b」「c」を付け、その説明は省略する。
【0026】
利用者が非接触ICカード定期券1の定期券情報以外の情報(上記の空きスペース3a、3bに書き込む情報、以下「付帯情報」という。)を書き込む場合、或いは書き換える場合には、各駅設置の定期券発行装置6a、6b、…または各プラットホーム設置の券面印刷装置8a、8b、…に非接触ICカード定期券1を挿入し、所定操作を行う。定期券発行装置6a、6b、…と、券面印刷装置8a、8b、…とは略同一構成であり、定期券発行装置6a、6b…が定期券発行機能を搭載しているのに対し、券面印刷装置8a、8b、…は定期券発行機能だけを搭載していない点のみ異なる。
【0027】
図3は、定期券発行装置6aの構成図である。定期券発行装置6aは、ダイヤ編成システムや定期券発行システムを有するシステムセンタ5とネットワーク4を介して接続されており(図2参照)、システムセンタ5との間で時刻表情報や路線情報などのデータを授受する通信部11と、通信部11に接続され定期券発行装置6a全体を制御する制御部12と、制御部12に接続され通信部11がシステムセンタ5との間で授受したデータを記憶する記憶部13と、制御部12に接続され利用者が定期券購入手続や付帯情報の印刷を行なうときに使用する操作ディスプレイ14と、制御部12に接続され非接触ICカード乗車券1の定期券情報や付帯情報の印刷や書き換えを行なう券面印刷ユニット15とを備える。
【0028】
券面印刷ユニット15は、制御部12や操作ディスプレイ14との間でデータの授受を行う通信部17と、券面印刷ユニット15全体の制御を行う制御部18と、定期券情報や付帯情報の印刷や書き換えを行なう印刷部19と、非接触ICカード1のカード挿入部20とを備えている。印刷部19は、第2表示領域3a、3bに情報の書き込みを行う情報書込手段を備え、情報書込手段は、情報書込時に第2表示領域に既に情報が書き込まれているときはその情報を消去してから新しい情報を書き込む機能を備える。
【0029】
次に、上述した定期券発行装置の動作を、図4から図7を用いて説明する。ただし、定期券発行手順については従来通りであるためその説明は省略し、付帯情報の印刷について説明する。
【0030】
定期券発行装置6a、6b、…は、システムセンタ5から、路線を識別するコード、駅を識別するコード、行先または上り下りを識別するコード、定期券発行装置が設置された駅の時刻表情報を受信する。この受信は、定期券発行装置が設置されたとき行い、或いは、これらのコードや時刻表情報が更新されたときに受信する(図4のステップS1)。
【0031】
利用者がカード挿入部20に非接触ICカード乗車券1を挿入すると(ステップS2)、操作ディスプレイ14に、非接触ICカード乗車券1に印刷する項目の選択画面が表示される(ステップS3)。選択項目は、本実施形態では、
(X)所望の路線の所望のホームの始発時刻や終車時刻
(Y)定期券に印刷されている起点、終点及び乗り換え駅の始発時刻や終車時刻
(Z)血液型や持病など任意の個人入力情報
の3つである。利用者がXを選択すると図5の処理に進み、Yを選択すると図6の処理に進み、Zを選択すると図7の処理に進む。
【0032】
操作ディスプレイ14のタッチパネルでXが利用者により選択され図5の処理に入ると、先ず、操作ディスプレイ14の表示が路線と駅の選択画面に切り換わる。この画面で利用者は所望の路線を選択し(ステップS11)、次に駅を選択する(ステップS12)。次に、上り下りまたは行き先を選択し(ステップS13)、始発時刻や終車時刻など非接触ICカード乗車券1の券面に印刷したい項目を選択する(ステップS14)。
【0033】
利用者が操作ディスプレイ14の表示に従って印刷指示操作を行うと、券面印刷ユニット15の通信部17に印刷データと印刷要求信号が送信され、印刷部19が印刷動作を開始する(ステップS15)。
【0034】
付帯情報が既に第2表示領域3a、3bに書き込まれている非接触ICカード乗車券1がカード挿入部20に挿入された場合には、印刷部19は最初に第2表示領域3a、3bの既印刷内容を消去してから新たなデータの印刷を情報書込手段によって行なう。新規に書き込むときは、消去動作をせずに新たなデータの印刷を行なう(ステップS16)。第2表示領域3a、3bに既に情報が書き込まれているか否かは、第2表示領域3a、3bからの反射光をセンサで読み取る等することで容易に判断可能である。
【0035】
図4のステップS3でYが選択され図6の処理に入ると、非接触ICカード乗車券1のIC内に記憶されている定期券情報が読み出され、操作ディスプレイ14に、起点駅、終点駅、および乗換駅が表示される(図6のステップS21)。乗換駅が複数の場合は全ての乗換駅が表示され、表示された全ての駅の中から利用者は印刷対象の駅を選択する(ステップS22)。
【0036】
続いて利用者は、図5の処理ステップと同様にして、操作ディスプレイ14の表示に従って始発時刻や終車時刻等の所望印刷内容を選択し、印刷操作を行なう(ステップS23、S24、S25)。
【0037】
図4のステップS3でZが選択され図7の処理に入ると、操作ディスプレイ14の画面は、利用者が任意データを入力することができる入力画面に切り換わる。利用者は、この入力画面により、例えば血液型や持病、連絡先の電話番号等を任意に入力する(ステップS31)。次に、図5や図6の処理ステップと同様にして、操作ディスプレイ14の指示に従い印刷操作を行なう(ステップS32、S33)。
【0038】
図8(a)(b)は、夫々、付帯情報の一例が印刷された乗車券1の表面図と裏面図である。乗車券1の表面には、図8(a)に示されるように、乗車区間の駅名の下に、始発時刻41と終車時刻42が印刷される。乗車券1の裏面には、図8(b)に示されるように、非接触ICカード定期券1の識別番号の左に、時刻表43が印刷される。個人情報については、図8では図示を省略している。
【0039】
以上、定期券発行装置を用いた付帯情報の印刷について述べたが、次にプラットホームに設置された券面印刷装置を使用して付帯情報を印刷する場合について説明する。
【0040】
図4のステップS1、S2、S3は、上述した定期券発行装置の動作と同様である。券面印刷装置の場合は、その券面印刷装置が設置されたプラットホームの路線が予め分かっているので、ステップS3でXが選択されると、図5のステップS11、S12が省略され、ステップS13に進む。ステップS13以降は、定期券発行装置の場合と同様である。また、ステップS3でXまたはZが選択された場合には、定期券発行装置と同様の動作を行う。
【0041】
上述した例では、非接触ICカード乗車券1自体に付帯情報を印刷し或いは再印刷したが、非接触ICカード乗車券1の収納ケースに付帯情報を印刷し或いは再印刷することも可能である。図9は、両面または片面に書き換え可能な表示層を備え、付帯情報が印刷された乗車券収納ケース21の一例を示す図である。
【0042】
上記の定期券発行装置または券面印刷装置を用いて付帯情報を印刷する場合には、定期券発行装置や券面印刷装置のカード挿入部20の構造を、収納ケース21が挿入できる大きさ、形状にすればよい。書き換え可能な表示層を備える収納ケース21に付帯情報を書き込む場合には、乗車券1の空きスペース3a、3bに付帯情報を書き込む場合に比べて広い面積が利用でき、印刷できるデータ量を増やすことができる。
【0043】
乗車券1の場合には、乗車券1に印刷されている定期券情報を利用者が任意に書き換えてしまうことができないように利用者が任意に情報の書き換えを行える領域を第2表示領域3a、3bに限ったが、収納ケース21に付帯情報を書き込む場合には、収納ケース21の任意領域を利用することができる。
【0044】
定期券発行装置や券面印刷装置は、乗車券1と収納ケース21の両方の情報を書き換え可能な構造にしておくと便利であり、定期券発行装置や券面印刷装置は挿入されたカードが乗車券1であるか収納ケース21であるかを自動識別して、付帯情報の印刷位置を自動あるいは利用者指示によって判断する様にするのがよい。
【0045】
以上述べた様に、上述した実施形態では、非接触ICカード乗車券の両面または片面に設けられた書き換え可能な表示層の表示内容、あるいは収納ケースの書き換え可能な表示層の表示内容を、定期券発行装置やプラットホーム設置の券面印刷装置で利用者が容易且つ自由に書き換えることができるため、利用者は電車の待ち時間を利用して付帯情報の書き込み或いは書き換えを行うことができ、利用者にとって利便性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明のICカード乗車券は利便性が高いため、定期券として利用されることが多いICカード乗車券として有用である。また、このICカード乗車券を印刷する定期券発行装置、券面印刷装置、印刷システムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】(a)本発明の一実施の形態に係る券面印刷例を示す非接触ICカード乗車券の表面図 (b)本発明の一実施の形態に係る券面印刷例を示す非接触ICカード乗車券の裏面図
【図2】本発明の一実施の形態に係るICカード乗車券印刷システムの構成図
【図3】本発明の一実施の形態に係る定期券発行装置のブロック構成図
【図4】本発明の一実施の形態に係るICカード乗車券印刷システムの動作を示すフローチャート
【図5】本発明の一実施の形態に係るICカード乗車券印刷システムの動作を示すフローチャート
【図6】本発明の一実施の形態に係るICカード乗車券印刷システムの動作を示すフローチャート
【図7】本発明の一実施の形態に係るICカード乗車券印刷システムの動作を示すフローチャート
【図8】本発明の一実施の形態に係るICカード乗車券印刷システムによる付帯情報印刷例を示す図
【図9】本発明の一実施の形態に係るICカード乗車券印刷システムによる乗車券収納ケースへの付帯情報印刷例を示す図
【符号の説明】
【0048】
1 非接触ICカード乗車券
2a、2b 書き換え可能な表示層
3a、3b 付帯情報印刷用の空きスペース(第2表示領域)
5 システムセンタ
6a、6b、6c 定期券発行装置(乗車券発行装置)
8a、8b、8c 券面印刷装置
15 券面印刷ユニット
19 情報書込手段及び情報消去手段を備える印刷部
20 カード挿入部
21 カード型の乗車券収納ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗車券情報を表示する第1表示領域の他に利用者により指示入力された情報を書き込む第2表示領域が設けられ、少なくとも前記第2表示領域が書き換え可能な表示層で構成されることを特徴とするICカード乗車券。
【請求項2】
請求項1記載のICカード乗車券を発行する乗車券発行装置であって、前記第2表示領域に書き込む第1情報を指示入力させる利用者用操作手段と、前記利用者用操作手段から入力された前記第1情報を前記第2表示領域に書き込むとき前記第2表示領域に既に第2情報が書き込まれている場合には前記第2情報を消去してから前記第1情報を書き込む情報書込手段とを備えることを特徴とする乗車券発行装置。
【請求項3】
請求項1記載のICカード乗車券の前記第2表示領域に情報を書き込む印刷装置であって、前記第2表示領域に書き込む第1情報を指示入力させる利用者用操作手段と、前記利用者用操作手段から入力された前記第1情報を前記第2表示領域に書き込むとき前記第2表示領域に既に第2情報が書き込まれている場合には前記第2情報を消去してから前記第1情報を書き込む情報書込手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
乗車券情報が表示されたICカード乗車券を収納すると共に、利用者により指示入力された情報を書き込む表示領域が設けられ少なくとも前記表示領域が書き換え可能な表示層で構成されることを特徴とするカード型のICカード乗車券収納ケース。
【請求項5】
駅の乗車券売り場に設置された請求項2記載の乗車券発行装置と、駅のプラットホームに設置された請求項3記載の印刷装置と、前記乗車券発行装置及び前記印刷装置を前記乗車券を発行する交通機関のシステムセンタに接続するネットワークとを備えることを特徴とするICカード乗車券印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−227798(P2006−227798A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−39221(P2005−39221)
【出願日】平成17年2月16日(2005.2.16)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】