説明

LTC4シンターゼ阻害剤としての使用のためのビス芳香族化合物

ロイコトリエンCシンターゼの阻害が望ましいおよび/または必要である疾患の治療において、特に呼吸器疾患および/または炎症の治療において有用な、式I:


[式中、E、E2a、E2b、E2c、E、D、D、D、L、Y、LおよびYは、説明の中で与えられる意味を有する]
の化合物、および医薬的に許容されるその塩が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:

[式中、
2a、E2bおよびE2cの1つは−C(−L−Y)=を表し、他の2つはそれぞれEおよびEを表し;
Yは、−C(O)−または−C(=N−OR28)−を表し;
28は、水素または、場合により1もしくはそれ以上のフルオロ原子によって置換されたC1−6アルキルを表し;
、DおよびDの1つまたは2つは−N=を表し;ならびに/または
、E、EおよびEの1つまたは2つは−N=を表し;そして
残りのD、DおよびD基は、各々独立して−C(R)=を表し;そして
残りのE、E、EおよびE基は、各々独立して−C(R)=を表し;
各々のRは、独立して、ここで使用される各々の場合に、水素または、Xから選択される置換基を表し;
各々のRは、独立して、ここで使用される各々の場合に、水素または、Xから選択される置換基を表し;
は、−C(O)OR9aまたは5−テトラゾリルを表し;
9aは、
(i)水素;または
(ii)どちらも、場合によりGおよび/もしくはZから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている、C1−8アルキルもしくはヘテロシクロアルキル基
を表し;
およびYの一方は、アリール基またはヘテロアリール基(どちらの基も、場合によりAから選択される1またはそれ以上の置換基によって置換されている)を表し、他方は、
(a)アリール基もしくはヘテロアリール基(どちらの基も、場合によりAから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている);または
(b)どちらも、場合によりGおよび/もしくはZから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている、C1−12アルキルもしくはヘテロシクロアルキル基
のいずれかを表し;
Aは、ここで使用される各々の場合に、
I)どちらも、場合によりBから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている、アリール基もしくはヘテロアリール基;
II)どちらも、場合によりGおよび/もしくはZから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている、C1−8アルキルもしくはヘテロシクロアルキル基;または
III)G
を表し;
、X、GおよびBは、独立してハロ、−R5a、−C(O)R5b、−CN、−NO
−C(O)N(R6a)R7a、−N(R6b)R7b、−N(R5c)C(O)R6c、−N(R5d)C(O)OR6d、−OR5e、−OS(O)5f、−S(O)5g、−OC(O)R5hまたは−S(O)N(R6e)R7eを表し;
5b〜R5e、R5g、R5h、R6a〜R6c、R6e、R7a、R7bおよびR7eは、独立して、ここで使用される各々の場合に、HもしくはR5aを表すか;または
6aとR7a、R6bとR7b、もしくはR6eとR7eの対のいずれかは、一緒に連結されて、それらが結合している原子と共に、3〜6員環を形成してもよく、前記環は、場合により、これらの置換基が必然的に結合している窒素原子に加えてさらなるヘテロ原子(窒素または酸素など)を含み、そして前記環は、場合によりフルオロ、=O、−OR5eおよび/もしくはR5aから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されており;
5fおよびR6dは、独立してR5aを表し;
5aは、ここで使用される各々の場合に、
(i)場合によりフルオロ、−CN、=O、−OR8a、−N(R8b)R8c、−S(O)8dおよび/もしくは−S(O)N(R8e)R8fから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたC1−6アルキル;または
(ii)どちらも、場合によりハロ、−CN、−OR8a、−N(R8b)R8c、−S(O)8dおよび/もしくは−S(O)N(R8e)R8fから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている、アリールもしくはヘテロアリール
を表し;
nは、0、1または2を表し;
各々のR8b、R8dおよびR8eは、独立してHまたは、場合によりフルオロ、=O、−OR11aおよび/もしくは−N(R12a)R12bから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたC1−6アルキルを表し;
各々のR8a、R8cおよびR8fは、独立してHまたは、場合によりF、=O、−OR13a、−N(R14a)R14b、−S(O)CH、−S(O)CHFおよび/もしくは−S(O)CFから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたC1−3アルキルを表すか;または
8bとR8cおよび/またはR8eとR8fは、一緒に連結されて、それらが結合している原子と共に、場合によりフルオロおよびC1−2アルキルから選択される1またはそれ以上の置換基によって置換された、3〜6員環を形成してもよく;
11aおよびR13aは、独立してHまたは、場合により1もしくはそれ以上のフルオロ原子によって置換されたC1−3アルキルを表し;
12a、R12b、R14aおよびR14bは、独立してH、−CHまたは−CHCHを表し;
は、ここで使用される各々の場合に、=Oまたは=NOR16bを表し;
16bは、水素または、場合により1もしくはそれ以上のフルオロ原子によって置換されたC1−6アルキルを表し;
は、単結合または−(CH−Q−(CH−を表し;
Qは、−C(Ry1)(Ry2)−、−C(O)−、−N(Ry3)−または−O−を表し;
pおよびqは、独立して0、1または2を表すが、pとqの合計は2を超えず;
およびLは、独立して単結合または−S(O)n1−、−C(Ry4)(Ry5)−A16、−N(R17a)−A16−、−OA17−および−C(O)−A17から選択されるスペーサ基を表し;
n1は、0、1または2を表し;
16は、直接結合、−C(Ry6)(Ry7)−、−C(O)−、−C(O)N(R17b)−、−C(O)C(Ry6)(Ry7)−または−S(O)−を表し;
17は、直接結合または−C(Ry8)(Ry9)−を表し;
各々のRy1、Ry2、Ry4、Ry5、Ry6、Ry7、Ry8およびRy9は、独立してH、フルオロまたは、場合により1もしくはそれ以上のフルオロ原子によって置換されたC1−3アルキルを表すか;または
y1とRy2、Ry4とRy5、Ry6とRy7およびRy8とRy9は、一緒に連結されて、場合によりフルオロおよびC1−2アルキルから選択される1またはそれ以上の置換基によって置換された3〜6員環を形成してもよく;
y3は、水素またはC1−3アルキルを表し;
17aおよびR17bは、独立して水素、C1−6アルキル(場合によりヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(最後の2つの基は、場合によりR30から選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている)、フルオロ、−CN、−OR19および/もしくは=Oから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後の2つの基はどちらも、R31から選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている)を表し;
30およびR31は、独立してハロ、−R18a、−C(O)R18b、−CN、−C(O)N(R18c)R18d、−N(R18e)R18f、−N(R18g)C(O)R18h、−N(R18i)C(O)OR18j、−OR18k、−OS(O)18m、−S(O)18n、−OC(O)R18pまたは−S(O)N(R18q)R18rを表し;
mは、0、1または2を表し;
18a、R18b、R18c、R18d、R18e、R18f、R18g、R18h、R18i、R18k、R18n、R18p、R18qおよびR18rは、独立して水素または、場合により1もしくはそれ以上のフルオロ原子によって置換されたC1−3アルキルを表し;
18jおよびR18mは、独立して、場合により1またはそれ以上のフルオロ原子によって置換されたC1−3アルキルを表し;
19は、水素または、場合により1もしくはそれ以上のフルオロ原子によって置換されたC1−6アルキルを表す]
の化合物、または医薬的に許容されるその塩。
【請求項2】
式Iの化合物が、

[式中、
は−N=を表し;
は、−N=または−C(R)=を表し;
およびEは、独立して−C(R)=を表し;
各々のRは、独立して水素を表し;
は−C(R)=を表し;
およびDは、独立して−C(R)=または−N=を表し;
〜D含有環およびE〜E含有環の1つだけは窒素原子(すなわち−N=)を含み;
各々のRは、独立して、ここで使用される各々の場合に、水素を表し;
は単結合を表し;
は−C(O)OR9aを表し;
は、単結合、−OA17−、−N(R17a)−A16、−C(O)−A17、−S−または−S(O)−を表し;
は、単結合、−N(R17a)−A16−、−OA17(例えば−OCH−)を表し;
16は、−CH−、直接結合、−C(O)−または−S(O)−を表し;
17は、直接結合または−C(Ry8)(Ry9)−を表し;
y8およびRy9は、水素を表すか、または一緒に連結されてシクロプロピル基を形成し;
17aは、水素または、場合によりフルオロ、−CN、−OR19、ヘテロシクロアルキルもしくはアリールから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたC1−6アルキルを表し;
は、非環式C1−6アルキル;フェニル;5もしくは6員ヘテロアリール;9もしくは10員二環式ヘテロアリール基;C3−8シクロアルキル;または4もしくは8員ヘテロシクロアルキル基を表し、前記の基はすべて、場合によりA、GおよびZ(適宜に)から選択される1またはそれ以上の置換基によって置換されており;
は、場合によりAから選択される1またはそれ以上の置換基によって置換されたフェニルを表し;
Aは、アリールもしくはヘテロアリール(どちらも、場合により1もしくはそれ以上のB置換基によって置換されている)を表すか、またはAは、Gもしくは、場合によりGから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたC1−4アルキルを表し;
は、ハロ、−CN、−NO、−OR5e、−S(O)5gまたは−S(O)N(R6e)R7eを表し;
Bはハロ(例えばクロロまたはフルオロ)を表し;
mは、0、1または2を表し;
5eは、水素、C1−4アルキル(前記アルキル基は、場合により1もしくはそれ以上のハロ原子によって置換されている)、またはアリールもしくはヘテロアリールを表し、最後の2つのアリールおよびヘテロアリール基は、各々場合によりフルオロ、クロロおよび−CNから選択される1またはそれ以上の置換基によって置換されており;
5gはC1−4アルキルを表し;
6eおよびR7eは、独立して水素またはC1−2アルキルを表し;ならびに/または
は、ここで使用される各々の場合に、=Oを表す]
を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式中、
n1は1を表し;
およびLは、独立して単結合または−S(O)−、−C(Ry4)(Ry5)−、−N(R17a)−A16−および−OA17−から選択されるスペーサ基を表し;
16は、直接結合、−C(O)−、−C(O)N(R17b)−、−C(O)C(Ry6)(Ry7)−または−S(O)−を表し;
5aは、ここで使用される各々の場合に、場合によりフルオロ、−CN、=O、−OR8a、−N(R8b)R8c、−S(O)8dおよび/または−S(O)N(R8e)R8fから選択される1またはそれ以上の置換基によって置換されたC1−6アルキルを表し;
17aおよびR17bは、独立して水素、C1−6アルキル(場合によりフルオロ、−CN、−OR19および/もしくは=Oから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後の2つの基はどちらも、場合によりハロ、−R18a、−C(O)R18b、−CN、−C(O)N(R18c)R18d、−N(R18e)R18f、−N(R18g)C(O)R18h、−N(R18i)C(O)OR18j、−OR18k、−OS(O)18m、−S(O)18n、−OC(O)R18pもしくは−S(O)N(R18q)R18rから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されている);
、X、GおよびBは、独立してハロ、−R5a、−C(O)R5b、−CN、−C(O)N(R6a)R7a、−N(R6b)R7b、−N(R5c)C(O)R6c、−N(R5d)C(O)OR6d、−OR5e、−OS(O)5f、−S(O)5g、−OC(O)R5hまたは−S(O)N(R6e)R7eを表し;
各々のR8a、R8b、R8dおよびR8eは、独立してHまたは、場合によりフルオロ、=O、−OR11aおよび/もしくは−N(R12a)R12bから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたC1−6アルキルを表し、ならびに/または
またはLがC(Ry4)(Ry5)−A16[式中、A16は直接結合/単結合以外である]を表す場合、A16は、好ましくは−C(O)−である、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
式中、
は単結合を表すか、または好ましくは、Lは−N(R17a)−A16−もしくは−OA17−を表し;
は−N(R17a)−A16−を表し;
16は、直接結合、−C(O)−または−S(O)−を表し;
が−N(R17a)−A16−を表す場合、A16は直接結合を表し;
17は直接結合を表し;
17aは、水素または、場合により−OCH、−OCHCHおよび−CNから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたC1−6アルキルを表し;
17aが場合により置換されたC1−6アルキルを表す場合、その基は、場合により−OCH、−OCHCHおよび/もしくは−CNによって置換された直鎖状不飽和C1−6アルキル基;部分環状C1−6アルキル基;直鎖状飽和C1−6アルキル基を表してよく;
およびYは、独立して、場合によりAから選択される1またはそれ以上の置換基によって置換されたアリールまたはヘテロアリール基を表し;
Aはアリール(場合によりクロロなどのハロによって置換された)を表すか、またはAはGを表し;
は、ハロ、−R5a、−OR5eまたは−S(O)5gを表し;
5gはR5aを表し;
5aはC1−6アルキル(場合により1またはそれ以上のフルオロ原子によって置換された)を表し;
5eがR5aを表す場合、R5aはC1−6アルキルを表し;および/または
5gがR5aを表す場合、R5aは非置換C1−4アルキルを表す、
前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
式中、YおよびYは、独立して、場合により置換されたフェニル、ナフチル、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、キノリジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロマニル、ベンゾチエニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,3−ベンゾジオキソリル、テトラゾリル、ベンゾチアゾリル、および/またはベンゾジオキサニルを表す、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
式中、YおよびYは、独立して、場合により置換されたフェニル、チアゾリル、オキサゾリルまたはチエニルを表す、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
選択的な置換基が、ハロ;シアノ;場合により1もしくはそれ以上のハロ基で置換されたC1−6アルキル;場合によりC1−3アルキルおよび=Oから選択される1もしくはそれ以上の置換基によって置換されたヘテロシクロアルキル;−OR26;−C(O)R26;−C(O)OR26;−N(R26)R27;−S(O)26(mは0、1または2を表す)[式中、R26およびR27は、独立してH、C1−6アルキル(場合により1もしくはそれ以上のハロ基によって置換された)またはアリール(場合により1もしくはそれ以上のハロ基もしくはC1−3アルキル基によって置換された(前記アルキル基は、場合により1もしくはそれ以上のハロ原子によって置換されている))を表す]から選択される、請求項5または請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
医薬としての使用のための、請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩。
【請求項9】
医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合して、請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩を含有する医薬製剤。
【請求項10】
ロイコトリエンCの合成の阻害が望ましいおよび/または必要である疾患の治療における使用のための、請求項1〜7のいずれか一項で定義された化合物、または医薬的に許容されるその塩。
【請求項11】
ロイコトリエンCの合成の阻害が望ましいおよび/または必要である疾患の治療のための薬剤を製造するための、請求項1〜7のいずれか一項で定義された化合物、または医薬的に許容されるその塩の使用。
【請求項12】
疾患が、呼吸器疾患、炎症である、および/または炎症性成分を有する、請求項10に記載の化合物または請求項11に記載の使用。
【請求項13】
疾患が、アレルギー疾患、喘息、小児期喘鳴、慢性閉塞性肺疾患、気管支肺異形成症、嚢胞性線維症、間質性肺疾患、耳鼻咽喉疾患、眼疾患、皮膚疾患、リウマチ性疾患、血管炎、心臓血管疾患、胃腸疾患、泌尿器疾患、中枢神経系の疾患、内分泌疾患、蕁麻疹、アナフィラキシー、血管性水腫、クワシオルコルの浮腫、月経困難症、熱傷誘導性酸化的損傷、多発性外傷、疼痛、有毒油症候群、内毒素性ショック、敗血症、細菌感染症、真菌感染症、ウイルス感染症、鎌状赤血球貧血、好酸球増多症候群、または悪性疾患である、請求項12に記載の化合物または使用。
【請求項14】
疾患が、アレルギー疾患、喘息、鼻炎、結膜炎、COPD、嚢胞性線維症、皮膚炎、蕁麻疹、好酸球性胃腸疾患、炎症性腸疾患、関節リウマチ、変形性関節症または疼痛である、請求項13に記載の化合物または使用。
【請求項15】
ロイコトリエンCの合成の阻害が望ましいおよび/または必要である疾患の治療の方法であって、請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物または医薬的に許容されるその塩の治療有効量を、そのような状態に罹患しているまたは罹患しやすい患者に投与することを含む方法。
【請求項16】
(A)請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩;および
(B)呼吸器疾患および/または炎症の治療において有用な別の治療薬
を含有し、成分(A)および(B)の各々が医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合して製剤される組合せ製品。
【請求項17】
請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩、呼吸器疾患および/または炎症の治療において有用な別の治療薬、ならびに医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体を含有する医薬製剤を含む、請求項16に記載の組合せ製品。
【請求項18】
以下の成分:
(a)医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合して、請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩を含有する医薬製剤;および
(b)医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合して、呼吸器疾患および/または炎症の治療において有用な別の治療薬を含有する医薬製剤
を含むパーツのキットを含み、前記成分(a)と(b)が、各々、他方との併用投与に適する形態で提供される、請求項16に記載の組合せ製品。
【請求項19】
請求項1で定義された式Iの化合物の調製のための方法であって、
(i)Yが−C(O)−を表す式Iの化合物に関しては、式II:

[式中、環E、E2a、E2b、E2c、E2d、E、D、D、D、L、Y、LおよびYは前記で定義されたとおりである]
の化合物、または式IIの化合物に対応するが、メチレン架橋が−C(H)(OH)−を表す化合物の、適切な酸化剤の存在下での酸化;
(ia)Yが−C(O)−を表す式Iの化合物に関しては、式IIA:

[式中、環E、E2a、E2b、E2c、E2d、E、D、D、D、L、Y、LおよびYは請求項1で定義されたとおりである]
の化合物の酸化;
(ii)Lおよび/またはLが−N(R17a)A16−[式中、R17aはHを表す]を表す式Iの化合物に関しては、式III:

[式中、E2a1、E2b1、E2c1の1つは−C(−L3a)=を表し、他の2つはそれぞれEおよびEを表し、L2aは、−NHまたは−N(R17a)A16−Yを表し、L3aは、−NHまたは−N(R17a)A16−Yを表し、但し、L2aおよびL3aの少なくとも1つは−NHを表し、そしてY、E、E、E、E、D、D、D、LおよびYは請求項1で定義されたとおりである]
の化合物、またはその保護された誘導体の、
(A)A16が−C(O)N(R17b)−[式中、R17bはHを表す]を表す場合は:
(a)式IV:

の化合物;または
(b)式V:

の化合物の存在下での、CO(またはCOの適切な供給源である試薬)またはホスゲンもしくはトリホスゲン
[式中、両方の場合に、Yは、請求項1で定義されたYまたはY(適宜に/必要に応じて)を表す])
との反応;
(B)A16が直接結合を表す場合は、式VI:

[式中、Lは適切な脱離基を表し、そしてYは前記で定義されたとおりである]
の化合物との反応;
(C)A16が−S(O)−、−C(O)−または−C(O)−C(Ry6)(Ry7)−を表す場合は、式VII:

[式中、A16aは、−S(O)−、−C(O)−または−C(O)−C(Ry6)(Ry7)−を表し、そしてYおよびLは前記で定義されたとおりである]
の化合物との反応;
(iii)LおよびLの一方が−N(R17a)C(O)N(R17b)−を表し、他方が−NH(もしくはその保護された誘導体)または−N(R17a)C(O)N(R17b)−[式中、R17aおよびR17bはHを表す(すべての場合に)]を表す式Iの化合物に関しては、式VIII:

[式中、E2a2、E2b2、E2c2の1つは−C(−J)=を表し、他の2つはそれぞれEおよびEを表し、JおよびJの一方は−N=C=Oを表し、他方は−NH(もしくはその保護された誘導体)または−N=C=Oを表し(適宜に)、そしてY、E、E、E、E、D、D、D、LおよびYは請求項1で定義されたとおりである]
の化合物と、前記で定義された式Vの化合物との反応;
(iv)式IX:

[式中、E2a3、E2b3、E2c3の1つは−C(−Z)=を表し、他の2つはそれぞれEおよびEを表し、ZおよびZの少なくとも一方は適切な脱離基を表し、他方も、独立して適切な脱離基を表してもよく、または、Zは−L−Yを表し、Zは−L−Yを表してもよく、そしてY、E、E、E、E、D、D、D、L、Y、L、Y、LおよびYは請求項1で定義されたとおりである]
の化合物と、式X:

[式中、LはLまたはLを表し(適宜に/必要に応じて;その場合、それらは、好ましくはおよび独立して、−N(R17a)−A16−および−OA17−から選択される)、そしてYは前記で定義されたとおりである]
の1つ(または2つの別々の)化合物(適宜に/必要に応じて)との反応;
(v)水素を表さないR17aまたはR17b基が存在する(または、窒素もしくは酸素などのヘテロ原子に結合した、水素を表さないR、R、R、R、R、R11、R12、R13、R14、R16、R17もしくはR18基が存在する場合の)式Iの化合物は、水素を表さないそのような基が存在する式Iの対応する化合物と、式XI:

[式中、Rwyは、水素を表さないことを条件として前記で定義されたR17aまたはR17bのいずれか(適宜に)を表し(またはRwyは、水素を表さないR〜R18基を表し)、そしてLは適切な脱離基を表す]
の化合物との反応によって調製し得る;
(vi)飽和アルキル基だけを含む式Iの化合物に関しては、適切な還元条件の存在下での、1つの不飽和を含む式Iの対応する化合物の還元;
(vii)Yが−C(O)OR9a[式中、R9aは水素(または他のカルボン酸またはエステル保護誘導体)を表す]を表す式Iの化合物に関しては、R9aがHを表さない式Iの対応する化合物の加水分解;
(viii)Yが−C(O)OR9aを表し、そしてR9aがHを表さない式Iの化合物に関しては、式XII:

[式中、R9zaは、Hを表さないことを条件としてR9aを表す]
の適切なアルコールの存在下で、: (A)R
9aがHを表す式Iの対応する化合物のエステル化(もしくは同様の処理):または
(B)R9aがHを表さない(そして調製される式Iの化合物において同じ値の対応するR9a基を表さない)式Iの対応する化合物のエステル交換(もしくは同様の処理);
(ix)Yが−C(O)OR9a[式中、R9aはH以外である]を表し、そしてLが、−(CH−Q−(CH−[式中、pは0を表し、そしてQは−O−を表す]を表さないことを条件として、請求項1で定義されたとおりである式Iの化合物に関しては、式XIII:

[式中、L5aは、適切なアルカリ金属基、−Mg−ハロゲン化物、亜鉛ベース基または適切な脱離基を表し、そしてY、E、E2a、E2b、E2c、E、D、D、D、LおよびYは請求項1で定義されたとおりである]
の化合物と、式XIV:

[式中、LxyはLを表し(但し、−(CH−Q−(CH−[式中、pは0を表し、そしてQは−O−を表す]を表さない)、Yは−C(O)OR9a[式中、R9aはH以外である]を表し、そしてLは適切な脱離基を表す]
の化合物との反応;
(x)Lが単結合を表し、そしてYが5−テトラゾリルを表す式Iの化合物は、国際公開広報第WO2006/077366号に記載されている手順に従って調製し得る;
(xi)Lが単結合を表し、そしてYが−C(O)OR9a[式中、R9aはHである]を表す式Iの化合物に関しては、前記で定義されたとおりであるが、L5aが、
(I)アルカリ金属;または
(II)Mgハロゲン化物
のいずれかを表す式XIIIの化合物と二酸化炭素との反応、次いで酸性化;
(xii)Lが単結合を表し、そしてYが−C(O)OR9aを表す式Iの化合物に関しては、前記で定義されたとおりであるが、L5aが適切な脱離基である式XIIIの対応する化合物の、式XV:

[式中、R9aは前記で定義されたとおりである]
の化合物、および適切な触媒系の存在下での、CO(またはCOの適切な供給源である試薬)との反応;
(xiii)Yが−C(O)−を表す式Iの化合物に関しては、式XVIまたはXVII:

の化合物のいずれかと、それぞれ、式XVIIIまたはXIX:

[式中(すべての場合に)、E、E2a、E2b、E2c、E、D、D、D、L、Y、LおよびYは、請求項1で定義されたとおりである]
の化合物との反応;
(xiv)Yが−C(O)−を表す式Iの化合物に関しては、式XXまたはXXI:

の化合物のいずれかと、それぞれ、式XXIIまたはXXIII:

[式中、L5bは前記で定義されたL5aを表し、そして(すべての場合に)E、E2a、E2b、E2c、E、D、D、D、L、Y、LおよびYは、請求項1で定義されたとおりである]
の化合物との反応;
(xv)Yが−C(O)−を表す式Iの化合物に関しては、前記で定義された式XVIまたはXVIIの化合物の活性化誘導体と、それぞれ、式XXIIまたはXXIII(前記で定義されたとおりである)の化合物との反応;
(xvi)Yが−C(=N−OR28)−を表す式Iの化合物に関しては、Yが−C(O)−を表す式Iの対応する化合物と、式XXIIIA:

[式中、R28は、水素または、場合により1もしくはそれ以上のハロ原子によって置換されたC1−6アルキルを表す]
の化合物との反応;
(xvii)Yが−C(=N−OR28)−を表し、そしてR28が、場合により1またはそれ以上のハロ原子によって置換されたC1−6アルキルを表す式Iの化合物に関しては、R28が水素を表す式Iの対応する化合物と、式XXIIIB:

[式中、R28aは、水素を表さないことを条件としてR28を表し、そしてLは適切な脱離基を表す]
の化合物との反応
を含む方法。
【請求項20】
請求項9で定義された医薬製剤の製造のための方法であって、請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩を、医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合することを含む方法。
【請求項21】
請求項16〜18のいずれか一項で定義された組合せ製品の製造のための方法であって、請求項1〜7のいずれか一項で定義された式Iの化合物、または医薬的に許容されるその塩を、呼吸器疾患および/または炎症の治療において有用な他の治療薬、ならびに少なくとも1つの医薬的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合することを含む方法。

【公表番号】特表2012−520275(P2012−520275A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553512(P2011−553512)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国際出願番号】PCT/GB2010/000438
【国際公開番号】WO2010/103278
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(510060523)バイオリポックス エービー (5)
【氏名又は名称原語表記】BIOLIPOX AB
【住所又は居所原語表記】PO Box 303, S−751 05 Uppsala, Sweden
【Fターム(参考)】