説明

ウェハー洗浄装置およびウェハー洗浄方法

【課題】ウェハー付きセラミックスブロックの表面とセラミックスブロック側のウェハー外周部に残留する油等の溶媒とダイヤモンド粉末を除去する洗浄装置および洗浄方法を提供する。
【解決手段】洗浄装置は、回転電動部を内蔵した洗浄機本体と、回転電動部の回転が伝達されるように洗浄機本体に取り付けられた回転ブラシ部と、回転ブラシ部に複数の整列体を形成するようにその中心から外周に向くように円弧状に植設されたブラシと、を有する。洗浄方法は、洗浄液に沈めたウェハーに洗浄装置を当てることにより、残留している溶媒とダイヤモンド粉末を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセラミックスブロックとその表面に貼り付いたウェハーの洗浄装置および洗浄方法に関し、更に詳細には、アルカリ洗浄液中にウェハー付きセラミックスブロックを沈め、ブラシ付き電動機を用いて液中でウェハー付きセラミックスブロック表面を洗浄するためのウェハー洗浄装置およびウェハー洗浄方法に関する。ブラシの役目は、セラミックスブロック側ウェハー外周部に残留しているダイヤモンド粉末をかき出し、ウェハー外周部も洗浄するものである。
【背景技術】
【0002】
油性ダイヤモンドスラリー(粒径1〜6μm)を用いた研磨後のブロック表面は、油等の溶媒が付着している。これらを除去する方法は、アルカリ性洗浄液を用いて、スポンジ等で擦り洗いをする。具体的には、業務用流し台のシンクに30リットルの水とアルカリ性洗浄液(No.200:カストロール製)0.6〜0.9リットルの混合液中に、ダイヤモンドラップ後のウェハー付きセラミックスブロックを入れ、液中でスポンジを使いウェハー付きセラミックスブロック表面に付着している油等の溶媒とダイヤモンド粉末を洗い流す。
【0003】
特にセラミックスブロック側ウェハー外周部は、油等の溶媒とダイヤモンド粉末が多く付着している。この部分に付着している油等の溶媒とダイヤモンド粉末の除去を行うためには、スポンジのエッジ部を利用して除去を行う。アルカリ洗浄液とスポンジの組合せでは、除去される油等の溶媒とダイヤモンド粉末は完全には除去されないため、アルカリ洗浄液からウェハー付きセラミックスブロックを取り出したあと、流水でアルカリ洗浄液を洗い流し、ドライエアーで乾燥させる。
【0004】
乾燥後は安定したテーブルの上にウェハー付きセラミックスブロックを置き、エタノールを染み込ませた脱脂綿(ベンコット)を用いて、セラミックスブロック側ウェハー外周部に薄い(1mm前後)板状の物をあてがって油等の溶媒とダイヤモンド粉末の除去を行う。
【0005】
これらの方法では、油等の溶媒とダイヤモンド粉末は完全には除去しきれない。特にダイヤモンド粉末がセラミックスブロック側ウェハー外周部に残留した場合は、次工程の鏡面仕上げに影響が生じる。次工程では、数十nmの粒径のコロイダルシリカを含んだスラリーを用いてウェハー表面を鏡面に仕上げるが、残留したダイヤモンド粉末がそのスラリー中に混ざった場合、ウェハー表面に深さ数μmの傷を発生させてしまう。例えば深さ6μmの傷を発生させた場合、ウェハー表面を鏡面に加工するためには2時間〜3時間の時間が必要となる。
【0006】
現在、セラミックスブロックにウェハーを貼付けているWAXは、エタノールに溶ける性質があり、乾燥後の油等の溶媒とダイヤモンド粉末の除去時には、WAXを溶かしている可能性がある。この時、セラミックスブロックとウェハー間に隙間が生じた場合は、その隙間にダイヤモンド粉末が入り込む可能性がある。ダイヤモンド粉末が入り込んだ場合は、上記と同様で、鏡面加工中に深さ1〜6μmの傷を発生させてしまう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
油性ダイヤモンドスラリーを用いて研磨を行ったあとの汚染されたウェハー付きセラミックスブロック表面とセラミックスブロック側ウェハー外周部はアルカリ洗浄液とスポンジで、ある程度の油等の溶媒とダイヤモンド粉末は除去できる。しかしながら、スポンジを用いた洗浄では限界がある。このため、次工程の鏡面加工時には一粒のダイヤモンドでも入り込んでしまえば、ウェハー表面に傷を付ける可能性がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ウェハー付きセラミックスブロックの表面とセラミックスブロック側のウェハー外周部に残留する油等の溶媒とダイヤモンド粉末を除去洗浄する際に、特にセラミックスブロック側のウェハー外周部に残留したダイヤモンド粉末をブラシ付き回転電動機で除去し得る洗浄装置および洗浄方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の目的を達成するために、本発明の洗浄装置は、洗浄液に沈めてウェハーを洗浄する洗浄装置において、回転電動部を内蔵した洗浄機本体と、前記回転電動部の回転が伝達されるように前記洗浄機本体に取り付けられた回転ブラシ部と、該回転ブラシ部に複数の整列体を形成するようにその中心から外周に向くように円弧状に植設されたブラシと、
を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の洗浄方法は、洗浄液に沈めてウェハーを洗浄する洗浄方法において、洗浄液にウェハーを沈め、回転ブラシ部に複数の整列体を形成するようにその中心から外周に向くように円弧状に植設されたブラシを持つ洗浄装置を、回転ブラシ部をブラシの円弧の整列体の先端が向く方向に回転させた状態で、ウェハー付きセラミックスブロックの表面とセラミックスブロック側のウェハー外周部に当てることにより残留しているダイヤモンド粉末を掻きだすことを特徴とする。
【0011】
本発明の洗浄装置は、回転電動部とブラシを植設したブラシ部を有し、回転電動部にブラシ交換が容易に着脱できる着脱部とブラシの回転を制御する駆動部を備えている。
【0012】
ダイヤモンド粉末を除去するのに適しているブラシ部の整列方法は、かき出したダイヤモンド粉末がウェハーの中心から外周、あるいは、ウェハーの外周から離れる様にするため、中心から外周に向かって円弧の放射状で構成されており、その整列方向は回転方向と逆方向で構成されている。
【0013】
セラミックスブロック側のウェハー外周部のダイヤモンド粉末をかき出すため、先端の細さは、φ5μm〜φ10μmとし、ブラシの長さは、ダイヤモンド粉末をかき出す力とかき出す効率から20mm〜30mmが良い。ただし、20mm〜30mmとはブラシ部に埋め込まれていない長さである。
【0014】
ブラシ部に植毛されるブラシの1束当たりの植毛本数は100本〜150本からなる。また、100本〜150本で構成された植毛の毛束は被洗浄物とその大きさに合わせて複数束で構成される。
【0015】
ブラシの材質は、加工のしやすさ、弾性が優れているビニール系・ナイロン系・高強度ポリエチレン系がもっとも良い。
【0016】
ブラシ部は回転電動部との着脱を可能にさせるために、ビス留めで固定されている。ビス留め法を用いることで、ブラシ部は容易に交換が可能となる。
【0017】
回転電動部で制御されるブラシ部の回転数は被洗浄物に合わせ、高速回転モードと低速回転モードの2種類からなる可変方式とする。
【0018】
液中でダイヤモンド粉末等の除去洗浄を行うことから、耐水性が求められる。そのために、配線溶接部・電動部はシールドされていることが絶対条件である。求められる耐水(防水)性能はJISIPX7相当が必要である。
【0019】
洗浄されるものが、例えばセラミックスブロック上に貼り付けた厚さ数百μmのウェハーであり、その外径はセラミックスブロックより小さい。したがって、この貼り付けられた物の断面形状は凸形状である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、今まで取り除けなかった、セラミックスブロック側のウェハー外周部に残留する油等の溶媒とダイヤモンド粉末は、低速回転で行うことで、ほとんど除去される。また、ウェハー表面上のダイヤモンド粉末は、高速回転で行うことでほとんどが除去される。このように、回転するブラシを用いることで、洗浄が容易となり、ウェハー表面のダイヤモンド粉末は除去されることとなる。また、セラミックスブロック側のウェハー外周部に残留する油等の溶媒とダイヤモンド粉末を除去が可能であるので、次工程の鏡面仕上げ時に、ウェハー基盤上、もしくは、セラミックスブロック上に洗浄不足で残留したダイヤモンド粉末の混入を防ぐことができ、鏡面仕上げ時は安定した研磨時間が確保できる。また、電動で行うことにより、洗浄時間は大幅に短縮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明のブラシ付き回転電動機からなる洗浄装置を説明する。図1〜図5は、ブラシ付き回転電動機の概略構造を説明するための図であり、このうち、図1は洗浄装置の上面図であり、図2は洗浄装置の側面図であり、図3は洗浄装置のブラシ部の断面図であり、図4はブラシ部の底面図であり、図5はブラシの拡大側面図である。
【0022】
洗浄装置、すなわち、ブラシ付き回転電動機には、大きく分けると回転電動部とブラシ部からなる装置である。回転電動部はブラシの回転を制御する電動機(図示せず)を備えていて、ダイヤモンド粉末の残留量に応じて回転数が変更できる機能を設けている。また、ウェハーの形状が異なった場合にそのウェハー形状に対応できるようにするため、ブラシ交換が容易に着脱が可能でなければならない。
【0023】
詳細には、図1〜図5を参照すると、洗浄装置は洗浄機本体1を有し、洗浄機本体1の内部には回転電動部(図示せず)が設けられており、その上面には回転電動部の回転速度を切り替える回転速度切替えスイッチ2が設けられている。回転速度切替えスイッチ2には、回転のオン/オフを切り換えるスイッチと、回転速度を高速(Hi)または低速(Lo)に切り換えるスイッチが設けられている。洗浄機本体1には手で把持し易いように断面半円形状の溝として把持部3が形成されている。
【0024】
洗浄機本体1の下端にはビス7によって回転ブラシ部4が着脱可能に取り付けられている。回転ブラシ部(以下、単にブラシ部ということもある)4の底面には、図4に示すように、多数のブラシ5が回転ブラシ4の中心から外周に向かって円弧状で放射方向に延びるように整列されて植設されている。回転ブラシ部は、整列方向と逆方向に、(ブラシの円弧の整列体の先端が向く方向に)すなわち、図4において反時計方向に回転させられる。
【0025】
さらに、ブラシ部4、ブラシ5、回転電動部の構成を詳述する。
ブラシ部4の形状は、ウェハーの形状に合わせ円形状とする。また、このブラシ部4は、洗浄機本体1との着脱を可能にさせるために、ビス止めで固定されている。ビスはウェハー表面を傷つけないようにするために埋没型でなければならない。そのため、植設をする板厚はザグリ6を設けるために10mmにする必要がある。
【0026】
ブラシ部4のサイズは、セラミックス側のウェハー外周部の残留物を除去するため、ウェハーサイズ3インチより大きくする必要があり、ブラシ部4のサイズは80mm〜85mmが望ましい。
【0027】
ブラシ部4に植設されたブラシ5の束は、セラミックス側のウェハー外周部の残留物をかき出す効率から1束当たりの植毛本数を100本から150本で構成されており、100本/束から150本/束から構成されたブラシ5の束は複数本で構成するものである。個々のブラシ5(刷毛)の長さは、ダイヤモンド粉末をかき出す力とかき出す効率から20mm〜30mmが好ましい。
【0028】
また、個々のブラシ5の先端部がセラミックスブロック側のウェハー外周部に接した際、セラミックスブロックとの境界部まで達することが可能でなければならないため、ブラシ5の先端部は細いほど効果的である。このことから、ブラシ5の形状は、爪楊枝型が望ましく、先端部aの大きさはφ5μm〜φ10μm、先端部aから肩部bまでの距離は全長の1/2とし、肩部bから根元部cまでの直径は、φ50μmが好ましい。ブラシ部に植設しているブラシ5の先端部の細さは、ブラシ5の先端部がセラミックスブロック側のウェハー外周部に接した際、セラミックスブロックとの境界部まで達することが可能でなければならないため、ブラシ5の先端部は細いほど効果的である。
【0029】
セラミックスブロックおよびウェハーの表面の洗浄時は、ブラシ部4を回転させながら行うことから、ブラシ5の材質は弾性係数が大きいビニール系・ナイロン系・高強度ポリエチレン系から選ばれた1、又は複数の材質により一体成形、異材質多色成形、他の材料のインサート成形等により成形されている。
【0030】
植設されたブラシ5の整列方法は、放射状に中心から外周にかけて半径50mm〜60mmの円弧で、その列数は50〜60列からなる。この場合、放射状に植毛するため外周部の間隔は10mm前後となり、中心付近とではブラシの密度が異なる。極力中心部と外周部との密度を均一にするため、ブラシ部の中心から外周にかけて半径50mm〜60mmの円弧状に植毛を追加する。また、その円弧形状は回転方向とダイヤモンド粉末を中心から外周へ、あるいはウェハー外周から離れるようにすることを考え、回転方向と逆の円弧に整列にしなければならない。この時の植毛された刷毛束は中心部分が100本、外周部にかけて刷毛束本数を増やし外周部では150本が望ましい。
【0031】
洗浄機本体内の回転電動部には、高トルクの小型DCモーターおよび当該DCモーターの付属回路と当該DCモーターからブラシ部へ回転を伝達および回転数の変速を行う、回転変速機構を装備してある。
【0032】
また、回転電動部にはバッテリー(Ni−MH電池×4pcs)が内蔵されている。ブラシ部の着脱方法は、ブラシ部4の中心にビス7を用いて固定されている。このビス7は洗浄時にウェハー基盤表面を傷つけないようにするために、ブラシ部4の中心にザグリ6を設けビス7は埋没型にする。回転電動部から伝達されるブラシ部4の回転数は、被洗浄物と大きさに合わせて、回転数を決める必要性がある。
【実施例】
【0033】
次に、本発明の実施例の洗浄装置を説明する。
【0034】
本実施例は、回転電動部を内蔵する洗浄機本体1にブラシ部4を取り付け、ブラシ部4を回転させることで、ブラシ5がセラミックスブロック上に貼り付けたウェハー上の付着物と、ウェハー外周部とセラミックスブロック境界部のダイヤモンド粉末の洗浄を行うものである。
【0035】
回転を制御する駆動部(回転電動部)は、円筒状であり、その中央部にはハンドリングが容易にできるように、内側に円周状に窪みを施してある、すなわち、把持部3を設けている。また、円周状の窪み(把持部)にはゴム系の滑り止めを貼り付ける。上部面には、回転起動・停止スイッチと回転数制御スイッチHi・Loが設けられている。
【0036】
回転を制御する駆動部の材質としては、耐久性・耐薬液性を有するで構成したものを用いた。
【0037】
ブラシ5を植設したブラシ部4は、円盤状からなり、その中央部には回転駆動部から着脱を目的とした取り付け用穴が開けられている。着脱方法はビス7を用いた。着脱を目的とした取り付け用穴には、ウェハーの洗浄の際、ウェハー等表面を傷つけることがないようにするために、ザグリ6を施しビス頭部がブラシ部4の底面内に収まる構造からなる。ブラシ部の直径はウェハーの直径より10mm大きくした円形状の構造にした。
【0038】
次に、このように構成されたウェハーの洗浄装置による、ウェハー洗浄について説明する。
【0039】
洗浄用タンク、もしくは流し台シンクにアルカリ洗浄液(No.200 カストロール製)1に対して純水もしくは水9を混合させ、よく攪拌する。
【0040】
洗浄用タンク、もしくは流し台シンクに、洗浄を行うウェハーを貼り付けたセラミックスブロックを沈める。この時の洗浄液面の高さは、セラミックスブロック表面から5mm〜10mmの高さに調整した。
【0041】
ここで、本発明のウェハー洗浄装置をウェハーおよびセラミックスブロック上に押し当てる。
【0042】
回転を制御する駆動部上部面のスイッチを入れ駆動機構を起動させて、ウェハーおよびセラミックスブロック上でブラシ5を回転動作させた。この時のブラシ部4の回転数は高速回転は120rpmと低速回転は60rpmとした。この動作を所定回繰り返して洗浄が終了する。終了した後、ブラシ部に付着した油系およびダイヤモンドを洗い流す。
【0043】
このように、本発明のウェハーの洗浄装置においては、耐久性・耐薬液性を有するブラシ部材を使用しているので、ブラシ部材を交換することなく、数回のウェハーおよびセラミックスブロック洗浄を行うことができた。したがってウェハー洗浄作業における作業能率の向上を図ることができた。また、洗浄されたセラミックスブロック側のウェハー外周部に残留する油等の溶媒は除去が可能であった。ダイヤモンド粉末は、次工程の鏡面加工時でウェハー表面に傷がなかったことで、ダイヤモンド粉末は除去されていることを確認した。
【0044】
数次のウェハーおよびセラミックスブロックの洗浄作業によりブラシ部材が磨耗した場合には、ブラシ部材の取替えが必要となるが、ブラシ部材の取り付けがビス留めとされているので、その取替えが簡易になし得る。また、ウェハーサイズが異なった場合も同様である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の洗浄装置の上面図である。
【図2】洗浄装置の側面図である。
【図3】洗浄装置のブラシ部の断面図である
【図4】洗浄装置のブラシ部の底面図である。
【図5】洗浄装置のブラシの詳細を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 洗浄機本体
2 回転速度切換えスイッチ
3 把持部
4 回転ブラシ部
5 ブラシ
6 ザグリ
7 ビス(ネジ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄液に沈めてウェハーを洗浄する洗浄装置において、
回転電動部を内蔵した洗浄機本体と、
前記回転電動部の回転が伝達されるように前記洗浄機本体に取り付けられた回転ブラシ部と、
該回転ブラシ部に複数の整列体を形成するようにその中心から外周に向くように円弧状に植設されたブラシと、
を有することを特徴とする洗浄装置。
【請求項2】
請求項1記載の洗浄装置において、回転ブラシ部はブラシの円弧の整列体の先端が向く方向に回転させられることを特徴とする洗浄装置。
【請求項3】
請求項1記載の洗浄装置において、ブラシの形状は、先端極細形状で、その長さは20mm〜30mmであることを特徴とする洗浄装置。
【請求項4】
請求項1記載の洗浄装置において、前記ブラシの材質は剛性の低い弾性材質により形成されていることを特徴とする洗浄装置。
【請求項5】
請求項1記載の洗浄装置において、ブラシの1束当たりの植毛本数は複数本からなり、かつ複数本で構成されたブラシの束は複数本で構成されることを特徴とする洗浄装置。
【請求項6】
請求項1記載の洗浄装置において、回転ブラシ部は洗浄機本体から着脱可能であることを特徴とする洗浄装置。
【請求項7】
請求項1記載の洗浄装置において、回転電動部はその回転数が切り換え可能であることを特徴とする洗浄装置。
【請求項8】
請求項1記載の洗浄装置において、回転電動部は耐水性であることを特徴とする洗浄装置。
【請求項9】
洗浄液に沈めてウェハーを洗浄する洗浄方法において、洗浄液にウェハーを沈め、回転ブラシ部に複数の整列体を形成するようにその中心から外周に向くように円弧状に植設されたブラシを持つ洗浄装置を、回転ブラシ部をブラシの円弧の整列体の先端が向く方向に回転させた状態で、ウェハー付きセラミックスブロックの表面とセラミックスブロック側のウェハー外周部に当てることにより残留している溶媒とダイヤモンド粉末を除去することを特徴とする洗浄方法。
【請求項10】
請求項9記載の洗浄方法において、セラミックスブロック側のウェハー外周部に残留する溶媒とダイヤモンド粉末は、洗浄装置を低速回転することによって除去し、ウェハー表面上の溶媒とダイヤモンド粉末は、洗浄装置を高速回転することによって除去することを特徴とする洗浄方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−70932(P2009−70932A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−236055(P2007−236055)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(000183303)住友金属鉱山株式会社 (2,015)
【Fターム(参考)】