説明

ガラクトマンナンハイドロコロイド

本発明は、実質的に純粋なハイドロコロイドおよびその誘導体、前記ハイドロコロイドを製造する新規な方法、前記ハイドロコロイドを含む組成物、および、例えば食品、飼料、化粧品および医薬品組成物の分野における水性システム用のゲル化剤および増粘剤として、前記ハイドロコロイドを用いることに関する。代表的なハイドロコロイドは、タマリード、フェヌグリーク、カッシア、ローカストビーン、タラおよびグアーから選択される。本発明の方法によって得られるハイドロコロイドは、無色、無臭、無味であり、ゲル強さや破壊強さだけでなく粘度特性などの機能特性の改善を示す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラクトマンナンハイドロコロイドを作製するための方法であって、該方法は、以下の工程:
(i)タマリード、フェヌグリーク、カッシア、ローカストビーン、タラまたはグアーから選択される少なくとも一つのスプリットを水で膨潤させて膨潤スプリットを形成し、必要に応じて、続いて、該膨潤スプリットを水/有機溶媒混合物中に分散させる工程、および
(ii)(i)で得られた生成物を湿式ミンチ化する少なくとも一つの工程
を包含する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、以下の工程:
(iii)前記工程(ii)の前記ミンチ化膨潤スプリットを水/有機溶媒混合物に加える工程、および
(iv)前記ガラクトマンナンハイドロコロイドから該水/有機溶媒混合物を分離する工程
をさらに包含する、方法。
【請求項3】
水対スプリットの重量比が、少なくとも約1.5対1である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記カッシアが、Cassia tora、Cassia obtusifoliaまたはそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記スプリットを膨潤させるために用いられる前記水が、アルカリ性供給源、酸性供給源、緩衝剤、酵素、誘導体化薬剤およびそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも一つの添加物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記スプリットを膨潤させるための前記水は、前記スプリットのガラクトマンナンのガラクトース単位およびマンノース単位のヒドロキシル基と反応することができる誘導体化薬剤を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記誘導体化薬剤は、非イオン性置換基、カチオン性置換基、アニオン性置換基または両性置換基を付加させることができる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記誘導体化薬剤は、式−ARの置換基を付加させることができ、ここでAは、1個から6個の炭素原子を含有するアルキレンスペーサーまたは5個〜10個の炭素原子を含有するアリーレンスペーサーであり、Rは、非イオン性置換基、アニオン性置換基、カチオン性置換基および両性置換基から選択される置換基を表す、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記非イオン性置換基Rは、ヒドロキシル基またはアルキルエーテル基である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記アニオン性置換基Rは、−COOH基、−SOH基、−OP(O)(OH)(OH)基および−P(O)(OH)(OH)基からなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記カチオン性置換基Rは、−N(R、−N(R、−S(R、−P(Rからなる群から選択され、ここでRは、独立に、水素、直鎖状および分岐鎖状のC〜Cアルキル、フェニルおよびベンジルを表し;Rは、独立に、C〜C24アルキル、ベンジルおよびフェニルを表し;Xはアニオンである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記式−ARの置換基は、次式:
−CHR−CH(OH)−CH−N
で表され、式中、Rは、水素および塩素から選択され、R、RおよびRは、独立に、C〜C20アルキル基から選択され、Xは、ハロゲンで表される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
は、水素および塩素から選択され、RおよびRは、水素またはメチルで表され、Rは、C10〜C20アルキル基から選択され、Xは、塩化物または臭化物である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記両性置換基Rは、ベタイン残基、アミノ酸残基、ジペプチド残基、トリペプチド残基およびポリペプチド残基からなる群より選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記誘導体化薬剤は、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドおよび2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドからなる群より選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
工程(i)の前記水/有機溶媒混合物中の有機溶媒の量は、少なくとも約30重量パーセントである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記有機溶媒は、アセトン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノールまたはそれらの任意の混合物からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
工程(i)で、膨潤スプリット対水/有機溶媒混合物の重量比は、約1:3〜1:10の間である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
工程(ii)で、前記膨潤スプリットは、多数の穿孔を有する穿孔ディスク中を通過させられる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
請求項1に記載の方法であって、該方法は、少なくとも二つの連続する湿式ミンチ化工程を包含し、前記穿孔の直径は、後段のミンチ化工程ほど小さくなる、方法。
【請求項21】
前記ミンチ化工程(ii)は、肉ミンチ化装置で実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
工程(ii)で、前記膨潤スプリットは、約5mm以下の直径を有する複数の穿孔を有する穿孔ディスクの中を通過させられる、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
少なくとも二つのミンチ化工程(ii)を含み、前記穿孔の直径は、後段のミンチ化工程ほど小さくなる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記肉ミンチ化装置は、回転する切断刃を備える切断デバイスを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記穿孔の直径は、後段のミンチ化工程ごとに約1mmずつ小さくなる、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
第一のミンチ化工程の前記穿孔の直径は、約5mm、4mmまたは3mmである、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
工程(iii)で、前記水/有機溶媒混合物中の有機溶媒の量は、前記水/有機溶媒混合物に基づいて、少なくとも約30重量パーセントである、請求項2に記載の方法。
【請求項28】
工程(iii)〜(iv)は、少なくとも一回繰り返される、請求項2に記載の方法。
【請求項29】
工程(iii)〜(iv)は、二回繰り返される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
工程(iii)で、前記水/有機溶媒混合物中の前記有機溶媒の量は、逐次の工程ごとに多くなる、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
工程(iii)の最終繰り返しで、前記水/有機溶媒混合物中の前記有機溶媒の量は、約95重量パーセントまでである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
工程(iii)で、前記有機溶媒は、アセトン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノールまたはそれらの任意の混合物の群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項33】
前記水/有機溶媒混合物を分離する前記工程(iv)は、ろ過、遠心分離またはそれらの組み合わせからなる群より選択される方法によって実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項34】
工程(i)の前に洗浄工程が実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
前記洗浄工程は、水を使用して実行される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記洗浄工程は、容器中またはスクリーン上で実行される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
工程(ii)の後に乾燥工程が実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記乾燥工程の後に磨砕工程が実行される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
工程(iv)の後に乾燥工程(v)が実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項40】
前記乾燥工程(v)の後に磨砕工程(vi)が実行される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
二つの異なるスプリットが共加工される、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
カッシアのスプリットとグアーのスプリットとが共加工される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記カッシアのスプリット:前記グアーのスプリットの乾燥重量比は、約95:5と約5:95との間である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
工程(i)において、タマリード、フェヌグリーク、カッシア、ローカストビーン、タラおよびグアーからなる群の前記少なくとも一つのスプリットは、低木、草および木の滲出物、海草抽出物、藻類抽出物、微生物多糖類、セルロースエーテルおよび植物デンプン、およびそれらの混合物から選択される多糖類の存在下で膨潤させられる、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
前記低木、草および木の滲出液は、アラビアゴム、ガハティガム、トラガカントゴム、ペクチンおよびそれらの混合物から選択され;前記海草抽出物は、アルギン酸塩、カラギーナンおよびそれらの混合物から選択され;前記藻類抽出物は、寒天であり;前記微生物多糖類は、キサンタン、ジェラン、ウェランおよびそれらの混合物から選択され;前記セルロースエーテルは、エチルヘキシルエチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースならびにそれらの混合物から選択され;前記植物デンプンは、コーンスターチ、タピオカデンプン、米デンプン、小麦デンプン、ジャガイモデンプン、モロコシデンプンおよびそれらの混合物およびそれらの混合物から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
ガラクトマンナンハイドロコロイドを作製するための方法であって、該方法は、以下の工程:
(i)カッシア、ローカストビーン、タラまたはグアーからなる群の少なくとも一つのスプリットを水で膨潤させて膨潤スプリットを形成させる工程;
該膨潤スプリットを水/有機溶媒混合物中に分散させる工程、および
(ii)(i)で得られた生成物を湿式ミンチ化する少なくとも一つの工程
を包含する、方法。
【請求項47】
請求項46に記載の方法であって、該方法は、以下の工程:
(iii)工程(ii)の前記膨潤して分散されてミンチ化されたスプリットを水と有機溶媒との混合物中に加える工程、および
(iv)前記ガラクトマンナンハイドロコロイドから該水/有機溶媒混合物を分離する工程
をさらに包含する、方法。
【請求項48】
前記スプリットを膨潤させるための前記水は、前記スプリットの前記ガラクトマンナンのガラクトース単位およびマンノース単位のヒドロキシル基と反応することができる誘導体化薬剤を含む、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
前記誘導体化薬剤は、非イオン性置換基、カチオン性置換基、アニオン性置換基または両性置換基を付加することができる、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記誘導体化薬剤は、式−ARの置換基を付加することができ、式中、Aは、1個から6個の炭素原子を含有するアルキレンスペーサーまたは5個〜10個の炭素原子を含有するアリーレンスペーサーであり、Rは、非イオン性置換基、アニオン性置換基、カチオン性置換基および両性置換基から選択される置換基を表す、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記非イオン性置換基Rは、ヒドロキシル基またはアルキルエーテル基である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記アニオン性置換基Rは、−COOH基、−SOH基、−OP(O)(OH)(OH)基および−P(O)(OH)(OH)基からなる群より選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項53】
前記カチオン性置換基Rは、−N(R、−N(R、−S(R、−P(Rからなる群から選択され、ここで、Rは、独立に、水素、直鎖状および分岐鎖状のC〜Cアルキル、フェニルおよびベンジルを表し;Rは、独立に、C〜C24アルキル、ベンジルおよびフェニルを表し;Xは、アニオンである、請求項48に記載の方法。
【請求項54】
前記式−ARの置換基は、次式:
−CHR−CH(OH)−CH−N
で表され、ここで、Rは、水素および塩素から選択され、R、RおよびRは、独立に、C〜C20アルキル基から選択され、Xは、ハロゲンで表される、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
は、水素および塩素から選択され、RおよびRは、水素またはメチルで表され、Rは、C10〜C20アルキル基から選択され、Xは、塩化物または臭化物である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記両性置換基Rは、ベタイン残基、アミノ酸残基、ジペプチド残基、トリペプチド残基およびポリペプチド残基からなる群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項57】
前記誘導体化薬剤は、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドおよび2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドからなる群より選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項58】
工程(i)で、前記水/有機溶媒混合物中の有機溶媒の量は、少なくとも約30重量パーセントである、請求項46に記載の方法。
【請求項59】
前記有機溶媒は、アセトン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノールまたはそれらの任意の混合物からなる群より選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項60】
工程(i)で、膨潤スプリット対水/有機溶媒混合物の重量比は、約1:3〜1:10の間である、請求項46に記載の方法。
【請求項61】
前記スプリットは、カッシアであり、前記誘導体化薬剤は、カチオン性置換基を付加することによって、該スプリットのガラクトマンナンのガラクトース単位およびマンノース単位中のヒドロキシル基と反応することができる、請求項48に記載の方法。
【請求項62】
前記誘導体化薬剤は、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドおよび2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドからなる群より選択される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記誘導体化薬剤は、前記ポリガラクトマンナンハイドロコロイドで、約0.05〜3.0の置換度を生じる量で用いられる、請求項7または62に記載の方法。
【請求項64】
前記誘導体化薬剤は、前記ポリガラクトマンナンハイドロコロイドで、約0.1〜1.5の置換度を生じる量で用いられる、請求項7または62に記載の方法。
【請求項65】
請求項1〜64のいずれか1項に記載の方法によって得ることができる、ガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項66】
前記カッシアは、Cassia tora、Cassia obtusifoliaまたはそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項65に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項67】
アルカリ性供給源、酸性供給源、緩衝剤、酵素およびそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも一つの添加物をさらに含む、請求項65に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項68】
前記ポリガラクトマンナンのガラクトース単位およびマンノース単位の前記ヒドロキシル基のところで誘導体化されている、請求項65に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項69】
非イオン性置換基、カチオン性置換基、アニオン性置換基または両性置換基を付加させることができる誘導体化薬剤で誘導体化することによって得ることができる、請求項68に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項70】
前記誘導体化薬剤は、式−ARの置換基を付加させることができ、ここでAは、1個から6個の炭素原子を含有するアルキレンスペーサーまたは5個〜10個の炭素原子を含有するアリーレンスペーサーであり、Rは、非イオン性置換基、アニオン性置換基、カチオン性置換基および両性置換基から選択される置換基を表す、請求項69に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項71】
前記非イオン性置換基Rは、ヒドロキシル基またはアルキルエーテル基である、請求項70に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項72】
前記アニオン性置換基Rは、−COOH基、−SOH基、−OP(O)(OH)(OH)基および−P(O)(OH)(OH)基からなる群より選択される、請求項70に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項73】
前記カチオン性置換基Rは、−N(R、−N(R、−S(R、−P(Rからなる群から選択され、ここで、Rは、独立に、水素、直鎖状および分岐鎖状のC〜Cアルキル、フェニルおよびベンジルを表し;Rは、独立に、C〜C24アルキル、ベンジルおよびフェニルを表し;Xは、アニオンである、請求項70に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項74】
前記式−ARの置換基は、次の式:
−CHR−CH(OH)−CH−N
で表され、ここで、Rは、水素および塩素から選択され、R、RおよびRは、独立に、C〜C20アルキル基から選択され、Xはハロゲンで表される、請求項70に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項75】
は、水素および塩素から選択され、RおよびRは、水素またはメチルで表され、Rは、C10〜C20アルキル基から選択され、Xは、塩化物または臭化物である、請求項74に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項76】
前記両性置換基Rは、ベタイン残基、アミノ酸残基、ジペプチド残基、トリペプチド残基およびポリペプチド残基からなる群より選択される、請求項70に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項77】
前記誘導体化薬剤は、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドおよび2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドからなる群より選択される、請求項69に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項78】
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドおよび2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドからなる群より選択される誘導体化薬剤との反応によって得ることができる、請求項66に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項79】
前記誘導体化薬剤は、ポリガラクトマンナンハイドロコロイドで、約0.05〜3.0の置換度を生じる量で用いられる、請求項70または76に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項80】
前記誘導体化薬剤は、ポリガラクトマンナンハイドロコロイドで、約0.1〜1.0の置換度を生じる量で用いられる、請求項70または76に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項81】
二つの異なるスプリットを含む、請求項65に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項82】
カッシアのスプリットおよびグアーのスプリットを含む、請求項81に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項83】
前記カッシアのスプリット:前記グアーのスプリットの乾燥重量比は、約95:5と約5:95との間である、請求項82に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項84】
前記カッシア、ローカストビーン、タラおよびグアーからなる群の少なくとも一つのスプリットと、海草原料、海草抽出物およびキサンタン、セルロースおよびその誘導体、ならびにそれらの組み合わせから選択される多糖類とを含む、請求項65に記載のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項85】
前記海草抽出物は、カラギーナン、アルギン酸塩、寒天およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項84のガラクトマンナンハイドロコロイド。
【請求項86】
請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドを含む粘性水性組成物。
【請求項87】
請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドと、セルロースおよびその誘導体、カラギーナン、キサンタン、アルギン酸塩ならびに寒天から選択される少なくとも一つの多糖類とを含む、組成物。
【請求項88】
請求項87に記載の組成物を含む、粘性水性組成物。
【請求項89】
水系用のゲル化剤または増粘剤としての、請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドの使用。
【請求項90】
懸濁剤、フィルム形成剤、滑沢剤、レオロジー調節剤、布製品コンディショニング剤、分散剤、安定剤または促進剤としての請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドの使用。
【請求項91】
請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドを含む、食品または飼料組成物。
【請求項92】
加熱調理済み商品および加熱調理用ミックス;飲料;朝食用シリアル;チーズ;チューインガム;コーヒーおよび紅茶;調味料および薬味;菓子類およびフロスティング;乳製品類似物;卵製品;油脂;魚製品;生鮮卵;鮮魚;生鮮果物および果物ジュース;精肉;鶏精肉;生鮮野菜;冷凍乳製品デザートおよびミックス;フルーツアイスおよび氷菓子;ゼラチン、プリンおよび充填物;穀物製品およびパスタ;グレービーおよびソース;ハードキャンディおよび咳止めドロップ;ハーブ;種子;スパイス;シーズニング;配合物;エキスおよび香味料;ジャムおよびゼリー;ジャムおよびゼリー;肉製品;ホールおよびスキムのミルク;ミルク製品;ナッツおよびナッツ製品;植物蛋白質製品;鶏肉製品;加工果物および果物ジュース;加工野菜および野菜ジュース;スナック食品;ソフトキャンディ;スープおよびスープミックス;代用砂糖;およびスイートソース;トッピングおよびシロップからなる群より選択される請求項91に記載の食品または飼料組成物。
【請求項93】
請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドを含む、パーソナルケア製品。
【請求項94】
請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドを含む、ヘルスケア製品または局所用ヘルスケア製品。
【請求項95】
請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドを含む、家庭用ケア製品。
【請求項96】
請求項65〜85のいずれか1項に記載のガラクトマンナンハイドロコロイドを含む、機関産業用製品。
【請求項97】
ガラクトマンナンハイドロコロイドを精製する方法であって、該方法は、以下の工程:
(ii)カッシア、ローカストビーン、タラまたはグアーからなる群の少なくとも一つのスプリットを水で膨潤させて膨潤スプリットを形成し、
必要に応じて、次に、該膨潤スプリットを水/有機溶媒混合物中に分散させる工程、および
(ii)(i)で得られる製品を湿式ミンチ化する少なくとも一つの工程、
(iii)水と有機溶媒との混合物中に該ミンチ化膨潤スプリットを導入する工程、
(iv)該ガラクトマンナンハイドロコロイドから該水/有機溶媒混合物を分離する工程
を包含する、方法。
【請求項98】
カッシアハイドロコロイド中のアントラキノン誘導体の量を減らすための、請求項97に記載の方法であって、該方法は、以下の工程:
(i)カッシアの少なくとも一つのスプリットを水で膨潤させる工程、
(ii)該膨潤スプリットを湿式ミンチ化する少なくとも一つの工程、
(iii)撹拌しながら、水と有機溶媒との混合物中に該ミンチ化膨潤スプリットを導入する工程、
(iv)該カッシアハイドロコロイドから該水/有機溶媒混合物を分離する工程
を包含する、方法。
【請求項99】
前記アントラキノン誘導体は、フィスシオン、クリソファノール、アロエ−エモジンおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記水対スプリットの重量比は、少なくとも約1.5対1である、請求項97に記載の方法。
【請求項101】
前記カッシアは、Cassia tora、Cassia obtusifoliaおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項98に記載の方法。
【請求項102】
前記膨潤スプリットは、多数の穿孔を有する穿孔ディスクの中を通過させられる、請求項97に記載の方法。
【請求項103】
請求項97に記載の方法であって、該方法は、少なくとも二つの連続する湿式ミンチ化工程を包含し、前記穿孔の直径は後段のミンチ化工程ほど小さくなる、方法。
【請求項104】
前記ミンチ化工程(ii)は、肉ミンチ化装置中で実行される、請求項97に記載の方法。
【請求項105】
前記膨潤スプリットは、約5mm以下の直径を有する複数の穿孔を有する穿孔ディスクの中を通過させられる、請求項97に記載の方法。
【請求項106】
請求項103に記載の方法であって、該方法は、少なくとも二つのミンチ化工程(ii)を包含し、前記穿孔の直径は、後段のミンチ化工程ほど小さくなる、方法。
【請求項107】
前記肉ミンチ化装置は、回転する切断刃を備える切断デバイスを含む、請求項104に記載の方法。
【請求項108】
前記穿孔の直径は、後段のミンチ化工程ごとに約1mmずつ小さくなる、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
第一のミンチ化工程の前記穿孔の直径は、約5mm、4mmまたは3mmである、請求項106に記載の方法。
【請求項110】
工程(iii)における前記水/有機溶媒混合物中の有機溶媒の量は、該水/有機溶媒混合物に基づいて、少なくとも約30重量パーセントである、請求項97に記載の方法。
【請求項111】
工程(iii)〜(iv)は、少なくとも一回繰り返される、請求項97に記載の方法。
【請求項112】
前記工程(iii)〜(iv)は、二回繰り返される、請求項97に記載の方法。
【請求項113】
工程(iii)で、前記水/有機溶媒混合物中の有機溶媒の量は、逐次の工程ごとに多くなる、請求項110に記載の方法。
【請求項114】
工程(iii)の最終繰り返しで、前記水/有機溶媒混合物中の前記有機溶媒の量は、約95重量パーセントまでである、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記有機溶媒は、アセトン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノールまたはそれらの任意の混合物の群から選択される、請求項97に記載の方法。
【請求項116】
前記水/有機溶媒混合物を分離する工程(iv)は、ろ過、遠心分離またはそれらの組み合わせからなる群より選択される方法で実行される、請求項97に記載の方法。
【請求項117】
工程(i)の前に洗浄工程が実行される、請求項97に記載の方法。
【請求項118】
前記洗浄工程は、水で実行される、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記洗浄工程は、容器中またはスクリーン上で実行される、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
請求項97に記載の方法であって、続いて、前記分離したガラクトマンナンハイドロコロイドを乾燥する工程が実行される、方法。
【請求項121】
請求項97に記載の方法であって、続いて、前記分離したガラクトマンナンハイドロコロイドを乾燥する工程と、その後のミンチ化工程とを実施する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−536385(P2007−536385A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517427(P2006−517427)
【出願日】平成16年6月19日(2004.6.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/019585
【国際公開番号】WO2004/113390
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(506347528)ルブリゾル アドバンスド マテリアルズ, インコーポレイテッド (74)
【Fターム(参考)】