説明

PDE4阻害剤及びPDE5阻害剤を含有する組成物

本発明は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の治療のための、PDE4阻害剤及びPDE5阻害剤の組合せの投与に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の適用分野
本発明は治療目的のための一定の公知有効化合物の組合せ物に関する。本発明による組合せ物において使用される物質は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤クラスからの公知の有効化合物及びホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害剤クラスからの公知の有効化合物である。本発明の範囲での治療目的のためのそれらの組合せの使用は従来技術にまだ記載されていない。
【0002】
従来技術
人の健康な肺において、休息時と運動中の両方で、常に換気が良好な領域と換気が乏しい又は全く換気がない領域とが同時に並行して存在する(換気不均等)。今までに未知の機構により、殆ど換気がないか又は換気がない肺胞に隣接する毛細血管に潅流が殆どないか又は全くないようになる。これにより、ガス交換に関連しない肺の領域の非効率的な潅流が最小限となる。身体運動中には、換気の分布が変化し(新規の肺胞の動員)、そして関連の毛細血管床の潅流に増大が見られる。反対に、生理学的又は病理学的な過程により殆ど換気がない場合に(気道閉塞)、毛細血管流は血管収縮を通じて減少する。この過程を、“低酸素性血管収縮”と呼ぶ(Euler-Liljestrand機構)。この順応機構が損なわれる(“ミスマッチ”)と、換気が適切で肺の潅流が正常であるにも拘わらず、ガス交換機能に多かれ少なかれ顕著な虚脱が見られることがあり、これは換気又は潅流を更に高めても不適切にのみ補償できるに過ぎない。これらの状態では、換気がなくてもより良く潅流がなされる(短絡潅流)領域と、より換気が良くても潅流がない(死腔換気)領域とが存在する。この換気と潅流とのミスマッチの結果は、低酸素症(ガス交換の低下に関連する動脈酸素飽和度の低下)、無効潅流(換気がない領域の不経済な潅流)及び無効換気(潅流の乏しい領域の不経済な換気)である。
【0003】
炎症性肺疾患及び変性性肺疾患、例えば慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、気管支喘息、肺線維症、肺気腫、間質性肺疾患及び肺炎を患う患者においては、部分呼吸不全又は全呼吸不全であることが観察される。
【0004】
その原因は、肺内潅流状態と換気の不均等分布との不適切な順応である。このミスマッチは、生理学的順応機構より優勢な血管作動性(炎症性)メディエーターの作用に由来し、部分的には疾病の進行の間に発生する肺毛細血管の構造的変化に由来するものである。この作用は、特に運動中と、酸素要求量が高まり、それが呼吸困難(低酸素症)と能力の限界によって表面化した場合とで明らかである。
【0005】
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、世界銀行/世界保健機構によって公表された論文[Murray CJL, Lopez AD. Evidence-based health polycy - lessons from the global burden of disease study. Science 1996; 274:740-3]によれば2020年に世界的な疾病負担として5番目に入ると予想される主要な公衆衛生問題である。COPDは、気管支拡張剤で治療した後にも完全に可逆的でない気流制限を特徴とする病状である。気流制限は通常、進行性であり、かつ有害な粒子又はガス(例えばタバコの煙)に対する異常な肺の炎症応答と関連している。COPDは、気道、実質及び肺血管系全体にわたる慢性炎症を特徴とする。この炎症は喘息の炎症とは機構的に明らかに異なり、これが患者の安定した疾病管理におけるコルチコステロイド治療の限定的な恩恵を説明できる。更にCOPDの病理、つまり血液潅流の低下と内皮機能不全とを引き起こす気道並びに肺毛細血管の構造的変化/再構築においては他の過程が重要であると考えられている。今までにCOPDの治癒的療法は出回っていない。抗コリン作動薬(臭化イプラトロピウム、臭化チオトロピウム及び臭化オキシトロピウム)及び短時間作用性及び長時間作用性のβ−アドレナリン受容体アゴニスト(サルメテロール、硫酸テルブタリン)が使用される。β2−アゴニスト治療は、頻脈、不安感、睡眠障害及び振せんのような幾つかの副作用をきたすことがある。臭化チオトロピウム及び臭化イプラトロピウムでの治療により観察される副作用は口腔乾燥症、振せん、頻脈及び便秘の発生である。抗炎症作用を有するコルチコステロイドがCOPD治療に関して完全に確立されていないのは、毎日の安定なCOPDの管理においてそれらの作用が非常に小さく、症状の緩和のみがもたされるだけで、生存を改善せず、副作用(例えば口腔カンジダ症−食道炎)を考慮する必要があるからである。
【0006】
気管支喘息は、世界中の成人の5%及び全ての子供の5〜15%が患っている広範囲に亘る慢性炎症性疾患である。米国では、14百万人の人々が喘息を患い、そのうち毎年500000人が入院し、5000人以上が喘息の臨床末期として死亡している。喘息において炎症は、急性気管支収縮、気道壁の腫脹、慢性粘液栓形成及び気道壁再構築のため、肺で気流制限をもたらす。構造的に大きい気道と小さい気道は、粘液、血清タンパク質、炎症性細胞及び細胞破壊片の混合物からなる栓で塞がれる。好酸性顆粒球とリンパ球による浸潤の他に、上皮杯細胞と平滑筋細胞の肥厚、毛細血管漏洩、上皮破壊及び基底膜肥厚が観察されうる。喘息発作重積状態の間には、換気/潅流の強いミスマッチが観察されうる。療法で、短時間作用性及び長時間作用性のβ−アゴニストが使用される。しかしながら、頻脈、不安感、睡眠障害及び振せんのような不所望な副作用が記載されている。クロモグリク酸塩(DNCG)は、しばしば小児治療用に使用される。DNCGについて主に記載される副作用は、気管支痙攣、咳、胃腸性副作用及び皮膚炎である。喘息患者によっては、コルチコステロイドは、吸入、経口及び静脈内(喘息発作重積状態の間に)の投与経路を介して使用される。投与経路によっては、骨軟化症、クッシング症候群の発症、うつ病、肥満、糖尿病の誘導並びに感染感受性の増加のような副作用を引き起こすことがある。
【0007】
リウマチ様関節炎(RA)は、ドイツの全人口の0.5%、そして米国で約2.1百万人が患っている最も一般的なリウマチ病である。RAの特徴は両側痛(bilateral tender)、温感、腫脹関節、関節炎、疲労、臨時発熱、長期疼痛及び早朝硬直である。RAでは免疫系が関節嚢内の細胞を攻撃し、それが滑膜炎と呼ばれる自己免疫性炎症を引き起こす。関節の局所的炎症の他に、リウマチ患者は、関連の血管炎によって引き起こされる高い頻度の心血管疾患を呈する[Bacon, P.A. et al. The role of endothelial cell dysfunction in the cardiovascular mortality of RA. Int. Rev. Immunol. 2002, 21(1): 1-17]。内皮機能不全は内皮依存性血管拡張に変化をもたらす[Hurlimann, D. et al. Anti-tumor necrosis factor-alpha treatment improves endothelial function in patients with rheumatoid arthritis Circulation 2002; 106(17): 2184-2187]。RAの治療に通常使用される薬剤は疼痛及び炎症の緩和をもたらす。疼痛、腫脹及び炎症の軽減は、鎮痛薬(例えばアセトアミノフェン)及び非ステロイド系抗炎症薬(NSAID類、例えばイブプロフェン、セレコキシブ及びロフェコキシブ)での治療によって達成される。疾患の経過を変えるために、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD類)が使用される(例えば金(ミオクリシン)、抗マラリア薬(プラケニル)、ペニシラミン(デペン))。また、プレドニゾン及びメチルプレドニゾロンのようなコルチコステロイドは、それらの抗炎症作用及び免疫抑制作用のため使用される。
【0008】
3′,5′−環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)は大きな酵素クラスを含み、これは構造的、生化学的、かつ薬理学的に互いに異なる少なくとも11種類の異なるファミリーに分けられる。
【0009】
PDE4は、セカンドメッセンジャー環状ヌクレオチドであるアデノシン3′,5′−環状一リン酸(cAMP)の選択的な高親和性加水分解を特徴とする。近年、COPD又は喘息の治療のために幾つかの選択的で強力なPDE4の阻害剤が発見された。
【0010】
公知のPDE4阻害剤はDal Piaz他[Dal Piaz V et al.(2000) European Journal of Medicinal Chemistry 35: 463]及びWolda[Wolda SL. PDE4 Inhibitors and chronic obstructive pulmnonary disease. Emerging Drugs, Ashley Publications, London, GB, Vol. 5, No. 3, 2000, pages 309-319]で論評されている。
【0011】
Comptom他(Comptom CH et al. (2001) Lancet 358: 265)はPDE4阻害剤のシロミラストによるCOPD患者の維持療法の効果を開示している。
【0012】
PDE5は、セカンドメッセンジャー環状ヌクレオチドであるグアノシン3′,5′−環状一リン酸(cGMP)の選択的な高親和性加水分解を特徴とする。一連の全体のPDE5阻害物質はその業界で公知であり、勃起不全及び肺高血圧の治療のための強力かつ効果的な物質として述べられている。
【0013】
Ghofrani他(Ghofrani HA et. (2002) Lancet 360: 895)は、肺線維症及び肺高血圧を患う患者に対するシルデナフィル療法の効果を開示している。Ghofrani他は、ガス交換の改善により換気が良くなった肺の領域にシルデナフィルが選択的に作用することを実証している。
【0014】
McPhershon他(McPhershon et al. (1999) FEBS Letters 464: 48)は、嚢胞性線維症に関連する細胞の表現型に類似したイソプロテレノールに誘発される細胞内の粘液分泌の欠陥をPDE5阻害剤が再生することを実証している。
【0015】
Torphy他(Torphy TJ et al. (2000) Trends in Pharmacological Sciences 21: 157)は、会議報告書で、COPD及びRAにおけるPDE4阻害剤の作用は、よく知られたTNF及びIL−12のような炎症性メディエーターの種々の炎症性細胞(好中球、マクロファージ)からの放出の抑制によるものであると開示している。同じ報告書で、Torphy他は勃起不全の治療のためのPDE5阻害剤の使用を開示している。
【0016】
発明の要旨
本発明は、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを組み合わせて含有する医薬品組成物、及びホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するための方法、及びホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するための方法に関する。
【0017】
特に本発明は、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを組み合わせて投与することにより、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)によって媒介される疾病を治療するための組成物及び方法に関する。
【0018】
この関連において、本発明の課題は、以下の条件:
− 顕著な抗炎症作用、及び
− リマッチング作用(Rematching effect)及び/又は抗再構築作用
を満たす一定の治療薬を提供することである。
【0019】
本発明によれば、用語“リマッチング作用”とは、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを組み合わせて使用することで、肺循環で血管が拡張するのと同時に、肺内の換気のより良い肺の領域を選んで血流を再配分する能力を指す。それにより該疾病に付随する肺内の短絡潅流が低減される。リマッチングは、休息時と身体運動中の両方でのガス交換機能に改善をもたらし、ひいては動脈酸素飽和度にも改善をもたらす。
【0020】
本発明によれば、“抗再構築作用”とは、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを組み合わせて使用することで、平滑筋細胞、線維芽細胞及び内皮細胞の増殖と細胞死との平衡欠如を再生し、かつ/又は肺血管系の細胞外基質の過剰産生を低下させる能力を指す。
【0021】
PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを組み合わせて使用することで、前記の条件が満たされることが判明した。
【0022】
従って、本発明は第一の態様では、必要とする患者において、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するための、又はかかる疾病の重症度を治療又は軽減するための、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを組み合わせた使用に関する。
【0023】
本発明のもう一つの態様では、必要とする患者において、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するための、又はかかる疾病の重症度を治療又は軽減するための医薬品を製造するための、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤との組合せ物の使用を提供している。
【0024】
本発明のもう一つの態様では、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するにあたり、それを必要とする患者に、有効量のPDE4阻害剤とPDE5阻害剤及び場合により製剤学的に認容性の担体の固定組合せ物を投与することによる方法を提供している。
【0025】
本発明のもう一つの態様では、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するにあたり、それを必要とする患者に、有効量のPDE4阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体及びPDE5阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体の自由組合せ物を投与することによる方法を提供している。
【0026】
本発明のもう一つの態様では、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するにあたり、それを必要とする患者に、有効量の(1)PDE4阻害剤と(2)PDE5阻害剤とを同時に投与することによる方法を提供している。
【0027】
もう一つの態様では、本発明は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するにあたり、それを必要とする患者に、有効量の(1)PDE4阻害剤と(2)PDE5阻害剤を、連続的に、時間的に接近して又は時間的に離して、任意の順序で、それを必要とする患者に投与することによる方法に関する。
【0028】
もう一つの態様では、本発明は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するために効果的な医薬品組成物を製造する方法において、有効量のPDE4阻害剤とPDE5阻害剤を製剤学的に認容性の担体と混合することを含む方法に関する。
【0029】
もう一つの態様では、本発明は、固定組合せ物として、有効量のPDE4阻害剤と有効量のPDE5阻害剤、及び場合により製剤学的に認容性の担体を含有する医薬品組成物に関する。
【0030】
もう一つの態様では、本発明は、経口的な固定組合せ物として、有効量のPDE4阻害剤と有効量のPDE5阻害剤、及び場合により製剤学的に認容性の担体を含有する医薬品組成物に関する。
【0031】
もう一つの態様では、本発明は、自由組合せ物として、(a)有効量のPDE4阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体及び(b)有効量のPDE5阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体を含有する医薬品組成物に関する。
【0032】
本発明のもう一つの態様では、COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎又は肺気腫の治療のための、有効量のPDE4阻害剤及び有効量のPDE5阻害剤、及び場合により製剤学的に認容性の担体を自由組合せ物として含有する医薬品組成物の使用を提供している。
【0033】
もう一つの態様では、本発明は、COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎又は肺気腫の治療のための、(a)有効量のPDE4阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体及び(b)有効量のPDE5阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体を自由組合せ物として含有する医薬品組成物の使用に関する。
【0034】
発明の詳細な説明
本発明の主題である組合せ療法は、PDE4阻害剤と一緒にPDE5阻害剤とを投与して、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防することを含む。
【0035】
従って、本発明は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の予防又はかかる疾病の治療において、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを組み合わせて使用することに関する。
【0036】
本発明において有用なPDE4阻害剤は、PDE4酵素を阻害することが知られているか、又はPDE4阻害剤として作用することが明らかとなっており、かつ唯一のPDE4阻害剤又は実質的に唯一のPDE4阻害剤である任意の化合物であってよいが、治療効果を示す程度まで他のPDEファミリーの一員並びにPDE4を阻害する化合物ではない。
【0037】
本発明で有用に使用できるPDE4阻害剤の一群[以下に“選択されたPDE4阻害剤”と呼ぶ]は、式(1)
【0038】
【化1】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【0039】
【化2】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又は完全にもしくは大部分がフッ素により置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又は完全にもしくは大部分がフッ素により置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又は完全にもしくは大部分がフッ素により置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R7及びR8は一緒になって、これらが結合する2個の炭素原子を含んで、場合により酸素原子又は硫黄原子によって中断されたスピロ結合された5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を示し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はアリール2−C〜C−アルキルであり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、又はR16及びR17は一緒になって、これらが結合する窒素原子を含んで、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【0040】
【化3】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニル、C〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド又はそれらの製剤学的に認容性の塩を含む。
【0041】
〜C−アルキルは、直鎖状又は分枝鎖状の1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である。例は、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、プロピル、イソプロピル、エチル基及びメチル基である。
【0042】
〜C−アルコキシは、酸素原子の他に直鎖状又は分枝鎖状の1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を有する基である。本文中で挙げられる1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基は、例えばブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、エトキシ及びメトキシ基である。
【0043】
〜C−アルコキシは、酸素原子の他に直鎖状又は分枝鎖状の1〜8個の炭素原子を有するアルキル基を有する基である。本文中で挙げられる1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基は、例えばオクチルオキシ、ヘプチルオキシ、イソヘプチルオキシ(5−メチルヘキシルオキシ)、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ(4−メチルペンチルオキシ)、ネオヘキシルオキシ(3,3−ジメチルブトキシ)、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ(3−メチルブトキシ)、ネオペンチルオキシ(2,2−ジメチルプロポキシ)、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、エトキシ及びメトキシ基である。
【0044】
フッ素により完全に又は大部分が置換されたC〜C−アルコキシは、例えば2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ、ペルフルオロエトキシ、1,2,2−トリフルオロエトキシ、特に1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ及びジフルオロメトキシ基であり、そのうちジフルオロメトキシが有利である。この関連での“大部分が”とは、C〜C−アルコキシ基の水素原子の半分より多くがフッ素原子により置換されていることを意味する。
【0045】
〜C−シクロアルコキシは、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ及びシクロヘプチルオキシを表し、そのうちシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ及びシクロペンチルオキシが有利である。
【0046】
〜C−シクロアルキルメトキシは、シクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシ及びシクロヘプチルメトキシを表し、そのうちシクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ及びシクロペンチルメトキシが有利である。
【0047】
〜C−シクロアルコキシは、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ及びシクロペンチルオキシを表す。
【0048】
〜C−シクロアルキルメトキシは、シクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ及びシクロペンチルメトキシを表す。
【0049】
本発明の意味上の範囲内ではハロゲンは、臭素、塩素又はフッ素である。
【0050】
酸素又は硫黄原子により中断されてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環としては、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン及びテトラヒドロチオフェン環が挙げられる。
【0051】
〜C−アルコキシカルボニルは、前記C〜C−アルコキシ基の1つが結合されているカルボニル基である。例は、メトキシカルボニル[CHO−C(O)−]及びエトキシカルボニル[CHCHO−C(O)−]基である。
【0052】
〜C−アルキルカルボニルアミノは、例えばプロピオニルアミノ[CC(O)NH−]及びアセチルアミノ基[CHC(O)NH−]である。
【0053】
モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ基は窒素原子の他に、前記のC〜C−アルキル基の1つ又は2つを含有する。ジ−C〜C−アルキルアミノ基、特にジメチルアミノ、ジエチルアミノ及びジイソプロピルアミノ基が有利である。
【0054】
モノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル基はカルボニル基の他に、前記のモノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノ基の1つを含有する。挙げられる例は、N−メチルアミノカルボニル基、N,N−ジメチルアミノカルボニル基、N−エチルアミノカルボニル基、N−プロピルアミノカルボニル基、N,N−ジエチルアミノカルボニル基及びN−イソプロピルアミノカルボニル基である。
【0055】
用語“製剤学的に認容性の塩”の範囲内に含まれる塩は、遊離塩基と好適な有機酸又は無機酸とを反応させるか、又は該酸と好適な有機塩基又は無機塩基とを反応させることによって一般的に製造される無毒の化合物の塩を指す。薬学で慣用に使用される製剤学的に認容性の無機酸及び有機酸の塩が特に挙げられる。適当な塩は、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、ラウリン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、エンボン酸、ステアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸のような酸との水溶性及び水不溶性の酸付加塩であり、その際、前記の酸は塩調製において(一塩基酸又は多塩基酸のどちらであるかに依存して、そしてどの塩が望ましいかに依存して)等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。塩基との塩の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、チタン、アンモニウム、メグルミン又はグアニジニウムの塩であり、その際、この場合にも塩基は塩調製において等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。
【0056】
前記の有効化合物及び製剤学的に認容性の塩は、例えば製剤学的に認容性の溶媒和物の形、特にその水和物の形で存在してもよいと解されるべきである。
【0057】
強調されるべき選択されたPDE4阻害剤は、式(1)で示され、その式中で、
R1及びR2は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【0058】
【化4】

[式中、
R4はC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシであり、
R7はメチルであり、かつ
R8は水素である]のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はアリール2−C〜C−アルキルであり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、フェニル、又はR18によって置換されたフェニルであり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、又はR16及びR17は一緒になって、それらが結合される窒素を含んで、4−モルホリニル環又は式(c)
【0059】
【化5】

[式中、
R21はジメチルアミノ−C〜C−アルキルである]の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシカルボニルであり、
R19はアミノであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル又は1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イルであり、
アリール1はフェニル、又はR18によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1又は2であり、
mは1又は2である化合物、又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩を含む。
【0060】
有利な選択されたPDE4阻害剤は、以下の化合物から選択される化合物を含む:
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩。
【0061】
特に有利な選択されたPDE4阻害剤は、以下の化合物から選択される化合物を含む:
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩。
【0062】
選択されたPDE4阻害剤の製造並びにホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤としてのそれらの使用はWO02/064584号に記載されている。
【0063】
本発明で有用に使用できるPDE4阻害剤のもう一つの群は以下の化合物から選択される化合物を含む:
・ N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]及びそれらの塩;この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO92/12961号に開示されている
・ 3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V11294A];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO95/00516号に開示されている
・ N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO96/11690号に開示されている
・ 3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は欧州特許出願EP0435811号に開示されている
・ N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO98/09946号に開示されている
・ N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO98/09946号に開示されている
・ テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は欧州特許出願EP0389282号に開示されている
・ β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO97/23457号に開示されている
・ メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は欧州特許出願EP0731099号に開示されている
・ 3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO00/26208号に開示されている
・ シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO93/19749号に開示されている
・ 3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]並びにそのN−オキシド[3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシピリジ−4−イル)ベンザミド;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE4阻害剤としてのそれらの使用は国際特許出願WO95/01338号に開示されている
リサーチコードCDC−998、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物及びこれらの列記された化合物の製剤学的に認容性の塩。PDE4阻害剤の第二の群では、ロフルミラスト、ロフルミラスト−N−オキシド、シロミラスト及びAWD−12−281が特に好ましい。
【0064】
本発明において有用なPDE5阻害剤は、PDE5酵素を阻害することが知られているか、又はPDE5阻害剤として作用することが明らかとなっており、かつ唯一のPDE5阻害剤又は実質的に唯一のPDE5阻害剤である任意の化合物であってよいが、治療効果を示す程度まで他のPDEファミリーの一員並びにPDE5を阻害する化合物ではない。
【0065】
本発明で有用に使用できるPDE5阻害剤の一群は以下の化合物から選択される化合物を含む:
・ SY−39:4−メチル−5−(4−ピリジニル)チアゾール−2−カルボキサミド;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願EP0199968号に開示されている
・ ジピリダモール:2,2′,2′′,2′′′−[(4,8−ジピペリジノピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,6−ジイル)−ジニトリロ]−テトラエタノール;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願DE1116676号に開示されている
・ SKF−96231:2−(2−プロポキシフェニル)プリン−6(1H)−オン2−(2−プロポキシフェニル)−1,7−ジヒドロ−5H−プリン−6−オン;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願EP0293063号に開示されている
・ ER−21355:1−[6−クロロ−4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)キナゾリン−2−イル]−ピペリジン−4−カルボン酸;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9307124号に開示されている
・ SCH−51866:(+)−シス−5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,4,5,6a,7,8,9−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2−b]プリン−4−オン;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9419351号に開示されている
・ A−02131−1:5−[6−フルオロ−1−(フェニルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フラン−メタノール;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願EP0667345号に開示されている
・ SCH−59498:シス−2−ヘキシル−5−メチル−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9119717号に開示されている
・ E−4010:4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−フタラジン−6−カルボニトリル;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9605176号に開示されている
・ タダラフィル:(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)−ピラジノ[2′,1′:6,1]ピリド[3,4−b]インドール−1,4−ジオン;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9519978号に開示されている
・ バルデナフィル:2−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)フェニル]−5−メチル−7−プロピルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)−オン;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9924433号に開示されている
・ UK−343664:1−エチル−4−[[3−[3−エチル−4,7−ジヒドロ−7−オキソ−2−(2−ピリジニルメチル)−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−ピペラジン;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9849166号に開示されている
・ T−0156:2−(2−メチルピリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−8−(2−ピリミジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロ[2,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチルエステル;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO0012503号に開示されている
・ DA−8159:3−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−プロポキシベンゼンスルホンアミド;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO0027848号に開示されている
・ FR−181074:1−(2−クロロベンジル)−3−イソブチリル−2−プロピルインドール−6−カルボキサミド;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9632379号に開示されている
・ FR−226807:N−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−[2−ヒドロキシ−1(R)−メチルエチルアミノ]−5−ニトロベンザミド;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9954284号に開示されている
・ シルデナフィル:5−[2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペラジニルスルホニル)フェニル]−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願EP0463756号に開示されている
・ KF−31327:3−エチル−8−[2−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]ベンジルアミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−2−チオン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9808848号に開示されている
・ T−1032:2−(4−アミノフェニル)−1−オキソ−7−(2−ピリジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル;これらの化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9838168号に開示されている
・ FR−229934:ペンタン−1−スルホン酸[1−[3−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−メタノイル]−アミド;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9900373号に開示されている
・ BMS−263504:1−[[3−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−6−イル)−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−4−メチルピペラジン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9964004号に開示されている
・ WIN−65579:1−シクロペンチル−6−(3−エトキシ−4−ピリジニル)−3−エチル−1,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願US5294612号に開示されている
・ UK−371800:3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−[2−メトキシ−1(R)−メチル−エトキシ]ピリジン−3−イル]−2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]−ピリミジン−7−オン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9954333号に開示されている
・ BF/GP−385:2−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−メトキシ−4−(2−メトキシエチルアミノ)−キナゾリン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願EP0579496号に開示されている
・ CP−248:(1Z)−N−ベンジル−2−[6−フルオロ−2−メチル−3−(3,4,5−トリメトキシベンジリデン)−3H−インデン−1−イル]−アセトアミド;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願WO9747303号に開示されている
・ ザプリナスト:3,6−ジヒドロ−5−(o−プロポキシフェニル)−7H−s−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願DE2162096号に開示されている
・ ベスナリノン:3,4−ジヒドロ−6−[4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−ピペラジニル]−2(1H)−キノリノン;これらの化合物及びそれらの製剤学的に認容性の塩の製造並びにPDE5阻害剤としてのそれらの使用は特許出願DE3142982号に開示されている。
【0066】
本発明において特に有利なPDE5阻害剤の一群[以降、“選択されたPDE5阻害剤”と呼ぶ]には、タダラフィル、シルデナフィル、バルデナフィル、UK357903、E8010及びTA−1790及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩が含まれる。
【0067】
挙げることができる“ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病”は、特に、炎症性素因、不釣り合い素因及び/又は再構築素因による種々の由来の急性疾患及び慢性疾患である。例として挙げることができる疾病は、COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎及び肺気腫である。
【0068】
表現“ミスマッチ素因”とは、
1. 低酸素症(ガス交換の低下に伴う患者の血中の酸素含量の低下)、無効潅流(換気がない領域の不経済な潅流)及び無効換気(潅流の乏しい領域の不経済な換気)を引き起こす肺胞のガス交換機能の多かれ少なかれ顕著な虚脱を特徴とする疾病素因、及び/又は
2. 疲労筋群の潅流を害するほどの非疲労筋群の無効潅流を引き起こす骨格筋の潅流における多かれ少なかれ顕著な虚脱を特徴とする疾病素因
を指す。
【0069】
本発明によれば、疾病のミスマッチ素因は、筋肉への酸素不足と組み合わさって、心肺予備力が“浪費”され、こうして筋機能に制限をもたらすため、患者の能力に制限をもたらす。臨床的症状は、能力の制限と運動依存性又は永続性の呼吸困難である。
【0070】
本発明によれば、骨格筋における“潅流/要求のマッチング”の調節は、肺と同様に、内因性血管拡張剤(特にNO/cGMP)の局所放出を通して行われる。要求主導型の潅流は、疲労筋群に優勢であり(筋選択性)、筋群のなかでも、殊に疲労筋繊維型に優勢である(筋内選択性)。従って、疲労型、疲労の期間及び疲労の程度が生理学状況下に、その都度、特異的な潅流プロフィールを決定する。種々の炎症性疾患(例えばCOPD)は潅流/要求のミスマッチをもたらすことがある。結果的に、疲労筋群の潅流を害するほどの非疲労筋群の無効潅流がもたらされ、筋能力に制限が生ずる。
【0071】
表現“再構築素因”とは、気道内皮及び/又は気道血管中の平滑筋細胞と線維芽細胞が成長因子に誘発されて増殖することで肥厚がもたらされることに基づく気道の形態における構造変化を指す。
【0072】
表現“組み合わせの使用”(又は“組合せ物”)とは、意図される特定の治療計画の部分としてPDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを投与して、これらの治療剤の相互作用により有益な効果を提供することに及ぶ。これらの治療剤を組み合わせて投与することは、一般に、規定の時間(選択された組合せ物によっては通常、分、時間、日又は週)にわたり行われる。“組み合わせの使用”は一般に、これらの2種の治療剤を、偶発的そして任意に本発明の組合せ物をもたらす別々の単独療法の部分として投与すること含むことを意図していない。
【0073】
“組合せ使用”又は“組合せ”は、本発明の範囲内では、個々の成分を同時に(組合せ医薬品の形で−“固定組合せ物”)、大体同時に、又はそれぞれ連続的に(別個の個装から−“自由組合せ物”;直接連続的に又は選択的に比較的長時間の間隔で)投与できることを意味すると解されるべきである。例としては、一方の治療剤を朝に摂取し、そしてもう一方をその日中に摂取してよい。また、別の筋書きでは1種の治療剤を一日一回投与し、もう一方を1週間に二回投与してよい。個々の成分を直接連続的に投与する場合には、第二の成分の投与の遅延により、例えば組合せ物の有益な治療効果を逃すべきではない。
【0074】
本発明は、本願に記載される本発明の特定の態様及び有利な態様の全ての組合せを包含すると理解されるべきである。このように、本発明は、PDE4阻害剤及びPDE5阻害剤の例として挙げた全ての化合物及び全ての可能な必然の組合せ物を明示している。特に、PDE4阻害剤及びPDE5阻害剤の組合せ物の有利な例として挙げることができる組合せ物は、
・ シルデナフィルとロフルミラストの組合せ物、
・ シルデナフィルとシロミラストの組合せ物、
・ タダラフィルとロフルミラストの組合せ物、
・ タダラフィルとシロミラストの組合せ物、
・ バルデナフィルとロフルミラストの組合せ物、及び
・ バルデナフィルとシロミラストの組合せ物
である。
【0075】
同時の投与は、任意の好適な経路によって実施してよく、かつ有利には、例えば治療剤をそれを必要とする被験者に、経口経路で、又は静脈内経路で、又は筋内経路で、又は皮下注入によって達成され、その際、投与形は各治療剤の固定比率を有する。
【0076】
各治療剤の大体同時の投与又は連続的な投与は、任意の好適な経路、例えば制限されないが経口経路、静脈内経路、筋内経路及び粘膜組織を介しての直接吸収によって実施できる。治療剤は、同じ経路又は異なる経路によって投与してよい。例えば組合せ物の両方の治療剤を経口によって投与してよい。もう一つの例では、選択される組合せ物の第一の治療剤を静脈内又は皮下注入によって投与し、他方で該組合せ物のもう一方の治療剤を経口で投与してよい。治療剤を投与する順序は厳密には重要ではない。
【0077】
PDE4阻害剤の最も有利な投与経路は経口経路である。もう一つの有利な実施態様では、PDE4阻害剤は静注又は注射によって投与される。更なる一実施態様では、PDE4阻害剤は筋内注入又は皮下注入によって投与される。他の投与経路、例えば経鼻経路及び経皮経路及び吸入も検討される。
【0078】
PDE5阻害剤の最も有利な投与経路は経口経路である。もう一つの有利な実施態様では、PDE5阻害剤は静注又は注射によって投与される。更なる一実施態様では、PDE5阻害剤は筋内注入又は皮下注入によって投与される。他の投与経路、例えば経鼻経路及び経皮経路及び吸入も検討される。
【0079】
本発明の治療剤は、この分野で公知の種々の方法によって投与できるが、多くの治療用途のためには、PDE4阻害剤及びPDE5阻害剤の本発明による固定組合せ物の有利な投与経路は経口経路である。PDE4阻害剤とPDE5阻害剤の本発明による自由組合せ物のための有利な投与経路は経口経路である。
【0080】
経口投与を意図する医薬品組成物の場合には、治療剤を配合して、自体公知の方法及び当業者によく知られた方法に従って医薬品が得られる。治療剤は医薬品として、有利には適当な医薬品担体と組み合わせて、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、カプレット剤、エマルジョン、懸濁液、シロップ又は液剤の形で使用され、その際、治療剤含量は有利には0.1〜95質量%であり、そして適当な担体の選択によって、治療剤及び/又は所望の作用開始(例えば徐放形又は腸溶形)に厳密に合わせた医薬品投与形を達成することができる。
【0081】
当業者はその専門知識により所望の医薬品製剤に適した担体又は賦形剤に精通している。溶剤、ゲル形成剤、錠剤助剤及び他の有効化合物担体の他に、例えば、酸化防止剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、矯臭剤、保存剤、可溶化剤、着色剤又は浸透促進剤及び錯化剤(例えばシクロデキストリン)を使用することができる。
【0082】
ロフルミラストの好適な経口剤形は、国際特許出願WO03/070279号に記載されている。
【0083】
治療剤は、個々の用量について慣例のオーダーで投薬される。治療剤の個々の作用が相互に良い影響を及ぼし、こうして治療剤を組み合わせて投与するとそれぞれの用量は恐らく通常と比較して少なくすることができると考えられる。
【0084】
PDE4阻害剤を経口、静脈内又は皮下で投与する場合に、日用量は、恐らく、有利には一日一回の投与につき、治療されるべき被験者の体重kgあたり0.001〜3mgの範囲である。
【0085】
選択されたPDE4阻害剤(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン又は2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミドを経口投与する場合に、成人の日用量は0.1〜10mg、有利には0.5〜2mgである。
【0086】
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)ベンズアミド(ロフルミラスト)を経口投与する場合、成人の日用量は、有利に1回の1日投与につき、50〜1000μgの範囲内、有利に250〜500μgの範囲内である。
【0087】
PDE5阻害剤を経口、静脈内又は皮下で投与する場合に、日用量は、恐らく、有利には一日一回の投与につき、治療されるべき被験者の体重kgあたり0.001〜3mgの範囲である。
【0088】
シルデナフィル、タダラフィル及びバルデナフィルのための錠剤製剤は商標名Viagra(R)、Cialis(R)及びLevitra(R)としてそれぞれ市販されている。
【0089】
シルデナフィルについての市販の錠剤製剤は、25、50又は100mgのシルデナフィルを含有する。シルデナフィルについての製品の特性概要によれば、単独療法として、PDE5阻害剤のシルデナフィルは一般に成人に対して、25、50又は100mgの日用量で経口投与される。
【0090】
バルデナフィルについての市販の錠剤製剤は、5、10又は20mgのバルデナフィルを含有する。バルデナフィルについての製品の特性概要によれば、単独療法として、PDE5阻害剤のバルデナフィルは一般に成人に対して、5、10又は20mgの日用量で経口投与される。
【0091】
タダラフィルについての市販の錠剤製剤は、10又は20mgのタダラフィルを含有する。タダラフィルについての製品の特性概要によれば、単独療法として、PDE5阻害剤のタダラフィルは一般に成人に対して、10又は20mgの日用量で経口投与される。
【0092】
実施例
組合せ物の投与
実施例1
“慢性閉塞性肺疾患に対するグローバルイニシアチブ”(Pauwels R.A., et al., Global strategy for the diagnosis, management, and prevention of chronic obstructive pulmonary disease. NHLBI/WHO Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) Workshop summary. Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2001; 163: 1256-1276)によって定義されるCOPDに罹患した患者に、経口で一日あたりロフルミラスト錠剤1錠(500μgのロフルミラストを含有する)とViagra錠剤1錠(50mgのシルデナフィルを含有する)を一日一回投与する。
【0093】
実施例2
“慢性閉塞性肺疾患に対するグローバルイニシアチブ”(Pauwels R.A., et al., Global strategy for the diagnosis, management, and prevention of chronic obstructive pulmonary disease. NHLBI/WHO Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) Workshop summary. Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2001; 163: 1256-1276)によって定義されるCOPDに罹患した患者に、経口で一日あたりロフルミラスト錠剤1錠(500μgのロフルミラストを含有する)とCialis錠剤1錠(10mgのタダラフィルを含有する)を隔日で投与する。
【0094】
実施例3
“慢性閉塞性肺疾患に対するグローバルイニシアチブ”(Pauwels R.A., et al., Global strategy for the diagnosis, management, and prevention of chronic obstructive pulmonary disease. NHLBI/WHO Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) Workshop summary. Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2001; 163: 1256-1276)によって定義されるCOPDに罹患した患者に、経口で一日あたりロフルミラスト錠剤1錠(500μgのロフルミラストを含有する)とLevitra錠剤1錠(10mgのバルデナフィルを含有する)を一日一回投与する。
【0095】
効用
そのPDE4阻害特性とPDE5阻害特性の故に、本発明の組合せ物はヒト医学及び獣医学において利用でき、例として、該組合せ物は必要とする患者において、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するため、又はかかる疾患の重症度を治療又は軽減するために有用である。前記の疾病は種々の由来であり、炎症性素因、ミスマッチ素因及び気道の形態における構造変化(再構築素因)を特徴とする。このように、本発明によるPDE4阻害剤とPDE5阻害剤との組合せの使用は、炎症の出始めの予防又は軽減のために、又は炎症、ミスマッチ及び再構築の重症度の治療又は軽減のために利用できる。
【0096】
驚くべきことに、COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎又は肺気腫の治療におけるPDE4阻害剤とPDE5阻害剤との組合せ使用は、それぞれPDE4阻害剤又はPDE5阻害剤で治療するより優れており、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤との組合せ使用は相乗作用をもたらすことが判明した。この相乗作用とは、PDE4阻害剤によって作用される病理機構とPDE5阻害剤のそれとの間の強い機構的なクロストークを指す。例えばCOPDに関連し、活性をPDE4阻害剤での治療によって抑制できる免疫細胞はサイトカインと成長因子を放出することがあり、これらが血管系の構造再構築過程を誘発し、それに作用する。これらの再構築過程もPDE5阻害剤の制御下にあり、これは増殖にも作用することが知られているこのように、COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎又は肺気腫の治療のためのPDE4阻害剤とPDE5阻害剤との組合せ使用は個々の阻害剤で治療するよりも効果的である。更に、COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎又は肺気腫を、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤とを含有する組成物を使用して治療することは、これらの薬剤の種々の医薬動力学を考慮することによってPDE4阻害剤とPDE5阻害剤の有用な血漿濃度比が得られるように両方の阻害剤の投与計画を適合させることができる。
【0097】
本発明の医薬品組成物は、単一包装中に全治療過程を含む“患者パッケージ”で患者に処方することができる。患者パッケージは、薬剤師が大量の供給品から患者の医薬品支給分を分配する古典的な処方より好ましく、その際、患者は、常に患者パッケージに含まれる、古典的な処方において通常であれば見逃すような添付文書に到達する。添付文書を内包することは医師の指示との患者のコンプライアンスを改善し、従って一般により効果的な治療をもたらすことになる。患者に本発明の正しい使用を説明する添付文書を含む、単一の患者パッケージ又は各成分の化合物の複数の患者パッケージによる本発明の組合せ物の投与は本発明の望ましい付加的な特徴である。このように、本発明の医薬品組成物の使用は、患者に、(1)ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するために、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するために役立ち、かつ(2)“患者パッケージ”の使用により患者のコンプライアンスを高めるために役立つ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するための、又はかかる疾患の重症度を治療又は軽減するための、それらを必要とする患者における、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤との組合わせの使用。
【請求項2】
必要とする患者において、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するための、又はかかる疾患の重症度を治療又は軽減するための医薬品を製造するための、PDE4阻害剤とPDE5阻害剤との組合せ物の使用。
【請求項3】
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するにあたり、それを必要とする患者に、有効量の(1)PDE4阻害剤と(2)PDE5阻害剤とを同時に投与することによる方法。
【請求項4】
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するにあたり、それを必要とする患者に、有効量の(1)PDE4阻害剤と(2)PDE5阻害剤を、連続的に、時間的に接近して又は時間的に離して、任意の順序で投与することによる方法。
【請求項5】
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の症状の出始めを予防又は軽減するか、又はホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病の重症度を治療又は軽減するために有効な医薬品組成物を製造する方法において、有効量のPDE4阻害剤とPDE5阻害剤を製剤学的に認容性の担体と混合することを含む方法。
【請求項6】
PDE4阻害剤が選択されたPDE4阻害剤である、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項7】
選択されたPDE4阻害剤が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項8】
選択されたPDE4阻害剤が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項9】
選択されたPDE4阻害剤が(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、又はその製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項8記載の使用又は方法。
【請求項10】
選択されたPDE4阻害剤が(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、又はその製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項8記載の使用又は方法。
【請求項11】
選択されたPDE4阻害剤が2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、又はその製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項8記載の使用又は方法。
【請求項12】
PDE4阻害剤がロフルミラスト又はシロミラストである、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項13】
PDE4阻害剤が、3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)ベンズアミド(ロフルミラスト)又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項14】
PDE4阻害剤が、3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリド−4−イル)ベンズアミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項15】
PDE4阻害剤がシロミラスト又は製剤学的に認容性の塩である、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項16】
PDE4阻害剤がAWD−12−281又は製剤学的に認容性の塩である、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項17】
選択されたPDE5阻害剤が
4−メチル−5−(4−ピリジニル)チアゾール−2−カルボキサミド;
2,2′,2′′,2′′′−[(4,8−ジピペリジノピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,6−ジイル)−ジニトリロ]−テトラエタノール;
2−(2−プロポキシフェニル)プリン−6(1H)−オン2−(2−プロポキシフェニル)−1,7−ジヒドロ−5H−プリン−6−オン;
1−[6−クロロ−4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)キナゾリン−2−イル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
(+)−シス−5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,4,5,6a,7,8,9−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
5−[6−フルオロ−1−(フェニルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フラン−メタノール;
シス−2−ヘキシル−5−メチル−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−フタラジン−6−カルボニトリル;
(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)ピラジノ[2′,1′:6,1]ピリド[3,4−b]インドール−1,4−ジオン;
2−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)フェニル]−5−メチル−7−プロピルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)オン;
1−エチル−4−[[3−[3−エチル−4,7−ジヒドロ−7−オキソ−2−(2−ピリジニルメチル)−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−ピペラジン;
2−(2−メチルピリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−8−(2−ピリミジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロ[2,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチルエステル;
3−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−プロポキシベンゼンスルホンアミド;
1−(2−クロロベンジル)−3−イソブチリル−2−プロピルインドール−6−カルボキサミド;
N−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−[2−ヒドロキシ−1(R)−メチルエチルアミノ]−5−ニトロベンズアミド;
5−[2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペラジニルスルホニル)フェニル]−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
3−エチル−8−[2−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]ベンジルアミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−2−チオン;
2−(4−アミノフェニル)−1−オキソ−7−(2−ピリジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル;
ペンタン−1−スルホン酸[1−[3−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−メタノイル}−アミド;
1−[[3−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−6−イル)−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−4−メチルピペラジン;
1−シクロペンチル−6−(3−エトキシ−4−ピリジニル)−3−エチル−1,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;
3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−[2−メトキシ−1(R)−メチル−エトキシ]ピリジン−3−イル]−2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]−ピリミジン−7−オン;
2−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−メトキシ−4−(2−メトキシエチルアミノ)−キナゾリン;
(1Z)−N−ベンジル−2−[6−フルオロ−2−メチル−3−(3,4,5−トリメトキシベンジリデン)−3H−インデン−1−イル]−アセトアミド;
3,6−ジヒドロ−5−(o−プロポキシフェニル)−7H−s−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン;及び
3,4−ジヒドロ−6−[4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−ピペラジニル]−2(1H)−キノリノン;
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項18】
選択されたPDE5阻害剤が
4−メチル−5−(4−ピリジニル)チアゾール−2−カルボキサミド;
2,2′,2′′,2′′′−[(4,8−ジピペリジノピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,6−ジイル)−ジニトリロ]−テトラエタノール;
2−(2−プロポキシフェニル)プリン−6(1H)−オン2−(2−プロポキシフェニル)−1,7−ジヒドロ−5H−プリン−6−オン;
1−[6−クロロ−4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)キナゾリン−2−イル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
(+)−シス−5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,4,5,6a,7,8,9−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
5−[6−フルオロ−1−(フェニルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フラン−メタノール;
シス−2−ヘキシル−5−メチル−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−フタラジン−6−カルボニトリル;
(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)ピラジノ[2′,1′:6,1]ピリド[3,4−b]インドール−1,4−ジオン;
2−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)フェニル]−5−メチル−7−プロピルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)オン;
1−エチル−4−[[3−[3−エチル−4,7−ジヒドロ−7−オキソ−2−(2−ピリジニルメチル)−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−ピペラジン;
2−(2−メチルピリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−8−(2−ピリミジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロ[2,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチルエステル;
3−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−プロポキシベンゼンスルホンアミド;
1−(2−クロロベンジル)−3−イソブチリル−2−プロピルインドール−6−カルボキサミド;
N−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−[2−ヒドロキシ−1(R)−メチルエチルアミノ]−5−ニトロベンズアミド;
5−[2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペラジニルスルホニル)フェニル]−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
3−エチル−8−[2−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]ベンジルアミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−2−チオン;
2−(4−アミノフェニル)−1−オキソ−7−(2−ピリジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル;
ペンタン−1−スルホン酸[1−[3−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−メタノイル}−アミド;
1−[[3−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−6−イル)−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−4−メチルピペラジン;
1−シクロペンチル−6−(3−エトキシ−4−ピリジニル)−3−エチル−1,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;
3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−[2−メトキシ−1(R)−メチル−エトキシ]ピリジン−3−イル]−2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]−ピリミジン−7−オン;
2−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−メトキシ−4−(2−メトキシエチルアミノ)−キナゾリン;
(1Z)−N−ベンジル−2−[6−フルオロ−2−メチル−3−(3,4,5−トリメトキシベンジリデン)−3H−インデン−1−イル]−アセトアミド;
3,6−ジヒドロ−5−(o−プロポキシフェニル)−7H−s−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン;及び
3,4−ジヒドロ−6−[4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−ピペラジニル]−2(1H)−キノリノン;
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項1から17までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項19】
PDE5阻害剤が選択されたPDE5阻害剤である、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項20】
PDE5阻害剤がシルデナフィル、バルデナフィル及びタダラフィルから選択される、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項21】
PDE5阻害剤がシルデナフィルである、請求項1から20までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項22】
PDE5阻害剤がバルデナフィルである、請求項1から20までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項23】
PDE5阻害剤がタダラフィルである、請求項1から20までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項24】
ホスホジエステラーゼ4(PDE4)及び/又はホスホジエステラーゼ5(PDE5)の活性が有害となる疾病が、COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎及び肺気腫からなる群から選択される、請求項1から23までのいずれか1項記載の使用又は方法。
【請求項25】
固定組合せ物として、
(a)有効量のPDE4阻害剤及び
(b)有効量のPDE5阻害剤、並びに場合により
(c)製剤学的に認容性の担体
を含有する請求項1又は2記載の使用のために好適な医薬品組成物。
【請求項26】
経口的な固定組合せ物である、請求項25記載の医薬品組成物。
【請求項27】
自由組合せ物として、
(a)有効量のPDE4阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体、及び
(b)有効量のPDE5阻害剤と場合により製剤学的に認容性の担体
を含有する、請求項1又は2記載の使用のために好適な医薬品組成物。
【請求項28】
PDE4阻害剤が選択されたPDE4阻害剤である、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項29】
選択されたPDE4阻害剤が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項30】
選択されたPDE4阻害剤が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項31】
選択されたPDE4阻害剤が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項30記載の医薬品組成物。
【請求項32】
選択されたPDE4阻害剤が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項30記載の医薬品組成物。
【請求項33】
選択されたPDE4阻害剤が2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド、又はその製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項30記載の医薬品組成物。
【請求項34】
PDE4阻害剤がロフルミラスト又はシロミラストである、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項35】
PDE4阻害剤が、3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリド−4−イル)ベンズアミド(ロフルミラスト)又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項36】
PDE4阻害剤が、3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリド−4−イル)ベンズアミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項37】
PDE4阻害剤がシロミラスト又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項38】
PDE4阻害剤がAWD−12−281又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項39】
選択されたPDE5阻害剤が
4−メチル−5−(4−ピリジニル)チアゾール−2−カルボキサミド;
2,2′,2′′,2′′′−[(4,8−ジピペリジノピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,6−ジイル)−ジニトリロ]−テトラエタノール;
2−(2−プロポキシフェニル)プリン−6(1H)−オン2−(2−プロポキシフェニル)−1,7−ジヒドロ−5H−プリン−6−オン;
1−[6−クロロ−4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)キナゾリン−2−イル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
(+)−シス−5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,4,5,6a,7,8,9−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
5−[6−フルオロ−1−(フェニルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フラン−メタノール;
シス−2−ヘキシル−5−メチル−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−フタラジン−6−カルボニトリル;
(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)ピラジノ[2′,1′:6,1]ピリド[3,4−b]インドール−1,4−ジオン;
2−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)フェニル]−5−メチル−7−プロピルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)オン;
1−エチル−4−[[3−[3−エチル−4,7−ジヒドロ−7−オキソ−2−(2−ピリジニルメチル)−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−ピペラジン;
2−(2−メチルピリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−8−(2−ピリミジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロ[2,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチルエステル;
3−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−プロポキシベンゼンスルホンアミド;
1−(2−クロロベンジル)−3−イソブチリル−2−プロピルインドール−6−カルボキサミド;
N−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−[2−ヒドロキシ−1(R)−メチルエチルアミノ]−5−ニトロベンズアミド;
5−[2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペラジニルスルホニル)フェニル]−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
3−エチル−8−[2−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]ベンジルアミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−2−チオン;
2−(4−アミノフェニル)−1−オキソ−7−(2−ピリジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル;
ペンタン−1−スルホン酸[1−[3−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−メタノイル}−アミド;
1−[[3−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−6−イル)−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−4−メチルピペラジン;
1−シクロペンチル−6−(3−エトキシ−4−ピリジニル)−3−エチル−1,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;
3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−[2−メトキシ−1(R)−メチル−エトキシ]ピリジン−3−イル]−2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]−ピリミジン−7−オン;
2−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−メトキシ−4−(2−メトキシエチルアミノ)−キナゾリン;
(1Z)−N−ベンジル−2−[6−フルオロ−2−メチル−3−(3,4,5−トリメトキシベンジリデン)−3H−インデン−1−イル]−アセトアミド;
3,6−ジヒドロ−5−(o−プロポキシフェニル)−7H−s−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン;及び
3,4−ジヒドロ−6−[4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−ピペラジニル]−2(1H)−キノリノン;
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項40】
選択されたPDE5阻害剤が
4−メチル−5−(4−ピリジニル)チアゾール−2−カルボキサミド;
2,2′,2′′,2′′′−[(4,8−ジピペリジノピリミド[5,4−d]ピリミジン−2,6−ジイル)−ジニトリロ]−テトラエタノール;
2−(2−プロポキシフェニル)プリン−6(1H)−オン2−(2−プロポキシフェニル)−1,7−ジヒドロ−5H−プリン−6−オン;
1−[6−クロロ−4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)キナゾリン−2−イル]−ピペリジン−4−カルボン酸;
(+)−シス−5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,4,5,6a,7,8,9−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
5−[6−フルオロ−1−(フェニルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フラン−メタノール;
シス−2−ヘキシル−5−メチル−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン;
4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−1−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−フタラジン−6−カルボニトリル;
(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)ピラジノ[2′,1′:6,1]ピリド[3,4−b]インドール−1,4−ジオン;
2−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)フェニル]−5−メチル−7−プロピルイミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4(3H)オン;
1−エチル−4−[[3−[3−エチル−4,7−ジヒドロ−7−オキソ−2−(2−ピリジニルメチル)−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−ピペラジン;
2−(2−メチルピリジン−4−イルメチル)−1−オキソ−8−(2−ピリミジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロ[2,7]ナフチリジン−3−カルボン酸メチルエステル;
3−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−プロポキシベンゼンスルホンアミド;
1−(2−クロロベンジル)−3−イソブチリル−2−プロピルインドール−6−カルボキサミド;
N−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−[2−ヒドロキシ−1(R)−メチルエチルアミノ]−5−ニトロベンズアミド;
5−[2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペラジニルスルホニル)フェニル]−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
3−エチル−8−[2−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]ベンジルアミノ]−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−2−チオン;
2−(4−アミノフェニル)−1−オキソ−7−(2−ピリジニルメトキシ)−4−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−1,2−ジヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル;
ペンタン−1−スルホン酸[1−[3−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−メタノイル}−アミド;
1−[[3−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−1H−イミダゾ[4,5−g]キナゾリン−6−イル)−4−プロポキシフェニル]スルホニル]−4−メチルピペラジン;
1−シクロペンチル−6−(3−エトキシ−4−ピリジニル)−3−エチル−1,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;
3−エチル−5−[5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)−2−[2−メトキシ−1(R)−メチル−エトキシ]ピリジン−3−イル]−2−メチル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]−ピリミジン−7−オン;
2−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−メトキシ−4−(2−メトキシエチルアミノ)−キナゾリン;
(1Z)−N−ベンジル−2−[6−フルオロ−2−メチル−3−(3,4,5−トリメトキシベンジリデン)−3H−インデン−1−イル]−アセトアミド;
3,6−ジヒドロ−5−(o−プロポキシフェニル)−7H−s−トリアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−オン;及び
3,4−ジヒドロ−6−[4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1−ピペラジニル]−2(1H)−キノリノン;
又はそれらの製剤学的に認容性の塩又はN−オキシド、又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項25から39までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項41】
PDE5阻害剤が選択されたPDE5阻害剤である、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項42】
PDE5阻害剤がシルデナフィル、バルデナフィル及びタダラフィルから選択される、請求項25から27までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項43】
PDE5阻害剤がシルデナフィルである、請求項25から42までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項44】
PDE5阻害剤がバルデナフィルである、請求項24から42までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項45】
PDE5阻害剤がタダラフィルである、請求項24から42までのいずれか1項記載の医薬品組成物。
【請求項46】
COPD、気管支喘息、アレルギー性気管支炎、慢性気管支炎、慢性心不全、腎炎、リウマチ様関節炎又は肺気腫の治療のための、請求項25から45までのいずれか1項記載の医薬品組成物の使用。

【公表番号】特表2006−528229(P2006−528229A)
【公表日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530210(P2006−530210)
【出願日】平成16年5月19日(2004.5.19)
【国際出願番号】PCT/EP2004/050869
【国際公開番号】WO2004/103407
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(390019574)アルタナ ファルマ アクチエンゲゼルシャフト (69)
【氏名又は名称原語表記】ALTANA Pharma AG
【住所又は居所原語表記】Byk−Gulden−Str. 2、 D−78467 Konstanz、 Germany
【Fターム(参考)】