説明

インターロイキン6産生抑制剤、及び皮膚外用剤又は化粧料

【課題】安全性が良好な新規なインターロイキン6産生抑制剤、並びにそれを利用した、抗炎症作用又は皮膚肥厚抑制作用が良好な皮膚外用剤又は化粧料の提供。
【解決手段】落花生もやし由来成分を有効成分とするインターロイキン6産生抑制剤;並びに該インターロイキン6産生抑制剤を含有する皮膚肥厚抑制用皮膚外用剤又は化粧料、或いは抗炎症用皮膚外用剤又は化粧料である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規なインターロイキン6産生抑制剤、及びそれを含有する皮膚外用剤又は化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
インターロイキン6(IL6)を含むサイトカインは、組織の恒常性を保つために細胞から産生されているが、一方で、紫外線(太陽光)の長期間に亘る連続的な曝露や、外部/内部からの連続的な刺激等により過剰に産生され、皮膚組織に傷害を与えることが知られている。特に、IL6の過剰産生はケラチノサイトの増殖、線維芽細胞からのコラーゲン、プロテオグリカンの産生及びコラーゲナーゼ分泌促進等に深く関与し、皮膚の炎症、皮膚肥厚等の皮膚傷害が生じるものと考えられている。これらの皮膚傷害に係わるIL6の過剰な産生を抑制する剤が、種々提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
【0003】
一方、落花生もやし由来成分については、メラニン産生抑制能等が知られているが(例えば、特許文献3)、IL6に対する作用については何ら知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−269636号公報
【特許文献2】特開2007−63154号公報
【特許文献3】特開2007−238579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、安全性が良好な新規なインターロイキン6産生抑制剤、並びにそれを利用した、抗炎症作用又は皮膚肥厚抑制作用が良好な、皮膚外用剤又は化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明者らが種々検討した結果、落花生もやし由来の成分に、高いIL6産生抑制作用があることを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、上記課題を解決するため、落花生もやし由来成分を有効成分とするインターロイキン6産生抑制剤;並びに当該インターロイキン6産生抑制剤を含有する皮膚肥厚抑制用皮膚外用剤又は化粧料及び抗炎症用皮膚外用剤又は化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、安全性が良好な新規なインターロイキン6産生抑制剤、並びにそれを利用した、抗炎症作用又は皮膚肥厚抑制作用が良好な、皮膚外用剤又は化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明は、マメ科に属する落花生(ナンキンマメ:Arachis hypogaea L.;以下、単に「落花生」と記す)のもやし由来成分を有効成分とするIL6産生抑制剤に関する。本発明に用いる落花生については、その産地や栽培方法は特に限定されるものではく、また、本発明に用いる落花生もやし由来成分の調製法も特に限定されるものではない。なお、本明細書では、「落花生もやし」とは、落花生の種子を15℃〜25℃程度の水に浸漬させ、2〜7日間程度非光下にて発芽させた後、さらに栽培し、幼根が成長し、種子部がほぼ消化された胚軸40〜100mm程度の状態のものを意味するものとする。
【0009】
本発明に用いる落花生もやし由来成分の一例は、落花生もやしを、乾燥粉砕、破砕等することによって得られる粉末である。この粉末を、そのままIL6産生抑制剤として用いることができる。当該粉末は、殺菌、篩過等の後処理をした後に、用いてもよい。
【0010】
本発明に用いる落花生もやし由来成分の他の例は、上記方法等で得られた粉末あるいは落花生もやしを、溶媒を用いて抽出処理して得られる抽出液(以下、単に「落花生もやし抽出液」と記す)である。落花生もやし抽出液は、そのままIL6産生抑制剤として用いることもできるし、必要に応じて更に脱色、脱臭などの後処理をした後に用いることもできる。また、分離操作により、効能の高い画分のみを用いることもできる。さらには溶媒を留去して固形物化・粉末化(以下、単に「落花生もやし抽出物」と記す)して用いることもできる。抽出処理に用いる抽出溶媒としては、例えば、水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級エステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、それらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0011】
好ましい抽出方法の一例としては、濃度0〜100vol%の含水エチルアルコール又は含水1,3−ブチレングリコールを用い、室温で、又は加温して1〜10日間抽出を行った後、ろ過し、得られたろ液を更に、疎水性樹脂及びイオン交換樹脂等によるカラム分画、分子量分画等で精製する方法が挙げられる。
【0012】
本発明は、本発明のIL6産生抑制剤、即ち落花生もやし由来成分、を有効成分として含有する皮膚外用剤又は化粧料にも関する。落花生もやし由来成分には、紫外線非照射時の正常状態におけるIL6の量を損なうことなく、紫外線照射によってIL6の産生が過剰になるのを抑制するという、優れた作用がある。上記した通り、IL6の過剰産生は、皮膚の炎症及び皮膚の皮膚肥厚等の皮膚障害の一因となる。本発明のIL6産生抑制剤を利用することにより、この様な皮膚障害を防止又は改善する皮膚外用剤又は化粧料を提供することができる。
本発明に用いる落花生もやし由来成分の皮膚外用剤又は化粧料への配合量は、乾燥分として好ましくは0.001〜5質量%(以下、単に「%」で示す)であり、より好ましくは0.01〜3%である。この範囲内であれば、落花生もやし由来成分を安定に配合することができ、かつ高い薬効を発揮することができる。又、抽出液を使用する場合には、溶質である乾燥分の含有量が上記範囲内であるのが好ましい。
【0013】
本発明の皮膚外用剤又は化粧料は、落花生もやし由来成分をIL6産生抑制剤として、常法に従い、通常の皮膚外用剤又は化粧料に用いられる種々の形態の基剤に配合することにより調製することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、他の薬効成分、例えば、美白剤、抗酸化剤、他の抗炎症剤、細胞賦活剤及び紫外線防止剤等、と組み合わせて、本発明の効果をさらに高める、又は他の効果を付加することができる。
【0014】
また、本発明の皮膚外用剤又は化粧料には、本発明のIL6産生抑制剤以外の任意の成分を配合することができる。そのような成分としては、例えば、アミノ酸、脂質、糖、ホルモン、酵素、核酸などの生理活性物質等を挙げることができるが、これらに限定されることはない。また、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料や医薬部外品、皮膚外用剤等の製造に通常使用される成分、例えば、水(精製水、温泉水、深層水等)、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、包接化合物、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、植物・動物・微生物由来の抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、ビタミン類等を必要に応じて用いることができる。
【0015】
本発明は皮膚外用剤又は化粧料のほか、医薬部外品の態様、或いは医薬品の態様のいずれであってもよい。また、粉体、固体、乳化物、液体等、いずれの形態であってもよい。より具体的には、本発明の皮膚外用剤及び化粧料は、パウダー、パウダーファンデーション等の粉体;石けん、リップスティック等の固体;クリーム、乳液、クリームファンデーション等の乳化物;化粧水、美容液等の液体;など、種々の形態の態様のいずれであってもよい。
【実施例】
【0016】
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されるものではない。
[例1:落花生もやし由来成分の調製例]
落花生(ナンキンマメ:Arachis hypogaea L.)の種子を15℃〜25℃の水に浸漬させ、5日間非光下にて発芽させた後、さらに栽培し、胚芽が40〜60mmに成長した「落花生もやし」を得た。さらに、保存のために凍結乾燥し、粉砕処理工程を経て、落花生もやし粉末を得た。
こうして得られた粉砕物100gに対して、50vol%の含水エチルアルコール1,000mLを加え、50℃で2時間抽出処理を行なった。冷却後、加圧ろ過し、エチルアルコール濃度が25vol%になるよう調整した抽出液を得た。この抽出液の乾燥分濃度は、2.0質量%であった。
この抽出液を以下のIL6産生抑制試験に用いた。
【0017】
[例2:IL6産生抑制試験]
ケラチノサイトにおけるUV照射時のインターロイキン6産生抑制効果を以下の方法で確認した。
ヒト正常皮膚ケラチノサイト(クラボウ社製)を、KGM2培地(クラボウ社製)を用いて培養し、これを24穴プレートに1×104/cm2の密度で播種し、サブコンフルエント状態まで培養した。この培養細胞に、上記で調製した抽出液を、培地中の最終濃度としてそれぞれ2.0、1.0、0.2%になるように添加した。3時間後にPBSで2回洗浄後、ハンクス液を2回ずつ添加し、紫外線(UV−B)を50mJ照射した。ハンクス液を除去後、培地を添加し、各試料液を上記と同一の割合で、再添加した。24時間後、培地を採取した。採取した培地は、細胞成分なども取り除くため遠心濾過した。取り分けた各培地について、測定キット(Interleukin−6[(h)IL−6]Human,ELISA;Biotrak System社製)により、IL6の平均濃度(ナノg/mL)を測定した。なお、紫外線照射しない細胞についても同様に測定した。結果を下記表に示す。
なお、下記表中、「コントロール」とは、試料液無添加の培地の測定結果であり、「UV+」は紫外線照射した培地の測定結果であり、及び「UV−」は紫外線が照射されていない培地の測定結果である。また、IL6産生抑制率(%)は、「UV+」時のIL6産生の平均濃度値を用い、下記式(1)により算出された値である。
(1)
IL6産生抑制率={1−(各試験平均濃度の値/コントロールの値)}×100
【0018】
【表1】

【0019】
上記結果から、落花生もやし天然物由来成分には、紫外線非照射時のIL6の産生を抑制することなく、即ちIL6の正常量を損なうことなく、紫外線照射時にIL6が過剰に産生されるのを抑制する優れた効果があることが理解できる。
【0020】
[例3:ローションの調製例]
以下の組成のローションを、以下の方法で調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(7)を混合溶解する。
B.下記成分(8)〜(11)を混合溶解する。
C.AにBを加え混合し、ローションを得た。
(成分) %
(1)クエン酸 0.05
(2)クエン酸ナトリウム 0.2
(3)ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%)液 0.5
(4)落花生もやし抽出液*1 0.1
(5)グリセリン 3.0
(6)1,3−ブチレングリコール 8.0
(7)精製水 残量
(8)エチルアルコール 10.0
(9)香料 適量
(10)防腐剤 適量
(11)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
*1 例1で調製した抽出液
【0021】
調製したローションは、みずみずしい使用感があり、肌のうるおいに優れ、皮膚肥厚抑制作用、抗炎症作用が発揮され、キメを整え、つややはり、弾力のある美しい肌とすることができる化粧水であった。
【0022】
[例4:乳液の調製例]
以下の組成の乳液を、以下の方法により調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(10)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.下記成分(11)〜(15)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.AにBを加え乳化し、更に下記成分(16)を加え混合する。
D.Cを冷却し、下記成分(17)及び(18)を加え混合し、乳液を得る。
(成分) %
(1)ステアリン酸 1.0
(2)セタノール 0.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5
(4)流動パラフィン 2.0
(5)スクワラン 3.0
(6)ホホバ油 3.0
(7)パルミチン酸セチル 0.2
(8)防腐剤 適量
(9)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(10)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(11)トリエタノールアミン 0.5
(12)1,3−ブチレングリコール 15.0
(13)グリセリン 3.0
(14)ポリエチレングリコール6000 0.5
(15)精製水 残量
(16)カルボキシビニルポリマー1%溶液 8.0
(17)落花生もやし抽出液*1 2.0
(18)香料 適量
*1 例1で調製した抽出液
【0023】
調製した乳液は、みずみずしくなめらかな使用感があり、肌のうるおいとエモリエンと感に優れ、皮膚肥厚抑制作用、抗炎症作用が発揮され、キメを整え、つややはり、弾力のある美しい肌にすることができる乳液であった。
【0024】
[例5:クリームの調製例]
以下の組成のクレームを、以下の方法で調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(13)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.下記成分(14)〜(18)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.AにBを加え乳化し、更に下記成分(19)を加え混合する。
D.Cを冷却し、下記成分(20)及び(21)を加え混合し、乳液を得る。
(成分) %
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セタノール 2.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)ワセリン 2.0
(5)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル*1 2.0
(6)ミリスチン酸イソトリデシル 5.0
(7)流動パラフィン 8.0
(8)スクワラン 5.0
(9)ミツロウ 1.0
(10)パルミチン酸セチル 2.0
(11)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.5
(13)防腐剤 適量
(14)トリエタノールアミン 1.2
(15)1,3−ブチレングリコール 8.0
(16)グリセリン 2.0
(17)ポリエチレングリコール20000 0.5
(18)精製水 残量
(19)カルボキシビニルポリマー1%水溶液 5.0
(20)落花生もやし抽出液*2 5.0
(21)香料 適量
*1:コスモール168AR(日清オイリオグループ社製)
*2 例1で調製した抽出液
【0025】
調製したクリームは、コクのあるなめらかな使用感があり、肌のエモリエント感に優れ、皮膚肥厚抑制作用、抗炎症作用が発揮され、キメを整え、つややはり、弾力のある美しい肌にすることができるクリームであった。
【0026】
[例6:パックの調製例]
以下の組成のパックを、以下の方法で調製した。
(製法)
A.下記成分(1)〜(5)を加熱溶解する。
B.下記成分(6)〜(10)を混合溶解する。
C.Aを冷却後、B及び下記(11)を加え混合し、パックを得た。
(成分) %
(1)ポリビニルアルコール 12.0
(2)メチルセルロース 0.1
(3)グリセリン 3.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)精製水 残量
(6)香料 適量
(7)防腐剤 適量
(8)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
(9)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.0
(10)エチルアルコール 13.0
(11)落花生もやし抽出液*1 0.1
*1 例1で調製した抽出液
【0027】
調製したパックは、伸び広がりがよく、肌に適度な緊張感を付与し、パックを剥がした後の肌にはべたつきはなく、皮膚肥厚抑制作用、抗炎症作用が発揮され、高い潤いとはりがでるパックであった。
【0028】
[例7:クリームファンデーションの調製例]
以下の組成のクリームファンデーションを、以下の方法で調製した。
(製法)
A:下記成分(8)〜(13)を混合する。
B:下記成分(14)〜(19)を混合する。
C:Aに下記成分(1)〜(7)を添加し混合分散する。
D:CにBを加え混合する。
E:Dに下記成分(20)及び(21)を加えクリームファンデーションを得た。
(成分) %
(1)セリサイト 8.0
(2)酸化チタン 10.0
(3)ベンガラ 1.0
(4)黄色酸化鉄 2.2
(5)雲母チタン 2.0
(6)黒酸化鉄 0.1
(7)有機変成ベントナイト*1 0.5
(8)長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサン*2 2.0
(9)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン*3 2.0
(10)デカメチルシクロペンタシロキサン 12.0
(11)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0
(12)トリメチルシロキシケイ酸のシリコーン溶液*4 3.0
(13)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
(14)1,3−ブチレングリコール 5.0
(15)ジグリセリン 2.0
(16)グリセリン 2.0
(17)キサンタンガム 0.2
(18)塩化ナトリウム 0.2
(19)精製水 残量
(20)落花生もやし抽出液*5 0.5
(21)香料 適量
*1:ベントン38(NLエンダストリー社製)
*2:アビルEM−90(ゴールドシュミット社製)
*3:KF−6017(信越化学工業社製)
*4:KF−7312J(信越化学工業社製)
*5:例1で調製した抽出液
【0029】
調製したクリームファンデーションは、べたつき感のないなめらかな使用感があり、肌への付着性に優れ、美しい仕上がりとなり、また、肌にエモリエント感を付与し、皮膚肥厚抑制作用、抗炎症作用が発揮され、つややはり、弾力のある美しい肌にすることができるクリームファンデーションであった。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明によれば、安全性が良好な新規なインターロイキン6産生抑制剤、並びにそれを利用した、抗炎症作用又は皮膚肥厚抑制作用が良好な、皮膚外用剤又は化粧料を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
落花生もやし由来成分を有効成分とするインターロイキン6産生抑制剤。
【請求項2】
請求項1に記載のインターロイキン6産生抑制剤を含有する皮膚肥厚抑制用皮膚外用剤又は化粧料。
【請求項3】
請求項1に記載のインターロイキン6産生抑制剤を含有する抗炎症用皮膚外用剤又は化粧料。

【公開番号】特開2010−209039(P2010−209039A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−59445(P2009−59445)
【出願日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(000145862)株式会社コーセー (734)
【Fターム(参考)】