説明

PI−3キナーゼ阻害剤として使用されるピリミジン誘導体

ホスファチジルイノシトール(PI) 3−キナーゼ阻害化合物(I)、その薬学的に許容される塩およびそのプロドラッグ;薬学的に許容された担体と共に、単独または少なくとも1種のさらなる治療薬と組み合わせた新規化合物の組成物;および増殖因子、タンパク質セリン/トレオニンキナーゼおよびリン脂質キナーゼの異常な活性によって特徴付けられる増殖性疾患の予防または処置における、単独または少なくとも1種のさらなる治療薬と組み合わせた新規化合物の使用。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
Wは、CRまたはNであり、
ここで、Rは、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ハロゲン、
(4) メチル、
(5) トリフルオロメチル、
(6) スルホンアミド
からなる群から選択され;
は、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ニトロ、
(4) ハロゲン、
(5) 置換および非置換アルキル、
(6) 置換および非置換アルケニル、
(7) 置換および非置換アルキニル、
(8) 置換および非置換アリール、
(9) 置換および非置換ヘテロアリール、
(10) 置換および非置換ヘテロ環、
(11) 置換および非置換シクロアルキル、
(12) −COR1a
(13) −CO1a
(14) −CONR1a1b
(15) −NR1a1b
(16) −NR1aCOR1b
(17) −NR1aSO1b
(18) −OCOR1a
(19) −OR1a
(20) −SR1a
(21) −SOR1a
(22) −SO1a、および
(23) −SONR1a1b
からなる群から選択され、
ここで、R1aおよびR1bは、
(a) 水素、
(b) 置換または非置換アルキル、
(c) 置換および非置換アリール、
(d) 置換および非置換ヘテロアリール、
(e) 置換および非置換ヘテロ環、および
(f) 置換および非置換シクロアルキル
からなる群から独立して選択され;
は、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ニトロ、
(4) ハロゲン、
(5) ヒドロキシ、
(6) アミノ、
(7) 置換および非置換アルキル、
(8) −COR2a、および
(9) −NR2aCOR2b
からなる群から選択され、
ここで、R2aおよびR2bは、
(a) 水素、および
(b) 置換または非置換アルキル
からなる群から独立して選択され;
は、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ニトロ、
(4) ハロゲン、
(5) 置換および非置換アルキル、
(6) 置換および非置換アルケニル、
(7) 置換および非置換アルキニル、
(8) 置換および非置換アリール、
(9) 置換および非置換ヘテロアリール、
(10) 置換および非置換ヘテロ環、
(11) 置換および非置換シクロアルキル、
(12) −COR3a
(13) −NR3a3b
(14) −NR3aCOR3b
(15) −NR3aSO3b
(16) −OR3a
(17) −SR3a
(18) −SOR3a
(19) −SO3a、および
(20) −SONR3a3b
からなる群から選択され、
ここで、R3aおよびR3bは、
(a) 水素、
(b) 置換または非置換アルキル、
(c) 置換および非置換アリール、
(d) 置換および非置換ヘテロアリール、
(e) 置換および非置換ヘテロ環、および
(f) 置換および非置換シクロアルキル
からなる群から独立して選択され;
は、
(1) 水素、および
(2) ハロゲン
からなる群から選択される。]
の化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項2】
WがNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
WがCHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、
(1) 置換および非置換アルキル、
(2) 置換および非置換アリール、
(3) 置換および非置換ヘテロアリール、
(4) 置換および非置換ヘテロ環、
(5) 置換および非置換シクロアルキル、
(6) −OR1a、および
(7) −NR1a1b
からなる群から選択され、
ここで、R1aおよびR1bが、
(a) 置換および非置換ヘテロアリール、および
(b) 置換および非置換ヘテロ環
からなる群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、置換または非置換ヘテロ環、または、置換または非置換−O−ヘテロ環である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
が、置換または非置換モルホリニルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
が非置換N結合モルホリニルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
が、置換または非置換テトラヒドロピラン、または、置換または非置換テトラヒドロピラニルオキシである、請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
が、非置換4−テトラヒドロピラニルオキシである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
が、置換または非置換テトラヒドロフラン、または、置換または非置換テトラヒドロフラニルオキシである、請求項4に記載の化合物。
【請求項11】
が、非置換3−テトラヒドロフラニルオキシである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
が、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ヒドロキシ、
(4) ハロゲン、
(5) アミノ、
(6) メチル、および
(7) トリフルオロメチル
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
が、水素またはハロゲンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
が、
(1) シアノ、
(2) ニトロ、
(3) ハロゲン、
(4) ヒドロキシ、
(5) アミノ、および
(6) トリフルオロメチル
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
が、トリフルオロメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
が、シアノである、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
が、=Oである、請求項2に記載の化合物。
【請求項19】
式II:
【化2】

[式中、
Wは、CRまたはNであり、
ここで、Rは、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ハロゲン、
(4) メチル、
(5) トリフルオロメチル、および
(6) スルホンアミド
からなる群から選択され;
Xは、O、S、NH、または直接結合であり;
は、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ニトロ、
(4) ハロゲン、
(5) ヒドロキシ、
(6) アミノ、
(7) 置換および非置換アルキル、
(8) −COR2a、および
(9) −NR2aCOR2b
からなる群から選択され、
ここで、R2aおよびR2bは、
(a) 水素、および
(b) 置換または非置換アルキル
からなる群から独立して選択され;
は、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ニトロ、
(4) ハロゲン、
(5) 置換および非置換アルキル、
(6) 置換および非置換アルケニル、
(7) 置換および非置換アルキニル、
(8) 置換および非置換アリール、
(9) 置換および非置換ヘテロアリール、
(10) 置換および非置換ヘテロ環、
(11) 置換および非置換シクロアルキル、
(12) −COR3a
(13) −NR3a3b
(14) −NR3aCOR3b
(15) −NR3aSO3b
(16) −OR3a
(17) −SR3a
(18) −SOR3a
(19) −SO3a、および
(20) −SONR3a3b
からなる群から選択され、
ここで、R3aおよびR3bは、
(a) 水素、
(b) 置換または非置換アルキル、
(c) 置換および非置換アリール、
(d) 置換および非置換ヘテロアリール、
(e) 置換および非置換ヘテロ環、および
(f) 置換および非置換シクロアルキル
からなる群から独立して選択され;
は、
(1) 水素、および
(2) ハロゲン
からなる群から選択され;
は、
(1) 置換および非置換シクロアルキル、
(2) 置換および非置換ヘテロ環、
(3) 置換および非置換アリール、および
(4) 置換および非置換ヘテロアリール
からなる群から選択される。]
を有する化合物またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項20】
が、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ヒドロキシ、
(4) アミノ、
(5) ハロゲン、および
(6) 置換および非置換C1−3アルキル
からなる群から選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
が、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) チオ、
(4) ハロゲン、
(5) ニトロ、
(6) 置換および非置換アルキル、
(7) 置換および非置換アルケニル、
(8) 置換および非置換アルキニル、
(9) −OR3a
(10) −NR3a3b
(11) −COR3a、および
(12) −NR3aCOR3b
からなる群から選択され、
ここで、R3aおよびR3bが、
(a) 水素、および
(b) 置換または非置換アルキル
からなる群から独立して選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
がトリフルオロメチルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項23】
WがCHである、請求項19に記載の化合物。
【請求項24】
がHである、請求項19に記載の化合物。
【請求項25】
が、
(1) 置換または非置換モルホリニル、
(2) 置換または非置換テトラヒドロピラニル、および
(3) 置換または非置換テトラヒドロフラニル
からなる群から選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項26】
Xが直接結合であり、Rが非置換N結合モルホリニルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項27】
XがOであり、Rが4−テトラヒドロピラニルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項28】
XがOであり、Rが3−テトラヒドロフラニルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項29】
WがNである、請求項19に記載の化合物。
【請求項30】
が=Oである、請求項19に記載の化合物。
【請求項31】
式III:
【化3】

[式中、
Wは、CRまたはNであり、
ここで、Rが、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ハロゲン、
(4) メチル、
(5) トリフルオロメチル、および
(6) スルホンアミド
からなる群から選択され;
は、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ニトロ、
(4) ハロゲン、
(5) ヒドロキシ、
(6) アミノ、
(7) 置換および非置換アルキル、
(8) −COR2a、および
(9) −NR2aCOR2b
からなる群から選択され、
ここで、R2aおよびR2bは、
(a) 水素、および
(b) 置換または非置換アルキル
からなる群から独立して選択され;
は、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ニトロ、
(4) ハロゲン、
(5) 置換および非置換アルキル、
(6) 置換および非置換アルケニル、
(7) 置換および非置換アルキニル、
(8) 置換および非置換アリール、
(9) 置換および非置換ヘテロアリール、
(10) 置換および非置換ヘテロ環、
(11) 置換および非置換シクロアルキル、
(12) −COR3a
(13) −NR3a3b
(14) −NR3aCOR3b
(15) −NR3aSO3b
(16) −OR3a
(17) −SR3a
(18) −SOR3a
(19) −SO3a、および
(20) −SONR3a3b
からなる群から選択され、
ここで、R3aおよびR3bは、
(a) 水素、
(b) 置換または非置換アルキル、
(c) 置換および非置換アリール、
(d) 置換および非置換ヘテロアリール、
(e) 置換および非置換ヘテロ環、および
(f) 置換および非置換シクロアルキル
からなる群から独立して選択され;
は、
(1) 水素、および
(2) ハロゲン
からなる群から選択され;
は、
(1) 水素、
(2) 置換および非置換アルキル、および
(3) 置換および非置換シクロアルキル
からなる群から選択される。]
を有する化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩。
【請求項32】
が、
(1) 水素、
(2) シアノ、
(3) ヒドロキシ、
(4) ハロゲン、
(5) アミノ、
(6) メチル、および
(7) トリフルオロメチル
からなる群から選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
が、
(1) シアノ、
(2) ニトロ、
(3) ハロゲン、
(4) ヒドロキシ、
(5) アミノ、および
(6) トリフルオロメチル
からなる群から選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
が、
(1) 水素、
(2) メチル、および
(3) エチル
からなる群から選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項35】
ヒトまたは動物において、Aktのリン酸化を阻害する方法であって、ヒトまたは動物に、有効量の請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項36】
薬学的に許容される担体、および、投与されたときにヒトまたは動物においてPI3−K活性を阻害するのに有効な量の請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物を含む組成物。
【請求項37】
投与されたときにヒトまたは動物においてPI3−Kα活性を阻害するのに有効である、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
さらに、少なくとも1種のさらなる癌処置用薬物を含む、請求項35に記載の組成物。
【請求項39】
少なくとも1種のさらなる癌処置用薬物が、バタラニブ、イマチニブまたはゲフィチニブである、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
PI3−K活性の調節によって状態を処置する方法であって、該処置が必要なヒトまたは動物に、有効量の請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項41】
該化合物が、PI3Kの阻害に関して約1μM未満のIC50値を有する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
該状態が癌である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
ヒトまたは動物においてPI3−K活性を阻害する方法であって、該ヒトまたは動物に、ヒトまたは動物においてPI3−K活性を阻害するのに有効な量の請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物を含む組成物を投与することを含む方法。
【請求項44】
ヒトまたは動物において癌を処置する方法であって、該ヒトまたは動物に、ヒトまたは動物においてPI3−K活性を阻害するのに有効な量の請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物を含む組成物を投与することを含む方法。
【請求項45】
さらに、該ヒトまたは動物に少なくとも1種のさらなる癌処置用薬物を投与することを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
少なくとも1種のさらなる癌処置用薬物が、バタラニブ、イマチニブまたはゲフィチニブである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
該癌が、乳癌、膀胱癌、大腸癌、神経膠腫、神経膠芽腫、肺癌、肝細胞癌、胃癌、黒色腫、甲状腺癌、子宮内膜癌、腎臓癌、子宮頚癌、膵癌、食道癌、前立腺癌、脳癌または卵巣癌である、請求項44に記載の方法。
【請求項48】
Aktのリン酸化を調節する方法であって、請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物を細胞と接触させることを含む方法。
【請求項49】
該化合物が、pAKTの阻害に関して約1μM未満のEC50値を有する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
癌の処置に使用するための、請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物。
【請求項51】
癌を処置するための医薬の製造における、請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物の使用。
【請求項52】
請求項1〜34の何れか1項に記載の化合物と、PI3−K阻害量の該化合物を投与することによって細胞増殖性疾患を処置するための指示書を含む添付文書または他のラベルを含むキット。
【請求項53】
KSP キネシンの活性を阻害する方法であって、該キネシンを有効阻害量の請求項1に記載の化合物と接触させることを含む方法。
【請求項54】
細胞において、KSP キネシンの活性を阻害する方法であって、該細胞を、有効阻害量の請求項1に記載の化合物と接触させることを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−527464(P2009−527464A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551469(P2008−551469)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2007/001708
【国際公開番号】WO2007/084786
【国際公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パイレックス
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】