説明

クッション体

【課題】開閉体を好適に止めることができ、より軽量で且つ材料コストを低減できるクッション体を提供することを課題とする。
【解決手段】車体(フロントバルクヘッド)5と開閉体(エンジンフード)6との間に配置されるクッション体1であって、車体5に形成された取付孔5aに挿入して取り付けられる固定部2と、固定部2の開閉体6側に形成され、開閉体6に当接するクッション部3と、を備え、クッション部3の開閉体6側の端部から固定部2の開閉体6と反対側の端部に亘って、貫通孔4が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体と開閉体との間に配置されるクッション体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばエンジンフード等の開閉体を閉じた際に、開閉体が車体に衝突することを防止するために、車体と開閉体との間にクッション体を配置することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
図8は、従来のクッション体の内部構造を示す断面図である。図8に示すように、特許文献1に記載のクッション体100は、周壁部位210に螺旋状の溝220が形成され車体の取付孔に螺入されて取り付けられる固定部200と、固定部200の開閉体側に形成され開閉体と当接するクッション部300とが一体的に成形されるとともに、固定部200が肉抜きされて孔230が形成されている。
【0004】
そして、固定部が肉抜きされて孔が形成されることにより、クッション体の軽量化及び材料コストの削減が図られている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−96172
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のクッション部300には孔が形成されていないため、その剛性が高く、開閉体を閉じた際にクッション部300が潰れにくかった。従って、開閉体の変形や跳ね返りが生じ、開閉体を好適に止めることが困難であった。
【0007】
尚、クッション部を潰れやすくするために、クッション部を肉抜きして孔を形成することが考えられるが、このようにすると孔に水やゴミ等が溜まり、クッション部の衝撃吸収性能が損なわれるため、開閉体を閉じた際の衝撃を効果的に吸収することができず、開閉体を好適に止めることが困難である。
【0008】
また、従来よりも軽量で且つ材料コストが嵩まないクッション体の開発が望まれている。
【0009】
本発明は、このような観点から創案されたものであり、開閉体を好適に止めることができ、より軽量で且つ材料コストを低減できるクッション体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は、車体と開閉体との間に配置されるクッション体であって、前記車体に形成された取付孔に挿入して取り付けられる固定部と、前記固定部の前記開閉体側に形成され、前記開閉体に当接するクッション部と、を備え、前記クッション部の前記開閉体側の端部から前記固定部の前記開閉体と反対側の端部に亘って、貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、クッション部は、貫通孔の分だけ肉厚が薄く形成されており、また開閉体を閉じた際にクッション部の貫通孔の空気が、固定部の開閉体と反対側の端部から排出されるので、クッション部が容易に潰れる。従って、開閉体の変形や跳ね返りを阻止することが可能となり、開閉体を好適に止めることができる。
また、クッション部の開閉体側の端部から固定部の開閉体と反対側の端部に亘って貫通孔が形成されることにより、クッション部の開閉体側の端部から入った水やゴミ等が固定部の開閉体と反対側の端部から排出され、クッション部に水やゴミ等が溜まらないので、クッション部の衝撃吸収性能が損なわれず、開閉体を閉じた際の衝撃を効果的に吸収することができる。
さらに、クッション部の開閉体側の端部から固定部の開閉体と反対側の端部に亘って、貫通孔が形成されているので、クッション体の軽量化及び材料コストの低減をより図ることができる。
【0012】
また、クッション部の外径は、固定部に向かうほど拡径し、クッション部の固定部側の端部の内径は、開閉体側の端部の内径より小さいことが好ましい。このようにすると、クッション部の開閉体側の端部は、肉厚が薄いので容易に潰れ、クッション部の固定部側の端部は、肉厚が厚いので開閉体が車体と衝突することを阻止することができる。
【0013】
また、貫通孔のうちクッション部に形成された貫通孔は、段付きの形状に形成されていることが好ましい。このようにすると、クッション部を段階的に潰すことが可能となり、クッション部の潰れ方をコントロールすることができる。尚、肉厚が薄い部位をクッション部の開閉体側の端部に長く確保することにより、衝突初期の荷重を柔らかく吸収することができる。
【0014】
また、貫通孔のうちクッション部に形成された貫通孔は、開閉体側の端部から固定部側の端部に向かって縮径するテーパー形状であることが好ましい。このようにすると、クッション部を連続的に潰すことが可能となり、開閉体の閉じ速度を一定にすることができるため、開閉体をスムーズに止めることができる。
【0015】
また、貫通孔のうち少なくとも固定部に形成された貫通孔に補強リブを設けることが好ましい。このようにすると、固定部の剛性が向上するため、固定部を取付孔に挿入しやすくなり、クッション体を車体に取り付ける際の作業効率が向上する。
【0016】
また、貫通孔のうち少なくとも固定部に形成された貫通孔の内面に沿って、固定部より硬質な硬質層を設けることが好ましい。このようにすると、固定部の剛性が向上するため、固定部を取付孔に挿入しやすくなり、クッション体を車体に取り付ける際の作業効率が向上する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るクッション体によれば、開閉体を好適に止めることができ、より軽量で且つ材料コストを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。尚、以下、前後、上下は、車両Aを基準とする。
【0019】
図1は、車両Aにおけるクッション体1の取り付け位置を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のクッション体1は、フロントバルクヘッド5に取り付けられている。
また、クッション体1は、開閉体たるエンジンフード6を閉じた状態において、フロントバルクヘッド5とエンジンフード6との間に位置している。そして、クッション体1は、エンジンフード6に当接し弾性支持している。
尚、フロントバルクヘッド5は、車体の一部を構成し、車両Aの前部に配設されている。また、エンジンフード6は、その後端がヒンジ(図示省略)を介して車体に取り付けられている。このエンジンフード6によって、エンジンルームERが開閉可能となっている。
【0020】
図2は、本実施形態に係るクッション体1の構成を示す縦断面斜視図であり、図3は、本実施形態に係るクッション体1の構成を示す縦断面図である。
図2及び図3に示すように、クッション体1は、フロントバルクヘッド5に形成された取付孔5aに取り付けられる固定部2と、固定部2の上端側に形成されたクッション部3とから主に構成されている。また、クッション体1には、貫通孔4が形成されている。
尚、本実施形態の固定部2とクッション部3とは一体的に成形されている。
また、クッション体1には、弾性を有する合成樹脂やゴム類等を用いることができ、特に弾力の顕著な高分子材料のエラストマを用いることが好ましい。
【0021】
前記固定部2は、クッション体1をフロントバルクヘッド5に固定する役割を果たす。固定部2は、図2に示すように、挿入部2aと、連結部2bとから主に構成されている。
【0022】
前記挿入部2aは、略逆円錐台形状を呈する。挿入部2aの外径は、その上端側から下端に向かって縮径するように形成されている。また、挿入部2aは、取付孔5aより大径に形成されている。
挿入部2aは、図3に示すように、取付孔5aに挿入された状態において、挿入部2aの上面がフロントバルクヘッド5の下面に当接(面接触)している。これにより、挿入部2aが取付孔5aから抜け出すことを阻止することができる。
【0023】
前記連結部2bは、円筒体に形成されており、挿入部2aとクッション部3とを連結している。連結部2bは、図3に示すように、取付孔5aの内周面に密接している。
また、連結部2bは、挿入部2a及びクッション部3より小径に形成されている。これにより、挿入部2aとクッション部3との間に溝部2cが形成されている。溝部2cには、取付孔5aの周縁部が嵌合されている。
【0024】
前記クッション部3は、エンジンフード6を閉じた際の衝撃を吸収する役割を果たす。クッション部3は、略円錐台形状を呈する。クッション部3の外径は、その上端から下端に向かって拡径するように形成されている。また、クッション部3は、取付孔5aより大径に形成されている。
クッション部3は、図3に示すように、クッション部3の下面がフロントバルクヘッド5の上面に当接(面接触)している。これにより、クッション部3が取付孔5aに入り込むことを阻止することができる。
また、クッション部3は、エンジンフード6を閉じた状態において、その上面がエンジンフード6の下面に当接(面接触)するとともに、エンジンフード6を弾性支持している(図4(b)参照)。
【0025】
前記貫通孔4は、クッション体1の軸中心に形成されるとともに、クッション部3の上端から固定部2の下端に亘って形成されている。本実施形態の貫通孔4は、横断面視円形状に形成されるとともに、2段の段付きの形状(2段の階段形状)に形成されている。
【0026】
貫通孔4は、クッション部3の上端から固定部2に向けて軸方向に沿って一定の内径に形成された大径面4aと、前記大径面4aに連続し徐々に縮径する第1テーパ面4bと、前記第1テーパ面4bに連続し前記大径面4aよりも直径が小さく軸方向に沿って一定の内径に形成された中径面4cと、前記中径面4cに連続し徐々に縮径する第2テーパ面4dと、前記第2テーパ面4dに連続し前記中径面4cよりも直径が小さく軸方向に沿って一定の内径に形成された小径面4eとから構成されている。
すなわち、貫通孔4の内周面は、クッション部3の上端から固定部2の下端に向けて段階的に狭まっていく段付きの形状に形成されている。
【0027】
尚、本実施形態では、大径面4aをクッション部3の上端から固定部2に向けて形成し、クッション部3の上端側に肉厚が薄い部位を長く確保している。また、小径面4eをクッション部3の下端側から固定部2の下端に向けて形成し、クッション部3の下端側に肉厚が厚い部位を確保している。
【0028】
次に、クッション体1の取り付け方法について、図2及び図3を参照して説明する。
固定部2の挿入部2aを、フロントバルクヘッド5の上方からフロントバルクヘッド5に形成された取付孔5aに挿入する。このとき、クッション部3の下面がフロントバルクヘッド5の上面に当接するまで、挿入部2aを挿入する。
クッション部3の下面がフロントバルクヘッド5の上面に当接するまで、挿入部2aを挿入すると、挿入部2aの上面がフロントバルクヘッド5の下面に当接するとともに、連結部2bが取付孔5aの内周面に密接する。すなわち、取付孔5aの周縁部が溝部2cに嵌合される。
以上の工程を経て、クッション体1がフロントバルクヘッド5に対して固定される。
【0029】
次に、本発明の実施の形態に係るクッション体1の動作及び作用効果について図4を参照して説明する。
図4は、エンジンフード6の開閉時のクッション体1の状態を示す模式図である。
【0030】
クッション体1がフロントバルクヘッド5に取り付けられた状態で(図4(a)参照)、エンジンフード6を閉じると、フロントバルクヘッド5の取付孔5aから突出しているクッション部3が、エンジンフード6に当接し荷重を受ける(図4(b)参照)。そして、クッション部3は、フロントバルクヘッド5の荷重を受けると横長楕円形状に潰れ、エンジンフード6を弾性支持する。従って、エンジンフード6がフロントバルクヘッド5に衝突することを防止することができる。
【0031】
本実施形態では、クッション部3の上端から固定部2の下端に亘って貫通孔4が形成されているので、クッション部3の肉厚が貫通孔4の分だけ薄くなり、またエンジンフード6を閉じた際にクッション部3の貫通孔4の空気が、固定部2の下端から排出される。従って、クッション部3が容易に潰れるため、エンジンフード6の変形や跳ね返りを阻止することが可能となり、エンジンフード6を好適に止めることができる。
【0032】
また、クッション部3の上端から固定部2の下端に亘って貫通孔4が形成されているので、クッション部3の上端から入った水やゴミ等が固定部2の下端から排出される。従って、クッション部3に水やゴミ等が溜まらないため、クッション部3の衝撃吸収性能が損なわれず、エンジンフード6を閉じた際の衝撃を効果的に吸収することができる。
【0033】
また、クッション部3の上端から固定部2の下端に亘って貫通孔4が形成されているので、クッション体1の軽量化及び材料コストの低減をより図ることができる。
【0034】
また、クッション部3の外径は固定部2に向かうほど拡径し、クッション部3の下端の内径はクッション部3の上端の内径より小さいので、クッション部3の上端は、肉厚が薄くなり容易に潰れ、クッション部3の下端は、肉厚が厚くなりエンジンフード6がフロントバルクヘッド5と衝突することを阻止することができる。
【0035】
また、貫通孔4のうちクッション部3に形成された貫通孔4は、段付きの形状に形成されているので、クッション部3を段階的に潰すことが可能となり、クッション部3の潰れ方をコントロールすることができる。特に、本実施形態では、肉厚が薄い部位をクッション部3の上端側に長く確保しているため、衝突初期の荷重を柔らかく吸収することができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できるのはいうまでもない。
本実施形態の貫通孔4は、2段の段付きの形状に形成されているが、これに限定されることなく、例えば1段の段付きの形状にしてもよいし、3段以上の段付きの形状にしても構わない。また、大径面4a等の各面の径や深さを適宜変更してもよい。
すなわち、貫通孔4の段の数、各面の径の大きさ及び各面の深さ等の要素を適宜選択して設定することにより、クッション部3の潰れ方を自由に設定することができる。
【0037】
また、本実施形態では、貫通孔4のうちクッション部3に形成された貫通孔4を段付きの形状に形成したが、これに限定されることなく、適宜変更してよい。例えば、図5に示すように、貫通孔4を、クッション部3の上端から下端に向かって縮径するテーパー形状に形成してもよい。このようにすると、クッション部3を連続的に潰すことが可能となり、エンジンフード6の閉じ速度を一定にすることができるため、エンジンフード6をスムーズに止めることができる。
【0038】
また、本実施形態では、貫通孔4を横断面視円形状に形成したが、これに限定されることなく、例えば横断面視四角形状等にしてもよい。尚、四角形状等にした場合には、貫通孔4の幅寸法を適宜変更することにより、段付きの形状やテーパー形状等を形成する。
【0039】
また、図6に示すように、固定部2に形成された貫通孔4に補強リブ7を設けてもよい。尚、図6(a)は、補強リブ7を設けたクッション体1の構成を示す縦断面図であり、(b)は、(a)のX−X線断面図である。また、(c)は、補強リブ7の他の変形例を示す横断面図である。
【0040】
図6(b)に示すように、補強リブ7は、横断面視一文字状(一の字状)を呈し、貫通孔4を2分割するように軸線方向に沿って形成されている。すなわち、補強リブ7を形成することにより、等しい断面積を有する2つの半円形状の貫通孔4A,4Aが形成されている。補強リブ7は、貫通孔4の内周面に一体的に成形されている。
このように固定部2に形成された貫通孔4に補強リブ7を形成すると、固定部2の横方向の剛性が向上するため、固定部2を取付孔5aに挿入しやすくなり、クッション体1をフロントバルクヘッド5に取り付ける際の作業効率が向上する。
【0041】
図6(c)に示すように、他の変形例に係る補強リブ7は、横断面視十文字状(十の字状)を呈し、貫通孔4を4分割するように軸線方向に沿って形成されている。すなわち、補強リブ7を形成することにより、等しい断面積を有する4つの扇形状の貫通孔4B,4B・・・が形成されている。補強リブ7は、貫通孔4の内周面に一体的に成形されている。
このように固定部2に形成された貫通孔4に補強リブ7を形成すると、補強リブ7を横断面視一文字状に形成する場合に比べて、固定部2の横方向の剛性がより一層向上するため、固定部2を取付孔5aにより一層挿入しやすくなり、クッション体1をフロントバルクヘッド5に取り付ける際の作業効率がより一層向上する。
【0042】
尚、補強リブ7を貫通孔4の内周面に一体的に成形せずに、補強リブ7を貫通孔4と別体で成形するとともに、貫通孔4の内周面に接着剤等で接着してもよい。
また、クッション部3に形成された貫通孔4に補強リブ7を設けてもよい。特に、クッション部3の下端側の貫通孔4に補強リブ7を設けると、クッション部3の下端側の剛性が向上し、エンジンフード6がフロントバルクヘッド5と衝突することをより確実に阻止することができる。
【0043】
また、図7に示すように、貫通孔4の内周面に沿って、硬質層8を設けてもよい。尚、図7は、硬質層8を設けたクッション体1の構成を示す縦断面図である。
【0044】
硬質層8は、固定部2及びクッション部3より硬質の合成樹脂等の材料を、貫通孔4の小径面4eに沿って積層して形成されている。
このように固定部2及びクッション部3に形成された貫通孔4の内周面に沿って、固定部2及びクッション部3より硬質な硬質層8を形成すると、固定部2の剛性が向上するため、固定部2を取付孔5aに挿入しやすくなり、クッション体1をフロントバルクヘッド5に取り付ける際の作業効率が向上する。また、クッション部3の下端側の剛性も向上するため、エンジンフード6がフロントバルクヘッド5に衝突することをより確実に阻止することができる。
【0045】
尚、固定部2に形成された貫通孔4の内周面だけに硬質層8を形成してもよいし、クッション部3の下端側の貫通孔4の内周面だけに硬質層8を形成しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本実施形態に係るクッション体の車体における取り付け位置を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係るクッション体の構成を示す縦断面斜視図である。
【図3】本実施形態に係るクッション体の構成を示す縦断面図である。
【図4】(a)は、エンジンフードの開時のクッション体の状態を示す模式図であり、(b)は、エンジンフードの閉時のクッション体の状態を示す模式図である。
【図5】変形例に係るクッション体の構成を示す縦断面図である。
【図6】(a)は、変形例に係るクッション体の構成を示す縦断面図であり、(b)は、(a)のX−X線断面図であり、(c)は、補強リブ7の他の変形例を示す横断面図である。
【図7】変形例に係るクッション体の構成を示す縦断面図である。
【図8】従来例に係るクッション体の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 クッション体
2 固定部
2a 挿入部
2b 連結部
2c 溝部
3 クッション部
4 貫通孔
4a 大径面
4b 第1テーパ面
4c 中径面
4d 第2テーパ面
4e 小径面
5 フロントバルクヘッド(車体)
6 エンジンフード(開閉体)
7 補強リブ
8 硬質層
A 車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と開閉体との間に配置されるクッション体であって、
前記車体に形成された取付孔に挿入して取り付けられる固定部と、
前記固定部の前記開閉体側に形成され、前記開閉体に当接するクッション部と、を備え、
前記クッション部の前記開閉体側の端部から前記固定部の前記開閉体と反対側の端部に亘って、貫通孔が形成されていることを特徴とするクッション体。
【請求項2】
前記クッション部の外径は、前記固定部に向かうほど拡径し、
前記クッション部の固定部側の端部の内径は、前記開閉体側の端部の内径より小さいことを特徴とする請求項1に記載のクッション体。
【請求項3】
前記貫通孔のうち前記クッション部に形成された貫通孔は、段付きの形状に形成されていることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のクッション体。
【請求項4】
前記貫通孔のうち前記クッション部に形成された貫通孔は、前記開閉体側の端部から前記固定部側の端部に向かって縮径するテーパー形状であることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のクッション体。
【請求項5】
前記貫通孔のうち少なくとも前記固定部に形成された貫通孔に補強リブを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のクッション体。
【請求項6】
前記貫通孔のうち少なくとも前記固定部に形成された貫通孔の内面に沿って、前記固定部より硬質な硬質層を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のクッション体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−30426(P2010−30426A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−194694(P2008−194694)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】