説明

LXR受容体モジュレーター

【課題】LXR受容体モジュレーターの提供。
【解決手段】本発明は、特許請求の範囲で定義する一般式(I)のベンゼンスルホンアミド誘導体化合物、及び、その医薬品に許容される付加塩に関する。
本発明は、また、これらの調製方法、これらが含む医薬品に許容される組成物、並びに、特に神経組織変性疾患、心血管疾患、炎症及び高コレステロール血症及び糖尿病の治療における、これらの薬理学的有効物質としての使用にも関する。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の目的は、核内受容体LXRの活性を調節することができる新規化合物、これら及びこれらを含む医薬化合物の製造方法である。
【背景技術】
【0002】
肝臓X受容体(LXR)は核内受容体のスーパーファミリーに属する転写因子であり、このスーパーファミリーには、レチノイン酸受容体(RXR)、ファルネソイドX(farnesoid X)受容体(FXR)及びペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)も属している。LXR受容体はRXR受容体と結合してヘテロダイマーを形成し、このヘテロダイマーがADN応答要素(LXRE)と特異的に結合することによって、ターゲット遺伝子のトランス活性化が生じる(非特許文献1)。
【0003】
これらの受容体は多くの代謝経路に関与しており、特に、コレステロール、胆汁酸、トリグリセリド及びグルコースのホメオスタシスに関与している。
【0004】
これらの核内受容体の活性の調節は、II型糖尿病、脂質代謝異常、及び、アテローム性動脈硬化症の発症等の代謝障害の進行に影響を及ぼす。
【0005】
LXR/RXRヘテロダイマーは、LXRリガンド及び/又はRXRリガンドによって活性化され得る。ターゲット遺伝子のトランス活性化には、Grip−1等のコアクチベーターの加入が要求される(非特許文献2)。
【0006】
現在同定されている2種類のLXR受容体、すなわちLXRα及びLXRβは、アミノ酸配列の相同性は高いが、組織分布が異なる。LXRαは肝臓で強く発現しているが、腎臓、腸、脂肪組織及び脾臓での発現は低い。LXRβは広く分布している(非特許文献3及び4)。
【0007】
コレステロールはLXR受容体を直接には活性化しないが、コレステロールの一酸化誘導体(オキシステロール)、具体的には、22(R)−ヒドロキシコレステロール、24(S)−ヒドロキシコレステロール及び24(S),25−エポキシコレステロールは、LXR受容体を直接活性化する。これらのオキシステロールはLXR受容体の生理学的リガンドであると考えられる(非特許文献2及び5)。また、オキシステロール5,6,24(S),25−ジエポキシコレステロールがLXRαの特異的リガンドであることが示されており、このことから、LXRα及び/又はLXRβの特異的リガンドの開発が可能であることが示唆される(非特許文献6及び7)。
【0008】
また、ヒト血漿には天然LXRα及びβアンタゴニストが含まれるということが示され得た(非特許文献8)。
【0009】
ラットの肝細胞を使用することによって、不飽和脂肪酸がLXRβに影響を及ぼさずにLXRαの発現を著しく増加させることが示され得た(非特許文献9)。さらに、α及びγPPAR活性剤もまた、ヒトの主要なマクロファージ中においてLXRαの発現を誘導する。
【0010】
肝臓中にLXRαが高濃度で存在すること、及び、LXRの内因性リガンドの同定から、これらの受容体がコレステロール代謝において重要であることが示唆された。生理的条件下において、コレステロールのホメオスタシスは、新規合成及び異化チャネルの調節によって維持される。肝臓中にステロール類が蓄積されることによって、SREBP−1及びSREBP−2等の転写因子に関与するフィードバック機構を通じて、コレステロールの生合成が阻害される(非特許文献10)。また、過剰量のコレステロールにより別の代謝経路が活性化され、これによってコレステロールが胆汁酸に変換される。コレステロールの7α−ヒドロキシコレステロールへの変換は、肝臓中に局在する酵素(CYP7A:7α−ヒドロキシラーゼ)によって生じる(非特許文献5)。
【0011】
LXRが胆汁酸の合成に関与していること、従ってコレステロールホメオスタシスの調節にも関与していることは、LXRα欠損マウスを使用して実証され、このマウスにおいて、高脂肪食を与えると、肝臓に多量のコレステロールエステルが蓄積された(非特許文献11)。LXRβ欠損マウスは、高脂肪食に対して、正常なマウスと同じ生理学的耐性を有する。LXR欠損マウスにおいてLXRβの発現が変化していないことから、LXRβは単独ではコレステロール代謝を著しく増加させることができないということが実証される(非特許文献12)。
【0012】
マクロファージに発現しているLXR受容体は、これの特定の機能の調節において重要である。より具体的には、これらはコレステロールの逆輸送の調節に関与していて、この逆輸送によって過剰なコレステロールが末梢組織から肝臓に輸送される。コレステロールはbHDL前駆体に捕捉され、apoA1及びABCA1を介して肝臓に輸送され、そこで代謝されて胆汁酸になり、その後除去される。
【0013】
ABCA1は輸送タンパク質(ATP結合カセット)スーパーファミリーに属していて、ABCA1が遺伝子レベルで変異するとタンジール病(Tangier disease)が発症することから、その重要性が説明される(非特許文献13)。
【0014】
ヒトのマクロファージへのコレステロールの流入、及び、LXR受容体の活性化によって、ABCA1の発現、及び、コレステロールの流出が引き起こされる(非特許文献14)。続いて、RXR/LXRヘテロダイマーが、ABCG1、ABCG5及びABCG8、ABC型輸送体ファミリーの他の要素の腸における発現をも調節することが示された(非特許文献15〜18)。
【0015】
LXRアゴニストリガンドが2つの別々のネズミモデル(ApoE−/−マウス、及び、LDLR−/−マウス)においてアテローム病変を軽減することも示されている(非特許文献19及び20)。これらの結果は、LXRリガンドによってアテローム性動脈硬化症の治療用の治療薬を構成することができるということを示唆している。
【0016】
最後に、炎症において、特にアテローム性動脈硬化症の病因である炎症においてマクロファージが重要であるということが知られている。LXRの活性化によって、炎症に関与する遺伝子のマクロファージにおける発現が阻害されることが示されている(非特許文献21)。in vitroにおいては、一酸化窒素シンターゼ、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)及びインターロイキン−6(IL−6)等の媒介体の発現が阻害される。in vivoにおいては、LXRアゴニストによって、皮膚炎(dermatite)モデルにおいて炎症が軽減され、また、アテロームのマウスの大動脈の炎症に関与する遺伝子の発現が阻害される。
【0017】
コレステロールホメオスタシスは中枢神経系及び神経組織変性機構のはたらきにおいても重要であるようであるため、ABCA1の発現については、ラット胎児の脳から分離した主要なニューロン、星状細胞及び小神経膠細胞の培養細胞においても研究されている。こうした研究の結果は、LXRの活性化によってβアミロイド分泌が減少し、その結果、脳におけるアミロイドの堆積が減少するということを示す。この研究は、LXRの活性化がアルツハイマー病の治療に対する新たなアプローチとなり得るということを示唆する(非特許文献22及び23)。
【0018】
LXR受容体は、アポリポタンパク質E(ApoE)の発現の調節にも関与している。このタンパク質は、リポタンパク質の肝クリアランスに大いに関与していて、脂質高含有マクロファージからのコレステロールの流出に有利にはたらく。LXR受容体の活性化によって、ApoEプロモーター配列に位置するLXR応答要素(LXRE)を介してApoEの発現が増加するということが示されている(非特許文献24)。
【0019】
LXR受容体の活性化は、(HDLリポタンパク質から、肝臓から排出されたトリグリセリド高含有リポタンパク質への、コレステロールエステルの転送に関与する)CETP(コレステロールエステル転送タンパク質)の発現の調節を通じて、コレステロールの逆輸送に対しても有利にはたらく(非特許文献25)。
【0020】
要約すると、LXR受容体の活性化によって、末梢組織からの過剰なコレステロールの排出に対して有利にはたらく多くの遺伝子の発現が増加する。コレステロールが流入したマクロファージにおいては、LXR受容体の活性化によって、ABCA1、ABCG1、ABCG5、ABCG8及びApoEの発現が増加し、これによりマクロファージから肝臓へのコレステロールの流出が増加して、胆汁酸の形で排出される、肝臓におけるCETP及びCYP7Aの発現の誘導によって、HDLリポタンパク質に由来するコレステロールエステルの肝クリアランスが増加し、また、コレステロールが異化される。
【0021】
更に、LXR受容体はグルコースの代謝において重要であるということも示されている。LXRアゴニストで糖尿病のげっ歯類を治療すると、血漿グルコースレベルが顕著に減少する。特に、インスリン抵抗性のZuckerラット(fa/fa)においては、LXRの活性化によって、糖新生に関与する遺伝子の発現、及び、最も著しくはホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)の発現が阻害される(非特許文献26)。また、LXRアゴニストでマウスを治療すると、糖新生において重要な酵素の阻害によって、血漿グルコースレベル、及び、肝臓のグルコース生成がどのように減少するかについても報告されている(非特許文献27)。
【0022】
さらに、LXRアゴニストによってネズミのインスリン抵抗性モデル及び肥満モデルにおいて耐糖能が増大するということも示されている(非特許文献28)。遺伝子発現の分析は、肝臓におけるグルコース代謝に関与する遺伝子の調節に焦点をあてている:
・ペルオキシソーム増殖因子応答性受容体コアクチベーター−1α(PGC−1)、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)及びグルコース−6−ホスファターゼの発現の減少;
・肝グルコースの使用に有利にはたらくグルコキナーゼの発現の誘導。
【0023】
脂肪組織におけるインスリン応答性グルコース輸送担体(GLUT4)の転写の誘導も実証されている。
【0024】
これらの結果は、グルコース代謝の調節においてLXRが重要であるということを強調するものである。
【0025】
LXR受容体が炎症調節過程に関与しているということも知られている(非特許文献21)。
【0026】
LXR受容体活性モジュレーター化合物は、特に、特許文献1〜4等の文献により、又は、ベンゼンスルホンアミド型のPPAR受容体アゴニストである化合物について記載されている特許文献5及び6といった文献により、従来から知られている。
【特許文献1】PCT特許WO03/090869
【特許文献2】PCT特許WO03/90746
【特許文献3】PCT特許WO03/082192
【特許文献4】PCT特許WO03/082802
【特許文献5】PCT特許WO03/043985
【特許文献6】PCT特許WO04/005253
【非特許文献1】Genes dev. 1995;9:1033−45
【非特許文献2】Nature 1996;383:728−31
【非特許文献3】Gene 2000;243:93−103
【非特許文献4】N.Y. Acad. Sci. 1995;761:38−49
【非特許文献5】J.Biol.chem 1997;272:3137−40
【非特許文献6】Proc. Natl. Acad. Sci USA 1999;96:26−71
【非特許文献7】Endocrinology 2000;141:4180−4
【非特許文献8】Steroids 2001;66:473−479
【非特許文献9】Mol Endocrinol 2000;14:161−171
【非特許文献10】Cell 1997;89:331−40
【非特許文献11】Cell 1998;93 693−704
【非特許文献12】J. Clin. Invest. 2001;107:565−573
【非特許文献13】Nat. Genet. 1999;22:336−45
【非特許文献14】Biochem. Biophys. Res. Comm. 1999;257:29−33
【非特許文献15】J. Biol. Chem. 2000;275:14700−14707
【非特許文献16】Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2000;97:817−22
【非特許文献17】J. Biol. Chem. 2002;277:18793−18800
【非特許文献18】Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2002;99:16237−16242
【非特許文献19】Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2002;99:7604−7609
【非特許文献20】FEBS Letters 2003;536:6−11
【非特許文献21】Nature Medecine, 2003;9:213−219
【非特許文献22】J. Biol. Chem. 2003,275(15):13244−13256
【非特許文献23】J. Biol. Chem.2003,278(30):27688−27694
【非特許文献24】Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2001;98:507−512
【非特許文献25】J. Clin. Invest. 2000;105:513−520
【非特許文献26】J. Biol. Chem. 2003,278(2):1131−1136
【非特許文献27】Diabetes, 53, suppl 1,S36−S42 Feb 2004
【非特許文献28】Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2003;100:5419−5424
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
上記の範囲において、心血管疾患、高コレステロール血症、脂質代謝異常、心筋梗塞、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、肥満、炎症及び神経組織変性疾患等の特定の病状の治療に有用である可能性があるLXR受容体活性モジュレーター化合物の発見は、非常に興味深い。
【課題を解決するための手段】
【0028】
本発明は、特に、新規のLXR受容体活性モジュレーター化合物の発見に基づく。
【0029】
従って、第一の態様によれば、本発明は、新規の工業製品として、ベンゼンスルホンアミド化合物を保護することを目的とし、この化合物は次から選択されることを特徴とする:
i)次式の構造を有する化合物;
【0030】
【化1】

【0031】
(式中、
− (H)は、ハロゲン、C−Cアルコキシ基又はN(R)基(Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表す)で置換されていてもよい、フェニル環又はシクロヘキシル環と縮合した5又は6員環の窒素含有飽和複素環を表し、
− Rは次:
・塩素原子、
・分岐又は環状のC−Cアルキル基、
・鎖状若しくは分岐のC−C、又は、環状のC−Cアルコキシ基、
・ハロゲンで置換されていてもよいフェノキシ基、
・フェニル基、あるいは、
・アセチル基又はトリフルオロアセチル基で置換されていてもよいアミノメチル基:を表し、
− Rは水素原子又はハロゲンを表す、あるいは、
− R及びRは一緒になって、1つ以上のC−Cアルキル基、アシル基又はC−Cパーフルオロアシル基で置換されていてもよい、酸素含有又は窒素含有複素環式化合物を形成し、
− Yは次:
・単結合、
・C−Cアルコキシ基、フェニル基、N(R)基若しくはCOOH基で置換されていてもよい、鎖状若しくは分岐のC−C、若しくは、環状のC−Cアルキレン基、
・−(CH−O−基
・−(CH−S−基、又は、
・−(CH−CO−基:を表し、
nは2又は3であり、
mは1、2又は3であり、
Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表し、
− Arは、フェニル基、ナフタレニル(naphthalenyl)基、テトラヒドロナフタレニル(tetrahydronaphthalenyl)基、ピリジニル基又はインドリル基から選択される芳香環又は複素環式芳香環を表し、これは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ニトロ基、フェニル基、フェノキシ基、トリフルオロメチル基、アミノ基、ヒドロキシ基、又は、式「−X−[C(R)−COR」の構造
(式中、・Xは単結合、酸素原子、硫黄原子又はNH基を表し、
・RはOR又はN(R)を表し、
・Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表し、
・pは0、1又は2である)を有する基から選択される1つ又は2つの同一又は異なる置換基R、Rで置換されていてもよく、
上記置換基R及びRは一緒になってメチレンジオキシ基を形成することもできる:
ii)式(I)の上記化合物の医薬品に許容される塩。
【0032】
第二の態様によれば、本発明は、薬理学的有効物質としての上記化合物に関する。
【0033】
特に、本発明は、治療用の、特に、血清リポタンパク質の不均衡に起因する高コレステロール血症、脂質代謝異常、糖尿病、肥満及び心血管疾患の治療用の医薬品の調製における有効物質としての、式(I)の少なくとも1つの化合物、又は、その医薬品に許容される塩の1つに関する。より一般的には、本発明の式Iの化合物は、メタボリック症候群を示すパラメータのずれを正す際に有用である。また、本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、皮膚炎等の特定の炎症性疾患、及び、アルツハイマー病等の神経組織変性疾患の予防又は治療を意図した医薬品中における有効物質としても有用である。
【0034】
(詳細な説明)
本明細書において、フェニル環又はシクロヘキシル環と縮合した5又は6員環の窒素含有飽和複素環は、2,3−ジヒドロインドール、オクタヒドロインドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、デカヒドロキノリン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、及び、デカヒドロイソキノリン等の複素環式化合物を意味する。分岐又は環状のC−Cアルキル基は、炭素原子3〜6個を有する分岐又は環状の炭化水素鎖を意味し、例えば、1−メチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、1−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロペンチルメチル基が挙げられるが、これらに限定されない。C−Cアルキル基は、炭素原子1〜4個を有する鎖状若しくは分岐の炭化水素鎖、又は、炭素原子を3個若しくは4個有する環を意味する。C−Cアルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、1−メチルエチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、シクロプロピル基、メチルシクロプロピル基及びシクロプロピルメチル基が含まれる。鎖状、分岐又は環状のC−Cアルコキシ基は、特に、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、1−メチルエトキシ基、1−エチルエトキシ基又はシクロヘキシルオキシ基を意味する。鎖状又は分岐のC−Cアルコキシ基は、特に、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、1−メチルエトキシ基、1−エチルエトキシ基、又は、1−若しくは2−メチルプロポキシ基を意味する。
【0035】
鎖状又は分岐のC−Cアルキレン基は、炭素原子1〜4個を有する二置換飽和鎖を意味し、例えば−CH−基、−(CH−基、−(CH−基、−CH(CH)−CH−基又は−CH−CH(CH)−CH−基が挙げられる。
【0036】
ハロゲンは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味し、フッ素原子及び塩素原子が好ましい。
【0037】
本発明の化合物は、ラセミ体であってもよいし、立体配置R、又は、好ましくは立体配置Sであってもよい不斉炭素(カルボキサミド基のキャリアー)を含む(図解Ia)。
【0038】
【化2】

【0039】
本発明の化合物は、以下の段階を用いる方法によって調製することができる:
a)次式の酸;
【0040】
【化3】

【0041】
(式中、(H)は、ハロゲン、又は、C−Cアルコキシ基、又は、N(R)基(Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表す)で置換されていてもよい、フェニル環又はシクロヘキシル環と縮合した5又は6員環の窒素含有飽和複素環を表す);と、
式「NH−Y−Ar (III)」のアミン
(式中、
Yは次:
・単結合、
・C−Cアルコキシ基、フェニル基、アミノ保護基(Boc以外)で保護されたアミノ基、若しくは、N(R)基(Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表す)で置換されていてもよい、鎖状若しくは分岐のC−Cアルキレン基、若しくは、環状のC−C基、
・−(CH−O−基
・−(CH−S−基、又は、
・−(CH−CO−基:を表し、
nは2又は3であり、
mは1、2又は3であり、
Arは、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、ピリジニル基又はインドリル基から選択される芳香環又は複素環式芳香環を表し、これは1つ又は2つの置換基R、Rで置換されていてもよく、この置換基は、同一又は異なっていてよく、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ニトロ基、フェニル基、フェノキシ基、トリフルオロメチル基又はヒドロキシ基、アミノ保護基(Boc以外)で保護されたアミノ基、又は、式「−X−[C(R)−COR」の基
(式中、・Xは単結合、酸素原子又は硫黄原子を表し、
・RはOH、OR又はN(R)を表し、
・RはC−Cアルキル基を表し、
・pは0、1又は2である)から選択され、
上記置換基R及びRは一緒になってメチレンジオキシ基を形成することもできる);とを、
ジクロロメタン等の無水溶媒中で、かつ、遊離の、又は、樹脂若しくはHOAT(1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール)にグラフトさせたDCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)等の触媒の存在下において、室温に近い温度で2〜20時間反応させて、式IVのアミド;
【0042】
【化4】

【0043】
(式中、(H)、Y及びArは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得る段階:
b)上記で得られた式IVの化合物と、トリフルオロ酢酸とを、ジクロロメタン等の溶媒中で室温において2〜20時間反応させることによって、式Vの化合物;
【0044】
【化5】

【0045】
(式中、(H)、Y及びArは化合物(IV)におけるものと同一の意味を有する);を得る段階:
c)式Vの化合物と、式VIのベンゼンスルホニルクロリド;
【0046】
【化6】

【0047】
(式中、
− Rは塩素原子、分岐若しくは環状のC−Cアルキル基、鎖状、分岐若しくは環状のC−Cアルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいフェノキシ基、フェニル基、アセチル基若しくはトリフルオロアセチル基で置換されていてもよいアミノメチル基を表し、
− Rは水素原子若しくはハロゲンを表す、又は、
− R及びRは一緒になって、1つ以上のC−Cアルキル基、アシル基若しくはC−Cパーフルオロアシル基で置換されていてもよい、酸素含有若しくは窒素含有複素環式化合物を形成する);とを、
ジクロロメタン等の溶媒中で、室温において2〜20時間反応させて、式Iの化合物;
【0048】
【化7】

【0049】
(式中、R、R、(H)、Y及びArは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得る段階:
(d)必要であれば、Ar基の置換基R又はRの1つが、保護されたアミノ基を表す場合に、アミノ保護基を除去してR又はRを遊離アミンとして得る段階。
【0050】
上記の方法に対する変形形態として、本発明の式Iの化合物は、以下の過程によって得ることができる:
a)式VIのベンゼンスルホニルクロリド;
【0051】
【化8】

【0052】
(式中、
− Rは塩素原子、分岐若しくは環状のC−Cアルキル基、鎖状、分岐若しくは環状のC−Cアルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいフェノキシ基、フェニル基、又は、アセチル基若しくはトリフルオロアセチル基で置換されていてもよいアミノメチル基を表し、
− Rは水素原子又はハロゲンを表す、あるいは、
− R及びRは一緒になって、1つ以上のC−Cアルキル基、アシル基又はC−Cパーフルオロアシル基で置換されていてもよい、酸素含有又は窒素含有複素環式化合物を形成する);と、
式VIIのエステル;
【0053】
【化9】

【0054】
(式中、(H)は、ハロゲン又はC−Cアルコキシ基で置換されていてもよい、フェニル環又はシクロヘキシル環と縮合した5又は6員環の窒素含有飽和複素環を表す);とを、
ジクロロメタン等の無水溶媒中で、室温において2〜10時間反応させて、式VIIIの化合物;
【0055】
【化10】

【0056】
(式中、(H)、R及びRは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得ること:
b)当業者に公知の方法に従って、含水アルコール媒体中で塩基を使用して、式VIIIのエステルを酸に変換し、式IXの酸;
【0057】
【化11】

【0058】
(式中、(H)、R及びRは同様である);を得ること:
c)酸性化合物(IX)と、式III「NH−Y−Ar (III)」の第一級アミン
(式中、
Yは次:
・単結合、
・C−Cアルコキシ基、フェニル基、N(R)基若しくはCOOH基で置換されていてもよい、鎖状若しくは分岐のC−Cアルキレン基、若しくは、環状のC−C基、
・−(CH−O−基
・−(CH−S−基、又は、
・−(CH−CO−基:を表し、
nは2又は3であり、
mは1、2又は3であり、
Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表し、
Arは、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、ピリジニル基又はインドリル基から選択される芳香環又は複素環式芳香環を表し、これは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ニトロ基、フェニル基、フェノキシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基又はN(R)基、アミノ保護基で保護されたアミノ基、又は、式「−X−[C(R)−COR」の基
(式中、・Xは単結合、酸素原子又は硫黄原子を表し、
・RはOH、OR又はN(R)を表し、
・RはC−Cアルキル基を表し、
・pは0、1又は2である)から選択される1つ又は2つの同一又は異なる置換基R、Rで置換されていてもよく、
上記置換基R及びRは一緒になってメチレンジオキシ基を形成することもできる)とを、
上記過程の段階(a)に記載された方法と類似する方法によって反応させて、式(I)の化合物;
【0059】
【化12】

【0060】
(式中、(H)、R、R、Y及びArは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得ること。
【発明を実施するための最良の形態】
【0061】
式(I)の化合物の調製についての以下の例によって、本発明についてより理解が深まるであろう。これらの例において、用語「調製例」は中間体化合物の合成について記載する例に使用され、用語「実施例」は本発明の式(I)の化合物の合成について記載する例に使用される。融点はコフラーテストベッド(Kofler test bed)上で測定し、核磁気共鳴スペクトル値は、TMSに対する化学シフト計算値、シグナルに関与するプロトンの数、及び、シグナルの形(シングレットはs、ダブレットはd、ダブルダブレットはdd、トリプレットはt、クワドルプレットはq、マルチプレットはm)によって調べる。測定周波数及び使用した溶媒をそれぞれの化合物について示す。室温は20℃+2℃である。
【0062】
これらの例において、次の略語を使用した。
− mmol=ミリモル
− Boc=t−ブトキシカルボニル(又は、1,1−ジメチルエトキシカルボニル)
− HOAT=1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
【0063】
(調製例I)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリニルカルボン酸、メチルエステル
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリニルカルボン酸メチルエステル300mg(1.32mmol)とアセトニトリル20mlの溶液を調製し、室温で、4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンスルホニルクロリド309mg(1.32mmol)を添加した後、N−メチルモルホリン0.29ml(2.64mmol)を添加する。この反応混合物を溶媒を還流しながら18時間撹拌した後、減圧下で濃縮する。蒸発残渣を酢酸エチル50ml中に集め、1N塩酸溶液で洗浄した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてメチルシクロヘキサン/酢酸エチル(99/1;v/v)混合物を使用し、その後メチルシクロヘキサン/酢酸エチル(95/5;v/v)混合物を使用して、粗生成物を精製する。これによって、所望の物質を白色の固体として得る(収率22%)。
【0064】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.52−7.61 (m,5H); 7.19−7.24 (m,1H); 7.05−7.10 (m,2H); 5.03 (t,1H); 3.65 (s,3H); 2.41−2.49 (m,1H); 2.12−2.17 (m,1H); 1.89−1.95 (m,1H); 1.73−1.80 (m,1H); 1.26 (s,9H).
【0065】
(調製例II)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリニルカルボン酸
調製例Iで得られた化合物112mg(0.289mmol)をテトラヒドロフラン6ml及び水4mlと混合し、撹拌しながら室温で、リチン18mg(0.429mmol)を添加する。この反応混合物を室温で2時間撹拌した後、塩酸溶液で酸性度をpH1に上げ、水で希釈してから酢酸エチル25mlで3回抽出する。有機相を集めて硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。これによって、所望の物質をオレンジ色の固体として得る(収率86%)。
【0066】
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 7.49−7.74 (m,6H); 7.16−7.23 (m,1H); 7.05 (dd,1H); 4.9 (t,1H); 2.42−2.51 (m,1H); 1.80−2.07 (m,3H); 1.27 (s,9H).
【実施例1】
【0067】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−N−(2−フェニルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−キノリニルカルボキサミド
PS−カルボジイミド樹脂(カルボジイミド基で官能基化されたポリスチレン樹脂、Argonaut Technologies社より入手)150mg(0.20mmol)をジクロロメタン5ml中で30分間順応させた後、溶媒をろ過して除去する。この樹脂をジクロロメタン4mlで洗浄した後、調製例IIで得られた酸50mg(0.134mmol)とジクロロメタン5mlの溶液、2−フェニルエタンアミン25μl(0.2mmol)及びHOAT 5mgを添加する。この反応混合物を室温で18時間撹拌した後、IR120樹脂200mgを添加してから、反応混合物を室温で3時間再び撹拌する。この混合物の液体相をろ過によって分離し、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてメチルシクロヘキサン/酢酸エチル(70/30;v/v)混合物を使用して、粗生成物を精製する。これによって、所望の物質を白色の固体として得る(収率=55%)。
F=142−143℃
【0068】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.94 (t,1H); 7.65 (dd,1H); 7.54 (d,2H); 7.44 (d,2H); 7.04−7.24 (m,8H); 4.66 (t,1H); 3.29 (m,2H); 2.66 (t,2H); 2.27−2.34 (m,1H); 1.87−1.92 (m,1H); 1.48−1.66 (m,2H); 1.26 (s,9H).
【0069】
(調製例III)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステルヒドロクロリド4.25g(19.9mmol)とTHF(テトラヒドロフラン)100mlの溶液を調製し、トリエチルアミン5.55ml(39.8mmol)を添加する。この混合物を撹拌して0℃に冷却し、4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンスルホニルクロリド6.02g(25.86mmol)とTHF 40mlの溶液を徐々に添加する。この反応混合物を室温で20時間撹拌し続けた後、水140mlを使用して加水分解して、酢酸エチル200mlで3回抽出する。有機相を集めて水50mlで3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてメチルシクロヘキサン/酢酸エチル(90/10;v/v)混合物を使用し、その後メチルシクロヘキサン/酢酸エチル(80/20;v/v)混合物を使用して、蒸発残渣を精製する。これによって、所望の物質を白色の結晶として得る(収率=53%)。
F=122℃
【0070】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.78 (d,2H,Harom.), 7.58 (d,2H,Harom.), 7.38 (d,1H,Harom.), 7.23−7.14 (m,2H,Harom.), 6.99 (t,1H,Harom.), 5.02 (dd,1H,NCHCO), 3.71 (s,3H,OCH), 3.40 (dd,1H,CHCHCO), 3.06 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu).
【0071】
(調製例IV)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボン酸
調製例IIIで得られたエステル2g(5.36mmol)をジオキサン20ml中に溶解し、水5mlを添加した後、水酸化ナトリウム0.43g(10.7mmol)を添加する。この反応混合物を減圧下で濃縮する。白色の残渣を水30ml中に溶解し、得られた溶液を、1M塩酸溶液でpH1に酸性化する。白色の沈殿をろ過によって分離した後、デシケーター中で乾燥させる。これによって、所望の酸を白色の粉末として得る(収率=85%)。
【0072】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 13.10 (s,1H,COOH), 7.77 (d,2H,Harom.), 7.57 (d,2H,Harom.), 7.36 (d,1H,Harom.), 7.20−7.13 (m,2H, Harom.), 6.98 (t,1H,Harom.), 4.88 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (dd,1H,CHCHCO), 3.02 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu).
【実施例2】
【0073】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェノキシエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
PS−EDC樹脂(ポリスチレン樹脂と結合させたN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド)400mg(0.556mmolに相当)をジクロロメタン4ml中で撹拌しながら15分間順応させた後、溶媒をろ過して除去する。この樹脂をジクロロメタン4mlで数回洗浄した後、調製例IVで得られた酸100mg(0.278mmol)、及び、2−フェノキシエタンアミン25.4mg(0.185mmol)とジクロロメタン6mlの溶液を添加する。この混合物を室温で20時間撹拌し、イソシアネート樹脂0.278mmolを添加する。この混合物を室温で2時間撹拌し、アンバーライト(商標)IRA 400樹脂0.278mmolを添加する。この混合物を2時間再び撹拌した後、樹脂をろ過によって除去する。その後、ろ液を減圧下で濃縮する。これによって、所望の化合物を白色の粉末として得る(収率=58%)。
【0074】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.37 (t,1H,NHCO), 7.70 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.32−7.20 (m,3H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.03−6.93 (m,4H,Harom.), 4.80 (dd,1H,NCHCO), 4.02 (t,2H,CHOPh), 3.50 (m,2H,CHNCO), 3.11 (dd,1H,CHCHCO), 2.91 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu).
【0075】
実施例2と類似する方法で、次の化合物を得る。
【実施例3】
【0076】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=17%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.22 (t,1H,NHCO), 8.07 (d,2H,Harom.), 7.66 (d,2H,Harom.), 7.54 (d,2H,Harom.), 7.45 (m,3H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.08 (d,1H,Harom.), 7.02 (t,1H,Harom.), 4.68 (dd,1H,NCHCO), 3.41 (m,2H,CHNCO), 2.99 (dd,1H,CHCHCO), 2.89 (t,2H,CHPh), 2.79 (dd,1H,CHCHCO), 1.24 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 508 (MH).
【実施例4】
【0077】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(3−フルオロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=26%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.22 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.32−7.20 (m,2H,Harom.), 7.10−6.99 (m,5H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.37 (m,2H,CHNCO), 3.04 (dd,1H,CHCHCO), 2.81 (dd,1H,CHCHCO), 2.75 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 481 (MH).
【実施例5】
【0078】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2,6−ジクロロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=23%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.38 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.47−7.40 (m,3H,Harom.), 7.29−7.22 (m,2H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.03 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.33 (m,2H,CHNCO), 3.09−3.00 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 2.87 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 531 (MH).
【実施例6】
【0079】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルプロピル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=15%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.08 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.44 (t,1H,Harom.), 7.30−7.18 (m,6H,Harom.), 7.09 (t,1H,Harom.), 7.01 (td,1H,Harom.), 4.72 (dd,1H,NCHCO), 3.27 (m,2H,CHNCO), 3.05−2.90 (m,2H,HCHCO,CHPh), 2.75 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu); 1.18 (d,3H,CH).
MS (ESI+) m/z 477 (MH).
【実施例7】
【0080】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2−メチルフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=19%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.17 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22−7.10 (m,3H,Harom.), 7.04−6.96 (m,4H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.32 (m,2H,CHNCO), 3.05 (dd,1H,CHCHCO), 2.84 (dd,1H,CHCHCO), 2.69 (t,2H,CHPh), 2.27 (s,3H,CH), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 477 (MH).
【実施例8】
【0081】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=18%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.21 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.47 (m,3H,Harom.), 7.22−7.09 (m,3H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.68 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.83−2.78 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 531 (MH).
【実施例9】
【0082】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2−フルオロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=92%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.25 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.27−7.20 (m,3H,Harom.), 7.15−7.01 (m,4H,Harom.), 4.68 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.85−2.74 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 481 (MH).
【実施例10】
【0083】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(メトキシ)−1−(フェニルメチル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=11%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.01 (d,1H,NHCO), 7.68 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.47 (d,1H,Harom.), 7.18−7.03 (m,8H,Harom.), 4.74 (dd,1H,NCHCO), 4.05 (m,1H,CHNCO), 3.31 (d,2H,OCHCHN), 3.28 (s,3H,OCH), 3.02 (dd,1H,CHCHCO), 2.78−2.71 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 507 (MH).
【実施例11】
【0084】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[E−フェニルシクロプロピル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=24%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.48 (t,1H,NHCO), 7.73 (d,2H,Harom.), 7.57 (dd,2H,Harom.), 7.42 (dd,1H,Harom.), 7.26−7.11 (m,7H,Harom.), 7.00 (t,1H,Harom.), 4.67 (dd,1H,NCHCO), 3.16 (m,1H,CHNCO), 2.96−2.83 (m,2H,CHCHCO), 2.00 (m,1H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu), 1.18 (m,2H,PhCHCH);
MS (ESI+) m/z 475 (MH).
【実施例12】
【0085】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(3,3−ジフェニルプロピル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=34%;無色の油;
NMR H (DMSO, 250MHz), δ: 8.22 (t,1H,NHCO), 7.72 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.29−7.11 (m,12H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 4.01 (t,1H;CH(Ph)), 3.45 (m,2H,CHNCO), 3.17−2.86 (m,2H,CHCHCO), 2.22 (m,2H,CH−CH), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 553 (MH).
【実施例13】
【0086】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2−クロロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=31%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.26 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.40 (d,1H,Harom.), 7.25−7.20 (m,4H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.03 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.89−2.80 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 497 (MH).
【実施例14】
【0087】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(3−クロロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=26%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.20 (t,1H,NHCO), 7.70 (d,2H,Harom.), 7.56 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.29−7.10 (m,6H,Harom.), 7.03 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.84−2.72 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 497 (MH).
【実施例15】
【0088】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=24%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.17 (t,1H,NHCO), 7.68 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.30−7.18 (m,5H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.05 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m,2H,CHNCO), 3.02 (dd,1H,CHCHCO), 2.80 (dd,1H,CHCHCO), 2.72 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 497 (MH).
【実施例16】
【0089】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=24%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.24 (t,1H,NHCO), 7.68 (d,2H,Harom.), 7.57−7.54 (m,3H,Harom.), 7.46 (d,1H,Harom.), 7.24 (m,3H,Harom.), 7.11 (d,1H,Harom.), 7.02 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.34 (m,2H,CHNCO), 3.01 (dd,1H,CHCHCO), 2.87−2.78 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 531 (MH).
【実施例17】
【0090】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(3−フェニルプロピル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=19%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.20 (t,1H,NHCO), 7.73 (d,2H,Harom.), 7.57 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.30−7.11 (m,7H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.72 (dd,1H,NCHCO), 3.16−3.08 (m,3H,CHNCO,CHCHCO), 2.91 (dd,1H,CHCHCO), 2.58 (t,2H,CHPh), 1.73 (m,2H,CHCHPh)1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 477 (MH).
【実施例18】
【0091】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(4−フェニルブチル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=25%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.12 (t,1H,NHCO), 7.71 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.44 (d,1H,Harom.), 7.29−7.10 (m,7H,Harom.), 7.00 (t,1H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.15−3.04 (m,3H,CHNCO,CHCHCO), 2.88 (dd,1H,CHCHCO), 2.58 (t,2H,CHPh), 1.60−1.42 (m,4H,CHCHCHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 491 (MH).
【実施例19】
【0092】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(フェニルメチル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=42%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.72 (t,1H,NHCO), 7.72 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.46 (d,1H,Harom.), 7.32−7.22 (m,6H,Harom.), 7.12 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.82 (dd,1H,NCHCO), 3.34 (t,2H,CHNCO), 3.16 (dd,1H,CHCHCO), 2.94 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 449 (MH).
【実施例20】
【0093】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=17%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.23 (t,1H,NHCO), 7.71 (d,2H,Harom.), 7.55 (m,3H,Harom.,NH), 7.46 (d,1H,Harom.), 7.33 (d,1H,Harom.), 7.20 (t,1H,Harom.), 7.14−6.95 (m,6H,Harom.), 4.74 (dd,1H,NCHCO), 3.38 (m,2H,CHNCO), 3.04 (dd,1H,CHCHCO), 2.92−2.82 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 502 (MH).
【実施例21】
【0094】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(3−ピリジニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=25%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.42 (m,2H,Harom.), 8.24 (t 1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.59−7.54 (m,3H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.28−7.22 (m,2H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.02 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.38 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.83−2.73 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 464 (MH).
【実施例22】
【0095】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=33%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.46 (t,1H,NHCO), 7.99 (d,2H,Harom.), 7.72 (d,2H,Harom.), 7.66 (d,1H,Harom.), 7.58−7.46 (m,5H,Harom.), 7.23 (t,1H,Harom.), 7.14 (d,1H,Harom.), 7.03 (t,1H,Harom.), 4.95 (dd,1H,NCHCO), 4.74 (dd,1H,CHNCO), 4.62 (dd,1H,CHNCO), 3.15 (dd,1H,CHCHCO), 3.01 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 477 (MH).
【実施例23】
【0096】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=11%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.17 (t,1H,NHCO), 7.68 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22−7.02 (m,7H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m, 2H,CHNCO), 3.02 (dd,1H,CHCHCO), 2.81 (dd,1H,CHCHCO), 2.71 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 481 (MH).
【実施例24】
【0097】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2−ピリジニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=20%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.49 (dd,1H,Harom.), 8.30 (t,1H,NHCO), 7.70−7.66 (m,3H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.23−7.19 (m,3H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.02 (t,1H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.47 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.91−2.82 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,Bu).
MS (ESI+) m/z 464 (MH).
【実施例25】
【0098】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(3,5−ジメトキシフェニルエチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=21%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.17 (t,1H,NHCO), 7.70 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.44 (d,1H,Harom.), 7.21 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 6.39 (d,2H,Harom.), 6.33 (t,1H,Harom.), 4.72 (dd,1H,NCHCO), 3.70 (s,6H,OCH), 3.32 (m,2H,CHNCO), 3.02 (dd,1H,CHCHCO), 2.85 (dd,1H,CHCHCO), 2.69 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 523 (MH).
【実施例26】
【0099】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−エチルフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=19%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.16 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.09 (s,4H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.31 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.82 (dd,1H,CHCHCO), 2.68 (t,2H,CHPh), 2.56 (q,2H,CHCH), 1.25 (s,9H,tBu), 1.15 (t,3H,CH).
MS (ESI+) m/z 491 (MH).
【実施例27】
【0100】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2−フェノキシフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=11%;無色の油;
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.21 (t,1H,NHCO), 7.68 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.40−6.84 (m,11H,Harom.), 6.84 (t,1H,Harom.), 4.67 (dd,1H,NCHCO), 3.36 (m,2H,CHNCO), 3.02 (dd,1H,CHCHCO), 2.86−2.73 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 555 (MH).
【実施例28】
【0101】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[(1−ナフタレニル)メチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=13%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.73 (t,1H,NHCO), 8.05 (m,1H,Harom.), 7.94 (m,1H,Harom.), 7.85 (m,1H,Harom.), 7.73 (dd,2H,Harom.), 7.57−7.44 (m,7H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.12 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.92−4.83 (m,2H,NCHCO,CHNCO), 4.72 (dd,1H,CHNCO), 3.15 (dd,1H,CHCHCO), 2.94 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 499 (MH).
【実施例29】
【0102】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=12%;無色の油;
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.14 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.12−7.01 (m,6H,Harom.), 4.70 (dd,1H,NCHCO), 3.29 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.83 (dd,1H,CHCHCO), 2.67 (t,2H,CHPh), 2.26 (s,3H,CH), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 477 (MH).
【実施例30】
【0103】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレニル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=7%;無色の油;
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.52 (t,1H,NHCO), 7.76 (dd,2H,Harom.), 7.56 (dd,2H,Harom.), 7.41 (dd,1H,Harom.), 7.24−7.12 (m,6H,Harom.), 6.99 (t,1H,Harom.), 4.96 (m,1H,CHNCO), 4.79 (m,1H,NCHCO), 3.17 (m,1H,CHCHCO), 2.97 (m,1H,CHCHCO), 2.76 (m,2H,CHCHCHCHNCO), 1.92−1.69 (m,4H,CHCHCHNCO), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 489 (MH).
【実施例31】
【0104】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=7%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.14 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.25−6.93 (m,6H,Harom.), 6.84 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.78 (s,3H,OCH), 3.29 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.84 (dd,1H,CHCHCO), 2.72 (m,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 493 (MH).
【実施例32】
【0105】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−ピリジニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=14%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.64 (m,2H,Harom.), 8.29 (t,1H,NHCO), 7.68−7.63 (m,4H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.23 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.02 (t,1H,Harom.), 4.66 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m,2H,CHNCO), 3.06−2.94 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 2.80 (dd,1H,CHCHCO), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 464 (MH).
【実施例33】
【0106】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=10%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.14 (t,1H,NHCO), 7.70 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 6.78 (m,2H,Harom.), 6.62 (d,1H,Harom.), 5.95 (s,2H,OCHO), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.26 (m,2H,CHNCO), 3.04 (dd,1H,CHCHCO), 2.84 (dd,1H,CHCHCO), 2.64 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 507 (MH).
【実施例34】
【0107】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−フェニルフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=11%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.22 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.63 (d,2H,Harom.), 7. 55 (d,4H,Harom.), 7.45 (t,3H,Harom.), 7.37−7.22 (m,4H,Harom.), 7.09 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.74 (dd,1H,NCHCO), 3.36 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.88−2.75 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 539 (MH).
【実施例35】
【0108】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=10%;白色の粉末;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.17 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.28−7.22 (m,3H,Harom.), 7.10 (d,3H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.31 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.82 (dd,1H,CHCHCO), 2.68 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,18H,tBu).
MS (ESI+) m/z 519 (MH).
【実施例36】
【0109】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(3,4−ジメチルフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=10%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.14 (t,1H,NHCO), 7.70 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.03−6.97 (m,3H,Harom.), 6.89 (d,1H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.31 (m,2H,CHNCO), 3.05 (dd,1H,CHCHCO), 2.84 (dd,1H,CHCHCO), 2.65 (t,2H,CHPh), 2.18 (s,6H,CH), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 491 (MH).
【実施例37】
【0110】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2,3−ジメトキシフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=6%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.22 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.46 (d,1H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.04−6.90 (m,3H,Harom.), 6.70 (d,1H,Harom.), 4.70 (dd,1H,NCHCO), 3.78 (s,3H,OCH), 3.73 (s,3H,OCH), 3.29 (m,2H,CHNCO), 3.04 (dd,1H,CHCHCO), 2.86 (dd,1H,CHCHCO), 2.72 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu);
MS (ESI+) m/z 523 (MH).
【実施例38】
【0111】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(3−メチルフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=14%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.17 (t,1H,NHCO), 7.70 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22−7.10 (m,3H,Harom.), 7.03−6.98 (m,4H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.31 (m,2H,CHNCO), 3.05 (dd,1H,CHCHCO), 2.84 (dd,1H,CHCHCO), 2.69 (t,2H,CHPh), 2.27 (s,3H,CH), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 477 (MH).
【実施例39】
【0112】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=9%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz), δ: 8.22 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.57−7.46 (m,7H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.08 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.39 (m,2H,CHNCO), 3.03 (dd,1H,CHCHCO), 2.87−2.75 (m,3H,CHCHCO,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 531 (MH).
【実施例40】
【0113】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(2,5−ジメトキシフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
PSカルボジイミド樹脂420mg(0.556mmol)をジクロロメタン4ml中で順応させる。10分間撹拌した後、樹脂をろ過して、その後、ジクロロメタン4mlで3回洗浄する。ジクロロメタン4ml及びテトラヒドロフラン(THF)4mlを添加した後、調製例IVで得られた酸100mg(0.278mmol)、2,5−ジメトキシベンゼンエタンアミン33.5mg(0.185mmol)及びHOAT 3.8mg(0.019mmol)を連続して導入する。その後、反応媒体を室温で撹拌する。16時間撹拌した後、IRA 400樹脂0.278mmolを反応媒体中に導入してから、2時間撹拌した後、イソシアネート樹脂0.278mmolを導入する。1時間撹拌した後、反応媒体をろ過して、その後、この樹脂をジクロロメタン3mlで3回洗浄する。ろ液を集めて濃縮した後、減圧下で乾燥させる。これによって、所望の化合物を無色の油として得る(収率60%)。
【0114】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.14 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.44 (d,1H,Harom.), 7.21 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.00 (t,1H,Harom.), 6.87 (d,1H,Harom.), 6.74 (m,2H,Harom.), 4.69 (dd,1H,NCHCO), 3.73 (s,3H,OCH), 3.68 (s,3H,OCH), 3.29 (m,2H,CHNCO), 3.05 (dd,1H,CHCHCO), 2.84 (dd,1H,CHCHCO), 2.69 (m,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 523 (MH).
【実施例41】
【0115】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−アミノフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例IVで得られた酸100mg(0,278mmol)をジクロロメタン4ml及びTHF4mlに溶解して溶液を調製し、その後、EDCI(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド)64mg(0.334mmol)及びHOAT 7.8mg(0.028mmol)を添加する。室温で10分間撹拌した後、4−アミノベンゼンエタンアミン45.5mg(0.334mmol)、並びに、ジクロロメタン/THF(50/50)混合物4ml及びトリエチルアミン58μl(0.682mmol)を添加する。その後、反応媒体を室温で2時間撹拌する。その後、この媒体を、水20mlを添加することによって処理してから、酢酸エチル50mlで3回抽出する。その後、有機相を再び合わせて、水50mlで3回洗浄する。その後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させてから、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてジクロロメタン/酢酸エチル(95/5;v/v)混合物を使用し、その後ジクロロメタン/酢酸エチル(90/10;v/v)混合物を使用して、得られた粗生成物を精製する。これによって、所望の物質を白色の泡状で得る(収率30%)。
【0116】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.09 (t,1H,NHCO), 7.68 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.11 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 6.82 (d,2H,Harom.), 6.47 (d,2H,Harom.), 4.84 (s,2H,PhNH), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.23 (m,2H,CHNCO), 3.04 (dd,1H,CHCHCO), 2.85 (dd,1H,CHCHCO), 2.53 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 478 (MH).
【実施例42】
【0117】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例IVで得られた酸100mg(0.278mmol)をジクロロメタン4ml及びTHF4mlに溶解して溶液を調製した後、EDCI(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド)64mg(0.334mmol)及びHOAT 7.8mg(0.028mmol)を添加する。室温で10分間撹拌した後、4−(2−アミノエチル)フェノール45.8mg(0.334mmol)、並びに、ジクロロメタン/THF(50/50)混合物4ml及びトリエチルアミン58μl(0.682mmol)を添加する。その後、反応媒体を室温で2時間撹拌する。その後、この媒体を、水20mlを添加することによって処理してから、酢酸エチル50mlで3回抽出する。その後、有機相を再び合わせて、水50mlで3回洗浄する。その後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させてから、減圧下で濃縮する。その後、シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてジクロロメタン/酢酸エチル(95/5;v/v)混合物を使用し、その後ジクロロメタン/酢酸エチル(90/10;v/v)混合物を使用して、得られた粗生成物を精製する。これによって、所望の物質を白色の固体として得る(収率40%)。
【0118】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 9.15 (s,1H,PhOH), 8.12 (t,1H,NHCO), 7.69 (d,2H,Harom.), 7.55 (d,2H,Harom.), 7.45 (d,1H,Harom.), 7.22 (t,1H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.04−6.95 (m,3H,Harom.), 6.65 (d,2H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.25 (m,2H,CHNCO), 3.04 (dd,1H,CHCHCO), 2.84 (dd,1H,CHCHCO), 2.60 (t,2H,CHPh), 1.25 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 479 (MH).
【0119】
(調製例V)
2,3−ジヒドロ−2−[[(2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]−(2S)−1H−インドール−1−カルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル
DCC樹脂(シクロヘキシルカルボジイミド)564mg(0.75mmol)を室温で30分間、ジクロロメタン8ml中で順応させる。溶媒をろ過によって除去した後、ジクロロメタン8ml、2,3−ジヒドロ−(2S)1H−インドール−1,2−ジカルボン酸、1−(1,1−ジメチルエチルエステル132mg(0.5mmol)、HOAT 10mgを添加し、その後、2−フェニルエタンアミン94μl(0.75mmol)を添加する。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、IR 120樹脂1gを添加する。この混合物を3時間再び撹拌した後、樹脂をろ過によって除去する。その後、ろ液をIRA 400樹脂1gの存在下で2時間撹拌する。樹脂をろ過により除去し、ろ液を減圧下で濃縮する。これによって、所望のアミドを無色の油として得る(収率88%)。
【0120】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.14 (s,1H,NHCO), 7.72 (s,1H,Harom.), 7.31−7.12 (m,7H,Harom.), 7.89 (t,1H,Harom.), 4.68 (dd,1H,NCHCO), 3.44−3.33 (m,2H,CHCHCO,CHNCO), 3.23 (m,1H,CHNCO), 2.82−2.71 (m,3H,CHPh,CHCHCO), 1.42 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 367 (MH).
【0121】
(調製例VI)
2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例Vで得られたエステル4.3g(11.7mmol)をジクロロメタン5ml中に溶解して溶液を調製する。その後、濃トリフルオロ酢酸4mlを添加してから、反応媒体を室温で24時間撹拌する。その後、反応混合物を減圧下で濃縮してから、10%重炭酸ナトリウム水溶液を添加することによってpH8に中和する。その後、得られた溶液を酢酸エチル50mlで3回抽出してから、有機相を水50mlで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で濃縮する。その後、シリカゲルクロマトグラフィーにてトルエン/イソプロパノール(100/5;v/v)混合物を溶離液として、得られた残渣を精製する。これによって、所望の化合物を薄褐色の固体として得る(収率82%)。
F=112−116℃
【実施例43】
【0122】
1−[[4−(1−メチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
モルホリン樹脂(モルホリノメチルPS−HL 2%樹脂DVB Novabiochem)96mg(0.38mmol)をジクロロメタン3ml中で順応させる。溶媒を除去した後、アセトニトリル1ml、4(1−メチルエチル)ベンゼンスルホニルクロリド52.4mg(0.24mmol)、調製例VIで得られた化合物50mg(0.187mmol)、続いてフッ化セシウム3mg(0.19mmol)を連続して添加する。その後、反応媒体を室温で撹拌する。20時間撹拌した後、樹脂をろ過して、ろ液をジクロロメタン3ml中に回収し、ポリアミン樹脂(ポリアミン樹脂HL Novabiochem)92mg(0.24mmol)で処理する。20時間撹拌した後、樹脂をろ過して、ろ液をジクロロメタン3ml中に回収し、IR 120アンバーライト(商標)樹脂0.37mmolで処理する。20時間撹拌した後、樹脂をろ過して、ろ液を濃縮してから、減圧下で乾燥させる。これによって、所望の物質を白色の固体として得る(収率45%)。
【0123】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.17 (t,1H,NHCO), 7.68 (d,2H,Harom.), 7.47−7.40 (m,3H,Harom.), 7.27−7.17 (m,6H,Harom.), 7.10 (d,1H,Harom.), 7.01 (t,1H,Harom.), 4.71 (dd,1H,NCHCO), 3.34 (m,2H,CHNCO), 3.02−2.91 (m,2H,CHCHCO,CH(CH), 2.82 (dd,1H,CHCHCO), 2.73 (t,2H,CHPh), 1.16 (d,6H,CH(CH).
MS (ESI+) m/z 449 (MH).
【0124】
実施例43と類似する方法で、次の化合物を得る。
【実施例44】
【0125】
1−[(3,4−ジクロロフェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=46%;白色の固体
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.25 (t,1H,NHCO), 8.02 (d,1H,Harom.), 7.83 (d,1H,Harom.), 7.72 (dd,1H,Harom.), 7.43 (d,1H,Harom.), 7.27−7.14 (m,7H,Harom.), 7.04 (t,1H,Harom.), 4.84 (dd,1H,NCHCO), 3.36 (m,2H,CHNCO), 3.13 (dd,1H,CHCHCO), 2.85 (dd,1H,CHCHCO), 2.73 (t,2H,CHPh).
Rf=0.8 (CHCl/AcOEt:9/1);
MS (ESI+) m/z 475 (MH).
【実施例45】
【0126】
1−[(4−フェニルフェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=28%;白色の固体
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.22 (t,1H,NHCO), 7.84 (s,4H,Harom.), 7.70 (d,2H,Harom.), 7.51−7.45 (m,4H,Harom.), 7.27−7.03 (m,8H,Harom.), 4.79 (dd,1H,NCHCO), 3.36 (m,2H,CHNCO), 3.08 (dd,1H,CHCHCO), 2.85 (dd,1H,CHCHCO), 2.74 (t,2H,CHPh).
Rf=0.6 (CHC l/AcOEt:9/1);
MS (ESI+) m/z 483 (MH).
【実施例46】
【0127】
2,3−ジヒドロ−1−[(4−フェノキシフェニル)スルホニル]−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.16 (t,1H); 7.75 (d,2H); 7.42−7.46 (m,3H); 7.01−7.30 (1m,3H); 4.71 (dd,1H); 3.33 (m,2H); 3.06 (dd,1H); 2.84 (dd,1H); 2.72 (t,2H).
【実施例47】
【0128】
1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.13 (t,1H); 7.54 (d,1H); 7.44(d,1H); 7.25 (dd,1H); 7.15−7.25 (m,6H); 7.12 (d,1H); 7.02 (td,1H); 6,76 (d,1H); 4.68 (dd,1H); 3.33 (m,2H); 3.00(dd,1H); 2.62−2.83 (dd,1H); 2.78 (m,4H); 1.75 (t,2H); 1.26 (d,6H).
【実施例48】
【0129】
2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−1−[[1,2,3,4−テトラヒドロ−2−(トリフルオロアセチル)−7−イソキノリニル]スルホニル]−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.15(m,1H); 7.80 (dd,1H); 7.55 (m,1H); 7.46 (d,1H); 7.34 (d,1H); 7.09−7.32 (m,7H); 7.01(td,1H); 4.65−4.91 (m,3H); 3.78 (t,2H); 3.35 (q,2H); 2.81−3.06 (m,4H); 2.73 (t,2H).
【実施例49】
【0130】
2,3−ジヒドロ−1−[[4−(1−メチルエトキシ)フェニル]スルホニル]−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.15 (t,1H); 7.64 (d,1H); 7.44(d,2H); 7.10−7.26 (m,7H); 6.98−7.05 (m,3H); 4.68 (m,2H); 3.33(m,2H); 3.00(dd,1H); 2.83 (dd,1H); 2.72 (t,2H); 1.24 (d,6H).
【0131】
調製例Vと類似する方法で、次の化合物を得る。
【0132】
(調製例VII)
オクタヒドロ−2−[[(2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]−(2S)−1H−インドール−1−カルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル
収率=48%;白色の固体
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 7.82 (s,1H,NHCO), 7.32−7.19 (m,5H,Harom.), 3.99 (dd,1H,NCHCO), 3.64 (m,1H,CHNCOOBu), 3.37−3.20 (m,2H,CHNCO), 2.72 (t,2H,CHPh), 2.21 (m,1H,CHCHCHCO), 1.90−1.11 (m,19H,CHCHCHCHCHCHCHCO,tBu).
MS (ESI+) m/z 373 (MH).
【0133】
(調製例VIII)
2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩
調製例Vで得られた化合物182mg(0.36mmol)をジクロロメタン1.5ml中に溶解して溶液を調製し、トリフルオロ酢酸1.5mlを添加する。この反応混合物を室温で16時間撹拌した後、ジクロロメタンを減圧下で除去する。その後、蒸発残渣を水−アセトニトリル混合物(90/10;v/v)5ml中に回収し、得られた溶液を凍結乾燥させる。これによって、所望の化合物を白色の固体として得る(収率93%)。
【0134】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 7.99 (t,1H,NHCO), 7.30−7.15 (m,5H,Harom.), 7.06−6.97 (m,2H,Harom.), 6.68 (t,2H,Harom.), 4.40 (s,1H,NHCHCO), 4.24 (dd,1H,NCHCO), 3.37−3.25 (m,3H,CHCHCO,CHNCO), 2.88 (dd,1H,CHCHCO), 2.73 (t,2H,CHPh).
MS (ESI+) m/z 267 (MH).
【0135】
調製例VIIIと類似する方法で、次の化合物を得る。
【0136】
(調製例IX)
オクタヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−1H−(2S)−インドール−2−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩
収率=91%;白色の固体
NMR H (DMSO, 250MHz), δ: 9.57 (s,1H,NH), 8.55 (t,1H,NHCO), 7.91 (m,1H,NH), 7.33−7.18 (m,5H,Harom.), 4.13 (m,1H,NCHCO), 3.61−3.48 (m,2H,CHNH,CHNCO), 3.34 (m,1H,CHNCO), 2.79 (td,2H,CHPh), 2.23 (m,2H,CHCHCHCO), 1.76−1.23 (m,9H,CHCHCHCHCHCHCHCO).
MS (ESI+) m/z 273 (MH).
【実施例50】
【0137】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例VIIIで得られた化合物144mg(0.39mmol)及びIRA 400樹脂0.5gをジクロロメタン2ml中に混合し、この混合物を撹拌しがら室温で3時間保持する。その後、樹脂をろ過によって除去し、ろ液を、ジクロロメタン3ml中であらかじめ順応させたモルホリン樹脂202mg(0.787mmol)の懸濁液に添加する。4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンスルホニルクロリド101mg(0.432mmol)を添加し、この反応混合物を室温で16時間撹拌する。樹脂を除去し、ろ液をポリアミン樹脂0.5g(1.3mmol)と共に室温で2時間撹拌する。その後、この樹脂をろ過によって除去し、ろ液をIR 120樹脂0.5gの存在下で室温で2時間撹拌する。樹脂を分離した後、ろ液を減圧下で濃縮し、これによって、所望の物質を褐色の固体として得る(収率49%)。
【0138】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.93 (m,1H,NHCO), 7.66 (d,2H,Harom.), 7.54 (d,2H,Harom.), 7.43 (d,1H,Harom.), 7.25−6.99 (m,8H,Harom.), 4.70 (dd,1H,NCHCO), 3.35 (m,2H,CHNCO), 3.01 (dd,1H,CHCHCO), 2.89 (dd,1H,CHCHCO), 2.73 (t,2H,CHPh), 1.24 (s,9H,tBu).
MS (ESI+) m/z 463 (MH).
【0139】
調製例IXで得られた化合物を出発原料とし、実施例50と類似する方法で、次の化合物を得る。
【実施例51】
【0140】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−オクタヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−2S−1H−インドール−2−カルボキサミド
収率=76%;無色の油;
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.82−7.78 (m,3H,NHCO,Harom.), 7.62 (d,2H,Harom.), 7.32−7.20 (m,5H,Harom.), 3.93 (t,1H,NCHCO), 3.60 (m,1H,CHNSO), 3.37 (m,2H,CHNCO), 2.75 (t,2H,CHPh), 1.76 −1.10 (m,20H,CHCHCHCHCHCHCHCO,tBu).
MS (ESI+) m/z 469 (MH).
【実施例52】
【0141】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]安息香酸、メチルエステル
調製例IVで得られた化合物及び4−(2−アミノエトキシ)安息香酸メチルエステルを出発原料とし、実施例2と類似する方法で、所望の化合物を無色の油として得る(収率=85%)。
【0142】
NMRH (DMSO, 300MHz): 8.40 (t,1H); 7.90 (d,2H); 7.70 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.21 (t,1H); 7.15−6.95 (m,4H); 4.79 (dd,1H); 4.12 (t,2H); 3.81 (s,3H); 3.65−3.35 (m,2H); 3.11 (dd,1H); 2.90 (dd.1H); 1.25 (s,9H).
【実施例53】
【0143】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]安息香酸
実施例52で得られた化合物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、シリカゲルクロマトグラフィーにてジクロロメタン/エタノール(98/2;v/v)混合物を溶離液として精製することによって、所望の化合物を白色の固体として得る(収率33.5%)。
【0144】
NMRH (DMSO, 300MHz): 12.57 (s wide,1H); 8.40 (t,1H); 7.88 (d,2H); 7.71 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.21 (t,1H); 7.10 (d,1H); 7.05−6.9 (m,3H); 4.79 (dd,1H); 4.11 (t,2H); 3.65−3.35 (m,2H); 3.11 (dd,1H); 2.9 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例54】
【0145】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸、メチルエステル
調製例IVで得られた化合物及び4−(2−アミノエトキシ)ベンゼン酢酸メチルエステルを出発原料とし、実施例2と類似する方法で、所望の化合物を油として得る(収率35%)。
【0146】
NMRH (DMSO, 300MHz): 8.37 (t,1H); 7.71 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.25−7.05 (m,4H); 7.01 (t,1H); 6.88 (d,2H); 4.79 (dd,1H); 4.00 (t,2H); 3.60 (s,3H); 3.59 (s,2H); 3.6−3.3 (m,2H); 3.10 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例55】
【0147】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸
実施例54で得られた化合物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を油として得る(収率81%)。
【0148】
NMRH (DMSO, 300MHz) δ: 12.20 (s wide,1H); 8.37 (t,1H); 7.71 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.25−7.05 (m,4H); 7.01 (t,1H); 6.88 (d,2H); 4.80 (dd,1H); 4.00 (t,2H); 3.6−3.3 (m,4H); 3.10 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【0149】
(調製例X)
1−[(3−シアノフェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
3−シアノベンゼンスルホニルクロリドを出発原料とし、実施例43と類似する方法で、所望の化合物を薄褐色の固体として得る(収率88%)。
F=50℃
【0150】
(調製例XI)
1−[[3−(アミノメチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例Xで得られた化合物1g(2.31mmol)を無水エタノール55ml中に溶解して溶液を調製し、ラネーニッケル100mgを添加する。この混合物を、水素雰囲気下、室温かつ大気圧にて8時間撹拌する。その後、触媒をろ過により除去し、ろ液を減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにてジクロロメタン/メタノール/アンモニウム(95/5/0,5;v/v/v)混合物を溶離液として、得られた残渣を精製する。これによって、所望の化合物を薄褐色の固体として得る(収率48%)。
【0151】
NMRH (DMSO, 300MHz) δ: 8.16 (t,1H); 7.76 (s,1H); 7.42−7.60 (m,4H); 7.15−7.30 (m,6H); 7.09 (dd,1H); 7.02 (td,1H); 4.76 (dd,1H); 3.71 (s,2H); 3.34 (m,2H); 2.97 (dd,1H); 2.83 (dd,1H); 2.73 (t,2H).
【実施例56】
【0152】
2,3−ジヒドロ−N−(2−フェニルエチル)−1−[[3−[[(トリフルオロアセチル)アミノ]メチル]フェニル]スルホニル]−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例XIで得られた化合物474mg(1.1mmol)をジクロロメタン7.5ml中に溶解し、トリエチルアミン300μl及び無水トリフルオロ酢酸185μlを添加する。この反応混合物を室温で15時間撹拌した後、水5mlに注いで加水分解する。有機相を分離して硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにてジクロロメタン/酢酸エチル(85/15;v/v)混合物を溶離液として、粗生成物を精製する。これによって、所望の化合物を白色の固体として得る(収率80%)。
F=70℃
【0153】
NMRH (DMSO, 300MHz): 10.00 (s,1H); 8.18 (t,1H); 7.75 (s,1H); 7.63 (dt,1H); 7.47−7.57 (m,2H); 7.43 (d,1H); 7.15−7.28 (m,6H); 7.09 (dd,1H); 7.01 (td,1H), 4.76 (dd,1H); 4.41 (s,2H); 3.33 (m,2H); 2.98 (dd,1H); 2.84 (dd,1H); 2.72 (t,2H).
【実施例57】
【0154】
N−[2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルエチル]−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例IVで得られた酸100mg(0.278mmol)をジクロロメタン4mlに溶解して溶液を調製し、EDCI(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド)59mg(0.306mmol)及びHOAT 2.8mg(0.028mmol)を添加する。室温で10分間撹拌した後、ジクロロメタン1ml中に溶解した2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルエタンアミン51mg(0.31mmol)を添加する。その後、反応媒体を室温で20時間撹拌する。その後、この媒体を、水20mlを添加することによって処理してから、ジクロロメタン50mlで3回抽出する。有機相を再び集めて水50mlで3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてジクロロメタン/エタノール(95/5;v/v)混合物を使用して、得られた粗生成物を精製する。これによって、所望の物質を白色の泡状で得る(収率=55%)。
【0155】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 7.9−7.75 (m,NH); 7.68 (d,2H); 7.54 (d,2H); 7.42 (dd,1H); 7.40−7.15 (m,6H); 7.15−6.95 (m,2H); 4.76 (dd,1H); 3.75−3.25 (m,3H); 3.05−2.85 (m,1H); 2.85−2.55 (m,1H); 2.10 (s,3H); 2.09 (s,3H); 1.25 (s,9H).
【0156】
(調製例XII)
N,N−ジメチル−4−[2−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼンアセトアミド
4−[2−(Boc−アミノ)エトキシ]ベンゼン酢酸1.2g(4.06mmol)をジクロロメタン4mlに溶解して溶液を調製した後、EDCI 932mg(4.87mmol)及びHOAT 55mg(0.406mmol)を添加する。室温で10分間撹拌した後、ジメチルアミンヒドロクロリド400mg(4.87mmol)を添加する。その後、反応媒体を室温で24時間撹拌する。その後、この媒体を、水20mlを添加することによって処理してから、ジクロロメタン50mlで3回抽出する。その後、有機相を再び集めて水50mlで3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてジクロロメタン/エタノール(95/5;v/v)混合物を使用して、得られた粗生成物を精製する。これによって、所望の物質を無色の油として得る(収率46%)。
【0157】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.11 (d,2H); 7.05−6.9 (m,NH); 6.85 (d,2H); 3.92 (t,2H); 3.59 (s,2H); 3.35−3.20 (m,2H); 2.97 (s,3H); 2.81 (s,3H); 1.38 (s,9H).
【0158】
(調製例XIII)
4−(2−アミノエトキシ)−N,N−ジメチル−ベンゼンアセトアミド
調製例XIIで得られた生成物200mg(0.62mmol)をジクロロメタン5ml中に溶解し、トリフルオロ酢酸940μlを添加する。室温で1時間撹拌する。ジクロロメタン及びトリフルオロ酢酸を蒸発させ、生成物を水中に回収して、得られた水相をジクロロメタンで洗浄する。重炭酸ナトリウムの飽和溶液を添加することによって、水相のpHをアルカリ性にする。ジクロロメタンで抽出し、有機相を最小量の水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮する。所望の物質を黄白色の固体として収率20%で得る。
【0159】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 7.11 (d,2H); 6.85 (d,2H); 3.88 (t,2H); 3.59 (s,2H); 2.97 (s,3H); 2.85 (t,2H); 2.81 (s,3H).
【実施例58】
【0160】
N−[2−[4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]フェニル]エチル]−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例IVで得られた酸及び調製例XIIIで得られた生成物を出発原料とし、実施例57と類似する方法で、所望の化合物を無色の油として得る(収率48%)。
【0161】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.37 (t,NH); 7.72 (d,2H); 7.54 (d,2H); 7.45 (d,1H); 7.21 (t,1H); 7.2−7.1 (m,3H); 7.00 (t,1H); 6.88 (d,2H); 4.80 (dd,1H); 4.00 (t,2H); 3.60 (s,2H); 3.6−3.35 (m,2H); 3.11 (dd,1H); 2.98 (s,3H); 2.91 (dd,1H); 2.81 (s,3H); 1.25 (s,9H).
【0162】
(調製例XIV)
4−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
マグネシウムチップ119mg(4.90mmol)を、4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸500mg(2.44mmol)とメタノール10mlの溶液に添加する。この混合物を10℃の浴中で3時間撹拌した後、室温で1時間撹拌する。塩酸20mlを0℃で添加し、1時間撹拌する。その後、3Nアンモニア溶液を添加することによってpH10とし、酢酸エチル50mlで3回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して、減圧下で濃縮する。シリカカラムクロマトグラフィーにて、溶離液としてジクロロメタン/酢酸エチル(98/2;v/v)混合物を使用し、その後ジクロロメタン/酢酸エチル(95−5;v/v)混合物を使用して、蒸発残渣を精製する。所望の物質を褐色の油として収率64%で得る。
【0163】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 6.91 (t,1H); 6.24−6.20 (m,2H); 5.97 (d,1H); 4.41−4.34 (m;1H); 3.70 (s,3H); 3.65 (s,3H); 3.17 (dd,1H); 3.01 (dd,1H).
【0164】
(調製例XV)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−4−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
調製例XIVで得られた生成物及び4−(1,1−ジメチルエチル)ベンゼンスルホニルクロリドを出発原料とし、実施例43と類似する方法で、所望の化合物を褐色の固体として得る(収率79%)。
【0165】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.77 (d,2H); 7.58 (d,2H); 7.20 (t,1H); 7.01 (d,1H); 6.67 (d,1H); 5.02 (dd,1H); 3.72 (s;6H); 3.26 (dd,1H); 2.92 (dd,1H); 1.27 (s,9H).
【0166】
(調製例XVI)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−4−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸
調製例XVで得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を黒色の固体として得る(収率89%)。
【0167】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 13.10 (s wide,1H); 7.76 (d,2H); 7.57 (d,2H); 7.19 (t,1H); 6.99 (d,1H); 6.66 (d,1H); 4.99 (dd,1H); 3.72 (s;3H); 3.24 (dd,1H); 2.87 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例59】
【0168】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−4−メトキシ−N−(2−フェニルエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−)インドール−2−カルボキサミド
調製例XVIで得られた生成物及びベンゼンエタンアミンを出発原料とし、調製例Vと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率72%)。
F=188−192℃
【0169】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.15 (t,1H); 7.70 (d,2H); 7.56 (d,2H); 7.28−7.16 (m,6H); 7.08 (d,1H); 6.68 (d,1H); 4.72 (dd,1H); 3.72 (s;3H); 3.35−3.29 (m,2H); 2.92 (dd,1H); 2.76−2.65 (m,3H); 1.25 (s,9H).
【0170】
(調製例XVII)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
2,3−ジヒドロ−5−フルオロ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステルを出発原料とし、調製例XVと類似する方法で、所望の化合物をピンク色の固体として得る
(収率72%)。
【0171】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.74 (d,2H); 7.58 (d,2H); 7.40−7.35 (m,1H); 7.07−7.02 (m,2H); 5.05 (dd,1H); 3.72 (s;3H); 3.26 (dd,1H); 3.06 (dd,1H); 1.26 (s,9H).
【0172】
(調製例XVIII)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸
調製例XVIIで得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を赤色の固体として得る(収率84%)。
【0173】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 13.10 (s wide,1H); 7.74 (d,2H); 7.56 (d,2H); 7.38−7.33 (m,1H); 7.07−7.00 (m,2H); 4.91 (dd,1H); 3.28 (dd,1H); 3.02 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例60】
【0174】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−5−フルオロ−N−(2−フェニルエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例XVIIIで得られた生成物及びベンゼンエタンアミンを出発原料とし、調製例Vと類似する方法で、所望の化合物を黄色の固体として得る(収率75%)。
F=168−172℃
【0175】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.19 (t,1H); 7.66 (d,2H); 7.56 (d,2H); 7.47−7.43 (m,1H); 7.26−6.98 (m,7H); 4.72 (dd,1H); 3.37−3.27 (m,2H); 2.93 (dd,1H); 2.82 (dd,1H); 2.72 (t,2H); 1.25 (s,9H).
【0176】
(調製例XIX)
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボニルクロリド
塩化オキサリル14.11g(111mmol)を調製例IVで得られた酸20g(55.6mmol)とトルエン150mlの溶液に滴下した後、室温で撹拌する。溶媒を蒸発させた後、生成物をトルエン100ml中に回収し、溶媒を再び減圧下で除去する。所望の物質を薄褐色の固体として収率95%で得る。
F=148℃
【実施例61】
【0177】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]−N,N−ジメチルベンゼンエタンアミニウム、トリフルオロ酢酸塩
N,N−ジメチル−4−(2−アミノエトキシ)ベンゼンエタンアミンビストリフルオロ酢酸塩132mg(1.27mmol)をジクロロメタン10mlに溶解して溶液を調製し、調製例XIXで得られた生成物200mg(0.529mmol)を添加し、トリエチルアミン402mg(3.96mmol)を添加する。室温で16時間撹拌する。この反応媒体に水を添加した後、ジクロロメタンで抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させる。粗生成物を、まずシリカゲルクロマトグラフィーにて溶離液としてトルエン/エタノール/アンモニア(8/2/0.1;v/v/v)混合物を使用して、次に逆相クロマトグラフィーにて溶離液としてアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸混合物を使用して精製する。所望の物質を無色の油として収率26%で得る。
【0178】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 9.32 (sl,NH); 8.35 (t,NH); 7.71 (dd,2H); 7.55 (dd,2H); 7.45 (d,1H); 7.30−7.15 (m,3H); 7.11 (d,1H); 7.01 (t,1H); 6.92 (d,2H); 4.79 (dd,1H); 3.99 (dd,2H); 3.6−3.4 (m,2H); 3.3−3.2 (m,2H); 3.2−3.0 (m,1H); 3.0−2.75 (m,3H); 2.83 (s,3H); 2.81 (s,3H); 1.25 (s,9H).
【0179】
(調製例XX)
4−[2−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エトキシ]−3−フルオロ安息香酸、メチルエステル
3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル227mg(1.32mmol)、(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸1,1−ジメチルエステル278mg(1.72mmol)及びトリフェニルホスフィン452mg(2.12mmol)を無水トルエン10ml中に混合する。−10℃に冷却した後、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)349mg(1.72mmol)を徐々に添加する。−10℃で15分間撹拌した後、室温で16時間撹拌する。溶媒を蒸発させた後、シリカカラムクロマトグラフィーにて、溶離液としてトルエン/酢酸エチル(100/0;v/v)混合物を使用して30分間、その後トルエン/酢酸エチル(80/20;v/v)混合物を使用して、蒸発残渣を精製する。所望の物質を白色の固体として収率93%で得る。
【0180】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 7.78−7.66 (m,2H); 7.30 (t,1H); 7.02 (t,1H); 4.14 (t,2H); 3.82 (s,3H); 3.32 (q,2H); 1.37 (s,9H).
【0181】
(調製例XXI)
4−(2−アミノエトキシ)−3−フルオロ安息香酸、メチルエステル
調製例XXで得られた生成物387mg(1.235mmol)をジクロロメタン2ml中に溶解した後、トリフルオロ酢酸1mlを添加して、室温で16時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、酢酸エチルを添加して、有機相を10%炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。その後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して、減圧下で濃縮する。所望の物質を白色の固体として収率89%で得る。
【0182】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.78 (d,1H); 7.70 (d,1H); 7.29 (t,1H); 4.09 (t,2H); 3.82 (s,3H); 2.91 (t,2H); NH not visible
【実施例62】
【0183】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]−3−フルオロ安息香酸、メチルエステル
調製例XXIで得られた生成物230mg(1.079mmol)を無水ジクロロメタン10ml中に溶解した後、アルゴン下で、1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボニルクロリド408mg(1.079mmol)及びトリエチルアミン180.5μl(1.29mmol)を添加する。室温で16時間撹拌する。ジクロロメタンを減圧下で蒸発させ、蒸発残渣を、酢酸エチル溶液中に回収して、有機相を水中で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して、蒸発させる。シリカカラムクロマトグラフィーにてトルエン/イソプロパノール(95/5;v/v)混合物を溶離液として、蒸発残渣を精製する。所望の物質を白色の固体として収率46%で得る。
【0184】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.42 (t,1H); 7.80−7.67 (m,4H); 7.54 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.32 (t,1H); 7.20 (t,1H); 7.10 (d,1H); 6.99 (t,1H); 4.78 (dd,1H); 4.21 (t,2H); 3.82 (s,3H); 3.60−3.48 (m,2H); 3.11 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.24 (s,9H).
【実施例63】
【0185】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]−3−フルオロ安息香酸
実施例62で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率79%)。
【0186】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 12.95 (s wide,1H); 8.43 (t,1H); 7.76−7.64 (m,4H); 7.56 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.29 (t,1H); 7.21 (t,1H); 7.10 (d,1H); 6.99 (t,1H); 4.78 (dd,1H); 4.20 (t,2H); 3.60−3.47 (m,2H); 3.11 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.26 (s,9H).
【0187】
(調製例XXII)
4−[2−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エトキシ]−3−フルオロベンゼン酢酸、メチルエステル
3−フルオロ−4−ヒドロキシベンゼン酢酸メチルエステルを出発原料とし、調製例XXと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率92%)。
【0188】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.18−6.98 (m,4H); 4.01 (t,2H); 3.62 (s,2H); 3.60 (s,3H); 3.29 (q,2H); 1.37 (s,9H).
【0189】
(調製例XXIII)
4−(2−アミノエトキシ)−3−フルオロベンゼン酢酸、メチルエステル
調製例XXIIで得られた生成物を出発原料とし、調製例XXIと類似する方法で、所望の化合物を無色の油として得る(収率91%)。
【0190】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.16−6.99 (m,3H); 4.35 (s wide,2H); 4.03 (t,2H); 3.63 (s,2H); 3.61 (s,3H); 2.99 (t,2H).
【実施例64】
【0191】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]−3−フルオロベンゼン酢酸、メチルエステル
調製例XXIIIで得られた生成物を出発原料とし、実施例62と類似する方法で、所望の化合物を薄褐色のペーストとして得る(収率61%)。
【0192】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.40 (t,1H); 7.71 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.21 (t,1H); 7.16−6.98 (m,5H); 4.81 (dd;1H); 4.08 (t,2H); 3.63 (s,2H); 3.61 (s,3H); 3.58−3.44 (m,2H); 3.11 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例65】
【0193】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]−3−フルオロベンゼン酢酸
実施例64で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率34%)。
【0194】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 12.40 (s wide,1H); 8.40 (t,1H); 7.71 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.21 (t,1H); 7.16−6.98 (m,5H); 4.79 (dd;1H); 4.08 (t,2H); 3.63−3.40 (m,4H); 3.11 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例66】
【0195】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−N−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
トリエチルアミン54mg(0.53mmol)を、3−(アミノメチル)フェノールヒドロクロリド42.26mg(0.265mmol)をジクロロメタン8ml中に懸濁した懸濁液に室温で添加した後、1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボニルクロリド100mg(0.265mmol)とジクロロメタン2mlの溶液を10分間かけて添加する。これを室温で1時間撹拌する。反応媒体を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させて、蒸発残渣を、シリカカラムクロマトグラフィーにて、溶離液としてトルエン/酢酸エチル(8/2;v/v)混合物を使用して精製する。所望の物質を白色の固体として収率51%で得る。
F=94℃
【実施例67】
【0196】
1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−N−[(4−クロロフェニル)メチル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−クロロベンゼンメタンアミンヒドロクロリドを出発原料とし、実施例66と類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率98%)。
F=69℃
【実施例68】
【0197】
4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]安息香酸、メチルエステル
4−(アミノメチル)安息香酸メチルエステルヒドロクロリドを出発原料とし、実施例66と類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率80%)。
F=190℃
【実施例69】
【0198】
4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]安息香酸
実施例68で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(量的収率)。
F=105−120℃
【実施例70】
【0199】
4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]ベンゼンプロパン酸、メチルエステル
(4−アミノメチル)ベンゼンプロパン酸メチルエステルヒドロクロリドを出発原料とし、実施例66と類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率89%)。
F=56℃
【実施例71】
【0200】
4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]ベンゼンプロパン酸
実施例70で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率97%)。
F=80−85℃
【実施例72】
【0201】
4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]ベンゼン酢酸、メチルエステル
(4−アミノメチル)ベンゼン酢酸メチルエステルヒドロクロリドを出発原料とし、実施例67と類似する方法で、所望の化合物を無色の油として得る(収率89%)。
【0202】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.69 (t,NH); 7.72 (d,2H); 7.56 (d,2H); 7.46 (d,1H); 7.3−7.15 (m,5H); 7.13 (d,1H); 7.01 (t,1H); 4.81 (dd,1H); 4.4−4.2 (m,2H); 3.65 (s,2H); 3.60 (s,3H); 3.13 (dd,1H); 2.94 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例73】
【0203】
4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]ベンゼン酢酸
実施例72で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率94%)。
F=80−85℃
【0204】
(調製例XXXIV)
(2S)−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステルヒドロクロリド及び3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル−スルホニルクロリドを出発原料とし、調製例Iと類似する方法で、所望の化合物を黄色の油として得る(収率93%)。
【0205】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.62 (d,1H); 7.46 (dd,1H); 7.36 (d,1H); 7.25−7.13 (m,2H); 6.99 (t,1H); 6.78 (d,1H); 4.99 (dd,1H); 3.71 (s,3H); 3.33 (dd,1H); 3.04 (dd,1H); 2.83−2.66 (m,2H); 1.75 (t,2H); 1.25 (d, 6H).
【0206】
(調製例XXXV)
(2S)−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸
調製例XXXIVで得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率91%)。
【0207】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ:13.05 (s wide,1H); 7.62 (s,1H); 7.46 (dd,1H); 7.34 (d,1H); 7.23−7.13 (m,2H); 7.00 (t,1H); 6.78 (d,1H); 4.85 (dd,1H); 3.31 (dd,1H); 3.00 (dd,1H); 2.83−2.66 (m,2H); 1.75 (t,2H); 1.25 (d,6H).
【実施例74】
【0208】
4−[2−[[[(2S)−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]安息香酸、メチルエステル
調製例XXXVで得られた酸及び4−(2−アミノエトキシ)安息香酸メチルエステルを出発原料とし、調製例Vと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率82%)。
【0209】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.34 (t,1H); 7.89 (d,2H); 7.55 (d,1H); 7.45−7.36 (m,2H); 7.20 (t,1H); 7.11−6.95 (m,4H); 6.76 (d,1H); 4.75 (dd,1H); 4.11 (t,2H); 3.81 (s,3H); 3.60−3.34 (m,2H); 3.06 (dd, 1H); 2.88 (dd,1H); 2.90−2.63 (m,2H); 1.74 (t,2H); 1.25 (d,6H).
【実施例75】
【0210】
4−[2−[[[(2S)−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]安息香酸
実施例74で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率32%)。
【0211】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 12.57 (s wide,1H); 8.34 (t,1H); 7.87 (d,2H); 7.55 (d,1H); 7.45−7.36 (m,2H); 7.21 (t,1H); 7.22 (d,1H); 7.03−6.98 (m,3H); 6.75 (d,1H); 4.75 (dd,1H); 4.10 (t,2H); 3.60−3.34 (m,2H); 3.03 (dd,1H); 2.89 (dd,1H); 2.84−2.58 (m,2H); 1.74 (t,2H); 1.25 (d,6H).
【0212】
(調製例XXXVI)
3−[3−(アミノメチル)フェノキシ]プロパン酸、メチルエステルヒドロクロリド
3−(3−シアノフェノキシ)プロパン酸メチルエステルヒドロクロリド0.8g(3.9mmol)をメタノール20ml中に溶解する。10N塩酸0.4mlを添加した後、不活性雰囲気下でパラジウム炭素100mgを添加する。この混合物を、水素雰囲気下、室温かつ大気圧にて撹拌する。触媒をろ過により除去した後、ろ液を減圧下で濃縮する。残渣をトルエンを使用して回収し、再び蒸発させる。生成物をメタノール/エチルエーテル(10/50;v/v)混合物で再結晶させ、真空下で乾燥させる。所望の物質を白色の固体として収率84%で得る。
F=134℃。
【実施例76】
【0213】
3−[3−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]フェノキシ]プロパン酸、メチルエステル
調製例XXXVIで得られた生成物を出発原料とし、実施例66と類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率97%)。
F=103℃
【実施例77】
【0214】
3−[3−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]フェノキシ]プロパン酸
実施例76で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の泡状で得る(収率33%)。
F=122℃
【0215】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.69 (t,NH); 7.72 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.46 (d,1H); 7.3−7.1 (m,3H); 7.02 (t,1H); 6.9−6.7 (m,3H); 4.82 (dd,1H); 4.4−4.2 (m,2H); 4.12 (t,2H); 3.13 (dd,1H); 2.93 (dd,1H); 2.56 (t,2H); 1.25 (s,9H).
【0216】
(調製例XXXVII)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[[4−(1−メチルエトキシ)フェニル]スルホニル]−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル及び[4−(1−メチルエトキシ)フェニル]スルホニルクロリドを出発原料とし、調製例Iと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率76%)。
【0217】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.73 (d,2H); 7.36 (d,1H); 7.22−7.13 (m,2H); 7.05−6.97 (m,3H); 4.99 (dd,1H); 4.69 (hep,1H); 3.72 (s,3H); 3.32 (dd,1H); 3.04 (dd,1H); 1.24 (d,6H).
【0218】
(調製例XXXVIII)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[[4−(1−メチルエトキシ)フェニル]スルホニル]−1H−インドール−2−カルボン酸
調製例XXXVIIで得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率98%)。
【0219】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 13.11 (s wide,1H); 7.72 (d,2H); 7.35 (d,1H); 7.22−7.12 (m,2H); 7.02−6.95 (m,3H); 4.84 (dd,1H); 4.68 (hep,1H); 3.31 (dd,1H); 3.01 (dd,1H); 1.24 (d,6H).
【実施例78】
【0220】
4−[2−[[[(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[[4−[(1−メチルエトキシ)フェニル]スルホニル]−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸
調製例XXXVIIIで得られた酸50mg(0.139mmol)をジクロロメタン1 mlと混合する。0℃で撹拌し、トリエチルアミン42μl及び塩化チオニル22μl(0.3mmol)を添加する。0℃で30分間撹拌する。反応媒体の温度を上昇させて室温とし、溶媒を蒸発させる。4−(2−アミノエトキシ)ベンゼン酢酸30mgをトリエチルアミン43μl及びジクロロメタン2ml中に懸濁した懸濁液を蒸発残渣に添加した後、室温で一晩撹拌する。反応媒体をジクロロメタン10ml中に回収し、水で洗浄する。その後、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過して、減圧下で濃縮する。シリカカラムクロマトグラフィーにてジクロロメタン/メタノール(95/5;v/v)混合物を溶離液として、蒸発残渣を精製する。所望の物質を白色の固体として収率21%で得る。
【0221】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 12.25 (s wide,1H); 8.33 (t,1H); 7.66 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.23−6.86 (m,9H); 4.79−4.63 (m,2H); 3.99 (t,2H); 3.55−3.35 (m,4H); 3.07 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.24 (d,6H)
【0222】
(調製例XXXIX)
7−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]−1H−インドール−2−カルボン酸、エチルエステル
7−アミノ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル0.8g(3.925mmol)をテトラヒドロフラン16ml及び炭酸カリウム1.08g(7.83mmol)と混合する。反応媒体を冷却して0℃とし、クロロギ酸ベンジル0.615ml(4.30mmol)を添加する。0℃で1時間30分撹拌した後、この混合物の温度を1時間かけて上昇させて室温とする。その後、水30mlを添加し、生成物を酢酸エチルで抽出する。有機相を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して、減圧下で濃縮する。シリカカラムクロマトグラフィーにてメチルシクロヘキサン/酢酸エチル(90/1;v/v)混合物を溶離液として、蒸発残渣を精製する。所望の物質を白色の結晶として収率61%で得る。
【0223】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 11.67 (s wide,1H); 9.68 (s wide,1H); 7.82 (d,1H); 7.49−7.34 (m,6H); 7.16 (s,1H); 7.05 (t,1H); 5.21 (s,2H); 4.35 (q,2H); 1.34 (t,3H).
【0224】
(調製例XL)
7−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
調製例XXXIXで得られた生成物を出発原料とし、調製例XIVと類似する方法で、所望の化合物を褐色の固体として得る(収率59%)。
【0225】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 9.07 (s wide,1H); 7.47−7.31 (m,5H); 7.28 (d,1H); 6.81 (d,1H); 6.59 (t,1H); 5.78 (d,1H); 5.14 (s,2H); 4.48−4.41 (m,1H); 3.67 (s,3H); 3.32 (dd,1H); 3.14 (dd,1H).
【0226】
(調製例XLI)
1−[[4−(ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−7−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
調製例XLで得られた生成物を出発原料とし、調製例Iと類似する方法で、所望の化合物を黄色のペーストとして得る(収率71%)。
【0227】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.86 (s,1H); 7.76 (d,1H); 7.79−7.32 (m,9H); 7.16 (t,1H); 6.86 (d,1H); 5.20−5.15 (m,3H); 3.64 (s,3H); 2.86 (d,1H); 2.36 (dd,1H); 1.24 (s,9H).
【0228】
(調製例XLII)
1−[[4−(ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−7−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸
調製例XLIで得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率84%)。
【0229】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 13.13 (s wide,1H); 8.92 (s,1H); 7.77 (d,1H); 7.72−7.35 (m,9H); 7.15 (t,1H); 6.85 (d,1H); 5.20 (s,2H); 5.03 (dd,1H); 2.83 (d,1H); 2.28 (dd,1H); 1.24 (s,9H).
【0230】
(調製例XLIII)
1−[[4−(ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−N−(2−フェニルエチル)−7−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例XLIIで得られた生成物を出発原料とし、実施例57と類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率67%)。
【0231】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 9.57 (s,1H); 8.87 (t,1H); 7.63 (d,1H); 7.50−7.31 (m,9H); 7.16 (t,1H); 7.09−7.06 (m,3H); 6.97−6.94 (m,2H); 6.79 (d,1H); 5.22 (s,2H); 4.68 (d,1H); 3.32−3.20 (m,2H); 2.77 (d,1H); 2.62 (t,2H); 2.06 (dd,1H); 1.25 (s,9H)
【実施例79】
【0232】
7−アミノ−1−[[4−(ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−N−(2−フェニルエチル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボキサミド
調製例XLIIIで得られた生成物30mg(0.049mmol)をメタノール3mlと混合する。保護雰囲気下で、パラジウム炭素3mgを添加し、この反応混合物を、水素雰囲気下、室温かつ大気圧にて5時間撹拌する。反応媒体をろ過し、触媒をメタノールで洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮する。シリカカラムクロマトグラフィーにてメチルシクロヘキサン/酢酸エチル(75/25;v/v)混合物を溶離液として、蒸発残渣を精製する。所望の物質を白色の固体として収率83%で得る。
【0233】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.12 (t,1H); 7.55−7.49 (m,4H); 7.22−7.03 (m,5H); 6.84 (t,1H); 6.59 (d,1H); 6.22 (d,1H); 5.49 (s,2H); 4.67 (d,1H); 3.31−3.24 (m,2H); 2.73−2.63 (m,3H); 2.07 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例80】
【0234】
4−[2−[[[(2S)−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸
調製例XXXVで得られた酸及び4−(2−アミノエトキシ)ベンゼン酢酸を出発原料とし、実施例78と類似する方法で、所望の化合物を黄色の固体として得る(収率74%)。
【0235】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 12.23 (s wide,1H); 8.30 (t,1H); 7.55 (s,1H); 7.45−7.36 (m, 2H); 7.22−7.09 (m,4H); 7.00 (t,1H); 6.87 (m,2H); 6.76 (d,1H); 4.76 (dd,1H); 3.99 (t,2H); 3.52−3.41 (m,4H); 3.07−2.62 (m,4H); 1.75 (t,2H); 1.25 (d,6H).
【0236】
(調製例XLIV)
4−[(2−アミノエチル)チオ]−3−クロロ−ベンゼン酢酸、メチルエステルヒドロクロリド
3−クロロ−4−[2−[[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]エチルチオ]ベンゼン酢酸メチルエステル50mg(0.144mmol)を、トリフルオロ酢酸 322μl中に溶解する。室温で2時間撹拌する。トリフルオロ酢酸を、メチルシクロヘキサンと共に蒸発させることによって除去する。蒸発残渣を酢酸エチル中に溶解し、10%炭酸ナトリウム溶液を添加することによって中和する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過して、減圧下で濃縮する。所望の物質をオレンジ色の油として量的収率で得る。
【0237】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.24 (s wide,3H); 7.49−7.43 (m,2H); 7.27 (d,1H); 3.71 (s,2H); 3.62 (s,3H); 3.32−3.21 (m,2H); 3.00 (t,2H).
【実施例81】
【0238】
3−クロロ−4−[[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エチル]チオ]ベンゼン酢酸、メチルエステル
調製例XLIVで得られた生成物53.6mg(0,142mmol)を無水ジクロロメタン4ml中に溶解した後、樹脂に基づくモルホリン109mg(3.42mmol)及び[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニルクロリド40mg(0.142mmol)を添加して、室温で4日間撹拌する。樹脂をろ過して、ろ液を減圧下で濃縮し、所望の物質を灰色の固体として収率95%で得る。
【0239】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ:8.46 (t,1H); 7.71 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.49−7.46 (m,2H); 7.38 (s,1H); 7.26−7.20 (m,2H); 7.12 (d,1H); 7.01 (t,1H); 4.73 (dd,1H); 3.68 (s,2H); 3.61 (s,3H); 3.42−3.02 (m,5H); 2.94 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【実施例82】
【0240】
3−クロロ−4−[[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エチル]チオ]ベンゼン酢酸
実施例81で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率60%)。
【0241】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 12.40 (s wide,1H); 8.46 (t,1H); 7.71 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.48−7.45 (m,2H); 7.37 (s,1H); 7.26−7.20 (m,2H); 7.12 (d,1H); 7.01 (t,1H); 4.73 (dd,1H); 3.56 (s,2H); 3.42−3.02 (m,5H); 2.94 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【0242】
(調製例XLV)
3−(4−シアノフェノキシ)プロパン酸、メチルエステル
3−(4−シアノフェノキシ)プロパン酸3.80g(19.9mmol)とメタノール10mlの溶液を氷浴で冷却する。塩化チオニル3ml(40mmol)を滴下した後、溶媒を還流しながら反応媒体を2時間撹拌する。その後、この反応混合物を減圧下で濃縮して、シリカカラムクロマトグラフィーにてジクロロメタン/メタノール(99/1;v/v)混合物を溶離液として、蒸発残渣を精製する。所望の物質を白色の固体として収率79%で得る。
F=51℃
【0243】
(調製例XLVI)
3−[4−(アミノメチル)フェノキシ]プロパン酸、メチルエステル(ヒドロクロリド)
調製例XLVで得られた物質を出発原料とし、調製例XXXVIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率60%)。
F=217℃
【実施例83】
【0244】
3−[4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]フェノキシ]プロパン酸、メチルエステル
調製例XLVIで得られた物質を出発原料とし、実施例66と類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率83%)。
F=50−52℃
【実施例84】
【0245】
3−[4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]フェノキシ]プロパン酸
実施例83で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率41%)。
F=75℃
【実施例85】
【0246】
(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[(4−ニトロフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
4−(アミノメチル)ニトロベンゼンを出発原料とし、実施例66と類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率68%)。
F=75−80℃
【実施例86】
【0247】
(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−N−[(4−アミノフェニル)メチル]−1H−インドール−2−カルボキサミド
実施例85で得られた物質を出発原料とし、調製例XXXVIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として得る(収率82%)。
F=83−87℃
【実施例87】
【0248】
N−[4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]フェニル]グリシン、メチルエステル
実施例86で得られた生成物400mg(0.864mmol)、ブロモ酢酸メチル264mg(1.728mmol)及び炭酸カリウム120mg(0.864mmol)とアセトン8mlを試験管中でマイクロ波をかけて混合する。この混合物を、マイクロ波をかけながら1時間かけて130℃に加熱する。この反応媒体をろ過した後、ろ液を減圧下で濃縮する。シリカカラムクロマトグラフィーにて、溶離液としてトルエン/酢酸エチル(95/5;v/v)混合物を使用し、その後トルエン/酢酸エチル(90/10;v/v)混合物を使用して、蒸発残渣を精製する。所望の物質を白色の固体として収率31%で得る。
F=70℃
【実施例88】
【0249】
N−[4−[[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]メチル]フェニル]グリシン
実施例87で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を黄色がかった固体として得る(収率24%)。
F=110℃
【0250】
(調製例XLVII)
2,3−ジヒドロ−2−[[[2−[4−(2−メトキシ−2−オキソエチル)フェノキシ]エチル]アミノ]カルボニル]−(2S)−1H−インドール−1−カルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル
1−[(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニル]−2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボン酸を出発原料とし、調製例XIIと類似する方法で、所望の化合物を白色の泡状で得る(収率48%)。
【0251】
(調製例XLVIII)
4−[2−[[[(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸、メチルエステル
調製例XLVIIで得られた物質を出発原料とし、調製例XXIと類似する方法で、所望の化合物を薄褐色の固体として得る(収率89%)。
【0252】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.03 (t,NH); 7.16 (dd,2H); 7.05−6.80 (m,4H); 6.65−6.5 (m,2H); 5.93 (d, NH); 4.22 (ddd,1H); 3.99 (t,2H); 3.59 and 3.58 (2s,5H); 3.55−3.4 (m,2H); 3.31 (dd,1H); 2.90 (dd,1H).
【実施例89】
【0253】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸、メチルエステル
調製例XXLVIIIで得られた生成物0.2g(0.564mmol)をジクロロメタン4ml中に溶解する。トリエチルアミン0.086g(0.846mmol)及び(4−フルオロフェノキシ)ベンゼンスルホニルクロリド0.178g(0.621mmol)を添加し、室温で20時間撹拌する。ジクロロメタンを蒸発させ、シリカカラムクロマトグラフィーにてジクロロメタン/酢酸エチル(9/1;v/v)混合物を溶離液として、蒸発残渣を精製する。所望の物質を無色の油として収率76%で得る。
【0254】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.36 (t,NH); 7.77 (d,2H); 7.43 (d,1H); 7.35−7.1 (m,8H); 7.1−6.95 (m,3H); 6.88 (d,2H); 4.79 (dd,1H); 4.00 (t,2H); 3.60 (s,5H); 3.65−3.35 (m,2H); 3.12 (dd,1H); 2.92 (dd,1H).
【実施例90】
【0255】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(4−フルオロフェノキシ)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸
実施例89で得られた生成物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として収率65%で得る
F=65℃
【0256】
(調製例IL)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]インドール−2−カルボン酸
2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボン酸1g(6.13mmol)及び炭酸カリウム0.97g(7.05mmol)を水2ml中に溶解する。3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−スルホニルクロリド1.6g(6.13mmol)をアセトニトリル12ml及び水2ml中に溶解したものを添加する。室温で5時間撹拌する。水を反応媒体に添加し、酢酸エチルで洗浄して、1N塩酸溶液で水相の酸性度をpH3に上げた後、酢酸エチルで抽出する。有機相を集め、硫酸マグネシウムで乾燥させてろ過し、減圧下で濃縮する。シリカカラムクロマトグラフィーにてジクロロメタン/メタノール(9/1;v/v)混合物を溶離液として、蒸発残渣を精製する。所望の物質を薄褐色の泡状で収率73%で得る。
【0257】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.59 (s,1H); 7.44 (m,1H); 7.31 (m,1H); 7.20−7.05 (m,2H); 6.96 (t,1H); 6.75 (d,1H); 7.74 (s wide,1H); 3.1−2.85 (m,2H); 2.85−2.60 (m,2H); 1.73 (t,2H); 1.25 (m,6H).
【実施例91】
【0258】
(βS)−β−[[[(2S)−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]ベンゼンブタン酸、1,1−ジメチルエチルエステル
調製例ILで得られた生成物及び(βS)−β−アミノベンゼンブタン酸t−ブチルエステルを出発原料とし、実施例87と類似する方法で、所望の化合物を白色の泡状で収率15%で得る。
【0259】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 8.02 (d,1H); 7.51−7.46 (m,2H); 7.34 (dd,1H); 7.25 (t,1H); 7.16−7.01 (m,7H); 6.76, (d,1H); 4.63 (dd,1H); 4.25 (hex,1H); 2.94 (dd,1H); 2.75−2.65 (m,5H); 2.46−2.30 (m,2H); 1.75 (t,2H); 1.39 (s,9H); 1.26 (m,6H).
【実施例92】
【0260】
(βS)−β−[[[(2S)−1−[(3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]ベンゼンブタン酸
実施例91で得られた生成物を出発原料とし、調製例XIIIと類似する方法で、所望の化合物を白色の泡状で収率34%で得る。
【0261】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 12.30 (s wide,1H); 8.04 (d,1H); 7.52 (d,1H); 7.46 (d,1H); 7.34 (dd,1H); 7.24 (t,1H); 7.18−7.01 (m,7H); 6.76 (d,1H); 4.65 (dd,1H); 4.25 (hex,1H); 2.96 (dd,1H); 2.81−2.63 (m,5H); 2.54−2.30 (m,2H); 1.75 (t,2H); 1.26 (m,6H).
【0262】
(調製例L)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[[4−(フェニルメトキシ)フェニル]スルホニル]インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
4−(フェニルメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド及び2,3−ジヒドロ−(2S)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステルを出発原料とし、調製例ILと類似する方法で、所望の物質を白色の粉末として収率81%で得る。
【0263】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.73 (d,2H); 7.55 (d,1H); 7.37−7.33 (m,5H); 7.20 (t,1H); 7.07−6.95 (m,4H); 5.06 (s,2H); 4.78 (dd,1H); 3.79 (s,3H); 3.25−3.05 (m,2H).
【0264】
(調製例LI)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[(4−ヒドロキシフェニル)スルホニル]インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
調製例Lで得られた化合物を出発原料とし、調製例XLIIIと類似する方法で、所望の化合物を薄褐色の固体として収率98%で得る。
【0265】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 10.67 (s wide,1H); 7.66−7.61 (m,2H); 7.36−7.33 (m,1H); 7.22−7.12 (m,2H); 7.02−6.96 (m,1H); 6.85−6.81 (m,2H); 4.97−4.90 (m,1H); 3.72 (s,3H); 3.5−3.20 (m,1H); 3.05−2.95 (m,1H).
【0266】
(調製例LII)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[[4−(1,1−ジメチルエトキシ)フェニル]スルホニル]インドール−2−カルボン酸、メチルエステル
調製例LIで得られたエステル2.4g(7.2mmol)とトルエン140mlの溶液を加熱しながら調製し、N,N−ジメチルホルムアミド ジ−t−ブチルアセタール9.6ml(40mmol)を徐々に添加する。この反応混合物を100℃で2時間撹拌し続けた後、減圧下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィーにて、溶離液としてシクロヘキサン/酢酸エチル(85/15;v/v)混合物を使用して、油性の残渣を精製する。これによって、所望の物質を灰色の粉末として収率38%で得る。
【0267】
NMR H (CDCL, 300MHz) δ: 7.72 (d,2H); 7.55 (d,1H); 7.22 (t,1H); 7.12−6.95 (m,4H); 4.81 (dd,1H); 3.80 (s,3H) 3.25−3.07 (m,2H); 1.27 (s,9H).
【0268】
(調製例LIII)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[[4−(1,1−ジメチルエトキシ)フェニル]スルホニル]インドール−2−カルボン酸
調製例LIIで得られた化合物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として収率91%で得る。
【0269】
NMR H (CDCL, 300MHz) δ: 7.65−7.58 (m,3H); 7.26−7.20 (m,1H); 7.06−6.95 (m,4H); 4.77 (dd,1H); 3.27−3.06 (m,2H); 1.39 (s,9H).
【0270】
(調製例LIV)
(2S)−2,3−ジヒドロ−1−[[4−(1,1−ジメチルエトキシ)フェニル]スルホニル]インドール−2−カルボニルクロリド
調製例LIIIで得られた化合物を出発原料とし、調製例XIXと類似する方法で、所望の物質を黄色の固体として収率98%で得、これを実施例93での合成のために迅速に反応させる。
【実施例93】
【0271】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエトキシ)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸、メチルエステル
調製例LIVで得られた化合物及び4−(2−アミノエトキシ)ベンゼン酢酸メチルエステルを出発原料とし、実施例61と類似する方法で、所望の物質を淡黄色の固体として収率50%で得る。
【0272】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 7.71 (d,1H); 7.46 (d,2H); 7.40 (t,1H); 7.26−7.01 (m,5H); 7.87 (d,2H); 7.80 (d,2H); 4.61 (dd,1H); 4.01(m,2H); 3.80−3.60 (m,5H); 3.56 (s,2H); 3.24 (dd,1H); 2.73 (dd,1H); 1.36 (s,9H).
F=45−48℃
【実施例94】
【0273】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエトキシ)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸]
実施例93で得られた化合物を出発原料とし、調製例IIと類似する方法で、所望の化合物を白色の固体として収率68%で得る。
F=68−71℃
【0274】
NMR H (DMSO, 300MHz) δ: 12.5 (s wide,1H); 8.37 (t,1H); 7.66 (d,2H); 7.44 (d,1H); 7.24−6.99 (m,7H); 6.88 (d,2H); 4.78 (dd,1H); 3.99 (dd,2H); 3.60−3.40 (m,4H); 3.09−2.85 (m,2H); 1.34 (s,9H).
【実施例95】
【0275】
4−[2−[[[(2S)−1−[[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル]カルボニル]アミノ]エトキシ]ベンゼン酢酸ナトリウム
実施例55で得られた生成物960.65mg(1.791mmol)をアセトニトリル1ml中に溶解した後、0.5 N炭酸ナトリウム溶液3.58ml(1.791mmol)を添加して、室温で30分間撹拌する。反応媒体を凍結乾燥し、凍結乾燥物をイソプロパノール中で再結晶させて、所望の物質を白色の固体として量的収率で得る。
【0276】
NMR H (DMSO, 250MHz) δ: 8.42 (t,1H); 7.72 (d,2H); 7.55 (d,2H); 7.44(d,2H); 7.21 (t,1H); 7.14−7.10 (m,3H); 6.99 (t,1H); 6.80 (d,1H); 4.81 (dd,1H); 3.97 (t,2H); 3.63−3.35 (m,2H); 3.20 (s,2H); 3.11 (dd,1H); 2.90 (dd,1H); 1.25 (s,9H).
【0277】
(生物活性)
COS7細胞の一過性トランスフェクション後の、GAL4−LXRキメラのトランス活性化試験
トランス活性化試験は核内受容体の次の能力に基づくものである:
(1)プロモーターの前に位置する特定のDNA配列(RE=応答要素)への、そのDNA結合ドメイン(DBD)を介した結合能力、及び、
(2)このプロモーターの制御下における、アゴニストリガンドの存在下での、そのリガンド結合ドメイン(LBD)を介する、遺伝子の転写を増加させる能力。
【0278】
本明細書中で開発されたCOS7細胞のトランス活性化に対する試験は、ヒトLXRの活性に及ぼす化合物の影響の評価を目的とする:これによって、化合物とLXRとの相互作用、及び、相互作用のEC50の決定を確認することができる。この試験は、Gal4のDBDと結合したLXR(ヒトLXRα又はヒトLXRβ)のLBDを含むGal4−LXRキメラタンパク質を使用することによるものである。COS7細胞を次のもので一時的に同時感染させる:
−Gal4(DBD)−LXRα(LBD)キメラタンパク質をコードする発現ベクター又はGal4(DBD)−LXRβ(LBD)キメラをコードする発現ベクター、
−ルシフェラーゼ遺伝子を制御する最小プロモーターPTKの前に位置し、Gal4のDBDを認識するGal4応答要素を含むレポーターベクター。
【0279】
このようにして生成したルシフェラーゼの活性によって、過剰量の基質の存在下でルミネセンスが生じ、これは、化合物とLXRのLBDとの相互作用を反映するデータ項目である。
【0280】
本発明の化合物を、参照化合物(T−0901317,CAS RN:293754−55−9)に対して評価する。
【0281】
この試験によれば、本発明の化合物のEC50は1μM未満である。
【0282】
本発明の化合物の生物学的特性から、LXRα及びLXRβ受容体の機能の不規則性に起因する疾患、特に、高コレステロール血症、脂質代謝異常、並びに、肥満、糖尿病、心血管疾患、特定の神経組織変性疾患及び炎症性疾患の治療又は予防を意図した医薬品中における有効物質として使用する際に、これらが潜在的に重要であること、及び、これらが有用であることが実証される。また、本発明の化合物は、メタボリック症候群を示すパラメータの補正が必要である場合に、治療的にも重要である。
【0283】
治療する病状に応じて、本発明の化合物は、単独で、又は、メトホルミン、スルホニル尿酸、アカルボース、PPARγ活性剤インスリン等の既知の糖尿病治療薬と併用して、又は、GLP−1(グルカゴン状ペプチド)、DPP−IV、PPARα/γ、PPARδ/γ、PPARδ及び総PPAR阻害剤、11β−HSD1(11ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ)阻害剤、PTP−1B(タンパク質チロシンホスファターゼ)阻害剤、CB1(カンナビノイド(cannabinoide))受容体アンタゴニスト、グルカゴン受容体アンタゴニスト、PDK(ピルビン酸塩デヒドロゲナーゼキナーゼ)阻害剤、肝グルコキナーゼ活性剤及びGSK−3(グリコーゲンシンターゼキナーゼ)阻害剤といった類似化合物と併用して使用することができる。
【0284】
また、本発明は、有効物質として本発明の式Iの化合物を少なくとも1つ含む、上記疾患の予防又は治療を意図した医薬組成物にも関与する。
【0285】
これらの医薬組成物は、医薬品に許容される補形薬を含む従来の調製物を使用することによって、好ましくは経口投与可能な錠剤又はゼラチンカプセル等の形状とすることができる。
【0286】
実際、上記化合物を経口投与する場合、人間の一日の投与量は好ましくは5〜500mgであろう。
【0287】
【表1−1】

【0288】
【表1−2】

【0289】
【表1−3】

【0290】
【表1−4】

【0291】
【表1−5】

【0292】
【表1−6】

【0293】
【表1−7】

【0294】
【表1−8】

【0295】
【表1−9】

【0296】
Me=CH
Q=1,2,3,4−テトラヒドロキノリン
I=インドリン(4−OMe−I=4−メトキシインドリン(indolin))
HI=オクタヒドロインドール
3−FAM=3−(トリフルオロアセチルアミノメチル)
**:ラセミ化合物
#:この例において、式R及びRは次のユニットを表す。
【0297】
【化13】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
次から選択されることを特徴とするベンゼンスルホンアミド化合物:
i)次式の構造を有する化合物;
【化1】

(式中、
− (H)は、ハロゲン、C−Cアルコキシ基又はN(R)基(Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表す)で置換されていてもよい、フェニル環又はシクロヘキシル環と縮合した5又は6員環の窒素含有飽和複素環を表し、
− Rは次:
・塩素原子、
・分岐又は環状のC−Cアルキル基、
・鎖状若しくは分岐のC−C、又は、環状のC−Cアルコキシ基、
・ハロゲンで置換されていてもよいフェノキシ基、
・フェニル基、あるいは、
・アセチル基又はトリフルオロアセチル基で置換されていてもよいアミノメチル基:を表し、
− Rは水素原子又はハロゲンを表す、あるいは、
− R及びRは一緒になって、1つ以上のC−Cアルキル基、アシル基又はC−Cパーフルオロアシル基で置換されていてもよい、酸素含有又は窒素含有複素環式化合物を形成し、
− Yは次:
・単結合、
・C−Cアルコキシ基、フェニル基、N(R)基若しくはCOOH基で置換されていてもよい、鎖状若しくは分岐のC−C、若しくは、環状のC−Cアルキレン基、
・−(CH−O−基
・−(CH−S−基、又は、
・−(CH−CO−基:を表し、
nは2又は3であり、
mは1、2又は3であり、
Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表し、
− Arは、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、ピリジニル基又はインドリル基から選択される芳香環又は複素環式芳香環を表し、これは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ニトロ基、フェニル基、フェノキシ基、トリフルオロメチル基、アミノ基又はヒドロキシ基、又は、式「−X−[C(R)−COR」の構造
(式中、・Xは単結合、酸素原子、硫黄原子又はNH基を表し、
・RはOR又はN(R)を表し、
・Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表し、
・pは0、1又は2である)を有する基から選択される1つ又は2つの同一又は異なる置換基R、Rで置換されていてもよく、
前記置換基R及びRは一緒になってメチレンジオキシ基を形成することもできる:
ii)式(I)の前記化合物の医薬品に許容される塩。
【請求項2】
不斉炭素(カルボキサミド基のキャリアー)の立体配置がSである(図解Ia)
ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【化2】

【請求項3】
医薬有効物質として使用するための、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
神経組織変性疾患、心血管疾患、炎症、糖尿病又は高コレステロール血症の治療用の医薬品の調製における、請求項1又は2に記載の化合物の使用。
【請求項5】
有効物質として請求項1又は2に記載の化合物を少なくとも1つ含む
ことを特徴とする医薬組成物。
【請求項6】
有効物質として請求項1又は2に記載の化合物と、第二の糖尿病治療薬又は低コレステロール血症治療薬とを含む
ことを特徴とする請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
心血管疾患及び高コレステロール血症の治療用の、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
糖尿病の治療用の、請求項5に記載の組成物。
【請求項9】
神経組織変性疾患の治療用の、請求項5に記載の組成物。
【請求項10】
炎症の治療用の、請求項5に記載の組成物。
【請求項11】
以下の段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載の化合物の調製方法:
a)次式の酸;
【化3】

(式中、(H)は、ハロゲン、又は、C−Cアルコキシ基、又は、N(R)基(Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表す)で置換されていてもよい、フェニル環又はシクロヘキシル環と縮合した5又は6員環の窒素含有飽和複素環を表す);と、
式「NH−Y−Ar (III)」のアミン
(式中、
Yは次:
・単結合、
・C−Cアルコキシ基、フェニル基、アミノ保護基(Boc以外)で保護されたアミノ基、若しくは、N(R)基(Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表す)で置換されていてもよい、鎖状若しくは分岐若しくは環状のC−Cアルキレン基、
・−(CH−O−基
・−(CH−S−基、又は、
・−(CH−CO−基:を表し、
nは2又は3であり、
mは1、2又は3であり、
Arは、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、ピリジニル基又はインドリル基から選択される芳香環又は複素環式芳香環を表し、これは1つ又は2つの置換基R、Rで置換されていてもよく、この置換基は、同一又は異なっていてよく、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ニトロ基、フェニル基、フェノキシ基、トリフルオロメチル基又はヒドロキシ基、アミノ保護基(Boc以外)で保護されたアミノ基、又は、式「−X−[C(R)−COR」の基
(式中、・Xは単結合、酸素原子又は硫黄原子を表し、
・RはOH、OR又はN(R)を表し、
・RはC−Cアルキル基を表し、
・pは0、1又は2である)から選択され、
前記置換基R及びRは一緒になってメチレンジオキシ基を形成することもできる);とを、
無水溶媒中で、かつ、遊離の、又は、樹脂若しくはHOAT(1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール)にグラフトさせたDCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)等の触媒の存在下において、室温に近い温度で2〜20時間反応させて、式IVのアミド;
【化4】

(式中、(H)、Y及びArは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得る段階:
b)前記で得られた式IVの化合物と、トリフルオロ酢酸とを、溶媒中で室温において2〜20時間反応させることによって、式Vの化合物;
【化5】

(式中、(H)、Y及びArは化合物(IV)におけるものと同一の意味を有する);を得る段階:
c)式Vの化合物と、式VIのベンゼンスルホニルクロリド;
【化6】

(式中、
− Rは塩素原子、分岐若しくは環状のC−Cアルキル基、鎖状、分岐若しくは環状のC−Cアルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいフェノキシ基、フェニル基、アセチル基若しくはトリフルオロアセチル基で置換されていてもよいアミノメチル基を表し、
− Rは水素原子若しくはハロゲンを表す、又は、
− R及びRは一緒になって、1つ以上のC−Cアルキル基、アシル基若しくはC−Cパーフルオロアシル基で置換されていてもよい、酸素含有若しくは窒素含有複素環式化合物を形成する);とを、
溶媒中で、室温において2〜20時間反応させて、式Iの化合物;
【化7】

(式中、R、R、(H)、Y及びArは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得る段階:
(d)必要であれば、置換基R又はRの1つが、保護されたアミノ基を表す場合に、アミノ保護基を除去してR又はRを遊離アミンとして得る段階。
【請求項12】
以下の段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載の化合物の調製方法:
a)式VIのベンゼンスルホニルクロリド;
【化8】

(式中、
− Rは塩素原子、分岐若しくは環状のC−Cアルキル基、鎖状、分岐若しくは環状のC−Cアルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいフェノキシ基、フェニル基、又は、アセチル基若しくはトリフルオロアセチル基で置換されていてもよいアミノメチル基を表し、
− Rは水素原子又はハロゲンを表す、あるいは、
− R及びRは一緒になって、1つ以上のC−Cアルキル基、アシル基又はC−Cパーフルオロアシル基で置換されていてもよい、酸素含有又は窒素含有複素環式化合物を形成する);と、
式VIIのエステル;
【化9】

(式中、(H)は、ハロゲン又はC−Cアルコキシ基で置換されていてもよい、フェニル環又はシクロヘキシル環と縮合した5又は6員環の窒素含有飽和複素環を表す);とを、
無水溶媒中で、室温において2〜10時間反応させて、式VIIIの化合物;
【化10】

(式中、(H)、R及びRは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得ること:
b)当業者に公知の方法に従って、含水アルコール媒体中で塩基を使用して、式VIIIのエステルを酸に変換し、式IXの酸;
【化11】

(式中、(H)、R及びRは同様である);を得ること:
c)酸性化合物(IX)と、式III「NH−Y−Ar (III)」の第一級アミン
(式中、
Yは次:
・単結合、
・C−Cアルコキシ基、フェニル基、N(R)基若しくはCOOH基で置換されていてもよい、鎖状若しくは分岐のC−Cアルキレン基、若しくは、環状のC−C基、
・−(CH−O−基
・−(CH−S−基、又は、
・−(CH−CO−基:を表し、
nは2又は3であり、
mは1、2又は3であり、
Rは水素原子又はC−Cアルキル基を表し、
Arは、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、ピリジニル基又はインドリル基から選択される芳香環又は複素環式芳香環を表し、これは、ハロゲン、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ニトロ基、フェニル基、フェノキシ基、トリフルオロメチル基、ヒドロキシ基、アミノ保護基で保護されたアミノ基、又は、式「−X−[C(R)−COR」の基
(式中、・Xは単結合、酸素原子又は硫黄原子を表し、
・RはOH、OR又はN(R)を表し、
・RはC−Cアルキル基を表し、
・pは0、1又は2である)から選択される1つ又は2つの同一又は異なる置換基R、Rで置換されていてもよく、
前記置換基R及びRは一緒になってメチレンジオキシ基を形成することもできる)とを、
請求項11に記載の方法の段階(a)に記載された方法と類似する方法によって反応させて、式(I)の化合物;
【化12】

(式中、(H)、R、R、Y及びArは出発化合物におけるものと同一の意味を有する);を得ること。

【公表番号】特表2007−536355(P2007−536355A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−512270(P2007−512270)
【出願日】平成17年5月9日(2005.5.9)
【国際出願番号】PCT/FR2005/001139
【国際公開番号】WO2005/121093
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(596160894)ラボラトワール フルニエ エス・アー (16)
【Fターム(参考)】