説明

TRPV3機能を変調するための化合物

本願は、TRPV3と関連する痛み及び他の状態を治療するための化合物及び方法に関するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
TRPV3の活性化を含む状態、又はTRPV3活性の減少が重症度を軽減することのできる状態を治療し又は防止するための医薬の製造におけるTRPV3インヒビターの利用であって、該TRPV3インヒビターが、下記式Iで表され又はその塩、溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物若しくはプロドラッグである当該利用:
【化1】

[式中、
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;
1及びG2は、各々独立に、低級アルキル基を表し、又はそれらが結合している炭素原子と共にピリミジノン環に融合したアリール若しくはへテロアリール基を形成し;
Lは、1〜3個の原子を有するリンカーを表し;そして
該化合物は、TRPV3に媒介される流れを、10マイクロモル以下のIC50で阻止する]。
【請求項2】
下記の式Iの化合物若しくはその塩、又は該化合物若しくはその塩の溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物若しくはプロドラッグの痛みの治療における利用:
【化2】

[式中、
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;
1及びG2は、各々独立に、低級アルキル基を表し、又はそれらが結合している炭素原子と共にピリミジノン環に融合したアリール若しくはへテロアリール基を形成し;
Lは、1〜3個の原子を有するリンカーを表し;そして
該化合物は、TRPV3に媒介される流れを、10マイクロモル以下のIC50で阻止するTRPV3インヒビターである]。
【請求項3】
Ar’が、置換された又はされてないフェニル環を表す、請求項1又は2に記載の利用。
【請求項4】
Ar’が、適宜、以下の少なくとも一つによって置換される、請求項1〜3の何れかに記載の利用:置換された又はされてないアルキル、アルケニル、アルキニル、低級シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ケトン、アルデヒド、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルキルスルホンアミド、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、−NHSO2NH2、−OCH2CH2NR7 (又は、2つの隣接する置換基は、一緒に、−NHSO2NH−、又は−NHC(O)NH−を表し、これらが結合する炭素と共にヘテロ環を形成する)、又はアジド;R7は、低級アルキルである。
【請求項5】
Ar’が、下記を表す、請求項3に記載の利用
【化3】

[式中、
5は、水素、置換された又はされてないアルキル、ニトロ、アミノ、−NHSO2NH2、−OCH2CH2NR7、又は−OR{ここに、Rは、水素、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表す}から選択され;
8は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、又は−NHSO2NH2から選択され、又はR5とR8は、一緒に、−NHSO2NH−、又は−NHC(O)NH−を表し、これらが結合する炭素と共にヘテロ環を形成し;
7は、低級アルキルを表し;そして
6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、又は−NHSO2NH2を表す]。
【請求項6】
5が、−OR[ここに、Rは、水素、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表す]であり;
8が、低級アルコキシであり;そしてR6が、水素である、請求項5に記載の利用。
【請求項7】
Arが、置換された又はされてないフェニル環を表す、請求項1〜6の何れかに記載の利用。
【請求項8】
Arが、適宜、下記の基の少なくとも一つにより置換される、請求項1〜7の何れかに記載の利用:置換された若しくはされてないアルキル、アルケニル、アルキニル、低級シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ケトン、アルデヒド、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルキルスルホンアミド、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、アジド、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3
【請求項9】
Arが、下記を表す、請求項7に記載の利用
【化4】

[式中、
1及びR2は、各々独立に、水素、置換された若しくはされてないアルキル、ヒドロキシル、低級アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、ハロゲン、チオエーテル、又は低級シクロアルキルから選択され;
3は、水素、置換された若しくはされてないアルキル、低級アルコキシ、シアノ、アミノ、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3から選択され;そして
4は、水素、置換された若しくはされてないアルキル、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3から選択される]。
【請求項10】
1及びR2が、各々独立に、水素、置換された若しくはされてないアルキル、又は低級アルコキシから選択され;R3が、水素又は置換された若しくはされてないアルキルから選択され;そしてR4が、水素又は置換された若しくはされてないアルキルから選択される、請求項9に記載の利用。
【請求項11】
1及びG2が、低級アルキルである、請求項1〜10の何れかに記載の利用。
【請求項12】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択されるリンカーを表す、請求項1〜11の何れかに記載の利用。
【請求項13】
化合物が、下記式IIにより表される、請求項1〜12の何れかに記載の利用:
【化5】

[式中、
Qは、アリール又はヘテロアリール基であり;
Rは、存在しないか又は少なくとも一つの置換基を表し;
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;そして
Lは、1〜3原子を有するリンカーを表す]。
【請求項14】
各Rが、独立に、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシル、エステル、ケトン、アミド、スルホンアミド、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、チオエーテル、スルホニルアミノ、ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、アシルオキシ、又は−NHSO2NH2から選択される、請求項13に記載の利用。
【請求項15】
Rが、存在しない、請求項13に記載の利用。
【請求項16】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択するリンカーを表す、請求項13〜15の何れかに記載の利用。
【請求項17】
化合物が、下記式IIIにより表される、請求項13に記載の利用:
【化6】

[式中、
Rは、存在しないか又は少なくとも一つの置換基を表し;
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;そして
Lは、1〜3原子を有するリンカーを表す]。
【請求項18】
各Rが、独立に、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシル、エステル、ケトン、アミド、スルホンアミド、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、チオエーテル、スルホニルアミノ、ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、アシルオキシ、又は−NHSO2NH2から選択される、請求項17に記載の利用。
【請求項19】
Rが、存在しない、請求項17に記載の利用。
【請求項20】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択するリンカーを表す、請求項17〜19の何れかに記載の利用。
【請求項21】
Lが、シクロプロパンである、請求項1〜20の何れかに記載の利用。
【請求項22】
上記の化合物が、内向きのTRPV3に媒介される流れを阻止する、請求項1〜21の何れかに記載の利用。
【請求項23】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV5、TRPV6、NaV1.2、ミトコンドリアユニポーター及びHERGの少なくとも一つの阻止についてのIC50より少なくとも一桁低いIC50で阻止する、請求項1〜22の何れかに記載の利用。
【請求項24】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV5、TRPV6、NaV1.2、ミトコンドリアユニポーター及びHERGの少なくとも一つの阻止についてのIC50より少なくとも二桁低いIC50で阻止する、請求項1〜22の何れかに記載の利用。
【請求項25】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV1の阻止についてのIC50より少なくとも一桁低いIC50で阻止する、請求項1〜24の何れかに記載の利用。
【請求項26】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV1の阻止についてのIC50より少なくとも二桁低いIC50で阻止する、請求項1〜24の何れかに記載の利用。
【請求項27】
上記の化合物が、TRPV3を、AMPAレセプターについてのそのKiよりも少なくとも一桁強力なIC50で阻止する、請求項1〜26の何れかに記載の利用。
【請求項28】
上記の化合物が、TRPV3を、1μM以下のIC50で阻止する、請求項1〜27の何れかに記載の利用。
【請求項29】
上記の化合物が、TRPV3を、100nM以下のIC50で阻止する、請求項1〜27の何れかに記載の利用。
【請求項30】
化合物が、抗炎症剤、抗座瘡剤、抗しわ剤、抗瘢痕剤、抗乾癬剤、抗増殖剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗敗血症剤、抗片頭痛剤、角質溶解剤、又は毛の成長インヒビターの少なくとも一つと共に投与される、請求項1〜29の何れかに記載の利用。
【請求項31】
化合物が、TRPV3阻止について、IC50を有し、その濃度で投与された場合に、患者におけるQT間隔の延長を引き起こさない、請求項1〜30の何れかに記載の利用。
【請求項32】
痛みが、口の痛みである、請求項2〜31の何れかに記載の利用。
【請求項33】
痛みが、癌関連の痛みである、請求項2〜32の何れかに記載の利用。
【請求項34】
化合物を、経口投与する、請求項1〜33の何れかに記載の利用。
【請求項35】
痛みが、ファブリー病、結合組織炎、膵臓炎、又は複合領域痛症候群から選択される病気の症状である、請求項2〜31の何れかに記載の利用。
【請求項36】
痛みが、神経障害性の痛み、侵害受容性の痛み、又は炎症性の痛みである、請求項2〜35の何れかに記載の利用。
【請求項37】
TRPV3の活性化を含む状態、又はTRPV3活性の減少が重症度を低減させうる状態の治療又は防止のための、ヒトにおける使用に適した医薬製剤であって、有効量の式Iの化合物若しくはこれらの塩、又は該化合物若しくはその塩の溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物若しくはプロドラッグ、及び少なくとも一種の製薬上許容しうる賦形剤を含む当該医薬製剤:
【化7】

[式中、
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;
1及びG2は、各々独立に、低級アルキル基を表し、又はそれらが結合している炭素原子と共にピリミジノン環に融合したアリール若しくはへテロアリール基を形成し;
Lは、1〜3個の原子を有するリンカーを表し;そして
該化合物は、TRPV3を、10マイクロモル以下のIC50で阻止する]。
【請求項38】
下記式IVの化合物若しくはその塩、又は該化合物若しくはその塩の溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物若しくはプロドラッグ:
【化8】

[式中、
Rは、H、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表し;
R’は、低級アルキルを表し;
Lは、シス若しくはトランス−エテンから選択するリンカーを表し;そして
Phは、2,3−、2,4−、2,5−又は2,6−二置換されたフェニル環を表し、該2,3−、2,4−、2,5−又は2,6−二置換されたフェニル環の各置換基は、置換された若しくはされてないアルキル、アルケニル、アルキニル、低級シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ケトン、アルデヒド、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルキルスルホンアミド、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、若しくはアジドから独立に選択され、又はPhは、一置換された2−置換フェニル環を表し、該一置換された2−置換フェニル環の置換基は、電子求引性の基であり、又はPhは、3,4−二置換されたフェニル環を表し、ここに、該3,4−二置換フェニル環の各置換基は、独立に、置換された若しくはされてないアルキル又はハロゲンから選択され、又はPhは、一置換された3−置換フェニル環を表し、ここに、該一置換された3−置換フェニル環の置換基は、置換されたアルキル基若しくは2以上の炭素原子の低級アルキル基であり、又はPhは、一置換された4−置換フェニル環を表し、ここに、該一置換された4−置換フェニル環の置換基は、ハロゲンである]。
【請求項39】
Phが、2,3−二置換されたフェニル環を表し、各置換基が、置換された又はされてないアルキルから独立に選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
Phが、2,4−二置換されたフェニル環を表し、各置換基が、置換された又はされてないアルキルから独立に選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項41】
Phが、2,5−二置換されたフェニル環を表し、各置換基が、置換された又はされてないアルキルから独立に選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項42】
Phが、2,6−二置換されたフェニル環を表し、各置換基が、置換された又はされてないアルキル、アルコキシ又はヒドロキシから独立に選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項43】
Phが、一置換された2−置換フェニル環を表し、該置換基が、トリフルオロメチル基である、請求項38に記載の化合物。
【請求項44】
Phが、3,4−二置換されたフェニル環を表し、ここに、各置換基は、独立に、トリフルオロメチル、メチル又はハロゲンから選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項45】
Phが、一置換された3−置換フェニル環を表し、該置換基が、エチル又はトリフルオロメチル基から選択される、請求項38に記載の化合物。
【請求項46】
下記の式Vの化合物若しくはその塩、又は該化合物若しくはその塩の溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物若しくはプロドラッグ:
【化9】

[式中、
Rは、H、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表し;
R’は、低級アルキルを表し;そして
Phは、置換された若しくはされてないフェニル環を表す]。
【請求項47】
TRV3に媒介される流れを阻止する方法であって、細胞を、有効量の下記式Iの化合物若しくはその塩、又は該化合物若しくはその塩の溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物又はプロドラッグと接触させることを含む当該方法:
【化10】

[式中、
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;
1及びG2は、各々独立に、低級アルキル基を表し、又はそれらが結合している炭素原子と共にピリミジノン環に融合したアリール若しくはへテロアリール基を形成し;
Lは、1〜3個の原子を有するリンカーを表し;そして
該化合物は、TRPV3に媒介される流れを、10マイクロモル以下のIC50で阻止する]。
【請求項48】
上記の化合物が、TRPV3に媒介される流れを、1マイクロモル以下のIC50で阻止する、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
上記の化合物が、TRPV3に媒介される流れを、100ナノモル以下のIC50で阻止する、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
TRPV3の活性化を含む状態、又はTRPV3活性の減少が重症度を軽減させうる状態を治療し又は防止する方法であって、有効量の下記式Iの化合物若しくはこれらの塩、又は該化合物若しくはその塩の溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物若しくはプロドラッグを投与することを含む当該方法:
【化11】

[式中、
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;
1及びG2は、各々独立に、低級アルキル基を表し、又はそれらが結合している炭素原子と共にピリミジノン環に融合したアリール若しくはへテロアリール基を形成し;
Lは、1〜3個の原子を有するリンカーを表し;そして
該化合物は、TRPV3を、10マイクロモル以下のIC50で阻止する]。
【請求項51】
Ar’が、置換された又はされてないフェニル環を表す、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
Ar’が、適宜、以下の少なくとも一つによって置換される、請求項50又は51に記載の利用:置換された又はされてないアルキル、アルケニル、アルキニル、低級シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ケトン、アルデヒド、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルキルスルホンアミド、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、−NHSO2NH2、−OCH2CH2NR7 (又は、2つの隣接する置換基は、一緒に、−NHSO2NH−、又は−NHC(O)NH−を表し、これらが結合する炭素と共にヘテロ環を形成する)、又はアジド;R7は、低級アルキルである。
【請求項53】
Ar’が、下記式を表す、請求項51に記載の方法
【化12】

[式中、
5は、水素、置換された又はされてないアルキル、ニトロ、アミノ、−NHSO2NH2、−OCH2CH2NR7、又は−OR{ここに、Rは、水素、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表す}から選択され;
8は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、又は−NHSO2NH2から選択され、又はR5とR8は、一緒に、−NHSO2NH−、又は−NHC(O)NH−を表し、これらが結合する炭素と共にヘテロ環を形成し;
7は、低級アルキルを表し;そして
6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、又は−NHSO2NH2を表す]。
【請求項54】
5が、−OR[ここに、Rは、水素、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表す]であり;R8が、低級アルコキシであり;そしてR6が、水素である、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
Arが、置換された又はされてないフェニル環を表す、請求項50〜54の何れかに記載の方法。
【請求項56】
Arが、適宜、下記の基の少なくとも一つにより置換される、請求項50〜55の何れかに記載の方法:置換された若しくはされてないアルキル、アルケニル、アルキニル、低級シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ケトン、アルデヒド、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルキルスルホンアミド、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、アジド、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3
【請求項57】
Arが、下記式を表す、請求項55に記載の方法
【化13】

[式中、
1及びR2は、各々独立に、水素、置換された若しくはされてないアルキル、ヒドロキシル、低級アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、ハロゲン、チオエーテル、又は低級シクロアルキルから選択され;
3は、水素、置換された若しくはされてないアルキル、低級アルコキシ、シアノ、アミノ、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3から選択され;そして
4は、水素、置換された若しくはされてないアルキル、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3から選択される]。
【請求項58】
1及びR2が、各々独立に、水素、置換された若しくはされてないアルキル、又は低級アルコキシから選択され;R3が、水素又は置換された若しくはされてないアルキルから選択され;そしてR4が、水素又は置換された若しくはされてないアルキルから選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
1及びG2が、低級アルキルである、請求項50〜58の何れかに記載の方法。
【請求項60】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択されるリンカーを表す、請求項50〜59の何れかに記載の方法。
【請求項61】
化合物が、下記式IIにより表される、請求項50〜60の何れかに記載の方法:
【化14】

[式中、
Qは、アリール又はヘテロアリール基であり;
Rは、存在しないか又は少なくとも一つの置換基を表し;
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;そして
Lは、1〜3原子を有するリンカーを表す]。
【請求項62】
各Rが、独立に、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシル、エステル、ケトン、アミド、スルホンアミド、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、チオエーテル、スルホニルアミノ、ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、アシルオキシ、又は−NHSO2NH2から選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
Rが、存在しない、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択するリンカーを表す、請求項61〜63の何れかに記載の方法。
【請求項65】
化合物が、下記式IIIにより表される、請求項61に記載の方法:
【化15】

[式中、
Rは、存在しないか又は少なくとも一つの置換基を表し;
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;そして
Lは、1〜3原子を有するリンカーを表す]。
【請求項66】
各Rが、独立に、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシル、エステル、ケトン、アミド、スルホンアミド、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、チオエーテル、スルホニルアミノ、ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、アシルオキシ、又は−NHSO2NH2から選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
Rが、存在しない、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択するリンカーを表す、請求項65〜67の何れかに記載の方法。
【請求項69】
Lが、シクロプロパンである、請求項50〜68の何れかに記載の方法。
【請求項70】
上記の化合物が、内向きのTRPV3に媒介される流れを阻止する、請求項50〜69の何れかに記載の方法。
【請求項71】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV5、TRPV6、NaV1.2、ミトコンドリアユニポーター及びHERGの少なくとも一つの阻止についてのIC50より少なくとも一桁低いIC50で阻止する、請求項50〜70の何れかに記載の方法。
【請求項72】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV5、TRPV6、NaV1.2、ミトコンドリアユニポーター及びHERGの少なくとも一つの阻止についてのIC50より少なくとも二桁低いIC50で阻止する、請求項50〜70の何れかに記載の方法。
【請求項73】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV1の阻止についてのIC50より少なくとも一桁低いIC50で阻止する、請求項50〜72の何れかに記載の方法。
【請求項74】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV1の阻止についてのIC50より少なくとも二桁低いIC50で阻止する、請求項50〜72の何れかに記載の方法。
【請求項75】
上記の化合物が、TRPV3を、AMPAレセプターについてのそのKiよりも少なくとも一桁強力なIC50で阻止する、請求項50〜74の何れかに記載の方法。
【請求項76】
上記の化合物が、TRPV3を、1μM以下のIC50で阻止する、請求項50〜75の何れかに記載の方法。
【請求項77】
上記の化合物が、TRPV3を、100nM以下のIC50で阻止する、請求項50〜75の何れかに記載の方法。
【請求項78】
急性又は慢性の痛み、接触過敏、火傷、炎症、糖尿病性神経障害、乾癬、湿疹、皮膚炎、ヘルペス後神経痛(帯状ヘルペス)、片頭痛、失禁、熱、ほてり、骨関節炎、リウマチ様関節炎及び咳よりなる群から選択される病気又は状態の症状を防止し、治療し又は緩和するために用いられ、又は患者の毛の喪失を脱毛剤として促進し若しく毛の成長を阻止するために用いられる、請求項50〜77の何れかに記載の方法。
【請求項79】
化合物が、抗炎症剤、抗座瘡剤、抗しわ剤、抗瘢痕剤、抗乾癬剤、抗増殖剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗敗血症剤、抗片頭痛剤、角質溶解剤、又は毛の成長インヒビターの少なくとも一つと共に投与される、請求項50〜78の何れかに記載の方法。
【請求項80】
化合物が、TRPV3阻止について、IC50を有し、その濃度で投与された場合に、患者におけるQT間隔の延長を引き起こさない、請求項50〜79の何れかに記載の方法。
【請求項81】
痛みを治療する方法であって、有効量の下記式Iの化合物若しくはその塩、又は該化合物若しくはその塩の溶媒和物、水和物、酸化的代謝産物又はプロドラッグを投与することを含む当該方法:
【化16】

[式中、
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;
1及びG2は、各々独立に、低級アルキル基を表し、又はそれらが結合している炭素原子と共にピリミジノン環に融合したアリール若しくはへテロアリール基を形成し;
Lは、1〜3個の原子を有するリンカーを表し;そして
該化合物は、TRPV3を、10マイクロモル以下のIC50で阻止する]。
【請求項82】
Ar’が、置換された又はされてないフェニル環を表す、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
Ar’が、適宜、以下の少なくとも一つによって置換される、請求項81又は82に記載の利用:置換された又はされてないアルキル、アルケニル、アルキニル、低級シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ケトン、アルデヒド、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルキルスルホンアミド、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、−NHSO2NH2、−OCH2CH2NR7 (又は、2つの隣接する置換基は、一緒に、−NHSO2NH−、又は−NHC(O)NH−を表し、これらが結合する炭素と共にヘテロ環を形成する)、又はアジド;R7は、低級アルキルである。
【請求項84】
Ar’が、下記式を表す、請求項82に記載の方法
【化17】

[式中、
5は、水素、置換された又はされてないアルキル、ニトロ、アミノ、−NHSO2NH2、−OCH2CH2NR7、又は−OR{ここに、Rは、水素、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表す}から選択され;
8は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、又は−NHSO2NH2から選択され、又はR5とR8は、一緒に、−NHSO2NH−、又は−NHC(O)NH−を表し、これらが結合する炭素と共にヘテロ環を形成し;
7は、低級アルキルを表し;そして
6は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、又は−NHSO2NH2を表す]。
【請求項85】
5が、−OR[ここに、Rは、水素、製薬上許容しうる対イオン、又は生理的に不安定な部分を表す]であり;
8が、低級アルコキシであり;そしてR6が、水素である、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
Arが、置換された又はされてないフェニル環を表す、請求項81〜85の何れかに記載の方法。
【請求項87】
Arが、適宜、下記の基の少なくとも一つにより置換される、請求項81〜86の何れかに記載の方法:置換された若しくはされてないアルキル、アルケニル、アルキニル、低級シクロアルキル、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、ケトン、アルデヒド、ヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、アシルアミノ、アミド、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルキルスルホンアミド、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、アジド、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3
【請求項88】
Arが、下記式を表す、請求項86に記載の方法
【化18】

[式中、
1及びR2は、各々独立に、水素、置換された若しくはされてないアルキル、ヒドロキシル、低級アルコキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、ハロゲン、チオエーテル、又は低級シクロアルキルから選択され;
3は、水素、置換された若しくはされてないアルキル、低級アルコキシ、シアノ、アミノ、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3から選択され;そして
4は、水素、置換された若しくはされてないアルキル、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−NHSO2NH2、又は−NHSO2CH3から選択される]。
【請求項89】
1及びR2が、各々独立に、水素、置換された若しくはされてないアルキル、又は低級アルコキシから選択され;R3が、水素又は置換された若しくはされてないアルキルから選択され;そしてR4が、水素又は置換された若しくはされてないアルキルから選択される、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
1及びG2が、低級アルキルである、請求項81〜89の何れかに記載の方法。
【請求項91】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択されるリンカーを表す、請求項81〜90の何れかに記載の方法。
【請求項92】
化合物が、下記式IIにより表される、請求項81〜91の何れかに記載の方法
【化19】

[式中、
Qは、アリール又はヘテロアリール基であり;
Rは、存在しないか又は少なくとも一つの置換基を表し;
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;そして
Lは、1〜3原子を有するリンカーを表す]。
【請求項93】
各Rが、独立に、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシル、エステル、ケトン、アミド、スルホンアミド、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、チオエーテル、スルホニルアミノ、ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、アシルオキシ、又は−NHSO2NH2から選択される、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
Rが、存在しない、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択するリンカーを表す、請求項92〜94の何れかに記載の方法。
【請求項96】
化合物が、下記式IIIにより表される、請求項92に記載の方法
【化20】

[式中、
Rは、存在しないか又は少なくとも一つの置換基を表し;
Ar及びAr’は、各々独立に、アリール又はヘテロアリール基を表し;そして
Lは、1〜3原子を有するリンカーを表す]。
【請求項97】
各Rが、独立に、低級アルキル、低級アルコキシ、カルボキシル、エステル、ケトン、アミド、スルホンアミド、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アシルアミノ、チオエーテル、スルホニルアミノ、ニトロ、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、アシルオキシ、又は−NHSO2NH2から選択される、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
Rが、存在しない、請求項96に記載の方法。
【請求項99】
Lが、エチレン、置換された若しくはされてない、シス若しくはトランス−エテン、又はシクロプロパンから選択するリンカーを表す、請求項96〜98の何れかに記載の方法。
【請求項100】
Lが、シクロプロパンを表す、請求項81〜89の何れかに記載の方法。
【請求項101】
上記の化合物が、内向きのTRPV3に媒介される流れを阻止する、請求項81〜100の何れかに記載の方法。
【請求項102】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV5、TRPV6、NaV1.2、ミトコンドリアユニポーター及びHERGの少なくとも一つの阻止についてのIC50より少なくとも一桁低いIC50で阻止する、請求項81〜101の何れかに記載の方法。
【請求項103】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV5、TRPV6、NaV1.2、ミトコンドリアユニポーター及びHERGの少なくとも一つの阻止についてのIC50より少なくとも二桁低いIC50で阻止する、請求項81〜101の何れかに記載の方法。
【請求項104】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV1の阻止についてのIC50より少なくとも一桁低いIC50で阻止する、請求項81〜103の何れかに記載の方法。
【請求項105】
上記の化合物が、TRPV3を、TRPV1の阻止についてのIC50より少なくとも二桁低いIC50で阻止する、請求項81〜103の何れかに記載の方法。
【請求項106】
上記の化合物が、TRPV3を、AMPAレセプターについてのそのKiよりも少なくとも一桁強力なIC50で阻止する、請求項81〜105の何れかに記載の方法。
【請求項107】
上記の化合物が、TRPV3を、1μM以下のIC50で阻止する、請求項81〜106の何れかに記載の方法。
【請求項108】
上記の化合物が、TRPV3を、100nM以下のIC50で阻止する、請求項81〜106の何れかに記載の方法。
【請求項109】
痛みが、口の痛みである、請求項81〜108の何れかに記載の方法。
【請求項110】
痛みが、癌関連の痛みである、請求項81〜109の何れかに記載の方法。
【請求項111】
化合物を経口投与する、請求項81〜110の何れかに記載の方法。
【請求項112】
痛みが、ファブリー病、結合組織炎、膵臓炎、又は複合領域痛症候群から選択される病気の症状である、請求項81〜108の何れかに記載の方法。
【請求項113】
痛みが、神経障害性の痛み、侵害受容性の痛み、又は炎症性の痛みである、請求項81〜108の何れかに記載の方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図1−5】
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【図1−6】
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【図1−7】
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【図1−8】
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【図1−9】
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【図1−10】
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【図1−11】
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【図1−12】
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【図1−13】
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【図1−14】
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【図1−15】
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【図1−16】
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【図1−17】
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【図1−18】
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【図1−19】
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【図1−20】
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【図1−21】
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【図1−22】
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【図1−23】
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【図1−24】
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【図1−25】
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【図1−26】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−514954(P2009−514954A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540085(P2008−540085)
【出願日】平成18年11月3日(2006.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/042930
【国際公開番号】WO2007/056124
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(507372475)ハイドラ バイオサイエンシズ インコーポレイテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】HYDRA BIOSCIENCES,INC.
【住所又は居所原語表記】790 Memorial Drive,Suite 203,Cambridge,MA 02139 U.S.A.
【Fターム(参考)】