説明

イソオキサゾール−イソオキサゾール及びイソオキサゾール−イソチアゾール誘導体

本発明は、GABA Aα5受容体に対して親和性及び選択性を有する式(I)で表されるイソオキサゾール−イソオキサゾール及びイソオキサゾール−イソチアゾール誘導体、これらの製造、これらを含有する医薬組成物、ならびにこれらの医薬としての使用に関する。本発明の活性化合物は、向知性薬として、又はアルツハイマー病などの認知障害の治療的及び/もしくは予防的処置に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GABA Aα5受容体に対して親和性及び選択性を有するイソオキサゾール−イソオキサゾール及びイソオキサゾール−イソチアゾール誘導体、これらの製造、これらを含有する医薬組成物、及びこれらの医薬としての使用に関する。本発明の活性化合物は、向知性薬として、又はアルツハイマー病のような認知障害の治療的及び/もしくは予防的処置のために有用である。
【0002】
技術分野
本発明は、特に式I
【化1】


(式中、置換基は以下に記載する通りである)
で表されるイソオキサゾール誘導体に関する。
【0003】
主な抑制性神経伝達物質であるγ−アミノ酪酸(GABA)の受容体は、以下の2つの主なクラスに分類される:(1)リガンド開口型イオンチャネルスーパーファミリーのメンバーであるGABA A受容体及び(2)Gタンパク質連結型受容体ファミリーのメンバーであるGABA B受容体。膜結合型ヘテロ五量体タンパク質ポリマーであるGABA A受容体複合体は、主にα、β、及びγサブユニットからなる。
【0004】
背景技術
現在、GABA A受容体のサブユニットが合計21個クローニングされ、配列決定されている。哺乳類の脳細胞から得られるネイティブなGABA A受容体の生化学的機能、電気生理学的機能、及び薬理学的機能を最もよく模倣する組換えGABA A受容体を構築するためには、3種のサブユニット(α、β、及びγ)が必要である。αサブユニットとγサブユニットとの間にベンゾジアゼピン結合部位が存在するという強力な証拠が存在する。組換えGABA A受容体の中でも、α1β2γ2は、従来のI型BzRサブタイプの多くの作用を模倣するが、一方α2β2γ2、α3β2γ2、及びα5β2γ2イオンチャネルは、II型BzRと呼ばれる。
【0005】
ベンゾジアゼピン受容体逆作動薬であるβ−CCMは、モーリスの水迷路において空間学習を高めることが、McNamara and Skelton in Psychobiology, 1993, 21:101-108により示されている。しかし、β−CCM及び他の従来のベンゾジアゼピン受容体逆作動薬は、痙攣誘発剤又は痙攣剤であるので、ヒトにおいて認知改善剤として使用することはできない。さらに、これら化合物は、GABA A受容体サブユニット内では非選択的であるが、GABA Aα1及び/又はα2及び/又はα3受容体において比較的活性の低いGABA Aα5受容体の部分逆作動薬又は完全逆作動薬を用いて、痙攣誘発活性が低いか、又は痙攣誘発活性を有しない、認知改善に有用な医薬を提供することができる。また、GABA Aα1及び/又はα2及び/又はα3受容体において活性を有しない訳ではないが、α5含有サブユニットに対して機能的に選択的であるGABA Aα5逆作動薬を用いることも可能である。しかし、GABA Aα5サブユニットに対して選択的であり、そしてGABA Aα1、α2、及びα3受容体において比較的活性の低い逆作動薬が好ましい。
【0006】
Neuroscience Letts., 2005, 381, 108-13、Neuropsychobiology, 2001, 43(3), 141-44、Amer. J. Med. Genetics, 2004, 131B, 51-9、Autism 2007, 11(2): 135-47、Investigacion Clinica, 2007, 48, 529-41、Nature Neuroscience, 2007, 10, 411-13、Neuroscience Letts., 2008, 433, 22-7、及びCell 2008, 135, 549-60などの、GABA Aα5サブユニットと中枢神経系の様々な疾患の治療的及び/又は予防的処置との関係を立証する文献が刊行されている。
【0007】
本発明の詳細な説明
本発明の目的は、式Iで表される化合物自体;GABA Aα5受容体により媒介される障害又は症状に関連する疾患の治療的及び/又は予防的処置用の医薬を製造するための式Iで表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルの使用;これらの製造;本発明に係る化合物に基づく医薬;及びその生産に加えて、以下の疾病:慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害などの管理又は予防における、或いは向知性薬として使用するための、式Iで表される化合物の使用である。
【0008】
本発明の化合物を使用する好ましい適応は、認知障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、ならびにアルツハイマー病である。最も好ましい適応は、統合失調症及びアルツハイマー病である。アルツハイマー病の治療的及び/又は予防的処置が特に好ましい。
【0009】
更に、本発明は、すべてのラセミ混合物、その対応するすべての鏡像異性体、光学異性体及び/又は互変異性体に加えて、その水和物、溶媒和物、及び同位体で標識された類似体を含む。
【0010】
特に明記しない限り、明細書及び特許請求の範囲を含む本願で使用される以下の用語は、以下に示す定義を有する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、文脈上特に断りのない限り、複数の対象を含むことに留意しなければならない。
【0011】
用語「置換される」は、特定の基又は部分が1、2、3、4、5又は6個の置換基を有することができることを意味する。任意の基が複数の置換基を有することができ、そして様々な可能な置換基が提供される場合、前記置換基は、独立して選択され、そして同じ置換基である必要はない。用語「非置換である」は、特定の基が置換基を有しないことを意味する。用語「場合により置換される」は、特定の基が非置換であるか、又は可能な置換基の群から独立し選択される1個以上の置換基により置換されることを意味する。
【0012】
用語「低級アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わせて、直鎖であっても分岐鎖(単一又は複数の分岐を有する)であってもよい炭化水素基を意味し、ここで、一般的にアルキル基は、1〜6個の炭素原子を含み、例えば、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル(イソ−ブチル)、2−ブチル(sec-ブチル)、t−ブチル(tert-ブチル)などである。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。メチル、エチル、イソプロピル、及びn−ブチルが最も好ましい。
【0013】
用語「ハロゲンによって置換された低級アルキル」及び「ハロゲン−低級アルキル」は、1個以上のハロゲンにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:CF、CHF、CHF、CHCF、CHCHCF、CHFCFなどである。好ましい基は、CF−及びCFCH−である。
【0014】
用語「カルボキシによって置換された低級アルキル」及び「低級アルキル−C(=O)OH」は、1個以上のカルボキシにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:カルボキシメチル−、2−カルボキシエチル−、又は2−カルボキシプロピル−である。好ましい基は、2−カルボキシエチル−である。
【0015】
用語「ヒドロキシによって置換された低級アルキル」及び「ヒドロキシ−低級アルキル」は、1個以上のヒドロキシにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:ヒドロキシメチル−、2−ヒドロキシエチル−、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル−、又は2−ヒドロキシプロピル−である。好ましい基は、ヒドロキシ−メチル、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル−、又は2−ヒドロキシ−エチル−である。
【0016】
用語「シアノによって置換された低級アルキル」及び「シアノ−低級アルキル」は、1個以上のシアノにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:シアノメチル−、2−シアノエチル−、2−シアノ−1−メチル−エチル−、又は2−シアノプロピル−である
【0017】
用語「低級アルコキシによって置換された低級アルキル」及び「低級アルコキシ−低級アルキル」は、1個以上の低級アルコキシにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:MeO−Me−、2−MeO−Et−、2−EtO−1−MeO−Et−、又は2−EtO−プロピル−である。
【0018】
用語「ハロゲン−低級アルコキシによって置換された低級アルキル」は、1個以上のハロゲン−低級アルコキシにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:Cl−MeO−Me−、F−MeO−Me−、又はCl−MeO−Et−である。
【0019】
用語「低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル」は、1個以上の低級アルキル−C(=O)Oにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:Me−C(=O)O−Me−である。
【0020】
用語「低級アルキル−CO−NR」は、1個以上の−CO−NRにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:NH−CO−Meである。
【0021】
用語「低級アルキル−NR」は、1個以上の−NRにより置換された低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:NHMe−である。
【0022】
用語「−CO−低級アルキル」は、COを介して結合した低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:Me−CO−である。
【0023】
用語「−C(=O)O−低級アルキル」は、−C(=O)O−を介して結合した低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:Me−C(=O)O−である。
【0024】
用語「−SO−低級アルキル」は、SOを介して結合した低級アルキル基を指し、例えば、以下の基:Me−SO−である。
【0025】
用語「低級アルコキシ」は、直鎖、環状、又は分岐鎖(単一又は複数の分岐を有する)であってよい「−O−アルキル」基を意味し、ここで、一般的にアルキル基は、1〜6個の炭素原子を含み、例えば、メトキシ(OMe)、エトキシ(OEt)、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ(イソ−ブトキシ)、2−ブトキシ(sec-ブトキシ)、t−ブトキシ(tert-ブトキシ)などである。好ましいアルコキシ基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びn−ブトキシが最も好ましい。
【0026】
用語「ハロゲン−低級アルコキシ」は、1個以上のハロゲンにより置換された低級アルコキシ基を指し、例えば、以下の基:F−MeO−である。
【0027】
用語「ハロゲン」は、塩素(Cl)、ヨウ素(I)、フッ素(F)及び臭素(Br)を意味する。好ましいハロゲンは、フッ素である。
【0028】
用語「アリール」は、6〜14個、好ましくは6〜10個の炭素原子を含み、そして少なくとも1つの芳香環、又は少なくとも1個の環が芳香環である複数の縮合環を有する芳香族炭素環式基を指し、例えば、フェニル(Ph)、ベンジル、ナフチル、ビフェニル、インダニルである。好ましいアリール基は、フェニルである。
【0029】
用語「置換されたアリール」は、1個以上の置換基により置換されたアリールを指し、ここで、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ又は低級アルキルから選択される各環原子における置換が個々に可能である。好ましい置換基は、F、Cl、Me又はCFである。好ましい「置換されたアリール」は、4−フルオロ−フェニルである。
【0030】
用語「ヘテロアリール」は、単一の4〜8員環、又は6〜14個、より好ましくは6〜10個の環原子を含む複数の縮合環を有し、そして、少なくとも1個の環内に、N、O、及びSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する芳香族炭素環式基を指し、ここで、N原子の数が0、1、2、又は3であり、O及びS原子の数がそれぞれ0、1、又は2であり;この基において、少なくとも1個の複素環が芳香族である。このような基の例は、ピロリル、チエニル、フリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾチアジニル、ベンゾチエニルなどを含む。好ましいヘテロアリール基は、ピリジニルである。
【0031】
用語「置換されたヘテロアリール」は、1個以上の置換基により置換されたヘテロアリールを指し、ここで、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ又は低級アルキルから選択される各環原子における置換が個々に可能である。好ましい置換基は、F又はMeである。好ましい「置換ヘテロアリール」は、3−フルオロ−ピリジニルである。
【0032】
用語「ヘテロシクリル」又は「複素環」は、N、O又はSなどの少なくとも1個のヘテロ原子を含有する4〜8員複素環を指し、ここで、N原子の数が0、1、2、又は3であり、O及びS原子の数がそれぞれ0、1、又は2であり;この環が、一部の環が芳香族であってよい複数の縮合環系の一部であり得る。このようなシクロヘテロアルキル基の例は、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリル、アゼチジニル、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、オキサゼパニルなどを含む。好ましいシクロヘテロアルキル基は、モルホリニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピリル、ピロリジニル及びピペリジニルである。
【0033】
用語「置換されたヘテロシクリル」は、1個以上の置換基により置換されたヘテロシクリルを指し、ここで、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ又は低級アルキルから選択される各環原子における置換が個々に可能である。
【0034】
用語「シクロアルキル」は、3〜8員炭素環を指し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチルである。
【0035】
用語「置換されたシクロアルキル」は、1個以上の置換基により置換されたシクロアルキルを指し、ここで、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ又は低級アルキルから選択される各環原子における置換が個々に可能である。
【0036】
用語「ヒドロキシ」は、基−OHを指す。
【0037】
用語「シアノ」は、基−C≡Nを指す。
【0038】
用語「カルボキシ」は、基C−(C=O)−O−を指す。
【0039】
用語「フェニルオキシ」は、基−O−Cを指す。
【0040】
用語「薬学的に許容しうる塩」及び「薬学的に活性である塩」は、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などがなくヒト及び下等動物の組織との接触での使用に適しており、そして合理的なベネフィット−リスク比に見合った塩を指す。無機酸及び有機酸の適切な塩の例は、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などであるが、これらに限定されない。
【0041】
用語「薬学的に許容しうるエステル」及び「薬学的に活性のあるエステル」は、カルボキシル基を有する従来のエステル化された化合物を指し、前記エステルは、式Iで表されるそれぞれの化合物の生物学的効果及び特性を保持し、そしてインビボで(生体内において)、対応する活性カルボン酸に開裂される。インビボで対応するカルボン酸に開裂される(この場合、加水分解される)エステル基の例は、開裂された水素が、ヘテロシクリル、シクロアルキルなどで場合により置換されている低級アルキルで置換された基である。置換低級アルキルエステルの例は、低級アルキルが、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、N−メチルピペラジンなどで置換されたものである。さらに、用語「薬学的に許容しうるエステル」は、ヒドロキシ基を有する従来のエステル化された化合物を指し、前記エステルは、式Iで表されるそれぞれの化合物の生物学的効果及び特性を保持し、そしてインビボで(生体内において)、対応する式Iで表される化合物に開裂される。ヒドロキシ化合物は、生体に対して無毒である硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの無機酸又は有機酸との対応するエステルに変換することができる。
【0042】
カルボキシ基を有する式Iで表される化合物の、薬学的に許容しうるエステルへの変換は、例えば、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP)、N,N−ジシクロヘキシル−カルボジイミド(DCC)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、もしくはO−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)−N,N,N,N−テトラ−メチルウロニウム−テトラフルオロ−ボラート(TPTU)などの縮合試薬を用いて、適切なアルコールで適切なカルボキシ基を処理することによるか、又は例えば、塩酸、硫酸などの強鉱酸の存在下のような酸性条件下で、適切なアルコールと直接反応させることにより実施できる。ヒドロキシ基を有する式Iで表される化合物の、薬学的に許容しうるエステルへの変換は、類似の方法により適切な酸を用いて実施できる。
【0043】
用語「治療有効量」は、疾患の病徴を予防、緩和、もしくは寛解するか、又は処置されている被験体の生存時間を延長するのに有効な量を意味する。
【0044】
用語「溶媒和物」は、構造中に所定のモル比で含まれている、化学量論的量又は非化学量論的量の溶媒を含有するそれぞれの化合物の複合体を指す。本発明の目的のためのこのような溶媒は、溶質の生物活性に干渉することはできない。「溶媒和物」は、含まれる溶媒が水である場合「水和物」と呼ばれる。式Iで表される化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、水和物又は溶媒和物の形で存在してもよく、このような水和物及び溶媒和物も本発明に包含される。その例は、水和物、二塩酸塩二水和物などを含む。
【0045】
「含む」という単語、ならびに「含むこと」、「含んでいる」などの前記単語の変形は、他の添加物、構成要素、整数、又は工程を除外することを意図しない。
【0046】
用語「薬学的に許容しうる担体」、及び「薬学的に許容しうる補助物質」は、製剤の他の成分と適合し、そしてそのレシピエントにとって有害ではない希釈剤又は賦形剤などの担体及び補助物質を指す。
【0047】
用語「哺乳類」は、ヒト;チンパンジー及び他の類人猿などの非ヒト霊長類、ならびにサル種;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ及びブタなどの家畜;ウサギ、イヌ及びネコなどの家庭動物;ラット、マウス及びモルモットなどのげっ歯類を含む実験動物;などを含むが、これらに限定されない哺乳類の任意のメンバーを指す。非哺乳類の例は、鳥類などを含むが、これらに限定されない。好ましい哺乳類は、ヒトである。
【0048】
式Iで表される化合物は、1個以上の不斉中心を含んでもよく、したがって、ラセミ化合物、ラセミ混合物、単一の鏡像異性体、ジアステレオマー混合物、及び個々のジアステレオマーとして存在することができる。分子上の様々な置換基の性質に依存して、さらなる不斉中心が存在する場合もある。このような各不斉中心は、独立して、2つの光学異性体を生成し、そして、混合物である可能な光学異性体及びジアステレオマー、ならびに純粋な化合物又は部分的に精製された化合物としての可能な光学異性体及びジアステレオマーをすべて本発明に含むことが意図される。本発明は、これら化合物のこのような異性体をすべて包含することを意図する。本明細書において開示される方法論を好適に変更することにより当技術分野において公知であるように、これらジアステレオマーの独立合成又はそのクロマトグラフ分離を行うことができる。必要に応じて、公知の絶対配置の不斉中心を含む試薬を用いて誘導体化される結晶質生成物又は結晶質中間体のX線結晶構造解析によって、それらの絶対立体化学を決定することができる。望ましい場合、個々の鏡像異性体を単離するために、化合物のラセミ混合物を分離してもよい。化合物のラセミ混合物を鏡像異性的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオマー混合物を形成し、次いで、分別結晶又はクロマトグラフィーなどの標準的な方法により個々のジアステレオマーを分離するなどの、当技術分野において周知の方法により分離を行うことができる。
【0049】
光学的に純粋な鏡像異性体が提供される態様では、用語「光学的に純粋な鏡像異性体」は、化合物が、>90重量%の所望の異性体、好ましくは>95重量%の所望の異性体、又はより好ましくは>99重量%の所望の異性体を含有することを意味し、前記重量%は、前記化合物の異性体の総重量に基づく。キラル的に純粋な化合物又はキラル的に濃縮された化合物は、キラル選択的合成又は鏡像異性体の分離によって調製することができる。最終生成物、或いは適切な中間体に対して鏡像異性体の分離を行うことができる。エタノール、n−プロパノール又はイソプロパノールなどの低級アルコールと混合されたペンタン、ヘキサン、又はヘプタンなどの炭化水素、好ましくはヘプタン/イソプロパノール又はヘプタン/エタノール混合物などの固定相に適合する溶出剤を用いて、例えば、Chiralcel OD又はChiralpak ADカラムのキラル固定相上でクロマトグラフィーにより鏡像異性体の分離を行うことができる。
【0050】
PET又はSPECTによって検出可能であるように同位体で標識された式Iで表される化合物を含む、式Iで表される同位体標識化合物も本発明の範囲内である。受容体結合又は代謝研究に適している[13C]−、[14C]−、[H]−、[18F]−、[125I]−、又は他の同位体的に濃縮された原子で標識された式Iで表される化合物も同様である。
【0051】
用語「医薬組成物」は、所定の量又は比率で特定の成分を含む生成物に加えて、特定の量で特定の成分を組み合わせることにより、直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含する。好ましくは、「医薬組成物」は、1つ以上の活性成分、及び不活性成分を含む任意の担体に加えて、任意の2つ以上の成分の組み合わせ、複合体化、もしくは凝集から、又は1つ以上の成分の解離から、又は1つ以上の成分の他の種類の反応もしくは相互作用から、直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含する。
【0052】
以下の表は、本文書内で用いられる略語を示す。
【表1】

【0053】
本発明は、また、医薬組成物、使用方法、及び前述の化合物を調製する方法を提供する。
【0054】
本発明はその特定の態様を参照して記載されているが、本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更を行ってもよく、また、等価物に置換できることを当業者は理解すべきである。さらに、本発明の目的の精神及び範囲に、特定の状況、物質、合成物、プロセス、プロセス工程又は工程を適応させるために多くの変更を行ってもよい。このような変更は全て、本明細書に添付される特許請求の範囲の範囲内であることを意図する。全ての個々の態様を組み合わせてもよい。
【0055】
本発明の1つの態様は、式Iで表される化合物:
【化2】


(式中
は、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲン−低級アルコキシにより置換されている低級アルキル、
アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル(それぞれ、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキル−C(=O)OH、低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル、低級アルキル−CO−NR、低級アルキル−NR、低級アルコキシ−低級アルキル、−CO−低級アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−低級アルキル、−CONR、−NR、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、−SO−低級アルキル、−SO−NR、シクロアルキル、フェニルオキシ、又はフェニルにより置換されている)であり、
は、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲン−低級アルコキシにより置換されている低級アルキルであり、
は、場合により、カルボキシ、ハロゲン又はヒドロキシルにより置換されている低級アルキル;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル(各アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルは、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ又は低級アルキルにより置換されている);又は−NRであり、
は、H又は低級アルキルであるか、
或いは、R及びRは、これらが結合している窒素と共に複素環を形成し、
は、H又は低級アルキルであり、
は、H又は低級アルキルであり、
は、H又は低級アルキルであり、
は、H又は低級アルキルであり、
Yは、O又はSであり、
Xは、CH−O−又は−CH=CH−である)
又は、その薬学的に活性である塩又はエステルである。
【0056】
本発明の1つのさらなる態様は、Yが、Oである化合物である。
【0057】
本発明の1つのさらなる態様は、Yが、Sである化合物である。
【0058】
本発明の1つのさらなる態様は、Xが、−CH−O−である化合物である。
【0059】
本発明の1つのさらなる態様は、式I’で表される化合物である。
【化3】

【0060】
本発明の1つのさらなる態様は、Xが、−CH=CH−である化合物である。
【0061】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ又はハロゲン−低級アルコキシにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0062】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ハロゲンにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0063】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、シアノにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0064】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ヒドロキシルにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0065】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、低級アルコキシにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0066】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ハロゲン−低級アルコキシにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0067】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換低級アルキルである化合物である。
【0068】
本発明の1つのさらなる態様は、RがMeである化合物である。
【0069】
本発明の1つのさらなる態様は、Rがヒドロキシ−低級アルキルである化合物である。
【0070】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、低級アルキル又はヒドロキシ−低級アルキルである化合物である。
【0071】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、Me又はヒドロキシ−Meである化合物である。
【0072】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲン−低級アルコキシにより置換されている低級アルキル;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル(それぞれ、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキル−C(=O)OH、低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル、低級アルキル−CO−NR、低級アルキル−NR、低級アルコキシ−低級アルキル、−CO−低級アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−低級アルキル、−CONR、−NR、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、−SO−低級アルキル、−SO−NR、シクロアルキル、フェニルオキシ、又はフェニルにより置換される)である化合物である。
【0073】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、低級アルキル、アリール、ハロゲンにより置換されたアリール、ヘテロアリール、又はハロゲンにより置換されたヘテロアリールであり、特にRが、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、又はハロゲンによって置換されたヘテロアリールである化合物である。
【0074】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、n−ブチル、Ph、4−フルオロ−Ph、ピリジニル、又は3−フルオロ−ピリジニルであり、特にRが、n−ブチル、Ph、ピリジニル、又は3−フルオロ−ピリジニルである化合物である。
【0075】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲン−低級アルコキシにより置換されている低級アルキルである化合物である。
【0076】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ハロゲンにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0077】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、シアノにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0078】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ヒドロキシにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0079】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、低級アルコキシにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0080】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ハロゲン−低級アルコキシにより置換された低級アルキルである化合物である。
【0081】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換低級アルキルである化合物である。
【0082】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、n−ブチルである化合物である。
【0083】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキル−C(=O)OH、低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル、低級アルキル−CO−NR、低級アルキル−NR、低級アルコキシ−低級アルキル、−CO−低級アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−低級アルキル、−CONR、−NR、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、−SO−低級アルキル、−SO−NR、シクロアルキル、フェニルオキシ、又はフェニルにより置換されているアリールである化合物である。
【0084】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ハロゲンにより置換されたアリールである化合物である。
【0085】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、4−フルオロ−Phである化合物である。
【0086】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換アリールである化合物である。
【0087】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、Phである化合物である。
【0088】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキル−C(=O)OH、低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル、低級アルキル−CO−NR、低級アルキル−NR、低級アルコキシ−低級アルキル、−CO−低級アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−低級アルキル、−CONR、−NR、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、−SO−低級アルキル、−SO−NR、シクロアルキル、フェニルオキシ、又はフェニルにより置換されているヘテロアリールである化合物である。
【0089】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ハロゲンにより置換されたヘテロアリールである化合物である。
【0090】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、3−フルオロ−ピリジニルである化合物である。
【0091】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換ヘテロアリールである化合物である。
【0092】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ピリジニルである化合物である。
【0093】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキル−C(=O)OH、低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル、低級アルキル−CO−NR、低級アルキル−NR、低級アルコキシ−低級アルキル、−CO−低級アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−低級アルキル、−CONR、−NR、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、−SO−低級アルキル、−SO−NR、シクロアルキル、フェニルオキシ、又はフェニルにより置換されているシクロアルキルである化合物である。
【0094】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換シクロアルキルである化合物である。
【0095】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキル−C(=O)OH、低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル、低級アルキル−CO−NR、低級アルキル−NR、低級アルコキシ−低級アルキル、−CO−低級アルキル−、−C(=O)OH、−C(O=)O−低級アルキル、−CONR、−NR、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、−SO−低級アルキル、−SO−NR、シクロアルキル、フェニルオキシ、又はフェニルにより置換されているヘテロシクリルである化合物である。
【0096】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換ヘテロシクリルである化合物である。
【0097】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル(それぞれ、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルにより置換されている);又は−NR(R、Rは、それぞれ低級アルキル又はHである)であるか;
或いは、R及びRが、これらが結合している窒素と共に複素環を形成する化合物である。
【0098】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、低級アルキル、ヒドロキシルで置換された低級アルキル、カルボキシで置換された低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキル、ヘテロシクリル;又は−NR(R、Rは、低級アルキルである)である化合物である。
【0099】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、2,2,2−トリフルオロ−エチル−、2−カルボキシエチル−、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル−、2−ヒドロキシ−エチル−、3−テトラヒドロフラニル−、4−テトラヒドロピラニル−、イソプロピル−、(CHN−、ピペリジニル、ピロリジニル、又はモルホリノであり、特に、Rが、2,2,2−トリフルオロ−エチル−、2−カルボキシエチル−、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル−、2−ヒドロキシ−エチル−、3−テトラヒドロフラニル−、イソプロピル−、(CHN−、ピペリジニル、ピロリジニル、又はモルホリノである化合物である。
【0100】
本発明の1つのさらなる態様は、R及びRが、これらが結合している窒素と共に複素環を形成する化合物である。
【0101】
本発明の1つのさらなる態様は、R及びRが、これらが結合している窒素と共に2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イルを形成する化合物である。
【0102】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換ヘテロシクリルである化合物である。
【0103】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、3−テトラヒドロフラニル−である化合物である。
【0104】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、4−テトラヒドロピラニル−である化合物である。
【0105】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ピペリジニルである化合物である。
【0106】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、ピロリジニルである化合物である。
【0107】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、モルホリノである化合物である。
【0108】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルにより置換されている低級アルキルである化合物である。
【0109】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、2,2,2−トリフルオロ−エチル−である化合物である。
【0110】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、2−カルボキシエチル−である化合物である。
【0111】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル−である化合物である。
【0112】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、2−ヒドロキシ−エチル−である化合物である。
【0113】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換低級アルキルである化合物である。
【0114】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、イソプロピル−である化合物である。
【0115】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、メチルである化合物である。
【0116】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルにより置換されているアリールである化合物である。
【0117】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換アリールである化合物である。
【0118】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルにより置換されているヘテロアリールである化合物である。
【0119】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換ヘテロアリールである化合物である。
【0120】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルにより置換されているシクロアルキルである化合物である。
【0121】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、非置換シクロアルキルである化合物である。
【0122】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルにより置換されているヘテロシクリルである化合物である。
【0123】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、−NR(R、Rは、それぞれ独立して、低級アルキル又はHである)である化合物である。
【0124】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、−NR(R、Rは、それぞれ独立して、Hである)である化合物である。
【0125】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、−NR(R、Rは、それぞれ独立して、低級アルキルである)である化合物である。
【0126】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、(CHN−である化合物である。
【0127】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、Hである化合物である。
【0128】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、低級アルキルである化合物である。
【0129】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、メチルである化合物である。
【0130】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、エチルである化合物である。
【0131】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、Hである化合物である。
【0132】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、Hである化合物である。
【0133】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、Meである化合物である。
【0134】
本発明の1つのさらなる態様は、Rが、Meである化合物である。
【0135】
本発明の1つのさらなる態様は、
3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
酢酸 2−{[3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボニル]−アミノ}−エチルエステル、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
{3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−イル}−(2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル)−メタノン
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド、及び
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
からなる群より選択される化合物、又はその薬学的に活性である塩もしくはエステルである。
【0136】
本発明の1つのさらなる態様は、
3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
酢酸 2−{[3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボニル]−アミノ}−エチルエステル、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、及び
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
からなる群より選択される化合物、又はその薬学的に活性である塩もしくはエステルである。
【0137】
本発明の1つのさらなる態様は、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピル−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イル−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
からなる群より選択される化合物、又はその薬学的に活性である塩もしくはエステルである。
【0138】
本発明の1つのさらなる態様は、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、及び
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
からなる群より選択される化合物、又はその薬学的に活性である塩もしくはエステルである。
【0139】
本発明の1つのさらなる態様は、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
酢酸 2−{[3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボニル]−アミノ}−エチルエステル、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、及び
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
からなる群より選択される化合物、又はその薬学的に活性である塩もしくはエステルである。
【0140】
本発明の1つのさらなる態様は、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、及び
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド、
からなる群より選択される化合物、又はその薬学的に活性である塩もしくはエステルである。
【0141】
本発明の1つのさらなる態様は、式XIIで表される化合物と、式XVで表される化合物とを反応させることを含む、任意の態様に定義される化合物を調製するためのプロセスである:
【化4】


(式中
Rは低級アルキルであり、R、R、R、R、X及びYは、任意の態様に定義される通りである)。
【0142】
本発明の1つのさらなる態様は、上に定義されるプロセスによって調製される、任意の態様に係る化合物である。
【0143】
本発明の1つのさらなる態様は、医薬として使用するための任意の態様に係る化合物である。
【0144】
本発明の1つのさらなる態様は、GABA Aα5受容体により媒介されるか、又は、GABA Aα5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置に使用するための任意の態様に係る化合物である。
【0145】
本発明の1つのさらなる態様は、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害の治療的及び/又は予防的処置に使用するための、或いは向知性薬として使用するための、任意の態様に係る化合物である。
【0146】
本発明の1つのさらなる態様は、任意の態様に係る化合物を含む医薬である。
【0147】
本発明の1つのさらなる態様は、活性成分としての任意の態様に係る化合物と、薬学的に許容しうる担体及び/又は薬学的に許容しうる補助物質とを含む医薬組成物である。
【0148】
本発明の1つのさらなる態様は、GABA Aα5受容体により媒介されるか、又は、GABA Aα5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状を治療的及び/又は予防的に処置するための任意の態様に係る化合物を含む医薬組成物である。
【0149】
本発明の1つのさらなる態様は、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を治療的及び/又は予防的に処置するための、或いは向知性薬として使用するための、任意の態様に係る化合物を含む医薬組成物である。
【0150】
本発明の1つのさらなる態様は、GABA Aα5受容体により媒介されるか、又は、GABA Aα5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状を治療的及び/又は予防的に処置する医薬を製造するための任意の態様に係る化合物の使用である。
【0151】
本発明の1つのさらなる態様は、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を治療的及び/又は予防的に処置する、医薬を製造するための、或いは向知性薬として使用するための、任意の態様に係る化合物の使用である。
【0152】
本発明の1つのさらなる態様は、GABA Aα5受容体により媒介されるか、又は、GABA Aα5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状を治療的及び/又は予防的に処置するための任意の態様に係る化合物の使用である。
【0153】
本発明の1つのさらなる態様は、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を治療的及び/又は予防的に処置するための、或いは向知性薬として使用するための、任意の態様に係る化合物の使用である。
【0154】
本発明の1つのさらなる態様は、GABA Aα5受容体により媒介されるか、又は、GABA Aα5受容体の調節を介して処置することができる障害又は症状を治療的及び/又は予防的に処置するための、特に、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を治療的及び/又は予防的に処置するための、或いは向知性薬として使用するための方法であって、哺乳類、特にヒトに任意の態様に係る化合物を投与することを含む方法である。
【0155】
以下のスキームに従って式Iで表される化合物を調製することができる。出発物質は、市販されているか、又は公知の方法に従って調製することができる。任意の既に定義された残基及び変数は、特に指示しない限り、引き続き既に定義された意味を有する。
a)式IIIで表される化合物を
【化5】


水酸化ナトリウム水溶液などの塩基の存在下で、エタノール及び水などの適切な溶媒中にて、塩酸ヒドロキシルアミンと反応させて、式IVで表される化合物を得る:
【化6】


b)式IVで表される化合物を、DMFなどの適切な溶媒中にてN−クロロスクシンイミドなどの塩素化剤と反応させて、式Vで表される化合物を得る:
【化7】


c)次いで、式Vで表される化合物を式VIで表される化合物と反応させて:
【化8】


式VIIで表される化合物を得る:
【化9】


d)式VIIで表される化合物を、THFなどの適切な溶媒中にて、水素化アルミニウムリチウムなどの還元剤と反応させて、式XVで表される化合物を得るか、又は式VIIで表される化合物を、THF、MeOH、又はEtOH、水などの適切な溶媒中にて、NaOH又はLiOHなどの加水分解剤と反応させて、式VIIIで表される化合物を得、次いで、式VIIIで表される化合物を、THF又は水などの適切な溶媒中にて、水素化ホウ素ナトリウムの存在下で、水素化アルミニウムリチウム又はクロロギ酸エチルなどの還元剤と反応させて、式IXで表される化合物を得る;
【化10】


e)式IXで表される化合物を、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中にて、二酸化マンガン又はPCCなどの酸化剤と反応させて、式Xで表される化合物を得る:
【化11】


f)式XIで表される化合物を式XIで表される化合物と反応させて
【化12】


式XIIaで表される化合物を得る:
【化13】


g)次いで、標準的な方法により、式XIIaで表される化合物を反応させて、式Iで表される化合物にする。
【0156】
さらなる態様では、式Iで表される本化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルは、以下の工程を含むプロセスにより調製することができる:
a)式IXで表される化合物を
【化14】


b)適切なアルコールを用いて、光延反応条件下にて、式XIII又はXIVで表される化合物と反応させて
【化15】


c)それぞれ、式XIIb又はXIIcで表される化合物を得、そして標準的な方法により式Iで表される化合物に変換する。
【化16】

【0157】
式XVIで表される化合物を、THFなどの適切な溶媒中にて、トリフェニルホスフィン及びアゾジカルボン酸ジエチル(又はアゾジカルボン酸ジイソプロピル)の存在下で、XVVVIIなどの化合物と反応させて、式XVIIIで表される化合物を得、次いで、NMOの存在下で酸化オスミウム(VIII)などの酸化剤と反応させて、式XXで表されるビスヒドロキシル化化合物を得ることができる。XXは、例えば、メタ過ヨウ素酸ナトリウムを用いて対応するアルデヒドXIXに酸化することができ、これを、水素化ホウ素リチウムなどの還元剤でさらに処理して、式XIIdで表される化合物を得ることができる。
【化17】

【0158】
スキーム1によれば、式XII、すなわち、XIIa、XIIb、XIIc、及びXIIdで表される化合物から標準的な方法に従って式Iで表される化合物を調製することができる。
【化18】

【0159】
薬理学的試験
式Iで表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルは、有益な薬理学的特性を有する。本発明の化合物は、α5サブユニットを含むGABA A受容体のリガンドであるので、認知改善が必要な治療において有用であることが見出された。
【0160】
以下の試験に従って化合物について調べた:
【0161】
膜の調製及び結合アッセイ
組成がα1β3γ2、α2β3γ2、α3β3γ2、及びα5β3γ2であるラット(安定的にトランスフェクションされた)又はヒト(一時的にトランスフェクションされた)受容体を発現するHEK293細胞に対する[H]フルマゼニル(85Ci/mmol;Roche)の結合との競合により、GABA A受容体サブタイプにおける化合物の親和性を測定した。
【0162】
Krebs-trisバッファ(4.8mMのKCl、1.2mMのCaCl、1.2mMのMgCl、120mMのNaCl、15mMのTris;pH7.5;結合アッセイバッファ)に細胞ペレットを懸濁させ、氷上で約20秒間polytronによりホモジナイズし、4℃で60分間遠心分離した(50000g;Sorvall、ロータ:SM24=20000rpm)。Krebs-trisバッファに細胞ペレットを再懸濁させ、氷上で約15秒間polytronによってホモジナイズした。タンパク質を測定し(Bradford法、Bio-Rad)、1mLのアリコートを調製し、−80℃で保存した。
【0163】
100mLの細胞膜と、α1、α2、及びα3サブユニットについては1nM、α5サブユニットについては0.5nMの濃度の[H]フルマゼニルと、10〜10−3×10−6Mの範囲の試験化合物とを含有する200mLの容量(96ウェルプレート)中にて、放射性リガンド結合アッセイを実施した。非特異的な結合を10−5Mのジアゼパムにより定義し、これは、典型的には、結合全体の5%未満を表していた。4℃で1時間、平衡になるまでアッセイ試料をインキュベーションし、Packard製ハーベスターを用いて濾過し、氷冷洗浄バッファ(50mMのTris;pH7.5)を用いて洗浄することによりGF/C uni−フィルタ(Packard)上に回収した。乾燥後、液体シンチレーション計数によりフィルタに保持された放射活性を検出した。Excel-Fit(Microsoft)を使用してKi値を計算し、これは、2つの測定値の平均である。
【0164】
上記アッセイにおいて記載の実施例の化合物を試験したところ、好ましい化合物は、ラットGABA A受容体α5サブユニットからの[H]フルマゼニルの置換についてのKi値が100nM以下であることが見出された。Ki(nM)<35である化合物が最も好ましい。好ましい態様では、本発明の化合物は、α1、α2、及びα3サブユニットに比べて、α5サブユニットに対して結合選択的である。例示的な試験結果を以下に示す。
【表2】

【0165】
薬学的調製品
式Iで表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルは、例えば、薬学的調製品の形態で、医薬として使用することができる。薬学的調製品は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質及び軟質ゼラチンカプセル、液剤、乳剤又は懸濁剤の形態で経口的に投与することができる。また、例えば、坐剤の形態で直腸内に、又は例えば、注射液の形態で非経口的に投与してもよい。
【0166】
式Iで表される化合物、ならびにその薬学的に許容しうる塩及びエステルは、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、及び硬質ゼラチンカプセルを製造するための薬学的に不活性である無機又は有機賦形剤を用いて加工することができる。例は、ラクトース、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩類などであり、これらは、例えば、錠剤、糖衣錠、及び硬質ゼラチンカプセル用の賦形剤として用いることができる。軟質ゼラチンカプセルに適切な賦形剤は、例えば、植物油、ろう、脂肪、半固体及び液体の多価アルコールなどである。液剤及びシロップ剤の製造に適切な賦形剤は、例えば、水、多価アルコール、サッカロース、転化糖、グルコースなどである。注射液に適切な賦形剤は、例えば、水、アルコール、多価アルコール、グリセロール、植物油などである。坐剤に適切な賦形剤は、例えば、天然油又は硬化油、ろう、脂肪、半液体又は液体の多価アルコールなどである。
【0167】
薬学的調製品は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、着香剤、浸透圧を変化させるための塩、バッファ、マスキング剤、又は酸化防止剤を含有してもよい。また、薬学的調製品は、他の治療上有益な物質をさらに含有してもよい。
【0168】
投薬量は広い範囲内で変動してよく、無論、各特定の場合における個々の要件に対応して調節されなければならない。経口投与の場合には、成人の投薬量は、1日当たり約0.01mgから約1000mgの一般式Iで表される化合物、又は対応する量のその薬学的に許容しうる塩又はエステルで変動してよい。1日の投薬量は、単回用量として、又は分割用量で投与してよく、さらに、必要があれば、上限を超過してもよい。
【0169】
本発明の医薬組成物は、経口、舌下、頬側、非経口(皮下、筋肉内、静脈内)、直腸内、局所、鼻腔内、及びトラフ吸入又は吹送などの任意の投与経路用に製剤化することができ、そして少なくとも1つの式Iで表される化合物、又はその薬学的に活性である塩もしくはエステルを、任意の薬学的に適切な成分、賦形剤、担体、補助剤、又は溶剤と共に含む。
【0170】
以下は、本発明に係る組成物の例であるが、これらに限定されるものではない:
【0171】
実施例A
通常の方法で以下の組成の錠剤を製造する:
【表3】

【0172】
製造手順
1. 品目1、2、3及び4を混合し、純水を用いて顆粒化する。 2. 50℃で顆粒を乾燥させる。 3. 適切な粉砕装置に顆粒を通す。 4. 品目5を添加し、3分間混合し;適切な圧力で圧縮する。
【0173】
実施例B
以下の組成のカプセル剤を製造する:
【表4】

【0174】
製造手順
1. 30分間適切なミキサ中で品目1、2及び3を混合する。2. 品目4を添加し、3分間混合する。3. 適切なカプセルに充填する。
【0175】
活性物質、ラクトース、及びトウモロコシデンプンを、まずミキサ中で、次いで粉砕機中で混合する。混合物をミキサに戻し、それにタルクを添加し、十分混合する。機械により、硬質ゼラチンカプセルへ混合物を充填する。
【0176】
実施例C
以下の組成の坐剤を製造する:
【表5】

【0177】
製造手順
ガラス又はスチール製の容器中で坐剤用錬剤を融解させ、十分に混合し、45℃に冷却する。その後直ちに、微粉化した活性物質を添加し、完全に分散するまで撹拌する。適切な大きさの坐剤型に混合物を注ぎ、放置して冷却し、次いで、型から坐剤を取り出し、パラフィン紙又は金属箔に個別に包装した。
【0178】
実験部
本発明を例証するために以下の実施例を提供する。これらは、本発明の範囲を限定するものとみなすべきではなく、単に本発明の代表例である。
【0179】
中間体1
5−メチル−4−(5−メチル−イソオキサゾール−3−イルオキシメチル)−3−フェニル−イソオキサゾール
【化19】


(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(378mg、2.0mmol)のTHF(7mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で室温にて、3−ヒドロキシ−5−メチルイソオキサゾール(200mg、2.0mmol)及びトリフェニルホスフィン(629mg、2.0mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、1.1mL、2.5mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=6:4〜0:1)により精製して、無色の油状物として表題化合物(214mg、40%)を得た。MS:m/e=271.0[M+H]
【0180】
実施例1
3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化20】

【0181】
a) 3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル
室温のN−クロロスクシンイミド(16.1g、121mmol)のクロロホルム(250mL)懸濁液に、ピリジン(0.95g、12.0mmol)を添加し、次いで、ペンタナールオキシム(12.2g、121mmol)のクロロホルム(250mL)溶液を20分間にわたって滴下した。反応混合物を2時間50℃で撹拌し、次いで、室温に冷却し、エチル(E)−3−(1−ピロリジノ)−2−ブテノエート(22.1g、121mmol)のクロロホルム(120mL)溶液を滴下した。反応混合物を50℃に加温し、トリエチルアミン(12.2g、121mmol)のクロロホルム(120mL)溶液を滴下した。15時間後、反応混合物を冷却し、水、次いでクエン酸(10%w/w水溶液)で抽出した。合わせた水相をジクロロメタンで抽出し、次いで、合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜9:1)により精製して、淡黄色の液体として表題化合物(10.9g、43%)を得た。MS:m/e=232.2[M+H]
【0182】
b) (3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール
アルゴン下及び0℃で、3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル(9.8g、46.3mmol)のTHF(100mL)撹拌溶液に、水素化アルミニウムリチウム(2.03g、53.4mmol)を5回に分けて添加した。1時間後、セニエット塩溶液を滴下して反応混合物をクエンチした。反応混合物を濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をセニエット塩溶液で洗浄し、次いで、乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜4:6)により精製して、黄色の液体として表題化合物(7.5g、95%)を得た。MS:m/e=170.3[M+H]
【0183】
c) 3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルバルデヒド
PCC(4.96g、23mmol)及び無水硫酸マグネシウム(7.40g、61mmol)のDCM(60mL)撹拌溶液に、室温及びアルゴン下で、(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(2.6g、15mmol)のDCM(60mL)溶液を添加した。3時間後、反応混合物をエーテル(100mL)で希釈し、シリカベッドを通して濾過し、濾液を濃縮した。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜1:1)により精製して、無色の液体として表題化合物(2.15g、84%)を得た。MS:m/e=170.3[M+H]
【0184】
d) (ジフェニル−ホスフィノイル)−アセトアルデヒド
0℃のメチルジフェニルホスフィンオキシド(2.0g、9.0mmol)のTHF(60mL)溶液に、BuLi(ヘキサン中1.6M、6.94mL、11.0mmol)を添加し、0℃で2時間後、混合物を−78℃に冷却し、次いで、DMF(0.85mL、11mmol)を添加した。−78℃で2時間後、混合物をHCl(1N、25mL)でクエンチし、得られた混合物を室温まで加温した。混合物を酢酸エチルで抽出し、次いで、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。粗生成物(オフホワイトの油状物、2.41g)を次の工程でそのまま使用した。MS:m/e=245.2[M+H]
【0185】
e) (E)−及び/又は(Z)−(ジフェニル−ホスフィノイル)−アセトアルデヒドオキシム
実施例1dの(ジフェニル−ホスフィノイル)−アセトアルデヒド(2.4g、9.0mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(0.68g、10.0mmol)のエタノール(50mL)及び水(100mL)懸濁剤に0℃で、10分以内に水酸化ナトリウム水溶液(50%、5mL)を滴下した。室温で一晩撹拌した後、得られた混合物をHCl(4N)で酸性化した。次いで、混合物をジクロロメタンで抽出し、次いで、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させて、淡黄色の固体として表題化合物(3.75g、98%)を得た。MS m/e(EI):260.0[M]。
【0186】
f) 3−(ジフェニル−ホスフィノイルメチル)−イソオキサゾール−5−カルボン酸エチルエステル
ピリジン(3滴)を含有する、(E)−及び/又は(Z)−ジフェニル−ホスフィノイル)−アセトアルデヒドオキシム1f(3.7g、9.0mmol)のクロロホルム(7mL)溶液を、N−クロロスクシンイミド(1.14g、9.0mmol)のクロロホルム(7mL)懸濁液に一度に添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、50℃で1.5時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、プロピオン酸エチル(1.05mL、10.0mmol)を添加し、15分後、トリエチルアミン(1.4mL、10.0mmol)を滴下した。次いで、得られた混合物を一晩撹拌し、次いで、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させて、オフホワイトの固体として表題化合物(420mg、14%)を得た。MS:m/e=356.1[M+H]
【0187】
g) 3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸エチルエステル
−78℃の、3−(ジフェニル−ホスフィノイルメチル)−イソオキサゾール−5−カルボン酸エチルエステル(410mg、1.2mmol)のTHF(10mL)溶液に、BuLi(ヘキサン中1.6M、0.79mL、1.3mmol)を添加し、混合物を1時間にわたって0℃まで加温し、3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルバルデヒド(193mg、1.2mmol)のTHF(5mL)溶液を添加し、2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで抽出し、次いで、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜7:3)により精製して、無色の油状物として表題化合物(75mg、21%)を得た。MS:m/e=305.2[M+H]
【0188】
h) 3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸エチルエステル(70mg、0.23mmol)及びエタノールアミン(28mg、0.46mmol)のトルエン(1mL)溶液に、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン(10mg、0.07mmol)を添加し、室温でアルゴン下にて一晩反応物を撹拌した。次いで、シリカ(1g)を添加し、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=9:1〜7:3)によって残留物を精製して、白色の固体として表題化合物(20mg、27%)を得た。MS:m/e=320.1[M+H]
【0189】
実施例3
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
【化21】

【0190】
a) 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
Synthesis 1985, 1100による調製。N−ヒドロキシ尿素(3.80g、50mmol)及び1,5−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−5−エン(8.37g、55mmol)のメタノール(50mL)撹拌溶液に、冷却しながら(氷浴)、ジメチルエチンジカルボン酸塩(7.11g、50mmol)を20分間にわたって滴下した。最終的に深いオレンジ色/赤色の透明な溶液が生じるまで、各滴を添加するにつれて暗赤色が現れ、次いで、消えた。さらに20分後、混合物を濃縮して、赤色の油を得、次いで、これを氷/水浴中で冷却しながら濃縮HClでpH1まで酸性化した。得られた黄色の混合物をジエチルエーテル(3×40mL)で抽出し、次いで、水相をブラインで飽和させ、エーテル(2×50mL)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させて、クロロホルムから再結晶させた後に白色の結晶として表題化合物(2.89g、40%)を得た。MS:m/e=143.8[M+H]
【0191】
b) 3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
中間体1について記載したように、3−ヒドロキシ−5−メチルイソオキサゾールの代りに3−オキソ−2,3−ジヒドロ−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(756mg、5.3mmol)を使用して、(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(1.0g、5.3mmol)を表題化合物(1.04g、63%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜0:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=315.0[M+H]
【0192】
c) 3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
トリメチルアルミニウム(トルエン中2M、1.27mL、2.6mmol)の溶液を、イソプロピルアミン(220μL、2.6mmol)のジオキサン(6mL)溶液に滴下(発熱性)し、得られた混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(230mg、0.73mmol)を添加した。次いで、得られた混合物を30分間85〜90℃で加熱し、次いで室温に冷却し、次いでセニエット塩に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、次いで、これをブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜0:1)により精製して、白色の固体として表題化合物(184mg、74%)を得た。MS:m/e=342.1[M+H]
【0193】
実施例4
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化22】


3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(298mg、0.95mmol)及びテトラヒドロフラン−3−イルアミン(99mg、1.14mmol)のトルエン(1.5mL)溶液に、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン(40mg、0.28mmol)を添加し、50℃でアルゴン下にて一晩反応物を撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:1)によって残留物を精製して、無色のガム状物として表題化合物(87mg、25%)を得た。MS:m/e=370.1[M+H]
【0194】
実施例5
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化23】


実施例4に記載したように、テトラヒドロフラン−3−イルアミンの代りに2−ヒドロキシエチルアミン(56mg、0.92mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(242mg、0.77mmol)を表題化合物(86mg、33%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=7:3〜0:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=344.1[M+H]
【0195】
実施例6
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド
【化24】


実施例4に記載したように、テトラヒドロフラン−3−イルアミンの代りに1−ヒドロキシメチルエチルアミン(75mg、1.0mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(263mg、0.84mmol)を表題化合物(192mg、64%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=7:3〜0:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=358.1[M+H]
【0196】
実施例7
酢酸2−{[3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボニル]−アミノ}−エチルエステル
【化25】


実施例4に記載したように、テトラヒドロフラン−3−イルアミンの代りに2−ヒドロキシエチルアミン(56mg、0.92mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(242mg、0.77mmol)を表題化合物(77mg、26%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=7:3〜0:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=386.0[M+H]
【0197】
実施例8
(R又はS)−3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド
【化26】


エタノール:ヘプタン(1:2、6mL)中における3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド(実施例6、98mg)の立体異性体を、220nMでUV検出を行い、イソプロパノール:ヘプタン(2:8)移動相を使用して、室温で、5×50cmのChiralpak ADカラムを使用して分離した。最も極性の低い成分(−ve 旋光記号(sign of rotation))を白色の固体(35mg)として得た。MS:m/e=358.2[M+H]
【0198】
実施例9
(S又はR)−3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド
【化27】


エタノール:ヘプタン(1:2、6mL)中における3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド(実施例6、98mg)の立体異性体を、220nMでUV検出を行い、イソプロパノール:ヘプタン(2:8)移動相を使用して、室温で、5×50cmのChiralpak ADカラムを使用して分離した。最も極性の低い成分(+ve 旋光記号)を白色の固体(35mg)として得た。MS:m/e=358.2[M+H]
【0199】
実施例10
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド
【化28】


トリメチルアルミニウム(トルエン中2M、0.6mL、1.3mmol)の溶液を、N,N−ジメチルヒドラジン(76mg、1.3mmol)のジオキサン(5mL)溶液に滴下(発熱性)し、得られた混合物を1時間室温で撹拌した。次いで、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)を添加した。次いで、得られた混合物を4時間85〜90℃で加熱し、次いで室温に冷却し、次いでセニエット塩に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、次いで、これをブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=9:1〜4:1)により精製して、無色の油状物として表題化合物(24mg、22%)を得た。MS:m/e=343.3[M+H]
【0200】
実施例11
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イル−アミド
【化29】


トリメチルアルミニウム(トルエン中2M、0.6mL、1.3mmol)の溶液を、1−アミノピペリジン(127mg、1.3mmol)のジオキサン(3mL)溶液に滴下(発熱性)し、得られた混合物を1時間室温で撹拌した。次いで、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)のジオキサン(2mL)溶液を添加した。次いで、得られた混合物を4時間85〜90℃で加熱し、次いで室温に冷却し、一晩撹拌し、次いでセニエット塩に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、次いで、これをブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=9:1〜4:1)により精製して、白色の固体として表題化合物(100mg、82%)を得た。MS:m/e=383.3[M+H]
【0201】
実施例12
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イル−アミド
【化30】

【0202】
a) 3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(209mg、0.66mmol)のジオキサン(5mL)溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(2N、2mL)を添加した。1時間還流させながら加熱した後に、混合物を室温に冷却し、HCl(4N、2mL)で酸性化した。濾過により精製し、乾燥させて、白色の固体として表題化合物(187mg、94%)を得た。MS:m/e=299.1[M−H]
【0203】
b) 3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イル−アミド
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(120mg、0.4mmol)のDMF(5mL)溶液に、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(192mg、0.6mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(340μL、2.0mmol)、及びN−アミノピロリジンHCl(64mg、0.52mmol)を添加した。得られた反応混合物は、室温で4時間であった。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜4:1)により精製して、無色の油状物として表題化合物(108mg、73%)を得た。MS:m/e=369.2[M+H]
【0204】
実施例13
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化31】


実施例12bに記載したように、N−アミノピロリジンHClの代りに4−アミノ−モルホリン(29mg、0.28mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(65mg、0.22mmol)を表題化合物(58mg、70%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=385.2[M+H]
【0205】
実施例14
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピル−アミド
【化32】

【0206】
a) (E)−及び/又は(Z)−ピリジン−2−カルバルデヒドオキシム
2−ピリジンカルボキサルデヒド(53.6g、500mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(38.2g、544mmol)のエタノール(36mL)及び水(69mL)懸濁液に氷(205g)を添加した。次いで、水酸化ナトリウム水溶液(32%、115mL、1.24mol)を10分以内に滴下し(−8℃から+7℃まで温度上昇)、その結果ほとんどの固体は溶解する。室温で1時間撹拌した後、次いで、得られた混合物をHCl(5N)で酸性化した。次いで、混合物をジクロロメタンで抽出して、オフホワイトの固体として表題化合物(47.7g、78%)を得た。MS:m/e=123.3[M+H]
【0207】
b) 5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル
N−クロロスクシンイミド(6.0g、33mmol)のクロロホルム(20mL)懸濁液に、ピリジン(0.26mL、3.3mmol)と、(E)−及び/又は(Z)−ピリジン−2−カルバルデヒドオキシム(4.0g、33mmol)のクロロホルム(103mL)溶液とを、周囲温度で15分間添加した。この温度で30分間撹拌した後に、エチル(E)−3−(1−ピロリジノ)−2−ブテノエート(6.0g、33mmol)のクロロホルム(4mL)溶液を添加した。得られた懸濁液を50℃に加温し、1時間にわたってトリエチルアミン(12mL、86mmol)のクロロホルム(10mL)溶液を滴下した。50℃で0.5時間、そして室温で30時間撹拌を継続した。暗褐色の溶液を水(100mL)で洗浄し、ジクロロメタン(50mL)で水層を抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=8:2〜1:1)により精製して、黄色の油状物として表題化合物(4.43g、58%)を得た。MS:m/e=233.3[M+H]
【0208】
c) (5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール
0℃の、5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル(4.1g、18mmol)のTHF(229mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(367mg、10mmol)を添加した。そして、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。水(1.9mL)を慎重に添加し、次いで、水酸化ナトリウム水溶液(15%、1.9mL)及び水(0.54mL)を添加した。得られた懸濁液を周囲温度で15分間撹拌し、Hyflo(登録商標)で濾過した。濃縮し、ヘプタンで粉砕し、淡黄色の固体として表題化合物(2.88g、86%)を得た。MS:m/e=191.3[M+H]
【0209】
d) 3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(465mg、2.44mmol)のTHF(10mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で3−オキソ−2,3−ジヒドロ−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(350mg、2.45mmol)及びトリフェニルホスフィン(769mg、2.93mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、1.23mL、2.68mmol)を添加し、反応混合物を0℃で1時間、次いで室温で一晩撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:4)により精製して、白色の固体として表題化合物(433mg、57%)を得た。MS:m/e=316.2[M+H]
【0210】
e) 3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピル−アミド
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)及びイソプロピルアミン(22mg、0.37mmol)のトルエン(1mL)溶液に、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エン(26mg、0.19mmol)を添加し、50℃で3時間アルゴン下にて反応物を撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:1)によって残留物を精製して、オフホワイトの固体として表題化合物(95mg、83%)を得た。MS:m/e=343.2[M+H]
【0211】
実施例15
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化33】


実施例14eに記載したように、イソプロピルアミンの代りにエタノールアミン(23mg、0.38mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)を表題化合物(90mg、82%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=345.2[M+H]
【0212】
実施例16
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化34】


実施例14eに記載したように、イソプロピルアミンの代りに4−アミノテトラヒドロピラン(33mg、0.38mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)を表題化合物(15mg、13%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:4)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=371.1[M+H]
【0213】
実施例17
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド
【化35】


実施例14eに記載したように、イソプロピルアミンの代りに2,2,2−トリフルオロエチルアミン(38mg、0.38mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)を表題化合物(77mg、64%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:4)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=383.1[M+H]
【0214】
実施例18
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド
【化36】


トリメチルアルミニウム(トルエン中2M、0.6mL、1.3mmol)の溶液を、N,N−ジメチルヒドラジン(76mg、1.3mmol)のジオキサン(3mL)溶液に滴下(発熱性)し、得られた混合物を1時間室温で撹拌した。次いで、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)のジオキサン(2mL)溶液を添加した。次いで、得られた混合物を一晩85〜90℃で加熱し、室温に冷却し、セニエット塩に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、次いで、これをブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=9:1〜7:3)により精製して、白色の固体として表題化合物(86mg、79%)を得た。MS:m/e=344.2[M+H]
【0215】
実施例19
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化37】


実施例18に記載したように、N,N−ジメチルヒドラジンの代りに4−アミノモルホリン(136mg、1.3mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.33mmol)を表題化合物(91mg、71%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=9:1〜7:3)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=386.2[M+H]
【0216】
実施例20
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド
【化38】


実施例18に記載したように、N,N−ジメチルヒドラジンの代りに1−アミノピペリジン(127mg、1.27mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.33mmol)を表題化合物(83mg、68%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=9:1〜7:3)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=384.2[M+H]
【0217】
実施例21
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド
【化39】

【0218】
a) 3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(450mg、1.43mmol)のジオキサン(5mL)溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(2N、3mL)を添加した。1時間還流させながら加熱した後に、混合物を室温に冷却し、HCl(4N、2mL)で酸性化した。濾過により精製し、乾燥させて、白色の固体として表題化合物(400mg、93%)を得た。MS:m/e=300.1[M−H]
【0219】
b) 3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド 3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(100mg、0.33mmol)のDMF(5mL)溶液に、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(160mg、0.5mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(280μL、1.7mmol)、及びN−アミノピロリジンHCl(61mg、0.50mmol)を添加した。得られた反応混合物は、室温で4時間であった。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜8.5:1.5)により精製して、白色の固体として表題化合物(70mg、57%)を得た。MS:m/e=370.2[M+H]
【0220】
実施例22
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
【化40】

【0221】
a) 5−フルオロ−ピリジン−2−カルバルデヒドオキシム
5−フルオロ−2−ホルミルピリジン(5.0g、41mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(3.06g、44mmol)のエタノール(3.2mL)及び水(9.6mL)溶液に氷(18.6g)を添加した。次いで、温度を−5℃〜5℃に維持しながら、NaOH(4.0g、100mmol)の水(4.6mL)溶液を10分間にわたって滴下した。次いで、反応混合物を30分間室温で撹拌した。次いで、HCl(4N)を添加して混合物を酸性化し、得られた沈殿物を濾過し、そして水で洗浄して、淡褐色の固体として表題化合物(4.41g、79%)を得た。MS:m/e=141.0[M+H]
【0222】
b) 3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル
N−クロロスクシンイミド(4.63g、35mmol)のクロロホルム(21mL)懸濁液に、ピリジン(0.28mL、3.5mmol)と、5−フルオロ−ピリジン−2−カルバルデヒドオキシム(4.86g、35mmol)のクロロホルム(110mL)溶液とを、室温で15分間添加した。この温度で30分間撹拌した後に、エチル(E)−3−(1−ピロリジノ)−2−ブテノエート(6.36g、35mmol)のクロロホルム(4.4mL)溶液を添加した。得られた懸濁液を50℃に加温し、トリエチルアミン(4.83mL、35mmol)のクロロホルム(4.4mL)溶液を30分間にわたって滴下した。50℃で1.5時間撹拌を継続し、次いで、周囲温度に冷却した。次いで、溶液を氷水(200mL)で希釈し、水層をジクロロメタン(50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させて、暗褐色の油状物を得た。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜20:80)により精製して、黄色の油状物として表題化合物(5.83g、67%)を得た。MS:m/e=251.1[M+H]
【0223】
c) [3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール
0℃に冷却した、3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.5g、10mmol)の脱水THF(34mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(209mg、2.3mmol)を少しずつ添加した。1時間にわたって室温まで加温した後、混合物を0℃に冷却し、水(0.2mL)を慎重に添加し、次いで、水酸化ナトリウム水溶液(15%、0.2mL)及び水(0.6mL)を添加した。得られた懸濁液を周囲温度で4時間撹拌し、Hyflo(登録商標)で濾過した。次いで、濾液を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=50:50〜0:100)により精製して、淡黄色の固体として表題化合物(1.47g、71%)を得た。MS:m/e=209.1[M+H]
【0224】
d) 3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(438mg、2.1mmol)のTHF(10mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で室温にて、3−オキソ−2,3−ジヒドロ−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(300mg、2.1mmol)及びトリフェニルホスフィン(658mg、2.1mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、1.1mL、2.5mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=4:1〜1:4)により精製して、白色の固体として表題化合物(431mg、62%)を得た。MS:m/e=334.2[M+H]
【0225】
e) 3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
実施例14eに記載したように、イソプロピルアミン(21mg、0.36mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステルの代りに、3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.3mmol)を、表題化合物(95mg、88%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=361.2[M+H]
【0226】
実施例23
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化41】


実施例22eに記載したように、イソプロピルアミンの代りにエタノールアミン(22mg、0.36mmol)を使用して、3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.3mmol)を表題化合物(76mg、70%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=363.1[M+H]
【0227】
実施例24
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化42】

【0228】
a) 3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
3−ブチル−5−メチル−4−イソオキサゾリル−メタノール(1.5g、8.9mmol)のTHF(30mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で0℃にて、3−オキソ−2,3−ジヒドロ−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(1.27g、8.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(2.79g、10.6mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、4.25mL、9.8mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:1)により精製して、無色の液体として表題化合物(1.44g、55%)を得た。MS:m/e=295.0[M+H]
【0229】
b) 3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
実施例14eに記載したように、イソプロピルアミンの代わりにエタノールアミン(50mg、0.82mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステルの代りに、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(201mg、0.68mmol)を、表題化合物(103mg、47%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=1:1〜0:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=324.3[M+H]
【0230】
実施例25
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド
【化43】


実施例24bに記載したように、エタノールアミンの代りに1−ヒドロキシメチルエチルアミン(62mg、0.82mmol)を使用して、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(201mg、0.68mmol)を表題化合物(142mg、62%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=1:1〜0:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=338.5[M+H]
【0231】
実施例26
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド
【化44】


実施例24bに記載したように、エタノールアミンの代りに(S)−1−ヒドロキシメチルエチルアミン(61mg、0.81mmol)を使用して、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(199mg、0.68mmol)を表題化合物(148mg、65%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=1:1〜0:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=338.4[M+H]
【0232】
実施例27
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド
【化45】


実施例24bに記載したように、エタノールアミンの代りに(R)−1−ヒドロキシメチルエチルアミン(61mg、0.81mmol)を使用して、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(199mg、0.68mmol)を表題化合物(137mg、60%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=1:1〜0:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=338.5[M+H]
【0233】
実施例28
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
【化46】


トリメチルアルミニウム(トルエン中2M、1.02mL、2.0mmol)の溶液を、イソプロピルアミン(121mg、2.0mmol)のジオキサン(6mL)溶液に滴下(発熱性)し、得られた混合物を1時間室温で撹拌した。次いで、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(200mg、0.68mmol)を添加した。次いで、得られた混合物を3時間70℃で加熱し、次いで室温に冷却し、次いでセニエット塩に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、次いで、これをブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜4:1)により精製して、無色の油状物として表題化合物(204mg、93%)を得た。MS:m/e=322.4[M+H]
【0234】
実施例29
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化47】


実施例28に記載したように、イソプロピルアミンの代りに3−アミノテトラヒドロフラン(335mg、3.84mmol)を使用して、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(377mg、1.28mmol)を表題化合物(368mg、82%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜4:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=350.4[M+H]
【0235】
実施例30
(R又はS)−3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化48】


エタノール:ヘプタン(1:1、8mL)中における3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド(実施例29、296mg)の立体異性体を、220nMでUV検出を行い、イソプロパノール:ヘプタン(1.5:8.5)移動相を使用して、室温で、5×50cmのChiralpak ADカラムを使用して分離した。最も極性の低い成分(−ve 旋光記号)を白色の固体(100mg)として得た。
【0236】
実施例31
(S又はR)−3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化49】


エタノール:ヘプタン(1:1、8mL)中における3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド(実施例29、296mg)の立体異性体を、220nMでUV検出を行い、イソプロパノール:ヘプタン(1.5:8.5)移動相を使用して、室温で、5×50cmのChiralpak ADカラムを使用して分離した。最も極性の低い成分(+ve 旋光記号)を無色のガム状物(116mg)として得た。
【0237】
実施例32
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド
【化50】


実施例28に記載したように、イソプロピルアミンの代りにN,N−ジメチルヒドラジン(90mg、1.5mmol)を使用して、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(110mg、0.37mmol)を表題化合物(120mg、99%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後無色の油状物として得られた。MS:m/e=323.3[M+H]
【0238】
実施例33
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド
【化51】


実施例28に記載したように、イソプロピルアミンの代りに4−アミノモルホリン(153mg、1.5mmol)を使用して、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(110mg、0.37mmol)を表題化合物(83mg、61%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後無色の油状物として得られた。MS:m/e=365.3[M+H]
【0239】
実施例34
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
【化52】

【0240】
a) 3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル
(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(350mg、2.2mmol)のTHF(30mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で0℃にて、3−ヒドロキシ−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(416mg、2.2mmol)及びトリフェニルホスフィン(692mg、2.4mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、1.05mL、2.4mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=9:1〜0:1)により精製して、無色の油状物として表題化合物(567mg、78%)を得た。MS:m/e=331.1[M+H]
【0241】
b) 3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
実施例14eに記載したように、イソプロピルアミン(21mg、0.36mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステルの代りに、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.3mmol)を、表題化合物(74mg、68%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=358.1[M+H]
【0242】
実施例35
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化53】


実施例34に記載したように、イソプロピルアミンの代りにエタノールアミン(21mg、0.34mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.3mmol)を表題化合物(60mg、58%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=360.1[M+H]
【0243】
実施例36
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピル−アミド
【化54】

【0244】
a) 3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル
(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(360mg、1.9mmol)のTHF(10mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で0℃にて、3−ヒドロキシ−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(300mg、1.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(594mg、1.9mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、0.95mL、1.9mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:4)により精製して、白色の固体として表題化合物(350mg、56%)を得た。MS:m/e=332.2[M+H]
【0245】
b) 3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピル−アミド
実施例14eに記載したように、イソプロピルアミン(22mg、0.37mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステルの代りに、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)を、表題化合物(95mg、83%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:4)によって精製した後オフホワイトの固体として得られた。MS:m/e=343.2[M+H]
【0246】
実施例37
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化55】


実施例36bに記載したように、イソプロピルアミンの代りにエタノールアミン(23mg、0.38mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.32mmol)を表題化合物(90mg、82%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=345.2[M+H]
【0247】
実施例38
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
【化56】

【0248】
a) 3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル
[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(458mg、2.2mmol)のTHF(10mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で0℃にて、3−ヒドロキシ−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(350mg、1.9mmol)及びトリフェニルホスフィン(692mg、2.6mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、1.05mL、2.4mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜0:1)により精製して、白色の固体として表題化合物(488mg、64%)を得た。MS:m/e=350.1[M+H]
【0249】
b) 3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
実施例14eに記載したように、イソプロピルアミン(24mg、0.41mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステルの代りに、3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(120mg、0.34mmol)を、表題化合物(99mg、77%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜1:4)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=377.2[M+H]
【0250】
実施例39
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【化57】


実施例38bに記載したように、イソプロピルアミンの代りにエタノールアミン(25mg、0.41mmol)を使用して、3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(120mg、0.34mmol)を表題化合物(91mg、70%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=97.5:2.5〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=379.3[M+H]
【0251】
実施例40
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化58】


実施例38bに記載したように、イソプロピルアミンの代りに3−アミノテトラヒドロフラン(36mg、0.41mmol)を使用して、3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(120mg、0.34mmol)を表題化合物(38mg、27%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=75:25〜25:75)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=405.3[M+H]
【0252】
実施例41
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
【化59】

【0253】
a) 3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル
3−ブチル−5−メチル−4−イソオキサゾリル−メタノール(367mg、2.2mmol)のTHF(10mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で0℃にて、3−ヒドロキシ−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(345mg、2.2mmol)及びトリフェニルホスフィン(622mg、2.4mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(トルエン中約40%、1.04mL、2.4mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=9:1〜0:1)により精製して、無色の液体として表題化合物(518mg、77%)を得た。MS:m/e=311.2[M+H]
【0254】
b) 3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド
実施例14eに記載したように、イソプロピルアミンの代わりに3−アミノテトラヒドロフラン(56mg、0.64mmol)を使用して、3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステルの代りに、3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(165mg、0.53mmol)を表題化合物(32mg、16%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ヘプタン:酢酸エチル=4:1〜0:1)によって精製した後無色のガム状物として得られた。MS:m/e=366.2[M+H]
【0255】
実施例42
{3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−イル}−(2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル)−メタノン
【化60】

【0256】
a) 3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(1.0g、4.8mmol)のTHF(70mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で周囲温度にて、3−オキソ−2,3−ジヒドロ−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(0.69g、4.8mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.65g、6.3mmol)を添加した。次いで、アゾジカルボン酸ジエチル(2.7mL、6.3mmol)を4℃で添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、ヘプタン:酢酸エチル=100:0〜7:3)により精製して、白色の固体として表題化合物(958mg、60%)を得た。MS:m/e=333.2[M+H]
【0257】
b) {3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−イル}−(2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル)−メタノン
トリメチルアルミニウム(2Mヘキサン溶液1.0mL、2mmol)を、0℃で2−オキサ−6−アゾニア−スピロ[3.3]ヘプタンシュウ酸塩(100mg、0.53mmol)のトルエン(2mL)溶液にゆっくりと添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(200mg、0.6mmol)のトルエン(8mL)溶液を滴下し、得られた混合物を3時間110℃で加熱した。室温への冷却及び抽出ワークアップ(酢酸エチル/セニエット塩飽和水溶液)後、有機相を乾燥させ(NaSO)、そして濾過した。クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=95:5〜7:3)により精製して、無色の油状物として表題化合物(19mg、8%)を得た。MS:m/e=400.1[M+H]
【0258】
実施例43
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
【化61】

【0259】
a) 3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸エチルエステル(20.0g、80.2mmol)及びベンズアルデヒド(8.19mL、80.2mmol)のエタノール(113mL)溶液に、ナトリウムエトキシド(2.71M、32.5mL、88.3mmol)を添加し、1時間還流させながら反応混合物を加熱した。塩酸(1N、96.3mL)を添加し、得られた混合物をトルエンで抽出した。次いで、溶媒を留去し、淡黄色の固体として表題化合物(19.1g、77%)を得た。MS:m/e=308.0[M−H]
【0260】
b) [3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イル]メタノール
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸(19.0g、61.4mmol)及びトリエチルアミン(8.6mL、61.4mmol)のTHF(475mL)溶液に、クロロギ酸エチル(5.97mL、61.4mmol)のTHF(55mL)溶液を室温で添加した。1時間後、トリエチルアミン塩酸塩を濾別し、少量のTHFで洗浄した。水素化ホウ素ナトリウム(6.05g、154mmol)及び水(55mL)の溶液に混合物を添加した。室温で一晩撹拌した後、水酸化ナトリウム水溶液(1N、180mL)を添加した。tert−ブチルメチルエーテルで抽出し、蒸留により溶媒を除去し、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜95:5)により、淡黄色の固体として表題化合物(11.4g、63%)を得た。MS:m/e=296.2[M+H]
【0261】
c) 3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
3−ヒドロキシ−5−イソオキサゾールカルボン酸メチル(4.2g、28.8mmol)のTHF(314mL)溶液を、5℃で、トリフェニルホスフィン(10.1g、37.4mmol)を含有する[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イル]−メタノール(8.5g、28.8mmol)のTHF(349mL)溶液に添加し、次いで、DIAD(7.89mL、37.4mmol)を反応混合物に滴下した。次いで、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を蒸発させ、次いで、クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル:ヘプタン=1:3)により、淡黄色の固体として表題化合物(6.84g、57%)を得た。MS:m/e=479.0[M+AcO]
【0262】
d) 3−[5−((1S,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
酸化オスミウム(VIII)(65.1mL、6.4mmol)、N−メチルモルホリンN−オキシド(1.93g、16mmol)、及び脱イオン水(16.8mL)を、3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−((E)−スチリル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(6.73g、16mmol)のジオキサン(67.3mL)溶液に室温で添加し、得られた混合物を一晩撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチル及びチオ硫酸ナトリウムで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル:ヘプタン=1:4〜1:1)により精製して、無色の油状物として表題化合物(3.81g、52%)を得た。MS:m/e=453.0[M+H]
【0263】
e) 3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ホルミル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
(メタ)過ヨウ素酸ナトリウム(2.68g、8.4mmol)を、0℃で、3−[5−((1S,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−3−(4−フルオロ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(3.8g、8.4mmol)のTHF(21mL)及び脱イオン水(4.3mL)溶液に添加し、得られた混合物を0℃で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させて、無色の油状物として表題化合物(2.9g、100%)を得、次の工程でそのまま用いた。MS:m/e=405.1[M+AcO]
【0264】
f) 3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル
水素化ホウ素リチウム(762.5mg、19.4mmol)を、3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ホルミル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(2.9g、8.4mmol)のメタノール(168mL)溶液に添加し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、クエン酸(10%、100mL)を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして蒸発させた。クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル:ヘプタン=1:4〜1:1)により精製して、白色の固体として表題化合物(1.63g、48%)を得た。MS:m/e=407.2[M+AcO]
【0265】
g) 3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
トリメチルアルミニウム(2Mヘキサン溶液0.57mL、1.15mmol)を、イソプロピルアミン(68.2mg、1.15mmol)のジオキサン(5.0mL)溶液にゆっくり添加し、1時間80℃で撹拌した。次いで、3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.29mmol)のジオキサン(5.0mL)溶液を滴下した。混合物を85℃で一晩撹拌した。室温への冷却及び抽出ワークアップ(酢酸エチル/セニエット塩飽和水溶液)後、有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過した。クロマトグラフィー(シリカ、酢酸エチル:ヘプタン=3:7〜1:1)により精製して、白色の固体として表題化合物(50mg、46%)を得た。MS:m/e=373.9[M−H]
【0266】
実施例44
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド
【化62】


実施例43gに記載したように、イソプロピルアミンの代りに4−アミノテトラヒドロピランを使用して、3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.29mmol)を表題化合物(55mg、46%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=416.1[M−H]
【0267】
実施例45
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド
【化63】


実施例43gに記載したように、イソプロピルアミンの代りに2,2,2−トリフルオロエチルアミンを使用して、3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.29mmol)を表題化合物(25mg、21%)に変換し、これは、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン:メタノール=1:0〜9:1)によって精製した後白色の固体として得られた。MS:m/e=414.0[M−H]

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iで表される化合物
【化64】


(式中、
は、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲン−低級アルコキシにより置換されている低級アルキル、
アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル(それぞれ、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルキル、ハロゲン−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキル−C(=O)OH、低級アルキル−C(=O)O−低級アルキル、低級アルキル−CO−NR、低級アルキル−NR、低級アルコキシ−低級アルキル、−CO−低級アルキル、−C(=O)OH、−C(=O)O−低級アルキル、−CONR、−NR、低級アルコキシ、ハロゲン−低級アルコキシ、−SO−低級アルキル、−SO−NR、シクロアルキル、フェニルオキシ、又はフェニルにより置換されている)であり、
は、場合により、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、又はハロゲン−低級アルコキシにより置換されている低級アルキルであり、
は、場合により、カルボキシ、ハロゲン又はヒドロキシルにより置換されている低級アルキル;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル(各アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルは、場合により、カルボキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、又は低級アルキルにより置換されている);又は−NRであり、
は、H又は低級アルキルであるか、
或いは、R及びRは、それらが結合している窒素と共に複素環を形成し、
は、H又は低級アルキルであり、
は、H又は低級アルキルであり、
は、H又は低級アルキルであり、
は、H又は低級アルキルであり、
Yは、O又はSであり、
Xは、CH−O−又は−CH=CH−である)
又は、その薬学的に活性である塩もしくはエステル。
【請求項2】
YがOである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
YがSである、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
Xが−CH−O−である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
Xが−CH=CH−である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
が、低級アルキル又はヒドロキシ−低級アルキルである、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
が、Me又はヒドロキシ−Meである、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
が、アリール、ハロゲンによって置換されたアリール、ヘテロアリール、又はハロゲンによって置換されたヘテロアリールである、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
が、Ph、4−フルオロ−Ph、ピリジニル、又は3−フルオロ−ピリジニルである、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
がHである、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
が、低級アルキル、ヒドロキシルで置換された低級アルキル、カルボキシで置換された低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキル、ヘテロシクリル、又は−NR(R、Rは、低級アルキルである)である、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
が、2,2,2−トリフルオロ−エチル−、2−カルボキシエチル−、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル−、2−ヒドロキシ−エチル−、3−テトラヒドロフラニル−、4−テトラヒドロプラニル−、イソプロピル−、(CHN−、ピペリジニル、ピロリジニル、又はモルホリノである、請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
及びRが、これらが結合している窒素と共に2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イルを形成する、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
以下からなる群より選択される、請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物:
3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
酢酸 2−{[3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボニル]−アミノ}−エチルエステル、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
{3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−イル}−(2−オキサ−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタ−6−イル)−メタノン
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド、及び
3−[3−(4−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシメチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド
又は、その薬学的に活性である塩もしくはエステル。
【請求項15】
以下からなる群より選択される、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物:
3−[(E)−2−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イル)−ビニル]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
酢酸 2−{[3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボニル]−アミノ}−エチルエステル、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((R)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、及び
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
又は、その薬学的に活性である塩もしくはエステル。
【請求項16】
以下からなる群より選択される、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物:
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
酢酸 2−{[3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボニル]−アミノ}−エチルエステル、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸N’,N’−ジメチル−ヒドラジド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピロリジン−1−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、及び
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
又は、その薬学的に活性である塩もしくはエステル。
【請求項17】
以下からなる群より選択される、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物:
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸イソプロピルアミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸モルホリン−4−イルアミド、
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(S)−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
3−[3−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ]−イソチアゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−アミド、
3−(5−メチル−3−ピリジン−2−イル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、及び
3−(3−ブチル−5−メチル−イソオキサゾール−4−イルメトキシ)−イソオキサゾール−5−カルボン酸(テトラヒドロ−フラン−3(R)−イル)−アミド、
又は、その薬学的に活性である塩もしくはエステル。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物を調製するプロセスであって、式XIIで表される化合物を式XVで表される化合物と反応させることを含むプロセス:
【化65】


(式中、
Rは、低級アルキルであり、R、R、R、R、X及びYは、請求項1〜17のいずれか一項に定義される通りである)。
【請求項19】
請求項18に記載のプロセスにより調製される、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
医薬として使用するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
GABA Aα5受容体結合部位により媒介されるか、又はGABA Aα5受容体結合部位の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置のために、請求項20に記載の通り使用するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項22】
活性成分としての請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物と、薬学的に許容しうる担体及び/又は薬学的に許容しうる補助物質とを含む医薬組成物。
【請求項23】
GABA Aα5受容体結合部位により媒介されるか、又はGABA Aα5受容体結合部位の調節を介して処置することができる障害又は症状を治療的及び/又は予防的に処置する医薬を製造するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項24】
慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を治療的及び/又は予防的に処置する医薬を製造するための、或いは向知性薬として使用するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項25】
GABA Aα5受容体結合部位により媒介されるか、又はGABA Aα5受容体結合部位の調節を介して処置することができる障害又は症状の治療的及び/又は予防的処置のための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項26】
慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を治療的及び/又は予防的に処置するための、或いは向知性薬として使用するための、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項27】
GABA Aα5受容体結合部位により媒介されるか、又はGABA Aα5受容体結合部位の調節を介して処置することができる障害又は症状を治療的及び/又は予防的に処置するための、特に、慢性神経障害、認知障害、アルツハイマー病、記憶障害、統合失調症、統合失調症に関連する陽性、陰性及び/又は認知症状、双極性障害、自閉症、ダウン症候群、神経繊維腫症I型、睡眠障害、概日リズム障害、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、AIDSによって引き起こされる痴呆、精神障害、物質誘発性精神障害、不安障害、全般性不安障害、パニック障害、妄想性障害、強迫性障害、急性ストレス障害、薬物依存、運動障害、パーキンソン病、下肢静止不能症候群、認知欠陥障害、多発梗塞性痴呆、気分障害、鬱病、神経精神学的症状、精神病、注意欠陥多動障害、神経因性疼痛、卒中及び注意障害を治療的及び/又は予防的に処置するための、或いは向知性薬としての使用するための方法であって、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物を哺乳類、特にヒトに投与することを含む方法。
【請求項28】
上記に記載されるような本発明。

【公表番号】特表2012−518025(P2012−518025A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550540(P2011−550540)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/051890
【国際公開番号】WO2010/094669
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】